JP2008177783A - 色変換装置及びプログラム - Google Patents

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泰樹 山内
Yasunari Kishimoto
康成 岸本
Ryosuke Toho
良介 東方
Hidetoshi Kawashima
英俊 川島
Noriko Hasegawa
典子 長谷川
Kiyoshi Une
清 宇根
Takuya Sakurai
拓也 桜井
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Abstract

【課題】表示装置の特性値を簡易に求めることを可能とする。
【解決手段】色属性値JChが既知の基準色票と表示装置に表示させた色パッチを比較する観察作業における観察条件(順応条件)を設定させ(50〜54)た後に、表示装置に複数の色パッチを表示させて観察作業を行わせ(56)、基準色票と色が等しいと判断された色パッチが選択されると(58が肯定)、当該色パッチのXYZ値を取得し、表示装置の色温度の仮定値を黒体放射軌跡上から選択し、色パッチのXYZ値、設定された順応条件、表示装置の色温度の仮定値に基づいて色パッチの色属性値JChを演算し、基準色票の色属性値JChとの偏差を演算・記憶することを繰り返して、偏差が最小となる表示装置の色温度(の推定値)を求める(60〜70)。上記処理を複数種の基準色票について各々行い、表示装置の色温度を決定し(74)、決定した色温度に基づいて色変換条件を決定する(76)。
【選択図】図3

Description

本発明は色変換装置及び色変換プログラムに関する。
コンピュータに接続される印刷装置(カラープリンタ)や表示装置(ディスプレイ)、画像読取装置(スキャナ)等の入出力デバイスは色再現域等の色再現特性が互いに異なっている。このため、コンピュータを経由して各デバイス間で色情報(画像データ)を受け渡す際に、受け渡す画像データを特定デバイスに依存しないデバイス非依存色空間のデータへ変換する第1の色変換を行った後に、データ出力対象のデバイスの色再現特性に応じた変換条件で、データ出力対象のデバイスに依存するデバイス依存色空間のデータへ変換する第2の色変換を行うことで、各デバイス毎の色再現特性の相違を補正し、各デバイスで再現される色のマッチングを行なう色管理システムが従来より知られている。
上記に関連して特許文献1には、基準白色点に関する情報に基づき、任意の基準白色点に応じた、デバイスに依存しないRGB色空間で示される色信号を、基準白色点に応じたXYZ色空間で示される色信号に変換する変換条件を求め、求めた変換条件に基づき、入力した色信号(任意の基準白色点に応じた、デバイスに依存しないRGB色空間で示される色信号)を基準白色点に応じたXYZ色空間で示される色信号に変換する画像処理方法が開示されている。
特開第3667171号公報
前述したデバイス非依存色空間としては従来、CIE(Commission Internationale de l'Eclairage:国際照明委員会)が推奨したL*a*b*色空間のような均等知覚色空間や三刺激値XYZ表色系の色空間等が用いられてきたが、近年、デバイス非依存色空間として利用可能な規格として、CIECAM02(Colour Appearance Model 2002)等の色の見えモデルが提案されている。例えばCIECAM02は、対象とする色の三刺激値XYZや観察条件を表す種々のパラメータを入力すると、観察条件の影響を排除した色の見えを表す明度J、クロマC、色相角h等の色属性値が出力される。また、色属性値JCh等から逆変換によって三刺激値XYZを得ることも可能である。この種の色の見えモデルによって得られる色属性値は観察条件の影響を排除した色の見えを表しているので、色管理システムにおける色情報の受け渡しに最適である。
ところで、色の見えモデルを用いてXYZ等の色値(輝度・色度)からJCh等の色属性値への変換、或いはその逆変換を行う場合には、観察条件を表すパラメータ以外に、デバイスの白色点の輝度・色度等のデバイスの特性値も入力・設定する必要がある。しかしながら、デバイスが安価な表示装置である場合、白色点の色度などは設定の変更ができず、実際の白色点の特性値は未知であることが殆どである。また、表示装置の白色点の色値等は測定機器を用いれば測定可能であるが、このような測定機器は高価かつ構成が複雑であり、一般ユーザが用意することは困難である。このため、白色点の色値等の特性値が未知の表示装置に画像を表示させる場合、表示装置の特性値としては固定値、或いは推定値を用いざるを得ず、色管理システムによる色のマッチングの精度が大幅に低下するという問題がある。
上記問題に関し、特許文献1には、測色光源基準のXYZ値から環境光基準のXYZ値への修正を、何れも既知の測色光源及び環境光源の白色点、照度レベル、周辺光の状態に基づいて行うことが記載されているものの、測定機器を用いずに表示装置の白色点の色値等の表示装置の特性値を検知する方法については何ら記載されていない。
本発明は上記事実を考慮して成されたもので、表示装置の特性値を簡易に求めることができる色変換装置及び色変換プログラムを得ることが目的である。
上記目的を達成するために請求項1記載の発明に係る色変換装置は、観察条件の影響を排除した色の見えを表す色属性値が既知の基準色票と比較するための色を表示装置に表示させる表示制御手段と、前記基準色票と前記表示装置に表示された色を比較する観察作業により、前記表示装置に表示された色が前記基準色票と等しいと判断されたときの、前記表示された色の所定の色空間上での色値を取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された色値に基づき、前記基準色票の前記既知の色属性値に対して前記表示装置に表示された色の前記色属性値の偏差が最小となるときの前記表示装置の特性値を演算する演算手段と、を含んで構成されている。
請求項1記載の発明では、観察条件の影響を排除した色の見えを表す色属性値が既知の基準色票と比較するための色が表示制御手段によって表示装置に表示され、基準色票と表示装置に表示された色を比較する観察作業が行われる。なお、観察条件の影響を排除した色の見えを表す色属性値としては、例えば請求項2に記載した色の見えのモデルの出力値JChが好適であるが、同種の他の色属性値を用いることも可能である。また、請求項1記載の発明に係る取得手段は、前述の観察作業により、表示装置に表示された色が基準色票と等しいと判断されたときの、表示装置に表示された色の所定の色空間上での色値を取得する。なお、所定の色空間上での色値としては、例えば請求項2に記載したXYZ色空間上での三刺激値XYZが好適であるが、他の色空間上での色値を用いてもよい。
ここで、取得手段によって取得された色値は、基準色票と表示装置に表示された色を比較する観察作業により、表示装置に表示された色が基準色票と等しいと判断されたときの、表示装置に表示された色を表す色値であるので、取得手段によって取得された色値と観察作業における観察条件を表すパラメータを用いて色属性値を求めた場合、原理的には基準色票の色属性値と一致し(但し、現実には表示装置に表示された色が基準色票と等しいか否かの判断には観察作業者の個人差があるので、或る程度の誤差は生ずる)、観察条件を表すパラメータには表示装置の特性値(例えば表示装置の白色点の色値等)も含まれているので、表示装置の特性値は、基準色票の既知の色属性値と取得手段によって取得された色値から推定可能である。
上記に基づき、請求項1記載の発明に係る演算手段は、取得手段によって取得された色値に基づき、基準色票の既知の色属性値に対して表示装置に表示された色の色属性値の偏差が最小となるときの表示装置の特性値を演算する。これにより、高価かつ構成が複雑な測定機器等を用いることなく、表示装置の特性値を簡易に求めることができる。
なお、請求項1記載の発明において、演算手段による表示装置の特性値の演算は、具体的には、例えば請求項3に記載したように、表示装置の特性値を仮決めし、仮決めした特性値及び取得手段によって取得された色値に基づいて表示装置に表示された色の色属性値を演算し、演算した色属性値と基準色票の既知の色属性値との偏差を演算することを、表示装置の特性値の仮決め値を変更しながら繰り返して、前記偏差が最小となるときの表示装置の特性値を求めることによって実現できる。
また、請求項3記載の発明において、例えば請求項4に記載したように、表示装置の特性値としては表示装置上での白色点の色値を適用することができ、演算手段は、表示装置の特性値の仮決め値として、黒体放射軌跡上の色度値を順に設定するように構成することができる。
また、前述の観察作業における観察条件としては、基準色票と表示装置に表示された色を交互に比較して観察する第1の観察条件と、基準色票と表示装置に表示された色を同時に比較して観察する第2の観察条件が考えられるが、両者の観察条件では基準色票の色及び表示装置に表示された色に対する観察作業者の順応条件が相違する(第1の観察条件では完全順応又は完全順応に近い順応条件となり、第2の観察条件では不完全順応又は不完全順応に近い順応条件となる)ので、表示装置に表示された色のうち観察作業者によって基準色票と等しいと判断される色も相違する。
上記を考慮すると、請求項3記載の発明において、例えば請求項5に記載したように、情報を入力するための入力手段と、基準色票と表示装置に表示された色を比較する観察作業を行う際の順応条件を入力手段を介して入力させる順応条件取得手段と、を更に設け、演算手段を、入力手段を介して入力された順応条件を表すパラメータも用いて、表示装置に表示された色の色属性値を演算するように構成することが好ましい。これにより、観察作業における観察条件、より詳しくは基準色票の色及び表示装置に表示された色に対する観察作業者の順応条件が相違している場合にも、順応条件が相違していることによる影響を軽減し、表示装置に表示された色の色属性値を精度良く演算することができ、表示装置の特性値をより精度良く求めることができる。
また、請求項1乃至請求項5の何れかに記載の発明において、例えば請求項6に記載したように、演算手段によって演算された表示装置の特性値に基づいて、色属性値を表示装置への表示及び観察を前提とする所定の色空間上での色値へ変換する色変換条件を決定する変換条件決定手段と、色属性値で画像の色が規定された画像データに対し、変換条件決定手段によって決定された色変換条件に従って色変換を行う色変換手段と、を更に設けることが好ましい。これにより、演算手段によって演算された表示装置の特性値に基づいて、表示装置に画像を表示させたときの色の見えが、色属性値で規定された色の見えに一致するように、画像データを変換することができる。
また、観察作業における観察条件(基準色票の色及び表示装置に表示された色に対する観察作業者の順応条件)は一定していないのに対し、表示装置に画像を表示した場合の画像の色に対する参照者の順応条件は、完全順応又は完全順応に近い順応条件で一定している。これを考慮すると、請求項6記載の発明において、変換条件決定手段は、例えば請求項7に記載したように、色属性値が、表示装置に表示するための所定の色空間上での色値として、表示装置に表示された色の完全順応又は完全順応に近い順応条件での観察に対応する色値へ変換されるように、順応条件を表すパラメータとして、完全順応又は完全順応に近い順応条件での観察に対応する一定の値を用いて色変換条件を決定するように構成することができる。
請求項8記載の発明に係る色変換プログラムは、表示装置に接続されたコンピュータを、観察条件の影響を排除した色の見えを表す色属性値が既知の基準色票と比較するための色を表示装置に表示させる表示制御手段、前記基準色票と前記表示装置に表示された色を比較する観察作業により、前記表示装置に表示された色が前記基準色票と等しいと判断されたときの、前記表示された色の所定の色空間上での色値を取得する取得手段、及び、前記取得手段によって取得された色値に基づき、前記基準色票の前記既知の色属性値に対して前記表示装置に表示された色の前記色属性値の偏差が最小となるときの前記表示装置の特性値を演算する演算手段として機能させる。
請求項8記載の発明に係る色変換プログラムは、表示装置に接続されたコンピュータを、上記の表示制御手段、取得手段及び演算手段として機能させるためのプログラムであるので、上記のコンピュータが請求項8記載の発明に係る色変換プログラムを実行することで、上記のコンピュータが請求項1に記載の色変換装置として機能することになり、請求項1記載の発明と同様に、表示装置の特性値を簡易に求めることができる。
以上説明したように本発明は、観察条件の影響を排除した色の見えを表す色属性値が既知の基準色票と比較するための色を表示装置に表示させ、基準色票と表示装置に表示された色を比較する観察作業により、表示装置に表示された色が基準色票と等しいと判断されたときの、表示された色の所定の色空間上での色値を取得し、取得した色値に基づき、基準色票の既知の色属性値に対して表示装置に表示された色の色属性値の偏差が最小となるときの表示装置の特性値を演算するようにしたので、表示装置の特性値を簡易に求めることができる、という優れた効果を有する。
以下、図面を参照して本発明の実施形態の一例を詳細に説明する。図1には本実施形態に係るコンピュータ・システム10の概略構成が示されている。コンピュータ・システム10は、LAN等から成るネットワーク12に、PC(Personal Computer:パーソナル・コンピュータ)等から成る複数台のクライアント端末14と、コンピュータ・システム10に画像(データ)を入力する入力デバイス16と、コンピュータ・システム10から入力された画像データを画像として可視化する出力デバイス18が各々接続されて構成されている。なお、入力デバイス16としては、例えば原稿を読み取って画像データを出力するスキャナが、出力デバイス18としては、例えば入力された画像データが表す画像を用紙へ印刷する画像形成装置(プリンタ、或いはプリンタに複写機やファクシミリ装置としての機能も付加された複合機)が挙げられる。なお、ネットワーク12はインターネット等のコンピュータ・ネットワークにも接続されていてもよい。
ネットワーク12に接続された個々のクライアント端末14は、CPU14A、RAM等から成るメモリ14B、HDD(Hard Disk Drive:ハードディスクドライブ)14C、ネットワークインタフェース(I/F)部14Dを備えており、ネットワークI/F部14Dを介してネットワーク12に接続されている。また、クライアント端末14には、出力デバイスの1つである表示装置20、入力手段としてのキーボード22及びマウス24が各々接続されている。なお、スキャナ等の入力デバイス16や画像形成装置等の他の出力デバイス18についても、表示装置20と同様にクライアント端末14に直接接続されていてもよい。例えば入力デバイス16としてはスキャナ以外にデジタルスチルカメラ等が挙げられるが、デジタルスチルカメラ等はクライアント端末14に直接接続される。
また、クライアント端末14のHDD14Cには、OS(Operating System)のプログラム、OS上で動作し入力デバイス16や出力デバイス18を使用する各種のアプリケーション・プログラム、クライアント端末14で次に述べる色変換処理を行うための色変換プログラムが予め各々インストールされており、図示は省略するが、色変換処理を構成する各種の変換を行うための変換データや演算式も記憶されている。
次に本実施形態の作用を説明する。本実施形態に係るクライアント端末14では、或る入力デバイス16から入力された画像データや、或る出力デバイス18における画像の出力に用いた画像データを、別のデバイス(出力デバイス18)における画像の出力に用いる場合に、異なるデバイスで再現、或いは取り込まれる画像の色の見えの差を補正する色変換処理を行う(図2参照)。なお図2では、画像データを入力した入力デバイス16や先に画像の出力を行った出力デバイス18を「第1デバイス」、後に画像の出力を行う出力デバイス18(画像データ出力対象の出力デバイス18)を「第2デバイス」と表記して示している。
図2に示すように、本実施形態に係る色変換処理は、第1色変換、第2色変換、色域変換、第3色変換及び第4色変換の各処理から構成されている。第1デバイスからクライアント端末14へ入力される、或いは第1デバイスにおける画像の出力に用いられた画像データは、当該画像データの個々の画素の色を第1デバイスに依存する色空間(第1デバイス依存色空間:例えば第1デバイスがスキャナやデジタルスチルカメラ等であればRGB色空間)上の色値で表す画像データであり、当該画像データに対し、本実施形態に係る色変換処理では、第1デバイス依存色空間上の色値を、特定のデバイス(装置)に依存しない色空間(第1のデバイス非依存色空間:例えばXYZ色空間)上の色値へ変換する第1色変換を行う。
次に、第1色変換を経た画像データに対し、第1のデバイス非依存色空間上の色値を、特定のデバイス(装置)に依存せず色域変換に適した色空間(第2のデバイス非依存色空間:例えばCAM色空間)上の色値へ変換する第2色変換を行う。なお、第2のデバイス非依存色空間としては、観察条件の影響を排除した色の見えを表す色空間が好適であり、本実施形態では、第2のデバイス非依存色空間として、色の見えモデルであるCIECAM02によって規定される色空間(色の見えモデルCIECAM02から出力される色属性値JChによって規定される色空間:CAM色空間ともいう)を用いている。また、色の見えモデルCIECAM02に代えて色の見えモデルCIECAM97s等を用いてもよい。続いて、第2色変換を経た画像データに対し、第1デバイスにおける画像の見えと第2デバイスにおける画像の見えの差(この見えの差は、第1デバイスと第2デバイスの色域の相違に起因する)を補正する色域変換(ガマットマッピングともいう)を行う。
次に、色域変換を経た画像データに対し、第2のデバイス非依存色空間上の色値を、特定のデバイス(装置)に依存しない別の色空間(第3のデバイス非依存色空間:例えばXYZ色空間)上の色値へ変換する第3色変換を行う。そして第3色変換を経た画像データに対し、第3のデバイス非依存色空間上の色値を、第2デバイスに依存する色空間(第2デバイス依存色空間:例えば第2デバイスが表示装置20であればRGB色空間、第2デバイスが画像形成装置であればCMYK色空間)上の色値へ変換する第4色変換を行う。上述した各処理から成る色変換処理によって得られた画像データを第2デバイスへ出力し、第2デバイスにおける画像の出力に供することで、第2デバイスによって出力される画像の色の見えを第1デバイスと一致させることができる。
なお、クライアント端末14のHDD14Cにインストールされている色変換プログラムには、上述した色変換処理を構成する各処理を行うためのプログラム(第1色変換を行うための第1色変換プログラム、第2色変換を行うための第2色変換プログラム、色域変換を行うための色域変換プログラム、第3色変換を行うための第3色変換プログラム、及び、第4色変換を行うための第4色変換プログラム)が各々付加されており、上記の色変換処理は、色変換プログラムに付加されている第1色変換プログラム、第2色変換プログラム、色域変換プログラム、第3色変換プログラム及び第4色変換プログラムを順に呼び出し、各処理を順に行わせることによって成される。なお、図1では色変換プログラムをOSのプログラムと別に示しているが、色変換プログラムはOS標準のプログラムとしてOSのプログラムに含まれていてもよい。
ところで、色変換プログラムには、クライアント端末14によって表示装置用色変換条件設定処理を行うための表示装置用色変換条件設定プログラムも含まれている。この表示装置用色変換条件設定プログラムは、色温度(白色点の色値)が未知の表示装置20へ画像データを出力して画像を表示させるために、表示装置20用の色変換条件(詳しくは、表示装置20へ出力する画像データに対する色変換処理における第3色変換のための色変換条件)を設定する場合に、HDD14Cから読み出されてCPU14Aにより実行される。以下、CPU14Aによって表示装置用色変換条件設定プログラムが実行されることで実現される表示装置用色変換条件設定処理について、図3を参照して説明する。なお、上記プログラムは請求項8に記載の色変換プログラムに対応しており、クライアント端末14は、CPU14Aが上記プログラムを実行することで、本発明に係る色変換装置として機能する。
表示装置用色変換条件設定処理では、まずステップ50において、例として図4(A)に示すような観察条件設定画面を表示装置20に表示させる。表示装置用色変換条件設定処理では、予め用意された色属性値JChが既知の基準色票と比較するための複数の色パッチを表示装置20に表示させ、表示装置20に表示させた複数の色パッチのうち、基準色票と等しい色の色パッチを観察作業者に選択させる観察作業が行われるが、この観察作業における観察条件(詳しくは順応条件)としては、基準色票と表示装置20に表示された色パッチを交互に比較して観察する第1の順応条件と、基準色票と表示装置20に表示された色パッチを同時に比較して観察する第2の順応条件が考えられる。
このため、本実施形態に係る観察条件設定画面には、第1の順応条件に対応するボタン(「交互に比較」と表記されたボタン)30Aと、第2の順応条件に対応するボタン(「同時に比較」と表記されたボタン)30Bが選択肢として各々表示されており、観察作業時の順応条件に対応するボタンの選択を要請するメッセージ30Cも表示されている。従って、この観察条件設定画面を表示装置20に表示させることで、観察作業者に対して観察作業時の観察条件(順応条件)の設定が要請される。
次のステップ52では、観察作業者によって観察作業時の順応条件が設定(選択)されたか否か判定し、判定が肯定される迄ステップ52を繰り返す。表示装置20に表示された観察条件設定画面内のメッセージ30Cに従い、観察作業者がキーボード22又はマウス24を操作して観察作業時の順応条件に対応するボタン(ボタン30A又はボタン30B)を選択すると、ステップ52の判定が肯定されてステップ54へ移行し、観察作業者によって設定された順応条件を表す情報をメモリ14B等に記憶させる。このように、キーボード22又はマウス24は請求項5に記載の入力手段として機能し、上述したステップ50〜ステップ54は請求項5に記載の順応条件取得手段に対応している。
次のステップ56では、例として図4(B)に示すような色パッチ選択画面を表示装置20に表示させる。本実施形態では、観察作業に用いる基準色票として複数種の色票が用意されている。複数種の基準色票には少なくとも無彩色の色票(例えば反射率が20%程度の無彩色色票(N5))が含まれているが、反射率が互いに異なる複数種の無彩色色票が含まれていてもよく、基準色票として有彩色の色票を更に加えてもよい。図4(B)に示す色パッチ選択画面には、複数種の基準色票のうちの特定の基準色票と類似しかつ互いに異なる色を表す複数種の色パッチ32(図4(B)に示す例では8種類の色パッチA〜H)が表示されており、特定の基準色票(図4(B)に示す例では「基準色票1」と表記)と色が等しい色パッチの選択を要請するメッセージ34も表示されている。従って、この色パッチ選択画面を表示装置20に表示させることで、観察作業者に対し特定の基準色票についての観察作業の実施が要請される。
なお、色パッチ選択画面はRGB色空間の画像データとしてクライアント端末14のHDD14Cに予め記憶されており、表示装置20に色パッチ選択画面を表示させる処理は、前記画像データを単に表示装置20へ出力することによって成される(前述した観察条件設定画面についても同様)。また、ステップ56は本発明に係る表示制御手段に対応している。
ステップ58では、観察作業者による観察作業を経て何れかの色パッチが選択されたか否か判定し、判定が肯定される迄ステップ58を繰り返す。表示装置20に色パッチ選択画面が表示されると、観察作業者は、色パッチ選択画面内のメッセージ34によって指定された特定の基準色票と、色パッチ選択画面内に表示されている複数種の色パッチの各々の色を、観察条件設定画面を介して設定(選択)した順応条件で比較し(特定の基準色票と色パッチを交互又は同時に参照して比較し)、表示されている複数種の色パッチの中から特定の基準色票と色が等しい色パッチを選択(判断)し、キーボード22又はマウス24を操作して選択結果を入力する観察作業を行う。
なお、観察作業者への色パッチの提示方法は、上記のように複数種の色パッチを同時に観察作業者へ提示する(表示装置20に表示させる)ことに限られるものではなく、単一の色パッチのみを提示すると共に、観察作業者から指示がある毎に提示する色パッチを切り替えるようにしてもよい。また、予め定めた複数種の色パッチを提示することに限られるものでもなく、提示している色パッチの色調整(例えばRGB値の調整、色味(赤(R)−緑(G)軸及び青(B)−黄(Y)軸上の位置)の調整、色相・明度・彩度の調整)が観察作業者によって指示される毎に、観察作業者からの指示に応じて提示している色パッチの色調整を行うようにしてもよい。
上記の観察作業が行われることで、特定の基準色票と色が等しい色パッチが選択されると、ステップ58の判定が肯定されてステップ60へ移行し、観察作業者によって選択された色パッチのRGB値(色パッチ選択画面を表示させるために表示装置20へ出力した画像データのうち、選択された色パッチに対応する領域の画素のRGB値)を取得し、取得したRGB値を所定の変換条件に従ってXYZ値へ変換することで、特定の基準色票と色が等しいと判断された色パッチのXYZ値を取得すると共に、特定の基準色票の既知の色属性値JChを取得する。なお、色パッチのRGB値のXYZ値への変換は、表示装置20へ出力するための色変換処理における第4色変換(XYZ→RGB変換)の逆変換を行うことで実現できる。また、複数種の基準色票の各々の色属性値JChは、測定機器を用いて測定されてクライアント端末14のHDD14Cに予め記憶されており、基準色票の色属性値JChの取得はHDD14Cから読み出すことによって成される。なお、ステップ58のうち色パッチのXYZ値を取得する処理は、本発明に係る取得手段に対応している。
また、クライアント端末14のHDD14Cには、例として図5に示すような黒体放射軌跡を表すデータが記憶されており、次のステップ62では、以下の演算で用いる表示装置20の色温度(表示装置20を最大輝度で発光させたときの白色点の色値)の仮定値として、黒体放射軌跡上の任意の色温度を選択する。なお、図5はxy色座標上に黒体放射軌跡をプロットしたものであり(x=X/(X+Y+Z), y=Y/(X+Y+Z))、図5(B)は図5(A)の一部を拡大して示したものである。また、表示装置20の色温度の仮定値としては、黒体放射軌跡上の色温度を無作為に選択してもよいが、表示装置20の色温度は通常、比較的狭い範囲(例えば5000K〜10000K程度)内に収まっているので、当該色温度範囲内から選択することが望ましい。また、本実施形態に係る表示装置用色変換条件設定処理では、表示装置20の色温度の仮定値を変更しながら色パッチの色属性値JChを演算することを繰り返して、基準色票の色属性値JChとの偏差が最小となるときの表示装置20の色温度を探索するので(詳細は後述)、上記の色温度範囲を対象とする表示装置20の色温度の仮定値の選択及び変更を、探索時間(処理時間)短縮のために二分法や他の公知の探索アルゴリズムを適用して行うことが更に望ましい。
ステップ64では、ステップ60で取得した色パッチのXYZ値、観察作業者によって設定された観察作業時の順応条件を表すパラメータ、ステップ62で選択した表示装置20の色温度の仮定値及びその他の観察条件を表すパラメータを色の見えモデルCIECAM02に入力し、色パッチの色属性値JChを演算する。色の見えモデルCIECAM02で規定されている色属性値JChは、色刺激の三刺激値X,Y,Z、その環境の基準白色の三刺激値X,Y,Z、順応条件を表すパラメータである順応ファクタD、及び、順応条件以外の観察条件に依存する種々の観察パラメータの関数であり、
JCh=f(X,Y,Z,X,Y,Z,D,…)
上記演算式に、色刺激の三刺激値X,Y,Zとして色パッチのXYZ値を、その環境の基準白色の三刺激値X,Y,Zとして表示装置20の色温度の仮定値に対応するXYZ値を、順応ファクタDとして観察作業者によって設定された観察作業時の順応条件を表す値を各々代入すると共に、種々の観察パラメータとして予め定められた値を代入して演算することで、観察条件の影響を排除した色パッチの見えを表す色属性値JChが得られる。
なお、順応ファクタDは完全順応に相当する「1」から順応無しに相当する「0」の間の値をとり、観察作業時の順応条件として第1の順応条件(完全順応又は完全順応に近い順応条件)が観察作業者によって設定された場合には、順応ファクタDとして1又は1に近い値が設定され、観察作業時の順応条件として第2の順応条件(不完全順応又は不完全順応に近い順応条件)が観察作業者によって設定された場合、順応ファクタDとして0.6〜0.8程度の値が設定される。また、色の見えモデルCIECAM02では色属性値JChを複数の演算式で規定しており、色属性値JChの演算では、色順応、ダイナミックレンジ変換を経て、無彩色応答、反対色応答が得られた後に、最終的な出力として色属性値JChが得られる。
次のステップ66では、ステップ64の演算によって得られた色パッチの色属性値JChと、ステップ60で取得した特定の基準色票の色属性値JChとの偏差を演算し、演算によって得られた色属性値JChの偏差を表示装置20の色温度の仮定値と対応付けてメモリ14Bに記憶させる。なお、色属性値JChの偏差としては、例えばJCh色空間上での色パッチの色属性値JChと特定の基準色票の色属性値JChとのユークリッド距離を適用することができる。またステップ68では、ステップ66で演算した色属性値JChの偏差が最小か否か判定する。ステップ66の実質的な判定は、色属性値JChの偏差がメモリ14Bに一定数以上蓄積記憶された後に行われるので、色属性値JChの偏差がメモリ14Bに1個のみ記憶されている段階ではステップ66の判定は無条件に否定される。
ステップ68の判定が否定された場合はステップ62に戻り、ステップ68の判定が肯定される迄、表示装置20の色温度の仮定値の選択(ステップ62)、色パッチの色属性値JChの演算(ステップ64)、色パッチの色属性値JChと特定の基準色票の色属性値JChとの偏差の演算・記憶(ステップ66)、及び、色属性値JChの偏差が最小か否かの判定(ステップ68)を繰り返す。そしてステップ68の判定が肯定されるとステップ70へ移行し、ステップ68で最小と判定した色属性値JChの偏差と対応付けてメモリ14Bに記憶されている表示装置20の色温度の仮定値を、表示装置20の色温度の推定値としてメモリ14Bに記憶させる。これにより、特定の基準色票と色が等しいと判断された色パッチの色属性値JChが、特定の基準色票の色属性値JChとの偏差が最小となるときの表示装置20の色温度の仮定値が、表示装置20の色温度の推定値として選択されることになる。
ステップ60でXYZ値を取得した色パッチは、観察作業者による観察作業により、特定の基準色票と色が等しいと判断された色パッチであるので、ステップ62で選択した表示装置20の色温度の仮定値が表示装置20の実際の色温度に等しければ、ステップ64で算出した色パッチの色属性値JChは、原理的には特定の基準色票の色属性値JChに一致する(偏差=0となる)筈であるが、実際には基準色票と色が等しい色パッチの判断には観察作業者の個人差に起因する誤差が含まれているので、表示装置20の色温度の仮定値が表示装置20の実際の色温度に等しかった場合にも、色パッチの色属性値JChは特定の基準色票の色属性値JChに一致しない(偏差=0とならない)。上記に基づき、ステップ62〜ステップ70では特定の基準色票の色属性値JChとの偏差が最小となる表示装置20の色温度を探索している。
ステップ72では、上述したステップ56〜ステップ70の処理(観察作業者による観察作業を含む)を、複数種の基準色票について各々行ったか否か判定する。判定が否定された場合はステップ56へ戻り、ステップ72の判定が肯定される迄ステップ56〜ステップ72を繰り返す。これにより、複数種の基準色票の各々について、観察作業者による観察作業(基準色票と色が等しい色パッチの選択)、基準色票と色が等しいと判断された色パッチの色属性値JChが基準色票の色属性値JChとの偏差が最小となる表示装置20の色温度の探索、該当する色温度(の推定値)の記憶が順に行われることになる。
そしてステップ72の判定が肯定されるとステップ74へ移行し、複数種の基準色票について各々求めた表示装置20の色温度の推定値の平均値を演算し、演算した平均値を表示装置20の色温度として決定する。これにより、色温度が未知の表示装置20についても、高価かつ構成が複雑な測定機器を用いることなく、その色温度を比較的高精度に求めることができる。なお、上述したステップ62〜74は本発明に係る演算手段(より詳しくは請求項3及び請求項4に記載の演算手段)に対応している。
ステップ76では、ステップ74で決定した表示装置20の色温度に基づき、表示装置20へ出力する画像データに対する色変換処理における第3色変換のための色変換条件(色属性値JChをXYZ値へ変換する色変換条件)を決定し、表示装置用色変換条件設定処理を終了する。なお、上記の色変換条件の決定は、前出の色属性値JChの演算式に、色刺激の三刺激値X,Y,Zとして任意のXYZ値を、基準白色の三刺激値X,Y,Zとしてステップ74で決定した表示装置20の色温度に対応するXYZ値を、順応ファクタDとして完全順応又は完全順応に近い値(1又は1に近い値)を、種々の観察パラメータとして予め定められた値を各々代入して色属性値JChを演算し、算出された色属性値JChを、色刺激の三刺激値X,Y,Zとして代入したXYZ値と対応付けることを複数種のXYZ値について繰り返し行い、算出された個々の色属性値JChが対応するXYZ値へ各々変換されるように色変換条件を定めることで実現できる。なお、ステップ76は請求項6(詳しくは請求項7)に記載の変換条件決定手段に対応している。
上記で求めた色変換条件は、表示装置20へ出力する画像データに対して色変換処理を行う際に、第3色変換のための色変換条件として用いられる。これにより、表示装置20の色温度(白色点の色値)が未知であったとしても、色属性値JChが表す観察条件の影響を排除した色の見えに一致するように、表示装置20に画像を表示させることが可能となる。なお、上記で求めた色変換条件を用いて表示装置20へ出力する画像データに第3色変換を行う処理は、請求項6に記載の色変換手段に対応している。
なお、上記では本発明を適用して求めた表示装置20の色温度を、色変換条件の決定に利用する態様を説明したが、これに限定されるものではなく、例えば本発明を適用して表示装置20の色温度を求めることを定期的に行うと共に、求めた表示装置20の色温度をHDD14C等に記憶しておき、当初求めた表示装置20の色温度からの変化量が閾値以上となった等の場合に、表示装置20の特性劣化が許容範囲を越えたと判断して警告を発するようにしてもよい。
また、上記では表示装置20の特性値として表示装置20の色温度(白色点の色値)を検知する態様を説明したが、本発明は色温度以外の他の特性値の検知に適用することも可能である。
また、上記では本発明に係る表示装置用色変換条件設定処理を色温度(白色点の色値)検知対象の表示装置20と直接接続されたコンピュータ(クライアント端末14)で実行する態様を説明したが、これに限定されるものではなく、上記コンピュータとネットワーク12を介して接続された別のコンピュータ(色温度検知対象の表示装置20と直接接続されていないコンピュータ、例えばサーバ・コンピュータ等)で上記処理を実行するようにしてもよい。また、色温度検知対象の表示装置20と直接接続されているコンピュータで表示装置用色変換条件設定処理が実行される場合、当該コンピュータはLAN等のネットワークに接続されていなくてもよいことは言うまでもない。
更に、上記では本発明に係る色変換プログラムに対応する表示装置用色変換条件設定プログラムがクライアント端末14のHDD14Cに予め記憶(インストール)されている態様を説明したが、本発明に係る色変換プログラムは、CD−ROMやDVD−ROM等の各種記録媒体の何れかに記録されている形態で提供することも可能である。
本実施形態に係るコンピュータ・システムの概略構成を示すブロック図である。 本実施形態における色変換処理の流れを示す概略図である。 表示装置用色変換条件決定処理の内容を示すフローチャートである。 (A)は観察条件選択画面、(B)は色パッチ選択画面の一例を各々示すイメージ図である。 黒体放射軌跡を示す線図である。
符号の説明
10 コンピュータ・システム
14 クライアント端末
14A メモリ
14B メモリ
14C HDD
20 表示装置
22 キーボード
24 マウス

Claims (8)

  1. 観察条件の影響を排除した色の見えを表す色属性値が既知の基準色票と比較するための色を表示装置に表示させる表示制御手段と、
    前記基準色票と前記表示装置に表示された色を比較する観察作業により、前記表示装置に表示された色が前記基準色票と等しいと判断されたときの、前記表示された色の所定の色空間上での色値を取得する取得手段と、
    前記取得手段によって取得された色値に基づき、前記基準色票の前記既知の色属性値に対して前記表示装置に表示された色の前記色属性値の偏差が最小となるときの前記表示装置の特性値を演算する演算手段と、
    を含む色変換装置。
  2. 前記観察条件の影響を排除した色の見えを表す色属性値は、色の見えのモデルの出力値JChであり、前記所定の色空間上での色値は、XYZ色空間上での三刺激値XYZであることを特徴とする請求項1記載の色変換装置。
  3. 前記演算手段は、前記表示装置の特性値を仮決めし、仮決めした特性値及び前記取得手段によって取得された色値に基づいて前記表示装置に表示された色の前記色属性値を演算し、演算した前記色属性値と前記基準色票の前記既知の色属性値との偏差を演算することを、前記表示装置の特性値の仮決め値を変更しながら繰り返して、前記偏差が最小となるときの前記表示装置の特性値を求めることを特徴とする請求項1記載の色変換装置。
  4. 前記表示装置の特性値は表示装置上での白色点の色値であり、
    前記演算手段は、前記表示装置の特性値の仮決め値として、黒体放射軌跡上の色度値を順に設定することを特徴とする請求項3記載の色変換装置。
  5. 情報を入力するための入力手段と、
    前記基準色票と前記表示装置に表示された色を比較する観察作業を行う際の順応条件を前記入力手段を介して入力させる順応条件取得手段と、
    を更に備え、
    前記演算手段は、前記入力手段を介して入力された順応条件を表すパラメータも用いて、前記表示装置に表示された色の前記色属性値を演算することを特徴とする請求項3記載の色変換装置。
  6. 前記演算手段によって演算された前記表示装置の特性値に基づいて、前記色属性値を前記表示装置への表示及び観察を前提とする前記所定の色空間上での色値へ変換する色変換条件を決定する変換条件決定手段と、
    前記色属性値で画像の色が規定された画像データに対し、前記変換条件決定手段によって決定された色変換条件に従って色変換を行う色変換手段と、
    を更に備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項記載の色変換装置。
  7. 前記変換条件決定手段は、前記色属性値が、前記表示装置に表示するための前記所定の色空間上での色値として、前記表示装置に表示された色の完全順応又は完全順応に近い順応条件での観察に対応する色値へ変換されるように、順応条件を表すパラメータとして、完全順応又は完全順応に近い順応条件での観察に対応する一定の値を用いて前記色変換条件を決定することを特徴とする請求項6記載の色変換装置。
  8. 表示装置に接続されたコンピュータを、
    観察条件の影響を排除した色の見えを表す色属性値が既知の基準色票と比較するための色を表示装置に表示させる表示制御手段、
    前記基準色票と前記表示装置に表示された色を比較する観察作業により、前記表示装置に表示された色が前記基準色票と等しいと判断されたときの、前記表示された色の所定の色空間上での色値を取得する取得手段、
    及び、前記取得手段によって取得された色値に基づき、前記基準色票の前記既知の色属性値に対して前記表示装置に表示された色の前記色属性値の偏差が最小となるときの前記表示装置の特性値を演算する演算手段
    として機能させるための色変換プログラム。
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