JP2010283013A - メサ型フォトダイオード及びその製造方法 - Google Patents

メサ型フォトダイオード及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】メサ上に再成長される半導体層によるメサの被覆性を、工程の追加を行わずに向上させることができるようにする。
【解決手段】メサ(受光領域メサ19)の側壁は、当該メサの裾が広がる方向に傾斜する斜面である。メサの少なくとも側壁112は、その上に成長された、第1導電型、第2導電型、半絶縁型、ないしノンドープの半導体層(例えば、ノンドープInP層17)により被覆されている。メサの下端部における斜面の傾斜角度θ1よりも、メサの上端部における斜面の傾斜角度θ3の方が小さい。
【選択図】図1

Description

本発明は、メサ型フォトダイオード及びその製造方法に関する。
メサ型フォトダイオードは、そのpn接合を結晶成長により形成できるため、pn接合の位置制御、並びに、電界分布の制御が容易である。一方、素子の信頼性を確保するために、メサ型フォトダイオードのpn接合は保護層によって被覆する必要がある。この保護層は界面安定性の観点から半導体層であることが望ましい。
メサ型フォトダイオードのpn接合を半導体層により被覆する技術は、例えば、特許文献1、2に記載されている。
特許文献1の図2(c)に示すメサ型PIN−PDは、素子のInGaAs光吸収層をメサ加工し、その側壁をInPで埋込み再成長した構造としている。これにより、バンドギャップが小さいInGaAsと誘電体保護膜との接触を抑制、すなわち、経時的安定性の不十分なInGaAsと誘電体との界面の存在を抑制し、その代わりに、より経時的安定性の高い(暗電流が経時的に増加しない)ワイドバンドギャップのInPとInGaAsとの界面を形成することにより、長期信頼性を確保している。
一方、特許文献2の図7に示されるメサ型APDでは、素子のInGaAs光吸収層をメサ加工し、その側壁をInPで埋込み再成長した構造をとることにより、特許文献1の素子と同様の効果を得ることを目的としている。
また、特許文献3〜5の各々の段落0003及び0005にも、メサの周囲に埋め込み層を設ける旨の記載がある。
特開2008−66329号公報 特開2004−119563号公報 国際公開第2006/123410号パンフレット 国際公開第2006/046276号パンフレット 特開2008−28421号公報
しかしながら、特許文献1、2の技術では、メサ形状に依存する埋込工程での結晶成長の異方性に起因して、埋込み半導体層によるメサ側壁の被覆性が不十分となる。
特許文献1の技術では、逆メサ形状ないし、ほぼ垂直メサ形状の部分(特許文献1のi型III−V化合物半導体膜15aとIII−V化合物半導体膜17aとの境界部)において、再成長した半導体層による被覆性が不十分となり、InGaAs光吸収層(特許文献1のi型III−V化合物半導体膜15a)が露出しやすい。その結果、長期的に見て、表面リーク暗電流が増加し、メサ型フォトダイオードの信頼性を十分に確保できない、あるいは、メサ型フォトダイオードの信頼性を確保する場合はその歩留りが不十分となってしまう、という課題がある。
特許文献2のようにメサの頂部の(100)平坦面に対し一定角度の斜面を有するテーパー形状からなるメサ構造の場合、メサ斜面のステップ密度はもともと一定である。ここで、メサ斜面は、マクロ的には文字通りの傾斜面であるが、ミクロ的には、例えば平坦な(100)面上に原子層が階段状に積層されることにより構成されている。この階段の一つの段の高さは、一原子層(2.9Å程度)分の高さの場合もあれば、多原子層分の高さの場合もある。ここで言うステップ密度とは、その階段状の部分の単位高さ当たりの階段数(ステップ数)を意味する。すなわち、各ステップの原子層が多いほど(1つの段の高さが大きいほど)、ステップ密度は減少し、斜面の傾斜角度は大きくなる。特許文献2のようにメサ斜面の傾斜角度が一定である場合は、各ステップの原子層の数が一定であり、メサ斜面のステップ密度が一定である。このようにステップ密度が一定のメサ斜面の上に結晶を再成長すると、メサの肩の部分(メサ頂部とメサ斜面との境界部)では、メサ頂部(例えば(100)平坦面)上に成長する結晶の面方位と、メサ斜面上に成長する結晶の面方位との中間的な面方位である新たな特定の面方位の結晶が形成され易い。その新たな特定の面方位の結晶成長速度は、一般に小さい。このため、メサの肩の部分で成長層厚が薄くなり、その部分の被覆性が不十分となりやすい。
また、特許文献1には、再成長層の被覆性の改善方法として、成長後の熱処理を行うことが記載されている。しかし、この熱処理を追加する場合、工程の増加によるコスト増を招くだけでなく、熱処理工程によって結晶性を悪化させる可能性があるという別の課題を有している。
このように、メサ上に再成長される半導体層によるメサの被覆性を、工程の追加を行わずに向上させることは困難だった。
本発明は、半導体基板上に、第1導電型の半導体からなるバッファ層と、第1導電型、第2導電型ないしノンドープの半導体からなるエッチング停止層と、第1導電型、第2導電型、ないしノンドープの半導体からなる光吸収層と、2層の第2導電型の半導体層と、がこの順に積層成長されることによって構成された積層構造を有し、前記2層の第2導電型の半導体層及び前記光吸収層がメサを構成し、前記メサの側壁は、当該メサの裾が広がる方向に傾斜する斜面であり、前記メサの少なくとも前記側壁は、その上に成長された第1導電型、第2導電型、半絶縁型、ないしノンドープの半導体層により被覆され、前記メサの下端部における前記斜面の傾斜角度よりも、前記メサの上端部における前記斜面の傾斜角度の方が小さいことを特徴とするメサ型フォトダイオードを提供する。
このメサ型フォトダイオードによれば、メサの側壁は当該メサの裾が広がる方向に傾斜する斜面であり、メサの下端部における斜面の傾斜角度よりも、メサの上端部における斜面の傾斜角度の方が小さくなっている。更に、そのような斜面となっているメサの側壁が、半導体層により被覆されている。これにより、その半導体層によるメサの側壁の被覆性を、特段の工程の追加を行わずに向上させることができる。換言すると、光吸収層を含むメサが、逆メサ形状の部分、ないし、側壁がほぼ垂直に近いメサ形状の部分を有していないことにより、半導体層によって側壁を十分に被覆することが可能となる。特に、メサが逆メサ方位(本来の密着性の良いエッチングマスクを用いてエッチングした場合には逆メサが形成される方位)であっても、メサが逆メサ形状或いは側壁がほぼ垂直なメサ形状とならないようにできるので、そのメサを半導体層によって十分に被覆することができる。
以下、その理由を詳述する。メサの下端部の傾斜角度よりも上端部の傾斜角度の方が小さい場合、特許文献2の構造と比べて、結晶成長速度が小さい「新たな特定の面方位の結晶」がメサの肩の部分に形成されてしまうことが抑制され、その代わりに、メサの肩の部分にも、メサの頂面(例えば、(100)平坦面)上に成長する結晶の面方位の結晶が形成されやすくなる。このため、その半導体層の成長前のメサの形状を反映した、比較的均一な成長膜厚になりやすく、その半導体層によるメサの被覆性(特に、肩の部分の被覆性)が向上する。ここで、ウェットエッチングでは様々な傾斜角度のメサの斜面を形成することが可能であるが、一般に気相成長では成長しやすい結晶面方位(以下、特定結晶面方位)がその成長条件により決まっており、下地の傾斜角度の影響を受けにくいという特徴がある。つまりメサを被覆する半導体の成長の初期では下地傾斜面の上に結晶が成長するが斜面の各箇所で成長速度にむらが生じる(ステップ端、すなわち各ステップにおける垂直な面での成長原子の取り込みが平坦面よりも激しい)。このため、成長の進行に伴い平均的ステップ密度が変化し、下地傾斜面とは異なった傾斜面を形成する過程を経て、最終的には気相成長の最も成長しやすい特定結晶面方位の成長面での成長が行われる状態に移行し、以後、その特定結晶面方位の結晶成長が継続される。本発明の場合、メサの斜面が複数の傾斜角度を有するので、それぞれの下地傾斜面上で特定結晶面方位の成長面が形成されるまでの成長膜厚が異なり、傾斜面全体で均一な特定結晶面方位の成長面が形成されるまでの膜厚が厚くなる傾向がある(それまではそれぞれの角度の下地傾斜面上に特定結晶面方位の成長面は形成されるが、成長膜厚が異なるため、連続した一つの結晶面にはならずに、下地結晶面が一部露出することを防止しやすい)。
そして、このようにメサ上に成長された半導体層によるメサの側壁の被覆性が向上することにより、メサ型フォトダイオードの特性(暗電流、ブレークダウン電圧等)のばらつきを低減することができるとともに、長期信頼性も確保することができる。
更に、本発明では、積層成長を終えた段階で既にpn接合の形成が完了するので、pn接合の位置制御、並びに、電界分布の制御が容易であるとともに、その成長後の段階で成長の出来栄えチェックを行うことができる。
また、本発明は、半導体基板上に、第1導電型の半導体からなるバッファ層と、第1導電型、第2導電型ないしノンドープの半導体からなるエッチング停止層と、第1導電型、第2導電型、ないしノンドープの半導体からなる光吸収層と、2層の第2導電型の半導体層と、をこの順に積層成長させることによって積層構造を形成する第1工程と、前記2層の第2導電型の半導体層及び前記光吸収層をメサに加工する第2工程と、前記メサの少なくとも側壁を、その上に成長させた第1導電型、第2導電型、半絶縁型、ないしノンドープの半導体層により被覆する第3工程と、を備え、前記第2工程では、前記メサの側壁を、当該メサの裾が広がる方向に傾斜する斜面に形成するとともに、前記メサの下端部における前記斜面の傾斜角度よりも前記メサの上端部における前記斜面の傾斜角度を小さくすることを特徴とするメサ型フォトダイオードの製造方法を提供する。
本発明によれば、メサ上に成長される半導体層によるメサの被覆性を、特段の工程の追加を行わずに向上させることができる。
第1の実施形態に係るメサ型フォトダイオード(メサ型PINフォトダイオード)の構成を示す断面図である。 第2の実施形態に係るメサ型フォトダイオード(メサ型PINフォトダイオード)の構成を示す断面図である。 第3の実施形態に係るメサ型フォトダイオード(メサ型PINフォトダイオード)と第7の実施形態に係るメサ型フォトダイオード(メサ型アバランシェフォトダイオード)に共通の要部拡大断面図である。 第4の実施形態に係るメサ型フォトダイオード(メサ型PINフォトダイオード)の構成を示す断面図である。 第5の実施形態に係るメサ型フォトダイオード(メサ型アバランシェフォトダイオード)の構成を示す断面図である。 第6の実施形態に係るメサ型フォトダイオード(メサ型アバランシェフォトダイオード)の構成を示す断面図である。 第8の実施形態に係るメサ型フォトダイオード(メサ型アバランシェフォトダイオード)の構成を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。
〔第1の実施形態〕
図1は第1の実施形態に係るメサ型フォトダイオード100の構成を示す断面図である。
本実施形態に係るメサ型フォトダイオード100は、半導体基板(例えば、n型InP基板11)上に、第1導電型の半導体からなるバッファ層(例えば、n型半導体バッファ層12)と、第1導電型、第2導電型ないしノンドープの半導体からなるエッチング停止層(例えば、ノンドープInPエッチング停止層13)と、第1導電型、第2導電型、ないしノンドープの半導体からなる光吸収層(例えば、ノンドープInGaAs光吸収層14)と、2層の第2導電型の半導体層(例えば、p型InGaAsキャップ層15、及び、p型InGaAsコンタクト層16)と、がこの順に積層成長されることによって構成された積層構造を有し、2層の第2導電型の半導体層(例えば、p型InGaAsキャップ層15、及び、p型InGaAsコンタクト層16)及び光吸収層(例えば、ノンドープInGaAs光吸収層14)がメサ(受光領域メサ19)を構成し、メサ(受光領域メサ19)の側壁は、当該メサ(受光領域メサ19)の裾が広がる方向に傾斜する斜面であり、メサ(受光領域メサ19)の少なくとも側壁112は、その上に成長された第1導電型、第2導電型、半絶縁型、ないしノンドープの半導体層(例えば、ノンドープInP層17)により被覆され、メサ(受光領域メサ19)の下端部における斜面の傾斜角度(例えば、図1のθ1)よりも、メサ(受光領域メサ19)の上端部における斜面の傾斜角度(例えば、図1のθ3)の方が小さい。
また、本実施形態に係るメサ型フォトダイオードの製造方法では、半導体基板(例えば、n型InP基板11)上に、第1導電型の半導体からなるバッファ層(例えば、n型半導体バッファ層12)と、第1導電型、第2導電型ないしノンドープの半導体からなるエッチング停止層(例えば、ノンドープInPエッチング停止層13)と、第1導電型、第2導電型、ないしノンドープの半導体からなる光吸収層(例えば、ノンドープInGaAs光吸収層14)と、2層の第2導電型の半導体層(例えば、p型InGaAsキャップ層15、及び、p型InGaAsコンタクト層16)と、をこの順に積層成長させることによって積層構造を形成する第1工程と、2層の第2導電型の半導体層(例えば、p型InGaAsキャップ層15、及び、p型InGaAsコンタクト層16)及び光吸収層(例えば、ノンドープInGaAs光吸収層14)をメサ(受光領域メサ19)に加工する第2工程と、メサ(受光領域メサ19)の少なくとも側壁112を、その上に成長させた第1導電型、第2導電型、半絶縁型、ないしノンドープの半導体層(例えば、ノンドープInP層17)により被覆する第3工程と、を備え、第2工程では、メサ(受光領域メサ19)の側壁112を、当該メサ(受光領域メサ19)の裾が広がる方向に傾斜する斜面に形成するとともに、メサ(受光領域メサ19)の下端部における斜面の傾斜角度(例えば、図1のθ1)よりもメサ(受光領域メサ19)の上端部における斜面の傾斜角度(例えば、図1のθ3)を小さくする。
以下、詳細に説明する。
先ず、第1の実施形態に係るメサ型フォトダイオード100の構成を説明する。
本実施形態に係るメサ型フォトダイオード100は、メサ型PIN−PD(メサ型PINフォトダイオード)である。図1に示すように、本実施形態に係るメサ型フォトダイオード100は、例えば、n型InP基板11と、このn型InP基板11上にMOVPE法により順次に積層成長されたn型半導体バッファ層12、ノンドープInPエッチング停止層13、ノンドープInGaAs光吸収層14、p型InGaAsキャップ層15、及び、p型InGaAsコンタクト層16と、を備えている。
ノンドープInGaAs光吸収層14、p型InGaAsキャップ層15、及び、p型InGaAsコンタクト層16は、メサ形状に加工されて、受光領域メサ19を構成している。
受光領域メサ19の側壁112は、当該受光領域メサ19の裾が広がる方向に傾斜する斜面となっている。すなわち、側壁112には、オーバーハングする部分が存在しておらず、受光領域メサ19の形状はいわゆる「順メサ形状」である。なお、受光領域メサ19の平面形状は、例えば円形である。
ここで、受光領域メサ19の下端部における斜面の傾斜角度よりも、受光領域メサ19の上端部における斜面の傾斜角度の方が小さい。すなわち、受光領域メサ19を構成するノンドープInGaAs光吸収層14の斜面の傾斜角度θ1よりも、受光領域メサ19を構成するp型InGaAsコンタクト層16の斜面の傾斜角度θ3の方が小さい。
なお、本実施形態の場合、受光領域メサ19を構成するp型InGaAsキャップ層15の斜面の傾斜角度θ2は、例えば、傾斜角度θ3に等しい。
このような形状の受光領域メサ19の側壁112及び頂面113は、当該側壁112上及び頂面113上に成長(再成長)された、ノンドープInP層17により被覆されている。
受光領域メサ19の頂面113上には、ノンドープInP層17に形成されたリング状の開口を介して、リング状のp電極110が設けられている。
ノンドープInP層17は、例えばSiNからなる表面保護膜18により被覆されている。すなわち、ノンドープInP層17は、誘電体膜により被覆されている。
n型InP基板11は、該n型InP基板11が所望の厚さとなるように、その裏面が研磨されている。更に、その研磨後のn型InP基板11の裏面には、n電極111が形成されている。
次に、第1の実施形態に係るメサ型フォトダイオード(メサ型PIN−PD)の製造方法を説明する。
先ず、n型InP基板11上に、n型半導体バッファ層12、ノンドープInPエッチング停止層13、ノンドープInGaAs光吸収層14、p型InGaAsキャップ層15、及び、p型InGaAsコンタクト層16をMOVPE法で順次に積層成長させる。
次に、平面視円形の受光領域メサ19を、ノンドープInPエッチング停止層13を用いたエッチングにより形成する。すなわち、p型InGaAsコンタクト層16上にエッチングマスクを形成し、ノンドープInGaAs光吸収層14、p型InGaAsキャップ層15、及び、p型InGaAsコンタクト層16をエッチングする(以下、メサエッチングという)。これにより、これらノンドープInGaAs光吸収層14、p型InGaAsキャップ層15、及び、p型InGaAsコンタクト層16を受光領域メサ19に加工する。なお、メサエッチングは、ウェットエッチングでも良いし、ドライエッチングでも良い。
このメサエッチングの際には、エッチングマスクとp型InGaAsコンタクト層16との密着性を制御することによって、受光領域メサ19を構成するノンドープInGaAs光吸収層14の斜面の傾斜角度θ1と、受光領域メサ19を構成するp型InGaAsキャップ層15及びp型InGaAsコンタクト層16の斜面の傾斜角度θ2、θ3と、の角度差を制御することができる。
或いは、ノンドープInGaAs光吸収層14とp型InGaAsキャップ層15とのドーパント濃度差を予め制御しておくことによっても、傾斜角度θ1と、傾斜角度θ2、θ3と、の角度差を制御することができる。
具体的には、エッチングマスクとp型InGaAsコンタクト層16との密着性を低下させることにより、エッチングマスクに近い層(上の層)のサイドエッチング量が多くなるため、エッチングマスクに近い層の傾斜角度を、化学エッチングで形成される特定の結晶方位角度よりも小さくすることができる。すなわち、このように密着性を低下させることは、傾斜角度θ1よりも傾斜角度θ3が小さい形状を有する受光領域メサ19の形成に寄与する。
このメサエッチングの際のエッチングマスクは、例えば、SiOないしSiN膜で形成するか、又は、フォトレジストで形成する。
このうち、エッチングマスクをSiOないしSiN膜で形成する場合には、SiOないしSiN膜のCVD(Chemical Vapor Deposition)における堆積条件を選定することにより、エッチングマスクとp型InGaAsコンタクト層16との密着性を制御することができる。具体的には、SiOないしSiN膜を低温で堆積させるほど、その堆積物の表面活性を低下させることができるので、エッチングマスクとp型InGaAsコンタクト層16の密着性を低下させることができる。
一方、エッチングマスクをフォトレジストで形成する場合には、フォトレジストのポストベーク条件を選定することにより、エッチングマスクとp型InGaAsコンタクト層16との密着性を制御することができる。具体的には、フォトレジストのポストベークをより低温で行うほど、また、より短時間で行うほど、フォトレジストの硬化の程度を低下させることができるので、エッチングマスクとp型InGaAsコンタクト層16の密着性を低下させることができる。
また、半導体層のエッチング速度は、そのドーパント濃度が高いほど大きくなる。よって、上側の層(本実施形態の場合、例えば、p型InGaAsキャップ層15、及び、p型InGaAsコンタクト層16)のドーパント濃度を高くし、下側の層(本実施形態の場合、例えば、ノンドープInGaAs光吸収層14)のドーパント濃度を低くしておくことにより、下側の層よりも上側の層のサイドエッチング量を大きく設定し、傾斜角度θ1よりも傾斜角度θ3を小さくすることができる。
このように、エッチングマスクとp型InGaAsコンタクト層16との密着性の制御、並びに、ノンドープInGaAs光吸収層14とp型InGaAsキャップ層15とのドーパント濃度差の制御により、傾斜角度θ1よりも傾斜角度θ3が小さい受光領域メサ19を形成することができる。
次に、MOVPE法によって、受光領域メサ19の側壁112上及び頂面113上にノンドープInP層17を成長(再成長)する。これにより、受光領域メサ19の側壁112及び頂面113が、InP再成長層としてのノンドープInP層17により被覆性良く被覆される。
次に、受光領域メサ19のp型InGaAsコンタクト層16上に直接p電極110を形成するために、ノンドープInP層17の所望部分に、選択エッチングによりリング形状の開口を形成する。この際には、フォトレジストを用いたパターニングによりノンドープInP層17上にエッチングマスクを形成するが、受光領域メサ19の頂面113上のノンドープInP層17は平坦であるため、そのエッチングマスクの形成に際して用いられる露光用のマスクとノンドープInP層17とが干渉しないようにできる。このため、その露光用のマスクとノンドープInP層17とを適切な距離に容易に近づけることができ、フォトレジストへのパターン転写精度を十分に確保することができる。よって、エッチングマスクのパターンの位置精度、ひいてはp電極110の形成位置の精度を十分に確保することができる。
次に、SiN膜等からなる表面保護膜18を形成する。その後、半導体製造プロセスで一般的に用いられるリフトオフ技術等により表面保護膜18において上記リング状の開口に位置する部分に穴開けし、この穴を介してp電極110をp型InGaAsコンタクト層16上に形成する。
次に、n型InP基板11の裏面を研磨することにより、該n型InP基板11を所望の厚さに加工する。次に、その研磨後のn型InP基板11の裏面にn電極111を形成する。
以上により、第1の実施形態に係るメサ型フォトダイオード100を製造することができる。
以上のような第1の実施形態によれば、受光領域メサ19の側壁112は当該受光領域メサ19の裾が広がる方向に傾斜する斜面であり(側壁112にはオーバーハングする部分が存在せず)、受光領域メサ19の下端部における斜面の傾斜角度θ1よりも、受光領域メサ19の上端部における斜面の傾斜角度θ3の方が小さく(緩く)なっている。更に、そのような斜面となっている受光領域メサ19の側壁112が、半導体層、すなわちノンドープInP層17により被覆されている。これにより、ノンドープInP層17による受光領域メサ19の側壁112の被覆性を、特段の工程の追加を行わずに向上させることができる。換言すると、ノンドープInGaAs光吸収層14を含む受光領域メサ19が、逆メサ形状の部分、ないし、側壁がほぼ垂直に近いメサ形状の部分を有していないことにより、ノンドープInP層17によって側壁112を十分に被覆することが可能となる。特に、受光領域メサ19が逆メサ方位(本来の密着性の良いエッチングマスクを用いてエッチングした場合には逆メサが形成される方位)であっても、メサが逆メサ形状或いは側壁がほぼ垂直なメサ形状とならないようにできるので、受光領域メサ19をノンドープInP層17によって十分に被覆することができる。
以下、その理由を詳述する。先ず、「発明が解決しようとする課題」の項で説明したように、特許文献2のように斜面の傾斜角度が一定のメサ構造の場合、メサ斜面の上に結晶を再成長すると、メサの肩の部分では、メサ頂部の(100)平坦面上に成長する結晶の面方位と、メサ斜面上に成長する結晶の面方位との中間的な面方位である新たな特定の面方位の結晶が形成され易く、その新たな特定の面方位の結晶成長速度は一般に小さいため、メサの肩の部分の被覆性が不十分となりやすい。これに対して、本実施形態の受光領域メサ19のように、下端部の傾斜角度θ1よりも上端部の傾斜角度θ3の方が小さい場合、特許文献2の構造と比べて、結晶成長速度が小さい「新たな特定の面方位の結晶」が受光領域メサ19の肩の部分に形成されてしまうことが抑制され、その代わりに、受光領域メサ19の肩の部分にも、受光領域メサ19の頂面113(例えば、(100)平坦面)上に成長する結晶の面方位の結晶が形成されやすくなる。このため、再成長前の受光領域メサ19の形状を反映した、比較的均一な成長膜厚になりやすく、ノンドープInP層17による受光領域メサ19の被覆性(特に、肩の部分の被覆性)が向上する。
以下、このメカニズムを更に詳細に説明する。ウェットエッチングでは様々な傾斜角度のメサの斜面(ミクロ的には様々なステップ密度を有する面)を形成することが可能であるが、一般に気相成長では成長しやすい結晶面方位(以下、特定結晶面方位)がその成長条件により決まっており(ミクロ的には均一なステップ密度を有する特定の面方位が決まっており)、下地の傾斜角度の影響を受けにくい(ミクロ的には下地のステップ密度の影響を受けにくい)という特徴がある。つまり再成長の初期では下地傾斜面の上に結晶が成長するが斜面の各箇所で成長速度にむらが生じる(ステップ端、すなわちステップにおける垂直な面での成長原子の取り込みが平坦面よりも激しい)。このため、成長の進行に伴い平均的ステップ密度が変化し、下地傾斜面とは異なった傾斜面(中間的傾斜面)を形成する過程を経て(再成長膜においてこの過程で形成される領域を遷移領域という)、最終的には気相成長の最も成長しやすい特定結晶面方位の成長面での成長が行われる状態に移行し、以後、その特定結晶面方位の結晶成長が継続される。本実施形態では、下地傾斜面が様々な(例えば、2つの)傾斜角度を有するので、それぞれの下地傾斜面上で特定結晶面方位の成長面が形成されるまでの成長膜厚が異なり、傾斜面全体で均一な特定結晶面方位の成長面が形成されるまでの膜厚が厚くなる傾向がある(それまではそれぞれの角度の下地傾斜面上に特定結晶面方位の成長面は形成されるが、成長膜厚が異なるため、連続した一つの結晶面にはならずに、下地結晶面が一部露出することを防止しやすい)。
そして、このようにノンドープInP層17による受光領域メサ19の側壁112の被覆性が向上することにより、メサ型フォトダイオード100の特性(暗電流、ブレークダウン電圧等)のばらつきを低減することができるとともに、長期信頼性も確保することができる。なぜなら、メサ型フォトダイオード100の暗電流特性、及び、長期寿命のばらつきの原因となる光吸収層(例えば、ノンドープInGaAs光吸収層14(バンドギャップが小さい半導体))の空乏層が表面に露出しないようにでき、その上に形成する誘電体膜(表面保護膜18)と接する半導体をワイドギャップのノンドープInP層17とすることができるからである。このようなメサ型フォトダイオード100は、作製が容易で、且つ、ギガビット応答を高信頼に得られるというメリットを有する。このようなメサ型フォトダイオード100は、例えば、次世代の加入者系光通信システム用途、或いは、データ通信システム用途に好適に用いることができる。
また、受光領域メサ19の側壁112上及び頂面113上にノンドープInP層17を成長させた後、受光領域メサ19の頂面113上にp電極110を形成し、その後、ノンドープInP層17を少なくとも側壁112上に残留させるので、p電極110の形成位置の精度を十分に確保することができる。ここで、特許文献2の構成では、選択成長によりメサが埋め込まれているが、この構成では、埋め込み層がメサ頂部よりも高く形成されると、埋め込み層の成長後の電極パターン形成工程に支障をきたすことがある。例えば、メサの頂部に電極パターンを形成するためには、フォトレジストを用いたパターニングにより形成したエッチングマスクを用いて、保護膜に開口を形成する。その際に、埋め込み層と露光用のマスクとの干渉により、該露光用のマスクとメサ頂部との距離を十分に近づけることができないと、フォトレジストへのパターン転写精度が落ちてしまう。その結果、エッチングマスクのパターンの位置精度、ひいては電極の形成位置の精度が低下してしまう。これに対して、本実施形態では、ノンドープInP層17が受光領域メサ19の側壁112上及び頂面113上に再成長されているので、再成長後において頂面113上のノンドープInP層17の平坦性が保たれる。このため、p電極110の形成用のエッチングマスクを形成する際に用いられる露光用のマスクとノンドープInP層17とが干渉しないようにできる。このため、その露光用のマスクとノンドープInP層17とを適切な距離に容易に近づけることができ、フォトレジストへのパターン転写精度を十分に確保することができる。よって、エッチングマスクのパターンの位置精度、ひいてはp電極110の形成位置の精度を十分に確保することができる。
更に、本実施形態では、MOVPE法によりn型半導体バッファ層12、ノンドープInPエッチング停止層13、ノンドープInGaAs光吸収層14、p型InGaAsキャップ層15、及び、p型InGaAsコンタクト層16を順次に積層成長することによって、pn接合の形成が完了するので、pn接合の位置制御、並びに、電界分布の制御が容易であるとともに、その成長後の段階で成長の出来栄えチェックを行うことができる。
次に、実施例1を説明する。
実施例1では、上記の第1の実施形態において、n型半導体バッファ層12の膜厚を約1μm、ノンドープInPエッチング停止層13の膜厚を約20〜100nm、ノンドープInGaAs光吸収層14の膜厚を約2μm、p型InGaAsキャップ層15の膜厚を約0.2μm、p型InGaAsコンタクト層16の膜厚を約0.2μmとした。また、受光領域メサ19の直径は、50〜80μm程度とした。また、p電極110を形成した後のn型InP基板11の裏面研磨では、n型InP基板11を150μm程度の厚さとなるように研磨した。
このような実施例1により製造されたメサ型フォトダイオード100では、5Vのバイアス電圧を印加するときの暗電流が1nA程度以下の低暗電流となり、かつ、GHz応答特性が確認され、さらには、暗電流の経時的安定性も、たとえば150℃のエージングで5000時間経過後も暗電流の増加がない高信頼な特性が確認された。
〔第2の実施形態〕
図2は第2の実施形態に係るメサ型フォトダイオード(メサ型PIN−PD)200の構成を示す断面図である。
図2に示すように、本実施形態に係るメサ型フォトダイオード200は、傾斜角度θ2よりも傾斜角度θ3が小さい点でのみ上記の第1の実施形態に係るメサ型フォトダイオード100と相違し、その他の点では上記の第1の実施形態に係るメサ型フォトダイオード100と同様に構成されている。
すなわち、本実施形態の場合、受光領域メサ19を構成するノンドープInGaAs光吸収層14の斜面の傾斜角度θ1よりも、受光領域メサ19を構成するp型InGaAsキャップ層15の斜面の傾斜角度θ2の方が小さく、この傾斜角度θ2よりも更に、受光領域メサ19を構成するp型InGaAsコンタクト層16の斜面の傾斜角度θ3の方が小さい。換言すれば、受光領域メサ19の斜面の傾斜角度は、受光領域メサ19の下端から上端に向けて徐々に小さくなっている。より具体的には、受光領域メサ19の斜面の傾斜角度は、受光領域メサ19の下端から上端に向けて段階的に小さくなっている。
このように、傾斜角度θ2よりも傾斜角度θ3が小さい構成は、メサエッチングの際に、エッチングマスクとp型InGaAsコンタクト層16との密着性を制御することによって実現することができる。具体的には、例えば、エッチングマスクとp型InGaAsコンタクト層16との密着性を上記の第1の実施形態の場合よりも更に低下させることにより、傾斜角度θ2よりも傾斜角度θ3が小さい形状を有する受光領域メサ19を形成することができる。或いは、p型InGaAsコンタクト層16とp型InGaAsキャップ層15とのドーパント濃度差を上記の第1の実施形態の場合よりも更に大きく設定することによっても、傾斜角度θ2よりも傾斜角度θ3が小さい形状を有する受光領域メサ19を形成することができる。
以上のような第2の実施形態によれば、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる。
次に、実施例2を説明する。
実施例2では、上記の第2の実施形態において、n型半導体バッファ層12の膜厚を約1μm、ノンドープInPエッチング停止層13の膜厚を約20〜100nm、ノンドープInGaAs光吸収層14の膜厚を約2μm、p型InGaAsキャップ層15の膜厚を約0.2μm、p型InGaAsコンタクト層16の膜厚を約0.2μmとした。また、受光領域メサ19の直径は、50〜80μm程度とした。また、p電極110を形成した後のn型InP基板11の裏面研磨では、n型InP基板11を150μm程度の厚さとなるように研磨した。
このような実施例2により製造されたメサ型フォトダイオード200では、5Vのバイアス電圧を印加するときの暗電流が1nA程度以下の低暗電流となり、かつ、GHz応答特性が確認され、さらには、暗電流の経時的安定性も、たとえば150℃のエージングで5000時間経過後も暗電流の増加がない高信頼な特性が確認された。
〔第3の実施形態〕
図3は第3の実施形態に係るメサ型フォトダイオード(メサ型PIN−PD:全体図示略)の受光領域メサ19の要部の拡大断面図である。
本実施形態に係るメサ型フォトダイオードは、受光領域メサ19の側壁112の斜面の傾斜角度が受光領域メサ19の下端から上端に向けて連続的に小さくなっている点でのみ上記の第2の実施形態に係るメサ型フォトダイオード200と相違し、その他の点では上記の第2の実施形態に係るメサ型フォトダイオード200と同様に構成されている。
このように、受光領域メサ19の側壁112の斜面の傾斜角度が受光領域メサ19の下端から上端に向けて連続的に小さくなっている構成は、例えば、受光領域メサ19を構成するノンドープInGaAs光吸収層14、p型InGaAsキャップ層15、及び、p型InGaAsコンタクト層16のドーパント濃度を、受光領域メサ19の下端から上端に向けて連続的に大きくすることにより、実現することができる。
以上のような第3の実施形態によれば、上記の第2の実施形態と同様の効果が得られる。
〔第4の実施形態〕
図4は第4の実施形態に係るメサ型フォトダイオード(メサ型PIN−PD)400の構成を示す断面図である。
先ず、第4の実施形態に係るメサ型フォトダイオード400の構成を説明する。
図4に示すように、本実施形態に係るメサ型フォトダイオード400は、傾斜角度θ1よりも傾斜角度θ2が大きい点で上記の第1の実施形態に係るメサ型フォトダイオード100と相違している。
このように、傾斜角度θ1よりも傾斜角度θ2が大きい構成は、例えば、ノンドープInGaAs光吸収層14とp型InGaAsキャップ層15とのドーパント濃度差を制御することによって実現することができる。具体的には、例えば、第1の実施形態の場合よりも、p型InGaAsキャップ層15のドーパント濃度を小さく設定することにより、この構成を実現することができる。
更に、本実施形態に係るメサ型フォトダイオード400は、例えば、以下に説明する点でも、上記の第1の実施形態に係るメサ型フォトダイオード100と相違している。
先ず、本実施形態に係るメサ型フォトダイオード400の半導体基板は、例えば、高抵抗型InP基板41である。この高抵抗型InP基板41上に、n型半導体バッファ層12、ノンドープInPエッチング停止層13、ノンドープInGaAs光吸収層14、p型InGaAsキャップ層15、及び、p型InGaAsコンタクト層16が順次に積層成長されている。
また、本実施形態の場合、n電極411は、高抵抗型InP基板41の裏面ではなく、n型半導体バッファ層12上に形成されている。なお、n電極411をn型半導体バッファ層12上に直接形成するために、n型半導体バッファ層12上のノンドープInPエッチング停止層13及びノンドープInP層17における所望部分は、選択エッチングにより除去されている。
また、本実施形態の場合、メサ型フォトダイオード400は、段差配線電極412を備えている。この段差配線電極412は、その一端部がp電極110に接続されている。また、受光領域メサ19の周囲の領域であって段差配線電極412が形成される領域においては、n型半導体バッファ層12、ノンドープInPエッチング停止層13及びノンドープInP層17が選択エッチングにより除去されている。このため、この領域においては、高抵抗型InP基板41と段差配線電極412との間にはn型半導体バッファ層12、ノンドープInPエッチング停止層13及びノンドープInP層17が介在していない。
その他の点では、本実施形態に係るメサ型フォトダイオード400は、上記の第1の実施形態に係るメサ型フォトダイオード100と同様に構成されている。
次に、第4の実施形態に係るメサ型フォトダイオード(メサ型PIN−PD)の製造方法を説明する。
先ず、高抵抗型InP基板41上に、n型半導体バッファ層12、ノンドープInPエッチング停止層13、ノンドープInGaAs光吸収層14、p型InGaAsキャップ層15、及び、p型InGaAsコンタクト層16をMOVPE法で順次に積層成長させる。
次に、平面視円形の受光領域メサ19をメサエッチングにより形成する。ここで、本実施形態の場合、例えば、p型InGaAsキャップ層15のドーパント濃度を小さく設定することによりノンドープInGaAs光吸収層14とp型InGaAsキャップ層15とのドーパント濃度差を制御することによって、傾斜角度θ1よりも傾斜角度θ2が大きい構成を実現する。
次に、MOVPE法によって、受光領域メサ19の側壁112上及び頂面113上にノンドープInP層17を再成長する。これにより、受光領域メサ19の側壁上及び頂面が、InP再成長層としてのノンドープInP層17により被覆性良く被覆される。
次に、受光領域メサ19のp型InGaAsコンタクト層16上に直接p電極110を形成するために、ノンドープInP層17の所望部分に、選択エッチングによりリング形状の開口を形成する。
次に、n型半導体バッファ層12上に直接n電極411を形成するために、n型半導体バッファ層12上のノンドープInPエッチング停止層13及びノンドープInP層17における所望部分を、選択エッチングにより除去する。
次に、受光領域メサ19の周囲の領域であって段差配線電極412が形成される領域のn型半導体バッファ層12、ノンドープInPエッチング停止層13及びノンドープInP層17を選択エッチングにより除去し、高抵抗型InP基板41を露出させる。
次に、SiN膜等からなる表面保護膜18を形成する。その後、半導体製造プロセスで一般的に用いられるリフトオフ技術等により表面保護膜18において上記リング状の開口に位置する部分に穴開けし、この穴を介してp電極110をp型InGaAsコンタクト層16上に形成する。また、p電極110を形成するのと同様の手法により、n電極411をn型半導体バッファ層12上に形成する。次に、段差配線電極412を、例えば、TiPtAu蒸着とミリングにより形成する。
次に、高抵抗型InP基板41の裏面を研磨することにより、該高抵抗型InP基板41を所望の厚さに加工する。
以上により、第4の実施形態に係るメサ型フォトダイオード400を製造することができる。
以上のような第4の実施形態によれば、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる。
次に、実施例3を説明する。
実施例3では、上記の第4の実施形態において、n型半導体バッファ層12の膜厚を約1μm、ノンドープInPエッチング停止層13の膜厚を約20〜100nm、ノンドープInGaAs光吸収層14の膜厚を約2μm、p型InGaAsキャップ層15の膜厚を約0.2μm、p型InGaAsコンタクト層16の膜厚を約0.2μmとした。また、受光領域メサ19の直径は、50〜80μm程度とした。また、p電極110及びn電極411を形成した後の高抵抗型InP基板41の裏面研磨では、高抵抗型InP基板41を150μm程度の厚さとなるように研磨した。
このような実施例3により製造されたメサ型フォトダイオード400では、5Vのバイアス電圧を印加するときの暗電流が1nA程度以下の低暗電流となり、かつ、GHzから10数GHzの応答特性が確認され、さらには、暗電流の経時的安定性も、たとえば150℃のエージングで5000時間経過後も暗電流の増加がない高信頼な特性が確認された。
〔第5の実施形態〕
図5は第5の実施形態に係るメサ型フォトダイオード500の構成を示す断面図である。
先ず、第5の実施形態に係るメサ型フォトダイオード500の構成を説明する。
本実施形態に係るメサ型フォトダイオード500は、裏面入射方メサ型APD(APD:アバランシェフォトダイオード)である。
図5に示すように、本実施形態に係るメサ型フォトダイオード500は、例えば、n型InP基板51と、このn型InP基板51上にガスソースMBE(Gas Source Molecular Beam Epitaxy)法により順次に積層成長されたn型半導体バッファ層52、ノンドープInAlAs増倍層53、p型InAlAs電界緩和層54、p型InPエッチング停止層55、p型InGaAs光吸収層56、p型InGaAsキャップ層57、及び、p型InGaAsコンタクト層58と、を備えている。
型InGaAs光吸収層56、p型InGaAsキャップ層57、及び、p型InGaAsコンタクト層58は、メサ形状に加工されて、受光領域メサ59を構成している。受光領域メサ59の側壁516は、当該受光領域メサ59の裾に向けて下り傾斜する斜面となっている。なお、受光領域メサ59の平面形状は、例えば円形である。
ここで、本実施形態の場合の受光領域メサ59の形状は、上記の第1の実施形態の場合の受光領域メサ19と同様である。すなわち、本実施形態の場合、受光領域メサ59の下端部における斜面の傾斜角度よりも、受光領域メサ59の上端部における斜面の傾斜角度の方が小さい。すなわち、受光領域メサ59を構成するp型InGaAs光吸収層56の斜面の傾斜角度θ1よりも、受光領域メサ19を構成するp型InGaAsコンタクト層58の斜面の傾斜角度θ3の方が小さい。また、受光領域メサ59を構成するp型InGaAsキャップ層57の斜面の傾斜角度θ2は、例えば、傾斜角度θ3に等しい。
このような形状の受光領域メサ59の少なくとも側壁516は、その上に成長されたノンドープInP層510により被覆されている。
更に、ノンドープInP層510、p型InPエッチング停止層55、p型InAlAs電界緩和層54、ノンドープInAlAs増倍層53及びn型半導体バッファ層52は、受光領域メサ59よりも大きい受光領域メサ59の同心円の内側の部分が残留するように、その外側の部分が除去されている。これにより、第2のメサ515が形成されている。すなわち、第2のメサ515は、ノンドープInP層510、p型InPエッチング停止層55、p型InAlAs電界緩和層54、ノンドープInAlAs増倍層53及びn型半導体バッファ層52における上記同心円の内側の部分と、受光領域メサ59と、を含む。
ノンドープInP層510を含む第2のメサ515の側壁は、例えばSiNからなる表面保護膜511により被覆されている。
受光領域メサ59の頂面517上には、ノンドープInP層510に形成された円形の開口を介して、円形のp電極512が設けられている。
また、n型InP基板51の表面における上記同心円の周囲の部分には、n電極513が形成されている。
n型InP基板51は、該n型InP基板51が所望の厚さとなるように、その裏面が研磨されている。更に、その研磨後のn型InP基板51の裏面にARコート514が形成されている。
次に、第5の実施形態に係るメサ型フォトダイオード(裏面入射方メサ型APD)の製造方法を説明する。
先ず、n型InP基板51上に、n型半導体バッファ層52、ノンドープInAlAs増倍層53、p型InAlAs電界緩和層54、p型InPエッチング停止層55、p型InGaAs光吸収層56、p型InGaAsキャップ層57、及び、p型InGaAsコンタクト層58をガスソースMBE法で順次に積層成長させる。
次に、平面視円形の受光領域メサ59を、p型InPエッチング停止層55を用いたエッチングにより形成する。すなわち、p型InGaAsコンタクト層58上にエッチングマスクを形成し、p型InGaAs光吸収層56、p型InGaAsキャップ層57、及び、p型InGaAsコンタクト層58をメサエッチングする。これにより、これらp型InGaAs光吸収層56、p型InGaAsキャップ層57、及び、p型InGaAsコンタクト層58を受光領域メサ59に加工する。なお、メサエッチングは、ウェットエッチングでも良いし、ドライエッチングでも良い。また、メサエッチングの際のエッチングマスクは、上記の第1の実施形態と同様に、例えば、SiOないしSiN膜で形成するか、又は、フォトレジストで形成する。
このメサエッチングの際には、上記の第1の実施形態で説明したのと同様の手法により、受光領域メサ59を構成するp型InGaAs光吸収層56の斜面の傾斜角度θ1と、受光領域メサ59を構成するp型InGaAsキャップ層57及びp型InGaAsコンタクト層58の斜面の傾斜角度θ2、θ3と、の角度差を制御することができる。すなわち、エッチングマスクとp型InGaAsコンタクト層58との密着性を制御すること、或いは、p型InGaAs光吸収層56とp型InGaAsキャップ層57とのドーパント濃度差を予め制御しておくことによって、傾斜角度θ1と、傾斜角度θ2、θ3と、の角度差を制御することができる。
次に、MOVPE法によって、受光領域メサ59の側壁516上及び頂面517上にノンドープInP層510を再成長する。これにより、受光領域メサ59の少なくとも側壁516が、InP再成長層としてのノンドープInP層510により被覆性良く被覆される。
次に、受光領域メサ59のp型InGaAsコンタクト層58上に直接p電極512を形成するために、ノンドープInP層510の所望部分に、選択エッチングにより円形の開口を形成する。
次に、ノンドープInP層510、p型InPエッチング停止層55、p型InAlAs電界緩和層54、ノンドープInAlAs増倍層53及びn型半導体バッファ層52において、受光領域メサ59よりも大きい受光領域メサ59の同心円の内側の部分が残留するように、その外側の部分を選択エッチングにより除去する。なお、この選択エッチングの際のエッチングマスクは、例えば、SiOないしSiN膜で形成するか、又は、フォトレジストで形成する。この選択エッチングにより、第2のメサ515が形成される。
次に、SiN膜等からなる表面保護膜511を形成する。その後、半導体製造プロセスで一般的に用いられるリフトオフ技術等により表面保護膜511において上記円形の開口に位置する部分に穴開けし、この穴を介してp電極512をp型InGaAsコンタクト層58上に形成する。また、n型InP基板51の表面における上記同心円の周囲の部分には、n電極513を形成する。
次に、n型InP基板51の裏面を研磨することにより、該n型InP基板51を所望の厚さに加工し、且つ、該裏面を鏡面研磨する。次に、その研磨後のn型InP基板51の裏面にARコート514を形成する。
以上により、第5の実施形態に係るメサ型フォトダイオード500を製造することができる。
以上のような第5の実施形態によれば、受光領域メサ59の側壁516は当該受光領域メサ59の裾が広がる方向に傾斜する斜面であり(側壁516にはオーバーハングする部分が存在せず)、受光領域メサ59の下端部における斜面の傾斜角度θ1よりも、受光領域メサ59の上端部における斜面の傾斜角度θ3の方が小さく(緩く)なっている。更に、そのような斜面となっている受光領域メサ59の側壁516が、半導体層、すなわちノンドープInP層510により被覆されている。これにより、ノンドープInP層510による受光領域メサ59の側壁516の被覆性を、特段の工程の追加を行わずに向上させることができる。
そして、このようにノンドープInP層510による受光領域メサ59の側壁516の被覆性が向上することにより、メサ型フォトダイオード500の特性(暗電流、ブレークダウン電圧等)のばらつきを低減することができるとともに、長期信頼性も確保することができる。なぜなら、メサ型フォトダイオード500の暗電流特性、及び、長期寿命のばらつきの原因となる光吸収層(例えば、p型InGaAs光吸収層56(バンドギャップが小さい半導体))の空乏層が表面に露出しないようにでき、その上に形成する誘電体膜(表面保護膜511)と接する半導体をワイドギャップのノンドープInP層510とすることができるからである。このようなメサ型フォトダイオード500は、作製が容易で、且つ、ギガビット応答を高信頼に得られるというメリットを有する。このようなメサ型フォトダイオード500は、例えば、次世代の加入者系光通信システム用途、或いは、データ通信システム用途に好適に用いることができる。
また、受光領域メサ59の側壁516上及び頂面517上にノンドープInP層510を成長させた後、受光領域メサ59の頂面517上にp電極512を形成し、その後、ノンドープInP層510を少なくとも側壁516上に残留させるので、p電極512の形成位置の精度を十分に確保することができる。ここで、特許文献2の構成では、上述のように、埋め込み層の成長後の電極パターン形成工程に支障をきたし、電極の形成位置の精度が低下してしまうことがある。これに対して、本実施形態では、ノンドープInP層510が受光領域メサ59の側壁516上及び頂面517上に再成長されるので、再成長後において頂面517上のノンドープInP層510の平坦性が保たれる。このため、p電極512の形成用のエッチングマスクを形成する際に用いられる露光用のマスクとノンドープInP層510とが干渉しないようにできる。このため、その露光用のマスクとノンドープInP層510とを適切な距離に容易に近づけることができ、フォトレジストへのパターン転写精度を十分に確保することができる。よって、エッチングマスクのパターンの位置精度、ひいてはp電極512の形成位置の精度を十分に確保することができる。
更に、本実施形態では、ガスソースMBE法によりn型半導体バッファ層52、ノンドープInAlAs増倍層53、p型InAlAs電界緩和層54、p型InPエッチング停止層55、p型InGaAs光吸収層56、p型InGaAsキャップ層57、及び、p型InGaAsコンタクト層58を順次に積層成長することによって、pn接合の形成が完了するので、pn接合の位置制御、並びに、電界分布の制御が容易であるとともに、その成長後の段階で成長の出来栄えチェックを行うことができる。
更に、本実施形態に係るメサ型フォトダイオード500は、メサ型の素子構造であるため、ガードリングを備えていなくても、電界調整量の出来栄えばらつき(とくに降伏電圧(ブレークダウン電圧)Vbrが大きいこと)に起因する受光領域の外周部分での電界集中が起こりにくく、均一な面内増倍特性を再現性良く得ることができる。
次に、実施例4を説明する。
実施例4では、上記の第5の実施形態において、n型半導体バッファ層52の膜厚を約1μm、ノンドープInAlAs増倍層53の膜厚を0.2〜0.3μm、p型InAlAs電界緩和層54の膜厚を20〜100nm、p型InPエッチング停止層55の膜厚を20〜100nm、p型InGaAs光吸収層56の膜厚を0.5〜2μm、p型InGaAsキャップ層57の膜厚を約0.2μm、p型InGaAsコンタクト層58の膜厚を約0.2μmとした。また、受光領域メサ59の直径は、30〜50μm程度とした。また、p電極512及びn電極513を形成した後のn型InP基板51の裏面研磨では、n型InP基板51を150μm程度の厚さとなるように研磨した。
このような実施例4により製造されたメサ型フォトダイオード500では、ブレークダウン電圧Vbr(暗電流が10μAで定義)が20〜45V、0.9Vbrのバイアス電圧を印加するときの暗電流が40nA程度以下の低暗電流となり、かつ、GHz応答特性が確認され、さらには、暗電流の経時的安定性も、たとえば150℃のエージングで5000時間経過後も暗電流の増加がない高信頼な特性が確認された。
〔第6の実施形態〕
図6は第6の実施形態に係るメサ型フォトダイオード(裏面入射方メサ型APD)600の構成を示す断面図である。
図6に示すように、本実施形態に係るメサ型フォトダイオード600は、傾斜角度θ2よりも傾斜角度θ3が小さい点でのみ上記の第5の実施形態に係るメサ型フォトダイオード500と相違し、その他の点では上記の第5の実施形態に係るメサ型フォトダイオード500と同様に構成されている。
すなわち、本実施形態の場合、受光領域メサ59を構成するp型InGaAs光吸収層56の斜面の傾斜角度θ1よりも、受光領域メサ59を構成するp型InGaAsキャップ層57の斜面の傾斜角度θ2の方が小さく、この傾斜角度θ2よりも更に、受光領域メサ59を構成するp型InGaAsコンタクト層58の斜面の傾斜角度θ3の方が小さい。換言すれば、受光領域メサ59の斜面の傾斜角度は、受光領域メサ59の下端から上端に向けて徐々に小さくなっている。より具体的には、受光領域メサ59の斜面の傾斜角度は、受光領域メサ59の下端から上端に向けて段階的に小さくなっている。
このように、傾斜角度θ2よりも傾斜角度θ3が小さい構成は、メサエッチングの際に、エッチングマスクとp型InGaAsコンタクト層58との密着性を制御することによって実現することができる。具体的には、例えば、エッチングマスクとp型InGaAsコンタクト層58との密着性を上記の第5の実施形態の場合よりも更に低下させることにより、傾斜角度θ2よりも傾斜角度θ3が小さい形状を有する受光領域メサ59を形成することができる。或いは、p型InGaAsコンタクト層58とp型InGaAsキャップ層57とのドーパント濃度差を上記の第1の実施形態の場合よりも更に大きく設定することによっても、傾斜角度θ2よりも傾斜角度θ3が小さい形状を有する受光領域メサ59を形成することができる。
以上のような第6の実施形態によれば、上記の第5の実施形態と同様の効果が得られる。
次に、実施例5を説明する。
実施例5では、上記の第6の実施形態において、n型半導体バッファ層52の膜厚を約1μm、ノンドープInAlAs増倍層53の膜厚を0.2〜0.3μm、p型InAlAs電界緩和層54の膜厚を20〜100nm、p型InPエッチング停止層55の膜厚を20〜100nm、p型InGaAs光吸収層56の膜厚を0.5〜2μm、p型InGaAsキャップ層57の膜厚を約0.2μm、p型InGaAsコンタクト層58の膜厚を約0.2μmとした。また、受光領域メサ59の直径は、30〜50μm程度とした。また、p電極512及びn電極513を形成した後のn型InP基板51の裏面研磨では、n型InP基板51を150μm程度の厚さとなるように研磨した。
このような実施例5により製造されたメサ型フォトダイオード600では、ブレークダウン電圧Vbr(暗電流が10μAで定義)が20〜45V、0.9Vbrのバイアス電圧を印加するときの暗電流が40nA程度以下の低暗電流となり、かつ、GHz応答特性が確認され、さらには、暗電流の経時的安定性も、たとえば150℃のエージングで5000時間経過後も暗電流の増加がない高信頼な特性が確認された。
〔第7の実施形態〕
図3は第7の実施形態に係るメサ型フォトダイオード(裏面入射方メサ型APD:全体図示略)の受光領域メサ59の要部の拡大断面図を兼ねる。
本実施形態に係るメサ型フォトダイオードは、受光領域メサ59の側壁516の斜面の傾斜角度が受光領域メサ59の下端から上端に向けて連続的に小さくなっている点でのみ上記の第6の実施形態に係るメサ型フォトダイオード600と相違し、その他の点では上記の第6の実施形態に係るメサ型フォトダイオード600と同様に構成されている。
このように、受光領域メサ59の側壁516の斜面の傾斜角度が受光領域メサ59の下端から上端に向けて連続的に小さくなっている構成は、例えば、受光領域メサ59を構成するp型InGaAs光吸収層56、p型InGaAsキャップ層57、及び、p型InGaAsコンタクト層58のドーパント濃度を、受光領域メサ59の下端から上端に向けて連続的に大きくすることにより、実現することができる。
以上のような第7の実施形態によれば、上記の第6の実施形態と同様の効果が得られる。
〔第8の実施形態〕
図7は第8の実施形態に係るメサ型フォトダイオード(裏面入射方メサ型APD)800の構成を示す断面図である。
図7に示すように、本実施形態に係るメサ型フォトダイオード800は、傾斜角度θ1よりも傾斜角度θ2が大きい点でのみ上記の第5の実施形態に係るメサ型フォトダイオード500と相違し、その他の点では上記の第5の実施形態に係るメサ型フォトダイオード500と同様に構成されている。
このように、傾斜角度θ1よりも傾斜角度θ2が大きい構成は、例えば、p型InGaAs光吸収層56とp型InGaAsキャップ層57とのドーパント濃度差を制御することによって実現することができる。具体的には、例えば、第5の実施形態の場合よりも、p型InGaAsキャップ層57のドーパント濃度を小さく設定することにより、この構成を実現することができる。
以上のような第8の実施形態によれば、上記の第5の実施形態と同様の効果が得られる。
次に、実施例6を説明する。
実施例6では、上記の第8の実施形態において、n型半導体バッファ層52の膜厚を約1μm、ノンドープInAlAs増倍層53の膜厚を0.2〜0.3μm、p型InAlAs電界緩和層54の膜厚を20〜100nm、p型InPエッチング停止層55の膜厚を20〜100nm、p型InGaAs光吸収層56の膜厚を0.5〜2μm、p型InGaAsキャップ層57の膜厚を約0.2μm、p型InGaAsコンタクト層58の膜厚を約0.2μmとした。また、受光領域メサ59の直径は、30〜50μm程度とした。また、p電極512及びn電極513を形成した後のn型InP基板51の裏面研磨では、n型InP基板51を150μm程度の厚さとなるように研磨した。
このような実施例6により製造されたメサ型フォトダイオード800では、ブレークダウン電圧Vbr(暗電流が10μAで定義)が20〜45V、0.9Vbrのバイアス電圧を印加するときの暗電流が40nA程度以下の低暗電流となり、かつ、GHz応答特性が確認され、さらには、暗電流の経時的安定性も、たとえば150℃のエージングで5000時間経過後も暗電流の増加がない高信頼な特性が確認された。
なお、上記の各実施形態では、再成長層がノンドープの半導体(ノンドープInP層17、ノンドープInP層510)の場合を説明したが、再成長層は、p型ないしn型で、例えば、約5×1016cm−3以下の低濃度InP層、あるいは、半絶縁性InP層によって構成しても、上記と同様の効果が得られる。
また、上記の各実施形態では、InPエッチング停止層(ノンドープInPエッチング停止層13、p型InPエッチング停止層55)を用いてメサを形成したが、このようなInPエッチング停止層を有しない層構造のメサ型フォトダイオードを参考形態とすると、この参考形態のメサ型フォトダイオードでも、受光領域メサの形状が上記の各実施形態における受光領域メサ19、59と同様であれば、上記の各実施形態と同様の効果が得られる。
また、上記の第1乃至第3の実施形態ではn電極111がn型InP基板11の裏面に形成されている例を、第4の実施形態ではn電極411が高抵抗型InP基板41の表面側に形成されている例を、それぞれ説明したが、第4の実施形態と同様に、第1乃至第3の実施形態においてもn電極111をn型InP基板11の表面側に形成しても良いし、或いは、第1乃至第3の実施形態と同様に、第4の実施形態においてもn電極411を高抵抗型InP基板41の裏面に形成しても良く、これらの場合にも、上記の第1乃至第4実施形態と同様の効果が得られる。
また、上記の第1乃至第4の実施形態の場合、各メサ型フォトダイオード(メサ型フォトダイオード100、200、400)は、ノンドープの半導体からなるエッチング停止層(ノンドープInPエッチング停止層13)に代えて、第1導電型(n型)の半導体からなるエッチング停止層を備えることとしても良い。
また、上記の第1乃至第4の実施形態の場合、各メサ型フォトダイオードは、ノンドープの半導体からなる光吸収層(ノンドープInGaAs光吸収層14)に代えて、第1導電型又は第2導電型の半導体からなる光吸収層を備えることとしても良い。
また、第5乃至第8の実施形態では、p型電界緩和層をInAlAs層で構成した例を説明したが、p型のInAlGaAs層、p型のInP層、或いは、p型のInGaAsP層でp型電界緩和層を構成してもよい。
また、上記の第5乃至第8の実施形態の場合、各メサ型フォトダイオード500、600、800は、ノンドープの半導体からなる増倍層(ノンドープInAlAs増倍層53)に代えて、第1導電型(n型又はp型)の半導体からなる増倍層を備えることとしても良い。
また、上記の第2及び第6の実施形態では、受光領域メサ19、59の斜面の傾斜角度が受光領域メサ19、59の下端から上端に向けて段階的に小さくなっている例を説明し、第3及び第7の実施形態では、受光領域メサ19、59の斜面の傾斜角度が受光領域メサ19、59の下端から上端に向けて連続的に小さくなっている例を説明したが、これらの例に限らず、受光領域メサ19、59の斜面には、傾斜角度が上側に向けて段階的に小さくなっている部分と傾斜角度が上側に向けて連続的に小さくなっている部分とが混在するように、受光領域メサ19、59を形成しても良い。同様に、上記の第4及び第8の実施形態の受光領域メサ19、59の斜面の少なくとも一部分の傾斜角度も、上側に向けて連続的に小さくなるようにしても良い。
11 n型InP基板(半導体基板)
12 n型半導体バッファ層(バッファ層)
13 ノンドープInPエッチング停止層(エッチング停止層)
14 ノンドープInGaAs光吸収層(光吸収層)
15 p型InGaAsキャップ層(第2導電型の半導体層)
16 p型InGaAsコンタクト層(第2導電型の半導体層)
17 ノンドープInP層(半導体層)
18 表面保護膜
19 受光領域メサ(メサ)
110 p電極
111 n電極
112 側壁
113 頂面
100 メサ型フォトダイオード
200 メサ型フォトダイオード
41 高抵抗型InP基板(半導体基板)
400 メサ型フォトダイオード
411 n電極
412 段差配線電極
51 n型InP基板(半導体基板)
52 n型半導体バッファ層(バッファ層)
53 ノンドープInAlAs増倍層(増倍層)
54 p型InAlAs電界緩和層(電界緩和層)
55 p型InPエッチング停止層(エッチング停止層)
56 p型InGaAs光吸収層(光吸収層)
57 p型InGaAsキャップ層(キャップ層)
58 p型InGaAsコンタクト層(コンタクト層)
59 受光領域メサ(メサ)
500 メサ型フォトダイオード
510 ノンドープInP層(半導体層)
511 表面保護膜
512 p電極
513 n電極
514 ARコート
515 第2のメサ
516 側壁
517 頂面
600 メサ型フォトダイオード
800 メサ型フォトダイオード
θ1 傾斜角度
θ2 傾斜角度
θ3 傾斜角度

Claims (10)

  1. 半導体基板上に、第1導電型の半導体からなるバッファ層と、第1導電型、第2導電型ないしノンドープの半導体からなるエッチング停止層と、第1導電型、第2導電型、ないしノンドープの半導体からなる光吸収層と、2層の第2導電型の半導体層と、がこの順に積層成長されることによって構成された積層構造を有し、
    前記2層の第2導電型の半導体層及び前記光吸収層がメサを構成し、
    前記メサの側壁は、当該メサの裾が広がる方向に傾斜する斜面であり、
    前記メサの少なくとも前記側壁は、その上に成長された第1導電型、第2導電型、半絶縁型、ないしノンドープの半導体層により被覆され、
    前記メサの下端部における前記斜面の傾斜角度よりも、前記メサの上端部における前記斜面の傾斜角度の方が小さいことを特徴とするメサ型フォトダイオード。
  2. 前記エッチング停止層は、第1導電型ないしノンドープであることを特徴とする請求項1に記載のメサ型フォトダイオード。
  3. 前記積層構造は、更に、前記バッファ層上に積層成長された第1導電型ないしノンドープの半導体からなる増倍層と、前記増倍層上に積層成長された第2導電型の半導体からなる電界緩和層と、を更に有し、
    前記電界緩和層上の前記エッチング停止層、並びに、前記光吸収層は、それぞれ第2導電型であり、
    当該メサ型フォトダイオードはメサ型アバランシェフォトダイオードであることを特徴とする請求項1に記載のメサ型フォトダイオード。
  4. 前記斜面の傾斜角度は、前記メサの下端から上端に向けて徐々に小さくなっていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載のメサ型フォトダイオード。
  5. 前記斜面の傾斜角度は、前記メサの下端から上端に向けて段階的に小さくなっていることを特徴とする請求項4に記載のメサ型フォトダイオード。
  6. 前記斜面の傾斜角度は、前記メサの下端から上端に向けて連続的に小さくなっていることを特徴とする請求項4に記載のメサ型フォトダイオード。
  7. 半導体基板上に、第1導電型の半導体からなるバッファ層と、第1導電型、第2導電型ないしノンドープの半導体からなるエッチング停止層と、第1導電型、第2導電型、ないしノンドープの半導体からなる光吸収層と、2層の第2導電型の半導体層と、をこの順に積層成長させることによって積層構造を形成する第1工程と、
    前記2層の第2導電型の半導体層及び前記光吸収層をメサに加工する第2工程と、
    前記メサの少なくとも側壁を、その上に成長させた第1導電型、第2導電型、半絶縁型、ないしノンドープの半導体層により被覆する第3工程と、
    を備え、
    前記第2工程では、前記メサの側壁を、当該メサの裾が広がる方向に傾斜する斜面に形成するとともに、前記メサの下端部における前記斜面の傾斜角度よりも前記メサの上端部における前記斜面の傾斜角度を小さくすることを特徴とするメサ型フォトダイオードの製造方法。
  8. 前記第3工程では、前記メサの前記側壁上及び頂面上に前記半導体層を成長させ、
    前記第3工程の後で、前記メサの前記頂面上に電極を形成し、その後、当該半導体層を少なくとも前記側壁上に残留させることを特徴とする請求項7に記載のメサ型フォトダイオードの製造方法。
  9. 前記第1工程では、第1導電型ないしノンドープの前記エッチング停止層を成長させることを特徴とする請求項7又は8に記載のメサ型フォトダイオードの製造方法。
  10. 前記第1工程では、前記バッファ層上に第1導電型ないしノンドープの半導体からなる増倍層を、前記増倍層上に第2導電型の半導体からなる電界緩和層を、前記電界緩和層上に第2導電型の前記エッチング停止層を、前記エッチング停止層上に第2導電型の前記光吸収層を、この順に積層成長し、
    メサ型アバランシェフォトダイオードを製造することを特徴とする請求項7又は8に記載のメサ型フォトダイオードの製造方法。
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