JP2010276873A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用済の用紙を効率的に再利用することができる画像形成装置の提供。
【解決手段】表示部と、印刷用紙をセットする給紙部と、前記給紙部にセットされた印刷用紙の先端が折れ曲がっているか否かを検出する用紙状態検出部と、制御部と、を少なくとも有し、前記制御部は、前記用紙状態検出部が前記印刷用紙の先端の折れ曲がりを検出したら、印刷用紙の折れ曲がりが検出されない他の給紙部が有るか否かを判定し、当該他の給紙部が有る場合には、現在選択されている給紙部を前記他の給紙部に切り替えたり、前記印刷用紙の折れ曲がり状態を判定し、当該折れ曲がり状態が所定の許可範囲以内の場合には、前記印刷用紙を所定の割合で減速させて給送したり、前記表示部に所定の警告通知を行う。
【選択図】図7

Description

本発明は、画像形成装置に関し、特に、使用済の印刷用紙の再利用が可能な画像形成装置に関する。
プリンタやデジタル複合機などの印刷装置(以下、画像形成装置と呼ぶ。)が普及している。この画像形成装置では、印刷ジョブに基づいて画像を形成若しくは画像読取部で原稿の画像を読み取り、帯電された感光体に画像に応じた光を照射して静電潜像を形成し、帯電したトナーを付着させて現像し、そのトナー像を転写ローラや転写ベルトなどの中間転写体を介して印刷用紙に転写する処理を行う。
上記画像形成装置では、通常、片面印刷コピーと両面印刷コピーとを行うことができるが、片面印刷コピーでは印刷用紙の一方の面のみに印刷されるため、印刷用紙を裏返して再利用することが可能である。また、片面印刷コピー/両面印刷コピーで一部の領域のみに印刷を行った場合も、大半の領域は未使用であるため、その印刷用紙を再利用することが可能である。
しかしながら、複数の印刷用紙を出力した場合、複数の印刷用紙はステープル止めされて使用されることが多く、印刷用紙をめくる際に、ステープル止め部分近傍で折り曲げられる。そのため、ステープル針を除去して、その印刷用紙を再利用しても、給紙トレイ(手差しトレイ)から印刷用紙を給送する過程で、折れ曲がった部分が給送経路に引っかかり、紙詰まりなどのジャムが発生する。
この問題に対して、下記特許文献1では、原稿トレイ上の原稿束から原稿を順次分離し給送する際に、原稿状態識別フラグへの原稿の衝突に伴う加速度センサの検出速度に基づき、原稿状態を識別し、搬送が困難な原稿(折れ曲がりが大きい原稿、ステープルされた原稿)と判断した場合は、原稿の分離及び搬送を中止し、折れ曲がりが軽微な原稿と判断した場合は、固定読み方式に切り替え、原稿の給送速度を減速し原稿読み取りを継続する制御を行っている。
特開2007−150909号公報
ここで、印刷用紙の折れ曲がり方は様々であり、端部が起き上がる場合もあれば、ステープル止めに近い部分が盛り上がる場合もあり、各々の場合でその程度も異なる。そのため、特許文献1のように、折れ曲がりが大きい原稿は搬送を中止し、折れ曲がりが軽微な原稿は原稿の給送速度を減速するといった単純な制御では、使用済の用紙を効率的に再利用することができないという問題があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その主たる目的は、使用済の印刷用紙を効率的に再利用することができる画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、表示部と、印刷用紙をセットする給紙部と、前記給紙部にセットされた印刷用紙の先端が折れ曲がっているか否かを検出する用紙状態検出部と、制御部と、を少なくとも有し、前記制御部は、前記用紙状態検出部が前記印刷用紙の折れ曲がりを検出したら、前記印刷用紙の折れ曲がり状態を判定し、当該折れ曲がり状態に基づいて自装置の動作を制御するものである。
また、本発明の画像形成装置は、表示部と、印刷用紙をセットする給紙部と、前記給紙部にセットされた印刷用紙の先端が折れ曲がっているか否かを検出する用紙状態検出部と、制御部と、を少なくとも有し、前記制御部は、前記用紙状態検出部が前記印刷用紙の折れ曲がりを検出したら、印刷用紙の折れ曲がりが検出されない他の給紙部が有るか否かを判定し、当該他の給紙部が有る場合には、現在選択されている給紙部を前記他の給紙部に切り替えるものである。
また、本発明の画像形成装置は、表示部と、印刷用紙をセットする給紙部と、前記給紙部にセットされた印刷用紙の先端が折れ曲がっているか否かを検出する用紙状態検出部と、制御部と、を少なくとも有し、前記制御部は、前記用紙状態検出部が前記印刷用紙の折れ曲がりを検出したら、前記印刷用紙の折れ曲がり状態を判定し、当該折れ曲がり状態が所定の許可範囲以内の場合には、前記印刷用紙を所定の割合で減速させて給送するものである。
また、本発明の画像形成装置は、表示部と、印刷用紙をセットする給紙部と、前記給紙部にセットされた印刷用紙の先端が折れ曲がっているか否かを検出する用紙状態検出部と、制御部と、を少なくとも有し、前記制御部は、前記用紙状態検出部が前記印刷用紙の先端の折れ曲がりを検出したら、前記表示部に所定の警告通知を行うものである。
本発明の画像形成装置によれば、給紙トレイ(手差しトレイ)に使用済の印刷用紙がセットされた場合、その印刷用紙の端部に折れ曲がりがあるかを検出し、折れ曲がりがある場合は、使用者への警告通知や、給送速度の減速処理、給送停止、代替トレイへの切替等の制御を行うため、使用済の印刷用紙の紙詰まりなどのジャムの発生を未然に防止することができる。
また、給送速度の減速処理に際して、印刷用紙の折れ曲がりの方向、位置、程度などの折れ曲がり状況に応じて、最適な給送速度(減速を最小限にした給送速度)が算出されるため、プリント出力枚数が多い場合にも、給送速度の減速によるロス時間を最小限に抑えることができる。
本発明の一実施例に係る画像形成装置の外観構成を示す図である。 本発明の一実施例に係る画像形成装置の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施例に係る画像形成装置の画像形成部の構成例を示す図である。 本発明の一実施例に係る画像形成装置の給紙部に配置される用紙状態検出部の構成を模式的に示す図である。 用紙状態検出部における印刷用紙の測定例を示す図である。 印刷用紙における折れ曲がりの検出位置を示す図である。 本発明の一実施例に係る画像形成装置の動作を示すフローチャート図である。 本発明の一実施例に係る画像形成装置の動作を示すフローチャート図である。 本発明の一実施例に係る画像形成装置の動作を示すフローチャート図である。 本発明の一実施例に係る画像形成装置の動作(減速処理)を示すフローチャート図である。 本発明の一実施例に係る画像形成装置の動作(減速速度の算出処理)を示すフローチャート図である。 本発明の一実施例に係る画像形成装置の表示・操作部に表示される画面(相関要素選択画面)の一例を示す図である。 本発明の一実施例に係る画像形成装置の表示・操作部に表示される画面(警告通知画面)の一例を示す図である。 本発明の一実施例に係る画像形成装置の表示・操作部に表示される画面(警告通知画面)の一例を示す図である。 本発明の一実施例に係る画像形成装置の表示・操作部に表示される画面(警告通知画面)の一例を示す図である。 相関要素と相関係数の一覧を示す図である。 印刷用紙の折れ曲がり方向と相関係数aとの関係(補足1)を示す図である。 給送予定の印刷用紙のサイズと相関係数bとの関係(補足2)を示す図である。 印刷用紙の折れ曲がり位置と相関係数cとの関係(補足3)を示す図である。 印刷用紙の折れ曲がり具合と相関係数dとの関係(補足4)を示す図である。 絶対湿度と相関係数eとの関係(補足5)を示す図である。 ステープル止めされた印刷用紙の折れ曲がりの発生メカニズムを示す図である。
背景技術で示したように、片面のみに印刷された用紙や一部の領域のみに印刷された印刷用紙は再利用が可能であるが、これらの印刷用紙は、ステープル止めされて使用された場合、端部に折れ曲がりが生じ、給送段階で紙詰まり等のジャムが発生するという問題があった。
この問題に対して、折れ曲がりが大きい用紙は搬送を停止し、折れ曲がりが小さい用紙は給送速度を一定の割合で下げる方法が提案されているが、この方法では、様々な状態で折れ曲がった印刷用紙に対して適切な制御を行うことができず、使用済の用紙を効率的に再利用することができない。
そこで、本発明の一実施の形態では、トレイ(給紙トレイ、手差しトレイ)にセットされた印刷用紙の折れ曲がりを検出する用紙状態検出部を設け、折れ曲がりを検出した場合は、使用者に警告を行ったり、代替トレイに切り替えたり、許容範囲内の折れ曲がりであれば印刷用紙の給送速度を減速する等の制御を行う。そして、給送速度を、印刷用紙の折れ曲がり方向(上向き、下向き)や印刷用紙のサイズ、印刷用紙の折れ曲がり位置(給送方向に対して、右上、左上、右下、左下)、印刷用紙の折れ曲がり具合などと、過去の給送結果(ジャム発生又はジャム回避)との相関に応じて調整する。
これにより、印刷用紙毎に、その画像形成装置に最適な給送速度を決定することができ、ジャムの発生を回避しつつ、使用済の印刷用紙を効率的に再利用することができる。
上記した本発明の一実施の形態についてさらに詳細に説明すべく、本発明の一実施例に係る画像形成装置について、図1乃至図21を参照して説明する。図1及び図2は、本実施例に係る画像形成装置の構成を示す図であり、図3は、画像形成部の構成を示す図である。また、図4は、用紙状態検出部の構成を模式的に示す図であり、図5は、用紙状態検出部を用いた印刷用紙の測定例を示す図、図6は、印刷用紙における折れ曲がりの検出位置を示す図である。また、図7乃至図9は、本実施例の画像形成装置の全体動作を示すフローチャート図であり、図10及び図11は、減速速度の設定動作を示すフローチャート図である。また、図12乃至図15は、画像形成装置の表示・操作部に表示される画面の一例を示す図であり、図16乃至図21は、減速速度の設定に際して参照するテーブルの一例を示す図である。
図1及び図2に示すように、本実施例の画像形成装置10は、制御部11と、ADF(Auto Document Feeder:自動原稿送り部)12と、画像読取部13と、表示・操作部14と、給紙部15と、画像形成部16と、排紙部17などで構成される。
制御部11は、各構成部を制御する部分で、CPU11a、ROMやRAMなどのメモリ11b、HDD11cなどを備え、これらはバスを介して接続されている。CPU11aは各部の制御などを行う。メモリ11bは、HDD11cから読み込んだ種々のデータを記憶する部分で、記憶されたデータはCPU11aによって画像処理され、必要に応じてHDD11cや画像形成部16に転送される。HDD11cは、CPU11aが各部を制御するためのプログラム、自装置の処理機能に関する情報、給送速度の減速処理に際して参照する情報(図16乃至図21のテーブル)などを格納し、CPU11aにより必要に応じて読み出され、メモリ11b上で実行処理される。
上記制御部11は、後述する用紙状態検出部から受け取ったデータを解析して印刷用紙の折れ曲がりを検出し、表示・操作部に警告画面を表示させたり、代替トレイに切り替えたり、折れ曲がりが許容範囲内の場合は、折れ曲がりの状態に基づいて減速速度を算出してその速度で減速して給送を行ったり、折れ曲がりが許容範囲を超える場合は、給送を禁止するなどの制御も行う。この制御はハードウェアで実現してもよいし、コンピュータに上記制御を実行させる制御プログラムとして構成し、当該制御プログラムを制御部11上で実行させてもよい。
ADF12は、単数もしくは複数枚の原稿用紙を自動で画像読取部13へ搬送する部分である。
画像読取部13は、原稿を走査する光源と、原稿で反射された光を電気信号に変換するCCD(Charge Coupled Devices)等のイメージセンサと、電気信号をA/D変換するA/D変換器等により構成される。
表示・操作部14は、液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)や有機EL(electroluminescence)表示装置等からなる表示部と、ボタンやスイッチ等からなる操作部とで構成され、表示部は、相関要素の選択画面や警告通知画面などを表示し、操作部は、上記画面における選択や設定などの操作を可能にする。なお、表示部と操作部は別々の装置としても良いし、表示部上に、透明電極が格子状に配置された感圧式の操作部(タッチパネル)を設けた一体の装置としてもよく、タッチパネルの場合は、手指やタッチペン等で押下された力点のXY座標を電圧値で検出し、検出された位置信号を操作信号として制御部11に出力する。
給紙部15は、各種サイズの用紙を格納する給紙トレイ及び/又は手差しトレイと、給紙トレイ及び/又は手差しトレイに配置される用紙状態検出部20(詳細は後述する。)と、給紙トレイ及び/又は手差しトレイにセットされた印刷用紙を画像形成部16へ給送する給送機構とで構成される。また、後述する相関要素に絶対湿度を含む場合は、給紙部15近傍の相対温度及び相対湿度を測定する手段が配置され、制御部11は、測定した相対温度及び相対湿度に基づいて絶対湿度を算出する。
画像形成部16は、電子写真方式や静電記録方式等の作像プロセスを利用した画像形成に必要な構成要素で構成され、画像読取部13やHDD11cなどから読み込んだ画像データに基づいて、指定された用紙に画像を形成し、排紙部17に送り出す。
具体的には、図3に示すように、書込ユニットと感光体ユニットと転写ユニットと搬送ユニットなどで構成される。書込ユニットは、レーザダイオードなどで構成され、画像処理部から入力されたビットマップデータに基づいてレーザ光を照射して露光する。感光体ユニットは、感光体ドラム、現像器、帯電器、感光体クリーニング部などで構成され、感光体ドラム上に現像器から供給されたトナーの潜像を形成する。転写ユニットは、1次転写ドラム、中間転写ベルト、ベルトクリーニング部、2次転写ローラ、ローラクリーニング部などで構成され、感光体ユニットで形成されたトナー像を中間転写体として機能する中間転写ベルトに転写した後、中間転写ベルト上に形成されたトナー像を印刷用紙に転写する。定着ユニットは、定着器、定着器クリーニング部などで構成され、印刷用紙に転写されたトナー像を定着させる。搬送ユニットは、給紙ローラ、レジストローラ、ループローラ、反転ローラ、排紙ローラなどで構成され、給紙部15から所望の印刷用紙を2次転写ローラに給送し、定着後の印刷用紙を、片面印刷モードが選択されている場合は排紙部17に排出し、両面印刷モードが選択されている場合は反転ローラによって印刷用紙の表裏及び前後を反転して再度、転写ユニットに給送する。
排紙部17は、画像形成部16から搬送される用紙を排紙トレイに排出する。
なお、図1乃至図3は、本実施形態の画像形成装置10の一例であり、その構成は適宜変更可能であり、例えば、ADF12や画像読取部13は省略することができるし、ステープルやパンチなどの後処理を行う後処理部を追加することもできる。また、スピーカ等の出力手段を設け、上記警告通知を音声などによって行ってもよい。
次に、用紙状態検出部20について説明する。
図4に示すように、用紙状態検出部20は、用紙トレイ及び/又は手差しトレイに配置され、一対の支持部21と、各支持部21に配置される複数のガイド22と、各々のガイド22に配置される測距センサ23などで構成される。
上記支持部21は、用紙トレイ及び/又は手差しトレイの筐体に設けたスライド機構(構造は任意)によって印刷用紙30の給送方向に直交する方向にスライド可能になっており、支持部21の一方又は双方をスライドさせることにより、印刷用紙30のサイズに合わせてその間隔を調整することができる。
また、ガイド22は、印刷用紙30の先端部と後端部とその中間部に対応する位置に配置され、図4のA−A’断面図に示すように、隣接するガイド22は、支持部21に設けたスライド機構(構造は任意)によってその間隔が調整可能になっている。また、各ガイド22は、印刷用紙30の給送方向に沿った辺に当接する側部と、印刷用紙30の裏面に当接する下面部と、印刷用紙30の表面側に空間を隔てて配置される上面部とが連結した形状(いわゆるコの字型)を基本形状としており、上面部と下面部の間隔は側部の伸縮機構(構造は任意)によって調整可能になっている。
また、測距センサ23は、各ガイド22の上面部に設置され、下面部の方向に光を放射し、印刷用紙30の表面によって反射された光を検出することによって、印刷用紙の表面までの距離を測定できるようになっている。この測距センサ23は、印刷用紙30の先端部及び後端部に対応するガイド22には、各々2個(図のS1〜S8)配置され、印刷用紙の中間部に対応するガイド22には、1個(図のS0)配置されている。そして、各測距センサ23で測定したデータは制御部11に送られ、制御部11では、各測距センサ23のデータを解析して、印刷用紙30の端部の折れ曲がり状態を算出すると共に、印刷用紙30のサイズを特定する。なお、測距センサ23の測距方法は任意であり、反射光を利用して距離を測定する方法に限らず、接触針の変位量で測定する方法や用紙の厚み方向に設けた接点のON/OFFで検出する方法などを利用することも可能である。
上記構成の用紙状態検出部20を用いて、印刷用紙30の折れ曲がりを検出する方法について、図5を参照して説明する。
印刷用紙30の先端部(両面印刷の場合は先端部及び後端部)に対応する各ガイド22に配置された測距センサ23は、各々、印刷用紙30の表面までの距離を測定する。ここでは、図5に示すように、印刷用紙30の先端右上に対応するガイド22に配置される測距センサ23(S1とS2)を用いるものとし、S1の測距センサ23で測定した結果をLS1、S2の測距センサ23で測定した結果をLS2とする。また、印刷用紙の中間部に対向するガイド22に配置される測距センサ23(S0)で測定した結果をLS0とする。
まず、制御部11は、LS1とLS2とを比較し、LS1<LS2の場合は、図5(a)に示すように、印刷用紙30の端部が起き上がるパターン(折れ曲がり方向が上向き)と判断する。一方、LS1>LS2の場合は、図5(b)に示すように、印刷用紙30の端部からやや中央よりの部分が盛り上がるパターン(折れ曲がり方向が下向き)と判断する。
また、LS1とLS2の比較だけでは折れ曲がり具合(折れ曲がり量)が分からないことから、制御部11は、LS0とLS1又はLS2とを比較し、折れ曲がり方向が上向きの場合はLS0−LS1、折れ曲がり方向が下向きの場合はLS0−LS2の値を算出し、その値と予め記憶した基準値とを比較することによって折れ曲がり具合のレベルを決定する。
なお、図4では、ガイド22を5個配置したが、印刷用紙30の先端部及び後端部に対応する位置に少なくとも1対のガイド22を備え、中間部に対応する位置に少なくとも1つのガイド22を備えていればよい。また、図4では、測距センサ23を9個配置したが、印刷用紙30の先端部及び後端部に対応するガイド22には各々少なくとも2個、中間部に対応するガイド22には少なくとも1個の測距センサを備えていればよい。
また、図4では、支持部21の間隔、隣接するガイド22の幅、各ガイド22の高さを個別に調整可能としたが、再利用する印刷用紙30が規定サイズであればその形状を特定することができることから、支持部21の間隔を伸縮させると、それに連動して隣接するガイド22の幅が自動的に変わるようにし、印刷用紙30に合わせて支持部21の間隔を調整するだけで、複数のガイド22が常に印刷用紙30の先端部、中間部、後端部に配置されるようにすることもできる。
また、本実施例では、用紙状態検出部20を給紙トレイ及び/又は手差しトレイ自体に設け、用紙状態検出部20で、印刷用紙30のサイズと端部の折れ曲がりとを検出する構成としたが、用紙状態検出部20を給紙トレイ及び/又は手差しトレイから画像形成部16までの給送経路上に設けることも可能である。その場合は、用紙状態検出部20のガイド22は一対とし、各ガイド22に測距センサ23を1個配置し、測距センサ23が検出する距離の変動に基づいて印刷用紙30の折れ曲がりを検出することもできる。
次に、上記構成の画像形成装置10の動作について、図7乃至図11のフローチャート図を参照して説明する。なお、以下の説明において、図4の構成の用紙状態検出部20を用いるものとする。
図7及び図8は、給紙トレイ又は手差しトレイに印刷用紙がセットされ、測距センサ23が印刷用紙のセットを検知したことをトリガーとしてスタートする場合のフローである。なお、図7及び図8は、作図の都合上、分図したものであり、一連の動作を示している。
まず、制御部11は、セットされた印刷用紙の先端部の折れ曲がりの検出処理を行う(S001)。具体的には、印刷用紙の先端部に対応するガイド22及び中間部に対応するガイド22に配置された測距センサ23(図4におけるS1〜S4とS0)は、印刷用紙の表面までの距離を測定し、その結果を制御部11に送る。制御部11は、上述したように、先端部に対応するガイド22に配置された2つの測距センサ23の測定値(LS1とLS2)を比較して折れ曲がりの向きを決定すると共に、LS0とLS1(又はLS2)とを比較して折れ曲がり具合を決定する。
次に、制御部11は、反転機構を利用するモード(両面印刷モード)が設定されているかを判断する(S002)。この反転機構を利用するモードとは、図6(a)に示すように、印刷用紙が図の左側に給送される場合の先端の左/右をB/Aとした場合に、図6(b)に示すように、反転後の給送方向の先端の左/右がD/Cとなるモードである。従って、両面印刷モードであっても先端が変わらない場合(反転後の給送方向の先端の左/右がA/Bとなる場合)はこのステップは行う必要はない。
そして、反転機構を利用するモードが設定されている場合は、制御部11は、セットされた印刷用紙の後端部の折れ曲がりの検出処理を行う(S003)。具体的には、S001と同様に、印刷用紙の後端部に対応するガイド22及び中間部に対応するガイド22(S001のデータを利用する場合は省略可)に配置された測距センサ23(図4におけるS1〜S4とS0、逆送になる場合はS5〜S8とS0を使用してもよい。)は、印刷用紙の表面までの距離を測定し、その結果を制御部11に送る。制御部11は、後端部に対応するガイド22に配置された2つの測距センサ23の測定値を比較して折れ曲がりの向きを決定すると共に、中間部に対応するガイド22に配置された測距センサ23の測定値を利用して折れ曲がり具合を決定する。
次に、制御部11は、表示・操作部14により給送開始が指示されたかを判断する(S004)。給送開始が指示されていなければS001に戻って同様の処理を繰り返し、給送開始が指示されたら、反転機構を利用するモードであるかを判断し(S005)、反転機構を利用するモードでなければ片面印刷モードの処理を行い、反転機構を利用するモードであれば両面印刷モードの処理を行う。
[片面印刷モード]
片面印刷モードでは、制御部11は、S001で印刷用紙の先端部の折れ曲がりが検出されたかを判断し(S006)、折れ曲がりが検出されなければ、通常の速度で給送を行い(S027)、折れ曲がりが検出されれば、表示・操作部14に図13に示すような警告通知画面41を表示させる(S007)。この警告通知画面41には、給紙トレイ又は手差しトレイにセットされている印刷用紙の端部が折れ曲がっていることを通知するメッセージと、折れ曲がっている印刷用紙の除去を指示するメッセージと、トレイにセットされている印刷用紙のイメージと、が表示され、このイメージにはS001の折れ曲がり検出処理の結果に基づいて折れ曲がりが発生している場所が明示される。このように、印刷用紙の端部が折れ曲がっている場合に、印刷用紙の除去を促すことによって紙詰まりなどのジャムの発生を未然に防止することができる。
次に、制御部11は、表示・操作部14により給送開始が再度指示されたかを判断し(S008)、給送開始が再度指示されたら、折れ曲がっている印刷用紙が存在しない出力可能な代替トレイの有無を検出する(S009)。例えば、セットされている印刷用紙と同じサイズの印刷用紙を収納するトレイに対してS001の先端部の折れ曲がりの検出処理を行う。
そして、制御部11は、他のトレイの中に折れ曲がりが検出されなかったトレイ(代替トレイ)があるかを判断し(S010)、代替トレイがある場合は、給送予定のトレイを代替トレイに切り替え(S011)、その代替トレイから通常の給送速度で印刷用紙を給送する(S027)。
一方、代替トレイがない場合は、制御部11は、再度、セットされた印刷用紙の先端部の折れ曲がりの検出処理を行う(S019)。ここで、再度、折れ曲がりの検出処理を行うのは、使用者がトレイから印刷用紙を取り出し、その折れ曲がりを矯正して再度、トレイにセットする場合を考慮しているからである。その後、制御部11は、ジャムが発生する可能性を判断する処理を行う(S020)。例えば、所定の方向及び程度で折れ曲がった印刷用紙を給送した場合にジャムが発生したか否かを履歴情報として記憶しておき、その履歴情報に基づいて、ジャムが発生する可能性を決定する。
次に、制御部11は、ジャムが発生する可能性がない(若しくは可能性が予め定めた基準値よりも低い)と判断した場合は(S021のNo)、通常の給送速度で印刷用紙を給送し(S027)、ジャムが発生する可能性がある(若しくは可能性が基準値よりも高い)と判断した場合は(S021のYes)、印刷用紙の折れ曲がりが所定の許容範囲を超えているかを判断する(S022)。この所定の許容範囲とは、給送速度を落とせばジャムの発生を抑えることができる範囲であり、上記と同様に、履歴情報に基づいて設定することができる。
そして、制御部11は、折れ曲がりが所定の許容範囲を超えていないと判断した場合は、表示・操作部14に図14に示すような警告通知画面42を表示させる(S023)。この警告通知画面42には、給紙トレイ又は手差しトレイにセットされている印刷用紙の端部が折れ曲がっていることを通知するメッセージと、ジャムを回避するために減速して給送することを通知するメッセージと、トレイにセットされている印刷用紙のイメージとが表示される。その後、制御部11は、給送速度を所定の割合に減速させて給送を行う(S024)。この減速給送については後述する。
一方、制御部11は、折れ曲がりが所定の許容範囲を超えていると判断した場合は、表示・操作部14に図15に示すような警告通知画面43を表示させる(S025)。この警告通知画面43には、給紙トレイ又は手差しトレイにセットされている印刷用紙の端部が折れ曲がっていることを通知するメッセージと、折れ曲がりが許容範囲を超えているために給送を停止することを通知するメッセージと、トレイにセットされている印刷用紙のイメージとが表示される。その後、制御部11は、給送処理を禁止し(S026)、処理を終了する。
[両面印刷モード]
両面印刷モードでは、制御部11は、S001及びS003で印刷用紙の先端部、後端部の折れ曲がりが検出されたかを判断し(S012)、折れ曲がりが検出されなければ、通常の速度で給送を行い(S027)、折れ曲がりが検出されれば、片面印刷モードの場合と同様に、表示・操作部14に図13に示すような警告通知画面41を表示させる(S013)。
次に、制御部11は、表示・操作部14により給送開始が再度指示されたかを判断し(S014)、給送開始が再度指示されたら、折れ曲がっている印刷用紙が存在しない出力可能な代替トレイの有無を検出する(S015)。例えば、セットされている印刷用紙と同じサイズの印刷用紙を収納するトレイに対してS001の先端部の折れ曲がりの検出処理及びS003の後端部の折れ曲がりの検出処理を行う。
そして、制御部11は、他のトレイの中に折れ曲がりが検出されなかったトレイ(代替トレイ)があるかを判断し(S016)、代替トレイがある場合は、給送予定のトレイを代替トレイに切り替え(S018)、通常の給送速度で印刷用紙を給送する(S027)。
一方、代替トレイがない場合は、制御部11は、再度、セットされた印刷用紙の後端の折れ曲がりの検出処理を行った後(S017)、先端の折れ曲がりの検出処理を行う(S019)。その後、片面印刷モードの場合と同様に、制御部11は、ジャムが発生する可能性を判断する処理を行い(S020)、ジャムが発生する可能性がないと判断した場合は(S021のNo)、予め定めた通常の速度で給送し(S027)、ジャムが発生する可能性が有ると判断した場合は(S021のYes)、印刷用紙の折れ曲がりが所定の許容範囲を超えているかを判断する(S022)。
そして、制御部11は、折れ曲がりが所定の許容範囲を超えていないと判断した場合は、表示・操作部14に図14に示すような警告通知画面42を表示させた後(S023)、給送速度を所定の割合に減速させて給送を行い(S024)、折れ曲がりが所定の許容範囲を超えていると判断した場合は、表示・操作部14に図15に示すような警告通知画面43を表示させた後(S025)、給送処理を禁止し(S026)、処理を終了する。
次に、片面印刷モード及び両面印刷モード共に、制御部11は、給紙トレイ又は手差しトレイに印刷用紙がまだ有るかを確認し(S028)、無い場合は処理を終了し、有る場合は、反転機構を利用するモードであるかを判断する(S029)。そして、反転機構を利用しないモード(片面印刷モード)の場合は、セットされた印刷用紙の先端部の折れ曲がりの検出処理を行い(S031)、反転機構を利用するモード(両面印刷モード)の場合は、セットされた印刷用紙の先端部及び後端部の折れ曲がりの検出処理を行う(S030、S031)。
次に、制御部11は、コピー又はプリントのジョブが有るかを判断し(S032)、ジョブが無ければ処理を終了し、ジョブが有れば、給送予定の印刷用紙にジャムが発生する可能性があるかを判断し(S033)、ジャムが発生する可能性が無ければ、通常の速度で給送した後(S034)、S028以降の処理を繰り返す。
一方、ジャムが発生する可能性が有ると判断した場合は、制御部11は、印刷用紙の折れ曲がりが所定の許容範囲を超えているかを判断し(S035)、折れ曲がりが所定の許容範囲を超えていないと判断した場合は、表示・操作部14に図14に示すような警告通知画面42を表示させた後(S036)、給送速度を所定の割合に減速させて給送を行い(S037)、折れ曲がりが所定の許容範囲を超えていると判断した場合は、表示・操作部14に図15に示すような警告通知画面43を表示させた後(S038)、給送処理を禁止し(S039)、処理を終了する。
次に、給紙トレイ又は手差しトレイが表示・操作部14により指定されたことをトリガーとしてスタートする場合について、図9のフローチャート図を参照して説明する。なお、このフローは、使用者が印刷用紙をセットして開始するフローではないため、減速処理や給送禁止の処理は行わない構成としているが、図7及び図8のフローチャートと同様に、印刷用紙の折れ曲がりが所定の許容範囲を超えるか否かに応じて減速処理や給送禁止の処理を行う構成とすることもできる。
まず、制御部11は、セットされた印刷用紙の先端部の折れ曲がりの検出処理を行い(S041)、折れ曲がりが検出されなければ(S042のNo)、通常のルーチンに従ってコピー又はプリントを行い、折れ曲がりが検出されれば(S042のYes)、表示・操作部14に図13に示すような警告通知画面41を表示させる(S043)。
次に、制御部11は、警告後、一定時間が経過したかを判断し(S044)、一定時間が経過したら、折れ曲がっている印刷用紙が存在しない出力可能な代替トレイの有無を検出する(S045)。
そして、制御部11は、他のトレイの中に折れ曲がりが検出されなかったトレイ(代替トレイ)があるかを判断し(S046)、代替トレイがある場合は、選択トレイを代替トレイに切り替えた後(S047)、コピー又はプリントを行い、代替トレイがない場合は、そのままコピー又はプリントを行う。
なお、上記フローでは、表示・操作部14に警告通知画面を表示させた後に、代替トレイから印刷用紙を給送したり、搬送速度を所定の割合に減速させて搬送を行う構成としたが、警告通知画面を表示させることなく、代替トレイから印刷用紙を給送したり、減速搬送を行ってもよい。
次に、図7及び図8のS024、S037の減速処理について、図10のフローチャート図を参照して説明する。
まず、制御部11は、メモリ11b(不揮発性メモリ)やHDD11cに記憶されている有効な相関要素(相関係数)の取得を行う(S051)。この相関要素は、図12に示すような相関要素選択画面40を用いて予め設定されている。相関要素としては、印刷用紙の折れ曲がり方向と、給送予定の印刷用紙サイズと、給送用紙の折れ曲がり位置と、給送用紙の折れ曲がり具合と、絶対湿度などがあり、各々の相対要素に対して、有効/無効の選択が可能になっており、また、図16のテーブルに基づいて、相関係数(給送速度の減速率を決める値であり、通常の給送速度に乗算するため、小さいほど減速率が大きくなる。)が設定されている。この相関係数について詳細に説明する。
例えば、印刷用紙の折れ曲がり方向に関しては、必須のパラメータである相関係数aが設定されている。この相関係数aは、図17のテーブル(補足1)に示すように、印刷用紙の折れ曲がり方向が上向きの場合はジャムが発生するリスクが高いことから相対的に低い値(例えば0.8)、下向きの場合はジャムが発生するリスクが低いことから相対的に高い値(例えば0.95)に設定されている。
また、給送予定の印刷用紙サイズに関しては、任意のパラメータである相関係数bが設定されている。この相関係数bは、図18のテーブル(補足2)に示すように、主走査の長さ(給送方向の先端側の辺の長さ、図18の右図参照)が長いほどジャムが発生するリスクが増加することから、主走査の長さが長くなるに従って徐々に低い値に設定される。なお、図18における「Sef(short edge feed)」は縦方向給紙であり、「Lef(long edge feed)」は横方向給紙である。
また、給送用紙の折れ曲がり位置に関しては、任意のパラメータである相関係数cが設定されている。この相関係数cは、図19のテーブル(補足3)に示すように、片面印刷モードでは印刷用紙の先端右上及び先端左上に折れ曲がりがあるとジャムが発生するリスクがあることから、相対的に低い値(例えば0.8)に設定されている。また、両面印刷モードでは、表面の印刷時には印刷用紙の先端右上及び先端左上、反転後の裏面の印刷時には印刷用紙の後端右下及び後端左下に折れ曲がりがあるとジャムが発生するリスクがあることから、相対的に低い値(例えば0.8)に設定される。上記以外の端部に関しては、減速する必要がないため相関係数cは1に設定される。
また、給送用紙の折れ曲がり具合に関しては、任意のパラメータである相関係数dが設定されている。この相関係数dは、図20のテーブル(補足4)に示すように、折れ曲がりの長さが長いほどジャムが発生するリスクが増加することから、折れ曲がりの長さが長くなるに従って徐々に低い値に設定される。
また、絶対湿度に関しては、任意のパラメータである相関係数eが設定されている。この相関係数eは、図21のテーブル(補足5)に示すように、絶対湿度が低いほど印刷用紙の剛性が高くなって平坦になりにくく、ジャムが発生するリスクが増加することから、絶対湿度が高くなるに従って徐々に高い値に設定される。
なお、ここでは、相関要素として、印刷用紙の折れ曲がり方向と、給送予定の印刷用紙サイズと、給送用紙の折れ曲がり位置と、給送用紙の折れ曲がり具合と、絶対湿度を例示し、各々の要素に関して、図17乃至図21の値を適用したが、折れ曲がり方向以外の要素は省略することが可能であり、また、折れ曲がりとジャムの発生とを関連付けることができる他の要素を付加することもできる。また、相関係数の値も履歴情報や計算結果に基づいて適宜変更することができる。
図10のフローチャート図に戻って、予め設定した相関要素(相関係数)を取得した後、制御部11は、給紙予定の印刷用紙の反転給送を行うかを判断し(S052)、片面印刷モードの場合は、減速速度の算出処理を行う(S053)。減速速度の算出処理では、図11に示すように、制御部11は、給送予定の印刷用紙の折れ曲がりが1箇所のみであるかを判断し(S061)、1箇所のみの場合は、下記1式に従って減速速度V2を算出する(S062)。一方、折れ曲がりが複数の場合は、制御部11は、各々の折れ曲がり箇所について下記1式に従って減速速度V2を算出し(S063)、その後、算出された複数の減速速度の中から最も遅い減速速度を選出する(S064)。
減速速度V2=通常の給送速度V1×相関係数a×相関係数b×相関係数c×相関係数d×相関係数e … (1)
一方、両面印刷モードの場合は、制御部11は、給送予定の印刷用紙の先端部に折れ曲がりが有るかを判断し(S054)、折れ曲がりが有る場合は、上記と同様の手順で反転前の減速速度V2の算出を行う(S055)。次に、制御部11は、給送予定の印刷用紙の後端部に折れ曲がりが有るかを判断し(S056)、折れ曲がりが有る場合は、上記と同様の手順で反転後の減速速度V2の算出を行う(S057)。
以上説明したように、本実施例では、印刷用紙の端部(片面印刷モードの場合は先端側の左右、両面印刷モードの場合は先端側及び後端側の左右)の折れ曲がりを検出し、折れ曲がりが有る場合に警告通知画面を表示してジャムが発生する可能性が有ることを通知したり、代替トレイから印刷用紙を給送したり、搬送速度を所定の割合に減速させて搬送を行うため、ジャムの発生を未然に防止することができる。また、印刷を続行する場合は、折れ曲がりが許容範囲を超えているかを判断し、超えている場合は給送処理を中止するため、ジャムの発生を未然に防止することができる。また、折れ曲がりが許容範囲内の場合は、各相関要素に対して予め設定した相関係数に基づいて減速速度を細かく設定し、減速して印刷を行うため、ステープルした印刷用紙を再利用する場合であっても、ジャムの発生を効果的に抑制することができる。そして、これらにより、使用済の印刷用紙を効率的に再利用することができる。
なお、本発明は上記実施例の記載に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、その構成及び制御方法は適宜変更可能である。
本発明は、画像形成装置及び当該画像形成装置を用いて使用済の印刷用紙を再利用する場合の制御方法に利用可能である。
10 画像形成装置
11 制御部
11a CPU
11b メモリ
11c HDD
12 ADF
13 画像読取部
14 表示・操作部
15 給紙部
16 画像形成部
17 排紙部
20 用紙状態検出部
21 支持部
22 ガイド
23 測距センサ
30 印刷用紙
40 相関要素選択画面
41、42、43 警告通知画面

Claims (18)

  1. 表示部と、印刷用紙をセットする給紙部と、前記給紙部にセットされた印刷用紙の先端が折れ曲がっているか否かを検出する用紙状態検出部と、制御部と、を少なくとも有し、
    前記制御部は、前記用紙状態検出部が前記印刷用紙の折れ曲がりを検出したら、前記印刷用紙の折れ曲がり状態を判定し、当該折れ曲がり状態に基づいて自装置の動作を制御する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 表示部と、印刷用紙をセットする給紙部と、前記給紙部にセットされた印刷用紙の先端が折れ曲がっているか否かを検出する用紙状態検出部と、制御部と、を少なくとも有し、
    前記制御部は、前記用紙状態検出部が前記印刷用紙の折れ曲がりを検出したら、印刷用紙の折れ曲がりが検出されない他の給紙部が有るか否かを判定し、当該他の給紙部が有る場合には、現在選択されている給紙部を前記他の給紙部に切り替える、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  3. 表示部と、印刷用紙をセットする給紙部と、前記給紙部にセットされた印刷用紙の先端が折れ曲がっているか否かを検出する用紙状態検出部と、制御部と、を少なくとも有し、
    前記制御部は、前記用紙状態検出部が前記印刷用紙の折れ曲がりを検出したら、前記印刷用紙の折れ曲がり状態を判定し、当該折れ曲がり状態が所定の許可範囲以内の場合には、前記印刷用紙を所定の割合で減速させて給送する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  4. 表示部と、印刷用紙をセットする給紙部と、前記給紙部にセットされた印刷用紙の先端が折れ曲がっているか否かを検出する用紙状態検出部と、制御部と、を少なくとも有し、
    前記制御部は、前記用紙状態検出部が前記印刷用紙の折れ曲がりを検出したら、前記表示部に所定の警告通知を行う、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  5. 前記印刷用紙を反転させて給送する反転機構をさらに有し、
    前記用紙状態検出部は、前記反転機構を利用するモードに設定されている場合には、前記印刷用紙の先端及び後端の折れ曲がりの検出を行う、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一に記載の画像形成装置。
  6. 前記用紙状態検出部は、前記印刷用紙の、折れ曲がり方向、折れ曲がり位置、折れ曲がり量、の少なくとも1つ以上の検出を行う、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一に記載の画像形成装置。
  7. 前記折れ曲がり方向は、
    前記印刷用紙の端部における浮き上がり度合いと、当該端部から所定の距離だけ離れた位置における浮き上がり度合いと、の大小関係により決定される、
    ことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記給紙部を複数備え、
    前記所定の警告通知は、
    現在選択されている給紙部から給送するとジャムが発生する可能性がある旨の内容、印刷用紙の折れ曲がりが検出されない他の給紙部への切替えを促す旨の内容、現在選択されている給紙部にセットされている折れ曲がった印刷用紙の除去を促す旨の内容、の中から選択される1つ以上の内容を含む、
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  9. 前記制御部は、前記警告通知を行った後、印刷が指示された場合には、印刷用紙の折れ曲がりが検出されない他の給紙部が有るか否かを判定し、当該他の給紙部が有る場合には、現在選択されている給紙部を前記他の給紙部に切り替えた後、印刷を実行する、
    ことを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記制御部は、前記警告通知を行った後、一定時間が経過した場合には、印刷用紙の折れ曲がりが検出されない他の給紙部が有るか否かを判定し、当該他の給紙部が有る場合には、現在選択されている給紙部を前記他の給紙部に切り替える、
    ことを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  11. 前記制御部は、前記他の給紙部が無い場合において、現在選択されている給紙部にセットされている印刷用紙の折れ曲がり状態が所定の許可範囲以内の場合には、前記印刷用紙を所定の割合で減速させて給送する、
    ことを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  12. 前記制御部は、前記印刷用紙を所定の割合で減速させて給送する前に、印刷用紙を減速して給送する旨の内容を付加した前記警告通知を行う、
    ことを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
  13. 前記制御部は、前記他の給紙部が無い場合において、現在選択されている給紙部にセットされている印刷用紙の折れ曲がり状態が所定の許可範囲を超えている場合には、前記印刷用紙の給送を禁止する、
    ことを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  14. 前記制御部は、前記印刷用紙の給送を禁止する前に、印刷用紙の給送を停止する旨の内容を付加した前記警告通知を行う、
    ことを特徴とする請求項13に記載の画像形成装置。
  15. 前記所定の割合は、
    前記印刷用紙の折れ曲がり方向と、
    前記印刷用紙の用紙サイズ、前記印刷用紙の折れ曲がり位置、前記印刷用紙の折れ曲がり量、前記給紙部近傍の絶対湿度、の中から選択される1つ以上の要素と、に基づいて算出される、
    ことを特徴とする請求項3、11又は12に記載の画像形成装置。
  16. 前記印刷用紙の先端とは、
    前記印刷用紙の給送方向に対して垂直な前ラインの領域、又は前かどの2箇所である、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一に記載の画像形成装置。
  17. 前記印刷用紙の後端とは、
    前記印刷用紙の給送方向に対して垂直な後ラインの領域、又は後かどの2箇所である、
    ことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  18. 前記給紙部は、給紙トレイ及び/又は手差しトレイである、
    ことを特徴とする請求項1乃至17のいずれか一に記載の画像形成装置。
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