JP2010264648A - 情報処理装置、およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】情報処理装置が通信回線から送信される信号を処理する際に消費する電力を低減する。
【解決手段】制御部30による役務の提供内容と、役務信号における役務の要求内容とを対応付けてRAM302に記憶しておき、制御部30は、省電力状態の設定期間に受信した役務信号の要求内容が、RAM302に記憶された要求内容と一致する場合に、RAM302から要求内容に対応付けられた提供内容を読み出し、読み出した提供内容からなる役務を提供する。
【選択図】図3

Description

本発明は、情報処理装置、およびプログラムに関する。
ネットワーク等の通信回線から画像形成命令等の情報を受信して処理するプリンタや複写機等の情報処理装置では、通常、例えば通信回線から送られる画像形成命令等の情報の受信状況等に応じて、消費電力を低く抑える省電力状態に移行する。そして、通信回線から情報を受信することにより、情報処理装置は省電力状態から復帰する。
例えば特許文献1には、通信機能を除く印刷装置本体各部への電源供給を休止するスリープモード状態時に情報を受信した場合には、受信した情報を解析して電源供給を開始すべき情報を受信しているかどうかを判別し、判別結果に応じて電源供給を再開するか否かを制御する技術が記載されている。
特開平8−324071号公報
ここで一般に、省電力状態にある情報処理装置が自装置にて処理の必要のある信号を受信した場合には、信号処理を行う信号処理部を省電力状態から復帰させて、かかる信号の処理を行わせる。そのため、信号処理部での信号処理に要する時間が長くなれば、情報処理装置の消費電力も増加する。
本発明は、情報処理装置が通信回線から送信される信号を処理する際に消費する電力を低減することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、通信回線を介して外部装置から各種の役務の提供を要求する役務信号を受信する受信手段と、演算装置と主記憶装置とを有し、稼動状態よりも消費電力が低い省電力状態の設定期間に前記受信手段が前記役務信号を受信することにより当該演算装置が当該稼動状態に復帰して、当該役務信号を処理して役務を提供する処理手段と、前記処理手段による役務の提供内容と、前記役務信号における役務の要求内容とを対応付けて記憶する記憶手段とを備え、前記処理手段は、前記省電力状態の設定期間に受信した前記役務信号の要求内容が、前記記憶手段に記憶された要求内容と一致する場合に、当該記憶手段から当該要求内容に対応付けられた前記提供内容を読み出し、読み出した当該提供内容からなる役務を提供することを特徴とする情報処理装置である。
請求項2に記載の発明は、前記記憶手段は、前記処理手段の前記演算装置が前記稼動状態にて画像形成命令を処理する際の作業領域として構成する前記主記憶装置内のデータ領域に設定されることを特徴とする請求項1記載の情報処理装置である。
請求項3に記載の発明は、前記処理手段は、前記役務信号を処理することで提供した役務の提供内容を当該役務信号にて提供を要求された役務の要求内容に対応付けて前記記憶手段に記憶することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置である。
請求項4に記載の発明は、前記処理手段は、前記役務の提供内容に対応付けて当該提供内容からなる役務の提供回数と提供日時との何れか一方または双方を前記記憶手段に記憶することを特徴とする請求項3記載の情報処理装置である。
請求項5に記載の発明は、前記処理手段は、前記省電力状態に移行するに際して、前記記憶手段に記憶された前記役務の提供内容と当該提供内容に対応付けられた当該役務の要求内容とを外部記憶装置に転送することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置である。
請求項6に記載の発明は、コンピュータに、通信回線を介して外部装置から各種の役務の提供を要求する役務信号を受信する機能と、稼動状態よりも消費電力が低い省電力状態の設定期間に前記役務信号を受信することにより当該稼動状態に復帰して、当該役務信号を処理して役務を提供する機能と、前記役務信号を処理して提供した役務の提供内容と当該役務信号における役務の要求内容とを対応付けて記憶手段に記憶させる機能と、前記省電力状態の設定期間に受信した前記役務信号の要求内容が、前記記憶手段に記憶された要求内容と一致する場合に、当該記憶手段から当該要求内容に対応付けられた前記提供内容を読み出し、読み出した当該提供内容からなる役務を提供する機能とを実現させることを特徴とするプログラムである。
請求項7に記載の発明は、前記省電力状態に移行するに際して、前記記憶手段に記憶された前記役務の提供内容と当該提供内容に対応付けられた当該役務の要求内容とを外部記憶装置に転送する機能をさらに実現させることを特徴とする請求項6記載のプログラムである。
請求項8に記載の発明は、前記記憶手段に前記役務の提供内容に対応付けて当該提供内容からなる役務の提供回数と提供日時との何れか一方または双方を記憶させる機能と、前記記憶手段に記憶された前記役務の提供回数および提供日時の何れか一方または双方に基づいて、当該記憶手段に記憶された前記役務の提供内容を消去する機能とをさらに実現させることを特徴とする請求項6記載のプログラムである。
請求項1の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、情報処理装置が通信回線から送信される信号を処理する際に消費する電力を低減することができる。
請求項2の発明によれば、省電力状態の設定時に外部記憶装置を稼働状態に復帰させる必要がなく、本発明を採用しない場合に比べ、外部記憶装置にて消費される電力を低減することができる。
請求項3の発明によれば、役務信号を処理して提供した役務の提供内容に関する情報が蓄積され、本発明を採用しない場合に比べ、それ以後の役務信号の処理時間を短縮することができる。
請求項4の発明によれば、記憶手段に記憶された役務の提供内容を残存させるか否かの判断を行うことができる。
請求項5の発明によれば、役務信号を処理して提供した役務の提供内容に関する情報を累積的に蓄積しておくことができる。
請求項6の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、情報処理装置が通信回線から送信される信号を処理する際に消費する電力を低減することができる。
請求項7の発明によれば、役務信号を処理して提供した役務の提供内容に関する情報を累積的に蓄積しておくことができる。
請求項8の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、記憶手段の記憶容量を有効に使用することができる。
本実施の形態の画像形成システムの構成例を示す図である。 本実施の形態の端末装置の構成を説明するブロック図である。 本実施の形態の画像形成装置の構成を説明するブロック図である。 本実施の形態の画像形成装置にて設定される動作モードを説明する図である。 RAMに記憶された応答パケットに関する応答情報テーブルの一例を示した図である。 本実施の形態の画像形成装置がスリープモード設定期間に受信したパケットに関して行う処理内容の一例を示すフローチャートの前半部分である。 本実施の形態の画像形成装置がスリープモード設定期間に受信したパケットに関して行う処理内容の一例を示すフローチャートの後半部分である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<画像形成システムの説明>
図1は、本実施の形態の画像形成システム1の構成例を示す図である。図1に例示した画像形成システム1では、例えばユーザ(操作者、作業者)の作業スペース(例えば、デスク)等に設置された外部装置の一例としての端末装置2と、端末装置2からの画像形成命令等の信号(情報)を処理して、例えば画像形成命令に基づき記録材上に画像を形成する情報処理装置の一例としての画像形成装置3とが、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネット等といった通信回線の一例としてのネットワーク4を介して双方向に通信可能に接続されている。通信回線としては、電話回線や衛星通信回線(例えば、デジタル衛星放送における空間伝送路)等を含んでもよい。
なお、ネットワーク4上には通常、複数の端末装置2と複数の画像形成装置3とが接続可能であるが、図1では、その一部として、それぞれ1台の端末装置2と1台の画像形成装置3とが接続された機能部分を示している。
<端末装置の説明>
まず、端末装置2について説明する。
ネットワーク4に接続される端末装置2は、例えばパーソナルコンピュータ(PC)が用いられ、文書や図形、グラフィック、写真等からなる画像データを作成・記憶する。
図2は、本実施の形態の端末装置2の構成を説明するブロック図である。図2に示したように、端末装置2は、端末装置2全体の動作制御や各種の情報処理を行う制御部20、予め定めたアプリケーションソフトに従って画像データを作成する画像データ作成部21、ユーザからの指示入力の受付やユーザへの各種情報の表示を行うユーザインタフェース(UI)部22を備えている。また、端末装置2は、プログラムや各種データ等が記憶される外部記憶部23、ネットワーク4との通信を行い、例えば画像データに関する画像形成命令を画像形成装置3に送信する通信部24を備えている。さらに、端末装置2は、端末装置2の各機能部に対し電力を供給する電力供給部25を備えている。
この制御部20、画像データ作成部21、UI部22、外部記憶部23、通信部24、および電力供給部25は、PCI(Peripheral Components Interconnect bus)バス26に接続され、相互に信号や情報の送受信を行う。
端末装置2の上記した機能部は、ソフトウェアとハードウェア資源とが協働することにより実現される。具体的には、外部記憶部23に、端末装置2の各機能部を制御するためのオペレーティングシステム、オペレーティングシステムと協働して各機能部の特定の機能を実行するアプリケーションソフト、さらには、画像データ作成部21にて作成された画像データや外部記憶部23に記憶された画像データ等に関する画像形成装置3への画像形成命令(印刷命令:以下、「印刷ジョブ」)を生成するプリンタドライバプログラム等が記憶されている。そして、端末装置2の図示しないCPUが、これらのプログラムを外部記憶部23から主記憶装置(例えば、RAM)に読み込み、制御部20、画像データ作成部21、および通信部24等の各機能部の機能を実現する処理を行う。
<端末装置での印刷ジョブの生成/送信処理の説明>
端末装置2においてユーザによる印刷指示がUI部22に入力されると、制御部20は、外部記憶部23からプリンタドライバプログラムを読み込み、起動させる。それにより、制御部20はプリンタドライバプログラムに従って、画像データ作成部21にて作成された画像データや外部記憶部23に記憶された画像データ等に関する印刷ジョブの生成処理を実行する。そして、制御部20は、生成した印刷ジョブを通信部24から画像形成装置3に送信する。
なお、「画像形成命令(印刷ジョブ)」とは、画像データに、例えば印刷部数、用紙サイズ、N−up(用紙の1ページ(物理ページ)内に電子文書のNページ(論理ページ)を割り付ける印刷)、余白の大きさ等の印刷形式を指定する各種属性データが付加された1つのまとまったデータの集合(印刷ジョブデータ)を意味する。
<端末装置がネットワークを介して画像形成装置に要求するサービスの説明>
端末装置2の制御部20は、外部記憶部23から各種アプリケーションソフトを読み込んで起動させ、ネットワーク4に接続された画像形成装置3に対する各種サービスの提供を要求する信号(以下、「役務パケット」)を通信部24から送信する。
具体的には、端末装置2の制御部20は、例えば、SNMP(Simple Network Management Protocol)を用いて画像形成装置3内部のMIB(Management Information Base)に管理された設定/管理情報の提供を要求するサービスや、WS−Discovery(Web Services Dynamic Discovery)を用いたIP(Internet Protocol)アドレスの通知要求に応えるサービス等といった各種サービスの提供を画像形成装置3に要求する。
その場合に、制御部20は、パケットのデータ領域(ペイロード)に記述するデータにより、画像形成装置3に対して要求するサービスの内容を指定する。また、制御部20は、画像形成装置3に対して要求するサービスの種類を、パケットに記述するプロトコル種別(TCP(Transmission Control Protocol)もしくはUDP(User Datagram Protocol))および宛先ポート番号(ポート番号)により指定する。プロトコル種別はパケットのネットワーク層(IPヘッダ)で記述され、トランスポート層のプロトコル種別を特定するものである。また、ポート番号はパケットのトランスポート層(TCPヘッダもしくはUDPヘッダ)に記述され、上位のプロトコルを特定する情報である。パケットにてプロトコル種別およびポート番号が指定されることで、パケットが要求する各種サービスを実行するプロトコルは一意に定まる。そのため、パケットにて指定したプロトコルおよびポート番号によって、画像形成装置3に対して要求するサービスの種類が画像形成装置3にて特定されることとなる。
<画像形成装置の説明>
次に、画像形成装置3について説明する。
本実施の形態の画像形成装置3は、ネットワーク4を介して端末装置2からサービスの提供を要求する役務パケットを受信し、受信した役務パケットを処理した場合には、役務パケットを処理することで送信元の端末装置2に応答した信号(以下、「応答パケット」)に関する情報(以下、「応答情報」)を記憶装置に記憶しておく。ここでの応答情報は、例えば、受信した役務パケットに記述されたサービスの種類および内容と、その役務パケットに応えて応答パケットにより送信元に応答したデータの内容(以下、「応答内容」)および応答内容の属性情報とが、相互に対応付けられて構成される。
そして、画像形成装置3は、省電力状態の設定期間に役務パケットを受信した場合には、役務パケットに記述されたサービスの種類および内容を調べる。それにより、既に記憶装置に記憶された応答情報の中に、今回受信した役務パケットに記述されたサービスの種類および内容が一致する応答情報が存在するか否かを判定する。今回受信した役務パケットに記述されたサービスの種類および内容が一致する応答情報が記憶装置に存在すれば、サービスの種類および内容に対応付けられた応答内容を記憶装置から読み出し、読み出した応答内容を記述した応答パケットを送信元の端末装置2に送信する。それにより、要求されたサービスの種類および内容が一致する役務パケットに応答する応答パケットに設定する応答内容を再度生成する必要がなくなり、応答パケットを生成するための処理時間が短縮される。その結果、省電力状態において役務パケットを処理する処理手段(CPU)の起動時間が短くなり、処理手段での消費電力が低く抑えられる。
<画像形成装置の構成の説明>
引き続いて、上記した動作を行う本実施の形態の画像形成装置3の構成について述べる。
図3は、本実施の形態の画像形成装置3の構成を説明するブロック図である。図3に示したように、画像形成装置3は、画像形成装置3全体の動作制御や取得したパケット(印刷ジョブや役務パケット等)の処理等の各種の情報処理を行う処理手段の一例としての制御部30、ネットワーク4との通信を行って信号を送受信する受信手段の一例としての通信部31を備えている。
制御部30は、動作制御や情報処理を実行する際の演算処理を行う演算装置の一例としてのCPU301、CPU301の作業用メモリ等として用いられる主記憶装置の一例としてのRAM302、CPU301により実行されるプログラム等にて用いられる設定値等のデータが格納されるROM303を備えている。そして、CPU301、RAM302、およびROM303はPCIバス304を介して相互に接続される。
また、画像形成装置3は、ユーザからの指示入力の受付やユーザへの各種情報の表示を行うユーザインタフェース(UI)部32、ネットワーク4を介して端末装置2から送信される印刷ジョブに従って用紙上に画像を形成する画像形成手段の一例としての画像出力部33を備えている。画像出力部33としては、例えば電子写真方式の画像形成エンジンが用いられる。
加えて、画像形成装置3は、画像形成装置3の各機能部を制御するためのオペレーティングシステム、オペレーティングシステムと協働して各機能部の特定の機能を実行するアプリケーションソフト等の各種のプログラムや、画像データ等の各種のデータが記憶される外部記憶装置の一例としての外部記憶部34を備えている。
また、画像形成装置3は、商用電源から供給される例えば100Vの交流電力または商用電源からの交流電力を予め定めた直流電圧(例えば、24V,12V,5V,3V)に変換し、駆動電力や制御電力として各機能部に供給する電力供給部35を備えている。そして、電力供給部35は、制御部30が設定する画像形成装置3の動作モード(動作状態)に応じて、各機能部への駆動電力および制御電力の供給や停止を設定する。一方、電力供給部35は、通信部31への制御電力は常時供給する。
画像形成装置3に配置された上記の制御部30、通信部31、UI部32、画像出力部33、外部記憶部34、および電力供給部35は、PCIバス36に接続され、相互に信号の送受信を行う。
また、画像形成装置3の上記した機能部は、ソフトウェアとハードウェア資源とが協働することにより実現される。具体的には、画像形成装置3の制御部30のCPU301が、オペレーティングシステムやアプリケーションソフト等の各種プログラムを外部記憶部34から主記憶装置(RAM302)に読み込み、制御部30、通信部31、UI部32、画像出力部33、外部記憶部34、および電力供給部35等の各機能部の機能を実現させる処理を行い、さらには各機能部に対する動作制御や情報処理等を実行する。
なお、このオペレーティングシステムやアプリケーションソフト等の各種プログラムに関するその他の提供形態としては、予めROM303に格納された状態にて提供され、RAM302にロードされる形態がある。さらに、EEPROM等の書き換え可能なROM303を備えている場合には、制御部30のCPU301がセッティングされた後に、プログラムだけがROM303にインストールされ、RAM302にロードされる形態がある。また、インターネット等のネットワーク4を介して制御部30にプログラムが伝送され、制御部30のROM303にインストールされ、RAM302にロードされる形態がある。さらにまた、DVD−ROMやフラッシュメモリ等の外部記録媒体からRAM302にロードされる形態がある。
<画像形成装置の制御部の機能の説明>
次に、画像形成装置3の制御部30の機能について説明する。
<印刷ジョブを処理する機能の説明>
画像形成装置3の制御部30は、まず、例えば端末装置2からネットワーク4を介して画像形成装置3自身に向けて送信された印刷ジョブを処理する機能を有する。すなわち、制御部30は、ネットワーク4を介して送信された印刷ジョブに従って印刷ジョブに含まれる画像データに処理(画像処理)を施し、処理済みの画像データを画像出力部33に転送する。
なお、制御部30が印刷ジョブに含まれる画像データに対して行う画像処理としては、印刷ジョブに含まれる例えばPDL(Page Description Language:ページ記述言語)形式の画像データを解析して中間データを生成するPDL解析処理、PDL解析処理により生成された中間データを画素の並びで表現された画像形成用の画像データ(ラスタ画像データ等)に展開(レンダリング)するレンダリング処理、レンダリングされた画像データを印刷処理に適した表色系の画像データ(例えば、YMCK)に色変換する色変換処理、色変換処理された画像データに対するスクリーン処理等が含まれる。
<画像形成装置の動作状態を制御する機能の説明>
また、制御部30は、例えば端末装置2からの印刷ジョブの受信状況等に応じて画像形成装置3の動作モード(動作状態)を制御する機能を有する。図4は、本実施の形態の画像形成装置3にて設定される動作モードを説明する図である。図4に示したように、制御部30は、動作モードとして「画像形成動作モード」と「スタンバイモード」と「スリープモード」とを選択的に設定する。
画像形成動作モードは、画像処理済みの画像データが画像出力部33に転送された場合に設定され、画像出力部33にて印刷ジョブに従った用紙上への画像形成動作を実行している動作状態である。また、スタンバイモードは、例えば端末装置2から印刷ジョブを取得した場合やUI部32にてユーザからの指示入力があった場合に設定される。そしてスタンバイモードは、例えば制御部30にて印刷ジョブに含まれる画像データの全部または一部に関する画像処理が終了した際に直ちに画像形成動作モードに移行する動作状態である。さらにまた、スタンバイモードは、画像形成動作モードの終了後の予め定めた期間においても設定される場合がある。画像形成動作モードやそれに準ずるスタンバイモードでは、電力供給部35から画像形成装置3内の画像形成に関する動作を行う機能部に駆動電力が供給され、画像形成装置3内の制御・処理に関する動作を行う機能部に制御電力が供給される。
スリープモードは、例えば画像形成動作モードが終了しスタンバイモードが設定された後の予め定めた時間長の待機時間Tを経過しても再び印刷ジョブの受信やUI部32でのユーザからの指示入力がない場合に設定される動作状態である。スリープモードでは、通信部31およびUI部32の入力部(不図示)だけが動作を継続し、それ以外の機能部は動作を停止する。すなわち、スリープモードにおいては、電力供給部35から通信部31への制御電力の供給は継続される。その一方で、電力供給部35から画像形成装置3内の画像形成に関する動作を行う機能部への駆動電力が停止され、画像形成装置3内の制御・処理に関する動作を行う機能部への制御電力が停止される。それにより、スリープモードによる画像形成装置3の省電力化が図られる。
ここで、スリープモードにおいては、制御部30のCPU301への制御電力は停止され、制御部30内のRAM302およびROM303への制御電力の供給は継続される。それにより、スリープモードにおいてCPU301が停止状態に設定され、画像形成装置3の更なる省電力化が図られる。ただし、スリープモードにおいても、通信部31にて受信された信号が自身にて処理の必要のある役務パケットである場合には、制御部30は停止状態から復帰し(例えば、図4の“C”の領域部分)、役務パケットを処理する。この場合には、スリープモードにおける消費電力は、制御部30で消費される電力量だけ増加することとなる。
制御部30は、例えば画像形成動作モードの終了後にスタンバイモードが設定されてから待機時間Tを経過しても印刷ジョブの受信等がない場合には、スリープモードへの移行を指示するスリープモード移行信号を生成する。なお、ここでの待機時間Tは“0”も含み、スタンバイモードが設定された直後にスリープモード移行信号を生成してもよい。
一方、スリープモードが設定された状態で印刷ジョブを受信した場合、またはスリープモードが設定された状態でUI部32にてユーザからの指示入力があった場合には、電力供給部35から制御部30のCPU301に対する制御電力の供給が再開される。それにより、制御部30のCPU301は停止状態から復帰して、スリープモードからの復帰を指示するスリープモード復帰信号を生成する。また、スリープモードが設定された状態で役務パケットを受信した場合には、制御部30のCPU301は停止状態から復帰して、役務パケットを処理する。ただし、この場合には、制御部30はスリープモード復帰信号を生成しない。
そして、制御部30(CPU301)は、スリープモード移行信号またはスリープモード復帰信号を生成すると、これらをPCIバス36を介して電力供給部35に送信する。電力供給部35が制御部30からスリープモード移行信号を取得した場合には、各機能部への駆動電力および制御電力の供給を停止する。それにより、通信部31およびUI部32の入力部(不図示)以外の機能部(CPU301を含む)は動作を停止する。
また、電力供給部35が制御部30からスリープモード復帰信号を取得した場合には、各機能部への駆動電力および制御電力の供給を開始する。それにより、画像出力部33や外部記憶部34等といった画像形成処理に関連する機能部が動作可能状態(稼動状態)に設定される。
<サービスの提供を要求するパケットを処理する機能の説明>
また、画像形成装置3の制御部30は、ネットワーク4を介して端末装置2から受信したサービスの提供を要求する役務パケットを処理する機能を有する。その際に、受信した役務パケットを処理した場合には、役務パケットを処理することで送信元の端末装置2に送信した応答パケットに関する情報(応答情報)を、記憶装置に記憶しておく。ここでの応答情報は、例えば、受信した役務パケットに記述されたサービス(役務)の要求内容であるサービスの種類および内容と、応答パケットにより送信元に送信したサービス(役務)の提供内容であるデータの内容(応答内容)に関する情報、および、応答内容に関する属性情報として、役務パケットを処理した日時(提供日時)、応答パケットを送信した回数(提供回数)等、役務パケットの送信元(応答パケットの送信先)である端末装置2を識別するMAC(Medium Access Control)アドレスやIP(Internet Protocol)アドレスといった識別情報等とが相互に対応付けられて構成される。役務パケットを処理した日時および応答パケットを送信した回数に関しては、これらの何れか一方または双方を属性情報として構成してもよい。
ここで、応答情報が記憶される画像形成装置3内の記憶装置としては、画像形成装置3がスリープモードに設定されている場合には、制御部30に配置された記憶手段の一例としてのRAM302内のメモリ領域が用いられる。
上記したように、画像形成装置3の制御部30は、画像形成処理の工程で端末装置2から送信された印刷ジョブに含まれる画像データに関するレンダリング処理を行うに際して、RAM302内に作業領域として予め割り当てられているメモリ領域を使用する。このRAM302内のメモリ領域は、一般に、記憶容量が数100MBであり、応答情報を記憶しておくために充分に大きなメモリ容量を有する。そして、画像形成処理が実行されない省電力状態設定時には、使用されない空き状態となる。そこで、スリープモード設定期間には、レンダリング処理時に作業領域として使用されるRAM302内のメモリ領域が、応答情報を記憶しておくためのメモリ領域として利用される。それにより、外部記憶部34を省電力状態から復帰させる必要がないので、消費電力が低く抑えられる。
一方、稼働状態(画像形成動作モードやスタンバイモード)に復帰する場合には、RAM302に記憶された応答情報は外部記憶部34に転送される。そして、スリープモードに移行する際には、外部記憶部34に記憶された応答情報を再び制御部30内のRAM302に転送する。
なお、外部記憶部34に記憶された応答情報をRAM302に転送する際には、応答情報を外部記憶部34にも残存させた状態でRAM302に転送してもよいし、応答情報を外部記憶部34から消去してもよい。ただし、応答情報を外部記憶部34から消去した場合や、RAM302に記憶された応答情報に新たな応答情報が追加された場合には、スリープモードから稼働状態に復帰する際に、RAM302に記憶された応答情報を外部記憶部34に転送する処理を行う。
制御部30は、スリープモードの設定期間において役務パケットを受信した場合には、役務パケットに記述されたサービスの種類および内容を調べる。それにより、既にRAM302に記憶された応答情報の中に、今回受信した役務パケットに記述されたサービスの種類および内容が一致する応答情報が存在するか否かを判定する。今回受信した役務パケットに記述されたサービスの種類および内容が一致する応答情報がRAM302に存在すれば、要求されたサービスの種類および内容に対応付けられた応答内容をRAM302から読み出し、読み出した応答内容を記述した応答パケットを送信元の端末装置2に送信する。それにより、要求されたサービスの種類および内容が一致する役務パケットに応答する応答パケットに設定する応答内容を再度生成する必要がなく、応答パケットを生成するための処理時間が短縮される。その結果、役務パケットを処理するために要する時間が短くなり、CPU301の起動時間が短縮されて消費電力が低く抑えられる。
<RAMに記憶される応答情報に関する説明>
続いて、制御部30が役務パケットを処理することで送信元(端末装置2)に送信する応答パケットに関する応答情報について説明する。ここでは、SNMPを用いて画像形成装置3内部のMIBに管理された設定/管理情報の提供を要求する役務パケットに対して送信する応答パケットについての応答情報を例示して説明する。
MIBは、一般にインターネット標準化団体であるIETF(Internet Engineering Task Force)のRFC−1759等で定義され、自装置(画像形成装置3)の設定状態を外部装置(端末装置2)等に知らせるために公開する情報である。MIBには、オブジェクトと呼ばれる単位毎に情報(画像形成装置3の設定/管理情報)が格納されており、そのオブジェクトにはそれぞれ識別子(オブジェクトID)が割り当てられている。端末装置2は、SNMPにおいてこのオブジェクトIDを指定することで、画像形成装置3のステータス(動作/設定状態)や、画像形成装置3での消耗品の使用状況や、アラート(警告)履歴等の設定/管理情報の取得を対象機器(画像形成装置3)に対して要求する。
具体的には、端末装置2は、ネットワーク4を介して画像形成装置3と通信し、画像形成装置3のIPアドレスにより画像形成装置3にアクセスする。そして、取得したい設定/管理情報が格納されたオブジェクトに割り当てられている識別子(オブジェクトID)を指定し、SNMPのコマンド(GetRequestコマンド)を用いて、画像形成装置3のMIBから指定したオブジェクトIDに対応するオブジェクトの設定/管理情報を取得する。
一例を挙げれば、端末装置2は、役務パケットのヘッダ領域に画像形成装置3のIPアドレス「192.168.10.11」を設定し、データ領域(ペイロード)にSNMPのコマンド(GetRequestコマンド)や、取得したい設定/管理情報が格納されたオブジェクトに割り当てられたオブジェクトID「.1.3.6.1.4.1.253.3.7.7.7」を設定し、画像形成装置3に送信する。
それにより、画像形成装置3のCPU301は、オブジェクトID「.1.3.6.1.4.1.253.3.7.7.7」に対応するオブジェクトの設定/管理情報を応答内容として記述した応答パケットを生成する。そして、生成した応答パケットを送信元の端末装置2に返信する。
この場合には、画像形成装置3の制御部30(CPU301)は、受信した役務パケットにて送信元から要求されたサービスの種類として「SNMP」、要求されたサービスの内容として「オブジェクトID:.1.3.6.1.4.1.253.3.7.7.7」、応答パケットにより送信元に送信した応答内容としてオブジェクトID(.1.3.6.1.4.1.253.3.7.7.7)に対応するオブジェクトの設定/管理情報(「Info_1」)、および、応答パケットを送信した日時(xx/yy/zz)、応答パケットを送信した回数(ss)、応答パケットの送信先(役務パケットの送信元)である端末装置2を識別する例えばIPアドレスからなる属性情報が、相互に対応付けられて「応答パケットに関する応答情報」としてRAM302に記憶される。
なお、サービスの種類(例えば「SNMP」)は、パケットに記述するプロトコル種別(TCP、UDP)およびポート番号により指定されるので、役務パケットに記述されたプロトコル種別(TCP、UDP)およびポート番号を応答情報として記憶してもよい。また、その際に、プロトコル種別はパケットのネットワーク層(IPヘッダ)で記述され、またポート番号はパケットのトランスポート層(TCPヘッダ、UDPヘッダ)に記述されるので、プロトコル種別およびポート番号が記述されるOSI(Open Systems Interconnection)の階層に関する情報も併せて記憶してもよい。それにより、サービスの種類を特定する際の精度が向上する。
なお、応答情報には、シーケンスナンバー、画像形成装置3の識別情報(MACアドレスやIPアドレス)、CRC(Cyclic Redundancy Check)値、チェックサムデータ等の応答パケットを生成するに際して必要のないデータは含まない。
ここで図5は、RAM302に記憶された応答パケットに関する応答情報のテーブル(応答情報テーブル)の一例を示した図である。
図5に例示したように、受信した役務パケットを制御部30(CPU301)が処理し、送信元である端末装置2に対して送信した応答パケットに関する応答情報が、スリープモード設定時にはRAM302に応答情報テーブルとして記憶される。そして、制御部30は、スリープモードの設定期間において通信部31から役務パケットを受信した場合には、役務パケットにて端末装置2から要求されたサービスの種類および内容を調べる。それにより、既にRAM302に記憶された応答情報の中に、今回受信した役務パケットに記述されたサービスの種類および内容が一致する応答情報が存在するか否かを判定する。
例えば、今回受信した役務パケットに記述されたサービスの種類および内容が、図5のNo.2に示したサービスの種類「SNMP」、および要求されたサービスの内容「オブジェクトID:.1.3.6.1.4.1.253.3.7.7.7」、「オブジェクトID:.1.3.6.1.4.1.253.3.8.8.8」、「オブジェクトID:.1.3.6.1.4.1.253.3.9.9.9」と一致する場合には、CPU301は、RAM302に記憶された応答内容「設定/管理情報:Info_2、Info_3、Info_4」を応答内容として記述した応答パケットを生成する。そして、生成した応答パケットを役務パケットの送信元の端末装置2に通信部31から返信する。
その場合には、属性情報の一つである送信回数をインクリメント(“1”→“2”)する。また、応答パケットを送信した日時を更新する。
また、RAM302に記憶された応答情報の中に、今回受信した役務パケットに記述されたサービスの種類および内容と一致する応答情報が存在しない場合には、受信した役務パケットに関して、要求されたサービスに応じた処理を実行する。そして、役務パケットに記述されたサービスの種類および内容と、処理の結果として得られた処理内容および属性情報とを相互に対応付けて、図5に例示した応答情報テーブルに新たに追加する。
このように、受信した役務パケットに記述されたサービスの種類および内容と一致する応答情報がRAM302内の応答情報テーブルに記憶されていれば、制御部30(CPU301)は、MIBから改めて応答内容を生成する必要がない。すなわち、CPU301は、RAM302に記憶された応答情報テーブルから応答内容を読み出すだけで、応答パケットに応答内容を設定することができる。それにより、役務パケットに対する処理が短時間で行われるので、役務パケットを処理するCPU301の起動時間が短くなる。その結果として、CPU301での消費電力が低く抑えられる。
なお、上記では、サービスの種類としてSNMPを例として説明したが、他のサービスに関しても同様である。
<制御部が行うパケットの処理に関する説明>
図6および図7は、本実施の形態の画像形成装置3がスリープモード設定期間に受信したパケットに関して行う処理内容の一例を示すフローチャートである。
まず、図6のフローチャートに示したように、本実施の形態の画像形成装置3では、通信部31は、ネットワーク4を介して自身宛のパケットを取得すると(ステップ101でYes)、電力供給部35から制御部30(CPU301)に対する制御電力の供給を再開させる(ステップ102)。それにより、制御部30(CPU301)は停止状態から復帰する(ステップ103)。そして、通信部31は、取得したパケットを停止状態から復帰した制御部30に転送する(ステップ104)。制御部30は、取得したパケットが印刷ジョブであるか役務パケットであるかを判定する(ステップ105)。
一方、通信部31にてパケットが取得されない場合、および取得したパケットが自身宛のパケットでない場合には、通信部31はそのままネットワーク4からのパケットを監視する(ステップ101でNo)。
制御部30は、取得したパケットが印刷ジョブであった場合には(ステップ105でYes)、スリープモード復帰信号を生成して電力供給部35に送信する(ステップ106)。それにより、画像形成装置3をスタンバイモード、さらには画像形成動作モードに復帰させて(ステップ107)、画像形成処理を実行し(ステップ108)、パケットの処理を終了する。
次の図7のフローチャートに移り、制御部30は、取得したパケットが役務パケットであった場合には(ステップ105でNo)、役務パケットに記述されたサービスの種類および内容を調べる(ステップ109)。そして、既にRAM302に記憶された応答情報の中に、役務パケットに記述されたサービスの種類および内容が一致する応答情報が存在するか否かを判定する(ステップ110)。役務パケットに記述されたサービスの種類および内容が一致する応答情報がRAM302に存在すれば(ステップ111でYes)、応答情報に記述された応答内容をRAM302から読み出し(ステップ112)、読み出した応答内容を記述した応答パケットを生成する(ステップ113)。そして、応答パケットを通信部31から役務パケットの送信元の端末装置2に送信する(ステップ114)。
一方、役務パケットに記述されたサービスの種類および内容が一致する応答情報がRAM302に存在しなければ(ステップ111でNo)、受信した役務パケットにて記述されたサービスに応じた処理を実行し(ステップ115)、応答パケットを通信部31から役務パケットの送信元の端末装置2に送信する(ステップ116)。そして、役務パケットに記述されたサービスの種類および内容と、応答パケットに記述した処理内容およびその属性情報とを相互に対応付けた応答情報を作成する(ステップ117)。そして、作成した応答情報を応答情報テーブルに新たに追加する(ステップ118)。
なお、ステップ118にて応答情報テーブルに新たに応答情報を追加するに際して、応答情報テーブルに割り当てられたRAM302内のデータ領域が不足する場合には、応答情報の属性情報を参照して、例えば送信回数の少ない応答情報から順に削除するように構成してもよい。送信回数の少ない応答情報は、応答パケットに記述して送信する頻度の少ない応答内容が対応付けられているので、削除しても役務パケットを処理するために要する時間に与える影響は小さいからである。
また、例えば日時の古い応答情報から順に削除するように構成してもよい。日時の古い応答情報は、前回応答パケットに記述して送信してからの経過時間の長いものであるので、送信頻度の少ない応答内容が対応付けられた応答情報である。そのため、削除しても役務パケットを処理するために要する時間に与える影響は小さいからである。
また、送信回数および日時の双方に基づいて、応答情報を順に削除するように構成してもよい。
さらに、応答情報は、稼働状態(画像形成動作モードやスタンバイモード)に復帰し、RAM302から外部記憶部34に転送された後に、例えばネットワーク4を管理する管理装置(不図示)に対して出力できるように構成してもよい。それにより、管理装置は、応答情報に含まれる属性情報に基づき、画像形成装置3に対して同様なサービスの提供を繰り返す端末装置2を抽出し、このような端末装置2に対して警告を与えるように対応することができる。また、その場合に、応答情報を画像出力部33にてレポートとして印刷するように構成してもよい。
また、ユーザの指示により、応答情報を削除できるように構成してもよい。
以上説明したように、本実施の形態の画像形成システム1に用いられる画像形成装置3においては、省電力状態の設定期間に役務パケットを受信した場合には、役務パケットに記述されたサービスの種類および内容を調べる。それにより、既に記憶装置に記憶された応答情報の中に、今回受信した役務パケットに記述されたサービスの種類および内容が一致する応答情報が存在すれば、サービスの種類および内容に対応付けられた応答内容を記憶装置から読み出し、読み出した応答内容を記述した応答パケットを送信元の端末装置2に送信する。それにより、応答パケットに設定する応答内容を再度生成する必要がなくなり、応答パケットを生成するための処理時間が短縮される。その結果、省電力状態において役務パケットを処理する処理手段(CPU)の起動時間が短くなり、処理手段での消費電力が低く抑えられる。
1…画像形成システム、2…端末装置、3…画像形成装置、4…ネットワーク、20,30…制御部、21…画像データ作成部、22,32…ユーザインタフェース(UI)部、24,31…通信部、33…画像出力部、34…外部記憶部、35…電力供給部、301…CPU、302…RAM

Claims (8)

  1. 通信回線を介して外部装置から各種の役務の提供を要求する役務信号を受信する受信手段と、
    演算装置と主記憶装置とを有し、稼動状態よりも消費電力が低い省電力状態の設定期間に前記受信手段が前記役務信号を受信することにより当該演算装置が当該稼動状態に復帰して、当該役務信号を処理して役務を提供する処理手段と、
    前記処理手段による役務の提供内容と、前記役務信号における役務の要求内容とを対応付けて記憶する記憶手段とを備え、
    前記処理手段は、前記省電力状態の設定期間に受信した前記役務信号の要求内容が、前記記憶手段に記憶された要求内容と一致する場合に、当該記憶手段から当該要求内容に対応付けられた前記提供内容を読み出し、読み出した当該提供内容からなる役務を提供することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記記憶手段は、前記処理手段の前記演算装置が前記稼動状態にて画像形成命令を処理する際の作業領域として構成する前記主記憶装置内のデータ領域に設定されることを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記処理手段は、前記役務信号を処理することで提供した役務の提供内容を当該役務信号にて提供を要求された役務の要求内容に対応付けて前記記憶手段に記憶することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  4. 前記処理手段は、前記役務の提供内容に対応付けて当該提供内容からなる役務の提供回数と提供日時との何れか一方または双方を前記記憶手段に記憶することを特徴とする請求項3記載の情報処理装置。
  5. 前記処理手段は、前記省電力状態に移行するに際して、前記記憶手段に記憶された前記役務の提供内容と当該提供内容に対応付けられた当該役務の要求内容とを外部記憶装置に転送することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  6. コンピュータに、
    通信回線を介して外部装置から各種の役務の提供を要求する役務信号を受信する機能と、
    稼動状態よりも消費電力が低い省電力状態の設定期間に前記役務信号を受信することにより当該稼動状態に復帰して、当該役務信号を処理して役務を提供する機能と、
    前記役務信号を処理して提供した役務の提供内容と当該役務信号における役務の要求内容とを対応付けて記憶手段に記憶させる機能と、
    前記省電力状態の設定期間に受信した前記役務信号の要求内容が、前記記憶手段に記憶された要求内容と一致する場合に、当該記憶手段から当該要求内容に対応付けられた前記提供内容を読み出し、読み出した当該提供内容からなる役務を提供する機能と
    を実現させることを特徴とするプログラム。
  7. 前記省電力状態に移行するに際して、前記記憶手段に記憶された前記役務の提供内容と当該提供内容に対応付けられた当該役務の要求内容とを外部記憶装置に転送する機能をさらに実現させることを特徴とする請求項6記載のプログラム。
  8. 前記記憶手段に前記役務の提供内容に対応付けて当該提供内容からなる役務の提供回数と提供日時との何れか一方または双方を記憶させる機能と、
    前記記憶手段に記憶された前記役務の提供回数および提供日時の何れか一方または双方に基づいて、当該記憶手段に記憶された前記役務の提供内容を消去する機能と
    をさらに実現させることを特徴とする請求項6記載のプログラム。
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