JP2010217983A - 画像形成システム、画像形成装置、および命令生成装置 - Google Patents

画像形成システム、画像形成装置、および命令生成装置 Download PDF

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裕治 村田
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健児 黒石
Maho Ikeda
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聖吾 蒔田
Toshiharu Hayashida
俊治 林田
Akiko Mochizuki
明子 望月
Tatsuyuki Tanaka
辰幸 田中
Mitsuharu Ohata
光晴 大畠
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Abstract

【課題】画像形成装置における画像形成可能状態への復帰から画像形成が開始されるまでの時間を短縮する。
【解決手段】端末装置2は、画像形成装置3に対する画像形成命令の送信に先立ち、画像形成装置3を画像形成命令を実行可能な画像形成可能状態に復帰させるための復帰指示信号を送信し、復帰指示信号の送信後にネットワーク4を介して画像形成装置3が画像形成可能状態にあることを示す状態情報を取得することにより、画像形成装置3に画像形成命令を送信し、画像形成装置3は、端末装置2から復帰指示信号を受信することにより画像形成可能状態に移行し、自装置が画像形成可能状態にあることを示す状態情報をネットワーク4を介して送信する。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成システム、画像形成装置、および命令生成装置に関する。
ネットワーク等の通信回線に接続されたプリンタや複写機等の画像形成装置では、通常、通信回線からの画像形成命令の受信状況等に応じて消費電力を低く抑える省電力状態が設定される。その場合に、通信回線を介して画像形成装置に特定の信号(特定信号)を送信することで、画像形成装置を省電力状態から画像形成可能状態に復帰させる技術が知られている。
例えば特許文献1には、印刷情報を送信する情報処理装置が省電力状態にあるプリンタに対してマジックパケットを送信することでプリンタを起動させる技術が記載されている。
特開2006−256117号公報
ここで一般に、画像形成装置を省電力状態から画像形成可能状態に復帰させるための特定信号を送信しても、画像形成装置が省電力状態から復帰するまでに要する時間は画像形成装置毎に異なる。そのために、画像形成命令の送信は、画像形成装置が省電力状態から復帰していると想定される充分な時間が経過した後に行われる。それにより、画像形成可能状態への復帰から画像形成するまでの間に無駄な待ち時間が発生するとともに、その間に消費される電力も無駄となる場合がある。
本発明は、画像形成装置における画像形成可能状態への復帰から画像形成が開始されるまでの時間を短縮することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、画像形成命令を受信して、受信した当該画像形成命令に従って画像を形成する画像形成装置と、前記画像形成装置に前記画像形成命令を送信する命令送信装置と、前記画像形成装置と前記命令送信装置との間の通信を行う通信回線とを有し、前記命令送信装置は、前記画像形成装置に対する前記画像形成命令の送信に先立ち、当該画像形成装置を当該画像形成命令を実行可能な画像形成可能状態に復帰させるための復帰指示信号を送信し、当該復帰指示信号の送信後に前記通信回線を介して当該画像形成装置が画像形成可能状態にあることを示す状態情報を取得することにより、当該画像形成装置に当該画像形成命令を送信し、前記画像形成装置は、前記命令送信装置から前記復帰指示信号を受信することにより前記画像形成可能状態に移行し、自装置が画像形成可能状態にあることを示す前記状態情報を前記通信回線を介して送信することを特徴とする画像形成システムである。
請求項2に記載の発明は、前記命令送信装置は、前記画像形成装置に送信した前記画像形成命令を当該画像形成装置が受信しない場合に、当該画像形成装置に前記復帰指示信号を送信することを特徴とする請求項1記載の画像形成システムである。
請求項3に記載の発明は、前記命令送信装置は、前記画像形成装置に前記復帰指示信号とともに前記画像形成命令を送信し、当該画像形成装置から前記状態情報を取得した場合に当該画像形成命令を再度送信することを特徴とする請求項1記載の画像形成システムである。
請求項4に記載の発明は、前記画像形成装置は、前記命令送信装置から送信された信号が前記復帰指示信号であるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段にて前記信号が前記復帰指示信号であると判定されることにより自装置を前記画像形成可能状態に移行制御する制御手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の画像形成システムである。
請求項5に記載の発明は、通信回線を介して外部装置から送信された信号を受信する受信手段と、前記受信手段にて受信された前記信号が自装置を画像形成命令を実行可能な画像形成可能状態に復帰させるための復帰指示信号であるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段にて前記信号が前記復帰指示信号であると判定されることにより、自装置を前記画像形成可能状態に移行制御する制御手段と、前記制御手段により自装置を前記画像形成可能状態に移行させた場合に、自装置が画像形成可能状態にあることを示す状態情報を前記通信回線を介して送信する送信手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置である。
請求項6に記載の発明は、前記送信手段は、自装置の識別情報を含む信号を前記状態情報として前記通信回線に接続された外部装置に向けて一斉に送信することを特徴とする請求項5記載の画像形成装置である。
請求項7に記載の発明は、画像形成命令を生成する命令生成手段と、前記命令生成手段にて生成された前記画像形成命令に従って画像を形成する画像形成装置を当該画像形成命令を実行可能な画像形成可能状態に復帰させるための復帰指示信号を生成する信号生成手段と、前記画像形成命令と前記復帰指示信号とを前記画像形成装置に送信する送信手段とを備え、前記送信手段は、前記画像形成命令の送信に先立って前記復帰指示信号を送信し、当該復帰指示信号の送信後に前記画像形成装置が画像形成可能状態にあることを示す状態情報を取得することにより当該画像形成装置に当該画像形成命令を送信することを特徴とする命令生成装置である。
請求項8に記載の発明は、前記送信手段は、前記画像形成装置に送信した前記画像形成命令を当該画像形成装置が受信しない場合に、当該画像形成装置に前記復帰指示信号を送信することを特徴とする請求項7記載の命令生成装置である。
請求項9に記載の発明は、前記送信手段は、前記画像形成装置に前記復帰指示信号とともに前記画像形成命令を送信し、当該画像形成装置から前記状態情報を取得した場合に当該画像形成命令を再度送信することを特徴とする請求項7記載の命令生成装置である。
請求項1の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べて、画像形成装置における画像形成可能状態への復帰から画像形成が開始されるまでの時間を短縮することができる。
請求項2の発明によれば、画像形成装置が画像形成可能状態にある場合には、画像形成装置にて直ちに画像形成命令に関する画像形成処理が開始され、本発明を採用しない場合に比べて、画像形成処理を迅速に処理することができる。
請求項3の発明によれば、画像形成装置が画像形成可能状態にある場合には直ちに画像形成命令に関する画像形成処理が開始されるので、本発明を採用しない場合に比べて、印刷ジョブが迅速に処理され、また、画像形成装置が省電力状態にある場合には、直ちに画像形成可能状態に復帰するので、本発明を採用しない場合に比べて、画像形成装置は画像形成命令の処理を迅速に開始することができる。
請求項4の発明によれば、画像形成装置における特定信号以外の信号の取得が停止され、本発明を採用しない場合に比べて、画像形成装置が処理の必要のない信号により動作状態に復帰させられる頻度を減少させることができる。
請求項5の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べて、画像形成装置における画像形成可能状態への復帰から画像形成が開始されるまでの時間を短縮することができる。
請求項6の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べて、通信回線に接続された外部装置が信号に含まれる識別情報に基づいて画像形成可能状態に設定された画像形成装置を容易に認識することができる。
請求項7の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べて、画像形成命令の送信先である画像形成装置における画像形成可能状態への復帰から画像形成が開始されるまでの時間を短縮することができる。
請求項8の発明によれば、画像形成命令の送信先である画像形成装置が画像形成可能状態にある場合には、画像形成装置にて直ちに画像形成命令に関する画像形成処理が開始され、本発明を採用しない場合に比べて、画像形成処理を迅速に処理することができる。
請求項9の発明によれば、画像形成命令の送信先である画像形成装置が画像形成可能状態にある場合には直ちに画像形成命令に関する画像形成処理が開始されるので、本発明を採用しない場合に比べて、印刷ジョブが迅速に処理され、また、画像形成装置が省電力状態にある場合には、直ちに画像形成可能状態に復帰するので、本発明を採用しない場合に比べて、画像形成装置は画像形成命令の処理を迅速に開始することができる。
本実施の形態の画像形成システムの構成例を示す図である。 本実施の形態の端末装置の構成を説明するブロック図である。 本実施の形態の画像形成装置の構成を説明するブロック図である。 本実施の形態の画像形成装置にて設定される動作モードを説明する図である。 画像形成装置が印刷ジョブに関する受信処理を行う際の処理内容の一例を示すフローチャートである。 端末装置が画像形成装置に対し印刷ジョブを送信処理する際の処理内容の一例を示すフローチャートである。 端末装置から画像形成装置に印刷ジョブを送信する際の通信手順の一例を説明するシーケンス図である。 端末装置から画像形成装置に印刷ジョブを送信する際の通信手順の一例を説明するシーケンス図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
[実施の形態1]
<画像形成システムの説明>
図1は、本実施の形態の画像形成システム1の構成例を示す図である。図1に例示した画像形成システム1では、例えばユーザ(操作者)の作業スペース(例えば、デスク)等に設置された命令送信装置および外部装置の一例としての端末装置2と、端末装置2にて作成/記憶等された画像データに基づき用紙上に画像を形成する画像形成装置の一例としての画像形成装置3とが、通信回線の一例としてのLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネット等のネットワーク4を介して双方向に通信可能に接続されている。通信回線としては、電話回線や衛星通信回線(例えば、デジタル衛星放送における空間伝送路)等の通信回線を含んでもよい。
なお、ネットワーク4上には通常、複数の端末装置2と複数の画像形成装置3とが接続可能であるが、図1では、その一部分として、それぞれ1台の端末装置2と1台の画像形成装置3とが接続された構成部分を示している。
<端末装置の説明>
まず、端末装置2について説明する。
ネットワーク4に接続される端末装置2は、例えばパーソナルコンピュータ(PC)が用いられ、文書や図形、グラフィック、写真等からなる画像データを作成/記憶する。
図2は、本実施の形態の端末装置2の構成を説明するブロック図である。図2に示したように、端末装置2は、端末装置2全体の動作制御や各種の情報処理を行う制御部20、予め定めたアプリケーションソフトに従って画像データを作成する画像データ作成部21、ユーザからの指示入力の受付やユーザへの各種情報の表示を行うユーザインタフェース(UI)部22を備えている。また、端末装置2は、プログラムや各種データ等が記憶される外部記憶部23、ネットワーク4との通信を行い、例えば画像形成命令を画像形成装置3に送信する送信手段の一例として機能する通信部24を備えている。さらに、端末装置2は、端末装置2の各構成部に対して電力を供給する電力供給部25を備えている。
この制御部20、画像データ作成部21、UI部22、外部記憶部23、通信部24、および電力供給部25は、PCI(Peripheral Components Interconnect bus)バス26に接続され、相互に信号や情報の送受信を行う。
端末装置2の上記した構成部は、ソフトウェアとハードウェア資源とが協働することにより実現される。具体的には、外部記憶部23に、端末装置2の各構成部を制御するためのオペレーティングシステム、オペレーティングシステムと協働して各構成部の特定の機能を実行するアプリケーションソフト、さらには、画像データ作成部21にて作成された画像データや外部記憶部23に記憶された画像データ等に関する画像形成装置3への画像形成命令(印刷命令:以下、「印刷ジョブ」)を生成するプリンタドライバプログラム等が記憶されている。そして、端末装置2の図示しないCPUが、これらのプログラムを外部記憶部23から主記憶装置(例えば、RAM)に読み込み、制御部20、画像データ作成部21、および通信部24等の各構成部の機能を実現する処理を行う。
<端末装置での印刷ジョブの生成処理の説明>
端末装置2においてユーザによる印刷指示がUI部22に入力されると、制御部20は、外部記憶部23からプリンタドライバプログラムを読み込み、起動させる。それにより、制御部20は画像形成命令(印刷ジョブ)を生成する命令生成手段の一例として機能し、プリンタドライバプログラムに従って、画像データ作成部21にて作成された画像データや外部記憶部23に記憶された画像データ等に関する印刷ジョブの生成処理を実行する。
<端末装置の通信部の説明>
端末装置2の通信部24は、印刷ジョブを画像形成装置3に送信する送信手段の一例として機能する。すなわち、通信部24は、制御部20とネットワーク4との間のデータ通信を制御する通信制御部211、通信制御部211とネットワーク4との間のデータの送受信を行うネットワークインターフェース(NET_I/F)部212、通信制御部211とPCIバス26との間のデータの送受信を行うPCIインターフェース(PCI_I/F)部213を備えている。
さらに、通信部24は、印刷ジョブの送信先である画像形成装置3が省電力状態にある場合に、画像形成装置3を省電力状態から復帰させるための復帰指示信号の一例としての起動パケットを生成するための文字列データを記憶する文字列データ記憶部214を備えている。文字列データ記憶部214に記憶される「文字列データ」は、特定の文字列の組み合わせで構成される。そして、信号生成手段の一例として機能する通信制御部211は、文字列データ記憶部214に記憶された文字列データを用いて「起動パケット」(復帰指示信号)を生成し、印刷ジョブの送信に先立って、印刷ジョブの送信先となる画像形成装置3に送信する。
<端末装置の通信部での印刷ジョブの送信処理の説明>
ユーザによる印刷指示が行われた端末装置2では、印刷指示に対応した印刷ジョブが生成された後、印刷ジョブの画像形成装置3への送信処理が行われる。その際に、通信部24は、印刷ジョブの画像形成装置3への送信に先立ち、文字列データ記憶部214に記憶された文字列データに基づき生成された起動パケットを画像形成装置3に送信する。それにより、省電力状態が設定されている画像形成装置3は画像形成が可能な状態(画像形成可能状態、稼動状態)に復帰し、印刷ジョブの受信が可能となる。画像形成装置3は、稼動状態に復帰すると、ネットワーク4に向けて画像形成装置3自身が稼動状態に移行したことを通知する復帰通知信号を送信する。そして、端末装置2は、画像形成装置3から復帰通知信号を受信した後に、印刷ジョブを画像形成装置3に送信する。
すなわち、端末装置2は、起動パケットを画像形成装置3に送信し、その後に画像形成装置3から復帰通知信号を受信した場合に、印刷ジョブを画像形成装置3に対して印刷ジョブを送信する。一方、端末装置2は、起動パケットを画像形成装置3に送信したが、その後の予め定めた時間内に画像形成装置3から復帰通知信号を受信しない場合には、印刷ジョブを送信しない。その場合には、端末装置2は、画像形成装置3から復帰通知信号を受信するまで、再度、起動パケットを画像形成装置3に送信する。
<画像形成装置の説明>
次に、画像形成装置3について説明する。
本実施の形態の画像形成装置3は、直近の画像形成処理から予め定められた時間を経過しても印刷ジョブを受信せず画像形成処理が行われない場合には、画像形成装置3の消費電力が低減される省電力状態に移行される。それにより、端末装置2からの自身宛の印刷ジョブを含むネットワーク4を介して送信される信号(パケット)の取得は停止される。そして、画像形成装置3は、省電力状態が設定された場合には、ネットワーク4を介して端末装置2から起動パケットを受信することを契機として、省電力状態から画像形成可能状態(稼働状態)に復帰する。さらに、画像形成装置3は、画像形成可能状態に復帰するのに伴い、ネットワーク4に向けて画像形成装置3自身が画像形成が可能な状態(稼動状態)に移行したことを通知する状態情報の一例としての復帰通知信号を送信する。それにより、復帰通知信号を受信した端末装置2は、画像形成装置3に印刷ジョブを送信する。端末装置2から印刷ジョブを取得した画像形成装置3は、印刷ジョブに関する画像形成処理を実行する。画像形成処理が終了した場合には、その後の予め定めた待機時間を経過しても端末装置2から再び印刷ジョブが送信されなければ、省電力状態に再度移行する。それにより、画像形成装置3は、端末装置2からの印刷ジョブを含むネットワーク4を介したパケットの取得を停止する。
このように、画像形成装置3においては、ネットワーク4を介して端末装置2から起動パケットを受信しなければ、省電力状態を維持する。その際には、自身宛の印刷ジョブであっても受け付けない。すなわち、省電力状態中の画像形成装置3は、ネットワーク4から起動パケット以外のパケットの取得をすべて停止するので、画像形成装置3が処理の必要のないパケットにより省電力状態から復帰させられる頻度が低減される。その結果、ネットワーク(通信回線)4に接続された画像形成装置3が無駄に電力を消費することが抑制される。
一般に、ネットワーク4に接続された画像形成装置3には、省電力状態が設定された場合においても、画像形成装置3自身宛の印刷ジョブ以外にネットワーク4から様々なパケットが送信される。例えば、SNMP(Simple Network Management Protocol)を用いて画像形成装置3内部のMIB(Management Information Base)の管理情報を参照するパケットや、PING(Packet INternet Groper)を用いてネットワーク疎通を確認したい画像形成装置3から返答が行われるかを確認するためのパケット等が送信される。
そのため、従来は、省電力状態が設定された画像形成装置3宛に印刷ジョブ以外の処理の必要のないパケット等が送られた場合には、印刷ジョブ等の処理の必要のあるパケットかそれ以外の処理の必要のないパケットかを判断するために、画像形成装置3は省電力状態から復帰する必要があった。そのため、処理の必要のないパケットの送信頻度が高いネットワーク環境下では、省電力状態を設定しても省電力状態からの復帰頻度が増加するため、画像形成装置3での消費電力の削減量は限定的であった。
それに対して、本実施の形態の画像形成システム1においては、端末装置2が印刷ジョブを送信する場合には、印刷ジョブの送信に先立って復帰指示信号の一例である起動パケットを送信する。そして、画像形成装置3は、ネットワーク4を介して端末装置2から起動パケットを受信することにより、省電力状態から稼働状態に復帰する。そして、稼動状態に復帰すると、画像形成装置3は、ネットワーク4に向けて画像形成装置3自身が画像形成が可能な状態(稼動状態)に移行したことを通知する復帰通知信号を送信する。それにより、復帰通知信号を受信した端末装置2は、画像形成装置3に印刷ジョブを送信する。
このように、画像形成装置3は、省電力状態の設定期間において起動パケット以外のネットワーク4からのパケットの取得が停止され、画像形成装置3が処理の必要のないパケットにより省電力状態から復帰する頻度が減少する。その結果、省電力状態に移行した後の画像形成装置3の消費電力が低減される。
また、端末装置2では、画像形成装置3から復帰通知信号を受けることで、画像形成装置3が稼動状態に移行したことを認識する。一般に、画像形成装置3では、起動パケットを受信することで省電力状態からの復帰処理が開始されても、実際に稼働状態に復帰するまでの時間(復帰時間)は画像形成装置3毎に異なる。これは、主に、例えば画像形成装置3における定着可能までの時間であるウォームアップ時間や、画像形成装置3全体の動作制御や画像処理を含む各種の情報処理を行う制御部30(図3参照)を機能させるCPUの性能、さらにはRAMやROMの記憶容量等に起因するオペレーティングシステムやアプリケーションソフト等の各種プログラムの立上げ時間等が画像形成装置3各々によって異なるためである。それにより、従来は、端末装置2がマジックパケット等の信号を送信して画像形成装置3を起動させても、端末装置2は、画像形成装置3が稼働状態に復帰したか否かを認識できなかった。そのため、従来の端末装置2は、画像形成装置3が稼働状態に復帰するまでに要する復帰時間として充分な時間を想定し、想定した復帰時間の経過後に印刷ジョブを送信していた。そのために、復帰時間の比較的短い画像形成装置3では、稼働状態への復帰から画像形成するまでに無駄な待ち時間が発生するとともに、その間に画像形成装置3にて消費される電力も無駄となる。一方、何らかの理由で稼働状態に復帰するまでに画像形成装置3が想定以上の復帰時間を要した場合には、送信された印刷ジョブは受け取られず、その後何度も印刷ジョブを再送する必要が生じる。
ところが、本実施の形態の画像形成装置3は、起動パケットを受信することで省電力状態から稼動状態に復帰した場合には、ネットワーク4に向けて復帰通知信号を送信する。画像形成装置3からの復帰通知信号を受信した端末装置2は、それにより画像形成装置3が起動パケットによって稼動状態に復帰したことを認識し、印刷ジョブを送信する。それによって、復帰時間の比較的短い画像形成装置3において、稼働状態への復帰から画像形成するまでの間に無駄な待ち時間が発生するのが抑制されるとともに、その間に無駄に消費される電力も低減される。一方、何らかの理由で稼働状態に復帰するまでに画像形成装置3が想定以上の時間を要した場合においても、端末装置2から印刷ジョブを再送する回数が低減される。
<画像形成装置の構成の説明>
引き続いて、上記した動作を行う本実施の形態の画像形成装置3の構成について述べる。
図3は、本実施の形態の画像形成装置3の構成を説明するブロック図である。図3に示したように、画像形成装置3は、画像形成装置3全体の動作制御や画像処理を含む各種の情報処理を行う制御部30、ネットワーク4との通信を行って信号や情報を送受信する通信部31を備えている。
また、画像形成装置3は、ユーザからの指示入力の受付やユーザへの各種情報の表示を行うユーザインタフェース(UI)部33、ネットワーク4を介して端末装置2から送信される印刷ジョブに従って用紙上に画像を形成する画像形成手段の一例としての画像出力部32を備えている。画像出力部32としては、例えば電子写真方式の画像形成エンジンが用いられる。
加えて、画像形成装置3は、画像形成装置3の各構成部を制御するためのオペレーティングシステム、オペレーティングシステムと協働して各構成部の特定の機能を実行するアプリケーションソフト等の各種のプログラムや、画像データ等の各種のデータが記憶される外部記憶部34を備えている。
また、画像形成装置3は、商用電源から供給される例えば100Vの交流電力または商用電源からの交流電力を予め定めた直流電圧(例えば、24V,12V,5V,3V)に変換して各構成部に供給する電力供給部35を備えている。電力供給部35には、画像出力部32等への例えば交流電圧100V、直流電圧24V、12V等の駆動系電力を供給する第1電力線351と、制御部30等への例えば電圧5Vや3Vの制御系電力を供給する第2電力線352と、通信部31への制御系電力を供給する第3電力線353とが接続されている。
そして、電力供給部35は、制御部30にて設定される画像形成装置3の動作モード(動作状態)に応じて、第1電力線351への駆動系電力の供給や停止を設定し、第2電力線352への制御系電力の供給や停止を設定する。一方、電力供給部35は、第3電力線353への制御系電力は常時供給する。
画像形成装置3に配置された上記の制御部30、通信部31、画像出力部32、UI部33、外部記憶部34、および電力供給部35は、PCIバス36に接続され、相互に信号の送受信を行う。
また、画像形成装置3の上記した構成部は、ソフトウェアとハードウェア資源とが協働することにより実現される。具体的には、画像形成装置3の図示しないCPUが、オペレーティングシステムやアプリケーションソフト等の各種のプログラムを外部記憶部34から主記憶装置(例えば、RAM)に読み込み、制御部30、通信部31、UI部33、および電力供給部35等の各構成部の機能を実現する処理を行う。
<画像形成装置の制御部の機能の説明>
次に、画像形成装置3の制御部30の機能について説明する。
画像形成装置3の制御部30は、まず、ネットワーク4を介して画像形成装置3自身に向けて送信された印刷ジョブを処理する機能を有する。すなわち、制御部30は、ネットワーク4を介して送信された印刷ジョブに従って印刷ジョブに含まれる画像データに処理(画像処理)を施し、処理済みの画像データを外部記憶部34に転送する。
なお、制御部30が印刷ジョブに含まれる画像データに対して行う画像処理としては、印刷ジョブに含まれる例えばPDL(Page Description Language:ページ記述言語)形式の画像データを解析して中間データを生成するPDL解析処理、PDL解析処理により生成された中間データを画素の並びで表現された画像形成用の画像データ(ラスタ画像データ等)に展開(レンダリング)するレンダリング処理、レンダリングされた画像データを印刷処理に適した表色系の画像データ(例えば、YMCK)に色変換する色変換処理、色変換処理された画像データに対するスクリーン処理等が含まれる。
また、制御部30は、印刷ジョブの受信状況に応じて画像形成装置3の動作モード(動作状態)を制御する機能を有する。図4は、本実施の形態の画像形成装置3にて設定される動作モードを説明する図である。図4に示したように、制御部30は、動作モードとして「画像形成動作モード」と「スタンバイモード」と「スリープモード」とを選択的に設定する。
画像形成動作モードは、例えば端末装置2から印刷ジョブを取得した場合に設定され、画像出力部32にて印刷ジョブに従った用紙上への画像形成動作を実行している動作状態である。またスタンバイモードは、UI部33にてユーザから印刷指示入力があった場合や画像形成装置3の電源(不図示)がオンされた場合に設定され、例えば端末装置2から印刷ジョブを取得した際に直ちに画像形成動作モードに移行する動作状態である。画像形成動作モードやそれに準ずるスタンバイモードでは、電力供給部35から第1電力線351を介して画像形成装置3内の画像形成に関する動作を行う構成部に駆動系電力が供給され、第2電力線352を介して画像形成装置3内の制御/処理に関する動作を行う構成部に制御系電力が供給される。
スリープモードは、例えばスタンバイモードが設定された後の予め定めた時間長の待機時間Tを経過しても再び印刷ジョブの受信がない場合に設定される動作状態である。スリープモードでは、通信部31だけが動作を継続し、それ以外の制御部30やUI部33、さらには画像出力部32等の構成部は動作を停止する。すなわち、スリープモードにおいては、電力供給部35から第3電力線353を介した通信部31への制御系電力の供給が行われる。また、電力供給部35から第1電力線351を介した画像形成装置3内の画像形成に関する動作を行う構成部への駆動系電力が停止され、第2電力線352を介した画像形成装置3内の制御/処理に関する動作を行う構成部への制御系電力が停止される。それにより、スリープモードによる画像形成装置3の省電力化が図られる。
制御部30は、例えばスタンバイモードが設定された後の待機時間Tを経過しても印刷ジョブの受信がない場合には、スリープモードへの移行を指示するスリープモード移行信号を生成する。なお、ここでの待機時間Tは“0”も含み、スタンバイモードが設定された直後にスリープモード移行信号を生成してもよい。
一方、スリープモードが設定された状態で通信部31から起動指示信号が出力された場合には、電力供給部35が制御部30に対して第2電力線352から制御系電力の供給を開始する。それにより、制御部30は停止状態から復帰して、スリープモードからの復帰を指示するスリープモード復帰信号を生成する。
そして、制御部30は、生成したスリープモード移行信号またはスリープモード復帰信号をPCIバス36を介して電力供給部35に送信する。電力供給部35が制御部30からスリープモード移行信号を取得した場合には、第1電力線351からの駆動系電力の供給を停止し、第2電力線352からの制御系電力の供給を停止する。それにより、通信部31以外の構成部は動作を停止する。
また、電力供給部35が制御部30からスリープモード復帰信号を取得した場合には、第1電力線351からの駆動系電力の供給を開始し、第2電力線352からの制御系電力の供給を開始する。それにより、制御部30やUI部33、さらには画像出力部32等といった画像形成処理に関連する構成部が画像形成可能状態(稼動状態)に設定される。
<画像形成装置の通信部の説明>
続いて、画像形成装置3の通信部31について説明する。
画像形成装置3の通信部31は、画像形成動作モードおよびスタンバイモードの設定時においてネットワーク4との間でデータ通信を行う。通信部31は、上記図3に示したように、制御部30とネットワーク4との間のデータ通信を制御する通信制御部311、通信制御部311とネットワーク4との間のデータの送受信を行うネットワークインターフェース(NET_I/F)部312、通信制御部311とPCIバス36との間のデータの送受信を行うPCIインターフェース(PCI_I/F)部313を備えている。
また、通信部31は、ネットワーク4から受信したパケットが端末装置2からの起動パケットか否かを判定する判定手段の一例としての起動パケット判定部314、ネットワーク4から起動パケットを受信した場合に起動指示信号を生成してPCIバス36に出力する起動部315を備えている。
起動パケット判定部314は、端末装置2の文字列データ記憶部214に記憶された起動パケットを生成するための文字列データと同一の文字列データを記憶している。そして、NET_I/F部312にて取得したパケットを通信制御部311から受け取り、受け取ったパケットに自身が記憶している文字列データと一致する文字列データが含まれているか否かに基づいて、起動パケットか否かを判定する。
起動部315は、NET_I/F部312にて取得したパケットが起動パケット判定部314にて起動パケットであると判定された場合に起動指示信号を生成して、PCI_I/F部313からPCIバス36を介して電力供給部35に起動指示信号を送信する。それにより、電力供給部35は、制御部30に対して制御系電力の供給を再開する。それにより、制御部30は停止状態から復帰する。
<画像形成システムでの画像形成処理の手順の説明>
本実施の形態の画像形成システム1での画像形成処理の手順を説明する。
本実施の形態の画像形成システム1において、端末装置2にて生成された印刷ジョブを画像形成装置3にて画像形成処理する場合には、端末装置2は、印刷ジョブの画像形成装置3への送信に先立ち、まず、文字列データ記憶部214に記憶された文字列データを用いて起動パケットを生成する。そして、送信先の画像形成装置3に起動パケットを送信する。それにより、画像形成装置3がスリープモードに設定されている場合には、画像形成装置3はスタンバイモードに復帰する。それに伴って、画像形成装置3は、起動パケットによってスリープモードからスタンバイモードに復帰したことを通知する復帰通知信号をネットワーク4に向けて送信する。この場合の復帰通知信号としては、例えば自明のARP(Address Resolution Protocol)パケットが用いられる。すなわち、画像形成装置3が自身の識別情報の一例であるIP(Internet Protocol)アドレスから自身の識別情報の一例であるMAC(Medium Access Control)アドレスを問い合わせるARPパケットは、ネットワーク4に接続された端末装置2に向けて一斉に送信される。それにより、起動パケットを送信した端末装置2は、ARPパケットに記述されたIPアドレスによりスタンバイモードに復帰した画像形成装置3を特定できる。このように、端末装置2はARPパケット等の起動パケットによって画像形成装置3がスタンバイモードに復帰したことを認識する。
そして、復帰通知信号を受信し、画像形成装置3がスタンバイモードに復帰したことを認識した端末装置2は、画像形成装置3に対して印刷ジョブを送信する。画像形成装置3は端末装置2から印刷ジョブを受け取ると、スタンバイモードから画像形成動作モードに移行して、印刷ジョブに関する画像形成処理を実行する。その後、画像形成処理を終了すると、画像形成装置3は画像形成動作モードからスタンバイモードに移行する。そして、スタンバイモードの移行後に待機時間Tを経過しても再度の印刷ジョブが受信されない場合には、画像形成装置3に再びスリープモードが設定される。
このように、本実施の形態の画像形成システム1においては、画像形成装置3は、スリープモードに移行している期間は起動パケット以外のパケットを取得しない。それにより、画像形成装置3が処理の必要のないパケットによりスリープモードから復帰させられる頻度が減少し、スリープモード設定時の画像形成装置3での無駄な電力消費が抑制される。
また、端末装置2は、画像形成装置3からの復帰通知信号を受信することを契機として、印刷ジョブを送信する。それにより、復帰時間の比較的短い画像形成装置3において、稼働状態への復帰から画像形成するまでの間に無駄な待ち時間が発生するのが抑制されるとともに、その間に無駄に消費される電力も低減される。一方、何らかの理由で稼働状態に復帰するまでに画像形成装置3が想定以上の時間を要した場合においても、端末装置2から印刷ジョブを再送する回数が低減される。
<画像形成装置での印刷ジョブ受信処理の説明>
図5は、本実施の形態の画像形成装置3が印刷ジョブに関する受信処理を行う際の処理内容の一例を示すフローチャートである。
図5に示したように、画像形成装置3では、受信手段の一例として機能する通信部31がネットワーク4から送信されるパケットを監視する(ステップ101)。通信部31のNET_I/F部312がネットワーク4からパケットを取得すると(ステップ101でYes)、通信部31の通信制御部311は、取得したパケットを起動パケット判定部314に転送する(ステップ102)。
一方、パケットの送信がない場合には、そのままネットワーク4からのパケットの監視を継続する(ステップ101でNo)。
起動パケット判定部314は、取得したパケットが起動パケットであるか否かを判定する(ステップ103)。起動パケット判定部314での判定の結果、取得したパケットが起動パケットであって(ステップ103でYes)、画像形成装置3にスリープモードが設定されている場合には(ステップ104でYes)、通信制御部311は、起動部315にて起動指示信号を生成させて、PCIバス36に出力させる(ステップ105)。
PCIバス36を介して起動指示信号を取得した電力供給部35は、制御部30に対し制御系電力の供給を開始する(ステップ106)。それにより、制御部30は停止状態から復帰して、画像形成装置3をスタンバイモードに移行させる(ステップ107)。
この場合に、通信部31および制御部30は、画像形成装置3において印刷ジョブ(画像形成命令)に関して画像形成不能な動作状態(省電力状態)から画像形成可能な動作状態(稼動状態)に移行制御する制御手段として機能する。
通信部31では、画像形成装置3のスタンバイモードへの移行により、画像形成装置3が稼動状態(スタンバイモード)にあることを示す状態情報の一例としての復帰通知信号(例えば、ARPパケット)をネットワーク4に向けて送信する(ステップ108)。ここでの通信部31は、状態情報を送信する送信手段としても機能する。一方、画像形成装置3に既にスタンバイモードが設定されている場合には(ステップ104でNo)、通信制御部311は、直ちに復帰通知信号をネットワーク4に向けて送信する(ステップ108)。
復帰通知信号を端末装置2に向けて送信した後、通信部31の通信制御部311は、端末装置2から送信される印刷ジョブをNET_I/F部312から取得する(ステップ109)。そして、通信制御部311は、取得した自身宛の印刷ジョブを制御部30に転送する(ステップ110)。なお、通信制御部311は、取得した印刷ジョブが自身宛のものでない場合には印刷ジョブを受け取らない。
制御部30は、通信部31から印刷ジョブを取得すると、画像形成装置3を画像形成動作モードに移行させる(ステップ111)。そして、制御部30は、印刷ジョブに従って印刷ジョブに含まれる画像データに処理(画像処理)を施し、処理済みの画像データを外部記憶部34に転送する(ステップ112)。そして、外部記憶部34から画像出力部32に画像データを転送する(ステップ113)。
一方、起動パケット判定部314での判定の結果、取得したパケットが起動パケットでない場合には(ステップ103でNo)、通信制御部311は、起動部315にて起動指示信号を生成させず、画像形成装置3の動作モードがスリープモードに維持された状態で、ネットワーク4からのパケットの監視を継続する。
このように、本実施の形態の画像形成装置3は、省電力状態に移行した場合には起動パケット以外のパケットをネットワーク4から取得せず、省電力状態を継続する。それにより、画像形成装置3においては処理の必要のないパケットによりスリープモードから復帰する頻度が減少され、スリープモード設定時の画像形成装置3での電力の無駄な消費が抑制される。
<端末装置での印刷ジョブの送信処理の説明>
図6は、本実施の形態の端末装置2が画像形成装置3に対し印刷ジョブを送信処理する際の処理内容の一例を示すフローチャートである。
図6に示したように、端末装置2は、ユーザによるUI部22からの印刷指示の入力を監視する(ステップ201)。UI部22から印刷指示が入力されると(ステップ201でYes)、制御部20は、印刷指示に対応した印刷ジョブを生成する(ステップ202)。一方、UI部22から印刷指示が入力されない場合には、そのまま印刷指示の入力を監視する(ステップ201でNo)。
制御部20は、印刷ジョブを生成すると、生成した印刷ジョブを通信部24に転送する(ステップ203)。通信部24の通信制御部211は、起動パケットを文字列データ記憶部214に記憶された文字列データを用いて生成する(ステップ204)。そして、通信制御部211は画像形成装置3への印刷ジョブの送信に先立ち、起動パケットを画像形成装置3に送信する(ステップ205)。それにより、スリープモードが設定されている画像形成装置3は稼動状態に復帰する。
そして、通信部24の通信制御部211は、画像形成装置3から稼動状態(スタンバイモード)にあることを示す復帰通知信号の受信を待ち受ける(ステップ206)。画像形成装置3から復帰通知信号を取得すると(ステップ206でYes)、通信制御部211は、印刷ジョブを画像形成装置3に送信する(ステップ207)。
一方、予め定めた待ち時間を経過しても画像形成装置3から復帰通知信号が送られない場合には(ステップ206でNo、ステップ208でYes)、通信制御部211は、ステップ205に戻り、起動パケットを画像形成装置3に再度送信する。
また、予め定めた待ち時間を経過するまでは(ステップ206でNo、ステップ208でNo)、通信制御部211は、ステップ206に戻り、復帰通知信号の送信を待ち受ける。
このように、本実施の形態の端末装置2は、画像形成装置3への印刷ジョブの送信に先立ち、画像形成装置3を稼動状態に復帰させる起動パケットを画像形成装置3に送信する。そして、端末装置2は、画像形成装置3からの復帰通知信号を受信することで、画像形成装置3が稼動状態に復帰したことを認識し、印刷ジョブを送信する。それにより、復帰時間の比較的短い画像形成装置3において、稼働状態への復帰から画像形成するまでの間に無駄な待ち時間が発生するのが抑制されるとともに、その間に無駄に消費される電力も低減される。一方、何らかの理由で稼働状態に復帰するまでに画像形成装置3が想定以上の時間を要した場合においても、端末装置2から印刷ジョブを再送する回数が低減される。
なお、本実施の形態の画像形成システム1では、端末装置2から画像形成装置3に印刷ジョブを送信する場合について説明したが、本発明は、例えば、端末装置2から画像形成装置3の外部記憶部34に特定機能を実行するソフトウェアをインストールする場合等にも適用される。
以上説明したように、本実施の形態の画像形成システム1においては、画像形成装置3は、ネットワーク4を介して端末装置2から復帰指示信号(起動パケット)を受信することにより、省電力状態(スリープモード)から稼働状態(スタンバイモード)に復帰する。それにより、画像形成装置3は、省電力状態の設定期間において起動パケット以外のネットワーク4からのパケットの取得が停止されるので、画像形成装置3が処理の必要のないパケットにより省電力状態から復帰させられる頻度が減少する。そのため、ネットワーク4に接続された画像形成装置3での電力の無駄な消費が抑制される。
また、端末装置2は、画像形成装置3からの復帰通知信号を受信して、印刷ジョブを送信する。それにより、復帰時間の比較的短い画像形成装置3において、稼働状態への復帰から画像形成するまでの間に無駄な待ち時間が発生するのが抑制されるとともに、その間に無駄に消費される電力も低減される。一方、何らかの理由で稼働状態に復帰するまでに画像形成装置3が想定以上の時間を要した場合においても、端末装置2から印刷ジョブを再送する回数が低減される。
[実施の形態2]
実施の形態1では、端末装置2は印刷ジョブの送信に先立ち、常に起動パケットを送信し、省電力状態(スリープモード)にある画像形成装置3を稼働状態(スタンバイモード)に復帰させる構成について説明した。本実施の形態においては、端末装置2は、画像形成装置3がスリープモードにある場合にのみ、画像形成装置3に起動パケットを送信する構成について説明する。なお、実施の形態1と同様な構成については同様な符号を用い、ここではその詳細な説明を省略する。
<印刷ジョブの送信処理の説明>
図7は、本実施の形態の画像形成システム1において端末装置2から画像形成装置3に印刷ジョブを送信する際の通信手順の一例を説明するシーケンス図である。
図7に示したように、端末装置2は、印刷ジョブを画像形成装置3に送信するに際して、まず、画像形成装置3との通信を確立(ハンドシェイク)するための同期信号(Syn)を通信部24から送信する(A)。それにより、画像形成装置3が稼働状態(スタンバイモードまたは画像形成動作モード)にある場合には、画像形成装置3は、通信部31から応答確認信号(SynAck)を返信する(B)。それによって端末装置2と画像形成装置3との通信は確立されたので、端末装置2は、起動パケットを送信することなく、通信部24から印刷ジョブを画像形成装置3に送信する(C)。
一方、端末装置2が同期信号(Syn)を送信しても(A)、画像形成装置3が省電力状態(スリープモード)にある場合には、画像形成装置3の通信部31は、応答確認信号(SynAck)を返信しない(D)。そこで、端末装置2は、同期信号(Syn)の送信から予め定めた時間の経過後(例えば、タイムアウトの経過後)に、通信部24から画像形成装置3に起動パケットを送信する(E)。それにより、画像形成装置3はスリープモードからスタンバイモード(稼動状態)に復帰する(F)。
スタンバイモードに復帰した画像形成装置3は、通信部31から端末装置2に復帰通知信号(ARP)を送信する(G)。それにより、端末装置2は、上記と同様に、同期信号(Syn)を通信部24から送信し(H)、画像形成装置3は、応答確認信号(SynAck)を返信する(I)ことにより、端末装置2と画像形成装置3との通信が確立する。それにより、端末装置2は、通信部24から印刷ジョブを画像形成装置3に送信する(J)。
本実施の形態では、端末装置2が最初に印刷ジョブを画像形成装置3に送信した際に、画像形成装置3が稼働状態にある場合には、画像形成装置3にて直ちに印刷ジョブに関する画像形成処理が開始される。それにより、印刷ジョブが迅速に処理される。
[実施の形態3]
実施の形態1では、端末装置2は印刷ジョブの送信に先立ち、起動パケットを送信し、省電力状態(スリープモード)にある画像形成装置3を稼働状態(スタンバイモード)に復帰させる構成について説明した。本実施の形態においては、端末装置2は、画像形成装置3に印刷ジョブを送信するに際して、印刷ジョブとともに起動パケットを送信する構成について説明する。なお、実施の形態1と同様な構成については同様な符号を用い、ここではその詳細な説明を省略する。
<印刷ジョブの送信処理の説明>
図8は、本実施の形態の画像形成システム1において端末装置2から画像形成装置3に印刷ジョブを送信する際の通信手順の一例を説明するシーケンス図である。
図8に示したように、端末装置2は、印刷ジョブを画像形成装置3に送信するに際して、通信部24から画像形成装置3との通信を確立するための同期信号(Syn)と起動パケットとを送信する(A)。それにより、画像形成装置3が稼働状態(スタンバイモードまたは画像形成動作モード)にある場合には、画像形成装置3は、通信部31から応答確認信号(SynAck)を返信する(B)。それによって端末装置2と画像形成装置3との通信は確立されたので、端末装置2は、通信部24から印刷ジョブを画像形成装置3に送信する(C)。なお、この場合、画像形成装置3の通信部31は起動パケットを受け取らない。
一方、画像形成装置3が省電力状態(スリープモード)にある場合には、起動パケットにより画像形成装置3はスリープモードからスタンバイモードに復帰する(D)。なお、ここでは、画像形成装置3がスリープモードにあるため、画像形成装置3の通信部31は印刷ジョブを受け取らない。
スタンバイモードに復帰した画像形成装置3は、通信部31から端末装置2に復帰通知信号(ARP)を送信する(E)。それにより、端末装置2は、上記と同様に、同期信号(Syn)を通信部24から送信し(F)、画像形成装置3は、応答確認信号(SynAck)を返信する(G)ことにより、端末装置2と画像形成装置3との通信が確立する。そして、端末装置2は、通信部24から印刷ジョブを画像形成装置3に送信する(H)。
本実施の形態では、端末装置2が印刷ジョブと起動パケットとを画像形成装置3に送信するので、画像形成装置3が稼働状態にある場合には、画像形成装置3にて直ちに印刷ジョブに関する画像形成処理が開始される。それにより、印刷ジョブが迅速に処理される。
また、画像形成装置3が省電力状態にある場合には、画像形成装置3は直ちに稼働状態に復帰する。それにより、画像形成装置3は印刷ジョブの処理を迅速に開始する。
1…画像形成システム、2…端末装置、3…画像形成装置、4…ネットワーク、20,30…制御部、21…画像データ作成部、22,33…ユーザインタフェース(UI)部、24…通信部、31…通信部、32…画像出力部、35…電力供給部、211,311…通信制御部、214…文字列データ記憶部、314…起動パケット判定部、315…起動部

Claims (9)

  1. 画像形成命令を受信して、受信した当該画像形成命令に従って画像を形成する画像形成装置と、
    前記画像形成装置に前記画像形成命令を送信する命令送信装置と、
    前記画像形成装置と前記命令送信装置との間の通信を行う通信回線とを有し、
    前記命令送信装置は、前記画像形成装置に対する前記画像形成命令の送信に先立ち、当該画像形成装置を当該画像形成命令を実行可能な画像形成可能状態に復帰させるための復帰指示信号を送信し、当該復帰指示信号の送信後に前記通信回線を介して当該画像形成装置が画像形成可能状態にあることを示す状態情報を取得することにより、当該画像形成装置に当該画像形成命令を送信し、
    前記画像形成装置は、前記命令送信装置から前記復帰指示信号を受信することにより前記画像形成可能状態に移行し、自装置が画像形成可能状態にあることを示す前記状態情報を前記通信回線を介して送信することを特徴とする画像形成システム。
  2. 前記命令送信装置は、前記画像形成装置に送信した前記画像形成命令を当該画像形成装置が受信しない場合に、当該画像形成装置に前記復帰指示信号を送信することを特徴とする請求項1記載の画像形成システム。
  3. 前記命令送信装置は、前記画像形成装置に前記復帰指示信号とともに前記画像形成命令を送信し、当該画像形成装置から前記状態情報を取得した場合に当該画像形成命令を再度送信することを特徴とする請求項1記載の画像形成システム。
  4. 前記画像形成装置は、
    前記命令送信装置から送信された信号が前記復帰指示信号であるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段にて前記信号が前記復帰指示信号であると判定されることにより自装置を前記画像形成可能状態に移行制御する制御手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の画像形成システム。
  5. 通信回線を介して外部装置から送信された信号を受信する受信手段と、
    前記受信手段にて受信された前記信号が自装置を画像形成命令を実行可能な画像形成可能状態に復帰させるための復帰指示信号であるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段にて前記信号が前記復帰指示信号であると判定されることにより、自装置を前記画像形成可能状態に移行制御する制御手段と、
    前記制御手段により自装置を前記画像形成可能状態に移行させた場合に、自装置が画像形成可能状態にあることを示す状態情報を前記通信回線を介して送信する送信手段と
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  6. 前記送信手段は、自装置の識別情報を含む信号を前記状態情報として前記通信回線に接続された外部装置に向けて一斉に送信することを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  7. 画像形成命令を生成する命令生成手段と、
    前記命令生成手段にて生成された前記画像形成命令に従って画像を形成する画像形成装置を当該画像形成命令を実行可能な画像形成可能状態に復帰させるための復帰指示信号を生成する信号生成手段と、
    前記画像形成命令と前記復帰指示信号とを前記画像形成装置に送信する送信手段とを備え、
    前記送信手段は、前記画像形成命令の送信に先立って前記復帰指示信号を送信し、当該復帰指示信号の送信後に前記画像形成装置が画像形成可能状態にあることを示す状態情報を取得することにより当該画像形成装置に当該画像形成命令を送信することを特徴とする命令生成装置。
  8. 前記送信手段は、前記画像形成装置に送信した前記画像形成命令を当該画像形成装置が受信しない場合に、当該画像形成装置に前記復帰指示信号を送信することを特徴とする請求項7記載の命令生成装置。
  9. 前記送信手段は、前記画像形成装置に前記復帰指示信号とともに前記画像形成命令を送信し、当該画像形成装置から前記状態情報を取得した場合に当該画像形成命令を再度送信することを特徴とする請求項7記載の命令生成装置。
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