JP2008284753A - 通信システム、監視装置および画像形成装置 - Google Patents

通信システム、監視装置および画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の装置により構築された通信システムにおいて、通信システム全体としての消費電力の低減を図る。
【解決手段】電力線に接続された複数の画像形成装置各々にて消費されている電力値に基づき、監視対象となる画像形成装置をパケット監視部24にて設定し、監視対象に設定された画像形成装置に電力線を介して送信される信号をパケット受信部21にて受信する。受信された信号が送信先である画像形成装置にて処理の必要のある信号か否かをパケット監視部24にて判定し、信号が送信先である画像形成装置にて処理の必要のある信号であると判定された場合に、送信先である画像形成装置に対して送信部26から信号の送信を行う。
【選択図】図4

Description

本発明は、通信システム、監視装置および画像形成装置に関する。
近年、通信回線として例えば高速電力線通信(PLC:Power Line Communication)等を用いて複数の装置が相互にデータの送受信を行う通信システムが構築されている。
このような通信システムでの消費電力を低減する技術として、例えば特許文献1には、電源がオンされたプリント待機中のプリンタの数が予め定めた数を超過した場合に、超過した数のプリンタの電源をオフすることが記載されている。
また、例えば特許文献2には、各日の時間毎の使用予想値を指定しておき、指定値および現在の使用状況によって必要以上のプリンタの電源がオンされている場合には、必要数まで電源をオフし、必要数に満たない場合には、必要数になるまで電源をオンすることが記載されている。
特開平11−170666号公報 特開平11−227296号公報
ここで一般に、通信システムに接続された装置には、通信回線を介して頻繁に信号が送信されてくる。そのため、受信した信号がその装置にて処理の必要がない信号であっても、信号の受信の度毎に装置内のCPUが起動される。それにより、通信システム全体として無駄な電力消費が発生するという問題があった。
本発明は、複数の装置により構築された通信システムにおいて、通信システム全体としての消費電力の低減を図ることを目的とする。
請求項1に係る発明は、端末装置から送信される画像データに基づいて画像を形成する複数の画像形成装置相互間を接続する通信回線と、前記通信回線に接続された前記複数の画像形成装置各々にて消費されている電力値に基づき、監視対象となる当該画像形成装置を設定する監視対象設定手段と、前記監視対象設定手段にて監視対象に設定された前記画像形成装置に前記通信回線を介して送信される信号を受信する受信手段と、前記受信手段にて受信された前記信号が送信先である前記画像形成装置にて処理の必要のある信号か否かを判定する判定手段と、前記判定手段にて前記信号が前記送信先である画像形成装置にて処理の必要のある信号であると判定された場合に、当該画像形成装置に対して当該信号の送信を行う送信手段とを備えたことを特徴とする通信システムである。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る通信システムにて、前記送信手段は、前記信号を前記送信先である画像形成装置に送信する前に、当該画像形成装置に対して当該画像形成装置を当該信号の受信が可能な状態に設定する指示信号を出力することを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1に係る通信システムにて、前記送信手段は、前記判定手段にて前記信号が前記送信先である画像形成装置にて処理の必要のない信号であると判定された場合に、当該画像形成装置に対して当該信号の送信を行わないことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1に係る通信システムにて、前記通信回線は、電力波形に信号を重畳して送受信する通信回線であって、前記判定手段にて前記信号が前記送信先である画像形成装置にて処理の必要のある信号であると判定された場合に、前記受信手段にて受信された当該信号を記憶する記憶手段をさらに備え、前記送信手段は、前記記憶手段に記憶された前記信号を前記送信先である画像形成装置に送信することを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項4に係る通信システムにて、前記送信手段は、前記記憶手段に記憶された前記信号を前記送信先である画像形成装置に送信する前に、当該信号の送信元に対して当該信号の送信を停止する指示信号を出力することを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項5に係る通信システムにて、前記送信手段は、前記記憶手段に記憶された前記信号のすべてを前記送信先である画像形成装置に送信した後に、当該信号の送信元に対して当該信号の送信を再開する指示信号を出力することを特徴とする。
請求項7に係る発明は、請求項1に係る通信システムにて、前記監視対象設定手段は、前記画像形成装置にて消費されている電力値が所定値以下である場合に、当該画像形成装置を前記監視対象に設定することを特徴とする。
請求項8に係る発明は、請求項1に係る通信システムにて、前記画像形成装置各々にて消費されている電力値を検出する電力検出手段をさらに備え、前記監視対象設定手段は、前記電力検出手段にて検出された前記電力値に関する情報を当該電力検出手段から取得し、取得した当該電力値に関する情報に基づいて、前記監視対象となる画像形成装置を設定することを特徴とする。
請求項9に係る発明は、請求項1に係る通信システムにて、前記画像形成装置各々のシステム情報を取得するシステム情報取得手段をさらに備え、前記受信手段は、前記システム情報取得手段にて取得された前記システム情報に基づいて、前記監視対象設定手段にて監視対象に設定された前記画像形成装置に対して送信される信号を判別することを特徴とする。
請求項10に係る発明は、画像データに基づいて画像を形成する複数の画像形成装置が接続された通信回線から当該複数の画像形成装置各々にて消費されている電力値に関する電力情報を取得する電力情報取得手段と、前記複数の画像形成装置各々のシステム情報を取得するシステム情報取得手段と、前記電力情報取得手段にて取得された前記電力情報に基づき、監視対象となる前記画像形成装置を設定する監視対象設定手段と、前記監視対象設定手段にて監視対象に設定された前記画像形成装置に前記通信回線を介して送信される信号を、前記システム情報取得手段にて取得された前記システム情報に基づいて判別して受信する受信手段と、前記受信手段にて受信された前記信号が送信先である前記画像形成装置にて処理の必要のある信号か否かを判定する判定手段と、前記判定手段にて前記信号が前記送信先である画像形成装置にて処理の必要のある信号であると判定された場合に、当該画像形成装置に対して当該信号の送信を行う送信手段とを備えたことを特徴とする監視装置である。
請求項11に係る発明は、請求項10に係る監視装置にて、前記送信手段は、前記信号を前記送信先である前記画像形成装置に送信する前に、当該画像形成装置に対して当該画像形成装置を当該信号の受信が可能な状態に設定する指示信号を出力することを特徴とする。
請求項12に係る発明は、請求項10に係る監視装置にて、前記判定手段にて前記信号が前記送信先である画像形成装置にて処理の必要のある信号であると判定された場合に、前記受信手段にて受信された当該信号を記憶する記憶手段をさらに備え、前記送信手段は、前記記憶手段に記憶された前記信号を前記送信先である画像形成装置に送信することを特徴とする。
請求項13に係る発明は、画像データに基づいて画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段にて画像として形成される前記画像データを受信する受信手段と、前記画像形成手段にて画像として形成する必要のある画像データであることを指示する指示信号を取得する指示信号取得手段とを備え、前記受信手段は、前記指示信号取得手段にて前記指示信号を受信した場合に、前記画像データの受信を受け付けることを特徴とする画像形成装置である。
請求項14に係る発明は、請求項13に係る画像形成装置にて、前記受信手段は、当該画像形成装置にて消費される電力値が所定値以下の場合に、前記画像データの受信を停止することを特徴とする。
本発明の請求項1によれば、複数の装置により構築された通信システムにおいて、本発明を採用しない場合に比べ、通信システム全体としての消費電力の低減を図ることができる。
本発明の請求項2によれば、本発明を採用しない場合に比べ、各画像形成装置での電力消費量の低減を図ることができる。
本発明の請求項3によれば、本発明を採用しない場合に比べ、各画像形成装置の制御部が起動される頻度を低減することができる。
本発明の請求項4によれば、本発明を採用しない場合に比べ、通信回線から送信されるデータの取りこぼしを抑制することができる。
本発明の請求項5によれば、本発明を採用しない場合に比べ、画像形成装置相互間の通信が時分割で行われる通信回線を用いた場合にもデータの取りこぼしを抑制することができる。
本発明の請求項6によれば、本発明を採用しない場合に比べ、画像形成装置相互間の通信が時分割で行われる通信回線を用いた場合にもデータの取りこぼしを抑制することができる。
本発明の請求項7によれば、本発明を採用しない場合に比べ、画像形成装置が省電力状態にあることを精度良く把握することができる。
本発明の請求項8によれば、本発明を採用しない場合に比べ、画像形成装置にて消費されている電力を精度良く把握することができる。
本発明の請求項9によれば、本発明を採用しない場合に比べ、監視対象に設定された画像形成装置を送信先とする信号を精度良く判別することができる。
本発明の請求項10によれば、複数の装置により構築された通信システムにおいて、本発明を採用しない場合に比べ、通信システム全体としての消費電力の低減を図ることができる。
本発明の請求項11によれば、本発明を採用しない場合に比べ、各画像形成装置での電力消費量の低減を図ることができる。
本発明の請求項12によれば、本発明を採用しない場合に比べ、通信回線から送信されるデータの取りこぼしを抑制することができる。
本発明の請求項13によれば、本発明を採用しない場合に比べ、各画像形成装置の制御部が起動される頻度を低減することができる。
本発明の請求項14によれば、本発明を採用しない場合に比べ、各画像形成装置での省電力効果を高めることができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本実施の形態が適用される通信システム1の全体構成を示す図である。図1に示した通信システム1は、例えば、外部電力線8からの電力が分電盤6により分岐された複数の電力線の中の1の電力線4に構築されている。電力線4には、複数の画像形成装置2A〜2Eおよびクライアント装置(端末装置)3がコンセント5を介して接続され、電力線4からそれぞれに電力供給が行われる。さらに、電力線4に接続される本実施の形態の画像形成装置2A〜2Eは、後段で説明するように、電力線4との間で信号を送受信する機能を有する。また、クライアント装置3は、電力線4との間で信号を送受信するPLC(Power Line Communication)モデム7を介して電力線4と接続されている。それにより、画像形成装置2A〜2Eおよびクライアント装置3は、相互に電力線4を介した信号の送受信を行う。
さらに、本実施の形態の通信システム1では、例えば画像形成装置2Aが親機として設定され、その他の画像形成装置2B〜2Eが子機として設定されている。そして、親機である画像形成装置2Aは、外部ネットワーク10との間で信号の送受信を行うルータ装置9を介して外部ネットワーク10と接続されている。外部ネットワーク10は、例えばLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネット等により構成される。
このような構成により、本実施の形態の通信システム1においては、画像形成装置2A〜2Eおよびクライアント装置3の相互の間、外部ネットワーク10と画像形成装置2A〜2Eおよびクライアント装置3との相互の間で信号の送受信が行われる。
なお、親機としては1台の画像形成装置2Aが設定されるが、子機は何台でも構わない。また、クライアント装置3も1台に限定されるものではなく、何台接続しても構わない。さらに、親機として画像形成装置2A以外の画像形成装置2B〜2Eのいずれかを設定してもよい。
本実施の形態のクライアント装置3は、文書や図形、写真等からなる画像データを作成・保存する機能を有している。そしてクライアント装置3は、作成された画像データや保存された画像データを印刷するに際し、画像データを画像形成装置2A〜2Eのいずれかに対する印刷命令に変換して、印刷ジョブとしての印刷データを生成して出力する。この印刷データは、画像データに加えて、各種印刷機能の設定や印刷を行う画像形成装置2A〜2Eのいずれかの指定等を行うための情報である属性データを含んで構成される。ここでのクライアント装置3としては、例えばパーソナルコンピュータ(PC)が用いられる。
次に、本実施の形態の画像形成装置2A,2B,2Dは、複写機能、ファクシミリ機能およびプリント機能等を複合的に備えた多機能機であって、例えばクライアント装置3にて生成等された画像データの印刷、ファクシミリ受信した画像データの印刷、画像の複写等を行う。また、本実施の形態の画像形成装置2C,2Eは、プリント機能を備えたプリンタであって、主に例えばクライアント装置3にて生成等された画像データの印刷を行う。
図2は、本実施の形態の画像形成装置2A〜2E(以下、画像形成装置2とも総称する)の構成を説明するブロック図である。画像形成装置2A〜2Eは、それぞれが図2に示した構成を有する。ただし、画像形成装置2A,2B,2Dは多機能機であり、画像形成装置2C,2Eはプリンタであることから、下記の画像形成動作機能部30での機能に差異がある。なお、図2では、信号の送受信を行う信号線を実線で示し、電力の送受信を行う電力線を破線で示している。
図2に示したように、画像形成装置2は、予め定められた処理プログラムに従って画像形成装置2全体の動作を制御する監視装置の一例としての制御部20、画像データに基づいて例えば記録紙上に画像を形成するための各種機能を実行する画像形成動作機能部30、電力線4から供給される例えば100Vや200Vの電力を所定の電圧(例えば、24V,12V,5V)に変換して各機能部に供給する電源部40、処理プログラムや画像データ等が記録される例えばハードディスク(Hard Disk Drive)にて実現される主記憶部80を備えている。
制御部20は、図2に示したように、装置全体を制御する際の演算処理を行うCPU201、CPU201の作業用メモリ等として用いられるRAM202、CPU201により実行される処理プログラム等が格納されるROM203、各機能部との信号の送受信を制御するインターフェース204、画像形成動作機能部30を制御するための複数のアプリケーション機能が搭載されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)205を備えている。そして、これらは内部バス206を介して相互に接続されている。
ここで、主記憶部80には、制御部20により実行される処理プログラムが格納されており、画像形成装置2の立ち上げ時に制御部20がこの処理プログラムを読み込むことによって、本実施の形態の画像形成装置2での動作制御が実行される。
画像形成動作機能部30は、画像形成手段の一例であって、多機能機である画像形成装置2A,2B,2Dでは、クライアント装置3にて生成等された画像データの印刷を行う機能部(画像形成エンジン部)を備えている。また、例えばスキャナ等の画像読取機能部(不図示)や公衆回線を通じて画像の送受信を行うファクシミリ機能部(不図示)、ユーザの操作入力の受付や情報の表示を行う操作入力・表示機能部を備えている。また、クライアント装置3にて生成等された画像データや画像読取機能部にて読み取った画像データ、ファクシミリ機能部にて取得された画像データを主記憶部80や外部メモリ等に記憶する機能部等のその他の機能部を含んでもよい。
一方、画像形成装置2C,2Eの画像形成動作機能部30は、例えばクライアント装置3にて生成等された画像データの印刷を行う機能部や操作入力・表示機能部等を備えている。また、クライアント装置3にて生成等された画像データを主記憶部80や外部メモリ等に記憶する機能部等のその他の機能部を含んでもよい。
加えて、画像形成装置2は、通信機能部として、電力線4から供給される商用周波数の電力波形に高周波の信号を重畳して送信し、電力波形からこの高周波の信号を分離して受信することで、電力線4を介して信号の送受信を行うPLC(Power Line Communication)通信部50、ルータ装置9とPLC通信部50との間での信号の送受信を制御するLANインターフェース部60、ルータ装置9からのLANケーブルが接続されるLANポート70を備えている。
そして、LANケーブルが接続された親機である画像形成装置2AのPLC通信部50では、電力線4と制御部20との間での信号の送受信と、外部ネットワーク10と制御部20との間でのLANインターフェース部60を介した信号の送受信とを行う。
一方、LANケーブルが接続されない子機である画像形成装置2B〜2EのPLC通信部50では、電力線4と制御部20との間での信号の送受信を行う。
本実施の形態の通信システム1では、親機である画像形成装置2Aは、超低電力モード(後段参照)が設定された子機である画像形成装置2B〜2Eに送信されるパケットを監視する機能を有している。すなわち、親機である画像形成装置2Aは、超低電力モードが設定された画像形成装置2B〜2Eのいずれかにパケットが送信されると、そのパケットを送信先である画像形成装置2B〜2Eに代わって受信する。そして受信したパケットが送信先である画像形成装置2B〜2Eにおいて処理する必要があるか否かを判定する。そして、処理の必要があると判定した場合に、超低電力モードが設定された送信先である画像形成装置2B〜2Eを画像形成動作モード(後段参照)に復帰させ、パケットの処理を実行させる。
また、送信先である画像形成装置2B〜2Eが超低電力モードから画像形成動作モードに完全に復帰するまでの間、送信されたパケットを一時的に記憶しておく機能を有している。そして、画像形成動作モードに完全に復帰した段階で、送信先である画像形成装置2B〜2Eに対して記憶されたパケットを転送する。
なお、本明細書では、電力線4を伝送される信号の一例としての「パケット」を用いるが、データを含まない信号やデータを含むデータ信号等も含まれる。
また、本実施の形態の各画像形成装置2では、省電力効果を高めるために、動作モードとして、「画像形成動作モード」と、「低電力モード」と、「超低電力モード」とが設定されるように構成されている。画像形成動作モードは、画像データ等の入力に対してオンデマンドに対応することが可能な状態が設定された動作モードである。低電力モードは、例えば第1の期間の間に画像データ等の入力がない場合に設定される動作モードであって、制御部20はONされ、画像形成動作機能部30の少なくとも画像形成エンジン部(例えば定着器等を含む画像形成動作を行う機能部)がOFFに設定される動作モードである。また、超低電力モードは、第1の期間よりも長い時間で設定された第2の期間の間に画像データ等の入力がない場合に設定される動作モードであって、制御部20内においてASIC205だけをONしてCPU201をOFFに設定する動作モードである。
ここで図3は、本実施の形態の画像形成装置2にて設定される動作モードを説明する図である。図3に示したように、画像形成装置2では、画像形成動作の維持に必要な大きな電力を消費する画像形成動作モードと、画像形成動作モードよりは低い消費電力であるが、比較的短時間に画像形成動作モードに復帰する低電力モードと、消費電力が極めて小さく、画像形成動作モードに復帰するまでに比較的長い時間を要する超低電力モードとが画像データ等の入力までの時間に応じて適宜設定される。それにより、画像形成装置2での省電力効果を高めている。
なお、親機に関しては、子機に送信されるパケットを監視する機能を常時実行するため、超低電力モードは設定されないように構成される。すなわち、親機は制御部20のON状態が維持されるように構成され、パケットを常時受信可能な状態が設定されることとなる。
ところで、実際のネットワーク環境下においては、頻繁にパケットが送信され、また、ブロードキャストパケット(すべてのノードに対して同時に送られるパケット)も多く送信される。そのため、超低電力モードが設定されたCPU201は、パケットを受信する度にONされ、超低電力モードから復帰する。そして、CPU201が一旦復帰すると暫くは超低電力モードに移行できなかったり、画像形成動作モードに移行したりする。そのために、超低電力モードを設定したとしても省電力効果が充分に得られない場合が多い。その場合に、ArpFilter等の機能を用いて不要なパケットを除去し、CPU201を復帰させないように設定することは一般に知られている。しかし、どのようなパケットを除去するかはネットワーク環境によっても様々であり、ArpFilter等を実効的に機能させることができないケースも多い。
また、超低電力モードが設定された状態では、オンデマンドでパケットを受信することができない。そのため、取りこぼしたパケットを再度送信するように要求することとなる。ところが、パケットを再送信しないアプリケーションも存在し、その場合にはパケットの取りこぼしが生じるという問題がある。
さらには、ネットワーク環境下では、通信のネゴシエーションが完了した後は、パケット送信の一時的な中断を行うことができないという問題がある。すなわち、一時的に中断することでリトライが発生し、状況によってはタイムアウトすることによって、通信エラーが生じるという通信プロトコル上の制約もある。
そこで、本実施の形態の通信システム1では、親機である画像形成装置2Aは、超低電力モードが設定された子機(画像形成装置2B〜2E)に送信されるパケットを監視し、そのパケットを送信先である子機に代わって受信する。そして、処理の必要があると判定した場合に、超低電力モードが設定された送信先である子機を画像形成動作モードに復帰させ、パケットの処理を実行させる。それにより、超低電力モードが設定された子機は、不必要に超低電力モードから復帰することが抑制される。
また、送信先である子機が超低電力モードから画像形成動作モードに完全に復帰するまでの間、親機は送信されたパケットを一時的に記憶しておく。それにより、超低電力モードが設定された子機に送信されたパケットの取りこぼしや通信エラーの発生が抑制される。
続いて、本実施の形態の画像形成装置2の制御部20によるパケット監視機能について詳細に説明する。
図4は、本実施の形態の制御部20におけるパケット監視を行う機能構成を示した図である。図4に示したように、制御部20は、パケット受信部21、システム情報・電力情報取得部22、システム情報・電力情報記憶部23、パケット監視部24、パケット記憶部25、送信部26、電力値検出部27を備えている。
ここで制御部20では、CPU201がパケット受信部21、システム情報・電力情報取得部22、パケット監視部24、送信部26、電力値検出部27の各機能を実現するプログラムを主記憶部80から制御部20内のROM203に読み込んで各種処理を行う。
なお、本実施の形態の通信システム1では、画像形成装置2Aを親機として設定したが、子機である画像形成装置2B〜2Eを画像形成装置2Aに代えて親機に設定してもよい。そのため、本実施の形態では、親機である場合に機能するパケット監視機能をすべての画像形成装置2A〜2Eの制御部20が備えているとして説明する。しかし、親機を特定の画像形成装置2に限定する場合には、パケット監視機能を特定の1または複数の画像形成装置2A〜2Eが備えるように構成してもよい。
また、親機に加えて、親機に直ちに代替できるサブの親機を設定してもよい。例えば、親機がOFFされた場合に、それを検知してサブの親機が親機に代わるように構成する。その場合に、サブの親機を自動的に選択する方式や、予めユーザが設定順を定めておく方式等が用いられる。
パケット受信部21は、受信手段の一例であって、PLC通信部50を介して電力線4から子機である画像形成装置2B〜2Eまたは親機である画像形成装置2Aに対して送信されるパケットを受信できる機能を有する。そして、受信したパケットをパケット監視部24と、必要に応じてパケット記憶部25とに送信する。なお、受信手段は、パケット受信部21だけで構成される場合に限定されない。パケット受信部21に例えばパケット監視部24、さらにはその他の機能部も含めて受信手段を構成する場合も含まれる。
システム情報・電力情報取得部22は、電力情報取得手段およびシステム情報取得手段の一例であって、電力線4に接続された子機である画像形成装置2B〜2Eから、画像形成装置2B〜2Eのアドレス(MACアドレス、IPアドレス)等のネットワーク情報を含むシステム情報と、画像形成装置2B〜2Eの電源部40から出力されている電力値に関する情報(電力情報)とをPLC通信部50を介して電力線4から取得する。
システム情報・電力情報記憶部23は、システム情報・電力情報取得部22にて取得された画像形成装置2B〜2Eのシステム情報と電力情報とを記憶する。
パケット監視部24は、監視対象設定手段の一例であって、システム情報・電力情報記憶部23に記憶された子機(画像形成装置2B〜2E)のシステム情報と電力情報とに基づいて、監視対象となる画像形成装置2B〜2Eを設定する。そして、設定された監視対象である画像形成装置2B〜2Eをパケット受信部21において受信する対象として指定する。それにより、パケット受信部21は、監視対象である画像形成装置2B〜2Eに対して送信されたパケットのみを受信する。
また、パケット監視部24は、判定手段の一例であって、パケット受信部21にて受信されたパケットが、送信先である画像形成装置2B〜2Eにより処理の必要があるパケットであるか否かを判定する。例えば、送信先である画像形成装置2B〜2Eへの印刷データ等のような画像データを含むパケットは処理の必要があるパケットであると判定し、それ以外の例えばブロードキャストパケット等は処理の必要のないパケットであると判定する。そして、処理の必要があるパケットに関しては、パケット記憶部25に記憶するように設定する。
また、パケット監視部24は、画像形成装置2B〜2Eに対する各種指示信号を生成し、送信部26からPLC通信部50を介して画像形成装置2B〜2Eに送信する。
なお、子機である場合には、パケット監視部24は、パケット受信部21にて受信されたパケットを画像形成動作機能部30に送信する機能を有する。
パケット記憶部25は、記憶手段の一例であって、送信先である画像形成装置2B〜2Eにて処理の必要があるパケットをパケット受信部21から取得して記憶する。
送信部26は、送信手段の一例であって、パケット記憶部25にて記憶されたパケットやパケット監視部24にて生成された指示信号等を、PLC通信部50を介して画像形成装置2B〜2Eに送信する。なお、送信手段は、送信部26だけで構成される場合に限定されない。送信部26に例えばパケット監視部24、さらにはその他の機能部も含めて送信手段を構成する場合も含まれる。
電力値検出部27は、電力検出手段の一例であって、自身の電源部40から現時点で出力されている電力値に関する情報(電力情報)を検出する。そして、自身が親機(画像形成装置2A)である場合には検出された電力情報をいずれにも送信しない。自身が子機(画像形成装置2B〜2E)である場合には、検出された電力情報を送信部26からPLC通信部50を介して親機である画像形成装置2Aに送信する。
引き続き、本実施の形態の制御部20におけるパケット監視処理の手順について説明する。図5は、制御部20におけるパケット監視処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図5に示したように、子機(画像形成装置2B〜2E)は、電源部40から現時点で出力されている電力値に関する情報(電力情報)を電力値検出部27にて検出する(S201)。そして、子機は、自身のアドレス(MACアドレス、IPアドレス)等のネットワーク情報を含むシステム情報と、ステップ201にて検出された電力情報とを送信部26からPLC通信部50を介して親機(画像形成装置2A)に送信する(S202)。
その後、子機は、超低電力モードが設定される第2の期間が経過するまでの間、画像データ等の入力の有無を監視する(S203)。そして、第2の期間が経過するまでの間に画像データ等の入力がない場合には、超低電力モードを設定する前に、超低電力モードに設定された場合の電力値に関する情報(電力情報)とシステム情報とを送信部26から親機(画像形成装置2A)に送信する(S204)。そして、その後、子機は自身を超低電力モードに設定する(S205)。子機が超低電力モードに設定されると、子機のパケット受信部21でのパケットの受信は停止される(S206)。
一方、ステップ203にて第2の期間が経過するまでの間に画像データ等の入力があった場合であって、画像形成動作モードまたは低電力モードに設定されている状態においては、子機では、ステップ201に戻って、電力値を監視する処理が継続される。
ここで図6は、子機から親機へのシステム情報および電力情報の送信経路を説明する図である。図6に示したように、本実施の形態の通信システム1では、システム情報および電力情報は、各子機(画像形成装置2B〜2E)から電力線4を通じて親機(画像形成装置2A)に送信される。すなわち、PLC通信部50による電力線4を介したシステム情報および電力情報の送受信が行われる。
次いで、親機(画像形成装置2A)は、ステップ202またはステップ204にて子機から送信されたシステム情報および電力情報を、システム情報・電力情報取得部22にて取得する(S101)。そして、取得したシステム情報および電力情報をシステム情報・電力情報記憶部23に記憶する(S102)。
パケット監視部24は、システム情報・電力情報記憶部23に記憶されたシステム情報および電力情報に基づいて、パケットの監視対象となる子機を設定する(S103)。そして、パケット受信部21にてパケットを受信する対象を設定する。
すなわち、パケット監視部24は、システム情報・電力情報記憶部23に記憶された電力情報に基づいて超低電力モード(電力値が所定値以下)に設定された状態の子機を判定する。そして、超低電力モードに設定された状態の子機をパケットの監視対象に設定する。一方、画像形成動作モードまたは低電力モードに設定されている子機に関しては、パケットの監視対象の設定から外す。さらに、電力値が0の子機に関しては、その子機のメイン電源がOFFされたと判断して、同様に監視対象の設定から外す。その際に、子機において超低電力モードから画像形成動作モードまたは低電力モードへの変更があった場合、或いは、画像形成動作モードまたは低電力モードから超低電力モードへの変更があった場合、さらには、メイン電源がOFFの状態からONの状態に復帰した場合には、パケット受信部21でのパケットの受信対象の設定を更新する(S103)。
パケット受信部21は、監視対象に設定された子機のシステム情報に基づいて、PLC通信部50を介して電力線4から送信されたパケットの中から監視対象に設定された子機が送信先であるパケットを判別して受信する(S104)。
パケット監視部24は、パケット受信部21から監視対象に設定された子機が送信先であるパケットを取得し、送信先である子機において処理の必要のあるパケットか否かを判定する(S105)。例えば、送信先である子機への印刷データ等のような画像データを含むパケットは処理の必要があるパケットであると判定し、それ以外の例えばブロードキャストパケット等は処理の必要のないパケットであると判定する。
そして、パケット監視部24は、ステップ105にて処理の必要があるパケットであると判定した場合には、パケット受信部21にて受信されたパケットをパケット記憶部25に記憶する(S106)。そして、後段で述べる転送処理により、パケット記憶部25に記憶されたパケットを子機に転送し(S107)、パケットが転送される子機では、パケットの受信を開始する(S207)。超低電力モードから復帰した子機は、その後、ステップ201に戻って、電力値を監視する処理を再開する。
一方、パケット監視部24は、ステップ105にて処理の必要がないパケットであると判定した場合には、パケット受信部21にて受信されたパケットの送信元に対して、子機は超低電力モードに設定された状態であり、対応できない旨を代理応答する(S108)。
そしてステップ107およびステップ108での処理の後、ステップ104に戻って子機が送信先であるパケットの受信を継続する。
ここで、具体例を挙げて、親機とパケットの監視対象に設定された子機との間のパケットの送受信の経路を説明しておく。ここでは一例として、親機を画像形成装置2A、監視対象に設定された子機を画像形成装置2Cとし、送信元であるクライアント装置3から送信先である画像形成装置2Cに対して印刷データが送られる場合について述べる。
図7は、クライアント装置3から画像形成装置2Cに対して印刷データが送られる電力線4での経路を説明する図である。図7に示したように、画像形成装置2Cが画像形成動作モードまたは低電力モードの状態にあり、パケット監視部24においてパケットの監視対象に設定されていなければ、経路R1により、クライアント装置3からの印刷データは、電力線4を通って画像形成装置2Cに直接送信される。
ところが、画像形成装置2Cが超低電力モードの状態にあり、パケット監視部24においてパケットの監視対象に設定されている場合には(図5のステップ103参照)、画像形成装置2Cのパケット受信部21では、パケットの受信は停止される(図5のステップ206参照)。したがって、この場合には、印刷データは経路R1を通って直接送信できない。
そのため、クライアント装置3からの印刷データは、経路R2を通って、親機である画像形成装置2Aにより受信される。そして、画像形成装置2Aは送信されたパケットが画像形成装置2Cへの印刷データであることから、画像形成装置2Cにおいて印刷処理する必要のあるパケットであると判断する。それにより、印刷データは、経路R3を通って、画像形成装置2Aから画像形成装置2Cに送信される。
このように、画像形成装置2Cが超低電力モードの状態にある場合には、画像形成装置2Cに送信されるパケットは画像形成装置2Aが代理受信する。そして、画像形成装置2Aにより画像形成装置2Cにて処理する必要のあるパケット(印刷データ)だけがフィルタリングされて、画像形成装置2Cに送信されることとなる。そのため、画像形成装置2Cにて処理する必要のないパケットに関しては、画像形成装置2Cに送信されず、超低電力モードの状態が維持される。その結果として、処理不要のパケットにより画像形成装置2CのCPU201が起動されて無駄な電力消費が発生することが抑えられる。
次に、本実施の形態の画像形成装置2の制御部20によるパケット転送処理について説明する。図8は、制御部20におけるパケット転送処理の手順の一例を示すフローチャートである。図8に示したパケット転送処理フローは、図5に示したパケット監視処理フローにおけるステップ107にて行われる処理である。すなわち、図5に示したパケット監視処理フローにおいて、親機のパケット受信部21にて受信されたパケットが送信先の子機にて処理の必要があるパケットであると判定した場合には、パケット受信部21にて受信されたパケットをパケット記憶部25に一旦記憶し、その後、子機に転送する(図5のステップ107)。図8では、その際のパケット転送処理フローを示している。以下の説明では、一例として、親機を画像形成装置2A、監視対象に設定された子機を画像形成装置2Cとし、送信元であるクライアント装置3から送信先である画像形成装置2Cに対して印刷データが送られる場合について述べる。
図8に示したように、子機にパケット(印刷データ)を転送する際には、まず親機(画像形成装置2A)のパケット監視部24は、送信先である画像形成装置2C(子機)に対して超低電力モードから画像形成動作モードへの復帰を指示する(S301)。画像形成装置2Cに対して画像形成動作モードへの復帰を指示する信号として、親機のパケット監視部24は、例えば所定の1または複数のパケットを送信部26からPLC通信部50を介して送信する。そして、復帰を指示する信号は子機のパケット受信部21にて取得される。したがって、ここでのパケット受信部21は、指示信号取得手段として機能する。
画像形成装置2Cに対して画像形成動作モードへの復帰を指示した後、画像形成装置2Aは画像形成装置2Cから電力情報を取得する(S302)。そして、画像形成装置2Cでの電力値が正常か否かを判定する(S303)。画像形成装置2Aのパケット監視部24は、画像形成装置2Cでの電力値が正常となった時点で画像形成装置2Cが画像形成動作モードに復帰したと判断し、印刷データの送信元であるクライアント装置3に対して印刷データの送信の一時停止を指示する(S304)。この場合に、クライアント装置3から送信される印刷データが一時停止までは、送信された印刷データはパケット記憶部25に記憶される(図5のステップ106参照)。
クライアント装置3からの印刷データの送信が一時停止されると、引き続いて、画像形成装置2Aのパケット監視部24は、画像形成動作モードに復帰した画像形成装置2Cに対して、パケット記憶部25に記憶された印刷データを転送する(S305)。そして、パケット記憶部25に記憶された印刷データがすべて転送された時点で、画像形成装置2Aのパケット監視部24は、クライアント装置3に対して印刷データの送信の再開を指示する(S306)。
クライアント装置3からの印刷データの送信が再開される段階では、画像形成装置2Cは画像形成動作モードに復帰しているので、親機である画像形成装置2Aでの監視対象から外れている。そのため、クライアント装置3から送信される印刷データは、送信先である画像形成装置2Cが直接受信することとなる。それにより、パケット記憶部25に記憶された印刷データに加えて、その後の送信再開により、すべての印刷データは画像形成装置2Cが取得する。
このように、親機である画像形成装置2Aは、画像形成装置2Cが超低電力モードから画像形成動作モードへ復帰するまでの間に生じるタイムラグの間、送信されたパケット(印刷データ)をパケット記憶部25に一時的に記憶する。それにより、超低電力モードが設定された画像形成装置2Cに送信されたパケットの取りこぼしや通信エラーの発生が抑制される。
さらに、親機である画像形成装置2Aにてパケット転送処理が行われる間の各装置相互間の信号の送受信を説明する。図9は、親機である画像形成装置2A、印刷データの送信先である画像形成装置2Cおよび印刷データの送信元であるクライアント装置3相互間の信号の送受信の状態を説明するシーケンス図である。
図9に示したように、クライアント装置3から画像形成装置2C(子機)に対する印刷データの送信要求を、画像形成装置2Cを監視対象に設定している画像形成装置2A(親機)が受け取る。そして、クライアント装置3からの印刷データを画像形成装置2Cにて印刷処理の必要なパケットであると判定した画像形成装置2Aは、画像形成装置2Cに対して超低電力モードから画像形成動作モードへの復帰を指示する。一方、クライアント装置3に対しては、印刷データの送信許可を行う。
印刷データの送信許可を受けたクライアント装置3は、印刷データを送信する。送信された印刷データは、画像形成装置2Aが画像形成装置2Cでの電力値が正常となり画像形成動作モードに復帰したと判断されるまで、画像形成装置2Aのパケット記憶部25に記憶される。そして、画像形成装置2Cでの電力値が正常であることが検出されると、画像形成装置2Aは、クライアント装置3に対しては、印刷データの送信の一時停止を指示する。
クライアント装置3が印刷データの送信の一時停止を行っている間に、画像形成装置2Aは、パケット記憶部25に記憶された印刷データを画像形成動作モードに復帰した画像形成装置2Cに転送する。
パケット記憶部25からの印刷データの画像形成装置2Cへの転送が終了すると、画像形成装置2Aは、クライアント装置3に対して印刷データの送信の再開を指示する。クライアント装置3にて印刷データの送信が再開されると、クライアント装置3から送信された印刷データは、画像形成装置2Aでの監視対象から外れた画像形成装置2Cが直接受信する。
画像形成装置2Aにてパケット転送処理が行われる間には、このような各装置相互間の信号の送受信が行われる。それにより、画像形成装置2相互間の通信が時分割で行われる電力線4を用いる場合には、データの取りこぼしが抑制される。
以上説明したように、本実施の形態の通信システム1では、親機である画像形成装置2Aは、超低電力モードが設定された子機である画像形成装置2B〜2Eに送信されるパケットを監視し、そのパケットを送信先である画像形成装置2B〜2Eに代わって受信する。そして、処理の必要があると判定した場合に、超低電力モードが設定された送信先である画像形成装置2B〜2Eを画像形成動作モードに復帰させ、パケットの処理を実行させる。それにより、超低電力モードが設定された子機である画像形成装置2B〜2Eは、不必要に超低電力モードから復帰することが抑制される。
また、送信先である画像形成装置2B〜2Eが超低電力モードから画像形成動作モードに完全に復帰するまでの間、送信されたパケットを一時的に蓄積する。それにより、超低電力モードが設定された画像形成装置2B〜2Eに送信されたパケットの取りこぼしや通信エラーの発生が抑制される。
本実施の形態の通信システムの全体構成を示す図である。 画像形成装置の構成を説明するブロック図である。 画像形成装置にて設定される動作モードを説明する図である。 制御部におけるパケット監視を行う機能構成を示した図である。 制御部におけるパケット監視処理の手順の一例を示すフローチャートである。 子機から親機へのシステム情報および電力情報の送信経路を説明する図である。 クライアント装置から画像形成装置に対して印刷データが送られる電力線での経路を説明する図である。 制御部におけるパケット転送処理の手順の一例を示すフローチャートである。 親機である画像形成装置、印刷データの送信先である画像形成装置および印刷データの送信元であるクライアント装置相互間の信号の送受信の状態を説明するシーケンス図である。
符号の説明
1…通信システム、2(2A〜2E)…画像形成装置、3…クライアント装置、4…電力線、20…制御部、21…パケット受信部、22…システム情報・電力情報取得部、23…システム情報・電力情報記憶部、24…パケット監視部、25…パケット記憶部、26…送信部、27…電力値検出部、30…画像形成動作機能部、40…電源部、50…PLC(Power Line Communication)通信部、60…LANインターフェース部、201…CPU、205…ASIC

Claims (14)

  1. 端末装置から送信される画像データに基づいて画像を形成する複数の画像形成装置相互間を接続する通信回線と、
    前記通信回線に接続された前記複数の画像形成装置各々にて消費されている電力値に基づき、監視対象となる当該画像形成装置を設定する監視対象設定手段と、
    前記監視対象設定手段にて監視対象に設定された前記画像形成装置に前記通信回線を介して送信される信号を受信する受信手段と、
    前記受信手段にて受信された前記信号が送信先である前記画像形成装置にて処理の必要のある信号か否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段にて前記信号が前記送信先である画像形成装置にて処理の必要のある信号であると判定された場合に、当該画像形成装置に対して当該信号の送信を行う送信手段と
    を備えたことを特徴とする通信システム。
  2. 前記送信手段は、前記信号を前記送信先である画像形成装置に送信する前に、当該画像形成装置に対して当該画像形成装置を当該信号の受信が可能な状態に設定する指示信号を出力することを特徴とする請求項1記載の通信システム。
  3. 前記送信手段は、前記判定手段にて前記信号が前記送信先である画像形成装置にて処理の必要のない信号であると判定された場合に、当該画像形成装置に対して当該信号の送信を行わないことを特徴とする請求項1記載の通信システム。
  4. 前記通信回線は、電力波形に信号を重畳して送受信する通信回線であって、
    前記判定手段にて前記信号が前記送信先である画像形成装置にて処理の必要のある信号であると判定された場合に、前記受信手段にて受信された当該信号を記憶する記憶手段をさらに備え、
    前記送信手段は、前記記憶手段に記憶された前記信号を前記送信先である画像形成装置に送信することを特徴とする請求項1記載の通信システム。
  5. 前記送信手段は、前記記憶手段に記憶された前記信号を前記送信先である画像形成装置に送信する前に、当該信号の送信元に対して当該信号の送信を停止する指示信号を出力することを特徴とする請求項4記載の通信システム。
  6. 前記送信手段は、前記記憶手段に記憶された前記信号のすべてを前記送信先である画像形成装置に送信した後に、当該信号の送信元に対して当該信号の送信を再開する指示信号を出力することを特徴とする請求項5記載の通信システム。
  7. 前記監視対象設定手段は、前記画像形成装置にて消費されている電力値が所定値以下である場合に、当該画像形成装置を前記監視対象に設定することを特徴とする請求項1記載の通信システム。
  8. 前記画像形成装置各々にて消費されている電力値を検出する電力検出手段をさらに備え、
    前記監視対象設定手段は、前記電力検出手段にて検出された前記電力値に関する情報を当該電力検出手段から取得し、取得した当該電力値に関する情報に基づいて、前記監視対象となる画像形成装置を設定することを特徴とする請求項1記載の通信システム。
  9. 前記画像形成装置各々のシステム情報を取得するシステム情報取得手段をさらに備え、
    前記受信手段は、前記システム情報取得手段にて取得された前記システム情報に基づいて、前記監視対象設定手段にて監視対象に設定された前記画像形成装置に対して送信される信号を判別することを特徴とする請求項1記載の通信システム。
  10. 画像データに基づいて画像を形成する複数の画像形成装置が接続された通信回線から当該複数の画像形成装置各々にて消費されている電力値に関する電力情報を取得する電力情報取得手段と、
    前記複数の画像形成装置各々のシステム情報を取得するシステム情報取得手段と、
    前記電力情報取得手段にて取得された前記電力情報に基づき、監視対象となる前記画像形成装置を設定する監視対象設定手段と、
    前記監視対象設定手段にて監視対象に設定された前記画像形成装置に前記通信回線を介して送信される信号を、前記システム情報取得手段にて取得された前記システム情報に基づいて判別して受信する受信手段と、
    前記受信手段にて受信された前記信号が送信先である前記画像形成装置にて処理の必要のある信号か否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段にて前記信号が前記送信先である画像形成装置にて処理の必要のある信号であると判定された場合に、当該画像形成装置に対して当該信号の送信を行う送信手段と
    を備えたことを特徴とする監視装置。
  11. 前記送信手段は、前記信号を前記送信先である前記画像形成装置に送信する前に、当該画像形成装置に対して当該画像形成装置を当該信号の受信が可能な状態に設定する指示信号を出力することを特徴とする請求項10記載の監視装置。
  12. 前記判定手段にて前記信号が前記送信先である画像形成装置にて処理の必要のある信号であると判定された場合に、前記受信手段にて受信された当該信号を記憶する記憶手段をさらに備え、
    前記送信手段は、前記記憶手段に記憶された前記信号を前記送信先である画像形成装置に送信することを特徴とする請求項10記載の監視装置。
  13. 画像データに基づいて画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段にて画像として形成される前記画像データを受信する受信手段と、
    前記画像形成手段にて画像として形成する必要のある画像データであることを指示する指示信号を取得する指示信号取得手段とを備え、
    前記受信手段は、前記指示信号取得手段にて前記指示信号を受信した場合に、前記画像データの受信を受け付けることを特徴とする画像形成装置。
  14. 前記受信手段は、当該画像形成装置にて消費される電力値が所定値以下の場合に、前記画像データの受信を停止することを特徴とする請求項13記載の画像形成装置。
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