JP2013161122A - データ処理装置、情報処理方法、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1の電力モード、及び第1の電力モードよりも電力の消費が小さい第2の電力モードを有する第1の情報処理装置と、第1の情報処理装置およびネットワークを介して接続された外部装置と通信可能な第2の情報処理装置とを有するデータ処理装置が、ネットワークからのパケットに対する処理を示す処理情報と、パケットを識別可能な識別情報とを含む定義情報を第1の情報処理装置および外部装置の少なくとも一方から受信し、第2の電力モードにおいて外部装置から送信されたパケットが受信されると、パケットを解析して受信手段で受信された定義情報に含まれる識別情報をもとにパケットに対応する定義情報を特定し、定義情報に含まれる処理情報に従って処理を行うことによって課題を解決する。
【選択図】図3
Description
従来の代理応答の技術では、省電力状態では、ネットワークコントローラは、自身が受信した各パケットを、ネットワークコントローラ宛のARP要求パケットのデータパターンに一致するかを判断する。また、省電力状態では、ネットワークコントローラは、自身が受信した各パケットを、メインコントローラを省電力モードから復帰させメインコントローラ側で処理させるべきパケット(すなわちウェイクアップパケット)のデータパターンに一致するかを判断する。
ネットワークコントローラは、受信したパケットがARP要求パケットと一致したと判断したとき、送信データレジスタに格納している送信データをARP応答パケットとしてLAN上に送出する(すなわち、代理応答を行う)。他方、ネットワークコントローラは、受信したパケットがウェイクアップパケットと一致したと判断したとき、ウェイクアップ信号をメインコントローラへ出力することによりメインコントローラを省電力モードから復帰させる。このような代理応答の技術については、例えば特許文献1に開示されている。
一方、近年SNMPプロトコル等の管理系プロトコルを使用し、リモートから多種の機器を管理するようなアプリケーション、OS等の利用が増加する傾向にある。これによって顧客の機器の運用環境毎に各種の機器がどのようなパケットを受信することになるかは様々となり、顧客の機器の運用環境毎に流れるパケットを予め想定することが困難となっている。
しかしながら、省電力状態時に(電力の消費が相対的に小さい電力モードにおいて)動作するネットワークコントローラを含む一部の機器は、省電力の観点から、限りなく少ないリソース上で動作しており、全てのデータパターンを登録することには限界がある。
本実施形態では、データ処理装置の一例である複合機における省電力モードを維持するための技術について説明する。以下では、本実施形態に係る複合機の構成、外部から受信するファイル又はパケットに応じて代理応答、ウェイクアップの処理等を規定するパターン設定値が入力された際の処理などについて説明する。
図1は、複合機101及びPC102を含むネットワークシステムの構成の一例を示す図である。複合機101とPC102とは、ネットワーク103を介して接続され、相互に通信可能に構成されている。
図2は、複合機101のハードウェアの構成の一例を示す図である。複合機101は、メインコントローラ210と、ネットワークコントローラ230とを有する。メインコントローラ210は、ネットワークコントローラ230を介してネットワーク103に接続されている。
操作部I/F(インターフェース)217は、操作部240を制御し、操作部240に設けられた液晶パネルに各種の操作画面を表示させ、操作画面を介して入力される指示をメインCPU211に伝達する。スキャナI/F218は、スキャナ250を制御する。スキャナ250は、原稿上の画像を読み取って画像データを生成する。プリンタI/F219は、プリンタ260を制御する。プリンタ260は、画像データに基づく画像を記録媒体上に印刷する。
USBI/F220は、USB270を制御する。USB270は、外部から差し込まれる不揮発性のUSBメモリを認識し、USBI/F220と連携してUSBメモリ内のファイルシステムを制御することでファイルやディレクトを認識する。拡張I/F212は、ネットワークコントローラ230の拡張I/F232と接続され、ネットワークコントローラ230を介してネットワーク103上の外部装置(PC102等)とのデータ通信を制御する。
拡張I/F232は、メインコントローラ210の拡張I/F212と接続され、メインコントローラ210とネットワークコントローラ230との間のデータ通信を制御する。NetworkI/F235は、ネットワーク103に接続され、複合機101とネットワーク103上の外部装置(PC102等)との間のデータ通信を制御する。
メインコントローラ210は、通常電力モード(第1の電力モードの一例)と、通常電力モードよりも消費電力が小さい省電力モード(第2の電力モードの一例)とを切り替えて動作することができる。通常電力モードから省電力モードに移行する場合は、メインCPU211、HDD215、NVRAM216などに対する電力の供給が停止される。一方、ネットワークコントローラ230は、メインコントローラ210とは別のASIC(Application Specific Integrated Circuit)で動作しており、省電力モード時に移行した場合でも電力供給は係属されている。
また、CPU間通信部304は、拡張I/F232及び拡張I/F212を介して、メインコントローラ210の機能部とのデータの送受信を行う。ネットワークI/F制御部303は、NetworkI/F235によるパケットの送受信を制御する。
なお、ネットワークI/F制御部303は、メインコントローラ210が通常電力モード及び省電力モードのどちらの電力モードで動作しているかを常に把握している。そして、ネットワークI/F制御部303は、通常電力モードで動作している場合は、ネットワーク103から受信するパケットをメインコントローラ210に転送する。また、ネットワークI/F制御部303は、メインコントローラ210が省電力モードで動作している場合は、ネットワーク103から受信するパケットを代理応答処理部301に転送する。
代理応答処理部301は、省電力モード時に受け取ったパケットを、3種類、より具体的には「破棄すべきパケット」、「メインコントローラ210に転送すべきパケット」、及び「代理で応答すべきパケット」の何れかに分類する。この分類は、ROM233等に記憶されたマッチングデータを参照して行われる。
「メインコントローラ210に転送すべきパケット」とは、受け取ったパケットに対して何らかの処理が必要であるが、ネットワークコントローラ230だけでは必要な処理を行うことができないパケットである。このようなパケットが受信された場合、代理応答処理部301は、メインコントローラ210を省電力モードから通常電力モードに復帰させ、受け取ったパケットをメインコントローラ210へ転送する。
「代理で応答すべきパケット」とは、メインコントローラ210の代わりにネットワークコントローラ230が応答を行うパケットである。このようなパケットが受信された場合、代理応答処理部301は、受け取ったパケットの応答パケットを生成し、ネットワークI/F制御部303を介してネットワーク103上の当該応答パケットの要求元(当該パケットの送信元)へ応答する。
パターン生成部306は、UI処理部308、USB処理部309から渡されたパターン設定値をもとに代理応答処理部301が処理するための一又は複数のパターン情報からなるパターンリストを生成する。なお、パターンリストについては、図8を用いて後述する。また、パターン生成部306は、生成したパターンリストを、CPU間通信部305及びCPU間通信部304を経由してパターン管理部302へ転送する。パターン管理部302は、ROM233等にパターンリストを記憶し、パターンリストを管理する。
例えば、代理応答処理部301は、パターンマッチ処理で「代理で応答すべきパケット」を決定した場合、受け取ったパケット内の情報と当該パケットに対応するパターン情報に含まれる代理応答に必要なデータとを用いて応答データ(応答パケット)を生成する。代理応答処理部301は、生成した応答パケットを、省電力モードを保ったまま応答パケットの要求元に応答する。
メインコントローラ210が管理する情報には、自身を運用するための各種の設定データ、用紙の残量等、メインコントローラ210を使用することによって動的に更新されるような情報が含まれる。また、メインコントローラ210が管理する情報には、プリンタ260、スキャナ250等の部品から得られるスペック、消耗度、状態、エラー等の情報も含まれる。
なお、メインコントローラ210は、図4に示すようなパターン設定値をネットワークコントローラ230に渡し、パターン生成部306は、パターン設定値をもとに、マッチングデータ、処理データ等を含むパターン情報を生成する。このようなことから、マッチングデータは、パケットを識別可能な識別情報の一例であり、処理データは、パケットに対する処理を示す処理情報の一例であり、パターン情報(パターンリスト)は、識別情報および処理情報を含む定義情報の一例である。
プロトコル名情報402は、マッチングデータ(プロトコル名「snmp」等)を含み、パケットの送受信に係るネットワークプロトコルのプロトコル名を示す。一般に、ネットワークプロトコルについては、宛先ポート番号によって対応するプロトコルが定められる。したがって、宛先ポート番号及びプロトコル名の何れかがパターン設定値に設定されている場合、有効な設定値であるとしてよい。
パターン設定有効/無効情報404は、パターン設定値の有効/無効を示す。パターン設定有効/無効情報404は、パターンID毎に設定可能となっている。パターン設定有効/無効情報404をもとにパターン設定値の有効を示す情報がパターン情報に設定された場合、代理応答処理部301は、省電力モード時に受け取ったパケットに対して、当該パターン情報のマッチング処理を行うことになる。パターン設定有効/無効情報404をもとにパターン設定値の無効を示す情報がパターン情報に設定された場合、代理応答処理部301は、省電力モード時に受け取ったパケットに対して、当該パターン情報のマッチング処理を行わない。
なお、パターン情報におけるパターン設定値の有効、無効を示す情報に関わらず、当該パターン情報は、パターン管理部302にて保持、管理される。
パターン設定更新可否情報406は、パターン設定値をもとに生成されたパターン情報の更新の可否(更新を許可するか否か)を示す。パターン設定更新可否情報406のパターン情報を更新するか否かを示す情報(パターン設定更新可否)は、今回の設定より後に設定する内容で当該パターン情報を上書き可能とするかどうかを決定する際に用いられる。
また、パターン設定更新可否情報406については、同じパターンIDのパターン情報に対して削除の設定が可能である。今回のパターン設定値をもとに生成されるパターン情報における削除の設定によって、以前に上書き不可となっていた同じパターンIDのパターン情報を削除、無効にすることが可能となる。
比較マスク値情報409は、マスク値を示す。比較マスク値情報409は、受け取ったパケットのオフセット位置に該当するデータとパターンマッチ値との比較において、ビット単位で比較する位置を定義している。図4の例では、パターンマッチ値とマスク値とをAND演算した結果の値「0x33210000」が実際のパターンマッチ値となる。即ち、受け取ったパケットのオフセット位置に該当するデータが「0x33210000」と一致するか否かによってパターン情報のマッチが判断される。
また、図4に示すように、パターン設定値は、パターンID毎に、オフセット、パターンマッチ値、マスク値の3つを1つのセットとした、複数のテーブルセットを保持している。一のパケットについては、テーブルセットの全てについて一致した場合にのみ当該パケットがパターン情報にマッチしたと判断され、テーブルセットの何れか1つのセットでも一致しない場合は、当該パケットがパターン情報にマッチしなかったと判断される。なお、オフセット、パターンマッチ値、及びマスク値は、マッチングデータの一例である。
パケット種別情報501は、マッチングデータ(パケットの種別「1」等)を含み、パケットの種別を示す。パケット種別には、ユニキャスト、ブロードキャスト、マルチキャスト等を識別可能な情報がある。パケット種別情報501のパケット種別がパターン情報に設定されることで、受け取ったパケットが、当該パターン情報にマッチするパケットであるかを判断可能となる。
リクエストタイプ情報502、スコープ情報503、及びサービスタイプ情報504等のプロトコルに関する設定情報は、ネットワークプロトコルの種別によって異なるものとなる。図5の例では、SLP(Service Location Protocol)であるため、プロトコルに関する設定情報は、SLPに特化した設定情報となる。
スコープ情報503は、SLPのスコープを示す。SLPでは、一般に、受信されたパケット内のスコープが同一である機器についてのみ当該パケットの処理、応答を行い、異なるスコープの機器からのパケットについては無視する。スコープ情報503のスコープがパターン情報に設定されることで、受け取ったパケットが、当該パターン情報にマッチするパケットであるか(メインコントローラ210の保持するスコープと同一であるか)を判断可能となる。
サービスタイプ情報504は、SLPのサービスタイプを示す。SLPのパケットを受信した機器は、一般に、受信したパケット内のサービスタイプ、サービス属性に関連する処理、応答を行う。サービスタイプ情報504のサービスタイプがパターン情報に設定されることで、受け取ったパケットが、当該パターン情報にマッチするパケットであるか(メインコントローラ210の保持するサービスと同一であるか)を判断可能になる。
また、図5のパターン設定値の例では、パターンID毎にパケット種別やプロトコル種別に応じた複数の設定情報を1つのセットとして保持している。しかしながら、例えば、サービスタイプ情報504については、1つのパターンIDに対して複数のサービスタイプを保持することが可能である。
他方、受け取ったパケットのパケット種別、プロトコル種別(ポート番号)、プロトコル種別に応じた設定情報が、パターン情報に設定されている値の何れか1つでも一致しない値がある場合、当該パケットが当該パターン情報にマッチされないと判断される。なお、パケット種別、リクエストタイプ、スコープ、及びサービスタイプは、マッチングデータの一例である。
リクエストタイプ情報601、スコープ情報602、サービスタイプ情報603等のパケットに関する設定情報は、リクエストタイプ情報502、スコープ情報503、サービスタイプ情報504と同様に、ネットワークプロトコルの種別によって異なるものとなる。図6の例では、SNMP(Simple Network Management Protocol)であるため、パケットに関する設定情報は、SNMPに特化した設定情報となる。
リクエストタイプ情報601は、SNMPのリクエストタイプ(Get Request等)を示す。リクエストタイプ情報601のリクエストタイプがパターン情報に設定されることで、受け取ったパケットが、当該パターン情報にマッチするパケットであるか(SNMPのパケットであり、かつ同一のリクエストタイプであるか)を判断可能になる。
サービスタイプ情報603は、SNMPのサービスタイプ(オブジェクトID)を示す。また、オブジェクト情報604は、サービスタイプ情報603に対応している情報を示す。サービスタイプ情報603については、1つのパターンIDに対して複数保持することが可能である。また、オブジェクト情報604については、index値として複数の情報を保持することが可能である。SNMPのパケットを受信した機器は、一般に、受信したパケット内のオブジェクトIDに対応している情報を処理、応答する。
index605は、オブジェクトIDに対応している情報が複数存在する場合について、indexとindex毎の情報とを示す。受け取ったパケットが、あるパターン情報にマッチすると判断された場合、オブジェクトIDが存在し、それに対応するindexが存在するときは、index605の情報が当該パケットの送信元に送信される。ただし、オブジェクト情報604の情報と同様、送信されるのは、当該パターン情報の動作種別の設定が「代理応答」である場合に限られる。
なお、リクエストタイプ、スコープ、及びサービスタイプは、マッチングデータの一例である。
USB270からパターン設定値が入力された場合、S701にて、メインCPU211は、入力されたパターン設定値(パターンファイル)をUSB270から読み出す。ここで読み出されるパターン設定値は、例えば図4〜図6で示したものである。次に、S702にて、メインCPU211は、USB270から読み出されたパターン設定値を解析してパターンリスト(図8)を生成する。S703にて、メインCPU211は、生成したパターンリストを、CPU間通信によりネットワークコントローラ230へ転送する。
図8は、メインCPU211により生成されるパターンリストの一例を示す図である。パターン情報801は、図4のパターン設定値をもとにメインCPU211がS702で生成するパターンリストの一例である。パターン情報802は、図6のパターン設定値をもとにメインCPU211がS702で生成するパターンリストの一例である。
S901にて、サブCPU231は、CPU間通信により、S703でメインコントローラ210からパターンリストを受信する。S902にて、サブCPU231は、受信したCPU間メッセージがパターンリストの登録を要求するメッセージ(登録要求)であるか否かをチェックする。このとき、サブCPU231は、登録要求でないと判断した場合、処理を終了し、他方、登録要求であると判断した場合、S903に処理を進める。
S903にて、サブCPU231は、S901で受信したパターンリストを取得する。S904にて、サブCPU231は、取得したパターンリストから1つのパターンIDを取得し、RAM234に保持されているパターンリストとの照合を行う。RAM234に保持されているパターンリスト内に、取得した1つのパターンIDに一致するパターンIDが存在するかをチェックする。このとき、サブCPU231は、一致するパターンIDが存在しないと判断した場合、S906に処理を進め、他方、一致するパターンIDが存在すると判断した場合、S905に処理を進める。
S906にて、サブCPU231は、取得した1つのパターンIDにより識別されるパターン情報を、RAM234に保持されているパターンリストに追加登録する。なお、上書き登録する場合は、一致しているパターンIDにより識別されるパターン情報に対して上書き登録する。S907にて、サブCPU231は、S903で取得したパターンリストにS904で取得したパターンID以外のパターンID(未処理のパターンID)が存在するかをチェックする。このとき、サブCPU231は、未処理のパターンIDが存在すると判断した場合、未処理のパターンIDについてS904以降の処理を繰り返し、他方、未処理のパターンIDが存在しないと判断した場合、S908に処理を進める。
S908にて、サブCPU231は、パターンリストへの登録結果を、CPU間通信によりメインコントローラ210へ転送する。メインCPU211は、CPU間通信により登録結果を受信し、その結果を操作部240に表示する。
図10は、メインコントローラ210が省電力モード中に、リモート(PC102等)から送信されるパケット(パターンリストの更新要求等)に対するネットワークコントローラ230での処理(パケット受信時処理)に係るフローチャートの一例を示す図である。
ここで、図9のフローチャートに係る処理と、図10のフローチャートに係る処理の相違点について説明する。図9のフローチャートに係る処理は、通常電力モード時に、メインコントローラ210側から拡張I/F232を介してパターンリストを受信した際の処理であった。他方、図10のフローチャートに係る処理は、省電力モード時に、PC102からネットワークI/F235を介してパターンリストを受信した際の処理である点で異なる。
本フローチャートに係るプログラム、及びプログラムの実行に必要なデータは、ROM233に記憶されており、サブCPU231によってRAM234に読み出されて実行される。
まず、サブCPU231は、省電力モード時に、S1000でPC102からパケットを受信すると、S1001に処理を進める。S1001にて、サブCPU231は、ネットワークI/F235を介して受信したパケットがパターンリストの更新要求であるか否かをチェックする。このとき、サブCPU231は、更新要求でないと判断した場合、S1002に処理を進め、他方、更新要求であると判断した場合、S1003に処理を進める。
S1002にて、サブCPU231は、ROM233等からパターンリストを取得してパターンマッチ処理を行う。より具体的には、サブCPU231は、マッチするパターン情報があると判断した場合、動作種別に従って、「破棄」、「転送」、「代理応答」の何れかを決定して処理する。なお、サブCPU231は、マッチするパターン情報がないと判断した場合、例えば、受け取ったパケット(受信されたパケット)を破棄する。
S1004にて、サブCPU231は、メインコントローラ210を省電力モードから通常電力モードに復帰させ、パケットから取り出したパターン設定値を、CPU間通信により、メインコントローラ210へ転送する。なお、メインCPU211は、渡されたパターン設定値を図7のフローチャートに従って処理する。
S1007にて、サブCPU231は、RAM234に保持されているパターンリスト内の一致しているパターンIDのパターン情報におけるパターン設定更新可否が、更新可であるか否かをチェックする。このとき、サブCPU231は、更新不可であると判断した場合、S1009に処理を進め、他方、更新可であると判断した場合、S1008に処理を進める。
S1009にて、サブCPU231は、受け取ったパターンリストにS1005で取得したパターンID以外のパターンID(未処理のパターンID)が存在するかをチェックする。このとき、サブCPU231は、未処理のパターンIDが存在すると判断した場合、未処理のパターンIDについてS1005以降の処理を繰り返し、他方、未処理のパターンIDが存在しないと判断した場合、S1009に処理を進める。また、S1009にて、サブCPU231は、パターンリストの登録結果を、ネットワークI/F235を介してパケットの送信元(PC102)に送信する。
メインCPU211は、受信した更新要求に付加されているデータを取得し、取得したデータがパターンリストであるか、図4、図5、図6に示すようなパターン設定値であるかをチェックする。このとき、メインCPU211は、パターンリストであると判断した場合、S703の処理を行うことで、当該パターンリストをネットワークコントローラ230のサブCPU231へ転送する。他方、メインCPU211は、受信した更新要求に付加されているデータが図4、図5、図6に示すようなパターン設定値であると判断した場合、S702及びS703の処理を行う。メインCPU211は、これらの処理を行うことでパターン設定値からパターンリストを生成してネットワークコントローラ230へ転送する。
また、上述した構成によれば、メインコントローラ210の省電力モードを維持しつつ、ネットワークコントローラ230においてパターンリストを更新することが可能となる。即ち、省電力モードを維持しつつ、最新のパターンリストを使用して受信されるパケットに対するパターンマッチ処理を行うことができるので、より省電力モードを維持することが可能となる。
本実施形態では、操作部240からパターン設定値が入力される構成について説明する。なお、本実施形態では、第1の実施形態と異なる構成について主に説明する。
また、本実施形態では、ネットワークコントローラ230で保持されているパターンリストが読み込まれて操作部240の画面に表示され、パターンリストの登録および更新を可能にする構成を例に挙げて説明するが、この構成に限られるものではない。例えば、単にパターン設定値の登録を可能にする構成であってもよい。
サービスタイプ項目1103は、PC102からの要求の対象となるサービスタイプを示す。例えば、プロトコル種別項目1102がSLPである場合、サービスタイプ項目1103は、SLPのサービスタイプを示し、プロトコル種別項目1102がSNMPである場合、サービスタイプ項目1103は、オブジェクトID(OID)を示す。詳細属性項目1104は、サービスタイプ項目1103のサービスタイプに対する詳細属性、Indexを示す。内容項目1105は、個々のサービスタイプの詳細属性に対する説明を示す。
OKボタン1109は、図11及び図12の画面でのユーザ操作で設定された情報をパターン情報として登録、パターン情報を削除等することを確定するためのUIである。OKボタン1109が押下されると、UI処理部308は、例えば、設定された情報をパターン設定値としてパターン生成部306に渡す。それ以降の処理については、第1の実施形態での図7、図9に示す処理と同一であるので説明を省略する。Cancelボタン1110は、図11及び図12の画面でのユーザ操作で設定、削除された情報を全てキャンセルするためのUIである。
プロトコル種別項目1201は、パターンマッチ処理を行うパケットのプロトコルの種別を選択するためのUIである。プロトコル種別項目1201は、ここではプロトコル名を選択する形態となっているが、プロトコルのポート番号を入力する形態であってもよい。パターン設定有効/無効項目1202は、図12で表示されているパターン設定値の有効/無効を選択するためのUIである。パケット種別項目1203は、PC102から送られるパケットの種別の判定に用いられる情報を選択するためのUIである。パケット種別項目1203では、ユニキャスト、マルチキャスト、ブロードキャストの何れかを選択することが可能である。
要求種別項目1204は、プロトコル種別毎の要求の種別を選択するためのUIである。例えば、プロトコル種別がSLPである場合、要求種別項目1204では、Service Request、Attribute Request等の選択が可能である。例えば、プロトコル種別がSNMPである場合、要求種別項目1204では、Get Request等の選択が可能である。
スコープ項目1206は、PC102からの要求の対象となるサービスにおけるスコープを入力するためのUIである。例えば、プロトコル種別項目1201のプロトコル種別がSLPである場合、スコープ項目1206は、SLPのサービススコープの入力となる。また、例えば、プロトコル種別項目1201のプロトコル種別がSNMPである場合、スコープ項目1206は、Community名の入力となる。サービスタイプ項目1207は、PC102からの要求の対象となるサービスタイプを入力するためのUIである。サービスタイプ項目1207は、例えば、プロトコル種別項目1201のプロトコル種別がSLPである場合、SLPのサービスタイプを入力可能とし、プロトコル種別項目1201のプロトコル種別がSNMPである場合、OIDを入力可能とする。
詳細属性項目1208は、サービスタイプ項目1207のサービスタイプに対する詳細属性、Indexを入力するためのUIである。設定値項目1209は、サービスタイプ項目1207のサービスタイプの、個々の詳細属性項目1208に対する値、情報を入力するためのUIである。内容項目1210は、サービスタイプ項目1207のサービスタイプの個々の詳細属性に対する説明を入力するためのUIである。
自動入力ボタン1211は、押下の前段階としてプロトコル種別項目1201及びサービスタイプ項目1207の入力が完了していることを必須とする。自動入力ボタン1211の押下によって自動入力される設定項目は、少なくともパケット種別項目1203、スコープ項目1206、詳細属性項目1208、及び設定値項目1209である。
このようなUIを用意することによって、機器の操作者によるパターン設定値の作成の手間を軽減することが可能となる。また、PC102において図11及び図12に示すような画面を表示してパターン設定値の作成を可能にする構成を採用してもよい。この構成は、省電力モード時におけるパターンマッチ処理に用いられるパターンリストの登録に、より有用なものとなる。
上述したメインコントローラ210は、第1の情報処理装置(第1のコンピュータの一例)であり、ネットワークコントローラ230は、第2の情報処理装置(第2のコンピュータの一例)である。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
Claims (7)
- 第1の電力モード、及び前記第1の電力モードよりも電力の消費が小さい第2の電力モードを有する第1の情報処理装置と、前記第1の情報処理装置およびネットワークを介して接続された外部装置と通信可能な第2の情報処理装置とを有するデータ処理装置であって、
前記ネットワークからのパケットに対する処理を示す処理情報と、前記パケットを識別可能な識別情報とを含む定義情報を前記第1の情報処理装置および前記外部装置の少なくとも一方から受信する受信手段と、
前記第2の電力モードにおいて前記外部装置から送信されたパケットが受信されると、前記パケットを解析して前記受信手段で受信された定義情報に含まれる識別情報をもとに前記パケットに対応する定義情報を特定し、前記定義情報に含まれる処理情報に従って処理を行う処理手段と、
を有することを特徴とするデータ処理装置。 - 前記処理手段は、前記処理情報に従って、前記パケットを破棄する処理、前記パケットに対する応答パケットを生成して前記外部装置に送信する処理、及び前記第1の電力モードを復帰させて前記第1の情報処理装置に前記パケットを送信する処理の何れかの処理を行うことを特徴とする請求項1記載のデータ処理装置。
- 前記受信手段は、前記第1の電力モードにおいて前記第1の情報処理装置で入力された情報をもとに生成された定義情報を、前記第2の電力モードに切り替えられるまでに前記第1の情報処理装置から受信することを特徴とする請求項1記載のデータ処理装置。
- 前記受信手段は、前記第2の電力モードにおいて前記外部装置から定義情報を受信することを特徴とする請求項1記載のデータ処理装置。
- 前記受信手段で受信される定義情報には、前記定義情報を有効にするか否かを示す情報、及び前記定義情報の更新を許可するか否かを示す情報が更に含まれることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項記載のデータ処理装置。
- 第1の電力モード、及び前記第1の電力モードよりも電力の消費が小さい第2の電力モードを有する第1の情報処理装置と、前記第1の情報処理装置およびネットワークを介して接続された外部装置と通信可能な第2の情報処理装置とを有するデータ処理装置が実行する情報処理方法であって、
前記ネットワークからのパケットに対する処理を示す処理情報と、前記パケットを識別可能な識別情報とを含む定義情報を前記第1の情報処理装置および前記外部装置の少なくとも一方から受信する受信工程と、
前記第2の電力モードにおいて前記外部装置から送信されたパケットが受信されると、前記パケットを解析して前記受信工程で受信された定義情報に含まれる識別情報をもとに前記パケットに対応する定義情報を特定し、前記定義情報に含まれる処理情報に従って処理を行う処理工程と、
を有することを特徴とする情報処理方法。 - 第1の電力モード、及び前記第1の電力モードよりも電力の消費が小さい第2の電力モードを有する第1のコンピュータと、前記第1のコンピュータおよびネットワークを介して接続された外部装置と通信可能な第2のコンピュータとを有するデータ処理装置で実行されるプログラムであって、
前記ネットワークからのパケットに対する処理を示す処理情報と、前記パケットを識別可能な識別情報とを含む定義情報を前記第1のコンピュータおよび前記外部装置の少なくとも一方から受信する受信工程と、
前記第2の電力モードにおいて前記外部装置から送信されたパケットが受信されると、前記パケットを解析して前記受信工程で受信された定義情報に含まれる識別情報をもとに前記パケットに対応する定義情報を特定し、前記定義情報に含まれる処理情報に従って処理を行う処理工程と、
を前記第2のコンピュータに実行させるプログラム。
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