JP2006279821A - 画像処理装置およびスリープ状態復帰方法およびプログラム - Google Patents

画像処理装置およびスリープ状態復帰方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ネットワークコントローラのハードウェアの制限に依存することなく、スリープモードから復帰させるパケットパターンを数の制限のなく用いて、装置の動作モードをスリープモードからノーマルモードへ復帰させることと、システム全体としての消費電力を抑えることの双方を実現すること。
【解決手段】ノーマルモードにおいて電力供給される第1の電源系統に属するメインCPU1−1より消費電力が小さく、スリープモードにおいて電力供給される第2の電源系統に属するデバイス用CPU1−12が、前記スリープモードにおいてネットワークI/F1−14を介して受信するパケットデータを監視し、該受信したパケットデータのパターンがデバイス用メモリ1−13に記憶されている各パケットデータの少なくとも1つと一致した場合に、前記スリープモードから前記ノーマルモードへ動作モードを復帰させるよう制御する構成を特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、機器のアイドル期間中に機器全体の消費電力を押さえるため、機器内部の電力を落とすスリープモードを実装している画像処理装置に関する。
特許文献1(特開2002−178604号公報)には、パワーセーブモードに入っている機器に対して、ウォーミングアップコマンドを送信することにより、機器のモードがパワーセーブモードからノーマルモードに移行する画像処理装置が開示されている。
特開2002−178604号公報
しかしながら、上記従来の技術を実現するために、パワーセーブモード(以下、スリープモードと称する)から機器の電力状態をノーマルモード(機器内の全ての装置に電力供給可能なモード)にするためのコマンドパケットを識別するため、ネットワークコントローラのハードウェアに特定のコマンドパターンを認識できるような機能を設けることなどで実現していた。
この場合、ハードウェアの仕様に依存するため、ネットワークコントローラが認識できるコマンドパターンの上限が設けられていて、多種類のコマンドパターンを認識するができなかった。
また、同様の仕組みをソフトウェアで実現しようとした場合、ネットワークコントローラが受信してメモリ上に展開されたパケットをメインCPUにより実行されるソフトウェアプログラムを用いてメモリに記憶された多数のコマンドパターンとのパターンマッチングを行い、スリープモードからノーマルモードへ切り替えタイミングを検知することができた。。しかし、この構成では、スリープモードにおいてもメインCPUに常に電力供給していなければならず、システム全体として消費電力を抑えることが困難であった。
さらに、スリープモード時にネットワークコントローラに、コマンドパターンに応じた多種応答処理を行わせることも、同様に、ネットワークコントローラのハードウェアの仕様に依存するため、通常のネットワークコントローラでは実施できなかった。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、本発明の目的は、スリープモードにおいて、画像処理機能を制御する第1の制御手段への電力供給を遮断して省電力を実現しつつ、第2の制御手段が通信手段を介して受信したパケットデータのパターンに基づいてスリープモードからノーマルモードへの復帰を適切に制御することができる画像処理装置及び画像処理装置におけるスリープ復帰方法を提供することである。
本発明は、画像処理機能を制御する第1の制御手段を有し、所定の条件に応じて前記第1の制御手段を含む第1の電源系統への電力供給を行うノーマルモードから、前記第1の電源系統への電力供給を遮断するスリープモードへ動作モードを移行可能な画像処理装置であって、前記スリープモードにおいて電力供給される第2の電源系統に属し、ネットワークを介して外部装置と通信可能な通信手段と、前記第2の電源系統に属し、前記スリープモードにおいて前記通信手段を介して受信したパケットデータを監視する第2の制御手段と、前記第2の電源系統に属し、1又は複数種類のパケットデータのパターンを記憶する第1の記憶手段とを有し、前記第2の制御手段は、前記スリープモードにおいて、前記通信手段を介して受信したパケットデータのパターンが前記第1の記憶手段に記憶されているパケットデータのパターンの少なくとも1つと一致した場合に、前記画像処理装置の動作モードを前記スリープモードから前記ノーマルモードへ復帰させるよう制御することを特徴とする。
本発明によれば、スリープモードにおいて、画像処理機能を制御する第1の制御手段への電力供給を遮断して省電力を実現しつつ、第2の制御手段が通信手段を介して受信したパケットデータのパターンに基づいてスリープモードからノーマルモードへの復帰を適切に制御することができる画像処理装置及び画像処理装置におけるスリープ復帰方法を提供することができる。
また、スリープモードにおいて、通信手段を介して受信したパケットデータのパターンがスリープモードから復帰するためのパターンであるか、画像処理装置に所定の処理を実行させるためのパターンであるかに応じて適切に制御することができる画像処理装置及び画像処理装置におけるスリープ復帰方法を提供することができる。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態を示すネットワーク機器を適用可能な画像処理装置内部の基本的な構成を示すシステムブロック図である。
図1において、1は本発明のネットワーク機器を適用可能な画像処理装置である。画像処理装置1において、1−1はメインCPU(即ち、中央処理装置)であり、この画像処理装置全体の制御及び演算処理等を行うものである。1−2はフラッシュROM即ち読み出し専用メモリであり、システム起動プログラムやプリンタエンジンの制御を行うプログラムや、文字データ、文字コード情報等の記憶領域である。通常時は、ROMとして動作するが、プログラムにより電気的に内部のデータを消去およぶ書き込みが可能であるフラッシュROMである。
1−3はRAM即ちランダムアクセスメモリであり、使用制限のないデータ記憶領域で、フラッシュROM1−2等から読み出されたダウンロードにより追加登録されたフォントデータの展開領域と使用したり、様々な処理毎にプログラムやデータがロードされ実行される。本システムには2つメモリが存在するが、1−3メモリは、電力モードがスリープモードに入った際は、セルフリフレッシュモードになり内部のデータは保持される。
1−4は、例えばハードディスク等の外部記憶装置であり、印刷装置が受け付けた印刷ジョブをスプールしたり、印刷データ等が格納されたり、作業用の領域として利用したりする。1−5は液晶などの表示部であり、表示画像を展開するVRAMを所有している。
1−5表示部は、印刷装置の設定状態や、現在の印刷装置内部の処理、エラー状態などの表示などに使用される。1−6は操作部であり、ハードキーによる操作部と、1−5表示部の表面に装着されているタッチパネルが存在する。なお、この操作部1−6を用いた処理(操作)としては印刷装置の設定を変更を行ったり、リセットするために使用される。
1−7はエンジンインタフェースであり、実際にエンジンを制御するコマンドやデータ等のやり取りするインタフェースである。ここでのエンジンとはスキャナおよびプリンタを指す。1−8はスキャナ(スキャナエンジン)である。1−9はプリンタ(プリンタエンジン)である。
1−10はシステムバスであり、前記各構成要素間(1−1〜1−7,1−11)のデータの通路となる。1−11は、システムバス1−10とサブシステムバス1−16とのデータの橋渡しを行うバスブリッジである。
1−12はデバイス用のCPUであり、サブシステムバス1−16上にある各構成要素を制御するものである。1−13はデバイス用メモリであり、サブシステムバス1−16上の各構成要素のデバイスを制御するためのプログラム(画像処理装置1の起動時等にメインCPUによりフラッシュROM1−2等から読み出され転送されたプログラム)が展開されたり、各デバイスとの入出力データが展開される場所である。
1−14はネットワークインタフェース(ネットワークI/F)であり、このインタフェースを介して機器がネットワーク(LAN等)に接続される。1−15は外部インタフェースであり、パラレル(またはシリアル)などのインタフェースを介してホストコンピュータと接続される。
サブシステムバス1−16は、前記構成要素1−11〜1−15間のデータの通路となるべきものであり、スリープ動作中での本バス上をデータが通路と使用する。
図2は、図1で示した画像処理装置1における電源制御系を図式化した図であり、図1と同一のものには同一の符号を付してある。
図2において、2−1は、ノーマルモード時に通電を行う第1の電源系のブロックを示しており、スリープモード時において、2−1の各ブロックに第1の電源から電力は供給されない。ただし、2−1の各ブロックの内、メモリ1−3だけは、スリープモードにおいてもセルフリフレッシュ動作に必要な電力が第1の電源から供給されるよう構成されている。2−2は、ノーマルモード時もスリープモードにおいても第2の電源から電力供給が行われている第2の電源系のブロックを示している。
なお、第1の電源と第2の電源とは、物理的に異なる電源回路から構成され、各々の電源回路について独立に電力供給をする/しないを切り替えられるようなものであっても良い。また、物理的に同一な電源回路で構成され、電源回路から電力を供給する系統を少なくとも2系統設けて、各々の系統について独立に電力供給をする/しないを切り替えられるようなものであっても良い。また、第1の電源と第2の電源に相当する電源回路は、例えば、デバイス用CPU1−12により制御されるように構成しても良い。
なお、ここでは、デバイス用CPU1−12は、メインCPU1−1より、消費電力の小さいものとする。
また、他の実施形態として、メインCPU1−1が、スリープモード移行時に、メインメモリ1−3に記憶された情報を、ハードディスク等の不揮発性の外部記憶装置に退避させ、スリープモードにおいてメインメモリ1−3への電力供給も遮断し、スリープモードに復帰した後に、外部記憶装置に記憶された情報をメインメモリ1−3に戻すように構成してもよい。
以下、図3〜図6を参照して、本発明の第1実施形態を示すネットワーク機器における制御処理動作について説明する。
図3は、第1実施形態のネットワーク機器における第1の制御処理動作の一例を示すフローチャートであり、スリープモードに移行する前、スリープモードからノーマルモードへ復帰する際に、メインCPU1−1によりメモリ1−3上で実行されるプログラムのシーケンスに対応する。なお、図中のS301〜S304はメインCPU1−1による各ステップを示す(S305については後述する)。
まず、ステップS301において、メインCPU1−1は、スリープモードに移行する前に、スリープモードからノーマルモードに復帰する条件(トリガ)となるパケットのパターン(1又は複数)を記憶媒体(フラッシュROM1−2、メモリ1−3、又は、外部記憶装置1−4等)から読み出して、デバイス用CPU1−12上で動作するプログラムに通知する。
そのあと、ステップS302において、メインCPU1−1は、スリープするかどうかの条件判定(一定時間処理するジョブがない、又は、指定時間になった等の条件の判定)を行い、条件を満たさない場合(一定時間処理するジョブがある、且つ、指定時間になっていない等の場合)は、条件を満たすまでステップS302の判断を繰り返し、条件を満たした場合(一定時間処理するジョブがない、又は、指定時間になった等の場合)は、ステップS303に処理を移行させる。
そして、ステップS303において、メインCPU1−1は、デバイス用CPU1−12にメインCPU1−1がスリープモードに入ることを通知し、ステップS304において、スリープモードに移行するため第1の電源からブロック2−1への電力供給を遮断する処理を行う。
第1の電源からブロック2−1への電力供給が遮断されると、ブロック2−1を構成するメインCPU1−1への電力供給も遮断され、CPU1−1はプログラムを実行することができなくなる。メインCPU1−1は、ステップS305に示すように、デバイス用CPU1−12によって第1の電源からメインCPU1−1への電力供給を再開する処理をしてもらうまでは、停止状態となる。そして、第1の電源からブロック2−1への電力供給が再開されると、メインCPU1−1は復帰する(ノーマルモードに戻る)。
このように、ステップS305は、メインCPU1−1の処理そのものを示すものではないが、第1の電源からブロック2−1への電力供給が遮断されて、メインCPU1−1が停止状態となった後、デバイス用CPU1−12によって第1の電源からブロック2−1への電力供給が再開されることにより、メインCPU1−1が復帰する様子を示している。
図4は、第1実施形態のネットワーク機器における第2の制御処理動作の一例を示すフローチャートであり、スリープモードに移行する前、スリープモードからノーマルモードへ復帰する際に、デバイス用CPU1−12によりデバイス用メモリ1−13上で実行されるプログラムの処理に対応する。なお、図4において、S401〜S407は各ステップを示す。
まず、図3のステップS301でメインCPU1−1がスリープモードからノーマルモードへ復帰する条件(トリガ)となるパケットパターン(スリープモード中に受信パケットと比較してノーマルモードに移行すべきかどうかを判断するパケットのパターン)の通知を受けて、デバイス用CPU1−12は、ステップS401において、デバイス用メモリ1−13上に、メインCPU1−1から通知されたパケットパターンを登録する。このデータの登録の方法は、後述する図5,図6に示すデータ形式でデバイス用メモリ1−13上に格納する。詳細は後に説明する。
そして、ステップS401でスリープモードにおいて監視すべきパケットパターンを登録した後は、ステップS402において、デバイス用CPU1−12は、メインCPU1−1からスリープモードに移行する旨の通知(図3のステップS303)を受けたか否かを判定し、通知を受けていないと判定した間は、ステップS403に処理を行い、ステップS402に処理を戻す。
ステップS403では、デバイス用CPU1−12は、通常のネットワークパケットの送受信を行うため、ネットワークI/F1−14のロジックに、ネットワークI/F1−14で受信するパケットをメイン側メモリ1−2に送信するように設定しておき、且つメインCPU1−1から送信依頼を受けたデータをネットワークI/F1−14から送信するように設定しておく。
一方、ステップS402で、デバイス用CPU1−12が、メインCPU1−1からスリープモードに移行する旨の通知を受けたと判定した場合には、ステップS404において、ネットワークI/F1−14から受信するネットワークパケットをデバイス用メモリ1−13に格納するようにネットワークI/F1−14のロジックに設定をする。
この後、デバイス用CPU1−12は、デバイス用メモリ1−13に格納されるネットワークパケットのデータと、ステップS401で登録したパケットパターンとの比較を開始する。
そして、ネットワークI/F1−14でパケットが受信されると、受信されたパケットはデバイス用メモリ1−13に格納され、ステップS405において、デバイス用CPU1−12は、受信されデバイス用メモリ1−13に格納されるネットワークパケットのデータと、ステップS401で登録したパケットパターンとの比較を行い、ステップS406において、該比較の結果該当パターンと一致したか否かを判定する。
ステップS406で、デバイス用CPU1−12が、受信されたデバイス用メモリ1−13に格納されるネットワークパケットのデータとステップS401で登録したパケットパターンとが一致したと判定した場合には、ステップS407に処理を進める。
そして、ステップS407において、デバイス用CPU1−12は、第1の電源からブロック2−1への電力供給を再開する処理を行い、ステップS403に処理を移行して、ネットワークI/F1−14の設定を、受信したパケットをメインCPU1−1側に送信するように変更する。
なお、第1実施形態では、スリープモードからノーマルモードに復帰するためのパケットパターンは、メインCPU1−1側からデバイスCPU1−12側に通知されてデバイス用メモリ1−13に登録される構成について説明したが、デバイスCPU1−12側にROM等を設け、予めROM等に記憶させておく構成も、本発明に含まれることはいうまでもない。
以下に、スリープモードにおいてデバイス用CPU1−12が実行する受信パケットの処理について補足する。
ノーマルモードにおいて、デバイス用CPU1−12は、ネットワークI/F1−14を介して受信した受信パケットを、DMA(Direct Memory Accesss)の機能を用い、メインCPU1−1が管理するメモリ1−3上に記憶させ、メインCPU1−1上で動作しているOSが持っているプロトコルスタック(例えば、TCP/IP,UDP/IP,AppleTalk,NetWare等)にデータを渡す。
しかし、スリープモードにおいては、メインCPU1−1が電力が供給されない停止状態であるため、デバイス用CPU1−12は、ネットワークI/F1−14を介して受信した受信パケットを、メインCPU1−1上で動作しているOSが持っているプロトコルスタックに渡すことが出来ない。
そして、デバイス用CPU1−12は、ネットワークI/F1−14を介して受信した受信パケットが、スリープモードからノーマルモードへ復帰する条件(トリガ)となっていない一般のパケット(ユニキャスト,ブロードキャストパケット,マルチキャストパケット等)である場合は、受信したパケットで返答が必要なパケットに対して返答をするため、デバイス用CPU1−12上で動作するOSにプロトコルスタックプロトコルスタック(例えば、TCP/IP,UDP/IP,AppleTalk,NetWare等)を持たせ、返答パケット(例えば、パケットを無事受け取った旨の返答パケット)を作成して返答するように構成している。
また、パケットを画像処理装置1へ送信するLAN上のネットワーク機器は、ARPテーブル(Address Resolution Protocol Table/ネットワーク機器のMacアドレスとIPアドレスの対応表)を持ってるが、一定時間内にARPテーブルに登録されているネットワーク機器(例えば、画像処理装置1)とのデータの送受信がない場合、ネットワーク機器がもつARPテーブルからそのネットワーク機器のMacアドレスとIPアドレスの対応情報が消去されてしまう。つまり、パケットを画像処理装置1へ送信するLAN上のネットワーク機器は、APRテーブルに画像処理装置1に関する情報があれば、画像処理装置1に、ユニキャスト(ネットワーク上の特定のある1つのノードだけを対象とした通信)をすることが可能である。ところが、ARPテーブルに画像処理装置1に関する情報がなければ、ネットワーク機器は、まず画像処理装置1を含めたネットワーク上の全てのネットワーク機器へブロードキャストで画像処理装置1のMACアドレスを取得する為のパケットを送信することになる。この際、画像処理装置1がスリープモードである場合には、このブロードキャストパケットに対する返答も、デバイス用CPU1−12が行うものとする。
また、ユニキャスト又はブロードキャストによりLAN上のネットワーク機器からパケットを受信した画像処理装置1は、スリープモードにおいてパケットを受信した場合に、「スリープモード」状態である旨の通知もネットワーク機器に対して行うように構成してもよい。
図5は、図4のステップS401において1つのパケットパターンをデバイス用メモリ1−13上に格納するときのメモリ構成図である。
なお、第1実施形態では、比較パターン(パケットパターン)の登録は、1つのパターンでもよいし、複数に分かれたパターンでも登録できるようなフォーマットにしてあるが、本発明はこのフォーマットに限定されるものではない。
図5において、5−1は、パケットパターン記述テーブル(Packet Pattern Descriptor Table)である。パケットパターン記述テーブル5−1に記憶される要素としては、5−2、5−3、5−4、5−5がある。まず、5−2はパケット先頭からのオフセットアドレス(Offset Address)、5−3はパケットパターン長(Packet Pattern Length)、5−4はパケットパターンデータ(Packet Pattern Data)が格納されているパケットパターンアドレスポインタ(Packet Pattern Data Address Pointer)、5−5は次のパケットパターンを記載する記述テーブルのアドレス(Next Descriptor Address Pointer)を示す。なお、アドレス5−5が「0x0」の場合は、引き続き比較するべきパケットパターンが記憶されていないことを示す。
5−6は、パケットパターンデータ(Packet Pattern Data)が格納されているアドレスである。図5中の矢印で示すように、パターンデータアドレスポインタ5−4は、パケットパターンデータ5−6の先頭アドレスを示している。
図6は、図4のステップS401においてデバイス用メモリ1−13に登録するパケットパターンデータの登録領域を示すメモリ構成図である。
図6において、6−1は、スリープモードからノーマルモードに復帰させるための第1のパケットパターンデータの記憶領域を示すアドレスポインタと、第1のパケットパターンデータに続く第2のパケットパターンデータの記憶領域を示すアドレスポインタを含む記述テーブルである。
記述テーブル6−1を構成する要素には、6−2及び6−3がある。まず、6−2は、図5で既に説明したパケットパターン記述テーブル5−1のアドレスを示すポインタ(Packet Pattern Descriptor Table Address Pointer)である。そして、6−3は、次の記述テーブル6−1のアドレスを示すポインタ(Next Descriptor Table Address Pointer)である。この値が「0x0」である場合、次に続く記述テーブルポインタが記憶されていないことを示す。
このように、画像処理装置1は、図5,図6に示した構造をもつ記述テーブル6−1を持つことにより、1つのネットワークパケットの複数箇所をパケットパターンとして登録することが出来る。
この図5,図6に示した構造のメモリ領域を利用して、デバイス用CPU1−12は、図4のステップS405,S406の処理を行う。詳細には、デバイス用CPU1−12は、ネットワークI/F1−14を介してデバイス用メモリ1−13に格納されたパケットデータと、図5,図6に示した記述テーブルを読み、比較することで、ステップS405,S406の比較処理を行う。
なお、図5,図6に示した構成は、本発明を限定するものではなく、複数のパケットパターンを登録可能な構成であればどのような構成で複数のパケットパターンをデバイス用メモリ1−13に登録してもよい。
以上示したように、従来のようにネットワークI/F1−14のハードウェアの制限に依存することなく、スリープモードから復帰するパケットパターンを数の制限なく複数パターン登録し、復帰制御させることが可能になる。
まず、画像処理装置1がスリープモードからノーマルモードに復帰するための複数種類のパケットデータとして、画像処理装置1のブロック2−1に対して電力供給を開始してスリープモードからノーマルモードに復帰するための「パケットA」,画像処理装置1のブロック2−1内のコントローラ部とプリンタ部1−9のみ電力を供給し、スキャナ1−8部分には電力供給をせずに、スリープモードからノーマルモードに復帰させる「パケットB」を画像処理装置1に登録しておく。そして、LAN上のネットワーク機器は、画像処理装置1のブロック2−1の全てに対して電力供給を開始してスリープ復帰をしたい場合には「パケットA」を送信し,ネットワーク機器内のコントローラ部(1−1〜1−7)とプリンタ部1−9のみ電力を供給し、スキャナ1−8部分には電力供給をさせずに、スリープモードからノーマルモードに復帰させる場合には「パケットB」を送信するようにする。そうすると、LANと通信可能なネットワーク機器からLANに接続された画像処理装置1のスリープモードからノーマルモードへの復帰状態の制御(復帰制御)を適切に実行することができる。
もちろん、「パケットA」及び「パケットB」をLAN上のネットワーク機器に予め登録しておき、LAN上の全てのネットワーク機器に対して前述した復帰制御を行いたい場合は、画像処理装置1から「パケットA」及び「パケットB」をLAN上のネットワーク機器に対してブロードキャストし、ブロードキャストされたパケットを受信したネットワーク機器がパケットを登録すれば良い。また、LAN上の特定の1つのネットワーク機器に対して前述した復帰制御を行いたい場合は、画像処理装置1から「パケットA」及び「パケットB」を特定の1つのネットワーク機器に送信し、パケットを受信したネットワーク機器がパケットを登録すれば良い。また、LAN上の特定の複数のネットワーク機器に対して前述した復帰制御を行いたい場合は、画像処理装置1から「パケットA」及び「パケットB」をその特定の複数のネットワーク機器にマルチキャストすることにより、LAN上の各ネットワーク機器の復帰状態を制御することができる。
なお、ここでは、ネットワーク機器の全体,ネットワーク機器内のコントローラ及びプリンタ1−9の復帰を制御する場合について説明したが、本発明は、これに限られるものではなく、ネットワーク機器内の復帰させたい部分の組み合わせに対応して、幾とおりにもパケットパターンを登録でき、該登録されたパケットを用いて復帰制御を実行することが可能である。
なお、本実施形態では、スリープモードから復帰するためのパケットパターンのみをスリープモード移行の前にメインCPU1−1側からデバイス用CPU1−12側に通知してデバイス用メモリ1−13に登録する構成について説明したが、スリープモードから復帰するためのパケットパターンのみでなく復帰以外の各種処理に対応したパケットパターンを、記憶媒体(フラッシュROM1−2,メモリ1−3,外部記憶装置1−4)等から読み出して、図3のステップS301でメインCPU1−1側からデバイス用CPU1−12側に通知して、図4のステップS401でデバイス用メモリ1−13に登録するように構成してもよい。
この構成の場合、デバイス用CPU1−12側では、図4のステップS406で、復帰以外の各種処理に対応したパケットパターンと受信したパケットパターンが一致した場合には、ステップS406からステップS405へ処理を戻す前に、一致したパケットパターンに対応する処理を行って、ステップS405に処理を戻すように制御するものとする。
例えば、図3のステップS301又はS303等で、メインCPU1−1は、機器の情報(エラー情報,警告情報,トナー量,紙量等の資源情報,オプション情報(給紙オプション,排紙オプション,両面ユニット,スキャナADF等の有無)等を、デバイスCPU1−12側に通知しておく。そして、図4のステップS401又はS404等で、デバイスCPU1−12は、上記メインCPU1−1から通知された機器の情報をデバイス用メモリ1−13に記憶しておく。
そして、図4のステップS406で、各種機器の情報の問い合わせに対応するパケットを受け取ったと判定した場合には、上記デバイス用メモリ1−13から、受信したパケットに対応する情報を読み出して、返答パケットを生成して返信して、ステップS405に処理を戻すように構成してもよい。
この構成により、スリープモードのままで(即ち、省電力状態のままで)、画像処理装置1の詳細な情報を返信することができる。よって、同一LAN上にあるパーソナルコンピュータに画像処理装置1のドライバプログラムをインストールする際等に、画像処理装置1がスリープモードであったとしても、画像処理装置1はスリープモードのままで、機器の情報をパーソナルコンピュータに返信することができる。このため、従来のように、スリープモードからノーマルモードに復帰させることがないため、ネットワーク機器の情報が返信されるまでのレスポンスタイムが短縮され、ドライバプログラムのインストール時間を短縮することができるとともに、無駄な電力を消費することなく画像処理装置1に接続される機器の機器情報を迅速に収集することができる。
〔第2実施形態〕
以下、本発明の第2実施形態について図面を参照して説明する。
第2実施形態では、スリープモードからノーマルモードに復帰するためのパケットパターンをネットワークを介して通信可能なネットワーク機器から画像処理装置1に設定可能な構成について説明する。
なお、第2実施形態において、画像処理装置1のシステム構成は、第1実施形態に示した構成例と同じである。
図7は、第2実施形態を示すネットワーク機器に対してユーザ設定を行う際のネットワーク概念図である。
図7において、7−2は、スリープモードを有する画像処理装置1に対して、スリープモードを解除したいジョブのアプリケーションを所有している情報処理装置(PC;パーソナルコンピュータ)である。7−3は、画像処理装置1とPC7−2とを接続するローカルエリアネットワーク(LAN)である。
以下、図8を参照して、本発明の第2実施形態を示すネットワーク機器における制御処理動作について説明する。
図8は、本発明のネットワーク機器における第3の制御処理動作の一例を示すフローチャートであり、本発明の第2実施形態においてユーザがスリープモードから復帰すべきパケットパターンを登録する処理に対応する。なお、図8中、S801〜S804は画像処理装置1側の各ステップを示し、メインCPU1−1によりメモリ1−3上で実行されるプログラムの各ステップに対応する。また、S810はPC7−2側のステップを示し、PC7−2のCPUによりメモリ上で実行されるプログラムのステップに対応する。
まず、画像処理装置1のユーザが操作部1−6を使用して、PC7−2のIPアドレスを指定すると、メインCPU1−1は、画像処理装置1の動作モードをパケットパターン登録モードに移行させる(S801;パケットパターン登録モード設定)。なお、パケットパターン登録モードとは、LAN上のネットワーク機器から画像処理装置1が受け取ったパケットパターンをメモリ1−3に登録するためのモードである。画像処理装置1は、このパケットパターン登録モードが設定されている場合には、外部装置(ネットワーク機器)から画像処理装置1を動作させるための所定のコマンドを受け取っても、そのコマンドに応じた画像処理動作等は実行されない。
上記操作の後、ユーザがPC7−2を操作して、画像処理装置1の動作モードをスリープモードからノーマルモードに復帰させたいアプリケーションのJOB実行を指示すると、PC7−2のCPUは、この操作を検知して、ステップS810において、画像処理装置1をスリープモードからノーマルモードに復帰させるためのパケットパターンを生成して画像処理装置1に送信する。なお、ステップS810では、パケットパターンを画像処理装置1に送信する処理を複数回(任意)繰り返すように動作させてもよい。
そして、画像処理装置1側のメインCPU1−1は、ステップS802において、ステップS810でPC7−2から送信されたパケットパターンをネットワークI/F1−14を介して受信する(同一のパケットパターンが複数回送信されている場合には複数回受信する)。
そして、ユーザが、画像処理装置1の操作部1−6を使用してステップS801で設定したパケットパターン登録モードを解除する操作を行うと、メインCPU1−1は、この操作を検知して、ステップS803において、パケットパターン登録モードを解除する。
次に、ステップS804において、メインCPU1−1は、パケットパターン登録モードにおいて受信したパケットパターンを、画像処理装置1の表示部1−5に表示する。画像処理装置1のユーザは、表示部1−1に表示されたパケットパターンから所望のパターンを操作部1−6を利用して選択する。メインCPU1−1は、ユーザが選択したパケットパターンを、画像処理装置1をスリープモードからノーマルモードに復帰させるためのパケットパターンとして記憶媒体(メモリ1−3又は外部記憶装置1−4)に登録する(格納する)。
以上、図8に示したフローチャートの処理を実行することにより、画像処理装置1の動作モードをスリープモードからノーマルモードに復帰させるためのパケットパターンを画像処理装置1のユーザが新規に画像処理装置1に登録することが可能となる。
また、画像処理装置1に登録されたパケットパターンを、ユーザは、画像処理装置1の操作部1−6を使用して、削除することも可能である。
なお、第1実施形態の最後に示したように、第2の実施形態においても、画像処理装置1には、画像処理装置1をスリープモードからノーマルモードに復帰させるためのパケットパターンのみを登録するのではなく、復帰以外の他の動作に対応したパケットパターンを記憶媒体(フラッシュROM1−2,メモリ1−3,外部記憶装置1−4)に登録するように構成してもよい。
ステップS804において、メインCPU1−1は、パケットパターンを登録する際に、所定の処理に対応させて登録する。例えば、パケットZのパターンを、「デバイス情報送信処理」に対応させて登録したとする。そうすると、スリープモードで動作する画像処理装置1のデバイス用CPU1−12が、ネットワーク機器からパケットZを受信した場合、画像処理装置1はスリープモードを維持したままで、画像処理装置のデバイス情報(スリープモードで動作中であることを示す情報、画像処理装置1が有する用紙に関する情報、画像処理装置1の機種を特定する情報等)を送信元のネットワーク機器に送信する処理が行われることになる。
但し、パケットZが、スリープモードからノーマルモードに復帰するためのパケットパターンと一致する場合には、画像処理装置1のデバイス情報を送信元のネットワーク機器に送信するとともに、画像処理装置1の動作モードをスリープモードからノーマルモードに復帰させるものとする。このように、1つのパケットパターンに対して、重複して複数の処理を登録することにより、1つのパケットで複数の処理を同時に(並行して)実行させることも可能である。
〔第3実施形態〕
第1実施形態及び第2実施形態では、1パケットのパターン(複数種類あってもよい)をスリープモードからノーマルモードに復帰させるためのパケットパターンとすることについて説明したが、複数のパケットからなる一連のパケットパターン群をスリープモードからノーマルモードへ復帰させるためのパケットパターン群としてもよい。以下、この第3実施形態について図面を参照して説明する。なお、画像処理装置1を中心とするシステム構成に関しては、第1実施形態に示した構成例と同じである。
以下、図9〜図11を参照して、本発明の第3実施形態を示す画像処理装置1(ネットワーク機器)における制御処理動作について説明する。
図9は、本発明の画像処理装置1における第4の制御処理動作の一例を示すフローチャートである。図9は、画像処理装置1の動作モードがノーマルモードからスリープモードに移行する際に実行されるプログラムのシーケンス、及び画像処理装置1の動作モードがスリープモードからノーマルモードに復帰する際にメインCPU1−1によりメモリ1−3上で実行されるプログラムのシーケンスに対応する。なお、図9のS901,S302〜S304はメインCPU1−1によりより実行される各ステップを示す。また、図3と同一のステップには同一のステップ番号を付してある。
まず、ステップS901において、メインCPU1−1は、画像処理装置1の動作モードをノーマルモードからスリープモードに移行させる前に、スリープモードからノーマルモードへ復帰する条件(トリガ)となるパケットパターン群を記憶媒体(フラッシュROM1−2、メモリ1−3、又は、外部記憶装置1−4等)から読み出して、デバイス用CPU1−12上で動作するプログラムに通知する。
以下、ステップS302〜S305は図3と同一の処理であるので説明は省略する。
図10は、第3実施形態の画像処理装置1における第5の制御処理動作の一例を示すフローチャートであり、画像処理装置1の動作モードがスリープモードからノーマルモードに移行する前、スリープモードからノーマルモードへ復帰する際に、デバイス用CPU1−12によりデバイス用メモリ1−13上で実行されるプログラムの処理に対応する。なお、図10において、S1001,S402〜S403,S1005,S1006,S407は各ステップを示す。また、図4と同一のステップには同一のステップ番号を付してある。
まず、図9のステップS901で行われたメインCPU1−1からのパケットパターン群(スリープモード中に受信パケットと比較してノーマルモードに移行すべきかどうかを判断するパケットのパターンのシーケンス(1又は複数))の通知を受けて、デバイス用CPU1−12は、ステップS1001において、デバイス用メモリ1−13上に、メインCPU1−1から通知されたパケットパターン群を登録する。このパケットパターン群の登録の方法は、図5及び,後述する図11に示すデータ形式でデバイス用メモリ1−13上に格納する。詳細は後に説明する。
そして、ステップS1001でスリープモードにおいて画像処理装置1が監視(比較)すべきパケットパターン群を登録した後は、ステップS402において、デバイス用CPU1−12は、メインCPU1−1よりノーマルモードからスリープモードに移行する旨の通知(図9のステップS303)を受けたか否かを判定し、該通知を受けていないと判定した間は、ステップS403に処理を行い、ステップS402に処理を戻す。
ステップS403では、デバイス用CPU1−12は、通常のネットワークパケットの送受信を行うため、ネットワークI/F1−14のロジックに、ネットワークI/F1−14で受信するパケットをメイン側メモリ1−2に送信するように設定しておき、且つメインCPU1−1から送信依頼を受けたデータをネットワークI/F1−14から送信するように設定しておく。
一方、ステップS402で、デバイス用CPU1−12が、メインCPU1−1よりスリープモードに移行する通知を受けたと判定した場合には、ステップS404において、ネットワークI/F1−14から受信するネットワークパケットをデバイス用メモリ1−13に格納するようにネットワークI/F1−14のロジックに設定をする。
この後、デバイス用CPU1−12は、デバイス用メモリ1−13に格納されるパケットパターン群と、ステップS401で登録したパケットパターン群との比較を開始する。
そして、ネットワークI/F1−14でパケットが受信されると、受信されたパケットはデバイス用メモリ1−13に格納され、ステップS1005において、デバイス用CPU1−12は、受信されデバイス用メモリ1−13に格納されるパケットパターン群と、ステップS1001で登録したパケットパターン群との比較を行い、ステップS1006において、パケットパターン群が一致したか否かを判定する。なお、パケットパターン群とは、複数のパケットパターンを含むデータであり、例えばパケット「A」、パケット「B」、パケット「C」の3つのパケットを含むデータとなる。そして、画像処理装置1がネットワークI/F1−14を介してパケット「D」、パケット「E」、パケット「F」を含むパケットパターン群を受信した場合には以下のような方法でパケットパターン群の比較が行われる。まず、デバイス用CPU1−12は、パケット「D」がパケット「A」と一致するかどうかを比較し、一致すればパケット「E」とパケット「B」の比較を行う。そして、パケット「E」とパケット「B」が一致する場合は更にパケット「F」とパケット「C」が一致するかどうかを比較し、一致すればパケットパターン群が一致するものと判定する。
ステップS1006で、デバイス用CPU1−12が、受信されたデバイス用メモリ1−13に格納されるパケットパターン群とステップS1001で登録したパケットパターン群とが一致したと判定した場合には、ステップS407に処理を進める。
そして、ステップS407において、デバイス用CPU1−12は、メインCPU1−1側の第1の電源からブロック2−1への電力供給を再開する処理を行い、ステップS403に処理を移行して、ネットワークI/F1−14の設定を、受信したパケットをメインCPU1−1側に送信するように変更する。
なお、第3実施形態では、画像処理装置1の動作モードをスリープモードからノーマルモードに復帰させるためのパケットパターン群は、メインCPU1−1側からデバイスCPU1−12側に通知されて登録されるとして説明したが、デバイスCPU1−12側にROM等を設け、予めROM等にパケットパターン群を記憶させておく構成も、本発明に含まれることはいうまでもない。
図11は、図10のステップS1001においてデバイス用メモリ1−13に登録するパケットパターン群の登録領域を示すメモリ構成図である。
図11において、11−1は、スリープモードからノーマルモードに復帰させるための第1のパケットパターン群を構成する第1のパケットパターンの記憶領域を示すアドレスポインタと、第1のパケットパターン群を構成する第2のパケットパターンの記憶領域を示すアドレスポインタを記述する記述テーブルの記憶領域と、第1のパケットパターン群に続く第2のパケットパターン群の記憶領域を示す記述テーブルである。
記述テーブル11−1を構成する要素には、11−2、11−3及び11−4がある。まず、11−2は、図5で既に説明したパケットパターン記述テーブル5−1のアドレスを示すポインタ(Packet Pattern Descriptor Table Address Pointer)である。そして、11−3は、ポインタ11−2で示したパケットパターン記述テーブルに示すパケットの後にシーケンスとして続くパケットパターン記述テーブルを示すポインタ(Next Sequence Packet Pattern Descriptor Table Address Pointer)である。この値が「0x0」の場合は、次に続くシーケンスのパケットパターンがないことを示す。
また、11−4は、次の記述テーブル11−1のアドレスを示すポインタ(Next Descriptor Table Address Pointer)である。この値が「0x0」である場合、次に続く記述テーブルポインタが存在しないことを示す。
図11の例では、3つのパケットパターン群がデバイス用メモリ1−13に記憶されている例が示されている。11−1、11−5、11−9は第1のパケットパターン群を示すものであり、パケットパターン記述テーブルアドレスポインタ11−2、11−6及び11−10が示す3つのパケットパターンからパケットパターン群が構成されている。
また、11−13及び11−17は第2のパケットパターン群を示すものであり、パケットパターン記述テーブルアドレスポインタ11−14及び11−18が示す2つのパケットパターンからパケットパターン群が構成されている。
また、11−21は第3のパケットパターン群を示すものであり、パケットパターン記述テーブルアドレスポインタ11−22が示す1つのパケットパターンからパケットパターン群が構成されている。
このように、画像処理装置1は、図5,図11に示した構造をもつ記述テーブル11−1を持つことにより、シーケンシャルな複数のネットワークパケットのデータパターンをパケットパターン群として登録することが出来る。
この図5,図11に示した構造のメモリ領域を利用して、デバイス用CPU1−12は、図10のステップS1105,S1106の処理を行う。詳細には、デバイス用CPU1−12は、ネットワークI/F1−14を介してデバイス用メモリ1−13に格納されたシーケンシャルなパケットデータと、図5,図11に示した記述テーブル内のシーケンシャルなパケットパターンを読み、比較することで、ステップS1105,S1106の比較処理を行う。
なお、図5,図11に示した構成は、本発明を限定するものではなく、複数のパケットパターンのシーケンスを登録可能な構成であればどのような構成でパケットパターン群をデバイス用メモリ1−13に登録してもよい。
以上示したように、従来のようにネットワークI/F1−14のハードウェアの制限に依存することなく、スリープモードから復帰するパケットパターンのシーケンスを数の制限なく複数パターン登録し、復帰制御させることが可能になる。
まず、画像処理装置1がスリープモードからノーマルモードに復帰するための複数種類のパケットデータとして、画像処理装置1のブロック2−1に対して電力供給を開始してスリープモードからノーマルモードに復帰するためのパケットのシーケンス「パケットC」「パケットD」,画像処理装置1のブロック2−1内のコントローラ部とプリンタ部1−9のみ電力を供給し、スキャナ1−8部分には電力供給をせずに、スリープモードからノーマルモードに復帰させるパケットのシーケンス「パケットC」「パケットF」を画像処理装置1に登録しておく。そして、LAN上のネットワーク機器は、画像処理装置1のブロック2−1の全てに対して電力供給を開始してスリープ復帰をしたい場合には「パケットC」「パケットD」の順にパケットを送信し,ネットワーク機器内のコントローラ部(1−1〜1−7)とプリンタ部1−9のみ電力を供給し、スキャナ1−8部分には電力供給をさせずに、スリープモードからノーマルモードに復帰させる場合には「パケットC」「パケットF」の順にパケットを送信するようにする。そうすると、LANと通信可能なネットワーク機器からLANに接続された画像処理装置1のスリープモードからノーマルモードへの復帰状態の制御(復帰制御)を適切に実行することができる。
即ち、デバイス用CPU1−12は、ネットワークI/F1−14を介して「パケットC」を受信した後に「パケットD」を受信した場合は、画像処理装置1全体に電力供給し、スリープモードからノーマルモードへ動作モードを復帰させる。
また、デバイス用CPU1−12は、ネットワークI/F1−14を介して「パケットC」を受信した後に「パケットF」を受信した場合は、画像処理装置1内のコントローラとプリンタ部1−9のみ電力供給し、スキャナ部分1−8には、電力供給をさせずにスリープモードからノーマルモードへ動作モードを復帰させる。
このように、デバイス用CPU1−12は、受信するパケットのシーケンス(順番)を判断して、予め登録されたシーケンスに合致した場合、画像処理装置1の動作モードをスリープモードからノーマルモードへ復帰するよう制御する。
もちろん、「パケットC」及び「パケットD」からなるパケットパターン群及び,「パケットC」「パケットF」からなるパケットパターン群をLAN上のネットワーク機器に予め登録しておき、LAN上の全てのネットワーク機器に対して前述した復帰制御を行いたい場合は、画像処理装置1から「パケットC」「パケットD」のパケットパターン群,「パケットC」「パケットF」のパケットパターン群をブロードキャストし、ブロードキャストされたパケットパターン群を受信したネットワーク機器がパケットパターン群を登録すれば良い。また、LAN上の特定の1つのネットワーク機器に対して前述した復帰制御を行いたい場合は、画像処理装置1から「パケットC」「パケットD」のパケットパターン群,「パケットC」「パケットF」のパケットパターン群を特定の1つのネットワーク機器に送信し、パケットパターン群を受信したネットワーク機器がパケットパターン群を登録すればよい。また、LAN上の特定の複数のネットワーク機器に対して前述した復帰制御を行いたい場合は、画像処理装置1から「パケットC」「パケットD」のパケットパターン群,「パケットC」「パケットF」のパケットパターン群をその特定の複数の機器にマルチキャストすることにより、LAN上の各ネットワーク機器の復帰状態を制御することができる。
なお、第1実施形態の最後に示したように、第3の実施形態においても、画像処理装置1には、画像処理装置1をスリープモードからノーマルモードに復帰させるためのパケットパターン群のみを登録するのではなく、復帰以外の他の動作に対応したパケットパターンのシーケンスを用いるように構成してもよい。
この構成により、スリープモードのままで(即ち、省電力状態のままで)、画像処理装置1の詳細な情報を返信することができる。よって、同一LAN上にあるパーソナルコンピュータに画像処理装置1のドライバプログラムをインストールする際等に、画像処理装置1がスリープモードであったとしても、画像処理装置1はスリープモードのままで、機器の情報をパーソナルコンピュータに返信することができる。このため、従来のように、スリープモードからノーマルモードに復帰させることがないため、ネットワーク機器の情報が返信されるまでのレスポンスタイムが短縮され、ドライバプログラムのインストール時間を短縮することができるとともに、無駄な電力を消費することなく画像処理装置1に接続される機器の機器情報を迅速に収集することができる。
〔第4実施形態〕
以下、本発明の第4実施形態について図面を参照して説明する。
本実施形態では、スリープモードから復帰するためのパケットパターン群をネットワークを介して通信可能なネットワーク機器から画像処理装置1に設定可能な構成について説明する。
なお、第4実施形態において、画像処理装置1のシステム構成は、第3実施形態に示した構成例と同じである。
以下、図12を参照して、本発明の第4実施形態を示すネットワーク機器における制御処理動作について説明する。
図12は、本発明のネットワーク機器における第6の制御処理動作の一例を示すフローチャートであり、本発明の第4実施形態においてユーザがスリープモードから復帰すべきパケットパターンのシーケンスを登録する処理に対応する。なお、図12中、ステップS1201〜S1204は画像処理装置1側の各ステップを示し、メインCPU1−1によりメモリ1−3上で実行されるプログラムの各ステップに対応する。また、S1210はPC7−2側のステップを示し、PC7−2のCPUによりメモリ上で実行されるプログラムのステップに対応する。
まず、画像処理装置1のユーザが操作部1−6を使用して、PC7−2のIPアドレスを指定すると、メインCPU1−1は、画像処理装置1の動作モードをパケットパターン群登録モードに移行させる(S1201;パケットパターン群登録モード設定)。
上記操作の後、ユーザがPC7−2を操作して、画像処理装置1の動作モードをスリープモードからノーマルモードに復帰させたいアプリケーションのJOB実行を指示すると、PC7−2のCPUは、この操作を検知して、ステップS1210において、画像処理装置1をスリープモードからノーマルモードに復帰させるためのパケットパターン群(シーケンシャルなパケット)を画像処理装置1に送信する。
そして、画像処理装置1側のメインCPU1−1は、ステップS1202において、ステップS1210でPC7−2から送信されたパケットパターン群をネットワークI/F1−14を介してシーケンシャルに受信する。
そして、ユーザが、画像処理装置1の操作部1−6を使用してステップS801で設定したパケットパターン登録モードを解除する操作を行うと、メインCPU1−1は、この操作を検知して、ステップS1203において、パケットパターン群登録モードを解除する。
次に、ステップS1204において、メインCPU1−1は、パケットパターン登録モードにおいて受信したパケットパターン群を、画像処理装置1の表示部1−5に表示する。画像処理装置1のユーザは、表示部1−1に表示されたパケットパターン群から所望のパターンを操作部1−6を利用して選択する。メインCPU1−1は、ユーザが選択したパケットパターン群を、画像処理装置1をスリープモードからノーマルモードに復帰させるためのパケットパターン群として記憶媒体(メモリ1−3又は外部記憶装置1−4)に登録する(格納する)。
以上、図12に示したフローチャートの処理を実行することにより、画像処理装置1の動作モードをスリープモードからノーマルモードに復帰させるためのパケットパターン群を画像処理装置1のユーザが新規に画像処理装置1に登録することが可能となる。
また、画像処理装置1に登録されたパケットパターンのシーケンスを、ユーザは、画像処理装置1の操作部1−6を使用して、削除することも可能である。
なお、第3実施形態の最後に示したように、第4の実施形態においても、画像処理装置1には、画像処理装置1をスリープモードからノーマルモードに復帰させるためのパケットパターン群のみを登録するのではなく、復帰以外の他の動作に対応したパケットパターン群を記憶媒体(フラッシュROM1−2,メモリ1−3,外部記憶装置1−4)に登録するように構成してもよい。
こステップS1204において、メインCPU1−1は、パケットパターン群を登録する際に、所定の処理に対応させて登録する。例えば、「パケットI」「パケットJ」のパケットシーケンス(パケットパターン群)を、「デバイス情報送信処理」に対応させて登録したとする。そうすると、スリープモードで動作する画像処理装置1のデバイス用CPU1−12が、ネットワーク機器から「パケットI」「パケットJ」のパケットパターン群を受信した場合、画像処理装置1はスリープモードを維持したままで、画像処理装置1のデバイス情報(スリープモードで動作中であることを示す情報、画像処理装置1が有する用紙に関する情報、画像処理装置1の機種を特定する情報等)を送信元のネットワーク機器に送信する処理が行われることになる。
但し、「パケットI」「パケットJ」のパケットパターン群が、スリープモードからノーマルモードに復帰するためのパケットパターン群と一致する場合には、画像処理装置1のデバイス情報を送信元のネットワーク機器に送信するとともに、画像処理装置1の動作モードをスリープモードからノーマルモードに復帰もさせるものとする。このように、1つのパケットパターンのシーケンスに対して、重複して複数の処理を登録することにより、1つのパケットパターンのシーケンスで複数の処理を同時に(並行して)実行させることも可能である。
以上の各実施形態から、ハードウェアの制限に依存することなく、スリープモードから復帰するパケットパターンを数の制限のない複数パターンを登録し、画像処理装置1等のネットワーク機器を復帰させることが可能になる。
さらに、メインCPU1−1とデバイス用CPU1−12に電源系統を分け、スリープモード中はメインCPU1−1を眠らせることにより、システム全体として消費電力を大幅に削減することが可能になる。
〔第5実施形態〕
上記各実施形態では、画像処理装置1がネットワークインタフェース(ネットワークI/F1−14)を備える構成について説明したが、プリントサーバ,スキャナサーバ等のサーバ装置を介して(外部I/F1−15で接続される)ネットワークに接続されるように構成してもよい。
この場合、画像処理装置1は、デバイス用CPU1−12,デバイス用メモリ1−13,ネットワークインタフェース1−14を備える必要がない。
その代わりに、サーバ装置のCPU,サーバ装置のメモリ,サーバ装置のネットワークインタフェースが、デバイス用CPU1−12,デバイス用メモリ1−13,ネットワークインタフェース1−14の機能を代替するものとする。
即ち、画像処理装置1は、動作モードをノーマルモードからスリープモードへ移行させる前に、サーバ装置側に、復帰条件となるパケットパターンを登録しておく。そして、スリープモードへ移行させた後、サーバ装置のネットワークインタフェースでパケットパターンを受信すると、サーバ装置のCPUは、受信したパケットパターンが復帰条件として登録されたパケットパターンと一致するか判定し、一致する場合には、画像処理装置1をスリープモードからノーマルモードへ復帰させるように制御する。
また、画像処理装置1がスリープモードで動作する間は、復帰条件に対応しないパケットに対する応答は、サーバ装置が対応するプロトコルに応じて行うものとする。
なお、上記各実施形態で示した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
また、上記第1実施形態〜第5実施形態及び各実施形態の変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
以上説明したように、通信手段としてネットワークコントローラのハードウェアの制限に依存することなく、スリープモードから復帰するパケットパターンを数の制限なく自由に用いて画像処理装置をスリープモードから復帰させることと、システム全体としての消費電力を抑えることの双方を実現可能とする等の効果を奏する。
また、スリープモード時に受信したパケットも、プロトコルスタック上で処理して返答することができる。
以下、図13に示すメモリマップを参照して本発明に係るネットワーク機器(例えば、図1に示した画像処理装置1)で読み取り可能なデータ処理プログラムの構成について説明する。
図13は、本発明に係るネットワーク機器(例えば、図1に示した画像処理装置1)で読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体(記録媒体)のメモリマップを説明する図である。
なお、特に図示しないが、記憶媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記ディレクトリに管理されている。また、各種プログラムをコンピュータにインストールするためのプログラムや、インストールするプログラムが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
本実施形態における図3,図4,図8,図9,図10,図12に示す機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記憶媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記憶媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
従って、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
プログラムを供給するための記憶媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVDなどを用いることができる。
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは、圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記憶媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバやftpサーバ等も本発明の請求項に含まれるものである。
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムを格納した記憶媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組み合わせを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
本発明の様々な例と実施形態を示して説明したが、当業者であれば、本発明の趣旨と範囲は、本明細書内の特定の説明に限定されるのではない。
本発明は、ネットワークに接続される画像処理装置のみでなく、その他のネットワーク機器をスリープモードからノーマルモードへの復帰させる用途にも適用できる。
本発明の一実施形態を示すネットワーク機器を適用可能な画像処理装置内部の基本的な構成を示すシステムブロック図である。 図1で示した画像処理装置1における電源制御系を図式化した図である。 本発明のネットワーク機器における第1の制御処理動作の一例を示すフローチャートである。 本発明のネットワーク機器における第2の制御処理動作の一例を示すフローチャートである。 図4のステップS401において1つのパケットパターンをデバイス用メモリ1−13上に格納するときのメモリ構成図である。 図4のステップS401においてデバイス用メモリ1−13に登録する複数のパケットパターンのデータの登録箇所を示すメモリ構成図である。 本発明の第2実施形態を示すネットワーク機器に対してユーザ設定を行う際のネットワーク概念図である。 本発明のネットワーク機器における第3の制御処理動作の一例を示すフローチャートである。 本発明のネットワーク機器における第4の制御処理動作の一例を示すフローチャートである。 本発明のネットワーク機器における第5の制御処理動作の一例を示すフローチャートである。 図10のステップS1001においてデバイス用メモリ1−13に登録する複数のパケットパターンのデータのシーケンスの登録箇所を示すメモリ構成図である。 本発明のネットワーク機器における第6の制御処理動作の一例を示すフローチャートである。 本発明に係るネットワーク機器で読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体(記録媒体)のメモリマップを説明する図である。
符号の説明
1−1 CPU(メインCPU)
1−2 ROM
1−3 メモリ(メインメモリ)
1−4 外部記憶装置
1−5 表示部
1−6 操作部
1−7 エンジンインタフェ−ス
1−8 スキャナ
1−9 プリンタ
1−10 システムバス
1−11 バスブリッジ
1−12 デバイス用CPU
1−13 デバイス用メモリ
1−14 ネットワークインタフェース
1−15 外部インタフェース
1−16 サブシステムバス
2−1 第1の電源領域
2−2 第2の電源領域
7−2 PC

Claims (11)

  1. 画像処理機能を制御する第1の制御手段を有し、所定の条件に応じて前記第1の制御手段を含む第1の電源系統への電力供給を行うノーマルモードから、前記第1の電源系統への電力供給を遮断するスリープモードへ動作モードを移行可能な画像処理装置であって、
    前記スリープモードにおいて電力供給される第2の電源系統に属し、ネットワークを介して外部装置と通信可能な通信手段と、
    前記第2の電源系統に属し、前記スリープモードにおいて前記通信手段を介して受信したパケットデータを監視する第2の制御手段と、
    前記第2の電源系統に属し、1又は複数種類のパケットデータのパターンを記憶する第1の記憶手段とを有し、
    前記第2の制御手段は、前記スリープモードにおいて、前記通信手段を介して受信したパケットデータのパターンが前記第1の記憶手段に記憶されているパケットデータのパターンの少なくとも1つと一致した場合に、前記画像処理装置の動作モードを前記スリープモードから前記ノーマルモードへ復帰させるよう制御することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記第2の制御手段は、前記第1の制御手段より消費電力が小さいことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記第1の制御手段は、前記通信手段を介して受信したパケットデータのパターンを前記第1の電源系統に属する第2の記憶手段に記憶するとともに、前記画像処理装置の動作モードを前記ノーマルモードから前記スリープモードへ移行させる際に、前記第2の記憶手段に記憶された前記1又は複数種類のパケットデータのパターンを前記第1の記憶手段に記憶させるように制御することを特徴とする請求項1又は2記載の画像処理装置。
  4. 前記1又は複数種類のパケットデータのパターンは、複数のパケットデータから構成されるパケットパターン群を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の画像処理装置。
  5. 前記第2の制御手段は、前記スリープモードにおいて、前記通信手段を介して受信したパケットデータのパターンが、前記第1の記憶手段に記憶されているパケットデータのパターンと一致しない場合に、前記受信したパケットデータを対応するプロトコルスタック上で処理して返答することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の画像処理装置。
  6. 前記返答処理は、前記画像処理装置の動作モードがスリープモードである旨の情報を含むことを特徴とする請求項5記載の画像処理装置。
  7. 前記第1の制御手段は、前記画像処理装置の動作モードが前記ノーマルモードから前記スリープモードへ移行する際に、前記画像処理装置のオプションデバイス情報及び/又は消耗品情報を含む装置情報を、前記第1の記憶手段に格納させるように制御するものであり、
    前記1又は複数種類のパケットデータのパターンは、前記スリープモードから復帰するためのパターンと、前記装置情報を返答するためのパターンとを含み、
    前記第2の制御手段は、前記スリープモードにおいて、前記通信手段を介して受信したパケットデータのパターンと前記第1の記憶手段に記憶されている前記スリープモードから復帰するためのパターンとが一致する場合、前記画像処理装置の動作モードを前記スリープモードから前記ノーマルモードに復帰させ、また、前記画像処理装置に所定の処理を実行させるためのパターンと一致する場合、前記画像処理装置に前記所定の処理を実行させることを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  8. 前記所定の処理は前記画像処理装置の装置情報を返答する処理であり、前記第2の制御手段は、前記通信手段を介して受信したパケットデータのパターンが前記装置情報を返答するためのパターンと一致する場合、前記前記第1の記憶手段に格納された装置情報の返答処理を行うことを特徴とする請求項7記載の画像処理装置。
  9. 画像処理機能を制御する第1の制御手段を有し、所定の条件に応じて前記第1の制御手段を含む第1の電源系統への電力供給を行うノーマルモードから、前記第1の電源系統への電力供給を遮断するスリープモードへ動作モードを移行可能であり、前記スリープモードにおいて電力供給される第2の電源系統に属し、ネットワークを介して外部装置と通信可能な通信手段と、前記第2の電源系統に属し、前記スリープモードにおいて前記通信手段を介して受信したパケットデータを監視する第2の制御手段と、前記第2の電源系統に属し、1又は複数種類のパケットデータのパターンを記憶する第1の記憶手段とを有する画像処理装置におけるスリープ復帰方法であって、
    前記第2の制御手段により、前記スリープモードにおいて、前記通信手段を介して受信したパケットデータのパターンが前記第1の記憶手段に記憶されているパケットデータのパターンの少なくとも1つと一致するか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップにて一致すると判定された場合、前記画像処理装置を前記スリープモードから前記ノーマルモードへ復帰させる復帰ステップと、
    を有することを特徴とするスリープ状態復帰方法。
  10. 請求項9に記載されたスリープ状態復帰方法を実行するためのプログラム。
  11. 請求項9に記載されたスリープ状態復帰方法を実行するためのプログラムをコンピュータが読み取り可能に記憶した記憶媒体。
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