JP2010259142A - スイッチギヤ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】遮断器3および計器用変流器4や計器用変圧器5を収納した箱体1の前面扉2に取り付けられ、保護・計測・表示・操作機能を集約したマルチリレー6と、このマルチリレーの背面に配置され、マルチリレーと組み合わせて使用する制御用の補助機器8とを備え、マルチリレーと補助機器とを接続する配線7の接続面6bと、計器用変流器や計器用変圧器とマルチリレーとを接続する配線10、11の接続面6aとが異なる面にすることで配線を分離し、サージを抑制する。
【選択図】図2
Description
スイッチギヤの制御回路は、保護・計測・表示・操作機能を一つの機器に集約したマルチリレーと、このマルチリレーと組み合わせてシステムを構成するための制御用の補助機器とからなる。即ち、マルチリレーは、過電流継電器・地絡継電器などの保護継電器と、電流計・積算電力計などの計測器と、状態表示用ランプなどの表示機と、操作スイッチなどの操作器から成り、また補助機器はマルチリレーの状態を外部で監視するためのラッチリレーなどの補助リレーから成る。
例えば、特許文献1に示すスイッチギヤは、扉に計測・保護・制御器具を取り付け、この扉の裏面の両側にそれぞれ2つの支持金具を設け、一方の支持金具に蝶番を介して回動自在に支持された多数の各孔を有する取付板に補助継電器等の制御用小物部品をハンガーボードのように自由に取り付け可能にし、計測・保護・制御器具と補助継電器等の制御用小物部品を箱体内や隣接盤等に分散することなく、スイッチギヤの扉に一括して取り付けるようにしている。
このような場合、遮断器が接続される主回路で発生したサージが計器用変流器や計器用変圧器の二次配線から制御回路へ移行してしまい、制御回路が誤動作するという問題があった。
また、計器用変流器や計器用変圧器の二次配線から制御回路へ移行するサージを抑制さ
せるために、計器用変流器や計器用変圧器の二次端子とマルチリレーを接続する配線と、マルチリレーと補助機器を接続する配線の配線経路を分けると、別途配線用ダクトを追加することになり、器具配置を行なうためのスペースを圧迫するという問題もあった。
以下、この発明の実施の形態1におけるスイッチギヤを図1乃至図3に基づいて説明する。図1は全体構成における機器配置と配線経路の概略図を示し、図2は制御回路の配置構成の斜視図を示し、図3は配線の接続関係が明確になるよう図2に示す構成部品の一部を省略した斜視図を示している。
図1に示すスイッチギヤは、矩形の箱体1と、この箱体1の前面開口部に取り付けられ、前面開口を開閉自在に閉塞する前面扉2からなる。箱体1内には、電源と負荷とを接続する主回路(図示せず)に設けられた遮断器3が出し入れ自在に収納されている。さらに
箱体1内には、主回路に流れる電流を検出する計器用変流器4、主回路の電圧を検出する計器用変圧器5が収納されている。(以下、計器用変流器4と計器用変圧器5を総称する場合は計器用変成器という)
マルチリレー6は保護・計測・表示・操作機能を一つの機器に集約したもので、過電流継電器・地絡継電器などの保護継電器と、電流計・積算電力計などの計測器と、状態表示用ランプなどの表示機と、操作スイッチなどの操作器から成っている。また補助機器8はマルチリレー6の状態を外部で監視するためのラッチリレーなどの補助リレーから成っている。即ち、補助機器8は遮断器3の操作や主回路を監視するために、マルチリレー6と組み合わせてシステムを構成するためのスイッチギヤの制御回路を構成する。
マルチリレー6の計測器の一部や表示用ランプ、操作スイッチなどは前面扉2の窓を貫通して正面に現れるようになっている。
マルチリレー6と補助機器8とを接続する配線7の接続面は、計器用変成器(計器用変流器4と計器用変圧器5)の二次端子とマルチリレー6とを接続する配線10、11の接続面と異なるようになっている。即ち、マルチリレー6と補助機器8とを接続する配線7はマルチリレー6の側面に来るように配置され、計器用変成器4、5の二次端子とマルチリレー6とを接続する配線10、11はマルチリレー6の下面に来るように配置される。
このようにマルチリレー6と補助機器8とを接続する配線7と、計器用変成器4、5の二次端子とマルチリレー6とを接続する配線10、11が平行して配置されないよう配線経路を分離することにより、計器用変流器4や計器用変圧器5の二次端子に接続される配線10、11から配線7を介して制御回路(マルチリレー6と補助機器8)へ移行するサージを抑制でき、制御回路が誤動作するという問題はなくなる。
図2において、マルチリレー6は前面扉2の裏面に固定されて取り付けられており、その一部は前面扉2の窓を貫通して正面に現れるようになっている。前面扉2の裏面にはマルチリレー6を挟むように上下2本の器具取り付けフレーム(第1支持フレーム)12が平行して溶接などで固定されている。上下の器具取り付けフレーム12間には、制御用の補助機器8をマルチリレー6の背面に配置するための凸形の背面配置用フレーム(第2支持フレーム)13が、ネジなどの締結部14によって左右に2個固定されている。左右の背面配置用フレーム13には制御用の補助機器8をマルチリレー6の背面に配置するための取付板15が固定的に取付されている。そして取付板15に制御用の補助機器8が搭載されて取付され、マルチリレー6の背面に制御用の補助機器8が配置される。
と制御用の補助機器8の間を接続している制御用配線7のマルチリレー6に対する接続面6bはマルチリレー6の左側の面で行なう構成としている。
したがって、マルチリレー6と計器用変流器4の二次端子とが接続される配線10およびマルチリレー6と計器用変圧器5の二次端子とが接続される配線11は、マルチリレー6と制御用の補助機器8の間を接続している制御用配線7とはマルチリレー6に対する接続面6a、6b付近で配線が平行しないように分離した配線経路となっている。
このように、マルチリレー6と計器用変流器4の二次端子とが接続される配線10およびマルチリレー6と計器用変圧器5の二次端子とが接続される配線11と、制御用配線7の配線経路の分離が行なえるようにするために、マルチリレー6と計器用変流器4の二次端子とが接続される配線10およびマルチリレー6と計器用変圧器5の二次端子とが接続される配線11が接続される接続面6aと、制御用配線7が接続される接続面6bが異なる面になるようにマルチリレー6の接続面を構成することで、配線経路の分離が行なえる。
次にこの発明の実施の形態2におけるスイッチギヤを図4に基づいて説明する。図4は制御回路の配置構成の斜視図を示しており、実施の形態1の図2に相当する図である。
この発明の実施の形態2によるスイッチギヤは、制御用の補助機器8をマルチリレー6の背面に配置した状態で、前面扉に対して可動式にしたものである。図4において、図1及び図2と同一の符号を付したものは、同一又はこれに相当するものである。
15に搭載されて固定されている。こうして制御用の補助機器8はマルチリレー2の背面に回転可能な可動式の取付板15に取り付け配置される。なお図示していないが、取付板15の可動側とは反対側の自由端には取付板15と背面配置用フレーム(第2支持フレーム)13とを係脱自在に固定する留め具が設けられる。
図4のように取付板15を回転可能に可動とすることで、マルチリレー6の背面に制御用の補助機器8を配置した構成でも、マルチリレー6の結線作業を行なうときには、制御用の補助機器8を取付板15に取り付けた状態で開閉できるので、マルチリレー6と制御用の補助機器8とを接続している制御用配線7を外すことなく、マルチリレー6と計器用変流器4の二次端子とが接続される配線10およびマルチリレー6と計器用変圧器5の二次端子とが接続される配線11の作業空間を確保することができる。
次にこの発明の実施の形態3におけるスイッチギヤを図5に基づいて説明する。図5は制御回路の配置構成の斜視図を示しており、実施の形態1の図2に相当する図である。
この発明の実施の形態3によるスイッチギヤは、制御用の補助機器8をマルチリレー6の背面に配置した状態で、前面扉に対してスライド式に可動にしたものである。図5において、図1及び図2と同一の符号を付したものは、同一又はこれに相当するものである。
次にこの発明の実施の形態4におけるスイッチギヤを図6〜図8に基づいて説明する。図6は制御回路の配置構成の斜視図を示しており、実施の形態1の図2に相当する図である。図7および図8はノイズをシールドする為の構造を説明するための図である。
この発明の実施の形態4によるスイッチギヤは、マルチリレー6と制御用の補助機器8
をノイズからシールドするようにした構成にしたものである。図6〜図8において、図1及び図2と同一の符号を付したものは、同一又はこれに相当するものである。
なお、シールドパネル17と取付板15および背面配置用フレーム(第2支持フレーム)13との接触の取り方は上記の方式に拠らなくても、ノイズが電磁シールドできる構成であれば何れの方式でも良い。
なお、図6では背面配置用フレーム(第2支持フレーム)13の側面にシールドパネル17を固定して筐体にする構成としているが、背面配置用フレーム(第2支持フレーム)13をシールドできるパネルで箱体に構成し、マルチリレー6と制御用の補助機器8を一括で覆う構成としたものでもよい。また取付板15は可動式でなく、図2に示すような固定式のものにして、シールドした筐体にマルチリレー6と制御用の補助機器8を一括で覆う構成としてもよい。
また、図6のようにマルチリレー6と制御用の補助機器8をシールドパネル17で囲った構成とした時に、シールドパネル17に放熱用のスリットを設けた構成としたものとすると、一層信頼性が高まる。このとき、スリットの穴径は、対象とするノイズの半波長より小さな穴径にすることで、ノイズの侵入を防ぐことができる。
3:遮断器 4:計器用変流器(計器用変成器)
5:計器用変圧器(計器用変成器) 6:マルチリレー
6a、6b:接続面
7:マルチリレーと補助機器間の配線 8:制御用の補助機器
9a、9b:配線用ダクト
10:計器用変流器二次端子とマルチリレー間の配線
11:計器用変圧器二次端子とマルチリレー間の配線
12:器具取り付けフレーム(第1支持フレーム)
13、13a:背面配置用フレーム(第2支持フレーム) 13b:長孔
14:締結部 15:取付板
16:軸体 17:シールドパネル。
Claims (7)
- 遮断器および計器用変成器を収納した箱体の前面扉に取り付けられ、保護・計測・表示・操作機能を集約したマルチリレーと、このマルチリレーの背面に配置され、前記マルチリレーと組み合わせて使用する制御用の補助機器とを備え、前記マルチリレーと前記補助機器とを接続する配線の前記マルチリレーに対する接続面と、前記計器用変成器と前記マルチリレーとを接続する配線の前記マルチリレーに対する接続面とが異なるようにしたスイッチギヤ。
- 前記マルチリレーと前記補助機器とを接続する配線と、前記計器用変成器と前記マルチリレーとを接続する配線の配線経路を分離した請求項1に記載のスイッチギヤ。
- 前記計器用変成器の二次端子と前記マルチリレーとを接続する配線の一部は、前面扉の裏面に設けられた配線用ダクトに収納された請求項1または請求項2に記載のスイッチギヤ。
- 前記補助機器は前記前面扉の裏面側に固定された支持フレームに取り付けられた取付板に搭載されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のスイッチギヤ。
- 前記取付板は前記支持フレームに可動可能に取り付けられていることを特徴とする請求項4に記載のスイッチギヤ。
- 前記マルチリレーの背面に配置される前記補助機器は、電磁シールド可能な材料でできた筐体で囲われたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のスイッチギヤ。
- 前記筐体にスリットを設けたことを特徴とする請求項6に記載のスイッチギヤ。
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