JP7045258B2 - キュービクルのモニタ装置 - Google Patents
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Description
この構成によれば、表示部を第1位置に移動させることにより、接続端子に配線を接続する作業、及び接続端子から配線を取り外す作業を容易に行うことができる。また、表示部を第2位置に移動させることにより、作業者による意図しない接続端子への接触等を未然に防止することができる。
この構成によれば、表示部が第2位置に位置している場合、接続端子及び配線の両方の設置スペース上に表示部が配置されることになる。結果的に、表示部の設置のために計器取付板に確保すべき設置スペースを更に減少させることができるため、当該モニタ装置の設置スペースを更に減少させることができる。
この構成によれば、表示部を第1位置及び第2位置に容易に移動させることができる。
この構成によれば、保持部材により表示部を第1位置で保持することができる。これにより、接続端子を外部に露出した状態を維持することが可能となるため、接続端子に配線を接続する作業、及び接続端子から配線を取り外す作業を更に容易に行うことができる。
この構成によれば、従来の複数のメータパネルを一つのモニタ装置にまとめることができるため、それにより計器取付板に形成される空きスペースに任意の計器等を設置することが可能となる。
この構成によれば、通信端子を介してモニタ装置と外部機器との間で通信を行うことが可能となるため、表示部に表示可能な情報を増やすことができる。
はじめに、本実施形態のモニタ装置が用いられるキュービクル10の概要について説明する。図1に示されるキュービクル10は、キュービクル式高圧受電設備であって、電力会社等から供給される高圧の商用電力を、需要家の負荷設備の仕様に適合した電圧や周波数を有する電力に変換するための機器一式を金属製の外箱に収めた設備である。図1に示されるように、キュービクル10は、直方体状に形成された箱体21を備えている。箱体21には、計器用変圧変流器(VCT:Voltage Current Transformer)11と、変圧器12と、電力用ヒューズ13付きの高圧負荷開閉器14と、モニタ装置15と、電力計16と、配線用遮断器17とが設置されている。モニタ装置15は、箱体21の前面に設けられた板状の計器取付板23に取り付けられている。計器取付板23には、モニタ装置15の他、キュービクル10に用いられる各種機器が取付可能となっている。
電力計16は、計器用変圧変流器11により変換された低電圧及び小電流に基づいて、一次側電路W11を通じて変圧器12に供給される電力、すなわち使用電力等を計測するとともに、計測した使用電力等を表示する。
配線用遮断器17は、二次側電路W12の途中に設けられている。配線用遮断器17は、変圧器12の二次側電路W12を開閉するための機器である。
計測部150には、計器用変流器18及び計器用変圧器19から出力される電気信号が入力されている。計器用変流器18及び計器用変圧器19は、二次側電路W12に設けられている。計器用変流器18は、二次側電路W12を流れる大電流を、モニタ装置15により計測可能な小電流に変換する。計器用変圧器19は、二次側電路W12に供給されている高電圧を、モニタ装置15により計測可能な低電圧に変換する。本実施形態では、計器用変流器18及び計器用変圧器19が計測用機器に相当する。
制御部151は、計測部150から二次側電路W12の電流及び電圧等の情報を取得する。また、制御部151は、二次側電路W12の電流及び電圧から演算可能な物理量、例えば電力や力率、電力量等を演算する。さらに、制御部151は、通信部152を介して電力計16と通信を行うことにより使用電力等の情報を取得したり、ネットワーク回線NTを介して外部機器と通信を行うことにより各種情報を取得したりする。制御部151は、取得又は演算されたこれらの情報を作業者のタッチ操作に基づいてタッチパネル20に表示する。
図3及び図4に示されるように、モニタ装置15は、タッチパネル20と、本体部30とを備えている。なお、図3及び図4を含め、以降の図では、矢印Xで示される方向を左右方向と称し、矢印Zで示される方向を上下方向と称する。
第1筐体31及び第2筐体32の内部には、図2に示される計測部150、制御部151、及び通信部152等を構成する電子部品や基板等が収容されている。第1筐体31及び第2筐体32は、これらの電子部品や基板等を外部環境から保護している。
具体的には、保持部材200は、タッチパネル20の背面203において舌片状に切り欠かれた部分からなる。保持部材200の先端部には、突出部201が形成されている。図9に示されるように、突出部201は、左右方向に直交する断面形状が略三角形状に形成されている。突出部201の底面202は、第1筐体31の上面313に略平行な平面となっている。
このモニタ装置15では、通常、タッチパネル20が図3に示される標準ポジションに位置している。この状態では、作業者がタッチパネル20を操作すれば、変圧器12の電流や電圧等の情報をタッチパネル20に表示させることができる。
(1)本体部30の前面310に接続端子T10が設けられているため、接続端子T10に配線W21,W22を接続する作業、及び接続端子T10から配線W21,W22を取り外す作業を本体部30の前面310で行うことができる。そのため、それらの作業を計器取付板23の背面231で行う必要のあった従来のキュービクルのメータパネルと比較すると、交換時の作業性を向上させることができる。
・モニタ装置15の表示部としては、タッチパネル20に限らず、変圧器12の電流や電圧等の情報を表示可能な任意のディスプレイ装置を用いることができる。
・タッチパネル20の標準ポジションは、本体部30の正面視において接続端子T10のみに重なる位置に設定されていてもよい。
・本開示は上記の具体例に限定されるものではない。上記の具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本開示の特徴を備えている限り、本開示の範囲に包含される。前述した各具体例が備える各要素、及びその配置、条件、形状等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。前述した各具体例が備える各要素は、技術的な矛盾が生じない限り、適宜組み合わせを変えることができる。
T20:通信端子
W21,W22:配線
W31,W32:通信線
10:キュービクル
15:モニタ装置
18:計器用変流器(計測用機器)
19:計器用変圧器(計測用機器)
20:タッチパネル(表示部)
23:計器取付板
30:本体部
40:スライド部材
200:保持部材
310:前面
311:背面
Claims (6)
- キュービクルの計器取付板に取り付けられる本体部と、
前記本体部において前記計器取付板に取り付けられる背面とは反対側の前面に設けられ、前記キュービクルの計測用機器から延びる配線が接続される接続端子と、
前記本体部の前面に設けられ、前記配線から前記接続端子を介して入力される電気信号に応じた計測値を表示する表示部と、を備え、
前記表示部は、前記本体部の正面視において前記接続端子に重ならない第1位置と、前記本体部の正面視において前記接続端子に重なる第2位置とに変位可能に前記本体部に取り付けられている
キュービクルのモニタ装置。 - キュービクルの計器取付板に取り付けられる本体部と、
前記本体部において前記計器取付板に取り付けられる背面とは反対側の前面に設けられ、前記キュービクルの計測用機器から延びる配線が接続される接続端子と、
前記本体部の前面に設けられ、前記配線から前記接続端子を介して入力される電気信号に応じた計測値を表示する表示部と、を備え、
前記表示部は、前記本体部の正面視において前記接続端子に重ならない第1位置と、前記本体部の正面視において前記接続端子及び配線に重なる第2位置とに変位可能に前記本体部に取り付けられている
キュービクルのモニタ装置。 - 前記本体部の前面に設けられ、前記第1位置と前記第2位置とにスライド移動可能に前記表示部を支持するスライド部材を更に備える
請求項1又は2に記載のキュービクルのモニタ装置。 - 前記第1位置に位置している状態で前記表示部の位置を保持する保持部材を更に備える
請求項1~3のいずれか一項に記載のキュービクルのモニタ装置。 - 前記接続端子には、複数の計測用機器のそれぞれの配線が接続され、
前記表示部は、複数の前記計測用機器のそれぞれに応じた複数の計測値を表示する
請求項1~4のいずれか一項に記載のキュービクルのモニタ装置。 - 前記本体部の前面には、外部機器との通信に用いられる通信線を接続可能な通信端子が更に設けられている
請求項1~5のいずれか一項に記載のキュービクルのモニタ装置。
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Citations (2)
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JP2018059765A (ja) | 2016-10-04 | 2018-04-12 | 大崎電気工業株式会社 | 電子式電力量計を収容するための収容ケース及び収容ケースと電子式電力量計とを備える電子式電力量計ユニット |
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2018
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Patent Citations (2)
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