JP2013215062A - 金属閉鎖形スイッチギヤ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】外箱1の内部に主母線4と真空遮断器5と外線ケーブル6が収容され、真空遮断器5の一方の端子と主母線4とが分岐導体7で接続され、他方の端子と外線ケーブル6とが接続導体8で接続され、接続導体8に複合変流器11が貫設された金属閉鎖形スイッチギヤであって、真空遮断器5の上方側に主母線4が配置され、下方側に外線ケーブル6が配置され、主母線4を支持する絶縁支持物10a,接続導体8を支持する絶縁支持物10b及び複合変流器11は、外箱1の前後方向の中間部に設けたフレーム13a,13b,14に固定されて外箱1の前面側からアクセス可能に配置され、分岐導体7及び接続導体8は、真空遮断器5の端子に直接接続されている。
【選択図】図1
Description
従来の金属閉鎖形スイッチギヤは、例えば、外箱内に、箱状のクレードルに載置された引出形の真空遮断器が上下2段に収容され、クレードルの背面側に真空遮断器の一次側端子及び二次側端子と接続されるブッシングが設けられ、更にその後方に主母線が配置され、側方にはケーブルが配置されている。真空遮断器の一方の端子と主母線とはブッシングを介して分岐導体で接続され、真空遮断器の他方の端子とケーブルとはブッシングを介して接続導体で接続されて、主母線からケーブルへと繋がる電路が形成されている。
スイッチギヤの内部の点検や清掃を行う場合、真空遮断器をスイッチギヤの外部に引出し、仕切板の開口部を開放し、各導体やケーブルの隙間等から作業をしたり、スイッチギヤの内部に潜り込んで作業したりできるように構成されている(特許文献1参照)。
図1は、この発明の実施の形態1の金属閉鎖形スイッチギヤの側面断面図であり、図2は、図1のA−A線から見た正面断面図である。また、図3及び図4は、導体を支持するための絶縁支持物を固定するフレーム部分を含めて示した正面断面図である。なお、以下の説明では、金属閉鎖形スイッチギヤを単にスイッチギヤと称することにする。また、本実施の形態のスイッチギヤは、外箱1の前面側に前面扉2aを有し、裏面側に裏面カバー3を有する、前面操作・前面保守タイプのスイッチギヤである。
真空遮断器5は、通常、前面側から出し入れ可能な引出式が採用されている。このため、外箱1内に設けられたレール9に搭載され、スイッチギヤの前後方向に移動することで、図1のような接続位置と、前方に引き出された試験・断路位置が定められている。真空遮断器5が接続位置にある場合、真空遮断器5の上下の端子に設けられた接触子5a,5bは、一方が分岐導体7を介して主母線4に接続され、他方が接続導体8を介して外線ケーブル6に接続されている。
一方、外線ケーブル6は、真空遮断器5の下方にあって、3相を左右方向に並べて配置されており、外線ケーブル6の各相と真空遮断器5の下部側端子の接触子5bの各相とが接続導体8によって接続され、接続導体8は、絶縁支持物10bにより支持されている。そして、接続導体8は、計器用変流器と零相変流器を一体注型した複合変流器11を貫通して設けられている。
また、外線ケーブル6は、ブラケット12により外箱1側に固定されている。
図3は、絶縁支持物10a,10b及び複合変流器11を取り付けるフレームを示す図であり、図1に示したA−A視より少し前面側から、フレームを含めて見た正面図である。図2同様に真空遮断器の表示は省略している。
真空遮断器5の正面側近傍の上方に配置された主母線4を支持する絶縁支持物10aは、外箱1の前後方向の中間部において、その側面に設けられた左右対称のフレーム13a,13bに取り付けられている。
また、外線ケーブル6に接続される接続導体8を支持する絶縁支持物10b、及び複合変流器11は、外箱1の前後方向の中間部において、外箱1の幅方向に差渡して設けられたフレーム14に取り付けられている。
一方、外線ケーブル6側は、図3の場合とほほ同じ位置において、絶縁支持物10bが取り付けられるフレーム17と、複合変流器11が取り付けられる変流器支持用のフレーム18a,18bとを、別部材で構成したものである。
実施の形態1のスイッチギヤは、前面操作、前面保守を前提としたものである。このため、各導体を支持する絶縁支持物10a,10b、及び複合変流器11は、スイッチギヤの外箱1の前面側からアクセス可能な位置に集約して配置されており、かつ、各導体の接続部も最小限としている。
定期点検時にスイッチギヤ内部の清掃やボルトの緩みチェックを実施する際には、前面扉2aを開き、先ず真空遮断器5を引き出す。次に、仕切板19の開口部に設けたカバーを外せば、前面側から母線4,分岐導体7,接続導体8、外線ケーブル6,複合変流器11等が見える状態となる。したがって、作業員が前面から入り込んで、絶縁支持物10a,10bや複合変流器11、外線ケーブル6の接続部等の清掃やボルトの緩みチェック作業を容易に行うことができる。真空遮断器5の後方にブッシングを設けてないので、ブッシングがある場合に比べて、後方へのアクセスが容易である。
なお、ここでは、計器用変流器と零相変流器を一体注型した複合変流器の例を示したが、これに変えて、計器用変流器や零相変流器を個別に設けて、それぞれに接続導体を貫通させた上で、フレームに取り付けるようにしても良い。
図5は、実施の形態2によるスイッチギヤの側面断面図、図6は図5の背面図であり裏面扉を開いて見た状態を示している。基本的な機器の内部構成は実施の形態1と同様なので、同等部分は同一符号で示して説明は省略し、相違点を中心に説明する。
この実施の形態2のスイッチギヤは、前面操作、後面保守タイプである点で実施の形態1とは異なっている。
3相の主母線4は、真空遮断器5の上方にあって外箱1の裏面に近い位置に、水平方向に向けて上下に並べて配置され、主母線4の両端部近傍で絶縁支持物10aにより支持されている。
絶縁支持物10aを固定するフレーム13a,13bは、図6に示すように、裏面扉2b近傍において、外箱1の側面に左右対称に設けられている。
また、外線ケーブル6側は、接続導体8を支持する絶縁支持物10bが、裏面扉2b近傍に配置され、これを取り付けるフレーム14は、裏面扉2b近傍で、外箱1の側面を繋ぐように設けられている。複合変流器11もこのフレーム14に取り付けられている。
上記のように、導体を支持する絶縁支持物10a,10b、及び複合変流器11は、スイッチギヤの外箱1の背面側からアクセス可能な位置に集約して配置されており、かつ、導体の接続点も最小限としているので、定期点検時にスイッチギヤ内部の清掃やボルトの緩みチェックを実施する際には、裏面扉2bを開けば、すぐ絶縁支持物13a,13b及び複合変流器11の取付部にアクセスでき、容易に清掃点検を行うことができる。
図7は、実施の形態3によるスイッチギヤを示す側面断面図である。また、図8は、実施の形態3によるスイッチギヤの他の例を示す側面断面図である。本実施の形態は、先に説明した実施の形態1、及び実施の形態2の変形例であり、基本的に、内部構成は実施の形態1または2と同等なので、同等部分は同一符号で示して説明は省略し、以下では相違点を中心に説明する。
図1との相違点は、主母線4と外線ケーブル6の、箱体1の奥行方向の配置位置を、図1の場合よりも背面側に寄せている点である。すなわち、主母線4及び外線ケーブル6は、真空遮断器5の直上または直下よりも背面側に寄せて配置されている。
これに伴って、主母線4を支持する絶縁支持物10a、及び接続導体8を支持する絶縁支持物10b、複合変流器11、及び、それらを取り付ける各フレーム13a,13b,14の位置も外箱1の奥側に移動するので、真空遮断器5の上方と下方に空間が形成される。そこで、真空遮断器5の上下を金属のフレームで仕切り、仕切板21を設けて区画し、真空遮断器5の上段と下段のスペースを制御器具配置スペース22とする。
なお、このとき、制御器具配置スペース22には、点検・清掃時に作業員が奥側の絶縁支持物にアクセス可能なようにスペースを確保しておき、また、奥側の仕切板には実施の形態1と同様に大きな開口部を設け、通常時はカバーで塞いでいる。
先に説明した実施の形態2の図5のようなスイッチギヤの構成では、真空遮断器5の上下に大きなスペースができる。そこで、図8に示すように、真空遮断器5の上下を金属のフレームで仕切り、仕切板21を設けたものである。こうして形成された真空遮断器5の上段と下段のスペースを制御器具配置スペース22として利用する。
図9は、実施の形態4によるスイッチギヤの、導体部に組み付けて使用する補強部材を示す図であり、図10は、補強部材の他の例を示す図である。スイッチギヤ本体の構成は、実施の形態1〜3に示すものと同等なので、説明は省略する。
実施の形態1〜3で説明したスイッチギヤは、導体支持部の点検・清掃を考慮して、絶縁支持物を一面側に集約させて配置し、また、支持箇所も必要最小限としているので、場合によっては、真空遮断器5の挿入時に発生する挿入力や、短絡電流によって生じる電磁力に対して分岐導体7や接続導体8の剛性が不足する場合が発生する。そこで、本実施の形態のスイッチギヤでは、導体部に補強部材を設けたものである。
この補強部材23を、図9(b)に一点鎖線で示すように、実施の形態1〜3で説明した分岐導体7や接続導体8の90°屈曲した部分に取り付けて、取付穴を利用してボルト等により固定する。
この補強部材24を、図10(b)に一点鎖線で示すように、分岐導体7や接続導体8のコの字状に屈曲した部分に3面を接触させて取り付け、ボルト等により固定するものである。
上記の図9及び図10の補強部材23,24の材料は、強度的に金属が望ましいが、絶縁物で構成しても良い。また、図では取付部は複数の部材を組み合わせたものとしたが、折り曲げや成形で一体に製作しても良い。
2b 裏面扉 3 裏面カバー
4 主母線 5 真空遮断器
5a,5b 接触子 6 外線ケーブル
7 分岐導体 8 接続導体
9 レール 10a,10b 絶縁支持物
11 複合変流器 12 ブラケット
13a,13b フレーム 14 フレーム
15a,15b フレーム 16a,16b フレーム
17 フレーム 18a,18b フレーム
19,21 仕切板 20,22 制御器具配置スペース
23,24 補強部材 23a,24a 取付部
23b,24b 補強部。
Claims (4)
- 外箱の内部に主母線と真空遮断器と外線ケーブルが収容され、前記真空遮断器の一方の端子と前記主母線とが分岐導体で接続され、他方の端子と前記外線ケーブルとが接続導体で接続された金属閉鎖形スイッチギヤにおいて、
前記真空遮断器の上下方向の一方側に前記主母線が配置され、他方側に前記外線ケーブルが配置され、前記主母線を支持する絶縁支持物及び前記接続導体を支持する絶縁支持物は、前記外箱の前後方向の中間部に設けたフレームに固定されて前記外箱の前面側からアクセス可能に配置され、前記分岐導体及び前記接続導体は、前記真空遮断器の前記端子に直接接続されていることを特徴とする金属閉鎖形スイッチギヤ。 - 外箱の内部に主母線と真空遮断器と外線ケーブルが収容され、前記真空遮断器の一方の端子と前記主母線とが分岐導体で接続され、他方の端子と前記外線ケーブルとが接続導体で接続された金属閉鎖形スイッチギヤにおいて、
前記真空遮断器の上下方向の一方側に前記主母線が配置され、他方側に前記外線ケーブルが配置され、前記主母線を支持する絶縁支持物及び前記接続導体を支持する絶縁支持物は、前記外箱の背面近傍に設けたフレームに固定されて前記外箱の背面側からアクセス可能に配置され、前記分岐導体及び前記接続導体は、前記真空遮断器の前記端子に直接接続されていることを特徴とする金属閉鎖形スイッチギヤ。 - 請求項1又は請求項2記載の金属閉鎖形スイッチギヤにおいて、
前記主母線及び前記外線ケーブルは、前記真空遮断器の直上または直下よりも背面側に寄せて配置されており、前記真空遮断器の上方と下方に形成される空間を制御機器配置スペースとしたことを特徴とする金属閉鎖形スイッチギヤ。 - 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の金属閉鎖形スイッチギヤにおいて、
前記分岐導体及び前記接続導体の屈曲部に補強部材を設けたことを特徴とする金属閉鎖形スイッチギヤ。
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- 2012-04-04 JP JP2012085143A patent/JP2013215062A/ja active Pending
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