JP2010253619A - 可搬型切削液再利用処理装置及びそれを用いる切削液再利用処理方法 - Google Patents

可搬型切削液再利用処理装置及びそれを用いる切削液再利用処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】工作機械の切削液貯留タンク内に堆積した切粉、切り屑等を含む大量のスラッジを切削液と共に吸引して分離処理を行い、処理後の切削液をタンク内に戻して再利用するための可搬型切削液再利用処理装置及びそれを用いる切削液再利用処理方法を提供する。
【解決手段】本装置1は、切削液貯留タンク100からスラッジを含む切削液を吸い込んで圧送する第1ポンプ2と、第1ポンプ圧送切削液を遠心分離処理してスラッジを分離する遠心分離器3と、遠心分離処理済切削液が導入され且つ導入された切削液から磁性を有するスラッジを磁力により捕捉して分離するマグネット分離処理手段4と、マグネット分離処理済切削液又は遠心分離処理済切削液が導入され、導入された切削液を濾過分離処理してスラッジを分離する濾過分離処理手段5と、濾過分離処理手段により処理された濾過分離処理済切削液を切削液貯留タンクに圧送する第2ポンプ6と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、工作機械の切削液貯留タンク内に堆積した切粉、切り屑等を含むスラッジを切削液と共に吸引して分離処理し、処理後の切削液をタンク内に戻して再利用するための可搬型切削液再利用処理装置及びそれを用いる切削液再利用処理方法に関する。
従来より、工作機械によるワークの加工時に、工具とワークとの摩擦抵抗の低減や冷却等を目的として、油性切削油、水性切削油等の切削液が使用されている。特に、自動機の場合、高速で加工されることにより熱の発生も多いので、切削液貯留タンクに貯留された大量の切削液をポンプにより循環させて使用している。
また、この切削液には加工の際に発生する切屑や切粉がワークに付着しないように洗い流す目的もある。これらの洗い流された切屑や切粉等のスラッジは、切削液を循環させて使用するうちに次第に量が多くなり、切削液中に浮遊する浮遊スラッジとして切削液と共に循環されたり、堆積スラッジとして切削液貯留タンク内に堆積したりする。このタンク内の堆積スラッジは、タンクの許容量以上は貯留できないので、定期的に除去する必要がある。また、切削液は、微生物の混入による腐敗等、長期の循環使用により劣化するので、定期的に廃棄して更新する必要があるとされている。そして、通常、この更新の際に、タンク内の堆積スラッジは、切削液と共にタンクから除去される。
しかしながら、機械加工に用いられる切削液は、加工されるワークに持ち出されること等により減少するので、その減少量に応じて補充される。そして通常、この補充には、新しい切削液が用いられる。この結果、タンク内の切削液は定期的に更新されていることとなるので、多くの場合廃棄する必要はなく、タンク内の堆積スラッジや液中の浮遊スラッジを分離することにより再利用することができる。
また、切削液の浄化装置として、スラッジを堆積させないようにタンク内の切削液を攪拌し、攪拌させた切削液をサイクロン等の分離手段に連続的に送ることによりスラッジを分離することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−310236号公報
しかし、上記特許文献1では、工作機械毎に据付けた装置により、タンク内にスラッジを堆積させないために常に攪拌させておかなくてはならず、設備コストやランニングコストの面で問題があった。
一方、切削液の濾過処理用の簡易移動式吸引濾過装置として、バグフィルタを用いた装置も市販されているが、大量のスラッジを処理しようとした場合、フィルタであるバッグの目詰まりが頻発し、その都度装置を停止させてバッグを交換しなくてはならない等の問題があった。
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、工作機械の切削液貯留タンク内に堆積した切粉、切り屑等を含む大量のスラッジを切削液と共に吸引し、連続的に分離処理を行い、処理後の切削液をタンク内に戻して再利用するための可搬型切削液再利用処理装置及びそれを用いる切削液再利用処理方法を提供することを目的とする。
本発明は、以下の通りである。
1.工作機械の切削液貯留タンク内に堆積したスラッジを切削液と共に吸引し、該スラッジを含む切削液からスラッジを分離処理し、該処理された切削液を前記切削液貯留タンクに戻して再利用するための可搬型切削液再利用処理装置であって、
前記切削液貯留タンクから前記スラッジを含む切削液を吸い込んで圧送する第1ポンプと、
前記第1ポンプから圧送される第1ポンプ圧送切削液を遠心分離処理してスラッジを分離する遠心分離器と、
前記遠心分離器により処理された遠心分離処理済切削液が導入され且つ導入された切削液から磁性を有するスラッジを磁力により捕捉して分離するマグネット分離処理手段と、
前記マグネット分離処理手段により処理されたマグネット分離処理済切削液又は前記遠心分離処理済切削液が導入され、導入された切削液を濾過分離処理してスラッジを分離する濾過分離処理手段と、
前記濾過分離処理手段により処理された濾過分離処理済切削液を前記切削液貯留タンクに圧送する第2ポンプと、を備えることを特徴とする可搬型切削液再利用処理装置。
2.前記遠心分離器は、
筒状の分離器本体と、
前記分離器本体に設けられ且つ前記第1ポンプ圧送切削液を該分離器本体の内部に接線方向に導入する導入部と、
前記分離器本体に設けられ且つ分離したスラッジを排出するスラッジ排出部と、
前記分離器本体に設けられ且つ前記遠心分離処理済切削液として該分離器本体内の切削液を排出する遠心分離処理済切削液排出部と、
前記スラッジ排出部に接続され且つ該スラッジ排出部から排出されるスラッジを貯留するスラッジ貯留部と、
前記スラッジ貯留部に設けられ且つ該スラッジ貯留部に貯留されたスラッジを排出可能に開閉する貯留スラッジ排出弁と、を有する上記1.記載の可搬型切削液再利用処理装置。
3.前記スラッジ貯留部は下部全面が開口しており、
前記貯留スラッジ排出弁は、前記開口を閉塞可能に開閉する閉塞部材を有する上記2.記載の可搬型切削液再利用処理装置。
4.前記マグネット分離処理手段は、
前記遠心分離処理済切削液が導入されるマグネット分離処理槽本体と、
前記マグネット分離処理槽本体内に上方から挿脱自在に挿入され且つ前記磁性を有するスラッジを捕捉するマグネット捕捉手段と、
前記マグネット分離処理槽本体に設けられ且つ前記マグネット分離処理済切削液として該マグネット分離処理槽本体内の切削液を排出するマグネット分離処理済切削液排出部と、を有する上記1.乃至上記3.のいずれかに記載の可搬型切削液再利用処理装置。
5.前記マグネット捕捉手段は、前記マグネット分離処理槽本体の上流側から下流側に向かって直列に複数配置される上記4.記載の可搬型切削液再利用処理装置。
6.前記濾過分離処理手段は、
前記マグネット分離処理済切削液又は前記遠心分離処理済切削液が導入され更に導入された切削液からスラッジを分離して濾過し下方に落下させる濾過部材と、
上側に前記濾過部材が着脱自在に載置され更に下側に該濾過部材により濾過された切削液が貯留される濾過分離処理槽本体と、
前記濾過分離処理槽本体に設けられ且つ該濾過分離処理槽本体内に貯留された切削液を排出する濾過分離処理済切削液排出部と、を有する上記1.乃至上記5.のいずれかに記載の可搬型切削液再利用処理装置。
7.前記濾過分離処理槽本体は、
前記濾過部材が設置され且つ該濾過部材により濾過が実行される濾過部材設置部と、
前記濾過部材設置部に隣接して設けられ且つ該濾過部材設置部に設置された濾過部材を退避させる濾過部材退避部と、を有する上記6.記載の可搬型切削液再利用処理装置。
8.前記マグネット分離処理手段は、
前記遠心分離処理済切削液が導入されるマグネット分離処理槽本体と、
前記マグネット分離処理槽本体内に上方から挿脱自在に挿入され且つ前記磁性を有するスラッジを捕捉するマグネット捕捉手段と、
前記マグネット分離処理槽本体に設けられ且つ前記マグネット分離処理済切削液として該マグネット分離処理槽本体内の切削液を排出するマグネット分離処理済切削液排出部と、を有し、
前記マグネット捕捉手段は、前記マグネット分離処理槽本体の上流側から下流側に向かって直列に複数配置され、
前記濾過分離処理手段は、
前記マグネット分離処理済切削液又は前記遠心分離処理済切削液が導入され更に導入された切削液からスラッジを分離して濾過し下方に落下させる濾過部材と、
上側に前記濾過部材が着脱自在に載置され更に下側に該濾過部材により濾過された切削液が貯留される濾過分離処理槽本体と、
前記濾過分離処理槽本体に設けられ且つ該濾過分離処理槽本体内に貯留された切削液を排出する濾過分離処理済切削液排出部と、を有し、
前記濾過分離処理槽本体は、
前記濾過部材が設置され且つ該濾過部材により濾過が実行される濾過部材設置部と、
前記濾過部材設置部に隣接して設けられ且つ該濾過部材設置部に設置された濾過部材を退避させる濾過部材退避部と、を有する上記3.記載の可搬型切削液再利用処理装置。
9.前記遠心分離処理済切削液を前記濾過分離処理手段へ導入するためのバイパス通路と、
前記遠心分離処理済切削液を前記マグネット分離処理手段又は前記濾過分離処理手段に導入するように流路の切り替えを行う切替弁と、を更に備える上記1.乃至上記8.のいずれかに記載の可搬型切削液再利用処理装置。
10.上記1.記載の可搬型切削液再利用処理装置を用いる切削液再利用処理方法であって、
前記第1ポンプにより前記切削液貯留タンク内に堆積した前記スラッジを前記切削液と共に吸い込んで圧送する吸引工程と、
前記遠心分離器により前記第1ポンプ圧送切削液を遠心分離処理してスラッジを分離する遠心分離処理工程と、
前記マグネット分離処理手段により前記遠心分離処理済切削液から磁性を有するスラッジを磁力により捕捉して分離するマグネット分離処理工程と、
前記濾過分離処理手段により前記マグネット分離処理済切削液又は前記遠心分離処理済切削液を濾過分離処理してスラッジを分離する濾過分離処理工程と、
前記第2ポンプにより前記濾過分離処理済切削液を圧送して前記切削液貯留タンク内に戻す切削液戻し工程と、を含むことを特徴とする切削液再利用処理方法。
11.前記マグネット分離処理手段は、前記遠心分離処理済切削液が導入されるマグネット分離処理槽本体と、前記マグネット分離処理槽本体内に上方から挿脱自在に挿入され且つ前記磁性を有するスラッジを捕捉するマグネット捕捉手段と、を有し、
前記マグネット捕捉手段は、前記マグネット分離処理槽本体の上流側から下流側に向かって直列に複数配置され、
前記マグネット分離処理工程は、
前記複数のマグネット捕捉手段により磁性を有するスラッジを捕捉し、
次に、前記複数のマグネット捕捉手段のうちのひとつを前記マグネット分離処理槽本体内から取り出して該マグネット捕捉手段により捕捉されたスラッジを取り除き、
その後、スラッジが取り除かれた前記マグネット捕捉手段を前記マグネット分離処理槽本体内に戻し、
そして、他のマグネット捕捉手段を該マグネット分離処理槽本体内から取り出して該マグネット捕捉手段により捕捉されたスラッジを取り除く工程を含む上記10.記載の切削液再利用処理方法。
12.前記濾過分離処理手段は、前記マグネット分離処理済切削液又は前記遠心分離処理済切削液が導入され更に導入された切削液からスラッジを分離して濾過し下方に落下させる濾過部材と、上側に前記濾過部材が着脱自在に載置され更に下側に該濾過部材により濾過された切削液が貯留される濾過分離処理槽本体と、を有し、
前記濾過分離処理槽本体は、前記濾過部材が設置され且つ該濾過部材により濾過が実行される濾過部材設置部と、前記濾過部材設置部に隣接して設けられ且つ該濾過部材設置部に設置された濾過部材を退避させる濾過部材退避部と、を有し、
前記濾過分離処理工程は、
前記マグネット分離処理済切削液又は前記遠心分離処理済切削液を、前記濾過部材設置部に設置された前記濾過部材により濾過してスラッジを分離し、
次に、分離したスラッジが貯まった前記濾過部材を、前記濾過部材退避部へ退避させ、
その後、前記濾過部材退避部へ退避させた濾過部材とは別の濾過部材を前記濾過部材設置部に設置し、
そして、前記濾過部材退避部に退避させた前記濾過部材を濾過部材退避部から取り外して貯まったスラッジを排出する工程を含む上記10.又は上記11.記載の切削液再利用処理方法。
本発明の可搬型切削液再利用処理装置によると、切削液からスラッジを分離処理するために、遠心分離器と、マグネット分離処理手段と、濾過分離処理手段と、を設けるようにし、それぞれの分離処理に負荷を分散させるようにしたので、工作機械の切削液貯留タンク内に堆積した比較的大量のスラッジを分離処理する場合であっても、各処理におけるスラッジの詰りを発生させることなく、連続的に、効率よく、短時間で分離処理を実行することができる。また、可搬型であるので、工作機械の切削液貯留タンクの近傍に運搬されて切削液再利用処理を実行し、処理完了後は他の切削液貯留タンクの近傍に運搬されて切削液再利用処理を実行する、というように、複数の工作機械で共用して使用することができる。
また、前記遠心分離器が、筒状の分離器本体と、前記分離器本体に設けられ且つ前記第1ポンプ圧送切削液を該分離器本体の内部に接線方向に導入する導入部と、前記分離器本体に設けられ且つ分離したスラッジを排出するスラッジ排出部と、前記分離器本体に設けられ且つ前記遠心分離処理済切削液として該分離器本体内の切削液を排出する遠心分離処理済切削液排出部と、前記スラッジ排出部に接続され且つ該スラッジ排出部から排出されるスラッジを貯留するスラッジ貯留部と、前記スラッジ貯留部に設けられ且つ該スラッジ貯留部に貯留されたスラッジを排出可能に開閉する貯留スラッジ排出弁と、を有する場合は、分離器本体内に導入された切削液及びスラッジを好適に分離処理できると共に、分離された切削液とスラッジとを別々の排出部から排出することができる。その結果、比較的大量のスラッジを処理する場合であっても、装置を停止させることなく連続的に分離処理を実行することができる。また、前記スラッジ貯留部は下部全面が開口しており、前記貯留スラッジ排出弁が前記開口を閉塞可能に開閉する閉塞部材を有する場合は、スラッジ排出時のスラッジの詰りを低減させることができ、貯留されたスラッジを好適に排出することができる。
更に、前記マグネット分離処理手段が、前記遠心分離処理済切削液が導入されるマグネット分離処理槽本体と、前記マグネット分離処理槽本体内に上方から挿脱自在に挿入され且つ前記磁性を有するスラッジを捕捉するマグネット捕捉手段と、前記マグネット分離処理槽本体に設けられ且つ前記マグネット分離処理済切削液として該マグネット分離処理槽本体内の切削液を排出するマグネット分離処理済切削液排出部と、を有する場合は、マグネット分離処理槽本体内に導入される遠心分離処理済切削液に含まれる磁性を有するスラッジを、マグネット捕捉手段により好適に捕捉することができると共に、磁性を有するスラッジが分離された切削液を、マグネット分離処理済切削液排出部から好適に排出することができる。
また、前記マグネット捕捉手段が、前記マグネット分離処理槽本体の上流側から下流側に向かって直列に複数配置される場合は、ひとつのマグネット捕捉手段をマグネット分離処理槽本体から取り出して捕捉したスラッジを取り除いている際にも、他のマグネット捕捉手段がスラッジを捕捉することができるので、装置を停止させることなく連続的に分離処理を実行することができる。
更に、前記濾過分離処理手段が、前記マグネット分離処理済切削液又は前記遠心分離処理済切削液が導入され更に導入された切削液からスラッジを分離して濾過し下方に落下させる濾過部材と、上側に前記濾過部材が着脱自在に載置され更に下側に該濾過部材により濾過された切削液が貯留される濾過分離処理槽本体と、前記濾過分離処理槽本体に設けられ且つ該濾過分離処理槽本体内に貯留された切削液を排出する濾過分離処理済切削液排出部と、を有する場合は、導入される切削液に含まれるスラッジを、濾過部材により好適に分離することができると共に、スラッジが分離されて下方に落下した切削液を、濾過分離処理槽本体に好適に貯留でき、その貯留された切削液を濾過分離処理済切削液排出部から好適に排出することができる。
また、前記濾過分離処理槽本体が、前記濾過部材が設置され且つ該濾過部材により濾過が実行される濾過部材設置部と、前記濾過部材設置部に隣接して設けられ且つ該濾過部材設置部に設置された濾過部材を退避させる濾過部材退避部と、を有する場合は、濾過部材設置部に設置された濾過部材上に濾過分離したスラッジが貯まった際に、濾過部材退避部に即座に退避させ、濾過部材設置部に新たな濾過部材を設置するようにすることができるので、装置を停止させることなく連続的に分離処理を実行することができる。
更に、前記遠心分離処理済切削液を前記濾過分離処理手段へ導入するためのバイパス通路と、前記遠心分離処理済切削液を前記マグネット分離処理手段又は前記濾過分離処理手段に導入するように流路の切り替えを行う切替弁と、を更に備える場合は、磁性、非磁性等のスラッジの種類によって流路を切り替え、それぞれに適した分離処理を実行することができる。
本発明の切削液再利用処理方法によると、前記遠心分離器による遠心分離処理工程と、前記マグネット分離処理手段によるマグネット分離処理工程と、前記濾過分離処理手段による濾過分離処理工程と、を含んでいる。このように、3つの分離処理工程を含むようにしたので、それぞれの分離処理に負荷を分散させることができ、工作機械の切削液貯留タンク内に堆積した比較的大量のスラッジを分離処理する場合であっても、各処理におけるスラッジの詰りを発生させることなく、連続的に、効率よく、短時間で分離処理を実行することができる。
また、前記マグネット分離処理手段が、前記遠心分離処理済切削液が導入されるマグネット分離処理槽本体と、前記マグネット分離処理槽本体内に上方から挿脱自在に挿入され且つ前記磁性を有するスラッジを捕捉するマグネット捕捉手段と、を有し、前記マグネット捕捉手段が、前記マグネット分離処理槽本体の上流側から下流側に向かって直列に複数配置され、前記マグネット分離処理工程が、前記複数のマグネット捕捉手段により磁性を有するスラッジを捕捉し、次に、前記複数のマグネット捕捉手段のうちのひとつを前記マグネット分離処理槽本体内から取り出して該マグネット捕捉手段により捕捉されたスラッジを取り除き、その後、スラッジが取り除かれた前記マグネット捕捉手段を前記マグネット分離処理槽本体内に戻し、そして、他のマグネット捕捉手段を該マグネット分離処理槽本体内から取り出して該マグネット捕捉手段により捕捉されたスラッジを取り除く工程を含む場合は、ひとつのマグネット捕捉手段をマグネット分離処理槽本体から取り出して捕捉したスラッジを取り除いている際にも、他のマグネット捕捉手段がスラッジを捕捉することにより、装置を停止させることなく連続的に分離処理を実行することができる。
更に、前記濾過分離処理手段が、前記マグネット分離処理済切削液又は前記遠心分離処理済切削液が導入され更に導入された切削液からスラッジを分離して濾過し下方に落下させる濾過部材と、上側に前記濾過部材が着脱自在に載置され更に下側に該濾過部材により濾過された切削液が貯留される濾過分離処理槽本体と、を有し、前記濾過分離処理槽本体が、前記濾過部材が設置され且つ該濾過部材により濾過が実行される濾過部材設置部と、前記濾過部材設置部に隣接して設けられ且つ該濾過部材設置部に設置された濾過部材を退避させる濾過部材退避部と、を有し、前記濾過分離処理工程が、前記マグネット分離処理済切削液又は前記遠心分離処理済切削液を、前記濾過部材設置部に設置された前記濾過部材により濾過してスラッジを分離し、次に、分離したスラッジが貯まった前記濾過部材を、前記濾過部材退避部へ退避させ、その後、前記濾過部材退避部へ退避させた濾過部材とは別の濾過部材を前記濾過部材設置部に設置し、そして、前記濾過部材退避部に退避させた前記濾過部材を濾過部材退避部から取り外して貯まったスラッジを排出する工程を含む場合は、濾過部材設置部に設置された濾過部材上に濾過分離したスラッジが貯まった際に、濾過部材退避部に即座に退避させ、濾過部材設置部に新たな濾過部材を設置するようにすることにより、装置を停止させることなく連続的な分離処理を実現することができる。
本実施例に係る可搬型切削液再利用処理装置を示す図であり、(A)は平面図、(B)は側面図をそれぞれ示す。 本実施例に係る可搬型切削液再利用処理装置を模式的に示す説明図である。 本実施例に係る遠心分離器を示す側面図である。 本実施例に係るマグネット分離処理手段を示す図であり、(A)は平面図、(B)は縦断面図をそれぞれ示す。 本実施例に係るマグネットユニットを示す図であり、(A)はマグネットが下端にある状態を示す部分断面図、(B)マグネットが上端にある状態を示す要部断面図をそれぞれ示す。 本実施例に係る濾過分離処理手段を示す縦断面図である。 本実施例に係る濾過分離処理手段の作用を説明するための説明図であり、(A)は濾過部材を濾過部材設置部に設置した状態、(B)は、濾過部材を濾過部材退避部に退避させた状態、(C)は他の濾過部材を濾過部材設置部に設置した状態、(D)は濾過部材を濾過部材退避部から取り出した状態をそれぞれ示す。 吸込具の例を示す図であり、(A)は本実施例に係る吸込具、(B)は他の実施形態に係る吸込具をそれぞれ示す。 他の実施形態に係る遠心分離器を示す側面図である。 他の実施形態に係る貯留スラッジ排出弁を示す側面図である。
本実施形態に係る可搬型切削液再利用処理装置は、工作機械の切削液貯留タンク内に堆積したスラッジを切削液と共に吸引し、該スラッジを含む切削液からスラッジを分離処理し、該処理された切削液を前記切削液貯留タンクに戻して再利用するための可搬型切削液再利用処理装置であって、以下に述べる第1ポンプ、遠心分離器、マグネット分離処理手段、濾過分離処理手段及び第2ポンプを備えている。
尚、上記「切削液」は、工作機械による機械加工時に用いられるものである限り特に限定されないが、例えば、水溶性切削油等であることができる。
上記「スラッジ」とは、工作機械による加工時に発生する切粉や切り屑、砥粒等だけでなく、切削液内に混入した異物全般のことをいう。また、このスラッジは、工作機械の切削液貯留タンク内に堆積していたり、切削液中に浮遊していたりする。
また、本実施形態に係る可搬型切削液再利用処理装置を移動させる形態は特に限定されないが、例えば、手押し式台車、自走式台車等の移動手段により移動させる形態を挙げることができる(例えば、図1(B)等参照)。
上記「第1ポンプ」は、上記切削液貯留タンクから上記スラッジを含む切削液を吸い込んで圧送する限り、その構造、大きさ、形態等は特に問わない。この第1ポンプとして用いられるポンプの種類としては、例えば、ダイヤフラムポンプ、ギヤポンプ、ベーンポンプ等の容積ポンプ、渦巻きポンプ等の非容積型ポンプ等を挙げることができるが、特に、ダイヤフラムポンプであることが好ましい。その構造上、流路以外のポンプの機構内に搬送流体が侵入することがないので、スラッジの噛み込み等による故障がなく、また、スラッジを多く含んだ高粘度の切削液であっても好適に圧送することができると共に、吸引時に空気を吸い込んだとしても吸引を継続することができるからである。
上記第1ポンプにより上記スラッジを含む切削液を吸い込む形態としては、例えば、可撓性ホースの一端側を第1ポンプの吸込口に接続し、他端側に着脱自在に接続された吸込具を上記切削液貯留タンクに挿入して吸い込む形態(例えば、図1(A)、(B)等参照)等を挙げることができる。
上記「可撓性ホース」は、その大きさ、材質等は特に限定されない。
上記「吸込具」は、その材質、形状等は特に限定されない。この吸込具は、例えば、上記可撓性ホースに着脱自在に接続される管状部と、上記切削液及びスラッジが吸引される吸込部と、を有することができる。
吸込部は、切削液貯留タンクの底壁に広く堆積したスラッジを効率よく吸引できるように、幅広の開口を有する形状としたり(例えば、図8(A)等参照)、切削液貯留タンクの角に堆積したスラッジを吸引しやすいように、幅狭の開口を有する形状(例えば、図8(B)等参照)としたりすることができる。また、これらのような種々の形状の吸込部を有する複数の吸込具を用意し、吸引するスラッジの状態に応じて、吸込具を交換しながら使用するようにしてもよい。
上記「遠心分離器」は、上記第1ポンプから圧送される第1ポンプ圧送切削液を遠心分離処理してスラッジを分離する限り、その構成、大きさ、個数、処理形態等は特に問わない。この遠心分離器は、例えば、筒状の分離器本体と、分離器本体に設けられ且つ第1ポンプ圧送切削液を該分離器本体の内部に接線方向に導入する導入部と、分離器本体に設けられ且つ分離したスラッジを排出するスラッジ排出部と、分離器本体に設けられ且つ遠心分離処理された該分離器本体内の切削液を遠心分離処理済切削液として排出する遠心分離処理済切削液排出部と、スラッジ排出部に接続され且つ該スラッジ排出部から排出されるスラッジを貯留するスラッジ貯留部と、スラッジ貯留部に設けられ且つ該スラッジ貯留部に貯留されたスラッジを排出可能に開閉する貯留スラッジ排出弁と、を有するサイクロン方式の遠心分離器であることができる(例えば、図3等参照)。
上記「分離器本体」は、筒状である限り、その構造、形状、材質等は特に問わない。
上記分離器本体によって、その内部に導入されたスラッジを含む切削液が旋回されて切削液とスラッジとに遠心分離される。
上記分離器本体は、例えば、円筒状であることができる。また、分離器本体の一端側がテーパ筒状であることができる(例えば、図3等参照)。
上記「導入部」は、上記分離器本体に設けられ且つ上記第1ポンプ圧送切削液を該分離器本体の内部に接線方向に導入する限り、その構造、形状、材質等は特に問わない。
上記導入部は、例えば、上記分離器本体の上部に設けられ且つ分離器本体の接線方向に延びる管状である形態を挙げることができる。
上記「スラッジ排出部」は、上記分離器本体に設けられ且つ分離したスラッジを排出する限り、その構造、形状、材質等は特に問わない。
上記スラッジ排出部は、例えば、上記分離器本体の下部に設けられる管状である形態を挙げることができる。
上記「遠心分離処理済切削液排出部」は、上記分離器本体に設けられ且つ遠心分離処理済切削液として分離器本体内の切削液を排出する限り、その構造、形状、材質等は特に問わない。
上記遠心分離処理済切削液排出部は、例えば、上記分離器本体の上壁を貫通するように設けられ且つ分離器本体の内部で軸方向に延びる管状である形態を挙げることができる。
上記「スラッジ貯留部」は、上記スラッジ排出部から排出されるスラッジを貯留する限り、その構造、形状、材質等は特に問わない。
上記スラッジ貯留部としては、例えば、上記分離器本体のスラッジ排出部が接続される貯留タンクである形態(例えば、図3等参照)を挙げることができる。
上記「貯留スラッジ排出弁」は、上記スラッジ貯留部に設けられ且つ貯留されたスラッジを排出可能に開閉する限り、その構造、形状、材質、形態等は特に問わない。
上記貯留スラッジ排出弁は、例えば、上記スラッジ貯留部の下部に設けられていることができる(例えば、図3、図10等参照)。上記貯留スラッジ排出弁の形態としては、例えば、(1)スラッジ貯留部の下部に接続された配管に設けられるボールバルブである形態(例えば、図3等参照)や、(2)スラッジ貯留部の下部全面を開口とし、その開口を閉塞可能に回動して開閉させる閉塞部材を有する形態(例えば、図10等参照)等を挙げることができる。
上記貯留スラッジ排出弁の動作形態としては、例えば、(1)自動的且つ任意に設定可能な所定間隔で間欠的に開閉される形態、(2)手動により、任意の間隔で間欠的に開閉される形態、(3)自動又は手動により、任意の開度に固定される形態等を挙げることができる。スラッジと共に排出される切削液の量の低減に適した開閉間隔を任意に設定できるといった観点から、上記(1)の形態であることが好ましい。
ここで、上記遠心分離器は、例えば、上記遠心分離処理済切削液排出部から遠心分離処理済切削液が排出されるのを停止可能な切削液排出停止弁を有することができる。貯留スラッジ排出弁からスラッジが排出される時に切削液排出停止弁を閉塞することにより、より高い圧力でスラッジを排出することができるからである。この場合、切削液排出停止弁の動作形態としては、(1)自動的且つ任意に設定可能な所定間隔で間欠的に開閉される形態、(2)手動により、任意の間隔で間欠的に開閉される形態等を挙げることができる。また、上記(1)の場合、貯留スラッジ排出弁が開の場合に閉、閉の場合に開、のように、貯留スラッジ排出弁と連動させて自動的に開閉するようにできる。また、上記(2)の場合、貯留スラッジ排出弁が開の場合に閉、閉の場合に開、のように、貯留スラッジ排出弁と連動させるように手動にて開閉するようにできる。
上記「マグネット分離処理手段」は、上記遠心分離器により処理された遠心分離処理済切削液が導入され且つ導入された切削液から磁性を有するスラッジを磁力により捕捉して分離する限り、その構成、大きさ、個数、処理形態等は特に問わない。
上記マグネット分離処理手段は、例えば、マグネット分離処理槽本体と、マグネット捕捉手段と、マグネット分離処理済切削液排出部と、を有することができる。
上記「マグネット分離処理槽本体」は、上記遠心分離処理済切削液が導入される限り、その構造、材質、大きさ等は特に問わない。このマグネット分離処理槽本体は、例えば、上記遠心分離処理済切削液が、一方の側壁側から導入され、その側壁と対向する側の側壁側から排出されるようにできる(例えば、図4(B)等参照)。
上記「マグネット捕捉手段」は、上記マグネット分離処理槽本体内に上方から挿脱自在に挿入され且つ磁性を有するスラッジを捕捉する限り、その構成、形状、個数、形態等は特に問わない。
ここで、上記マグネット捕捉手段は、例えば、液密に設けられるケーシングと、ケーシング内を往復動自在に移動可能なマグネットと、ケーシング上端側の外面に密着して設けられ且つマグネットの磁力によりケーシング外面に捕捉された磁性を有するスラッジを削ぎ落とすダストスクレーパと、を有することができる(例えば、図5等参照)。これにより、マグネットの磁力によってケーシング外面に捕捉された磁性を有するスラッジが、マグネットを上方に移動させることによってダストスクレーパにより削ぎ落とされる、といったように、磁性を有するスラッジを簡易に分離処理することができるからである。
上記「ケーシング」は、液密に設けられる限り、その構造、材質等は特に問わない。上記ケーシングの形状としては、例えば、円筒状や断面多角形状であることができる。また上記ケーシングの材質としては、例えば、アルミニウム合金等の金属や、ポリプロピレン等の樹脂を挙げることができる。マグネットの磁力により磁性を帯びることがないといった観点から、このケーシングの材質は、アルミニウム合金等の非磁性材であることが好ましい。
上記「マグネット」は、ケーシング内を往復動自在に移動可能である限り、その形状、磁力発生形態等は特に問わない。このマグネットは、例えば、ケーシングの内形に沿う形状であることができる。また、このマグネットは、例えば、永久磁石や電磁石等であることができる。
上記「ダストスクレーパ」は、ケーシング上端側の外面に密着して設けられ且つマグネットの磁力によりケーシング外面に捕捉された磁性を有するスラッジを削ぎ落とす限り、その形状、材質等は特に問わない。ダストスクレーパの材質としては、例えば、非磁性材であることができ、また、ニトリルゴム(NBR)、シリコーンゴム(VMQ、FVMQ)、ウレタンゴム(AU、EU)等の合成ゴムであることができる。これにより、磁性を有するスラッジがダストスクレーパ自体に付着するのを防止することができると共に、ケーシングとの密着性を高めることができるからである。また、このダストスクレーパは、例えば、シリンダロッド等のシールに用いられるリング状のシール部材等を好適に用いることができる。
ここで、上記マグネット捕捉手段は、例えば、上記マグネット分離処理槽本体の上流側から下流側に向かって、直列に複数配置されることができる。これにより、捕捉したスラッジの処理のために、マグネット捕捉手段をマグネット分離処理槽本体から引き抜いている場合であっても、装置を停止させることなく、引き続き他のマグネット捕捉手段によりスラッジの捕捉を行うことができるからである。
上記「マグネット分離処理済切削液排出部」は、マグネット分離処理槽本体に設けられ且つ該マグネット分離処理槽本体内の切削液をマグネット分離処理済切削液として排出する限り、その構造、形状、材質等は特に問わない。
ここで、上記マグネット分離処理手段は、例えば、並列に複数設けられることができる。これにより、分離処理される切削液に含まれる磁性を有するスラッジの量に応じたマグネット分離処理能力とすることができるからである。上記マグネット分離処理手段を並列に複数設ける形態としては、例えば、仕切り板等により、マグネット分離処理槽本体内を流れ方向に沿って2つに仕切る形態(例えば、図4等参照)や、2以上の別体のマグネット分離処理手段を設ける形態等を挙げることができる。
上記「濾過分離処理手段」は、上記マグネット分離処理手段により処理されたマグネット分離処理済切削液又は上記遠心分離処理済切削液が導入され、導入された切削液を濾過分離処理してスラッジを分離する限り、その構成、大きさ、処理形態等は特に問わない。
上記濾過分離処理手段は、例えば、濾過部材と、濾過分離処理槽本体と、濾過分離処理済切削液排出部と、を有することができる。
上記「濾過部材」は、マグネット分離処理済切削液又は遠心分離処理済切削液が導入され更に導入された切削液を濾過して下方に落下させる限り、その構造、形状、材質、個数等は特に限定されない。濾過部材に切削液を導入する形態は特に限定されないが、例えば、濾過部材の上方から落下させる形態、側方から流入させる形態等を挙げることができる。また、上記濾過部材の形状としては、例えば、かご状、板状、袋状等を挙げることができる。濾過部材の形状がかご状や袋状である場合、上方に向かって開口する形状であることができる。更に、この濾過部材の形状が上方に向かって開口するかご状である場合、その構造としては、例えば、(1)フレーム状に組んだ枠材と、枠材の底面及び四方の側面に装着される濾材と、を有する構造(例えば、図6等参照)、(2)底面及び底面から立ち上がる四方の側面を有するように濾材をかご状に構成する構造等とすることができる。
ここで、上記濾材は、例えば、ステンレス製等の金属線を平織、綾織等で織ってなる金網や、濾紙、不織布等であることができる。また、上記濾材が金網である場合、金網の目の開きは、例えば、50μm〜300μmであることができ、好ましくは、100μm〜200μmである。
上記「濾過分離処理槽本体」は、上側に上記濾過部材が着脱自在に載置され更に下側に該濾過部材により濾過された切削液が貯留される限り、その構造、形状、材質等は特に問わない。
上記「濾過分離処理済切削液排出部」は、前記濾過分離処理槽本体に設けられ且つ該濾過分離処理槽本体内に貯留された切削液を排出する限り、その構造、形状、材質等は特に問わない。
ここで、上記濾過分離処理槽本体は、上記濾過部材が設置され且つ該濾過部材により濾過が実行される濾過部材設置部と、濾過部材設置部に隣接して設けられ且つ該濾過部材設置部に設置された濾過部材を退避させる濾過部材退避部と、を有することができる(例えば、図6等参照)。これにより、濾過部材設置部に設置された濾過部材上に濾過分離したスラッジが貯まった際に、濾過部材退避部に即座に退避させ、濾過部材設置部に新たな濾過部材を設置することができるためである。
上記「第2ポンプ」は、上記濾過分離処理手段により処理された濾過分離処理済切削液を上記切削液貯留タンクに圧送する限り、その構造、大きさ、形態等は特に問わない。この第2ポンプには、上記第1ポンプの構成を適用することができる。
本実施形態に係る可搬型切削液再利用処理装置は、例えば、上記遠心分離処理済切削液を上記濾過分離処理手段へ導入するためのバイパス通路と、上記遠心分離処理済切削液を上記マグネット分離処理手段又は前記濾過分離処理手段に導入するように流路の切り替えを行う切替弁と、を更に備えることができる(例えば、図1、2等参照)。
また、本実施形態に係る可搬型切削液再利用処理装置は、例えば、その幅が700mm以下であることができる。これにより、この可搬型切削液再利用処理装置を、工作機械が設置されている工場等の一般的な幅の作業用通路上を自在に移動させることができるからである。
以下、図面を用いて実施例により本発明を具体的に説明する。尚、本実施例に係る工作機械の切削液貯留タンクの容量は、一般的な工作機械の切削液貯留タンク容量である400リットル程度であり、その切削液貯留タンク内に貯留されている切削液は300リットル程度としている。また、切削液貯留タンクから吸引したスラッジと切削液との混合流体には、1リットル当たり2000〜10000mgと極めて多量のスラッジが含まれる。
1.可搬型切削液再利用処理装置の構成
本実施例に係る可搬型切削液再利用処理装置1(以下、単に本装置ともいう)は、工作機械の切削液貯留タンク100内に堆積したスラッジを切削液と共に吸引し、該スラッジを含む切削液からスラッジを分離処理し、該処理された切削液を切削液貯留タンク100に戻して再利用するための可搬型切削液再利用処理装置であって、図1及び2に示すように、第1ポンプ2と、遠心分離器3と、マグネット分離処理手段4と、濾過分離処理手段5と、第2ポンプ6と、を備えており、これらは移動手段である台車10上に搭載されている。尚、本装置1の幅Wは700mmとしている。
第1ポンプ2は、圧縮空気により駆動するダイヤフラムポンプである。この第1ポンプの吸込口には可撓性ホース21の一端側が接続されており、可撓性ホース21の他端側には、工作機械の切削液貯留タンク100から切削液及びスラッジを吸引するための吸込具22が着脱自在に接続される。また、第1ポンプ2の吐出口は、遠心分離器3の導入部32と配管により接続されている。吸込具22は、図8(A)に示すように、可撓性ホース21と接続される側の管状部22aと、管状部22aの先端側に設けられた幅広で傾斜状面の開口を有する吸込部22bとからなる。
遠心分離器3は、図3に示すように、略円筒状の分離器本体31を備えている。この分離器本体31は下端側がテーパ筒状になっている。この分離器本体31の上端側の周壁には、分離器本体31の接線方向に延びる管状の導入部32が設けられている。また、分離器本体31の上壁の中心部には管状の遠心分離処理済切削液排出部33が設けられており、分離器本体31の上壁を貫通して下方に延びている。更に、分離器本体31の下端側には管状のスラッジ排出部34が設けられている。
スラッジ排出部34の下端側には、スラッジ排出部34から排出されるスラッジを貯留するスラッジ貯留部35が接続されている。このスラッジ貯留部35は、上側が円筒状で、下側がテーパ筒状に形成された貯留タンクである。また、スラッジ貯留部35の下端側には配管が接続されており、この配管には、スラッジ貯留部35に貯留されたスラッジを排出可能に開閉する貯留スラッジ排出弁36が設けられている。貯留スラッジ排出弁36は、圧縮空気により駆動され、所定の間隔で自動的に開閉するように制御されるボールバルブである。また、この開閉間隔は任意に設定可能である。
遠心分離処理済切削液排出部33には配管7が接続されている。この配管7の他端側は遠心分離処理済切削液を導入可能にマグネット分離処理手段4に接続されている。また、この配管7にはバイパス管71(本発明に係るバイパス通路として例示する)が切替弁72を介して接続されている。バイパス管71の他端側は、濾過分離処理手段5に遠心分離処理済切削液を導入可能なように、後述するマグネット分離処理済切削液排出部43に接続されている。切替弁72は、遠心分離処理済切削液をマグネット分離処理手段4又は濾過分離処理手段5に導入するように流路の切り替えを行う3方弁である。
マグネット分離処理手段4は、図4(A)及び(B)に示すように、箱状のマグネット分離処理槽本体41を有している。マグネット分離処理槽本体41には、図4(A)に示すように、マグネット分離処理槽本体41を切削液の流れ方向(図中左右方向)に2つに仕切るように仕切部41aが設けられている。また、マグネット分離処理槽本体41内の上流側には、底壁側に開口するように設けられた上流側仕切部41bが設けられ、更に、下流側には、上壁側に開口するように設けられた下流側仕切部41cが設けられている。これら上流側仕切部41b及び下流側仕切部41cにより、マグネット分離処理槽本体41内を流通する切削液は、上下に蛇行するように流通する。
また、図4(A)及び(B)に示すように、マグネット分離処理槽本体41の一方の側壁側の上部であって、仕切部41aを隔てた両側には、遠心分離処理済切削液を導入するように、分岐された配管7がそれぞれ接続されている。更に、配管7が接続された側の側壁に対向する側の側壁には、マグネット分離処理済切削液を排出する2つのマグネット分離処理済切削液排出部43が設けられている。即ち、マグネット分離処理手段4は、仕切部41aに仕切られたマグネット分離処理槽本体41内の両側それぞれにおいて、分離処理を並列に実行できるように構成されている。尚、配管7とマグネット分離処理槽本体41との2箇所の接続部には、それぞれバルブ44が設けられており、マグネット分離処理槽本体41の片側のみで分離処理を行うことも可能である。また、2つのマグネット分離処理済切削液排出部43のうちの一方には、上述したバイパス管71の他端側が接続されている。
また、図4(A)及び(B)に示すように、マグネット分離処理槽本体41の上壁には、仕切部41aに隔てられた両側に、切削液の流れに対して直列に2つずつ、合計4つの矩形状の開口部41dが設けられている。この開口部41dから4つのマグネットユニット42(本発明に係るマグネット捕捉手段として例示する)が挿脱自在にそれぞれ挿入される。
マグネットユニット42は、図5(A)及び(B)に示すように、ひとつのマグネットユニット42当たり3つの円筒状のケーシング42aを有している。このケーシング42は液密に設けられており、内部に切削液やスラッジが侵入しないようになっている。また、各ケーシング42aの上端側は、それぞれブッシング42bにより保持されており、ブッシング42bは台板42cによりそれぞれ保持されている。これにより、3つのケーシング42aが一体的に固定される。また、各ブッシング42bの下端側には、ケーシング42aの外周に密着されている環状のダストスクレーパ42dがそれぞれ設けられている。更に、台板42cには固定ハンドル42eが設けられている。
各ケーシング42a内には、その軸方向に往復動自在に移動可能なマグネット42fがそれぞれ挿入されている。各マグネット42fの上端側には引抜棒42gが接続されている。各引抜棒42gは、その上端側を上側連結板42hによりそれぞれ保持されて一体となっている。上側連結板42hには引抜ハンドル42iが設けられている。また、各引抜棒42gは、その外面を各ケーシング42aの上端開口にそれぞれ挿入されたガイド部材42jにガイドされており、ケーシング42aの軸方向に摺動可能となっている。更に、各ガイド部材42jは、下側連結板42kにより連結され、一体となっている。
濾過分離処理手段5は、図6に示すように、上方に向かって開口する平面矩形状の濾過分離処理槽本体51を有している。この濾過分離処理槽本体51の槽内の上側には、マグネット分離処理済切削液が導入される側の濾過部材設置部51aと、これに隣接した濾過部材退避部51bとが設けられている。濾過部材設置部51aは、濾過部材52が設置されることにより切削液の濾過が実行され、濾過部材退避部51bは、濾過部材設置部51a上の濾過部材52にスラッジが貯まった際に、濾過部材52をスライドさせて退避させることができる。即ち、濾過分離処理槽本体51は、濾過部材設置部51a及び濾過部材退避部51bの2箇所に、2つの濾過部材52を隣接して載置可能となっている。尚、濾過分離処理槽本体51の濾過部材設置部51a側の側壁は、導入された切削液の飛散防止のために、濾過部材退避部51b側の側壁よりも高く立ち上げてある。
濾過分離処理槽本体51の濾過部材退避部51b側の側壁の下側には、槽内の切削液を排出可能な管状の濾過分離処理済切削液排出部53が設けられている。この濾過分離処理済切削液排出部53は、濾過分離処理槽本体51の側壁を貫通して設けられており、その槽内側は、吸込口が底壁側を向くようにL字状に曲げられている。また、濾過分離処理済切削液排出部53の槽外側は、第2ポンプ6の吸込口と配管で接続されている。
濾過部材52は、上方に向かって開口する平面矩形状のかごであり、フレーム状に組んだ枠材の底面及び四方の側面にステンレス製の金網が貼り付けられている。この金網は、線径0.1016mmの金属線を平織してなり、その目の開きは153μmである。これにより、濾過部材52に導入される切削液を濾過して下方に落下させ、分離されたスラッジを濾過部材52内に貯留させる。
第2ポンプ6は、第1ポンプ2と同様に、圧縮空気により駆動するダイヤフラムポンプである。この第2ポンプ6の吸込口は、上述のように、濾過分離処理済切削液排出部53と配管により接続されている。また、第2ポンプ6の吐出口には可撓性ホース61の一端側が接続されている。更に、可撓性ホース61の他端側は、工作機械の切削液貯留タンク100に挿入可能となっている。
2.切削液再利用処理。
次に、本実施例に係る可搬型切削液再利用処理装置1を用いる切削液再利用処理について説明する。
最初に、図1(B)に示すように、スラッジが大量に堆積した工作機械の切削液貯留タンク100近傍に本装置1を運搬する。そして、第1ポンプ2の可撓性ホース21を延ばして吸込具22を切削液貯留タンク100に差し込む。また、同様に、第2ポンプ6の可撓性ホース61も切削液貯留タンク100に差し込む。更に、切替弁72を操作し、分離処理する切削液に含まれるスラッジの性質に応じて流路を切り替える。この状態で、第1ポンプ2及び第2ポンプ6を駆動させる。これにより、工作機械の切削液貯留タンク100内の浮遊スラッジを含む切削液及び堆積スラッジが吸引される。吸引されたスラッジと切削液との混合流体は遠心分離器3へ圧送される。尚、このようにして吸引されたスラッジと切削液との混合流体には、1リットル当たり2000〜10000mgと極めて多量のスラッジが含まれている。
遠心分離器3では、切削液及びスラッジの分離処理の粗処理が行われる。第1ポンプ2により圧送された切削液及びスラッジは、導入部32を介して、分離器本体31内に接線方向から連続的に導入される。すると、その導入されたスラッジを含む切削液は旋回流となり、切削液よりも比重の大きいスラッジが遠心方向に分離される。遠心分離後の切削液は遠心分離処理済切削液排出部33から排出され、配管7及び切替弁72を介して、マグネット分離処理手段4又は濾過分離処理手段5へ導入される。また、遠心分離後のスラッジは、分離器本体31の内周面側を下方に向かって流れ、スラッジ排出部34を通ってスラッジ貯留部35に貯留される。スラッジ貯留部35に貯留されたスラッジは、所定間隔で自動的に開閉する貯留スラッジ排出弁36から断続的に外部へ排出される。貯留スラッジ排出弁36から排出されるスラッジは、その下方に設置したペール缶等に溜められる。
マグネット分離処理手段4では、マグネット分離処理槽本体41に導入された遠心分離処理済切削液から、その液中に含まれる磁性を有するスラッジをマグネットユニット42により捕捉して分離する。
仕切部41aにより仕切られたマグネット分離処理槽本体41の両側に分岐されて導入された切削液は、槽内を流通して各マグネットユニット42に達し、その液中に含まれる磁性を有するスラッジがマグネットユニット42のケーシング外面に吸着されて捕捉される。ある程度捕捉されたら、各マグネットユニット42を適宜槽内から取り出し、捕捉したスラッジを取り除く。ここで、ひとつのマグネットユニット42をマグネット分離処理槽本体41から取り出している際にも、他のマグネットユニット42により、本装置1を停止させることなく、連続的にスラッジ分離が行われる。
マグネットユニット42からスラッジを取り除く際には、図5(B)に示すように、引抜ハンドル42iを上方に引き抜いて各マグネット42fを移動させる。すると、ケーシング42aの外面に吸着されているスラッジが、その磁力を失って落下する。また、マグネット42fの移動に追随して移動したスラッジは、ダストスクレーパ42dにより削ぎ落とされる。このようにしてマグネットユニット42に捕捉されたスラッジを取り除いたら、マグネットユニット42を再び槽内に戻す。
スラッジが除去された切削液は、各マグネット分離処理済切削液排出部43から排出され、濾過分離処理手段5に送られる。
濾過分離処理手段5では、図7(A)に示すように、マグネット分離処理済切削液排出部43から排出されたマグネット分離処理済切削液、又は、切替弁72の設定によりバイパス管71から排出される遠心分離処理済切削液が、濾過部材設置部51aに設置された濾過部材52に落下し、切削液とスラッジとを分離する。分離された切削液は、濾過部材52を通過して濾過分離処理槽本体51内に落下する。分離されたスラッジは、濾過部材52上に貯まる。
濾過部材52上にスラッジがある程度貯まってきたら、図7(B)に示すように、その濾過部材52を濾過部材退避部51bへスライドさせて退避させる。そして、図7(C)に示すように、濾過部材設置部51aに他の濾過部材52を新たに設置する。その後、図7(D)に示すように、濾過部材退避部51bに退避させた濾過部材52を濾過部材退避部51bから取り外し、貯まったスラッジを排出する。
濾過分離処理槽本体51に貯留された濾過分離後の切削液は、第2ポンプ6に吸引されて濾過分離処理済切削液排出部53から排出され、可撓性ホース61を流通して工作機械の切削液貯留タンク100に戻される。
上述のようにして分離処理が実行され、総量40kg程度と極めて多量のスラッジが分離される。各分離処理における分離されたスラッジ量は、遠心分離器3で25kg程度、マグネット分離処理手段4で12kg程度、濾過分離処理手段5で3kg程度となる。
また、引き続いて他の工作機械の切削液再利用処理を行う場合は、本装置1を他の工作機械の切削液貯留タンク100近傍に運搬し、上述の処理を繰り返す。
3.実施例の効果
以上より、本実施例の可搬型切削液再利用処理装置1によると、切削液からスラッジを分離処理するために、遠心分離器3と、マグネット分離処理手段4と、濾過分離処理手段5と、を設けるようにし、それぞれの分離処理に負荷を分散させるようにしたので、工作機械の切削液貯留タンク100内に堆積した比較的大量のスラッジを分離処理する場合であっても、各処理におけるスラッジの詰りを発生させることなく、連続的に、効率よく、短時間で分離処理を実行することができる。また、可搬型であるので、工作機械の切削液貯留タンク100の近傍に運搬されて切削液再利用処理を実行し、処理完了後は他の切削液貯留タンク100の近傍に運搬されて切削液再利用処理を実行する、というように、複数の工作機械で共用して使用することができる。
また、遠心分離器3が、筒状の分離器本体31と、第1ポンプ圧送切削液を分離器本体31の内部に接線方向に導入する導入部32と、分離器本体内の切削液を排出する遠心分離処理済切削液排出部33と、分離したスラッジを排出するスラッジ排出部34と、スラッジ排出部34から排出されるスラッジを貯留するスラッジ貯留部35と、スラッジ貯留部35に貯留されたスラッジを排出可能に開閉する貯留スラッジ排出弁36と、を有するようにしたので、分離器本体31内に導入された切削液及びスラッジを好適に分離処理できると共に、分離された切削液とスラッジとを別々の排出部から排出することができる。その結果、比較的大量のスラッジを処理する場合であっても、装置を停止させることなく連続的に分離処理を実行することができる。
更に、貯留スラッジ排出弁36を任意に設定可能な所定間隔で間欠的に開閉するように制御される自動弁としたので、貯留されたスラッジを自動的に外部へ排出させる効率的な分離処理を実行することができると共に、スラッジ貯留部35内のスラッジをその所定間隔において沈降させることができ、その結果、排出されるスラッジに含まれる切削液の割合を低減することができる。
また、マグネット分離処理手段4が、遠心分離処理済切削液が導入されるマグネット分離処理槽本体41と、磁性を有するスラッジを捕捉するマグネットユニット42と、マグネット分離処理槽本体41内の切削液を排出するマグネット分離処理済切削液排出部43と、を有するようにしたので、マグネット分離処理槽本体41内に導入される遠心分離処理済切削液に含まれる磁性を有するスラッジを、マグネットユニット42により好適に捕捉することができると共に、磁性を有するスラッジが分離された切削液を、マグネット分離処理済切削液排出部43から好適に排出することができる。
更に、マグネットユニット42を、マグネット分離処理槽本体41内の上流側から下流側に向かって直列に2つずつ配置するようにしたので、ひとつのマグネットユニット42をマグネット分離処理手段4から取り出して捕捉したスラッジを取り除いている際にも、他のマグネットユニット42によりスラッジを捕捉することができるので、装置を停止させることなく連続的に分離処理を実行することができる。
また、マグネット分離処理槽本体41内を切削液の流れ方向に2つに仕切る仕切部41aを設けるようにして、仕切部41aに仕切られたマグネット分離処理槽本体41内の両側それぞれにおいて分離処理を並列に実行できるように構成したので、マグネット分離処理手段4による磁性を有するスラッジの分離処理能力を高めることができる。
更に、濾過分離処理手段5が、導入された切削液からスラッジを分離して濾過し下方に落下させる濾過部材52と、上側に濾過部材52が着脱自在に載置されると共に、下側に濾過部材52により濾過された切削液が貯留される濾過分離処理槽本体51と、濾過分離処理槽本体51内に貯留された切削液を排出する濾過分離処理済切削液排出部53と、を有するようにしたので、導入される切削液に含まれるスラッジを、濾過部材52により好適に分離することができると共に、スラッジが分離されて下方に落下した切削液を、濾過分離処理槽本体51に好適に貯留でき、その貯留された切削液を濾過分離処理済切削液排出部53から好適に排出することができる。
また、濾過部材52が設置され且つ濾過部材52により濾過が実行される濾過部材設置部51aと、濾過部材設置部51aに隣接して設けられ且つ濾過部材設置部51aに設置された濾過部材52を退避させる濾過部材退避部51bと、を有するようにしたので、濾過部材設置部51aに設置された濾過部材52上に濾過分離したスラッジが貯まった際に、濾過部材退避部51bに即座に退避させ、濾過部材設置部51aに新たな濾過部材52を設置するようにすることができる。これにより、装置を停止させることなく連続的に分離処理を実行することができる。
更に、遠心分離処理済切削液を濾過分離処理手段5へ導入するためのバイパス管71と、遠心分離処理済切削液をマグネット分離処理手段4又は濾過分離処理手段5に導入するように流路の切り替えを行う切替弁72と、を備えるようにしたので、磁性、非磁性等のスラッジの種類によって流路を切り替え、それぞれに適した分離処理を実行することができる。
また、第1ポンプ2及び第2ポンプ6を圧縮空気により駆動するダイヤフラムポンプとしたので、スラッジの噛み込み等による故障がなく、また、スラッジを多く含んだ高粘度の切削液であっても好適に圧送することができると共に、吸引時に空気を吸い込んだとしても吸引を継続することができる。
更に、吸込具22の吸込部22bを幅広で傾斜状面の開口を有するようにしたので、切削液貯留タンク100内の大量のスラッジや切削液を効率よく吸込むことができる。
また、可搬型切削液再利用処理装置の幅Wを700mmとしたので、工作機械が設置されている工場等の一般的な幅の作業用通路上を自在に移動させることができる
尚、本発明においては、上記実施例に限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施例とすることができる。即ち、上記実施例では、分離器本体31と、導入部32と、遠心分離処理済切削液排出部33と、スラッジ排出部34と、スラッジ貯留部35と、貯留スラッジ排出弁36と、を備える遠心分離器3としたが、これに限定されず、例えば、遠心分離器3が、これらに加えて更に、遠心分離処理済切削液排出部33の上端側に、遠心分離処理済切削液排出部33から遠心分離処理済切削液が排出されるのを停止可能であり、貯留スラッジ排出弁36が開の時には閉、閉の時には開というように制御される切削液排出停止弁を備えるようにしてもよい。これにより、貯留スラッジ排出弁36からスラッジが排出される時に切削液排出停止弁が閉塞されて分離器本体31の内圧が高まることによって、より高い圧力でスラッジを排出することができ、迅速且つ効率的な分離処理を実行することができる。
また、上記実施例では、貯留スラッジ排出弁36を、スラッジ貯留部35の下部に接続された配管に設けられるボールバルブとしたが、これに限定されず、例えば、図10に示すように、スラッジ貯留部35の下部全面を開口とし、その開口を閉塞可能に回動して開閉する閉塞部材35aを有する貯留スラッジ排出弁36’としてもよい。この場合、上記実施例と比較して、貯留されたスラッジを排出するための開口を大きくとることができるので、排出時のスラッジの詰りを低減させることができる。
また、上記実施例では、幅広で傾斜状面の開口を有する吸込部22bを有する吸込具22を例示したが、これに限定されず、例えば、図8(B)に示すように、管状部22a’の先端側が傾斜状面となるように切り落とされた吸込部22b’を有する吸込具22’としてもよい。これにより、幅広の開口である場合と比較して、より高い吸引力で吸引することができるので、切削液貯留タンク100の角に堆積したスラッジや、固着して吸引困難なスラッジ等を強力に吸引することができる。更に、これら吸込具22や吸込具22’等の種々の形状の吸込部を有する吸込具を、吸引するスラッジの状態等に応じて交換して使用するようにしてもよい。
1;可搬型切削液再利用処理装置、2;第1ポンプ、21;可撓性ホース、22;吸込具、22a;管状部、22b;吸込部、3;遠心分離器、31;分離器本体、32;導入部、33;遠心分離処理済切削液排出部、34;スラッジ排出部、35;スラッジ貯留部、36;貯留スラッジ排出弁、37;切削液排出停止弁、4;マグネット分離処理手段、41;マグネット分離処理槽本体、41a;仕切部、41b;上流側仕切部、41c;下流側仕切部、41d;開口部、42;マグネットユニット、42a;ケーシング、42b;ブッシング、42c;台板、42d;ダストスクレーパ、42e;固定ハンドル、42f;マグネット、42g;引抜棒、42h;上側連結板、42i;引抜ハンドル、42j;ガイド部材、42k;下側連結板、43;マグネット分離処理済切削液排出部、5;濾過分離処理手段、51;濾過分離処理槽本体、51a;濾過部材設置部、51b;濾過部材退避部、52;濾過部材、53;濾過分離処理済切削液排出部、6;第2ポンプ、61;可撓性ホース、7;配管、71;バイパス管、72;切替弁、10;台車、100;切削液貯留タンク。

Claims (12)

  1. 工作機械の切削液貯留タンク内に堆積したスラッジを切削液と共に吸引し、該スラッジを含む切削液からスラッジを分離処理し、該処理された切削液を前記切削液貯留タンクに戻して再利用するための可搬型切削液再利用処理装置であって、
    前記切削液貯留タンクから前記スラッジを含む切削液を吸い込んで圧送する第1ポンプと、
    前記第1ポンプから圧送される第1ポンプ圧送切削液を遠心分離処理してスラッジを分離する遠心分離器と、
    前記遠心分離器により処理された遠心分離処理済切削液が導入され且つ導入された切削液から磁性を有するスラッジを磁力により捕捉して分離するマグネット分離処理手段と、
    前記マグネット分離処理手段により処理されたマグネット分離処理済切削液又は前記遠心分離処理済切削液が導入され、導入された切削液を濾過分離処理してスラッジを分離する濾過分離処理手段と、
    前記濾過分離処理手段により処理された濾過分離処理済切削液を前記切削液貯留タンクに圧送する第2ポンプと、を備えることを特徴とする可搬型切削液再利用処理装置。
  2. 前記遠心分離器は、
    筒状の分離器本体と、
    前記分離器本体に設けられ且つ前記第1ポンプ圧送切削液を該分離器本体の内部に接線方向に導入する導入部と、
    前記分離器本体に設けられ且つ分離したスラッジを排出するスラッジ排出部と、
    前記分離器本体に設けられ且つ前記遠心分離処理済切削液として該分離器本体内の切削液を排出する遠心分離処理済切削液排出部と、
    前記スラッジ排出部に接続され且つ該スラッジ排出部から排出されるスラッジを貯留するスラッジ貯留部と、
    前記スラッジ貯留部に設けられ且つ該スラッジ貯留部に貯留されたスラッジを排出可能に開閉する貯留スラッジ排出弁と、を有する請求項1記載の可搬型切削液再利用処理装置。
  3. 前記スラッジ貯留部は下部全面が開口であり、
    前記貯留スラッジ排出弁は、前記開口を閉塞可能に開閉する閉塞部材を有する請求項2記載の可搬型切削液再利用処理装置。
  4. 前記マグネット分離処理手段は、
    前記遠心分離処理済切削液が導入されるマグネット分離処理槽本体と、
    前記マグネット分離処理槽本体内に上方から挿脱自在に挿入され且つ前記磁性を有するスラッジを捕捉するマグネット捕捉手段と、
    前記マグネット分離処理槽本体に設けられ且つ前記マグネット分離処理済切削液として該マグネット分離処理槽本体内の切削液を排出するマグネット分離処理済切削液排出部と、を有する請求項1乃至3のいずれか一項に記載の可搬型切削液再利用処理装置。
  5. 前記マグネット捕捉手段は、前記マグネット分離処理槽本体の上流側から下流側に向かって直列に複数配置される請求項4記載の可搬型切削液再利用処理装置。
  6. 前記濾過分離処理手段は、
    前記マグネット分離処理済切削液又は前記遠心分離処理済切削液が導入され更に導入された切削液からスラッジを分離して濾過し下方に落下させる濾過部材と、
    上側に前記濾過部材が着脱自在に載置され更に下側に該濾過部材により濾過された切削液が貯留される濾過分離処理槽本体と、
    前記濾過分離処理槽本体に設けられ且つ該濾過分離処理槽本体内に貯留された切削液を排出する濾過分離処理済切削液排出部と、を有する請求項1乃至5のいずれか一項に記載の可搬型切削液再利用処理装置。
  7. 前記濾過分離処理槽本体は、
    前記濾過部材が設置され且つ該濾過部材により濾過が実行される濾過部材設置部と、
    前記濾過部材設置部に隣接して設けられ且つ該濾過部材設置部に設置された濾過部材を退避させる濾過部材退避部と、を有する請求項6記載の可搬型切削液再利用処理装置。
  8. 前記マグネット分離処理手段は、
    前記遠心分離処理済切削液が導入されるマグネット分離処理槽本体と、
    前記マグネット分離処理槽本体内に上方から挿脱自在に挿入され且つ前記磁性を有するスラッジを捕捉するマグネット捕捉手段と、
    前記マグネット分離処理槽本体に設けられ且つ前記マグネット分離処理済切削液として該マグネット分離処理槽本体内の切削液を排出するマグネット分離処理済切削液排出部と、を有し、
    前記マグネット捕捉手段は、前記マグネット分離処理槽本体の上流側から下流側に向かって直列に複数配置され、
    前記濾過分離処理手段は、
    前記マグネット分離処理済切削液又は前記遠心分離処理済切削液が導入され更に導入された切削液からスラッジを分離して濾過し下方に落下させる濾過部材と、
    上側に前記濾過部材が着脱自在に載置され更に下側に該濾過部材により濾過された切削液が貯留される濾過分離処理槽本体と、
    前記濾過分離処理槽本体に設けられ且つ該濾過分離処理槽本体内に貯留された切削液を排出する濾過分離処理済切削液排出部と、を有し、
    前記濾過分離処理槽本体は、
    前記濾過部材が設置され且つ該濾過部材により濾過が実行される濾過部材設置部と、
    前記濾過部材設置部に隣接して設けられ且つ該濾過部材設置部に設置された濾過部材を退避させる濾過部材退避部と、を有する請求項3記載の可搬型切削液再利用処理装置。
  9. 前記遠心分離処理済切削液を前記濾過分離処理手段へ導入するためのバイパス通路と、
    前記遠心分離処理済切削液を前記マグネット分離処理手段又は前記濾過分離処理手段に導入するように流路の切り替えを行う切替弁と、を更に備える請求項1乃至8のいずれか一項に記載の可搬型切削液再利用処理装置。
  10. 請求項1記載の可搬型切削液再利用処理装置を用いる切削液再利用処理方法であって、
    前記第1ポンプにより前記切削液貯留タンク内に堆積した前記スラッジを前記切削液と共に吸い込んで圧送する吸引工程と、
    前記遠心分離器により前記第1ポンプ圧送切削液を遠心分離処理してスラッジを分離する遠心分離処理工程と、
    前記マグネット分離処理手段により前記遠心分離処理済切削液から磁性を有するスラッジを磁力により捕捉して分離するマグネット分離処理工程と、
    前記濾過分離処理手段により前記マグネット分離処理済切削液又は前記遠心分離処理済切削液を濾過分離処理してスラッジを分離する濾過分離処理工程と、
    前記第2ポンプにより前記濾過分離処理済切削液を圧送して前記切削液貯留タンク内に戻す切削液戻し工程と、を含むことを特徴とする切削液再利用処理方法。
  11. 前記マグネット分離処理手段は、前記遠心分離処理済切削液が導入されるマグネット分離処理槽本体と、前記マグネット分離処理槽本体内に上方から挿脱自在に挿入され且つ前記磁性を有するスラッジを捕捉するマグネット捕捉手段と、を有し、
    前記マグネット捕捉手段は、前記マグネット分離処理槽本体の上流側から下流側に向かって直列に複数配置され、
    前記マグネット分離処理工程は、
    前記複数のマグネット捕捉手段により磁性を有するスラッジを捕捉し、
    次に、前記複数のマグネット捕捉手段のうちのひとつを前記マグネット分離処理槽本体内から取り出して該マグネット捕捉手段により捕捉されたスラッジを取り除き、
    その後、スラッジが取り除かれた前記マグネット捕捉手段を前記マグネット分離処理槽本体内に戻し、
    そして、他のマグネット捕捉手段を該マグネット分離処理槽本体内から取り出して該マグネット捕捉手段により捕捉されたスラッジを取り除く工程を含む請求項10記載の切削液再利用処理方法。
  12. 前記濾過分離処理手段は、前記マグネット分離処理済切削液又は前記遠心分離処理済切削液が導入され更に導入された切削液からスラッジを分離して濾過し下方に落下させる濾過部材と、上側に前記濾過部材が着脱自在に載置され更に下側に該濾過部材により濾過された切削液が貯留される濾過分離処理槽本体と、を有し、
    前記濾過分離処理槽本体は、前記濾過部材が設置され且つ該濾過部材により濾過が実行される濾過部材設置部と、前記濾過部材設置部に隣接して設けられ且つ該濾過部材設置部に設置された濾過部材を退避させる濾過部材退避部と、を有し、
    前記濾過分離処理工程は、
    前記マグネット分離処理済切削液又は前記遠心分離処理済切削液を、前記濾過部材設置部に設置された前記濾過部材により濾過してスラッジを分離し、
    次に、分離したスラッジが貯まった前記濾過部材を、前記濾過部材退避部へ退避させ、
    その後、前記濾過部材退避部へ退避させた濾過部材とは別の濾過部材を前記濾過部材設置部に設置し、
    そして、前記濾過部材退避部に退避させた前記濾過部材を濾過部材退避部から取り外して貯まったスラッジを排出する工程を含む請求項10又は11記載の切削液再利用処理方法。
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