JP5240877B2 - 濾過方法、濾過機及び当該濾過機が搭載されたチップコンベヤ装置 - Google Patents
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Description
前記開閉器を閉じて前記メッシュフィルターを袋状とし、前記使用済み液を前記メッシュフィルターの上方側に配された供給口から前記メッシュフィルターの内側面に向けて吐出し、重力を利用して前記使用済み液を前記メッシュフィルターの内側面に沿わせて流下させることで前記メッシュフィルターを振動させながら濾過させて前記クリーン液を機外に取り出すとともに、所定のタイミングで前記開閉器を開いて前記クリーン液が除かれたダーティ液を落下させて排出することを特徴とする。
本発明の濾過機は、機械から屑が混ざって排出された使用済み液を濾過してクリーン液を取り出す濾過機であって、筐体内で吊り下げられたメッシュフィルターと当該メッシュフィルターの下方側に連結された開閉器とを備え、前記開閉器が閉じると前記メッシュフィルターが袋状となり、前記使用済み液が前記メッシュフィルターの上方側に差し込まれた管体の供給口から前記メッシュフィルターの内側面に向けて吐出されると、重力の作用で前記使用済み液が前記メッシュフィルターの内側面に沿って流下することで前記メッシュフィルターが振動しながら濾過して前記クリーン液が機外に取り出されるとともに、所定のタイミングで前記開閉器が開いて前記クリーン液が除かれたダーティ液が落下して排出されることを特徴とする。
前記フィルターの材質としては、繊維、布、紙、金属メッシュ、樹脂メッシュ、パンチングメタル、セラミックス膜、高分子膜等が挙げられ、工作機械から切り屑が混ざって排出されたダーティなクーラント液の濾過精度によってその網目の大きさや外周側面の厚みが適宜設定される。また、複数の材質を組み合わせた複合フィルターとしてもよい。
図1は、本発明に係る濾過機の内部構造と動作を側面側から示す状態図であり、図1(a)はフィルターのダーティ液排出口が閉じているときの状態図であり、図1(b)はフィルターのダーティ液排出口が開いているときの状態図である。 本実施形態の濾過機3は、箱形状の筐体37と、筐体37内に収納されたフィルター2と、使用済みクーラント液L1を供給するための供給口312が備わった管体31と、フィルター2の下方側に連結された開閉器90とを備えており、筐体37の下方側には、フィルター2によって濾過されたクリーン液L9が排出されるクリーン液排出口39が配されている。前記フィルター2は、その側面にメッシュが形成されている筒状で、底の抜けた袋状を呈しており、濾過面積を大きくするためにドレープ付きのカーテン状となっている。使用済みクーラント液L1を供給するための管体31は、筐体37の天井付近に配設され、その供給口312が、袋状フィルター2の上側から差し込まれており、供給口312によって袋状フィルター2が吊り下げられている。筐体37の下側で、開閉器90の下方には、その中央が抜けている環状のパッキン61が配設されており、袋状フィルター2の下側が挟み込まれて固定されている。
本実施形態のチップコンベヤ装置1は、旋盤やフライス盤等の工作機械から切り屑が混ざって排出された使用済みクーラント液L1を処理する装置であり、濾過機1が搭載され、濾過機1内のフィルター2にてクリーン液L9が除かれ落下したダーティ液L2を受けて所定形状の搬送路内で搬送し切り屑として排出する搬送機構を備えている。本実施形態の搬送機構としては、コイル式コンベヤ、スクリュー式コンベヤ、又はスクレーパ式コンベヤが挙げられ、前記ダーティ液L2を受けて前記所定形状の搬送路内を搬送することで固液分離し圧縮した切り屑L5として排出するチップコンベヤ装置である。
図2は、本発明の第1の実施形態のチップコンベヤ装置の側面図であり、図3は、本実施形態のチップコンベヤ装置の内部構造を側面側から示す構造図である。本実施形態のチップコンベヤ装置1は、前記濾過機3がスクリュー式コンベヤ5の筐体上に設置される装置構成である。 本発明の第1の実施形態のチップコンベヤ装置1は、箱形状の濾過機3と、濾過機3がその受口に連結されたスクリュー式コンベヤ5からなる(図2)。 前記濾過機3内には筒状フィルター2が収納されており、筒状フィルター2の入口21には、ダーティなクーラント液L1を供給する管体31が差し込まれている。本実施形態のチップコンベヤ装置1は、複数のキャスターC1を備え、旋盤やフライス盤等の工作機械の近傍の地面と水平な床E上に設置され使用される。スクリュー式コンベヤ5の背面側には、装置を押すためのバー79が配されている。濾過機3の側面側には開閉ドア35が取り付けられており、ドア35を開いて、濾過機3に内蔵された筒状フィルター2を交換等できるようになっている。また、スクリュー式コンベヤ5の背面側には、制御回路7(制御盤7)が配されている。なおここで、同一の符号は同じ機能を表しており、その説明を適宜省略する。
本実施形態によれば、前記ダーティ液排出口22の開閉位置が一定となり、複数のダーティ液排出口22を同時に開閉動作させることができ。そして、より確実に前記ダーティ液排出口22を閉じることができる。
図20は、上記実施形態の筒状フィルター2を上記第1の実施形態のチップコンベヤ装置1における濾過機3の開閉器90の他の例に取付けた動作状態を斜め後方側から見た構造図であり、図20(a)は筒状フィルター2の排出口22が閉じたときの図であり、図20(b)は筒状フィルター2の排出口22が開いたときの図である。図20に示す例では、可動部材91と固定部材92とがフィルター2を介して向き合う対象形状となっており、可動部材91の先端凸部が固定部材92の先端凸部と近接することでダーティ液排出口22が閉じて(図20(a))、可動部材91の先端凸部が固定部材92から遠ざかることでダーティ液排出口22が開く構成となっている(図20(b))。なおここで、例えば可動部材91と可動部材92として筒状フィルター2の側面が互いに近づいたり遠ざかる構成としても良い。また例えば、可動部材91と可動部材92として、それら先端部にそれぞれスリットを設けて、前記スリットにて前記舌片28を挟む構成としても良い。
本発明の第2の実施形態のチップコンベヤ装置の側面図を図10に示し、その背面図を図11に示す。また、上記実施形態のチップコンベヤ装置の内部構造を示す要部断面図を図12と図13に示す。 本発明の第2の実施形態のチップコンベヤ装置1は、箱形状の濾過機3と、濾過機3にその筐体の一部が組み込まれたスクレーパ式コンベヤ5からなる(図10)。濾過機3内には筒状フィルター2が収納されており、筒状フィルター2の入口21には、ダーティなクーラント液L1を供給する管体31が差し込まれている。濾過機3の背面側には開閉ドア35が取り付けられており、ドア35を開いて、濾過機3に内蔵された筒状フィルター2を交換等できるようになっている。ここで、同一の符号は同じ機能を表しており、その説明を適宜省略する。
本発明の第3の実施形態のチップコンベヤ装置を側方から、その内部構造を示す要部断面図を図16に示す。本実施形態のチップコンベヤ装置1は、濾過機3と、チェーンコンベヤ5と、ダーティなクーラント液L1を一時的に溜めるダーティ液槽T1と、ダーティ液槽T1からダーティなクーラント液L1を汲み上げて濾過機3に供給するポンプP1を備える構成である。ここで、同一の符号は同じ機能を表しており、その説明を適宜省略する。
2,213 メッシュフィルター(筒状フィルター)、
2a メッシュフィルターの内側面、
2b メッシュフィルターの外側面、
22 ダーティ液排出口(メッシュフィルター出口)、
3 本発明の濾過機、
31 管体、
312 供給口、
38 ノズル、
381 エアノズル、
39 クリーン液排出口、
4 切り屑、
5 搬送機構、
51 搬送機構の受口、
52 切り屑排出口、
7 制御回路、
75 フロートスイッチ(液面レベルセンサ)、
90 開閉器、
L1 使用済み液(工作機械から排出された使用済みクーラント液)、
L2 ダーティ液(メッシュフィルターにて除かれたダーティ液)、
L9 クリーン液(メッシュフィルターにて濾過されたクリーン液)
Claims (10)
- 機械から屑が混ざって排出された使用済み液を濾過してクリーン液を取り出す濾過方法であって、筐体内で吊り下げられたメッシュフィルターと当該メッシュフィルターの下方側に連結された開閉器とを備えた濾過機を用いて、前記開閉器を閉じて前記メッシュフィルターを袋状とし、前記使用済み液を前記メッシュフィルターの上方側に配された供給口から前記メッシュフィルターの内側面に向けて吐出し、重力を利用して前記使用済み液を前記メッシュフィルターの内側面に沿わせて流下させることで前記メッシュフィルターを振動させながら濾過させて前記クリーン液を機外に取り出すとともに、所定のタイミングで前記開閉器を開いて前記クリーン液が除かれたダーティ液を落下させて排出することを特徴とする濾過方法。
- 前記使用済み液が旋盤やフライス盤等の工作機械から切り屑が混ざって排出された使用済みクーラント液であり、前記濾過機から排出された前記ダーティ液を次工程の搬送機構に受け渡し、固液分離させて圧縮した切り屑として排出することを特徴とする請求項1記載の濾過方法。
- 機械から屑が混ざって排出された使用済み液を濾過してクリーン液を取り出す濾過機であって、筐体内で吊り下げられたメッシュフィルターと当該メッシュフィルターの下方側に連結された開閉器とを備え、前記開閉器が閉じると前記メッシュフィルターが袋状となり、前記使用済み液が前記メッシュフィルターの上方側に差し込まれた管体の供給口から前記メッシュフィルターの内側面に向けて吐出されると、重力の作用で前記使用済み液が前記メッシュフィルターの内側面に沿って流下することで前記メッシュフィルターが振動しながら濾過して前記クリーン液が機外に取り出されるとともに、所定のタイミングで前記開閉器が開いて前記クリーン液が除かれたダーティ液が落下して排出されることを特徴とする濾過機。
- 前記開閉器を開閉制御する制御回路が備わっており、前記使用済み液が旋盤やフライス盤等の工作機械から切り屑が混ざって排出された使用済みクーラント液であり、この使用済みクーラント液の液面高さを検知するフロートスイッチ又は液面レベルセンサが配されており、前記メッシュフィルターの外側から内側に向けてエア吐出するエアノズルが設けられており、前記フロートスイッチ又は液面レベルセンサからの検知信号を受けて前記制御回路によって前記開閉器が開閉制御され、前記使用済みクーラント液の液面高さが所定高さとなるタイミングで前記供給口からの液吐出が停止し、前記開閉器が開いている間に、前記エアノズルからエア吐出されることを特徴とする請求項3記載の濾過機。
- 前記メッシュフィルターの側面には、前記開閉器と連結させるための舌片が配されていることを特徴とする請求項3または4記載の濾過機。
- 旋盤やフライス盤等の工作機械から切り屑が混ざって排出された使用済みクーラント液を濾過してクリーン液を取り出すとともに切り屑を排出するチップコンベヤ装置であって、筐体内で吊り下げられたメッシュフィルターと当該メッシュフィルターの下方側に連結された開閉器とが備わっている濾過機と、前記メッシュフィルターにてクリーン液が除かれ落下したダーティ液を受けて所定形状の搬送路内で搬送し切り屑として排出する搬送機構とを備え、前記開閉器が閉じると前記メッシュフィルターが袋状となり、前記使用済み液が前記メッシュフィルターの上方側に差し込まれた管体の供給口から前記メッシュフィルターの内側面に向けて吐出されると、重力の作用で前記使用済み液が前記メッシュフィルターの内側面に沿って流下することで前記メッシュフィルターが振動しながら濾過して前記クリーン液が機外に取り出されるとともに、所定のタイミングで前記開閉器が開いて前記クリーン液が除かれたダーティ液が落下し、この落下したダーティ液が前記搬送機構に受け渡されて搬送され、切り屑として切り屑排出口から排出されることを特徴とするチップコンベヤ装置。
- 前記開閉器を開閉制御する制御回路が備わっており、前記濾過機には、前記使用済みクーラント液の液面高さを検知するフロートスイッチ又は液面レベルセンサが配されており、前記メッシュフィルターの外側から内側に向けてエア吐出するエアノズルが設けられており、前記フロートスイッチ又は液面レベルセンサからの検知信号を受けて前記制御回路によって前記開閉器が開閉制御され、前記使用済みクーラント液の液面高さが所定高さとなるタイミングで前記供給口からの液吐出が停止し、前記開閉器が開いている間に、前記エアノズルからエア吐出されることを特徴とする請求項6記載のチップコンベヤ装置。
- 前記濾過機には、前記使用済みクーラント液の一部を吐出するためのリリーフ回路吐出口が備わっており、前記リリーフ回路吐出口の高さが前記搬送機構の切り屑排出口の高さよりも低い位置に設定されていることを特徴とする請求項6または7記載のチップコンベヤ装置。
- 前記メッシュフィルターの側面には、前記開閉器と連結させるための舌片が配されていることを特徴とする請求項6から8のいずれか一項記載のチップコンベヤ装置。
- 前記搬送機構がコイル式コンベヤ、スクリュー式コンベヤ、又はスクレーパ式コンベヤのいずれかであり、前記ダーティ液を受けて前記所定形状の搬送路内を搬送することで固液分離し圧縮した切り屑として排出することを特徴とする請求項6から9のいずれか一項記載のチップコンベヤ装置。
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