JP2013154432A - クーラントタンク掃除機 - Google Patents

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Abstract

【課題】クーラントタンク内に堆積して固まった切削粉を含む加工機械排出物を効率よく短時間で分離して、クーラント液を再びクーラント液として利用可能とし、かつ装置全体を移動可能にしたクーラントタンク掃除機を提供する。
【解決手段】本発明に係るクーラントタンク掃除機1は、加工機械排出物が混入したクーラント液が導入され、加工機械排出物とクーラント液とを分離する粉末分離器2と、粉末分離器2において加工機械排出物が分離されたクーラント液を吸引するポンプ3と、粉末分離器2において分離された加工機械排出物を貯留する沈殿タンク4と、加工機械排出物を回収する回収容器6とを具備し、沈殿タンク4内に回収容器6を設け、回収容器6が網状の容器であり、粉末分離器2、ポンプ3、沈殿タンク4および回収容器6は移動可能な一体のユニットとして設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、クーラントタンク掃除機に関するものである。
加工機械に用いるクーラント液は金属の切削加工等で使用され、使用済みのクーラント液には切削粉等が含まれている。使用済みのクーラント液はクーラントタンクに貯留され、排出して堆積した切削粉等を取り除くことで再び利用することができる。使用済みクーラント液中の切削粉等を分離回収して浄化するには様々な方法があり、粉末を沈殿させる方法やクーラント液をフィルタでろ過する方法がある。他に磁気分離器や粉末分離器(サイクロン)を使う方法もあり、この中で粉末分離器の使用は、液体中から微細粉末を回収できる方法である。切削粉等を分離回収して浄化したクーラント液は、ポンプを通じて元のクーラントタンクに戻され、再び加工用クーラント液として供給される。
これまでのクーラント液の浄化装置について、工作機械から排出されるクーラント液を貯溜するタンクと、加工チップを含んだクーラント液を分離、除去するサイクロンにクーラント液を供給するポンプとを備えたクーラント液の浄化、回収装置が特許文献1に開示されている。
特開2001−137743号公報
従来のクーラントタンク掃除機は、クーラントタンク内に堆積固化した異物を直接吸引して取り除くことができないばかりか、フィルタの目詰まり、部品交換、メンテナンスが必要で手間も掛かり、廃棄部品も発生する。フィルタを使わない遠心分離装置では、強い遠心力を利用して切削粉等とクーラント液を分離している。しかし、遠心力によって微細な切削粉等を取り除くためには液体を高速回転させなければならず、クーラント液が乳化して傷んでしまい、再びクーラント液として利用することができなくなる事例が発生している。また、クーラントタンク掃除機自体が加工機械と一体となっていたり、加工機械の傍に固定されたりして動かせなく、移動できないために共有して利用することが難しく、不都合なことが多い。
そこで本発明は上記課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、粉末分離器、ポンプ、沈殿タンクおよび回収容器を含むクーラント液から切削粉等を含む加工機械排出物を分離する装置において、クーラントタンク内に堆積して固まった切削粉を含む加工機械排出物を効率よく短時間で分離して、クーラント液を再びクーラント液として利用可能とし、かつ装置全体を移動可能にしたクーラントタンク掃除機を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明のクーラントタンク掃除機は次の構成を備える。すなわち本発明は、切削粉を含む加工機械排出物が混入したクーラント液から前記加工機械排出物を分離するクーラントタンク掃除機において、前記加工機械排出物が混入したクーラント液が導入され、前記加工機械排出物とクーラント液とを分離する粉末分離器と、記粉末分離器において前記加工機械排出物が分離されたクーラント液を吸引するポンプと、前記粉末分離器において分離された前記加工機械排出物を貯留する沈殿タンクと、前記加工機械排出物を回収する回収容器とを具備し、前記沈殿タンク内に前記回収容器を設け、該回収容器が前記加工機械排出物とクーラント液を分離する網状の容器であり、前記粉末分離器、前記ポンプ、前記沈殿タンクおよび前記回収容器は移動可能な一体のユニットとして設けられていることを特徴とする。この構成によれば、クーラントタンク内に堆積した加工機械排出物とクーラント液とを吸引し、液体を高速回転させなくても微細な切削粉を含む加工機械排出物を取り除くことができ、加工機械排出物を取り除きながらクーラント液を元のクーラントタンクに戻すことができる。また、粉末分離器、ポンプおよび沈殿タンクを含むユニットを加工機械の近く等の好適な場所に動かすことができるクーラントタンク掃除機を提供することができる。
また、本発明において、前記粉末分離器と前記ポンプを繋ぎ、前記粉末分離器で分離されたクーラント液をポンプへ送る第1のクーラント液回収配管と、前記沈殿タンクと前記ポンプを繋ぎ、前記回収容器で分離されたクーラント液をポンプへ送る第2のクーラント液回収配管と、前記第1のクーラント液回収配管と前記第2のクーラント液回収配管とのポンプ側端部を連結して第1のクーラント液回収配管または第2のクーラント液回収配管のいずれか一方からクーラント液がポンプに導入されるように切り換えられる分離回収切換弁とを具備することが好ましい。これによれば、一台のポンプでクーラント液から切削粉を含む加工機械排出物を分離でき、更に切削粉を含む加工機械排出物から水分を取り除いて切削粉を含む加工機械排出物を容易に回収することができる。
また、本発明において、前記一体のユニットとして設けられている前記粉末分離器、前記ポンプ、前記沈殿タンクおよび前記回収容器は車輪を用いて移動可能となることが好ましい。これによれば、クーラントタンク掃除機を容易に移動させることができる。
また、本発明において、前記ポンプのベーンが溶剤に耐性のある樹脂製であり、ポンプが自吸式ポンプであることが好ましい。これによれば、呼び水を必要とせず、吸引力が強く、異物を吸引しても損傷が少ないクーラントタンク掃除機を提供できる。
本発明に係るクーラントタンク掃除機によれば、粉末分離器で分離された切削粉を含む加工機械排出物を回収する回収容器を沈殿タンク内に設けて微細な切削粉を含む加工機械排出物を取り除くことができ、粉末分離器、ポンプおよび沈殿タンクは移動可能な一体のユニットとすることで、加工機械と一体化しなくてもよく、クーラント液を浄化するのに好適な場所に移動させることができる。
本発明に係るクーラントタンク掃除機の形態の一例を示す部分断面図であり、(a)はクーラントタンク掃除機全体図であり、(b)は分離回収切換弁とポンプ部分の平面図である。 本発明の実施形態に係る粉末分離器および沈殿タンクの構成の一例を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る粉末分離器および沈殿タンクの構成の一例を示す正面図であり、開閉蓋を開けて回収容器を取り出した状態である。 本発明の実施形態に係る粉末分離器および沈殿タンクの構成の一例を示す正面図であり、開閉蓋を閉じた状態である。 本発明の実施形態に係る第2の蓋と板枠の構成の一例を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る開閉蓋の構成の一例を示す平面図である。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1に本実施形態に係るクーラントタンク掃除機1の構成の一例を示す。本実施形態のクーラントタンク掃除機1は切削粉を含む加工機械排出物(以下、単に切削粉等と称する場合がある)が混入したクーラント液から切削粉を含む加工機械排出物を分離するものである。また、本実施形態のクーラントタンク掃除機1は、粉末分離器2と、ポンプ3と、沈殿タンク4と、回収容器6とを具備し、粉末分離器2、ポンプ3、沈殿タンク4および回収容器6は移動可能な一体のユニットとして設けられている。また、沈殿タンク4内に設けた回収容器6に切削粉を含む加工機械排出物を移動させる構成である。ここで、加工機械排出物の種類は特に限定されなく、切削粉の他に砥粒、加工チップ、スラッジ、汚泥、砂等が含まれる。粉末分離器2で取り除かれる固体物質はクーラント液の比重より大きいものであり、例えば鉄、銅、アルミ、黄銅、カーボンスラッジ等である。
更に、一体のユニットとして設けられている粉末分離器2、ポンプ3、沈殿タンク4および回収容器6は車輪70を用いて移動可能となる。
本実施形態の粉末分離器2は、液体サイクロン(ハイドロサイクロン)であり、切削粉等の固体を含むクーラント液から切削粉等を分離してクーラント液を浄化でき、フィルタを使用しないため目詰まり等のトラブルを起こすことがない。粉末分離器2内ではクーラント液が円周方向に渦巻いて流れ、粉末分離器2の下方から切削粉等の固体が排出され、クーラント液が上方から排出される。また遠心分離装置とは異なり、強い遠心力が掛からず、適度な遠心力によって固液を分離しているので、クーラント液を傷めることがない。このため、クーラント液は劣化せずにクーラント液の寿命を延ばすことができる。
本実施形態の粉体分離器2には配管21が設けられ、配管21にはノズル9が接続されている。これにより、加工機械排出物を含んだクーラント液を貯留しているクーラントタンク8から加工機械排出物と共にクーラント液をノズル9の端部の開口から吸引し、配管21を通じてクーラント液が粉末分離器2に送ることができる。このとき、クーラントタンク内の加工機械排出物が堆積して固まっている場所に直接ノズルを挿入し、ノズルを移動させて崩しながら加工機械排出物の固まりを直接吸引することができる。
本実施形態の粉体分離器2の上方に液体排出口22が設けられ、液体排出口22とポンプ3を繋ぐ第1のクーラント液回収配管31、ポンプ3からクーラントタンク8にクーラント液を供給する配管32が設けられている。ポンプ3は切削粉等を取り除いたクーラント液を吸引できる性能を持つ。粉末分離器2で切削粉等が分離して浄化されたクーラント液を含む液体はポンプ3によって吸引され、クーラントタンク8に供給される。このとき、液体排出口22から第1のクーラント液回収配管31を通じてポンプ3に吸引され、ポンプ3から配管32を通じて加工機械のクーラントタンク8に供給される。
またポンプ3は、その吸引力でクーラントタンク8から切削粉等を含むクーラント液を吸引し、粉末分離器2で旋回流を起こし、適度な遠心力によってクーラント液を浄化させるものである。このため、粉末分離器2によって切削粉等が分離されて浄化されたクーラント液を吸引する位置にポンプ3は配置されていることが好ましい。これにより、ポンプへの固形物の流入を減らしてポンプが劣化しにくくなり、ポンプの寿命を長くすることができるからである。この位置にポンプを配置することは、切削粉等が含まれるクーラント液を吸引して粉末分離器に押し込んでいないことであり、切削粉等やその他異物が含まれるクーラント液をポンプに通さないことである。これは、切削粉等を含むクーラント液を吸引する位置にポンプがあるクーラントタンク掃除機とは異なるものである。
本実施形態のクーラントタンク掃除機1には、粉末分離器2の下方にある固体排出口23と、沈殿タンク4からクーラント液が排出される除水口43と、除水口43とポンプ3を繋ぐ第2のクーラント液回収配管63とが設けられている。更に、沈殿タンク4内に回収容器6が設けられている。粉末分離器2で分離された切削粉等は粉末分離器2の下方にある固体排出口23から排出され、沈殿タンク4に切削粉等を移動して沈殿タンク4内の回収容器6に貯留される。粉末分離器2で分けられた切削粉等には少量のクーラント液が含まれていて、このクーラント液をポンプ3で吸引して分離することができる。回収容器6は、切削粉等とクーラント液を分離する網状の容器であり、粒径の小さい切削粉等でも回収できるものである。このためクーラント液は網状の回収容器6から抜け落ち、沈殿タンク4内にはクーラント液のみが溜まり、沈殿タンク4の下方にある除水口43からクーラント液が排出される。ポンプ3は沈殿タンク内の回収容器6で切削粉等が取り除かれたクーラント液を吸引して、吸引したクーラント液はポンプ3から配管32を通じて加工機械のクーラントタンク8に供給して戻される。回収容器6の網目の大きさ、網目形状は切削粉等を回収でき、かつポンプ吸引で液体を滴り落とすことができれば特に限定されなく、2mm程度の網目の大きさであれば分離時間の経過と共に回収物が積み重なって細かい粒子を取り除ける。
粉末分離器2で分離されたクーラント液を吸引する第1のクーラント液回収配管31と、沈殿タンク内4で分離されたクーラント液を吸引する第2のクーラント液回収配管63とは1台のポンプ3に繋がれている。それぞれの経路は、3方弁である分離回収切換弁64によって切り換えできる。これにより、1台のポンプ3の使用で粉末分離器2を運転させて固液分離している時、または回収容器6内の切削粉等から液体を吸引して液抜きしている時で経路を換えてクーラント液をクーラントタンク8に戻すことができる。液体排出口22上方の第1のクーラント液回収配管31には大気と通じる開放弁65が設けられている。粉末分離器2を用いて固液分離する時は開放弁65を閉じ(図1(a)のA位置)、分離回収切換弁64を動かして(図1(b)のA位置)第1のクーラント液回収配管31とポンプ3を連通させる。この後、ポンプ3を稼働させることで粉末分離器2の分離運転が始まり、クーラント液をクーラントタンク8に戻すことができる。また、回収容器6内の切削粉等から液体を吸引して液抜きしている時は開放弁65を開き(図1(a)のB位置)、分離回収切換弁64を動かして(図1(b)のB位置)第2のクーラント液回収配管63とポンプ3を連通させる。この後、ポンプ3を稼働させることで除水が始まり、クーラント液をクーラントタンク8に戻すことができる。この除水回収時はポンプを20秒程度動かして停止させればよい。
ポンプ3のベーンが溶剤に耐性のある樹脂製である。樹脂は天然ゴムや合成ゴムの他、熱硬化性樹脂等であり、吸引力が強く、異物を吸収してもダメージを受けにくいポンプである。更にポンプが呼び水を必要としない自吸式ポンプである。これにより、ポンプ内が空であってもポンプを駆動すればクーラント液を吸引できる。
粉末分離器2、沈殿タンク4、回収容器6の配置は、粉末分離器2の下方に沈殿タンク4、沈殿タンク4の中に回収容器6となっている。粉末分離器2の下部の形状は下方に向かうにしたがって小径となるような漏斗状あることが好ましく、このようにすることで分離された切削粉等が自重で滑り、粉末分離器2から沈殿タンク4へ落下する構成となっている。また切削粉等を自重で滑って落下させ、固体排出口23内で切削粉等が引っ掛かって留まらせないような配管の内径としている。
図2から図4に、粉末分離器および沈殿タンク4の実施形態を示す。図2は粉末分離器および沈殿タンクの斜視図である。図3は開閉蓋を開けて回収容器を取り出した状態での粉末分離器および沈殿タンクの正面図、図4は開閉蓋を閉じた状態での粉末分離器および沈殿タンクの正面図である。沈殿タンク4の上部には密閉でき、開閉できる開閉蓋44が取り付けられている。このことで、開閉蓋44を開けて粉末分離器2や固体排出口23、沈殿タンク4の点検作業がしやすくなり、異物を取り除きやすくなる。
本実施形態に係る粉末分離器2、固体排出口23および開閉蓋44は、図2から図4に示すように、開閉蓋44と粉末分離器2と固体排出口23とがシンプルな一体構造になっている。
本実施形態に係る蝶番45は、開閉蓋44と第2の蓋44aに取り付けられ、開閉蓋44開閉させる構造にしてある。より具体的には蝶番45の一方である蝶番の支持板45aが開閉蓋44に、もう一方の蝶番45bが第2の蓋44aに取り付けられている。第2の蓋44aは、沈殿タンク4の一部を塞いで沈殿タンクと一体化して固定されている。また、第2の蓋44aは沈殿タンク4の上部に取り付けられている。更に開閉蓋44と第2の蓋44aの間には第2の蓋44aと一体となった板枠51がある。開閉蓋44は、第2の蓋44aと開閉蓋44の間のゴムパッキン52を圧縮して密閉している。このとき、図3、図4に示すデンデンボルト47と蝶ナット48を含むナット類(締込金具)を用いて締め付けることが好ましい。開閉蓋44にはデンデンボルト用の取付座50を取り付け、蝶番の箇所も同様にデンデンボルトを利用して締め付けてもよい。このことで、確実に開閉蓋44を締め付け、かつ開閉でき、工具を使わずに簡単に締め付け開放ができる構造となる。ただし、密閉できるものであればデンデンボルトと蝶ナットだけに限られなく、デンデンボルトの数と位置は特に限定されない。板枠51にはデンデンボルトの一端にあるリング部を支持する支持部53が設けられている。
図5は本発明の実施形態に係る第2の蓋44aと板枠51の構成の一例を示す平面図であり、図6は本発明の実施形態に係る開閉蓋44の構成の一例を示す平面図である。第2の蓋44aには図5の斜線部分に示す沈殿タンク4に通じる穴があり、少なくとも固体排出口23の空間断面積(図6の斜線部分)以上の大きさに空いている。板枠51はこの第2の蓋44aに設けられた穴の部分を取り囲んでいる。
回収容器6は沈殿タンク4内に収まり、沈殿タンク4はデンデンボルト47、蝶ナット48等からなる金具を用いることで、開閉蓋44を締め付けて密閉できる。金具を緩めて外すと開閉蓋44を開くことができ、図2および図3に示すように、開閉方向に粉末分離器2は倒れて開閉蓋44は開く。回収容器6は、開閉蓋44を開けることで取り出せ、沈殿タンク内で分離された切削粉等を回収することができる。
配管21、32は自由に動かしやすい状態であることが好適であり、例えばホースのように配管自体を変形しやすいものにしてもよい。このことで、加工機械ごとにクーラントタンクの位置が変わっても、その場所に合わせて異物を含むクーラント液を吸引して、浄化されたクーラント液を供給することができる。
クーラントタンク掃除機1は粉末分離器2と沈殿タンク4が空の状態でもクーラント液を吸引できることが特徴であり、掃除機のように金属加工機械に備え付けられたクーラントタンク8内の底に堆積した切削粉等の異物を粉末分離器2で分離して、取り除くことができる。
粉末分離器2および沈殿タンク4は密閉式である。これにより、外部にクーラント液を漏れなくさせることができる。
沈殿タンク4の形状は特に限定されないが、漏斗のように除水口43に向かって徐々に細くなる形状であることが好ましい。これにより、沈殿タンク4内の回収容器6で切削粉等が分けられてクーラント液が除水口43に落ちて貯まり、クーラント液をポンプ3で吸引させることができる。
沈殿タンク4を密封することができれば、第2の蓋44aを開閉できる構造にして第2の蓋44aを開閉蓋44としてもよい。このとき、開閉蓋44は沈殿タンク4上部の縁が覆われるような大きさとする。沈殿タンク4に蝶番45の一方の45bを、開閉蓋44に蝶番45の他の一方である支持板45aを取り付けて蓋44を開閉させる構造にする。沈殿タンク4と開閉蓋44の間のゴムパッキンを圧縮して密閉すればよい。
一体のユニットとして設けられている粉末分離器2、ポンプ3、沈殿タンク4および回収容器6は棚や台等に置かれたり、収納されたり、掛けられたりしている。この棚や台等の下方に車輪70を付けることで容易に移動させることができる。また、棚や台等を牽引したり押したりして動かしやすくするため、棚や台等にフック(図示せず)や把手71を付けてもよい。車輪70は滑り止めさせる機能を備えることで、固定もできるので好ましい。また、装置自体に車輪を付けても問題ない。
沈殿タンク4と回収容器6はフィルタやカートリッジ等の使い捨ての部品を使用しないので、廃棄する部品が出ないのでランニングコストが掛からない。
粉末分離器2の大きさは特に限定されるものではないが、小型化された粉末分離器を用いれば、装置を軽量化できる。また、沈殿タンク4と回収容器6の大きさは、加工機械からの切削粉等の回収許容量を多くするために容積を大きくしてもよく、装置を軽量化して移動しやすくするために容積を小さくしてもよい。
1 クーラントタンク掃除機
2 粉末分離器
21 配管
22 液体排出口
23 固体排出口
3 ポンプ
31 第1のクーラント液回収配管
32 配管
4 沈殿タンク
43 除水口
44 開閉蓋
44a 第2の蓋
45 蝶番
47 デンデンボルト
48 蝶ナット(締込金具)
50 取付座
51 板枠
52 ゴムパッキン
53 支持部
6 回収容器
63 第2のクーラント液回収配管
64 分離回収切換弁
65 開放弁
70 車輪
71 把手
8 クーラントタンク
9 ノズル

Claims (4)

  1. 切削粉を含む加工機械排出物が混入したクーラント液から前記加工機械排出物を分離するクーラントタンク掃除機において、
    前記加工機械排出物が混入したクーラント液が導入され、前記加工機械排出物とクーラント液とを分離する粉末分離器と、
    前記粉末分離器において前記加工機械排出物が分離されたクーラント液を吸引するポンプと、
    前記粉末分離器において分離された前記加工機械排出物を貯留する沈殿タンクと、
    前記加工機械排出物を回収する回収容器とを具備し、
    前記沈殿タンク内に前記回収容器を設け、該回収容器が前記加工機械排出物とクーラント液を分離する網状の容器であり、前記粉末分離器、前記ポンプ、前記沈殿タンクおよび前記回収容器は移動可能な一体のユニットとして設けられていることを特徴とするクーラントタンク掃除機。
  2. 前記粉末分離器と前記ポンプを繋ぎ、前記粉末分離器で分離されたクーラント液をポンプへ送る第1のクーラント液回収配管と、前記沈殿タンクと前記ポンプを繋ぎ、前記回収容器で分離されたクーラント液をポンプへ送る第2のクーラント液回収配管と、前記第1のクーラント液回収配管と前記第2のクーラント液回収配管とのポンプ側端部を連結して第1のクーラント液回収配管または第2のクーラント液回収配管のいずれか一方からクーラント液がポンプに導入されるように切り換えられる分離回収切換弁とを具備することを特徴とする請求項1に記載のクーラントタンク掃除機。
  3. 前記一体のユニットとして設けられている前記粉末分離器、前記ポンプ、前記沈殿タンクおよび前記回収容器は車輪を用いて移動可能となることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のクーラントタンク掃除機。
  4. 前記ポンプのベーンが溶剤に耐性のある樹脂製であり、ポンプが自吸式ポンプであることを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれかに記載のクーラントタンク掃除機。
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