JP2004344875A - 濾過方法および濾過装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 数ミクロン級ないしサブミクロン級の物質を固液分離する場合に、目詰まりしにくい濾過層(目詰まりしてもこれを解除できる濾過層)を供給するとともに、濾過層を簡便に切り替え又は交換できる濾過方法及び濾過装置を提供すること。
【解決手段】 ある一定値以上の粒子径を有するほぼ球形の粒子群を充填した濾過層を、別の清浄な濾過層に切り替えて、濾過することを特徴とするバッチ切替方式の濾過方法、および、ある一定値以上の粒子径を有するほぼ球形の粒子群を充填した濾過層から、濾過に使用中の粒子群を取り出しながら清浄な粒子群を濾過層に補充し、濾過することを特徴とする連続方式の濾過方法。
【選択図】 図1

Description

本発明は、原料液(被処理液)から数ミクロン級ないしサブミクロン級の固体物質を効率的に分離するための濾過方法および濾過装置に関する。
近年、バイオ、エレクトロニクス、メカニカルなどの産業分野において、液体からサブミクロンないしミクロン級の固体物質を採取したり、あるいは不純物を濾過により除去するニーズが高まっているが、濾材の目詰まりや濾孔精度が困難な問題となっている。
従来、ミクロン級の濾材としては精密濾紙として提供されているものがあるが、孔形状は不定であり、目詰まりをおこしやすい。また、ミクロン級の多孔体フィルム(メンブランフィルタ)などが知られているが、目詰まりの問題を解消するには至っていない。
連続的に濾過する方法として、帯状の濾布を使い、濾過部と逆洗部を回転移動させて操作するものがあるが、濾布内の目詰まりを100%除去することは困難である。
また、濾材として磁性粉体を用いることにより濾材の繰り返し使用を可能にした濾過器が開示されている(特許文献1〜3)が、これらの濾過器は、使用済の濾材を再利用するための洗浄操作として逆洗を採用しているために、使用済の濾材を洗浄している間は濾過操作ができず、濾過効率が悪いという問題がある。
特開2000−93715号公報 特開2000−153104号公報 特開2000−342914号公報
本発明が解決しようとする課題は、数ミクロン級ないしサブミクロン級の物質を固液分離する場合に、目詰まりしにくい濾過層(目詰まりしてもこれを解除できる濾過層)を供給するとともに、濾過層を簡便に切り替え又は交換できる濾過方法及び濾過装置を提供することである。
上記課題は以下の手段により達成された。
(1)ある一定値以上の粒子径を有するほぼ球形の粒子群を充填した濾過層を、別の清浄な濾過層に切り替えて、濾過することを特徴とするバッチ切替・交換方式の濾過方法、及び、
(2)ある一定値以上の粒子径を有するほぼ球形の粒子群を充填した濾過層から、濾過に使用中の粒子群を取り出しながら清浄な粒子群を濾過層に補充し、濾過することを特徴とする濾過方法。
上記の濾過方法の好ましい実施態様を以下に列挙する。
(3)濾過層から取り出した使用済みの粒子群を洗浄し、再利用する上記(1)又は(2)記載の濾過方法、
(4)ほぼ均一の粒子径を有する真球状の粒子群よりなり粒子間空隙孔径が均一である濾過層を使用する上記(1)〜(3)いずれか1つに記載の濾過方法、
(5)粒子群が磁性粉末を充填剤として含有する上記(1)〜(4)いずれか1つに記載の濾過方法、
(6)粒子群の比重は、粒子洗浄液の比重に比べ0.1以上大きい、上記(1)〜(5)いずれか1つに記載の濾過方法、
(7)使用済みの濾過層の粒子群を洗浄液中で洗浄した後、洗浄された粒子群を外力により回収する上記(3)、(5)又は(6)に記載の濾過方法。
また、本発明の課題は以下の濾過装置によって達成された。
(8)被処理液を流入させる被処理液供給口と、清澄濾液を排出する清澄濾液排出口と、前記供給口及び前記排出口の間に切替可能又は交換可能に設けた、ある一定値以上の粒子径を有するほぼ球形の粒子群を充填した濾過層とを備えることを特徴とする濾過装置。
本発明によれば、数ミクロン級ないしサブミクロン級の物質を固液分離する場合に、目詰まりしにくい濾過層(目詰まりしてもこれを解除できる濾過層)を供給できるとともに、濾過層を簡便に切り替え又は交換できる濾過方法及び濾過装置を提供することができる。また、本発明の連続切替又は連続交換方式の濾過によれば、使用済みの濾過層を洗浄している間にも濾過操作を行うことができるので、濾過効率が良いという利点がある。
本発明に係る濾過方法においては、ほぼ球形の粒子群を充填した濾過層を使用することを特徴とする。ほぼ球形の粒子群とは、球形に近い形状を有する粒子群をいい、真球状を好ましい形状とし、多少回転楕円体に近い球状の粒子群等をも含み、粒子群を相互に隙間なく詰め合わせることにより、濾過層を形成しうる粒子群をいう。
濾過層として使用するほぼ球形の粒子群はある一定値以上の粒子径を有する必要がある。前記粒子群の最低粒子径は、濾別すべき物質の最低粒子径との関係で決定される。すなわち、前記粒子群の最低粒子径は、濾別すべき物質の最低粒子径の約8倍である。前記粒子群の最低粒子径は広い範囲をとりうるが、0.1μm〜300μm、好ましくは1μm〜100μmである。
均一な濾過をするためには、粒子群の粒径がそろっていることが好ましい。粒子群の粒径の均一性を変動係数で表すと、20%以下が好ましく、1〜15%が特に好ましい。粒径がそろった粒子群を用いることにより、均一な粒子間空隙を有する濾過層を作ることができ、その際の粒子間空隙孔径は、粒子群の平均粒径の約8分の1倍となり、0.1〜40μm、好ましくは0.1μm〜10μmとすることができる。
濾過層の厚さは適宜選択できるが、均一な濾過をするためには、粒子群の平均粒径の50〜5,000倍、好ましくは50〜500倍の厚さの濾過層とすることが好ましい。
充填した粒子群は、被処理液を導入した際に分散しないように固定されていることが好ましい。粒子群の固定方法としては、種々の方法を採りうるが、例えば、充填した粒子群の下及び周囲に粒径よりも小さい穴を有する支持体を設け、また、上に邪魔板などを設置して濾過層全体を物理的に固定する方法などが採用できる。
濾過槽に入れられた被処理液は、その底部にある濾過層により濾過され、被処理液中の固体粒子が捕捉され、清澄濾液が得られる。
本発明の濾過方法を適用できる被処理液の粘度としては、特に限定されないが、2.0×10−4〜1Pa・sであることが好ましく、2.0×10−4〜1.0×10−2Pa・sであることが特に好ましい。
本発明の濾過方法を適用できる被処理液の溶媒の種類としては、球形粒子群を溶解しない限り、有機溶媒、水、有機溶媒・水混合物などが使用できる。また、分離できる不純物の種類としては、固体であれば無機物でも有機物でもよい。
濾過に使用する圧力としては、通常使用されている重力濾過、加圧濾過、減圧濾過などを選択することができるが、好ましくは重力濾過である。
上記濾過操作を続けると、濾過層は固体粒子によって目詰まりしてくる。したがって、濾過層を形成する粒子群に切り替え使用する。
濾過層の切り替え方式は、バッチ切替・交換方式と連続切替・交換方式に大別される。
使用済みの濾過層から取り出された粒子群は、洗浄後、再使用できる。洗浄方法としては、種々の方法がとりうるが、例えば洗浄液中での撹拌洗浄、超音波洗浄が採用できる。
洗浄後の粒子群は、洗浄液中から一度取り出して、必要であれば乾燥後、新たな濾過層に充填して再使用することができる。また洗浄後に粒子群を洗浄液と共に新たな濾過層に送り、充填して再使用することもできる。
本発明に係る濾過装置は、先にも述べたように、被処理液を流入させる被処理液供給口と、清澄濾液を排出する清澄濾液排出口と、前記供給口及び前記排出口の間に切替可能又は交換可能に設けた、ある一定値以上の粒子径を有するほぼ球形の粒子群を充填した濾過層とを備えることを特徴とする濾過装置である。
ここで、濾過装置は、バッチ切替・交換方式と、連続切替・交換方式とがあるが、好ましくは、バッチ切替・交換方式である。
前者(バッチ切替・交換方式)の濾過装置の一つは、被処理液体室と、被処理液体室の下部で着脱可能に設けた複数個の支持体と、その支持体の上に形成させた複数個の濾材層と、濾材層を通過した液を一旦貯める清澄濾液室と、洗浄槽と、洗浄槽に付設した磁石(電磁石)とを備える濾過装置であって、その濾材層には、粒子径が揃ったほぼ球形の粒子(群)が密に充填されているとともに、濾材層は複数個の濾材層のあいだで切替可能に設けられている濾過装置である。
前者(バッチ切替・交換方式)の濾過装置の他の一つは、被処理液室と、被処理液室の下部で着脱可能に設けたもので、支持体及びその上に形成させた濾材層を有する複数個の濾床室と、濾床室を通過した液を一旦貯める清澄濾液室と、洗浄槽と、洗浄槽に付設した磁石(電磁石)とを備える濾過装置であって、前記濾材層には、ほぼ球形の粒子径が揃った粒子群が密に充填されているとともに、前記濾床室は複数個の濾床室のあいだで切替可能に設けられている濾過装置である。
また、連続切替・交換方式の濾過装置としては、支持体の上に濾材となるほぼ球形の粒子径が揃った粒子群を充填した濾材層と、その濾材層の上に液密に設けた被処理液室と、濾材層の下に液密に設けた清澄濾液室と、洗浄槽と、その洗浄槽に付設した磁石(電磁石)とを備える濾過装置であって、濾材層には、粒子径が揃ったほぼ球形の粒子群が密に充填されているとともに、濾材層は有効濾過面よりも広くなるように外方に突き出ていて、濾過面が更新されるように液密に水平方向に移動(又は押出)可能な濾過装置である。
先ず、磁性ビーズの製造例を示す。
<磁性ビーズの製造例>
ダイセル化学工業(株)製のダイアミド1640(ナイロン12)1kg及び堺化学(株)製のマンガンジンクフェライト微粉末300gを量りとり、分散媒であるポリエチレングリコールP20,000(三洋化成工業(株)製)1.3kgを加えよく混合し、更に2軸型加圧混練機中で230℃に均一に加熱しながら混合して、分散媒中にソフトフェライト内包ナイロン微粒子を含む混合物を得た。次に、得られた混合物を約150℃に冷却した後、これを水(展開溶媒)20リットル中に投入・混合し、ソフトフェライト内包ナイロン複合体の懸濁液とした。遠心分離法及び濾過法によりソフトフェライト内包ナイロン複合体(磁性ビーズ)を分離し、加熱・乾燥し、粒径80±10μmの真球状の磁性ビーズを得た。
以下、図面を参照しながら本発明を更に具体的に説明する。
図1は、本発明に係るバッチ切替・交換方式の濾過装置(第1実施例)の斜視図である。
この濾過装置は、濾過槽10、使用済みの粒子群を洗浄し再利用可能とするための洗浄槽30及び再利用可能となった粒子群を濾過槽10に送るための粒子群回収ライン40から構成されている。
濾過槽10は、被処理液を流入させる被処理液供給口22、清澄濾液を排出する清澄濾液排出口23、および、前記供給口22と前記排出口23との間に交換可能に設けた濾過層12、13及び14を備えている。交換可能な濾過層12、13及び14は、回転軸20を中心とする回転板19中に、ほぼ等間隔に同心円状に3つ穿設されている。回転板19中には、前記3つの濾過層12、13及び14のほかに洗浄中の濾過層が穿入していた空孔15が1つある。空孔15の真下には使用済みの濾過層を洗浄するために洗浄槽に導入する導入口31が設けられ、洗浄槽30へと導いている。
図2は、図1における濾過層の周囲の詳細な構造を示す断面図である。
濾過層12、13及び14の下部には、濾過層の底面のみならずその厚さ分を濾過層周囲を含めて支持する支持体16が設置され、充填された粒子群50を濾過層の濾過機能を妨げることなく維持している。支持体16は粒子直径よりも小さい耐腐食性の金属網(メッシュ)により構成しても良い。
回転板19の下には液密に固定板21が設置され、前記3つの濾過層及び1つの空孔の位置に対応して異なった直径の穴があけられている。前記3つの濾過層に対応する穴の直径は、回転板19中に嵌設された濾過層よりもやや小さくて、支持体16を回転板19のレベルに固定できるようになっている。空孔の位置では固定板の穴の直径は、支持体16の直径よりもやや大きく、支持体16及び使用済みの濾過層が通過できるようになっている。
支持体16の材質としては、特に限定されず、金属繊維のメッシュ、セラミックの焼結体、ガラス繊維、ポリエチレンの繊維、ポリプロピレンの粉体の焼結体、セルロースの繊維などを用いることができる。支持体16のメッシュの大きさは、濾過層12、13及び14を形成する粒子群50の最低粒子径の約0.1〜0.8倍とすることができる。
濾過層12には、清浄な粒子群50が充填され、濾過に使用される。なお、図1及び図2には示されていないが、充填された粒子群を固定するために、濾過層12の上部に邪魔板などを設置してもよい。
濾過層12は使用前の清浄な濾過層である。濾過層13は現在使用中の濾過層である。濾過層14は使用済みの濾過層であり、洗浄待ちの状態である。
濾過層13の上部には、被処理液室17が配置される。被処理液室17はその上部に被処理液供給口22を有し、回転板19中の濾過層13とは液密に設けられ、被処理液などが外部に漏れ出さないようになっている。
濾過層13の下部には、清澄濾液室18が配置される。清澄濾液室18は、固定板21の下側に固定板21とは液密に設けられる。清澄濾液室18の下部にはコックを介して清澄濾液排出口23が設けられている。清澄濾液室18は固定板21に取り外し可能に設置することが好ましい。
被処理液室17及び清澄濾液室18の材質としては、特に限定されず、ガラス、ステンレス等が耐蝕性及び耐圧製の観点から適宜選択される。また、被処理液室17及び清澄濾液室18には、濾過過程が観察できるようのぞき窓を設けても良い。
洗浄槽30は、円錐状の下部を有する円筒であり、円筒は撹拌棒33を備えている。洗浄槽30の円筒部側面には磁性を帯びた粒子群を効率的に回収するために電磁石32を設けても良い。洗浄槽30の下部には、廃液排出口34及び粒子群排出口35が設けられている。使用済みの粒子群50の洗浄に使用した洗浄液は廃液排出口34から外部へ排出される。洗浄された粒子群50は粒子群排出口35から粒子群回収ライン40へと送られる。
なお電磁石32は、図1とは異なり、1つまたは複数の磁石を不連続に配置しても良いし、取り外し可能にリボン状のもので洗浄槽30の内側面を覆ってもよい。また、廃液排出口34及び粒子群排出口35の設置位置も任意に選択できる。
粒子群回収ライン40は、パイプの配管であり、送液ポンプ41が設けられている。送液により清浄な粒子群50を粒子群供給口42へと送り、洗浄液と分離することができる。
濾過層12上部には粒子群供給口42が設けられている。粒子群供給口42は、濾過層12に清浄な粒子群50を供給する。
本濾過方式は、使用中の濾過層13を使用後、予め準備されていた清浄な別の濾過層12と回転軸20の回転により交換する方式である。本濾過方式では、濾過層を交換する際に一時濾過操作を中断することもできるが、濾過操作を中断せずに清浄な別の濾過層と交換することもできる。
本濾過方式により供給された清浄な濾過層12は、新たな濾過に利用される。一方、使用済みの粒子群50は、洗浄位置15において使用済みの濾過層14から取り出され、支持体16及び濾別した固体物質60とともに洗浄槽30へ送られ、撹拌洗浄される。支持体16及び粒子群50に付着した固体物質60は洗浄槽30中で洗浄される。
洗浄に使用される洗浄液の種類としては、粒子群50に付着した固体物質60を除去できる有機溶媒、水、または有機溶媒・水混合物などが好ましく用いられる。洗浄には機械的撹拌や超音波を使用することができる。
洗浄された支持体16は洗浄槽30から取り出し、再利用する。
洗浄された粒子群50は洗浄槽30から回収し、再利用することができる。回収のため、磁力、重力などの外力を使用することができ、図1に示された濾過装置においては、磁性粉末を充填剤として含有する粒子群を、磁力を利用して、回収している。
また洗浄後の粒子群を送液ポンプにより液体と一緒に送るためには、粒子群の比重と送液の液体の比重がほぼ等しいこと(比重差が0.1未満である)が好ましい。
磁力を利用しない場合には、ケーシング77の内部又は外部に設けた遠心分離器を利用して洗浄された粒子を回収することもできる。
回収された粒子群50は、粒子群回収ライン40を通って粒子群供給口42から新たな濾過層12として再利用される。
磁性粉末を充填しない粒子群は、比重の大きい充填剤を充填して、重力により洗浄液から回収しても良い。この重い粒子群の比重と洗浄液の比重の差が0.1以上あるときに、好ましくは0.2以上であるときに有効である。この場合には、粒子群は洗浄後に洗浄液中に沈降するので容易に回収できる。
図3〜図5は、本発明に係る別のバッチ切替・交換方式の濾過装置(第2実施例)で、各々、正面図(図3)、水平断面図(図4)、及び縦断面図(図5)である。
この濾過装置は、濾過槽61と、濾床室搬送手段74を有する濾材剥離槽62と、撹拌手段80を有する洗浄槽63と、濾床室(66、67、68、69)もしくは濾床表面ならし羽根73を上下させるための昇降手段64とを備えるほかに、原料槽(原料タンク)71や各槽を接続する接続部材を備えており、これらの大部分はケーシング77に収容され、あるいは、ケーシング77に固定されている。通常、大気圧(常圧)で運転する。ただし、大気圧(常圧)に代えて、減圧下に運転する濾過装置、あるいは、加圧下に運転する濾過装置とすることもできるが、装置が大掛かり(高価)になり、実用的ではない。
更に詳しく説明する。濾過槽61は、磁性ビーズ(濾材)82を濾材支持体75の上に所定の厚みに充填した濾床室(第一濾床室66)と、第一濾床室66の上部で液密に連結できる被処理液室65と、第一濾床室66の下部で液密に連結可能な清澄濾液室70とから成っており、被処理液室65の上部は接続チューブ72によって原料槽71に繋がっている。
ここで、濾床室は第一濾床室66のほかに数個備えられており、図3では、第二濾床室67、第三濾床室68及び第四濾床室69の合計4個が備えられている。そのうちの一個(図3では第二濾床室67)は次回、すなわち、2バッチ目の濾過に備えるものである。また、他の2個(第三濾床室68及び第四濾床室69)は各々、3バッチ目及び4バッチ目の濾過用であり、最初に濾過運転を開始するときは、逆さの状態で濾材剥離槽62中の液(清水)中に浸漬されている。
上記4つの濾床室、すなわち、第一濾床室66、第二濾床室67、第三濾床室68及び第四濾床室69は、いずれも濾床室搬送手段74に固定されており、一バッチの濾過操作が終わると、モータに繋がった濾床室搬送手段74を稼動させ、その動き合わせて、4つの濾床室はベルトコンベア式に次の位置まで移動する構造である。
また、濾材剥離槽62の槽内には清水が張られており、その槽底面は出口に向けて傾斜がついている。
濾材剥離槽62の下方に配置された洗浄槽63には撹拌手段80が設けられているほか、磁性ビーズ82を集める磁石(電磁石)81が槽の外面に取り付けられている。洗浄槽63の底部からは、磁性粒子回収ライン78bが配設されていて、その先は二方に分枝しており、一方は上方に向かう磁性ビーズ回収用であり、他方は浮遊性固体物質回収用である(図示せず)。
次に、この濾過装置の運転について説明する。
(1バッチ目の濾過操作)
運転に当たっては、先ず、清水流入口79から清水を導入し、濾材剥離槽62及び洗浄槽63の各槽内に、水を張っておく。次いで、適当な容器に必要な量の磁性ビーズ82及び清水をとり、かき混ぜながら、これを第一濾床室66の上方から第一濾床室66内へ静かに注ぐ。しばらく放置すると、磁性ビーズ82が所定の厚みで詰まった濾過層(濾床)が形成される。濾過層(濾床)で水切れが起こる前に、昇降手段64を使って被処理液室61を降下させ、第一濾床室66と被処理液室61とを液密に連結する。この際、同様にして、第二濾床室67内にも、所定の厚みで磁性ビーズ82が詰まった濾過層(濾床)を形成させておく。そして、原料槽71から原料液を被処理液室65へと導き、濾過操作を開始する。原料液中に存在する固体物質83は第一濾床室66の濾過層(濾床)により濾取され、通過した清澄濾液(処理水)は清澄濾液室70を経て清澄濾液排出口76から取り出す。
この濾過操作をしばらく続けると、第一濾床室66の濾過層(濾床)は目詰まりしてくる。目詰まりによって濾過速度が極端に遅くなる前に(すなわち、目詰まりの兆候が見えたら)原料液の供給を止め、被処理液室65中に残っている被処理液(原料液)が無くなるまで更に濾過操作を続ける。以上が1バッチ目の濾過操作である。なお、1バッチ目の洗浄操作は通常はない。
(2バッチ目の濾過操作)
1バッチ目の濾過操作が終了したのち、第一濾床室66と被処理液室61との連結を解除し、昇降手段64を使って被処理液室61を持ち上げる。その後、濾床室搬送手段74を稼動させ、初めにあった第一濾床室66の位置まで第二濾床室67を移動させると共に、図3に示すように、第一濾床室66を逆さ状態に洗浄槽中の水中に浸漬させる。そして、昇降手段64を使って被処理液室61を下降させ、被処理液室61と第二濾床室67とを液密に連結し、先と同様に濾過を行う。2バッチ目の濾過を行っている間に、以下で述べる2バッチ目の洗浄操作(磁性ビーズの洗浄及び回収)を行う。
(2バッチ目の洗浄操作)
前述したように、濾床室搬送手段74を稼動させたとき、第一濾床室66は図3に示すように逆さ状態となり、洗浄槽の清水中に浸漬される。そのため、浮遊性固体物質付き磁性ビーズは第一濾床室66から剥がれ落ち、濾材剥離槽62の水中へ落下する。濾材剥離槽62の底面は、出口に向けて傾斜がついているので、浮遊性固体物質付き磁性ビーズは傾斜に沿って出口に向かい、磁性粒子回収ライン78aを通って下方の洗浄槽63中へ流れ込む。
洗浄槽63中には洗浄用水が張ってあり、また撹拌手段80によって槽内は撹拌・混合されているので、流れ込んだ浮遊性固体物質付き磁性ビーズはバラバラになって、各々、浮遊性固体物質83と磁性ビーズ82とに分離(遊離)するようになる。ところで、槽の外面に取り付けた電磁石81に通電すれば、バラバラになった磁性ビーズ82だけが電磁石81に引き付けられるので、その状態で磁性粒子回収ライン78bから洗浄槽内水を抜けば、浮遊性固体物質83を除去(又は採取)できる。その後、電磁石81への通電を止めれば、磁性ビーズ82は電磁石81から離れて落下する。洗浄槽内に清水を入れて磁性ビーズ懸濁水とした後、これを磁性粒子回収ライン78bを介して、上で待ち受ける第二濾床室67へと送り、そこでその磁性ビーズを使って、濾過層(濾床)を形成させる。
(3バッチ目の濾過及び洗浄操作)
以下は、これらの繰返しである。重複するので説明は省略する。
図6は連続切替・交換方式の一例を示す概念的な断面図である。
この濾過装置は、濾過槽10、使用済みの粒子群を洗浄し再利用可能とするための洗浄槽30及び再利用できる粒子群を濾過槽10に送るための粒子群回収ライン40から構成されている。
濾過槽10は、被処理液を流入させる被処理液供給口22、清澄濾液を排出する清澄濾液排出口23、および、前記供給口22と前記排出口23との間に濾過層11を備えている。濾過層11は円筒状濾過槽10の断面を横断して設置され、濾過槽10の外側に突出した清浄粒子群の供給口42及び使用済み粒子群の排出口24を有している。使用済み粒子群の排出口24は、洗浄槽30へと連絡している。
連続切替・交換方式は、図示していない粒子群連続押し出し装置等により、清浄な粒子群50を粒子群供給口42から濾過層11に補充すると同時に、濾過層11から使用済みの粒子群50を押し出す方式である。この方式では、濾過操作を停止することなく濾過層11の切り替えができる。
洗浄槽30及び粒子群回収ライン40は、前記バッチ切替・交換方式の濾過装置と同様の構造のものを用いることができる。
本濾過方式により供給された清浄な粒子群50は、新たな濾過に利用される。一方、使用済みの粒子群50は、濾別した固体物質60とともに洗浄槽30へ送られ、前記バッチ切替・交換方式と同様の方法により撹拌洗浄される。
洗浄された粒子群50は回収され、再利用することができる。洗浄された粒子群50は外力により回収しても良い。外力としては、前記バッチ切替・交換方式と同様に、磁力、重力などが例示できる。
回収された粒子群50は、粒子群回収ライン40を通って粒子群供給口42へと送られる。粒子群供給口42へと送られた粒子群50は、濾過層11へと移され、再利用される。
以下、本発明に使用する材料について説明する。
本発明の濾過方法に用いる粒子群の材質には、有機または無機の高分子が使用できる。使用する高分子はいかなるものでもよいが、製造上の観点から、熱可塑性の有機高分子樹脂が好ましい。この場合、本発明者が先に開発した微小粒子の製造方法(特開2001−114901号公報)に従って、ほぼ球形の粒子群を製造することができる。すなわち、少なくとも1種の熱可塑性樹脂及び必要に応じて選ばれた少なくとも1種の充填剤からなる組成物をこれと相溶性のない分散媒と共に組成物の融点以上に加熱混合し、微粒子として分散した後、冷却することにより0.1μm以上300μm以下の球状微小粒子が容易に得られる。
好ましい熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリアミド類、特に各種ナイロン、例えばナイロン6、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン612、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン46、ポリエステル類、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリメタクリル酸メチル、ポリテトラフルオロエチレン、ポリふっ化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、ポリアセタール、ポリスルホン、ポリスチレン、アクリル酸メチル・メタクリル酸メチルコポリマー、アクリルニトリル・スチレンコポリマー、エチレン・酢酸ビニルコポリマー(EVA)、エチレン・アクリル酸コポリマー、エチレン・プロピレンコポリマー、ABS樹脂(アクリルニトリル・ブタジエン・スチレンコポリマー)、熱可塑性弾性体、例えばスチレン・ブタジエンコポリマー等が挙げられる。
本発明の濾過方法に用いる粒子群には充填剤として磁性粉末を用いることができる。磁性粉末を球状微小樹脂粒子に含有(充填)させる目的は、外部磁界により、粒子群と不純物の混合物から粒子群のみを効率的に回収することにある。このような目的に使用される磁性粉末の好ましいものは軟磁性材料である。軟磁性材料は磁場の印加を除去した後に残る残留磁化の小さな材料であり、このような材料から構成される磁性粉末は洗浄再生する工程で粒子同士の磁気的凝集が低減されるため、分散・洗浄が容易となる。また、軟磁性材料の中でもソフトフェライトと呼ばれる材料が特に好ましい。ソフトフェライトとしては、例えば、マンガンジンクフェライトやニッケルジンクフェライトなどがある。
上記軟磁性材料のほかに、強磁性材料も用いることができる。ここで、強磁性材料とは、フェロ磁性、フェリ磁性など自発磁化を有する磁性材料である。このような材料は金属、合金、金属間化合物、酸化物、金属化合物など多岐にわたる。
磁性粉末の充填量は、分散媒高分子の総量に対して1〜90重量%が好ましく、5〜50重量%がより好ましい。
磁性金属材料としては遷移金属のFe、Ni、Coが代表的であるが、これらの金属との合金として、Fe−V、Fe−Cr、Fe−Ni、Fe−Co、Ni−Co、Ni−Cu、Ni−Zn、Ni−V、Ni−Cr、Ni−Mn、Co−Cr、Co−Mn、50Ni50Co−V、50Ni50Co−Cr系なども使用できる。これらのうち、飽和磁気モーメントの大きいFeや、Niを含む系が好ましく、Fe−Ni系が特に好ましい。飽和磁気モーメントの大きい材料を用いた場合、少ない充填量で上記目的を達成し、本発明の濾過方法に用いるのに適した濾材粒子が得られやすい。他の金属材料としては、希土類のGdおよびその合金が挙げられる。
金属間化合物としては、ZrFe2、HfFe2、FeBe2の他、REFe2、(RE=Sc、Y、Ce、Sn、Gd、Dy、Ho、Er、Tm)、GdCo2などが挙げられる。また、RECo5(RE=Y、La、Ce、Sm)、Sm2Co17、Gd217、さらに、Ni3Mn、FeCa、FeNi、Ni3Fe、CrPt3、MnPt3、FePd、FePd3、Fe3Pt、FePt、CoPt、CoPt3、Ni3Ptなどが挙げられる。
一方、酸化物としてはスピネル型、ガーネット型、ペロブスカイト型、マグネトプランバイト型などの結晶構造を有する磁性酸化物が使用できる。
スピネル型の例として、MFe24(M=Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Mg、Zn、Li0.5Fe0.5)、FeMn24、FeCo24、NiCo24、γ−Fe23、などが挙げられる。γ−Fe23はマグヘマイトと呼ばれる酸化鉄である。これは顔料として知られているα−Fe23(べんがら)とは異なり、比較的低密度(約3.6g/cm3)で飽和磁気モーメントの大きい材料として知られている。
ガーネット型酸化物としては、希土類鉄ガーネットが使用できる。一般式R3Fe512で表現したとき、R=Y、Sm、Zn、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Luにおいてフェリ磁性を示すことが知られている。このうち、Y、Sm、Yb、Luなどが飽和磁化が大きい点で好ましい。中でも、Yは密度が低く(5.17g/cm3)特に好ましい。
マグネトプランバイト型の酸化物としては、MF1219(M=Ba、Sr、Ca、Pb、Ag0.5La0.5、Ni0.5La0.5)、M2BaFe1627(M=Mn、Fe、Ni、Fe0.5Zn0.5、Mn0.5Zn0.5)、M2Ba3Fe2441(M=Co、Ni、Cu、Mg、Co0.75Fe0.25)、M2Ba2Fe1222(M=Mn、Co、Ni、Mg、Zn、Fe0.25Zn0.75)などが挙げられる。
ペロブスカイト型の酸化物としてはRFeO3(R=希土類イオン)が挙げられる。
他方、金属化合物としては、ホウ化物(Co3B、Co1B、Fe3B、MnB、FeBなど)、Al化合物(Fe3Al、Cu2MnAlなど)、炭化物(Fe3C、Fe2C、Mn3ZnC、Co2Mn2Cなど)、珪化物(Fe3Si、Fe5Si3、Co2MnSiなど)、窒化物(Mn4N、Fe4N、Fe8N、Fe3NiN、F3PtN、Fe20.75、Mn40.75Co0.25、Mn40.50.5、Fe41-xxなど)の他、リン化物、ヒ素化合物、Sb化合物、Bi化合物、硫化物、Se化合物、Te化合物、ハロゲン化合物、希土類元素なども使用できる。
その他の磁性材料は、近角聰信著「強磁性体の物理」裳華房(S58.4第4版)に記載されている。
本発明の濾過方法に用いる粒子群の密度を制御して、その密度を1.0より大きくも、1.0近傍にすることも、また、1.0より小さくすることができる。密度が1.0より大きい粒子群を製造するときには、適当な分散媒高分子に密度が1.0以上の充填剤を含有させればよい。
密度が1より大きい充填剤としては無機材料、特に各種金属酸化物、例えばフェライト、チタニア、ジルコニア、シリカ、アルミナなどが例示できる。
逆に、密度が1.0以下の粒子群を製造するときには、密度が1.0未満の高分子を用いればよい。
密度が1.0未満の高分子としては、ポリプロピレン、エチレン・酢酸ビニルコポリマー、高圧(低密度)ポリエチレン、ポリ−1−ブテン、ポリイソブチレンなどを例示できる。
上記の製造方法により、密度が0.9〜2.0の粒子群を製造することができ、本発明の濾過方法に用いることができる。
本発明の濾過方法で使用する粒子群の比重は、洗浄液の比重と比べてその差が0.1以上であることが好ましく、0.2以上であることが特に好ましい。
また、本発明の濾過方法で使用する粒子群の比重の方が、洗浄液の比重よりも大きいことが好ましい。
本発明の濾過方法に用いる粒子群はその表面に被覆層を有していてもよい。被覆層は生化学的、機械的、電気的、磁気的、光学的、又は熱的性質を発現もしくは改良しうる性質を有し、少なくとも1種の有機材料、無機材料、有機無機複合材料およびこれらの2種以上の同種又は異種材料の混合物である。被覆層には生体活性材料、紫外線を吸収ないし散乱する物質、顔料、染料、赤外線吸収剤、電磁波ないし放射線の吸収剤、各種蛍光体が含まれる。例えば、ヒドロキシアパタイト、Ni、Cu、Cr、Al、金、白金、銀などの金属、酸化チタン(チタンホワイト)、酸化亜鉛、酸化鉄(ベンガラ、黄色酸化鉄、鉄黒、超微粒子酸化鉄)、酸化鉛、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化セレンなどの金属酸化物、水酸化アルミニウム、窒化チタン、窒化ジルコニウム、炭化珪素、窒化珪素、炭化硼素、窒化硼素、アルミン酸ストロンチウム、マンガンドープ珪酸亜鉛、セリウムドープイットリウムシリケート、希土類シリケートなどが挙げられる。
本発明の濾過方法は、濾過層を通過しない大きさの物質を濾取(濾別)するために用いることができる。本濾過方法は、濾過層を通過する大きさの清澄濾液を得るために用いることができる。また、本濾過方法は、濾過層上に残る物質を濾取すると同時に濾過層を通過する清澄濾液の両方を得るために用いることができる。
本発明の濾過装置の用途としては、血清中のウィルスの除去、塗料素材中の大粒子の除去、飲料水中のバクテリアの除去、下水の処理、超純水の製造、生活排水の浄化、工業排水の浄化などが例示できる。
次に、本発明の濾過装置を用いた実験例を示す。
(実験例1)
濾過装置の濾過面積は直径30mm、濾過層は厚さ2mmとした。塗料用の無機顔料微粉から過大粒子(10μm以上)を除去するため、30%磁性材入りナイロン12の微小球体(80±10μm)を濾過層として使用し、前記無機顔料微粉の懸濁液を濾過したところ、10μm以上の粒子は濾過層で止まった。
本発明に係るバッチ切替・交換方式の濾過装置(第1実施例)の斜視図である。 図1における濾材層の周囲の詳細な構造を示す断面図である。 本発明に係る別のバッチ切替・交換方式の濾過装置(第2実施例)の正面図である。 図3の矢視で示したところの水平断面図である。 図3の矢視で示したところの縦断面図である。 本発明に係る連続切替・交換方式の濾過装置(第3実施例)の断面図である。
符号の説明
10:濾過槽
11:濾材層(濾過層)
12:使用前の濾材層(濾過層)
13:使用中の濾材層(濾過層)
14:使用済みの濾材層(濾過層)
15:空孔
16:支持体
17:被処理液室
18:清澄濾液室
19:回転板
20:回転軸
21:固定板
22:被処理液供給口
23:清澄濾液排出口
24:(使用済み)粒子群排出口
25:固体物質回収口
30:洗浄槽
31:洗浄槽導入口
32:磁石(電磁石)
33:撹拌棒
34:廃液排出口
35:粒子群排出口
40:粒子群回収ライン
41:送液ポンプ
42:(清浄)粒子群供給口
50:粒子群
60:固体物質
61:濾過槽
62:濾材剥離槽
63:洗浄槽
64:昇降手段
65:被処理液室
66:第一濾床室
67:第二濾床室
68:第三濾床室
69:第四濾床室
70:清澄濾液室
71:原料槽(原料タンク)
72:接続チューブ
73:濾床表面ならし羽根
74:濾床室搬送手段
75:支持体
76:清澄濾液排出口
77:ケーシング
78a、78b:磁性ビーズ回収ライン
79:清水流入口
80:撹拌手段
81:磁石(電磁石)
82:磁性ビーズ
83:固体物質

Claims (8)

  1. ある一定値以上の粒子径を有するほぼ球形の粒子群を充填した濾過層を、別の清浄な濾過層に切り替えて、濾過することを特徴とする濾過方法。
  2. ある一定値以上の粒子径を有するほぼ球形の粒子群を充填した濾過層から、濾過に使用中の粒子群を取り出しながら清浄な粒子群を濾過層に補充し、濾過することを特徴とする濾過方法。
  3. 濾過層から取り出した使用済みの粒子群を洗浄し、再利用する請求項1又は2記載の濾過方法。
  4. ほぼ均一の粒子径を有する真球状の粒子群よりなり粒子間空隙孔径が均一である濾過層を使用する請求項1〜3いずれか1つに記載の濾過方法。
  5. 粒子群が磁性粉末を充填剤として含有する請求項1〜4いずれか1つに記載の濾過方法。
  6. 粒子群の比重は、粒子洗浄液の比重に比べ0.1以上大きい請求項1〜5いずれか1つに記載の濾過方法。
  7. 使用済みの濾過層の粒子群を洗浄液中で洗浄した後、洗浄された粒子群を外力により回収する請求項3、5又は6記載の濾過方法。
  8. 被処理液を流入させる被処理液供給口と、
    清澄濾液を排出する清澄濾液排出口と、
    前記供給口及び前記排出口の間に切替可能に設けた、ある一定値以上の粒子径を有するほぼ球形の粒子群を充填した濾過層と
    を備えることを特徴とする濾過装置。
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