JP2010252859A - 内視鏡湾曲部及び湾曲管の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1の板状部材51と第2の板状部材61とを重ね合わせる重ね合わせ工程S109で、互いに別の板状部材51、61に形成される第1の節輪準備体12aと第2の節輪準備体13aとが連結される。そして、曲げ工程S112で、第1の節輪準備体12a、第2の節輪準備体13aから第1の節輪12、第2の節輪13が形成される。また、段曲げ工程S104で第1の節輪準備体12aに軸方向段差部23を形成することにより、第1のヒンジ部15の第1の平面部20は、第2のヒンジ部30より第1の節輪12及び第2の節輪13の肉厚だけ湾曲管10の外周側に配置され、第1の平面部20と第2のヒンジ部30が隙間なく接した状態で、第1の節輪12と第2の節輪13とが連結される。
【選択図】図18A
Description
Claims (16)
- 第1の節輪及び第2の節輪の2種類の節輪を交互に回動可能に連結した湾曲管を備える内視鏡湾曲部において、
前記第1の節輪には、前記第1の節輪の中心軸に対して対称な位置に設けられる一対の第1のヒンジ部が設けられるとともに、
前記第1のヒンジ部は、前記第2の節輪と連結される第1の連結部が設けられている第1の平面部と、前記第1の節輪の周方向について前記第1の平面部の両端側に設けられる第2の平面部と、を備え、
前記第2の節輪には、前記第2の節輪の中心軸に対して対称な位置に設けられる一対の第2のヒンジ部が設けられるとともに、
前記第2のヒンジ部は、前記第1の節輪と連結される第2の連結部が設けられている第1の平面部と、前記第2の節輪の周方向について前記第2の平面部の両端側に設けられるとともに、前記第1のヒンジ部の前記第2の平面部と同一平面上に配置される第2の平面部と、を備え、
前記第1のヒンジ部、又は、前記第2のヒンジ部の少なくともいずれか一方の前記第1の平面部と前記第2の平面部の間には、前記第1の連結部が前記第2の連結部より前記第1の節輪及び前記第2の節輪の肉厚だけ前記湾曲管の外周側に配置された状態で、前記第1の連結部が前記第2の連結部に隙間なく接するように構成される軸方向段差部が、前記第1の節輪又は前記第2の節輪の少なくともいずれか一方の軸方向に全長にわたって設けられていることを特徴とする内視鏡湾曲部。 - さらに、前記第1の節輪は、前記第1のヒンジ部の間に一対の第1の周壁部と、前記第1の節輪を帯状に展開した第1の節輪準備体の両端の一部又は全部を接合することにより形成される第1の接合部と、を備えるとともに、
前記第2の節輪は、前記第2のヒンジ部の間に一対の第2の周壁部と、前記第2の節輪を帯状に展開した第2の節輪準備体の両端の一部又は全部を接合することにより形成される第2の接合部と、を備え、
前記第1のヒンジ部の前記第1の節輪の周方向についての長さと前記第1の周壁部の周長との和が、前記第2のヒンジ部の前記第2の節輪の周方向についての長さと前記第2の周壁部の周長との和と同一であるとともに、
前記湾曲管の周方向についての前記第1のヒンジ部から前記第1の接合部までの角度が、前記湾曲管の周方向についての前記第2のヒンジ部から前記第2の接合部までの角度と略同一であることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡湾曲部。 - 前記第1の周壁部の前記湾曲管の軸方向に垂直に切断した断面形状が、前記第2の周壁部の前記湾曲管の軸方向に垂直に切断した断面形状と合同であることを特徴とする請求項2に記載の内視鏡湾曲部。
- 前記第1の連結部又は前記第2の連結部のいずれか一方は、前記湾曲管の内側又は外側に向けて突出した突出部を備えるとともに、
他方の前記連結部には、前記突出部と対応する位置に、前記突出部と係合する貫通孔が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡湾曲部。 - 前記突出部の先端部には、前記貫通孔の径以上に径が拡開される抜け止め部が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の内視鏡湾曲部。
- 前記第1のヒンジ部では、前記第1の平面部が前記第2の平面部より外周側に配置され、
前記第2のヒンジ部では、前記第1の平面部が前記第2の平面部より内周側に配置されることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡湾曲部。 - さらに、先端硬性部に連結される前端節輪と、可撓管に連結される後端節輪と、からなる両端節輪を備えるとともに、
前記両端節輪には、前記第1の節輪又は前記第2の節輪のいずれか一方に連結される両端節輪連結部を備える平面状の両端節輪ヒンジ部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡湾曲部。 - 前記両端節輪は、前記両端節輪ヒンジ部の前記両端節輪連結部が設けられている側と反対側の部位に設けられるとともに、前記先端硬性部、前記可撓管と嵌合する嵌合部を備えることを特徴とする請求項7に記載の内視鏡湾曲部。
- 前記両端節輪には、前記嵌合部を前記両端節輪ヒンジ部より外周側に配置するように構成される嵌合段差部が設けられていることを特徴とする請求項8に記載の内視鏡湾曲部。
- 前記嵌合部は、前記両端節輪ヒンジ部から前記両端節輪連結部と反対側に向けて突設されるとともに、
前記嵌合段差部は、前記嵌合部と前記両端節輪ヒンジ部との間に前記両端節輪の周方向に沿って設けられていることを特徴とする請求項9に記載の内視鏡湾曲部。 - 第1の節輪及び第2の節輪の2種類の節輪を交互に回動可能に連結した湾曲管の製造方法において、
第1の板状部材に、前記第1の節輪を帯状に展開した第1の節輪準備体を、前記湾曲管の周方向について前記第1の節輪準備体の両端又は一端が前記第1の板状部材の縁に第1の縁さん部で連結された状態で、前記第1の節輪準備体の間に前記第2の節輪を帯状に展開した第2の節輪準備体を配置するのに適切な隙間を設けて所定の数だけ形成する第1の工程と、
前記第1の板状部材とは別の第2の板状部材に、第2の節輪準備体を、前記湾曲管の周方向について前記第2の節輪準備体の両端又は一端が前記第2の板状部材の縁に第2の縁さん部で連結された状態で、前記第2の節輪準備体の間に前記第1の節輪準備体を配置するのに適切な隙間を設けて所定の数だけ形成する第2の工程と、
前記第1の節輪準備体に設けられる第1の連結部、又は、前記第2の節輪準備体に設けられる第2の連結部、のいずれか一方に、バーリング加工により突出部を形成する第3の工程と、
前記第1の連結部又は前記第2の連結部のうち前記突出部が形成されていない前記連結部に、前記突出部と係合する貫通孔を形成する第4の工程と、
前記第1の板状部材と前記第2の板状部材とを重ね合わせ、前記突出部と前記貫通孔とを係合することにより、前記第1の節輪準備体と前記第2の節輪準備体とを連結する第5の工程と、
前記第1の縁さん部及び前記第2の縁さん部で、それぞれ前記第1の板状部材の縁と前記第1の節輪準備体の間、及び、前記第2の板状部材の縁と前記第2の節輪準備体の間を切り離す第6の工程と、
前記第1の節輪準備体及び前記第2の節輪準備体を曲げ加工により円環化し、前記第1の節輪準備体及び前記第2の節輪準備体の両端の一部又は全部を接合する第7の工程と、
を備えることを特徴とする湾曲管の製造方法。 - さらに、前記湾曲部は、先端硬性部に連結される前端節輪と、可撓管に連結される後端節輪と、からなる両端節輪を備えるとともに、前記両端節輪には、前記第1の節輪又は前記第2の節輪に連結される両端節輪連結部が設けられ、
前記第1の工程又は前記第2の工程の少なくともいずれか一方の前記工程は、前記両端節輪を帯状に展開した両端節輪準備体を、前記湾曲管の軸方向について前記両端節輪連結部が設けられている側と反対側の端部が前記第1の板状部材又は前記第2の板状部材の縁に両端縁さん部で連結された状態で、前記第1の節輪準備体又は前記第2の節輪準備体のうち同一の前記板状部材に形成される前記節輪準備体との間に前記第1の節輪準備体又は前記第2の節輪準備体のうち異なる前記板状部材に形成される前記節輪準備体を配置するのに適切な隙間を設けて形成する工程を備えるとともに、
前記第3の工程又は前記第4の工程の少なくともいずれか一方の前記工程は、前記両端節輪準備体の前記両端節輪連結部に前記突出部又は前記貫通孔を形成する工程を備え、
前記第5の工程は、前記両端節輪準備体を前記第1の節輪準備体又は前記第2の節輪準備体に連結する工程を備え、
前記第7の工程は、前記節輪準備体を曲げ加工により円環化し、前記両端節輪準備体の両端の一部又は全部を接合する工程を備えることを特徴とする請求項11に記載の湾曲管の製造方法。 - 前記第1の節輪準備体には、前記第1の節輪の中心軸に対して対称な位置に設けられる一対の第1のヒンジ部を形成する第1のヒンジ部準備部が設けられるとともに、前記第1のヒンジ部準備部は、前記第1の連結部が設けられている第1の平面部と、前記湾曲管の周方向について前記第1の平面部の両端側に設けられる第2の平面部と、を備え、
前記第2の節輪準備体には、前記第2の節輪の中心軸に対して対称な位置に設けられる一対の第2のヒンジ部を形成する第2のヒンジ部準備部が設けられるとともに、前記第2のヒンジ部準備部は、第2の連結部が設けられている第1の平面部と、前記湾曲管の周方向について前記第1の平面部の両端側に設けられるとともに、前記第1のヒンジ部準備部の前記第2の平面部と同一平面上に配置される第2の平面部と、を備え、
前記第1の工程又は前記第2の工程の少なくともいずれか一方の前記工程は、前記第1のヒンジ部準備部又は前記第2のヒンジ部準備部の少なくともいずれか一方の前記第1の平面部と第2の平面部の間に、前記第7の工程を行った後に前記第1の連結部が前記第2の連結部より前記第1の節輪及び前記第2の節輪の肉厚だけ前記湾曲管の外周側に配置された状態で、前記第1の連結部が前記第2の連結部に隙間なく接するように、前記第1の節輪及び前記第2の節輪の軸方向に全長にわたって軸方向段差部を形成する工程を備えることを特徴とする請求項11に記載の湾曲管の製造方法。 - 前記第1の工程乃至前記第7の工程は、金型によるプレス加工により行われることを特徴とする請求項11に記載の湾曲管の製造方法。
- 前記第1の工程、前記第2の工程、前記第4の工程及び前記第6の工程はレーザー加工により行われることを特徴とする請求項11に記載の湾曲管の製造方法。
- 前記第5の工程は、前記突出部の先端部に、前記貫通孔の径以上に径が拡開される抜け止め部を形成する工程を備えることを特徴とする請求項11に記載の湾曲管の製造方法。
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