JP2007185314A - 内視鏡湾曲管及びその製造方法、並びに、内視鏡 - Google Patents

内視鏡湾曲管及びその製造方法、並びに、内視鏡 Download PDF

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Abstract

【課題】加工工数の少ない内視鏡湾曲管の製造方法を提供する。
【解決手段】この製造方法は、第1の板状部分64aに突起部準備部68及び挿通孔準備部69をプレス加工により形成する工程と、第2の板状部分64bに貫通孔準備部67をプレス加工により形成する工程と、第1あるいは第2の板状部分64a,64bに第1あるいは第2の節輪準備部70a、70bを穴抜き加工により形成する工程と、第1及び第2の節輪準備部70a,70bを相対的に移動させて突起部準備部68と貫通孔準備部67とを位置合わせする工程と、突起部準備部68を貫通孔準備部67に回動可能に挿入して第1及び第2の節輪準備部70a,70bを互いに接続する工程と、節輪準備部70a,70bをU曲げ加工する工程と、節輪準備部70a,70bをO曲げ加工する工程と、を有する。
【選択図】図6B

Description

本発明は、操作ワイヤーによって湾曲作動される湾曲部を形成する内視鏡湾曲管及びその製造方法に関する。
内視鏡の挿入部には、湾曲作動される湾曲部が配設されている。この湾曲部の湾曲管では、複数の筒状の節輪が互いに共軸に並設されており、隣り合う両節輪は中心軸に対称な位置にある一対の連結部によって揺動可能に連結されている。そして、湾曲部の先端部あるいは先端硬性部の基端部に操作ワイヤーの先端部が連結されており、操作ワイヤーは湾曲管を挿通されて手元側へと延びている。操作ワイヤーの手元端部を操作して操作ワイヤーを進退操作することにより、湾曲部を湾曲作動させることが可能である。
このような湾曲管の一例が特許文献1に開示されている。特許文献1の湾曲管は、節輪の両端面に舌片部を突設し、隣り合う両節輪の舌片部を重ね合わせて、当該両節輪の一方の節輪の舌片部の突起部を他方の節輪の舌片部の貫通孔に回動可能に挿通することにより形成されている。そして、節輪の円周部において、周方向に延びている一部分を径方向内側へと切り曲げることにより、節輪の円周部の内周面側に操作ワイヤーを挿通するためのワイヤー挿通孔が形成されている。
また、特許文献2の湾曲管は、節輪の両端面に舌片部を突設し、隣り合う両節輪の舌片部を重ね合わせて枢着ピンによって互いに回動可能に連結することにより形成されている。そして、枢着ピンの一端部が節輪の内周面側に突出しており、この枢着ピンの内端部の太径部に操作ワイヤーを挿通するためのワイヤー挿通孔が形成されている。
特開2001−104239号公報 特開2004−275308号公報
このような従来の湾曲管では、製造における加工工数が非常に多くなっており、湾曲管のコストが高くなっている。
本発明は、上記課題に着目してなされたもので、その目的とするところは、加工工数が少なく低コストの内視鏡湾曲管、及び、加工工数の少ない内視鏡湾曲管の製造方法を提供することである。
本発明の一実施態様の内視鏡湾曲管は、互いに並設されている複数の節輪と、隣り合う両節輪の一方の節輪に設けられている突起部と、当該両節輪の他方の節輪に設けられ前記突起部が回動可能に挿通されて当該両節輪を互いに揺動可能とする貫通孔と、を具備し、前記突起部は、前記一方の節輪にプレス加工によって一体的に設けられ、内視鏡湾曲部を湾曲操作するための操作ワイヤーが挿通される挿通孔を有する、ことを特徴とする。
本発明の好ましい一実施態様の内視鏡湾曲管は、前記複数の節輪は、一種類の節輪であり、所定の節輪は、この所定の節輪の一方側に並設されている節輪の貫通孔のための突起部と、他方側に並設されている節輪の突起部のための貫通孔と、を有する、ことを特徴とする。
本発明の好ましい一実施態様の内視鏡湾曲管は、前記複数の節輪は、二種類の節輪であり、所定の節輪は、この所定の節輪の一方側及び他方側に並設されている両節輪の貫通孔のための両突起部を有し、所定の節輪に並設されている節輪は、この所定の節輪に並設されている節輪の一方側及び他方側に並設されている両節輪の突起部のための両貫通孔を有する、ことを特徴とする。
本発明の別の一実施態様の内視鏡は、上記内視鏡湾曲管を具備することを特徴とする。
本発明のさらに別の一実施態様の内視鏡湾曲管の製造方法は、互いに並設されている複数の節輪と、隣り合う両節輪の一方の節輪に設けられている突起部と、当該両節輪の他方の節輪に設けられ前記突起部が回動可能に挿通されて当該両節輪を互いに揺動可能とする貫通孔と、を有する内視鏡湾曲管の製造方法であって、第1の板状部分に前記突起部を形成するための突起部準備部をプレス加工により形成する工程と、前記突起部準備部に、内視鏡湾曲部を湾曲操作するための操作ワイヤーが挿通される挿通孔を形成するための挿通孔準備部をプレス加工により形成する工程と、第2の板状部分に前記貫通孔を形成するための貫通孔準備部をプレス加工により形成する工程と、前記第1の板状部分に前記突起部準備部を有し前記一方の節輪を形成するための第1の節輪準備部を穴抜き加工により形成する工程と、前記第2の板状部分に前記貫通孔準備部を有し前記他方の節輪を形成するための第2の節輪準備部を穴抜き加工により形成する工程と、前記第1及び第2の節輪準備部を相対的に移動させて前記突起部準備部と前記貫通孔準備部とを位置合わせする工程と、前記突起部準備部を前記貫通孔準備部に回動可能に挿入して前記第1及び第2の節輪準備部を互いに接続する工程と、互いに接続された前記第1及び第2の節輪準備部を筒状にするために、前記第1及び第2の節輪準備部を少なくとも1回U曲げ加工する工程と、互いに接続された前記第1及び第2の節輪準備部を筒状にするために、U曲げ加工された前記第1及び第2の節輪準備部をO曲げ加工する工程と、を具備することを特徴とする。
本発明の好ましい一実施態様の内視鏡湾曲管の製造方法は、前記第1の板状部分と前記第2の板状部分とは、同一の板材の一部分であり、前記位置合わせする工程は、前記第1及び第2の節輪準備部の一方の節輪準備部をZ曲げ加工により移動させて前記突起部準備部と前記貫通孔準備部とを前記板材に垂直な方向について位置合わせする工程であり、前記接続する工程は、前記第1及び第2の節輪準備部の一方の節輪準備部を落とし抜き加工することにより前記突起部準備部を前記貫通孔準備部に回動可能に挿入して前記第1及び第2の節輪準備部を互いに接続する工程である、ことを特徴とする。
本発明の好ましい一実施態様の内視鏡湾曲管の製造方法は、前記全ての工程では、各工程を行う加工位置において前記第1及び第2の節輪準備部を同時に加工し、前記プレス加工により形成する工程、前記穴抜き加工により形成する工程、前記位置合わせする工程、前記接続する工程、前記U曲げ加工する工程、前記O曲げ加工する工程の順に前記板材を各工程を行う加工位置に順送して連続的に加工する、ことを特徴とする。
本発明の好ましい一実施態様の内視鏡湾曲管の製造方法は、前記第1の板状部分と前記第2の板状部分とは、夫々、第1の板材及び第2の板材の一部分であり、前記接続する工程は、前記第1及び第2の節輪準備部の一方の節輪準備部を前記第1及び第2の板材の一方の板材から分離して、前記突起部準備部を前記貫通孔準備部に回動可能に挿入し、前記第1及び第2の板材の他方の板材の前記第1及び第2の節輪準備部の他方の節輪準備部に接続する工程である、ことを特徴とする。
本発明の内視鏡湾曲管では、加工工数が少なく、コストが低くなっている。
また、本発明の内視鏡湾曲管の製造方法では、加工工数が少なくなっている。
以下、本発明の第1実施形態を図1から図4Cを参照して説明する。図1に示されるように、本実施形態の内視鏡10は、体腔内に挿入される細長い挿入部12を有する。この挿入部12は、先端構成部14と、湾曲操作される湾曲部16と、長尺で可撓性の蛇管部18とを先端側から順に連結することにより形成されている。挿入部12の基端部には操作者に保持操作される操作部20が連結されており、操作部20には湾曲部16を湾曲操作するための上下方向湾曲操作ノブ22a、左右方向湾曲操作ノブ22bが配設されている。
図1、図2A及び図2Bを参照し、湾曲部16の骨格をなす湾曲管24では、先端構成部14及び蛇管部に夫々連結される先後端の節輪を除いて、一種類の薄肉円筒形状の複数の節輪26が互いに共軸に連結して並設されている。
節輪26の円周部28の一端面には、湾曲管24の中心軸に対称な位置に一対の孔用舌片部30が中心軸方向に突設されている。節輪26の円周部28と孔用舌片部30との接続部には、湾曲管24の径方向内側への段差が節輪26の板厚さに対応して形成されており、孔用舌片部30は、円周部28よりも径方向内側で円周部28に略平行に配置されて、小径円周部とされている。そして、孔用舌片部30には、断面円形状の貫通孔32が湾曲管24の径方向に貫通形成されている。
一方、節輪26の他端面には、湾曲管24の中心軸方向にみて、一対の孔用舌片部30を略90°だけ回転移動した位置に一対の突起用舌片部34が中心軸方向に突設されている。これら突起用舌片部34は、節輪26の円周部28に略平行に配置され、円周部28と略同径となっている。そして、突起用舌片部34には、プレス加工によって突起用舌片部34の一部を屈曲させることにより形成され、湾曲管24の径方向内側へと凸の帯形状を有する突起部36が突設されている。即ち、突起用舌片部34には、断面円形状の穴部が湾曲管24の径方向に貫通形成されており、突起部36は、穴部の周縁部における湾曲管24の周方向の両端位置間を接続し、湾曲管24の中心軸方向にみて径方向内向きに凸な半円周形をなす帯形状を有する。
複数の節輪26を互いに並設した場合、隣り合う両節輪26は、湾曲管24の中心軸方向にみて、互いに略90°だけずらして配置されている。そして、隣り合う両節輪26の各端面に夫々突設されている突起用舌片部34と孔用舌片部30とが互いに重ね合わされており、突起用舌片部34の突起部36が孔用舌片部30の貫通孔32に回動可能に挿入されている。隣り合う両節輪26間で、一対の突起部36が夫々一対の貫通孔32において回動されることにより、当該両節輪26が互いに揺動される。そして、所定の節輪26に対するその先端側の節輪26の揺動方向と、所定の節輪26に対するその後端側の節輪26の揺動方向とは、互いに略直交しており、このような節輪26間の揺動を組み合わせることにより、湾曲管24は任意の方向に湾曲可能である。
ここで、突起部36には、湾曲部16を湾曲作動するための操作ワイヤーが挿通されるワイヤー挿通孔38が形成されている。即ち、上述したように、突起部36は、突起用舌片部34の穴部の周縁部における湾曲管24の周方向の両端位置間を接続し、湾曲管24の中心軸方向にみて径方向内向きに凸な半円周形をなす帯形状を有するため、突起部36によって、湾曲管24の中心軸方向へと挿通孔38が形成されていることとなる。ここで、各節輪26の各一対の突起部36によって形成されている挿通孔38は、湾曲管24の軸方向に順次、内視鏡10の観察視野に対して上下の位置、左右の位置、上下の位置、左右の位置、…というように、その形成位置が交互になるように配置されている。上下左右の位置の各挿通孔38には夫々上下左右湾曲操作用の操作ワイヤーが挿通され、湾曲部16は上下左右方向に湾曲操作可能である。
なお、後で詳述するように、節輪26は、長板状の節輪準備部70a,70b(図4Aから図4C参照)を円筒状に変形して、その両端部の各端面を互いに突き当てて、突き当て部分をレーザー溶接等によって接合することにより形成されており、節輪26には、湾曲部16の軸方向に節輪26の全長にわたって延びている接合部39が形成されている。この接合部38は、突き当て部分を1点あるいは2点以上のレーザースポット溶接によって溶着することにより形成してもよい。
次に、本実施形態の内視鏡挿入部12の製造方法について説明する。図3を参照して、湾曲管24の製造方法の概略について説明する。湾曲管24の製造には、金属板材等の板材40が用いられる。板材としては、ステンレス鋼板材、バネ鋼板材、リン青銅材等の非鉄系バネ材、樹脂板材、若しくは、これらを主な要素として積層した複合板材、又は、強化材を含有した複合板材等が用いられる。この板材40はアンコイラー42に巻回保持され、アンコイラー42から導出された板材40はレベラー44によって平面に矯正される。レベラー44から導出された板材40は、送り装置46によってプレス機47の順送金型48内へと導入される。
この順送金型48は上型のパンチホルダー50と下型のダイホルダー52とによって形成されており、これらパンチホルダー50のパンチプレート54には第1から第16のパンチ56a,…,56pが等間隔で並設されており、また、ダイホルダー52のダイプレート58には第1から第16のダイ58a,…,58pが等間隔で並設されている。第1から第16のパンチ56a,…,56pと第1から第16のダイ58a,…,58pとは、夫々、互いに対向して第1から第16の加工位置P1,…,P16を形成している。板材40は、送り装置46によって加工位置P1,…,P16間の間隔だけ間欠的に送られ、第1から第16の加工位置P1,…,P16へと順送されて連続的に加工される。
図4Aから図4Cを参照して、湾曲管24の製造方法を各工程に分けて詳細に説明する。本実施形態では、各加工位置P1,…,P16で、隣り合う第1及び第2の節輪26を形成して連結するために、第1及び第2の節輪準備部70a,70bを同時に加工し、また、対にして処理する。
工程1(第1の加工位置P1)
板材40の幅方向の両端部に、パイロット穴62をランシングにより夫々形成する。これらパイロット穴62は、以下の加工工程で板材40を各加工位置に位置決めするためのものである。
同時に、第1の節輪26の第1の一対の孔用舌片部30を形成するための第1の一対の孔用舌片部準備部66a,66b、及び、第2の節輪26の第2の一対の孔用舌片部30を形成するための第2の一対の孔用舌片部準備部66c,66dについて、それらの外周を規定するスリット65を、夫々、板材40の所定の第1の板状部分64a及び第2の板状部分64bにランシングにより形成する。
第1の一対の孔用舌片部準備部66a,66bは、板材40の幅方向に並設されており、第2の一対の孔用舌片部準備部66c,66dは、第1の一対の孔用舌片部準備部66a,66bの後方で、板材40の幅方向に並設されている。板材40の幅方向に対して、第2の一対の孔用舌片部準備部66c,66dの一方の孔用舌片部準備部66dは、第1の一対の孔用舌片部準備部66a,66bの略真中の位置に配置されている。ここで、板材40の幅方向への第1の一対の孔用舌片部準備部66a,66b間の長さ(第2の一対の孔用舌片部準備部66c,66d間の長さ)は、節輪26の周方向への第1の一対の孔用舌片部30間の長さ(第2の一対の孔用舌片部30間の長さ)に対応する。
工程2(第2の加工位置P2)
孔用舌片部準備部66a,66b,66c,66dに、夫々、孔用舌片部30の貫通孔32を形成するための準備孔となる貫通孔準備部67を穴抜き加工により形成する。
工程3(第3の加工位置P3)
板材40の長手方向に対して、第2の一対の孔用舌片部準備部66c,66dの先端側近傍に、第1の一対の突起用舌片部34の突起部36を形成するための突起部準備部68をプレス加工により形成する。同時に、工程2の第1の一対の孔用舌片部準備部66a,66bの先端側近傍に、第2の一対の突起用舌片部34の突起部36を形成するための突起部準備部68をプレス加工により形成する。
即ち、突起部準備部68では、2つの半円形状の穴を組み合わせることにより、円形状の穴部を横切って穴部の直径方向かつ板材40の幅方向に延びる帯形状の帯状部をプレス加工により形成し、この帯状部を、板材40の長手方向にみて、節輪26の外周面となる側から内周面となる側へと(紙面裏側から表側へと)凸の半円周形をなすようにプレス加工による絞り加工で変形させる。
ここで、突起部準備部68において、板材40の長手方向にみて、穴部が形成されている面と凸の半円周形をなす帯状部との間に開口が形成されており、この開口がワイヤー挿通孔38を形成するための挿通孔準備部69となっている。
工程4(第4の加工位置P4)
工程4では、第1の板状部分64a及び第2の板状部分64bに、第1及び第2の節輪26を形成するための第1及び第2の節輪準備部70a,70bを穴抜き加工により形成する。
第1及び第2の節輪準備部70a,70bは、夫々、節輪26の円周部28を形成し、板材40の幅方向に延びている長板状の第1及び第2の円周部準備部72a,72bを有する。これら第1及び第2の円周部準備部72a,72bの先端側から、夫々、上述した第1及び第2の一対の孔用舌片部準備部66a,66b,66c,66dが延出されており、これら第1及び第2の一対の孔用舌片部準備部66a,66b,66c,66dには、夫々、上述した貫通孔準備部67が形成されている。一方、第1及び第2の円周部準備部72a,72bの後端側から、夫々、第1及び第2の一対の突起用舌片部34を形成するための第1及び第2の一対の突起用舌片部準備部74a,74b,74c,74dが板材40の長手方向に延出されており、これら第1及び第2の一対の突起用舌片部準備部74a,74b,74c,74dには、夫々、上述した突起部準備部68が形成されている。
また、第1及び第2の節輪準備部70a,70bの両端部と板材40の両縁部とは、夫々、第1及び第2の一対の支持部76a,76bによって連結されている。これら支持部76a,76bは、板材40の両縁部から板材40の幅方向内側に延出し、続いて板材40の長手方向に先端側から後端側へと延び、再び板材40の幅方向内側に延びて、第1及び第2の節輪準備部70a,70bの第1及び第2の円周部準備部72a,72bの端部に連結されている。ここで、支持部76a,76bの両端側の部分を接続部、中間の部分を起上部78と称する。
工程5(第5の加工位置P5)
円周部準備部72a,72bと孔用舌片部準備部66a,66b,66c,66dとの接続部で段曲げ加工を行い、孔用舌片部準備部66a,66b,66c,66dを、円周部準備部72a,72bよりも節輪26の内周面となる側(紙面表側)に節輪26の厚さ分だけ突出させ、円周部準備部72a,72bに略平行に配置する。
工程6(第6の加工位置P6)
工程6及び工程7では、第2の一対の支持部76bでのZ曲げ加工により、第2の節輪準備部70bを支持している第2の一対の支持部76bの起上部78を板材40に対して節輪26の外周面となる側から内周面となる側へと(紙面裏側から表側へと)かつ先端側へと起上し、第2の節輪準備部70bを節輪26の外周面となる側から内周面となる側へと(紙面裏側から表側へと)かつ先端側へと移動させる。この結果、板材40の垂直方向について、第2の節輪26の先端側の第2の一対の孔用舌片部準備部66c,66dの貫通孔準備部67が、夫々、第1の節輪26の後端側の第1の一対の突起用舌片部準備部74a,74bの突起部準備部68に位置合わせされる。
工程6では、必要なZ曲げ加工の前半を行う。
工程7(第7の加工位置P7)
必要なZ曲げ加工の後半を行う。
工程8(第8の加工位置P8)
第2の節輪準備部70bを、節輪26の内周面となる側から外周面となる側へと(紙面表側から裏側へと)打ち落とし加工により打ち落として板材40から分離する。この結果、第2の節輪準備部70bの貫通孔準備部67に、第1の節輪準備部70aの突起部準備部68が回動可能に挿入され、第2の節輪準備部70bが第1の節輪準備部70aに接続される。また、第2の節輪準備部70bが第2の一対の支持部76bから切り離される。
工程9(第9の加工位置P9)
工程9及び10では、第1の一対の支持部76aでのZ曲げ加工により、第1の節輪準備部70aを支持している第1の一対の支持部76aの起上部78を板材40に対して節輪26の外周面となる側から内周面となる側へと(紙面裏側から表側へと)かつ先端側へと起上し、第1及び第2の節輪準備部70a,70bを共に節輪26の外周面となる側から内周面となる側へと(紙面裏側から表側へと)かつ先端側へと移動させる。
工程9では、必要なZ曲げ加工の前半を行う。
工程10(第10の加工位置P10)
必要なZ曲げ加工の後半を行う。
工程11(第11の加工位置P11)
板材40の垂直方向について、第1の節輪準備部70aの先端側の第1の一対の孔用舌片部準備部66a,66bの貫通孔準備部67を、夫々、先端側に位置する第2の節輪準備部70bの後端側の第2の一対の突起用舌片部準備部74c,74dの突起部準備部68に位置合わせする。続いて、第8の工程と同様に、打ち落とし加工により、第1の節輪準備部70aを板材40から分離すると共に、この第1の節輪準備部70aを先端側に位置する第2の節輪準備部70bに接続する。
工程12から工程15(第12から第15の加工位置P12,P13,P14,P15)
工程12から工程15では、第1及び第2の節輪準備部70a,70bの円周部準備部72a,72b、孔用舌片部準備部66a,66b,66c,66d、及び、突起用舌片部準備部74a,74b,74c,74dを、節輪26の外周面となる側から内周面となる側へと(紙面裏側から表側へと)最終R(曲率)まで徐々にU曲げ加工を行う。
工程16(第16の加工位置P16)
U曲げ加工が行われた第1及び第2の節輪準備部70a,70bの円周部準備部72a,72b、孔用舌片部準備部66a,66b,66c,66d、及び、突起用舌片部準備部74a,74b,74c,74dに、さらにO曲げ加工を行って円筒状の第1及び第2の節輪26を形成する。この際、第1及び第2の節輪準備部70a,70bの両端面は、互いに対面されて突き当てられる。
工程17
工程1から工程16を経て、湾曲管24がプレス機47から排出される。この後、節輪26の突き当て部分を、レーザー溶接等によって接合部39を形成することにより、接合する。
従って、本実施形態は次の効果を奏する。本実施形態の湾曲管24の突起部36は、節輪26にプレス加工によって一体的に設けられ、操作ワイヤーが挿通される挿通孔38を有する。具体的には、湾曲管24の突起部36は、節輪26の突起用舌片部34の一部分を突起用舌片部34に対して径方向内側へとプレス加工することにより、突起用舌片部34と一体的に設けられた凸の帯状部であり、この凸の帯状部と突起用舌片部34との間に形成される空間によって操作ワイヤーが挿通される挿通孔38が形成されている。このような湾曲管24は、以下のように形成することが可能である。即ち、第1の板状部分64aに突起部準備部68をプレス加工により形成し、突起部準備部68に挿通孔準備部69をプレス加工により形成し、第1の板状部分64aに第1の節輪準備部70aを穴抜き加工により形成し、一方で、第2の板状部分64bに、貫通孔準備部67をプレス加工により形成し、第2の節輪準備部70bを穴抜き加工により形成している。そして、第1及び第2の節輪準備部70a,70bを相対的に移動させて、突起部準備部68と貫通孔準備部67とを位置合わせし、突起部準備部68を貫通孔準備部67に回動可能に挿入して第1及び第2の節輪準備部70a,70bを互いに接続している。加えて、節輪準備部70a,70bをU曲げ加工し、さらにO曲げ加工している。このように、本実施形態では、湾曲管24の加工工数が少なくなっており、湾曲管24のコストが低下されている。
また、本実施形態の湾曲管24は一種類の節輪26から形成されており、所定の節輪26は、この所定の節輪26の一方側に並設されている節輪26の貫通孔32のための突起部36と、他方側に並設されている節輪26の突起部36のための貫通孔32と、を有している。このような湾曲管24は、以下のように形成することが可能である。即ち、突起部準備部68と貫通孔準備部67とを位置合わせする際には、第1及び第2の節輪準備部70a,70bの一方の節輪準備部70bをZ曲げ加工により移動させて、突起部準備部68と貫通孔準備部67とを板材40に垂直な方向について位置合わせしている。また、第1及び第2の節輪準備部70a,70bを互いに接続する際には、第1及び第2の節輪準備部70a,70bの一方の節輪準備部70bを打ち落とし加工することにより、突起部準備部68を貫通孔準備部67に回動可能に挿入している。このように、突起部準備部68と貫通孔準備部67との位置合わせ、第1及び第2の節輪準備部70a,70bの接続を少ない加工工数で行うことが可能となっている。
さらに、上述した全ての工程では、各工程を行う加工位置において第1及び第2の節輪準備部70a,70bを同時に加工し、また、対として処理するために、上述した順に板材40を各工程を行う加工位置に順送して連続的に加工している。このため、湾曲管24の製造効率が飛躍的に向上されている。
以下、第1実施形態の第1変形例について説明する。本変形例の節輪26の突起用舌片部34の突起部36は、湾曲管24の径方向内向きに延出されている略円筒形状を有する。そして、突起部36の周壁部において、湾曲管24の中心軸方向の先端側と後端側とに夫々互いに対面する開口が形成されており、これら開口によりワイヤー挿通孔38が形成されている。
図5Aから図6Cは、本発明の第2実施形態を示す。第1実施形態と同様な機能を有する構成には、同一の参照符号を付して説明を省略する。
図5Aから図5Cを参照し、湾曲部16(図1参照)の骨格をなす湾曲管24では、二種類の薄肉円筒形状の複数の節輪26が互いに共軸に交互に連結して並設されている。
第1の節輪26aの円周部28の一端面には、第1の一対の孔用舌片部30が湾曲管24の中心軸に対称な位置に配設されており、第1の節輪26aの他端面には、湾曲管24の中心軸方向にみて、第1の一対の孔用舌片部30を略90°だけ回転移動した位置に第2の一対の孔用舌片部30が配設されている。円周部28と第1及び第2の一対の孔用舌片部30との間には、節輪26aの厚さに対応した段差が形成されており、第1及び第2の孔用舌片部30には、第1実施形態と同様に、貫通孔32が形成されている。
また、第2の節輪26bの円周部28の一端面には、第1の一対の突起用舌片部34が湾曲管24の中心軸に対称な位置に配設されており、第2の節輪26bの他端面には、湾曲管24の中心軸方向にみて、第1の一対の突起用舌片部34を略90°だけ回転移動した位置に第2の一対の突起用舌片部34が配設されている。第1及び第2の突起用舌片部34には、第1実施形態と同様に、突起部36が形成されている。
湾曲管24では、第1及び第2の節輪26a,26bが交互に並設されている。そして、第1の節輪26aの孔用舌片部30と第2の節輪26bの突起用舌片部34とが互いに重ね合わされており、孔用舌片部30の貫通孔32に突起用舌片部34の突起部36が回動可能に挿入されている。
次に、本実施形態の内視鏡挿入部12の製造方法について説明する。本実施形態で用いられるプレス機では、互いに直交する第1及び第2のラインが用いられ、第1のラインは第2のラインに合流して終端する。
図6Aから図6Cを参照して、湾曲管24の製造方法を各ラインの各工程に分けて詳細に説明する。
第1のライン
工程1(第1の加工位置PA1)
図6Aに示されるように、第1の板材40aの所定の第1の板状部分64aにおいて、第1の節輪26aの第1及び第2の一対の孔用舌片部30を形成するための第1及び第2の一対の孔用舌片部準備部66a,66b,66c,66dに、夫々、孔用舌片部30の貫通孔32を形成するための準備孔となる貫通孔準備部67を穴抜き加工により形成する。
第1の一対の孔用舌片部準備部66a,66bは、第1の板材40aの長手方向に並設されており、第2の一対の孔用舌片部準備部66c,66dも、第1の板材40aの長手方向に並設されている。第1の板材40aの長手方向に対して、第2の一対の孔用舌片部準備部66c,66dの一方の孔用舌片部準備部66dは、第1の一対の孔用舌片部準備部66a,66bの略真中の位置に配置されている。ここで、第1の板材40aの長手方向への第1の一対の孔用舌片部準備部66a,66b間の長さ(第2の一対の孔用舌片部準備部66c,66d間の長さ)は、第1の節輪26aの周方向への第1の一対の孔用舌片部30間の長さ(第2の一対の孔用舌片部30間の長さ)に対応し、第1の板材40aの幅方向への第1の一対の孔用舌片部準備部66a,66bと第2の一対の孔用舌片部準備部66c,66dとの間の長さは、第1の節輪26aの軸方向への第1の一対の孔用舌片部30と第2の一対の孔用舌片部30との間の長さに対応する。
工程2(第2の加工位置PA2)
工程2及び工程3では、第1の板状部分64aに、第1の節輪26aを形成するための第1の節輪準備部70aを穴抜き加工により形成する。
工程2では、穴抜き加工予定部分の内、比較的狭い一部分を穴抜き加工する。
工程3(第3の加工位置PA3)
穴抜き加工予定部分の内、比較的広い残り部分を穴抜き加工する。
この穴抜き加工において形成される第1の節輪準備部70aの第1の円周部準備部72aは、第1の節輪26aの円周部28となる部分であって、第1の板材40aの長手方向に延びており、第1の円周部準備部72aの一側方及び他側方から、夫々、貫通孔準備部67を夫々有する第1及び第2の一対の孔用舌片部準備部66a,66b,66c,66dが第1の板材40aの幅方向に延出されている。
工程4(第4の加工位置PA4)
第1の円周部準備部72aと孔用舌片部準備部66a,66b,66c,66dとの接続部で段曲げ加工を行い、第1の節輪26aの板厚さ分の段差を形成して、孔用舌片部準備部66a,66b,66c,66dを突出させ、円周部準備部72aよりも第1の節輪26aの内周面となる側(紙面表側)で円周部準備部72aに略平行に配置する。
第2のライン
工程1(第1の加工位置PB1)
図6Bに示されるように、第2の板材40bの幅方向の両端部に、パイロット穴62をランシングにより夫々形成する。
工程2(第2の加工位置PB2)
第2の板材40bの所定の第2の板状部分64bにおいて、第2の節輪26bの第1及び第2の一対の突起用舌片部34を形成するための第1及び第2の一対の突起用舌片部準備部74a,74b,74c,74dに、夫々、突起用舌片部34の突起部36を形成するための突起部準備部68をプレス加工により形成する。突起部準備部68の形態は第1実施形態と同様であり、突起部準備部68では、プレス加工による絞り加工で形成され、第2の節輪26bの外周面となる側から内周面となる側へと(紙面裏側から表側へと)凸の半円周形をなす帯状部が形成され、挿通孔準備部69が形成されている。
第1の一対の突起用舌片部準備部74a,74bは、第2の板材40bの幅方向に並設されており、第2の一対の突起用舌片部準備部74c,74dは、第1の一対の突起用舌片部準備部74a,74bの後方で、第2の板材40bの幅方向に並設されている。第2の板材40bの幅方向に対して、第2の一対の突起用舌片部準備部74c,74dの一方の突起用舌片部準備部74cは、第1の一対の突起用舌片部準備部74a,74bの略真中の位置に配置されている。ここで、第2の板材40bの幅方向への第1の一対の突起用舌片部準備部74a,74b間の長さ(第2の一対の突起用舌片部準備部74c,74d間の長さ)は、第2の節輪26bの周方向への第1の一対の突起用舌片部34間の長さ(第2の一対の突起用舌片部34間の長さ)に対応し、第2の板材40bの長手方向への第1の一対の突起用舌片部準備部74a,74bと第2の一対の突起用舌片部準備部74c,74dとの間の長さは、第2の節輪26bの軸方向への第1の一対の突起用舌片部34と第2の一対の突起用舌片部34との間の長さに対応する。
工程3(第3の加工位置PB3)
工程3及び工程4では、第2の板状部分64bに、第2の節輪26bを形成するための第2の節輪準備部70bを穴抜き加工により形成する。
工程3では、穴抜き加工予定部分の内、比較的狭い一部分を穴抜き加工する。
工程4(第4の加工位置PB4)
穴抜き加工予定部分の内、比較的広い残り部分を穴抜き加工する。
この穴抜き加工において形成される第2の節輪準備部70bの第2の円周部準備部72bは、第2の節輪26bの円周部28を形成するための部分であって、第2の板材40bの幅方向に延びており、第2の円周部準備部72bの先端側及び後端側から、夫々、突起部準備部68を夫々有する第1及び第2の一対の突起用舌片部準備部74a,74b,74c,74dが第2の板材40bの長手方向に延出されている。
工程5(第5の加工位置PB5)
第1のラインで形成された第1の節輪準備部70aを第1の板材40aから分離して、第2のラインの第5の加工位置PB5に導入する。そして、第1の節輪準備部70aを第5の加工位置PB5で先後に並設されている両第2の節輪準備部70b間へと移動し、第2の板材40bに垂直な方向について、第1の節輪準備部70aの先端側の第1の一対の孔用舌片部準備部66a,66bの貫通孔準備部67を先方側の第2の節輪26bの後端側の第2の一対の突起用舌片部準備部74c,74dの突起部準備部68に位置合わせし、第1の節輪準備部70aの後端側の第2の一対の孔用舌片部準備部66c,66dの貫通孔準備部67を、後方側の第2の節輪26bの先端側の第1の一対の突起用舌片部準備部74a,74bの突起部準備部68に位置合わせする。
そして、第1の節輪準備部70aを、第2の節輪26bの内周面となる側から外周面となる側へと(紙面表側から裏側へと)打ち落とし加工により打ち落として、第1の節輪準備部70aを第1の板材40aから分離する。この結果、第1の節輪準備部70aの貫通孔準備部67に、両第2の節輪準備部70bの突起部準備部68が回動可能に挿入され、第1の節輪準備部70aが両第2の節輪準備部70bに接続される。即ち、第1の節輪準備部70aによって、先後の両第2の節輪準備部70bが互いに連結される。
工程6から工程9(第6から第9の加工位置PB6,PB7,PB8,PB9)
工程6から工程9では、第2の節輪準備部70bを第2の板材40bから分離し、分離して得られる対としての第1及び第2の節輪準備部70a,70bを、節輪26の外周面となる側から内周面となる側へと(紙面裏側から表側へと)最終R(曲率)まで徐々にU曲げ加工を行う。
工程10(第10の加工位置PB10)
U曲げ加工が行われた第1及び第2の節輪準備部70a,70bに、さらにO曲げ加工を行って円筒状の第1及び第2の節輪26a,26bを形成する。この際、第1及び第2の節輪準備部70a,70bの両端面は、互いに対面されて突き当てられる。
工程11
工程1から工程10を経て、湾曲管24がプレス機47から排出される。この後、節輪26の突き当て部分を、レーザー溶接等によって接合部39を形成することにより、接合する。
従って、本実施形態は次の効果を奏する。本実施形態の湾曲管24は二種類の節輪26a,26bによって形成されており、所定の節輪26bは、この節輪26bの一方側及び他方側に並設されている両節輪26aの貫通孔32のための両突起部36を有し、所定の節輪26bに並設されている節輪26aは、この節輪26aの一方側及び他方側に並設されている両節輪26bの突起部36のための両貫通孔32を有する。このような湾曲管24は、以下のように形成することが可能である。即ち、第1及び第2の節輪準備部70a,70bを互いに接続する際には、第1及び第2の節輪準備部70a,70bの一方の節輪準備部70aを第1及び第2の板材40a,40bの一方の板材40aから分離して、突起部準備部68を貫通孔準備部67に回動可能に挿入し、第1及び第2の板材40a,40bの他方の板材40bの第1及び第2の節輪準備部70a,70bの他方の節輪準備部70bに接続している。このように、第1及び第2の節輪準備部70a,70bの接続を少ない加工工数で行うことが可能となっている。
また、第1のラインでは、上述した順に第1の板材40aを各工程を行う加工位置に順送して連続的に加工し、第2のラインでは、上述した順に第2の板材40bを各工程を行う加工位置に順送して連続的に加工している。このため、湾曲管24の製造効率が飛躍的に向上されている。
本発明は、加工工数が少なく低コストの、操作ワイヤーによって湾曲作動される湾曲部を形成する内視鏡湾曲管、及び、加工工数の少ないこのような内視鏡湾曲管の製造方法を提供する。
本発明の第1実施形態の内視鏡を示す斜視図。 本発明の第1実施形態の内視鏡の湾曲管の節輪を示す斜視図。 本発明の第1実施形態の内視鏡の湾曲管を示す斜視図。 本発明の第1実施形態の内視鏡挿入部の製造方法に用いられるプレス機を示す概略図。 本発明の第1実施形態の内視鏡挿入部の製造方法における板材のプレス加工を説明するための第1の図。 本発明の第1実施形態の内視鏡挿入部の製造方法における板材のプレス加工を説明するための第2の図。 本発明の第1実施形態の内視鏡挿入部の製造方法における板材のプレス加工を説明するための第3の図。 本発明の第2実施形態の内視鏡の湾曲管の第1の節輪を示す斜視図。 本発明の第2実施形態の内視鏡の湾曲管の第2の節輪を示す斜視図。 本発明の第2実施形態の内視鏡の湾曲管を示す斜視図。 本発明の第2実施形態の内視鏡挿入部の製造方法における板材のプレス加工を説明するための第1の図。 本発明の第2実施形態の内視鏡挿入部の製造方法における板材のプレス加工を説明するための第2の図。 本発明の第2実施形態の内視鏡挿入部の製造方法における板材のプレス加工を説明するための第3の図。
符号の説明
16…湾曲部、24…湾曲管、26…節輪、26a…節輪、26b…節輪、32…貫通孔、36…突起部、38…挿通孔、64a…第1の板状部分、64b…第2の板状部分、67…貫通孔準備部、68…突起部準備部、69…挿通孔準備部、70a…第1の節輪準備部、70b…第2の節輪準備部。

Claims (9)

  1. 互いに並設されている複数の節輪と、
    隣り合う両節輪の一方の節輪に設けられている突起部と、
    当該両節輪の他方の節輪に設けられ前記突起部が回動可能に挿通されて当該両節輪を互いに揺動可能とする貫通孔と、を具備し、
    前記突起部は、前記一方の節輪にプレス加工によって一体的に設けられ、内視鏡湾曲部を湾曲操作するための操作ワイヤーが挿通される挿通孔を有する、
    ことを特徴とする内視鏡湾曲管。
  2. 前記複数の節輪は、一種類の節輪であり、
    所定の節輪は、この所定の節輪の一方側に並設されている節輪の貫通孔のための突起部と、他方側に並設されている節輪の突起部のための貫通孔と、を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡湾曲管。
  3. 前記複数の節輪は、二種類の節輪であり、
    所定の節輪は、この所定の節輪の一方側及び他方側に並設されている両節輪の貫通孔のための両突起部を有し、
    所定の節輪に並設されている節輪は、この所定の節輪に並設されている節輪の一方側及び他方側に並設されている両節輪の突起部のための両貫通孔を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡湾曲管。
  4. 請求項1から3までのいずれか1項に記載の内視鏡湾曲管を具備することを特徴とする内視鏡。
  5. 互いに並設されている複数の節輪と、隣り合う両節輪の一方の節輪に設けられている突起部と、当該両節輪の他方の節輪に設けられ前記突起部が回動可能に挿通されて当該両節輪を互いに揺動可能とする貫通孔と、を有する内視鏡湾曲管の製造方法であって、
    第1の板状部分に前記突起部を形成するための突起部準備部をプレス加工により形成する工程と、
    前記突起部準備部に、内視鏡湾曲部を湾曲操作するための操作ワイヤーが挿通される挿通孔を形成するための挿通孔準備部をプレス加工により形成する工程と、
    第2の板状部分に前記貫通孔を形成するための貫通孔準備部をプレス加工により形成する工程と、
    前記第1の板状部分に前記突起部準備部を有し前記一方の節輪を形成するための第1の節輪準備部を穴抜き加工により形成する工程と、
    前記第2の板状部分に前記貫通孔準備部を有し前記他方の節輪を形成するための第2の節輪準備部を穴抜き加工により形成する工程と、
    前記第1及び第2の節輪準備部を相対的に移動させて前記突起部準備部と前記貫通孔準備部とを位置合わせする工程と、
    前記突起部準備部を前記貫通孔準備部に回動可能に挿入して前記第1及び第2の節輪準備部を互いに接続する工程と、
    互いに接続された前記第1及び第2の節輪準備部を筒状にするために、前記第1及び第2の節輪準備部を少なくとも1回U曲げ加工する工程と、
    互いに接続された前記第1及び第2の節輪準備部を筒状にするために、U曲げ加工された前記第1及び第2の節輪準備部をO曲げ加工する工程と、
    を具備することを特徴とする内視鏡湾曲管の製造方法。
  6. 前記第1の板状部分と前記第2の板状部分とは、同一の板材の一部分であり、
    前記位置合わせする工程は、前記第1及び第2の節輪準備部の一方の節輪準備部をZ曲げ加工により移動させて前記突起部準備部と前記貫通孔準備部とを前記板材に垂直な方向について位置合わせする工程であり、
    前記接続する工程は、前記第1及び第2の節輪準備部の一方の節輪準備部を落とし抜き加工することにより前記突起部準備部を前記貫通孔準備部に回動可能に挿入して前記第1及び第2の節輪準備部を互いに接続する工程である、
    ことを特徴とする請求項5に記載の内視鏡湾曲管の製造方法。
  7. 前記全ての工程では、各工程を行う加工位置において前記第1及び第2の節輪準備部を同時に加工するために、前記プレス加工により形成する工程、前記穴抜き加工により形成する工程、前記位置合わせする工程、前記接続する工程、前記U曲げ加工する工程、前記O曲げ加工する工程の順に前記板材を各工程を行う加工位置に順送する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の内視鏡湾曲管の製造方法。
  8. 前記第1の板状部分と前記第2の板状部分とは、夫々、第1の板材及び第2の板材の一部分であり、
    前記接続する工程は、前記第1及び第2の節輪準備部の一方の節輪準備部を前記第1及び第2の板材の一方の板材から分離して、前記突起部準備部を前記貫通孔準備部に回動可能に挿入し、前記第1及び第2の板材の他方の板材の前記第1及び第2の節輪準備部の他方の節輪準備部に接続する工程である、
    ことを特徴とする請求項5に記載の内視鏡湾曲管の製造方法。
  9. 前記突起部準備部をプレス加工により形成する工程、前記挿通孔準備部をプレス加工により形成する工程、前記第1の節輪準備部を穴抜き加工により形成する工程の順に前記第1の板材を各工程を行う加工位置に順送して連続的に加工し、
    前記貫通孔準備部をプレス加工により形成する工程、前記第2の節輪準備部を穴抜き加工により形成する工程の順に前記第2の板材を各工程を行う加工位置に順送して連続的に加工し、
    前記U曲げ加工する工程、前記O曲げ加工する工程の順に前記第1あるいは第2の板材を各工程を行う加工位置に順送して連続的に加工する、
    ことを特徴とする請求項8に記載の内視鏡湾曲管の製造方法。
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