JP2009261587A - 内視鏡湾曲管とその製造方法及び内視鏡 - Google Patents

内視鏡湾曲管とその製造方法及び内視鏡 Download PDF

Info

Publication number
JP2009261587A
JP2009261587A JP2008114325A JP2008114325A JP2009261587A JP 2009261587 A JP2009261587 A JP 2009261587A JP 2008114325 A JP2008114325 A JP 2008114325A JP 2008114325 A JP2008114325 A JP 2008114325A JP 2009261587 A JP2009261587 A JP 2009261587A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bending
pair
endoscope
pieces
bending pieces
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2008114325A
Other languages
English (en)
Inventor
昌信 ▲龍▼山
Masanobu Tatsuyama
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP2008114325A priority Critical patent/JP2009261587A/ja
Publication of JP2009261587A publication Critical patent/JP2009261587A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Instruments For Viewing The Inside Of Hollow Bodies (AREA)
  • Endoscopes (AREA)

Abstract

【課題】湾曲管の全体を一体的に製造する加工が容易で製造効率の向上に寄与できる内視鏡湾曲管を提供することにある。
【解決手段】複数の節輪26を結合した内視鏡湾曲管用節輪連結体25であって、前後に隣接する一対の節輪26の一方に設けられた突部31と、該一対の節輪26の他方に設けられた受部32とを有し、上記突部31と上記受部32を当接して前後一対の節輪26を回動可能とするスイベル当接部30と、前後に隣接する一対の節輪26を一体に結合する伸縮可能な連結部28とを具備したものである。
【選択図】図3

Description

本発明は、複数の湾曲駒を結合してなる内視鏡湾曲管と、その内視鏡湾曲管の製造方法及びその湾曲管を有する内視鏡に関する。
内視鏡の挿入部に形成される湾曲部の骨格構造体は、複数の湾曲駒を軸方向へ並べて隣接する湾曲駒同士を回動自在に結合した湾曲管によって構成される。前後の湾曲駒同士を回動自在に結合する場合、従来では各湾曲駒の端縁に形成した舌片部を重ね合わせ、その重ね合わせた両舌片部をリベット状の枢支ピンで枢着する方式が広く採用されてきた。この方式では精密な微細構造の部品を高精度で組み立てる必要があるため、各部品の製造及びそれらを組み立てることが難しく、同時に、製造効率が低く、製造コスト高を招いていた。
そこで、特許文献1では一枚の薄い板材から複数の湾曲駒とその前後の湾曲駒を回動自在に結合するヒンジ部に相当する部分を、プレス加工で打ち抜き、ヒンジ部に相当する板状部分を、直角な向きに折り曲げ、さらに、プレスで素材を筒状に曲げ加工することにより製造するようにした湾曲管が提案されている。
特開2007−307068号公報
上記特許文献1の内視鏡湾曲管は、隣接する前後の湾曲駒を連結するヒンジ部となる板部分を湾曲管の径方向へ直角な向きに折り曲げることにより、その折り曲げた片部に自己ヒンジ性を付与するようにしている。しかし、前後の湾曲駒を連結するヒンジ部となる板状部分を直角な向きに折り曲げる加工は複雑なものとなるとともに、難度が高いプレス加工技術が求められる。
本発明は上記課題に着目してなされたもので、その目的とするところは、湾曲管の全体を一体的に製造することが容易であり、内視鏡湾曲管の製造効率の向上に寄与できる内視鏡湾曲管と、その湾曲管を有する内視鏡及び内視鏡湾曲管の製造方法を提供することにある。
請求項1に係る発明は、複数の湾曲駒を結合した内視鏡湾曲管であって、隣接する一対の湾曲駒の一方に設けられた突部と、該一対の湾曲駒の他方に設けられた受部と、を有し、上記突部と上記受部を当接して該一対の湾曲駒を回動可能とするスイベル当接部と、隣接する一対の湾曲駒を結合する伸縮可能な連結部と、を具備したことを特徴とする内視鏡湾曲管である。
請求項2に係る発明は、上記湾曲駒、上記突部、上記受部及び上記連結部は、一枚の板状の部材から連続して一体に形成したことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡湾曲管である。
請求項3に係る発明は、板状の素材により筒状に形成された複数の湾曲駒と、隣接する一対の湾曲駒の一方に設けられた突部と、該一対の湾曲駒の他方に設けられた受部と、を有し、上記突部と上記受部は当接して該一対の湾曲駒を回動可能とするスイベル当接部と、隣接する一対の湾曲駒を結合する伸縮可能な連結部と、
を具備し、上記複数の湾曲駒と上記突部と上記受部と上記連結部とを一枚の板状の部材から連続する一体のものとして形成したことを特徴とする内視鏡湾曲管である。
請求項4に係る発明は、上記受部に設けられ上記突部の側面に当たり湾曲駒の径方向への移動を規制する規制面を有したことを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3のいずれかに記載の内視鏡湾曲管である。
請求項5に係る発明は、上記連結部の部位を湾曲駒の部位よりも薄く形成したことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3または請求項4のいずれかに記載の内視鏡湾曲管。
請求項6に係る発明は、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4または請求項5のいずれかに記載の内視鏡湾曲管を備えて湾曲部を形成したことを特徴とする内視鏡である。
請求項7に係る発明は、複数の湾曲駒を結合した内視鏡湾曲管の製造方法であって、一枚の板状の部材から複数の湾曲駒にそれぞれ相当する複数の湾曲駒準備部を抜き加工で形成する工程と、上記湾曲駒準備部における隣接する一対の湾曲駒の一方に設けられる突部と、該一対の湾曲駒の他方に設けられ上記突部に該一対の湾曲駒を回動可能に当接する受部とにそれぞれ相当する当接部準備部を上記突部と上記受部とが離れる位置に配置して上記板状の部材から抜き加工で上記一対の湾曲駒と一体となるように形成する工程と、上記湾曲駒準備部における隣接する一対の湾曲駒を結合する伸縮可能な連結部に相当する連結部準備部を上記板状の部材から抜き加工で上記一対の湾曲駒と一体になるように形成する工程と、上記連結部準備部を曲げて上記当接部準備部の突部と受部とを近付けることにより上記一対の湾曲駒を回動可能に当接させる工程と、を具備したことを特徴とする内視鏡湾曲管の製造方法である。
請求項8に係る発明は、上記連結部準備部に相当する部位を薄く形成する工程を含むことを特徴とする請求項7に記載の内視鏡湾曲管の製造方法である。
本発明によれば、湾曲管全体を一体的に製造する加工が容易な内視鏡湾曲管を提供できる。また、内視鏡湾曲管の製造効率の向上に寄与できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。まず、図1から図4を参照し、本発明の一実施形態に係る内視鏡湾曲管とその湾曲管を有する内視鏡及び内視鏡湾曲管の製造方法について説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る内視鏡10は、被検体内に挿入される細長い挿入部11と、この挿入部11の基端に連結される把持部を兼ねた操作部12とを有する。挿入部11は、先端構成部14と、上記操作部12での操作により湾曲作動される湾曲部15と、可撓性を備えた長尺な蛇管部18とを先端側から順に連結することにより形成される。操作部12には上記湾曲部15を湾曲操作するための操作ノブ21が設けられている。操作部12には接眼部22や送気送水等の操作釦23が設けられている。さらに操作部12にはユニバーサルコード24が接続される。
次に、図2及び図3を参照して湾曲部15の骨格構造体を成す湾曲管としての節輪(湾曲駒)連結体25について説明する。この実施形態では湾曲駒が短い管状に形成されているので節輪と呼ぶ。
節輪連結体25は後述するように弾性を有する一枚の板材から切り出した素材を筒状に丸めて形成した複数の節輪(湾曲駒)26を含み、各節輪26は湾曲部15の長手方向の中心軸上に前後方向へ一列に並べて配置され、各節輪26はそれぞれの中心軸が一致する共軸関係にある。このように各節輪26は共軸的に配置されると共に隣接する前後の節輪26同士は連結部28によって結合される。この連結部28による結合形態は隣接する前後の節輪26と連結部28とが切り出した素材により一緒に一体の部分として作られていて、前後の節輪26はその連結部28により連続する一体のものとなっている。連結部28は節輪26と一緒に上記板材から切り出される素材の一部からなる片部29によって形成されている。そして、隣接する節輪26は連結部28を介して連続する一体のものとなっている。つまり、節輪連結体25全体が一体の構造物となっている。
図2(C)に示すように、各節輪26は、先端構成部14側から軸方向に見て薄肉円筒状に形成されており、隣り合う両節輪26を夫々連結する連結部28は、湾曲部15の中心軸に対して内視鏡の観察視野における上下の位置に配置されている。連結部28は該連結部を形成する片部29を曲げることにより軸方向への伸縮が可能な構造に形成されている。ここでの連結部28は図3に示すように片部29の中央部分を節輪26の内側向きに折り曲げて屈曲した形状である。この場合の折り曲げ線は節輪26の軸方向に直角な向きである。
なお、連結部28を形成する場合、片部29を一つの折り曲げ線で折り曲げて形成する場合に限らず、例えば複数の折り曲げ線で複数に折り曲げてもよい。また、片部29をU字状に丸く曲げるものでも、片部29を蛇腹状に複数回曲げるようにして形成するようにしてもよい。さらには、湾曲部15の中心軸方向への伸縮が可能な曲り形状の連結部としてもよい。このように連結部28を伸縮が可能な構造とすることにより連結部28は隣り合う節輪26同士を一体に連結すると同時に隣り合う節輪26を引っ張る弾性付勢力を生む。
前後に隣接する一対の節輪26にはスイベル当接部30が設けられる。ここで、スイベル当接部とは回動可能に当接する対偶の係合部を意味する。スイベル当接部30は、上記連結部28に対して湾曲部15の中心軸周りに90°の角度でずれた位置で内視鏡の観察視野に対して左右の位置に配設されている。スイベル当接部30は前後に隣接する一対の節輪26の一方に他方の節輪26に向けて突出した片状の突部31と、他方の節輪に上記突部31に向けて突出した片状の受部32を設け、突部31と受部32を当接する。突部31はその一方の節輪と一体に設けられ、受部32はその他方の節輪と一体に設けられている。
図3に示すように、突部31の突き出し先端は、円弧状の凸部31aとなっており、受部32の突き出し先端は円弧状の凹部32aとなっている。凸部31aと凹部32aの円弧の大きさ(半径)は一致する。また、円弧の中心は節輪26の中心軸方向へずれた同じ位置に配置される。そして、凸部31aは凹部32aに嵌り込んで摺接可能に当接して係合するとともにその円弧中心周りに隣接する前後の節輪26を回動可能に連結する。突部31の凸部31aと受部32の凹部32aは隣接する一対の節輪26を上下方向に向けて回動可能とする。このスイベル当接部30は隣接する一対の節輪26を上下方向に向けて回動可能に連結する当接対偶式のヒンジ部となる。
ここでのスイベル当接部30は、上記連結部28に対して湾曲部15の中心軸周りに90°の角度でずれた左右の位置にそれぞれ左右対称に配置されている。隣り合う節輪26同士は上記連結部28による引張力によって凸部31aと凹部32aを当接する向きに引かれる。したがって、図3に示すように、凸部31aと凹部32aは突き当たる状態に維持され、隣り合う前後の節輪26同士を、この当接状態を維持しながら回転自在に連結する。
上記連結部28と上記スイベル当接部30とは、隣り合う節輪26の向き合う端縁における部位にそれぞれ配置される。ただし、先端構成部14の基端部側部位または蛇管部18の先端部位に夫々接続する節輪の端にはそれに向き合う節輪がないので、その両端に位置する節輪の終端縁には連結部及びスイベル当接部30を設ける必要はない。
図3に示すように、各節輪26の円筒部には、湾曲操作ワイヤー35をガイドするワイヤー受け部37が一体に形成されている。このワイヤー受け部37は上記スイベル当接部30の位置から円筒部の周方向へ軸回りに90°離れて配設されている。ここでは、連結部28を配置した周方向位置に合せて、上下の両位置に配置されている。ワイヤー受け部37は、各節輪26の周壁にその周方向に沿う2条のスリット38を並べて形成し、両スリット38の間に残る片部分を節輪の径方向の内側に向けて横断面形状が略「く」の字状になるように屈曲させ、外側に向いた軸方向に沿う溝状の部分を形成し、この溝状部分によって、湾曲操作ワイヤー35を通すガイド部39を形成するようにしている。湾曲操作ワイヤー35の先端は、最先端の節輪26または先端構成部14の部材に取着する。
一方、上下の湾曲操作ワイヤー35の基端側は、蛇管部18内を通じて操作部12まで導かれ、上下の湾曲操作ワイヤー35はいずれも操作部12の操作ノブ21により押し引き操作される。
また、湾曲操作ワイヤー35は連結部28を構成する片部29を貫いて節輪連結体25の中心軸方向に沿って配設される。つまり、連結部28を構成する片部29には軸方向に沿うスリット41を形成し、このスリット41によって湾曲操作ワイヤー35をガイドするようになっている(図3参照)。このように内側へ突き出る片部29の領域を利用して、湾曲操作ワイヤー35をガイドするので、節輪内のスペースを有効に利用できる。
後で詳述するように、各節輪26は一枚の板材から切り抜き形成される長い板形状の節輪準備部を円筒状に丸め、その両端を突き当てることにより円筒状に形成される。このため、図3に示すように、各節輪26の円筒状部分には節輪連結体25の軸方向に沿って延びている不連続部(突当て端)40が形成される。この不連続部40は溶接または接着等により固着される。
本実施形態の節輪連結体25では、最先端に位置する節輪26の先端側部分には先端構成部14に接続する先端側接続部を形成し、最基端に位置する節輪26の基端側部分には、蛇管部18と接続される基端側接続部を形成する。このため、先端構成部14と接続される節輪26または蛇管部18と接続される節輪26には、接続対象に対する固定手段としての嵌合構造や固定ピンを嵌め込む孔等を設けるようにしたものでもよい。
本実施形態では、湾曲操作ワイヤー35が、各節輪26に夫々形成されている一対のワイヤー受け部37と連結部28の部分を経て、各節輪26の内側寄りに挿通される。スイベル当接部30が節輪26の左右に配置され、湾曲操作ワイヤー35が節輪26の上下に配置されるので、上下一対の湾曲操作ワイヤー35を押し引き操作することにより、節輪連結体25は上下方向へ湾曲させられるようになっている。
次に、本実施形態の節輪連結体25の製造方法について説明する。図4はその節輪連結体25の製造方法の手順を示したものである。この節輪連結体25の材料は弾性を有する板材とする。この板材としては、例えば、ステンレス鋼板材、ばね鋼板材、燐青銅等の非鉄系ばね板材といった金属板材、樹脂板材、これら板材を積層し、若しくは、これら板材に強化材を含有させた複合板材等が用いられる。材料となる板材はアンコイラーに巻回保持されているので、アンコイラーから導出された板材をレベラーによって平らな状態に矯正し、その上で、プレス機の金型内へと導入するようにする。
そして、プレス金型によって、板材から素材を打ち抜き、図4(A)に示す形態の節輪連結体の素材50を得る。ここでの素材50の形は、不連続部40を切り離して節輪連結体25を平らに展開した形である。この素材の形を得るには、プレス加工で打ち抜き、切り出すが、素材の形を一度に打ち抜き形成する必要はなく、複数の抜き加工予定部分を段階的に別々に抜き加工するように、複数の工程に分けて加工するようにしてもよい。
この一連の打ち抜き工程によって、素材50には、図4(A)に示すように、各節輪26を形成するための節輪準備部51と、各連結部28を形成するための連結部準備部52と、ワイヤー受け部37を形成するためのワイヤー受け準備部53と、スイベル当接部30を形成するためのスイベル当接部準備部54とを備える。このように、一枚の板材から各準備部が一体に連続する素材として抜き出される。図4(A)に示すように、すべての準備部は平らに展開された状態にある。そして、連結部準備部52が伸びた長さ分、各節輪準備部51は離れており、同じくスイベル当接部準備部54の凸部31aと凹部32aはその間に空間を空けて向き合う状態で離れている。
次に、連結部準備部52についての曲げ加工を行う。つまり、図4(B)に示すように、連結部準備部52の片部29の中央部分を、節輪26の外周面となる側から内周面となる側へと(同図4(B)の紙面裏側から表側へと)節輪26の内側向きに「く」の字状に折り曲げる。この曲げ加工は例えばプレス機によって行う。この曲げ加工により、連結部準備部52の形が完成する。連結部準備部52の片部29が曲げられる結果、連結部準備部52の長さが短くなり、図4(B)に示すように、節輪準備部51が互いに近づく。それまで離れていたスイベル当接部準備部54の凸部31aと凹部32aは互いに接触し合う当接する係合状態になる。
この場合、連結部準備部52の片部29を曲げることにより、連結部28は節輪26の軸方向への伸縮性と弾性及び引っ張り力を発揮するようになる。また、連結部準備部52の片部29の折り曲げ量を大きくすることで引張り力が高まり、凸部31aと凹部32aとがそれに応じて強く押し当たる。つまり、凸部31aと凹部32aとは単に接触するだけでなく、互いに押し当たり、当接状態を維持できる状態に調整する。
また、ワイヤー受け準備部53の加工を行う。つまり、ワイヤー受け準備部53の片部の中央部分を、節輪26の外周面となる側から内周面となる側へと節輪の内側向きに「く」の字状に折り曲げる。この曲げ加工は例えばプレス機によって行う。この曲げ加工により、ワイヤー受け準備部53の形が完成する。このワイヤー受け準備部53の曲げ加工は、上述した連結部準備部52を加工する工程の前でもその後でも或いは同時に行うようにしてもよい。
次に、図4(C)に示すように、一つの列の連結部準備部52を通り、素材50の幅方向(節輪連結体の長手軸方向)に延びる線を底線として、節輪26の外周面となる側から内周面となる側へと(紙面裏側から表側へと)平面状態から最終曲率まで素材50をU字状に曲げる加工を行う。
次に、このU曲げ加工がなされた素材50を、図4(D)に示すように、円筒状に曲げるO曲げ加工を加え、円筒状の節輪を形成する。このO曲げ加工により形成された節輪準備部51の両側端面は互いに対面されて突き当てられる。この突き当て部分を溶接や接着等により固定する。
このように、本実施形態での節輪連結体製造方法では、節輪連結体25の素材50の全体が一枚の板材から、たとえばプレス加工によって打ち抜き、一体の素材として製造される。連結部準備部52及びワイヤー受け準備部53については、その片部を内側向きに屈曲するだけで、連結部準備部52及びワイヤー受け準備部53が完成する。また、スイベル当接部準備部54については、屈曲する加工が不要である。したがって、節輪連結体25の製造が容易であり、製造効率を向上できるようになる。
次に、図5及び図6を参照して、湾曲部15の骨格構造を成す節輪連結体25についての変形例について説明する。ここでの節輪連結体25は、その節輪連結体を上下左右に湾曲可能な構造とするために連結部28とスイベル当接部30を一つの節輪26ごと交互に90°ずらして配設するようにしたものである。つまり、一つの節輪26の一端に形成するスイベル当接部30の位置と、その節輪26の他端に形成するスイベル当接部30の位置と、を節輪26の軸周りに90°ずらして、一対配置し、一方、連結部28の位置は、同じ側に位置するスイベル当接部30の位置から節輪26の軸周りに90°ずらして、一対配置するようにした。各節輪26の間に配置されるスイベル当接部30は、交互に節輪26の軸周りに90°ずらして配置されるために、節輪連結体全体では、内視鏡の観察視野に対して上下左右に湾曲が可能な構造になる。
また、ワイヤー受け部37は、各節輪26の上下左右の各位置にそれぞれ配設する。上下左右の各ワイヤー受け部37それぞれには、湾曲操作ワイヤーを通してそれらの湾曲操作ワイヤーを案内する。そして、上下の湾曲操作ワイヤーを押し引きすることにより、節輪連結体全体を上下の向きに湾曲させることができる。また、左右の湾曲操作ワイヤーを押し引きすることにより、節輪連結体全体は左右の向きに湾曲する。
この構造の節輪連結体25の素材50は、上述した実施形態の場合と同様に一枚の板材から打ち抜いて形成可能である。
次に、図6(A)に示すように、各節輪を形成するための節輪準備部51と、各連結部28を形成するための連結部準備部52と、ワイヤー受け部37を形成するためのワイヤー受け準備部53と、スイベル当接部30を形成するためのスイベル当接部準備部54とを、一枚の板材から連続する一体の素材として抜き出す。
この抜き取り加工後、図6(B)に示すように、素材50における連結部準備部52についての曲げ加工及びワイヤー受け準備部53についての曲げ加工を施し、更に、図6(C)に示すように、U曲げ加工からO曲げ加工を加える。
最後に、節輪準備部51の両側端の突き当て部分を溶接等により固定し、図5に示すような節輪連結体25を完成する。
次に、図7乃至図9を参照して、湾曲部15の骨格構造を成す他の節輪連結体25について説明する。この節輪連結体25は、その節輪連結体を上下方向へのみ湾曲可能な構造とするために連結部28を節輪26の上下に配設するとともにスイベル当接部30を節輪26の左右に配設したものである。これは最初に述べた実施形態のものと同様である。
しかし、ここでの節輪連結体25では、スイベル当接部30の当接させる形態が相違する。つまり、図8に示すように、スイベル当接部30の凹部32aを、階段状に屈曲して段状部60を形成する。そして、段状部60の立ち上がり壁を凸部31aの先端を当接する受け面61とし、段状部の底面を凸部31aの側面、ここでは内側面に当たり径方向への移動を規制する規制面62とする。この規制面62は節輪の中心軸に対し対称的に配置された一対のスイベル当接部30の各凹部32aに設けられる。そして、凸部31aよりも節輪26の内側に位置して凸部31aの内面を支える。このため、凸部31aと凹部32aについての節輪26の径方向へのずれを阻止し、凸部31aと凹部32aの係合を維持する。また、スイベル当接部30の凸部31aと凹部32aとの当接関係を維持する。規制面62は一対のスイベル当接部30の片方にのみに設けてもよい。また、凹部32aの段状部60の形は、図10で示すように、凹部32aを屈曲させて形成する形態ではなく、凹部32aの先端外面部に段部を切り欠くようにして形成する形態のものであってもよい。
なお、凸部31aと規制面62の位置関係は内外逆に配置する形態でもよく、この場合でも節輪の径方向へのずれを阻止可能である。ここでのスイベル当接部についての形態は他の実施形態にも適用可能である。
また、節輪連結体25の素材50は、上記実施形態の場合と同様に、一枚の板材から打ち抜き形成され、図9(A)に示すように、各節輪26を形成するための節輪準備部51と、各連結部28を形成するための連結部準備部52と、ワイヤー受け部37を形成するためのワイヤー受け準備部53と、スイベル当接部30を形成するためのスイベル当接部準備部54とからなる。この素材は、連続する一体の素材として一枚の板材から抜き出される。
この後、図9(B)に示すように、連結部準備部52についての曲げ加工及びワイヤー受け準備部53の曲げ加工を施し、更に、スイベル当接部30の凹部32aに段状部60を形成する。段状部60が図8の形態のものであれば、凹部32aの先端部を屈曲するように曲げ加工する。また、段状部60が図10の形態のものであれば、凹部32aの先端部を外側から内側に部分的に押し潰すようにプレス加工して受け面61と規制面62を形成する。また、後者の場合は、フライス加工や放電加工等によって加工してもよい。
そして、図9(C)に示すU字状へ曲げるU曲げ加工から図9(D)に示すO字状に丸めるO曲げ加工を加える。
最後に、節輪準備部51の両側端の突き当て部分を溶接等により固定し、図7に示すような節輪連結体25を完成する。
図11は連結部の変形例を示すものである。すなわち、連結部28を形成する片部29の厚さを、図11(B)に示すように、他の板状部分の厚さよりも薄く形成し、その連結部28の柔軟性を高めるようにしたものである。連結準備部52の薄肉部70は、連結部28に対応する節輪26の外側となる面に、エッチング処理または押圧プレス加工等の加工方法により、形成可能である。この加工は、板材から素材を打ち抜く前に連結部28に対応する部分に形成する順番でも、板材から打ち抜いた素材に形成する順番でも、素材をプレス加工する途中で形成する順番でもよい。図11(C)は薄肉部70とした連結部28を屈曲する加工を施す形態を示す。
なお、上記節輪連結体25の端部に形成される接続部は、先端構成部14、蛇管部18あるいは操作部12の接続部材の形態に対応して、半田付孔、係止用孔、溝、突起等の各種形態を有する。また、U曲げ加工及びO曲げ加工は、曲げ量に対応させてその加工回数を増やしても減らしてもよい。更に、U曲げ加工において説明したUの形状は両側が平行で底面が半弧の形状に限らず、両側面と底面とがあって、上部が開口された形状であればよい。
上述した各実施態様の内視鏡用節輪連結体の製造方法では、両端部を有する節輪連結体の全体を一枚の板材から抜き加工や曲げ加工によって、一体のものとして製造できる。したがって、節輪連結体の製造効率が高まる。また、内視鏡用節輪連結体の全体を同時に加工しており、節輪連結体の加工時間を短縮することが可能である。そして、本発明の内視鏡用節輪連結体は、本発明の内視鏡用節輪連結体の製造方法によって製造するのに好適なものとなっている。前後の節輪を結合する連結部としては前後の節輪と連続する一体の部分とすることなく、溶接や接着等の結合手段によって前後の節輪と一体的に結合するようにしてもよい。
上記実施形態のスイベル当接部は、前後に隣接する一対の湾曲駒の一方に設けられた突部の当接面を円弧状の凸部に形成し、該一対の湾曲駒の他方に設けられた受部の当接面を円弧状の凹部に形成し、上記凸部と上記凹部を当接して前後一対の湾曲駒を回動可能としたが、これに限らず、突部と受け部が回動可能な当接状態になれば、他の当接形態でもよく、例えば、突部の先端がクサビ状に尖り、受け部はその尖る突部の先端を点接触で受ける窪み部である等の当接する対偶の形態であってもよい。
そして、本発明は、製造効率の高い、内視鏡挿入部の骨格構造をなす内視鏡用節輪連結体、及び、製造方法による製造に好適な内視鏡挿入部用節輪連結体を提供する。
本発明の一実施形態に係る内視鏡を示す斜視図。 同実施形態の内視鏡における節輪連結体を示し、(A)は、その節輪連結体の側面図、(B)は、その節輪連結体の平面図、(C)は、その節輪連結体の正面図。 同実施形態の内視鏡における節輪連結体の斜視図。 (A)〜(D)は、同実施形態の内視鏡における節輪連結体の製造工程を順次示す説明図。 本発明の他の実施形態に係る節輪連結体を示し、(A)は、その節輪連結体の側面図、(B)は、その節輪連結体の平面図、(C)は、その節輪連結体の正面図。 (A)〜(C)は、同実施形態の内視鏡における節輪連結体の製造工程を順次示す説明図。 本発明の更に他の実施形態に係る節輪連結体を示し、(A)は、その節輪連結体の側面図、(B)は、その節輪連結体の平面図、(C)は、その節輪連結体の正面図。 同実施形態に係る内視鏡における連結部を示す斜視図。 (A)〜(D)は、同実施形態に係る内視鏡における節輪連結体の製造工程を順次示す説明図。 連結部の他の形態を示す斜視図。 (A)〜(C)は、連結部の更に他の形態の説明図。
符号の説明
10…内視鏡、11…内視鏡挿入部、12…操作部
14…先端構成部、18…蛇管部、25…節輪連結体
26…節輪、28…連結部、30…スイベル当接部
31…突部、32…受部、68…節輪準備部、70…連結部準備部。

Claims (8)

  1. 複数の湾曲駒を結合した内視鏡湾曲管であって、
    隣接する一対の湾曲駒の一方に設けられた突部と、該一対の湾曲駒の他方に設けられた受部と、を有し、上記突部と上記受部を当接して該一対の湾曲駒を回動可能とするスイベル当接部と、
    隣接する一対の湾曲駒を結合する伸縮可能な連結部と、
    を具備したことを特徴とする内視鏡湾曲管。
  2. 上記湾曲駒、上記突部、上記受部及び上記連結部は、一枚の板状の部材から連続して一体に形成したことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡湾曲管。
  3. 板状の素材により筒状に形成された複数の湾曲駒と、
    隣接する一対の湾曲駒の一方に設けられた突部と、該一対の湾曲駒の他方に設けられた受部と、を有し、上記突部と上記受部は当接して該一対の湾曲駒を回動可能とするスイベル当接部と、
    隣接する一対の湾曲駒を結合する伸縮可能な連結部と、
    を具備し、
    上記複数の湾曲駒と上記突部と上記受部と上記連結部とを一枚の板状の部材から連続する一体のものとして形成したことを特徴とする内視鏡湾曲管。
  4. 上記受部に設けられ上記突部の側面に当たり湾曲駒の径方向への移動を規制する規制面を有したことを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3のいずれかに記載の内視鏡湾曲管。
  5. 上記連結部の部位を湾曲駒の部位よりも薄く形成したことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3または請求項4のいずれかに記載の内視鏡湾曲管。
  6. 請求項1、請求項2、請求項3、請求項4または請求項5のいずれかに記載の内視鏡湾曲管を備えて湾曲部を形成したことを特徴とする内視鏡。
  7. 複数の湾曲駒を結合した内視鏡湾曲管の製造方法であって、
    一枚の板状の部材から複数の湾曲駒にそれぞれ相当する複数の湾曲駒準備部を抜き加工で形成する工程と、
    上記湾曲駒準備部における隣接する一対の湾曲駒の一方に設けられる突部と、該一対の湾曲駒の他方に設けられ上記突部に該一対の湾曲駒を回動可能に当接する受部とにそれぞれ相当する当接部準備部を上記突部と上記受部とが離れる位置に配置して上記板状の部材から抜き加工で上記一対の湾曲駒と一体となるように形成する工程と、
    上記湾曲駒準備部における隣接する一対の湾曲駒を結合する伸縮可能な連結部に相当する連結部準備部を上記板状の部材から抜き加工で上記一対の湾曲駒と一体になるように形成する工程と、
    上記連結部準備部を曲げて上記当接部準備部の突部と受部とを近付けることにより上記一対の湾曲駒を回動可能に当接させる工程と、
    を具備したことを特徴とする内視鏡湾曲管の製造方法。
  8. 上記連結部準備部に相当する部位を薄く形成する工程を含むことを特徴とする請求項7に記載の内視鏡湾曲管の製造方法。
JP2008114325A 2008-04-24 2008-04-24 内視鏡湾曲管とその製造方法及び内視鏡 Withdrawn JP2009261587A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008114325A JP2009261587A (ja) 2008-04-24 2008-04-24 内視鏡湾曲管とその製造方法及び内視鏡

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008114325A JP2009261587A (ja) 2008-04-24 2008-04-24 内視鏡湾曲管とその製造方法及び内視鏡

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009261587A true JP2009261587A (ja) 2009-11-12

Family

ID=41388206

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008114325A Withdrawn JP2009261587A (ja) 2008-04-24 2008-04-24 内視鏡湾曲管とその製造方法及び内視鏡

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009261587A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012183190A (ja) * 2011-03-04 2012-09-27 Olympus Corp 内視鏡の湾曲部
CN109497915A (zh) * 2018-12-25 2019-03-22 深圳市先赞科技有限公司 内窥镜的弯曲部及内窥镜
CN109512369A (zh) * 2018-12-25 2019-03-26 深圳市先赞科技有限公司 内窥镜的弯曲部及内窥镜
CN109528149A (zh) * 2018-12-25 2019-03-29 深圳市先赞科技有限公司 内窥镜
CN115778293A (zh) * 2022-11-30 2023-03-14 湖南省华芯医疗器械有限公司 主动弯曲段、插入部及内窥镜

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012183190A (ja) * 2011-03-04 2012-09-27 Olympus Corp 内視鏡の湾曲部
CN109497915A (zh) * 2018-12-25 2019-03-22 深圳市先赞科技有限公司 内窥镜的弯曲部及内窥镜
CN109512369A (zh) * 2018-12-25 2019-03-26 深圳市先赞科技有限公司 内窥镜的弯曲部及内窥镜
CN109528149A (zh) * 2018-12-25 2019-03-29 深圳市先赞科技有限公司 内窥镜
CN109512369B (zh) * 2018-12-25 2023-12-05 深圳市先赞科技有限公司 内窥镜的弯曲部及内窥镜
CN109497915B (zh) * 2018-12-25 2024-03-22 深圳市先赞科技有限公司 内窥镜的弯曲部及内窥镜
CN115778293A (zh) * 2022-11-30 2023-03-14 湖南省华芯医疗器械有限公司 主动弯曲段、插入部及内窥镜
CN115778293B (zh) * 2022-11-30 2024-05-07 湖南省华芯医疗器械有限公司 主动弯曲段、插入部及内窥镜

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8438896B2 (en) Endoscopic insertion portion and manufacturing method thereof
US20100056868A1 (en) Endoscope bending portion
JP2009261587A (ja) 内視鏡湾曲管とその製造方法及び内視鏡
WO2007034664A1 (ja) 内視鏡挿入部
JPH03264039A (ja) 可撓管用アングル
EP0439931A1 (en) Method of producing a bending device, in particular for an endoscope or surgical catheter
JP3823811B2 (ja) 雄側タブ
WO2015076122A1 (ja) 多接点型端子
EP3195784A1 (en) Bending tube and endoscope device provided with bending tube
JP5404154B2 (ja) 内視鏡湾曲部及び湾曲管の製造方法
US20100010309A1 (en) Endoscope bend tube and endoscope including the bend tube
JP2008279055A (ja) 内視鏡の湾曲管、内視鏡、および、内視鏡の湾曲管の湾曲駒の製造方法
JP2001104239A (ja) 内視鏡の湾曲管およびその製造方法
JP2007333189A (ja) 自在継手用ヨークおよび自在継手
JP2007307068A (ja) 内視鏡挿入部用節輪連結体及びその製造方法
US20090253958A1 (en) Endoscope, connection method of bending section and flexible section in endoscope, production method of endoscope provided for this connection method, endoscope overtube, connection method of bending section and flexible section in endoscope overtube and production method of endoscope overtube provided for this connection method
CN211460125U (zh) 一种内窥镜四方向弯角的牵引弹簧管组件
JP2009285305A (ja) 内視鏡
JP2016081561A (ja) 雌端子
JP3818693B2 (ja) 内視鏡用湾曲管
JP2008295773A (ja) 内視鏡の湾曲管、内視鏡、および、内視鏡の湾曲管の製造方法
JP2007144049A (ja) 内視鏡挿入部及びその製造方法、並びに、内視鏡
JP6422623B1 (ja) 内視鏡の湾曲部
JP2002246092A (ja) 端子金具
JP3920409B2 (ja) 内視鏡の湾曲装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20110705