JP2004233014A - 熱交換器およびその偏平チューブならびにそのヘッダの製造方法 - Google Patents

熱交換器およびその偏平チューブならびにそのヘッダの製造方法 Download PDF

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    • F28F9/02Header boxes; End plates
    • F28F9/0243Header boxes having a circular cross-section

Abstract

【課題】多数の偏平チューブを有する熱交換器において、そのヘッダと偏平チューブとの位置決めを容易に行うことができる量産性の高い熱交換器およびその偏平チューブならびにそのヘッダの製造方法の提供。
【解決手段】偏平チューブ4の長手方向端部に、プレス成形により断面の長軸1を縮小するように塑性変形した絞り部7を一対設ける。そして、その絞り部7に整合する偏平孔5をヘッダ6に穿設する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、偏平チューブを有する熱交換器において、その偏平チューブとヘッダのチューブ挿通孔との位置決めを容易にした構造およびその偏平チューブならびにそのヘッダの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
多数の偏平チューブおよびヘッダを有する熱交換器は、そのヘッダがヘッダプレートとヘッダ本体とからなる場合と、パイプ状の両端を閉塞したものとがある。それらのヘッダには偏平チューブの先端に整合するチューブ挿通孔が互いに離間して並列される。
前者のヘッダは、細長いヘッダープレートの各チューブ挿通孔に偏平チューブの先端を挿入し、次いで偏平チューブの開口端をヘッダープレートの内面側から拡開することにより、その偏平チューブとヘッダプレートとを位置決め固定する。その後に、ヘッダプレートを箱状のヘッダ本体の細長い開口に被嵌してヘッダを形成するものである。
【0003】
後者のヘッダが丸パイプから形成されたものについては、偏平チューブの先端をヘッダのチューブ挿通孔に挿通しても、その偏平チューブの開口端を拡開することができない。そのため、各種治具を用いて夫々の偏平チューブとヘッダとの位置決めを行っていた。即ち、図19の(a)〜(f)の手順により行っていた。先ず、(a)の如く、多数の偏平チューブ4と図示しないコルゲートフィンとを交互に並列してコア23を形成し、そのコア23の両側を図示しない治具で挟持して、それを支持台24に載置する。そしてストッパ25により夫々の偏平チューブ4の一端を支持し、ヘッダ6を夫々の偏平チューブ4の一例として左方に位置させる。次いで(b)の如く、そのヘッダ6内に芯金27を挿入する。次いで(c)の如く、ヘッダ6を右方に移動し、夫々の偏平孔5に偏平チューブ4の先端を嵌入する。
【0004】
次いで、(c)から(d)の如く、ストッパ25を移動し、右方にヘッダ6を配置し、その偏平孔5に夫々の偏平チューブ4の右端に嵌着する。次いで、(f)の如く、芯金27を取り除き熱交換器の組立てを完成する。
なお、互いに接触する各部品の少なくとも一方の外表面にはろう材を被覆しておき、組立てられた熱交換器を高温の炉内に挿入し、ろう材を溶融し、次いでそれを固化することにより熱交換器を完成するものである。
また、夫々のパイプ状のヘッダ6の両端には端蓋が閉塞される。それと共に、ヘッダ6には図示しない出入り口パイプが接続される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ヘッダがヘッダプレートとヘッダ本体とからなるものにおいては、夫々の偏平チューブの先端を偏平孔に挿入した後、各偏平チューブ4の開口端をカシメにより拡開する必要があり、その拡開化作業が面倒であった。
次に、丸パイプからなるヘッダプレートの場合には、偏平チューブ4とヘッダ6との位置決めが極めて面倒であると共に、ろう付け中に両者の相対関係がずれる場合が生じ、ろう付けの信頼性に欠ける欠点があった。
【0006】
なお、この欠点を解消するものとして偏平チューブの先端部を切削加工によって加工し、そこに段付き部を形成してその段付きによって偏平チューブとヘッダとの位置決めを行う方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、この方法は偏平チューブの先端部の加工が面倒である欠点があった。
そこで、本発明は製造容易で量産性を有し且つ、偏平チューブの先端部とヘッダの偏平孔との位置決めを容易に且つ、精度良く行うことができる熱交換器およびその偏平チューブならびにそのヘッダの製造方法を提供することを課題とする。
【0007】
【特許文献1】
実開昭63−106890号公報(第1図、第6図)
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本発明は、断面の長軸(1) に平行に一対の平坦外面(2) が形成され且つ、両平坦外面(2) の端部間外面が滑らかな弧状面(3) で一体化された複数の偏平チューブ(4) と、
夫々の偏平チューブ(4) の端部が挿通されて、その挿通部がろう付け固定される複数の偏平孔(5) を並列したヘッダ(6) と、を具備する熱交換器において、
夫々の偏平チューブ(4) の長手方向の端部がプレス成形により、前記断面の長軸(1) を縮小するように塑性変形した絞り部(7) が、その長軸方向の少なくとも一端に形成され、
前記ヘッダ(6) の前記偏平孔(5) は、絞り部(7) の長手方向の端部に整合するように形成されたことを特徴とする熱交換器である。
【0009】
請求項2に記載の本発明は、請求項1において、
前記偏平チューブ(4) の前記絞り部(7) は、その断面の長軸(1) 方向の少なくとも一端にその長軸(1) に直交する小平坦部(7a)が形成され且つ、その小平坦部(7a)とそれのない部分との境に段付き部(8) が形成され、その段付き部(8) が前記偏平孔(5) の孔縁に位置決め止着された熱交換器である。
請求項3に記載の本発明は、請求項1または請求項2において、
前記ヘッダ(6) の前記偏平孔(5) の孔縁部が、その内面側に凹陥したチューブ案内部(9) を有する熱交換器である。
【0010】
請求項4に記載の本発明は、請求項1〜請求項3のいずれかの熱交換器に用いる偏平チューブの製造方法において、
その偏平チューブ(4) は、その外周が断面の長軸(1) に平行な一対の平坦外面(2) と、両平坦外面(2) の端部間外面が滑らかな弧状面(3) とで一体化されたものを用意し、
用意されたその偏平チューブ(4) の長手方向の中間部で、前記断面の長軸(1) 方向の両側から同時に加圧して、その長軸方向の少なくとも一端に小平坦部(7a)を形成すると共に、その小平坦部(7a)との境に段付き部(8) を形成する工程と、
その小平坦部(7a)の位置で偏平チューブ(4) を切断する工程と、を具備する偏平チューブの製造方法である。
【0011】
請求項5に記載の本発明は、請求項1〜請求項3のいずれかの熱交換器に用いるヘッダの製造方法において、
板材の平坦面に、前記偏平チューブ(4) の外周以上の偏平凹部(10)を互いに離間して複数形成する工程と、
次いで、その偏平凹部(10)の存在する平坦面を、偏平凹部(10)と共に、その長軸方向に湾曲させる工程と、
次いで、その湾曲された偏平凹部(10)内に偏平孔(5) を形成する工程と、
次いで、全体を丸パイプ状に形成する工程と、を具備するヘッダの製造方法である。
【0012】
請求項6に記載の本発明は、請求項5において、
前記板材は、その幅方向の一方の縁を、平面アリ溝状(11)に形成し、他方の縁をそのアリ溝状(11)に整合する凸状(12)に形成し、その凸状(12)とアリ溝状(11)とを互いに嵌着して前記丸パイプ状に形成したヘッダの製造方法である。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に、図面に基づいて本発明の実施の形態につき説明する。
図1は本発明の熱交換器の要部縦断面拡大図であり、図2はその偏平チューブ4の先端の側面図、図3は図2の III部拡大図、図4はヘッダ6の偏平孔5における横断面図、図5は図4の右側面図、図6は図5のVI−VI断面図である。また、図7は本発明の熱交換器の偏平チューブ4の製造方法の説明図である。さらに図8(a)〜(h)は、同熱交換器のヘッダ6の製造工程を順に示すものであり、図9は図8の(a)における平面略図、図10はそのヘッダ6の完成状態を示す要部斜視図である。
【0014】
この熱交換器は、図1、図4〜図6に示す如く、そのヘッダ6が丸パイプ状に形成され、その一側面に多数の偏平孔5が定間隔に並列して穿設されている。各偏平孔5の周縁部は、図5、図6の如く凹陥してチューブ案内部9を形成し、その凹陥部の底に偏平孔5が形成されている。そして、チューブ案内部9が偏平チューブ4の挿入時に、その先端部を偏平孔5に案内して容易に嵌着できるように形成されている。この偏平孔5は、偏平チューブ4の先端部に整合する。
【0015】
次に、偏平チューブ4は、図1〜図3に示す如くその両端部を除き、断面の長軸1に平行に一対の平坦外面2が形成され且つ、両平坦外面2の端部間外面が滑らかな弧状面3で一体化された公知のものである。その偏平チューブ4の先端部は、その断面の長軸方向両端に一対の絞り部7としての小平坦部7aが形成されている。この絞り部7の長さは、ヘッダ6の板厚よりも長く形成され、絞り部7の付根に段付き部8を形成する。そして、この段付き部8が偏平孔5の開口縁に着座される。
【0016】
このような絞り部7の小平坦部7aは、一例として図7の手順により容易に形成することができる。
即ち、偏平チューブ4の両平坦外面一部を夫々一対のサイド支持金型16で挟持した状態で、偏平チューブ4の断面の長軸方向両側から一対の可動金型13,14により、同時に偏平チューブ4の先端部のみを加圧して塑性変形する。それによって、偏平チューブ4の長軸方向先端部には絞り部7としての小平坦部7aが形成される。そして、小平坦部7aと弧状面3との境に段付き部が形成される。
次いで、その小平坦部7aの中央部をカッタ17により切断し、結果として、偏平チューブ4の端部に絞り部7を形成するものである。
【0017】
なお、図15〜図19の偏平チューブ4の加工方法は、本発明の加工方法との比較例である。何れも本発明の加工方法に比べて、加工精度の悪いものであることが、本発明者の実験により確かめられた。
先ず、図15の加工方法は、固定金型15と可動金型13とにより偏平チューブ4の先端部を直接変形した例であり、この例では固定金型15及び可動金型13の塑性加工面は、その断面を偏平チューブ4の長軸方向両端に形成された弧状面3のRに等しくしたものである。このような加工面を有する可動金型13と固定金型15とを用い、(a)の如く、その固定金型15上に偏平チューブ4の端部を載置し、次いで可動金型13を偏平チューブ4の断面の長軸方向の上方から下方に移動して、偏平チューブ4の端部を塑性変形すると、同図(b)のようなチューブ端の形状となる。このように偏平チューブ4の端部は、その長軸方向の両端部にクビレ状の異状変形部20が生じる。なお、そのクビレの度合いは可動金型13側により大きくクビレることが分かった。
【0018】
次いで、図16の加工方法は、偏平チューブ4の中間部において、図15と同様にその偏平チューブ4に塑性変形を行ったものであり、そして可動金型13,固定金型15自体の加工面の形状は図14と同様である。この場合にも、可動金型13側にクビレ状の異状変形部20が形成されることが分かった。
次に、図17の加工方法は、可動金型13及び固定金型15の加工面を平坦にして、図15と同様の加工を行なったものである。この場合には、偏平チューブ4の可動金型13側の上面に平坦部が形成され、固定金型15側はそれより小さな僅かの平坦部が形成さる。また偏平チューブ4の可動金型13側の先端部には、異状変形部20が形成されることが分かった。
【0019】
次に、図18の加工方法は、図17と同一の可動金型13及び固定金型15を用い、図16の加工方法と同様に、偏平チューブ4の中間部において可動金型13をに移動し塑性変形をした例である。すると、偏平チューブ4の上下両端に(b)の如く略均等の平坦部が形成されるが、その近傍に僅かにクビレた異状変形部20が形成される。さらに詳細に観察すると、可動金型13側の異状変形部20が僅かに大きくなる傾向にある。これらは本発明者の実験により確認された。
そこで図18(b)の結果を考慮して、異状変形部20が僅かでも生じない、本発明の偏平チューブの製造方法として、図7の製造方法を提案したものである。
本発明の偏平チューブの加工方法では、図18(b)の異状変形部20が生じないことが、実験により確認された。
即ち、本発明の偏平チューブの加工方法をとることにより、偏平チューブ4の長軸1方向両端には小平坦部7aが形成されると共に、平坦外面2に異状変形が生じないことが実験により確かめられた。
【0020】
次に、本発明のヘッダ6の製造方法の一例につき図8〜図10を参照して説明する。
先ず、図8(a),図9に示す如く、板材19の両側をプレス加工により一方側にアリ溝状11と他方側にそれに整合する凸状12とを形成する。そして、それを夫々の側においてアリ溝状11と凸状12が交互に配置されるように形成する。
次いで、その板材19に図8(b)の如くプレス加工により多数の偏平凹部10を並列形成する。この偏平凹部10は、偏平チューブ4の先端部外周よりも僅かに大に形成されている。次いで、図8(c)(d)の如く板材19の両側を湾曲させる。次いで、(e)に示す如く板材19を偏平凹部10の位置で偏平凹部10と共に湾曲する。
【0021】
それと共に、(e)の位置で、その偏平凹部10の底部をプレスにより穿設して(e´)の如く偏平孔5を形成する。
次いで(f)〜(h)の如く図において下半分を徐々に円形状に湾曲し、その両縁部を図10の如く、そのアリ溝状11と凸状12との嵌着により接合する。
なお、この例ではヘッダ6の両端部には一対の切り欠き28(右側を省略)が直径線上に形成される。これは次に説明する熱交換器のコアとヘッダとの組み付けの際に、ヘッダの回転を防止するためのものである。即ち、多数の偏平チューブと図示しないコルゲートフィンとを交互に配置したコアを組立て、次いで夫々の偏平チューブ4の先端部をヘッダ6の偏平孔5に嵌着するとき、ヘッダ6がその軸線の回りに回転しないように切り欠き28に回り止め部材を挿入するものである。
【0022】
そこで、次に図11を参照し本熱交換器の組立て工程につき説明する。
先ず、図11(a)に示す如く、多数の偏平チューブ4と図示しないコルゲートフィンとが交互に並列されたコア23の両側を、図示しない治具で挟持しつつ支持台24上にそれを載置し、そのコア23の一端面をストッパ25で支持する。それと共に、ヘッダ6をコア23の端面に対向して配置し、(b)の如く夫々の偏平チューブ4の先端部をヘッダ6の偏平孔5に嵌入する。このとき、偏平チューブ4の絞り部7の根元に設けられた段付き部8(図1参照)がヘッダ6の偏平孔5の孔縁に着座し、両者間が位置決めされる。次いで、多数の偏平チューブ4が嵌着された左側のヘッダ6側に(c)の如くストッパ25が当接される。そして(d)の如く、右側からヘッダ6が夫々の偏平チューブ4の端部に嵌着され、(e)の如く熱交換器の組立てを完成する。
【0023】
このようにして組立てられた熱交換器は、(f)の如く、簡単な押さえ治具26によって一対のヘッダ6間が挟持されて位置決めされた状態で、炉内に挿入され、予め各部品表面に被覆されたろう材を溶融して各部品間を一体的にろう付け固定する。
なお、夫々のヘッダ6の両端には図示しない端蓋が嵌着される。また、夫々のヘッダ6には図示しない出入り口パイプが取付けられる。
【0024】
次に、図12は本発明の他の実施の形態を示す要部横断図であって、ヘッダ6がヘッダプレート21とヘッダ本体22とからなるものである。この場合にも、偏平チューブ4とヘッダプレート21の偏平孔5とが絞り部7によって位置決めされる。そのため、従来のように偏平チューブ4の端部を拡開する工程を不要とする
なお、上記実施の形態では偏平チューブ4の外面側にコルゲート型のフィンを配置したが、それに限らずプレート型のフィンを配置してもよい。
また、前記の実施の形態ではヘッダ6の形状を丸パイプ状に形成したが、角パイプ状とし或いは多角形パイプ状としてもよい。
【0025】
次に、図13は、本発明の熱交換器に用いられる偏平チューブ4のさらに他の実施の形態を示す要部であり、(a)はその側面図、(b)はその端部正面図である。この例は、帯条金属板を幅方向に曲折し、その両縁部を重ね合わせたものであり、その外面側に予めろう材が被覆されたものである。このような偏平チューブは、熱交換器の組立て後に、炉内で偏平チューブの継目も同時にろう付けされるものであり、偏平チューブ4の端部をヘッダのチューブ挿通孔に挿通する際には、継目30は非接合状態にある。従って、その継目30を塑性変形することはできない。
【0026】
そこで、この場合には、偏平チューブ4の断面の長軸側の一方側のみに絞り部7として小平坦部7aを形成するものである。その小平坦部7aを形成するには、一例として図14に示す如く、下側の可動金型15の溝底の一部を平坦に形成し、上側の可動金型15の溝底は偏平チューブ4の外周に整合させる。そして上下の可動金型を同時に可動して、前記同様に偏平チューブ4の中央部を上下から加圧変形し、その中央で切断する。そして、ヘッダの偏平孔は、その偏平チューブの先端部に整合するように、その長軸の一方側のみ僅かに平坦に形成される。
【0027】
【発明の作用・効果】
本発明の熱交換器は、偏平チューブ4の長手方向端部がプレス成形により断面の長軸1を縮小するように塑性変形した絞り部7が、その長軸1方向の少なくとも一方に形成され、ヘッダ6の偏平孔5は絞り部7に整合するように形成されているから、絞り部7の境が偏平孔5の孔縁に着座し、偏平チューブ4とヘッダ6との位置決めを確実に行うことができる。
それと共に、絞り部7は剛性の高い長軸1の方向にプレスによる塑性変形で形成されたから、絞り部7の形状を制御し易く偏平孔5と絞り部7との嵌着を確保し、ろう付けの信頼性を向上することができる。
【0028】
上記構成において、絞り部7は断面の長軸1方向の少なくとも一端にそれに直交する絞り部7を形成すると共に、絞り部7との境に段付き部8を形成し、その段付き部8を偏平孔5の孔縁に止着して位置決めすることができる。
この場合に、偏平チューブとヘッダとの位置決めをさらに正確に行なうことができる。
上記構成において、ヘッダ6の偏平孔5の孔縁部を内面側に凹陥したチューブ案内部9を形成することができる。
この場合には、偏平チューブ4の先端部を容易に偏平孔5に挿入し、量産性の高い熱交換器を提供できる。
【0029】
本発明の熱交換器に用いる偏平チューブの製造方法は、偏平チューブ4の長手方向中間部でその断面の長軸1方向の両側から同時に加圧して小平坦部7aを形成すると共に、その小平坦部7aとの境に段付き部8を形成し、その小平坦部7aの位置で偏平チューブ4を切断するものであるから、小平坦部7a形成時に偏平チューブ4の一部が内面側に異状変形することを防止できる。
それによって、偏平チューブ4の先端部とヘッダ6の偏平孔5との整合性を確保し、両者間のろう付け構造の信頼性を向上できる。
【0030】
本発明の熱交換器に用いるヘッダの製造方法は、板材19の平坦面に偏平凹部10を互いに離間して複数形成し、次いで、偏平凹部10の存在する平坦面を偏平凹部10と共にその長軸方向に湾曲させ、次いでその偏平凹部10内に偏平孔5を形成するものであるから、丸パイプ状のヘッダにおいて偏平孔5を正確に偏平チューブ4の先端部外周に整合させることができる。
それによって、偏平孔5と偏平チューブ4との嵌着精度を高め、その部分のろう付けの信頼性を向上できる。
【0031】
上記構成において、ヘッダを形成する板材19の一方の縁にアリ溝状11を他方の縁にそれに整合する凸状12を形成し、その凸状12とアリ溝状11を互いに嵌着して丸パイプ状に形成することができる。
この場合には、ヘッダの両縁部がスプリングバックにより分離したり隙間が生じたりすることを確実に防止でき、信頼性の高いヘッダを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱交換器の要部縦断面図。
【図2】同熱交換器に用いられる偏平チューブ4の端部側面図。
【図3】図2の III部拡大図。
【図4】同熱交換器に用いられるヘッダ6であって偏平孔5における横断面図。
【図5】図4の右側面図。
【図6】図5のVI−VI矢視断面図。
【図7】本発明の偏平チューブ4の製造方法を示す説明図であって、偏平チューブ4の平坦外面側から見た説明図。
【図8】同熱交換器に用いられるヘッダ6の製造方法を順に示す各工程説明図。
【図9】図8の(a)における平面図。
【図10】同ヘッダ6の完成状態を示す要部斜視図。
【図11】多数の偏平チューブ4とコルゲートフィンとからなるコア23とヘッダ6との組立て説明図。
【図12】本発明の他の実施の形態を示す要部横断面図。
【図13】本発明の偏平チューブ4の他の例を示す左側面図及び要部正面図。
【図14】同偏平チューブ4の製造方法の説明図。
【図15】本発明の偏平チューブの製造方法と比較した、他の製造方法の略図およびそれによって製造された偏平チューブの端部横断面図。
【図16】同他の製造方法を示す説明図および偏平チューブ4の端部側面図。
【図17】同さらに他の製造方法を示す説明図および偏平チューブ4の端部側面図。
【図18】同さらに他の製造方法および偏平チューブ4の端部側面図。
【図19】従来型コア組み工程を順に示す説明図。
【符号の説明】
1 長軸
2 平坦外面
3 弧状面
4 偏平チューブ
5 偏平孔
6 ヘッダ
7 絞り部
7a 小平坦部
8 段付き部
9 チューブ案内部
10 偏平凹部
11 アリ溝状
12 凸状
13,14 可動金型
15 固定金型
16 サイド支持金型
17 カッタ
18 凸部
19 板材
20 異状変形部
21 ヘッダプレート
22 ヘッダ本体
23 コア
24 支持台
25 ストッパ
26 押さえ治具
27 芯金
28 切り欠き
29 継目
30 継目

Claims (6)

  1. 断面の長軸(1) に平行に一対の平坦外面(2) が形成され且つ、両平坦外面(2) の端部間外面が滑らかな弧状面(3) で一体化された複数の偏平チューブ(4) と、
    夫々の偏平チューブ(4) の端部が挿通されて、その挿通部がろう付け固定される複数の偏平孔(5) を並列したヘッダ(6) と、を具備する熱交換器において、
    夫々の偏平チューブ(4) の長手方向の端部がプレス成形により、前記断面の長軸(1) を縮小するように塑性変形した絞り部(7) が、その長軸方向の少なくとも一方に形成され、
    前記ヘッダ(6) の前記偏平孔(5) は、絞り部(7) の長手方向の端部に整合するように形成されたことを特徴とする熱交換器。
  2. 請求項1において、
    前記偏平チューブ(4) の前記絞り部(7) は、その断面の長軸(1) 方向の少なくとも一端にその長軸(1) に直交する小平坦部(7a)が形成され且つ、その小平坦部(7a)とそれのない部分との境に段付き部(8) が形成され、その段付き部(8) が前記偏平孔(5) の孔縁に位置決め止着された熱交換器。
  3. 請求項1または請求項2において、
    前記ヘッダ(6) の前記偏平孔(5) の孔縁部が、その内面側に凹陥したチューブ案内部(9) を有する熱交換器。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかの熱交換器に用いる偏平チューブの製造方法において、
    その偏平チューブ(4) は、その外周が断面の長軸(1) に平行な一対の平坦外面(2) と、両平坦外面(2) の端部間外面が滑らかな弧状面(3) とで一体化されたものを用意し、
    用意されたその偏平チューブ(4) の長手方向の中間部で、前記断面の長軸(1) 方向の両側から同時に加圧して、その長軸方向の少なくとも一端に小平坦部(7a)を形成すると共に、その小平坦部(7a)との境に段付き部(8) を形成する工程と、
    その小平坦部(7a)の位置で偏平チューブ(4) を切断する工程と、を具備する偏平チューブの製造方法。
  5. 請求項1〜請求項3のいずれかの熱交換器に用いるヘッダの製造方法において、
    板材(19)の平坦面に、前記偏平チューブ(4) の外周以上の偏平凹部(10)を互いに離間して複数形成する工程と、
    次いで、その偏平凹部(10)の存在する平坦面を、偏平凹部(10)と共に、その長軸方向に湾曲させる工程と、
    次いで、その湾曲された偏平凹部(10)内に偏平孔(5) を形成する工程と、
    次いで、全体を丸パイプ状に形成する工程と、を具備するヘッダの製造方法。
  6. 請求項5において、
    前記板材(19)は、その幅方向の一方の縁を、平面アリ溝状(11)に形成し、他方の縁をそのアリ溝状(11)に整合する凸状(12)に形成し、その凸状(12)とアリ溝状(11)とを互いに嵌着して前記丸パイプ状に形成したヘッダの製造方法。
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