JP2005156069A - 熱交換器およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 製造し易く部品点数が少なく、コンパクトで耐圧性の高い熱交換器の提供。
【解決手段】 円筒状のヘッダ3に複数のスリット2をその底面1が直径線に達するように形成する。そして、断面の長軸がヘッダ3の外直径に等しく断面の短径がスリット2の高さに整合する偏平チューブ4をスリット2に挿通し、その先端をスリット2の底面1に当接し、両者間を一体にろう付け固定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、一対の円筒状のヘッダと両端がヘッダに連通する複数の偏平チューブとからなる熱交換器に関する。
自動車用のオイルクーラや空調用熱交換器として、一対の円筒形のヘッダーパイプと複数の偏平チューブとを用いた熱交換器が下記特許文献に提案されている。このヘッダーパイプはアルミニウムの押出材からなり、図13の如く、内部に位置決め用の突き当て部13を一体形成しておく。次に、外周に複数のスリットを設け、偏平チューブ4の端部をその突き当て部13に当接して両者間を一体にろう付け固定したものである。
また他の特許文献として、偏平チューブの端部両側にストッパー部を塑性変形により突設し、ヘッダのスリットに偏平チューブを挿通すると共に、偏平チューブのストッパー部をヘッダのスリットの孔縁に当接して、位置決めを行い、両者間を一体にろう付け固定したものである。
実開平2−133586号公報 実開平3−21664号公報
前者の従来型熱交換器は、そのヘッダ用の押出パイプの製作が面倒であり、結果として熱交換器の製造コストが高くなる欠点がある。また、押出パイプは外面にろう材を被覆することが困難であり、炉中ろう付けの信頼性に欠ける欠点がある。また、特殊な方法により押出パイプ表面にろう材を被覆する場合には、その製造コストが高くなる欠点がある。 後者の熱交換器は、偏平チューブの製作が面倒で、製造工数が多くなり、結果として製造コストが高くなる欠点がある。また、両者ともヘッダの大きさが偏平チューブに比べて、大きくなり、全体としてコンパクト性に欠ける欠点があった。
そこで、本発明は係る課題を解決することを目的とする。
本発明の熱交換器は、外周にその底面(1) が直径線まで達するように形成された複数のスリット(2) を有し、夫々のスリット(2) が互いに軸線方向に離間して設けられた円筒状の一対のヘッダ(3) と、
先端部が、前記スリット(2) の前記軸方向の高さに等しい断面の短径と、そのヘッダ(3) の直径に等しいか略等しい断面の長径を有し、その両端面がスリット(2) の底面(1) に当接されて、前記ヘッダ(3) にろう付け接合された複数の偏平チューブ(4) と、を具備するものである(請求項1)。
上記熱交換器の構成に加えて、
前記偏平チューブ(4) の先端部の前記長径側両側を塑性変形して、そこに塑性変形部(4a)を形成し、その断面を矩形に形成することができる(請求項2)。
さらには、上記構成に加えて、
夫々の偏平チューブ(4) 内にインナーフィン(5) を介装し、
かんざし状に形成された複数の挟持部材(6) の各かんざしの歯(7) を、夫々隣り合う偏平チューブ(4) 間に挟持させ且つ、互いに偏平チューブ(4) の長手方向に離間して配置すると共に、夫々の挟持部材(6) を偏平チューブ(4) の長手方向に直交または斜めに交差して、互いに平行に配置させ、その挟持部材(6) の各かんざしの歯(7) と偏平チューブ(4) 外面との間を一体にろう付け固定することができる(請求項3)。
また、上記構成に加えて、
隣り合う前記挟持部材(6) を前記偏平チューブ(4) の前記長径方向の両側から交互に千鳥状または、一方側のみに配置することができる(請求項4)。
次に、上記いずれかに記載の熱交換器を製造する方法は、
方形の金属板(8) に、複数の前記スリット(2) を平行に形成すると共に、その金属板(8) の一方の端に係合部(9) を平面的に突設形成し、他方の端にそれに整合する係止部(10)を欠切する工程と、
その金属板(8) を円筒状に曲折し、前記係合部(9) を前記係止部(10)に嵌着して一対のヘッダ(3) を形成する工程と、
夫々のヘッダ(3) のスリット(2) に偏平チューブ(4) を挿通して、その両端をスリット(2) の底面(1) に突き当てて、偏平チューブ(4) とヘッダ(3) との間を一体にろう付けする工程と、を具備するものである(請求項5)。
さらに上記製造方法において、
前記金属板(8) に前記スリット(2) を形成する際に、そのスリット(2) を一つずつ穿設することができる(請求項6)。
また、上記製造方法において、
前記金属板(8) は、その少なくとも一方の表面にろう材が予め被覆されたものを用い、炉内で偏平チューブ(4) とヘッダ(3) とを一体にろう付けすることができる。(請求項7)。
本発明の熱交換器は、円筒状のヘッダ3に設けられたスリット2の底面1が、円筒状の直径線にまで達するように形成され、先端部がヘッダ3の直径に等しい幅の偏平チューブ4の先端縁がその底面1に当接して、両者間が一体にろう付け固定されたものである。したがって、偏平チューブ4とヘッダ3との位置決めを正確に行い得ると共に、全体としてコンパクトな熱交換器を提供し得る。即ち、ヘッダ3の直径と偏平チューブ4の直径とが等しく、熱交換器全体がコンパクトで体裁のよいものとなる。
上記熱交換器において、
偏平チューブ4の先端部の前記長径側両側を塑性変形して、そこに塑性変形部4aを形成し、その断面を矩形に形成することができる。この場合には、偏平チューブ4の両側部とヘッダ3のスリット2とのろう付けを確実に行い、ろう付けの信頼性が向上する。それと共に、偏平チューブ4の幅に比べてヘッダの直径をさらに小さくでき、コンパクトな熱交換器を提供できる。
上記構成において、
さらに、夫々の偏平チューブ4内にインナーフィン5を介装し、かんざし状に形成された複数の挟持部材6のかんざしの歯7を隣り合う偏平チューブ4間に挟持させ且つ、複数の挟持部材6を互いに離間し且つ、夫々偏平チューブ4の長手方向に直交または斜めに交差して互いに平行に配置し、それらのかんざしの歯7と偏平チューブ4外面との間を一体にろう付け固定することができる。この場合には、熱交換器全体の強度および熱交換器内面側の耐圧を向上させつつ、各偏平チューブ4の外面側の流体の流通を良好にして、熱交換を促進し得る効果がある。即ち、偏平チューブ4の外周に流通する熱交換媒体を挟持部材6に沿って流通させ、流路長を長くして熱交換を促進し得る。
上記構成において、隣り合う挟持部材6は偏平チューブ4の長径方向両側から交互に千鳥状または、一方側のみに配置することができる。千鳥に配置した場合には、熱交換器全体の強度を更に向上し得る。
次に、本発明の熱交換器の製造方法によれば、製造容易で且つ、コンパクトな熱交換器を安価に製造できる。即ち、金属板8に複数のスリット2を平行に形成して、円筒状に曲折しヘッダ3を構成すると共に、ヘッダ3のスリット2に偏平チューブ4の先端部を突き当てて、両者間を一体にろう付けすることにより、精度よく熱交換器を製造できると共に、構造が簡単で、コンパクトな熱交換器となり得る。即ち、偏平チューブ4の先端がスリット2の底面1に突き当てられ、接触状態でろう付けされるため、そこにろう材を確実に浸透させ、ろう付けの信頼性を向上することができる。それと共に、偏平チューブ4のスリット2への挿入代を一定とし、精度の高い熱交換器を提供できる。
次に、上記製造方法において、偏平チューブ4に形成されるスリット2を一つずつ穿設することができる。この場合には、スリット2の間隔を近接して穿設することができる。即ち、金属板8にスリット2を穿設する際、一つずつ行うことにより、金属板8に加わる歪を最小限とし、スリット2の成形精度を高く保つことができる。そしてスリット2間を近接させて、容量が大きくコンパクトな熱交換器を提供できる。
また、上記製造方法において、ヘッダ3を構成する金属板8の少なくとも一方の表面に予めろう材を被覆しておき、ヘッダ3と偏平チューブ4とを炉内でろう付けすることができ、この場合にはヘッダ3のろう材により偏平チューブ4の先端部外周とスリット2の孔縁部との間をさらに確実にろう付けすることができる。
次に、本発明の実施の形態につき説明する。
図1は本発明の熱交換器の要部断面図であって、図3のI−I矢視断面図、図2は、その熱交換器の要部分解斜視図、図3は、その熱交換器の一部破断正面図、図4は、同平面図、図5は、図4のV−V矢視断面図、図6は、本発明のヘッダ3の正面図、平面図、側面図である。また図7は、そのヘッダの第1製造工程を、図8は、同第2製造工程を示す説明図である。
この熱交換器は、オイルクーラとして最適な耐圧性の高いものであるが、コンデンサやエバポレータ等の用途としても使用できる。その場合には、各偏平チューブ間にアウターフィンを介装する。
ヘッダ3は、金属板8を円筒状に形成したものからなる。即ち、図7の如く、金属板8の中央部に複数のスリット2を並列する。各スリット2は一例として順送りプレスにより一つづつ穿設する。それにより、各スリット間に成形ダレを起こすことなく、正確にスリットを形成できる。次いで、プレス切断により外周の型抜きを行い、金属板8の一方の端に先端が膨出した係合部9を平面的に突設形成すると共に、他方の端に係合部9に整合する係止部10を欠切する。これらの加工は公知のプレス加工により容易に行うことができる。 次いで、図8に示す如く、金属板8を湾曲させ、更に図2の如く円筒形に形成する。このとき係合部9が係止部10に嵌着し、両者間が抜け止めされる。このようにしてなるヘッダ3は、その外周に複数のスリット2が並列され、そのスリット2の底面1はヘッダ3の直径上に位置する。
この例では、隣り合うスリット2の間の高さはスリット2自体の高さよりも小に形成され、スリット2が密に並列されている。このようにしてなるスリット2に両端が嵌着される偏平チューブ4は、その断面の長軸がヘッダ3の外直径に等しい。或いは、外直径よりも僅かに小または大に形成される。但し、偏平チューブ4の幅方向の両縁がスリット2の底面に密着する必要がある。これは偏平チューブ4の先端を底面1に突き当てて位置決めし、両者間を液密にろう付けする必要性からである。なお、発明の構成における、偏平チューブ4の断面の長軸がヘッダ3の直径に略等しいとは、その長軸がヘッダ直径より僅かに大であっても、小であっても、両者間が液密に接合できる程度の大小の変化であれば差し支えないことを意味する。これは、スリット2の底面1に偏平チューブ4の幅方向両縁が完全に接触し、ろう付け後にその部分に漏れが生じない程度であればよいことである。
この偏平チューブ4には、予めインナーフィン5が挿入される。このインナーフィン5はいわゆるオフセット型フィン(マルチエントリー型フィン)であり、その幅方向および長手方向のいずれにも多数の矩形波または台形波が切り起こし形成されている。その波の高さは、偏平チューブ4の横断面の内面の短径に等しい。なお、偏平チューブ4の横断面の外面の短径高さはスリット2の高さに整合する。このような複数の偏平チューブ4の両端を夫々のヘッダ3のスリット2に挿入し、その両端面をスリット2の底面1に突き当てる。
更に、図3〜図5に示す如く、ヘッダ3は、その一方の端部に端蓋11が取付けられ、他方の端部にボス部12が取付けられる。また、並列された偏平チューブ4の外周には複数の挟持部材6が嵌着される。この挟持部材6は、かんざし状に形成され、各かんざしの歯7が図5の如く、隣り合う偏平チューブ4の隙間に挟持される。なお、各かんざしの歯7は、その長手方向の一端で連結部14により一体に連結されている。また、並列方向両端のかんざしの歯7の高さは、幅が中間のものより高く形成されている。このような挟持部材6は、偏平チューブ4の長手方向に対して斜めに交差して配置され、その偏平チューブ4の断面の長軸方向両側に千鳥状に且つ、互いに平行に配置される。なお、互いに接続される各部品の少なくても一方側にはろう材が被覆されたものが用いられる。
一例としてヘッダ3の外表面にろう材が被覆されたものを用いると共に、インナーフィン5、挟持部材6の両面側にろう材が被覆されたもの用い、全体を図3の如く組立てた状態で、高温の炉内に挿入し、各部品間を一体的にろう付け固定することにより、熱交換器を完成する。そして、この例では、一対のヘッダ3の夫々のボス部12にオイル配管を接続し、一方のボス部12の開口から、高温高圧のオイルをヘッダ3に流入させ、各偏平チューブ4内を流通して他方のヘッダ3を介し、ボス部12よりそれを外部に導く。
通常、このようなオイルクーラは、図示しないエンジン冷却水冷却用ラジエータの出口側タンクに内蔵される。ラジエータの出口側タンクは、細長い箱状に形成され、その内部に両者の長手方向を一致させて本熱交換器が内蔵される。そして、タンク内の冷却水は本熱交換器の偏平チューブ4の長手方向に流通する。その冷却水は、挟持部材6の存在により蛇行状に偏平チューブ4の外面を流通する。それにより流路を長くして熱交換を促進する。また、挟持部材6は熱交換器内部の耐圧性を向上させるものとなる。
次に、図9(A)(B)は、本発明の第2の実施の形態を示し、この例は偏平チューブ4の両端部(一方を省略)において、その幅方向両側(断面の長軸側の両側)をその中心側に塑性変形して、そこに塑性変形部4aを形成する。そして、その横断面を矩形に形成する。このとき、偏平チューブの厚み方向(断面の短軸方向)は必ずしも塑性変形する必要はないが、僅かに小さく、あるいは大きく塑性変形してもよい。なお、断面矩形に形成するとの意味は、断面の隅部が僅かにRに形成されているものも含む。このときの先端部の幅Eはヘッダ3の直径に等しいか、略それに等しい。ここに略とは、既に先の実施の形態で述べたことと同一である。
そして、図9(A)(B)の如く、偏平チューブ4の先端部をスリット2に挿入し、その先端面をスリット2の底面1に当接して、熱交換器全体を組立て、炉内で一体的にろう付けし、熱交換器を完成することができる。このとき偏平チューブ4の先端部とヘッダ3のスリット2の孔縁部との間にろう材15が、図9(B)の如く形成される。即ち、偏平チューブ4の先端部の矩形部の長辺は全長に渡りスリット2の図において上下端面に半円弧状にろう付けされ、矩形部の短辺はその端面がスリット2の底面1にろう付けされる。それにより両者は隙間なく液密にろう付けされる。なお、図9(B)において、鎖線は偏平チューブ先端部を塑性変形する前の状態を示す。
図9(A)(B)に示すこのろう付け方法は、通常の偏平チューブ4をそのまま図9(C)(D)の如く接続する場合よりも、ろう付けの信頼性が高い。何故ならば、通常の偏平チューブ4をそのまま図9(C)(D)の如く接続する場合、偏平チューブ両側の断面のRが大きいと、そのRの始まり部近傍にろう無し部16が形成されるおそれがある。即ち、そのRの始まり部近傍は図9(D)に示す如く、スリット2の上下両端面から離れ且つ、スリットの底面1からも離れているため、その離れた部分にはろう材の存在しない部分が形成されるおそれがあるからである。
次に、図10は本発明の熱交換器のさらに他の実施の形態を示す平面図であり、これが図4のそれと異なる点は、挟持部材6aの配置のみである。即ち、この例では、各偏平チューブ4間にそのかんざしの歯が挟持されるかんざし状の挟持部材6aは、偏平チューブ4の幅方向一方側のみから挿入され且つ、偏平チューブ4の長手方向に直交して配置されている。
次に、図11,図12はその挟持部材6aのさらに他の実施の形態を示し、この例の挟持部材6aは、図4のかんざしの歯を二つつなぎ合わせて、図12に示す如く、外周を枠状に囲んだ平面を有するヘッダプレート状に形成されたものである。このような挟持部材6aに各偏平チューブ4を挿通し、夫々の接触部間を一体にろう付けすることにより、さらに耐圧性の高い熱交換器となる。
本発明の熱交換器の要部縦断面図であって、図3のI−I矢視断面図。 本熱交換器の要部分解斜視図。 本熱交換器の一部破断正面図。 同平面図。
図4のV−V矢視断面図。 同熱交換器に用いられるヘッダ3の要部を示し、(A)はその正面図、(B)は平面図、(C)は側面図。 同熱交換器のヘッダの第1製造工程を示す説明図。 同第2製造工程を示す説明図。
本発明の他の熱交換器の説明図であって、(A)はその要部分解説明図、(B)はその偏平チューブとヘッダのスリットとのろう付け状態を示す説明図、(C)(D )は通常の偏平チューブを用いた場合の要部分解説明図、およびその偏平チューブとヘッダのスリットとのろう付け状態を示す説明図。 本発明のさらに他の熱交換器の平面図。 本発明のさらに他の熱交換器の平面図。 図11の XII− XII矢視図。 従来型熱交換器の要部断面図。
符号の説明
1 底面
2 スリット
3 ヘッダ
4 偏平チューブ
4a 塑性変形部
5 インナーフィン
6 挟持部材
6a 挟持部材
7 かんざしの歯
8 金属板
9 係合部
10 係止部
11 端蓋
12 ボス部
13 突き当て部
14 連結部
15 ろう材
16 ろう無し部

Claims (7)

  1. 外周にその底面(1) が直径線まで達するように形成された複数のスリット(2) を有し、夫々のスリット(2) が互いに軸線方向に離間して設けられた円筒状の一対のヘッダ(3) と、
    先端部が、前記スリット(2) の前記軸方向の高さに等しい断面の短径と、そのヘッダ(3) の直径に等しいか略等しい断面の長径を有し、その両端面がスリット(2) の底面(1) に当接されて、前記ヘッダ(3) にろう付け接合された複数の偏平チューブ(4) と、を具備する熱交換器。
  2. 請求項1において、
    前記偏平チューブ(4) の先端部の前記長径側両側が塑性変形されて、そこに塑性変形部(4a)を有し、その断面が矩形に形成された熱交換器。
  3. 請求項1または請求項2において、
    夫々の偏平チューブ(4) 内にインナーフィン(5) が介装され、
    かんざし状に形成された複数の挟持部材(6) の各かんざしの歯(7) が、夫々隣り合う偏平チューブ(4) 間に挟持され且つ、互いに偏平チューブ(4) の長手方向に離間して配置されると共に、夫々の挟持部材(6) が偏平チューブ(4) の長手方向に直交または斜めに交差して、互いに平行に配置され、その挟持部材(6) の各かんざしの歯(7) と偏平チューブ(4) 外面との間が一体にろう付け固定された熱交換器。
  4. 請求項3において、隣り合う前記挟持部材(6) は前記偏平チューブ(4) の前記長径方向の両側から交互に千鳥状または、一方側のみに配置された熱交換器。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の熱交換器を製造する方法において、
    方形の金属板(8) に、複数の前記スリット(2) を平行に形成すると共に、その金属板(8) の一方の端に係合部(9) を平面的に突設形成し、他方の端にそれに整合する係止部(10)を欠切する工程と、
    その金属板(8) を円筒状に曲折し、前記係合部(9) を前記係止部(10)に嵌着して一対のヘッダ(3) を形成する工程と、
    夫々のヘッダ(3) のスリット(2) に偏平チューブ(4) を挿通して、その両端をスリット(2) の底面(1) に突き当てて、偏平チューブ(4) とヘッダ(3) との間を一体にろう付けする工程と、を具備する熱交換器の製造方法。
  6. 請求項5において、
    前記金属板(8) に前記スリット(2) を形成する際に、そのスリット(2) を一つずつ穿設することとした熱交換器の製造方法。
  7. 請求項5または請求項6において、
    前記金属板(8) は、その少なくとも一方の表面にろう材が予め被覆されたものを用い、炉内で偏平チューブ(4) とヘッダ(3) とを一体にろう付けすることとした熱交換器の製造方法。
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