JP2012159211A - 熱交換器 - Google Patents

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Etsuro Kubota
悦郎 久保田
Toshiji Sano
登志二 佐野
Kazuhito Seki
和仁 関
Takao Otaki
崇雄 大瀧
Takehiko Ashizawa
剛彦 芦澤
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Abstract

【課題】複数の部材で構成されるヘッダーパイプの端部塞ぎ部及び仕切り部のろう付け性の改善及び組み付け作業性の改善、及び熱交換媒体の内漏れの検知を可能にすること。
【解決手段】対峙する一対のヘッダーパイプ2,3と、これらヘッダーパイプを接続する複数の熱交換管4とを具備し、かつ、ヘッダーパイプ及び熱交換管内の流通路を冷媒が蛇行状に流通するように少なくともヘッダーパイプに仕切り部を設けた熱交換器において、ヘッダーパイプを径方向に分割する第1及び第2のヘッダーパイプ半体10,20にて形成し、第1のヘッダーパイプ半体は、該第1のヘッダーパイプ半体の長手方向の端部に塞ぎ片11を一体に形成すると共に、仕切り部を構成する仕切り片12を一体に形成し、塞ぎ片及び仕切り片をそれぞれ第2のヘッダーパイプ半体に設けられたスリット21a,21b内に嵌合した状態で第1及び第2のヘッダーパイプ半体同士を接合する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、例えば一対のヘッダーパイプ間に複数の熱交換管を接続する熱交換器に関するものである。
従来、例えば一対のヘッダーパイプ間に複数の熱交換管を接続し、かつ、ヘッダーパイプ及び熱交換管内の流通路を熱交換媒体が蛇行状に流通する、いわゆるパラレルフロー型の熱交換器が使用されており、この種の熱交換器において、ヘッダーパイプを筒状の1部材で形成する構造の他に、複数の構成部材をろう付け接合によってヘッダーパイプを形成する構造が採られている。
例えば、複数の構成部材によってヘッダーパイプを形成する構造としては、中空筒状のヘッダ内に、軸方向に挿入される仕切り部材によって二室のヘッダ室に区画すると共に、仕切り部材にヘッダ室を区画する区画壁を一体に形成する構造のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。上記特許文献1に記載のものは、区画壁部がヘッダの内面にろう付け接合される構造である。
また、径方向に分割されるヘッダーパイプ部材の一方に仕切板と端部塞ぎ板を一体に形成し、仕切板と端部塞ぎ板の先端部を他方のヘッダーパイプ部材の内面に当接した状態でろう付け接合する構造のものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
また、ヘッダータンクを構成する複数のプレート部材を相互にろう付け接合する場合のろう付け性の向上を図るために、プレート部材をプレス加工してプレート部材外側をプレスダレ側とすることで、ろう材フィレット(ろう溜まり構造)とする構造のものが知られている(例えば、特許文献3参照)。なお、特許文献3に記載の熱交換器においては、一方のプレート部材に凹部状の嵌合溝部を設け、他方のプレート部材には嵌合溝部と嵌合する係合爪部が形成されているが、ヘッダータンク及び熱交換管内の流通路を熱交換媒体が蛇行状に流通するための仕切り部については言及されていない。つまり、ヘッダパイプ内部からの内漏れについての考慮はされていない。また、特許文献3に記載の技術は、背景技術、解決しようとする課題に記述されているように、タンクプレートの外側面をろう付けすることが前提となっている。
特開昭64−67592号公報 実開平5−25185号公報 特開2006−153354号公報
しかしながら、特許文献1,2に記載のものにおいては、いずれもヘッダーパイプの構成部材に設けられた区画壁部や仕切板がヘッダの内面又はヘッダーパイプ部材の内面と接合される構造であるため、接合が不完全であると、熱交換媒体(以下に冷媒という)の内漏れの虞があった。この内漏れについては、製品完成後の漏れ試験では検知できないことも問題である。また、ヘッダーパイプ部材同士を当接接合するため、ヘッダーパイプの長手方向の位置決めが不十分となる懸念もあった。
特許文献3に記載のものによれば、特許文献1,2に比べてプレート部材外側をプレスダレ側とすることで、ろう材フィレット(ろう溜まり構造)の改善が図れるが、逆に相手側のプレート部材との接合がバリ側となるため、両プレート部材の嵌め合いが不均一となり、最悪の場合、抜きバリの噛み込みによるクリアランス増大によるろう付け不良に至る懸念がある。
また、一般的にヘッダーパイプを2部材以上に分割して製作する場合、部材同士の接合部(嵌合部)の寸法精度とろう付け性の両立に問題があった。すなわち、嵌合が完全であると、フラックスのろう付け部への侵入がなく、外面のみのろう付けとなり、ろう付けが不十分となる。また反対に、嵌合が不完全であると、部材の外れやクリアランス増大により、ろう付け不良につながるという相反する問題があった。
また、ヘッダーパイプのろう材量が少ないと、ろう付け不良につながり、逆に、多いと熱交換管内へのろう材の侵入、更には、エロージョン(ろう材による浸食)の発生という問題もあった。
更には、ヘッダーパイプの構成部材及びヘッダーパイプに接合される熱交換管や取付部材等をろう付けする前の仮固定やろう付け時に構成部材自体の自重により、接合面が離れる不具合の発生を改善することが求められている。
この発明は上記事情に鑑みてなされたもので、複数の部材で構成されるヘッダーパイプの端部塞ぎ部及び仕切り部のろう付け性の改善及び組み付け作業性の改善を図れるようにすると共に、熱交換媒体の内漏れの検知を可能にした熱交換器を提供する。
上記課題を解決するために、この発明に係る熱交換器は、対峙する一対のヘッダーパイプと、これらヘッダーパイプを接続する複数の熱交換管とを具備し、かつ、上記ヘッダーパイプ及び熱交換管内の流通路を熱交換媒体が蛇行状に流通するように少なくとも上記ヘッダーパイプに仕切り部を設けた熱交換器であって、 上記ヘッダーパイプを径方向に分割する第1及び第2のヘッダーパイプ半体にて形成し、 上記第1のヘッダーパイプ半体は、該第1のヘッダーパイプ半体の長手方向の端部に塞ぎ片を一体に形成すると共に、上記仕切り部を構成する仕切り片を一体に形成し、上記塞ぎ片及び仕切り片をそれぞれ上記第2のヘッダーパイプ半体に設けられたスリット内に嵌合した状態で上記第1及び第2のヘッダーパイプ半体同士を接合してなる、ことを特徴とする。
このように構成することにより、ヘッダーパイプを構成する第1のヘッダーパイプ半体に一体に形成された塞ぎ片と仕切り片を、第2のヘッダーパイプ半体に形成されたスリットに嵌合して位置決めした状態で、仮固定することができると共に、ろう付け接合することができる。
この発明において、上記第1のヘッダーパイプ半体を、長手方向の少なくとも一端部に上記仕切り片を有する複数のヘッダーパイプ部材にて形成し、上記第2のヘッダーパイプ半体に、隣接する上記ヘッダーパイプ部材の2つの上記仕切り片を嵌合可能なスリットを設ける構造とする方が好ましい。
このように構成することにより、第1のヘッダーパイプ半体を構成する複数のヘッダーパイプ部材を、塞ぎ片と仕切り片を一体に形成した同様の構造とすることができ、第2のヘッダーパイプ半体に設けられた1つのスリットに2つの仕切り片を嵌合して接合することができる。
また、この発明において、上記第1のヘッダーパイプ半体は、上記塞ぎ片と仕切り片を一体に形成する板状基部を具備し、上記第2のヘッダーパイプ半体は、上記塞ぎ片と仕切り片が嵌合可能なスリットを底部に有する断面が凹状の凹状基部を具備し、上記第1のヘッダーパイプ半体の板状基部の両側部と、上記第2のヘッダーパイプ半体の凹状基部の両側壁部に互いに嵌合可能な凹凸嵌合部を形成し、上記第1及び第2のヘッダーパイプ半体を、上記凹凸嵌合部で嵌合した状態で接合する方が好ましい。
このように構成することにより、第1のヘッダーパイプ半体と第2のヘッダーパイプ半体を凹凸嵌合部で嵌合するので、仮固定を確実にすることができる。また、第1のヘッダーパイプ半体と第2のヘッダーパイプ半体のろう付けを凹凸部の側面及び当接部で行うことができる。
また、第1のヘッダーパイプ半体と第2のヘッダーパイプ半体をプレス加工によって成形した場合には、プレスダレ側を嵌合側とすることで、嵌合が容易となり、また、プレス加工により生じたバリを巻き込む虞もない。
また、この発明において、上記第1のヘッダーパイプ半体の板状基部に上記熱交換管が嵌合可能な熱交換管接続用スリットを形成し、該熱交換管接続用スリットに熱交換管の端部を嵌合した状態で第1のヘッダーパイプ半体と熱交換管とを接続する方が好ましい。
このように構成することにより、第1のヘッダーパイプ半体の板状基部に設けられたスリットに熱交換管の端部を容易に嵌合することができる。
加えて、この発明において、上記第2のヘッダーパイプ半体に貫通孔を設け、上記第2のヘッダーパイプ半体の外側面に当接する取付部材に、上記貫通孔を貫通する突起部を突設し、上記貫通孔を貫通する上記突起部の先端部を圧潰して第2のヘッダーパイプ半体に上記取付部材を固定する方が好ましい。
このように構成することにより、第1のヘッダーパイプ半体と第2のヘッダーパイプ半体のろう付け前に固定部材を第2のヘッダーパイプ半体に固定することができると共に、ろう付けが確実になる。
この発明によれば、上記のように構成されているので、複数の部材で構成されるヘッダーパイプの端部塞ぎ部及び仕切り部のろう付け性の改善及び組み付け作業性の改善が図れると共に、熱交換媒体の内漏れの検知を可能にすることができる。
この発明に係る熱交換器の概略正面図(a)及び上記熱交換器の要部拡大断面図(b)である。 この発明におけるヘッダーパイプの正面図(a)及び(a)のI−I線に沿う断面図(b)である。 この発明における第1のヘッダーパイプ半体の正面図(a)及び側面図(b)である。 この発明における第2のヘッダーパイプ半体の正面図(a)、側面図(b)、拡大平面図(c)、(b)のII−II線に沿う拡大断面図(d)及び(b)のIII−III線に沿う拡大断面図(e)である。 この発明における熱交換管と第1のヘッダーパイプ半体と第2のヘッダーパイプ半体の嵌合状態を示す要部斜視図である。 この発明における取付部材の取付状態の一部を断面で示す平面図(a)及び取付部材の取付前の状態を示す断面図(b)である。 この発明における別の取付部材の取付状態の一部を断面で示す平面図である。 この発明における更に別の取付部材の取付状態の一部を断面で示す平面図である。 この発明におけるサイドプレートの別の取付状態を示す要部断面図である。
以下に、この発明に係る熱交換器の実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
上記熱交換器1は、図1に示すように、対峙する一対のヘッダーパイプ2,3と、これらのヘッダーパイプ2,3を接続する互いに平行に配設される複数の扁平状の熱交換管4と、各熱交換管4の間に介設されると共に、一体に接合される熱交換用フィン例えばコルゲートフィン5とで主に構成される。なお、熱交換管4とコルゲートフィン5とが交互に積層される熱交換器コア1Aの上下端側には、熱交換管4と、ヘッダパイプ2,3への嵌合部が略同形状のサイドプレート4Aが配置されている。また、両ヘッダーパイプ2,3の少なくとも上端部には、熱交換器1を外部の固定部に固定するための固定部材であるブラケット6が接合されている。
この場合、一方のヘッダーパイプ2の中間部より上方側には第1の仕切り部1aが設けられ、他方のヘッダーパイプ3の中間部より下方側には第2の仕切り部1bが設けられている。更に、一方のヘッダーパイプ2の上端部側面には熱交換媒体(以下に冷媒という)の流入管7が接続されており、他方のヘッダーパイプ3の下端部の側面には冷媒の流出管8が接続されている。
上記のように構成される熱交換器1においては、冷媒流入管7からヘッダーパイプ2内に流入した冷媒は、第1の仕切り部1aによって区画される第1のヘッダー室9aに接続する熱交換管4を流れてヘッダーパイプ3の第2の仕切り部1bより上方の第2のヘッダー室9bに流れ、第2のヘッダー室9bに接続する熱交換管4を流れてヘッダーパイプ2の第1の仕切り部1aの下方のヘッダー室9c内に流れ、ヘッダー室9cに接続する熱交換管4を流れてヘッダーパイプ3の第2の仕切り部1bより下方のヘッダー室9d内に流れた後、ヘッダー室9dに接続する冷媒流出管8から外部に流れるように構成されている。
この場合、ヘッダーパイプ2,3は、ヘッダーパイプ2,3を径方向に分割する第1のヘッダーパイプ半体10と第2のヘッダーパイプ半体20にて形成されている。すなわち、ヘッダーパイプ2を代表して説明すると、ヘッダーパイプ2は、ヘッダーパイプ2の長手方向の上下端部を塞ぐ塞ぎ片11と、上記第1の仕切り部1aを構成する仕切り片12とを一体に形成した第1のヘッダーパイプ半体10と、第1のヘッダーパイプ半体10に形成された塞ぎ片11と仕切り片12をそれぞれ嵌合するスリット21a,21bを設けた第2のヘッダーパイプ半体20とをろう付け接合してなる。
この場合、第1のヘッダーパイプ半体10は、図2及び図3に示すように、板状の基部13と、この板状基部13の長手方向の一端部に塞ぎ片11を一体に形成すると共に、他端部に仕切り片12を一体に形成した2つのヘッダーパイプ部材14A,14Bにて形成されている。
ヘッダーパイプ部材14A,14Bは、例えば、少なくとも片面がろう材のクラッドされたアルミニウム合金製板材にて形成されており、プレス加工によって板状基部13の長手方向の一端に塞ぎ片11が折曲され、他端には仕切り片12が折曲されている。また、板状基部13の両側辺には、板状基部13の長手方向に沿う矩形状の凸部15aと凹部15bが連続してなる凹凸嵌合部15が形成されている。また、板状基部13には長手方向に沿って等間隔をおいて扁平矩形状の熱交換用スリット16が設けられている。なお、ヘッダーパイプ部材14A,14Bは、ヘッダーパイプ部材14Aの板状基部13の長さがヘッダーパイプ部材14Bの板状基部13より短く形成されている以外は同様に形成されている。
第2のヘッダーパイプ半体20は、図2及び図4に示すように、第1のヘッダーパイプ半体10の塞ぎ片11と仕切り片12が嵌合可能なスリット21a,21bを底部22aに有する断面が凹状の凹状基部22を具備し、凹状基部22の両側壁部22bに、側壁部22bに沿う矩形状の凸部23aと凹部23bが連続してなる凹凸嵌合部23が形成されている。
第2のヘッダーパイプ半体20は、例えば、少なくとも片面がろう材のクラッドされたアルミニウム合金製板材にて形成されており、プレス加工によって断面略半筒状に形成され、凹状基部22の底部22aにおける上下両端部には、第1のヘッダーパイプ半体10に設けられた塞ぎ片11の先端部が嵌合可能なスリット21aが設けられ、中間部より上方側には、第1のヘッダーパイプ半体10に設けられた2つの仕切り片12が嵌合可能なスリット21bが設けられている。
第2のヘッダーパイプ半体20の凹状基部22の両側壁部22bに形成される凹凸嵌合部23と、第1のヘッダーパイプ半体10のヘッダーパイプ部材14A,14Bの板状基部13の両側に設けられた凹凸嵌合部15とが嵌合可能になっている。
なお、ヘッダーパイプ3においては、第1のヘッダーパイプ半体10を構成するヘッダーパイプ部材14A,14Bの上下関係が逆になり、第2の仕切り部1bがヘッダーパイプ3の中間部より下方側に位置する以外は、ヘッダーパイプ2と同様に形成される。
熱交換管4は、例えばアルミニウム合金製の押出形材にて形成されており、図5に示すように、断面が扁平矩形状の熱交換管本体4a内に複数の区画壁4bによって区画される冷媒の流通路4cが設けられている。このように形成される断面が扁平矩形状の熱交換管4は、第1のヘッダーパイプ半体10を構成するヘッダーパイプ部材14A,14Bの板状基部13に設けられた熱交換用スリット16内に嵌合されるようになっている。
なお、サイドプレート4Aは、熱交換管4と同様に、例えばアルミニウム合金製の押出形材にて形成されている。
また、コルゲートフィン5は、両面にろう材がクラッドされたアルミニウム合金製帯材を波形状に屈曲加工したものにて形成されている。
一方、ブラケット6は、図6に示すように、板状本体6aの一端に、第2のヘッダーパイプ半体20の凹状基部22の外側面に当接する凹状固定片6bを有すると共に、板状本体6aから外方に向かって突設される突起部6cとを有する。このように形成されるブラケット6は、例えばアルミニウム合金製押出形材にて形成されている。
上記のように形成されるブラケット6は、図6(b)に示すように、第2のヘッダーパイプ半体20の凹状基部22の底部22aに設けられた貫通孔24に突起部6cが貫挿され、その突出部をかしめることによって第2のヘッダーパイプ半体20に固定される。
次に、上記実施形態の熱交換器1の組立手順の一例について説明する。まず、ブラケット6の突起部6cを第2のヘッダーパイプ半体20の凹状基部22の底部22aに設けられた貫通孔24に貫挿し、凹状固定片6bを第2のヘッダーパイプ半体20の凹状基部22の外側面に当接した状態で、突起部6cの突出部をかしめてブラケット6を第2のヘッダーパイプ半体20に固定する。
次に、第1のヘッダーパイプ半体10のヘッダーパイプ部材14A,14Bの仕切り片12を重ねた状態で、第1のヘッダーパイプ半体10の塞ぎ片11と仕切り片12を第2のヘッダーパイプ半体20の凹状基部22の底部22aに設けられたスリット21a,21bにそれぞれ嵌合すると共に、第1のヘッダーパイプ半体10のヘッダーパイプ部材14A,14Bの板状基部13の両側に設けられた凹凸嵌合部15と、第2のヘッダーパイプ半体20の凹状基部22の両側壁部22bに設けられた凹凸嵌合部23とを嵌合してヘッダーパイプ2,3を組み立てる。
一方、熱交換管4とコルゲートフィン5とを交互に積層すると共に、上下端部にサイドプレート4Aを積層して熱交換器コア1Aを構成する。そして、熱交換管4及びサイドプレート4Aの端部を、第1のヘッダーパイプ半体10のヘッダーパイプ部材14A,14Bの板状基部13に設けられた熱交換用スリット16に嵌合して仮組し、図示しない固定治具にて固定する。その後、ヘッダーパイプ2の上端部の側面に冷媒流入管7を接続し、ヘッダーパイプ3の下端部の側面に冷媒流出管8を接続する。
その後、上記のようにして仮組された熱交換器1を、ろう付け炉(図示せず)内に搬入して、所定温度例えば約600℃の温度で加熱して、第1のヘッダーパイプ半体10(ヘッダーパイプ部材14A,14B),第2のヘッダーパイプ半体20,熱交換管4,サイドプレート4A,コルゲートフィン5及びブラケット6、ヘッダーパイプ2の上端部の側面に冷媒流入管7、ヘッダーパイプ3の下端部の側面に冷媒流出管8を、一体ろう付けして、熱交換器1を作製する。
なお、上記実施形態では、ブラケット6をヘッダーパイプ2,3に固定する場合について説明したが、ブラケット6に代えて、以下のような取付部材を同様に固定することができる。
例えば、図7に示すように、冷媒流入管7、冷媒流出管8を接続する流通路6dを有するコネクタ6Aを固定する場合は、第2のヘッダーパイプ半体20に設けられた貫通孔24に突起部6cを貫挿し、その突出部をかしめることによって予め第2のヘッダーパイプ半体20にコネクタ6Aを固定することができる。なお、符号6eはコネクタ6Aに設けられた取付用貫通孔である。
また、受液器一体型熱交換器の場合は、図8に示すように、受液器30を固定するブラケット6Bに設けられた突起部6cを第2のヘッダーパイプ半体20に設けられた貫通孔24に貫挿し、その突出部をかしめることによって第2のヘッダーパイプ半体20に予め受液器取付用ブラケット6Bを固定することができる。
上記のように構成される熱交換器1によれば、ヘッダーパイプ2,3を構成する第1のヘッダーパイプ半体10に一体に形成された塞ぎ片11と仕切り片12を、第2のヘッダーパイプ半体20に形成されたスリット21a,21bに嵌合して位置決めした状態で、仮固定することができると共に、ろう付け接合することができるので、組立作業を容易にすることができると共に、ろう付け接合を確実にすることができる。また、塞ぎ片11と仕切り片12が第2のヘッダーパイプ半体20に設けられたスリット21a,21bに嵌合されることで、塞ぎ片11と仕切り片12の先端部が外部に露出するので、冷媒の内漏れの検知を可能にすることができる。
また、第1のヘッダーパイプ半体10を構成するヘッダーパイプ部材14A,14Bを、塞ぎ片11と仕切り片12を一体に形成した同様の構造とすることができ、第2のヘッダーパイプ半体20に設けられた1つのスリット21bに2つの仕切り片12を嵌合して接合することができるので、構成部材の削減が図れると共に、組立作業を容易にすることができる。
また、第1のヘッダーパイプ半体10と第2のヘッダーパイプ半体20を、両者に設けられた凹凸嵌合部15,23で嵌合するので、仮固定を確実にすることができる。また、第1のヘッダーパイプ半体10と第2のヘッダーパイプ半体20のろう付けを凹凸嵌合部15,23の側面及び当接部で行うことができる。この場合、第1のヘッダーパイプ半体10と第2のヘッダーパイプ半体20をプレス加工によって成形しても、プレスダレ側を嵌合側とすることで、嵌合が容易となり、また、プレス加工により生じたバリを巻き込む虞もない。
また、第1のヘッダーパイプ半体10の板状基部13に設けられた熱交換用スリット16に熱交換管4及びサイドプレート4Aの端部を容易に嵌合することができるので、更に組立作業を容易にすることができると共に、ろう付け接合を確実にすることができる。
更には、第1のヘッダーパイプ半体10と第2のヘッダーパイプ半体20のろう付け前にブラケット6を第2のヘッダーパイプ半体20に固定することができると共に、ろう付けが確実になる。
上記実施形態では、ヘッダーパイプ2,3を構成する第1のヘッダーパイプ半体10を2つのヘッダーパイプ部材14A,14Bによって構成し、各ヘッダーパイプ2,3に1つの仕切り部を設ける場合について説明したが、ヘッダーパイプ部材を3つにして、各ヘッダーパイプ部材に2つの仕切り部を設けることも可能である。
また、上記実施形態では、サイドプレート4Aを熱交換管4と同様に、第1のヘッダーパイプ半体10の熱交換用スリット16に嵌合したが、図9に示すように、第1のヘッダーパイプ半体10の熱交換用スリット16に嵌合してもよい。この場合、塞ぎ片11の位置が熱交換管4の最外部とサイドプレート4Aの間に来る結果、ヘッダパイプ2,3の内容積の低減、すなわち、省冷媒化することができる。また、サイドプレート4Aが冷凍回路外に装着される結果、ろう付け部からの漏れリスクが低減される。
1 熱交換器
1a,1b 第1,第2の仕切り部
2,3 ヘッダーパイプ
4 熱交換管
5 コルゲートフィン
6 ブラケット(取付部材)
6A コネクタ(取付部材)
6B 受液器取付用ブラケット(取付部材)
6b 凹状固定片
6c 突起部
10 第1のヘッダーパイプ半体
11 塞ぎ片
12 仕切り片
13 板状基部
14A,14B ヘッダーパイプ部材
15 凹凸嵌合部
16 熱交換用スリット
20 第2のヘッダーパイプ半体
21a,21b スリット
22 凹状基部
22a 底部
22b 側壁部
23 凹状嵌合部
24 貫通孔

Claims (5)

  1. 対峙する一対のヘッダーパイプと、これらヘッダーパイプを接続する複数の熱交換管とを具備し、かつ、上記ヘッダーパイプ及び熱交換管内の流通路を熱交換媒体が蛇行状に流通するように少なくとも上記ヘッダーパイプに仕切り部を設けた熱交換器であって、
    上記ヘッダーパイプを径方向に分割する第1及び第2のヘッダーパイプ半体にて形成し、
    上記第1のヘッダーパイプ半体は、該第1のヘッダーパイプ半体の長手方向の端部に塞ぎ片を一体に形成すると共に、上記仕切り部を構成する仕切り片を一体に形成し、上記塞ぎ片及び仕切り片をそれぞれ上記第2のヘッダーパイプ半体に設けられたスリット内に嵌合した状態で上記第1及び第2のヘッダーパイプ半体同士を接合してなる、
    ことを特徴とする熱交換器。
  2. 請求項1記載の熱交換器において、
    上記第1のヘッダーパイプ半体が長手方向の少なくとも一端部に上記仕切り片を有する複数のヘッダーパイプ部材にて形成され、上記第2のヘッダーパイプ半体は、隣接する上記ヘッダーパイプ部材の2つの上記仕切り片を嵌合可能なスリットが設けられている、ことを特徴とする熱交換器。
  3. 請求項1又は2に記載の熱交換器において、
    上記第1のヘッダーパイプ半体は、上記塞ぎ片と仕切り片を一体に形成する板状基部を具備し、上記第2のヘッダーパイプ半体は、上記塞ぎ片と仕切り片が嵌合可能なスリットを底部に有する断面が凹状の凹状基部を具備し、上記第1のヘッダーパイプ半体の板状基部の両側部と、上記第2のヘッダーパイプ半体の凹状基部の両側壁部に互いに嵌合可能な凹凸嵌合部を形成し、上記第1及び第2のヘッダーパイプ半体を、上記凹凸嵌合部で嵌合した状態で接合してなる、ことを特徴とする熱交換器。
  4. 請求項3記載の熱交換器において、
    上記第1のヘッダーパイプ半体の板状基部に上記熱交換管が嵌合可能な熱交換管接続用スリットを形成し、該熱交換管接続用スリットに熱交換管の端部を嵌合した状態で第1のヘッダーパイプ半体と熱交換管とを接続してなる、ことを特徴とする熱交換器。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の熱交換器において、
    上記第2のヘッダーパイプ半体に貫通孔を設け、上記第2のヘッダーパイプ半体の外側面に当接する取付部材に、上記貫通孔を貫通する突起部を突設し、上記貫通孔を貫通する上記突起部の先端部を圧潰して第2のヘッダーパイプ半体に上記取付部材を固定してなる、ことを特徴とする熱交換器。
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