JP7252453B2 - 熱交換器 - Google Patents

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Description

本開示は、熱交換器に関する。
従来、鉛直方向に延びるヘッダと、ヘッダの長手方向と直交する方向に延び且つへッダに挿入される複数の扁平管とを備え、各扁平管を流れる冷媒と、扁平管の外方を流れる空気との間で熱交換させる熱交換器が用いられてきた。
特許文献1には、扁平管挿入部を有するプレート部材と、冷媒主流路を有する外殻部材とからなる積層型ヘッダを備える熱交換器が提案されている。
国際公開2017/051728号公報
しかしながら、特許文献1に開示された熱交換器においては、積層型ヘッダを仮固定する際に、プレート部材をヘッダ幅方向に延伸して被カシメ部を設けると共に、被カシメ部を覆うように外殻部材の先端部を折り曲げる必要がある。このため、被カシメ部の分だけ、積層型ヘッダの幅方向寸法が増大してしまうという問題が生じる。
本開示の目的は、熱交換器の積層型ヘッダの幅方向寸法を抑制することにある。
本開示の第1の態様は、所定の方向に沿って多段に配置される複数の伝熱管(11)と、前記複数の伝熱管(11)の長手方向の一端部を保持するヘッダ(13)とを備えた熱交換器において、前記ヘッダ(13)は、前記複数の伝熱管(11)の長手方向の一端部が貫通する複数の貫通孔(22)が形成された第1部材(20)と、前記複数の伝熱管(11)の長手方向の一端部と連通する複数の差し込み空間(70)を構成する第2部材(30)と、前記複数の貫通孔(22)を貫通した状態の前記複数の伝熱管(11)の長手方向の一端部と対向する主壁部(61)を含む第3部材(60)とを備え、前記第3部材(60)は、前記主壁部(61)における前記ヘッダ(13)の幅方向の両端から前記複数の伝熱管(11)の長手方向に前記第1部材(20)まで延びる複数のカシメ用爪(62)を有し、前記第1部材(20)における前記ヘッダ(13)の幅方向の両側部には、前記複数のカシメ用爪(62)が嵌まる複数の第1凹部(23)が設けられ、前記第2部材(30)における前記ヘッダ(13)の幅方向の両側部には、前記複数のカシメ用爪(62)が嵌まる複数の第2凹部(33)が設けられることを特徴とする熱交換器である。
第1の態様では、第1部材(20)及び第2部材(30)におけるヘッダ幅方向の両側部に、第3部材(60)から延びるカシメ用爪(62)が嵌まる第1凹部(23)及び第2凹部(33)が設けられるため、ヘッダ(13)の幅方向寸法を抑制できる。
本開示の第2の態様は、第1の態様において、前記複数の第1凹部(23)及び前記複数の第2凹部(33)は、前記複数の伝熱管(11)における前記所定の方向に隣り合う伝熱管(11)同士の間の領域に配置されることを特徴とする熱交換器である。
第2の態様では、伝熱管(11)のヘッダ幅方向寸法を低減することなく、第1凹部(23)及び第2凹部(33)を設けることができる。
本開示の第3の態様は、第1又は2の態様において、前記ヘッダ(13)は、前記主壁部(61)と前記複数のカシメ用爪(62)の根元(63)とに囲まれた空間に配置され且つ主流路(52)を構成する第4部材(50)をさらに備えることを特徴とする熱交換器である。
第3の態様では、ヘッダ(13)を冷媒流入部又は冷媒流出部とすることができる。
本開示の第4の態様は、第1乃至3のいずれか1つの態様において、前記第1部材(20)は、平板状に構成され、前記第1部材(20)における前記第2部材(30)の反対側の平坦面で前記複数のカシメ用爪(62)がかしめられることを特徴とする熱交換器である。
第4の態様では、平坦面でカシメを行えるため、ヘッダ(13)の仮固定を簡単な治具等を用いて行えるので、組立性が向上する。
本開示の第5の態様は、第1乃至4のいずれか1つの態様において、前記複数の第1凹部(23)の深さ及び前記複数の第2凹部(33)の深さは、前記複数のカシメ用爪(62)の厚さと同等か又は当該厚さよりも大きいことを特徴とする熱交換器である。
第5の態様では、ヘッダ(13)の最大幅を、第1部材(20)又は第2部材(30)の最大幅(第1凹部(23)、第2凹部(33)が形成されていない領域の幅)と等しくすることができる。
本開示の第6の態様は、第1乃至5のいずれか1つの態様において、前記複数の伝熱管(11)のそれぞれは、扁平管であることを特徴とする熱交換器である。
第6の態様では、伝熱管(11)の伝熱面積を増大させて、熱交換器の性能を向上させることができる。
図1は、実施形態に係る熱交換器の概略構成図である。 図2は、図1に示すII部の拡大図である。 図3は、図1に示す熱交換器のヘッダの拡大斜視図である。 図4は、図1に示す熱交換器のヘッダの分解斜視図である。
以下、本開示の実施形態について図面を参照しながら説明する。尚、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
〈熱交換器の構成〉
図1は、実施形態に係る熱交換器(1)の概略構成図であり、図2は、図1に示すII部の拡大図である。
熱交換器(1)は、空気を冷却源又は加熱源として、冷媒の凝縮や蒸発を行う熱交換器であり、例えば、蒸気圧縮式の冷凍装置の冷媒回路を構成する熱交換器として採用される。冷媒回路を循環する冷媒としては、例えば、二酸化炭素冷媒を使用する。
熱交換器(1)は、図1及び図2に示すように、主として、複数の伝熱管(11)と、伝熱フィン(12)と、1対のヘッダ(13)、(14)とを有する。複数の伝熱管(11)は、ヘッダ(13)、(14)の長手方向に沿って多段に配置される。ヘッダ(13)、(14)は、各伝熱管(11)の長手方向の両端部を保持する。
図1では、例示として、複数の伝熱管(11)が、6段の伝熱管(11a~11f)で構成される場合を示すが、伝熱管(11)の段数はこれに限られるものではない。各伝熱管(11)は、例えば、扁平管であってもよい。
各伝熱管(11)は、例えばアルミニウムやアルミニウム合金等の金属部材を押し出し成形することによって形成される。各伝熱管(11)は、ヘッダ(13)、(14)の長手方向に交差する方向(具体的には、直交する方向)に長く延びる。図2に示すように、各伝熱管(11)の長尺状で幅広の平面部(111)が上下方向(ヘッダ(13)、(14)の長手方向)に向いた状態で、各伝熱管(11)は、上下方向に所定の間隔を空けて配置される。各伝熱管(11)の内部には、複数の冷媒流路(112)が形成されており、各冷媒流路(112)には冷媒が流れる。具体的には、各冷媒流路(112)は、各伝熱管(11)をその長手方向に貫通するように、その短手方向に並んで形成される。
伝熱フィン(12)は、例えばアルミニウムやアルミニウム合金等の金属部材から構成される。伝熱フィン(12)は、例えば、板状部材を長手方向に波形に折り曲げることによって形成される波形フィンである。伝熱フィン(12)は、各伝熱管(11)に挟まれた空間に配置される。伝熱フィン(12)の上端の山折りの部分は、平面部(111)の下面にろう付け等によって接合され、伝熱フィン(12)の下端の谷折りの部分は、平面部(111)の上部にろう付け等によって接合される。伝熱フィン(12)には、熱交換効率を向上させるための複数の切り起こし部(12a)がルーバー状に切り起こされる。切り起こし部(12a)は、空気流れ方向(各伝熱管(11)の短手方向(幅方向)に向かって流れる空気の流れ方向)の上流側部分と下流側部分とで、空気流れ方向に対する傾斜方向が逆になるように形成される。
ヘッダ(13)、(14)は、図1に示すように、互いに離間しており、それぞれが上下方向(具体的には、鉛直方向)に延びる部材である。ヘッダ(13)、(14)の外面にはそれぞれ、その長手方向に沿って異なる高さ位置で(具体的には、所定の間隔を空けて)、複数の伝熱管(11)をヘッダ(13)、(14)に接続するための穴(後述の図3、図4に示す複数の貫通孔(22))が形成される。ヘッダ(13)、(14)の各貫通孔(22)には、各伝熱管(11)の長手方向の両端部が挿入される。各貫通孔(22)は、例えば、プレス加工等によって形成される。
ヘッダ(13)、(14)はそれぞれ、各伝熱管(11)を支持する支持機能と、冷媒を各伝熱管(11)(具体的には、冷媒流路(112))に流入させる流入機能と、各伝熱管(11)(具体的には、冷媒流路(112))から流出する冷媒を集合させる集合機能とを有する。
尚、以下の説明においては、説明の便宜上、図1における左側のヘッダを第1ヘッダ(13)とし、図1における右側のへッダを第2ヘッダ(14)とする。また、ヘッダ(13)、(14)の構成は、図1に示すものに限られず、種々の構成が適用可能である。
第1ヘッダ(13)は、上端及び下端が閉じられた上下方向に延びる筒状の部材であり、第1ヘッダ(13)の外周部に開口(130)が形成される。開口(130)は、冷媒を第1ヘッダ(13)内に流入させるか、又は、第1ヘッダ(13)から冷媒を外方に流出させる機能を有する。具体的には、開口(130)は、熱交換器(1)が冷媒の蒸発器として機能する場合は、冷媒の入口となり、熱交換器(1)が冷媒の凝縮器として機能する場合は、冷媒の出口となる。
第2ヘッダ(14)は、上端及び下端が閉じられた上下方向に延びる筒状の部材であり、第2ヘッダ(14)の外周部に開口(140)が形成される。開口(140)は、冷媒を第2ヘッダ(14)内に流入させるか、又は、第2ヘッダ(14)から冷媒を外方に流出させる機能を有する。具体的には、開口(140)は、熱交換器(1)が冷媒の凝縮器として機能する場合は、冷媒の入口となり、熱交換器(1)が冷媒の蒸発器として機能する場合は、冷媒の出口となる。
尚、開口(130)及び開口(140)は、例えば、プレス加工等によって形成される。また、開口(130)及び開口(140)にはそれぞれ、冷媒が流れる配管(151)、(152)が接続される。
〈ヘッダの積層構成〉
ヘッダ(13)、(14)は、基本的に同様の構成を有する。よって、以下の説明においては、ヘッダ(13)の構成について説明し、ヘッダ(14)の構成については説明を省略する。
図3は、ヘッダ(13)の斜視図であり、図4は、ヘッダ(13)の分解斜視図である。尚、本開示においては、ヘッダ(13)の長手方向に対して垂直で且つ伝熱管(11)の長手方向に対しても垂直な方向を、ヘッダ(13)の幅方向という(略してヘッダ幅方向ということもある)。
図3及び図4に示すように、ヘッダ(13)は、主として、第1部材(20)と、第2部材(30)と、第3部材(60)とから構成される。
第1部材(20)は、ヘッダ(13)の長手方向に延びる平板部(21)に複数の貫通孔(22)が形成されることにより構成される。各貫通孔(22)には、各伝熱管(11)の長手方向の一端部が挿入される。第1部材(20)は、例えば、心材となるアルミニウム合金の表面に、ペーストろうとなる融点の低い別のアルミニウ厶合金を貼り合わせた両面クラッド材をプレス加工することにより形成される。
第2部材(30)は、複数の伝熱管(11)の長手方向の一端部と連通する複数の差し込み空間(70)を構成する。具体的には、第2部材(30)は、ヘッダ(13)の長手方向に延び且つヘッダ(13)の幅方向から各差し込み空間(70)を挟む一対の側板(31,31)と、差し込み空間(70)同士を仕切るように一対の側板(31,31)のそれぞれと接続する仕切り部(32)とを有する。一対の側板(31,31)と仕切り部(32)とは、例えばアルミニウムを押し出し成形することにより一体に形成される。第2部材(30)は、第1部材(20)の一面(各伝熱管(11)が挿入される面の反対面)に例えばろう付けによって接合される。ここで、第2部材(30)の各差し込み空間(70)と、第1部材(20)の各貫通孔(22)とはオーバーラップする。
第3部材(60)は、ヘッダ(13)の長手方向に延び且つ各貫通孔(22)を貫通した状態の各伝熱管(11)の長手方向の一端部と対向する主壁部(61)と、主壁部(61)におけるヘッダ(13)の幅方向の両端から各伝熱管(11)の長手方向に第1部材(20)まで延びる複数のカシメ用爪(62)とを有する。主壁部(61)には、配管(151)が接続される開口(130)が形成される。各カシメ用爪(62)の根元(63)は一体化されていてもよい。第3部材(60)は、例えばアルミニウムをプレス加工することにより形成される。第3部材(60)の内面側(第1部材(20)及び第2部材(30)と積層される側)には、例えば、ペーストろうとなる融点の低い別のアルミニウム合金が貼り合わされる。すなわち、第3部材(60)は、片面クラッド材から構成される。
本実施形態のヘッダ(13)においては、第3部材(60)の主壁部(61)と複数のカシメ用爪(62)の根元(63)とに囲まれた空間に第4部材(50)が配置される。第4部材(50)は、ヘッダ(13)の長手方向に延びる平板部(51)に主流路(52)が形成されることにより構成される。第4部材(50)は、例えばアルミニウムをプレス加工することにより形成される。第4部材(50)は、第3部材(60)の内面に例えばろう付けによって接合される。ここで、第4部材(50)の主流路(52)と、第3部材(60)の開口(130)とはオーバーラップする。これにより、配管(151)と主流路(52)との間で冷媒の出し入れを行うことができる。
また、本実施形態のヘッダ(13)においては、第2部材(30)と第4部材(50)との間に第5部材(40)が配置される。第5部材(40)は、ヘッダ(13)の長手方向に延びる平板部(41)に複数の貫通孔(42)が形成されることにより構成される。第5部材(40)は、例えば、心材となるアルミニウム合金の表面に、ペーストろうとなる融点の低い別のアルミニウ厶合金を貼り合わせた両面クラッド材をプレス加工することにより形成される。これにより、第5部材(40)によって、第2部材(30)における第1部材(20)の反対面と、第4部材(50)における第3部材(60)の反対面とを例えばろう付けによって接合することができる。ここで、第5部材(40)の各貫通孔(42)と、第2部材(30)の各差し込み空間(70)とはオーバーラップすると共に、第5部材(40)の各貫通孔(42)と、第4部材(50)の主流路(52)とはオーバーラップする。これにより、各伝熱管(11)と主流路(52)との間で冷媒の出し入れを行うことができる。
また、本実施形態のヘッダ(13)においては、第1部材(20)、第2部材(30)及び第5部材(40)のそれぞれにおけるヘッダ(13)の幅方向の両側部に、複数のカシメ用爪(62)が嵌まる複数の第1凹部(23)、複数の第2凹部(33)及び複数の第3凹部(43)が設けられる。ここで、複数の第1凹部(23)、複数の第2凹部(33)及び複数の第3凹部(43)はそれぞれ、複数の伝熱管(11)におけるヘッダ(13)の長手方向に隣り合う伝熱管(11)同士の間の領域に配置されてもよい。具体的には、複数の第1凹部(23)は、第1部材(20)におけるヘッダ(13)の長手方向に隣り合う貫通孔(22)同士の間の領域に配置されてもよい。また、複数の第2凹部(33)は、第2部材(30)におけるヘッダ(13)の長手方向に隣り合う差し込み空間(70)同士の間の領域、つまり、仕切り部(32)に配置されてもよい。また、複数の第3凹部(43)は、第5部材(40)におけるヘッダ(13)の長手方向に隣り合う貫通孔(42)同士の間の領域に配置されてもよい。
尚、本実施形態のヘッダ(13)において、第1部材(20)における第2部材(30)の反対側の平坦面で複数のカシメ用爪(62)がかしめられてもよい。
また、複数の第1凹部(23)、複数の第2凹部(33)及び複数の第3凹部(43)のそれぞれの深さは、複数のカシメ用爪(62)の厚さと同等であってもよいし、又は、当該厚さよりも大きくてもよい。
-実施形態の効果-
本実施形態の熱交換器(1)によると、所定の方向に沿って多段に配置される複数の伝熱管(11)と、複数の伝熱管(11)の長手方向の一端部を保持するヘッダ(13)とを備える。ヘッダ(13)は、複数の伝熱管(11)の長手方向の一端部が貫通する複数の貫通孔(22)が形成された第1部材(20)と、複数の伝熱管(11)の長手方向の一端部と連通する複数の差し込み空間(70)を構成する第2部材(30)と、複数の貫通孔(22)を貫通した状態の複数の伝熱管(11)の長手方向の一端部と対向する主壁部(61)を含む第3部材(60)とを備える。第3部材(60)は、主壁部(61)におけるヘッダ(13)の幅方向の両端から複数の伝熱管(11)の長手方向に第1部材(20)まで延びる複数のカシメ用爪(62)を有する。第1部材(20)及び第2部材(30)のそれぞれにおけるヘッダ(13)の幅方向の両側部には、複数のカシメ用爪(62)が嵌まる複数の第1凹部(23)及び複数の第2凹部(33)が設けられる。このため、ヘッダ部材をヘッダ幅方向に延伸して被カシメ部を設けることなく、第1部材(20)、第2部材(30)及び第3部材(60)等を積層してヘッダ(13)を仮固定できるので、ヘッダ(13)の幅方向寸法を抑制できる。
以上のように、本実施形態によると、複数の板状ヘッダ部材が積層されてなるヘッダ(13)において、各ヘッダ部材にカシメ用爪(62)がはまる凹部を設ける。これにより、各ヘッダ部材をかしめるための構造を確保しつつ、幅方向寸法を抑制可能なコンパクトな積層型のヘッダ(13)を提供することができる。
また、本実施形態においては、各ヘッダ部材をプレス加工及び/又は押し出し加工により形成するため、切削加工が不要となるので、ヘッダ(13)を量産性良く製造できる。
また、本実施形態のヘッダ(13)では、伝熱管(11)が挿入される第1部材(20)と、冷媒の主流路(52)が形成される第4部材(50)とが別部材に分割される。このため、伝熱管(11)の挿入性及びろう付け性を向上させることができる。また、伝熱管(11)(例えば扁平多穴管)の外殻寸法に関わらず、冷媒主流路部の外殻寸法や肉厚等を規定できるので、例えば、冷媒側伝熱面積を増やすために扁平多穴管の幅を広くしても、冷媒主流路部の外殻寸法や肉厚等を変更せずにすむ。
また、本実施形態において、カシメ用爪(62)がはまる第1凹部(23)及び第2凹部(33)が、ヘッダ(13)の長手方向に隣り合う伝熱管(11)同士の間の領域に配置されると、伝熱管(11)のヘッダ幅方向寸法を低減することなく、第1凹部(23)及び第2凹部(33)を設けることができる。
また、本実施形態において、ヘッダ(13)が、第3部材(60)の主壁部(61)とカシメ用爪(62)の根元(63)とに囲まれた空間に配置され且つ主流路(52)を構成する第4部材(50)を備えると、ヘッダ(13)を冷媒流入部又は冷媒流出部とすることができる。
また、本実施形態において、ヘッダ(13)の第1部材(20)が平板状に構成され、第1部材(20)における第2部材(30)の反対側の平坦面でカシメ用爪(62)がかしめられると、ヘッダ(13)の仮固定を簡単な治具等を用いて行えるので、組立性が向上する。
また、本実施形態において、第1凹部(23)及び第2凹部(33)のそれぞれの深さが、カシメ用爪(62)の厚さと同等か又は当該厚さよりも大きいと、ヘッダ(13)の最大幅を、第1部材(20)又は第2部材(30)の最大幅(第1凹部(23)、第2凹部(33)が形成されていない領域の幅)と等しくすることができる。
また、本実施形態において、伝熱管(11)が扁平管であると、伝熱管(11)の伝熱面積を増大させて、熱交換器の性能を向上させることができる。
〈変形例〉
前記実施形態のヘッダ(13)においては、第2部材(30)と第4部材(50)との間に第5部材(40)を配置したが、本変形例においては、第5部材(40)を配置せず、第2部材(30)と第4部材(50)とを直接接合する。
本変形例では、第4部材(50)における第2部材(30)と対向する面には、例えば、ペーストろうとなる融点の低い別のアルミニウ厶合金が貼り合わされる。すなわち、第4部材(50)は、片面クラッド材から構成される。これにより、第2部材(30)と第4部材(50)とを例えばろう付けによって接合することができる。ここで、第2部材(30)の各差し込み空間(70)と、第4部材(50)の主流路(52)とはオーバーラップする。これにより、各伝熱管(11)と主流路(52)との間で冷媒の出し入れを行うことができる。
また、本変形例では、図3に示すように、第2部材(30)の各側板(31,31)の端面と、第3部材(60)におけるカシメ用爪(62)の根元(63)の端面とが接するので、当該接触箇所付近に、ろう付け性を担保するためにろう材を塗布してもよい。
-変形例の効果-
以上に説明した本変形例によると、前記実施形態と同様の効果に加えて、第5部材(40)を配置しないことにより、ヘッダ(13)をさらにコンパクトにできる。
《その他の実施形態》
前記実施形態(変形例を含む)では、ヘッダ(13)において、第3部材(60)の主壁部(61)とカシメ用爪(62)の根元(63)とに囲まれた空間に、主流路(52)を構成する第4部材(50)を配置することにより、ヘッダ(13)を冷媒流入部又は冷媒流出部とした。しかし、これに代えて、第4部材(50)及び第5部材(40)は配置せず、第2部材(30)の各差し込み空間(70)に対して、2本以上の伝熱管(11)の長手方向端部を連通させることにより、ヘッダ(13)を冷媒折り返し部としてもよい。この場合、第2部材(30)の各差し込み空間(70)に対して、第1部材(20)の2つ以上の貫通孔(22)がオーバーラップする。また、第2部材(30)の差し込み空間(70)における第1部材(20)の反対側は、第3部材(60)の主壁部(61)によって塞がれる。また、第3部材(60)において、主壁部(61)に開口(130)は設けられず、各カシメ用爪(62)の根元(63)は一体化しなくてもよい。
また、前記実施形態(変形例を含む)では、カシメ用爪(62)がはまる第1凹部(23)及び第2凹部(33)が、ヘッダ(13)の長手方向に隣り合う伝熱管(11)同士の間の領域に配置された。しかし、例えば、ヘッダ(13)における伝熱管(11)のヘッダ幅方向両側の寸法に余裕があるような場合、第1凹部(23)及び第2凹部(33)の配置箇所は特に制限されない。
また、前記実施形態(変形例を含む)では、ヘッダ(13)を構成する第1部材(20)等を平板状に構成したが、各ヘッダ部材の形状は特に制限されない。また、ヘッダ(13)は、長手方向に複数のブロックに分けて構成してもよい。
また、前記実施形態(変形例を含む)では、第1凹部(23)及び第2凹部(33)のそれぞれの深さを、カシメ用爪(62)の厚さと同等か又は当該厚さよりも大きく設定したが、これに代えて、第1凹部(23)及び第2凹部(33)のそれぞれの深さを、カシメ用爪(62)の厚さよりも小さく設定してもよい。この場合にも、第1凹部(23)及び第2凹部(33)を設けなかった場合と比較すると、ヘッダ(13)の幅方向寸法を抑制する効果が得られる。
また、前記実施形態(変形例を含む)では、伝熱管(11)として扁平管を用いたが、これに代えて、円管等の他の管を用いてもよい。
以上、実施形態及び変形例を説明したが、特許請求の範囲の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。また、以上の実施形態、変形例、その他の実施形態は、本開示の対象の機能を損なわない限り、適宜組み合わせたり、置換したりしてもよい。さらに、以上に述べた「第1」、「第2」…という記載は、これらの記載が付与された語句を区別するために用いられており、その語句の数や順序までも限定するものではない。
本開示は、熱交換器について有用である。
1 熱交換器
11 伝熱管
111 平面部
112 冷媒流路
12 伝熱フィン
12a 切り起こし部
13 ヘッダ
130 開口
14 ヘッダ
140 開口
151 配管
152 配管
20 第1部材
21 平板部
22 貫通孔
23 第1凹部
30 第2部材
31 側板
32 仕切り部
33 第2凹部
40 第5部材
41 平板部
42 貫通孔
43 第3凹部
50 第4部材
51 平板部
52 主流路
60 第3部材
61 主壁部
62 カシメ用爪
63 根元
70 差し込み空間

Claims (6)

  1. 所定の方向に沿って多段に配置される複数の伝熱管(11)と、前記複数の伝熱管(11)の長手方向の一端部を保持するヘッダ(13)とを備えた熱交換器において、
    前記ヘッダ(13)は、
    前記複数の伝熱管(11)の長手方向の一端部が貫通する複数の貫通孔(22)が形成された第1部材(20)と、
    前記複数の伝熱管(11)の長手方向の一端部と連通する複数の差し込み空間(70)を構成する第2部材(30)と、
    前記複数の貫通孔(22)を貫通した状態の前記複数の伝熱管(11)の長手方向の一端部と対向する主壁部(61)を含む第3部材(60)とを備え、
    前記第3部材(60)は、前記主壁部(61)における前記ヘッダ(13)の幅方向の両端から前記複数の伝熱管(11)の長手方向に前記第1部材(20)まで延びる複数のカシメ用爪(62)を有し、
    前記第1部材(20)における前記ヘッダ(13)の幅方向の両側部には、前記複数のカシメ用爪(62)が嵌まる複数の第1凹部(23)が設けられ、
    前記第2部材(30)における前記ヘッダ(13)の幅方向の両側部には、前記複数のカシメ用爪(62)が嵌まる複数の第2凹部(33)が設けられることを特徴とする熱交換器。
  2. 請求項1において、
    前記複数の第1凹部(23)及び前記複数の第2凹部(33)は、前記複数の伝熱管(11)における前記所定の方向に隣り合う伝熱管(11)同士の間の領域に配置されることを特徴とする熱交換器。
  3. 請求項1又は2において、
    前記ヘッダ(13)は、前記主壁部(61)と前記複数のカシメ用爪(62)の根元(63)とに囲まれた空間に配置され且つ主流路(52)を構成する第4部材(50)をさらに備えることを特徴とする熱交換器。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1つにおいて、
    前記第1部材(20)は、平板状に構成され、
    前記第1部材(20)における前記第2部材(30)の反対側の平坦面で前記複数のカシメ用爪(62)がかしめられることを特徴とする熱交換器。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1つにおいて、
    前記複数の第1凹部(23)の深さ及び前記複数の第2凹部(33)の深さは、前記複数のカシメ用爪(62)の厚さと同等か又は当該厚さよりも大きいことを特徴とする熱交換器。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1つにおいて、
    前記複数の伝熱管(11)のそれぞれは、扁平管であることを特徴とする熱交換器。
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