JP2010251252A - セラミックメタルハライドランプ - Google Patents

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Abstract

【課題】
メタルハライドランプにおいて相反する効果である高演色性(Ra≧80)及び高効率(η≧100(lm/W))を達成する。
【解決手段】
透光性セラミックでなる発光管(1)は、略楕円面状に形成された発光部(2)の長軸方向両端側にキャピラリ(3A、3B)が角隅部のない遷移曲面(4)を介して連続的に形成され、有効長さL/有効内径Dを1.8〜2.2に設計すると共に、点灯時の発光部最冷温度が800℃以上で且つ発光部最高温度が1200℃以下となる大きさに形成されており、ハロゲン化金属として、少なくともヨウ化ツリウム、ヨウ化タリウム、ヨウ化ナトリウム及びヨウ化カルシウムが封入されると共に、ヨウ化ナトリウム及びヨウ化カルシウムを、全ハロゲン化金属に対して夫々40〜80%及び30%未満のモル比率で封入した。
【選択図】図1

Description

本発明は、オフィスや店舗等の一般照明として用いられるセラミックメタルハライドランプに関し、特に、相関色温度3000〜4500K、平均演色評価数Ra≧80、発光効率η≧100(lm/W)の高演色性、高効率が求められる場合に用いて好適である。
メタルハライドランプは、高圧ナトリウムランプや水銀ランプに比して、最も自然光に近い光が放射されるので演色性に優れており、オフィスや店舗のベース照明としても用いられている。
そして、一般には、ISO8995演色区分1B以上である平均演色評価数Ra=80以上、相関色温度は3000〜4500Kの範囲となる高演色で暖色から白色と言われる範囲の光源が使用されているが、省エネの観点から、より発光効率の高いランプが求められている。
しかしながら、高演色性と高効率は相反する効果であり、演色性を向上させれば発光効率が低下し、発光効率を高くすれば演色性が低下する。
このため、従来のメタルハライドランプは、高効率・高演色を謳っていても、効率重視型または演色性重視型のいずれかに分類されることとなる。
この場合に、一般に、平均演色評価数Ra≧80であれば高演色であると評価され(ISO8995の演色区分1B以上)、発光効率η≧100程度であれば高効率であると評価される。
例えば、特許文献1に開示されたDy−Ho−Tm系メタルハライドランプの最高データは、平均演色評価数Ra=87、発光効率η=93(lm/W)であるので、演色性重視型ということができる。
また、特許文献2に開示されたNa−Ce系メタルハライドランプは、Ceの強烈な緑色発光により平均発光効率η=123(lm/W)と優れるが、平均演色評価数Ra=60と演色性が劣るため、効率重視型ということができる(特許文献2[0049]参照)。
さらに、特許文献2[0082]には「NaI以外にも、所望のランプ特性に応じて適宜、ジスプロシウム(Dy)、ツリウム(Tm)、ホルミウム(Ho)、タリウム(Tl)等を発光物質として添加してもよい。」と記載されているが、これらの物質を加えてNa−Ce系メタルハライドランプの発光封入物質の比率を調整しても、Ceの強烈な緑色発光を抑えてRa=70以上にすることは困難であるだけでなく、発光物質としてDy、Tm、Ho、Tlを添加していくと、特許文献1のランプ特性に近づき発光効率は低下してしまう。
特開2003−187744号公報 特開2003−086130号公報
本発明が解決しようとする課題は、メタルハライドランプにおいて相反する効果である高演色性及び高効率を両立させ、具体的には、平均演色評価数Ra≧80という高演色性を維持しつつ、発光効率η≧100(lm/W)という高効率を達成することを技術的課題としている。
この課題を達成するために、本発明は、
ハロゲン化金属、水銀及び始動用希ガスを封入した発光部と、その両端に配置される一対の電極アセンブリを挿通したキャピラリとが、透光性セラミックで形成された発光管を備えたセラミックメタルハライドランプにおいて、
前記発光管は、略楕円面状に形成された前記発光部の長軸方向両端側に前記キャピラリが角隅部のない遷移曲面を介して連続的に形成され、
前記発光部の内側寸法が、その有効長さをL、有効内径をDとしたときに、1.8≦L/D≦2.2に設計されると共に、点灯時の発光部最冷温度が800℃以上で且つ発光部最高温度が1200℃以下となる大きさに形成されており、
前記ハロゲン化金属として、少なくともヨウ化ツリウム、ヨウ化タリウム、ヨウ化ナトリウム及びヨウ化カルシウムが封入されると共に、ヨウ化ナトリウム及びヨウ化カルシウムが、全ハロゲン化金属に対して夫々40〜80%及び30%未満のモル比率で封入されたことを特徴としている。
本発明のメタルハライドランプによれば、発光管に、少なくとも、ヨウ化ツリウム、ヨウ化タリウム、ヨウ化ナトリウム及びヨウ化カルシウムの4種類のハロゲン化金属が封入されている。
ハロゲン化金属のうち、ヨウ化ツリウム(TmI)、ヨウ化タリウム(TlI)及びヨウ化ナトリウム(NaI)が封入されたTm−Tl−Na系のセラミックメタルハライドランプは一般に、緑色系の発光色を呈するTmI及びTlIが発光効率を向上させており、黄色系の発光色を呈するNaIが演色性を向上させているが、全体としては、発光効率に優れる効率重視型のメタルハライドランプである。
本発明では、NaIをモル比率で40〜80%とすると同時に、ヨウ化カルシウム(CaI)を加えている。
CaIを加えることにより赤色領域の発光が増えるため、発光効率は低下する傾向にあるが、演色性は向上する。発明者の実験によれば、CaIの封入比率が30%未満であれば、発光効率の低下はわずかで、演色性向上の効果が大きいことが判明した。
そこで、CaIをモル比率で30%を上限として添加している。
また、発光管は、略楕円面状に形成された発光部の長軸方向両端側に、一対のキャピラリが角隅部のない遷移曲面を介して連続的に形成されているから、機械的強度を低下させることなく全体の肉厚を比較的薄く且つ均一にすることができ、したがって、部分的に厚肉部が形成される3ピースタイプまたは5ピースタイプとは異なり、発光部の温度分布が比較的均一になり、最冷温度も高く保持できるので壁面負荷を高くする必要がない。
また、発光部内の温度差が従来より小さくなり、その結果、ハロゲン化金属と発光部内壁面を構成する材料との化学反応速度が低く抑えられるので、ランプ寿命を伸ばすことができるという効果がある。
さらに、発光部の内側寸法が、その有効長さをL、有効内径をDとしたときに、1.8≦L/D≦2.2に設計されると共に、点灯時の発光部最冷温度が800℃以上で且つ発光部最高温度が1200℃以下となる大きさに形成されている。
発明者の実験によれば、発光部が楕円球状に形成されていても、その縦横比や大きさが発光効率及び演色性に何らかの影響を及ぼすことが判明しており、1.8≦L/D≦2.2
であり、点灯時の発光部最冷温度が800℃以上で且つ発光部最高温度が1200℃以下となる大きさに形成されていれば、そのメタルハライドランプの定格電力にかかわらず、平均演色評価数Ra≧80、発光効率η=100(lm/W)を達成することができた。
本発明に係るメタルハライドランプに用いる発光管を示す説明図。 メタルハライドランプAの全体外観図。 メタルハライドランプBの全体外観図。 メタルハライドランプCの全体外観図。 発光効率ηとL/Dの関係を示すグラフ。 平均演色評価数RaとL/Dの関係を示すグラフ。 発光管のほかの実施形態を示す説明図。
本発明は、平均演色評価数Ra≧80という高演色性を維持しつつ、発光効率η≧100(lm/W)という高効率を実現させるため、略楕円面状に形成された発光部の長軸方向両端側にキャピラリが角隅部のない遷移曲面を介して連続的に形成された発光管を備え、発光部の内側寸法が、その有効長さをL、有効内径をDとしたときに、1.8≦L/D≦2.2に設計されると共に、点灯時の発光部最冷温度が800℃以上で且つ発光部最高温度が1200℃以下となる大きさに形成されており、ハロゲン化金属として、少なくともヨウ化ツリウム、ヨウ化タリウム、ヨウ化ナトリウム及びヨウ化カルシウムが封入されると共に、ヨウ化ナトリウム及びヨウ化カルシウムを全ハロゲン化金属に対して夫々40〜80%及び30%未満のモル比率で封入した。
本発明では、以下に示す三種類のメタルハライドランプA〜Cのそれぞれについて、定格電力や封入物のモル比を変えて実験を行った。
<発光管について>
各メタルハライドランプA〜Cには、図1に示す共通の発光管1が用いられている。
発光管1は、略楕円面状に形成された発光部2の長軸方向両端側に、一対のキャピラリ3A、3Bが角隅部のない遷移曲面4を介して連続的に形成されており、発光部2には、ハロゲン化金属、水銀及び始動用希ガスが封入されている。
本例の発光管1は、発光部2とキャピラリ3A、3Bを透光性アルミナの粉末圧縮体を型取りして一体成形した所謂1ピースタイプのものを用いている。
発光部2の両端に形成されたキャピラリ3A、3Bには、電極5、5を備えた一対の電極アセンブリ6A、6Bが挿通されて、そのキャピラリ3A、3Bの両端が、電気絶縁性を有するフリットガラスなどのシール材によって気密にシールされると同時に、該シール材によって電極アセンブリ6A、6Bが、キャピラリ3A、3B内の定位置に固定されている。
発光部2の内側寸法は、その有効長さをL、有効内径をDとしたときに、1.8≦L/D≦2.2に設計されている。
有効長さLは、直管状のキャピラリ3A、3Bの内径が、発光部2に連続する遷移曲面4に移行して拡径開始する部分2A及び2B間の距離で定義され、有効内径Dは、1ピースタイプの発光管にあっては、電極間中央部の最大内径で定義される。
また、発光管1は、点灯時の発光部最冷温度が800℃以上で且つ発光部最高温度が1200℃以下となる大きさに形成されている。
発光部各部の温度は発光管の壁面負荷、透光性外管内のガス圧力、発光管材質及び発光部の寸法比(L/D)によって決まる。
ここでランプ電力P(W)を発光部2の全内面積S(cm)で除した値を「壁面負荷」と定義している。
発光部2の肉厚分布は平均肉厚の±20%以内に形成されている。
本例では、
平均肉厚tav=0.85mm
に対し、
最小肉厚tmin=0.78mm
最大肉厚tmax=0.98mm
となっており、
許容最小肉厚tav−20%=0.68mm
最大許容肉厚tav+20%=1.02mm
であるので、平均肉厚±20%の許容肉厚寸法内で形成されている。
発光管1は、略楕円面状に形成された発光部2の長軸方向両端側に、一対のキャピラリ3A、3Bが角隅部のない遷移曲面4を介して連続的に形成されているから、このように、肉厚分布を平均肉厚±20%の範囲で均一に形成することができ、発光管発光部3内の最冷温度を800℃以上に保持するために必要な管壁負荷を小さくできる。
したがって、発光部2内の温度差を従来より小さくでき、その結果、希土類金属ヨウ化物と発光部内壁面を構成する材料との化学反応速度を低く抑えてランプ寿命を伸ばすことができるという効果がある。
すなわち、発光部とキャピラリ部とを3ピースまたは5ピースの部品に分けて加工し、それらを発光管焼結時の収縮による焼ばめによって組み立てるタイプの発光管は、部品を焼ばめする際の機械的強度を確保するために、発光部の端部が発光部中央付近の1.5倍以上の厚肉になっているのが一般的である。
この場合、厚肉部の放熱が他所より大きいため、厚肉部の温度が上がりにくく、この部分の温度(発光部最冷温度)を800℃以上に維持するためには壁面負荷を高めに設定しなければならず、その結果、発光部内における温度差が大きくなる。
一方、壁面負荷が高めに設定されることにより発光部最高温度が1200℃を超えてしまい、その結果、当該高温部でハロゲン化金属と発光管内壁面を構成する材料との化学反応速度が高くなり、発光管内壁面の浸食が速まってランプ寿命が短くなるという問題を生ずる。
したがって、本発明のセラミックメタルハライドランプは、ランプ寿命を犠牲にすることなく、高効率、高演色性を実現することができる。
また、発光部2には、ハロゲン化金属として、少なくともヨウ化ツリウム(TmI)、ヨウ化タリウム(TlI)、ヨウ化ナトリウム(NaI)及びヨウ化カルシウム(CaI)が封入されると共に、ヨウ化ナトリウム(NaI)及びヨウ化カルシウム(CaI)が、全ハロゲン化金属に対して夫々40〜80%及び30%未満のモル比率で封入されている。
また、必要に応じて、ヨウ化ディスプロシウム(DyI)が全ハロゲン化金属に対して3%以下のモル比率で封入され、ヨウ化セリウム(CeI)が全ハロゲン化金属に対して5%以下のモル比率で封入されている。
<メタルハライドランプA>
メタルハライドランプAは、図2に示すように、片端に口金11を形成した外管10内に、上述した発光管1が配されると共に、電極5,5間に始動電圧を供給する非線形セラミックコンデンサなどからなる前記始動器12が配されている。
そして、口金11のステム13には支柱14、15が立設され、サポートディスク16、16が支柱15に取り付けられ、その中心に形成された挿通孔にキャピラリ3A、3Bが挿通されて発光管1が取り付け支持されると共に、このディスク16、16に透光性スリーブ17が発光部2を囲むように固定されている。
また、キャピラリ3A、3Bの端末から突出する電力供給リード7、7が夫々の支柱14、15に直接溶接するか又はニッケルリボン線18を介して溶接することにより口金11に電気的に接続されると共に、前記始動器12が当該電力供給リード7、7に電気的に接続されている。
なお、外管10内は室温状態で0.6気圧、壁面負荷は15〜25(W/cm)であり、垂直方向(図2の方向)に配置して点灯させるタイプである。
<メタルハライドランプB>
メタルハライドランプBは、図3に示すように、外管10内に発光管2及び始動器12が収納された基本構造においてメタルハライドランプAと共通し、透光性スリーブ16がなく、外管10内が真空に維持されている点で異なるのみである。メタルハライドランプAと共通する部分は同一符号を付して詳細説明を省略する。
なお、壁面負荷は17〜22(W/cm)であり、基本的に、水平方向(図3の方向)に配置して点灯させるタイプである。
<メタルハライドランプC>
メタルハライドランプCは、両端に口金21が形成された両口金形ランプであり、真空に維持された直管状の外管20内に発光管1が収納され、発光部2を囲む透光性スリーブがなく、始動器も内蔵されていないタイプである。
発光管1のキャピラリ3A、3Bの端末から突出する電力供給リード7、7が、口金21に立設された各支柱22,22に固定されたU字状の板バネで形成されたサポート金具23,23に溶接されて、口金21に電気的に接続している。
なお、壁面負荷は24〜29(W/cm)であり、基本的に、水平方向(図4の方向)に配置して、点灯させるタイプである。
<実験結果>
夫々のメタルハライドランプA〜Cにおいて、L/D=2のときの、発光部2に封入するハロゲン化金属の組成比を変化させて、平均演色評価数Ra、発光効率ηを測定した結果が表1である。
これより、いずれの場合も、平均演色評価数Ra≧80であり、ISO8995の演色区分1B以上を維持しつつ、発光効率η=100(lm/W)を達成することができた。
Figure 2010251252
また、図5及び図6は、メタルハライドランプAにおいて、L/Dが異なる発光管1に所定のモル比率でハロゲン化金属を封入した場合に、L/Dと、平均演色評価数Ra及び発光効率ηと、L/Dとの関係を示すグラフであって、図5が表1のNo.1のモル比率で封入したときの測定結果、図6が表1のNo.3のモル比率で封入したときの測定結果を示す。
これらのグラフより、少なくとも1.8≦L/D≦2.2の範囲において、平均演色評価数Ra≧80であり、発光効率η≧100(lm/W)であった。グラフ掲載は省略するが、他の例においても同様の結果が得られた。
近時曲線は、いずれもL/D=2近傍でピークとなっていることから、測定誤差などを考慮したときに、平均演色評価数Ra及び発光効率ηが両方とも高レベルに維持するためには、L/D=2の発光管1を用いるのが好ましい。
なお、上述した説明では、発光管1は1ピースタイプのものを用いたが、略楕円面状に形成された発光部の長軸方向両端側にキャピラリが角隅部のない遷移曲面を介して連続的に形成されていれば、2ピースタイプのものであってもよい。
2ピースタイプの発光管30は、図7に示すように、略半楕円面31の頂点側に角隅部のない遷移曲面32を介して一のキャピラリ33を連続的に形成した漏斗状の発光管形成用半体34を突合せ溶接して形成されている。
この場合、発光部35の有効長さLは図1の発光管1と同様、直管状のキャピラリ33の内径が、発光部35に連続する遷移曲面32に移行して拡径開始する部分35A及び35B間の距離で定義される。
有効内径Dは、突合せ溶接部36が厚肉になるので、その溶接部36における内側の膨らみがなかったとしたときの想定楕円面37における電極間中央部の最大内径で定義される。
そして、有効長さLと有効内径Dの比が、1.8≦L/D≦2.2に形成されている。
この2ピースタイプの発光管30においては、発光部35の肉厚分布が突合せ溶接部36の厚肉部を除いて算出された平均肉厚の±20%以内に形成され、厚肉部が前記平均肉厚の1〜1.5倍に形成されたものを、前記発光管1に替えてメタルハライドランプA〜Cに装着して点灯実験したところ、上記各実施例と同様に、平均演色評価数Ra≧80の高演色性と、η≧100(lm/W)の高発光効率を両立させることができた。
以上述べたように、本発明は、高演色性及び高発光効率が要求されるセラミックメタルハライドランプの用途に適用できる。
A〜C メタルハライドランプ
1 発光管
2 発光部
3A、3B キャピラリ
4 遷移曲面
6A、6B 電極アセンブリ
L 有効長さ
D 有効内径


Claims (6)

  1. ハロゲン化金属、水銀及び始動用希ガスを封入した発光部と、その両端に配置される一対の電極アセンブリを挿通したキャピラリとが、透光性セラミックで形成された発光管を備えたセラミックメタルハライドランプにおいて、
    前記発光管は、略楕円面状に形成された前記発光部の長軸方向両端側に前記キャピラリが角隅部のない遷移曲面を介して連続的に形成され、
    前記発光部の内側寸法が、その有効長さをL、有効内径をDとしたときに、1.8≦L/D≦2.2に設計されると共に、点灯時の発光部最冷温度が800℃以上で且つ発光部最高温度が1200℃以下となる大きさに形成されており、
    前記ハロゲン化金属として、少なくともヨウ化ツリウム、ヨウ化タリウム、ヨウ化ナトリウム及びヨウ化カルシウムが封入されると共に、ヨウ化ナトリウム及びヨウ化カルシウムが、全ハロゲン化金属に対して夫々40〜80%及び30%未満のモル比率で封入されたことを特徴とするセラミックメタルハライドランプ。
  2. 前記ハロゲン化金属として、ヨウ化ディスプロシウムが全ハロゲン化金属に対して3%以下のモル比率で封入された請求項1記載のセラミックメタルハライドランプ。
  3. 前記ハロゲン化金属として、ヨウ化セリウムが全ハロゲン化金属に対して5%以下のモル比率で封入された請求項1記載のセラミックメタルハライドランプ。
  4. 前記発光管が発光部の両端側に一対のキャピラリを一体成形した1ピースタイプである場合に、発光部の肉厚分布が平均肉厚の±20%以内に形成された請求項1記載のセラミックメタルハライドランプ。
  5. 前記発光管が、略半楕円面の頂点側に角隅部のない遷移曲面を介して一のキャピラリを連続的に形成した漏斗状の発光管形成半体を突合せ溶接して形成した2ピースタイプである場合に、発光部の肉厚分布が、突合せ溶接部の肉厚を除いて算出された平均肉厚の±20%以内に形成された請求項1記載のセラミックメタルハライドランプ。
  6. 前記突合せ溶接部の肉厚が、前記平均肉厚の1〜1.5倍である請求項5記載のセラミックメタルハライドランプ。

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