JP2002245971A - 高圧放電ランプ、高圧放電ランプ点灯装置および照明装置 - Google Patents

高圧放電ランプ、高圧放電ランプ点灯装置および照明装置

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JP2002245971A
JP2002245971A JP2001284810A JP2001284810A JP2002245971A JP 2002245971 A JP2002245971 A JP 2002245971A JP 2001284810 A JP2001284810 A JP 2001284810A JP 2001284810 A JP2001284810 A JP 2001284810A JP 2002245971 A JP2002245971 A JP 2002245971A
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metal pipe
discharge vessel
metal
pressure discharge
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Hisashi Honda
久司 本田
Sadao Sakaguchi
貞雄 坂口
Masazumi Ishida
正純 石田
Seiji Ashida
誠司 芦田
Shigemi Oku
重巳 奥
Takahito Kashiwagi
孝仁 柏木
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Toshiba Lighting and Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】透光性セラミックス放電容器および封着構造を
改良して、小形でありながら高い発光効率およびまたは
所望の発光色が得られるとともに、点灯方向の変化によ
る発光色変化を抑制した高圧放電ランプ、高圧放電ラン
プ点灯装置および照明装置を提供する。 【解決手段】最大径がD1の包囲部1aを備えた透光性
セラミックス放電容器1と、先端側2aが開口して透光
性セラミックス放電容器1の内部に連通して封着され基
端側2bが透光性セラミックス放電容器1の外部に露出
し、かつ封止された金属パイプ2と、基端部が金属パイ
プ2に接続し、先端部が包囲部1aの内部に突出してい
る一対の電極4、4と、放電媒体とを具備し、全長L1
で、かつ、下式を満足している。 1.5≦L1/D1≦4.5 また、好適には、金属パイプ2の透光性セラミックス放
電容器1への封着は、サーメットを主体する接合によっ
てなされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透光性セラミック
ス放電容器を備えた高圧放電ランプ、これを用いた高圧
放電ランプ点灯装置および照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】透光性セラミックスを用いたランプ電力
20W程度のメタルハライド形の小形高圧放電ランプに
関する技術が本発明者らにより開発され、たとえば特願
2000−6994号などとして特許出願されている。
この高圧放電ランプは、主な放電空間を提供する包囲部
および包囲部の両端に一体的に配設された一対の細長い
小径筒部を備えた透光性セラミックス放電容器の小径筒
部の内部に、給電導体とその先端に接合した電極とを挿
入し、フリットガラスといわれるセラミックス封止用コ
ンパウンドを用いて小径筒部と給電導体とを封着すると
ともに、透光性セラミックス放電容器の内部に発光金属
のハロゲン化物、水銀および希ガスからなる放電媒体を
封入した構造を備えている。(従来技術1) 一方、上記と異なる封止構造として、セラミック放電管
(透光性セラミックス放電容器)の端部にサーメットか
らなる閉塞体(8)と電流導体(5)としての金属パイ
プとを配設した高圧放電ランプが特開平8−25006
8号公報などに開示されている。(従来技術2) また、上記金属パイプの内部に金属棒を挿入した高圧放
電ランプが特開平10−334853号公報に開示され
ている。そして、この金属パイプ自体を加熱溶融して封
着している。(従来技術3) この従来技術3では、従
来技術2をメタルハライドランプに適用した場合、金属
ハロゲン化物が点灯中最冷部温度を形成する金属パイプ
内に凝集して、発光効率が低下するなどの問題が発生す
るのを防止すべく、金属パイプ内のコンダクタンスを低
減するために、金属棒を挿入する旨記述されている。
【0003】さらに、EP 0 982 278 A1
(特開2001−58882号公報)には、その図9お
よび図10に電極心棒が接続された金属リードと金属パ
イプとの両者を加熱溶融する技術が開示されている。ま
た、セラミックスまたはサーメットからなる第1の部材
と金属からなる第2の部材とを第1の部材に接触する主
相および第2の部材に接触する中間ガラス部材を介在さ
せることにより接合する接合体構造であって、中間ガラ
ス部材は第2の部材に接触し、かつ、第2の部材および
主相の間に存在し、主相は開口を有し、金属粉末の焼結
体製で、かつ、開口にガラス相が含浸されている多孔質
の骨格構造で構成されている旨記載されている。(従来
技術4) さらにまた、特開平10−284004号公報には、透
光性セラミック製発光管の両端をセラミックプラグで閉
塞し、セラミックプラグを貫通してモリブデン製のパイ
プを排気管として封着し、排気管の内端に電極心棒を溶
接したメタルハライドランプが記載されている。(従来
技術5)
【発明が解決しようとする課題】従来技術1は、包囲部
の長さに比較して小径筒部の長さが相対的に大きくなる
ため、小形化の際にデッドスペースが大きくなる傾向が
ある。
【0004】これに対して、従来技術2ないし4は、長
い小径筒部を必要としない点で小形化に向いているとい
えるが、これらの従来技術にはメタルハライドランプと
しての発光効率および発光色を決定するための最冷部温
度と封着構造との関連についての開示が見当たらない。
すなわち、従来技術2ないし4は、封着構造を利用して
高い最冷部温度を得る発明ではない。
【0005】本発明者は、金属パイプを用いる封止構造
について詳細な研究を行なった。その結果、本発明をな
すに至った。また、従来技術2および3は、本質的に大
きな差のないことが判明した。すなわち、従来技術2
は、金属パイプの長さに対して電極の長さが小さいた
め、金属パイプ内に隙間ができ、金属ハロゲン化物の凝
集を許容する容積が存在することになる。そこで、電極
の長さを大きくして金属パイプ内に延在させれば、従来
技術3における金属棒を挿入した場合と同様の効果が得
られる。さらに、従来技術3には、金属パイプ内に最冷
部が形成される原因あるいは条件が開示されていない。
これに対して、本発明者の調査の結果によれば、従来技
術3においても、透光性セラミックス放電容器および金
属パイプの寸法などによっては、包囲部内に最冷部が形
成される場合があり、したがって開示された技術では必
ずしも十分な発光効率を得られないし、また点灯方向変
化時の発光色変化を抑制できないことが判明した。
【0006】さらに、従来技術5は、セラミックプラグ
で透光性セラミック製の発光管を封止する構造であっ
て、本発明とは構造が全く相違しているとともに、その
解決しようとする課題も、セラミックプラグを貫通する
モリブデン製の排気管のクラック防止であって、後述す
る本発明の最冷部温度を高くして、高い発光効率を得る
のとは異なっている。また、電極は、排気管の内側面の
一部に溶接されるため、その位置が発光管の軸に対して
偏心してしまうので、排気管を太くすることはできな
い。
【0007】本発明は、透光性セラミックス放電容器お
よび封着構造を改良して、小形でありながら高い発光効
率およびまたは所望の発光色が得られるとともに、点灯
方向の変化による発光色変化を抑制した高圧放電ラン
プ、高圧放電ランプ点灯装置および照明装置を提供する
ことを目的とする。
【0008】また、本発明は、加えて寿命延長が得られ
る高圧放電ランプ、高圧放電ランプ点灯装置および照明
装置を提供することを他の目的とする。
【0009】
【課題を達成するための手段】請求項1の発明の高圧放
電ランプは、最大外径がD1の包囲部を備え、端部が開
口した透光性セラミックス放電容器と;先端側の開口部
分が透光性セラミックス放電容器の端部に封着されるこ
とによって透光性セラミックス放電容器の端部を閉塞
し、基端側が透光性セラミックス放電容器の外部に露出
しているとともに封止されている金属パイプと;基端部
が金属パイプの基端側の封止部分に接続して支持され、
先端部が透光性セラミックス放電容器の包囲部内に突出
している一対の電極と;透光性セラミックス放電容器内
に封入された放電媒体と;を具備し、全長がL1で、か
つ、下式を満足していることを特徴としている。
【0010】1.5≦L1/D1≦4.5 本発明および以下の各発明において、特に指定しない限
り用語の定義および技術的意味は次による。
【0011】<透光性セラミックス放電容器について>
「透光性セラミックス放電容器」とは、単結晶の金属酸
化物たとえばサファイヤと、多結晶の金属酸化物たとえ
ば半透明の気密性アルミニウム酸化物、イットリウム−
アルミニウム−ガーネット(YAG)、イットリウム酸
化物(YOX)と、多結晶非酸化物たとえばアルミニウ
ム窒化物(AlN)のような光透過性および耐熱性を備
えた材料からなる放電容器を意味する。なお、「透光
性」とは、放電によって発生した光を透過して外部に導
出できる程度に光透過性であることをいい、透明ばかり
でなく、光拡散性であってもよい。そして、少なくとも
包囲部が透光性を備えていればよく、要すれば包囲部以
外の付帯的構造を備えているときには、当該部分は遮光
性であってもよい。
【0012】また、透光性セラミックス放電容器の包囲
部は、放電空間を提供して点灯中電極間に生起する主と
して陽光柱を包囲するが、高周波点灯する場合における
音響的共鳴周波数をなるべく単純なモードにするために
は、その形状がほぼ真球状であるのがよい。なお、「ほ
ぼ真球状」とは、包囲部の内面が球体形状をなしている
か、これに類似する楕円球体または長円球体の形状であ
ることをいう。しかし、音響的共鳴周波数をなるべく単
純なモードにしなくてもよいなら、包囲部の形状は、上
記に限定されるものではなく、球体形状に類似しない楕
円球体、長円球体および紡錘体の形状や、円筒体の両端
が閉塞された形状など任意所望の形状を採用することが
できる。
【0013】次に、透光性セラミックス放電容器は、包
囲部の他に金属パイプが内部に挿入するか、または外側
から嵌合するための付帯的な構造、たとえば小径筒部な
どを備えていることができる。
【0014】また、透光性セラミックス放電容器を製作
するには、包囲部の他に付帯的構造を備えている場合、
包囲部の両端または一端に付帯的構造を最初から一体に
成形することができる。しかし、たとえば包囲部と、付
帯的構造とを、それぞれ別に仮焼結してから所要に接合
させて、全体を焼結することにより、一体の透光性セラ
ミックス放電容器を形成することもできる。また、筒状
部分と端板部分とをそれぞれ別に仮焼結してから接合し
て、全体を焼結することにより、一体化された包囲部を
形成することもできる。
【0015】<金属パイプについて>金属パイプは、透
光性セラミックス放電容器の端部を閉塞するとともに、
電極を支持する。すなわち、金属パイプは、先端側に開
口部分を有し、基端側が封止されている。そして、先端
側の開口部分が透光性セラミックス放電容器の端部に、
その内部と連通して封着されることによって、透光性セ
ラミックス放電容器は、その端部が閉塞されている。こ
の場合、金属パイプの先端側の開口部分は、透光性セラ
ミックス放電容器の端部の内側に挿入される態様および
外側に嵌合される態様のいずれであってもよい。これに
対して、金属パイプの基端側は、先端側の構成の如何に
かかわらず透光性セラミックス放電容器から外部に露出
している。
【0016】また、金属パイプは、上記の構造から理解
されるように、その内部が透光性セラミックス放電容器
の内部に連通した状態になるので、耐火性で、かつ、放
電媒体によって腐食しない耐腐食性であるとともに、熱
膨張率が透光性セラミックス放電容器のそれに比較的近
い金属からなるのが好適である。たとえば、モリブデ
ン、タングステンなどの耐火性金属を用いて金属パイプ
を形成することができる。
【0017】さらに、金属パイプの先端側と、透光性セ
ラミックス放電容器との間の封着構造は、自由である。
たとえば、以下に列挙する構造を適宜選択することがで
きる。 (1)透光性セラミックス放電容器の付帯構造
として小径筒部を形成して、金属パイプの先端を小径筒
部内に挿入し、その挿入部分で封着する構造 (2)金属パイプの先端を小径筒部の外側に嵌合させ、
その嵌合部分で封着する構造 (3)(2)の変形であるが、金属パイプの先端側に耐
火性金属蓋部分を形成して、当該耐火性金属蓋部分を透
光性セラミックス放電容器の端部に外側から被せて封着
することによって、当該端部を閉塞する構造 なお、(3)の構造の場合、耐火性金属蓋部分と金属パ
イプとをたとえばプレス成形により一体形成してもよい
し、耐火性金属蓋部分と金属パイプとを別体として形成
してから、溶接などにより一体化してもよい。
【0018】次に、金属パイプを透光性セラミックス放
電容器に封着するには、サーメットやサーメットおよび
セラミックス封止用コンパウンドの組み合わせなどを用
いることができる。なお、後者の構成として、たとえば
従来技術4に開示されている技術を用いることができ
る。
【0019】一方、金属パイプの基端部は、どのような
封止構造であってもよい。たとえば、金属パイプの基端
部をピンチして圧接し、かつ、溶接したり、基端部を溶
融させたりして、直接封止することができる。また、融
着金属を介して金属パイプの基端部を封止してもよい。
なお、「融着金属」とは、金属パイプに気密に融着し得
る金属をいい、特定の金属の種類を意味するものではな
いが、金属パイプの融点より低い融点を有し、高圧放電
ランプの正常な作動中の温度上昇に耐える程度の耐火性
を備え、金属パイプの熱膨張率に近い熱膨張率を有する
金属を用いるのがよい。たとえば、白金、白金およびモ
リブデンの合金などが好適である。
【0020】<一対の電極について>一対の電極は、そ
の基端部が金属パイプの基端がわの封止部分に接続して
支持され、先端部が透光性セラミックス放電容器の包囲
部内に突出している。電極の基端部を金属パイプの封止
部分に接続する構造は、どのようなものでもよい。
【0021】また、一対の電極は、電極軸部および電極
主部から構成されている。電極軸部は、細長い棒状をな
していて、電極の基端部および中間部を構成する。そし
て、タングステン、ドープドタングステン、モリブデ
ン、サーメットなどの導電性にして、かつ、耐火性の物
質を単体で、または適宜組み合わせて用いることによ
り、電極軸を構成することができる。これに対して、電
極主部は、電極軸の先端に配設されて主として陰極およ
びまたは陽極として作用する部分であり、電極の先端部
を構成する。また、電極主部は、材料にタングステン、
ドープドタングステンレニウムまたはタングステン−レ
ニウム合金などを用いて構成することができる。そし
て、電極の先端部すなわち、電極主部は、その表面積を
大きくして放熱を良好にするために、必要に応じてタン
グステンのコイルを巻装することができる。
【0022】さらに、一対の電極は、交流点灯形の場合
には対称構造とするが、直流点灯形の場合には、非対称
構造にすることができる。
【0023】<放電媒体について>放電媒体は、発光金
属のハロゲン化物、ランプ電圧形成媒体および希ガスを
たとえば以下の組み合わせで用いることができる。な
お、発光金属のハロゲン化物は、可視光を発光する発光
金属のハロゲン化物である。ランプ電圧形成媒体には、
水銀またはハロゲン化物を主体的に用いることができ
る。水銀は、下記の3.の場合に発光金属としても寄与
する。ランプ電圧形成媒体としてのハロゲン化物は、点
灯中の蒸気圧が相対的に大きくて、可視域の発光が比較
的少ない金属、たとえばAl、Fe、Zn、Sb、Mn
などのハロゲン化物が好適である。希ガスは、始動ガス
および緩衝ガスとして作用する。希ガスとしては、キセ
ノン、アルゴン、クリプトン、ネオンなどを単体でまた
は混合して用いることができる。なお、本発明におい
て、「高圧放電」とは、イオン化媒体の点灯中の圧力が
大気圧以上になる放電をいい、いわゆる超高圧放電を含
む概念である。
【0024】1.発光金属のハロゲン化物+水銀+希ガ
ス:いわゆるメタルハライドランプの構成である。
【0025】2.発光金属のハロゲン化物+ランプ電圧
形成媒体としてのハロゲン化物+希ガス:環境負荷の大
きな水銀を用いないいわゆる水銀レスのメタルハライド
ランプの構成である。
【0026】3.水銀+希ガス:いわゆる高圧水銀ラン
プの構成である。
【0027】4.希ガス:希ガスとしてXeを用いる
と、いわゆるキセノンランプの構成である。
【0028】次に、発光金属のハロゲン化物は、ハロゲ
ンとしてよう素、臭素、塩素またはフッ素のいずれか一
種または複数種を用いることができる。発光金属の金属
ハロゲン化物は、発光色、平均演色評価数Raおよび発
光効率などについて所望の発光特性を備えた可視光の放
射を得るため、さらには透光性セラミックス放電容器の
サイズおよび入力電力に応じて、既知の金属ハロゲン化
物の中から任意所望に選択することができる。たとえ
ば、ナトリウムNa、リチウムLi、スカンジウムSc
および希土類金属からなるグループの中から選択された
一種または複数種のハロゲン化物を用いることができ
る。
【0029】<その他の構成について>本発明におい
て、必須構成要件ではないが、所望により以下の構成の
一部または全部を具備することができる。
【0030】(1)始動補助導体について 一般に、透光性セラミックス放電容器の包囲部の内径を
相対的に大きくするとともに、これに対応して電極間距
離を相対的に大きくすると、高圧放電ランプの始動電圧
が上昇する傾向があるので、必要に応じて始動補助導体
を配設することにより、始動電圧を低減することができ
る。
【0031】(2)外管について 本発明の高圧放電ランプは、透光性セラミックス放電容
器が大気中に露出した状態で点灯するように構成するこ
とができる。しかし、要すれば、透光性セラミックス放
電容器を外管内に気密に収納することができる。なお、
外管を付加した場合であっても、本発明における高圧放
電ランプの全長L1は、透光性セラミックス放電容器、
金属パイプを中心とした構成部分の長さとする。なお、
外管の内面を高圧放電ランプの発光部を焦点とする反射
面とすることにより、指向性を備えた高圧放電ランプを
得ることができる。
【0032】また、小形の高圧放電ランプのための外管
の好適例として、先端に排気チップオフ部、基端にシー
ル部たとえばピンチシール部、をそれぞれ備えた外管を
用いることができる。このような構成の外管の場合、透
光性セラミックス放電容器の中に形成される発光中心と
排気チップオフ部およびシール部との間の距離を15m
m以下に規制することにより、金属パイプ部分の温度を
高く維持しやすくなる。すなわち、外管の排気チップオ
フ部およびシール部は、その他の部位に比べると、相対
的にガラスが集中して質量が大きくなり、熱容量が大き
い。そこで、金属パイプの位置を排気チップオフ部およ
びシール部から15mm以内にすることにより、金属パ
イプが排気チップオフ部およびシール部の熱の影響を受
けて温度がより高い状態に維持される。その結果、高圧
放電ランプの最冷部の温度が高くなり、高い発光効率お
よびまたは所望の発光色を得ることができる。なお、排
気チップオフ部およびシール部と金属パイプとの間の距
離は、両者間の最短距離とする。
【0033】(3)反射鏡について 本発明の高圧放電ランプは、透光性セラミックス放電容
器の最大径に対して全長が相対的に小さいから、反射鏡
を著しく小形化することができる。しかも、必要に応じ
て反射鏡と一体化することができる。この場合、透光性
セラミックス放電容器を内部に収納する外管の内面に反
射鏡を形成してもよいし、高圧放電ランプを別設の反射
鏡内に組み付けてもよい。
【0034】<本発明の作用について>本発明において
は、以上説明した構成に加えて透光性セラミックス放電
容器の包囲部の最大径D1と、高圧放電ランプの全長L
1との比L1/D1を1.5〜4.5の範囲に規定して
いることにより、最冷部温度を高く設定することが可能
になるため、高い発光効率およびまたは所望の発光色が
得られる。また、高圧放電ランプ全体の温度分布が比較
的均一化されるため、高圧放電ランプの点灯方向をたと
えば水平から下向きなどに変更したときでも、最冷部温
度の変化が小さくなるので、発光色の変化が少なくな
る。
【0035】これに対して、L1/D1が1.5未満で
あると、高温の陽光柱と透光性セラミックス放電容器の
包囲部の壁面との間の距離が大きくなるため、包囲部内
に最冷部が形成されやすくなり、しかも、その最冷部の
温度も低くなるため、発光効率および発光色変化が大き
くなる。加えて、水平点灯時には最冷部となる包囲部の
下部に余剰の放電媒体が液相となって凝集し、これが光
照射面に影を形成するので、配光が悪化するので、不可
である。
【0036】一方、L1/D1が4.5超であると、最
冷部が金属パイプ内に形成されやすくなり、しかもその
温度も低下するため、やはり発光効率が低下するととも
に、発光色変化が大きくなるので、不可である。
【0037】以上、説明した傾向は、放電容器の構成材
料である透光性セラミックスが石英ガラスに比較して熱
伝導が良好であるとともに、金属パイプも熱伝導が良好
であるため、最冷部の形成個所とその温度が、それぞれ
陽光柱からの距離、高圧放電ランプ全体に熱容量、管壁
負荷のバランスに依存し、結局L1/D1に依存するた
めであると考えることができる。なお、以上の作用、効
果は、高圧放電ランプの点灯方法たとえば点灯周波数が
高周波たとえば45kHzおよび低周波たとえば50H
zのいずれであっても変わらない。また、交流点灯およ
び直流点灯のいずれであっても変わらない。さらに、管
壁負荷が少なくとも10〜45W/cm 程度の範囲内
のいずれであっても同様の傾向を示す。
【0038】請求項2の発明の高圧放電ランプは、請求
項1記載の高圧放電ランプにおいて、全長L1が30m
m以下であることを特徴としている。
【0039】本発明は、高圧放電ランプの全長を上記の
範囲に規定していて、この範囲内にある場合に、請求項
1においてL1/D1を規定することによる効果が顕著
に得られる。
【0040】請求項3の発明の高圧放電ランプは、包囲
部を備え、端部が開口した透光性セラミックス放電容器
と;先端側の開口部分が透光性セラミックス放電容器の
端部に封着されることによって透光性放セラミックス放
電容器の端部を閉塞し、基端側が透光性セラミックス放
電容器の外部に露出しているとともに封止されている金
属パイプと;基端部が金属パイプの基端側の封止部分に
接続して支持され、先端部が透光性セラミックス放電容
器の包囲部内に突出している電極と;透光性セラミック
ス放電容器内に封入された放電媒体と;を具備し、全長
L1が30mm以下で、かつ、点灯中の最高部温度と最
冷部温度との差が400℃以内であることを特徴として
いる。
【0041】透光性セラミックス放電容器をフリットガ
ラスすなわちセラミックス封止用コンパウンドを用いて
封止する場合、フリットガラスをその転移温度、たとえ
ばSiO−Al−Dyでは700℃以下
に維持しないと、寿命中にリークの発生が顕著になる。
これは、フリットガラス部付近に形成されるため、フリ
ットガラス部の温度と最冷部温度とは連動していて、フ
リットガラス部の温度を抑えると最冷部温度も低くな
り、これに伴い発光効率も低下するからである。
【0042】一方、透光性セラミックス放電容器の動作
最高温度は、透光性セラミックスがアルミナの場合12
00℃程度であって、1300℃以上になると、昇華ま
たはクラックが発生する虞があり、十分な寿命特性が得
られない。したがって、高圧放電ランプを設計する際に
は、上記の2つの事項のバランスを考慮する必要があ
る。要するに、従来技術1のような構成においては、最
冷部温度が700℃、最高部温度が1200℃となり、
その間に約500℃の温度差を形成する必要がある。
【0043】しかしながら、全長30mm以下でランプ
電力20W程度の小形の高圧放電ランプにおいては、上
記のような温度差を付与するのが大変困難であった。す
なわち、透光性セラミックスは、石英ガラスに比べて熱
伝導率が極めて高く、素材レベルにおいて温度差を付与
しにくい。また、設計上包囲部の形状、小径筒部の長さ
寸法などで制御しようとすると、高圧放電ランプの大き
さに対する発光部の大きさの比率が小さくなってしま
い、換言すればデッドスペースが多くなるという欠点が
ある。また、上記の事情から発光効率も低くなる。さら
に、温度差が大きくなると、各部の熱応力が高くなり、
最悪の場合、クラックが発生する可能性がある。
【0044】これに対して、本発明においては、金属パ
イプを用いて電極を接続するとともに、透光性セラミッ
クス放電容器の端部を閉塞する構成で、全長が30mm
以下とし、かつ、点灯中の最高部温度と最冷部温度との
差を400℃以内に構成することにより、フリットガラ
スを用いる場合より最冷部温度を高く設定することが可
能になるので、発光効率が高くなるとともに、透光性セ
ラミックス放電容器の温度差の分布が小さくなることに
より、クラック発生確率が少なくなる。
【0045】なお、本発明において、最高部温度および
最冷部温度は、高圧放電ランプの外側部分の温度を放射
温度計により測定して求めるものとする。
【0046】本発明において、電極は、その基端部が金
属パイプの基端側の封止部分に接続して支持されてい
る。したがって、電極と金属パイプの基端部の封止と電
極の支持とを同時的に行なうことが可能になる。たとえ
ば、予め電極の基端部に金属パイプを封着するための融
着金属を固定しておき、電極を透光性セラミックス放電
容器の内部に挿入した状態にして、融着金属を金属パイ
プの基端部の開口端に配置して、溶融金属を加熱して溶
融させることにより、金属パイプの基端部の封止と電極
の支持とを同時に行なうことができる。
【0047】請求項4の発明の高圧放電ランプは、包囲
部を備え、両端部が開口した透光性セラミックス放電容
器と;先端側の開口部分が透光性セラミックス放電容器
の端部に封着されることによって透光性セラミックス放
電容器の端部を閉塞し、基端側が透光性セラミックス放
電容器の外部に露出しているとともに後記融着金属によ
り封止されている一対の融点T1の金属パイプと;融点
T2の金属からなり、金属パイプの基端部を封止してい
る融着金属と;基端部が融着金属を介して金属パイプの
基端側封止部分に接続して支持され、先端部が透光性セ
ラミックス放電容器の包囲部内に突出している一対の電
極と;透光性セラミックス放電容器内に封入された放電
媒体と;を具備し、下式を満足していることを特徴とし
ている。
【0048】T1>T2 本発明は、金属パイプの封止、ならびに電極の金属パイ
プへの接続構造の好適な構成を規定している。すなわ
ち、金属パイプの基端側は、融着金属により封止されて
いる。金属パイプの融点T1と融着金属の融点T2との
関係が上記数式の条件を満足することにより、融着金属
の金属パイプへの融着を容易、かつ、確実に行なうこと
ができる。これにより、金属パイプに突出長をなるべく
小さくしながら、融着金属による金属パイプの封止時
に、透光性セラミックス放電容器の端部、たとえば小径
筒部および金属パイプと透光性セラミックス放電容器と
の封着部の強度劣化、ならびにクラック発生を回避する
ことができる。なお、好適には、T1−T2≧500℃
の条件を満足するのがよい。すなわち、金属パイプがモ
リブデンまたはタングステンからなる場合、融着金属と
しては白金、モリブデンなどが好適である。
【0049】次に、金属パイプの基端側を融着金属によ
って封止するには、たとえば金属パイプの開口端に適当
な大きさの融着金属の塊を載置して、レーザービーム照
射などの手段により融着金属を加熱する。そうすると、
やがて融着金属の塊の周囲が溶融して、金属パイプの開
口端に付着するので、金属パイプは封止される。
【0050】一方、電極の金属パイプへの接続および支
持は、融着金属を介して行なわれている。すなわち、電
極は、その基端部が融着金属中に埋設されているなどに
より、融着金属を介して金属パイプに接続し、したがっ
て金属パイプに片持ちで支持される。このような構造の
高圧放電ランプを製造するには、たとえば最初に透光性
セラミックス放電容器の小径筒部に金属パイプを封着
し、次に電極の基端部に予め融着金属の塊を付着してか
ら、金属パイプを鉛直位置にして、その基端側の開口端
から電極を金属パイプの内部に挿入し、融着金属の塊が
金属パイプの基端側の開口端に位置した状態で、たとえ
ばレーザービームを融着金属の塊に照射してその周囲を
溶融させればよい。なお、封入ガス雰囲気中で上記の工
程を行なうことにより、金属の酸化を防止して融着が確
実になるとともに、放電媒体の封入が容易になる。
【0051】そうして、本発明によれば、金属パイプの
封止および電極の接続が容易になり、したがって高圧放
電ランプの製造が容易になる。
【0052】請求項5の発明の高圧放電ランプは、請求
項4記載の高圧放電ランプにおいて、電極の長さをL3
とし、融着金属の管軸方向の長さをL4としたとき、下
式を満足していることを特徴としている。
【0053】L3>L4 本発明は、融着金属の長さL4を電極の長さL3との比
較で規定している。すなわち、上記数式を満足する範囲
においては、融着金属の長さが電極の支持に悪影響しな
いが、融着金属の長さL4が電極の長さL3を超える
と、融着金属の溶融時に生じる融着金属の変形により、
電極が管軸から偏心したり、電極間距離が不所望に変化
してばらつきを生じたりしやすくなる。また、融着金属
が長いと、その腐食反応が黒化現象の原因などとなり、
寿命特性に支障をきたす虞がある。
【0054】本発明において、電極の長さL3は、その
基端部が融着金属の内部に埋設されている場合であって
も、融着金属から露出している部分の長さとする。
【0055】請求項6の発明の高圧放電ランプは、請求
項1ないし5のいずれか一記載の高圧放電ランプにおい
て、透光性セラミックス放電容器は、その包囲部の端部
に形成された外径をD2の小径筒部を備えており;金属
パイプは、その先端が透光性セラミックス放電容器の小
径筒部の内部に挿入されていることによって、透光性セ
ラミックス放電容器の端部を閉塞しているとともに、そ
の外径がD3であり;下式を満足することを特徴として
いる。
【0056】1.5≦D2/D3≦4.0 透光性セラミックス放電容器の端部に連通して配置され
た小径筒部は、包囲部の両端に形成されるのが一般的で
あるが、要すれば一端のみに一対の小径筒部を形成した
り、単一で大き目の小径筒部を形成したりしてもよい。
【0057】金属パイプの先端側は、小径筒部に挿入さ
れ、かつ、たとえばサーメットなどを主体とする接合層
を介して小径筒部に封止される。なお、サーメットは、
セラミックスの粉末と金属の粉末とを圧縮成形、焼結し
た複合材料で、セラミックスの耐熱性と金属の強靭性と
を兼ね備えた材料である。セラミックスとしては、透光
性セラミックスと同じか類似のセラミックスを用いるこ
とができる。また、金属としては、金属パイプと同じ金
属または類似の特性を備えた合金を用いることができ
る。
【0058】したがって、小径筒部と金属パイプとの間
にサーメットを主体とする接合層を介在させる場合に
は、両者間に傾斜構造を形成して、良好な封着が得られ
る。また、接合層として従来技術4に開示されていて前
述した複合構造を採用することができる。なお、要すれ
ば、小径筒部の端面側において上記接合層の外側をセラ
ミックス封止用コンパウンドのシールで被覆することが
できる。これにより、小径筒部と金属パイプとの封着が
補強され、気密信頼性が一層向上する。
【0059】また、本発明は、小径筒部の外径D2と金
属パイプの外径D3との関係の好適な条件を規定してい
る。すなわち、上記範囲内であれば、封着中および点灯
中における点滅の際の温度変化による熱応力が生じても
小径筒部がクラックすることがない。これに対して、D
2/D3が1.5未満であると、金属パイプに比較して
小径筒部の肉厚が相対的に小さくなり、そのため機械的
強度が不足して、小径筒部と金属パイプとの封着中や点
滅時の温度変化による熱応力で透光性セラミックス放電
容器にクラックが発生しやすくなる。
【0060】また、D2/D3が4.0を超えると、相
対的に小径筒部が肉厚になるので、封着中や始動時など
において、小径筒部の内面と外面との間の温度勾配が大
きくなり、その際に生じる熱応力が透光性セラミックス
放電容器の許容強度を超えてクラックを生じやすくな
る。
【0061】請求項7の発明の高圧放電ランプは、請求
項1ないし6のいずれか一記載の高圧放電ランプにおい
て、電極は、直径D4が0.3mm以下の電極軸および
電極軸の先端に配設された電極主部を備え、全長L3が
4mm以上であることを特徴としている。
【0062】金属パイプを用いて透光性セラミックス放
電容器を封止するとともに、電極を支持する構成におい
ては、グロー・アーク転移中には電極および金属パイプ
が、さらには金属パイプに接続する給電リード部材まで
もが電極として作用する。これを考慮して電極が適切に
構成されている必要がある。
【0063】ところが、電極の構成が不適切であると、
グロー・アーク転移時間が延長されて、グロー放電中の
イオン衝撃により金属パイプや電極のスパッタリングに
よる黒化や金属パイプの消耗によるリークの危険があ
る。本発明者の調査によると、金属パイプを備えた構成
において、グロー・アーク転移時間が延長される原因
は、電極から金属パイプへの熱伝導量増加によるもので
あると推定される。すなわち、電極先端部付近がグロー
・アーク転移温度に達し、アーク放電に移行するまでの
グロー放電において、電極から金属パイプに容易に熱が
過剰に伝導される。
【0064】本発明においては、上記の構成を具備して
いることにより、グロー放電中の熱伝導量を低減するこ
とができ、したがってグロー・アーク転移時間が延長さ
れにくくなる。
【0065】請求項8の発明の高圧放電ランプは、請求
項1ないし7のいずれか一記載の高圧放電ランプにおい
て、金属パイプは、透光性セラミックス放電容器の外部
に露出している部分の長さL2(mm)が下式を満足し
ていることを特徴としている。
【0066】1.0≦L2≦4.0 本発明は、金属パイプの透光性セラミックス放電容器か
ら外部への露出長をなるべく短くして高圧放電ランプの
小形化を図るとともに、金属パイプ光性セラミックス放
電容器からの露出長を上記の範囲に規定していることに
より、これの封止時の熱衝撃によって透光性セラミック
ス放電容器の端部たとえば小径筒部自体や金属パイプを
封着するための接合層の強度が劣化するのを抑制するこ
とができる。
【0067】これに対して、L2が1mm未満である
と、透光性セラミックス放電容器の端部たとえば小径筒
部自体や金属パイプを封着するための接合層の強度が劣
化して、最悪の場合、封着時に透光性セラミックス放電
容器にクラックを生じたり、接合層が剥離したりする問
題を生じる。また、L2が4mmを超えると、金属パイ
プ中に最冷部が形成されやすくなり、発光効率が低下し
やすい。加えて、高圧放電ランプの全長が大きくなり、
デッドスペースが増加して、小形化に支障をきたす。
【0068】請求項9の発明の高圧放電ランプは、請求
項1ないし8のいずれか一記載の高圧放電ランプにおい
て、透光性セラミックス放電容器は、少なくとも包囲部
の直線透過率が30%以上であることを特徴としてい
る。
【0069】本発明は、集光効率を一層高めることが可
能な構成を規定している。すなわち、包囲部の直線透過
率が30%以上になると、電極間のアーク寸法効果が生
じ、高度の集光が可能になる。このように高い直線透過
率は、透光性セラミックスとして、たとえばYAGを用
いることにより実現できる。
【0070】そうして、本発明によれば、一層点光源化
された高圧放電ランプを得ることができ、たとえば光フ
ァイバー照明装置用の光源として最適となる。
【0071】これに対して、透光性アルミナセラミック
スの直線透過率は15%程度であり、これを研磨するこ
とにより20%の直線透過率を得ることができるとして
も、この程度ではまだ散乱光の影響が出てしまい、高い
集光を得ることは困難である。
【0072】請求項10の発明の高圧放電ランプは、請
求項1ないし9のいずれか一記載の高圧放電ランプにお
いて、一対の電極は、一方が相対的に太い棒状体であ
り、他方が相対的に細い棒状体であるところの非対称構
造を備えていることを特徴としている。
【0073】本発明は、直流点灯に好適な電極構成を備
えた高圧放電ランプを規定している。すなわち、直流点
灯の場合、陽極は、電子の流入による電流が多く流れる
ために、高温になるので、陽極を陰極に比べて大きくし
て、一対の電極を非対称化するのが一般的である。従来
の陽極は、電極軸の先端に径の大きな陽極主部を配設す
る構造を採用している。ところが、20W程度で、全長
L1が30mm程度の小形の高圧放電ランプになると、
電極も相応に小さくなるので、一対の電極の非対称化が
困難になる。
【0074】そこで、本発明においては、陽極および陰
極をともに相対的に径の異なる棒状体により形成してい
る。すなわち、相対的に太い棒状体からなる電極を陽極
として、また相対的に細い棒状体からなる電極を陰極と
して、直流点灯することができる。直流点灯の場合、点
灯回路に降圧チョッパや昇圧チョッパを用いることがで
き、交流点灯の場合に比較すると、回路構成が簡単にな
り、しかも、小形化が可能である。
【0075】請求項11の発明の高圧放電ランプは、請
求項1ないし10のいずれか一記載の高圧放電ランプに
おいて、断面積が金属パイプの総断面積より小さくて金
属パイプから外部へ導出された給電リード部材を具備し
ていることを特徴としている。
【0076】本発明は、電極に給電するための給電リー
ド部材の金属パイプに対する熱的影響をなるべく小さく
した構成を規定している。
【0077】本発明者の検討によって、給電リード部材
を金属パイプに接続すると、両者は熱的に導通すること
になり、金属パイプの熱が給電リード部材に伝導して、
金属パイプの温度が低下するために、高圧放電ランプの
発光効率が低下することが分かった。そこで、本発明者
は、種々開発の結果、本発明をなすに至った。すなわ
ち、上記のとおりの本発明を採用することにより、金属
パイプから給電リード部材へ伝導する熱量が比較的少な
くなり、金属パイプの温度を所望の程度に高い状態に維
持して高い発光効率およびまたは所望の発光色を得るこ
とができる。なお、「金属パイプの総断面積」とは、金
属パイプの外形によりその内部に区画される部分の断面
積をいい、したがって金属パイプの肉厚とは直接関係の
ない数値である。しかし、金属パイプには放電容器の内
圧が作用することから、それに耐える肉厚の金属パイプ
を用いるのは当然であることを考慮すると、金属パイプ
の総断面積は、間接的に金属パイプの金属部分の断面積
に比例する値であることを理解できる。
【0078】請求項12の発明の高圧放電ランプは、請
求項1ないし11のいずれか一記載の高圧放電ランプに
おいて、金属パイプの透光性セラミックス放電容器の端
部から外部へ露出している部分の外面を被覆する保温体
を具備していることを特徴としている。
【0079】保温体は、熱伝導率が金属パイプのそれよ
り小さい材料であれば、どのような材質でもよいが、好
ましくはセラミックス、金属酸化物微粒子または金属粒
子の圧縮成形体または金属酸化物微粒子を主体とする塗
布膜などを用いることができる。また、保温体は、金属
パイプの露出部の全体を被覆していることは好ましいこ
とであるが、必須条件ではない。すなわち、保温体は、
金属パイプの主要部分を被覆していればよく、したがっ
て金属パイプの一部は保温体に被覆されないで、そのま
ま露出していてもよい。
【0080】透光性セラミックス放電容器の端部を金属
パイプによって閉塞するとともに、包囲部の最大外径D
1と高圧放電ランプの全長L1との関係、高圧放電ラン
プの全長L1および点灯中の最後部温度−最冷部温度の
差の関係、または金属パイプの融点T1と溶融金属の融
点T2との関係、を所定範囲にすることにより、最冷部
温度を高く維持して、高い発光効率およびまたは所望の
発光色を得ることができるが、保温体によって金属パイ
プの温度をさらに高くすることができれば、発光効率お
よび発光色の面でより一層好ましいことである。
【0081】そうして、本発明においては、上記の構成
により、金属パイプからの放熱による冷却が抑制される
ために、最冷部温度をより高い状態に維持することがで
きる。その結果、高圧放電ランプの発光効率およびまた
は発光色をより一層良好に維持することができる。
【0082】請求項13の発明の高圧放電ランプ点灯装
置において、請求項1ないし12のいずれか一記載の高
圧放電ランプと;高圧放電ランプを付勢するとともに、
始動電圧の波高値が15kVp-p以上である点灯回路
と;を具備していることを特徴としている。
【0083】たとえば自動車ヘッドライトなどに用いら
れる高圧放電ランプを瞬時再点灯するには、波高値が1
5kVp-p以上の始動電圧を印加する。ところが、透光
性セラミックス放電容器を備えた高圧放電ランプは、始
動時の熱衝撃に弱く、クラックしやすいという問題があ
る。しかし、これを克服することは可能であるが、寸法
などの制約が大きく、設計うえのマージンも少なく、用
途が限定されていた。
【0084】本発明に用いる高圧放電ランプは、電極、
金属パイプおよび透光性セラミックス放電容器間の熱伝
導が良好で温度差が形成されにくいため、点灯中の温度
分布が相対的に均一になる。これにより、高圧放電ラン
プの始動、点滅など熱的、電気的な衝撃に対する耐性が
高いことが分かった。この効果は、始動電圧の波高値が
15kVp-p以上の点灯回路との組み合わせで顕著に得
られる。
【0085】本発明において、高圧放電ランプの点灯回
路としては、既知の各種回路方式を採用することができ
る。たとえば、高周波点灯回路、低周波交流点灯回路お
よび直流点灯回路などを用いることができる。なお、始
動時に始動用のパルス電圧を発生して高圧放電ランプに
印加するイグナイタを併用することが許容される。
【0086】高周波点灯回路は、電球形蛍光ランプに組
み込まれているような蛍光ランプを高周波で点灯するの
に好適なインバータおよびインダクタを主体とする回路
方式であって、点灯周波数は20kHz超ないし200
kHz程度以下である。高周波点灯回路によれば、点灯
回路を著しく小形、かつ、軽量化することができるの
で、一般照明用の高圧放電ランプに好適である。
【0087】低周波交流点灯回路は、直流電圧を低周波
でチョッピングして得た矩形波交流で点灯する回路方式
であって、点灯周波数は一般に500Hz程度以下であ
る。低周波交流点灯回路は、始動時に定格ランプ電力の
3.5倍程度のランプ電力を入力して光束立ち上がり時
間を短縮するなど制御が容易になるので、自動車前照灯
用の高圧放電ランプに好適である。
【0088】直流点灯回路は、チョッパによって制御さ
れた直流出力を印加して点灯する回路方式である。直流
点灯回路は、直流点灯用の電極構造を備えた高圧放電ラ
ンプを用いるのが好ましいものの、高圧放電ランプの制
御が容易で、しかも、点灯回路を小形、かつ、軽量化で
きるので、自動車前照灯用および一般照明用として好適
である。
【0089】なお、要すれば、始動時または始動時およ
び始動直後の一定期間を直流点灯し、その後低周波交流
点灯に切り換える交流/直流切換形の点灯回路を採用す
ることもできる。
【0090】請求項14の発明の照明装置は、照明装置
本体と;照明装置本体に支持された請求項1ないし12
のいずれか一記載の高圧放電ランプと;高圧放電ランプ
を付勢する点灯回路と;を具備していることを特徴とし
ている。
【0091】本発明において、「照明装置」とは、高圧
放電ランプの発光を何らかの目的で用いるあらゆる装置
を含む広い概念である。たとえば、電球形高圧放電ラン
プ、照明器具、移動体用前照灯、光ファイバー用光源装
置、画像投射装置、光化学装置、指紋判別装置などに適
用することができる。なお、「照明装置本体」とは、上
記照明装置から高圧放電ランプおよび点灯回路を除いた
残余の部分をいう。また、「電球形高圧放電ランプ」と
は、高圧放電ランプと、その点灯回路とを一体化し、さ
らに受電用の口金を付設してなり、口金に適応するラン
プソケットに装着することにより、白熱電球を点灯する
ような感覚で使用することができるように構成した照明
装置を意味する。電球形高圧放電ランプを構成する場
合、高圧放電ランプの発光を所望の配光特性が得られる
ように、集光するための反射鏡を備えることができる。
さらに、高圧放電ランプの高い輝度を低減するために、
光拡散性のグローブまたはカバーを備えることができ
る。さらにまた、口金は、所望の仕様のものを用いるこ
とができる。したがって、在来の光源ランプとの代替を
図る目的の場合には、在来の光源ランプの口金と同じ口
金を採用すればよい。
【0092】さらに、照明装置が照明器具の場合、照明
器具は、点灯回路を備え高圧放電ランプを装着した構成
のものでもよいし、点灯回路を備えていなくて電球形高
圧放電ランプを装着した構成のものであってもよい。ま
た、点灯回路を備えた照明器具の場合、点灯回路は、照
明器具に配設されていてもよいし、照明器具から離間し
た位置、たとえば天井裏に配設されていてもよい。
【0093】点灯回路は、高周波または低周波の交流あ
るいは直流のいずれで高圧放電ランプを点灯する構成で
あってもよい。また、瞬時再点灯機能を備えていなくて
もよい。
【0094】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。
【0095】図1および図2は本発明の高圧放電ランプ
の第1の実施形態を示し、図1は正面断面図、製造過程
を示す正面断面図である。各図において、高圧放電ラン
プは、透光性セラミックス放電容器1、金属パイプ2、
接合層3、一対の電極4、4、融着金属5および図示さ
れない放電媒体からなる。
【0096】<透光性セラミックス放電容器1について
>透光性セラミックス放電容器1は、透光性アルミナセ
ラミックスからなり、包囲部1aおよび比較的短寸の一
対の径筒部1b、1bを備えている。包囲部1aは、ほ
ぼ真球状をなしている。小径筒部1bは、包囲部1aと
連続した曲面によってつながり、一体成形によって透光
性セラミックス放電容器1を形成している。
【0097】<金属パイプ2について>金属パイプ2
は、両端が開口し、かつ、先端側2aが小径筒部1b内
に挿入されて透光性セラミックス放電容器1の内部に連
通し、かつ、後述する接合層3により小径筒部1bの端
部の内面に封着されることによって、透光性セラミック
ス放電容器1の端部を閉塞している。また、金属パイプ
2は、その基端側2bが後述する融着金属5により封止
されているとともに、透光性放電容器1の外部に露出し
ている。
【0098】<接合層3について>接合層3は、金属パ
イプ2の外面および透光性セラミックス放電容器1の小
径筒部1bの内面との間に介在して、その両者間を封着
していて、サーメットを主体とした構成である。
【0099】<一対の電極4、4について>一対の電極
4、4は、それぞれ電極軸4aおよび電極主部4bを備
えている。電極軸4aは、棒状をなしている。電極主部
4bは、電極軸4aの先端にタングステン細線のコイル
を巻装して形成されている。また、一対の電極4、4
は、その基端部が後述する融着金属5を介して金属パイ
プ2に接続し、中間部が金属パイプ2内面から離間した
状態で金属パイプ2の長手方向に沿って延在し、先端部
が透光性セラミックス放電容器1の包囲部1a内に突出
している。
【0100】<融着金属5について>融着金属5は、金
属パイプ2の基端側に融着することによって金属パイプ
2を封止している。また、一対の電極4、4は、その基
端部が融着金属中に埋設されることによって所定の位置
に支持されている。すなわち、図2に示すように、予め
電極4の基端部5を埋設して接続した融着金属ビード5
´を用意しておく。次に、金属パイプ2を封着した透光
性セラミックス放電容器1を金属パイプ2の開口が上に
なるように鉛直にセットする。そして、金属パイプ2の
外部開口端から電極4を挿入し、金属パイプ2の開口端
に融着金属ビード5´を位置させて、YAGレーザービ
ームを融着金属ビード5´に短時間照射する。これによ
って、融着金属ビード5´の周囲が溶融して金属パイプ
2の開口端に融着して、金属パイプ2の基端側が封止さ
れる。また、同時に電極4が所定の位置に支持される。
【0101】<放電媒体について>放電媒体は、発光金
属のハロゲン化物、ランプ電圧形成媒体および希ガスか
らなり、透光性セラミックス放電容器1の内部に封入さ
れている。ランプ電圧形成媒体は、水銀または比較的蒸
気圧の高いハロゲン化物が主体的に用いられる。希ガス
は、始動ガスまたはおよび点灯初期の光束形成媒体とし
て用いられる。
【実施例1】透光性セラミックス放電容器1:包囲部1
aの最大径D1=6mm、肉厚0.5mm、全長10m
m、小径筒部1bの外径D2=2.7mm 金属パイプ2:モリブデン(融点T1が2620℃)
製、外径D3=1mm、肉厚0.15mm、基端側の突
出長L2=2.5mm、金属パイプ2の総断面積=約
0.785mm 接合層3:モリブデン粉末およびアルミナセラミックス
の粉末を焼結してなるサーメットを主体とする構成で、
多孔質に形成されていて、かつ、サーメットの孔隙内に
フリットガラスが含浸されている。
【0102】一対の電極4、4:いずれもタングステン
製、外径D4=0.2mm、全長L3=4mm、電極主
部4bのコイルが0.15mmのタングステン線4ター
ンからなる。電極間距離3mm 融着金属5:白金(融点1770℃)製、管軸方向の長
さL4=2.5mm 放電媒体:発光金属のハロゲン化物=NaI:Tl
I:DyI=70:10:20質量比、水銀=0.2
1mg、希ガス=Ne−Ar3%混合ガス、約26.7
Pa ランプ寸法;全長L1=15mm、L1/D1=2.
5、D2/D3=2.7ランプ特性:ランプ電圧75
V、ランプ電流0.25A、ランプ電力20W、管壁負
荷28W/cm なお、ランプ特性は、高圧放電ランプを直径12mmの
アルミナシリケートガラス製の外管内に封入した状態に
おいて点灯して測定したものである。
【0103】また、高圧放電ランプの水平点灯において
は、最高温度部は透光性セラミックス放電容器の包囲部
の中央部上部外面で1200℃、最冷温度部は融着金属
の外面で900℃であった。したがって、それらの温度
差は300℃であった。
【実施例2】透光性セラミックス放電容器1:実施例1
と同じ 金属パイプ2:実施例1と同じ 接合層3:実施例1と同じ 一対の電極4、4:実施例1と同じ 融着金属5:実施例1と同じ 放電媒体:発光金属のハロゲン化物=NaI:Tl
I:DyI=70:10:20質量比、ZnI
0.4mg、希ガス=Xe、約100kPa ランプ寸法;実施例1と同じ ランプ特性:ランプ電圧40V、ランプ電流0.52
A、ランプ電力20W、ランプ効率70lm/W なお、本実施例は、いわゆる水銀レスの高圧放電ランプ
であり、ランプ特性は、高圧放電ランプを直径12mm
のアルミナシリケートガラス製の外管内に封入した状態
において点灯して測定したものである。
【0104】次に、高圧放電ランプの全長L1および透
光性セラミックス放電容器の包囲部の最大径D1を変化
させたときの発光効率および点灯方向を水平点灯から下
向き(口金上部)点灯に変えたときの色温度の変化を測
定した結果を表1に示す。
【0105】
【表1】 No. L1/D1 L1(mm) D1(mm) 発光効率(lm/W) 色温度差(K) 1 1.0 15 15 32 −560 2 1.5 15 10 65 −150 3 2.5 15 6 78 −80 4 3.0 15 5 81 −70 5 3.5 15 4.3 80 −80 6 4.0 15 3.8 78 −120 7 4.5 15 3.3 62 −150 8 5.0 15 3.0 55 −300 なお、No.1においては、水平点灯時に透光性セラミ
ックス放電容器の包囲部の下部に放電媒体が凝集した。
【0106】表1から理解できるように、L1/D1が
1.5〜4.5の範囲において発光効率が高く、点灯方
向を変化させたときの色温度の変化が少ない。
【0107】また、金属パイプの露出部分の長さ(露出
長)L2を変化させたときの発光効率を表2に示す。
【0108】
【表2】 No. L2(mm) 温度差(℃) 最高部温度(℃) 最冷部温度(℃) 発光効率(lm/W ) 1 2.5 300 1200 900 65 2 5.0 490 1200 710 54 3 7.0 550 1200 650 46 表2において、資料No.2、3に示すように、温度差
が大きいと発光効率が低下することが理解できる。
【0109】さらに、電極の直径D4(電極直径)およ
び電極の長さL3(電極長)を変えたときのグロー・アー
ク転移時間(転移時間)および点滅100回後の黒化を
測定した結果を表3に示す。なお、黒化は視感評価によ
る。また、転移時間は、後述する小形の高周波インバー
タを主体とする点灯回路により始動、点灯した場合にお
けるデータである。
【0110】
【表3】 No. 電極直径(mm) 電極長(mm) 転移時間(秒) 黒化 1 0.2 4 2.5 殆どなし 2 0.3 3 2.8 殆どなし 3 0.4 3 4.8 黒化 4 0.2 2 2.6 黒化 表3において、No.4は、電極の熱容量がNo.1よ
り小さいので、グロー・転移時間は短いが、黒化が顕著
であり、その理由が不明であるが、(1)、(2)はと
もに良好であった。
【0111】さらにまた、始動電圧の波高値が15kV
p-p以上の点灯回路を用いて本発明による高圧放電ラン
プについて比較例と一緒に以下の要領で点滅試験をした
結果を表4に示す。すなわち、本発明による高圧放電ラ
ンプは、図1に示す実施形態とほぼ同様であるが、定格
ランプ電力が25Wである。これに対して、比較例は、
透光性セラミックス放電容器がその包囲部の最大径が本
発明によるのと同一の6mm、小径筒部の内径が0.8
mm、その全長が15mmである。給電導体は直径0.
65mmのニオブ、セラミックス封止用コンパウンドは
SiO−Al −Dy系である。
【0112】点滅は、10秒点灯、5秒消灯、突入電流
1.8Aである。なお、表中、○は問題なし、×は不
点、それぞれ示す。
【0113】
【表4】 No. 始動電圧(kV) 本発明 比較例 1 10 ○ ○ 2 15 ○ ○ 3 20 ○ × 4 25 ○ × 5 30 ○ × 表4から理解できるように、本発明においては瞬時再点
灯においても問題がない。
【0114】以下、図3ないし図8を参照して本発明の
他の実施形態について説明する。なお、図中、図1と同
一部分については同一符号を付して説明を省略する。
【0115】図3は、本発明の高圧放電ランプの第2の
実施形態を示す正面断面図である。
【0116】本実施形態は、金属パイプ2が耐火性金属
蓋2cを一体成形により備えている。耐火性金属蓋2c
は、その周縁に一体のスカート部2c1を有している。
そして、金属パイプ2は、スカート部2c1を用いてそ
の耐火性金属蓋2cの部分を透光性セラミックス放電容
器1の小径筒部1bの端部に外側から嵌合し、かつ、接
合層3により封着することにより、透光性セラミックス
放電容器1の端部を閉塞している。
【0117】図4は、本発明の高圧放電ランプの第3の
実施形態を示す正面断面図である。
【0118】本実施形態は、一対の電極4A、4Bが非
対称構造をなしていて、直流点灯用として好適な構成を
備えている点で異なる。すなわち、一方の電極4Aは、
直径0.6mmの棒状体であり、直流点灯において陽極
として用いる。これに対して、他方の電極4Bは、直径
0.15mmの棒状体であり、同じく陰極として用い
る。
【0119】図5および図6は、本発明の高圧放電ラン
プの第4の実施形態を示し、図5は一部切欠正面断面
図、図6は一部切欠平面図である。本実施形態は、保温
体6および給電リード部材7を備えている点で異なる。
すなわち、保温体6は、アルミナセラミックスの円筒体
からなり、金属パイプ2の小径筒部1bから外側へ露出
している部分に緩く嵌合している。給電リード部材7
は、タンタルワイヤからなり、その先端部で金属パイプ
の基端部に溶接している。なお、給電リード部材7の断
面積は、金属パイプの総断面積より小さくなっている。
【0120】図7は、本発明の高圧放電ランプの第5の
実施形態を示す断面図である。本実施形態は、高圧放電
ランプが付帯構造として外管OBを備えている点で異な
る。すなわち、本実施形態の高圧放電ランプは、発光管
IB、第1および第2の給電リード部材RC1、RC
2、第1および第2の接続導体CC1、CC2、ゲッタ
GT、外管OB、ならびに第1および第2の外部導入線
OW1、OW2から構成されている。
【0121】<発光管IBについて>発光管IBは、図
1に示す高圧放電ランプと同一構造であるが、外管OB
内に収納される関係で発光管と称している。
【0122】<第1および第2の給電リード部材RC
1、RC2について>第1および第2の給電リード部材
RC1、RC2は、幅2mm、厚さ0.1mm、断面積
0.2mmのリボン状をなしたタンタル製の導体であ
る。第1の給電リード部材RC1は、その一端が図にお
いて上部の金属パイプ2に溶接されている。第2の給電
リード部材RC2は、その一端が図において下部の金属
パイプ2に溶接されている。
【0123】<第1および第2の接続導体CC1、CC
2について>第1の接続導体CC1は、直径0.3mm
のモリブデン製の導体からなり、その先端が後述する外
管OBの頂部の排気チップオフ部etに係止し、中間部
に第1の給電リード部材RC1の他端が溶接されてい
る。第2の接続導体CC2は、同様にモリブデン線から
なり、その先端が第2の給電リード部材RC2の他端に
溶接されている。
【0124】そうして、発光管IBは、第1および第2
の給電リード部材RC1、RC2、ならびに第1および
第2の接続導体CC1、CC2により支持されている。
【0125】<ゲッタGTについて>ゲッタGTは、Z
rAl合金からなり、第1の接続導体CC1に溶接によ
り支持されている。
【0126】<外管OBについて>外管OBは、アルミ
ナシリケートガラスからなる硬質ガラス製のT形バルブ
からなり、基端にピンチシール部psが、先端に排気チ
ップオフ部etが、それぞれ形成され、内部が排気され
て10−2Pa程度の低真空状態になっている。ピンチ
シール部psは、T形バルブの開口端を加熱して軟化状
態のときにピンチして形成する。排気チップオフ部et
は、外管OBを封止した後に外管OBの内部を排気して
排気管(図示しない。)を封し切った跡である。
【0127】<第1および第2の外部導入線OW1、O
W2について>第1および第2の外部導入線OW1、O
W2は、第1および第2の接続導体CC1、CC2が外
管OBのピンチシール部psから気密に導出されること
により構成されている。
【0128】<ランプ寸法について> 外管OB:全長36mm、外径12mm 発光中心から排気チップオフ部etおよびピンチシール
部psの、それぞれ内端までの距離13mm 図8は、本発明の高圧放電ランプの第6の実施形態を示
す一部中央断面正面図である。本実施形態は、外管OB
を備えた高圧放電ランプHPLに反射鏡Mおよび口金B
を一体化している点で異なる。すなわち、反射鏡Mは、
開口径が35mmで、基体GB、反射膜MRFおよび前
面カバーFGを備えて構成されている。基体GBは、ガ
ラス成形によりほぼ椀状に形成されている。反射膜MR
Fは、基体GBの内面に多層干渉膜からなるダイクロイ
ックミラーにより形成されている。前面カバーFGは、
平坦な透明ガラス板からなり、基体GBの前面に接着さ
れている。
【0129】口金Bは、EZ10形ねじ口金からなり、
支持基体Baおよび口金シェルBbを備えている。支持
基体Baは、磁器製で、反射鏡Mの基体GBの頂部から
突出した筒部(図示しない。)が内部に嵌合した状態で
無機質接着剤により固着している。口金シェルBbは、
支持基体Baの下端に加締めによって固着するととも
に、外部導入線OR1、OR2がそのセンターコンタク
トおよび口金シェルに接続している。
【0130】高圧放電ランプHPLは、その透光性セラ
ミックス放電容器1の包囲部1aの軸方向の中心が反射
鏡Mの焦点位置に位置している。
【0131】そうして、高圧放電ランプは、その発光中
心距離35mm、全長50mmである。
【0132】次に、図9ないし図11を参照して本発明
の高圧放電ランプ点灯装置の第1ないし第3の実施形態
を説明する。
【0133】図9は、本発明の高圧放電ランプ点灯装置
の第1の実施形態を示す回路図である。本実施形態は、
その点灯回路が高周波点灯回路方式を採用している。す
なわち、ハーフブリッジ形高周波インバータを主体とす
る蛍光ランプ用の点灯回路手段に類似の回路を用いてい
る。図において、ASは交流電源、fは過電流ヒュー
ズ、NFはノイズフィルタ、RDは整流化直流電源、H
FIは高周波インバータ、LCは負荷回路である。以
下、各構成要素について説明する。
【0134】交流電源ASは、商用100V電源であ
る。
【0135】過電流ヒューズfは、配線基板に一体に形
成したパターンヒューズであり、過電流が流れた際に溶
断して回路が焼損しないように保護する。
【0136】ノイズフィルタNFは、インダクタL1お
よびコンデンサC1からなり、高周波インバータの動作
に伴って発生する高周波を電源側に流出しないように除
去する。
【0137】整流化直流電源RDは、ブリッジ形整流回
路BRおよび平滑コンデンサC2からなり、ブリッジ形
整流化色BRの交流入力端がノイズフィルタNFおよび
過電流ヒューズfを介して交流電源Aに接続し、また直
流出力端が平滑コンデンサC2の両端に接続していて、
平滑化直流を供給する。
【0138】高周波インバータHFIは、ハーフブリッ
ジ形インバータからなり、第1および第2のスイッチン
グ手段Q1、Q2、ゲートドライブ回路GD、始動回路
STおよびゲート保護回路GPを備えて構成されてい
る。
【0139】第1のスイッチング手段Q1は、Nチャン
ネル形MOSFETからなり、そのドレインが平滑コン
デンサC2のプラス側に接続している。第2のスイッチ
ング手段Q2は、Pチャンネル形MOSFETからな
り、そのソースが第1のスイッチング手段Q1のソース
に接続し、ドレインが平滑コンデンサC2のマイナス側
に接続している。したがって、第1および第2のスイッ
チング手段Q1、Q2は、順方向に直列接続されて、そ
の両端が整流化直流電源RDの出力端間に接続している
ことになる。
【0140】ゲートドライブ回路GDは、帰還回路FB
C、直列共振回路SOCおよびゲート電圧出力回路GO
からなる。帰還手段FBCは、後述する限流インダクタ
L2に磁気結合している補助巻線からなる。直列共振回
路SOCは、インダクタL3およびコンデンサC3の直
列回路からなり、その両端は帰還手段FBCに接続して
いる。ゲート電圧出力手段GOは、直列共振回路SOC
のコンデンサC3の両端に現れる共振電圧をコンデンサ
C4を介して取り出すように構成されている。そして、
コンデンサC4の一端は、コンデンサC3とインダクタ
L3との接続点に接続し、コンデンサC4の他端は第1
および第2のスイッチング手段Q1、Q2のそれぞれの
ゲートに接続している。さらに、コンデンサC3の他端
が第1および第2のスイッチング手段Q1、Q2のソー
スに接続している。その結果、コンデンサC3の両端に
現れた共振電圧は、ゲート電圧出力回路GOを介して第
1および第2のスイッチング手段Q1、Q2のゲート・
ソース間に印加される。
【0141】始動回路STは、抵抗器R1、R2、R3
からなる。抵抗器R2は、その一端が平滑コンデンサC
2のプラス側に接続し、他端が第1のスイッチング手段
Q1のゲートに接続しているとともに、抵抗器R2の一
端およびゲートドライブ回路GDのゲート電圧出力回路
GOのゲート側の出力端すなわちコンデンサC4の他端
に接続している。抵抗器R2の他端は、直列共振回路S
OCのインダクタL3および帰還回路FBCの接続点に
接続している。抵抗器R3は、その一端が第1および第
2のスイッチング手段Q1、Q2の接続点すなわちそれ
ぞれのソースおよびゲート電圧出力回路GOのソース側
に接続し、他端が平滑コンデンサC2のマイナス側に接
続している。
【0142】ゲート保護回路GPは、一対のツェナーダ
イオードを逆直列接続してなり、ゲート電圧出力回路G
Oに並列接続している。
【0143】負荷回路LCは、高圧放電ランプHPL、
限流インダクタL2および直流カットコンデンサC5の
直列回路と、高圧放電ランプHPLに並列接続した共振
コンデンサC6とからなり、一端が第1および第2のス
イッチング手段Q1、Q2の接続点に、他端が第2のス
イッチング手段Q2のドレインに接続している。高圧放
電ランプHPLは、図1に示す構成を備えている。限流
インダクタL2と共振コンデンサC6とは、直列共振回
路を形成する。なお、直流カットコンデンサC5は、容
量が大きいので、直列共振に大きくは影響しない。
【0144】Q2のドレイン・ソース間に接続されたコ
ンデンサC7は、第2のスイッチング手段Q2のスイッ
チング中の負荷を軽減する。
【0145】そうして、高周波インバータHFIの動作
周波数は150kHzであり、高圧放電ランプHPLは
音響的共鳴現象を生じることなく良好に始動し、点灯し
た。
【0146】図10は、本発明の高圧放電ランプ点灯装
置の第2の実施形態を示す回路図である。本実施形態
は、その点灯回路が低周波交流点灯回路方式を採用して
いる。図において、図9と同一部分については同一符号
を付して説明は省略する。DCは直流電源、BUTは昇
圧チョッパ、FBIはフルブリッジ形インバータ、IG
はイグナイタである。
【0147】直流電源DCは、たとえば自動車のバッテ
リーからなる。
【0148】昇圧チョッパBUTは、本体回路部aおよ
び制御部bから構成されていて、その入力端が平滑コン
デンサC2を経由して直流電源DCに接続している。本
体回路部aは、両端が直流電源DCの両極管に接続する
インダクタおよびスイッチング手段の直列回路と、上記
スイッチング手段に対して並列接続したダイオードおよ
び平滑コンデンサの直列回路とによって構成されてい
る。そして、上記平滑コンデンサの両端間に昇圧された
直流電圧が出力される。
【0149】制御部bは、出力電圧検出部VD、出力電
流検出部CDおよびドライブ信号発生回路DSG1によ
り構成されている。出力電圧検出部VDは、高圧放電ラ
ンプHPLのランプ電圧に相当する出力電圧を検出し
て、ドライブ信号発生回路DSG1を制御する。出力電
流検出部CDは、高圧放電ランプHPLのランプ電流に
相当する出力電流を検出して、ドライブ信号発生回路D
SG1を制御する。その結果、ドライブ信号発生回路D
SG1から発生するドライブ信号は、高圧放電ランプH
PLのランプ電力に投入されるランプ電力を一定にする
ようにPWM制御され、スイッチング手段のオン、オフ
のタイミングを制御する。
【0150】フルブリッジ形インバータFBIは、本体
回路部cと、制御部dとから構成されていて、その入力
端が昇圧チョッパBUTの出力端に接続している。本体
回路部aは、ブリッジ回路の4辺にそれぞれスイッチン
グ手段Q1〜Q4を図示極性に挿入してなる。なお、ス
イッチング手段Q1〜Q4は、MOSFETからなり、
逆並列接続したダイオードは、MOSFETの逆整流特
性を示す。制御部dは、ドライブ信号発生回路DSG2
および反転回路IBからなる。インバータIBは、スイ
ッチング手段Q2、Q4のゲートに印加するドライブ信
号の極性を反転する。その結果、スイッチング手段Q
1、Q3とQ2、Q4とが低周波で交互にオン、オフす
るので、高圧放電ランプHPLには矩形波の低周波交流
電圧が印加される。
【0151】イグナイタIGは、フルブリッジ形インバ
ータFBIの低周波交流出力を入力して始動パルスを発
生し、始動時に高圧放電ランプHPLに印加する。
【0152】そうして、高圧放電ランプHPLが低周波
交流点灯されるようになっている。昇圧チョッパBUT
の制御部bは、時間的な制御パターンが予め組み込まれ
たマイコンが内蔵されていて、たとえば点灯直後には高
圧放電ランプHPLに定格ランプ電流の3倍以上のラン
プ電流を昇圧チョッパBUTから出力し、その後時間の
経過とともに徐々にランプ電流を絞っていき、やがて定
格ランプ電流にするように制御する。また、制御部b
は、そのドライブ信号発生回路DSG1にランプ電流と
ランプ電圧との検出信号が帰還入力されることにより、
定電力制御信号を発生して、昇圧チョッパBUTが高圧
放電ランプHPLを定ランプ電力制御する。 なお、昇
圧チョッパBUTのインダクタLは、高圧放電ランプH
PLに対して限流インダクタとしも作用する。
【0153】図11は、本発明の高圧放電ランプ点灯装
置の第3の実施形態を示す回路図である。本実施形態
は、その点灯回路が直流点灯回路方式を採用している。
図において、図10と同一部分については同一符号を付
して説明は省略する。本実施形態において、高圧放電ラ
ンプHPLおよびイグナイタIGには、図10における
のと同様な構成の昇圧チョッパBUTの直流出力電圧が
直接印加される。したがって、高圧放電ランプHPL
は、直流点灯する。
【0154】そうして、高圧放電ランプを直流点灯する
と、点灯直後から所要の光束を発生する。これにより、
自動車用前照灯として必要な電源投入後1秒後に定格に
対して光束25%、4秒後に光束80%の点灯を実現す
ることができる。
【0155】また、直流−交流変換回路が不要になるた
め、交流点灯に比較して約30%コスト低減が可能であ
る。また、重量で15%軽減できる。これに伴い点灯回
路が安価になる。
【0156】図12本発明の照明装置の一実施形態とし
てのスポットライトを示す正面図である。図において、
本実施形態のスポットライトは、スポットライト本体1
1および反射鏡付の高圧放電ランプHPLからなる。
【0157】スポットライト本体11は、主としてライ
ティングダクト取付部11a、アーム11b、灯体11
cを備えて構成されている。ライティングダクト取付部
11aは、図示しないライティングダクトに着脱可能に
取り付けられてスポットライトを吊持するとともに、内
部に点灯回路(図示しない。)を収納していて、ライテ
ィングダクトから受電する。アーム11bは、基端がラ
イティングダクト取付部11aに固定されている。灯体
11cは、前面が開口した容器状をなし、アーム11b
の先端に垂直面内において俯仰自在および水平面内で回
動可能に枢着されているとともに、内部にねじ込み形ラ
ンプソケット(図示しない。)収納している。
【0158】高圧放電ランプHPLは、図8に示すのと
同一仕様である。
【0159】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、最大外径がD
1の包囲部を備え、端部が開口した透光性セラミックス
放電容器と、先端側の開口部分が透光性セラミックス放
電容器の端部に封着されることによって透光性セラミッ
クス放電容器の端部を閉塞し、基端側が透光性セラミッ
クス放電容器の外部に露出しているとともに封止されて
いる金属パイプと、基端部が金属パイプの基端側の封止
部分に接続して支持された一対の電極と、放電媒体とを
具備し、全長がL1で、かつ、下式を満足していること
により、全体が小形化されるとともに、最冷部温度を高
く設定することが可能であるため、高い発光効率および
所望の発光色が得られ、しかも、温度分布が比較的均一
化されて点灯方向が変化しても発光色の変化が少ない高
圧放電ランプを提供することができる。
【0160】1.5≦L1/D1≦4.5 請求項2の発明によれば、加えて全長が30mm以下で
あることにより、L1/D1を規定することによる効果
が顕著に得られる高圧放電ランプを提供することができ
る。
【0161】請求項3の発明によれば、包囲部を備え、
端部が開口した透光性セラミックス放電容器と、先端側
の開口部分が透光性セラミックス放電容器の端部に封着
されることによって透光性セラミックス放電容器の端部
を閉塞し、基端側が透光性セラミックス放電容器の外部
に露出しているとともに封止されている金属パイプと、
基端部が金属パイプの基端側の封止部分に接続して支持
された電極と、放電媒体とを具備し、全長L1が30m
m以下で、かつ、点灯中の最高部温度と最冷部温度との
差が400℃以内であることにより、発光効率およびま
たは所望の発光色が得られるとともに、透光性セラミッ
クス放電容器のクラック発生が少ない高圧放電ランプを
提供することができる。
【0162】請求項4の発明によれば、包囲部を備え、
両端部が開口した透光性セラミックス放電容器と、先端
側の開口部分が透光性セラミックス放電容器の端部に封
着されることによって透光性セラミックス放電容器の端
部を閉塞し、基端側が透光性セラミックス放電容器の外
部に露出しているとともに後記融着金属により封止され
ている一対の融点T1の金属パイプと、融点T2の金属
からなり、金属パイプの基端部を封止している融着金属
と、基端部が融着金属を介して金属パイプの基端側の封
止部分に接続して支持された一対の電極と、放電媒体と
を具備し、下式を満足していることにより、金属パイプ
の封止および電極の接続が容易、かつ、確実になり、製
造が容易な高圧放電ランプを提供することができる。
【0163】T1>T2 請求項5の発明によれば、加えて電極の長さL3と、融
着金属の管軸方向の長さL4とが下式を満足しているこ
とにより、電極間距離の不所望なばらつきが少なくなる
とともに、黒化による寿命特性の低下が少ない高圧放電
ランプを提供することができる。
【0164】L3>L4 請求項6の発明によれば、加えて透光性セラミックス放
電容器がその包囲部の端部に形成された外径がD2の小
径筒部を備えており、金属パイプがその先端を透光性セ
ラミックス放電容器の小径筒部の内部に挿入されて封着
されていることによって、透光性セラミックス放電容器
の端部を閉塞しているとともに、その外径がD3であ
り、下式を満足することにより、熱応力による小径筒部
のクラックが生じにくい高圧放電ランプを提供すること
ができる。
【0165】1.5≦D2/D3≦4.0 請求項7の発明によれば、加えて電極は、直径D4が
0.3mm以下の電極軸および電極軸の先端に配設され
た電極主部を備え、全長L3が4mm以上であることに
より、グロー・アーク放電中の熱伝導量を少なくしてグ
ロー・アーク転移が延長されにくい高圧放電ランプを提
供することができる。
【0166】請求項8の発明によれば、加えて金属パイ
プは、透光性セラミックス放電容器の外部に露出してい
る部分の長さL2(mm)が下式を満足していることに
より、金属パイプの封止時の熱衝撃で透光性セラミック
ス放電容器の端部の強度が劣化しにくい高圧放電ランプ
を提供することができる。
【0167】1.0≦L2≦4.0 請求項9の発明によれば、加えて透光性セラミックス放
電容器の直線透過率が30%以上であることにより、よ
り一層点光源化されるので、集光が容易な高圧放電ラン
プを提供することができる。
【0168】請求項10の発明によれば、加えて一対の
電極が、そ一方が相対的に太い棒状体であり、他方が相
対的に細い棒状体であるところの非対称構造を備えてい
ることにより、直流点灯が可能でありながら構造が簡単
な高圧放電ランプを提供することができる。
【0169】請求項11の発明によれば、加えて断面積
が金属パイプの断面積より小さくて金属パイプから外部
へ導出された給電リード部材を具備していることによ
り、金属パイプから給電リード部材へ伝導する熱量が比
較的少なくなり、金属パイプの温度を所望の程度に高い
状態に維持して高い発光効率または所望の発光色を得る
高圧放電ランプを提供することができる。
【0170】請求項12の発明によれば、加えて金属パ
イプの透光性セラミックス放電容器の端部から外部へ露
出している部分の外面を被覆する保温体を具備している
ことにより、金属パイプからの放熱による冷却が抑制さ
れるために、温度を高い状態に維持することができ、高
圧放電ランプの発光効率およびまたは発光色をより一層
良好に維持する高圧放電ランプを提供することができ
る。
【0171】請求項13の発明によれば、請求項1ない
し12の高圧放電ランプと、始動電圧の波高値が15k
Vp-p以上の点灯回路とを具備していることにより、高
圧放電ランプの始動、点滅などの熱的、電気的な衝撃に
対する耐性が高い高圧放電ランプ点灯装置を提供するこ
とができる。
【0172】請求項14の発明によれば、請求項1ない
し12の効果を有する照明装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高圧放電ランプの第1の実施形態を示
す正面断面図
【図2】同じく製造過程を示す正面断面図
【図3】本発明の高圧放電ランプの第2の実施形態を示
す正面断面図
【図4】本発明の高圧放電ランプの第3の実施形態を示
す正面断面図
【図5】本発明の高圧放電ランプの第4の実施形態を示
す一部切欠正面断面図
【図6】同じく一部切欠平面図
【図7】本発明の高圧放電ランプの第5の実施形態を示
す正面図
【図8】本発明の高圧放電ランプの第6の実施形態を示
す一部中央断面正面図
【図9】本発明の高圧放電ランプ点灯装置の第1の実施
形態を示す回路図
【図10】本発明の高圧放電ランプ点灯装置の第2の実
施形態を示す回路図
【図11】本発明の高圧放電ランプ点灯装置の第3の実
施形態を示す回路図
【図12】本発明の照明装置の一実施形態としてのスポ
ットライトを示す正面図
【符号の説明】
1…透光性セラミックス放電容器 1a…包囲部 1b…小径筒部 2…金属パイプ 2a…先端側 2b…基端側 3…接合層 4…電極 4a…電極軸 4b…電極主部 5…融着金属
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年11月6日(2001.11.
6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】の欄の段落番号
【0002】
【従来の技術】透光性セラミックスを用いたランプ電力
20W程度のメタルハライド形の小形高圧放電ランプに
関する技術が本発明者らにより開発され、たとえば特願
2000−6994号などとして特許出願されている。
この高圧放電ランプは、主な放電空間を提供する包囲部
および包囲部の両端に一体的に配設された一対の細長い
小径筒部を備えた透光性セラミックス放電容器の小径筒
部の内部に、給電導体とその先端に接合した電極とを挿
入し、フリットガラスといわれるセラミックス封止用コ
ンパウンドを用いて小径筒部と給電導体とを封着すると
ともに、透光性セラミックス放電容器の内部に発光金属
のハロゲン化物、水銀および希ガスからなる放電媒体を
封入した構造を備えている。(従来技術1) 一方、上記と異なる封止構造として、セラミック放電管
(透光性セラミックス放電容器)の端部にサーメットか
らなる閉塞体(8)と電流導体(5)としての金属パイ
プとを配設した高圧放電ランプが特開平8−25006
8号公報などに開示されている。(従来技術2) また、上記金属パイプの内部に金属棒を挿入した高圧放
電ランプが特開平10−33485号公報に開示され
ている。そして、この金属パイプ自体を加熱溶融して封
着している。(従来技術3) この従来技術3では、従
来技術2をメタルハライドランプに適用した場合、金属
ハロゲン化物が点灯中最冷部温度を形成する金属パイプ
内に凝集して、発光効率が低下するなどの問題が発生す
るのを防止すべく、金属パイプ内のコンダクタンスを低
減するために、金属棒を挿入する旨記述されている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石田 正純 東京都品川区東品川四丁目3番1号東芝ラ イテック株式会社内 (72)発明者 芦田 誠司 東京都品川区東品川四丁目3番1号東芝ラ イテック株式会社内 (72)発明者 奥 重巳 東京都品川区東品川四丁目3番1号東芝ラ イテック株式会社内 (72)発明者 柏木 孝仁 東京都品川区東品川四丁目3番1号東芝ラ イテック株式会社内 Fターム(参考) 5C043 AA02 AA05 CC02 CD05 DD03 DD15 EA09 EC01 EC11 EC20

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】最大外径がD1の包囲部を備え、端部が開
    口した透光性セラミックス放電容器と;先端側の開口部
    分が透光性セラミックス放電容器の端部に封着されるこ
    とによって透光性セラミックス放電容器の端部を閉塞
    し、基端側が透光性セラミックス放電容器の外部に露出
    しているとともに封止されている金属パイプと;基端部
    が金属パイプの基端側の封止部分に接続して支持され、
    先端部が透光性セラミックス放電容器の包囲部内に突出
    している一対の電極と;透光性セラミックス放電容器内
    に封入された放電媒体と;を具備し、全長がL1で、か
    つ、下式を満足していることを特徴とする高圧放電ラン
    プ。 1.5≦L1/D1≦4.5
  2. 【請求項2】全長L1が30mm以下であることを特徴
    とする請求項1記載の高圧放電ランプ。
  3. 【請求項3】包囲部を備え、端部が開口した透光性セラ
    ミックス放電容器と;先端側の開口部分が透光性セラミ
    ックス放電容器の端部に封着されることによって透光性
    セラミックス放電容器の端部を閉塞し、基端側が透光性
    セラミックス放電容器の外部に露出しているとともに封
    止されている金属パイプと;基端部が金属パイプの基端
    側の封止部分に接続して支持され、先端部が透光性セラ
    ミックス放電容器の包囲部内に突出している電極と;透
    光性セラミックス放電容器内に封入された放電媒体と;
    を具備し、全長L1が30mm以下で、かつ、点灯中の
    最高部温度と最冷部温度との差が400℃以内であるこ
    とを特徴とする高圧放電ランプ。
  4. 【請求項4】包囲部を備え、両端部が開口した透光性セ
    ラミックス放電容器と;先端側の開口部分が透光性セラ
    ミックス放電容器の端部に封着されることによって透光
    性セラミックス放電容器の端部を閉塞し、基端側が透光
    性セラミックス放電容器の外部に露出しているとともに
    後記融着金属により封止されている一対の融点T1の金
    属パイプと;融点T2の金属からなり、金属パイプの基
    端部を封止している融着金属と;基端部が融着金属を介
    して金属パイプの基端側の封止部分に接続して支持さ
    れ、先端部が透光性セラミックス放電容器の包囲部内に
    突出している一対の電極と;透光性セラミックス放電容
    器内に封入された放電媒体と;を具備し、下式を満足し
    ていることを特徴とする高圧放電ランプ。 T1>T2
  5. 【請求項5】電極の長さをL3とし、融着金属の管軸方
    向の長さをL4としたとき、下式を満足していることを
    特徴とする請求項4記載の高圧放電ランプ。 L3>L4
  6. 【請求項6】透光性セラミックス放電容器は、その包囲
    部の端部に形成された外径がD2の小径筒部を備えてお
    り;金属パイプは、その先端が透光性セラミックス放電
    容器の小径筒部の内部に挿入されて封着されていること
    によって、透光性セラミックス放電容器の端部を閉塞し
    ているとともに、その外径がD3であり;下式を満足す
    ることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一記載
    の高圧放電ランプ。 1.5≦D2/D3≦4.0
  7. 【請求項7】電極は、直径D4が0.3mm以下の電極
    軸および電極軸の先端に配設された電極主部を備え、全
    長L3が4mm以上であることを特徴とする請求項1な
    いし6のいずれか一記載の高圧放電ランプ。
  8. 【請求項8】金属パイプは、透光性セラミックス放電容
    器の外部に露出している部分の長さL2(mm)が下式
    を満足していることを特徴とする請求項1ないし7のい
    ずれか一記載の高圧放電ランプ。 1.0≦L2≦4.0
  9. 【請求項9】透光性セラミックス放電容器は、少なくと
    も包囲部の直線透過率が30%以上であることを特徴と
    する請求項1ないし8のいずれか一記載の高圧放電ラン
    プ。
  10. 【請求項10】一対の電極は、一方が相対的に太い棒状
    体であり、他方が相対的に細い棒状体であるところの非
    対称構造を備えていることを特徴とする請求項1ないし
    9のいずれか一記載の高圧放電ランプ。
  11. 【請求項11】断面積が金属パイプの総断面積より小さ
    くて金属パイプから外部へ導出された給電リード部材を
    具備していることを特徴とする請求項1ないし10のい
    ずれか一記載の高圧放電ランプ。
  12. 【請求項12】金属パイプの透光性セラミックス放電容
    器の端部から外部へ露出している部分の外面を被覆する
    保温体を具備していることを特徴とする請求項1ないし
    11のいずれか一記載の高圧放電ランプ。
  13. 【請求項13】請求項1ないし12のいずれか一記載の
    高圧放電ランプと;高圧放電ランプを付勢するととも
    に、始動電圧の波高値が15kVp-p以上である点灯回
    路と;を具備していることを特徴とする高圧放電ランプ
    点灯装置。
  14. 【請求項14】照明装置本体と;照明装置本体に支持さ
    れた請求項1ないし12のいずれか一記載の高圧放電ラ
    ンプと;高圧放電ランプを付勢する点灯回路と;を具備
    していることを特徴とする照明装置。
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