JP2010247519A - 印刷装置 - Google Patents

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秀範 臼田
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Abstract

【課題】色ムラ等により生じる縞が目立たないように、画像をより速く印刷することが可能な印刷装置を提供する。
【解決手段】搬送方向に搬送される媒体に、複数のノズルが前記搬送方向と交差する交差方向に移動しつつ当該ノズルからインクを吐出してドットを形成することにより画像を印刷する印刷装置であって、前記媒体としての透明媒体に所定画像の鏡像を前記画像として印刷するための第1印刷モードと、前記媒体に前記所定画像の正像を前記画像として印刷するための第2印刷モードとを有し、前記第1印刷モードと前記第2印刷モードとは、前記媒体を搬送する搬送動作、及び、前記ノズルを移動しつつインクを吐出してドットを形成するドット形成動作のうちの少なくともいずれか一方が互いに相違する。
【選択図】図11

Description

本発明は、印刷装置に関する。
媒体に画像を印刷する印刷装置として、搬送方向に搬送される媒体に、複数のノズルが前記搬送方向と交差する交差方向に移動しつつ当該ノズルからインクを吐出してドットを形成することにより画像を印刷するインクジェットプリンターが知られている(例えば特許文献1参照)。インクジェットプリンターは、ノズルの交差方向における移動にて当該ノズルから吐出されたインクにより形成されるドットが交差方向に並ぶドット列を、媒体を搬送により搬送方向に複数並べて形成することにより画像を形成する。
特開平10−323978号公報
インクジェットプリンターは、各々のノズルのインクを吐出する特性の相違や、互いに異なるノズルの移動動作により形成されたドット列の相違により、形成された画像に色ムラ等による交差方向に沿う縞が生じる虞がある。このような縞は、画像を高速にて印刷する印刷モードにて発生しやすく、また、形成された画像の表面が粗い場合に、より顕著に表れるという課題がある。
そこで、本発明は、色ムラ等により生じる縞が目立たないように、かつ、より速く画像を印刷することが可能な印刷装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、
搬送方向に搬送される媒体に、複数のノズルが前記搬送方向と交差する交差方向に移動しつつ当該ノズルからインクを吐出してドットを形成することにより画像を印刷する印刷装置であって、
前記媒体としての透明媒体に所定画像の鏡像を前記画像として印刷するための第1印刷モードと、前記媒体に前記所定画像の正像を前記画像として印刷するための第2印刷モードとを有し、
前記第1印刷モードと前記第2印刷モードとは、前記媒体を搬送する搬送動作、及び、前記ノズルを移動しつつインクを吐出してドットを形成するドット形成動作のうちの少なくともいずれか一方が互いに相違することを特徴とする印刷装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
印刷システム及びプリンターの構成を示すブロック図である。 プリンターのヘッド周辺の概略図である。 図2のA−A断面図である。 ヘッドの構成の説明図である。 バンド印刷モードにおける搬送動作及びドット形成動作を説明するための図である。 疑似バンド印刷モードにおける搬送動作及びドット形成動作を説明するための図である。 インターレース印刷モードにおける搬送動作及びドット形成動作を説明するための図である。 オーバーラップ方式のバンド印刷モードにおける搬送動作及びドット形成動作を説明するための図である。 オーバーラップ方式の疑似バンド印刷モードにおける搬送動作及びドット形成動作を説明するための図である。 オーバーラップ方式のインターレース印刷モードにおける搬送動作及びドット形成動作を説明するための図である。 プリンターにて透明媒体に印刷する際の処理の一例を説明するための図である。 表印刷モードとして実行されたオーバーラップ方式のインターレース印刷モードにおける搬送動作及びドット形成動作とドットが形成される様子を説明するための図である。 裏印刷モードとして実行されたオーバーラップしないインターレース印刷モードにおける搬送動作及びドット形成動作とドットが形成される様子を説明するための図である。 表印刷モードとして実行されたオーバーラップしないインターレース印刷モードにおける搬送動作及びドット形成動作とドットが形成される様子を説明するための図である。 裏印刷モードとして実行されたオーバーラップしないバンド印刷モードにおける搬送動作及びドット形成動作とドットが形成される様子を説明するための図である。 プリンターにて透明媒体に印刷する際の処理の変形例を説明するための図である。 図17Aは表印刷モード選択時におけるユーザーインターフェース画面の概略を表した図である。図17Bは裏印刷モード選択時におけるユーザーインターフェース画面の概略を表した図である。 第4実施例で設定される印刷モードの一例を示す図である。 図19Aは、裏印刷モード選択時において、ユーザーが印刷方式5に変更を行った場合のユーザーインターフェース画面の概略を表した図である。図19Bは、図19Aの状態で裏印刷モードから表印刷モードに切り替えた場合のユーザーインターフェース画面の概略を表した図である。 背景印刷の選択メニューを有するユーザーインターフェース画面の概略図である。 第5実施例で設定される印刷モードの一例を示す図である。
===開示の概要===
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
搬送方向に搬送される媒体に、複数のノズルが前記搬送方向と交差する交差方向に移動しつつ当該ノズルからインクを吐出してドットを形成することにより画像を印刷する印刷装置であって、前記媒体としての透明媒体に所定画像の鏡像を前記画像として印刷するための第1印刷モードと、前記媒体に前記所定画像の正像を前記画像として印刷するための第2印刷モードとを有し、前記第1印刷モードと前記第2印刷モードとは、前記媒体を搬送する搬送動作、及び、前記ノズルを移動しつつインクを吐出してドットを形成するドット形成動作のうちの少なくともいずれか一方が互いに相違することを特徴とする印刷装置である。
このような印刷装置によれば、透明媒体に鏡像を印刷するための第1印刷モードと、媒体に正像を印刷するための第2印刷モードとで、搬送動作、及び、ドット形成動作のうちの少なくともいずれか一方が互いに相違するので、透明媒体に鏡像を印刷する場合と、媒体に正像を印刷する場合とにて各々適した搬送動作、及び、ドット形成動作にて印刷することが可能である。このため、透明媒体に鏡像を印刷する場合、及び、媒体に正像を印刷する場合のいずれも、色ムラ等により生じる縞が目立ち画像をより速く印刷することが可能である。
ここで、第1印刷モードと第2印刷モードとで、搬送動作、及び、ドット形成動作のうちの少なくともいずれか一方が互いに相違するとは、同一の画像を第1印刷モードと第2印刷モードとにて印刷した際に、媒体の搬送量や搬送タイミングなどが相違する搬送動作が実行されたり、インクを吐出する際のノズルの移動方向やインクの吐出タイミングなどが相違するドット形成動作が実行されることを示している。このため、印刷する画像が相違するために、インクが吐出されてドットが形成される媒体上の位置が相違することは含まない。
また、透明媒体には、完全に無色透明な媒体ばかりでなく、例えば、媒体を通して画像が見える程度の高い透光性を備えたフィルムなども含まれる。
かかる印刷装置であって、前記第2印刷モードの前記ドット形成動作は、前記画像を構成し前記交差方向に前記ドットが配置される1本のドット列を形成するために前記ノズルを移動する回数が、前記第1印刷モードの前記ドット形成動作より多いことが望ましい。
紙などの媒体に印刷された画像を印刷面から見る場合には、乱反射するため縞状の濃度むらが目立ちやすいが、透明フィルムに印刷された画像を透明フィルム越しに見る場合には、表面がフィルム面となり表面の平滑度が高いため乱反射せず、縞状の濃度むら等が目立ち難いという特徴がある。このため、第2印刷モードのドット形成動作にて、交差方向に配置される1本のドット列を形成するためにノズルを移動する回数を、第1印刷モードのドット形成動作より多くすることにより、第2印刷モードの方が、濃度むらが目立ちにくい画像を印刷することが可能である。また、第1印刷モードにて印刷された画像は直接見た場合には濃度むらが目立ちやすいが、印刷された画像を透明媒体越しに正像として見る場合には濃度むらが目立ちにくい。このため、鏡像を印刷して透明媒体越しに見るための画像を印刷する場合には、1本のドット列を形成するためにノズルを移動する回数を少なくすることにより画像をより速く印刷することが可能である。
かかる印刷装置であって、前記画像を構成し前記交差方向に前記ドットが配置される複数の前記ドット列の前記搬送方向における間隔が、前記第1印刷モードの前記搬送動作より前記第2印刷モードの前記搬送動作の方が狭くなるように前記媒体を搬送することとしても良い。
このような印刷装置によれば、正像が印刷される第2印刷モードにて印刷された画像はドット列の、搬送方向における間隔が狭く印刷されるので、より濃度むらが目立ちにくい画像を印刷することが可能である。
かかる印刷装置であって、前記第2印刷モードの前記ドット形成動作は、前記画像を構成し前記交差方向に前記ドットが配置されるドット列を前記ノズルの所定方向の移動時にインクを吐出して形成し、前記第1印刷モードの前記ドット形成動作は、前記ドット列を前記ノズルの所定方向及び当該所定方向と反対方向の移動時にインクを吐出して形成することとしても良い。
このような印刷装置によれば、第2印刷モードにて印刷される画像は、ドット列を形成すべくインクを吐出する際のノズルの移動方向が同一なので、ドットが形成される位置精度が高く、より良好な画像を印刷することが可能であり、第1印刷モードにて印刷される画像は、ドット列を形成すべくインクを吐出する際のノズルの移動方向が交互になるので、印刷された画像を透明媒体越しに見ることにより濃度むらが目立ちにくくなる画像をより速く印刷することが可能である。
かかる印刷装置であって、前記第2印刷モードの前記ドット形成動作と、前記第1印刷モードの前記ドット形成動作は、前記画像を構成し前記交差方向に前記ドットが配置される1本のドット列をいずれも互いに異なる複数の前記ノズルからインクを吐出して形成し、前記1本のドット列を形成するためにインクを吐出する前記ノズルの数は、前記第2印刷モードの方が前記第1印刷モードより多いこととしても良い。
このような印刷装置によれば、第2印刷モードのドット形成動作にて、交差方向にドットが配置されるドット列を形成するためにインクを吐出するノズルの数を、第1印刷モードのドット形成動作より多くすることにより、第2印刷モードの方が、濃度むらが目立ちにくい画像を形成することが可能である。また、第1印刷モードの画像は直接見た場合には濃度むらが目立ちやすいが、鏡像が印刷されているので透明媒体越しに画像を見ることにより濃度むらが目立ちにくくなる。このため、鏡像を印刷して透明媒体越しに見るための画像を印刷する場合には、1本のドット列を形成するノズルの数を少なくして画像をより速く印刷することが可能である。
かかる印刷装置であって、前記第1印刷モードの前記ドット形成動作では、前記1本のドット列を形成するために単一の前記ノズルからインクを吐出することが望ましい。
このような印刷装置によれば、媒体越しに見ることにより濃度むらが目立ちにくくなる第1印刷モードにて印刷される画像を構成する1本のドット列を単一のノズルにて形成するので、より速く画像を印刷することが可能である。
かかる印刷装置であって、前記第1印刷モードと前記第2印刷モードの少なくとも一方は、印刷した前記画像の背景となる背景画像を印刷することが望ましい。
このような印刷装置によれば、第1印刷モードと第2印刷モードの少なくとも一方の印刷モードにて印刷された場合には、背景画像上に画像が印刷されているので、透明媒体に印刷された画像であっても、画像及び背景画像が印刷された印刷領域の中に透明な領域が存在しない。このため、画像の領域において透明な部分から媒体の向こう側に存在する物が見えることはないので、より鮮明に見える画像を印刷することが可能である。
また、搬送方向に搬送される媒体に、複数のノズルが前記搬送方向と交差する交差方向に移動しつつ当該ノズルからインクを吐出してドットを形成することにより画像を印刷する印刷装置であって、前記媒体としての透明媒体に当該透明媒体越しに見るための前記画像を印刷するための第1印刷モードと、直接見るための前記画像を印刷するための第2印刷モードとを有し、前記第1印刷モードと前記第2印刷モードとは、前記媒体を搬送する搬送動作、及び、前記ノズルを移動しつつインクを吐出してドットを形成するドット形成動作のうちの少なくともいずれか一方が互いに相違することを特徴とする印刷装置である。
このような印刷装置によれば、透明媒体に当該透明媒体越しに見るための画像を印刷するための第1印刷モードと、直接見るための画像を印刷するための第2印刷モードとで、搬送動作、及び、ドット形成動作のうちの少なくともいずれか一方が互いに相違するので、透明媒体越しに見るための画像を印刷する場合と、直接見るための画像を印刷する場合とにて各々適した搬送動作、及び、ドット形成動作にて印刷することが可能である。このため、透明媒体に鏡像を印刷する場合、及び、媒体に正像を印刷する場合のいずれも、色ムラ等により生じる縞が目立たないように、より速く画像を印刷することが可能である。
ここで、第1印刷モードと第2印刷モードとで、搬送動作、及び、ドット形成動作のうちの少なくともいずれか一方が互いに相違するとは、同一の画像を第1印刷モードと第2印刷モードとにて印刷した際に、媒体の搬送量や搬送タイミングなどが相違する搬送動作が実行されたり、インクを吐出する際のノズルの移動方向やインクの吐出タイミングなどが相違するドット形成動作が実行されることを示している。このため、印刷する画像が相違するために、インクが吐出されてドットが形成される媒体上の位置が相違することは含まない。
また、直接見るための画像及び透明媒体越しに見るための画像は、印刷操作をしたユーザーの選択や、プリンターの設定などにより相違する。例えば、媒体越しに画像を見ることができない画像であり、例えば、選択された媒体が透明でない場合や透明媒体上に画像より先に背景画像が印刷される画像である。透明媒体越しに見るための画像は、媒体として透明媒体が選択されており、透明媒体上に印刷された画像の上に背景画像が印刷される画像である。
また、搬送方向に搬送される媒体に、複数のノズルが前記搬送方向と交差する交差方向に移動しつつ当該ノズルからインクを吐出してドットを形成することにより画像を印刷する印刷装置であって、前記媒体としての透明媒体に当該透明媒体越しに見るための前記画像を印刷するための第1印刷モードと、直接見るための前記画像を印刷するための第2印刷モードと、をユーザーに選択させる印刷装置制御部を備え、前記印刷装置制御部は、前記各印刷モードを選択する印刷モード選択部をユーザーインターフェース画面に表示し、前記第1印刷モードを選択すると、前記媒体を搬送する所定の搬送動作、及び、前記ノズルを移動しつつインクを吐出してドットを形成する所定のドット形成動作を規定する第1の印刷方式が、前記ユーザーインターフェース画面に表示され、前記第2印刷モードを選択すると、前記搬送動作、及び、前記ドット形成動作のうちの少なくともいずれか一方が前記第1の印刷方式とは相違する第2の印刷方式が、前記ユーザーインターフェース画面に表示されることを特徴とする印刷装置である。
このような印刷装置によれば、ユーザーはユーザーインターフェース画面上で表印刷モードと裏印刷モードとを選択するだけで、デフォルトとして設定された印刷方式に従った印刷を簡単にすることができる。
かかる印刷装置であって、前記第1の印刷方式は、前記第2の印刷方式よりも画像を形成する速度を優先させた印刷方式であり、前記第2の印刷方式は、前記第1の印刷方式よりも形成される画像の画質を優先させた印刷方式であることが望ましい。
このような印刷装置によれば、印刷された画像を見る方向に応じて、画質の鮮明さと印刷速度の速さとを最適に組み合わせた印刷を行うことができる。
かかる印刷装置であって、前記ユーザーインターフェース画面に前記第1の印刷方式、または、前記第2の印刷方式が表示された後に、該ユーザーインターフェース画面上で前記印刷方式をユーザーが変更できることが望ましい。
このような印刷装置によれば、印刷画像の画質や印刷速度をユーザーの好みに合わせて選択することができる。
また、搬送方向に搬送される媒体に、複数のノズルが前記搬送方向と交差する交差方向に移動しつつ当該ノズルからインクを吐出してドットを形成することにより画像を印刷する印刷装置であって、前記媒体としての透明媒体に当該透明媒体越しに見るための前記画像を印刷するための第1印刷モードと、直接見るための前記画像を印刷するための第2印刷モードと、をユーザーに選択させる印刷装置制御部を備え、前記印刷装置制御部は、前記各印刷モードを選択する印刷モード選択部と、前記媒体を搬送する搬送動作、及び、前記ノズルを移動しつつインクを吐出してドットを形成するドット形成動作を規定する各種印刷方式を選択する印刷方式選択部と、をユーザーインターフェース画面に表示し、前記各種印刷方式に含まれる第1の印刷方式と第2の印刷方式とでは、前記搬送動作、及び、前記ドット形成動作のうちの少なくともいずれか一方が相違し、第1印刷モード選択時における第1の印刷方式と、第2印刷モード選択時における第1の印刷方式とでは、前記搬送動作、及び、前記ドット形成動作のうちの少なくともいずれか一方が相違することを特徴とする印刷装置である。
このような印刷装置によれば、ユーザーはユーザーインターフェース画面上で表印刷モードと裏印刷モードとを選択し、さらに、所定の印刷方式を選択することで、印刷画像の画質や印刷速度をユーザーの好みに合わせて、簡単に印刷することができる。
かかる印刷装置であって、前記印刷モードが同じ場合は、前記第1の印刷方式は、前記第2の印刷方式よりも画像を形成する速度を優先させた印刷ができ、前記第2の印刷方式は、前記第1の印刷方式よりも形成される画像の画質を優先させた印刷ができ、前記印刷方式が同じ場合は、前記第1印刷モードは、前記第2印刷モードよりも画像を形成する速度を優先させた印刷ができ、前記第2の印刷方式は、前記第1の印刷方式よりも形成される画像の画質を優先させた印刷ができることが望ましい。
このような印刷装置によれば、裏刷り印刷をするか表刷り印刷をするかによって、同じ印刷方式でもより適した画質と印刷速度で印刷を行うことができる。
以下の実施形態では、印刷装置としてインクジェットプリンター(以下、プリンターともいう)と、プリンターと通信可能に接続されたコンピューターとを有する印刷システムを例に挙げて説明する。
===実施形態===
以下、図1、図2、図3を参照しながら本実施形態の印刷システム100及びプリンター1について説明する。図1は、印刷システム及びプリンターの構成を示すブロック図である。図2は、プリンターのヘッド周辺の概略図である。図3は、図2のA−A断面図である。
図1に示すように、印刷システム100は、プリンター1と、当該プリンター1と通信可能に接続されたコンピューター80とを有している。プリンター1と通信可能に接続されたコンピューター80は、ユーザー等が操作するための操作部(不図示)を有し、ユーザー等により操作部から入力された情報に基づいて、印刷すべき画像のデータをプリンター1にて印刷可能な印刷データに変換するプリンタードライバーがインストールされている。プリンター1にて鏡像を印刷するための画像データもプリンタードライバーの処理により生成される。
<プリンターの構成について>
本実施形態のプリンター1は、紙、布、フィルムシート等の媒体に向けて、インクの一例として、紫外線(以下、UV)の照射によって硬化する紫外線硬化型インク(以下、UVインク)を吐出することにより、媒体に画像を印刷することが可能なカラーインクジェットプリンターである。ここで、媒体には、透明なフィルムシート等の透明媒体も含まれる。
プリンター1は、透明媒体に印刷する際には、印刷された画像を透明媒体の印刷された側から直接見るための画像と、透明媒体越しに見るための画像とをいずれも印刷することが可能である。このとき、画像を直接見るための画像は、スキャナーで読み取った画像やデジタルカメラ等にて撮影された画像など、元となる所定画像の正像であり、透明媒体越しに見るための画像は、元となる所定画像の鏡像である場合が多いが、左右対称の画像や元画像に対し左右を反転した画像を敢えて印刷する場合にはこれに限らない。
また、UVインクは、紫外線硬化樹脂を含むインクであり、UVの照射を受けると紫外線硬化樹脂において光重合反応が起こることにより硬化する。なお、本実施形態のプリンター1は、CMYKの4色と背景画像を印刷するため白色(W)とのUVインクを用いて印刷する。
プリンター1は、搬送ユニット10、キャリッジユニット20、ヘッドユニット30、照射ユニット40、検出器群50、及びコントローラー60を有する。外部装置であるコンピューター80から印刷データを受信したプリンター1は、コントローラー60によって各ユニット(搬送ユニット10、キャリッジユニット20、ヘッドユニット30、照射ユニット40)を制御する。コントローラー60は、コンピューター80から受信した印刷データに基づいて、各ユニットを制御し、媒体に画像を印刷する。プリンター1内の状況は検出器群50によって監視されており、検出器群50は、検出結果をコントローラー60に出力する。コントローラー60は、検出器群50から出力された検出結果に基づいて、各ユニットを制御する。
搬送ユニット10は、媒体を所定の方向(以下、搬送方向という)に搬送するためのものである。この搬送ユニット10は、給紙ローラー11と、搬送モータ(不図示)と、搬送ローラー13と、プラテン14と、排紙ローラー15とを有する。給紙ローラー11は、紙挿入口に挿入された媒体をプリンター1内に給紙するためのローラーである。搬送ローラー13は、給紙ローラー11によって給紙された媒体を印刷可能な領域(印刷可能領域)まで搬送するローラーであり、搬送モーターによって駆動される。プラテン14は、印刷中の媒体を支持する。排紙ローラー15は、媒体をプリンターの外部に排出するローラーであり、印刷可能な領域に対して搬送方向下流側に設けられている。
キャリッジユニット20は、ヘッドを搬送方向と交差する交差方向(移動方向ともいう)に移動(「走査」とも呼ばれる)させるためのものである。キャリッジユニット20は、キャリッジ21と、キャリッジモーター(不図示)とを有する。また、キャリッジ21は、UVインクを収容するインクカートリッジを着脱可能に保持している。そして、キャリッジ21は、後述する搬送方向と交差したガイド軸24に支持された状態で、キャリッジモーターによりガイド軸24に沿って往復移動する。
ヘッドユニット30は、媒体にインク(本実施形態ではUVインク)を吐出するためのものである。ヘッドユニット30は、複数のノズルを有するヘッド31を備える。このヘッド31はキャリッジ21に設けられているため、キャリッジ21が移動方向に移動すると、ヘッド31も移動方向に移動する。そして、ヘッド31が移動方向に移動中にUVインクを断続的に吐出することによって、移動方向に沿ったドット列としてのラスターラインが媒体に形成される。なお、以下、ヘッド31の移動において、図2の一端側から他端側に向かって移動することを往動と呼び、他端側から一端側に移動することを復動と呼ぶ。
なお、ヘッド31の構成については、後述する。
照射ユニット40は、媒体に着弾したUVインクに向けてUVを照射するものである。媒体上に形成されたドットは、照射ユニット40からのUVの照射を受けることにより、硬化する。本実施形態の照射ユニット40は、仮硬化用照射部41a、41bと本硬化用照射部43とを備えている。なお、仮硬化用照射部41a、41b及び本硬化用照射部43の詳細については後述する。
検出器群50には、リニア式エンコーダー(不図示)、ロータリー式エンコーダー(不図示)、紙検出センサー53、および光学センサー54等が含まれる。リニア式エンコーダーは、キャリッジ21の移動方向の位置を検出する。ロータリー式エンコーダーは、搬送ローラー13の回転量を検出する。紙検出センサー53は、給紙中の媒体の先端の位置を検出する。光学センサー54は、キャリッジ21に取付けられている発光部と受光部により、媒体の有無を検出する。そして、光学センサー54は、キャリッジ21によって移動しながら媒体の端部の位置を検出し、媒体の幅を検出することができる。また、光学センサー54は、状況に応じて、媒体の先端(搬送方向下流側の端部であり、上端ともいう)・後端(搬送方向上流側の端部であり、下端ともいう)や、媒体が透明か否かをも検出できる。
コントローラー60は、プリンター1の制御を行うための制御ユニット(制御部)である。コントローラー60は、インターフェース部61と、CPU62と、メモリー63と、ユニット制御回路64とを有する。インターフェース部61は、外部装置であるコンピューター80とプリンター1との間でデータの送受信を行う。CPU62は、プリンター1全体の制御を行うための演算処理装置である。メモリー63は、CPU62のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものであり、RAM、EEPROM等の記憶素子を有する。CPU62は、メモリー63に格納されているプログラムに従って、ユニット制御回路64を介して各ユニットを制御する。
印刷を行うとき、コントローラー60は、後述するように移動方向に移動中のヘッド31からUVインクを吐出させるドット形成動作と、搬送方向に紙を搬送する搬送動作とを交互に繰り返し、複数のドットから構成される画像を紙に印刷する。なお、以下、ドット形成動作のことを「パス」と呼ぶ。また、n回目のパスのことをパスnと呼ぶ。
<ヘッド31の構成について>
図4は、ヘッド31の構成の一例の説明図である。ヘッド31の下面には、図4に示すように、ブラックインクノズル列Kと、シアンインクノズル列Cと、マゼンダインクノズル列Mと、イエローインクノズル列Yと、2つのホワイトインクノズル列Wが設けられている。これらのノズル列は、図4に示すように、移動方向における両端にホワイトインクノズル列Wが配置されており、2つのホワイトインクノズル列Wの間に、一端側から他端側に向かって順に、ブラックインクノズル列K、シアンインクノズル列C、マゼンダインクノズル列M、イエローインクノズル列Yが配置されている。また、各ノズル列は、各色のUVインクを吐出するための吐出口であるノズルを複数個(本実施形態では180個)備えている。
各ノズル列の複数のノズルは、搬送方向に沿って一定の間隔(ノズルピッチ:k・D)でそれぞれ整列している。ここで、Dは、搬送方向における最小のドットピッチ(つまり、媒体に形成されるドットの最高解像度での間隔)である。また、kは、1以上の整数である。例えば、ノズルピッチが180dpi(1/180インチ)であって、搬送方向のドットピッチが720dpi(1/720インチ)である場合、k=4である。
各ノズル列のノズルには、搬送方向下流側のノズルほど小さい番号が付されている。各ノズルには、各ノズルからUVインクを吐出させるための駆動素子としてピエゾ素子(不図示)が設けられている。このピエゾ素子を駆動信号によって駆動させることにより、前記各ノズルから滴状のUVインクが吐出される。吐出されたUVインクは、媒体に着弾してドットを形成する。
<照射部の配置>
仮硬化用照射部41a、41bは、交差方向に並べられたCMYKWの各ノズル列の両端に位置するホワイトインクノズル列Wより外側にそれぞれ隣接させて設けられており、6つのノズル列CMYKWを挟むように配置されている。このため、キャリッジ21が、一端側から他端側へ、または、他端側から一端側へのいずれの方向に移動しつつ吐出したインクであっても、UVを照射することができるように構成されている。
また、本硬化用照射部43は、印刷対象となる媒体の幅よりも長く形成されており、搬送方向におけるヘッド31より下流側に配置されている。
<仮硬化及び本硬化について>
本実施形態では、媒体に着弾したUVインクにUVを照射することで、ドットを硬化させている。本実施形態のプリンター1では、照射ユニット40として、UVインクの仮硬化用のUV照射を行なう仮硬化用照射部41a、41bと、本硬化用のUV照射行なう本硬化用照射部43を備えており、2段階の硬化を行なっている。なお、仮硬化とは、媒体に着弾したUVインクの流動(ドットの広がり)を抑えるためや、あるいは、ドット間のインクの滲みを防止するためにドットの表面部分を硬化するものであり、本硬化とは、UVインクを完全に硬化させるためのものである。従って、本硬化の方がUVの照射エネルギーが大きい(すなわち照射量が多い)。仮硬化用照射部41a、41b及び本硬化用照射部43は、それぞれ媒体に向けてUVを照射するための光源を備えている。
仮硬化用照射部41a、41bは、図2及び図4に示すように、それぞれキャリッジ21に搭載されている。仮硬化用照射部41a、41bは、キャリッジ21の移動に伴って、ヘッド31と一体的に移動方向に移動する。換言すると、ヘッド31の各色のノズル列が往復移動する際、仮硬化用照射部41a、41bは、各色のノズル列に対する相対位置を維持しながら往復移動する。この際に仮硬化用照射部41a、41bから、媒体に向けてUVが照射される。具体的には、往動の期間には仮硬化用照射部41aからUVが照射され、復動の期間には仮硬化用照射部41bからUVが照射される。このように仮硬化は、ドットを形成するのと同じパスにおいて行なわれる。なお、仮硬化用照射部41a、41bの光源は、それぞれ仮硬化用照射部41a、41b内に収容されることによりヘッド31から隔離されている。これにより、光源から照射されるUVがヘッド31の下面へ漏れるのを防ぎ、以って、当該下面に形成された各ノズルの開口付近でUVインクが硬化すること(ノズルの目詰まり)を防止している。
本硬化用照射部43は、ヘッド31よりも搬送方向下流側に設けられており、移動方向の長さが印刷対象となる媒体の幅よりも長くなっている。そして、本硬化用照射部43は、移動することなく媒体に向けてUVを照射する。この構成により、パスによってドットの形成された媒体が、搬送動作によって本硬化用照射部43の下まで搬送されると、本硬化用照射部43によるUVの照射を受けるようになっている。
なお、本実施形態では、仮硬化用照射部41a、41bの光源として発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)を用いている。LEDは入力電流の大きさを制御することによって、照射エネルギーを容易に変更することが可能である。また、本硬化用照射部43の光源として、ランプ(メタルハライドランプ、水銀ランプなど)を用いている。
<プリンター1にて印刷可能な印刷モード>
本実施形態のプリンター1は、ユーザー等の操作により、また、設定された印刷条件に基づいて、適宜変更可能な印刷モードを有している。印刷モードとしては、より短時間にて印刷したい場合に用いられる印刷モードや、より高画質の画像を印刷するための印刷モードなど複数種類の印刷モードを備えており、各印刷モードは媒体を搬送する搬送動作、及び、ノズルを移動しつつインクを吐出してドットを形成するドット形成動作のうちの少なくともいずれかが互いに相違している。
以下、プリンター1にて印刷可能な印刷モードの例について説明する。
図5は、バンド印刷モードにおける搬送動作及びドット形成動作を説明するための図である。図6は、疑似バンド印刷モードにおける搬送動作及びドット形成動作を説明するための図である。図7は、インターレース印刷モードにおける搬送動作及びドット形成動作を説明するための図である。図8は、オーバーラップ方式のバンド印刷モードにおける搬送動作及びドット形成動作を説明するための図である。図9は、オーバーラップ方式の疑似バンド印刷モードにおける搬送動作及びドット形成動作を説明するための図である。図10は、オーバーラップ方式のインターレース印刷モードにおける搬送動作及びドット形成動作を説明するための図である。
以下の説明においては、説明を簡単にするために、各ヘッド31が有するノズルの数を少なく設定して説明する。また、図面上では、ノズルと媒体との相対位置を示しており、実際のプリンター1ではノズルは搬送方向には移動しない。ここでは、画像が形成される様子を分かり易くするために、印刷領域の全域に各色のドットを形成する例について説明するが、画像を印刷する際には、印刷データに基づいてインクが吐出されない場合もある。
以下、印刷モードを説明する図において、便宜的にノズルを四角形にて表し、内部に記載された数字は、説明する上でノズルを特定するための番号である。図の左側には画像を形成動作においてキャリッジ21が移動するパスごとの媒体とノズルとの搬送方向における相対位置を示しており、図の右側には、左のような相対位置にて印刷動作が実行された際に形成される画像のイメージを示している。4色のインクを吐出するノズルは、各色の同一番号のノズルが同じ位置にドットを形成可能なので、CMYKのノズルについては1色のノズル列について説明する。
左側の図において、ノズルの配列では、CMYKのインクを吐出するノズルを濃色、白色を吐出するノズルを薄色にて着色し、各パスにおいてはインクを吐出したノズルに同様の着色をして示している。
右側の図において、吐出されたインクにより形成されるドットを円形にて表し、内部に記載された番号は、ドットを形成するためのインクが吐出されたノズルを示している。
尚、媒体上に吐出されたインクは、キャリッジ21の移動に伴って、吐出されたインクと対向する位置に到達した仮硬化用照射部41a、41bにてUVが照射されて仮硬化され、媒体の搬送に伴って本硬化用照射部43と対向する位置に到達した媒体の部位からUVが照射されて本硬化されていくが、以下の説明では、UVの照射については説明を省略する。
1.バンド印刷モード
バンド印刷モードは、画質よりも印刷速度を優先する印刷モードであり、搬送方向に沿って並べられたノズルのピッチが、印刷された画像のドットピッチと一致する印刷モードである。
バンド印刷モードとしては、例えば、図5に示すように、キャリッジ21が1回移動する際、具体的には、移動方向における一端側から他端側に移動する往動時に、各ノズル列CMYKが有する全てのノズル(#1〜#6)からインクを吐出させてラスターラインを形成したのち、媒体を搬送方向におけるノズル列の長さに相当する距離だけ搬送し、その後キャリッジ21を他端側から一端側へ移動させつつ、各ノズル列CMYKが有する全てのノズルからインクを吐出させてラスターラインを形成することを繰り返して画像を印刷する。
バンド印刷モードは、キャリッジ21の1回の移動により、搬送方向におけるノズル列の長さ分だけ印刷されるので印刷速度は速い。一方、移動方向に並ぶドットによって形成されるラスターラインは、いずれも単一のノズルにて形成される。また、搬送方向においては、単一のノズルにて形成されたラスターラインが周期的に現れるため、色ムラ等により生じる縞が目立ち易い。
2.疑似バンド印刷モード
疑似バンド印刷モードは、搬送方向に並べられたノズルのピッチに対し、印刷された画像のドットピッチの方が小さい印刷モードであり、単一のノズルにて形成されるラスターラインが、搬送方向に複数列並べて形成される印刷モードである。
疑似バンド印刷モードは、図6に示すように、キャリッジ21が1回移動する際、具体的には、移動方向における一端側から他端側に移動する往動時に、各ノズル列が有する全てのノズルからインクを吐出させたのち、媒体を搬送方向におけるノズルピッチの整数分の一に相当する距離だけ搬送し、その後キャリッジ21を他端側から一端側へ移動(復動)させつつ、各ノズル列が有する全てのノズルからインクを吐出させて画像を印刷する。図6の例では、キャリッジの往動と複動との間にノズルピッチの1/4に相当する距離だけ媒体を搬送している。
その後、最初の往動にて形成されたラスターライン間が、その後形成されるラスターラインにて埋められるまで、ノズルピッチの整数分の一の微少送りを繰り返してラスターラインを印刷する。そして、最初の往動にて形成されたラスターライン間がその後形成されたラスターラインにて埋められた後に、媒体を次の印刷領域まで一挙に搬送し、その後、微少送りとドット形成動作を繰り返して画像を印刷する。
疑似バンド印刷モードは、バンド印刷モードより搬送方向におけるドット間隔が狭いため、画像が滑らかになるが、移動方向に並ぶドットによって形成されるラスターラインは、バンド印刷モードと同様にいずれも単一のノズルにて形成される。また、搬送方向においても単一のノズルにて形成されたラスターラインが周期的に現れるため、色ムラ等により生じる縞は目立ち易い。
3.インターレース印刷モード
インターレース印刷モードは、ドットピッチに対するノズルピッチの割合を示す値kが2以上であって、1回のパスで記録されるラスターラインの間に記録されないラスターラインが挟まれるような印刷方法を意味する。インターレース印刷では、紙が搬送方向に一定の搬送量Fで搬送される毎に、各ノズルが、その直前のパスで記録されたラスターラインのすぐ上流側にラスターラインを記録する。このように搬送量を一定にして記録を行うためには、(1)インクを吐出可能なノズル数N(整数)は値kと互いに素の関係にあること、(2)搬送量FはN・Dに設定されること、が条件となる(D:ドットピッチ)。
インターレース印刷モードの一例としては、例えば図7に示すように、まず、キャリッジ21の最初の移動にて、一端側から他端側に移動する往動時に、各ノズル列において搬送方向上流側に位置するいくつかのノズルからインクを吐出させてラスターラインを形成する。その後、媒体を搬送方向に所定量搬送させ、復動時に、最初に形成されたラスターラインに隣接させて、最初のラスターラインを形成したノズルとは異なるノズルにてラスターラインを形成する。次に、媒体を搬送方向に所定量搬送させて、2回目の往動時に、復動時に形成されたラスターラインと隣接させて、復動時に形成されたラスターラインを形成したノズルとは異なるノズルにてラスターラインを形成する。このような、媒体の所定量の搬送動作と、搬送方向に隣接するラスターラインを互いに異なるノズルにて形成するドット形成動作とを繰り返すことにより、先に形成されたラスターライン間が互いに異なるノズルにて形成されたラスターラインにて埋められて画像が形成される。
図7の例では、最初の往動時に最も上流側に設けられた第3ノズル#3だけからインクを吐出させてラスターラインを形成した後、3ラスターラインに相当する距離だけ媒体を搬送し、キャリッジ21を複動させつつ、往動時に形成したラスターラインの搬送方向下流側に隣接させて、第2ノズル#2からインクを吐出させてラスターラインを形成している。このとき、第3ノズル#3からもインクを吐出させてラスターラインを形成している。
次に、再び3ラスターラインに相当する距離だけ媒体を搬送し、復動時に形成したラスターラインの搬送方向下流側に隣接させて、第1ノズル#1及び第2ノズル#2からインクを吐出させてラスターラインを形成している。このとき、第3ノズル#3からもインクを吐出させてラスターラインを形成している。
インターレース印刷モードは、搬送方向に隣接するラスターラインが互いに異なるノズルにて形成されるので、ノズルピッチのばらつきやノズルのインク吐出特性のばらつき等がバンド印刷モード及び疑似バンド印刷モードより目立ち難くなるが、移動方向に並ぶドットによって形成されるラスターラインは、バンド印刷モード及び疑似バンド印刷モードと同様にいずれも単一のノズルにて形成されているため、色ムラ等により生じる縞は比較的目立ち易い。
4.オーバーラップ方式のバンド印刷モード
オーバーラップ方式のバンド印刷モードは、バンド印刷モードにて単一のノズルにて形成されていたラスターラインを、図8に示すように、複数(ここでは2つ)のノズルにて形成する、所謂オーバーラップ方式の印刷モードである。
オーバーラップ方式のバンド印刷モードは、ノズル列が有するノズルを搬送方向において半分に分けて使用する。
たとえば、図8に示すように、まず、搬送された媒体の印刷領域に、ノズル列が有するノズルのうち搬送方向における上流側に位置するほぼ半数のノズルからインクを吐出させつつキャリッジ21を移動さてラスターラインを形成する。図8の例では、ノズル列が6個のノズルを有しているので、上流側に位置する3つのノズル#4、#5、#6からインクを吐出させてドットを形成する。このとき、移動方向においてはバンド印刷モードにて形成されたラスターラインのドット間隔より広く、たとえば、1個おきにドットを形成しておく。
次に、搬送方向におけるノズル列の長さの半分に相当する距離だけ媒体を搬送した後、すべてのノズルからインクを吐出させてラスターラインを形成する。また、このとき、各ノズルは、ラスターラインを形成するドットの半数を一個おきに形成する。このパスのドット形成動作により、上流側の半数のノズルでは新たなラスターラインを形成するラスターラインが移動方向に互いに間隔を隔てて形成され、下流側の半数のノズルでは直前のパスにて形成されたラスターラインの間にドットが形成されて、ラスターラインが完成される。
その後、搬送方向におけるノズル列の長さの半分に相当する距離だけ媒体を搬送した後、すべてのノズルからインクを吐出させて、移送方向にドット1個分のスペースを隔てたラスターラインを形成する動作を繰り返すことにより画像を印刷する。
オーバーラップ方式のバンド印刷モードは、2つのノズルから吐出されたインクにてラスターラインが形成されるので、オーバーラップしないバンド印刷モードより色ムラ等による縞は目立ち難くなり画質は良くなるが、ノズル列を半分ずつ使用しているので印刷速度は低下する。
5.オーバーラップ方式の疑似バンド印刷モード
オーバーラップ方式の疑似バンド印刷モードは、オーバーラップしない疑似バンド印刷モードにて単一のノズルにて形成されていたラスターラインを、図9に示すように、複数(ここでは2つ)のノズルにて形成する、所謂オーバーラップ方式の印刷モードである。
オーバーラップ方式の疑似バンド印刷モードは、搬送方向に並べられたノズルピッチに対し、印刷された画像のドットピッチの方が小さい印刷モードであり、1本のラスターラインが複数のノズルから吐出されたインクにて形成され、搬送方向に複数列並べて形成される。
オーバーラップ方式の疑似バンド印刷モードは、例えば図9に示すように、キャリッジ21の1回目の移動にて、移動方向における一端側から他端側に移動する往動時に、各ノズル列が有する複数のノズル(ここでは3個)のうち上流側に位置するいくつかのノズル(#2、#3)からインクを吐出させる。このとき、移動方向においてはオーバーラップしない疑似バンド印刷モードにて形成されたラスターラインのドット間隔より広く、たとえば、1画素おきにドットを形成しておく。
次に、媒体を搬送方向におけるドットピッチ分に相当する距離だけ搬送し、その後キャリッジ21を他端側から一端側へ移動(複動)させつつ、往動時にドットを形成したノズルと同じノズルにて、既に形成されたドットの搬送方向上流側に隣接させてインクを吐出させて画像を印刷する。その後、最初の往動にて形成されたラスターライン間が、その後形成されるラスターラインにて埋められるまで、ドットピッチ分の微少送りを繰り返して、移動方向に互いに1画素分間隔を隔てたドットにて構成されたラスターラインを印刷する。
そして、さらに、媒体をドットピッチ分に相当する距離だけ搬送すると、上流側に位置するノズルにて形成されたラスターラインと対向する位置に、ノズルが配置され、キャリッジの次の移動にて上流側に位置するノズルにて形成されたドットの間に、ドットを形成してラスターラインが完成される。図9の例では、最初の往動時に第2ノズル#2及び第3ノズル#3にて形成されたドットに対し、移動方向に隣接させて第1ノズル#1及び第2ノズル#2にてドットを形成してラスターラインを形成している。
その後も、ドットピッチ分の微少送りを繰り返しつつドット形成動作を続けると、第1ノズル#1と第2ノズル#2にて形成されたドットが交互に配置されたラスターラインと、第2ノズル#2と第3ノズル#3にて形成されたドットが交互に配置されたラスターラインとが完成され、その上流側に第3ノズルのみにて形成された未完成のラスターラインが形成されている。このため、未完成のラスターラインを第1ノズル#1にて完成させるべく、媒体をノズルピッチとドットピッチを合わせた距離だけ搬送してドット形成動作を実行する。
6.オーバーラップ方式のインターレース印刷モード
オーバーラップ方式のインターレース印刷モードは、インターレース印刷モードにて単一のノズルにて形成されていたラスターラインを、図10に示すように、複数(ここでは2つ)のノズルにて形成する、所謂オーバーラップ方式の印刷モードである。
例えば図10に示すように、まず、キャリッジ21の最初の移動にて、一端側から他端側に移動する往動時に、媒体の印刷領域と対向する第3ノズルのみからインクを吐出させて、移動方向にドット間隔の広い未完成のラスターラインを形成する。その後、媒体を搬送方向にドットピッチ分だけ搬送させ、復動時に、第3ノズルのみからインクを吐出させて、最初に形成したドットと隣接させてドット間隔の広い未完成のラスターラインを形成する。
次に、媒体を搬送方向にドットピッチの2倍だけ搬送させ、往動時に、媒体の印刷領域と対向する第2ノズル及び第3ノズルからインクを吐出させて、ドット間隔の広い未完成のラスターラインを形成する。その後、媒体を搬送方向にドットピッチ分だけ搬送させると、第2ノズルが、最初に第3ノズルにて形成されたドット間隔の広い未完成のラスターラインと対向する位置に配置される。このため、2回目の復動時には、媒体の印刷領域と対向する第2ノズル及び第3ノズルからインクを吐出させるが、第2ノズルから吐出されたインクでは、最初に第3ノズルにて形成されたドット間にそれぞれ隣接するドットを形成しラスターラインが完成される。このような、媒体の搬送動作とドット形成動作とを繰り返すことにより、搬送方向に隣接して形成されるドット、及び移動方向に隣接して形成されるドットが、比較的互いに異なるノズルにて形成されるので、ノズルのインク吐出特性の相違等による縞状の濃度むらは目立ちにくくなる。一方、1回の搬送量は小さくなり、また、キャリッジの1回の移動にて完成されるラスターラインの数が少なくなるため、印刷速度は遅くなる。
<透明媒体への印刷>
プリンター1は、透明媒体としての透明フィルムに印刷する際には、印刷された画像を透明フィルム越しに見るための画像を印刷することが可能である。すなわち、媒体が透明なので、印刷した画像は、印刷面側からも、印刷面とは反対の透明フィルム側から透明フィルム越しに見ることも可能である。このため、媒体が透明フィルムの場合には、透明フィルム越しに見るための画像を印刷することができるように構成されている。
図11は、プリンターにて透明媒体に印刷する際の処理の一例を説明するための図である。
具体的には、図11に示すように、プリンター1のユーザー等が、印刷媒体として透明フィルムを選択した場合(S11、S12)には、印刷する画像が、印刷面側から直接見るための画像か、透明フィルム越しに見るための画像かに基づいて(S13)印刷モードが変更される(S15、S16)。
一般的にプリンターは、より高画質の画像をより速く印刷することが要求される。そして、紙などの媒体に印刷して、印刷面から印刷された画像を見る場合には、乱反射により、縞状の濃度むらが目立ちやすい。このため、高画質の画像を印刷する場合には、例えば印刷速度を落として、インターレース印刷モードや、オーバーラップ方式の印刷モードを、要求する画質に合わせて適宜選択している。また、テキストなどを印刷する場合には、縞状の濃度むら等の発生を許容して例えばバンド印刷モードにて印刷することにより印刷時間を短縮している。
ところが、透明フィルムに印刷された画像を透明フィルム越しに見る場合には、表面がフィルム面となり表面の平滑度が高いので乱反射せず、縞状の濃度むら等が目立ち難いという特徴がある。
このため、プリンター1では、透明フィルム越しに見るための画像を印刷する第1印刷モードとしての裏印刷モードと、直接見るための画像を印刷する第2印刷モードとしての表印刷モードとが設定されている。
例えば、直接見るための画像(直視画像)を印刷する表印刷モードとしてはインターレース印刷モードが設定され、透明フィルム越しに見るための画像(フィルム越し画像)を印刷するための裏印刷モードとしては、バンド印刷モードや、疑似バンド印刷モードに設定されている。
また、表印刷モードと裏印刷モードとは、いずれもバンド印刷モード、疑似バンド印刷モード、インターレース印刷モードのいずれかであって、表印刷モードとしてはオーバーラップ方式の印刷モードが設定されており、裏印刷モードとしてはオーバーラップしない印刷モードに設定されていても良い。
また、表印刷モードと裏印刷モードとがいずれもオーバーラップ方式の印刷モードであり、表印刷モードの方が裏印刷モードより1ラスターラインのドットを形成するためにキャリッジ21が移動する回数、または、1ラスターラインのドットを形成するノズルの数が多くなるように設定されていても良い。
<第1実施例>
具体的に透明フィルムに画像を印刷する場合には、まず、プリンター1と通信可能に接続されたコンピューター80にユーザーにより、媒体として透明フィルムが指定され、印刷する画像が直接見るための画像または透明フィルム越しに見るための画像かが選択されて印刷を実行する操作がなされる。
このとき、印刷する画像のデータが指定され、当該画像を直接見るための画像として印刷する旨の情報が入力されると、プリンタードライバーにて指定された画像の正像を印刷するための印刷データが生成され、印刷データに表印刷モードにて印刷する旨の印刷情報が付与されてプリンター1に送出される。
図12は、表印刷モードとして実行されたオーバーラップ方式のインターレース印刷モードにおける搬送動作及びドット形成動作とドットが形成される様子を説明するための図である。図12では、CMYK画像と背景画像とを分けて示しているが、実際には背景画像上にCMYK画像が印刷される。
プリンター1は、印刷データと印刷情報とを受信し(S11)、受信した印刷情報に基づいてコントローラーが、透明媒体への印刷か、媒体越しに見るための画像を印刷するか否かを判別する(S12、S13)。この場合には、透明フィルムに直接見るための画像を印刷することを判別し、直接見るための画像を印刷するための表印刷モードの印刷プログラムを実行する(S15)。このとき例えば、表印刷モードとして、オーバーラップ方式のインターレース印刷モードが設定されていた場合には、図12に示すような透明フィルムの搬送動作及びドット形成動作が実行されて画像が印刷される。図12に示すオーバーラップ方式のインターレース印刷モードは、図10を用いて前述したオーバーラップ方式のインターレース印刷モードと、白インクを用いた背景画像を印刷する点で相違する。すなわち、透明フィルムは媒体が透明であるが故に、CMYKのインクが吐出されない部分は透明のまま残ってしまう。このため、透明な部分からはフィルムを通してフィルムの向こう側に存在する物が見えてしまい印刷した画像を鮮明に見ることが難しい。そこで、画像を白紙に印刷した状態と同様に見えるように、本実施形態の表印刷モードでは透明フィルムの表面に白色の背景画像を印刷した後にCMYKの各成分の像を印刷するように設定されている。
図12の例では、キャリッジ21の移動方向における先端側に位置するホワイトインクノズル列Wを用い、8パス目(往動4回、複動4回)までは、ホワイトインクノズル列Wの搬送方向における上流側のノズルにて背景画像を印刷し、9パス目から上流側のノズルで背景画像を印刷しつつ、下流側のノズルにて、既に印刷された背景画像上CMYKの各成分の像を印刷する。
一方、ユーザーによってコンピューター80から、印刷する画像のデータと、画像を透明フィルム越しに見るための画像として印刷する旨の情報が入力されると、プリンタードライバーにて指定された画像の鏡像を印刷するための印刷データが生成され、印刷データに裏印刷モードにて印刷する旨の印刷情報が付与されてプリンター1に送出される。
印刷データと印刷情報とを受信したプリンター1は、印刷情報に基づいてコントローラー60が、鏡像を印刷するための印刷プログラムを実行する(S16)。このとき例えば、裏印刷モードとして、オーバーラップしないインターレース印刷モードが設定されていた場合には、図13に示すような透明フィルムの搬送動作及びドット形成動作が実行されて画像が印刷される。
図13は、裏印刷モードとして実行されたオーバーラップしないインターレース印刷モードにおける搬送動作及びドット形成動作とドットが形成される様子を説明するための図である。図13では、CMYK画像と背景画像とを分けて示しているが、実際には背景画像上にCMYK画像が印刷される。
図13に示すオーバーラップしないインターレース印刷モードでは、図7を用いて前述したオーバーラップしないインターレース印刷モードと、白インクを用いた背景画像を印刷する点で相違する。
透明フィルム越しに見るための画像もCMYKのインクが吐出されない部分は透明のままなので、透明な部分からはフィルムを通してフィルムの向こう側に存在する物が見えてしまい印刷した画像を鮮明に見ることが難しい。このため、画像を白紙に印刷した状態と同様に見えるように、本実施形態の裏印刷モードでは透明フィルム上に形成されたCMYKの画像の上から印刷領域の全域に白色の背景画像を印刷するように設定されている。
図13の例では、まず4パス目(往動2回、複動2回)までは、CMYKの各色のインクノズル列の搬送方向における上流側のノズルにてCMYKの画像の各成分の像を印刷し、5パス目から上流側のノズルでCMYKの画像を印刷しつつ、キャリッジ21の移動方向における後端側に位置するホワイトインクノズル列の下流側のノズルにて、印刷領域の全域に白色のインクを吐出して背景画像を印刷する。
ここで、透明媒体越しに見るための画像として、例えばユーザー等が左右対称なデザイン画像などを印刷する情報を入力した場合には、ユーザー等が入力した情報に基づいて鏡像ではなく正像を印刷しても良い。
図16は、プリンターにて透明媒体に印刷する際の処理の変形例を説明するための図である。
また、上記実施例では、ユーザーにより媒体として透明媒体が選択され、透明媒体越しに見るための画像を印刷するか、直接見るための画像を印刷するかが入力される例について説明したが、図16に示すようにユーザーにより鏡像を印刷する情報が入力された場合に、入力された情報に基づいて(S23)、プリンター1にて裏印刷モードが実行されてもよい(S26)。
<第1実施例の変形例>
第1実施例では、表印刷モードとしてオーバーラップ方式のインターレース印刷モードが設定されており、裏印刷モードとしてオーバーラップしないインターレース印刷モードが設定されている例について説明したが、表印刷モード及び裏印刷モードのいずれもオーバーラップ方式のインターレース印刷モードが設定されており、表印刷モードと裏印刷モードにて、1本のラスターラインを構成するドットを形成するインクを吐出するノズルの数が相違するように設定されていても良い。例えば、表印刷モードでは、4つのノズルから吐出したインクにて1本のラスターラインを形成し、裏印刷モードでは、図12に示したように2つのノズルから吐出したインクにて1本のラスターラインを形成するように設定されていても良い。この場合にも、表印刷モードでは、CMYK画像より先に背景画像が印刷され、裏印刷モードでは、CMYK画像が印刷された後に背景画像が印刷される。
なお、1本のラスターラインを形成するためのノズル移動回数が3回以上のモードがあってもよい。その場合、例えば、1本のラスターラインを形成するためのノズル移動回数が3回のモードは、1本のラスターラインを形成するためのノズル移動回数が2回のモードよりも、1本のラスターラインを形成するためのノズル移動回数が多いモードである。
また、ヘッドが備えるノズル数よりも、実際に印刷に使用されるノズルが少なくなってもよい。例えば、本実施例において、ヘッド部のノズルピッチが360dpiであるとした場合に、交差方向の解像度を180dpiで印刷を行うと、同じ駆動周波数であれば、全ノズル数の半数のノズルのみを使用しても印刷が可能である。また、交差方向のドット間隔が2倍となるため、同じ駆動周波数で全ノズルを使用するのであれば、キャリッジの移動速度を2倍にすることも可能である。
<第2実施例>
第2実施例は、表印刷モード、裏印刷モードともにオーバーラップしない印刷モードが設定されている例である。
第2実施例としては、例えば表印刷モードとしてオーバーラップしないインターレース印刷モードが設定されており、裏印刷モードとしてオーバーラップしないバンド印刷モードが設定されている。
ユーザーによりコンピューター80から、媒体として透明フィルムが指定され、印刷する画像として直接見るための画像が選択されて印刷を実行する操作がなされると、プリンタードライバーにて、指定された画像の正像を印刷するための印刷データが生成され、印刷データに表印刷モードにて印刷する旨の印刷情報が付与されてプリンター1に送出される。
印刷データと印刷情報とを受信したプリンター1は、印刷情報に基づいてコントローラーが、正像をオーバーラップしないインターレース印刷モードにて印刷するための印刷プログラムを実行する(S15)。
図14は、表印刷モードとして実行されたオーバーラップしないインターレース印刷モードにおける搬送動作及びドット形成動作とドットが形成される様子を説明するための図である。図14では、CMYK画像と背景画像とを分けて示しているが、実際には背景画像上にCMYK画像が印刷される。
プリンター1では、図14に示すような透明フィルムの搬送動作及びドット形成動作が実行されて画像が印刷される。図14に示すオーバーラップしないインターレース印刷モードでは、図13を用いて前述したオーバーラップしないインターレース印刷モードと、白インクを用いた背景画像を、CMYK画像を印刷する前に印刷する点で相違する。
図14の例では、透明フィルムに印刷した画像を白紙に印刷した状態と同様に見えるように、4パス目(往動2回、複動2回)までは、キャリッジ21の移動方向における先端側に位置するホワイトインクノズル列Wの上流側のノズルを用い白色のインクを吐出して背景画像を印刷する。そして、5パス目からホワイトインクノズル列Wの上流側のノズルから吐出したインクにて背景画像を印刷し、CMYKの各色のインクノズル列の搬送方向における下流側のノズルにてCMYK画像の各成分の像を既に印刷されている背景画像上に印刷する。
一方、ユーザーによってコンピューター80から、印刷する画像のデータと、画像を透明フィルム越しに見るための画像として印刷する旨の情報が入力されると、プリンタードライバーにて指定された画像の鏡像を印刷するための印刷データが生成され、印刷データに裏印刷モードにて印刷する旨の印刷情報が付与されてプリンター1に送出される。
印刷データと印刷情報とを受信したプリンター1は、印刷情報に基づいてコントローラーが、オーバーラップしないバンド印刷モードの印刷プログラムを実行する(S16)。
図15は、裏印刷モードとして実行されたオーバーラップしないバンド印刷モードにおける搬送動作及びドット形成動作とドットが形成される様子を説明するための図である。
プリンター1では、図15に示すような透明フィルムの搬送動作及びドット形成動作が実行されて画像が印刷される。図15に示すオーバーラップしないバンド印刷モードでは、図5を用いて前述したオーバーラップしないバンド印刷モードと、白インクを用いた背景画像を、CMYK画像を印刷する前に印刷する点で相違する。
図15の例では、透明フィルムに印刷した画像を白紙に印刷した状態と同様に見えるように、1パス目は、CMYKの各色のインクノズル列の搬送方向における上流側のノズルにてCMYK画像の各成分の像を印刷し、2パス目以降は、CMYKの各色のインクノズル列の搬送方向における上流側のノズルにてCMYK画像の各成分の像を印刷し、キャリッジ21の移動方向における後端側に位置するホワイトインクノズル列Wの下流側のノズルを用い白色のインクを吐出して背景画像を印刷領域の全域に印刷する。
<第3実施例>
第3実施例は、表印刷モード、裏印刷モードともにオーバーラップしない印刷モードが設定されており、表印刷モードでは、インクを吐出する際のキャリッジの移動方向が同一方向(所定方向)であり、裏印刷モードでは、キャリッジが所定方向に移動する際と、所定方向と反対の方向に移動する際とのいずれもインクを吐出するように設定されている。すなわち、表印刷モードは、Uni−d印刷モードが設定されており、裏印刷モードはBi−d印刷モードが設定されている。
第3実施例では、ユーザーによりコンピューター80から、媒体として透明フィルムが指定され、印刷する画像として直接見るための画像が選択されて印刷を実行する操作がなされると、プリンタードライバーにて、指定された画像の正像を印刷するための印刷データが生成され、印刷データに表印刷モードにて印刷する旨の印刷情報が付与されてプリンター1に送出される。
直接見るための画像を印刷するための印刷データと印刷情報とを受信したプリンター1は、印刷情報に基づいてコントローラー60が、正像をオーバーラップしないインターレース印刷モードであってUni−d印刷モードにて印刷するための印刷プログラムを実行する(S15)。第3実施例に表印刷モードにて形成される画像及び使用するノズルは、第2実施例の表印刷モードを示した図14と同様であるが、透明フィルムの搬送動作とドット形成動作におけるキャリッジ21の移動動作とが相違する。具体的には、第2実施例の表印刷モードでは、キャリッジの往動及び複動の度に媒体を搬送する搬送動作を行っていたが、第3実施例の表印刷モードでは、キャリッジの往動及び複動した後に、すなわちキャリッジ21が往復した後に媒体を搬送する搬送動作を行うように設定されている。
また、媒体越しに見るための画像を印刷するための印刷データと印刷情報とを受信したプリンター1は、印刷情報に基づいてコントローラーが、鏡像をオーバーラップしないインターレース印刷モードであってBi−d印刷モードにて印刷するための印刷プログラムを実行する(S16)。第3実施例に裏印刷モードにおける透明フィルムの搬送動作とドット形成動作は第1実施例の裏印刷モードとして示した図13と同様である。
<第4実施例>
第4実施例は、表印刷モード、裏印刷モードの切り替えをプリンタードライバーによってユーザー自身が選択できる構成のプリンターである。図17A及び図17Bに、ユーザーが実際に各モードの設定を行う際に使用するユーザーインターフェース(以後UIとも呼ぶ)画面の概略図を示す。本実施形態におけるUI画面はコンピューター80の表示機等に表示され、媒体の種類、印刷モード、印刷方式等について設定できるようになっている。媒体の種類は「普通紙」や「写真用紙」等と並んで「透明フィルム」を選択できる。そして、印刷モードとして「表印刷モード」または「裏印刷モード」を選択できる。ユーザーは当該UI画面上で、マウス等の指示器を用いて各種の選択を行う。
プリンタードライバーには、前述のバンド印刷/インターレース印刷、Uni−d印刷/Bi−d印刷等、印刷の美しさと速さとを勘案して媒体の搬送動作、及び、ドット形成動作を適当に組み合わせた印刷方式が複数種類記憶されている。表印刷/裏印刷の各モードについては、最適な印刷方式がそれぞれデフォルトで設定されており、ユーザーがUI画面上で表印刷モード、または、裏印刷モードの選択を行うと、該選択に合わせて印刷方式が切り替わり、UI画面上に表示される。例えば、図17Aは表印刷モードを選択した場合のUI画面の様子を表し、図17Bは裏印刷モードを選択した場合のUI画面の様子を表す。本実施形態では、ユーザーが表印刷モードを選択すると印刷方式1がデフォルトとして設定され(図17A)、ユーザーが裏印刷モードを選択すると印刷方式2が設定される(図17B)。なお、図17A及び図17Bでは印刷方式として1〜5の5種類が表示されているが、該印刷方式の数は5に限られるものではなく、もっと少なくてもよいし、多くてもよい。
図18に、第4実施例においてプリンタードライバーに設定される印刷方式の一例を示す。なお、ヘッドのノズルピッチを360dpiとした場合について考えるものとする。印刷方式として設定される項目には、印刷解像度、紙送りの方式(バンド/擬似バンド/インターレース)、オーバーラップ印刷を行うか否かの選択、印刷方向(Uni−d印刷/Bi−d印刷)等があり、これらを組み合わせることで、形成される画像の美しさと印刷速度とが定められる。図18では印刷方式1〜5が設定されており、例えば印刷方式1は最も印刷画質を重視したモードであり、鮮明な画像を印刷することができる。印刷方式の数字が大きくなるに従って印刷画質よりも印刷速度が重視され、印刷方式5は最も印刷速度を重視したモードとなっており、速く画像を印刷することができる。
前述の通り、ユーザーが表印刷モードを選択した場合は、印刷方式1がデフォルトで設定される。図18に示されるように、印刷方式1では、解像度が1440×720dpi、紙送りの方式がインターレース方式、オーバーラップ印刷を行い、印刷方向がUni−dとなっており、なるべく鮮明な画像を印刷できるような印刷方式となっている。表印刷モードでは印刷面を直接表面から見ることになるため、印刷画像の表面にムラ等が生じにくいよう、印刷画質を重視した設定としている。
一方、ユーザーが裏印刷モードを選択した場合は、印刷方式2がデフォルトで設定される。印刷方式2は、図18に示されるように解像度が720×720dpiであり、印刷方式1よりも解像度が低く設定され、また、印刷方向をBi−dとすることで、印刷方式1の場合よりも印刷の速さを重視した設定となっている。裏印刷モードでは、形成された画像を透明媒体の裏側から見ることを前提としているため、表印刷モードほど印刷画像の表面状態(画質)を気にする必要は無く、その分、印刷速度を早くした設定としている。
なお、デフォルトとして前述の印刷方式が設定されているが、該印刷方式はUI画面上でユーザー自身が変更することも可能である。例えば、表印刷モードを選択した場合には、デフォルトでは図18の印刷方式1が設定されるが(図17A参照)、これを印刷方式5(最も印刷速度を重視したモード)に変更することも可能であるし、裏印刷モードを選択した場合に、デフォルトで設定された印刷方式2(図17B参照)を、印刷方式1(最も印刷画質を重視したモード)に変更することも可能である。
また、デフォルトで設定されている印刷方式をユーザーが変更した場合に、その変更がプリンタードライバーに記憶されるようにすることもできる。そして、印刷方式の変更後に表/裏の印刷モードが変更された場合には、当該変更が反映される。すなわち、表/裏の印刷モードが変更された場合、表印刷モードにおける印刷方式は、直近の裏印刷モードにおける印刷方式よりも1段階きれいな方式(1段階小さな数字)に設定される。例えば、図19Aに示されるように、裏印刷モード選択時において、ユーザーがデフォルトの印刷方式2から印刷方式5に変更を行った場合、プリンタードライバーは該変更された印刷方式を記憶する。そして、この状態でユーザーが裏印刷モードから表印刷モードに切り替えると、図19Bのように印刷方式5よりも1段階きれいな印刷方式4が設定される。表印刷モードのデフォルト値は印刷方式1であったが、ユーザーによる直近の設定(印刷方式5)を基準とすることで、よりユーザー好みの印刷をすることができるようになる。逆に、表印刷モードから裏印刷モードへと変更された場合には、印刷方式が1段階速い方式(1段階大きな数字)に設定される。
なお、このように設定された印刷方式をさらに変更したい場合には、ユーザーはUI画面上で変更することが可能である。
<第4実施例の変形例>
図20に第4実施例の変形例で使用されるUI画面の概略を示す。図20に示されるUI画面では、背景画像を選択するメニューが表示され、印刷時に背景画像を形成するか否かをユーザー自身が設定できるようになっている。
前述のように、背景画像を形成することによって、透明フィルム媒体に画像を印刷しても、白紙に印刷した状態と同様に該画像を見ることができる。
一方、UI画面の操作により、透明フィルム媒体に印刷を行う場合でも背景画像を形成しないようにすることもできる。背景画像を形成しなければ、それだけ使用できるカラーノズルが多くなるため、印刷を早くすることができる。例えば、図12のような印刷を行う場合、パス1〜8までは背景画像となる白インクを吐出していたが、背景画像が不要であれば、パス1〜8までもカラーノズルを用いてカラーインクの吐出を行うことができるようになるため、それだけ印刷終了までに要する時間を短縮することが可能になる。逆に、普通紙に印刷を行う場合に背景色を形成することも可能である。
なお、背景画像は基本的には白で形成されるが、必要に応じて黒やグレー等の他の色にも変更できるよう、UI画面上に背景色の設定項目を設けてもよい。本実施例では、ユーザーが媒体として透明フィルムを選択した場合は、デフォルトで背景画像が白で形成されるように設定され、ユーザーが普通紙等を選択した場合には、デフォルトで背景画像が形成されないように設定される。
<第5実施例>
第5実施例では、第4実施例と同様に図17Aで表されるようなUI画面を利用して、表印刷モード/裏印刷モードの切り替えをユーザー自身が行うことができる。一方、第4実施例の場合と異なり、印刷方式の選択も最初からユーザー自身で行うようになっている。そして、表印刷モード選択時と裏印刷モード選択時とでは、同じ印刷方式でも解像度や印刷方向等が異なる設定となっている。
図21に、第5実施例でプリンタードライバーに設定される各印刷方式の一例を示す。表印刷モード・裏印刷モードのそれぞれについて5種類の印刷方式が設定されており、その全てがそれぞれ異なる印刷方式となっている。第4実施例の場合と同様、印刷方式1が最も印刷画質を重視したモードであり、印刷方式の数字が大きくなるほど印刷速度を重視した設定となっている。そして、表印刷モードと裏印刷モードとで印刷方式の番号が同じ場合には、表印刷モードの方が印刷画質を重視した設定となっており、裏印刷モードでは印刷速度を重視した設定となっている。前述のとおり、表印刷と裏印刷では印刷面を見る方向が異なり、光の反射等の影響で画像の見え方が変わってくるからである。
例えば、印刷方式1では、表印刷モードの印刷方向はUni−dであり、裏印刷モードの印刷方向はBi−dである。そして印刷方向以外の各種設定は表印刷モード・裏印刷モードとも同じである。これは、前述の第3実施例で説明した場合と同様の設定であり、表印刷モードにおいては、インクを吐出する際のキャリッジの移動方向を一定とすることで裏印刷モードよりも鮮明な画像を印刷できるようにしている。
印刷方式2では、表印刷モードではオーバーラップ印刷を行うが、裏印刷モードではオーバーラップ印刷を行わない。オーバーラップ印刷以外の各種設定は表印刷モード・裏印刷モードとも同じである。これは、前述の第1実施例で説明した場合と同様の設定であり、表印刷モードにおいては、オーバーラップ印刷とすることでノズルのインク吐出特性差等による濃度むらを抑え、裏印刷モードよりも鮮明な画像を印刷できるようにしている。
印刷方式3では、印刷方式1と同様、表印刷モードがUni−d印刷で裏印刷モードがBi−d印刷であり、表印刷モードの方が鮮明な画像を印刷できるようにしている。ただし、解像度や紙送り方式については、それぞれ印刷方式1よりも低く設定し、印刷方式1と比較して、全体的に印刷速度を重視した設定となっている。
印刷方式4および5ではいずれも、表印刷モードの解像度を表印刷モードの解像度より高くすることで、裏印刷モードの方が裏印刷モードよりも鮮明な画像を印刷できるようにしている。
ユーザーはUI画面上で表印刷モードまたは裏印刷モードの選択を行い、次に印刷方式(第5実施例においては印刷方式1〜5)の選択を行う。プリンタードライバーは図21に示されるマトリックスに従って、表印刷モードまたは裏印刷モードのいずれかに対応する印刷方式を決定し、該印刷方式に従って印刷が行われる。
<まとめ>
上記実施形態の印刷システム100によれば、透明フィルムに当該透明フィルム越しに見るための画像を印刷するための印刷モード及び透明媒体に鏡像を印刷するための印刷モードである裏印刷モードと、直接見るための画像を印刷するための印刷モード及び媒体に正像を印刷するための印刷モードである表印刷モードとで、搬送動作、及び、ドット形成動作のうちの少なくともいずれか一方が互いに相違するので、透明フィルム越しに見るための画像または透明フィルムに鏡像を印刷する場合と、直接見るための画像または透明フィルムに正像を印刷する場合とにて各々適した搬送動作、及び、ドット形成動作にて印刷することが可能である。このため、透明フィルム越しに見るための画像または透明フィルムに鏡像を印刷する場合、及び、直接見るための画像または透明フィルムに正像を印刷する場合のいずれも、色ムラ等により生じる縞が目立ち難い画像をより速く印刷することが可能である。
特に、紙などの媒体に印刷して、印刷面から印刷された画像を見る場合には、乱反射により、縞状の濃度むらが目立ちやすいが、透明フィルムに印刷された画像を透明フィルム越しに見る場合には、表面がフィルム面となり表面の平滑度が高いため乱反射せず、縞状の濃度むら等が目立ち難いという特徴がある。このため、第1実施例のように、表印刷モードのドット形成動作にて、交差方向に配置される1本のラスターラインを形成するためにノズルを移動する回数を、裏印刷モードのドット形成動作より多くすることにより、表印刷モードの方が、濃度むらが目立ちにくい画像を形成することが可能である。
また、裏印刷モードにて印刷された画像を直接見た場合には濃度むらが目立ちやすいが、印刷された画像を透明フィルム越しに正像として見る場合には濃度むらが目立ちにくい。このため、鏡像を印刷して透明フィルム越しに見るための画像を印刷する場合には、1本のラスターラインを形成するためにノズルを移動する回数を少なくすることにより画像をより速く印刷することが可能である。
特に、第1〜第3実施例のように、媒体越しに見ることにより濃度むらが目立ちにくくなる裏印刷モードにて印刷される画像を構成する1本のラスターラインをノズルの1回の移動にて形成すると、より速く画像を印刷することが可能である。
また、第2実施例のように、直接見るための画像が印刷される表印刷モードにて印刷された画像のラスターラインが、透明フィルム越しに見るための画像が印刷される裏印刷モードにて印刷された画像のラスターラインより、搬送方向における間隔が狭くなるように印刷すると、濃度むらがより目立ちにくい画像を印刷することが可能である。
また、第3実施例のように、表印刷モードにて印刷される画像が、ラスターラインを形成すべくインクを吐出する際にノズルを同一の方向に移動させると、裏印刷モードのようにノズルの往復動作のいずれもインクを吐出させる場合より、ドットが形成される位置の精度が高くなるので、より良好な画像を印刷することが可能である。
一方、裏印刷モードにて印刷される画像は、ラスターラインを形成すべくインクを吐出する際のノズルの移動方向が交互になるので、印刷された画像を透明フィルム越しに見る場合には、濃度むらが目立ちにくい画像をより速く印刷することが可能である。
また、第1実施例の変形例のように、表印刷モードのドット形成動作にて、交差方向にドットが配置されるラスターラインを形成するためにインクを吐出するノズルの数を、裏印刷モードのドット形成動作より多くすることにより、表印刷モードの方が、濃度むらが目立ちにくい画像を形成することが可能である。また、裏印刷モードの画像は直接見た場合には濃度むらが目立ちやすいが、透明フィルムに印刷された画像は透明フィルム越しに見るための画像、または鏡像なので、透明フィルム越しに画像を見た場合には、濃度むらは目立ちにくい。このため、透明フィルム越しに見るための画像、または鏡像を印刷する場合には、1本のラスターラインを形成するノズルの数を少なくして画像をより速く印刷することが可能である。
特に、第1実施例のように、媒体越しに見ることにより濃度むらが目立ちにくくなる裏印刷モードにて印刷される画像を構成する1本のラスターラインを単一のノズルにて形成すると、より速く画像を印刷することが可能である。
また、裏印刷モードでは、画像を印刷した後に、当該画像の背景となる背景画像を印刷するので、透明フィルムに印刷された画像であっても、透明フィルム越しに画像を見た際には、背景画像上に画像が印刷されて、印刷領域中に、透明フィルムの向こう側に存在する物が見えるような透明な部分は存在しない。このため、より鮮明に見える画像を印刷することが可能である。
また、表印刷モードでは、画像を印刷する前に、当該画像の背景となる背景画像を印刷するので、透明フィルムに印刷された画像であっても、印刷された画像を直接見た際に背景画像上に画像が印刷されて、印刷領域中に、透明フィルムの向こう側に存在する物が見えるような透明な部分は存在しない。このため、より鮮明に見える画像を印刷することが可能である。
また、背景画像は白色のインクを印刷領域の全域に吐出させることにより印刷したので、透明フィルムに印刷した画像であっても、白紙上に印刷した画像と同様の画像を印刷することが可能である。
また、第4実施例のように、ユーザーインターフェース画面を操作することにより、ユーザー自身が表印刷モードまたは裏印刷モードを選択し、その選択により、ドットの形成動作や媒体の搬送動作を組み合わせた所定の印刷方式が規定される構成としてもよい。
また、上述のようにして規定された各種印刷方式を、ユーザー自身が変更することも可能である。
また、第5実施例のように、ユーザーインターフェース画面を操作することにより、ユーザー自身が表印刷モードまたは裏印刷モードを選択し、さらにそれぞれの場合について印刷方式を選択することで、各印刷モードについて異なるドットの形成動作や媒体の搬送動作をさせることができる。これにより、良好な画像を印刷するか、または、より速く印刷するかといった選択を、ユーザー自身で自由に決定することが可能である。
===その他の実施の形態===
一実施形態としてのプリンター等を説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
<印刷システムについて>
前述の実施形態では、プリンター1と、当該プリンター1と通信可能に接続されたコンピューターとを有する印刷システム100を例に挙げて説明したが、これに限るものではない。例えば、プリンターがメモリー等とのインターフェースと入力操作部を有し、入力操作部からの操作によりメモリー等の画像データを指定して、印刷することが可能なプリンターのみにて実行されても構わない。
<ノズルについて>
前述の実施形態では、圧電素子(ピエゾ素子)を用いてインクを吐出していた。しかし、液体を吐出する方式は、これに限られるものではない。例えば、熱によりノズル内に泡を発生させる方式など、他の方式を用いてもよい。
<インクについて>
前述の実施形態は、紫外線(UV)の照射を受けることによって硬化するインク(UVインク)をノズルから吐出していた。しかし、ノズルから吐出する液体は、このようなインクに限られるものではなく、UV以外の他の電磁波(例えば可視光線など)の照射を受けることによって硬化する液体をノズルから吐出しても良い。この場合、仮硬化用照射部41a、41b及び本硬化用照射部43から、その液体を硬化させるための電磁波(可視光線など)を照射するようにすればよい。
また、前述のようなUVなどの照射によって硬化するインクではなく、媒体に着弾・浸透することにより定着する所謂水性インクを使用することもできる。例えば、媒体としての普通紙に正像を印刷するような場合には、一般的に家庭で使用される染料インクや顔料インク等を用いて印刷を行うことが可能である。
1 プリンター、10 搬送ユニット、11 給紙ローラー、
13 搬送ローラー、14 プラテン、15 排紙ローラー、
20 キャリッジユニット、21 キャリッジ、24 ガイド軸、
30 ヘッドユニット、31 ヘッド、
40 照射ユニット、41a,41b 仮硬化用照射部、43 本硬化用照射部、
50 検出器群、53 紙検出センサー、54 光学センサー
60 コントローラー、61 インターフェース部、62 CPU、
63 メモリー、64 ユニット制御回路、
80 コンピューター、100 印刷システム

Claims (13)

  1. 搬送方向に搬送される媒体に、複数のノズルが前記搬送方向と交差する交差方向に移動しつつ当該ノズルからインクを吐出してドットを形成することにより画像を印刷する印刷装置であって、
    前記媒体としての透明媒体に所定画像の鏡像を前記画像として印刷するための第1印刷モードと、前記媒体に前記所定画像の正像を前記画像として印刷するための第2印刷モードとを有し、
    前記第1印刷モードと前記第2印刷モードとは、前記媒体を搬送する搬送動作、及び、前記ノズルを移動しつつインクを吐出してドットを形成するドット形成動作のうちの少なくともいずれか一方が互いに相違することを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置であって、
    前記第2印刷モードの前記ドット形成動作は、前記画像を構成し前記交差方向に前記ドットが配置される1本のドット列を形成するために前記ノズルを移動する回数が、前記第1印刷モードの前記ドット形成動作より多いことを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項1に記載の印刷装置であって、
    前記画像を構成し前記交差方向に前記ドットが配置される複数の前記ドット列の前記搬送方向における間隔が、前記第1印刷モードの前記搬送動作より前記第2印刷モードの前記搬送動作の方が狭くなるように前記媒体を搬送することを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項1に記載の印刷装置であって、
    前記第2印刷モードの前記ドット形成動作は、前記画像を構成し前記交差方向に前記ドットが配置されるドット列を前記ノズルの所定方向の移動時にインクを吐出して形成し、
    前記第1印刷モードの前記ドット形成動作は、前記ドット列を前記ノズルの所定方向及び当該所定方向と反対方向の移動時にインクを吐出して形成することを特徴とする印刷装置。
  5. 請求項1に記載の印刷装置であって、
    前記第2印刷モードの前記ドット形成動作と、前記第1印刷モードの前記ドット形成動作は、前記画像を構成し前記交差方向に前記ドットが配置される1本のドット列をいずれも互いに異なる複数の前記ノズルからインクを吐出して形成し、
    前記1本のドット列を形成するためにインクを吐出する前記ノズルの数は、前記第2印刷モードの方が前記第1印刷モードより多いことを特徴とする印刷装置。
  6. 請求項5に記載の印刷装置であって、
    前記第1印刷モードの前記ドット形成動作では、前記1本のドット列を形成するために単一の前記ノズルからインクを吐出することを特徴とする印刷装置。
  7. 請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の印刷装置であって、
    前記第1印刷モードと前記第2印刷モードの少なくとも一方は、印刷した前記画像の背景となる背景画像を印刷することを特徴とする印刷装置。
  8. 搬送方向に搬送される媒体に、複数のノズルが前記搬送方向と交差する交差方向に移動しつつ当該ノズルからインクを吐出してドットを形成することにより画像を印刷する印刷装置であって、
    前記媒体としての透明媒体に当該透明媒体越しに見るための前記画像を印刷するための第1印刷モードと、直接見るための前記画像を印刷するための第2印刷モードとを有し、
    前記第1印刷モードと前記第2印刷モードとは、前記媒体を搬送する搬送動作、及び、前記ノズルを移動しつつインクを吐出してドットを形成するドット形成動作のうちの少なくともいずれか一方が互いに相違することを特徴とする印刷装置。
  9. 搬送方向に搬送される媒体に、複数のノズルが前記搬送方向と交差する交差方向に移動しつつ当該ノズルからインクを吐出してドットを形成することにより画像を印刷する印刷装置であって、
    前記媒体としての透明媒体に当該透明媒体越しに見るための前記画像を印刷するための第1印刷モードと、直接見るための前記画像を印刷するための第2印刷モードと、をユーザーに選択させる印刷装置制御部を備え、
    前記印刷装置制御部は、前記各印刷モードを選択する印刷モード選択部をユーザーインターフェース画面に表示し、
    前記第1印刷モードを選択すると、前記媒体を搬送する所定の搬送動作、及び、前記ノズルを移動しつつインクを吐出してドットを形成する所定のドット形成動作を規定する第1の印刷方式が、前記ユーザーインターフェース画面に表示され、
    前記第2印刷モードを選択すると、前記搬送動作、及び、前記ドット形成動作のうちの少なくともいずれか一方が前記第1の印刷方式とは相違する第2の印刷方式が、前記ユーザーインターフェース画面に表示される
    ことを特徴とする印刷装置。
  10. 請求項9に記載の印刷装置であって、
    前記第1の印刷方式は、前記第2の印刷方式よりも画像を形成する速度を優先させた印刷方式であり、
    前記第2の印刷方式は、前記第1の印刷方式よりも形成される画像の画質を優先させた印刷方式である
    ことを特徴とする印刷装置。
  11. 請求項9または10に記載の印刷装置であって、
    前記ユーザーインターフェース画面に前記第1の印刷方式、または、前記第2の印刷方式が表示された後に、該ユーザーインターフェース画面上で前記印刷方式をユーザーが変更できることを特徴とする印刷装置。
  12. 搬送方向に搬送される媒体に、複数のノズルが前記搬送方向と交差する交差方向に移動しつつ当該ノズルからインクを吐出してドットを形成することにより画像を印刷する印刷装置であって、
    前記媒体としての透明媒体に当該透明媒体越しに見るための前記画像を印刷するための第1印刷モードと、直接見るための前記画像を印刷するための第2印刷モードと、をユーザーに選択させる印刷装置制御部を備え、
    前記印刷装置制御部は、前記各印刷モードを選択する印刷モード選択部と、前記媒体を搬送する搬送動作、及び、前記ノズルを移動しつつインクを吐出してドットを形成するドット形成動作を規定する各種印刷方式を選択する印刷方式選択部と、をユーザーインターフェース画面に表示し、
    前記各種印刷方式に含まれる第1の印刷方式と第2の印刷方式とでは、前記搬送動作、及び、前記ドット形成動作のうちの少なくともいずれか一方が相違し、
    第1印刷モード選択時における第1の印刷方式と、第2印刷モード選択時における第1の印刷方式とでは、前記搬送動作、及び、前記ドット形成動作のうちの少なくともいずれか一方が相違する
    ことを特徴とする印刷装置。
  13. 請求項12に記載の印刷装置であって、
    前記印刷モードが同じ場合は、前記第1の印刷方式は、前記第2の印刷方式よりも画像を形成する速度を優先させた印刷ができ、前記第2の印刷方式は、前記第1の印刷方式よりも形成される画像の画質を優先させた印刷ができ、
    前記印刷方式が同じ場合は、前記第1印刷モードは、前記第2印刷モードよりも画像を形成する速度を優先させた印刷ができ、前記第2の印刷方式は、前記第1の印刷方式よりも形成される画像の画質を優先させた印刷ができる
    ことを特徴とする印刷装置。
JP2009283271A 2009-03-24 2009-12-14 印刷装置 Withdrawn JP2010247519A (ja)

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