JP2010241588A - 乗客コンベアの手摺駆動装置及び乗客コンベアの異常検出装置 - Google Patents

乗客コンベアの手摺駆動装置及び乗客コンベアの異常検出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】加圧ローラの金属製のホイール部が移動手摺の把持面に接触することを確実に防止することができる乗客コンベアの手摺駆動装置を提供する。
【解決手段】駆動ローラ10、加圧ローラ11、加圧ローラ11を駆動ローラ10側に付勢する板ばね21に加え、板ばね21の弾性変形を所定位置までに拘束するための拘束部27を備える。また、加圧ローラ11を、金属製のホイール部23と、ホイール部23の外周面に設けられた樹脂製のローラ部24とにより構成する。そして、上記加圧ローラ11は、常時は、ローラ部24を移動手摺8に接触させて移動手摺8を駆動ローラ10に押し付けるとともに、ローラ部24がホイール部23から外れると、板ばね21の変形が拘束部27によって拘束されることにより、ホイール部23が移動手摺8に接触しない位置に保持される。
【選択図】図2

Description

この発明は、乗客コンベアの移動手摺を駆動する手摺駆動装置、及び、この手摺駆動装置に発生した異常を検出するための異常検出装置に関するものである。
エスカレーターや動く歩道等の乗客コンベアでは、乗客が乗る踏段と同期するように、移動手摺が駆動されている。そして、この移動手摺を駆動する手摺駆動装置として、圧延方式(プッシュプル)によるものが多く採用されている。
例えば、下記特許文献1に、圧延方式の手摺駆動装置を備えた乗客コンベアが開示されている。特許文献1に記載のもののように、圧延方式を採用する一般的な手摺駆動装置は、踏段に同期して回転する駆動ローラと、移動手摺を駆動ローラに押し付ける加圧ローラとを有しており、移動手摺と駆動ローラとの間に発生する摩擦力によって移動手摺を駆動している。
なお、上記構成の手摺駆動装置では、一般に、移動手摺の把持面(乗客が移動手摺を把持する際に触れる面)に、加圧ローラが接触する。このため、加圧ローラの最外部は樹脂製の部材等によって構成されており、移動手摺の把持面を傷付けないための配慮がなされている。具体的に、加圧ローラは、金属製のホイール部の外周面に樹脂製のローラ部が接着固定されること等によって構成されている。
特開2007−70051号公報
上記構成の手摺駆動装置では、加圧ローラにおいてローラ部がホイール部から外れてしまうと、金属製のホイール部が移動手摺の把持面に接触して、把持面を大きく傷付けてしまう恐れがあった。特に、特許文献1に記載のもののように、2つの加圧ローラが板ばねで連結され、この板ばねによって移動手摺を付勢するための付勢力が付与されている場合は、何れか一方の加圧ローラのみにおいて上記不具合が発生した場合でも、移動手摺の把持面を傷付けてしまう恐れがあった。
なお、このような問題は、ローラ部をホイール部に接着固定している接着層の劣化等によって発生する。そして、上記接着層の劣化は、例えば、移動手摺を洗浄するための洗浄液が、ローラ部の内部に浸透すること等によって発生する。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、加圧ローラの樹脂製のローラ部がホイール部から外れてしまった場合でも、ホイール部が移動手摺の把持面に接触することを確実に防止することができる乗客コンベアの手摺駆動装置と、この手摺駆動装置に発生した異常を早期に検出するための乗客コンベアの異常検出装置を提供することである。
この発明に係る乗客コンベアの手摺駆動装置は、乗客コンベアの踏段に同期して回転する駆動ローラと、移動手摺を間に挟んで駆動ローラの対向位置に配置された加圧ローラと、加圧ローラを回動自在に支持するとともに、加圧ローラを駆動ローラ側に付勢する板ばねと、板ばねの弾性変形を所定位置までに拘束するための拘束手段と、を備え、加圧ローラは、板ばねに対して回動自在に設けられた金属製のホイール部と、ホイール部の外周面に設けられた樹脂製のローラ部と、を有し、常時は、ローラ部を移動手摺に接触させて移動手摺を駆動ローラに押し付けるとともに、ローラ部がホイール部から外れると、板ばねの変形が拘束手段によって拘束されることにより、ホイール部が移動手摺に接触しない位置に保持されるものである。
また、この発明に係る乗客コンベアの手摺駆動装置は、支持体と、支持体に設けられ、乗客コンベアの踏段に同期して回転する一対の駆動ローラと、移動手摺を間に挟んで駆動ローラの各対向位置に配置された一対の加圧ローラと、各端部に加圧ローラが回動自在に支持されるとともに、中間部が支持体に設けられることにより、加圧ローラを、対応する駆動ローラ側に付勢する板ばねと、板ばねの弾性変形を所定位置までに拘束するための拘束手段と、を備え、各加圧ローラは、板ばねに対して回動自在に設けられた金属製のホイール部と、ホイール部の外周面に設けられた樹脂製のローラ部と、を有し、常時は、ローラ部を移動手摺に接触させて移動手摺を対応する駆動ローラに押し付けるとともに、ローラ部がホイール部から外れると、板ばねの変形が拘束手段によって拘束されることにより、ホイール部が移動手摺に接触しない位置に保持されるものである。
この発明に係る乗客コンベアの異常検出装置は、上記手摺駆動装置を備えた乗客コンベアの異常検出装置であって、加圧ローラのホイール部の位置を検出するためのセンサと、センサの検出結果に基づいて、ホイール部からローラ部が外れたことを判定する判定手段と、判定手段の判定結果を外部に報知する報知手段と、を備えたものである。
この発明によれば、加圧ローラの樹脂製のローラ部がホイール部から外れてしまった場合でも、ホイール部が移動手摺の把持面に接触することを確実に防止することができるようになる。
また、この発明によれば、加圧ローラの樹脂製のローラ部がホイール部から外れた場合に、ホイール部が移動手摺の把持面に接触することを確実に防止でき、更に、その異常を早期に検出することができるようになる。
この発明の実施の形態1における手摺駆動装置を備えた乗客コンベアを示す要部構成図である。 図1に示す乗客コンベアの手摺駆動装置の要部正面図である。 図1に示す乗客コンベアの手摺駆動装置の要部側面図である。 図1に示す手摺駆動装置に備えられた加圧ローラ組立の正面図である。 図1に示す手摺駆動装置に備えられた加圧ローラ組立の平面図である。 図1に示す手摺駆動装置に備えられた加圧ローラ組立の要部斜視図である。 図1に示す手摺駆動装置に備えられた加圧ローラ組立の要部斜視図である。 この発明の実施の形態1における拘束手段の機能を備えた取付ブラケットの他の構成を示す図である。 この発明の実施の形態2における加圧ローラ組立を示す正面図である。 図9に示す加圧ローラ組立の拘束手段を示す図である。 この発明の実施の形態3における加圧ローラ組立を示す正面図である。 この発明の実施の形態3における乗客コンベアの異常検出装置を示す構成図である。 図11に示す加圧ローラ組立に異常が発生した状態を示す図である。
この発明をより詳細に説明するため、添付の図面に従ってこれを説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1における手摺駆動装置を備えた乗客コンベアを示す要部構成図である。なお、以下においては、乗客コンベアの一例として、上階及び下階間の移動の際に利用される中間傾斜形のエスカレーターについて具体的に説明し、動く歩道等の他の例については、その説明を省略する。
図1において、1は上下階床間に架け渡されたエスカレーターの主枠、2はエスカレーターの乗客が上下乗降口間を移動する際に乗る踏段、3は踏段2等を駆動するための駆動装置、4は駆動装置3の制御等、エスカレーター全体の制御を司る制御盤である。
5は主枠1の上部に回動自在に設けられた駆動軸、6は駆動軸5に設けられた踏段スプロケット、7は踏段スプロケット6と主枠1の下部に設けられた他の踏段スプロケット(図示せず)とに巻き掛けられた無端状の踏段チェーンである。上記踏段2は、踏段チェーン7に等間隔に連結されており、踏段スプロケット6(即ち、駆動軸5)の回転に伴って上下乗降口間を循環移動する。
また、8は踏段2に乗って移動する乗客が把持するための移動手摺、9は移動手摺8を駆動するための手摺駆動装置である。移動手摺8は、無端状を呈しており、上側に配置された部分(以下、単に「上側部分」という)が、踏段2の上面から所定の高さに配置されている。なお、移動手摺8が横断面略C字状を呈する一般的な構成を有する場合、その外側面が把持面(乗客が移動手摺8を把持する際に触れる面)を構成する。
手摺駆動装置9は、移動手摺8の上側部分が乗客が乗る踏段2と同期するように、移動手摺8を駆動するための機能を有している。なお、図1に示す手摺駆動装置9は、圧延方式(プッシュプル)によって移動手摺8を駆動するものである。具体的に、手摺駆動装置9には、踏段2に同期して回転する複数(本実施の形態においては4つ)の駆動ローラ10と、移動手摺8を間に挟んで各駆動ローラ10の対向位置に配置された加圧ローラ11とが備えられている。そして、手摺駆動装置9は、加圧ローラ11によって移動手摺8を駆動ローラ10に押し付けることにより、移動手摺8と駆動ローラ10との間に発生する摩擦力によって移動手摺8を駆動する。
また、12は手摺スプロケット、13は手摺スプロケット12の回転を各駆動ローラ10に伝達するための手摺チェーン、14は駆動軸5に設けられた手摺駆動スプロケット、15は手摺駆動スプロケット14と手摺スプロケット12とに巻き掛けられた手摺駆動チェーンである。上記駆動ローラ10は、手摺駆動スプロケット14(駆動軸5)の回転が、手摺駆動チェーン15、手摺スプロケット12、手摺チェーン13を介して伝達されることにより、踏段2と同期するように駆動される。
なお、踏段2と移動手摺8との双方を走行させるための駆動軸5の回転駆動は、駆動装置3によって行われる。
次に、図2乃至図7も参照して、上記手摺駆動装置9の構成について具体的に説明する。なお、図2は図1に示す乗客コンベアの手摺駆動装置の要部正面図、図3は図1に示す乗客コンベアの手摺駆動装置の要部側面図、図4は図1に示す手摺駆動装置に備えられた加圧ローラ組立の正面図、図5は図1に示す手摺駆動装置に備えられた加圧ローラ組立の平面図、図6及び図7は図1に示す手摺駆動装置に備えられた加圧ローラ組立の要部斜視図である。
図2及び図3は、手摺駆動装置9のうち、一対の駆動ローラ10と各駆動ローラ10に対応する一対の加圧ローラ11とが備えられた部分を示している。
図2及び図3において、16は手摺駆動装置9全体を支持する支持体、17は支持体16に設けられた軸である。支持体16は、例えば、主枠1等に固定されている。また、軸17は支持体16から側方に突出するように設けられ、ベアリング(図示せず)を介して駆動ローラ10が回動自在に設けられている。なお、図示されていないが、軸17には、駆動ローラ10と一体的に回動する他のスプロケットが設けられており、このスプロケットに、上記手摺チェーン13が巻き掛けられている。
18は一対の加圧ローラ11を備えた加圧ローラ組立である。この加圧ローラ組立18は、ボルト19等によって支持体16に固定されており、図4乃至図7に詳細が示されているように、例えば、一対の加圧ローラ11、加圧ローラ11を回動自在に支持する軸20、一対の板ばね21、取付ブラケット22により、その要部が構成される。
各加圧ローラ11は、移動手摺8の把持面に実際に接触するため、この把持面を傷付けないように、その最外部が樹脂製の部材によって構成されている。具体的に、各加圧ローラ11は、金属製のホイール部23と、ホイール部23の外周面を覆うように設けられた樹脂製のローラ部24とによりその要部が構成される。即ち、上記ローラ部24が、移動手摺8の把持面に実際に接触して、把持面上を転動する部分を構成する。そして、このローラ部24は、例えば、ウレタン樹脂からなり、ホイール部23の外周面に接着によって固定されている。
また、各加圧ローラ11は、上記ホイール部23が、ベアリング(図示せず)を介して軸20に回動自在に設けられている。
板ばね21は、軸20を介して各加圧ローラ11を回動自在に支持するとともに、各加圧ローラ11を、対応する駆動ローラ10側に付勢するための機能を有している。この板ばね21は、例えば、自由状態で弓形を呈する板状部材を複数枚重ねたもの等からなり、弾性変形された状態から自由状態に戻ろうとするばね力により、各加圧ローラ11を駆動ローラ10側に付勢する。
なお、図7は、板ばね21が自由状態の時の構成を示している。図7に示すように、板ばね21は、加圧ローラ11の両側に配置されており、例えば、一方の軸20の一端部に一方の板ばね21の一端部が、その(上記一方の軸20の)他端部に他方の板ばね21の一端部が固定され、他方の軸20の一端部に一方の板ばね21の他端部が、その他端部に他方の板ばね21の他端部が固定される。なお、25は各板ばね21の中間部に跨って設けられた取付ステーである。
取付ブラケット22は、加圧ローラ11や板ばね21等を支持体16に支持させるためのものである。具体的に、取付ブラケット22は側面視略L字状を呈しており、L字の一辺側がボルト19によって支持体16に固定されている。また、取付ブラケット22のL字の他辺側は、ボルト26によって取付ステー25に固定される。即ち、各板ばね21の中間部が、支持体16に支持される。
なお、板ばね21等を取付ブラケット22に取り付ける場合、板ばね21は、自由状態の時に弓形の凸側となる側面が駆動ローラ10の反対側を向くように配置される。また、板ばね21の側面のうち、自由状態の時に弓形の凹側となる面は、取付ブラケット22のL字の他辺側に対向するように配置される。そして、板ばね21を上述の向きに配置した状態で、取付ブラケット22に形成された取付孔にボルト26を挿通し、ボルト26を取付ステー25のねじ孔に締め付けることにより、板ばね21は、その曲率が自由状態の時よりも小さくなるように弾性変形して、取付ブラケット22に固定される。なお、取付ブラケット22のL字の他辺側は平板状を呈するため、板ばね21のうち、このL字の他辺側に対向する部分については、その曲率がほぼ0になる。
また、取付ブラケット22のL字の他辺側には、板ばね21の弾性変形を所定位置までに拘束するための拘束部27(拘束手段)が設けられている。この拘束部27は、加圧ローラ11のローラ部24がホイール部23から外れてしまった場合に、金属製のホイール部23が移動手摺8の把持面に接触しないようにするためのものである。具体的に、拘束部27は、取付ブラケット22のL字の他辺側から両側方に突出するように設けられている。そして、拘束部27は、取付ブラケット22から側方に突出する各板ばね21に対して、上記弓形の凹側となる側面に対向するように配置され、自由状態に戻ろうとする板ばね21の変形を、その設置位置までに制限する。
なお、拘束部27の突出量は、板ばね21の長さ(加圧ローラ11間距離)や板ばね21のばね係数、加圧ローラ11のローラ部24の厚み等に基づき、上記機能を実現可能な程度に適宜設定される。
なお、図6は取付ブラケット22単体の斜視を、図7は加圧ローラ組立18から取付ブラケット22を取り外した状態を示したものである。
上記構成を有する手摺駆動装置9では、常時は、板ばね21によって加圧ローラ11が対応する駆動ローラ10側に付勢されることにより、加圧ローラ11のローラ部24が移動手摺8の把持面に接触し、移動手摺8が駆動ローラ10に押し付けられる。そして、手摺駆動装置9は、駆動ローラ10との間に発生する摩擦力によって移動手摺8を駆動し、踏段2と同期するように移動手摺8を走行させる。
一方、何らかの原因によってホイール部23とローラ部24との間の接着層が劣化し、ローラ部24の全体がホイール部23から外れてしまうと、板ばね21のばね力により、ローラ部24の外れてしまったホイール部23が、対応する駆動ローラ10側に移動し、移動手摺8の把持面に接近する。しかし、板ばね21の変形は、拘束部27によって上記所定位置までに拘束されているため、上記ホイール部23の変位は所定量に制限され、ホイール部23が移動手摺8の把持面に接触することはない。即ち、拘束部27によって板ばね21の変形が制限されることにより、ホイール部23は、移動手摺8の把持面に接触しない位置に保持される。
この発明の実施の形態1によれば、加圧ローラ11の樹脂製のローラ部24がホイール部23から外れてしまった場合でも、金属製のホイール部23が移動手摺8の把持面に接触することを確実に防止することができる。なお、ローラ部24を安価なウレタン樹脂で構成し、金属製のホイール部23の外周面に接着固定した場合は、移動手摺8の洗浄液としてアルカリ性のものを使用した際に、上記接着層が劣化し易くなる。このため、かかる構成の加圧ローラ11を採用している手摺駆動装置9においては、特に有効な手段となる。
なお、図8はこの発明の実施の形態1における拘束手段の機能を備えた取付ブラケットの他の構成を示す図である。図8に示す取付ブラケット28には、板ばね21の弾性変形を所定位置までに拘束するための拘束部27が、一方の板ばね21に対してしか備えられていない。全ての板ばね21に対して拘束部27を対向させる必要がない場合は、このような構成の取付ブラケット28を採用しても、上記と同様の効果を奏することができる。
実施の形態2.
図9はこの発明の実施の形態2における加圧ローラ組立を示す正面図、図10は図9に示す加圧ローラ組立の拘束手段を示す図である。
図9及び図10において、29は加圧ローラ組立18の取付ブラケット、30は板ばね21を取付ブラケット29に取り付けるための取付ステーである。実施の形態1では、板ばね21の弾性変形を所定位置までに拘束するための拘束手段が、取付ブラケット22に一体的に構成されている場合について説明した。一方、本実施の形態では、上記拘束手段の機能が上記取付ステー30側に備えられている。
具体的に、取付ブラケット29は、加圧ローラ11や板ばね21等を支持体16に支持させるための機能のみを有しており、例えば、側面視略L字状の部材等で構成される。
これに対し、取付ステー30は、大きさの異なる第1ステー30aと第2ステー30bとからなり、この第1ステー30a及び第2ステー30bによって板ばね21を両側から挟むようにして、板ばね21を保持する。具体的に、第1ステー30aは、板ばね21の側面のうち、自由状態の時に弓形の凸側となる面に対向するように配置され、各板ばね21の中間部間に跨って設けられる。
また、第2ステー30bは、板ばね21の側面のうち、自由状態の時に弓形の凹側となる面に対し、所定の範囲に渡って対向するように配置される。そして、第2ステー30bは、加圧ローラ11のローラ部24がホイール部23から外れてしまった場合に、金属製のホイール部23が移動手摺8の把持面に接触しないように、板ばね21の変形を拘束する。即ち、この第2ステー30bには、板ばね21を保持する機能と、上記拘束手段の機能との双方が備えられている。
なお、図10は第2ステー30bの具体的構成を示したものである。図10(b)は、実施の形態1における拘束部27と同様に、第2ステー30bを軸20に近接する位置まで配置する必要がある場合の構成を示している。かかる場合、第2ステー30bには、加圧ローラ11に干渉し得る部分に切り欠きが設けられる。また、図10(a)は、第2ステー30bを軸20に近接する位置まで配置する必要がない場合の構成を示している。かかる場合、第2ステー30bは、例えば、四角形状の板状部材で構成される。
上記構成を有する手摺駆動装置9であっても、実施の形態1と同様の効果を奏することが可能である。このため、手摺駆動装置9や他の要求に応じて、適宜、拘束手段の構成を選択することができる。
実施の形態3.
図11はこの発明の実施の形態3における加圧ローラ組立を示す正面図である。図11に示す加圧ローラ組立31は、実施の形態1における加圧ローラ組立18に、加圧ローラ11のホイール部23の位置を検出するためのセンサ32を設置したものである。なお、加圧ローラ組立18は、実施の形態2で示した構成であっても良い。
上記センサ32は、例えば、安価な近接センサ等によって構成され、加圧ローラ11の側方に突出した軸20の位置(接近)を検出する。なお、センサ32によって軸20の検出を行う場合、加圧ローラ組立31が実施の形態1に示す拘束手段を有する時は、例えば、拘束部27の上面にセンサ32を設置する。また、加圧ローラ組立31が実施の形態2に示す拘束手段を有する時は、例えば、第2ステー31bの上面にセンサ32を設置する。
次に、図12及び図13を参照し、上記加圧ローラ組立31に発生した異常を検出するための異常検出装置について具体的に説明する。なお、図12はこの発明の実施の形態3における乗客コンベアの異常検出装置を示す構成図、図13は図11に示す加圧ローラ組立に異常が発生した状態を示す図である。
図12において、33はセンサ32によって検出されたホイール部23の位置に基づいて、ホイール部23からローラ部24が外れたことを判定する判定手段である。上述したように、加圧ローラ11のローラ部24がホイール部23から外れると、ホイール部23は、板ばね21のばね力によって移動手摺8の把持面側に移動する。なお、図13は、ホイール部23からローラ部24が外れ、ホイール部23が移動手摺8に接近した状態を示したものである。判定手段33は、センサ32の検出結果(例えば、軸20の接近の検出)に基づき、ホイール部23からローラ部24が外れたことを判定し、その旨の異常信号を制御盤4に対して送信する。
制御盤4では、判定手段33から上記異常信号が入力されると、外部への報知やエスカレーターの運転制御等、所定の動作を実施する。具体的に、制御盤4は、上記異常信号を受信することにより、エスカレーターに備えられた通信装置34から、通信網35を介して、遠隔の監視センター36に対し上記異常信号を送信する。また、エスカレーターの乗降口等に設けられた表示装置37に異常が発生した旨や実施する運転等を表示して、乗客に対する報知を行う。更に、駆動装置3を制御してエスカレーターを停止させ、移動手摺8に対する被害の拡大を確実に防止する。
この発明の実施の形態3によれば、手摺駆動装置9において、ローラ部24がホイール部23から外れるような事態が発生しても、外部への報知や適切なエスカレーターの運行制御等を即座に実施することができるようになる。
1 主枠、 2 踏段、 3 駆動装置、 4 制御盤、 5 駆動軸、
6 踏段スプロケット、 7 踏段チェーン、 8 移動手摺、 9 手摺駆動装置、
10 駆動ローラ、 11 加圧ローラ、 12 手摺スプロケット、
13 手摺チェーン、 14 手摺駆動スプロケット、 15 手摺駆動チェーン、
16 支持体、 17 軸、 18 加圧ローラ組立、 19 ボルト、 20 軸、
21 板ばね、 22 取付ブラケット、 23 ホイール部、 24 ローラ部、
25 取付ステー、 26 ボルト、 27 拘束部、 28 取付ブラケット、
29 取付ブラケット、 30 取付ステー、 30a 第1ステー、
30b 第2ステー、 31 加圧ローラ組立、 32 センサ、 33 判定手段、
34 通信装置、 35 通信網、 36 監視センター、 37 表示装置

Claims (8)

  1. 乗客コンベアの踏段に同期して回転する駆動ローラと、
    移動手摺を間に挟んで前記駆動ローラの対向位置に配置された加圧ローラと、
    前記加圧ローラを回動自在に支持するとともに、前記加圧ローラを前記駆動ローラ側に付勢する板ばねと、
    前記板ばねの弾性変形を所定位置までに拘束するための拘束手段と、
    を備え、
    前記加圧ローラは、
    前記板ばねに対して回動自在に設けられた金属製のホイール部と、
    前記ホイール部の外周面に設けられた樹脂製のローラ部と、
    を有し、常時は、前記ローラ部を前記移動手摺に接触させて前記移動手摺を前記駆動ローラに押し付けるとともに、前記ローラ部が前記ホイール部から外れると、前記板ばねの変形が前記拘束手段によって拘束されることにより、前記ホイール部が前記移動手摺に接触しない位置に保持されることを特徴とする乗客コンベアの手摺駆動装置。
  2. 支持体と、
    前記支持体に設けられ、乗客コンベアの踏段に同期して回転する一対の駆動ローラと、
    移動手摺を間に挟んで前記駆動ローラの各対向位置に配置された一対の加圧ローラと、
    各端部に前記加圧ローラが回動自在に支持されるとともに、中間部が前記支持体に設けられることにより、前記加圧ローラを、対応する前記駆動ローラ側に付勢する板ばねと、
    前記板ばねの弾性変形を所定位置までに拘束するための拘束手段と、
    を備え、
    前記各加圧ローラは、
    前記板ばねに対して回動自在に設けられた金属製のホイール部と、
    前記ホイール部の外周面に設けられた樹脂製のローラ部と、
    を有し、常時は、前記ローラ部を前記移動手摺に接触させて前記移動手摺を対応する前記駆動ローラに押し付けるとともに、前記ローラ部が前記ホイール部から外れると、前記板ばねの変形が前記拘束手段によって拘束されることにより、前記ホイール部が前記移動手摺に接触しない位置に保持されることを特徴とする乗客コンベアの手摺駆動装置。
  3. 前記板ばねは、自由状態で弓形を呈する板状部材からなり、前記弓形の凸側となる側面が前記駆動ローラの反対側を向くように配置され、
    前記拘束手段は、前記板ばねの凹側となる側面に対向して配置され、前記板ばねの一部の曲率が自由状態よりも小さくなるように設けられた
    ことを特徴とする請求項2に記載の乗客コンベアの手摺駆動装置。
  4. 前記加圧ローラの前記ローラ部は、前記ホイール部の外周面に接着によって固定されたことを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の乗客コンベアの手摺駆動装置。
  5. 前記加圧ローラの前記ローラ部は、ウレタン樹脂からなることを特徴とする請求項4に記載の乗客コンベアの手摺駆動装置。
  6. 請求項1から請求項5の何れかに記載の手摺駆動装置を備えた乗客コンベアの異常検出装置であって、
    前記加圧ローラの前記ホイール部の位置を検出するためのセンサと、
    前記センサの検出結果に基づいて、前記ホイール部から前記ローラ部が外れたことを判定する判定手段と、
    前記判定手段の判定結果を外部に報知する報知手段と、
    を備えたことを特徴とする乗客コンベアの異常検出装置。
  7. 請求項3に記載の手摺駆動装置を備えた乗客コンベアの異常検出装置であって、
    前記拘束手段に設けられ、前記加圧ローラの前記ホイール部の位置を検出するためのセンサと、
    前記センサの検出結果に基づいて、前記ホイール部から前記ローラ部が外れたことを判定する判定手段と、
    前記判定手段の判定結果を外部に報知する報知手段と、
    を備えたことを特徴とする乗客コンベアの異常検出装置。
  8. 前記板ばねに設けられるとともに、前記加圧ローラの前記ホイール部を回動自在に支持する軸、
    を更に有し、
    前記センサは、前記軸の位置を検出する
    ことを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の乗客コンベアの異常検出装置。
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