JP2010241520A - 用紙走行位置補正装置、用紙走行位置補正方法およびプログラム - Google Patents

用紙走行位置補正装置、用紙走行位置補正方法およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2010241520A
JP2010241520A JP2009089271A JP2009089271A JP2010241520A JP 2010241520 A JP2010241520 A JP 2010241520A JP 2009089271 A JP2009089271 A JP 2009089271A JP 2009089271 A JP2009089271 A JP 2009089271A JP 2010241520 A JP2010241520 A JP 2010241520A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
meandering
correction
loading
travel position
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009089271A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5439911B2 (ja
Inventor
Takashi Nagasu
剛史 長洲
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2009089271A priority Critical patent/JP5439911B2/ja
Publication of JP2010241520A publication Critical patent/JP2010241520A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5439911B2 publication Critical patent/JP5439911B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)
  • Controlling Rewinding, Feeding, Winding, Or Abnormalities Of Webs (AREA)

Abstract

【課題】用紙自動装填中の用紙走行位置と印刷中の用紙走行位置の機械的な誤差を解消し、最適な用紙蛇行矯正を行うことができるようにする。
【解決手段】トラクタ11により連続した用紙30を搬送し、制御部23が印刷前にトラクタ11により用紙30を装置10に自動装填し、定着装置15により用紙30上に転写されたトナー像を加熱・加圧して定着させ、スキューセンサ20により用紙30の蛇行量を検出し、蛇行矯正部22により定着装置15のロール圧力の左右バランスを変えて用紙30の蛇行を矯正し、制御部23により用紙自動装填中のスキューセンサ20の出力を印刷中の用紙走行位置の制御目標値として用紙の蛇行矯正を行い、制御部23がスキューセンサ20の検出した用紙自動装填中の用紙走行位置と、印刷中の用紙走行位置との機械的な誤差を補正するように、用紙走行位置の制御目標値を変更する。
【選択図】図1

Description

本発明は、用紙走行位置補正装置、用紙走行位置補正方法およびプログラムに関し、電子写真方式による印刷装置の用紙搬送機構における用紙走行位置補正装置、用紙走行位置補正方法およびプログラムに関する。
従来、電子写真方式などによる連続紙印刷装置では、用紙搬送装置の一部として、紙質、紙厚、寸法など多岐にわたる印刷用紙を安定して搬送するため、用紙の蛇行矯正装置が設けられている。例えば、加圧ロール方式の定着装置を備えた印刷装置の場合、用紙走行性能に与える影響が大きく、特に連続用紙印刷装置の場合は、定着装置に用紙の蛇行矯正装置を持たせた例が知られている。
特許文献1では、定着装置に用紙蛇行矯正装置を用いており、印刷用紙がトラクタによるピン駆動と、熱ロールと加圧ロールの摩擦駆動により搬送される。そして、熱ロールと加圧ロールとの間の摩擦力で印刷用紙を搬送する部分では、印刷用紙が左右に蛇行することによって印刷用紙にストレスがかかり、送り穴の穴枯れやシワなどが発生する。このため、印刷用紙のエッジをスキューセンサによって検出し、用紙蛇行矯正の制御目標値(用紙走行の基準となるスキューセンサの出力値)からの差分によって用紙蛇行量を算出し、その用紙蛇行量から用紙蛇行矯正量を算出して、用紙蛇行矯正量から熱ロールと加圧ロールの接触圧力を熱ロールの支持軸に対して左右に変化させることにより、用紙の蛇行を矯正する印刷装置が開示されている。
また、特許文献2では、印刷中の用紙蛇行矯正制御の制御目標値を用紙自動装填中のスキューセンサの出力としている。例えば、用紙自動装填中は熱ロールと加圧ロールが開いた状態にあり、用紙走行位置が定着装置の影響を受けないため、用紙自動装填中のスキューセンサ出力の平均値とすることにより、スキューセンサの検出の誤検出を防止することが可能な連続記録紙印刷装置が開示されている。
さらに、特許文献3では、スキューセンサに付着した汚れや紙紛などの影響により、センサ特性が変化しないように、一定の条件でスキューセンサの読み値が一定となるようセンサ出力を調整し、用紙走行位置が影響を受けないようにした連続紙印刷装置が開示されている。
図8は、従来の用紙蛇行矯正制御動作を説明するフローチャートであり、図9は、従来の用紙蛇行量とモータドライブ量との関係を示す線図である。従来の用紙蛇行矯正制御手順は、図8に示すように、印刷用紙が送行を開始すると用紙走行位置を検出するスキューセンサからの信号を一定周期毎にマイクロプロセッサに入力し、マイクロプロセッサのプログラム処理である蛇行量記憶部に用紙走行基準位置から離れている蛇行量を記憶させる(ステップS100)。そして、蛇行量算出部では、蛇行量記憶部で記憶している蛇行量から蛇行量平均値を算出する蛇行量算出処理を行い(ステップS101)、その蛇行量平均値を使って前回蛇行量と今回蛇行量から蛇行量変化率を算出して(ステップS102)、蛇行量記憶部の蛇行量平均値を使い用紙走行基準位置から離れているか否かを判別し、一定の値をドライブ量に加算するオフセット量算出処理が行われる(ステップS103)。さらに、一定時間毎にステップS101の蛇行量算出処理で求めた蛇行量平均値から図9に示す蛇行量とモータドライブ量との関係を示すテーブルからのドライブ量と、ステップS102の蛇行量変化率算出処理で求めた蛇行量変化率からのドライブ量と、ステップS103のオフセット量算出処理からのドライブ量とを加算したモータのドライブ量を、モータ駆動回路へ出力するモータ駆動量算出処理が行われている(ステップS104)。
このように、従来の用紙蛇行矯正装置は、モータ駆動回路からの駆動信号によりモータを駆動しカムシャフトを回転させて、カムにより熱ロールと加圧ロールの左右の圧力差を設けることで、印刷用紙を用紙走行基準位置に蛇行矯正していた。
しかしながら、上記従来の用紙蛇行矯正装置にあっては、主に用紙の種類や状態によって発生する用紙の蛇行、印刷パターンの影響よって発生する用紙の蛇行、定着部の熱膨張の影響により加圧ロールと熱ロールの圧力のバランスがずれることによって発生する用紙の蛇行を矯正するためのものである。これらの影響を受けない場合は、用紙蛇行矯正制御を行わなくても、用紙が蛇行せずに搬送できるように、予め用紙走行に関する部分の機械的な調整が実行されている。
ところが、用紙蛇行矯正制御の制御目標値となる用紙自動装填中の用紙走行位置と、印刷中の用紙走行位置とでは機械的な誤差によって、用紙が走行する位置が必ずしも一致しないことがある。この場合は、スキューセンサにより検出した用紙自動装填中の用紙走行位置を、印刷中の用紙蛇行矯正の制御目標値とすると、機械的な誤差分だけ、熱ロールと加圧ロールの圧力のバランスがずれた状態で用紙蛇行矯正が行われることになるため、用紙蛇行矯正量の不足や過大となって、用紙走行が不安定になる場合があるという問題がある。
また、用紙蛇行矯正の制御目標値に対して、ある一定以上に用紙が蛇行した場合は、ジャムとして印刷を停止するようにしているが、用紙自動装填中と印刷時とで用紙走行位置に誤差がある場合は、このジャム検出の余裕が少なくなるという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、用紙自動装填中の用紙走行位置と印刷中の用紙走行位置の機械的な誤差を解消し、最適な用紙蛇行矯正を行うことができる用紙走行位置補正装置、用紙走行位置補正方法およびプログラム提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、長尺に連続した用紙を搬送する用紙搬送手段と、印刷前に前記用紙搬送手段により前記用紙を装置に自動装填する用紙自動装填手段と、前記用紙上に転写されたトナー像を加熱・加圧して定着させる定着装置と、前記用紙の蛇行量を検出する蛇行量検出手段と、前記定着装置のロール圧力の左右バランスを変えて前記用紙の蛇行を矯正する用紙蛇行矯正手段と、前記用紙自動装填中の前記蛇行量検出手段の出力を印刷中の用紙走行位置の制御目標値として用紙の蛇行矯正を行う用紙蛇行矯正制御手段と、装置全体の制御を行う制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記蛇行量検出手段が検出した用紙自動装填中の用紙走行位置と、印刷中の用紙走行位置との機械的な誤差を補正するため、前記用紙走行位置の制御目標値を変更することを特徴とする。
また、本発明は、用紙走行位置補正装置で実行される用紙走行位置補正方法であって、前記用紙走行位置補正装置は、連続紙搬送手段、用紙自動装填手段、定着装置、蛇行量検出手段、用紙蛇行矯正手段、用紙蛇行矯正制御手段、および制御手段を備え、前記用紙搬送手段が、長尺に連続した用紙を搬送するステップと、前記用紙自動装填手段が、前記用紙搬送手段により前記用紙を装置に自動装填するステップと、前記定着装置が、前記用紙上に転写されたトナー像を加熱・加圧して定着させるステップと、前記蛇行量検出手段が、前記用紙の蛇行量を検出するステップと、前記用紙蛇行矯正手段が、前記定着装置のロール圧力の左右バランスを変えて前記用紙の蛇行を矯正するステップと、前記用紙蛇行矯正制御手段が、前記用紙自動装填中の前記蛇行量検出手段の出力を印刷中の用紙走行位置の制御目標値として用紙の蛇行矯正を行うステップと、前記制御手段が、装置全体の制御を行うステップと、を含み、前記制御手段は、前記蛇行量検出手段が検出した用紙自動装填中の用紙走行位置と、印刷中の用紙走行位置との機械的な誤差を補正するため、前記用紙走行位置の制御目標値を変更することを特徴とする。
また、本発明は、前記用紙搬送手段が、長尺に連続した用紙を搬送するステップと、前記用紙自動装填手段が、前記用紙搬送手段により前記用紙を装置に自動装填するステップと、前記定着装置が、前記用紙上に転写されたトナー像を加熱・加圧して定着させるステップと、前記蛇行量検出手段が、前記用紙の蛇行量を検出するステップと、前記用紙蛇行矯正手段が、前記定着装置のロール圧力の左右バランスを変えて前記用紙の蛇行を矯正するステップと、前記用紙蛇行矯正制御手段が、前記用紙自動装填中の前記蛇行量検出手段の出力を印刷中の用紙走行位置の制御目標値として用紙の蛇行矯正を行うステップと、前記制御手段が、装置全体の制御を行うステップと、を含み、前記制御手段は、前記蛇行量検出手段が検出した用紙自動装填中の用紙走行位置と、印刷中の用紙走行位置との機械的な誤差を補正するため、前記用紙走行位置の制御目標値を変更することを特徴とする。
本発明によれば、用紙自動装填中の用紙走行位置と印刷中の用紙走行位置の機械的な誤差を補正して、用紙蛇行矯正の制御目標値を変更することにより、印刷用紙の安定した用紙搬送が実現できるという効果を奏する。
図1は、本発明の第1の実施の形態で用いる電子写真方式の連続紙印刷装置の概略構成図である。 図2は、図1の連続紙印刷装置の保守時に使用する操作パネルの一例を示す図である。 図3は、図1の連続紙印刷装置における用紙蛇行矯正装置の構成を説明する機能ブロック図である。 図4は、連続紙の印刷中と自動装填中の用紙走行位置を示す図である。 図5は、第1の実施の形態にかかる用紙蛇行矯正装置の用紙蛇行量とモータドライブ量との関係を示す線図である。 図6は、用紙蛇行量とパネル表示内容との関係を示す図である。 図7は、用紙蛇行量と用紙走行補正値の設定値との関係を示す図である。 図8は、従来の用紙蛇行矯正制御動作を説明するフローチャートである。 図9は、従来の用紙蛇行量とモータドライブ量との関係を示す線図である。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる用紙走行位置補正装置、用紙走行位置補正方法およびプログラムの最良な実施の形態を詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態で用いる電子写真方式の連続紙印刷装置の概略構成図であり、図2は、図1の連続紙印刷装置の保守時に使用する操作パネルの一例を示す図であり、図3は、図1の連続紙印刷装置における用紙蛇行矯正装置の構成を説明する機能ブロック図であり、図4は、連続紙の印刷中と自動装填中の用紙走行位置を示す図であり、図5は、第1の実施の形態にかかる用紙蛇行矯正装置の用紙蛇行量とモータドライブ量との関係を示す線図であり、図6は、用紙蛇行量とパネル表示内容との関係を示す図であり、図7は、用紙蛇行量と用紙走行補正値の設定値との関係を示す図である。
図1に示す連続紙印刷装置10は、印刷用紙30をトラクタ11により感光ドラム12の周期と同速度で移動させ、転写器13により印刷用紙30に不図示のトナー像を転写した後、印刷用紙30に一定の張力を与えるバッファ14を通って、熱ロール15aと加圧ロール15bとが対向配置された定着装置15により、前記トナー像を加圧・加熱することによって印刷用紙30に溶融定着させる。その先の搬送路に配置されたプラーロール16とプラー17とにより、印刷用紙30を一定張力で引張して、印刷用紙30を折り畳むためのスゥィングフィン18により印刷後の印刷用紙30を折り畳んで、印刷用紙30を積載するスタッカ19へ搬送するように構成されている。また、図1の連続紙印刷装置10の特徴的な構成としては、印刷用紙30の蛇行量を検出するスキューセンサ20と、定着装置15の熱ロール15aと加圧ロール15bとの左右の圧力差を可変させ、印刷用紙30の蛇行を矯正する蛇行矯正部22と、用紙自動装填中のスキューセンサ20の出力を印刷中の用紙走行位置の制御目標値として印刷用紙30の蛇行矯正の制御、および連続印刷装置10全体を制御する制御部23とを備えている点にある。また、連続紙印刷装置10の保守、あるいは点検時には、操作パネル21を使用することができる。
上記の連続紙印刷装置10では、印刷を開始する前に印刷用紙30をスタッカ19まで予め装填しておく必要があるため、用紙装填動作を自動で実行する。例えば、図1に示すように、用紙自動装填動作は、ユーザが印刷用紙30の先頭をトラクタ11に取り付けて、不図示の用紙自動装填用スイッチを押下することにより、トラクタ11が駆動を開始し、印刷用紙30が搬送される。印刷用紙30の先頭は、バッファ14を通過した後、熱ロール15aと加圧ロール15bの間を通過する。この時の熱ロール15aと加圧ロール15bとは、接触していない状態にある。その後、印刷用紙30は、プラーロール16とプラー17との間を通過して、スゥィングフィン18で折り畳まれながら、スタッカ19へ搬送される。このように、用紙自動装填動作は、印刷用紙30を規定量搬送した後、トラクタ11、プラー17、スゥィングフィン18を停止させて、終了する。
また、図2に示すように、図1の連続紙印刷装置の保守時に使用する操作パネル21は、主に連続紙印刷装置10の保守、あるいは点検時に使用するものであり、パネル表示部211やパネル入力部212などを備えている。そして、パネル入力部212を使って連続紙印刷装置の各種診断モードの設定や各機構部の調整モードの設定を行い、その結果をパネル表示部211に表示して確認することができる。
次に、本第1の実施の形態にかかる用紙蛇行矯正部22は、図1の定着装置15の熱ロール15aと加圧ロール15bとの左右の圧力差を可変させて印刷用紙30の蛇行を矯正する機構である。これを図3で見ると、モータ駆動回路221からの駆動信号によりモータ222を駆動してカムシャフト223を回転させ、カム224によって熱ロール15aと加圧ロール15bの左右の圧力差を設けることにより、印刷用紙30を用紙走行基準位置にて蛇行を矯正することができる。
また、本第1の実施の形態にかかる制御部23は、図1の用紙自動装填中のスキューセンサ20の出力を印刷中の用紙走行位置の制御目標値として、上記の用紙蛇行矯正部22を制御することにより印刷用紙30の蛇行矯正を制御するものである。これを図3で見ると、制御部23は、スキューセンサ9からの信号を入力してプログラム処理を行うマイクロプロセッサ231、用紙走行基準位置から離れている蛇行量を記憶する蛇行量記憶部232、蛇行量記憶部232の蛇行量から蛇行量平均値を算出する蛇行量算出部233、蛇行量記憶部232の蛇行量平均値を使用して前回蛇行量と今回蛇行量から蛇行量変化率を算出する蛇行量変化率算出部234、蛇行量記憶部232の蛇行量平均値を使用して用紙走行基準位置から離れているか否かを判別して一定の値を駆動量に加算するオフセット量算出部235、および蛇行量平均値から図9の蛇行量とモータ222の駆動量データテーブルからの駆動量と蛇行量変化率からのドライブ量、および駆動量を加算したモータの駆動量をモータ駆動回路221へ出力するモータ駆動量算出部236などで構成されている。
そして、図4には、印刷中と自動装填中の用紙走行位置が示されている。破線Bで示す用紙エッジは、用紙自動装填中の用紙走行位置であり、従来技術における用紙蛇行矯正制御の制御目標値となる位置である。実線Aで示す用紙エッジは、印刷中に安定して用紙が走行する位置である。これらの用紙エッジは、スキューセンサ20によって検出される。本第1の実施の形態では、機械的な誤差により用紙自動装填中の走行位置に対して印刷中の走行位置が0.2mm分だけ左側にずれた例を示している。なお、30aは、連続した印刷用紙30の送り穴である。
本第1の実施の形態と従来例とを比較した場合、従来例では、印刷中の用紙走行位置の制御目標値をBの位置となるように用紙蛇行矯正を実施していたため、装置の機械的な誤差による0.2mm分の用紙走行位置の差を含めて用紙蛇行矯正を行う必要があり、用紙蛇行矯正制御の予裕度が減少する。
これに対して、本第1の実施の形態では、図5の印刷用紙の蛇行量と蛇行矯正のためのモータ駆動量を示した線図を見ると、Bが用紙自動装填中の用紙走行位置を基準とした用紙蛇行量とモータ駆動量を示した線図であり、Aは印刷中の走行位置を基準として用紙蛇行量とモータ駆動量を示した線図である。用紙自動装填中の用紙走行位置Bを基準とした場合、用紙が0.6mm蛇行すると、60step分の蛇行補正が行われる。しかし、印刷中に安定する用紙走行位置Aでみると、80step分の蛇行補正が必要となる。用紙蛇行矯正に関しては、印刷中の用紙走行位置Aが理想位置であるため、用紙自動装填中の用紙走行位置Bを基準とした場合、理想的な蛇行矯正量に対して20step分の補正量不足となる。従来例では用紙自動装填中の用紙走行位置Bを用紙蛇行矯正制御目標値としていたが、本第1の実施の形態では、用紙走行位置の機械的な誤差の影響による蛇行矯正量の不足、過大を防止するため、用紙蛇行矯正制御目標値に対して機械的な誤差量(A−B)を加算して、用紙蛇行矯正制御目標値をAとすることにより、安定した用紙走行を実現するようにしたものである。
本第1の実施の形態では、機械的な誤差量を操作パネルより手動で設定する用紙走行位置補正方法について説明する。図2に示す操作パネル21は、主に連続紙印刷装置の保守時に使用し、パネル表示部211とパネル入力部212から構成されている。パネル入力部212により装置の各種診断モードの設定や各機構部の調整モードの設定を行い、その結果をパネル表示部211に表示して確認することができる。操作パネル21を使用した用紙走行位置補正方法の手順を以下に説明する。
まず、(1)ユーザは操作パネル21より用紙蛇行矯正制御無効モードを設定する。(2)ユーザは用紙自動装填を行って印刷を実行する。(3)ユーザは印刷中に操作パネル21に表示された用紙蛇行量を確認する。(4)ユーザは操作パネル21より用紙走行位置調整モードを設定し、上記(3)にて確認した用紙蛇行量から用紙走行位置補正量を決定して、入力する。(5)調整を実施するユーザは、上記(1)に示すように操作パネル21のパネル入力部212にて用紙蛇行矯正制御を無効とする調整モードを入力する。本調整モードは、印刷中に用紙蛇行制御を無効とし、スキューセンサ20で検出した自動装填中の用紙走行位置と印刷中の用紙走行位置の差分を蛇行距離換算して、パネル表示部211に表示するモードである。
表示内容は、図6に示すように、例えば、右側に0.4mm分蛇行している場合は、「R.40」、左側に0.3mm分蛇行している場合は、「L.30」となる。用紙蛇行矯正制御を無効とする理由は、装置の機械的な誤差を含めて、用紙が安定して走行する位置を確認するためである。
続いて、ユーザは、上記(2)に示すように、用紙の自動装填を実行して印刷を行う。ユーザは印刷を実行している間、上記(3)に示すように、パネル表示部211の表示内容を確認する。本第1の実施の形態では、用紙自動装填中の走行位置に対して印刷中の走行位置が左側に0.2mm蛇行した場合であるため、パネル表示部211には「L.20」が表示される。
次にユーザは、上記(4)に示すように、予め決められた用紙蛇行量と用紙走行位置補正量の関係を示す図7を用いて補正すべき内容を選択するようにする。例えば、図7に示すように、7段階に用紙走行位置を補正できる表を用いている。この内容は、本装置のマニュアル等に予め記載しておいて、ユーザはこのマニュアルを確認して設定値を選択するようにする。本第1の実施の形態では、用紙自動装填中の走行位置に対して印刷中の走行位置が左側に0.2mm蛇行した場合であるため、補正量設定値は「F1」となる。ユーザは、操作パネル21のパネル入力部212に用紙走行位置調整モードを入力し、補正量設定値「F1」を入力する。
以上が機械的な誤差量を補正するために、操作パネル21を使用して手動で設定する用紙走行位置補正方法である。この第1の実施の形態にかかる用紙蛇行量算出処理は、用紙自動装填中の用紙走行位置Bに対して、−0.2mm分加算した位置を用紙蛇行制御の制御目標値とし、印刷中の用紙走行位置の蛇行量差分から蛇行矯正量を算出して用紙蛇行を矯正するようにする。
このように、第1の実施の形態によれば、機構を変更することなくマイクロプロセッサ231のプグラムを変更するだけで、用紙自動装填中の用紙走行位置と印刷中の用紙走行位置の機械的な誤差を解消することができる。また、機構の微調整を行う必要が無いため、保守員の作業でなくユーザの簡単な操作で機械的な誤差を解消することができる。
(第2の実施の形態)
上記第1の実施の形態では、操作パネル21を使用してユーザが機械的な誤差量を確認し、補正量を入力する用紙走行位置補正方法について説明したが、本第2の実施の形態では、これをユーザが機械的な誤差量を確認して補正量を入力せずに、自動で設定する用紙走行位置補正方法について説明する。用紙走行位置補正方法の手順は、まず、(イ)操作パネル21により用紙走行位置調整モードを設定する。そして、(ロ)用紙自動装填を行って印刷を実行する。調整を実施するユーザは、(イ)に示すように、操作パネル21のパネル入力部212に用紙走行位置調整モードを入力する。この用紙走行位置調整モードとは、印刷中に用紙蛇行制御を無効とし、スキューセンサ20で検出した自動装填中の用紙走行位置と印刷中の用紙走行位置の差分をパネル表示部211に表示させ、その自動装填中の用紙走行位置と印刷中の用紙走行位置の差分を用紙走行位置の補正値として算出するモードである。
ユーザは、上記(ロ)に示すように、印刷用紙の自動装填を実行して印刷を行うと、用紙蛇行矯正制御を無効として印刷を行いながら、自動装填中の用紙走行位置と印刷中の用紙走行位置の差分を蛇行距離換算し、これを補正値とする。本第2の実施の形態では、用紙自動装填中の走行位置に対して印刷中の走行位置が左側に0.2mm蛇行した場合であるため、補正量は0.2mm分である。
これによって、求めた補正量設定値から上記第1の実施の形態と同様に、図3の蛇行量算出部233にて用紙自動装填中の用紙走行位置Bに対して、−0.2mm分加算した位置を用紙蛇行制御の制御目標値とし、印刷中の用紙走行位置の蛇行量差分から蛇行矯正量を算出して用紙蛇行を矯正するため、上記第1の実施の形態と同様の効果を期待することができる。
以上述べたように、本第2の実施の形態によれば、用紙自動装填中の用紙走行位置と印刷中の用紙走行位置の機械的な誤差を自動で行えるようにしたことにより、ユーザの負担を低減することができる上、上記第1の実施の形態と同様に、用紙自動装填中の用紙走行位置と印刷中の用紙走行位置の機械的な誤差を解消することができる。
10 連続紙印刷装置
20 スキューセンサ
22 蛇行矯正部
221 モータ駆動回路
222 モータ
223 カムシャフト
224 カム
23 制御部
231 マイクロプロセッサ
232 蛇行量記憶部
233 蛇行量算出部
234 蛇行量変化率算出部
235 オフセット算出部
236 モータ駆動量算出部
特許第3738983号公報 特開2008−105836号公報 特開2008−044748号公報

Claims (7)

  1. 長尺に連続した用紙を搬送する用紙搬送手段と、
    印刷前に前記用紙搬送手段により前記用紙を装置に自動装填する用紙自動装填手段と、
    前記用紙上に転写されたトナー像を加熱・加圧して定着させる定着装置と、
    前記用紙の蛇行量を検出する蛇行量検出手段と、
    前記定着装置のロール圧力の左右バランスを変えて前記用紙の蛇行を矯正する用紙蛇行矯正手段と、
    前記用紙自動装填中の前記蛇行量検出手段の出力を印刷中の用紙走行位置の制御目標値として用紙の蛇行矯正を行う用紙蛇行矯正制御手段と、
    装置全体の制御を行う制御手段と、
    を備え、前記制御手段は、前記蛇行量検出手段が検出した用紙自動装填中の用紙走行位置と、印刷中の用紙走行位置との機械的な誤差を補正するため、前記用紙走行位置の制御目標値を変更することを特徴とする用紙走行位置補正装置。
  2. 保守・点検時に使用する操作パネルを備え、
    前記操作パネルは、
    前記蛇行量検出手段が検出した用紙の蛇行量を表示するパネル表示部と、
    前記用紙蛇行矯正制御手段により前記用紙の蛇行矯正を行うか否かの設定と、前記用紙自動装填中の用紙走行位置と、印刷中の用紙走行位置との機械的な誤差を補正するために、前記用紙走行位置の制御目標値の変更とが指示可能なパネル入力部と、
    を備えていることを特徴とする請求項1に記載の用紙走行位置補正装置。
  3. 前記制御手段は、
    前記用紙自動装填中の用紙走行位置と、印刷中の用紙走行位置の機械的な誤差量に応じて、前記用紙走行位置の制御目標値を変更する量を複数段階設けたテーブルを備え、
    前記テーブルを参照して前記用紙蛇行矯正制御手段の制御目標値を変更することを特徴とする請求項1または2に記載の用紙走行位置補正装置。
  4. 前記制御手段は、
    前記用紙自動装填中の用紙走行位置と、印刷中の用紙走行位置の機械的な誤差を自動で算出し、前記用紙蛇行矯正制御手段の制御目標値を変更することを特徴とする請求項1または2に記載の用紙走行位置補正装置。
  5. 前記制御手段は、
    前記用紙自動装填中の用紙走行位置と、前記用紙蛇行矯正制御手段を無効にした状態で印刷したときの用紙走行位置の差を機械的な誤差として算出し、前記用紙蛇行矯正制御の制御目標値を変更することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の用紙走行位置補正装置。
  6. 用紙走行位置補正装置で実行される用紙走行位置補正方法であって、
    前記用紙走行位置補正装置は、連続紙搬送手段、用紙自動装填手段、定着装置、蛇行量検出手段、用紙蛇行矯正手段、用紙蛇行矯正制御手段、および制御手段を備え、
    前記用紙搬送手段が、長尺に連続した用紙を搬送するステップと、
    前記用紙自動装填手段が、前記用紙搬送手段により前記用紙を装置に自動装填するステップと、
    前記定着装置が、前記用紙上に転写されたトナー像を加熱・加圧して定着させるステップと、
    前記蛇行量検出手段が、前記用紙の蛇行量を検出するステップと、
    前記用紙蛇行矯正手段が、前記定着装置のロール圧力の左右バランスを変えて前記用紙の蛇行を矯正するステップと、
    前記用紙蛇行矯正制御手段が、前記用紙自動装填中の前記蛇行量検出手段の出力を印刷中の用紙走行位置の制御目標値として用紙の蛇行矯正を行うステップと、
    前記制御手段が、装置全体の制御を行うステップと、
    を含み、前記制御手段は、前記蛇行量検出手段が検出した用紙自動装填中の用紙走行位置と、印刷中の用紙走行位置との機械的な誤差を補正するため、前記用紙走行位置の制御目標値を変更することを特徴とする用紙走行位置補正方法。
  7. 前記用紙搬送手段が、長尺に連続した用紙を搬送するステップと、
    前記用紙自動装填手段が、前記用紙搬送手段により前記用紙を装置に自動装填するステップと、
    前記定着装置が、前記用紙上に転写されたトナー像を加熱・加圧して定着させるステップと、
    前記蛇行量検出手段が、前記用紙の蛇行量を検出するステップと、
    前記用紙蛇行矯正手段が、前記定着装置のロール圧力の左右バランスを変えて前記用紙の蛇行を矯正するステップと、
    前記用紙蛇行矯正制御手段が、前記用紙自動装填中の前記蛇行量検出手段の出力を印刷中の用紙走行位置の制御目標値として用紙の蛇行矯正を行うステップと、
    前記制御手段が、装置全体の制御を行うステップと、
    を含み、前記制御手段は、前記蛇行量検出手段が検出した用紙自動装填中の用紙走行位置と、印刷中の用紙走行位置との機械的な誤差を補正するため、前記用紙走行位置の制御目標値を変更することをコンピュータに実行させるためのプログラム。
JP2009089271A 2009-04-01 2009-04-01 用紙走行位置補正方法 Expired - Fee Related JP5439911B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009089271A JP5439911B2 (ja) 2009-04-01 2009-04-01 用紙走行位置補正方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009089271A JP5439911B2 (ja) 2009-04-01 2009-04-01 用紙走行位置補正方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010241520A true JP2010241520A (ja) 2010-10-28
JP5439911B2 JP5439911B2 (ja) 2014-03-12

Family

ID=43095011

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009089271A Expired - Fee Related JP5439911B2 (ja) 2009-04-01 2009-04-01 用紙走行位置補正方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5439911B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104793473A (zh) * 2014-01-22 2015-07-22 柯尼卡美能达株式会社 图像形成装置
JP2016126116A (ja) * 2014-12-26 2016-07-11 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置
JP2018045250A (ja) * 2017-11-24 2018-03-22 コニカミノルタ株式会社 画像形成システム

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04182243A (ja) * 1990-11-19 1992-06-29 Nec Off Syst Ltd 印字装置
JP3738983B2 (ja) * 2001-11-22 2006-01-25 リコープリンティングシステムズ株式会社 印刷装置
JP2006188352A (ja) * 2005-01-07 2006-07-20 Funai Electric Co Ltd プリンタ

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04182243A (ja) * 1990-11-19 1992-06-29 Nec Off Syst Ltd 印字装置
JP3738983B2 (ja) * 2001-11-22 2006-01-25 リコープリンティングシステムズ株式会社 印刷装置
JP2006188352A (ja) * 2005-01-07 2006-07-20 Funai Electric Co Ltd プリンタ

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104793473A (zh) * 2014-01-22 2015-07-22 柯尼卡美能达株式会社 图像形成装置
JP2015138139A (ja) * 2014-01-22 2015-07-30 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置
US9618895B2 (en) 2014-01-22 2017-04-11 Konica Minolta, Inc. Image forming apparatus
CN104793473B (zh) * 2014-01-22 2018-10-16 柯尼卡美能达株式会社 图像形成装置
JP2016126116A (ja) * 2014-12-26 2016-07-11 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置
JP2018045250A (ja) * 2017-11-24 2018-03-22 コニカミノルタ株式会社 画像形成システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP5439911B2 (ja) 2014-03-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7957687B2 (en) Image forming apparatus and conveyance malfunction decision method
JP2012189722A (ja) 定着装置、画像形成装置及び画像形成方法
JP2006240774A (ja) 画像形成装置および画像形成装置の制御方法
JP4973715B2 (ja) 印刷装置
JP5439911B2 (ja) 用紙走行位置補正方法
JP2009042461A (ja) 画像形成装置
JP2007062960A (ja) 画像形成装置
JP2016182998A (ja) 後処理装置および後処理装置の制御プログラム
JP5453468B2 (ja) 画像形成装置
JP2015230394A (ja) 画像形成装置
JP2007119213A (ja) 画像形成装置
JP2005165288A (ja) 画像形成装置と画像形成方法
JP2008102410A (ja) 用紙蛇行矯正制御方式
JP2008044750A (ja) ウェブ搬送装置
JP5855028B2 (ja) シート搬送装置、及び画像形成装置
JP4875456B2 (ja) 印刷装置
JP5078819B2 (ja) 画像形成装置
JP2011046489A (ja) 印刷装置
JP2006232516A (ja) シート材搬送装置及び画像形成装置
JP2009048074A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5183452B2 (ja) ベルト駆動装置及び画像形成装置
JP2007230682A (ja) 用紙搬送装置、およびこれを備えた画像形成装置
JP2013010586A (ja) 画像形成装置
JP4358086B2 (ja) 用紙搬送装置及びこれを使用した画像形成装置
JP6953794B2 (ja) 画像形成装置および搬送制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120313

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120622

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130523

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130611

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130807

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130903

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131030

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131119

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131202

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees