JP2010233765A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】フリーズ演出の態様が、前回以前の遊技におけるストップスイッチ34の操作タイミングに依存して種々に変化する遊技機を提供する。
【解決手段】ストップスイッチ34が操作された際における対応する回転リール45の回転位置に係る情報である操作位置情報を取得するための操作位置情報取得手段140と、操作位置情報取得手段140が取得した操作位置情報の記憶を複数回の遊技にわたって保持するための操作位置情報記憶手段150と、遊技の進行に係るいずれかの操作を契機にその次に行われる操作を一定時間無効にする演出であるフリーズ演出に係る制御を行うためのものであって操作位置情報記憶手段150に記憶されている操作位置情報に基づいてフリーズ演出に係る制御を行うフリーズ演出制御手段160とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、遊技機に関し、さらに詳しくは、遊技の進行に係る操作を一時的に無効にするフリーズ演出が行われる遊技機に関する。
従来から、スロットマシンなどの遊技機では、フリーズ演出などと呼ばれる演出態様が知られている。このフリーズ演出は、例えば、スタートスイッチやストップスイッチなどの操作を一時的に無効にすることにより、スタートスイッチを操作しても回転リールの回転が開始しなかったり、あるいはストップスイッチを操作しても回転リールの回転が停止しなかったりするようにして、役抽選の結果などの報知を行うものである。
なお、下記の特許文献1には、回転リールの回転開始からストップスイッチの操作が有効になるまでの時間を、抽選結果に基づいて変化させることにより、抽選結果の報知を行う遊技機が開示されている。
また、下記の特許文献2には、遊技状態の切替制御を契機に、ゲームの進行を中断させるとともに、ゲームの進行の中断から所定時間経過を契機に、ゲームの進行を再開させることにより、遊技状態の変化の報知を行う遊技機が開示されている。
また、下記の特許文献3には、内部抽選で当選して役の入賞が可能な状態になったことを契機に、停止ボタンの操作を一時的に不能にし、停止ボタンの操作が所定回数に達すると、フリーズ演出を解除して、停止ボタンの操作を有効にする遊技機が開示されている。
また、下記の特許文献4には、停止操作が行われた時点における対応するリールの回転位置情報を取得し、取得した回転位置情報を複数の遊技について記憶し、記憶された回転位置情報の履歴に応じて演出の態様を変化させる遊技機が開示されている。
特開2001−190739号公報 特開2005−103095号公報 特開2006−020791号公報 特開2008−237493号公報
しかし、従来の遊技機では、中断から所定時間経過や停止ボタンの操作が所定回数に達したことなどを契機に、一時的に無効した操作を有効にするようにしていた。このため、操作が一時的に無効にされてから有効になるまでの時間に変化が乏しかった。
そこで、本発明は、ストップスイッチが操作された際における対応する回転リールの回転位置に係る情報である操作位置情報を取得し、取得した操作位置情報を複数回の遊技にわたって記憶し、記憶されている操作位置情報に基づいて、フリーズ演出に係る制御を行うことにより、フリーズ演出の態様が、前回以前の遊技におけるストップスイッチの操作タイミングに依存して種々に変化するようにして、フリーズ演出が単調にならなようにした遊技機を提供することを目的とする。
(請求項1)
請求項1記載の発明は、遊技機に係るものであって、周囲に複数の図柄が付されている複数の回転リール45と、各回転リール45の回転を開始させるためのスタートスイッチ33と、各回転リール45の回転を停止させるためのものであって各回転リール45にそれぞれ対応して設けられているストップスイッチ34と、スタートスイッチ33の操作を契機に複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの抽選を行うための役抽選手段110と、役抽選手段110の抽選結果と各ストップスイッチ34が操作された際における対応する回転リール45の回転位置とに基づいて各回転リール45の停止制御を行うための停止制御手段130と、すべての回転リール45の回転が停止した際における図柄の組み合わせに基づいて複数の役のいずれかに入賞か又は入賞なしかの判定を行うための入賞判定手段120と、ストップスイッチ34が操作された際における対応する回転リール45の回転位置に係る情報である操作位置情報を取得するための操作位置情報取得手段140と、操作位置情報取得手段140が取得した操作位置情報の記憶を複数回の遊技にわたって保持するための操作位置情報記憶手段150と、遊技の進行に係るいずれかの操作を契機にその次に行われる操作を一定時間無効にする演出であるフリーズ演出に係る制御を行うためのものであって操作位置情報記憶手段150に記憶されている操作位置情報に基づいてフリーズ演出に係る制御を行うフリーズ演出制御手段160とを備えていることを特徴とする。
(請求項2)
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明を限定したものであって、フリーズ演出制御手段160は、操作位置情報記憶手段150に記憶される操作位置情報に対応して、フリーズ演出を実行しないか又はいずれの長さのフリーズ演出を実行するかをそれぞれ定めたフリーズ演出判定テーブル161と、前回以前のいずれかの遊技で操作位置情報取得手段140により取得されて操作位置情報記憶手段150に記憶されている操作位置情報とフリーズ演出判定テーブル161とを照合して、フリーズ演出を実行しないか又はいずれの長さのフリーズ演出を実行するかを決定するためのフリーズ演出決定手段162と、フリーズ演出決定手段162がフリーズ演出を実行すると決定したときに、フリーズ演出決定手段162が決定した長さの時間だけ、フリーズ演出を実行するためのフリーズ演出実行手段163とを備えていることを特徴とする。
(請求項3)
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明を限定したものであって、役抽選手段110による抽選でひとたび当選すると、入賞するまで入賞可能な状態が持ち越される役である持ち越し役が設けられ、フリーズ演出決定手段162は、フリーズ演出を実行しないか又はいずれの長さのフリーズ演出を実行するかの決定を、持ち越し役に入賞可能な状態が持ち越されている遊技において実行するように形成されていることを特徴とする。
(請求項4)
請求項4記載の発明は、請求項2又は3記載の発明を限定したものであって、フリーズ演出実行手段163は、フリーズ演出決定手段162がフリーズ演出を実行すると決定したときから所定時間経過後に、フリーズ演出を開始し、その後、フリーズ演出決定手段162が決定した長さの時間が経過すると、フリーズ演出を終了するように形成されていることを特徴とする。
(請求項5)
請求項5記載の発明は、請求項2、3又は4記載の発明を限定したものであって、各回転リール45を回転させるためのものであって各回転リール45にそれぞれ対応して設けられているステッピングモータと、各回転リール45の所定位置にそれぞれ設けられている検知片と、各回転リール45に設けられた検知片が各回転リール45の回転に伴って通過するのを検知するためのものであって各回転リール45にそれぞれ対応して設けられている検知手段とを備え、回転位置情報取得手段は、回転リール45の操作位置情報として、対応する検知手段により検知片が検知されてから対応するストップスイッチ34が操作されるまでの間における対応するステッピングモータのステップ数を取得するように形成されていることを特徴とする。
ここで、請求項1ないし4記載の発明における「操作位置情報」としては、例えば、「対応するストップスイッチ34が操作された際に中入賞ライン上に位置する図柄の図柄番号」や、「対応する検知手段により検知片が検知されてから対応するストップスイッチ34が操作されるまでの間における対応するステッピングモータのステップ数」などがある。
また、「操作位置情報取得手段140」は、複数の回転リール45のうち、左リール46や中リール47や右リール48など、特定の回転リール45の操作位置情報のみを取得するようにしてもよく、また、対応するストップスイッチ34が最初に操作された回転リール45(最初に停止操作が行われた回転リール45)の操作位置情報のみを取得するようにしてもよく、また、対応するストップスイッチ34が最後に操作された回転リール45(最後に停止操作が行われた回転リール45)の操作位置情報のみを取得するようにしてもよく、また、各回転リール45の操作位置情報をそれぞれ取得するようにしてもよい。
また、「操作位置情報記憶手段150」は、操作位置情報取得手段140が各回転リール45の操作位置情報をそれぞれ取得する場合には、各回転リール45の操作位置情報をそれぞれ別個に記憶するようにしてもよく、また、各回転リール45の操作位置情報を合算して記憶するようにしてもよい。
また、「複数回の遊技」としては、例えば、2回の遊技としてもよく、また、3回以上の任意の回数の遊技としてもよい。つまり、操作位置情報記憶手段150は、操作位置情報の記憶を、2回の遊技にわたって保持するようにしてもよく、また、3回以上の任意の回数の遊技にわたって保持するようにしてもよい。また、操作位置情報記憶手段150が操作位置情報の記憶を2回の遊技にわたって保持するようにすると、前回の遊技におけるストップスイッチ34の操作のタイミングを、今回の遊技におけるフリーズ演出に反映させることができる。
また、「遊技の進行に係る操作」としては、遊技媒体の投入操作、スタートスイッチ33の操作、およびストップスイッチ34の操作がある。これらは、「遊技媒体の投入操作」→「スタートスイッチ33の操作」→「ストップスイッチ34の操作」の順に行われる。
また、「フリーズ演出」は、遊技の進行に係るいずれかの操作を契機に、その次に行われる操作を一定時間無効にする演出である。フリーズ演出の態様としては、例えば、遊技媒体の投入操作を契機に、その次に行われるスタートスイッチ33の操作を一定時間無効にするものや、スタートスイッチ33の操作を契機に、その次に行われるストップスイッチ34の操作を一定時間無効にするものや、ストップスイッチ34の操作を契機に、その次に行われる遊技媒体の投入操作を一定時間無効にするものなどがある。
また、「一定時間無効にする」とは、遊技の進行に係る操作を受け付けないようにすることのみならず、遊技の進行に係る操作を受け付けるものの、一定時間経過後に受け付けた操作を処理に反映させることを含むものである。例えば、フリーズ演出中にスタートスイッチ33が操作されてもこれを受け付けず、フリーズ演出終了後に再度スタートスイッチ33が操作されると、これを受け付けて各回転リール45の回転を開始させるようにしてもよく、また、フリーズ演出中にスタートスイッチ33が操作されると、これを受け付けるものの、各回転リール45の回転を開始させず、フリーズ演出終了後に、再度のスタートスイッチ33の操作を要することなく、各回転リール45の回転を開始させるようにしてもよい。
本発明によれば、ストップスイッチが操作された際における対応する回転リールの回転位置に係る情報である操作位置情報を取得し、取得した操作位置情報を複数回の遊技にわたって記憶し、記憶されている操作位置情報に基づいてフリーズ演出に係る制御を行うことから、フリーズ演出の態様が、前回以前の遊技におけるストップスイッチの操作タイミングに依存して変化するので、フリーズ演出が単調にならない遊技機を提供できる。
本発明の第1の実施の形態に係る遊技機のブロック図 本発明の第1の実施の形態に係る遊技機の正面図 本発明の第1の実施の形態に係る遊技機が備えるフリーズ演出判定テーブル 本発明の第1の実施の形態に係る遊技機の動作の概略を示すフローチャート 本発明の第2の実施の形態に係る遊技機が備えるフリーズ演出判定テーブル 本発明の第2の実施の形態に係る遊技機の動作の概略を示すフローチャート
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態を、図1〜図4に基づいて説明する。
(遊技機10)
図2に示すように、遊技機10としてのスロットマシン10は、前面に開口部を有する箱型の筐体11を備え、筐体11の前面には、開口部を塞ぐ前扉12を備え、筐体11の内部には、3個の回転リール45を横並びに配置したリールユニット40や、スロットマシン10を制御するための制御装置20や、メダルを払い出すためのホッパーユニットや、スロットマシン10が備える各装置に電力を供給するための電源ユニットなどを備えている。
また、前扉12の上部には、上パネル13を備え、前扉12の下部には、下パネル14を備え、前扉12の前面における、上パネル13と下パネル14との間には、前方へ向けて突出する操作部16を備えている。
また、上パネル13のほぼ中央には、各回転リール45の周囲に付されている図柄を遊技者に見せるための図柄表示窓15が設けられている。この図柄表示窓15は、3個すべての回転リール45の回転が停止した際には、縦3列横3行に配置した合計9個の図柄を遊技者に見せるように形成されている。更に、上段の3個の図柄を通る上入賞ラインと、中段の3個の図柄を通る中入賞ラインと、下段の3個の図柄を通る下入賞ラインと、左下・中央・右上の3個の図柄を通る右上り入賞ラインと、左上・中央・右下の3個の図柄を通る右下り入賞ラインとが設けられている。
また、操作部16の上面右側には、メダルを投入するためのメダル投入口36が設けられ、操作部16の上面左側には、クレジットされているメダルをベットするためのベットスイッチ32が設けられ、操作部16の上面左端付近には、クレジットされているメダルを返却するための精算スイッチ35が設けられ、操作部16の前面左側には、各回転リール45の回転を開始させるためのスタートスイッチ33が設けられ、操作部16の前面中央には、各回転リール45の回転を停止させるためのものであって各回転リール45にそれぞれ対応している3個のストップスイッチ34が横並びに設けられている。
また、前扉12の下部中央には、メダルを払い出すためのメダル払出口37が設けられ、メダル払出口37の下方には、メダル払出口37から払い出されたメダルを受け止めて貯留するためのメダル受け皿38が設けられている。
(リールユニット40)
リールユニット40は、横並びに設けた3個の回転リール45と、各回転リール45を回転させるためのものであって各回転リール45にそれぞれ対応しているステッピングモータと、これらを支持するためのフレームとを備えている。
3個の回転リール45のうち、左側に位置するのが左リール46であり、中央に位置するのが中リール47であり、右側に位置するのが右リール48である。また、各回転リール45の周囲には、複数種類の図柄が所定の配列で合計21個付されている。
また、各ステッピングモータの出力軸には、対応する回転リール45の回転軸がそれぞれ固定されている。具体的には、左側のステッピングモータの出力軸には、左リール46の回転軸が固定され、中央のステッピングモータの出力軸には、中リール47の回転軸が固定され、右側のステッピングモータの出力軸には、右リール48の回転軸が固定されている。
また、ステッピングモータは、パルス信号によって駆動するものであって、入力されるパルス信号のパターンによって、加速・定速・減速のパターンが決まる。そして、ステッピングモータが駆動すると、対応する回転リール45が回転軸を中心に回転する。
本実施の形態では、基本ステップ角1.43度のステッピングモータを、1−2相励磁で制御している。このため、回転軸は、2回の励磁(2ステップ)で、1.43度回転し、504回の励磁(504ステップ)で、360度回転する。つまり、各回転リール45を1回転させるには、504回の励磁(504ステップ)を必要とする。また、各回転リール45の周囲には21個の図柄がほぼ等間隔で付されていることから、各回転リール45を図柄1個分回転させるには、24回の励磁(24ステップ)を必要とする。
また、各回転リール45の所定位置には、各回転リール45の回転に伴って移動する検知片がそれぞれ設けられている。具体的には、左リール46の所定位置には、左リール46の回転に伴って移動する、検知片としての左インデックスが設けられ、また、中リール47の所定位置には、中リール47の回転に伴って移動する、検知片としての中インデックスが設けられ、また、右リール48の所定位置には、右リール48の回転に伴って移動する、検知片としての右インデックスが設けられている。
また、フレームの所定位置には、各回転リール45に設けられた検知片が各回転リール45の回転に伴って通過するのを検知するための検知手段50が、各回転リール45にそれぞれ対応して設けられている。具体的には、フレームの所定位置には、左リール46の回転に伴う左インデックスの通過を検知するための検知手段50としての左センサー51と、中リール47の回転に伴う中インデックスの通過を検知するための検知手段50としての中センサー52と、右リール48の回転に伴う右インデックスの通過を検知するための検知手段50としての右センサー53とが、それぞれ設けられている。
また、左センサー51、中センサー52および右センサー53は、発光部と受光部とを有するフォトセンサーを用いて構成されている。以下、左リール46を例に説明する。左インデックスは、左リール46の回転に伴って、左センサー51の発光部と受光部との間を通過する。発光部から発せられた光は、常態では、受光部まで到達するが、左インデックスが左センサー51の発光部と受光部との間を通過する際には、受光部まで届かなくなる。そして、左センサー51の受光部に光が届かなくなると、検知信号が出力される。中リール47および右リール48についても同様である。
また、各回転リール45の周囲に付された21個の各図柄には、対応する検知手段50が検知片を検知したときの回転位置を基準にして、それぞれ図柄番号が割り当てられている。具体的には、各回転リール45の周囲に付された21個の各図柄には、対応する検知手段50が検知片を検知したときに中入賞ライン上にある図柄から、回転リール45の回転方向に順に大きくなるように、つまり、回転リール45の回転に伴って図柄表示窓15の上側から現れる順に大きくなるように、「00」〜「20」の図柄番号が割り当てられている。このため、各回転リール45の周囲に付された各図柄は、図柄番号「00」→「01」→「02」→「03」→「04」→「05」→「06」→「07」→「08」→「09」→「10」→「11」→「12」→「13」→「14」→「15」→「16」→「17」→「18」→「19」→「20」の順に、図柄表示窓15の上側から次々と現れて、下方へ移動していくように見える。
また、ストップスイッチ34が操作された際における対応する回転リール45の回転位置、つまり、操作位置は、対応する検知手段50により検知片が検知されてから対応するストップスイッチ34が操作されるまでの間における対応するステッピングモータのステップ数で特定できる。
また、各ステッピングモータのステップ数は、1回の励磁(1ステップ)毎にカウント値を1ずつ加算していき、対応する検知手段50が検知片を検知する毎にカウント値を「0」にリセットするカウンタによってカウントできる。なお、504回の励磁(504ステップ)で回転リール45が1回転することから、リセットされる直前のカウント値は「503」である。
これにより、例えば、ストップスイッチ34が操作された際における、対応する検知手段50により検知片が検知されてからの対応するステッピングモータのステップ数が「0」であれば、対応する回転リール45は、図柄番号「00」の図柄を中入賞ライン上に位置させていると特定でき、また、同ステップ数が「24」であれば、対応する回転リール45は、図柄番号「01」の図柄を中入賞ライン上に位置させていると特定でき、また、同ステップ数が「36」であれば、対応する回転リール45は、図柄番号「01」の図柄と図柄番号「02」の図柄との間を中入賞ライン上に位置させていると特定できる。
(制御装置20)
図1に示すように、制御装置20は、遊技の制御を行う遊技制御装置21と、遊技制御装置21からの信号を受信して演出の制御を行う演出制御装置22とを備えている。
また、遊技制御装置21は、メイン基板などとも呼ばれるものであって、CPU、RAM、ROM、およびI/Oなどを備えたマイクロコンピュータを用いて構成されている。CPUがROMに記憶された所定のプログラムを実行することにより、遊技制御装置21を構成するマイクロコンピュータが、遊技制御手段60、役抽選手段110、入賞判定手段120、停止制御手段130、操作位置情報取得手段140、操作位置情報取得手段150、フリーズ演出制御手段160などとして機能する。遊技制御装置21の入力手段としては、ベットスイッチ32や、スタートスイッチ33や、ストップスイッチ34や、精算スイッチ35や、リールユニット40の左センサー51、中センサー52および右センサー53などが接続され、遊技制御装置21の出力手段としては、リールユニット40のステッピングモータや、ホッパーユニットなどが接続されている。
また、演出制御装置22は、サブ基板などとも呼ばれるものであって、遊技制御装置21と同様に、CPU、RAM、ROM、およびI/Oなどを備えたマイクロコンピュータを用いて構成されている。CPUがROMに記憶された所定のプログラムを実行することにより、演出制御装置22を構成するマイクロコンピュータが、液晶ディスプレイに表示する画像を制御する画像制御手段や、演出用ランプの点灯・点滅・消灯を制御するランプ制御手段や、スピーカから発する音を制御する音響制御手段などとして機能する。演出制御装置22の入力手段としては、遊技制御装置21が接続され、演出制御装置22の出力手段としては、液晶ディスプレイや、演出用ランプや、スピーカなどが接続されている。
(遊技制御手段60)
遊技制御手段60は、通常遊技制御手段70と、特別遊技制御手段80とを備えている。通常遊技制御手段70は、通常遊技を制御するためのものであり、特別遊技制御手段80は、特別遊技を制御するためのものである。
(通常遊技制御手段70)
通常遊技制御手段70は、通常遊技を制御するためのものである。
以下、スロットマシン10における通常遊技について説明する。
1回の遊技につき、最小で1枚、最大で3枚のメダルのベットが可能である。メダルをベットすると、メダルのベット枚数に応じた本数の入賞ラインが有効になる。また、メダルのベットには、メダル投入口36からメダルを投入することによるベットと、ベットスイッチ32を操作することによるクレジットされているメダルのベットとがある。また、再遊技のときには、前回の遊技でベットした枚数と同数のメダルが自動的にベットされる。また、メダルのベットを条件に、スタートスイッチ33を操作すると、複数の役のいずれかに当選かまたはハズレかの抽選(役抽選)が行われるとともに、3個すべての回転リール45の回転が開始する。その後に、3個のストップスイッチ34のうちの1個を操作すると、当該ストップスイッチ34に対応した回転リール45の回転が停止する。そして、3個すべてのストップスイッチ34の操作を終えると、3個すべての回転リール45の回転が停止する。このとき、いずれかの有効な入賞ライン上に、役抽選で当選した役に対応する図柄の組み合わせが揃うと、当該役に入賞となり、入賞態様に応じた枚数のメダルを獲得できる。また、獲得したメダルは、クレジットされ、クレジット数が上限値に達したときには、ホッパーユニットが駆動して、上限値を超えた分がメダル払出口37から払い出される。また、メダルの獲得に代えて、あるいはメダルの獲得とともに、遊技者に対して所定の利益が付与されることもある。
なお、当選とは、役抽選で当たることを意味し、入賞とは、いずれかの有効な入賞ライン上に所定の図柄の組み合わせが揃うことを意味する。
また、役抽選でいずれかの役に当選すると、その役に対応したフラグが成立し、その役に対応した図柄の組み合わせがいずれかの有効な入賞ライン上に揃い得るようになるとともに、その役以外の役に対応した図柄の組み合わせについてはいずれの有効な入賞ライン上にも揃わないようになる。そして、すべての回転リール45の回転が停止したときに、当選した役に対応する図柄の組み合わせがいずれかの有効な入賞ライン上に揃うと、その役に入賞となり、入賞した役に応じた利益が遊技者に付与される。
例えば、役抽選で小役当選となると、小役フラグが成立して、いずれかの有効な入賞ライン上に「ベル」の図柄の組み合わせが揃い得るようになり、「ベル」の図柄の組み合わせが揃うと、小役入賞となり、所定枚数(例えば15枚)のメダルが獲得できる。
また、役抽選で再遊技当選となると、再遊技フラグが成立して、いずれかの有効な入賞ライン上に「Replay」の図柄の組み合わせが揃い得るようになり、「Replay」の図柄の組み合わせが揃うと、再遊技入賞となり、新たにメダルを投入することなく前回の遊技と同じ条件で再度遊技を行える。
また、役抽選でハズレとなると、いずれの有効な入賞ライン上にも、いずれの役に対応した図柄の組み合わせも揃わなくなる。
また、役抽選の結果の如何にかかわらず、いずれの有効な入賞ライン上にも、いずれの役に対応した図柄の組み合わせも揃わないと、入賞なしとなる。
なお、小役フラグおよび再遊技フラグは、成立した遊技で入賞しないとクリアされ、次回以降の遊技に持ち越されることはない。
(特別遊技制御手段80)
特別遊技とは、遊技者にとって通常遊技よりも有利な遊技をいい、特別遊技制御手段80は、特別遊技を制御するためのものである。
特別遊技としては、特定導入遊技(ビッグボーナスゲーム/BBゲーム)と、特定遊技(レギュラーボーナスゲーム/RBゲーム)とがある。BBゲームとは、所定の役の入賞確率が通常遊技よりも高い遊技を複数回実行可能な遊技であって、メダルの最大獲得枚数が所定枚数(例えば300枚)の遊技をいい、RBゲームとは、BBゲームと同じく、所定の役の入賞確率が通常遊技よりも高い遊技を複数回実行可能な遊技であるものの、メダルの最大獲得枚数がBBゲームよりも少ない所定枚数(例えば100枚)の遊技をいう。
通常遊技において、役抽選の結果が特定導入遊技当選(ビッグボーナス当選/BB当選)となると、ビッグボーナスフラグ(BBフラグ)が成立して、いずれかの有効な入賞ライン上に、ビッグボーナスに対応する「7」の図柄の組み合わせが揃い得るようになり、「7」の図柄の組み合わせが揃うと、特定導入遊技入賞(ビッグボーナス入賞/BB入賞)となり、所定枚数(例えば15枚)のメダルが払い出され、その後、BBゲームへ移行する。
BBゲームへ移行すると、役抽選で所定の役に当選する確率が通常遊技中よりも高くなり、そして、いずれかの有効な入賞ライン上に、当選した役に対応する図柄の組み合わせが揃うと、その役に入賞となり、入賞態様に応じた所定枚数のメダルが払い出される。
そして、BBゲーム中のメダルの獲得枚数が所定枚数(例えば300枚)に達すると、BBゲームは終了して、通常遊技へ戻る。
また、通常遊技において、役抽選の結果が特定遊技当選(レギュラーボーナス当選/RB当選)となると、レギュラーボーナスフラグ(RBフラグ)が成立して、いずれかの有効な入賞ライン上に、レギュラーボーナスに対応する「BAR」の図柄の組み合わせが揃い得るようになり、「BAR」の図柄の組み合わせが揃うと、特定遊技入賞(レギュラーボーナス入賞/RB入賞)となり、所定枚数(例えば15枚)のメダルが払い出され、その後、RBゲームへ移行する。
RBゲームへ移行すると、BBゲームと同様の遊技が行われるが、BBゲームとはメダルの最大獲得枚数が異なり、RBゲーム中のメダルの獲得枚数が所定枚数(例えば100枚)に達すると、RBゲームは終了して、通常遊技へ戻る。
なお、BBフラグおよびRBフラグは、成立した遊技で入賞しなかったとしてもクリアされることはなく、次回以降の遊技に入賞するまで持ち越される。
このように、本実施の形態では、ビッグボーナスおよびレギュラーボーナスが、役抽選手段110による抽選でひとたび当選すると、入賞するまで入賞可能な状態が持ち越される役、つまり、持ち越し役となっている。
(役抽選手段110)
役抽選手段110は、スタートスイッチ33の操作を契機に、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの抽選(役抽選)を行うためのものである。
役抽選手段110は、乱数発生手段と、乱数抽出手段と、役抽選テーブルと、判定手段とを備えている。
また、乱数発生手段は、役抽選用の乱数を、所定の範囲内(例えば、10進数で0〜65535)で発生させるためのものである。
また、乱数抽出手段は、乱数発生手段が発生させた乱数を、所定の契機(例えば、スタートスイッチ33の操作)で抽出するためのものである。
なお、乱数発生手段は、カウンタ回路などによって構成されるため、乱数発生手段が発生させる数値は、厳密には乱数ではない。ただ、スタートスイッチ33が操作されるタイミングは、ランダムであると考えられるため、乱数抽出手段が抽出する数値は、実質的には乱数として取り扱うことができる。
また、役抽選テーブルは、乱数発生手段が発生させる範囲内の各乱数について、複数の役のいずれかに当選かまたはハズレかをあらかじめ定めたものである。
また、判定手段は、乱数抽出手段が抽出した乱数と、役抽選テーブルとを照合して、複数の役のいずれかに当選かまたはハズレかの判定を行うためのものである。
そして、役抽選手段110による役抽選で、いずれかの役に当選すると、当選した役に対応するフラグが成立する。そして、このフラグの成立中に、いずれかの有効な入賞ライン上に、役抽選で当選した役に対応する図柄の組み合わせが揃うと、その役に入賞となり、遊技者に対して、メダルの払い出しや、特別遊技等の利益が付与される。
(入賞判定手段120)
入賞判定手段120は、すべての回転リール45の回転が停止した際における入賞ライン上の図柄の組み合わせに基づいて、複数の役のいずれかに入賞か又は入賞なしかの判定を行うためのものである。
具体的には、入賞判定手段120は、3個すべての回転リール45の回転が停止した際に、いずれかの有効な入賞ライン上に、役抽選で当選した役に対応する図柄の組み合わせが揃うと、その役に入賞と判定し、一方、いずれの有効な入賞ライン上にも、いずれの役に対応する図柄の組み合わせも揃わないと、入賞なしと判定する。
(停止制御手段130)
停止制御手段130は、役抽選手段110の抽選結果と、各ストップスイッチ34が操作された際における対応する回転リール45の回転位置とに基づいて、各回転リール45の停止制御を行うものである。
具体的には、停止制御手段130は、左センサー51により左インデックスが検知されてから左側のストップスイッチ34が操作されるまでの間における左側のステッピングモータのステップ数で、左側のストップスイッチ34が操作された際における左リール46の回転位置を特定する。中リール47および右リール48についても同様である。
そして、停止制御手段130は、各ストップスイッチ34が操作された際における対応する回転リール45の回転位置を、対応する検知手段50により検知片が検知されてから対応するストップスイッチ34が操作されるまでの間における対応するステッピングモータのステップ数で特定しつつ、役抽選手段110の抽選結果がいずれかの役に当選の場合には、各回転リール45の回転を停止させるに際し、当選した役に対応する図柄の組み合わせが、いずれかの有効な入賞ライン上に極力揃うように、かつ、当選した役以外の役に対応する図柄の組み合わせについては、いずれの有効な入賞ライン上にも揃わないように、引き込み制御及び蹴飛ばし制御を行い、一方、役抽選手段110の抽選結果がハズレの場合には、各回転リール45の回転を停止させるに際し、いずれの有効な入賞ライン上にも、いずれの役に対応する図柄の組み合わせも揃わないように、蹴飛ばし制御を行う。
(操作位置情報取得手段140)
操作位置情報とは、ストップスイッチ34が操作された際における対応する回転リール45の回転位置に係る情報をいい、操作位置情報取得手段140は、操作位置情報を取得するためのものである。
本実施の形態では、操作位置情報取得手段140は、回転リール45の操作位置情報として、対応する検知手段50により検知片が検知されてから対応するストップスイッチ34が操作されるまでの間における対応するステッピングモータのステップ数を取得する。
また、本実施の形態では、操作位置情報取得手段140は、左リール46についての操作位置情報のみを取得する。
具体的には、操作位置情報取得手段140は、検知手段50により検知片が検知されてからのステッピングモータのステップ数をカウントするためのステップ数カウント手段と、ストップスイッチが操作された時点におけるステップ数カウント手段のカウント値をラッチするためのステップ数ラッチ手段とを備えている。
また、ステップ数カウント手段は、左側のステッピングモータについて、1回の励磁(1ステップ)毎にカウント値を1ずつ加算していき、左センサー51が左インデックスを検知する毎にカウント値を「0」にリセットする。
また、ステップ数ラッチ手段は、左側のストップスイッチ34が操作されると、この操作が行われた時点におけるステップ数カウント手段のカウント値をラッチする。
このようにして、操作位置情報取得手段140は、左センサー51により左インデックスが検知されてから左側のストップスイッチ34が操作されるまでの間における左側のステッピングモータのステップ数を、操作位置情報として取得する。
(操作位置情報記憶手段150)
操作位置情報記憶手段150は、操作位置情報取得手段140が取得した操作位置情報の記憶を複数回の遊技にわたって保持するためのものである。
本実施の形態では、操作位置情報記憶手段150は、操作位置情報取得手段140が取得した、左リール46についての操作位置情報の記憶を、2回の遊技にわたって保持する。
(フリーズ演出制御手段160)
フリーズ演出とは、遊技の進行に係るいずれかの操作を契機に、その次に行われる操作を一定時間無効にする演出をいい、フリーズ演出制御手段160は、操作位置情報記憶手段150に記憶されている操作位置情報に基づいて、フリーズ演出に係る制御を行うためのものである。
本実施の形態では、フリーズ演出制御手段160は、ビッグボーナス又はレギュラーボーナスに入賞可能な状態が持ち越されている遊技、つまり、BBフラグ又はRBフラグが持ち越されている遊技において、操作位置情報記憶手段150に記憶されている、前回の遊技での左リール46の操作位置情報に基づき、スタートスイッチ33の操作を契機に、ストップスイッチ34の操作を一定時間受け付けないことにより無効にする、という態様のフリーズ演出に係る制御を行う。
また、本実施の形態では、フリーズ演出制御手段160は、フリーズ演出判定テーブル161と、フリーズ演出決定手段162と、フリーズ演出実行手段163とを備えている。
(フリーズ演出判定テーブル161)
フリーズ演出判定テーブル161は、操作位置情報記憶手段150に記憶される操作位置情報に対応して、フリーズ演出を実行しないか又はいずれかの長さのフリーズ演出を実行するかをそれぞれ定めたものである。
図3に示すように、本実施の形態では、フリーズ演出判定テーブル161は、操作位置情報記憶手段150に記憶されている操作位置情報が「468〜492」のときには、5秒のフリーズ演出を実行し、それ以外のときには、0秒のフリーズ演出を実行する、つまり、フリーズ演出を実行しないと定めている。
つまり、本実施の形態では、フリーズ演出判定テーブル161は、左リール46の図柄番号「20」の図柄が中入賞ライン上に位置しているときに、左側のストップスイッチ34が操作されると、5秒のフリーズ演出を実行し、それ以外のタイミングで左側のストップスイッチ34が操作されると、フリーズ演出を実行しないと定めている。
(フリーズ演出決定手段162)
フリーズ演出決定手段162は、前回の遊技で操作位置情報取得手段140により取得されて操作位置情報記憶手段150に記憶されている操作位置情報と、フリーズ演出判定テーブル161とを照合して、フリーズ演出を実行しないか又はいずれの長さのフリーズ演出を実行するかを決定するためのものである。
本実施の形態では、フリーズ演出決定手段162は、BBフラグ又はRBフラグが持ち越されている遊技において、操作位置情報記憶手段150に記憶されている操作位置情報とフリーズ演出判定テーブル161との照合を行い、操作位置情報記憶手段150に記憶されている操作位置情報が「468〜492」の範囲内であれば、5秒のフリーズ演出を実行すると決定し、「468〜492」の範囲外であれば、フリーズ演出を実行しないと決定する。
(フリーズ演出実行手段163)
フリーズ演出実行手段163は、フリーズ演出決定手段162がフリーズ演出を実行すると決定したときに、フリーズ演出決定手段162が決定した長さの時間だけ、フリーズ演出を実行するためのものである。
本実施の形態では、フリーズ演出実行手段163は、フリーズ演出決定手段162がフリーズ演出を実行すると決定すると、その直後に、フリーズ演出を開始し、つまり、ストップスイッチ34の操作を受け付けないという態様で無効にし、フリーズ演出決定手段163が決定した長さの時間の5秒が経過すると、フリーズ演出を終了する、つまり、ストップスイッチ34の操作を再び受け付けるようにする。
(スロットマシン10の動作)
以下、図4に示すフローチャートに基づいて、本実施の形態に係るスロットマシン10の動作の概略を説明する。
ステップ101において、遊技制御手段60により、スタートスイッチ33が操作されたか否かの判断が行われる。ここで、操作されたと判断されると、次のステップ102に進む。一方、操作されていないと判断されると、再度ステップ101となる。
ステップ102において、フリーズ演出制御手段160により、BBフラグ又はRBフラグの持ち越し中か否か、つまり、ビッグボーナス又はレギュラーボーナスに入賞可能な状態が持ち越されているか否かの判断が行われる。ここで、BBフラグ又はRBフラグの持ち越し中であると判断されると、次のステップ103に進む。一方、BBフラグ又はRBフラグの持ち越し中ではないと判断されると、ステップ103からステップ108をスキップして、ステップ109に進む。
ステップ103において、フリーズ演出決定手段162により、前回の遊技で取得されて記憶された操作位置情報の抽出が行われる。この操作位置情報は、前回の遊技で、操作位置情報取得手段140により取得されて、操作位置情報記憶手段150に記憶されたものである。そして、次のステップ104に進む。
ステップ104において、フリーズ演出決定手段162により、操作位置情報記憶手段150から抽出した操作位置情報と、フリーズ演出判定テーブル161との照合が行われる。そして、次のステップ105に進む。
ステップ105において、フリーズ演出決定手段162により、フリーズ演出を実行するか否かの判断が行われる。ここで、フリーズ演出を実行すると判断されると、次のステップ106に進む。一方、フリーズ演出を実行しないと判断されると、ステップ106からステップ108をスキップして、ステップ109に進む。
ステップ106において、フリーズ演出実行手段163により、フリーズ演出が開始される。具体的には、ストップスイッチ34が操作されても、これを受け付けないで無効にするという態様のフリーズ演出が開始される。そして、次のステップ107に進む。
ステップ107において、フリーズ演出実行手段163により、フリーズ演出の開始から5秒が経過したか否かの判断が行われる。ここで、フリーズ演出の開始から5秒が経過したと判断されると、次のステップ108に進む。一方、フリーズ演出の開始からまだ5秒が経過していないと判断されると、再度ステップ107となる。
ステップ108において、フリーズ演出実行手段163により、フリーズ演出が終了する。具体的には、ストップスイッチ34の操作を受け付けるようになる。そして、次のステップ109に進む。
ステップ109において、役抽選手段110により、役抽選が行われる。そして、次のステップ110に進む。
ステップ110において、遊技制御手段60により、各回転リール45の回転が開始される。そして、次のステップ111に進む。
ステップ111において、遊技制御手段60により、ストップスイッチ34が操作されたか否かの判断が行われる。ここで、ストップスイッチ34が操作されたと判断されると、次のステップ112に進む。一方、ストップスイッチ34が操作されていないと判断されると、再度ステップ111となる。
ステップ112において、遊技制御手段60により、操作されたのは左リール46に対応するストップスイッチ34か否かの判断が行われる。ここで、左リール46に対応するストップスイッチ34が操作されたと判断されると、次のステップ113に進む。一方、操作されたのは左リール46に対応するストップスイッチ34ではないと判断されると、ステップ113をスキップして、ステップ114に進む。
ステップ113において、操作位置情報取得手段140により、左リール46の操作位置情報、具体的には、左センサー51により左インデックスが検知されてから左側のストップスイッチ34が操作されるまでの間における左側のステッピングモータのステップ数が取得されて、操作位置情報記憶手段150に記憶される。そして、次のステップ114に進む。
ステップ114において、停止制御手段130により、操作されたストップスイッチ34に対応する回転リール45の回転の停止制御が行われる。そして、次のステップ115に進む。
ステップ115において、遊技制御手段60により、3個すべての回転リール45の回転が停止したか否かの判断が行われる。ここで、3個すべての回転リール45の回転が停止したと判断されると、次のステップ116に進む。一方、まだ回転中の回転リール45があると判断されると、ステップ111に戻る。
ステップ116において、入賞判定手段120により、いずれかの役に入賞したか否かの判断が行われる。ここで、いずれかの役に入賞したと判断されると、次のステップ117に進む。一方、いずれの役にも入賞していないと判断されると、つまり、入賞なしと判断されると、ステップ117をスキップして、1回の遊技に係る処理は終了する。
ステップ117において、遊技制御手段60により、入賞した役に対応する枚数のメダルの払い出しが行われる。そして、1回の遊技に係る処理は終了する。
以上説明したように、本実施の形態では、左側のストップスイッチ34が操作された際における左リール46の回転位置に係る情報である操作位置情報を取得する操作位置情報取得手段140と、操作位置情報取得手段140が取得した操作位置情報の記憶を2回の遊技にわたって保持する操作位置情報記憶手段150と、スタートスイッチ33の操作を契機にストップスイッチ34の操作を一定時間無効にするという態様のフリーズ演出を制御するものであって操作位置情報記憶手段150に記憶されている前回の遊技での操作位置情報に基づいてフリーズ演出を制御するフリーズ演出制御手段160とを備えている。
また、フリーズ演出制御手段160は、操作位置情報記憶手段150に記憶される操作位置情報に対応して、フリーズ演出を実行しないか又はいずれの長さのフリーズ演出を実行するかを定めたフリーズ演出判定テーブル161と、前回の遊技で操作位置情報取得手段140により取得されて操作位置情報記憶手段150に記憶された操作位置情報とフリーズ演出判定テーブル161とを照合して、フリーズ演出を実行しないか又はいずれの長さのフリーズ演出を実行するかを決定するフリーズ演出決定手段162と、フリーズ演出決定手段162がフリーズ演出を実行すると決定したときに、フリーズ演出決定手段162が決定した長さの時間だけ、フリーズ演出を実行するフリーズ演出実行手段163とを備えている。
このため、フリーズ演出の態様が、前回の遊技での左側のストップスイッチ34の操作タイミングに依存して変化する。具体的には、BBフラグ又はRBフラグの持ち越し中に、左リール46の図柄番号「20」の図柄が中入賞ライン上に位置しているときに左側のストップスイッチ34を操作すると、その次の遊技で、スタートスイッチ33の操作後5秒間、ストップスイッチ34の操作が無効になるという態様のフリーズ演出が実行される。しかしながら、左側のストップスイッチ34の操作タイミングが上記以外であると、BBフラグ又はRBフラグの持ち越し中であっても、フリーズ演出が実行されることなく、ストップスイッチ34の操作が有効になる。また、左リール46の図柄番号「20」の図柄が中入賞ライン上に位置するタイミングで、左側のストップスイッチ34を操作していれば、その次の遊技でのフリーズ演出の有無により、BBフラグ又はRBフラグの成立をいち早く察知することができる。したがって、フリーズ演出が単調にならない。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態を、図5〜図6に基づいて説明する。
第2の実施の形態は、第1の実施の形態とは、操作位置情報取得手段140、操作位置情報記憶手段150、およびフリーズ演出判定テーブル161が異なり、これに伴って、フリーズ演出に係る動作が異なるものであり、それ以外は、第1の実施の形態と同様である。
(操作位置情報取得手段140)
本実施の形態では、操作位置情報取得手段140は、左リール46、中リール47および右リール48の各回転リール45についてそれぞれ、対応する検知手段50により検知片が検知されてから対応するストップスイッチ34が操作されるまでの間における対応するステッピングモータのステップ数を、操作位置情報として取得する。
具体的には、本実施の形態では、操作位置情報取得手段140は、検知手段50により検知片が検知されてからのステッピングモータのステップ数をカウントするためのステップ数カウント手段と、ストップスイッチが操作された時点におけるステップ数カウント手段のカウント値をラッチするためのステップ数ラッチ手段とを、各回転リール45にそれぞれ対応して備えている。
また、左リール46に対応するステップ数カウント手段は、左側のステッピングモータについて、1回の励磁(1ステップ)毎にカウント値を1ずつ加算していき、左センサー51が左インデックスを検知する毎にカウント値を「0」にリセットする。
また、左リール46に対応するステップ数ラッチ手段は、左側のストップスイッチ34が操作されると、この操作が行われた時点における、左リール46に対応するステップ数カウント手段のカウント値をラッチする。
中リール47および右リール48についても同様である。
このようにして、操作位置情報取得手段140は、左センサー51により左インデックスが検知されてから左側のストップスイッチ34が操作されるまでの間における左側のステッピングモータのステップ数と、中センサー52により中インデックスが検知されてから中央のストップスイッチ34が操作されるまでの間における中央のステッピングモータのステップ数と、右センサー53により右インデックスが検知されてから右側のストップスイッチ34が操作されるまでの間における右側のステッピングモータのステップ数とを、それぞれ操作位置情報として取得する。
(操作位置情報記憶手段150)
本実施の形態では、操作位置情報記憶手段150は、操作位置情報取得手段140が取得した、左リール46の操作位置情報と、中リール47の操作位置情報と、右リール48の操作位置情報とを合算し、その記憶を2回の遊技にわたって保持する。
具体的には、例えば、左リール46の操作位置情報が「240」であり、中リール47の操作位置情報が「0」であり、右リール48の操作位置情報が「480」であれば、操作位置情報記憶手段150は、これらを合算して「720」とし、その記憶を次回の遊技まで保持する。
(フリーズ演出判定テーブル161)
図5に示すように、本実施の形態では、フリーズ演出判定テーブル161は、操作位置情報記憶手段150に記憶されている、各回転リール45の操作位置情報の合算値が「1404〜1476」のときには、5秒のフリーズ演出を実行し、それ以外のときには、0秒のフリーズ演出を実行する、つまり、フリーズ演出を実行しないと定めている。
本実施の形態では、例えば、左リール46の図柄番号「20」の図柄が中入賞ライン上に位置しているときに、左側のストップスイッチ34が操作され、かつ、中リール47の図柄番号「20」の図柄が中入賞ライン上に位置しているときに、中央のストップスイッチ34が操作され、かつ、右リール48の図柄番号「20」の図柄が中入賞ライン上に位置しているときに、右側のストップスイッチ34が操作されると、各回転リール45の操作位置情報の合算値が「1440」となり、5秒のフリーズ演出が実行される。
しかし、例えば、左リール46の図柄番号「20」の図柄が中入賞ライン上に位置しているときに、左側のストップスイッチ34が操作され、かつ、中リール47の図柄番号「20」の図柄が中入賞ライン上に位置しているときに、中央のストップスイッチ34が操作されたとしても、右リール48について、図柄番号「00」の図柄が中入賞ライン上に位置しているときに、右側のストップスイッチ34が操作されたとすると、各回転リール45の操作位置情報の合算値は「960」となり、フリーズ演出は実行されない。
(スロットマシン10の動作)
以下、図6に示すフローチャートに基づいて、本実施の形態に係るスロットマシン10の動作の概略を説明する。
ステップ201からステップ211については、第1の実施の形態における、ステップ101からステップ111と同様である。
ステップ212において、操作位置情報記憶手段140により、操作されたストップスイッチ34に対応する回転リール45の操作位置情報が取得され、各回転リール45の操作位置情報が合算されて、操作位置情報記憶手段150に記憶される。そして、次のステップ213に進む。
ステップ213からステップ216については、第1の実施の形態における、ステップ114からステップ117と同様である。
第2の実施の形態も、第1の実施の形態と同様に、フリーズ演出の態様が、前回の遊技での各ストップスイッチ34の操作タイミングに依存して変化する。ただ、各ストップスイッチ34の操作タイミングの、フリーズ演出への反映のさせ方が、第1の実施の形態とは異なる。具体的には、BBフラグ又はRBフラグの持ち越し中に、左リール46の図柄番号「20」の図柄が中入賞ライン上に位置しているときに左側のストップスイッチ34を操作し、かつ、中リール47の図柄番号「20」の図柄が中入賞ライン上に位置しているときに中央のストップスイッチ34を操作し、かつ、右リール48の図柄番号「20」の図柄が中入賞ライン上に位置しているときに右側のストップスイッチ34を操作すると、その次の遊技で、スタートスイッチ33の操作後5秒間、ストップスイッチ34の操作が無効になるという態様のフリーズ演出が実行される。しかしながら、左リール46の図柄番号「20」の図柄が中入賞ライン上に位置しているときに左側のストップスイッチ34を操作し、かつ、中リール47の図柄番号「20」の図柄が中入賞ライン上に位置しているときに中央のストップスイッチ34を操作したとしても、右側のストップスイッチ34の操作のタイミングが上記から大きく外れると、BBフラグ又はRBフラグの持ち越し中であっても、フリーズ演出が実行されることなく、ストップスイッチ34の操作が有効になる。したがって、フリーズ演出が単調にならない。
(変形例)
なお、上記各実施の形態では、操作位置情報取得手段140は、操作位置情報として、「対応する検知手段により検知片が検知されてから対応するストップスイッチ34が操作されるまでの間における対応するステッピングモータのステップ数」を取得するとしたが、これに限られるものではなく、例えば、「対応するストップスイッチ34が操作された際に中入賞ライン上に位置する図柄の図柄番号」を取得するようにしてもよい。
また、操作位置情報取得手段140は、第1の実施の形態では、左リール46の操作位置情報を取得し、第2の実施の形態では、各回転リール45の操作位置情報を取得するとしたが、これらに限られるものではなく、例えば、対応するストップスイッチ34が最初に操作された回転リール45(最初に停止操作が行われた回転リール45)の操作位置情報のみを取得するようにしてもよく、また、対応するストップスイッチ34が最後に操作された回転リール45(最後に停止操作が行われた回転リール45)の操作位置情報のみを取得するようにしてもよい。
また、上記各実施の形態では、操作位置情報記憶手段150は、操作位置情報の記憶を、2回の遊技にわたって保持するとしたが、これに限られるものではなく、3回や4回や5回など、3回以上の任意の回数にわたって保持するようにしてもよい。そして、例えば、3回前の遊技におけるストップスイッチ34の操作のタイミングを、今回の遊技におけるフリーズ演出の制御に反映させるようにしてもよい。
また、上記各実施の形態では、フリーズ演出制御手段160は、BBフラグ又はRBフラグの持ち越し中に、フリーズ演出に係る制御を行うとしたが、これに限られるものではなく、例えば、毎遊技、操作位置情報を参照して、フリーズ演出を実行するか否かの決定を行い、フリーズ演出を実行すると決定したときには、フリーズ演出を実行するようにしてもよい。
また、上記各実施の形態では、フリーズ演出制御手段160は、スタートスイッチ33の操作を契機に、ストップスイッチ34の操作を一定時間無効にするという態様のフリーズ演出を実行するとしたが、これに限られるものではなく、例えば、遊技媒体の投入操作を契機に、スタートスイッチ33の操作を一定時間無効にするという態様のフリーズ演出を実行するようにしてもよく、また、ストップスイッチ34の操作を契機に、遊技媒体の投入操作を一定時間無効にするという態様のフリーズ演出を実行するようにしてもよい。
また、上記各実施の形態では、フリーズ演出制御手段160は、フリーズ演出中にストップスイッチ34が操作されても、これを受け付けず、フリーズ演出終了後に再度ストップスイッチ34が操作されると、これを受け付けて、対応する回転リール45の回転を停止させるようにしたが、これに限られるものではなく、例えば、フリーズ演出中にストップスイッチ34が操作されると、これを受け付けるものの、対応する回転リール45の回転は停止させず、フリーズ演出終了後に、再度のストップスイッチ34の操作を要することなく、対応する回転リール45の回転を停止させるようにしてもよい。
10 スロットマシン、11 筐体、12 前扉、13 上パネル、14 下パネル、15 図柄表示窓、16 操作部、20 制御装置、21 遊技制御装置、22 演出制御装置、32 ベットスイッチ、33 スタートスイッチ、34 ストップスイッチ、35 精算スイッチ、36 メダル投入口、37 メダル払出口、38 メダル受け皿、40 リールユニット、45 回転リール、46 左リール、47 中リール、48 右リール、50 検知手段、51 左センサー、52 中センサー、53 右センサー、60 遊技制御手段、70 通常遊技制御手段、80 特別遊技制御手段、110 役抽選手段、120 入賞判定手段、130 停止制御手段、140 操作位置情報取得手段、150 操作位置情報記憶手段、160 フリーズ演出制御手段、161 フリーズ演出判定テーブル、162 フリーズ演出決定手段、163 フリーズ演出実行手段

Claims (5)

  1. 周囲に複数の図柄が付されている複数の回転リールと、
    各回転リールの回転を開始させるためのスタートスイッチと、
    各回転リールの回転を停止させるためのものであって各回転リールにそれぞれ対応して設けられているストップスイッチと、
    スタートスイッチの操作を契機に複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの抽選を行うための役抽選手段と、
    役抽選手段の抽選結果と各ストップスイッチが操作された際における対応する回転リールの回転位置とに基づいて各回転リールの停止制御を行うための停止制御手段と、
    すべての回転リールの回転が停止した際における図柄の組み合わせに基づいて複数の役のいずれかに入賞か又は入賞なしかの判定を行うための入賞判定手段と、
    ストップスイッチが操作された際における対応する回転リールの回転位置に係る情報である操作位置情報を取得するための操作位置情報取得手段と、
    操作位置情報取得手段が取得した操作位置情報の記憶を複数回の遊技にわたって保持するための操作位置情報記憶手段と、
    遊技の進行に係るいずれかの操作を契機にその次に行われる操作を一定時間無効にする演出であるフリーズ演出に係る制御を行うためのものであって操作位置情報記憶手段に記憶されている操作位置情報に基づいてフリーズ演出に係る制御を行うフリーズ演出制御手段とを備えていることを特徴とする遊技機。
  2. フリーズ演出制御手段は、
    操作位置情報記憶手段に記憶される操作位置情報に対応して、フリーズ演出を実行しないか又はいずれの長さのフリーズ演出を実行するかをそれぞれ定めたフリーズ演出判定テーブルと、
    前回以前のいずれかの遊技で操作位置情報取得手段により取得されて操作位置情報記憶手段に記憶されている操作位置情報とフリーズ演出判定テーブルとを照合して、フリーズ演出を実行しないか又はいずれの長さのフリーズ演出を実行するかを決定するためのフリーズ演出決定手段と、
    フリーズ演出決定手段がフリーズ演出を実行すると決定したときに、フリーズ演出決定手段が決定した長さの時間だけ、フリーズ演出を実行するためのフリーズ演出実行手段とを備えていることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 役抽選手段による抽選でひとたび当選すると、入賞するまで入賞可能な状態が持ち越される役である持ち越し役が設けられ、
    フリーズ演出決定手段は、フリーズ演出を実行しないか又はいずれの長さのフリーズ演出を実行するかの決定を、持ち越し役に入賞可能な状態が持ち越されている遊技において実行するように形成されていることを特徴とする請求項2記載の遊技機。
  4. フリーズ演出実行手段は、フリーズ演出決定手段がフリーズ演出を実行すると決定したときから所定時間経過後に、フリーズ演出を開始し、その後、フリーズ演出決定手段が決定した長さの時間が経過すると、フリーズ演出を終了するように形成されていることを特徴とする請求項2又は3記載の遊技機。
  5. 各回転リールを回転させるためのものであって各回転リールにそれぞれ対応して設けられているステッピングモータと、
    各回転リールの所定位置にそれぞれ設けられている検知片と、
    各回転リールに設けられた検知片が各回転リールの回転に伴って通過するのを検知するためのものであって各回転リールにそれぞれ対応して設けられている検知手段とを備え、
    回転位置情報取得手段は、回転リールの操作位置情報として、対応する検知手段により検知片が検知されてから対応するストップスイッチが操作されるまでの間における対応するステッピングモータのステップ数を取得するように形成されていることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の遊技機。
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