JP5610362B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機に関し、さらに詳しくは、回転リールを逆方向に回転させる演出が行われる遊技機に関する。
スロットマシンやパロットなどの遊技機では、スタートスイッチを操作すると、複数の役のいずれかに当選かまたはハズレかの抽選(役抽選)が行われるとともに、すべての回転リールが、向かって左側から見て右回り(時計回り)に、向かって右側から見て左回り(反時計回り)に回転する。これにより、各回転リールの周囲に付されている各図柄は、図柄表示窓の上側から次々と現れて、下方へ移動していくように見える。その後、いずれかのストップスイッチを操作すると、当該ストップスイッチに対応した回転リールの回転が停止する。そして、すべてのストップスイッチの操作を終えると、すべての回転リールの回転が停止する。このとき、いずれかの有効な入賞ライン上に、役抽選で当選した役に対応する図柄の組み合わせが揃うと、当該役に入賞となり、入賞態様に応じた利益が遊技者に対して付与される。
つまり、従来の遊技機では、各回転リールは、向かって左側から見て右回り(時計回り)に、向かって右側から見て左回り(反時計回り)に回転するのが一般的であった。
なお、下記の特許文献1には、内部抽選(役抽選)により所定の図柄の組合せ(役)が成立すると、リール(回転リール)が通常時とは逆方向に回転するなどの制御が行われる遊技機が開示されている。
また、下記の特許文献2には、全てのストップスイッチの操作により全ての遊技用リールが停止した後、スピーカからの大きな効果音と共に演出用リールが始動し、所定の回転態様(全回転、逆回転等)で動作した後、停止する遊技機が開示されている。
また、下記の特許文献3には、遊技の終了後に遊技者がリプレイボタンを押下すると、第1〜第3リールが再回転し、BBが内部当選している場合には、再回転抽選が行われ、2種類のリーチ目図柄を表示する停止位置または遊技終了時の停止位置からなる3種類の停止位置のうちのいずれかが決定されて、再回転抽選で決定された停止位置のコマ番号が停止位置メモリで参照され、一方、BBが内部当選中でない場合には、再回転抽選は行われず、遊技終了時の停止位置が停止位置メモリで参照され、そして、第1〜第3リールの回転速度が定常速度に達すると、停止位置メモリから読み出された停止位置で第1〜第3リールが停止するように各リールの停止制御が行われて、第1〜第3リールが自動的に再停止する遊技機が開示されている。
特開2005−124974号公報 特開2005−160645号公報 特開2008−036209号公報
しかし、従来の遊技機では、回転リールは、遊技者が最も注目する部分であるところ、これを利用した演出に乏しかった。
そこで、本発明は、回転リールを利用した新たな態様の演出を行うことにより、遊技者に対して強烈なインパクトを与えるとともに、遊技性の幅を広げることを目的とする。
(請求項1)
請求項1記載の発明は、周囲に複数の図柄が付されている複数の回転リールと、各回転リールを正方向または逆方向に回転させるためのものであって各回転リールにそれぞれ対応して設けられているモータと、各回転リールの回転を開始させるためのスタートスイッチ及び各回転リールの回転を停止させるためのものであって各回転リールにそれぞれ対応して設けられているストップスイッチを含むスイッチを有する操作部と、スタートスイッチの操作を契機に、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの抽選を行うための役抽選手段と、役抽選手段の抽選結果と各ストップスイッチが操作された際における対応する回転リールの回転位置とに基づいて、各回転リールの正方向の回転を停止させるための正転停止制御手段と、正転停止制御手段によりすべての回転リールの正方向の回転が停止した際における図柄の組み合わせに基づいて、複数の役のいずれかに入賞か又は入賞なしかの判定を行うための入賞判定手段とを備えた遊技機であって、
操作部のスイッチの操作を契機に、各回転リールを逆方向に回転させることが可能であり、回転リールが逆方向の回転を開始してから所定時間経過後に、前回の各回転リールの回転開始時の停止位置で、各回転リールの逆方向の回転を終えることが可能であると共に、
回転リールの逆方向の回転が開始してから所定時間経過後に、前回の各回転リールの回転開始時の停止位置以外の位置でも停止可能とし、各回転リールを逆方向に回転させたことを契機に、遊技者に対して所定の利益を付与可能とするようにしたことを特徴とする。
(請求項2)
請求項2記載の発明は、周囲に複数の図柄が付されている複数の回転リールと、各回転
リールを正方向または逆方向に回転させるためのものであって各回転リールにそれぞれ対
応して設けられているモータと、各回転リールの回転を開始させるためのスタートスイッチ及び各回転リールの回転を停止させるためのものであって各回転リールにそれぞれ対応して設けられているストップスイッチを含むスイッチを有する操作部と、スタートスイッチの操作を契機に、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの抽選を行うための役抽選手段と、役抽選手段の抽選結果と各ストップスイッチが操作された際における対応する回転リールの回転位置とに基づいて、各回転リールの正方向の回転を停止させるための正転停止制御手段と、正転停止制御手段によりすべての回転リールの正方向の回転が停止した際における図柄の組み合わせに基づいて、複数の役のいずれかに入賞か又は入賞なしかの判定を行うための入賞判定手段とを備えた遊技機であって、
操作部のスイッチの操作を契機に、各回転リールを逆方向に回転させるための逆転駆動制御手段と、逆転駆動制御手段により回転リールの逆方向の回転が開始してから所定時間経過後に、前回の各回転リールの回転開始時の停止位置で、各回転リールの逆方向の回転を終えるための逆転終了制御手段とを備えていると共に、各回転リールの停止位置を記憶するための停止位置記憶手段を備え、停止位置記憶手段に記憶されている前回の遊技での各回転リールの回転開始時の停止位置を、別の停止位置に差し替えるための停止位置差替手段を備え、逆転駆動制御手段により各回転リールを逆方向に回転させたことを契機に、遊技者に対して所定の利益を付与可能とするようにしたことを特徴とする。
ここで、「モータ」は、正方向および逆方向のいずれの方向にも回転可能なものとし、このようなモータとして、例えば、ステッピングモータを用いることができる。
また、「停止順序」とは、「各回転リール45の正方向の回転が停止した順序」、すなわち、「各回転リール45の正方向の回転を停止させる操作(停止操作)が行われた順序」、さらに換言すれば、「各回転リール45の正方向の回転を停止させるために、対応するストップスイッチ34が操作された順序」を意味するものである。
また、「停止順序記憶手段140」による「停止順序の取得および記憶のタイミング」は、例えば、「各回転リール45の回転が停止した際」や「対応するストップスイッチ34の操作が行われた際」などとすることができる。
また、「停止順序記憶手段140」により「停止順序の記憶を保持する遊技回数」は、例えば、「2回」としてもよく、また、「3回以上の回数」としてもよい。つまり、停止順序記憶手段140は、各回転リール45の停止順序を、2回の遊技にわたって記憶するようにしてもよく、また、3回以上の回数の遊技にわたって記憶するようにしてもよい。
また、「停止位置」とは、「停止状態にある回転リール45の回転位置」、すなわち、「停止状態にある回転リール45が、基準となる位置に対してどれだけ回転した位置で停止しているか」を意味するものである。
また、「停止位置記憶手段145」は、「停止位置」として、例えば、「対応する検知手段による検知片が検知されてから回転が停止するまでの間における対応するステッピングモータのステップ数」や「停止した回転リール45の周囲に付されている複数の図柄のうち、所定の入賞ライン上に位置している図柄の図柄番号」などを記憶することができる。
また、「停止位置記憶手段145」による「停止位置の取得および記憶のタイミング」は、例えば、「各回転リール45の回転停止時」や「各回転リール45の回転開始時」などとすることができる。
また、「停止位置記憶手段145」により「停止位置の記憶を保持する遊技回数」は、例えば、「2回」としてもよく、また、「3回以上の回数」としてもよい。つまり、停止位置記憶手段145は、各回転リール45の停止位置を、2回の遊技にわたって記憶するようにしてもよく、また、3回以上の回数の遊技にわたって記憶するようにしてもよい。
なお、一の遊技でストップスイッチ34の操作により回転が停止してから、その次の遊技でスタートスイッチ33の操作により回転が開始するまでの間に、各回転リール45が回転することがなければ、一の遊技での各回転リール45の回転停止時の停止位置と、その次の遊技での各回転リール45の回転開始時の停止位置とは、同一となる。つまり、前々回の遊技での各回転リール45の回転停止時の停止位置と、前回の遊技での各回転リール45の回転開始時の停止位置とは、同一となる。このため、例えば、前々回の遊技での各回転リール45の回転停止時に取得して記憶した停止位置を、前回の遊技での各回転リール45の回転開始時の停止位置として参照して、今回の遊技での演出に用いることができる。
また、「逆転駆動制御手段150」による「各回転リール45の逆方向の回転」は、例えば、「毎遊技」行うようにしてもよく、また、「抽選により演出に係る決定を行うための演出抽選手段180を備え、この演出抽選手段180による抽選で各回転リール45を逆方向に回転させる旨が決定されたときに」行うようにしてもよい。
また、「逆転終了制御手段155」による「各回転リール45の逆方向の回転の終了」は、逆転駆動制御手段150による各回転リール45の逆方向の回転が行われたときに行われるものである。したがって、例えば、演出抽選手段180による抽選で各回転リール45を逆方向に回転させない旨が決定されて、逆転駆動制御手段150による各回転リール45の逆方向の回転が行われなかったときには、逆転終了制御手段155による各回転リール45の逆方向の回転の終了も行われない。
また、「正転駆動制御手段160」は、逆転終了制御手段155により逆方向の回転を終えた回転リール45を、正方向に回転させるためのものであるが、例えば、演出抽選手段180による抽選で各回転リール45を逆方向に回転させない旨が決定されたときには、逆転駆動制御手段150による各回転リール45の逆方向の回転および逆転終了制御手段155による各回転リール45の逆方向の回転の終了を経ることなく、スタートスイッチ33の操作を契機に、各回転リール45を正方向に回転させることができる。
また、「停止順序入替手段170」による「停止順序の入れ替えのタイミング」は、例えば、「逆転駆動制御手段150が各回転リール45の逆方向の回転を開始するにあたって、停止順序記憶手段140に記憶されている前回の遊技での各回転リール45の停止順序を参照する前」とすることができる。
また、「停止順序入替手段170」による「停止順序の入れ替え」は、例えば、「演出抽選手段180による抽選で停止順序を入れ替える旨が決定されたときに」行うようにすることができる。つまり、停止順序入替手段170は、演出抽選手段180による抽選で停止順序を入れ替える旨が決定されたときに、停止順序記憶手段140に記憶されている前回の遊技での各回転リール45の停止順序を別の停止順序に入れ替えるようにすることができる。
さらに、演出抽選手段180は、次回以降の遊技で遊技者に対して所定の利益を付与することが決定されているときといないときとで、停止順序入替手段170による停止順序の入れ替えを行う旨を決定する確率が異なるように形成することができる。
そうすると、次回以降の遊技で遊技者に対して所定の利益を付与することが決定されているときといないときとで、停止順序の入れ替えが行われる確率が異なることから、各回転リール45が逆方向に回転するときの順序が、前回の遊技での各回転リール45の停止順序と逆の順序か、それとは異なる順序かを見れば、次回以降の遊技で所定の利益が付与されるか否かの予測ができるので、各回転リール45を逆方向に回転させる演出に対する遊技者の興味をより一層高めることができる。
また、「停止位置差替手段175」による「停止位置の差し替えのタイミング」は、例えば、「逆転終了制御手段155が各回転リール45の逆方向の回転を終了するにあたって、停止位置記憶手段145に記憶されている前回の遊技での各回転リール45の回転開始時の停止位置を参照する前」とすることができる。
また、「停止位置差替手段175」による「停止位置の差し替え」は、例えば、「演出抽選手段180による抽選で停止位置を差し替える旨が決定されたときに」行うようにすることができる。つまり、停止位置差替手段175は、演出抽選手段180による抽選で停止位置を差し替える旨が決定されたときに、停止位置記憶手段145に記憶されている前回の遊技での各回転リール45の回転開始時の停止位置を別の停止位置に差し替えるようにすることができる。
さらに、演出抽選手段180は、次回以降の遊技で遊技者に対して所定の利益を付与することが決定されているときといないときとで、停止位置差替手段175による停止位置の差し替えを行う旨を決定する確率が異なるように形成することができる。
そうすると、次回以降の遊技で遊技者に対して所定の利益を付与することが決定されているときといないときとで、停止位置の差し替えが行われる確率が異なることから、各回転リール45の逆方向の回転が終了するときの位置が、前回の遊技での各回転リール45の回転開始時の停止位置か、それとは異なる位置かを見れば、次回以降の遊技で所定の利益が付与されるか否かの予測ができるので、各回転リール45を逆方向に回転させる演出に対する遊技者の興味をより一層高めることができる。
(請求項及び請求項
請求項または請求項記載の発明によれば、操作部のスイッチの操作を契機に、前回の遊技での各回転リールの停止順序とは逆の順序で順次、各回転リールが逆方向に回転し、その後、前回の遊技での各回転リールの回転開始時の停止位置で、各回転リールの逆方向の回転が終了するか、若しくは異なった位置で回転が終了するかすると共に、逆回転を契機に遊技者に所定の利益を付与することから、遊技者に対して強烈なインパクトを与えることができると共に楽しみを与えることができ、遊技性の幅を広げることができる。
本発明の実施の形態に係る遊技機のブロック図 本発明の実施の形態に係る遊技機の正面図 本発明の実施の形態に係る遊技機の動作の概略を示すフローチャート
本発明の実施の形態を、図1〜図3に基づいて説明する。
以下、「前面」とは、遊技機において遊技を行う際に遊技者が向き合う面をいい、「右側」とは、遊技機の前面に向き合って遊技を行う遊技者から見て右側をいい、「左側」とは、遊技機の前面に向き合って遊技を行う遊技者から見て左側をいう。
(遊技機)
図2に示すように、遊技機としてのスロットマシン10は、前面に開口部を有する箱型の筐体11を備え、筐体11の前面には、開口部を塞ぐ前扉12を備え、筐体11の内部には、3個の回転リール45を横並びに配置したリールユニット40や、スロットマシン10を制御するための制御装置20や、メダルを払い出すためのホッパーユニットや、スロットマシン10が備える各装置に電力を供給するための電源ユニットなどを備えている。
また、前扉12の上部には、上パネル13を備え、前扉12の下部には、下パネル14を備え、前扉12の前面における、上パネル13と下パネル14との間には、前方へ向けて突出する操作部16を備えている。
また、上パネル13のほぼ中央には、各回転リール45の周囲に付されている図柄を遊技者に見せるための図柄表示窓15が設けられている。この図柄表示窓15は、3個すべての回転リール45の回転が停止した際には、縦3列横3行に配置した合計9個の図柄を遊技者に見せるように形成されている。更に、上段の3個の図柄を通る上入賞ラインと、中段の3個の図柄を通る中入賞ラインと、下段の3個の図柄を通る下入賞ラインと、左下・中央・右上の3個の図柄を通る右上り入賞ラインと、左上・中央・右下の3個の図柄を通る右下り入賞ラインとが設けられている。
また、操作部16の上面右側には、メダルを投入するためのメダル投入口36が設けられ、操作部16の上面左側には、クレジットされているメダルをベットするためのベットスイッチ32が設けられ、操作部16の上面左端付近には、クレジットされているメダルを返却するための精算スイッチ35が設けられ、操作部16の前面左側には、各回転リール45の回転を開始させるためのスタートスイッチ33が設けられ、操作部16の前面中央には、各回転リール45の回転を停止させるためのものであって各回転リール45にそれぞれ対応している3個のストップスイッチ34が横並びに設けられている。
また、前扉12の下部中央には、メダルを払い出すためのメダル払出口37が設けられ、メダル払出口37の下方には、メダル払出口37から払い出されたメダルを受け止めて貯留するためのメダル受け皿38が設けられている。
(リールユニット40)
リールユニット40は、横並びに設けた3個の回転リール45と、各回転リール45を回転させるためのものであって各回転リール45にそれぞれ対応しているモータとしてのステッピングモータと、これらを支持するためのフレームとを備えている。
3個の回転リール45のうち、左側に位置するのが左リール46であり、中央に位置するのが中リール47であり、右側に位置するのが右リール48である。また、各回転リール45の周囲には、複数種類の図柄が所定の配列で合計21個付されている。
また、各ステッピングモータの出力軸には、対応する回転リール45の回転軸がそれぞれ固定されている。具体的には、左側のステッピングモータの出力軸には、左リール46の回転軸が固定され、中央のステッピングモータの出力軸には、中リール47の回転軸が固定され、右側のステッピングモータの出力軸には、右リール48の回転軸が固定されている。
また、ステッピングモータは、パルス信号によって駆動するものであって、入力されるパルス信号のパターンによって、加速・定速・減速のパターンが決まる。そして、ステッピングモータが駆動すると、対応する回転リール45が回転軸を中心に回転する。
また、本実施の形態では、各ステッピングモータは、正方向および逆方向のいずれの方向にも回転可能なものとされている。
これにより、本実施の形態では、各回転リール45は、回転軸を中心に正方向および逆方向のいずれの方向にも回転可能とされている。
ここで、本実施の形態では、スロットマシン10の前扉12(前面)に向かって左側から見て右回り(時計回り)、同右側から見て左回り(反時計回り)を「正方向」とし、その逆を「逆方向」とする。
また、本実施の形態では、基本ステップ角1.43度のステッピングモータを、1−2相励磁で制御している。このため、回転軸は、2回の励磁(2ステップ)で、1.43度回転し、504回の励磁(504ステップ)で、360度回転する。つまり、各回転リール45を1回転させるには、504回の励磁(504ステップ)を必要とする。また、各回転リール45の周囲には21個の図柄がほぼ等間隔で付されていることから、各回転リール45を図柄1個分回転させるには、24回の励磁(24ステップ)を必要とする。
また、各回転リール45の所定位置には、各回転リール45の回転に伴って移動する検知片がそれぞれ設けられている。具体的には、左リール46の所定位置には、左リール46の回転に伴って移動する、検知片としての左インデックスが設けられ、また、中リール47の所定位置には、中リール47の回転に伴って移動する、検知片としての中インデックスが設けられ、また、右リール48の所定位置には、右リール48の回転に伴って移動する、検知片としての右インデックスが設けられている。
また、フレームの所定位置には、各回転リール45に設けられた検知片が各回転リール45の回転に伴って通過するのを検知するための検知手段50が、各回転リール45にそれぞれ対応して設けられている。具体的には、フレームの所定位置には、左リール46の回転に伴う左インデックスの通過を検知するための検知手段50としての左センサー51と、中リール47の回転に伴う中インデックスの通過を検知するための検知手段50としての中センサー52と、右リール48の回転に伴う右インデックスの通過を検知するための検知手段50としての右センサー53とが、それぞれ設けられている。
また、左センサー51、中センサー52および右センサー53は、発光部と受光部とを有するフォトセンサーを用いて構成されている。以下、左リール46を例に説明する。左インデックスは、左リール46の回転に伴って、左センサー51の発光部と受光部との間を通過する。発光部から発せられた光は、常態では、受光部まで到達するが、左インデックスが左センサー51の発光部と受光部との間を通過する際には、受光部まで届かなくなる。そして、左センサー51の受光部に光が届かなくなると、検知信号が出力される。中リール47および右リール48についても同様である。
また、各回転リール45の周囲に付された21個の各図柄には、対応する検知手段50が検知片を検知したときの回転位置を基準にして、それぞれ図柄番号が割り当てられている。具体的には、各回転リール45の周囲に付された21個の各図柄には、対応する検知手段50が検知片を検知したときに中入賞ライン上にある図柄から、回転リール45の正転方向に順に大きくなるように、つまり、回転リール45の正方向の回転に伴って図柄表示窓15の上側から現れる順に大きくなるように、「00」〜「20」の図柄番号が割り当てられている。このため、各回転リール45が正方向に回転しているときには、各回転リール45の周囲に付された各図柄は、図柄番号「00」→「01」→「02」→「03」→「04」→「05」→「06」→「07」→「08」→「09」→「10」→「11」→「12」→「13」→「14」→「15」→「16」→「17」→「18」→「19」→「20」の順に、図柄表示窓15の上側から次々と現れて、下方へ移動していくように見える。
また、ストップスイッチ34が操作された際における対応する回転リール45の回転位置、すなわち、ストップスイッチ34が操作された際に、対応する回転リール45が、基準となる位置に対してどれだけ回転した位置にあるかを「操作位置」とすると、操作位置は、対応する検知手段50により検知片が検知されてから対応するストップスイッチ34が操作されるまでの間における対応するステッピングモータのステップ数で特定できる。
また、停止状態にある回転リール45の回転位置、すなわち、停止状態にある回転リール45が、基準となる位置に対してどれだけ回転した位置にあるかを「停止位置」とすると、停止位置は、対応する検知手段50により検知片が検知されてから回転が停止するまでの間における対応するステッピングモータのステップ数で特定できる。
また、各ステッピングモータのステップ数は、1回の励磁(1ステップ)毎にカウント値を1ずつ加算していき、対応する検知手段50が検知片を検知する毎にカウント値を「0」にリセットするカウンタによってカウントできる。なお、504回の励磁(504ステップ)で回転リール45が1回転することから、リセットされる直前のカウント値は「503」である。
これにより、例えば、対応する検知手段50により検知片が検知されてからの対応するステッピングモータのステップ数が「0」であれば、対応する回転リール45は、図柄番号「00」の図柄を中入賞ライン上に位置させていると特定でき、また、同ステップ数が「24」であれば、対応する回転リール45は、図柄番号「01」の図柄を中入賞ライン上に位置させていると特定でき、また、同ステップ数が「36」であれば、対応する回転リール45は、図柄番号「01」の図柄と図柄番号「02」の図柄との間を中入賞ライン上に位置させていると特定できる。
(制御装置20)
図1に示すように、制御装置20は、遊技の制御を行う遊技制御装置21と、遊技制御装置21からの信号を受信して演出の制御を行う演出制御装置22とを備えている。
また、遊技制御装置21は、メイン基板などとも呼ばれるものであって、CPU、RAM、ROM、およびI/Oなどを備えたマイクロコンピュータを用いて構成されている。CPUがROMに記憶された所定のプログラムを実行することにより、遊技制御装置21を構成するマイクロコンピュータが、遊技制御手段60、役抽選手段110、入賞判定手段120、正転停止制御手段130、停止順序記憶手段140、停止位置記憶手段145、逆転駆動制御手段150、逆転終了制御手段155、正転駆動制御手段160、停止順序入替手段170、停止位置差替手段175および演出抽選手段180などとして機能する。遊技制御装置21の入力手段としては、ベットスイッチ32や、スタートスイッチ33や、ストップスイッチ34や、精算スイッチ35や、リールユニット40の左センサー51、中センサー52および右センサー53などが接続され、遊技制御装置21の出力手段としては、リールユニット40のステッピングモータや、ホッパーユニットなどが接続されている。
また、演出制御装置22は、サブ基板などとも呼ばれるものであって、遊技制御装置21と同様に、CPU、RAM、ROM、およびI/Oなどを備えたマイクロコンピュータを用いて構成されている。CPUがROMに記憶された所定のプログラムを実行することにより、演出制御装置22を構成するマイクロコンピュータが、液晶ディスプレイに表示する画像を制御する画像制御手段や、演出用ランプの点灯・点滅・消灯を制御するランプ制御手段や、スピーカから発する音を制御する音響制御手段などとして機能する。演出制御装置22の入力手段としては、遊技制御装置21が接続され、演出制御装置22の出力手段としては、液晶ディスプレイや、演出用ランプや、スピーカなどが接続されている。
(遊技制御手段60)
遊技制御手段60は、通常遊技制御手段70と、特別遊技制御手段80とを備えている。通常遊技制御手段70は、通常遊技を制御するためのものであり、特別遊技制御手段80は、特別遊技を制御するためのものである。
(通常遊技制御手段70)
通常遊技制御手段70は、通常遊技を制御するためのものである。
以下、スロットマシン10における通常遊技について説明する。
1回の遊技につき、最小で1枚、最大で3枚のメダルのベットが可能である。メダルをベットすると、メダルのベット枚数に応じた本数の入賞ラインが有効になる。また、メダルのベットには、メダル投入口36からメダルを投入することによるベットと、ベットスイッチ32を操作することによるクレジットされているメダルのベットとがある。また、再遊技のときには、前回の遊技でベットした枚数と同数のメダルが自動的にベットされる。また、メダルのベットを条件に、スタートスイッチ33を操作すると、複数の役のいずれかに当選かまたはハズレかの抽選(役抽選)が行われるとともに、3個すべての回転リール45の回転が開始する。その後、各回転リール45の正方向の回転時に、3個のストップスイッチ34のうちの1個を操作すると、当該ストップスイッチ34に対応した回転リール45の正方向の回転が停止する。そして、3個すべてのストップスイッチ34の操作を終えると、3個すべての回転リール45の正方向の回転が停止する。このとき、いずれかの有効な入賞ライン上に、役抽選で当選した役に対応する図柄の組み合わせが揃うと、当該役に入賞となり、入賞態様に応じた枚数のメダルを獲得できる。また、獲得したメダルは、クレジットされ、クレジット数が上限値に達したときには、ホッパーユニットが駆動して、上限値を超えた分がメダル払出口37から払い出される。また、メダルの獲得に代えて、あるいはメダルの獲得とともに、遊技者に対して所定の利益が付与されることもある。
なお、当選とは、役抽選で当たることを意味し、入賞とは、いずれかの有効な入賞ライン上に所定の図柄の組み合わせが揃うことを意味する。
また、役抽選でいずれかの役に当選すると、その役に対応したフラグが成立し、その役に対応した図柄の組み合わせがいずれかの有効な入賞ライン上に揃い得るようになるとともに、その役以外の役に対応した図柄の組み合わせについてはいずれの有効な入賞ライン上にも揃わないようになる。そして、すべての回転リール45の正方向の回転が停止したときに、当選した役に対応する図柄の組み合わせがいずれかの有効な入賞ライン上に揃うと、その役に入賞となり、入賞した役に応じた利益が遊技者に付与される。
例えば、役抽選で小役当選となると、小役フラグが成立して、いずれかの有効な入賞ライン上に「ベル」の図柄の組み合わせが揃い得るようになり、「ベル」の図柄の組み合わせが揃うと、小役入賞となり、所定枚数(例えば15枚)のメダルが獲得できる。
また、役抽選で再遊技当選となると、再遊技フラグが成立して、いずれかの有効な入賞ライン上に「Replay」の図柄の組み合わせが揃い得るようになり、「Replay」の図柄の組み合わせが揃うと、再遊技入賞となり、新たにメダルを投入することなく前回の遊技と同じ条件で再度遊技を行える。
また、役抽選でハズレとなると、いずれの有効な入賞ライン上にも、いずれの役に対応した図柄の組み合わせも揃わなくなる。
また、役抽選の結果の如何にかかわらず、いずれの有効な入賞ライン上にも、いずれの役に対応した図柄の組み合わせも揃わないと、入賞なしとなる。
なお、小役フラグおよび再遊技フラグは、成立した遊技で入賞しないとクリアされ、次回以降の遊技に持ち越されることはない。
(特別遊技制御手段80)
特別遊技とは、遊技者にとって通常遊技よりも有利な遊技をいい、特別遊技制御手段80は、特別遊技を制御するためのものである。
特別遊技としては、特定導入遊技(ビッグボーナスゲーム/BBゲーム)と、特定遊技(レギュラーボーナスゲーム/RBゲーム)とがある。BBゲームとは、所定の役の入賞 確率が通常遊技よりも高い遊技を複数回実行可能な遊技であって、メダルの最大獲得枚数が所定枚数(例えば300枚)の遊技をいい、RBゲームとは、BBゲームと同じく、所定の役の入賞確率が通常遊技よりも高い遊技を複数回実行可能な遊技であるものの、メダルの最大獲得枚数がBBゲームよりも少ない所定枚数(例えば100枚)の遊技をいう。
通常遊技において、役抽選の結果が特定導入遊技当選(ビッグボーナス当選/BB当選)となると、ビッグボーナスフラグ(BBフラグ)が成立して、いずれかの有効な入賞ライン上に、ビッグボーナスに対応する「7」の図柄の組み合わせが揃い得るようになり、「7」の図柄の組み合わせが揃うと、特定導入遊技入賞(ビッグボーナス入賞/BB入賞)となり、所定枚数(例えば15枚)のメダルが払い出され、その後、BBゲームへ移行する。
BBゲームへ移行すると、役抽選で所定の役に当選する確率が通常遊技中よりも高くなり、そして、いずれかの有効な入賞ライン上に、当選した役に対応する図柄の組み合わせが揃うと、その役に入賞となり、入賞態様に応じた所定枚数のメダルが払い出される。
そして、BBゲーム中のメダルの獲得枚数が所定枚数(例えば300枚)に達すると、BBゲームは終了して、通常遊技へ戻る。
また、通常遊技において、役抽選の結果が特定遊技当選(レギュラーボーナス当選/RB当選)となると、レギュラーボーナスフラグ(RBフラグ)が成立して、いずれかの有効な入賞ライン上に、レギュラーボーナスに対応する「BAR」の図柄の組み合わせが揃い得るようになり、「BAR」の図柄の組み合わせが揃うと、特定遊技入賞(レギュラーボーナス入賞/RB入賞)となり、所定枚数(例えば15枚)のメダルが払い出され、その後、RBゲームへ移行する。
RBゲームへ移行すると、BBゲームと同様の遊技が行われるが、BBゲームとはメダルの最大獲得枚数が異なり、RBゲーム中のメダルの獲得枚数が所定枚数(例えば100枚)に達すると、RBゲームは終了して、通常遊技へ戻る。
なお、BBフラグおよびRBフラグは、成立した遊技で入賞しなかったとしてもクリアされることはなく、次回以降の遊技に入賞するまで持ち越される。
このように、本実施の形態では、ビッグボーナスおよびレギュラーボーナスが、役抽選手段110による抽選でひとたび当選すると、入賞するまで入賞可能な状態が持ち越される役、つまり、持ち越し役となっている。
(役抽選手段110)
役抽選手段110は、スタートスイッチ33の操作を契機に、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの抽選(役抽選)を行うためのものである。
役抽選手段110は、乱数発生手段と、乱数抽出手段と、役抽選テーブルと、判定手段とを備えている。
また、乱数発生手段は、役抽選用の乱数を、所定の範囲内(例えば、10進数で0〜65535)で発生させるためのものである。
また、乱数抽出手段は、乱数発生手段が発生させた乱数を、所定の契機(例えば、スタートスイッチ33の操作)で抽出するためのものである。
なお、乱数発生手段は、カウンタ回路などによって構成されるため、乱数発生手段が発生させる数値は、厳密には乱数ではない。ただ、スタートスイッチ33が操作されるタイミングは、ランダムであると考えられるため、乱数抽出手段が抽出する数値は、実質的には乱数として取り扱うことができる。
また、役抽選テーブルは、乱数発生手段が発生させる範囲内の各乱数について、複数の役のいずれかに当選かまたはハズレかをあらかじめ定めたものである。
また、判定手段は、乱数抽出手段が抽出した乱数と、役抽選テーブルとを照合して、複数の役のいずれかに当選かまたはハズレかの判定を行うためのものである。
そして、役抽選手段110による役抽選で、いずれかの役に当選すると、当選した役に対応するフラグが成立する。そして、このフラグの成立中に、いずれかの有効な入賞ライン上に、役抽選で当選した役に対応する図柄の組み合わせが揃うと、その役に入賞となり、遊技者に対して、メダルの払い出しや、特別遊技等の利益が付与される。
(入賞判定手段120)
入賞判定手段120は、正転停止制御手段130によりすべての回転リール45の正方向の回転が停止した際における入賞ライン上の図柄の組み合わせに基づいて、複数の役のいずれかに入賞か又は入賞なしかの判定を行うためのものである。
具体的には、入賞判定手段120は、3個すべての回転リール45の回転が停止した際に、いずれかの有効な入賞ライン上に、役抽選で当選した役に対応する図柄の組み合わせが揃うと、その役に入賞と判定し、一方、いずれの有効な入賞ライン上にも、いずれの役に対応する図柄の組み合わせも揃わないと、入賞なしと判定する。
(正転停止制御手段130)
正転停止制御手段130は、役抽選手段110の抽選結果と、各ストップスイッチ34が操作された際における対応する回転リール45の回転位置とに基づいて、各回転リール45の正方向の回転を停止させるためのものである。
具体的には、正転停止制御手段130は、左センサー51により左インデックスが検知されてから左側のストップスイッチ34が操作されるまでの間における左側のステッピングモータのステップ数で、左側のストップスイッチ34が操作された際における左リール46の回転位置を特定する。中リール47および右リール48についても同様である。
そして、正転停止制御手段130は、各ストップスイッチ34が操作された際における対応する回転リール45の回転位置を、対応する検知手段50により検知片が検知されてから対応するストップスイッチ34が操作されるまでの間における対応するステッピングモータのステップ数で特定しつつ、役抽選手段110の抽選結果がいずれかの役に当選の場合には、各回転リール45の回転を停止させるに際し、当選した役に対応する図柄の組み合わせが、いずれかの有効な入賞ライン上に極力揃うように、かつ、当選した役以外の役に対応する図柄の組み合わせについては、いずれの有効な入賞ライン上にも揃わないように、引き込み制御及び蹴飛ばし制御を行い、一方、役抽選手段110の抽選結果がハズレの場合には、各回転リール45の回転を停止させるに際し、いずれの有効な入賞ライン上にも、いずれの役に対応する図柄の組み合わせも揃わないように、蹴飛ばし制御を行う。
(停止順序記憶手段140)
「停止順序」とは、「各回転リール45の正方向の回転が停止した順序」、すなわち、「各回転リール45の正方向の回転を停止させる操作(停止操作)が行われた順序」、さらに換言すれば、「各回転リール45の正方向の回転を停止させるために、対応するストップスイッチ34が操作された順序」をいい、「停止順序記憶手段140」は、各回転リール45の停止順序を記憶するためのものである。
本実施の形態では、遊技制御装置21のRAM上の所定のアドレスが、「左リール46」「中リール47」「右リール48」の「停止順序」を記憶するための「停止順序記憶領域」として割り当てられている。
そして、本実施の形態では、停止順序記憶手段140は、各回転リール45の正方向の回転が停止した際に、停止した回転リール45の停止順序を、停止順序記憶領域に記憶する。
つまり、本実施の形態では、停止順序記憶手段140による停止順序の取得および記憶のタイミングは、各回転リール45の正方向の回転が停止した際である。
具体的には、例えば、「左リール46」→「中リール47」→「右リール48」の順に、3個の回転リール45の正方向の回転が停止した場合には、停止順序記憶手段140は、左リール46の正方向の回転が停止した際に、停止順序記憶領域における「最初に停止した回転リール45(第1停止)」用として割り当てられたデータ領域に、左リール46を示すデータを記憶し、また、中リール47の正方向の回転が停止した際に、停止順序記憶領域における「2番目に停止した回転リール45(第2停止)」用として割り当てられたデータ領域に、中リール47を示すデータを記憶し、また、右リール48の正方向の回転が停止した際に、停止順序記憶領域における「最後に停止した回転リール45(第3停止)」用として割り当てられたデータ領域に、右リール48を示すデータを記憶する。
また、本実施の形態では、停止順序記憶手段140は、各回転リール45の停止順序を、2回の遊技にわたって記憶するようにしている。
そして、本実施の形態では、前回の遊技で各回転リール45の回転停止時に取得して記憶した停止順序を、今回の遊技で、各回転リール45を逆方向に回転させる演出に用いるようにしている。
(停止位置記憶手段145)
「停止位置」とは、「停止状態にある回転リール45の回転位置」、すなわち、「停止状態にある回転リール45が、基準となる位置に対してどれだけ回転した位置で停止しているか」をいい、停止位置記憶手段145は、停止位置を記憶するためのものである。
本実施の形態では、遊技制御装置21のRAM上の所定のアドレスが、「左リール46」「中リール47」「右リール48」の「停止位置」を記憶するための「停止位置記憶領域」として割り当てられている。
そして、本実施の形態では、停止位置記憶手段145は、各回転リール45の正方向の回転が停止した際に、停止した回転リール45の停止位置を、停止位置記憶領域に記憶する。
つまり、本実施の形態では、停止位置記憶手段145による停止位置の取得および記憶のタイミングは、各回転リール45の正方向の回転が停止した際である。
また、本実施の形態では、停止位置記憶手段145は、「停止した回転リール45の周囲に付されている複数の図柄のうち、中入賞ライン上に位置している図柄の図柄番号」を、「停止位置」として記憶する。
具体的には、例えば、「左リール46」が、その周囲に付されている複数の図柄のうち、図柄番号「00」の図柄を中入賞ライン上に位置させて正方向の回転を停止し、「中リール47」が、同図柄番号「10」の図柄を中入賞ライン上に位置させて正方向の回転を停止し、「右リール48」が、同図柄番号「20」の図柄を中入賞ライン上に位置させて正方向の回転を停止した場合には、停止位置記憶手段145は、左リール46の正方向の回転が停止した際に、停止位置記憶領域における「左リール46」用として割り当てられたデータ領域に、図柄番号「00」を示すデータを記憶し、また、中リール47の正方向の回転が停止した際に、停止位置記憶領域における「中リール47」用として割り当てられたデータ領域に、図柄番号「10」を示すデータを記憶し、また、右リール48の正方向の回転が停止した際に、停止位置記憶領域における「右リール48」用として割り当てられたデータ領域に、図柄番号「20」を示すデータを記憶する。
また、本実施の形態では、停止位置記憶手段145は、各回転リール45の停止位置を、3回の遊技にわたって記憶するようにしている。
またここで、本実施の形態では、一の遊技でストップスイッチ34の操作により回転が停止してから、その次の遊技でスタートスイッチ33の操作により回転が開始するまでの間に、各回転リール45が回転することはない。このため、一の遊技での各回転リール45の回転停止時の停止位置と、その次の遊技での各回転リール45の回転開始時の停止位置とは、同一である。つまり、前々回の遊技での各回転リール45の回転停止時の停止位置と、前回の遊技での各回転リール45の回転開始時の停止位置とは、同一である。
そして、本実施の形態では、前々回の遊技で各回転リール45の回転停止時に取得して記憶した停止位置を、前回の遊技での各回転リール45の回転開始時の停止位置として参照して、今回の遊技で、各回転リール45を逆方向に回転させる演出に用いるようにしている。
(逆転駆動制御手段150)
逆転駆動制御手段150は、スタートスイッチ33の操作を契機に、停止順序記憶手段140に記憶されている前回の遊技での各回転リール45の停止順序とは逆の順序で順次、各回転リール45を逆方向に回転させるためのものである。
本実施の形態では、逆転駆動制御手段150は、演出抽選手段180による抽選で各回転リール45を逆方向に回転させる旨が決定されたときには、各回転リール45を逆方向に回転させるが、演出抽選手段180による抽選で各回転リール45を逆方向には回転させない(正方向に回転させる)旨が決定されたときには、各回転リール45を逆方向に回転させることはない。
つまり、本実施の形態では、逆転駆動制御手段150による各回転リール45の逆方向の回転が行われる条件は、演出抽選手段180による抽選で各回転リール45を逆方向に回転させる旨が決定されたことである。
具体的には、例えば、前回の遊技で、「左リール46」→「中リール47」→「右リール48」の順に、3個の回転リール45の正方向の回転が停止し、これにより、停止順序記憶手段140には、前回の遊技での各回転リール45の停止順序が、第1停止:左リール46、第2停止:中リール47、第3停止:右リール48、と記憶されているとする。そして、今回の遊技で、演出抽選手段180による抽選で、各回転リール45を逆方向に回転させる旨が決定されたとする。この場合、逆転駆動制御手段150は、スタートスイッチ33の操作を契機に、「右リール48」→「中リール47」→「左リール46」の順序で順次、各回転リール45を逆方向に回転させる。
(逆転終了制御手段155)
逆転終了制御手段155は、逆転駆動制御手段150によりすべての回転リール45の逆方向の回転が開始してから所定時間経過後に、停止位置記憶手段145に記憶されている前回の遊技での各回転リール45の回転開始時の停止位置で、各回転リール45の逆方向の回転を終えるためのものである。
本実施の形態では、逆転終了制御手段155は、演出抽選手段180による抽選で各回転リール45を逆方向に回転させる旨が決定されて、逆転駆動制御手段150による各回転リール45の逆方向の回転が行われたときには、各回転リール45の逆方向の回転を終了させるが、演出抽選手段180による抽選で各回転リール45を逆方向には回転させない(正方向に回転させる)旨が決定されて、逆転駆動制御手段150による各回転リール45の逆方向の回転が行われなかったときには、そもそも各回転リール45が逆方向に回転しないのだから、各回転リール45の逆方向の回転を終了させることもない。
つまり、本実施の形態では、逆転終了制御手段155による各回転リール45の逆方向の回転終了が行われる条件は、演出抽選手段180による抽選で各回転リール45を逆方向に回転させる旨が決定されて、逆転駆動制御手段150による各回転リール45の逆方向の回転が行われたことである。
具体的には、例えば、前々回の遊技で、「左リール46」が図柄番号「00」の図柄を、「中リール47」が図柄番号「10」の図柄を、「右リール48」が図柄番号「20」の図柄を、それぞれ中入賞ライン上に位置させて正方向の回転を停止し、これにより、停止位置記憶手段145には、前々回の遊技での各回転リール45の回転停止時の停止位置、すなわち、前回の遊技での各回転リール45の回転開始時の停止位置が、左リール46:図柄番号「00」、中リール47:図柄番号「10」、右リール48:図柄番号「20」、と記憶されているとする。そして、今回の遊技で、演出抽選手段180による抽選で、各回転リール45を逆方向に回転させる旨が決定されて、逆転駆動制御手段150による各回転リール45の逆方向の回転が行われたとする。
この場合、逆転終了制御手段155は、逆転駆動制御手段150によりすべての回転リール45の逆方向の回転が開始してから所定時間経過後に、図柄番号「00」の図柄を中入賞ライン上に位置させたところで、左リール46の逆方向の回転を終了させ、図柄番号「10」の図柄を中入賞ライン上に位置させたところで、中リール47の逆方向の回転を終了させ、図柄番号「20」の図柄を中入賞ライン上に位置させたところで、右リール48の逆方向の回転を終了させる。
(正転駆動制御手段160)
正転駆動制御手段160は、逆転終了制御手段155により逆方向の回転を終えた回転リール45を、正方向に回転させるためのものである。
本実施の形態では、正転駆動制御手段160は、演出抽選手段180による抽選で各回転リール45を逆方向に回転させる旨が決定され、逆転駆動制御手段150による各回転リール45の逆方向の回転が行われて、逆転終了制御手段155による各回転リール45の逆方向の回転の終了が行われたときには、その後、逆方向の回転を終えた各回転リール45を正方向に回転させるものであるが、演出抽選手段180による抽選で各回転リール45を逆方向には回転させない(正方向に回転させる)旨が決定されて、逆転駆動制御手段150による各回転リール45の逆方向の回転も行われず、逆転終了制御手段155による各回転リール45の逆方向の回転の終了も行われなかったときには、スタートスイッチ33が操作されると、その後、各回転リール45を正方向に回転させる。
つまり、本実施の形態では、正転駆動制御手段160は、演出抽選手段180による抽選で各回転リール45を逆方向には回転させない(正方向に回転させる)旨が決定されたときには、逆転駆動制御手段150による各回転リール45の逆方向の回転および逆転終了制御手段155による各回転リール45の逆方向の回転の終了を経ることなく、スタートスイッチ33の操作を契機に、各回転リール45を正方向に回転させる。
(停止順序入替手段170)
停止順序入替手段170は、停止順序記憶手段140に記憶されている前回の遊技での各回転リール45の停止順序を、別の停止順序に入れ替えるためのものである。
本実施の形態では、停止順序入替手段170は、演出抽選手段180による抽選で停止順序を入れ替える旨が決定されると、逆転駆動制御手段150が各回転リール45の逆方向の回転を開始するにあたって停止順序記憶手段140に記憶されている前回の遊技での各回転リール45の停止順序を参照する前に、別の停止順序に入れ替える。
つまり、本実施の形態では、停止順序入替手段170による停止順序の入れ替えの条件は、演出抽選手段180による抽選で停止順序を入れ替える旨が決定されたことである。したがって、演出抽選手段180による抽選で停止順序を入れ替える旨が決定されなかったとき(入れ替えない旨が決定されたとき)には、停止順序入替手段170による停止順序の入れ替えは、行われない。
また、本実施の形態では、停止順序入替手段170による停止順序の入れ替えのタイミングは、逆転駆動制御手段150が各回転リール45の逆方向の回転を開始するにあたって停止順序記憶手段140に記憶されている前回の遊技での各回転リール45の停止順序を参照する前、である。これにより、停止順序入替手段170による停止順序の入れ替えが、逆転駆動制御手段150による各回転リール45の逆方向の回転開始に反映されるようにしている。
具体的には、例えば、前回の遊技で、「左リール46」→「中リール47」→「右リール48」の順に、3個の回転リール45の正方向の回転が停止し、これにより、停止順序記憶手段140には、前回の遊技での各回転リール45の停止順序が、第1停止:左リール46、第2停止:中リール47、第3停止:右リール48、と記憶されているとする。そして、今回の遊技で、演出抽選手段180による抽選で、各回転リール45を逆方向に回転させる旨、および停止順序を入れ替える旨が決定されたとする。
この場合、停止順序入替手段170は、逆転駆動制御手段150が各回転リール45の逆方向の回転を開始するにあたって停止順序記憶手段140に記憶されている前回の遊技での各回転リール45の停止順序を参照する前に、停止順序記憶手段140に記憶されている前回の遊技での各回転リール45の停止順序を、別の停止順序に入れ替える。
ここで、停止順序入替手段170が、停止順序記憶手段140に記憶されている前回の遊技での各回転リール45の停止順序を、第1停止:右リール48、第2停止:中リール47、第3停止:左リール46、と入れ替えたとすると、逆転駆動制御手段150は、その入れ替えの後に、停止順序記憶手段140に記憶されている前回の遊技での各回転リール45の停止順序であって停止順序入替手段170により入れ替えられたものを参照して、スタートスイッチ33の操作を契機に、「左リール46」→「中リール47」→「右リール48」の順序で順次、各回転リール45を逆方向に回転させる。
つまり、停止順序入替手段170が、停止順序記憶手段140に記憶されている前回の遊技での各回転リール45の停止順序を、「左→中→右」から「右→中→左」に入れ替えたとすると、停止順序記憶手段140に記憶されている前回の遊技での各回転リール45の停止順序は「右→中→左」となることから、逆転駆動制御手段150は、「左→中→右」の順序で順次、各回転リール45を逆方向に回転させることとなる。
(停止位置差替手段175)
停止位置差替手段175は、停止位置記憶手段145に記憶されている前回の遊技での各回転リール45の回転開始時の停止位置を、別の停止位置に差し替えるためのものである。
本実施の形態では、停止位置差替手段175は、演出抽選手段180による抽選で停止位置を差し替える旨が決定されると、逆転終了制御手段155が各回転リール45の逆方向の回転を終了するにあたって停止位置記憶手段145に記憶されている前回の遊技での各回転リール45の回転開始時の停止位置を参照する前に、別の停止位置に差し替える。
つまり、本実施の形態では、停止位置差替手段175による停止位置の差し替えの条件は、演出抽選手段180による抽選で停止位置を差し替える旨が決定されたことである。したがって、演出抽選手段180による抽選で停止位置を差し替える旨が決定されなかったとき(差し替えない旨が決定されたとき)には、停止位置差替手段175による停止位置の差し替えは、行われない。
また、本実施の形態では、停止位置差替手段175による停止位置の差し替えのタイミングは、逆転終了制御手段155が各回転リール45の逆方向の回転を終了するにあたって停止位置記憶手段145に記憶されている前回の遊技での各回転リール45の回転開始時の停止位置を参照する前、である。これにより、停止位置差替手段175による停止位置の差し替えが、逆転終了制御手段155による各回転リール45の逆方向の回転終了に反映されるようにしている。
具体的には、例えば、前々回の遊技で、「左リール46」が図柄番号「00」の図柄を、「中リール47」が図柄番号「10」の図柄を、「右リール48」が図柄番号「20」の図柄を、それぞれ中入賞ライン上に位置させて正方向の回転を停止し、これにより、停止位置記憶手段145には、前々回の遊技での各回転リール45の回転停止時の停止位置、すなわち、前回の遊技での各回転リール45の回転開始時の停止位置が、左リール46:図柄番号「00」、中リール47:図柄番号「10」、右リール48:図柄番号「20」、と記憶されているとする。そして、今回の遊技で、演出抽選手段180による抽選で、各回転リール45を逆方向に回転させる旨、および停止位置を差し替える旨が決定されたとする。
この場合、停止位置差替手段175は、逆転終了制御手段155が各回転リール45の逆方向の回転を終了するにあたって停止位置記憶手段145に記憶されている前々回の遊技での各回転リール45の回転停止時の停止位置(前回の遊技での各回転リール45の回転開始時の停止位置)を参照する前に、停止位置記憶手段145に記憶されている前々回の遊技での各回転リール45の回転停止時の停止位置(前回の遊技での各回転リール45の回転開始時の停止位置)を、別の停止位置に差し替える。
ここで、停止位置差替手段175が、停止位置記憶手段145に記憶されている前々回の遊技での各回転リール45の回転停止時の停止位置(前回の遊技での各回転リール45の回転開始時の停止位置)を、左リール46:図柄番号「05」、中リール47:図柄番号「05」、右リール48:図柄番号「05」、と差し替えたとすると、逆転終了制御手段155は、その差し替えの後に、停止位置記憶手段145に記憶されている前々回の遊技での各回転リール45の回転停止時の停止位置(前回の遊技での各回転リール45の回転開始時の停止位置)であって停止位置差替手段175により差し替えられたものを参照して、逆転駆動制御手段150によりすべての回転リール45の逆方向の回転が開始してから所定時間経過後に、図柄番号「05」の図柄を中入賞ライン上に位置させたところで、左リール46、中リール47および右リール48の逆方向の回転をそれぞれ終了させる。
つまり、停止位置差替手段175が、停止位置記憶手段145に記憶されている前々回の遊技での各回転リール45の回転停止時の停止位置(前回の遊技での各回転リール45の回転開始時の停止位置)を、「左:00、中:10、右:20」から「左:05、中:05、右:05」に差し替えたとすると、停止位置記憶手段145に記憶されている前々回の遊技での各回転リール45の回転停止時の停止位置(前回の遊技での各回転リール45の回転開始時の停止位置)は「左:05、中:05、右:05」となることから、逆転終了制御手段155は、図柄番号「05」の図柄を中入賞ライン上に位置させたところで、左、中および右の各回転リール45の逆方向の回転をそれぞれ終了させることとなる。
(演出抽選手段180)
演出抽選手段180は、抽選により演出に係る決定を行うためのものである。
本実施の形態では、演出抽選手段180は、毎遊技、スタートスイッチ33の操作を契機に、各回転リール45を逆方向に回転させるか否かを、また、各回転リール45を逆方向に回転させるときには、同時に、各回転リール45の停止順序を入れ替えるか否か、および各回転リール45の停止位置を差し替えるか否かを、抽選により決定する。
また、本実施の形態では、演出抽選手段180は、演出抽選に用いる演出抽選テーブルとして、各回転リール45を逆方向に回転させる旨、各回転リール45の停止順序を入れ替える旨、および各回転リール45の停止位置を差し替える旨の決定確率が所定の確率になるように定めた通常演出抽選テーブルと、各回転リール45を逆方向に回転させる旨の決定確率は通常演出抽選テーブルと同一の確率になるが、各回転リール45の停止順序を入れ替える旨、および各回転リール45の停止位置を差し替える旨の決定確率がそれぞれ通常演出抽選テーブルよりも高い確率になるように定めた高確率演出抽選テーブルとを備えている。
また、本実施の形態では、ビッグボーナスフラグ(BBフラグ)が成立したとき、BBフラグが持ち越されているとき、レギュラーボーナスフラグ(RBフラグ)が成立したとき、およびRBフラグが持ち越されているときを、次回以降の遊技で遊技者に対して所定の利益を付与することが決定されているとき、としている。
そして、本実施の形態では、演出抽選手段180は、ビッグボーナスフラグ(BBフラグ)が成立したとき、BBフラグが持ち越されているとき、レギュラーボーナスフラグ(RBフラグ)が成立したとき、およびRBフラグが持ち越されているときには、つまり、次回以降の遊技で遊技者に対して所定の利益を付与することが決定されているときには、高確率演出抽選テーブルを用いて、演出に係る決定を行い、それ以外のときには、通常演出抽選テーブルを用いて、演出に係る決定を行うように形成されている。
これにより、本実施の形態では、演出抽選手段180は、次回以降の遊技で遊技者に対して所定の利益を付与することが決定されているときといないときとで、各回転リール45を逆方向に回転させる旨の決定確率は同一であるが、各回転リール45の停止順序を入れ替える旨、および各回転リール45の停止位置を差し替える旨の決定確率が異なるようにしている。
なお、通常演出抽選テーブルについて、各回転リール45を逆方向に回転させる旨、各回転リール45の停止順序を入れ替える旨、および各回転リール45の停止位置を差し替える旨の決定確率を「0%」と定めることができる。そうすると、各回転リール45を逆方向に回転させる演出が、ビッグボーナスフラグ(BBフラグ)が成立したとき、BBフラグが持ち越されているとき、レギュラーボーナスフラグ(RBフラグ)が成立したとき、またはRBフラグが持ち越されているときにのみ行われるようになり、これにより、各回転リール45を逆方向に回転させる演出が行われれば、いずれかのボーナスフラグが成立中ということになって、遊技者の興趣を高めることができる。
(スロットマシン10の動作)
以下、図3に示すフローチャートに基づいて、本実施の形態に係るスロットマシン10の動作の概略を説明する。
ステップ101において、遊技制御手段60により、スタートスイッチ33が操作されたか否かの判断が行われる。ここで、操作されたと判断されると、次のステップ102に進む。一方、操作されていないと判断されると、再度ステップ101となる。
ステップ102において、役抽選手段110により、役抽選が行われる。そして、次のステップ103に進む。
ステップ103において、演出抽選手段180により、演出に係る決定が行われる。そして、次のステップ104に進む。
ステップ104において、演出抽選手段180による抽選で各回転リール45を逆方向に回転させる旨が決定されたか否かの判断が行われる。ここで、各回転リール45を逆方向に回転させる旨が決定されたと判断されると、次のステップ105に進む。一方、各回転リール45を逆方向に回転させない(正方向に回転させる)旨が決定されたと判断されると、ステップ105からステップ110をスキップして、ステップ111に進む。
ステップ105において、演出抽選手段180による抽選で各回転リール45の停止順序を入れ替える旨が決定されたか否かの判断が行われる。ここで、各回転リール45の停止順序を入れ替える旨が決定されたと判断されると、次のステップ106に進む。一方、各回転リール45の停止順序を入れ替えない旨が決定されたと判断されると、ステップ106をスキップして、ステップ107に進む。
ステップ106において、停止順序入替手段170により、停止順序記憶手段140に記憶されている前回の遊技での各回転リール45の停止順序の入れ替えが行われる。そして、次のステップ107に進む。
ステップ107において、逆転駆動制御手段150により、停止順序記憶手段140に記憶されている前回の遊技での各回転リール45の停止順序とは逆の順序で順次、各回転リール45の逆方向の回転が開始される。そして、次のステップ108に進む。
ステップ108において、演出抽選手段180による抽選で各回転リール45の停止位置を差し替える旨が決定されたか否かの判断が行われる。ここで、各回転リール45の停止位置を差し替える旨が決定されたと判断されると、次のステップ109に進む。一方、各回転リール45の停止位置を差し替えない旨が決定されたと判断されると、ステップ109をスキップして、ステップ110に進む。
ステップ109において、停止位置差替手段175により、停止位置記憶手段145に記憶されている前々回の遊技での各回転リール45の回転停止時の停止位置(前回の遊技での各回転リール45の回転開始時の停止位置)の差し替えが行われる。そして、次のステップ110に進む。
ステップ110において、逆転終了制御手段155により、停止位置記憶手段145に記憶されている前々回の遊技での各回転リール45の回転停止時の停止位置(前回の遊技での各回転リール45の回転開始時の停止位置)で、各回転リール45の逆方向の回転が終了する。そして、次のステップ111に進む。
ステップ111において、正転駆動制御手段160により、各回転リール45の正方向の回転が開始される。そして、次のステップ112に進む。
ステップ112において、遊技制御手段60により、ストップスイッチ34が操作されたか否かの判断が行われる。ここで、ストップスイッチ34が操作されたと判断されると、次のステップ113に進む。一方、ストップスイッチ34が操作されていないと判断されると、再度ステップ112となる。
ステップ113において、正転停止制御手段130により、操作されたストップスイッチ34に対応する回転リール45の正方向の回転の停止制御が行われる。そして、次のステップ114に進む。
ステップ114において、停止順序記憶手段140により、停止した回転リール45の停止順序が記憶される。そして、次のステップ115に進む。
ステップ115において、遊技制御手段60により、3個すべての回転リール45の回転が停止したか否かの判断が行われる。ここで、3個すべての回転リール45の回転が停止したと判断されると、次のステップ116に進む。一方、まだ回転中の回転リール45があると判断されると、ステップ112に戻る。
ステップ116において、停止位置記憶手段145により、各回転リール45の停止位置が記憶される。そして、次のステップ117に進む。
ステップ117において、入賞判定手段120により、いずれかの役に入賞したか否かの判断が行われる。ここで、いずれかの役に入賞したと判断されると、次のステップ118に進む。一方、いずれの役にも入賞していないと判断されると、つまり、入賞なしと判断されると、ステップ118をスキップして、1回の遊技に係る処理は終了する。
ステップ118において、遊技制御手段60により、入賞した役に対応する枚数のメダルの払い出しが行われる。そして、1回の遊技に係る処理は終了する。
(作用・効果)
以上説明したように、本実施の形態では、各回転リール45の停止順序を記憶するための停止順序記憶手段140と、各回転リール45の停止位置を記憶するための停止位置記憶手段145と、抽選により演出に係る決定を行うための演出抽選手段180と、演出抽選手段180による抽選で各回転リール45を逆方向に回転させる旨が決定されたことを条件に、スタートスイッチ33の操作を契機に、停止順序記憶手段140に記憶されている前回の遊技での各回転リール45の停止順序とは逆の順序で順次、各回転リール45を逆方向に回転させるための逆転駆動制御手段150と、逆転駆動制御手段150によりすべての回転リール45の逆方向の回転が開始してから所定時間経過後に、停止位置記憶手段145に記憶されている前回の遊技での各回転リール45の回転開始時の停止位置で、各回転リール45の逆方向の回転を終えるための逆転終了制御手段155と、逆転終了制御手段155により逆方向の回転を終えた回転リール45を、正方向に回転させるための正転駆動制御手段160とを備えている。
このため、本実施の形態では、各回転リール45を逆方向に回転させる旨が決定されると、スタートスイッチ33の操作を契機に、前回の遊技での各回転リール45の停止順序とは逆の順序で順次、各回転リール45が逆方向に回転し、その後、前回の遊技での各回転リール45の回転開始時の停止位置で、各回転リール45の逆方向の回転が終了し、その後、各回転リール45が正方向に回転することから、遊技者に対して強烈なインパクトを与えることができるとともに、遊技性の幅を広げることができる。
また、本実施の形態では、演出抽選手段180による抽選で各回転リール45の停止順序を入れ替える旨が決定されたことを条件に、停止順序記憶手段140に記憶されている前回の遊技での各回転リール45の停止順序を、別の停止順序に入れ替えるための停止順序入替手段170を備えている。
このため、本実施の形態では、各回転リール45の停止順序を入れ替える旨が決定されると、前回の遊技での各回転リール45の停止順序が、別の停止順序に入れ替えられることから、前回の遊技での各回転リール45の停止順序と逆の順序とは異なる順序で、各回転リール45が逆方向に回転するので、各回転リール45を逆方向に回転させる演出が単調にならない。
また、本実施の形態では、演出抽選手段180による抽選で各回転リール45の停止位置を差し替える旨が決定されたことを条件に、停止位置記憶手段145に記憶されている前回の遊技での各回転リール45の回転開始時の停止位置を、別の停止位置に差し替えるための停止位置差替手段175を備えている。
このため、本実施の形態では、各回転リール45の停止位置を差し替える旨が決定されると、前回の遊技での各回転リール45の回転開始時の停止位置が、別の停止位置に差し替えられることから、前回の遊技での各回転リール45の回転開始時の停止位置とは異なる位置で、各回転リール45の逆方向の回転が終了するので、各回転リール45を逆方向に回転させる演出が単調にならない。
また、本実施の形態では、演出抽選手段180は、次回以降の遊技で遊技者に対して所定の利益を付与することが決定されているときといないときとで、具体的には、ボーナスフラグが成立しているときといないときとで、停止順序入替手段170による停止順序の入れ替えを行う旨の決定確率が異なるように形成されている。
このため、本実施の形態では、次回以降の遊技で遊技者に対して所定の利益を付与することが決定されているときといないときとで、具体的には、ボーナスフラグが成立しているときといないときとで、停止順序の入れ替えが行われる確率が異なることから、各回転リール45が逆方向に回転するときの順序が、前回の遊技での各回転リール45の停止順序と逆の順序か、それとは異なる順序かを見れば、次回以降の遊技で所定の利益が付与されるか否か、具体的には、ボーナス入賞を引き当てることができるか否かの予測ができるので、各回転リール45を逆方向に回転させる演出に対する遊技者の興味をより一層高めることができる。
また、本実施の形態では、演出抽選手段180は、次回以降の遊技で遊技者に対して所定の利益を付与することが決定されているときといないときとで、具体的には、ボーナスフラグが成立しているときといないときとで、停止位置差替手段175による停止位置の差し替えを行う旨の決定確率が異なるように形成されている。
このため、本実施の形態では、次回以降の遊技で遊技者に対して所定の利益を付与することが決定されているときといないときとで、具体的には、ボーナスフラグが成立しているときといないときとで、停止位置の差し替えが行われる確率が異なることから、各回転リール45の逆方向の回転が終了するときの位置が、前回の遊技での各回転リール45の回転開始時の停止位置か、それとは異なる位置かを見れば、次回以降の遊技で所定の利益が付与されるか否か、具体的には、ボーナス入賞を引き当てることができるか否かの予測ができるので、各回転リール45を逆方向に回転させる演出に対する遊技者の興味をより一層高めることができる。
(変形例)
なお、上記実施の形態では、停止位置記憶手段145は、各回転リール45の停止位置として、「周囲に付されている複数の図柄のうち、中入賞ライン上に位置する図柄の図柄番号」を取得して記憶するとしたが、これに限られるものではなく、例えば、「対応する検知手段により検知片が検知されてから回転が停止するまでの間における対応するステッピングモータのステップ数」を取得して記憶するようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、「ボーナスフラグが成立しているとき」を、次回以降の遊技で遊技者に対して所定の利益を付与することが決定されているときとしたが、これに限らず、例えば、アシストタイム(AT)の実行が決定されたときを、次回以降の遊技で遊技者に対して所定の利益を付与することが決定されているときとしてもよい。
また、上記実施の形態では、ボーナスフラグの成立中など、遊技者に対して所定の利益を付与することが決定されているときに、各回転リール45を逆方向に回転させる演出を行って、その旨を遊技者に対して報知するようにしたが、逆に、各回転リール45を逆方向に回転させる演出が行われると、これを契機に、その後アシストタイム(AT)を実行するなど、遊技者に対して所定の利益を付与するようにしてもよい。
33 スタートスイッチ 34 ストップスイッチ
45 回転リール 110 役抽選手段
120 入賞判定手段 130 正転停止制御手段
140 停止順序記憶手段 145 停止位置記憶手段
150 逆転駆動制御手段 155 逆転終了制御手段
160 正転駆動制御手段 170 停止順序入替手段
175 停止位置差替手段

Claims (2)

  1. 周囲に複数の図柄が付されている複数の回転リールと、
    各回転リールを正方向または逆方向に回転させるためのものであって各回転リールにそれぞれ対応して設けられているモータと、
    各回転リールの回転を開始させるためのスタートスイッチ及び各回転リールの回転を停止させるためのものであって各回転リールにそれぞれ対応して設けられているストップスイッチを含むスイッチを有する操作部と、
    スタートスイッチの操作を契機に、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの抽選を行うための役抽選手段と、
    役抽選手段の抽選結果と各ストップスイッチが操作された際における対応する回転リールの回転位置とに基づいて、各回転リールの正方向の回転を停止させるための正転停止制御手段と、
    正転停止制御手段によりすべての回転リールの正方向の回転が停止した際における図柄の組み合わせに基づいて、複数の役のいずれかに入賞か又は入賞なしかの判定を行うための入賞判定手段とを備えた遊技機であって、
    操作部のスイッチの操作を契機に、各回転リールを逆方向に回転させることが可能であり、
    回転リールが逆方向の回転を開始してから所定時間経過後に、前回の各回転リールの回転開始時の停止位置で、各回転リールの逆方向の回転を終えることが可能であると共に、前回の各回転リールの回転開始時の停止位置以外の位置でも停止可能とし、
    各回転リールを逆方向に回転させたことを契機に、遊技者に対して所定の利益を付与可能とするようにしたことを特徴とする遊技機。
  2. 周囲に複数の図柄が付されている複数の回転リールと、
    各回転リールを正方向または逆方向に回転させるためのものであって各回転リールにそれぞれ対応して設けられているモータと、
    各回転リールの回転を開始させるためのスタートスイッチ及び各回転リールの回転を停止させるためのものであって各回転リールにそれぞれ対応して設けられているストップスイッチを含むスイッチを有する操作部と、
    スタートスイッチの操作を契機に、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの抽選を行うための役抽選手段と、
    役抽選手段の抽選結果と各ストップスイッチが操作された際における対応する回転リールの回転位置とに基づいて、各回転リールの正方向の回転を停止させるための正転停止制御手段と、
    正転停止制御手段によりすべての回転リールの正方向の回転が停止した際における図柄の組み合わせに基づいて、複数の役のいずれかに入賞か又は入賞なしかの判定を行うための入賞判定手段とを備えた遊技機であって、
    操作部のスイッチの操作を契機に、各回転リールを逆方向に回転させるための逆転駆動制御手段と、
    逆転駆動制御手段により回転リールの逆方向の回転が開始してから所定時間経過後に、前回の各回転リールの回転開始時の停止位置で、各回転リールの逆方向の回転を終えるための逆転終了制御手段とを備えていると共に、
    各回転リールの停止位置を記憶するための停止位置記憶手段を備え、
    停止位置記憶手段に記憶されている前回の遊技での各回転リールの回転開始時の停止位置を、別の停止位置に差し替えるための停止位置差替手段を備え、
    逆転駆動制御手段により各回転リールを逆方向に回転させたことを契機に、遊技者に対して所定の利益を付与可能とするようにしたことを特徴とする遊技機。
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