JP5394842B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技の進行を一時的に遅延させるフリーズ演出が行われる遊技機に関する。
従来から、スロットマシンなどの遊技機において、内容に一連のストーリー性があり、開始から終了までに一定時間を要する演出が実行されるものが種々提供されている。
このような遊技機では、かかる演出の実行中に、ボーナスに対応する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に揃った場合には、それを契機に、実行中の演出が途中でキャンセルされ、また、小役等のボーナス以外の役に対応する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に揃った場合には、揃った時点ではキャンセルされないものの、その後のベットスイッチの操作等を契機に、実行中の演出が途中でキャンセルされるのが一般的であった。
なお、下記の特許文献1には、メダルを投入してスタートレバーを押下すると演出抽選が行われ、演出抽選に当選すると、第1〜第3リールの回転開始が遅延されるとともに、演出が実行され、演出の実行中に、ベットボタン、スタートレバー、ストップボタンのいずれかが操作されると、各操作部が操作されるごとに演出の態様が変化し、スタートレバーの押下から20秒経過すると演出が終了し、第1〜第3リールの回転が開始する遊技機が開示されている。
特開2006−230807号公報
しかし、ストーリー性のある演出が実行途中でキャンセルされると、ストーリーを最後まで見届けることができなくなってしまうところ、かかる演出の実行中に、当選した役に対応する図柄の組み合わせが揃い得る状況になったとしても、ストーリーを最後まで見届けたいという要望もあった。
そこで、本発明は、開始から終了までに一定時間を要する演出の実行中に、当選した役に対応する図柄の組み合わせが揃い得るタイミングでストップスイッチが操作されると、遊技の進行を一時的に遅延させ、この遅延の間にも演出を引き続き実行し、演出が最後まで実行されると、遅延を解除することにより、実行中の演出を最後まで見せることができるようにした遊技機を提供することを目的とする。
(請求項1)
請求項1記載の発明は、周囲に複数の図柄が付されている複数の回転リール45と、各回転リール45の回転を開始させるためのスタートスイッチ33と、各回転リール45の回転を停止させるためのものであって各回転リール45にそれぞれ対応して設けられているストップスイッチ34と、スタートスイッチ33の操作を契機に複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの抽選を行うための役抽選手段110と、役抽選手段110による抽選でいずれかの役に当選したときには、各ストップスイッチ34の操作から所定の範囲内という条件下で、当選した役に対応する図柄の組み合わせがいずれかの有効入賞ライン上に揃い得るように、かつ、当選した役以外の役に対応する図柄の組み合わせがいずれの有効入賞ライン上にも揃わないように、各回転リール45の回転を停止させ、一方、役抽選手段110による抽選でハズレのときには、各ストップスイッチ34の操作から所定の範囲内という条件下で、いずれの役に対応した図柄の組み合わせもいずれの有効入賞ライン上にも揃わないように、各回転リール45の回転を停止させるための停止制御手段130と、すべての回転リール45の回転が停止した際における各有効入賞ライン上の図柄の組み合わせに基づいて複数の役のいずれかに入賞か又は入賞なしかの判定を行うための入賞判定手段120とを備えた遊技機であって、遊技の進行を一時的に遅延させる演出であるフリーズ演出の制御を行うためのフリーズ演出制御手段140と、開始から終了までに一定時間を要する演出である特定演出の制御を行うための特定演出制御手段150と、役抽選手段110による抽選で当選した役に対応する図柄をいずれかの有効入賞ライン上に停止させることが可能な範囲内でストップスイッチ34が操作されたか否かの判定を行うための操作タイミング判定手段160とを備え、フリーズ演出制御手段140は、特定演出制御手段150による特定演出の実行中に、役抽選手段110による抽選で当選した役に対応する図柄をいずれかの有効入賞ライン上に停止させることが可能な範囲内でストップスイッチ34が操作されたと操作タイミング判定手段160により判定されたときに、フリーズ演出を開始し、特定演出制御手段150による特定演出の終了後に、フリーズ演出を終了することを特徴とする。
(請求項2)
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明を限定したものであって、フリーズ演出制御手段140は、特定演出制御手段150による特定演出の実行中に、役抽選手段110による抽選で当選した役に対応する図柄をいずれかの有効入賞ライン上に停止させることが可能な範囲内でストップスイッチ34が操作されたと操作タイミング判定手段160により判定されたときに、当該ストップスイッチ34に対応する回転リール45の回転を一時的に停止させる、という態様のフリーズ演出を開始し、特定演出制御手段150による特定演出の終了後に、フリーズ演出を終了して、一時的に停止させた回転リール45の回転を再開させ、停止制御手段130は、フリーズ演出の対象となった回転リール45について、フリーズ演出の終了後に、役抽選手段110による抽選で当選した役に対応する図柄がいずれかの有効入賞ライン上に停止するように、停止制御を行うことを特徴とする。
(請求項3)
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明を限定したものであって、フリーズ演出制御手段140は、特定演出制御手段150による特定演出の実行中に、役抽選手段110による抽選で当選した役に対応する図柄をいずれかの有効入賞ライン上に停止させることが可能な範囲内でストップスイッチ34が操作されたと操作タイミング判定手段160により判定されたときに、当該ストップスイッチ34に対応する回転リール45の回転速度を、役抽選手段110による抽選で当選した役に対応する図柄がいずれかの有効入賞ライン上に到達する前に特定演出制御手段150による特定演出が終了する程度まで遅くする、という態様のフリーズ演出を開始し、特定演出制御手段150による特定演出の終了後に、フリーズ演出を終了して、回転リール45の回転速度を遅くするという制御を終了し、停止制御手段130は、フリーズ演出の対象となった回転リール45について、フリーズ演出の終了後に、役抽選手段110による抽選で当選した役に対応する図柄がいずれかの有効入賞ライン上に停止するように、停止制御を行うことを特徴とする。
本発明によれば、特定演出の実行中に、当選した役に対応する図柄をいずれかの有効入賞ライン上に停止させることが可能な範囲内でストップスイッチが操作されると、フリーズ演出が開始されて、遊技の進行の一時的な遅延が生じ、この遅延の間にも特定演出が引き続き実行され、特定演出が最後まで実行されると、フリーズ演出が終了して、遊技の進行の遅延が解除されることから、ボーナスに対応する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に揃ったことや、小役等のボーナス以外の役に対応する図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に揃った後にベットスイッチが操作されたこと等を契機に、実行中の特定演出が途中でキャンセルされる仕様であっても、実行中の特定演出を最後まで見せることができる遊技機を提供できる。
本発明の第1の実施の形態に係る遊技機のブロック図 本発明の第1の実施の形態に係る遊技機の正面図 本発明の第1の実施の形態に係る遊技機の動作の概略を示すフローチャート
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態を、図1〜図3に基づいて説明する。
(遊技機10)
図2に示すように、遊技機10としてのスロットマシン10は、前面に開口部を有する箱型の筐体11を備え、筐体11の前面には、開口部を塞ぐ前扉12を備え、筐体11の内部には、3個の回転リール45を横並びに配置したリールユニット40や、スロットマシン10を制御するための制御装置20や、メダルを払い出すためのホッパーユニットや、スロットマシン10が備える各装置に電力を供給するための電源ユニットなどを備えている。
また、前扉12の上部には、上パネル13を備え、前扉12の下部には、下パネル14を備え、前扉12の前面における、上パネル13と下パネル14との間には、前方へ向けて突出する操作部16を備えている。
また、上パネル13のほぼ中央には、各回転リール45の周囲に付されている図柄を遊技者に見せるための図柄表示窓15が設けられている。この図柄表示窓15は、3個すべての回転リール45の回転が停止した際には、縦3列横3行に配置した合計9個の図柄を遊技者に見せるように形成されている。更に、入賞ラインとして、上段の3個の図柄を通る上入賞ラインと、中段の3個の図柄を通る中入賞ラインと、下段の3個の図柄を通る下入賞ラインと、左下・中央・右上の3個の図柄を通る右上り入賞ラインと、左上・中央・右下の3個の図柄を通る右下り入賞ラインとが設けられている。
また、操作部16の上面右側には、メダルを投入するためのメダル投入口36が設けられ、操作部16の上面左側には、クレジットされているメダルをベットするためのベットスイッチ32が設けられ、操作部16の上面左端付近には、クレジットされているメダルを返却するための精算スイッチ35が設けられ、操作部16の前面左側には、各回転リール45の回転を開始させるためのスタートスイッチ33が設けられ、操作部16の前面中央には、各回転リール45の回転を停止させるためのものであって各回転リール45にそれぞれ対応している3個のストップスイッチ34が横並びに設けられている。
また、前扉12の下部中央には、メダルを払い出すためのメダル払出口37が設けられ、メダル払出口37の下方には、メダル払出口37から払い出されたメダルを受け止めて貯留するためのメダル受け皿38が設けられている。
(リールユニット40)
リールユニット40は、横並びに設けた3個の回転リール45と、各回転リール45を回転させるためのものであって各回転リール45にそれぞれ対応しているステッピングモータと、これらを支持するためのフレームとを備えている。
3個の回転リール45のうち、左側に位置するのが左リール46であり、中央に位置するのが中リール47であり、右側に位置するのが右リール48である。また、各回転リール45の周囲には、複数種類の図柄が所定の配列で合計21個付され、また、各回転リール45の回転軸には、対応するステッピングモータの出力軸がそれぞれ固定されている。
また、ステッピングモータは、パルス信号によって駆動するものであって、入力されるパルス信号のパターンによって、加速・定速・減速のパターンが決まる。そして、ステッピングモータが駆動すると、対応する回転リール45が回転軸を中心に回転する。
本実施の形態では、基本ステップ角1.43度のステッピングモータを、1−2相励磁で制御している。このため、回転軸は、2回の励磁(2ステップ)で、1.43度回転し、504回の励磁(504ステップ)で、360度回転する。つまり、各回転リール45を1回転させるには、504回の励磁(504ステップ)を必要とする。また、各回転リール45の周囲には21個の図柄がほぼ等間隔で付されていることから、各回転リール45を図柄1個分回転させるには、24回の励磁(24ステップ)を必要とする。
また、各回転リール45の所定位置には、各回転リール45の回転に伴って移動する検知片がそれぞれ設けられている。具体的には、左リール46の所定位置には、左リール46の回転に伴って移動する、検知片としての左インデックスが設けられ、また、中リール47の所定位置には、中リール47の回転に伴って移動する、検知片としての中インデックスが設けられ、また、右リール48の所定位置には、右リール48の回転に伴って移動する、検知片としての右インデックスが設けられている。
また、フレームの所定位置には、各回転リール45に設けられた検知片が各回転リール45の回転に伴って通過するのを検知するための検知手段50が、各回転リール45にそれぞれ対応して設けられている。具体的には、フレームの所定位置には、左リール46の回転に伴う左インデックスの通過を検知するための検知手段50としての左センサー51と、中リール47の回転に伴う中インデックスの通過を検知するための検知手段50としての中センサー52と、右リール48の回転に伴う右インデックスの通過を検知するための検知手段50としての右センサー53とが、それぞれ設けられている。
また、左センサー51、中センサー52および右センサー53は、発光部と受光部とを有するフォトセンサーを用いて構成されている。以下、左リール46を例に説明する。左インデックスは、左リール46の回転に伴って、左センサー51の発光部と受光部との間を通過する。発光部から発せられた光は、常態では、受光部まで到達するが、左インデックスが左センサー51の発光部と受光部との間を通過する際には、受光部まで届かなくなる。そして、左センサー51の受光部に光が届かなくなると、検知信号が出力される。中リール47および右リール48についても同様である。
また、各回転リール45の周囲に付された21個の各図柄には、対応する検知手段50が検知片を検知したときの回転位置を基準にして、それぞれ図柄番号が割り当てられている。具体的には、各回転リール45の周囲に付された21個の各図柄には、対応する検知手段50が検知片を検知したときに中入賞ライン上にある図柄から、回転リール45の回転方向に順に大きくなるように、「00」〜「20」の図柄番号が割り当てられている。このため、各回転リール45の周囲に付された各図柄は、図柄番号「00」→「01」→「02」→「03」→「04」→「05」→「06」→「07」→「08」→「09」→「10」→「11」→「12」→「13」→「14」→「15」→「16」→「17」→「18」→「19」→「20」の順に、図柄表示窓15の上側から次々と現れて、下方へ移動していくように見える。
また、ストップスイッチ34が操作された際における対応する回転リール45の回転位置は、対応する検知手段50により検知片が検知されてから対応するストップスイッチ34が操作されるまでの間における対応するステッピングモータのステップ数で特定できる。
また、各ステッピングモータのステップ数は、1回の励磁(1ステップ)毎にカウント値を1ずつ加算していき、対応する検知手段50が検知片を検知する毎にカウント値を「0」にリセットするカウンタによってカウントできる。なお、504回の励磁(504ステップ)で回転リール45が1回転することから、リセットされる直前のカウント値は「503」である。
(制御装置20)
図1に示すように、制御装置20は、遊技の制御を行う遊技制御装置21と、遊技制御装置21からの信号を受信して演出の制御を行う演出制御装置22とを備えている。
また、遊技制御装置21は、メイン基板などとも呼ばれるものであって、CPU、RAM、ROM、およびI/Oなどを備えたマイクロコンピュータを用いて構成されている。CPUがROMに記憶された所定のプログラムを実行することにより、遊技制御装置21を構成するマイクロコンピュータが、遊技制御手段60、役抽選手段110、入賞判定手段120、停止制御手段130、フリーズ演出制御手段140、および操作タイミング判定手段160などとして機能する。遊技制御装置21の入力手段としては、ベットスイッチ32や、スタートスイッチ33や、ストップスイッチ34や、精算スイッチ35や、リールユニット40の左センサー51、中センサー52および右センサー53などが接続され、遊技制御装置21の出力手段としては、リールユニット40のステッピングモータや、ホッパーユニットなどが接続されている。
また、演出制御装置22は、サブ基板などとも呼ばれるものであって、遊技制御装置21と同様に、CPU、RAM、ROM、およびI/Oなどを備えたマイクロコンピュータを用いて構成されている。CPUがROMに記憶された所定のプログラムを実行することにより、演出制御装置22を構成するマイクロコンピュータが、特定演出制御手段150、液晶ディスプレイ55に表示する画像を制御する画像制御手段、演出用ランプの点灯・点滅・消灯を制御するランプ制御手段、およびスピーカ56から発する音を制御する音響制御手段などとして機能する。演出制御装置22の入力手段としては、遊技制御装置21が接続され、演出制御装置22の出力手段としては、液晶ディスプレイ55や、演出用ランプや、スピーカ56などが接続されている。
(遊技制御手段60)
遊技制御手段60は、通常遊技制御手段70と、特別遊技制御手段80とを備えている。通常遊技制御手段70は、通常遊技を制御するためのものであり、特別遊技制御手段80は、特別遊技を制御するためのものである。
(通常遊技制御手段70)
通常遊技制御手段70は、通常遊技を制御するためのものである。
以下、スロットマシン10における通常遊技について説明する。
1回の遊技につき、最小で1枚、最大で3枚のメダルのベットが可能である。メダルをベットすると、メダルのベット枚数に応じた本数の入賞ラインが有効になる。以下、有効になった入賞ラインを、有効入賞ラインという。また、メダルのベットには、メダル投入口36からメダルを投入することによるベットと、ベットスイッチ32を操作することによるクレジットされているメダルのベットとがある。また、再遊技のときには、前回の遊技でベットした枚数と同数のメダルが自動的にベットされる。また、メダルのベットを条件に、スタートスイッチ33を操作すると、複数の役のいずれかに当選かまたはハズレかの抽選(役抽選)が行われるとともに、3個すべての回転リール45の回転が開始する。その後に、3個のストップスイッチ34のうちの1個を操作すると、当該ストップスイッチ34に対応した回転リール45の回転が停止する。そして、3個すべてのストップスイッチ34の操作を終えると、3個すべての回転リール45の回転が停止する。このとき、いずれかの有効入賞ライン上に、役抽選で当選した役に対応する図柄の組み合わせが揃うと、当該役に入賞となり、入賞態様に応じた枚数のメダルを獲得できる。また、獲得したメダルは、クレジットされ、クレジット数が上限値に達したときには、ホッパーユニットが駆動して、上限値を超えた分がメダル払出口37から払い出される。また、メダルの獲得に代えて、あるいはメダルの獲得とともに、遊技者に対して所定の利益が付与されることもある。
なお、当選とは、役抽選で当たることを意味し、入賞とは、いずれかの有効な入賞ライン上に所定の図柄の組み合わせが揃うことを意味する。
また、役抽選でいずれかの役に当選すると、その役に対応したフラグが成立し、その役に対応した図柄の組み合わせがいずれかの有効入賞ライン上に揃い得るようになるとともに、その役以外の役に対応した図柄の組み合わせについてはいずれの有効入賞ライン上にも揃わないようになる。そして、すべての回転リール45の回転が停止したときに、当選した役に対応する図柄の組み合わせがいずれかの有効入賞ライン上に揃うと、その役に入賞となり、入賞した役に応じた利益が遊技者に付与される。
例えば、役抽選で小役当選となると、小役フラグが成立して、いずれかの有効入賞ライン上に「ベル」の図柄の組み合わせが揃い得るようになり、「ベル」の図柄の組み合わせが揃うと、小役入賞となり、所定枚数(例えば15枚)のメダルが獲得できる。
また、役抽選で再遊技当選となると、再遊技フラグが成立して、いずれかの有効入賞ライン上に「Replay」の図柄の組み合わせが揃い得るようになり、「Replay」の図柄の組み合わせが揃うと、再遊技入賞となり、新たにメダルを投入することなく前回の遊技と同じ条件で再度遊技を行える。
また、役抽選でハズレとなると、いずれの有効入賞ライン上にも、いずれの役に対応した図柄の組み合わせも揃わなくなる。
また、役抽選の結果の如何にかかわらず、いずれの有効入賞ライン上にも、いずれの役に対応した図柄の組み合わせも揃わないと、入賞なしとなる。
なお、小役フラグおよび再遊技フラグは、成立した遊技で入賞しないとクリアされ、次回以降の遊技に持ち越されることはない。
(特別遊技制御手段80)
特別遊技(ボーナスゲーム)とは、遊技者にとって通常遊技よりも有利な遊技をいい、特別遊技制御手段80は、特別遊技を制御するためのものである。
特別遊技としては、特定導入遊技(ビッグボーナスゲーム/BBゲーム)と、特定遊技(レギュラーボーナスゲーム/RBゲーム)とがある。BBゲームとは、所定の役の入賞確率が通常遊技よりも高い遊技を複数回実行可能な遊技であって、メダルの最大獲得枚数が所定枚数(例えば300枚)の遊技をいい、RBゲームとは、BBゲームと同じく、所定の役の入賞確率が通常遊技よりも高い遊技を複数回実行可能な遊技であるものの、メダルの最大獲得枚数がBBゲームよりも少ない所定枚数(例えば100枚)の遊技をいう。
通常遊技において、役抽選の結果が特定導入遊技当選(ビッグボーナス当選/BB当選)となると、ビッグボーナスフラグ(BBフラグ)が成立して、いずれかの有効入賞ライン上に、ビッグボーナスに対応する「7」の図柄の組み合わせが揃い得るようになり、「7」の図柄の組み合わせが揃うと、特定導入遊技入賞(ビッグボーナス入賞/BB入賞)となり、所定枚数(例えば15枚)のメダルが払い出され、その後、BBゲームへ移行する。
BBゲームへ移行すると、役抽選で所定の役に当選する確率が通常遊技中よりも高くなり、そして、いずれかの有効入賞ライン上に、当選した役に対応する図柄の組み合わせが揃うと、その役に入賞となり、入賞態様に応じた所定枚数のメダルが払い出される。
そして、BBゲーム中のメダルの獲得枚数が所定枚数(例えば300枚)に達すると、BBゲームは終了して、通常遊技へ戻る。
また、通常遊技において、役抽選の結果が特定遊技当選(レギュラーボーナス当選/RB当選)となると、レギュラーボーナスフラグ(RBフラグ)が成立して、いずれかの有効入賞ライン上に、レギュラーボーナスに対応する「BAR」の図柄の組み合わせが揃い得るようになり、「BAR」の図柄の組み合わせが揃うと、特定遊技入賞(レギュラーボーナス入賞/RB入賞)となり、所定枚数(例えば15枚)のメダルが払い出され、その後、RBゲームへ移行する。
RBゲームへ移行すると、BBゲームと同様の遊技が行われるが、BBゲームとはメダルの最大獲得枚数が異なり、RBゲーム中のメダルの獲得枚数が所定枚数(例えば100枚)に達すると、RBゲームは終了して、通常遊技へ戻る。
また、BBフラグおよびRBフラグは、成立した遊技で入賞しなかったとしてもクリアされることはなく、次回以降の遊技に入賞するまで持ち越される。
なお、ビッグボーナスおよびレギュラーボーナスを総称して「ボーナス」といい、また、BBゲームおよびRBゲームを総称して「ボーナスゲーム」といい、また、BB当選およびRB当選を総称して「ボーナス当選」といい、またBBフラグおよびRBフラグを総称して「ボーナスフラグ」といい、また、ビッグボーナスに対応する「7」の図柄およびレギュラーボーナスに対応する「BAR」の図柄を総称して「ボーナス図柄」といい、また、BB入賞およびRB入賞を総称して「ボーナス入賞」という。
(役抽選手段110)
役抽選手段110は、スタートスイッチ33の操作を契機に、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの抽選(役抽選)を行うためのものである。
役抽選手段110は、乱数発生手段と、乱数抽出手段と、役抽選テーブルと、判定手段とを備えている。
また、乱数発生手段は、役抽選用の乱数を、所定の範囲内(例えば、10進数で0〜65535)で発生させるためのものである。
また、乱数抽出手段は、乱数発生手段が発生させた乱数を、所定の契機(例えば、スタートスイッチ33の操作)で抽出するためのものである。
なお、乱数発生手段は、カウンタ回路などによって構成されるため、乱数発生手段が発生させる数値は、厳密には乱数ではない。ただ、スタートスイッチ33が操作されるタイミングは、ランダムであると考えられるため、乱数抽出手段が抽出する数値は、実質的には乱数として取り扱うことができる。
また、役抽選テーブルは、乱数発生手段が発生させる範囲内の各乱数について、複数の役のいずれかに当選かまたはハズレかをあらかじめ定めたものである。
また、判定手段は、乱数抽出手段が抽出した乱数と、役抽選テーブルとを照合して、複数の役のいずれかに当選かまたはハズレかの判定を行うためのものである。
そして、役抽選手段110による役抽選で、いずれかの役に当選すると、当選した役に対応するフラグが成立する。そして、このフラグの成立中に、いずれかの有効入賞ライン上に、役抽選で当選した役に対応する図柄の組み合わせが揃うと、その役に入賞となり、遊技者に対して、メダルの払い出しや、特別遊技等の利益が付与される。
(入賞判定手段120)
入賞判定手段120は、すべての回転リール45の回転が停止した際における各有効入賞ライン上の図柄の組み合わせに基づいて、複数の役のいずれかに入賞か又は入賞なしかの判定を行うためのものである。
具体的には、入賞判定手段120は、3個すべての回転リール45の回転が停止した際に、いずれかの有効入賞ライン上に、役抽選で当選した役に対応する図柄の組み合わせが揃うと、その役に入賞と判定し、一方、いずれの有効な入賞ライン上にも、いずれの役に対応する図柄の組み合わせも揃わないと、入賞なしと判定する。
(停止制御手段130)
停止制御手段130は、役抽選手段110の抽選結果と、各ストップスイッチ34が操作された際における対応する回転リール45の回転位置とに基づいて、各回転リール45の回転を停止させる制御を行うためのものである。
具体的には、停止制御手段130は、左センサー51により左インデックスが検知されてから左側のストップスイッチ34が操作されるまでの間における左側のステッピングモータのステップ数で、左側のストップスイッチ34が操作された際における左リール46の回転位置を特定する。中リール47および右リール48についても同様である。
そして、停止制御手段130は、各ストップスイッチ34が操作された際における対応する回転リール45の回転位置を、対応する検知手段50により検知片が検知されてから対応するストップスイッチ34が操作されるまでの間における対応するステッピングモータのステップ数で特定しつつ、役抽選手段110による抽選でいずれかの役に当選したときには、各ストップスイッチ34の操作から所定の範囲内という条件下で、当選した役に対応する図柄の組み合わせが、いずれかの有効入賞ライン上に揃い得るように、かつ、当選した役以外の役に対応する図柄の組み合わせについては、いずれの有効入賞ライン上にも揃わないように、各回転リール45の回転を停止させ、一方、役抽選手段110による抽選でハズレのときには、各ストップスイッチ34の操作から所定の範囲内という条件下で、いずれの役に対応した図柄の組み合わせも、いずれの有効入賞ライン上にも揃わないように、各回転リール45の回転を停止させる。
なお、役抽選手段110による抽選で当選した役に対応する図柄の組み合わせが、いずれかの有効入賞ライン上に揃うように、各回転リール45の回転を停止させる制御を、「引き込み制御」などといい、また、役抽選手段110による抽選で当選した役以外の役に対応する図柄の組み合わせが、いずれの有効入賞ライン上にも揃わないように、各回転リール45の回転を停止させる制御、および役抽選手段110による抽選でハズレのときに、いずれの役に対応する図柄の組み合わせも、いずれの有効入賞ライン上にも揃わないように、各回転リール45の回転を停止させる制御を、「蹴飛ばし制御」などという。
また、ストップスイッチ34の操作から対応する回転リール45の回転が停止するまでの間に特定の入賞ラインを通過する図柄の数を「滑りコマ数」といい、本実施の形態では、停止制御手段130は、各ストップスイッチ34の操作から滑りコマ数0以上4以下の範囲内で、各回転リール45の回転を停止させる。つまり、本実施の形態では、各回転リール45の回転を停止させる際における対応する各ストップスイッチ34の操作からの「所定の範囲内」とは、「滑りコマ数0以上4以下の範囲内」をいう。
具体的には、例えば、左リール46の図柄番号「10」の図柄が中入賞ライン上に位置しているときに、左側のストップスイッチ34が操作されたとすると、停止制御手段130は、図柄番号「10」〜「06」のいずれかの図柄が中入賞ライン上に停止するように、左リール46の回転を停止させる。そして、図柄番号「10」の図柄が中入賞ライン上に停止すると、滑りコマ数は「0」、同「09」の図柄が中入賞ライン上に停止すると、滑りコマ数は「1」、同「08」の図柄が中入賞ライン上に停止すると、滑りコマ数は「2」、同「07」の図柄が中入賞ライン上に停止すると、滑りコマ数は「3」、同「06」の図柄が中入賞ライン上に停止すると、滑りコマ数は「4」となる。
さらに、本実施の形態では、後述するフリーズ演出手段140により、回転リール45の回転を一時的に停止させる、という態様のフリーズ演出が行われるが、停止制御手段130は、フリーズ演出の対象となった回転リール45について、フリーズ演出の終了後に、役抽選手段110による抽選で当選した役に対応する図柄がいずれかの有効入賞ライン上に停止するように、回転を停止させる制御、つまり、引き込み制御を行う。具体的な動作については、後で詳しく説明する。
(操作タイミング判定手段160)
操作タイミング判定手段160は、役抽選手段110による抽選で当選した役に対応する図柄をいずれかの有効入賞ライン上に停止させることが可能な範囲内(以下、「引き込み可能範囲内」という。)でストップスイッチ34が操作されたか否かの判定を行うためのものである。
上述したように、本実施の形態では、停止制御手段130は、各ストップスイッチ34の操作から滑りコマ数0以上4以下の範囲内で、各回転リール45の回転を停止させる。このため、本実施の形態では、操作タイミング判定手段160は、ストップスイッチ34が操作されると、対応する回転リール45について、いずれかの有効入賞ライン上にある図柄から0コマ以上4コマ以下の範囲内に、役抽選手段110による抽選で当選した役に対応する図柄があるか否かの判断を行い、そして、いずれかの有効入賞ライン上にある図柄から4コマの範囲内に、役抽選手段110による抽選で当選した役に対応する図柄があれば、引き込み可能範囲内でストップスイッチ34が操作されたと判定し、一方、いずれかの有効入賞ライン上にある図柄から4コマの範囲内に、役抽選手段110による抽選で当選した役に対応する図柄がなければ、引き込み可能範囲内ではストップスイッチ34は操作されなかったと判定する。
また、本実施の形態では、操作タイミング判定手段160は、ボーナス当選に対応するボーナス図柄のみを判定対象とし、かつ、最後に回転を停止させる回転リール45のみを判定対象とし、かつ、当選した役に対応する図柄の組み合わせが揃い得る有効入賞ラインのみを判定対象とする。
具体的には、例えば、役抽選手段110による抽選で「BB当選」が引き当てられたとする。さらに、左リール46および中リール47がそれぞれ有効入賞ラインである中入賞ライン上に「7」の図柄を位置させて停止し、他の有効入賞ライン上には「7」の図柄はないものとする。そして、右リール48の回転を最後に停止させる場合において、右リール48上の図柄番号「15」の図柄が中入賞ライン上に位置したときに、右リール48に対応する右側のストップスイッチ34が操作されたとする。この場合、停止制御手段130は、右リール48上の図柄番号「15」〜「11」の「5つ」の図柄の中に、「BB当選」に対応する「7」の図柄があるか否かの判断を行い、「7」の図柄があれば、「7」の図柄が中入賞ライン上に停止するように、引き込み制御によって右リール48の回転を停止させ、一方、「7」の図柄がなければ、「7」以外の図柄の組み合わせが、いずれの有効入賞ライン上にも揃わないように、蹴飛ばし制御によって右リール48の回転を停止させる。そして、操作タイミング判定手段160は、右リール48上の図柄番号「15」〜「11」の「5つ」の図柄の中に、「7」の図柄があれば、引き込み可能範囲内でストップスイッチ34が操作されたと判定し、一方、「7」の図柄がなければ、引き込み可能範囲内ではストップスイッチ34は操作されなかったと判定する。
また、例えば、役抽選手段110による抽選で「BB当選」が引き当てられたとする。さらに、左リール46については、有効入賞ラインである中入賞ライン上に「7」の図柄を位置させて停止しているものの、中リール47については、いずれの有効入賞ライン上にも「7」の図柄を位置させずに停止しているとする。そして、右リール48の回転を最後に停止させる場合において、右リール48上の図柄番号「15」の図柄が中入賞ライン上に位置したときに、右リール48に対応する右側のストップスイッチ34が操作されたとする。この場合、右リール48上の図柄番号「15」〜「11」の「5つ」の図柄の中に、「BB当選」に対応する「7」の図柄があれば、停止制御手段130は、中入賞ライン以外の有効入賞ライン上に、「7」以外の図柄の組み合わせが揃わないことを条件として、「7」の図柄が中入賞ライン上に停止するように、引き込み制御によって右リール48の回転を停止させる。しかしながら、たとえ「7」の図柄を中入賞ライン上に引き込んでも、中入賞ライン上に「7」の図柄の組み合わせが揃うことはないことから、中入賞ラインは、「7」の図柄の組み合わせが揃い得る有効入賞ラインではない、つまり、判定対象となる有効入賞ラインではない。このため、たとえ右リール48上の図柄番号「15」〜「11」の「5つ」の図柄の中に「7」の図柄があり、この「7」の図柄が有効入賞ラインである中入賞ライン上に停止するように、停止制御手段130によって引き込み制御が行われたとしても、操作タイミング判定手段160は、引き込み可能範囲内ではストップスイッチ34は操作されなかったと判定する。
「RB当選」に対応する「BAR」の図柄についても同様である。
(特定演出制御手段150)
開始から終了までに一定時間を要する演出を「特定演出」といい、また、1回の遊技中に完結する特定演出を「単発演出」といい、また、特定演出としての「単位演出」が複数回の遊技のそれぞれに割り振られ、遊技の進行に伴ってこれらが順次実行されることにより、結果的に複数回の遊技にわたって連続して実行されるように見えるものを「連続演出」という。
また、特定演出制御手段150は、特定演出の制御を行うためのものである。
本実施の形態では、特定演出制御手段150は、特定演出としての単発演出、および特定演出としての複数の単位演出からなる連続演出の制御を行う。
また、本実施の形態では、特定演出制御手段150は、特定演出として、内容に一連のストーリー性がある映像を液晶ディスプレイ55に表示するとともに、この映像に合致した内容の音声をスピーカ56から発する演出を行う。
また、本実施の形態では、特定演出制御手段150は、特定演出の実行中に、「BB当選」に対応する「7」の図柄がいずれかの有効入賞ライン上に揃って入賞判定手段120により「BB入賞」と判定されると、実行中の特定演出を途中で終了(キャンセル)する。「RB当選」に対応する「BAR」の図柄がいずれかの有効入賞ライン上に揃って入賞判定手段120により「RB入賞」と判定されたときについても同様である。
つまり、本実施の形態では、特定演出制御手段150は、特定演出の実行中に、ボーナス当選に対応するボーナス図柄がいずれかの有効入賞ライン上に揃って入賞判定手段120によりボーナス入賞と判定されると、実行中の特定演出を途中で終了(キャンセル)する。
また、本実施の形態では、特定演出制御手段150は、特定演出の実行中に、小役等のボーナス以外の役に対応する図柄がいずれかの有効入賞ライン上に揃って入賞判定手段によりその役に入賞したと判定されたとしても、その時点では、実行中の特定演出を途中で終了(キャンセル)することはないものの、その後、ベットスイッチ32の操作によるクレジットされているメダルのベット、またはメダル投入口36からメダルを投入することによるベットがあると、そのメダルのベットを契機に、実行中の特定演出を途中で終了(キャンセル)する。
(フリーズ演出制御手段140)
遊技の進行を一時的に遅延させる演出を「フリーズ演出」といい、フリーズ演出制御手段140は、フリーズ演出の制御を行うためのものである。
本実施の形態では、フリーズ演出制御手段140は、特定演出制御手段150による特定演出の実行中に、引き込み可能範囲内でストップスイッチ34が操作されたと操作タイミング判定手段160により判定されたときに、フリーズ演出を開始し、特定演出制御手段150による特定演出の終了後に、フリーズ演出を終了する。
具体的には、本実施の形態では、フリーズ演出制御手段140は、特定演出制御手段150による特定演出の実行中に、引き込み可能範囲内でストップスイッチ34が操作されたと操作タイミング判定手段160により判定されたときに、当該ストップスイッチ34に対応する回転リール45の回転を一時的に停止させる、という態様のフリーズ演出を開始し、特定演出制御手段150による特定演出が終了すると、その後に、フリーズ演出を終了して、一時的に停止させた回転リール45の回転を再開させる。
具体的には、例えば、役抽選手段110による抽選で「BB当選」が引き当てられたとする。さらに、左リール46および中リール47がそれぞれ有効入賞ラインである中入賞ライン上に「7」の図柄を位置させて既に停止しており、他の有効入賞ライン上には「7」の図柄はないものとする。そして、特定演出制御手段150により、特定演出としての「単独演出」が実行されている場合において、右リール48の回転を最後に停止させるに際し、右リール48上の「7」の図柄が、中入賞ライン上に引き込み可能な4コマの範囲内にあるときに、右リール48に対応する右側のストップスイッチ34が操作されて、操作タイミング判定手段160により、引き込み可能範囲内でストップスイッチ34が操作されたと判定されたとする。この場合、フリーズ演出制御手段140が、右リール48の回転を一時的に停止させる、という態様のフリーズ演出を開始する。その後、特定演出制御手段150による特定演出としての「単独演出」が終了すると、フリーズ演出制御手段140は、フリーズ演出を終了し、一時的に停止させた右リール48の回転を再開させる。その後、停止制御手段130は、フリーズ演出の対象となった右リール48について、「BB当選」に対応する「7」の図柄が中入賞ライン上に停止するように引き込み制御によって回転を停止させる。これにより、有効入賞ラインである中入賞ライン上に、「BB当選」に対応する「7」の図柄の組み合わせが揃うことから、入賞判定手段120により「BB入賞」と判定され、その後、特別遊技制御手段80により「BBゲーム」が実行される。
(スロットマシン10の動作)
以下、図3に示すフローチャートに基づいて、本実施の形態に係るスロットマシン10の動作の概略を説明する。
ステップ101において、遊技制御手段60により、スタートスイッチ33が操作されたか否かの判断が行われる。ここで、操作されたと判断されると、次のステップ102に進む。一方、操作されていないと判断されると、再度ステップ101となる。
ステップ102において、役抽選手段110により、役抽選が行われる。そして、次のステップ103に進む。
ステップ103において、遊技制御手段60により、各回転リール45の回転が開始される。そして、次のステップ104に進む。
ステップ104において、遊技制御手段60により、ストップスイッチ34が操作されたか否かの判断が行われる。ここで、ストップスイッチ34が操作されたと判断されると、次のステップ105に進む。一方、ストップスイッチ34が操作されていないと判断されると、再度ステップ104となる。
ステップ105において、フリーズ演出制御手段140により、特定演出制御手段150による特定演出の実行中か否かの判断が行われる。ここで、特定演出の実行中であると判断されると、次のステップ106に進む。一方、特定演出の実行中ではないと判断されると、ステップ106からステップ112をスキップして、ステップ113に進む。
ステップ106において、操作タイミング判定手段160により、ボーナスフラグが成立中か否かの判断が行われる。ここで、ボーナスフラグが成立中であると判断されると、次のステップ107に進む。一方、ボーナスフラグが成立中ではないと判断されると、ステップ107からステップ112をスキップして、ステップ113に進む。
ステップ107において、操作タイミング判定手段160により、ステップ104で操作されたストップスイッチ34が、最後に回転を停止する回転リール45に対応するストップスイッチ34か否かの判断が行われる。ここで、最後に停止する回転リール45に対応するストップスイッチ34が操作されたと判断されると、次のステップ108に進む。一方、操作されたのが、最後に停止する回転リール45に対応するストップスイッチ34ではないと判断されると、ステップ108からステップ112をスキップして、ステップ113に進む。
ステップ108において、操作タイミング判定手段160により、ボーナス図柄の組み合わせが揃い得る有効入賞ラインにボーナス図柄を引き込み可能範囲内でストップスイッチ34が操作されたか否かの判断が行われる。ここで、引き込み可能範囲内でストップスイッチ34が操作されたと判断されると、次のステップ109に進む。一方、引き込み可能範囲内ではストップスイッチ34が操作されなかったと判断されると、ステップ109からステップ112をスキップして、ステップ113に進む。
ステップ109において、フリーズ演出制御手段140により、ステップ104で操作されたストップスイッチ34に対応する回転リール45の回転を一時的に停止させるという態様のフリーズ演出が開始される。そして、次のステップ110に進む。
ステップ110において、フリーズ演出制御手段140により、特定演出制御手段150による特定演出が終了したか否かの判断が行われる。ここで、特定演出が終了したと判断されると、次のステップ111に進む。一方、特定演出は終了していないと判断されると、再度ステップ110となる。
ステップ111において、フリーズ演出制御手段140により、フリーズ演出が終了されて、フリーズ演出の対象となり回転が一時的に停止した回転リール45の回転が再開される。そして、次のステップ112に進む。
ステップ112において、停止制御手段130により、操作されたストップスイッチ34に対応する回転リール45の回転の停止制御が行われる。特に、フリーズ演出の対象となった回転リール45については、役抽選手段110による抽選で当選した役に対応する図柄がいずれかの有効入賞ライン上に停止するように、具体的には、ボーナス図柄の組み合わせが揃い得る有効入賞ライン上にボーナス図柄が停止するように、停止制御が行われる。そして、次のステップ113に進む。
ステップ113において、遊技制御手段60により、3個すべての回転リール45の回転が停止したか否かの判断が行われる。ここで、3個すべての回転リール45の回転が停止したと判断されると、次のステップ114に進む。一方、まだ回転中の回転リール45があると判断されると、ステップ104に戻る。
ステップ114において、入賞判定手段120により、いずれかの役に入賞したか否かの判断が行われる。ここで、いずれかの役に入賞したと判断されると、次のステップ115に進む。一方、いずれの役にも入賞していないと判断されると、つまり、入賞なしと判断されると、ステップ115をスキップして、1回の遊技に係る処理は終了する。
ステップ115において、遊技制御手段60により、入賞した役に対応する枚数のメダルの払い出しが行われる。そして、1回の遊技に係る処理は終了する。
以上説明したように、本実施の形態では、開始から終了までに一定時間を要する演出である特定演出の制御を行うための特定演出制御手段150と、役抽選手段110による抽選で当選した役に対応する図柄をいずれかの有効入賞ライン上に停止させることが可能な範囲内でストップスイッチ34が操作されたか否かの判定を行うための操作タイミング判定手段160と、遊技の進行を一時的に遅延させる演出であるフリーズ演出の制御を行うためのものであって、特定演出制御手段150による特定演出の実行中に、役抽選手段110による抽選で当選した役に対応する図柄をいずれかの有効入賞ライン上に停止させることが可能な範囲内でストップスイッチ34が操作されたと操作タイミング判定手段160により判定されたときに、フリーズ演出を開始し、特定演出制御手段150による特定演出の終了後に、フリーズ演出を終了するためのフリーズ演出制御手段140とを備えている。
また、本実施の形態では、フリーズ演出制御手段140は、特定演出の実行中に、ボーナス当選に対応するボーナス図柄の組み合わせが揃い得る有効入賞ライン上にボーナス図柄を引き込み可能な範囲内でストップスイッチ34が操作されたと操作タイミング判定手段160により判定されると、当該ストップスイッチ34に対応する回転リール45の回転を一時的に停止させるという態様のフリーズ演出を実行し、特定演出制御手段150による特定演出が終了すると、フリーズ演出を終了して、一時的に停止させた回転リール45の回転を再開させる。そして、フリーズ演出の対象となった回転リール45については、ボーナス図柄の組み合わせが揃い得る有効入賞ライン上にボーナス図柄が停止するように、停止制御手段130による停止制御が行われる。
このため、本実施の形態では、特定演出の実行中に、ボーナス当選に対応するボーナス図柄の組み合わせが揃い得る有効入賞ライン上にボーナス図柄を引き込み可能範囲内でストップスイッチ34が操作されると、回転リール45の回転が一時的に停止するという態様のフリーズ演出が開始されて、遊技の進行の一時的な遅延が生じ、この遅延の間にも、特定演出が引き続き実行され、特定演出が最後まで実行されると、フリーズ演出が終了し、一時的に停止していた回転リール45の回転が再開して、遊技の進行の遅延が解除されることから、特定演出の実行中に、ボーナス図柄の組み合わせが揃い得るタイミングでストップスイッチ34が操作されたとしても、すぐにはボーナス入賞とはならず、実行中の特定演出が終了してからボーナス入賞となるので、ボーナス図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に揃ったことを契機に実行中の特定演出が途中でキャンセルされる仕様であっても、実行中の特定演出を最後まで見せることができる。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態では、フリーズ演出制御手段140は、回転リール45の回転を一時的に停止させる、という態様のフリーズ演出を実行したのに対し、第2の実施の形態では、フリーズ演出制御手段140は、回転リール45の回転速度を、役抽選手段110による抽選で当選した役に対応する図柄がいずれかの有効入賞ライン上に到達する前に特定演出制御手段150による特定演出が終了する程度まで遅くする、という態様のフリーズ演出を実行する点で、両者は相違し、それ以外は、第2の実施の形態は、第1の実施の形態と同様である。以下、第2の実施の形態について、第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。
(フリーズ演出制御手段140)
フリーズ演出制御手段140は、特定演出制御手段150による特定演出の実行中に、引き込み可能範囲内でストップスイッチ34が操作されたと操作タイミング判定手段160により判定されたときに、フリーズ演出を開始し、特定演出制御手段150による特定演出の終了後に、フリーズ演出を終了するものである。この点は、第1の実施の形態と同様である。
そして、本実施の形態では、フリーズ演出制御手段140は、特定演出制御手段150による特定演出の実行中に、引き込み可能範囲内でストップスイッチ34が操作されたと操作タイミング判定手段160により判定されたときに、当該ストップスイッチ34に対応する回転リール45の回転速度を、役抽選手段110による抽選で当選した役に対応する図柄がいずれかの有効入賞ライン上に到達する前に特定演出制御手段150による特定演出が終了する程度まで遅くする、という態様のフリーズ演出を開始し、特定演出制御手段150による特定演出が終了すると、その後に、フリーズ演出を終了して、回転リール45の回転速度を遅くするという制御を終了する。
ここで、本実施の形態では、スタートスイッチ33の操作を契機に、役抽選手段110による抽選が行われると、特定演出制御手段150は、役抽選手段110の抽選結果に基づいて、あらかじめ定められた複数の特定演出の中からいずれか1つを選択し、選択した特定演出を開始する。また、各特定演出は、開始から終了までに要する時間(所要時間)があらかじめ定められている。
また、本実施の形態では、制御装置20は、特定演出制御手段150による特定演出の選択を契機に、選択された特定演出の所要時間をセットし、特定演出制御手段150による特定演出の開始を契機に、計時を開始し、計時開始からの時間がセットされた所要時間に達すると、計時を終了する「特定演出タイマー」と、引き込み可能範囲内でストップスイッチ34が操作されたと操作タイミング判定手段160により判定されたときの特定演出タイマーの計時時間に基づいて、フリーズ演出の開始から終了までの時間(フリーズ時間)を算出する「フリーズ演出時間算出手段」と、役抽選手段110による抽選で当選した役に対応する図柄をいずれかの有効入賞ライン上に停止させるために必要な滑りコマ数(必要滑りコマ数)を操作タイミング判定手段160の判定結果に基づいて算出する「必要滑りコマ数算出手段」と、フリーズ演出時間算出手段により算出されたフリーズ時間と必要滑りコマ数算出手段により算出された必要滑りコマ数とに基づいて、フリーズ演出の対象とする回転リール45の回転速度を算出する「回転速度算出手段」とを備えている。
そして、例えば、役抽選手段110による抽選で「BB当選」が引き当てられたとする。また、特定演出制御手段150は、複数の特定演出の中から「単独演出A」を選択し、選択した「単独演出A」を開始したとする。また、「単独演出A」は、開始から終了までに「6秒」を要するものとする。また、特定演出タイマーは、特定演出制御手段150による「単独演出A」の選択を契機に、「単独演出A」の所要時間「6秒」をセットし、特定演出制御手段150による「単独演出A」の開始を契機に、計時を開始し、計時開始からの時間がセットされた所要時間「6秒」に達すると、計時を終了するものとする。さらに、左リール46および中リール47がそれぞれ有効入賞ラインである中入賞ライン上に「7」の図柄を位置させて既に停止しており、他の有効入賞ライン上には「7」の図柄はないものとする。そして、特定演出制御手段150による「単独演出A」の実行中に、右リール48の回転を最後に停止させるに際し、右リール48上の「7」の図柄が、中入賞ライン上に引き込み可能な4コマの範囲内にあるときに、右リール48に対応する右側のストップスイッチ34が操作されて、操作タイミング判定手段160により、引き込み可能範囲内でストップスイッチ34が操作されたと判定されたとする。
ここで、引き込み可能範囲内でストップスイッチ34が操作されたと操作タイミング判定手段160により判定されたときの特定演出タイマーの計時時間が「2秒」であったとすると、フリーズ演出時間算出手段は、フリーズ時間を「4秒」と算出する。
また、右リール48上の図柄番号「15」の図柄が中入賞ライン上に位置したときに、右リール48に対応する右側のストップスイッチ34が操作されたとする。また、右リール48上の図柄番号「12」の図柄が、「BB当選」に対応する「7」の図柄であるとする。そうすると、右リール48上の図柄番号「12」の図柄、すなわち、「BB当選」に対応する「7」の図柄が中入賞ライン上に位置するまでの滑りコマ数は「3」となり、操作タイミング判定手段160は、中入賞ライン上にある図柄から引き込み可能範囲内である「3コマ」のところに「BB当選」に対応する「7」の図柄があると判定し、必要滑りコマ数算出手段は、この判定結果に基づいて、必要滑りコマ数を「3コマ」と算出する。
また、回転速度算出手段は、フリーズ演出時間算出手段により算出されたフリーズ時間「4秒」と、必要滑りコマ数算出手段により算出された必要滑りコマ数「3コマ」とに基づいて、フリーズ演出の対象である右リール48の回転速度を、図柄「3コマ」分回転させるのに「4秒」を要する速度、つまり、「3コマ/4秒」と算出する。
この場合、フリーズ演出制御手段140は、右リール48の回転速度を、「BB当選」に対応する「7」の図柄が中入賞ラインに到達する前に「単独演出A」が終了する程度、つまり、回転速度算出手段の算出結果である「3コマ/4秒」まで遅くする、という態様のフリーズ演出を開始する。その後、特定演出タイマーによる計時が終了すると、フリーズ演出制御手段140は、特定演出制御手段150による特定演出が終了したものとして、フリーズ演出を終了し、右リール48の回転速度を遅くするという制御を終了する。その結果、フリーズ演出が終了した時点では、フリーズ演出の対象となった右リール48は、「BB当選」に対応する「7」の図柄を中入賞ライン上に位置させた状態になり、停止制御手段130は、その状態で右リール48の回転を停止させる。これにより、有効入賞ラインである中入賞ライン上に、「BB当選」に対応する「7」の図柄の組み合わせが揃うことから、入賞判定手段120により「BB入賞」と判定され、その後、特別遊技制御手段80により「BBゲーム」が実行される。
このように、本実施の形態では、特定演出の実行中に、ボーナス当選に対応するボーナス図柄の組み合わせが揃い得る有効入賞ライン上にボーナス図柄を引き込み可能範囲内でストップスイッチ34が操作されると、当該ストップスイッチ34に対応する回転リール45の回転速度を、ボーナス図柄の組み合わせが揃い得る有効入賞ライン上にボーナス図柄が到達する前に特定演出が終了する程度にまで遅くする、という態様のフリーズ演出が開始されて、遊技の進行の一時的な遅延が生じ、この遅延の間にも、特定演出が引き続き実行され、特定演出が最後まで実行されると、フリーズ演出が終了し、回転リール45の回転速度を遅くするという制御が終了して、遊技の進行の遅延が解除されることから、特定演出の実行中に、ボーナス図柄の組み合わせが揃い得るタイミングでストップスイッチ34が操作されたとしても、すぐにはボーナス入賞とはならず、実行中の特定演出が終了してからボーナス入賞となるので、ボーナス図柄の組み合わせが有効入賞ライン上に揃ったことを契機に実行中の特定演出が途中でキャンセルされる仕様であっても、実行中の特定演出を最後まで見せることができる。
(変形例)
なお、上記各実施の形態では、操作タイミング判定手段160は、ボーナス当選に対応するボーナス図柄のみを判定対象とし、かつ、最後に回転を停止させる回転リール45のみを判定対象とし、かつ、当選した役に対応する図柄の組み合わせが揃い得る有効入賞ラインのみを判定対象とするとしたが、これに限られるものではない。
操作タイミング判定手段160は、例えば、「小役当選」に対応する「ベル」の図柄のみなど、特定の役に対応する図柄のみを判定対象とすることができるし、また、すべての役に対応する図柄を判定対象とすることもできる。
また、操作タイミング判定手段160は、例えば、最初に回転を停止させる回転リール45のみ、あるいは2番目に回転を停止させる回転リール45のみなど、停止の順番が特定の順番の回転リール45のみを判定対象とすることができるし、また、左リール46のみ、中リール47のみ、あるいは右リール48のみなど、特定の位置にある回転リール45のみを判定対象とすることもできるし、また、すべての回転リール45を判定対象とすることもできる。
また、操作タイミング判定手段160は、例えば、上入賞ラインのみ、中入賞ラインのみ、あるいは下入賞ラインのみなど、特定の有効入賞ラインのみを判定対象とすることができるし、また、入賞となる図柄の組み合わせが揃い得る有効入賞ラインのみを判定対象とすることもできるし、入賞となる図柄の組み合わせが揃うか否かにかかわらずすべての有効入賞ラインを判定対象とすることもできる。
また、上記各実施の形態では、操作タイミング判定手段160は、ストップスイッチ34が操作されると、対応する回転リール45について、いずれかの有効入賞ライン上にある図柄から「0コマ以上4コマ以下」の範囲内に、当選した役に対応する図柄があるか否かの判断を行い、そして、いずれかの有効入賞ライン上にある図柄から「0コマ以上4コマ以下」の範囲内に、当選した役に対応する図柄があれば、引き込み可能範囲内でストップスイッチ34が操作されたと判定し、一方、いずれかの有効入賞ライン上にある図柄から「0コマ以上4コマ以下」の範囲内に、当選した役に対応する図柄がなければ、引き込み可能範囲内ではストップスイッチ34は操作されなかったと判定する。このため、上記各実施の形態では、滑りコマ数が「0」の場合(回転リール45が滑らない場合)には、フリーズ演出の実行中に、回転リール45の回転速度が遅くなることもなく、かつ、フリーズ演出の終了後に、回転リール45の回転が再開することもなく、入賞判定手段120による入賞判定処理が行われることとなる。
だが、操作タイミング判定手段160により、当選した役に対応する図柄があるか否かの判断を行う範囲は、いずれかの有効入賞ライン上にある図柄から「0コマ以上4コマ以下」の範囲内に限られるものではなく、例えば、いずれかの有効入賞ライン上にある図柄から「1コマ以上4コマ以下」の範囲内としてもよい。つまり、滑りコマ数が「0コマ」の場合(回転リール45が滑らない場合)を除外してもよい。そうすると、フリーズ演出が開始される場合には、フリーズ演出の実行中に、回転リール45の回転速度が遅くなるか、フリーズ演出の終了後に、回転リール45の回転が再開することとなり、遊技が単調にならないようにすることができる。
また、上記第1の実施の形態では、フリーズ演出制御手段140は、図3のステップ110にあるように、特定演出制御手段150による特定演出が終了したか否かの判断を、実際の特定演出の実行状況(特定演出制御手段150や液晶ディスプレイやスピーカなどの動作状況)を確認することにより「直接的」に行っていたが、これに限られるものではなく、例えば、上記第2の実施の形態で行ったように、特定演出制御手段150による特定演出の選択を契機に、選択された特定演出の所要時間をセットし、特定演出制御手段150による特定演出の開始を契機に、計時を開始し、計時開始からの時間がセットされた所要時間に達すると、計時を終了する特定演出タイマーを備え、この特定演出タイマーの計時が終了すると、特定演出制御手段150による特定演出が終了したと判断するように、特定演出タイマーを用いて「間接的」に行うこともできる。もちろん、これとは逆に、上記第2の実施の形態において、特定演出が終了したか否かの判断を、「間接的」に行うことに代えて、上記第1の実施の形態にあるように、「直接的」に行うようにしてもよい。
33 スタートスイッチ 34 ストップスイッチ
45 回転リール 110 役抽選手段
120 入賞判定手段 130 停止制御手段
140 フリーズ演出制御手段 150 特定演出制御手段
160 操作タイミング判定手段

Claims (3)

  1. 周囲に複数の図柄が付されている複数の回転リールと、
    各回転リールの回転を開始させるためのスタートスイッチと、
    各回転リールの回転を停止させるためのものであって各回転リールにそれぞれ対応して設けられているストップスイッチと、
    スタートスイッチの操作を契機に複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの抽選を行うための役抽選手段と、
    役抽選手段による抽選でいずれかの役に当選したときには、各ストップスイッチの操作から所定の範囲内という条件下で、当選した役に対応する図柄の組み合わせがいずれかの有効入賞ライン上に揃い得るように、かつ、当選した役以外の役に対応する図柄の組み合わせがいずれの有効入賞ライン上にも揃わないように、各回転リールの回転を停止させ、一方、役抽選手段による抽選でハズレのときには、各ストップスイッチの操作から所定の範囲内という条件下で、いずれの役に対応した図柄の組み合わせもいずれの有効入賞ライン上にも揃わないように、各回転リールの回転を停止させるための停止制御手段と、
    すべての回転リールの回転が停止した際における各有効入賞ライン上の図柄の組み合わせに基づいて複数の役のいずれかに入賞か又は入賞なしかの判定を行うための入賞判定手段とを備えた遊技機であって、
    遊技の進行を一時的に遅延させる演出であるフリーズ演出の制御を行うためのフリーズ演出制御手段と、
    開始から終了までに一定時間を要する演出である特定演出の制御を行うための特定演出制御手段と、
    役抽選手段による抽選で当選した役に対応する図柄をいずれかの有効入賞ライン上に停止させることが可能な範囲内でストップスイッチが操作されたか否かの判定を行うための操作タイミング判定手段とを備え、
    フリーズ演出制御手段は、特定演出制御手段による特定演出の実行中に、役抽選手段による抽選で当選した役に対応する図柄をいずれかの有効入賞ライン上に停止させることが可能な範囲内でストップスイッチが操作されたと操作タイミング判定手段により判定されたときに、フリーズ演出を開始し、特定演出制御手段による特定演出の終了後に、フリーズ演出を終了することを特徴とする遊技機。
  2. フリーズ演出制御手段は、特定演出制御手段による特定演出の実行中に、役抽選手段による抽選で当選した役に対応する図柄をいずれかの有効入賞ライン上に停止させることが可能な範囲内でストップスイッチが操作されたと操作タイミング判定手段により判定されたときに、当該ストップスイッチに対応する回転リールの回転を一時的に停止させる、という態様のフリーズ演出を開始し、特定演出制御手段による特定演出の終了後に、フリーズ演出を終了して、一時的に停止させた回転リールの回転を再開させ、
    停止制御手段は、フリーズ演出の対象となった回転リールについて、フリーズ演出の終了後に、役抽選手段による抽選で当選した役に対応する図柄がいずれかの有効入賞ライン上に停止するように、停止制御を行うことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. フリーズ演出制御手段は、特定演出制御手段による特定演出の実行中に、役抽選手段による抽選で当選した役に対応する図柄をいずれかの有効入賞ライン上に停止させることが可能な範囲内でストップスイッチが操作されたと操作タイミング判定手段により判定されたときに、当該ストップスイッチに対応する回転リールの回転速度を、役抽選手段による抽選で当選した役に対応する図柄がいずれかの有効入賞ライン上に到達する前に特定演出制御手段による特定演出が終了する程度まで遅くする、という態様のフリーズ演出を開始し、特定演出制御手段による特定演出の終了後に、フリーズ演出を終了して、回転リールの回転速度を遅くするという制御を終了し、
    停止制御手段は、フリーズ演出の対象となった回転リールについて、フリーズ演出の終了後に、役抽選手段による抽選で当選した役に対応する図柄がいずれかの有効入賞ライン上に停止するように、停止制御を行うことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
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