JP2007185443A - 遊技機、プログラム及び記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】メダル投入口を増加させたときの製造コストの上昇に見合う機能を付加する。
【解決手段】二つのメダル投入口(第1及び第2メダル投入口)を備えたスロットマシンを使用して、次のような処理を行うようにした。すなわち、当選役抽選でBB役に当選し、演出抽選でフリーズ演出に当選しなかった場合には、第1及び第2メダル投入口へのメダルの投入を不能にするか否かを抽選(投入状態抽選)し、この抽選に当選したらメダルの投入を不能にするメダル投入口を抽選(メダル投入口抽選)する。そして、BB役に入賞しなかった場合には、メダル投入口抽選の結果を使用して、第1又は第2メダル投入口へのメダルの投入を不能とする。また、演出抽選でフリーズ演出に当選した場合には、遊技終了後の40秒間、第1及び第2メダル投入口へのメダルの投入を不能とする。
【選択図】図5

Description

本発明は、パチンコ店等の遊技場で使用されるスロットマシン等の遊技機に関し、さらに詳しくは、メダル投入口を複数備えた遊技機に関する。
パチンコ店等の遊技場に設置して使用されるスロットマシンは、筐体を構成する収納箱の内部に3個のリールが配設されている。これらのリールの外周面には複数種類の図柄が配列されている。これら図柄の一部は、収納箱の前面に開閉自在に取り付けられている前面扉の表示窓を介して視認できるようになっている。このようなスロットマシンの場合、メダル投入口にメダルを投入し、メダルベットを行った後にスタートレバーを操作して遊技を開始する。
スタートレバーを操作して遊技を開始すると、各リールが一斉に回転動作を開始する。そして、これらのリールの回転速度が所定速度に到達すると、各リールに対応するように設けられた第1〜第3ストップボタンの押圧操作が有効になる。遊技者が第1〜第3ストップボタンのいずれかを押圧操作すると、押圧操作されたストップボタンに対応するリールが停止する。このリールの停止は、遊技開始時に行われる当選役抽選の結果に基づいて行われる。当選役抽選に当選し、その当たりに対応する図柄が入賞ライン上に引き込める位置にある場合には、入賞ライン上に停止させるように各リールの停止制御が行われる。一方、目的の図柄を入賞ライン上に引き込むことができない場合には、他の図柄が入賞ライン上に揃わないようにリールの停止制御が行われる。そして、入賞ライン上に当たりとなる図柄が揃うと入賞となり、入賞に対するメダルの払い出しが行われる。
スロットマシンの場合、特に報知を行わない限り当選役抽選に当選したか否かを遊技者は知ることができない。このため、遊技者に対して「当選役抽選に当選しているかもしれない」という期待感を抱かせるべく、例えば液晶パネルなどの演出装置によって演出を行うスロットマシンが多数提供されている。最近では、筐体に設けられた十字キーなどの操作部によって演出の態様を選択可能なものもあり、これにより、遊技の内容をバリエーション豊かにして遊技者の遊技への飽きを防止している。ところが、演出の態様を選択する操作を遊技に係る操作と別個に行うことは遊技の進行を妨げることになるため、遊技者にその操作を煩わしく感じさせることがあった。このため特許文献1では、従来のメダル投入用のメダル投入口と別個にメダル投入口を設け、別個に設けられたメダル投入口にメダルが投入された場合には遊技の態様を変化させることが提案されている。
特開2003−275370号公報
ところで、従来のスロットマシンでは筐体の右側の端部にメダル投入口が設けられているため、右利きの遊技者は不便さを感じることなくメダルを投入できるが左利きの遊技者はメダルの投入し難さを感じることが殆どであった。このため、メダル投入口を筐体の両端に設けることによりこの不便さは解消できるが、メダルの投入口を増加させると、それに伴ってメダルセレクタを増設する、あるいは、メダルの流下経路を増設して両方のメダル投入口からのメダルを1つのメダルセレクタに案内するなど、筐体の大幅な改造が必要となり、スロットマシンの製造コストが上昇する要因となる。そして、製造コストの上昇に伴ってスロットマシンの販売価格が上昇したにも関わらずアピール点が単にメダルの投入が容易になっただけではスロットマシンの販売価格と市場とのニーズと釣り合わず、スロットマシンの販売台数が好ましくないことが予測されるため、各遊技機メーカーにとってはメダル投入口を複数設けることは実現することが困難となっていた。
本発明の目的は、上述した問題点を解決するためのものであり、メダル投入口を増加させたときの製造コストの上昇に見合う機能を付加した遊技機を提供することである。
上記の問題点を解決するため、本発明の遊技機は、遊技の開始操作に応答して複数種類の当選役の何れか又はハズレを当選役抽選により決定する遊技機において、複数のメダル投入口と、前記当選役抽選で予め定められた特別当選役に当選した場合に、前記複数のメダル投入口のうち、何れのメダル投入口でメダルの投入を可能とするかを抽選により決定する投入口抽選手段と、前記特別当選役に当選しなかった場合には、全ての前記メダル投入口でメダルの投入を可能にし、前記特別当選役に当選した場合には、前記投入口抽選で決定したメダル投入口でのみメダルの投入を可能にするメダル投入制御手段とを備えたことを特徴とする。
なお、前記メダル投入口の下方には、前記投入されたメダルを選別するセレクタが設けられ、前記セレクタは、前記投入されたメダルを流下させる流下経路と、前記流下経路を流下するメダルの通過を検知するセンサと、前記センサの上流側に設けられ、前記流下経路内に突出して、前記流下するメダルを前記流下経路の外部へ排出させる排出位置と、前記排出位置から退避して、前記センサを通過するように前記流下するメダルを流下させる流下位置との間で移動可能なブロッカとを有し、前記メダル投入制御手段は、前記特別当選役に当選しなかった場合には全ての前記メダルセレクタのブロッカを前記流下位置に移動させ、前記特別当選役に当選した場合には、前記投入口抽選で決定されたメダル投入口に対応するメダルセレクタのブロッカのみを前記流下位置に移動させ、残りのメダル投入口に対応するメダルセレクタのブロッカを前記排出位置に移動させることが好ましい。
また、前記当選役抽選の結果に基づいて実行される演出を複数種類の演出の中から演出抽選により決定する演出抽選手段を設け、前記演出抽選で予め定められた特定演出が選択された場合には、前記投入制御手段は、前記特定演出が選択された遊技が終了してから一定時間が経過するまで全てのメダル投入口でメダルの投入を不能にすることが好ましい。
なお、本発明のプログラムは、遊技の開始操作に応答して複数種類の当選役の何れか又はハズレを当選役抽選により決定し、前記当選役抽選で予め定められた特別当選役に当選した場合には、前記複数のメダル投入口のうち、何れのメダル投入口でメダルの投入を可能とするか否かを投入口抽選で決定し、前記投入口抽選で決定したメダル投入口でのみメダルの投入を可能にし、前記当選役抽選で前記特別当選役に当選しなかった場合には、全ての前記メダル投入口でメダルの投入を可能にするメダル投入制御を行うメダル投入制御手段として遊技機のコンピュータを機能させることを特徴とする。
また、本発明の記録媒体は、請求項4記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能にしたことを特徴とする。
(請求項中の語句の説明)
「遊技の開始操作」とは、リールの回転を開始するための操作を意味し、遊技機がスロットマシンの場合には、スタートレバーの操作がこれに該当する。「予め定められた特別当選役」とは、遊技機がスロットマシンの場合には、遊技者がメダルを獲得しにくい不利な状態から遊技者がメダルを獲得しやすい有利な状態に移行するための契機となる当選役を意味する。例えば、このような特別当選役としてはBB役やRB役などが挙げられる。
「メダルの投入を可能にする」とは、遊技機がスロットマシンの場合には、メダルの投入による遊技の開始を可能とする状態を意味し、「メダルの投入を不能にする」とは、メダルの投入による遊技の開始を不可能とする状態を意味する。具体的には、メダルの投入を可能及び不能のいずれにするかをセレクタで行う場合には、「メダルの投入を可能にする」状態は、メダル投入口に投入されたメダルの通過をセレクタの検出器で検知し、最終的にはメダルがホッパー装置に貯留された状態を意味し、「メダルの投入を不能にする」状態は、メダル投入口に投入されたメダルが、セレクタに設けられているブロッカによってスロットマシンの受け皿に排出される状態を意味する。また、メダル投入口にシャッタ等を設け、このシャッタの開閉によりメダルの投入を可能及び不能のいずれかにする場合には、「メダルの投入を可能にする」状態は、実際にメダルが投入できる状態を意味し、「メダルの投入を不能にする」状態は、メダル投入口にメダルが投入できない状態を意味する。「特定演出」とは、メダル投入制御手段が、全てのメダル投入口において、投入されたメダルの受け付けを中止する演出を意味する。
本発明の遊技機の遊技機によれば、遊技の開始操作に応答して複数種類の当選役の何れか又はハズレを当選役抽選により決定する遊技機において、複数のメダル投入口と、前記当選役抽選で予め定められた特別当選役に当選した場合に、前記複数のメダル投入口のうち、何れのメダル投入口でメダルの投入を可能とするかを抽選により決定する投入口抽選手段と、前記特別当選役に当選しなかった場合には、全ての前記メダル投入口でメダルの投入を可能にし、前記特別当選役に当選した場合には、前記投入口抽選で決定したメダル投入口でのみメダルの投入を可能にするメダル投入制御手段とを備えたから、全てのメダル投入口でメダルの投入が可能か否かによって特別当選役に当選したか否かを告知することが可能になり、従来にない独特の興趣を遊技者に感じさせることができる。これにより、メダル投入口を増加させて遊技者の利き手によるメダルの投入のし難さを解消しながらも、メダル投入口を増加させたときの製造コストの上昇に見合う機能を付加できる。
また、前記メダル投入口の下方には、前記投入されたメダルを選別するセレクタが設けられ、前記セレクタは、前記投入されたメダルを流下させる流下経路と、前記流下経路を流下するメダルの通過を検知するセンサと、前記センサの上流側に設けられ、前記流下経路内に突出して、前記流下するメダルを前記流下経路の外部へ排出させる排出位置と、前記排出位置から退避して、前記センサを通過するように前記流下するメダルを流下させる流下位置との間で移動可能なブロッカとを有し、前記メダル投入制御手段は、前記特別当選役に当選しなかった場合には全ての前記メダルセレクタのブロッカを前記流下位置に移動させ、前記特別当選役に当選した場合には、前記投入口抽選で決定されたメダル投入口に対応するメダルセレクタのブロッカのみを前記流下位置に移動させ、残りのメダル投入口に対応するメダルセレクタのブロッカを前記排出位置に移動させるから、上述したメダル投入制御手段の制御を既存のセレクタを使用して行うことが可能になり、本発明を実施するにあたって製造コストの上昇を抑えることができる。
また、前記当選役抽選の結果に基づいて実行される演出を複数種類の演出の中から演出抽選により決定する演出抽選手段を設け、前記演出抽選で予め定められた特定演出が選択された場合には、前記投入制御手段は、前記特定演出が選択された遊技が終了してから一定時間が経過するまで全てのメダル投入口でメダルの投入を不能にするから、特定演出が選択された場合には、遊技終了後の一定時間が経過するまでは、全てのメダル投入口へのメダルの投入が不能になる。したがって、当選役抽選の結果を告知する際のバリエーションを増やすことができ、遊技者が飽きにくい演出を行うことが可能になる。
本発明を適用したスロットマシン11の構成について説明する。スロットマシン11は、収納箱12及び前面扉13からなる筐体14を備えている。前面扉13は、収納箱12の前面側に開閉自在に取り付けられている。前面扉13には表示窓15が設けられている。この表示窓15は、奥側に設けられている第1リール16、第2リール17、第3リール18に配列されている図柄が視認できるようになっている。第1〜第3リール16〜18が停止した状態では、表示窓15を通して1リール当たり3個の図柄が視認できる。また、前面扉13は、メダル110を投入する第1メダル投入口(メダル投入口)19及び第2メダル投入口(メダル投入口)20を備えている。第1メダル投入口19は、前面扉13を正面側から見た場合における前面扉13の右側に、第2メダル投入口20は、前面扉13を正面側から見た場合における前面扉13の左側に設けられている。スロットマシン11は、第1メダル投入口19又は第2メダル投入口20から投入されたメダル110を50枚までクレジット(貯留)することができる。このクレジットされているメダル110の枚数は、クレジット枚数表示器21に表示される。なお、このクレジットできるメダル110の枚数は50枚以外でもよい。また、本実施形態のスロットマシン11のように、第1メダル投入口19又は第2メダル投入口20に投入されたメダル110の枚数をクレジット可能な枚数として設定しなくてもよく、第1メダル投入口19及び第2メダル投入口20それぞれについて、別個にクレジットできる枚数を設定してもよい。
第1メダル投入口19の近傍には、一回の押下でメダル110を3枚ベットするMAXベットボタン22a及び押下のたびにメダル110が1枚ずつベットされる1ベットボタン23aが設けられている。同様に第2メダル投入口20の近傍にはMAXベットボタン22b及び1ベットボタン23bが設けられている。また、前面扉13の前面にはメダル110が投入された後に遊技の開始操作を行うスタートレバー24、第1〜第3リール16〜18を停止する際に押圧操作される第1〜第3ストップボタン25〜27等の各種操作ボタンが設けられている。第1メダル投入口19又は第2メダル投入口20へメダル110が投入された後にスタートレバー24が押下されると、第1〜第3リール16〜18が一斉に回転を開始する。第1〜第3リール16〜18の回転が開始してから一定時間経過すると、第1〜第3ストップボタン25〜27の押圧操作が有効化される。第1〜第3ストップボタン25〜27の押圧操作が有効化されると、各ストップボタンが押圧操作されたことに応答して、その押圧操作されたストップボタンに対応するリールが個別に停止される。
また、前面扉13の下側には、入賞時やメダル110を投入するタイミングが不適切だった時にメダル110を排出する排出口28と、排出口28から排出されたメダル110を貯留する受け皿29が設けられている。
図2に示すように、筐体14の内部にはリールユニット31、ホッパーユニット32等が設けられている。リールユニット31は、第1〜第3リール16〜18を回転自在に組み込んでユニット化したもので、表示窓15を介して第1〜第3リール16〜18に配列されている図柄を遊技者に視認させるように設けられている。ホッパーユニット32は、第1メダル投入口19及び第2メダル投入口20から投入されたメダル110を貯留する貯留タンク32aと、遊技を行ってメダル110の払い出しを行う当選役が入賞した場合に、その当選役の種類に応じた枚数のメダル110を払い出すホッパー装置32bとから構成される。
前面扉13の裏側には、第1メダル投入口19の下方に第1セレクタ(メダルセレクタ)35が、第2メダル投入口20の下方に第2セレクタ(メダルセレクタ)36が設けられている。第1及び第2セレクタ35,36は、それぞれ第1メダル投入口19、第2メダル投入口20に投入されたメダル110を選別する。これらの第1及び第2セレクタ35,36にはカバー35a,36aが取り付けられている。これらのカバー35a,36aには、第1及び第2メダル投入口19,20から投入されたメダル110が第1及び第2セレクタ35,36で排除された時に、この排除されたメダル110を第1及び第2セレクタ35,36の外部へ排出する切り欠き35b,36bが形成されている。この切り欠き35b,36bから排出されたメダル110は、第1及び第2セレクタ35,36の下方に設けられている払出しシュート37で排出口28に案内され、最終的に受け皿29へ排出されるように構成されている。
次に、第1及び第2セレクタ35,36の構造を説明する。なお、本実施形態では、第1及び第2セレクタ35,36は、左右対称になるように構成されているものの、構成はいずれも同じであるから、ここでは第1セレクタ35の構造のみを説明する。図3に示すように、第1セレクタ35は、本体基部41、振分装置42、ブロッカ43、及び第1メダルセンサ64から構成されている。本体基部41は樹脂で形成されている。本体基部41には、メダル110の直径よりも幅がやや広い溝からなるメダル通路(流下経路)45が形成されている。第1セレクタ35が前面扉13に取り付けられると、メダル通路45のメダル入口45aは、第1メダル投入口19と連通するようになっている。また、メダル通路45は、略L字形に屈曲するように形成されており、メダル入口45aからメダル通路45に進入したメダル110がメダル通路45の屈曲した部分を通過すると、第1メダル投入口19からメダル通路45に侵入した方向(図中A方向)と略直交した方向(図中B方向)にその進行方向を変更し、後述する振分装置42及び第1メダルセンサ64を通過したメダル110を貯留タンク32aの上方まで案内するように形成されている。なお、以下において、第1及び第2メダル投入口19,20から投入されたメダル110が振分装置42及び第1メダルセンサ64を通過し、貯留タンク32aに貯留されることを「メダルの投入が可能」であるという。
このメダル通路45は、メダル110の周面と接触する底面45b、メダル110の一方の面と対向する接触壁面45c、接触壁面45cと対向し、転動するメダル110の端部を覆う接触壁面45dとから構成されている。なお、本体基部41は、図中D方向へやや傾くように前面扉13に取り付けられている。このため、流下するメダル110は、接触壁面45dの方向に自重がかかるように構成されている。
本体基部41のメダル通路45が形成されている面で、メダル入口45aから見てメダル通路45の屈曲した部分よりも下流側のメダル通路45(図中B方向にメダル110が進行する部分)の上方には、振分装置取付部46が設けられている。振分装置取付部46は、本体基部41に形成された略矩形状で凹状の溝からなり、この溝を取り囲む壁面のうちのメダル通路45に臨む壁面の一部が開放されている。
振分装置取付部46には振分装置42が設けられている。振分装置42は、本体基部41に取り付けられる取付板42a、図中C方向に回動自在となるように取付板42aに取り付けられる振分板42b、本体基部41に取り付けられている振分板42bに励磁作用を与える第1ソレノイド95及び振分板42bを付勢する図示しないバネから構成されている。
取付板42a及び振分板42bは、金属製の薄板で形成されている。取付板42aは矩形状に形成されており、振分装置取付部46の取付面46aと直交して突出するように本体基部41に取り付けられている。振分板42bは略T字状に形成されており、取付板42aの突出方向と直交して振分装置取付部46の取付面46a及び接触壁面45dと対面するように取付板42aに回動自在に取り付けられている。振分板42bが取付板42aに取り付けられると、振分板42bの幅が広い部分であるメダル振分部42cの一部は、接触壁面45cと対向して突出し、振分装置取付部46の前述した開放部分からメダル通路45内に進入した通過位置と、通過位置から退避し、底面45b上を転動するメダル110をメダル通路45の外部(図中D方向)へ排出する排出位置とに電気的な制御によって変位自在な状態になる。なお、以下においては、第1及び第2メダル投入口19,20から投入されたメダル110がメダル通路45の外部へ排出されることを「メダルの投入が不能」であるという。
また、振分板42bは、メダル振分部42cがメダル通路45内に進入した状態では、メダル振分部42cの端縁と底面45bとの距離が、メダル110の直径よりも小さくなるように取り付けられている。これにより、メダル振分部42cは、底面45b上を転動するメダル110の端部と接触してメダル110を支持することができるように配置され、投入されたメダル110は下流側に位置する貯留タンク32aへと案内される。
ブロッカ43は、メダル通路45の接触壁面45cに設けられている貫通孔43aからメダル通路45内に向けて突出できるように構成されており、後述する第1メダルセンサ64の上流側に設けられている。このブロッカ43は振分板42bの動作と連動して移動する。すなわち、後述するドライバから電力が供給されない場合には、第1ソレノイド95が振分板42bを通過位置から排出位置に移動させるのに連動して、ブロッカ43もメダル通路45に突出して、メダル通路45の外部へメダル110を排出する排出位置に移動する。また、後述するドライバから電力の供給が停止された場合には、第1ソレノイド95が振分板42bを排出位置から通過位置へ移動させるのに連動して、ブロッカ43も排出位置から退避して、メダル通路45を転動するメダル110を下流へ転動させるようにする通過位置に移動する。
第1メダルセンサ64は、メダル通路45の振分装置42、及びブロッカ43よりも下流側に設けられている。第1メダルセンサ64では、メダル通路45を転動してきたメダル110の通過を検知する。第1メダルセンサ64は、例えば投光部と受光部とを一体に備えた反射型の光電センサであって、メダル通路45の接触壁面45dに取り付けられている。第1メダルセンサ64は、メダル110の進行方向に沿って2つ配置されている。なお、ここで使用する光電センサは、反射型の光電センサと透過型の光電センサとのいずれを用いてもよい。
次に、スロットマシン11の電気的構成を説明する。図4に示すように、スロットマシン11は、スロットマシン11の遊技を制御する制御部63を有するCPU62を備えている。制御部63には、第1メダルセンサ64、第2メダルセンサ65、1ベットセンサ66a,66b、MAXベットセンサ67a,67b、スタート信号センサ68及び第1〜第3ストップボタンセンサ69〜71、リール駆動コントローラ72、並びに第1ドライバ73及び第2ドライバ74が接続されている。また、制御部63は、電子抽選部81、当選役決定部82、演出抽選部83、演出決定部84、投入状態抽選部85、投入状態決定部86、メダル投入口抽選部87、メダル投入口決定部88、タイマ89、ROM90及びRAM91が接続されている。
第1メダルセンサ64は、第1メダル投入口19に投入され、第1セレクタ35を通過したメダル110を検知し、第1メダル検知信号を制御部63に出力する。また、第2メダルセンサ65は、第2メダル投入口20に投入され、第2セレクタ36を通過したメダル110を検知し、第2メダル検知信号を制御部63に出力する。制御部63は、第1及び第2メダル検知信号が入力した回数をクレジットされたメダル110の枚数としてカウントする。
1ベットセンサ66aは、1ベットボタン22aが押圧操作されたことを検知して1ベット信号を制御部63に出力し、1ベットセンサ66bは、1ベットボタン22bが押圧操作されたことを検知して1ベット信号を制御部63に出力する。制御部63は、1ベット信号が入力されると予めカウントしたクレジット枚数から1だけ減算し、1枚賭けの遊技が行えるようにする。MAXベットセンサ67aは、MAXベットボタン23aが押圧操作されたことを検知してMAXベット信号を制御部63に出力し、MAXベットセンサ67bは、MAXベットボタン23bが押圧操作されたことを検知してMAXベット信号を制御部63に出力する。制御部63は、MAXベット信号が入力されると予めカウントしたクレジット枚数から3だけ減算し、3枚賭けの遊技が行えるようにする。
スタート信号センサ68はスタートレバー24が押下されたことを検知する。スタートレバー24の押下が検知されると、遊技スタート信号がスタート信号センサ68から制御部63に出力される。制御部63は、遊技スタート信号に応答して第1〜第3リール16〜18を回転させ、ROM90に格納されているプログラムに従って遊技の処理を開始する。
第1〜第3ストップボタンセンサ69〜71は、第1〜第3ストップボタン25〜27が押圧操作された時にストップ信号を制御部63に出力する。制御部63は、第1〜第3リール16〜18の回転が開始された後、第1〜第3リール16〜18の回転速度が定常速度に達した時点で第1〜第3ストップボタン25〜27の押圧操作を有効化する。第1〜第3ストップボタン25〜27が押圧操作されてストップ信号が入力されると、制御部63とリール駆動コントローラ72は、押圧操作されたストップボタンに対応するリールの停止制御を開始する。
リール駆動コントローラ72は、第1〜第3リール16〜18の駆動及び停止制御を行う。第1〜第3リール16〜18は個別のステッピングモータ92a〜92cの駆動軸に取り付けられている。そして、各ステッピングモータ92a〜92cの駆動を制御することにより第1〜第3リール16〜18の制御が行われる。
ステッピングモータ92a〜92cは、制御部63から供給された駆動パルスの個数に応じた回転角で回転する。このため、制御部63は、ステッピングモータ92a〜92cに供給する駆動パルスの個数を制御することによって第1〜第3リール16〜18の停止位置を決定する。また、第1〜第3リール16〜18には、その基準位置にインデックス93a〜93cが一体に形成されている。そして、第1〜第3リール16〜18が1回転する毎にフォトセンサ94a〜94cがそれぞれのインデックス93a〜93cの通過を検知する。フォトセンサ94a〜94cによる検知信号は、リールの基準位置を示すリセット信号として制御部63に出力される。
制御部63には、各々のステッピングモータ92a〜92cに供給された駆動パルスの個数を計数するパルスカウンタが設けられている。制御部63は、フォトセンサ94a〜94cからリセット信号が入力した時に、対応するパルスカウンタのカウント値をクリアする。したがって、それぞれのパルスカウンタでは、各リールの1回転内の回転角に応じた駆動パルスの個数が逐次更新されている。
第1ドライバ73は、制御部63と、第1セレクタ35に設けられている第1ソレノイド95とに接続されている。第1ドライバ73は、制御部63からオン信号が入力されると第1ソレノイド95に電力を供給し、第1ソレノイド95をオン状態にする。オン状態になった第1ソレノイド95は、振分装置42及びブロッカ43を排出位置から通過位置に移動させる。また、オン信号の入力後、さらに制御部63からオフ信号が入力されると第1ソレノイド95への電力の供給を停止して第1ソレノイド95をオフ状態にする。オフ状態になった第1ソレノイド95は、振分装置42及びブロッカ43を通過位置から排出位置に移動させる。
第2ドライバ74は、制御部63と、第2セレクタ36に設けられている第2ソレノイド96とに接続されている。第2ドライバ74は、制御部63からオン信号が入力されると第2ソレノイド96に電力を供給し、第2ソレノイド96をオン状態にする。オン状態になった第2ソレノイド96は、第2セレクタ36の振分装置及びブロッカを排出位置から通過位置に移動させる。また、オン信号の入力後、さらに制御部63からオフ信号が入力されると第2ソレノイド96への電力の供給を停止して第2ソレノイド96をオフ状態にする。オフ状態になった第2ソレノイド96は、振分装置及びブロッカを通過位置から排出位置に移動させる。
電子抽選部81は、乱数発生器と乱数値サンプリング回路とを備えている。乱数発生器では一定の周期で乱数が逐次更新されている。スタート信号センサ68から遊技スタート信号が出力されると、制御部63は乱数サンプリング回路を作動させる。作動した乱数サンプリング回路は、遊技スタート信号が出力された時点における乱数値を乱数発生器からサンプリングし、サンプリングした乱数値を当選役決定部82に出力する。
当選役決定部82は、当選役抽選テーブルを備えている。当選役抽選テーブルでは、乱数発生器で発生する全乱数値を予め設定された数値範囲ごとにグループ化した複数の乱数値グループが設定されている。乱数値グループのそれぞれには、BB役(特別当選役)、RB役、小役の当選役及び図柄が割り当てられている。当選役決定部82は、乱数値サンプリング回路でサンプリングされた乱数値を当選役抽選テーブルと比較し、比較した乱数値がどの乱数値グループに属する値であるかを判定する。これにより、当選役及びハズレの何れかを決定する。当選役決定部82は、決定された結果を当選役判定信号として制御部63に出力する。
演出抽選部(演出抽選手段)83は、乱数発生器、乱数サンプリング回路を備えている。乱数発生器では一定の周期で乱数が逐次更新されている。当選役決定部82が当選役判定信号を制御部63に出力すると、制御部63は乱数サンプリング回路を作動させる。作動した乱数サンプリング回路は、当選役判定信号が制御部63に出力された時点における乱数値を乱数発生器からサンプリングし、サンプリングした乱数値を演出決定部84に出力する。
演出決定部(演出抽選手段)84は、乱数サンプリング回路から乱数値が出力されると、ROM90に格納されている演出抽選テーブル97を読み出す。演出抽選テーブル97では、乱数発生器で発生する全乱数値を予め設定された数値範囲毎にグループ化した複数の乱数値グループが設定されており、これらの乱数値グループが全乱数値に割り当てられている。
演出決定部84は、乱数サンプリング回路でサンプリングされた乱数値を演出抽選テーブル97と比較し、比較した乱数値がどの乱数値グループに属する値であるかを判定する。これにより、どの演出を行うかを決定する。演出決定部84は、決定された結果を演出決定信号として制御部63に出力する。なお、演出抽選テーブル97には複数種類の演出が設定されている。そして、演出抽選によってフリーズ演出(特定演出)が決定されると、これに応答して第1及び第2ソレノイド95,96がオフ状態にされ、第1及び第2メダル投入口19,20から投入されたメダル110が排出される。第1及び第2ソレノイド95,96がオフ状態は一定時間(例えば40秒)経過後に解除される。スロットマシン10では、スタートレバー22の押下から30秒を経過しても全てのストップボタン23〜25が押下されないと、第1〜第3リール16〜18は自動的に停止される。このため、フリーズ演出が決定された場合はその遊技が終了した後も第1及び第2メダル投入口19,20でのメダルの投入が不能になる。
投入状態抽選部(投入口抽選手段)85は、乱数発生器、乱数サンプリング回路を備えている。乱数発生器では一定の周期で乱数が逐次更新されている。当選役決定部82が当選役判定信号を制御部63に出力すると、制御部63は乱数サンプリング回路を作動させる。作動した乱数サンプリング回路は、当選役判定信号が制御部63に出力された時点における乱数値を乱数発生器からサンプリングし、サンプリングした乱数値を投入状態決定部86に出力する。
投入状態決定部(投入口抽選手段)86は、乱数サンプリング回路から乱数値が出力されると、ROM90に格納されている投入状態抽選テーブル98を読み出す。投入状態抽選テーブル98では、乱数発生器で発生する全乱数値を予め設定された数値範囲毎にグループ化した複数の乱数値グループが設定されている。乱数値グループは、ドライバにオン信号を出力するグループと、オン信号を出力せずにいるグループとがあり、これらの乱数値グループが全乱数値に割り当てられている。
投入状態決定部86は、乱数サンプリング回路でサンプリングされた乱数値を投入状態抽選テーブルと比較し、比較した乱数値がどの乱数値グループに属する値であるかを判定する。これにより、ドライバにオン信号を出力するか否かを決定する。投入状態決定部86は、決定された結果がドライバにオン信号を出力するものである場合には、オン判定信号を制御部63に出力する。一方、投入状態決定部86は、決定された結果がドライバにオン信号を出力せずにいるものである場合には、オフ判定信号を制御部63に出力する。
メダル投入口抽選部(投入口抽選手段)87は、乱数発生器及び乱数サンプリング回路を備えている。乱数発生器では一定の周期で乱数が逐次更新されている。投入状態決定部86がオン判定信号を制御部63に出力すると、制御部63は乱数サンプリング回路を作動させる。作動した乱数サンプリング回路は、当選役判定信号が制御部63に出力された時点における乱数値を乱数発生器からサンプリングし、サンプリングした乱数値をメダル投入口決定部88に出力する。
メダル投入口決定部(投入口抽選手段)88は、乱数サンプリング回路から乱数値が出力されると、ROM90に格納されている投入口抽選テーブル99を読み出す。投入口抽選テーブル99では、乱数発生器で発生する全乱数値を予め設定された数値範囲毎にグループ化した複数の乱数値グループが設定されている。乱数値グループは、第1及び第2ドライバ73,74の両方にオン信号を出力するグループ、第1ドライバ73にのみオン信号を出力するグループ、第2ドライバ74にのみオン信号を出力するグループ、第1及び第2ドライバ73,74の何れにもオン信号を出力せずにいるグループ、タイマ89の計時時間が予め定められた時間に達するまで、第1及び第2ドライバ73,74の両方にオン信号を出力するグループがある。これらのグループが全乱数値に割り当てられている。
メダル投入口決定部88は、乱数サンプリング回路でサンプリングされた乱数値を投入口抽選テーブル99と比較し、比較した乱数値がどの乱数値グループに属する値であるかを判定する。これにより、どのドライバにオン信号を出力するかを決定する。メダル投入口決定部88は、決定された結果を投入口決定信号として制御部63に出力する。投入口決定信号を受けた制御部63は、投入口決定信号の内容を判定した後、第1及び第2ドライバ73,74のいずれか、又は両方にオン信号を出力する。なお、第1及び第2ドライバ73,74のうちでオン信号を受けたものは、対応するソレノイドに電力を供給し、セレクタの振分板及びブロッカを排出位置から通過位置に移動させる。
タイマ89は、演出抽選部83及び演出決定部84での演出抽選でフリーズ演出が当選した場合に使用される。このタイマ89は、制御部63から計時開始信号を受けると計時を開始する。そして、タイマ89は、計時開始から5秒経過した時に計時終了信号を制御部63に出力する。
ROM90は、遊技を行う際に使用される遊技制御プログラムのほかに、演出抽選テーブル97、投入状態抽選テーブル98、及び投入口抽選テーブル99を格納している。また、RAM91は、遊技中に一時的に保存するデータ等を記憶する。
次に、スロットマシン11の処理について説明する。なお、本実施形態では、当選役抽選でBB役に当選した場合にのみ演出抽選等の各種抽選を行い、RB役等の他の当選役に当選した場合には演出抽選等の各種抽選を行わないものとして説明する。また、本実施形態では、当選役抽選でBB役に当選した場合についての処理を説明し、他の当選役に当選した場合の処理については説明を省略する。
図5に示すように、遊技者がスタートレバー24を押下してスタート信号センサ68から制御部63に遊技スタート信号が出力されると、制御部63は、第1及び第2ドライバ73,74にオフ信号を出力する。オフ信号を受けた第1及び第2ドライバ73,74は、それぞれ第1及び第2ソレノイド95,96に電力の供給を停止し、第1セレクタ35の振分板42b及びブロッカ43、並びに第2セレクタ36の振分板及びブロッカを通過位置から排出位置に移動させ、第1及び第2メダル投入口19,20に投入された全てのメダル110を排出させる。これにより、遊技中はメダルの投入が不能になる。また、制御部63は、遊技スタート信号に応答して電子抽選部81及び当選役決定部82に当選役抽選を行わせるとともに、BB役が持ち越されているか否かを判定する。
BBが持ち越されていない遊技での当選役抽選でBB役に当選すると、制御部63は、演出抽選部83及び演出決定部84に演出抽選を行わせる。制御部63は、演出決定部84から演出決定信号が出力されると、演出抽選でフリーズ演出に当選したか否かを判定する。ここで、フリーズ演出に当選したと判定した場合、制御部63は、タイマ89に計時開始信号を出力し、タイマ89に計時を開始させる。
次に、制御部63は、タイマ89による計時開始から40秒経過したか否かをタイマ89から計時終了信号が出力されたか否かによって判定する。この判定で、タイマ89による計時開始から40秒経過したと判定した場合には、制御部63は、オフ信号を出力したドライバ、すなわち、第1及び第2ドライバ73,74にオン信号を出力する。オン信号を受けた第1及び第2ドライバ73,74は、第1及び第2ソレノイド95,96への電力の供給を開始し、第1セレクタ35の振分板42a及びブロッカ43、並びに第2セレクタ36の振分板及びブロッカを排出位置から通過位置に移動させる。これにより、第1〜第3リール16〜18が停止して遊技が終了した後の40秒間は、第1及び第2メダル投入口19,20にメダル110を投入したメダル110は全て排出口28から排出される。したがって、遊技終了後に40秒間だけ第1及び第2メダル投入口19,20へのメダル110の投入が不能な場合には90%の確率でBB役に当選していることを予め遊技者に知らせておけば、遊技者は、第1及び第2メダル投入口19,20へ実際にメダル110を投入してどちらのメダル投入口に投入したメダル110も排出されることを知ることにより、BB役に当選している確率が高いことを知ることができ、次遊技以降における遊技者の期待感を増加させることが可能になる。
先の演出抽選でフリーズ演出に外れたと判定した場合には、制御部63は、投入状態抽選部85及び投入状態決定部86に投入状態抽選を行わせる。制御部63は、投入状態決定部86から出力される信号がオン判定信号かオフ判定信号かを判定し、オン判定信号が出力された場合には投入状態抽選に当選したものと、オフ判定信号が出力された場合には投入状態抽選に外れたものと判定する。
投入状態抽選に当選したと判定した場合には、制御部63は、メダル投入口抽選部87及びメダル投入口決定部88にメダル投入口抽選を行わせる。メダル投入口決定部88から投入口決定信号が出力されると、制御部63は、第1〜第3リール16〜18が停止したか否かを判定する。ここで、第1〜第3リール16〜18が全て停止したと判定した場合には、制御部63は、図示しない入賞有効ライン上に「7―7―7」の図柄が揃い、BB役に入賞したか否かを判定する。ここで、BB役に入賞したと判定した場合には、制御部63は、オフ信号を出力した第1及び第2ドライバ73,74にオン信号を出力する。オン信号を受けた第1及び第2ドライバ73,74は、第1及び第2ソレノイド95,96への電力の供給を開始して第1セレクタ35の振分板42b及びブロッカ43、並びに第2セレクタ36の振分板及びブロッカを排出位置から通過位置へ移動させる。これにより、第1及び第2メダル投入口19,20へのメダル110の投入が可能になる。
BB役に当選した場合又は以前の遊技からBB役が持ち越されている状態において、BB役に入賞しなかったと判定した場合には、制御部63は、次遊技にBB役を持ち越すように処理を行った後、先にメダル投入口抽選を行ったか否かを判定する。メダル投入口抽選を行ったと判定した場合には、制御部63は投入口決定信号の内容を判定する。ここで、投入口決定信号の内容が第1ソレノイド95をオンにするものであった場合には、制御部63は、第1ドライバ73にオン信号を出力する。オン信号を受けた第1ドライバ73は、第1ソレノイド95に電力の供給を開始して、第1セレクタ35の振分板42b及びブロッカ43を排出位置から通過位置へ移動させる。これにより、次遊技以降においてBB役に入賞するまでの間は、第1メダル投入口19へのメダル110の投入のみが可能となり、第2メダル投入口20へのメダル110の投入は不能となる。
一方、投入口決定信号の内容が第1ソレノイド95をオンにするものでなかった場合には、制御部63は、第2ドライバ74にオン信号を出力する。オン信号を受けた第2ドライバ74は、第2ソレノイド96に電力の供給を開始して、第2セレクタ36の振分板及びブロッカを排出位置から通過位置へ移動させる。これにより、次遊技以降においてBB役に入賞するまでの間は、第2メダル投入口20へのメダル110の投入のみが可能となり、第1メダル投入口19へのメダル110の投入は不能となる。これにより、BBに当選したことを遊技者に報知できる。
図6は、記録媒体101(CD、フレキシブルディスク、ICメモリ102、MO等)をスロットマシン11にインストールする例を示している。記録媒体101には図5のフローチャートで示すような手段を制御部63とROM90及びRAM91からなるメモリ102とを含むコンピュータ103で実現するために、次のような処理を行うプログラムが格納されている。すなわち、遊技が開始されると、BB役が持ち越されているか否かを判定し、持ち越されていると判定した場合には、遊技開始時に回転駆動させた第1〜第3リール16〜18が全て停止したかを判定する。一方、BB役が持ち越されていないと判定した場合には、第1及び第2ドライバ73,74にオフ信号を出力すると同時に、遊技開始時に行われる当選役抽選でBB役に当選したか否かを判定する。次に、制御部63は演出抽選を行い、この演出抽選でフリーズ演出に当選したか否かを判定する。ここで、フリーズ演出に当選した場合には、制御部63は、第1〜第3リール16〜18が全て停止したか否かを一定の周期で判定する。また、制御部63は、第1〜第3リール16〜18がすべて停止したと判定した時には、タイマ89による計時の開始させ、計時開始から5秒経過したか否かを一定の周期で判定する。そして、計時開始から40秒経過したと判定すると、第1及び第2ドライバ73,74にオン信号を出力する。
一方、演出抽選でフリーズ演出に外れたと判定した場合には、投入状態抽選を行い、この投入状態抽選に当選したか否かを判定する。ここで、投入状態抽選で当選した場合には、メダル投入口抽選を行った後に第1〜第3リール16〜18が全て停止したか否かを判定する。また、投入状態抽選に外れた場合には、メダル投入口抽選を行わずに第1〜第3リール16〜18が全て停止したか否かを判定する。
第1〜第3リール16〜18が全て停止すると、BB役に入賞したか否かを判定する。ここで、BB役に入賞したと判定した場合には、オフ信号を出力したドライバにオン信号を出力する。一方、BB役に入賞しなかったと判定した場合には、次遊技にBB役を持ち越す処理、及びメダル投入口抽選を先に行ったか否かを判定する処理を行う。メダル投入口抽選を先に行っている場合には、投入口決定信号の内容から第1ソレノイド95をオンにするか否かを判定する。この判定で、第1ソレノイド95をオンにする場合には第1ドライバ73にオン信号を出力する。また、第1ソレノイド95をオンにしない場合には第2ドライバ74にオン信号を出力する。
記録媒体101には、上述した制御部63の処理を行う制御手段としてコンピュータ103を機能させるために作成されたプログラムが記録されている。そして、この記録媒体101を読み取り装置104に装填して、プログラムをスロットマシン11にインストールする。なお、このプログラムは、記録媒体101を介してインストールする代わりにインターネットを利用してスロットマシン11に配信することができる。
このように、本実施形態によれば、BB役が持ち越されていない場合には、遊技開始時に第1及び第2メダル投入口19,20へのメダル110の投入が可能になる。したがって、左利きの遊技者がメダル110を投入する際に感じる煩わしさを解消することが可能になる。
そして、本実施形態によれば遊技者の利き手による不便さを解消したうえに、BBが持ち越されているか否かをメダルの投入によって知ることができるという独特の機能が付加されているため、スロットマシン10の製造コストのコスト上昇に見合ったアピールをすることができる。
また、このように、メダル投入後にメダル110が排出されるか否かによってBB役が持ち越されているか否かを知るので、遊技者は積極的に第1及び第2メダル投入口19,20へメダル110を投入することになる。したがって、遊技開始後も第1及び第2メダル投入口19,20に頻繁にメダル110を投入する作業を遊技者に行わせることができるので、遊技者を遊技に熱中させやすくすることができる。これにより、スロットマシン11の使用効率を上げることができ、遊技店の利益を増加させることも可能になる。
また、投入状態抽選に外れた場合には、遊技者は当選役抽選でBB役に当選しているのか否かを知ることが出来ない。この場合には、遊技者は、当選役抽選に当選しているのか否かを推測しながら遊技を行うことになるので、遊技者に対して緊張感を持たせて遊技を行わせることが可能になる。
なお、本実施形態では、タイマ89による計時時間を40秒にしているが、この時間は40秒以外でもよく適宜設定してよい。また、この時間は、スロットマシン11の製造時に決定され、その後は変更できないようにしてもよいし、遊技店側で任意に変更できるようにしてもよい。
また、本実施形態では、第1又は第2メダル投入口19,20に投入したメダル110を排出する場合には、第1セレクタ35の振分板42a及びブロッカ43、並びに第2セレクタ36の振分板及びブロッカを第1及び第2ソレノイド95,96で駆動させてメダル110の排出を行うようにしているが、これに代えて第1又は第2メダル投入口19,20に開閉自在なシャッタを設けておき、シャッタによってメダル110の投入が可能又は不可能にしてもよい。さらに、メダル投入口の数は複数であれば2つに限らず適宜数設けてよい。
また、本実施形態では、BB役を特別当選役として、当選役抽選でBB役が持ち越されている場合にのみ投入状態抽選及びメダル投入口抽選を行うようにしているが、例えばBB役に加えてRB役など他の当選役を特別当選役として、BB役又はRB役のいずれかが持ち越されている時に投入状態抽選及びメダル投入口抽選を行うようにしてもよい。
例えばBB役とRB役とを特別当選役として設定した場合、第1メダル投入口19へのメダル110の投入のみが可能な場合には、BB役が持ち越されている割合とRB役が持ち越されている割合が3:7、第2メダル投入口20へのメダル110の投入のみが可能な場合には、BB役が持ち越されている割合とRB役が持ち越されている割合が7:3となるように、メダル投入口抽選での抽選確率を設定しておけば、BB役又はRB役のいずれに当選したかを推測する楽しみを遊技者に抱かせることができる。
また、本実施形態では、フリーズ演出が行われた後は第1及び第2メダル投入口19,20へのメダル110の投入を可能とするようにしているが、フリーズ演出が行われた後に第1及び第2メダル投入口19,20の何れか一方にのみメダル110の投入を可能としてもよい。この場合には、投入状態抽選及びメダル投入口抽選をフリーズ演出後に行ってもよいし、例えば、スロットマシン11の電源投入時からカウントされるゲーム数等に基づいて行ってもよい。
また、本実施形態では、投入状態抽選等を行った後の遊技で第1及び第2メダル投入口19,20の何れか一方へのメダル110の投入を不能とするようにしているが、メダル110の投入を不能とするタイミングは本実施形態に限定されるものではなく、例えば、メダル投入口抽選が行われてからBB役に入賞したか否かを判定するまでの間、メダル投入口抽選で選ばれたメダル投入口へのメダル110の投入を不能としてもよい。
また、本実施形態は、遊技媒体にメダル110を使用したスロットマシン11を用いて説明したが、本発明は、パチンコ球等のような、メダル110以外の遊技媒体を使用したスロットマシン11に適用することも可能である。
本発明を適用したスロットマシンの外観を表した外観斜視図である。 スロットマシンの内部構成を表した斜視図である。 第1セレクタの構成を表した斜視図である。 スロットマシンの電気的構成を表した電気ブロック図である。 スロットマシンの処理の流れを表したフローチャートである。 プログラムが格納された記録媒体をスロットマシンにインストールする場合の説明図である。
符号の説明
11 スロットマシン(遊技機)
19 第1メダル投入口(メダル投入口)
20 第2メダル投入口(メダル投入口)
35 第1セレクタ(セレクタ)
36 第2セレクタ(セレクタ)
41 本体基部
42 振分装置
43 ブロッカ
45 メダル通路(流下経路)
63 制御部(メダル投入制御手段)
64 第1メダルセンサ
65 第2メダルセンサ
83 演出抽選部(演出抽選手段)
84 演出決定部(演出抽選手段)
85 投入状態抽選部(投入口抽選手段)
86 投入状態決定部(投入口抽選手段)
87 メダル投入口抽選部(投入口抽選手段)
88 メダル投入口決定部(投入口抽選手段)
110 メダル

Claims (5)

  1. 遊技の開始操作に応答して複数種類の当選役の何れか又はハズレを当選役抽選により決定する遊技機において、
    複数のメダル投入口と、
    前記当選役抽選で予め定められた特別当選役に当選した場合に、前記複数のメダル投入口のうち、何れのメダル投入口でメダルの投入を可能とするかを抽選により決定する投入口抽選手段と、
    前記特別当選役に当選しなかった場合には、全ての前記メダル投入口でメダルの投入を可能にし、前記特別当選役に当選した場合には、前記投入口抽選で決定したメダル投入口でのみメダルの投入を可能にするメダル投入制御手段とを備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記メダル投入口の下方には、前記投入されたメダルを選別するメダルセレクタが設けられ、
    前記メダルセレクタは、前記投入されたメダルを流下させる流下経路と、前記流下経路を流下するメダルの通過を検知するセンサと、前記センサの上流側に設けられ、前記流下経路内に突出して、前記流下するメダルを前記流下経路の外部へ排出させる排出位置と、前記排出位置から退避して、前記センサを通過するように前記流下するメダルを流下させる流下位置との間で移動可能なブロッカとを有し、
    前記メダル投入制御手段は、前記特別当選役に当選しなかった場合には全ての前記メダルセレクタのブロッカを前記流下位置に移動させ、前記特別当選役に当選した場合には、前記投入口抽選で決定されたメダル投入口に対応するメダルセレクタのブロッカのみを前記流下位置に移動させ、残りのメダル投入口に対応するメダルセレクタのブロッカを前記排出位置に移動させることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記当選役抽選の結果に基づいて実行される演出を複数種類の演出の中から演出抽選により決定する演出抽選手段を設け、
    前記演出抽選で予め定められた特定演出が選択された場合には、前記投入制御手段は、前記特定演出が選択された遊技が終了してから一定時間が経過するまで全てのメダル投入口でメダルの投入を不能にすることを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機。
  4. 遊技の開始操作に応答して複数種類の当選役の何れか又はハズレを当選役抽選により決定し、前記当選役抽選で予め定められた特別当選役に当選した場合には、前記複数のメダル投入口のうち、何れのメダル投入口でメダルの投入を可能とするか否かを投入口抽選で決定し、前記投入口抽選で決定したメダル投入口でのみメダルの投入を可能にし、前記当選役抽選で前記特別当選役に当選しなかった場合には、全ての前記メダル投入口でメダルの投入を可能にするメダル投入制御を行うメダル投入制御手段として遊技機のコンピュータを機能させるためのプログラム。
  5. 請求項4記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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