JP2010231174A - 光学物品およびその製造方法 - Google Patents
光学物品およびその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010231174A JP2010231174A JP2009199467A JP2009199467A JP2010231174A JP 2010231174 A JP2010231174 A JP 2010231174A JP 2009199467 A JP2009199467 A JP 2009199467A JP 2009199467 A JP2009199467 A JP 2009199467A JP 2010231174 A JP2010231174 A JP 2010231174A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- germanium
- optical article
- lens
- conductive layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B1/00—Optical elements characterised by the material of which they are made; Optical coatings for optical elements
- G02B1/10—Optical coatings produced by application to, or surface treatment of, optical elements
- G02B1/11—Anti-reflection coatings
- G02B1/113—Anti-reflection coatings using inorganic layer materials only
- G02B1/115—Multilayers
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02C—SPECTACLES; SUNGLASSES OR GOGGLES INSOFAR AS THEY HAVE THE SAME FEATURES AS SPECTACLES; CONTACT LENSES
- G02C7/00—Optical parts
- G02C7/10—Filters, e.g. for facilitating adaptation of the eyes to the dark; Sunglasses
- G02C7/108—Colouring materials
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02C—SPECTACLES; SUNGLASSES OR GOGGLES INSOFAR AS THEY HAVE THE SAME FEATURES AS SPECTACLES; CONTACT LENSES
- G02C2202/00—Generic optical aspects applicable to one or more of the subgroups of G02C7/00
- G02C2202/16—Laminated or compound lenses
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Ophthalmology & Optometry (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Inorganic Chemistry (AREA)
- Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)
- Physical Vapour Deposition (AREA)
- Eyeglasses (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
【解決手段】プラスチックレンズ基材1と、このレンズ基材1の上にハードコート層2を介して形成された透光性の反射防止層3とを有し、反射防止層3の1つの層32上にゲルマニウムを含む透光性の導電層33が形成されているレンズ10を提供する。このレンズサンプルのシート抵抗値を12乗程度あるいはそれ以下に低下させることが可能であり、ごみの付着を防止するのに十分な帯電防止機能を備えた光学物品を提供できる。
【選択図】図1
Description
1.1 レンズ基材
レンズ基材1は、特に限定されないが、(メタ)アクリル樹脂をはじめとしてスチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、アリル樹脂、ジエチレングリコールビスアリルカーボネート樹脂(CR−39)等のアリルカーボネート樹脂、ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエーテル樹脂、イソシアネート化合物とジエチレングリコールなどのヒドロキシ化合物との反応で得られたウレタン樹脂、イソシアネート化合物とポリチオール化合物とを反応させたチオウレタン樹脂、分子内に1つ以上のジスルフィド結合を有する(チオ)エポキシ化合物を含有する重合性組成物を硬化して得られる透明樹脂等を例示することができる。レンズ基材1の屈折率は、たとえば、1.64〜1.75程度である。この実施形態においては、屈折率は上記の範囲でも、上記の範囲から上下に離れていても許容の範囲内である。
レンズ基材1の上に形成されるハードコート層2は、耐擦傷性を向上するものである。ハードコート層2に使用される材料として、アクリル系樹脂、メラミン系樹脂、ウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂、アミノ系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ビニルアルコール系樹脂、スチレン系樹脂、シリコン系樹脂およびこれらの混合物もしくは共重合体等を挙げることができる。ハードコート層2の一例は、シリコン系樹脂であり、金属酸化物微粒子、シラン化合物からなるコーティング組成物を塗布し硬化させてハードコート層を形成できる。このコーティング組成物にはコロイダルシリカ、および多官能性エポキシ化合物等の成分を含めることができる。
ハードコート層2の上に形成される反射防止層3の典型的なものは無機系の反射防止層と有機系の反射防止層である。無機系の反射防止層は多層膜で構成され、例えば、屈折率が1.3〜1.6である低屈折率層と、屈折率が1.8〜2.6である高屈折率層とを交互に積層して形成することができる。層数としては、5層あるいは7層程度である。反射防止層を構成する各層に使用される無機物の例としては、SiO2、SiO、TiO2、TiO、Ti2O3、Ti2O5、Al2O3、TaO2、Ta2O5、NdO2、NbO、Nb2O3、NbO2、Nb2O5、CeO2、MgO、SnO2、MgF2、WO3、HfO2、Y2O3、ZrO2などが挙げられる。これらの無機物は単独で用いるかもしくは2種以上を混合して用いる。
さらに、本発明の実施形態のレンズ10においては、反射防止層3に含まれる少なくとも1つの層の表面にゲルマニウムを主成分とする金属、および/または、ゲルマニウムと遷移金属との化合物を備えた透光性の導電層33が形成されている。図1に示すレンズ10においては、最上層の低屈折率層31(SiO2層ともいう)の下の高屈折率層32(TiO2層またはZrO2層ともいう)、すなわち、最上層の高屈折率層32の表面に導電層33が形成されている。
反射防止層3の上に撥水膜、または親水性の防曇膜(防汚層)4を形成することが多い。防汚層4は、光学物品(レンズ)10の表面の撥水撥油性能を向上させる目的で、反射防止層3の上に、フッ素を含有する有機ケイ素化合物からなる層を形成したものである。フッ素を含有する有機ケイ素化合物としては、例えば、特開2005−301208号公報や特開2006−126782号公報に記載されている含フッ素シラン化合物を好適に使用することができる。
2.1 実施例1(サンプルS1)
2.1.1 レンズ基材の選択およびハードコート層の成膜
レンズ基材1としては、屈折率1.67の眼鏡用のプラスチックレンズ基材(セイコーエプソン(株)製、商品名:セイコースーパーソブリン(SSV))を用いた。
2.1.2.1 蒸着装置
次に、図2に示す真空蒸着装置100により無機系の反射防止層3を製造(成膜)した。例示した真空蒸着装置100は電子ビーム蒸着装置であり、真空容器110、排気装置120およびガス供給装置130を備えている。真空容器110は、ハードコート層2までが形成されたレンズサンプル10が載置されるサンプル支持台114と、サンプル支持台114にセットされたレンズサンプル10を加熱するための基材加熱用ヒーター115と、熱電子を発生するフィラメント116とを備えており、電子銃(不図示)により熱電子を加速して蒸発源(るつぼ)112および113にセットされた蒸着材料に熱電子を照射し蒸発させ、レンズサンプル10に材料を蒸着する。
ハードコート層2が形成されたレンズサンプル10をアセトンにて洗浄し、真空容器110の内部にて約70℃の加熱処理を行い、レンズサンプル10に付着した水分を蒸発させる。次に、レンズサンプル10の表面にイオンクリーニングを実施した。具体的には、イオン銃117を用いて酸素イオンビームを数百eVのエネルギーでレンズサンプル10の表面に照射し、レンズサンプル10の表面に付着した有機物の除去を行った。この方法により、レンズサンプル10の表面に形成する膜の付着力を強固なものとすることができる。なお、酸素イオンの代わりに不活性ガス、例えばAr、キセノン(Xe)、N2を用いて同様の処理を行うことができるし、酸素ラジカルや酸素プラズマを照射することもできる。
この実施例1では、1層目から6層目まで積層した後、7層目(導電層33)として、Ge(ゲルマニウム)を、以下の条件で蒸着した。すなわち、6層目(TiO2層32)を成膜後、6層目を下側の層(第1の層)として、その上にGe(ゲルマニウム)を真空蒸着により成膜し、7層目の導電層33を形成した。導電層33の上にさらに最表層(最上層)の低屈折率層31を8層目として成膜した。
(導電層33の成膜条件)
下側の層(第1の層):TiO2、 蒸着源:金属Ge
成膜レート:0.1nm/sec、 蒸着時間:40sec
イオンアシスト蒸着:無し
反射防止層3を形成した後、8層目であるSiO2層31の表面に酸素プラズマ処理を施し、蒸着装置内で、分子量の大きなフッ素含有有機ケイ素化合物を含む「KY−130」(商品名、信越化学工業(株)製)を含有させたペレット材料を蒸着源として、約500℃で加熱し、KY−130を蒸発させて、防汚層4を成膜した。蒸着時間は、約3分間程度とした。酸素プラズマ処理を施すことにより最終のSiO2層31の表面にシラノール基を生成できるので、反射防止層3と防汚層4との化学的密着性(化学結合)を向上できる。蒸着終了後、真空蒸着装置100からレンズサンプル10を取り出し、反転して再び投入し、上記の工程を同じ手順で繰り返し、ゲルマニウム層を含む反射防止層3の成膜および防汚層4の成膜を行った。その後、レンズサンプル10を真空蒸着装置100から取り出した。
実施例2として、レンズ基材1として透明な白板ガラス(B270)を採用し、このレンズ基材1の上に、ハードコート層2を成膜せず、レンズ基材1の上に直に、実施例1と同様の成膜条件で低屈折率層31として二酸化ケイ素(SiO2)層の1、3、5および8層と、高屈折率層32として酸化チタン(TiO2)層の2、4および6層とを交互に積層して反射防止層3を製造した。さらに、7層目に導電層33を実施例1と同じ条件で成膜した。また、反射防止層3の上に防汚層4を形成した。
プラスチックレンズをレンズ基材1として用いたサンプルS3と、白板ガラスをレンズ基材1として用いたサンプルS4とを、それぞれ実施例1および実施例2と同様に製造した。ただし、導電層33の成膜条件を以下のように変更した。
(導電層33の成膜条件)
下側の層(第1の層):TiO2、 蒸着源:金属Ge
成膜レート:0.1nm/sec、 蒸着時間:10sec
イオンアシスト蒸着:有り、 イオンのエネルギー:500eV
(ガス種:アルゴン、ビーム電流:150mA、バイアス電流:250mA)
プラスチックレンズをレンズ基材1として用いたサンプルS5と、白板ガラスをレンズ基材1として用いたサンプルS6とを、それぞれ実施例1および実施例2と同様に製造した。ただし、導電層33の成膜条件を以下のように変更した。
(導電層33の成膜条件)
下側の層(第1の層):TiO2、 蒸着源:金属Ge
成膜レート:0.1nm/sec、 蒸着時間:10sec
イオンアシスト蒸着:有り、 イオンのエネルギー:800eV
(ガス種:アルゴン、ビーム電流:150mA、バイアス電流:250mA)
上記の実施例により得られたレンズサンプルと比較するために、この比較例1では、プラスチックレンズをレンズ基材1として用いたサンプルR1を実施例1と同様に製造した。ただし、導電層は酸化インジウムスズ(ITO)とした。成膜条件は以下の通りである。また、1層目から6層目および8層目の各膜厚(nm)は、28.4、6.7、204.3、23.2、35.7、26.7、99.5とした。
(導電層33の成膜条件)
下側の層(第1の層):TiO2、 蒸着源:ITO
成膜レート:0.1nm/sec、 膜厚:2.5nm
イオンアシスト蒸着:有り、 イオンのエネルギー:500eV
(ガス種:酸素、ビーム電流:250mA、バイアス電流:350mA)
プラスチックレンズをレンズ基材1として用いたサンプルR2と、白板ガラスをレンズ基材1として用いたサンプルR3とを、それぞれ実施例1および実施例2と同様に製造した。ただし、導電層33は形成しなかった。
上記により製造されたサンプルS1〜S6およびR1〜R3のシート抵抗および透明性について評価した。
図5(A)および(B)に、各サンプルのシート抵抗を測定する様子を示している。この例では、測定対象、たとえば、レンズサンプル10の表面10Aにリングプローブ61を接触し、レンズサンプル10の表面10Aのシート抵抗を測定した。測定装置60は、三菱化学(株)製高抵抗抵抗率計ハイレスタUP MCP−HT450型を使用した。使用したリングプローブ61は、URSタイプであり、2つの電極を有し、外側のリング電極61aは外径18mm、内径10mmであり、内側の円形電極61bは直径7mmである。それらの電極間に1000V〜10Vの電圧を印加し、各サンプルのシート抵抗を計測した。図4に、各サンプルの製造から24時間経過後のシート抵抗の測定値を示している。
各サンプルを目視により透明性を評価した。図4に各サンプルの評価を示している。
まず、ゲルマニウムをイオンアシストなしで蒸着したサンプルS1およびS2については、透明ではあるが、薄茶色の若干の着色が認められた。それ以外のサンプルにおいては、ほとんど透明性の低下は見られなかった。したがって、ゲルマニウムを蒸着することにより得られた導電層33は、光の透過性が高く、導電層33は透光性(透明)があると言える。また、サンプルS1およびS2については、薄茶色の若干の着色が認められたこと、および、イオンアシストなしでゲルマニウムを蒸着したことより、第1の層(下側の層)であるTiO2層32の表面に、ゲルマニウムを主成分とする層が導電層33として形成されている可能性が高いと判断される。
4.1 実施例7(サンプルS7)
上記の実施例1と同様にプラスチックレンズをレンズ基材1として、ハードコート層2を成膜した。さらに、低屈折率層31および高屈折率層32を成膜した。
(導電層33の成膜条件)
下側の層(第1の層):ZrO2、ただし、TiOxの層を下地層として、下側の層(第1の層、4層目)の上に形成した後に、ゲルマニウムを蒸着した。
(下地層:蒸着源TiOx、真空蒸着(イオンアシストなし)、膜厚:2nm)
蒸着源:金属Ge
成膜レート:0.125nm/sec、 蒸着時間:12sec
イオンアシスト蒸着:有り、 イオンのエネルギー:1000eV
(ガス種:アルゴン、ビーム電流:150mA)
さらに、実施例1と同様に反射防止層3の上に防汚層4を成膜した。
実施例8として、実施例2と同様に、レンズ基材1として透明な白板ガラス(B270)を採用した。この実施例8では、レンズ基材1の上に、ハードコート層2を成膜せず(レンズ基材1の上に直に)、実施例7と同様の成膜条件で低屈折率層31として二酸化ケイ素(SiO2)層の1、3、6および8層目と、高屈折率層32として酸化ジルコニウム(ZrO2)層の2、4および7層目とを交互に積層して反射防止層3を製造した。さらに、5層目に導電層33を実施例7と同じ条件で成膜した。また、反射防止層3の上に防汚層4を形成した。
プラスチックレンズをレンズ基材1として用いたサンプルS9と、白板ガラスをレンズ基材1として用いたサンプルS10とを、それぞれ実施例7および実施例8と同様に製造した。ただし、導電層33の成膜条件を以下のように変更した。
(導電層33の成膜条件)
下側の層(第1の層):ZrO2、ただし、TiOxの層を下地層として、下側の層(第1の層、4層目)の上に形成した後に、ゲルマニウムを蒸着した。
(下地層:蒸着源TiOx、真空蒸着(イオンアシストなし)、膜厚:1nm)
蒸着源:金属Ge
成膜レート:0.0625nm/sec、 蒸着時間:8sec
イオンアシスト蒸着:有り、 イオンのエネルギー:600eV
(ガス種:アルゴン、ビーム電流:150mA)
プラスチックレンズをレンズ基材1として用いたサンプルS11と、白板ガラスをレンズ基材1として用いたサンプルS12とを、それぞれ実施例7および実施例8と同様に製造した。ただし、導電層33の成膜条件を以下のように変更した。
(導電層33の成膜条件)
下側の層(第1の層):ZrO2、ただし、TiOxの層を下地層として、下側の層(第1の層、4層目)の上に形成した後に、ゲルマニウムを蒸着した。
(下地層:蒸着源TiOx、真空蒸着(イオンアシストなし)、膜厚:1nm)
蒸着源:金属Ge
成膜レート:0.025nm/sec、 蒸着時間:8sec
イオンアシスト蒸着:有り、 イオンのエネルギー:600eV
(ガス種:アルゴン、ビーム電流:150mA)
プラスチックレンズをレンズ基材1として用いたサンプルS13と、白板ガラスをレンズ基材1として用いたサンプルS14とを、それぞれ実施例7および実施例8と同様に製造した。ただし、導電層33の成膜条件を以下のように変更した。
(導電層33の成膜条件)
下側の層(第1の層):ZrO2、 蒸着源:金属Ge
成膜レート:0.025nm/sec、 蒸着時間:8sec
イオンアシスト蒸着:なし
プラスチックレンズをレンズ基材1として用いたサンプルS15と、白板ガラスをレンズ基材1として用いたサンプルS16とを、それぞれ実施例7および実施例8と同様に製造した。ただし、導電層33の成膜条件を以下のように変更した。
(導電層33の成膜条件)
下側の層(第1の層):ZrO2、 蒸着源:金属Ge
成膜レート:0.125nm/sec、 蒸着時間:8sec
イオンアシスト蒸着:有り、 イオンのエネルギー:800eV
(ガス種:アルゴン、ビーム電流:150mA)
上記の実施例により得られたサンプルと比較するために、この比較例4では、ガラス基板をレンズ基材1として用いたサンプルR4を実施例7と同様に製造した。ただし、導電層33は形成しなかった。すなわち、反射防止層3は5層目の導電層33を含まない全体で7層構造であり、その他は図7に示した通りである。したがって、1層目から7層目の各膜厚(nm)は小数点以下を四捨五入すると、28、8、208、35、21、57、95である。
上記により製造されたサンプルS7〜S16およびR4のシート抵抗および吸収損失について評価した。シート抵抗は、上記3.1と同様に測定した。
吸収率(吸収損失)=100%−透過率−反射率 ・・・・(A)
Claims (13)
- 光学基材の上に直にまたは他の層を介して形成された反射防止層を有する光学物品の製造方法であって、
前記反射防止層に含まれる第1の層を形成することと、
前記第1の層の表面に、ゲルマニウムを主成分とする金属、および/または、ゲルマニウムと遷移金属との化合物を含む透光性の導電層を形成することとを有する、光学物品の製造方法。 - 請求項1において、前記導電層を形成することは、ゲルマニウム、前記化合物を形成する遷移金属および前記化合物の少なくともいずれかを前記第1の層の表面に蒸着させることを含む、光学物品の製造方法。
- 請求項1または2において、前記第1の層は、ゲルマニウムと前記化合物を形成可能な遷移金属を含む層であり、
前記導電層を形成することは、前記第1の層の表面に、ゲルマニウムを打ち込むことを含む、光学物品の製造方法。 - 請求項1ないし3のいずれかにおいて、前記反射防止層は前記第1の層を含む多層膜であり、
さらに、前記導電層に重ねて前記多層膜の他の層を形成することを含む、光学物品の製造方法。 - 請求項1ないし4のいずれかにおいて、前記導電層が表面に形成された第1の層の上に、直にまたは他の層を介して防汚層を形成することをさらに有する、光学物品の製造方法。
- 光学基材と、
前記光学基材の上に直にまたは他の層を介して形成された反射防止層と、
前記反射防止層に含まれる第1の層の表面に形成された透光性の導電層であって、ゲルマニウムを主成分とする金属、および/または、ゲルマニウムと遷移金属との化合物を含む導電層とを有する、光学物品。 - 請求項6において、前記反射防止層は多層膜であり、前記第1の層は、前記多層膜を構成する1つの層である、光学物品。
- 請求項6または7において、前記第1の層は、ゲルマニウムと化合物を形成可能な遷移金属を含む層である、光学物品。
- 請求項6ないし8のいずれかにおいて、前記導電層が表面に形成された第1の層の上に、直にまたは他の層を介して形成された防汚層をさらに有する、光学物品。
- 請求項6ないし9のいずれかにおいて、前記光学基材は、プラスチックレンズ基材である、光学物品。
- 請求項10において、当該光学物品は眼鏡レンズであり、
前記眼鏡レンズと、
前記眼鏡レンズが装着されたフレームとを有する、眼鏡。 - 請求項6ないし10のいずれかに記載の光学物品と、
前記光学物品を通して画像を投影および/または取得する装置とを有する、システム。 - 請求項6ないし10のいずれかに記載の光学物品と、
前記光学物品を通してアクセスする媒体とを有する、システム。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009199467A JP5698902B2 (ja) | 2009-03-04 | 2009-08-31 | 光学物品およびその製造方法 |
US12/710,701 US8128225B2 (en) | 2009-03-04 | 2010-02-23 | Optical article and process for producing the same |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009050325 | 2009-03-04 | ||
JP2009050325 | 2009-03-04 | ||
JP2009199467A JP5698902B2 (ja) | 2009-03-04 | 2009-08-31 | 光学物品およびその製造方法 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010231174A true JP2010231174A (ja) | 2010-10-14 |
JP2010231174A5 JP2010231174A5 (ja) | 2012-09-13 |
JP5698902B2 JP5698902B2 (ja) | 2015-04-08 |
Family
ID=42677971
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009199467A Expired - Fee Related JP5698902B2 (ja) | 2009-03-04 | 2009-08-31 | 光学物品およびその製造方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US8128225B2 (ja) |
JP (1) | JP5698902B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8789944B2 (en) | 2010-08-02 | 2014-07-29 | Hoya Lens Manufacturing Philippines Inc. | Optical article and optical article production method |
WO2022085459A1 (ja) * | 2020-10-23 | 2022-04-28 | 東海光学株式会社 | プラスチック光学製品及びプラスチック眼鏡レンズ |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010231172A (ja) * | 2009-03-04 | 2010-10-14 | Seiko Epson Corp | 光学物品およびその製造方法 |
JP5956843B2 (ja) * | 2012-06-22 | 2016-07-27 | Hoya株式会社 | 眼鏡レンズおよびその製造方法 |
US9389433B2 (en) * | 2013-03-15 | 2016-07-12 | Johnson Johnson Vision Care, Inc. | Methods and apparatus to form ophthalmic devices incorporating photonic elements |
EP3825288B1 (en) | 2014-10-31 | 2024-02-28 | Pilkington Group Limited | Anti-reflective coated glass article |
JP6881172B2 (ja) * | 2017-09-13 | 2021-06-02 | Agc株式会社 | 反射防止膜付透明基体、およびそれを用いた表示装置 |
CN107966751B (zh) * | 2017-12-27 | 2024-06-18 | 宁波舜宇红外技术有限公司 | 一种锗系镜片及其制备方法 |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01273006A (ja) * | 1988-04-25 | 1989-10-31 | Gunze Ltd | 可視光選択透過膜 |
JPH04504027A (ja) * | 1988-10-14 | 1992-07-16 | ノースロップ コーポレーション | 光透過型電気伝導性半導体ウィンドー |
JPH10293207A (ja) * | 1997-02-24 | 1998-11-04 | Toray Ind Inc | カラーフィルターおよびカラーフィルターの製造方法 |
JPH1186758A (ja) * | 1997-07-11 | 1999-03-30 | Fuji Photo Optical Co Ltd | 導電性反射防止膜およびその製造方法 |
JP2002323606A (ja) * | 2001-02-07 | 2002-11-08 | Samsung Sdi Co Ltd | 光学的電気的特性を有する機能性薄膜 |
JP2004341052A (ja) * | 2003-05-13 | 2004-12-02 | Ito Kogaku Kogyo Kk | 光学要素 |
JP2006337672A (ja) * | 2005-06-01 | 2006-12-14 | Bridgestone Corp | 反射防止フィルム |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06313802A (ja) | 1993-04-28 | 1994-11-08 | Topcon Corp | 赤外域多層膜 |
US5619596A (en) * | 1993-10-06 | 1997-04-08 | Seiko Instruments Inc. | Method and apparatus for optical pattern recognition |
JP4046921B2 (ja) | 2000-02-24 | 2008-02-13 | 触媒化成工業株式会社 | シリカ系微粒子、該微粒子分散液の製造方法、および被膜付基材 |
KR101005989B1 (ko) * | 2002-06-11 | 2011-01-05 | 코니카 미놀타 홀딩스 가부시키가이샤 | 표면 처리 방법 및 광학 부품 |
JP2005301208A (ja) | 2004-03-17 | 2005-10-27 | Seiko Epson Corp | 防汚性光学物品の製造方法 |
JP2006126782A (ja) | 2004-10-01 | 2006-05-18 | Seiko Epson Corp | 光学物品の防汚層処理方法 |
JP2006308844A (ja) * | 2005-04-28 | 2006-11-09 | Seiko Epson Corp | プラスチックレンズ及びプラスチックレンズの製造方法 |
JP4958536B2 (ja) * | 2006-01-12 | 2012-06-20 | 富士フイルム株式会社 | 反射防止膜 |
JP4793011B2 (ja) | 2006-02-13 | 2011-10-12 | 三菱電機株式会社 | 反射防止膜形成方法 |
-
2009
- 2009-08-31 JP JP2009199467A patent/JP5698902B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2010
- 2010-02-23 US US12/710,701 patent/US8128225B2/en not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01273006A (ja) * | 1988-04-25 | 1989-10-31 | Gunze Ltd | 可視光選択透過膜 |
JPH04504027A (ja) * | 1988-10-14 | 1992-07-16 | ノースロップ コーポレーション | 光透過型電気伝導性半導体ウィンドー |
JPH10293207A (ja) * | 1997-02-24 | 1998-11-04 | Toray Ind Inc | カラーフィルターおよびカラーフィルターの製造方法 |
JPH1186758A (ja) * | 1997-07-11 | 1999-03-30 | Fuji Photo Optical Co Ltd | 導電性反射防止膜およびその製造方法 |
JP2002323606A (ja) * | 2001-02-07 | 2002-11-08 | Samsung Sdi Co Ltd | 光学的電気的特性を有する機能性薄膜 |
JP2004341052A (ja) * | 2003-05-13 | 2004-12-02 | Ito Kogaku Kogyo Kk | 光学要素 |
JP2006337672A (ja) * | 2005-06-01 | 2006-12-14 | Bridgestone Corp | 反射防止フィルム |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8789944B2 (en) | 2010-08-02 | 2014-07-29 | Hoya Lens Manufacturing Philippines Inc. | Optical article and optical article production method |
WO2022085459A1 (ja) * | 2020-10-23 | 2022-04-28 | 東海光学株式会社 | プラスチック光学製品及びプラスチック眼鏡レンズ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US8128225B2 (en) | 2012-03-06 |
US20100225882A1 (en) | 2010-09-09 |
JP5698902B2 (ja) | 2015-04-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8789944B2 (en) | Optical article and optical article production method | |
JP5622468B2 (ja) | レンズの製造方法及びレンズ | |
JP5588135B2 (ja) | 光学物品の製造方法 | |
JP5489604B2 (ja) | 光学物品の製造方法 | |
JP5698902B2 (ja) | 光学物品およびその製造方法 | |
EP2199835B1 (en) | Optical component and manufacturing method of the optical component | |
JP4462273B2 (ja) | 光学物品およびその製造方法 | |
US20120154916A1 (en) | Optical Article and Method for Producing Optical Article | |
JP2010102157A (ja) | 光学物品およびその製造方法 | |
JP2011013654A (ja) | 多層反射防止層およびその製造方法、プラスチックレンズ | |
JP5867794B2 (ja) | 眼鏡レンズの製造方法および光学物品の製造方法 | |
JP6313941B2 (ja) | 眼鏡レンズ | |
JP2010140008A (ja) | 光学物品およびその製造方法 | |
JP5489603B2 (ja) | 光学物品およびその製造方法 | |
JP5779317B2 (ja) | 光学物品の製造方法 | |
JP5922324B2 (ja) | 光学物品およびその製造方法 | |
JP2010072636A (ja) | 光学物品およびその製造方法 | |
JP2010072635A (ja) | 光学物品およびその製造方法 | |
JP2011017949A (ja) | 光学物品の製造方法およびその方法により製造された光学物品 | |
JP2004300580A (ja) | 蒸着組成物の製造方法、蒸着組成物及び反射防止膜を有する光学部品の製造方法 | |
JP2016075964A (ja) | 光学物品およびその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120727 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120727 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20130418 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130930 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20131029 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140122 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140422 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20140722 |
|
A602 | Written permission of extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20140725 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20140822 |
|
A602 | Written permission of extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20140827 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140922 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150120 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150216 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5698902 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |