JP2010230097A - 車両用無段変速装置 - Google Patents

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【課題】アイドルストップ制御を採用した車両で、変速機用電動オイルポンプを備えない場合において、アイドルストップ解除後の低油圧時でも確実に前進用過渡油圧回路を形成できる車両用無段変速装置を提供する。
【解決手段】切替え弁64は、アイドルストップ制御解除後において、ソレノイド弁DS1,DS2に一定圧として供給される元圧Psmの油圧に関わらず、前記ソレノイド弁から供給される信号圧Pds1,Pds2によりスプール64hを過渡位置Dに保持するスプリング64gと、前記スプリング64gの付勢力と対向する前記元圧Psmが供給されるカウンタポート64iとを有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両用無段変速装置に関し、詳細にはアイドルストップ解除後の発進におけるクラッチの係合をスムーズに行えるようにした車両用無段変速装置に関する。
ガレージシフト時の前進用クラッチの過渡圧と保持圧を切り換えるガレージシフトバルブがバルブ作動不良により過渡圧経路に切換え不能となる場合のベルトすべり防止制御方法が提案されている(特許文献1参照)。
特開2004−84831
最近では、車両の走行停止時にエンジンを停止させるアイドルストップ制御を行うことが推奨されている。前記特許文献に記載の従来装置の場合、アイドルストップ時の油圧確保用として電動オイルポンプを備えているため、アイドルストップの解除直後から必要な油圧が得られ、アイドルストップ解除後の発進をスムーズに行うことができる。
しかしながら、前記電動オイルポンプは、高価であるため、電動オイルポンプを備えない場合がある。このような車両の場合、アイドルストップの解除直後においては、油圧が低く、発進時に確実にクラッチの過渡圧経路を形成できない場合がある。
本発明は、アイドルストップ制御を採用した車両で、変速機用電動オイルポンプを備えない場合において、アイドルストップ解除後の低油圧時でも確実に発進用過渡油圧回路を形成できる車両用無段変速装置を提供することを課題としている。
請求項1の発明は、エンジン動力を駆動輪側に伝達するベルト式無段変速機と、油圧により前記エンジン回転を前進方向あるいは後進方向に切り替えて前記無段変速機に伝達する前後進切替え機構と、前記前後進切替え機構への油圧をエンジン回転により発生させる機械式オイルポンプと、スプールをソレノイド弁から供給される信号圧により過渡位置又は保持位置に切り替えることにより、過渡油圧又は保持油圧を前記前後進切替え機構に供給する切替え弁とを備え、走行停止時にエンジンを停止させるアイドルストップ制御を行うようにした車両用無段変速装置において、前記切替え弁は、前記ソレノイド弁に一定圧として供給される元圧の油圧に関わらず前記ソレノイド弁から供給される信号圧により前記スプールを前記過渡位置に保持するスプリングと、前記元圧が前記スプリングの付勢力と対抗して供給されるカウンタポートとを有することを特徴としている。
請求項2の発明は、請求項1に記載の車両用無段変速装置において、前記一定圧と同油圧に予め保持された油圧を供給する第1経路が接続された第1ポートと、前記第1経路よりも上流の第2経路が接続された第2ポートとを備え、通常時には前記第1経路の油圧を前記カウンタポートに供給するとともに、前記第1経路の油圧がフェイルした場合には、前記第2経路の油圧を前記カウンタポートに供給するフェイルセーフ弁を備えたことを特徴としている。
請求項1の発明によれば、アイドルストップ制御解除後のエンジン始動時において、信号圧が低い時にはその元圧も低いので、切替え弁は過渡位置に保持され、また元圧が正規圧に達した場合には同時に信号圧も正規圧になるのでこの時点でも切替え弁は過渡位置に保持される。従って例えば前記元圧のみが早く正規圧に達して切替え弁が保持位置に切り換えられることを防止でき、保持位置に切り替わることなく、ベルト伝達トルク容量を上回らない様に前後進切換えのクラッチあるいはブレーキのトルク容量を制御してベルト滑りを防止できる。
また、元圧が正規圧であっても切換え弁をソレノイドにより制御できる為、通常のガレージ制御時の前後進切換えのクラッチあるいはブレーキのトルク容量を制御して締結ショックを防止できる。
請求項2の発明によれば、通常時には第1経路の油圧をカウンタポートに供給し、前記第1経路の油圧がフェイルした場合には、前記第2経路の油圧を前記カウンタポートに供給するフェイルセーフ弁を備えたので、バルブロックなどで前記一定圧を供給できなくなった場合でも、前記切替え弁を保持位置に保持できる。その結果、第1経路の油圧がフェイルした場合でも、前後進切替え機構に保持油圧を供給でき、走行不能になるのを回避できる。
本発明の一実施形態に係る車両用無段変速装置の模式構成図である。 前記無段変速装置に使用される油圧制御装置の模式構成図である。 前記油圧制御装置の、ガレージシフトバルブ(切換え弁)の模式構成図である。 従来のガレージシフトバルブの模式構成図である。
以下、本発明の実施形態を添付図面に沿って説明する。
図1ないし図3は本発明の一実施形態に係る自動車用無段変速装置を説明するための図である。
図1において、50はFF横置き式の自動車用無段変速装置である。この無段変速装置50は、エンジン出力軸1によりトルクコンバータ2を介して駆動される入力軸3と、該入力軸3の回転を正逆切り替えて駆動軸10に伝達する前後進切替装置4と、駆動プーリ11と従動プーリ21とにVベルト15が巻き掛けられたベルト式無段変速機8と、従動軸20の動力を出力軸23aに伝達するデファレンシャル装置23等で構成されている。なお、前記Vベルト15は、一対の無端状張力帯と、これら張力帯に支持された多数のブロックとで構成された公知の金属ベルトである。
前記トルクコンバータ2と前後進切替え装置4との間には機械式のオイルポンプ6が配置されている。このオイルポンプ6はトルクコンバータ2のポンプインペラ2aにより駆動される。トルクコンバータ2のタービンランナ2bは入力軸3に連結され、ステータ2cはワンウエイクラッチ2dを介してケースにより支持されている。入力軸3とポンプインペラ2aとの間にロックアップクラッチ2fが設けられている。
前記前後進切替え装置4は、遊星歯車機構7と逆転ブレーキB1と直結クラッチC1とで構成されている。遊星歯車機構7のサンギヤ7aは入力軸3に連結され、リングギヤ7bは駆動軸10に連結されている。この遊星歯車機構7はシングルピニオン方式であり、逆転ブレーキB1はピニオンギヤ7dを支えるキャリア7cと変速機ケース5との間に設けられ、直結クラッチC1はキャリア7cとサンギヤ7aまたは入力軸3との間に設けられている。
前記直結クラッチC1を解放、逆転ブレーキB1を締結とすると、入力軸3の回転が逆転され、かつ減速されて駆動軸10へ伝えられ、前進走行状態となる。一方、逆転ブレーキB1を解放、直結クラッチC1を締結とすると、遊星歯車機構7のキャリア7cとサンギヤ7aとが一体に回転するので、入力軸3と駆動軸10とが直結され、後進走行状態となる。
従って、前記逆転ブレーキB1および直結クラッチC1は走行レンジ(Dレンジ、Rレンジなど)においてのみ締結され、非走行レンジ(Nレンジ、Pレンジ)では解放される。
前記ベルト式無段変速機8の駆動プーリ11は、駆動軸10上に一体に形成された固定シーブ11aと、駆動軸10上に軸方向移動自在に、かつ一体回転可能に支持された可動シーブ11bと、可動シーブ11bの背後に設けられた駆動側油室12とを備えている。駆動側油室12への油量を制御することにより、変速制御が実施される。
前記従動プーリ21は、従動軸20上に一体に形成された固定シーブ21aと、従動軸20上に軸方向移動自在に、かつ一体回転可能に支持された可動シーブ21bと、可動シーブ21bの背後に設けられたベルト挟圧手段である従動側油室22とを備えている。従動側油室22の油圧を制御することにより、トルク伝達に必要なベルト挟圧力が与えられる。なお、従動側油室22には初期挟圧力を与えるスプリングを配置してもよい。
前記従動軸20の一端部はエンジン側に向かって延び、この一端部に出力ギヤ24が固定されている。出力ギヤ24はデファレンシャル装置23のリングギヤ25に噛み合っており、デファレンシャル装置23から左右に延びる出力軸23aに動力が伝達され、車輪が駆動される。
図2は、前記無段変速装置50に使用される油圧制御装置60の、前記前後進切替え機構4を構成する逆転ブレーキB1及び直結クラッチC1の制御回路部分及び変速制御回路部分のみを示している。
図2において、61はレギュレータ弁、62はクラッチモジュレータ弁、63はソレノイドモジュレータ弁、64はガレージシフト弁、65はマニュアル弁、66はダウンシフト用レシオ制御弁、67はアップシフト用レシオ制御弁、68はレシオチェック弁、69はライン圧モジュレータ弁である。またSLSは前後進切替え機構4の前記直結クラッチC1,前記逆転ブレーキB1の過渡油圧Pslsを調圧制御するソレノイド弁、DS1はアップシフト用信号圧Pds1を調圧制御するアップシフト用ソレノイド弁、DS2はダウンシフト用信号圧Pds2を調圧制御するダウンシフト用ソレノイド弁である。
前記レギュレータ弁61は、オイルポンプ6の吐出圧を、信号ポート61aに入力される信号油圧に応じたライン圧PLに調圧する弁である。
前記クラッチモジュレータ弁62は、直結クラッチC1および逆転ブレーキB1に供給されるクラッチ圧を調圧する弁である。入力ポート62aにはライン圧PL が入力され、出力ポート62bからクラッチモジュレータ圧Pcmが出力される。また、第1信号ポート62cには出力圧がスプールを付勢するスプリング荷重と対向するようにフィードバックされている。そのため、前進時のクラッチ圧は、ライン圧PL が所定値以下の場合にはライン圧と同じ圧とされ、ライン圧PL が所定値を越えると、一定圧に制限される。
前記マニュアル弁65はシフトレバーと機械的に連結された手動操作弁であり、P、R、N、D、S、Bの各レンジに切り換えられ、前記ガレージシフト弁64から供給される油圧を直結クラッチC1,又は逆転ブレーキB1に選択的に導くものである。入力ポート65aにはガレージシフト弁64からの油圧が供給され、出力ポート65bは直結クラッチC1に接続され、出力ポート65c,65dは共に逆転ブレーキB1に接続されている。マニュアル弁65は、Rレンジでは直結クラッチC1に油圧を供給するとともに逆転ブレーキB1の油圧をドレーンし、D、S、Bレンジでは逆転ブレーキB1に油圧を供給するとともに直結クラッチC1の油圧をドレーンし、非走行レンジであるP、Nレンジでは直結クラッチC1および逆転ブレーキB1の油圧を共にドレーンする。
前記ソレノイドモジュレータ弁63はクラッチモジュレータ弁62の出力圧を調圧して一定のソレノイドモジュレータ圧Psmを発生する弁である。このソレノイドモジュレータ圧Psmは、ダウンシフト用およびアップシフト用ソレノイド弁DS2,DS1に供給されている。
さらに本実施形態では、後述するように、ソレノイドモジュレータ圧Psmは、前記ガレージシフト弁64にも供給される。
前記アップシフト用レシオ制御弁67は、前記駆動プーリ11の駆動側油室12に給排される作動油量を調整する。また前記ダウンシフト用レシオ制御弁66は前記従動プーリ21の従動側油室22に給排される作動油の流量を制御する。さらにまた前記レシオチェック弁68は駆動側油圧と従動側油圧との比率を予め設定された関係とする。
前記ガレージシフト弁64は、シフトレバーをNからDまたはNからRへ切り替えた時(ガレージシフト時)に、逆転ブレーキB1または直結クラッチC1への供給圧を過渡制御できる様に油路を切替えるための切替え弁である。
ここで、図4は従来のガレージシフト弁75を示す。この従来のガレージシフト弁75では、バルブボディ75f内の一端に配置されたスプリング75gによりスプール75hをポート75a,75b側に付勢している。
この従来のガレージシフト弁75においては、シフトレバーのNからDまたはNからRへの切り替えに伴い、スプール75hを付勢するスプリング荷重と対向するように、信号ポート75a,75bにそれぞれダウンシフト用ソレノイド弁DS2およびアップシフト用ソレノイド弁DS1のON信号圧Pds2,Pds1が同時に入力される。そのため、ガレージシフト弁75は、図4の中心線より左側に示された過渡位置に切り替わり、ソレノイド弁SLSによって制御された過渡油圧Pslsがポート75c,75dを介してマニュアル弁へ送られ、さらに直結クラッチC1または逆転ブレーキB1へ供給される。その結果、締結ショックが回避される。やがて、必要油圧まで立ち上がると、ソレノイド弁DS1あるいはDS2の信号圧がドレーンされるため、ガレージシフト弁75は図4の中心線より右側に示された保持位置に切り替わり、クラッチモジュレータ弁から所定のクラッチモジュレータ圧(保持圧)Pcmがポート75e,75dを介して直結クラッチC1または逆転ブレーキB1に供給される。そのため、ソレノイド弁SLSの作動に関係なく直結クラッチC1、逆転ブレーキB1は締結状態を保持することができる。
ところが、本実施形態では、電動式オイルポンプを備えておらず、機械式オイルポンプ6からの油圧により前記ソレノイド弁DS1,DS2の信号圧をガレージシフト弁75に供給するようにしている。そのため、アイドルストップを解除したスタータ作動直後においては、オイルポンプ6の吐出量が少なく油圧が低くいため、前記ソレノイド弁DS1,DS2の信号圧Pds1,Pds2も低い。その結果ガレージシフト弁75を図4の左側の過渡位置に切り替えることができず、一定圧であるクラッチモジュレータ圧Pcmが前記逆転ブレーキB1または直結クラッチC1に供給され、これらのブレーキあるいはクラッチのトルク伝達容量がベルト伝達トルク容量を上回ってしまいベルト滑りが発生する。
そこで本実施形態では、ガレージシフト弁64を図3に示す構造とした。バルブボディ64f内にスプール64hを軸方向移動可能に挿入配置するとともに、該スプール64hを前記DS1,DS2の信号圧の作用方向と同じ方向に付勢するスプリング64gを配設した。これにより前記スプール64haを図3の中心線より左側の過渡位置Dに切替え可能とした。
一方、前記バルブボディ64fの前記スプリング64gと反対側の端部に、前記スプリング64gの付勢力と対向する方向に油圧を導入するカウンタポート64iを設けた。
そして前記アイドルストップ解除後のエンジン始動時には、ソレノイドモジュレータ圧Psmが前記カウンタポート64iに低圧状態のままで供給される一方、前記前記ソレノイド弁DS1,DS2からの信号圧Pds1,Pds2も低圧状態でポート64b,64aに供給される。この状態では、前記スプリング64gの付勢力により前記ガレージシフト弁64は、図3の中心線より左側の過渡位置Dに保持される。その後ソレノイドモジュレータ圧Psmが正規圧まで上昇した場合には同時に信号圧も正規圧状態となるため、前記ガレージシフト弁64は、この正規圧状態でも過渡位置に保持される。そしてソレノイド弁SLSによって制御された過渡油圧Psls(制御圧)が、ポート64cから64dを介してマニュアルバルブ65に供給され、シフトレバーの回動位置に応じて直結クラッチC1または逆転ブレーキB1に供給される。
そして前記過渡油圧Pslsが必要油圧まで立ち上がると、ソレノイド弁DS1又はDS2により、信号圧Pds1,Pds2の少なくとも一方をドレーンさせるので、スプール64hの位置は、図3の中心線より右側の保持位置Eに切り替えられる。これにより、クラッチモジュレータ圧Pcm(保持圧)が、マニュアルバルブ65を介して直結クラッチC1又は逆転ブレーキB1に供給される。
このように本実施形態では、ガレージシフト弁64は、ソレノイドモジュレータ圧Psmが低圧状態のままで供給される場合には、ソレノイド弁DS1,DS2からの信号圧Pds1,Pds2も低圧状態で供給されるので、過渡位置に保持され、さらにソレノイドモジュレータ圧Psmが正規圧まで上昇した場合には同時に信号圧Pds1,Pds2も正規圧状態となるため、この正規圧状態でも過渡位置に保持される。従って、前記過渡油圧Pslsによってベルト伝達トルク容量を上回らない様に前後進切換えの逆転ブレーキB1あるいは直結クラッチC1のトルク容量を制御してベルト滑りを防止できる。
ここで本実施形態では、ソレノイドモジュレータ圧Psmをカウンタポート64iに供給して、ガレージシフト弁64を保持位置Eに切り替えるように構成している。従って、仮にソレノイドモジュレータ圧がバルブロック等によって供給されなくなると、ガレージシフト弁64を保持位置Eに切り替えることができなくなり、急坂などの走行が不能となる場合が生じるおそれがある。
そこで本実施形態では、図3の左下部に示すように、前記ソレノイドモジュレータ圧の供給経路にフェイルセーフ弁76を介在させている。このフェイルセーフ弁76では、バルブボディ76a内にスプール76bが軸方向に摺動可能に配置され、該スプール76bはスプリング76cにより図3右方に付勢されている。
そして前記バルブボディ76aの第1ポート76dには前記ソレノイドモジュレータ圧を供給する第1経路76eが接続され、第2ポート76fには、前記ソレノイドモジュレータ圧より上流側の、例えばライン圧PLを供給する第2経路76gが接続されている。また出力ポート76hは前記ガレージシフト弁64のカウンタポート64iに接続されている。なお、前記第1経路76eは第3ポート76iにも接続されている。
通常時には、前記スプール76bは、図3のバルブ中心線より上側に示す位置にあり、前記第1経路76eのソレノイドモジュレータ圧が第1ポート76dから出力ポート76hを介してガレージシフト弁64のカウンタポート64iに供給される。一方、前記第1経路76eの油圧がフェイルした場合には、前記スプール76bは図3のバルブ中心線より下側に示す状態になり、前記第2経路76gのライン圧PLが第2ポート76fから出力ポート76hを介して前記ガレージシフト弁64に供給される。
このように、本実施形態では、バルブロック等によってソレノイドモジュレータ圧が供給されなくなった場合でも、ソレノイドモジュレータ圧より上流側の、例えばライン圧PLが供給されるので、前記直結クラッチC1又は逆転ブレーキB1を確実に作動させることができ、バルブロック等による走行不能の確率を低下できる。
なお、前記アイドルストップ制御の許可条件が満たされない場合は、アイドルストップは行われず、従って車両停止時も、エンジンは回転しており、油圧の立ち上がりの問題はない。そしてこの場合、前記ソレノイドモジュレータ圧Psm及び信号圧Pds1,Pds2は正規圧に保持され走行レンジ(Dレンジ,Rレンジなど)から非走行レンジ(Nレンジ,Pレンジ)に切換えない限り前記ガレージシフト弁64は保持位置に保持されている。また、アイドルストップ制御が実施されない場合でかつ非走行レンジに切換えた後に走行レンジに戻したときは、通常のガレージ制御が実施される。
4 前後進切替え機構
6 機械式オイルポンプ
8 ベルト式無段変速機
50 無段変速装置。
64 ガレージシフト弁(切替え弁)
64g スプリング
64h スプール
64i カウンタポート
76 フェイルセーフ弁
76d 第1ポート
76e 第1経路
76f 第2ポート
76g 第2経路
76h 第3ポート
D 過渡位置
E 保持位置
DS1,DS2 ソレノイド弁
Pcm クラッチモジュレータ圧(保持油圧)
Pds1,Pds2 信号圧
Psls SLS油圧(過渡油圧)
Psm ソレノイドモジュレータ圧(元圧)

Claims (2)

  1. エンジン動力を駆動輪側に伝達するベルト式無段変速機と、
    油圧により前記エンジン回転を前進方向あるいは後進方向に切り替えて前記無段変速機に伝達する前後進切替え機構と、
    前記前後進切替え機構への油圧をエンジン回転により発生させる機械式オイルポンプと、
    スプールを、ソレノイド弁から供給される信号圧により過渡位置又は保持位置に切り替えることにより、過渡油圧又はこれより高圧の保持油圧を前記前後進切替え機構に供給する切替え弁とを備え、
    走行停止時にエンジンを停止させるアイドルストップ制御を行う車両用無段変速装置において、
    前記切替え弁は、前記ソレノイド弁に一定圧として供給される元圧の油圧に関わらず、前記ソレノイド弁から供給される信号圧により前記スプールを前記過渡位置に保持するスプリングと、
    前記元圧が前記スプリングの付勢力と対抗して供給されるカウンタポートとを有する
    ことを特徴とする車両用無段変速装置。
  2. 請求項1に記載の車両用無段変速装置において、
    前記一定圧と同油圧に予め保持された油圧を供給する第1経路が接続された第1ポートと、前記第1経路よりも上流の第2経路が接続された第2ポートとを備え、通常時には前記第1経路の油圧を前記カウンタポートに供給するとともに、前記第1経路の油圧がフェイルした場合には、前記第2経路の油圧を前記カウンタポートに供給するフェイルセーフ弁を備えた
    ことを特徴とする車両用無段変速装置。
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