JP2010228912A - バルクフィーダ - Google Patents
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Abstract
【課題】バルクフィーダで供給される部品を他の種類の部品に変更する際に生じるコストを極力節減できる新規なバルクフィーダを提供すること。
【解決手段】バルクフィーダは、磁力による吸引が可能な部品EC1をバラ状態で多数個収納するための収納室16を有するケース10と、ケース10を着脱自在に取り付けるためのケース取付部28と、ケース取付部28に取り付けられるケース10を所定3次元位置で保持する取り付け手段と、ケース取付部28に取り付けられたケース10の収納室16の側壁の右面に位置する回転自在な永久磁石35付きロータ30と、ロータ30に回転動力を付与するためのロータ駆動機構とを備えている。
【選択図】図13
【解決手段】バルクフィーダは、磁力による吸引が可能な部品EC1をバラ状態で多数個収納するための収納室16を有するケース10と、ケース10を着脱自在に取り付けるためのケース取付部28と、ケース取付部28に取り付けられるケース10を所定3次元位置で保持する取り付け手段と、ケース取付部28に取り付けられたケース10の収納室16の側壁の右面に位置する回転自在な永久磁石35付きロータ30と、ロータ30に回転動力を付与するためのロータ駆動機構とを備えている。
【選択図】図13
Description
本発明は、収納室内にバラ状態(向きが揃っていない状態)で収納された部品を所定向きで取出口に供給するバルクフィーダに関する。
特許文献1及び2には、後側の壁面と外周の円弧状ガイド面を有する収納室と、ガイド面の上端に設けられた取入口(以下、取込口と言う)と、取込口から下流に向かって設けられた通路と、通路の先端に設けられた部品分離部と、収納室の壁面の後方に設けられた回転板と、回転板に設けられた複数の磁石と、を備えたバルクフィーダが開示されている。
また、特許文献1及び2には、収納室内にバラ状態(向きが揃っていない状態)で部品を収納した状態で回転板を所定方向に回転させることによって、収納室内の部品を磁石の磁力によって壁面及び円弧状ガイド面の双方に同時吸引して両面に沿って整列させると共に整列した部品のみを取込口に流入させ、そして、取込口に流入した部品を通路を通じて部品分離部に自重移動させることによって、該部品を部品分離部に形成される取出口相当箇所に供給する、といった機能も開示されている。
ところで、前記バルクフィーダは回転板及びモータが本体ケースに設けられているものと考えられ、しかも、取込口、通路及び取出口相当箇所は特定種類の部品のみに対応した寸法及び形状を有するものであるため、「バルクフィーダで供給される部品を他の種類の部品に変更する」には、該バルクフィーダを他の種類の部品の供給に適合した別のバルクフィーダに交換しなければならない。
例えば、種類が異なる部品を供給可能な複数台のバルクフィーダがマウンタのフィーダ取付台に並設されている場合に、そのうちの1台のバルクフィーダで供給される部品を他の種類の部品に変更するには、該バルクフィーダをフィーダ取付台から外した後に他の種類の部品の供給に適合した別のバルクフィーダをフィーダ取付台に取り付ける作業が必要となる。
つまり、前記バルクフィーダにおいて「バルクフィーダで供給される部品を他の種類の部品に変更する」には、バルクフィーダを交換する作業が必要であることに加え、交換用の別のバルクフィーダを予め何台か用意しておく必要があるため、意外とコストが嵩む。利益向上の観点からコスト節減が望まれている現状にあっては、このようなコストを極力節減できるバルクフィーダが望まれている。
本発明の目的は、バルクフィーダで供給される部品を他の種類の部品に変更する際に生じるコストを極力節減できる新規なバルクフィーダを提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明は、バラ状態の部品を所定向きで取出口に供給するバルクフィーダであって、該バルクフィーダは、磁力による吸引が可能な部品をバラ状態で多数個収納するための収納室を有するケースと、ケースを着脱自在に取り付けるためのケース取付部と、ケース取付部に取り付けられるケースを所定3次元位置で保持する取り付け手段と、ケース取付部に取り付けられたケースの収納室の側壁の外側に位置する回転自在なロータと、ロータに回転動力を付与するためのロータ駆動機構と、を備え、ロータは、一方磁極が収納室に向き、且つ、該一方磁極がロータの回転中心と同心の所定円軌道に沿うように間隔をおいて複数の永久磁石を有し、ケース取付部に取り付けられたケースは、所定円軌道に沿うように収納室の側壁に下から上に向かって設けられ、且つ、該収納室内の部品を所定向きで収容して同向きで上方に移動させるための円弧状の案内溝と、所定円軌道に沿うように案内溝の上端から収納室の上方に向かって設けられ、且つ、案内溝内を移動する所定向きの部品を取込口を通じて取り込んで同向きで上方に移動させるための円弧状の供給通路と、供給通路の先端に設けられ、且つ、該供給通路内を移動してその先端に供給された所定向きの部品を外部に取り出すための上面開口の取出口とを有する。
このバルクフィーダは、多数の部品をバラ状態で収納したケースをケース取付部に取り付けた状態でロータを回転させることによって、収納室内に収納されているバラ状態の部品のうちの複数の部品を永久磁石の磁力によって案内溝方向に吸引すると共に吸引された複数の部品を該案内溝に沿って上方に移動させて1個または複数個の部品を案内溝内に所定向きで収容する機能と、案内溝内に所定向きで収容された1個または複数個の部品を永久磁石の磁力によって吸引しつつ該案内溝に沿って上方に移動させて取込口を通じて供給通路内に送り込む機能と、供給通路内に送り込まれた所定向きの部品を永久磁石の磁力によって吸引しつつ該供給通路に沿って上方に移動させて供給通路内の先頭の部品を上面開口の取出口から取り出せるようにする機能を発揮することができる。
要するに、永久磁石の磁力によって案内溝方向に吸引された部品を高確率で案内溝内に所定向きで収容できるため、部品が取込口に長さ向きで流入する効率、即ち、部品が取出口に長さ向きで供給される効率を高めて、優れた供給能力を発揮することができる。
また、このバルクフィーダは、ケースを着脱自在に取り付けるためのケース取付部と、ケース取付部に取り付けられるケースを所定3次元位置で保持する取り付け手段と、を備えている。前記取り付け手段は、ケース取付部に取り付けられるケースを所定3次元位置で保持するもので有るため、ケースを交換しても、該ケースを所定3次元位置に確実に取り付けることができる。
要するに、交換後のケースとロータとの位置関係を一定、且つ、正確に維持することができるので、ケースを交換しても、部品供給に係る前記機能を変わらずに、且つ、的確に発揮することができる。しかも、ケースのみの交換によってバルクフィーダで供給される部品を他の種類の部品に変更することができるので、種類が異なる部品を収納した交換用のケースを幾つか用意しておくだけで所期の変更を極めて簡単に行うことができ、これによりバルクフィーダで供給される部品を他の種類の部品に変更する際に生じるコストを極力節減することができる。
本発明によれば、バルクフィーダで供給される部品を他の種類の部品に変更する際に生じるコストを極力節減できる新規なバルクフィーダを提供することができる。
本発明の前記目的とそれ以外の目的と、構成特徴と、作用効果は、以下の説明と添付図面によって明らかとなる。
本発明の実施形態を以下に説明するが、該説明中に用いた「一致」及び「同一」の用語は寸法上の公差を含むものであり、完全一致及び完全同一を意味するものではない。また、以下の説明では、図1(A)の左、右、上、下、手前、及び奥と他の図(図2(A)〜図2(C)を除く)のこれらに相当する方向をそれぞれ前、後、上、下、左、及び右と称する。
[バルクフィーダの供給対象となる部品]
先ず、図2(A)を引用して、後記バルクフィーダの供給対象となる部品について説明する。
先ず、図2(A)を引用して、後記バルクフィーダの供給対象となる部品について説明する。
部品EC1は、図2(A)に示したように、長さL1>幅W1=高さH1の寸法関係を有する直方体形状を成す。この部品EC1の具体例は、長さL1が1.6mm、1.0mm、0.6mm、0.4mm等といった小型のチップコンデンサやチップレジスタ等の電子部品である。何れの電子部品も強磁性体に属する材料を含む外部電極EC1aを有する他、種類によっては強磁性体に属する材料を含む内部導体を有していることから、後記永久磁石35の磁力による吸引が可能である。勿論、後記永久磁石35の磁力による吸引が可能な同形状の部品であれば、電子部品以外の部品も供給対象となる。
尚、図2(B)及び図2(C)に示した部品EC2及びEC3は、後記円弧溝13bの断面形状を変えることによって後記バルクフィーダの供給対象となり得る部品である。図2(B)に示した部品EC2は長さL2>幅W2>高さH2の寸法関係を有する直方体形状を成し、図2(C)に示した部品EC3は長さL3>直径R3の寸法関係を有する円柱形状を成す。これら部品EC2及びEC3の具体例は、長さL2及びL3が1.6mm、1.0mm、0.6mm、0.4mm等といった小型のチップコンデンサやチップレジスタ等の電子部品である。何れの電子部品も強磁性体に属する材料を含む外部電極EC2a及びEC3aを有する他、種類によっては強磁性体に属する材料を含む内部導体を有していることから、後記永久磁石35の磁力による吸引が可能である。勿論、後記永久磁石35の磁力による吸引が可能な同形状の部品であれば、電子部品以外の部品も供給対象となり得る。
また、図2(A)〜図2(C)には部品として直方体形状及び円柱形状の部品EC1〜EC3を示したが、後記永久磁石35の磁力による吸引が可能な部品であれば、同図に示した形状に類似する形状を有する部品や球形の部品等も供給対象とすることが可能である。
[バルクフィーダの第1実施形態]
次に、図1(A)〜図1(C)と図3(A)〜図12(B)を引用して、部品EC1を供給対象とするバルクフィーダの構造について説明する。因みに、図1(A)、図1(B)、図3(A)、図3(B)、図4(A)〜図4(C)、図6、及び図12(A)に記した+印は後記ロータ30の回転中心に対応する位置を示す。
次に、図1(A)〜図1(C)と図3(A)〜図12(B)を引用して、部品EC1を供給対象とするバルクフィーダの構造について説明する。因みに、図1(A)、図1(B)、図3(A)、図3(B)、図4(A)〜図4(C)、図6、及び図12(A)に記した+印は後記ロータ30の回転中心に対応する位置を示す。
このバルクフィーダは、図1(A)〜図1(C)に示したように、ケース10と、フレーム20と、ロータ30と、ロータ駆動機構(モータ40、駆動歯車50及び中継歯車60)と、を備えている。
ケース10は、図3(A)〜図3(C)に示したように、左右寸法が上下寸法及び前後寸法よりも小さな略直方体形状を成している。このケース10は、図4(A)に示した左板11と、図4(B)に示した中央板12と、図4(C)に示した右板13と、を組み合わせることによって構成されている。
左板11は、図4(A)に示したように、左面視輪郭が略矩形を成していて所定の厚さを有しており、金属またはプラスチックから形成されている。この左板11は、ネジ挿通孔11aを4隅に有している。
中央板12は、図4(B)に示したように、左面視輪郭が左板11と同一で該左板11よりも大きさ厚さを有しており、金属またはプラスチックから形成されている。この中央板12は、ネジ孔12aを4隅に有し、左右方向の貫通孔12bを略中央に有している。
貫通孔12bは、曲率中心が図中の+印に在り、且つ、所定の曲率半径を有する第1円弧面12b1と、第1円弧面12b1よりも曲率半径が小さく、且つ、第1円弧面12b1と曲率中心を一致する第2円弧面12b2と、第1円弧面12b1の下端と第2円弧面12b2の下端とを結ぶ平面12b3と、第1円弧面12b1の上端と第2円弧面12b2の上端との間に形成されたU字形凹部12b4とを有している。また、第1円弧面12b1の曲率半径は後記円弧溝13bの外側円弧面13b1の曲率半径よりも大きく、第2円弧面12b2の曲率半径は後記円弧溝13bの内側円弧面13b2の曲率半径よりも小さい(図5及び図6を参照)。
右板13は、図4(C)に示したように、左面視輪郭が左板11と同一で該左板11と同一の厚さを有しており、後記永久磁石35の磁力が透過可能なアルミニウム等の金属またはプラスチックから形成されている。この右板13は、ネジ挿通孔13aを4隅に有し、円弧溝13bを左面後側に有し、取出口用凹部13cを上面中央に有し、後記取込口形成部材15をネジ止めするためのネジ穴13dを左面上部に有している。
円弧溝13bは、曲率中心が図中の+印に在り、且つ、所定の曲率半径を有する外側円弧面13b1(図5(A)を参照)と、外側円弧面13b1よりも曲率半径が小さく、且つ、外側円弧面13b1と曲率中心を一致する内側円弧面13b2(図5(A)を参照)とを有しており、外側円弧面13b1と内側円弧面13b2の曲率半径の差は後記幅Wg(図5(A)を参照)を規定している。この円弧溝13bは下から上に向かって、具体的には図中の+印の略真下から略真上に向かって約180度の角度範囲で形成されている。また、円弧溝13bの最上点から前側には、該円弧溝13bと同一断面形状を有する直線溝13b3(図4(C)及び図7を参照)が、その幅及び深さを規定する3面が該円弧溝13bの幅Wg及び深さDgを規定する3面と連続するように設けられている。
部品EC1を供給対象とする場合の円弧溝13bの断面形状は、図5(A)に示したように、部品EC1の幅W1または高さH1よりも僅かに大きく、且つ、端面対角寸法D1及び長さL1よりも小さな幅Wg及び深さDgを有する矩形である。つまり、図5(A)に示した円弧溝13bは、同図に破線で示したように、部品EC1を幅または高さの面が略揃った長さ向きで移動可能に収容できる。
図5(B)は部品EC1を供給対象する場合の円弧溝13bの他の断面形状を示すもので、該断面形状は、部品EC1の端面対角寸法D1よりも僅かに大きく、且つ、長さL1よりも小さな幅Wg及び深さDgを有する矩形である。つまり、図5(B)に示した円弧溝13bは、同図に破線で示したように、部品EC1を幅及び高さの面の方向に拘わらずに長さ向きで移動可能に収容できる。
図5(C)は部品EC2を供給対象する場合の円弧溝13bの断面形状を示すもので、該断面形状は、部品EC2の高さH2よりも僅かに大きく、且つ、幅W2よりも小さな幅Wgと、幅W2よりも僅かに大きな深さDgとを有する矩形である。つまり、図5(C)に示した円弧溝13bは、同図に破線で示したように、部品EC2を幅及び高さの面が略揃った長さ向きで移動可能に収容できる。
図5(D)は部品EC3を供給対象とする場合の円弧溝の断面形状を示すもので、該断面形状は、部品EC3の直径R3よりも僅かに大きく、且つ、長さL3よりも小さな幅Wg及び深さDgを有する矩形である。つまり、図5(D)に示した円弧溝13bは、同図に破線で示したように、部品EC3を長さ向きで移動可能に収容できる。
取出口用凹部13cは、図4(C)及び図7に示したように、右板13の上面一部、具体的には円弧溝13bの最上点及びその前後部分の上側を左右方向に切り欠くようにして形成されており、円弧溝13b及び直線溝13b3に達する所定の深さを有している。つまり、円弧溝13bの最上点及びその後側部分と、直線溝13b3の後端及びその前側部分は、取出口用凹部13cを通じて上方に向けて部分的に開放している。
また、円弧溝13bの直線溝13b3には、図4(C)及び図7に示したように、金属またはプラスチックから形成された4角柱形または円柱形のストッパ棒14が圧入や接着等の手法によって取り付けられている。このストッパ棒14はその後部を取出口用凹部13c側に突出しており、該突出部分を取出口用凹部13cを通じて露出している。つまり、ストッパ棒14の後部は前記開放部分に入り込んでいて、該開放部分のうちのストッパ棒14が存しない領域は後記取出口19となる(図7を参照)。
尚、図示を省略したが、図5(A)に示した円弧溝13bを図5(B)〜図5(D)に示した円弧溝13bに変更した場合でも、各円弧溝13bの最上点から前側に同様の直線溝を形成すれば、該直線溝の断面形状に対応した4角柱形または円柱形のストッパ棒を取り付けることができ、且つ、後記取出口19も同様に形成できる。
さらに、右板13の左面には、図4(C)及び図7に示したように、金属またはプラスチックから形成された取込口形成部材15が止めネジFSを用いて着脱自在に取り付けられている。この取込口形成部材15にはネジ挿通孔15cが形成されおり、止めネジFSはネジ挿通孔15cを通じて右板13のネジ穴13dにねじ込まれている。また、取込口形成部材15は、中央板12のU字形凹部12b4の内形に合致した外形を有すると共に、円弧面15aの分だけ幅が狭くなった狭幅部分15bを有している。さらに、取込口形成部材15の厚さは中央板12の厚さと一致している。さらに、円弧面15aの曲率半径は中央板12の第1円弧面12b1の曲率半径と同一か或いは僅かに大きく、該円弧面15aの曲率中心は第1円弧面12b1の曲率中心と一致している。右板13の左面に取込口形成部材15を取り付けることによって、円弧溝13bの左側開口は該取込口形成部材15の狭幅部分15bの右面によって部分的に閉塞され、該閉塞部分の後端は後記取込口15aとなる(図7を参照)。
ケース10を組み立てるには、例えば、図4(B)に示した中央板12の左面に図4(A)に示した左板11を重ね、且つ、該中央板12の右面に図4(C)に示した右板13を重ねると共に、左板11の各ネジ挿通孔11aと右板13の各ネジ挿通孔13aに止めネジFSを差し込んで、該各止めネジFSを中央板12の各ネジ孔12aにねじ込んで、左板11、中央板12及び右板13を結合する。
図面には止めネジFSを用いてケース10を組み立てるものを示したが、左板11及び右板13からネジ挿通孔11a及び13aを排除し、且つ、中央板12からネジ孔12aを排除して、これらの代わりに貫通孔を3者に形成し、3者を重ねた後に3者の貫通孔にプラスチックピンを挿入してその両端を熱溶融させることで3者の結合を行うようにしても良い。また、左板11及び右板13からネジ挿通孔11a及び13aを排除し、且つ、中央板12からネジ孔12aを排除して、3者の接触面を熱溶着や接着等の手法によって部分的に連結することによって3者の結合を行うようにしても良い。
このケース10にあっては、中央板12の貫通孔12bの左側開口が左板11の右面によって閉塞され、且つ、中央板12の貫通孔12bの右側開口が右板13の左面によって閉塞される。また、右板13の円弧溝13bの左側開口の上部が、取込口形成部材15の右面によって閉塞された部分と連続して、中央板12の貫通孔12bが存しない右面部分によって閉塞される(図6を参照)。さらに、右板13の取出口用凹部13cの左側開口が、中央板12の貫通孔12bが存しない右面部分によって閉塞される(図7を参照)。
即ち、ケース10内には、貫通孔12bの第1円弧面12b1と第2円弧面12b2と平面12b3と、取込口形成部材15の円弧面15aと狭幅部分15bの後面及び下面と、左板11の右面の一部と、右板13の左面の一部とによって囲まれた、左面視輪郭が略円形の収納室16(図6を参照)が画成される。この収納室16にあっては、左板11の一部が該収納室16の左側壁となり、右板13の一部が該収納室16の右側壁(特許請求の範囲で言うところの「収納室の側壁」に該当)となる。
また、収納室16の右側壁の内面には、右板13の円弧溝13bの左側開口が閉塞されていない部分(約150度の角度範囲部分)によって、下から上に向かう円弧状の案内溝17が形成される(図6を参照)。図6から分かるように、この案内溝17の始点は同図中の+印の略真下に位置する。
さらに、右板13の円弧溝13bの左側開口が閉塞された部分(約30度の角度範囲部分)によって、案内溝17と同一断面形状を有し、且つ、案内溝17の上端から収納室16の上方に向かう円弧状の供給通路18(図6を参照)が形成されると共に、該供給通路18の後端にその入口となる取込口18a(図6を参照))が形成される。図6から分かるように、この供給通路18の終点(先端)は同図中の+印の略真上に位置する。また、ストッパ棒14はこの供給通路18の先端から前側にかけて横向きに存在する。
さらに、ケース10の上面には、供給通路18内を移動してストッパ棒14の後面に当接して停止した部品(EC1〜EC3)を該供給通路18から外部に取り出すための上面開口の取出口19(図7を参照)が形成される。図6から分かるように、この取出口19は同図中の+印の略真上に位置する。
さらに、収納室16を構成する第1円弧面12b1の曲率半径が外側円弧面13b1の曲率半径よりも大きいため、案内溝17の外側には両者の曲率半径の差に準じた幅を持つ円弧状の平坦面FP1(図6及び図16(A)を参照)が形成される。この平坦面FP1の幅は、概ね、部品(EC1〜EC3)の長さ(L1〜L3)の2倍以上の値に設定されている。また、案内溝17の内側にはこの平坦面FP1と面一状態の平坦面FP2(図6及び図16(A)を参照)が在るため、該案内溝17は外側と内側の平坦面FP1及びFP2の間に挟まれるように位置している。
図面には円弧溝13bの角度範囲を約180度とし、案内溝17の角度範囲を約150度とし、供給通路18の角度範囲を約30度としたものを示したが、円弧溝13bの角度範囲はその上端位置を変えずに多少の範囲内(例えば±30度の範囲内)で増減しても良い。また、供給通路18の角度範囲もその上端位置を変えずに多少の範囲内(例えば±15度の範囲内)増減しても良い。因みに、案内溝17の角度範囲と供給通路18の角度範囲との和は円弧溝13bの角度範囲と略等しくなるため、該供給通路18の角度範囲を増減すれば、該増減に伴って案内溝17の角度範囲も増減する。
尚、図示を省略したが、図5(A)に示した円弧溝13bを図5(B)〜図5(D)に示した円弧溝13bに変更した場合でも、各円弧溝13bの断面形状に対応した案内溝17と供給通路18と取込口18aと取出口19と2つの平坦面FP1及びFP2とを、収納室16と共に同様に形成できる。
フレーム20は、図8(A)〜図8(C)に示したように、下面視輪郭が矩形を成す底壁21と、左面視輪郭が矩形を成し底壁21と直角な右壁22と、前面視輪郭が矩形を成し底壁21と直角な前壁23と、前面視輪郭が前壁23と同一で底壁21と直角を成す中間壁24と、前壁23及び中間壁24と右壁22との間に存する所定厚さのロータ配置部25とを一体に有しており、各壁21〜24及びロータ配置部25は好ましくは永久磁石の磁力が透過可能なアルミニウム等の金属またはプラスチックから形成されている。
右壁22には、ロータ30の取り付けに用いられるネジ孔22aと、モータ40の取り付けに用いられる計4個のネジ孔22bと、中継歯車60の取り付けに用いられるネジ孔22cが形成されている。
前壁23の左端には、左面視輪郭が矩形を成す第1左壁23aが該前壁23と直角に後方に向かって延設されている。また、中間壁24の左端には、左面視輪郭が第1左壁23aと同一の第2左壁24aが該中間壁24と直角に前方に向かって延設されている。
第1左壁23aと第2左壁24aとを連続した1つの左壁とせずに両者の間に左面視輪郭が矩形の空隙を設けた理由は、透明或いは半透明の左板11を有するケース10を取り付けたときに該左板11の露出面を通じて収納室16内の部品EC1の貯蔵量を目視によって確認できるようにすることにある。換言すれば、このような目視確認が不要であれば、第1左壁23aと第2左壁24aとを連続した1つの左壁として構成しても構わない。
ロータ配置部25には、ロータ30の外径よりも僅かに大きな内径を有し、且つ、ロータ30の左右寸法よりも僅かに大きな深さを有する円形凹部25aが形成されている。ロータ30の上部分をケース10の上面から上方に突出させるため、円形凹部25aはその上端部がロータ配置部25の上面で切除されたような形状をしている。また、ロータ配置部25の後部には、円形凹部25aの深さと同一の深さを有する矩形凹部25bが該円形凹部25aと連続して形成されている。矩形凹部25aはロータ配置部25の後面まで達しているため、該矩形凹部25aの中間壁24の右側部分はその左面が閉じられた孔のようになっている。
また、第1左壁23aの右面には上下に間隔をおいて2個の第1板バネ26が設けられ、第2左壁24aの右面にはこれと同様に上下に間隔をおいて2個の第1板バネ26が設けられ、中間壁24の前面には上下に間隔をおいて2個の第2板バネ27が設けられている。
各第1板バネ26は平板部分と該平板部分と連続する円弧状弾性部分26aを有し、同様に、各第2板バネ27は平板部分と該平板部分と連続する円弧状弾性部分27aとを有している。各第1板バネ26は、弾性部分26aの膨らんだ側が右側を向くように各々の平板部分を止めネジ(図示省略)によって固定されている。また、各第2板バネ27は、弾性部分27aの膨らんだ側が前側を向くように各々の平板部分を止めネジ(図示省略)によって固定されている。要するに、各第1板バネ26の弾性部分26aは左右方向の弾性変形を可能としており、各第2板バネ27の弾性部分27aは前後方向の弾性変形を可能としている。
底壁21の上面、前壁23の後面、中間壁24の前面、第1左壁23aの右面、第2左壁24aの右面、及びロータ配置部25の左面とで画成された空間は、ケース10の左右寸法よりも僅かに大きな左右寸法とケース10の前後寸法よりも僅かに大きな前後寸法とケース10の上下寸法よりも小さな上下寸法とを有する直方体形状を成しているが、計4個の第1板バネ26の弾性部分26aとロータ配置部25の左面との間隔はケース10の左右寸法よりも僅かに小さく、且つ、計2個の第2板バネ27の弾性部分27aと前壁23の後面との間隔はケース10の前後寸法よりも僅かに小さい。
このフレーム20にあっては、ロータ配置部25の左側に、ケース10の上方からの差し込みによる取り付けと上方への抜き出しによる取り出しを可能としたケース取付部28、即ち、ケース10の上下方向着脱(ロータ30の回転中心と直交する方向での着脱)を可能としたケース取付部28が形成されている。
ケース10をケース取付部28に取り付けるとき、底壁21の上面と、前壁23の後面と、ロータ配置部25の左面と、各第1板バネ26と、各第2板バネ27は、該ケース10を所定3次元位置で保持する取り付け手段(符号無し)としての役割を果たす。詳しくは、底壁21の上面と、前壁23の後面と、ロータ配置部25の左面は、ケース10の3次元位置(高さ位置、前後位置及び左右位置)を定める位置基準として機能する。また、各第1板バネ26と、各第2板バネ27は、ケース10を所定3次元位置で保持する保持手段として機能する。
ロータ30は、図8(A)及び図8(B)に示したように、所定厚さの円板部31と、円板部31の右面中央に設けられたボス部32と、円板部31及びボス部32を左右に貫通する円形孔33と、円板部31の外周面に形成された平歯34(図示省略)とを有しており、永久磁石の磁力が透過可能なアルミニウム等の金属またはプラスチックから形成されている。ロータ30の左右寸法、つまり、円板部31aの左面とボス部32の右面との間隔は、フレーム20の円形凹部25aの深さよりも僅かに小さい。また、円形孔33の左端には、該円形孔33よりも大径の円形凹部33aが形成されている。この円形凹部33aは、後述する支持軸SSの円形頭部を回転自在に収容するためのものである。
また、円板部31の左面には、計8個の永久磁石35が各々の一方磁極が円板部31の中心(ロータ30の回転中心に相当)と同心の仮想円VC(後記円軌道に相当)に沿うように45度間隔で配置されている。各永久磁石35は両端面に磁極を有する円柱形または4角柱形を成していて、円板部31の左面に形成された所定深さの穴に圧入や接着等の手法によって嵌め込むことによって取り付けられており、一方磁極は円板部31の左面と略面一状態で露出している。また、各永久磁石35には、収納室16内の部品(EC1〜EC3)を案内溝17方向に吸引するのに十分な表面磁力を有するものが使用されている。さらに、各永久磁石35は一方磁極の中心(磁力線が最も密集する磁力中心に相当)は、仮想円VC上に位置している。この仮想円VC(後記円軌道)の曲率半径は、ケース10の案内溝17及び供給通路18を構成する外側円弧面13b1の曲率半径以下で、且つ、内側円弧面13b2の曲率半径以上に設定されている。因みに、各永久磁石35の一方磁極の極性は全てがN極またはS極であっても良いし、仮想円VCに沿って交互にN極とS極が並ぶようになっていても良い。
このロータ30は、図12(A)及び図12(B)に示したように、その左面が左側を向くようにフレーム20の円形凹部25aに嵌め込むと共に円形孔33に差し込んだ支持軸SSのネジ部をフレーム20のネジ孔22aにねじ込むことによって、フレーム20に回転自在に配置されている。ここで使用される支持軸SSは円形頭部と円柱部とネジ部を一体に有するものであって円柱部の左右寸法は円形凹部33aを除く円形孔33の左右寸法よりも僅かに大きいため、ねじ込み完了状態(支持軸SSの円柱部の右端がフレーム20の円形凹部25aの左面に当接し、且つ、支持軸SSの円形頭部が円形凹部33aに収容された状態)では、ロータ30はその左面がフレーム20のロータ配置部25の左面と平行或いはこれに近い状態で回転することができる。また、ロータ30の左右寸法はフレーム20の円形凹部25aの深さよりも僅かに小さいため、ロータ30の左面はフレーム20のロータ配置部25の左面よりも右側に僅かに引っ込んでいる。この配置状態にあっては、ロータ30は支持軸SSを中心として回転することでき、この回転に伴って各永久磁石35は仮想円VCに相当する円軌道下で移動することができる。
モータ40は、図10(A)及び図10(B)に示したように、円柱形のモータ本体41と、モータ本体41の右端に設けられた鍔部42と、モータ本体41から鍔部42を貫通して右側に突出するモータ軸43と、鍔部42の4隅に形成されたネジ挿通孔44とを有している。
駆動歯車50は、図10(A)及び図10(B)に示したように、外周面に平歯(図示省略)を有し、その中心部をモータ軸43に固定されている。この駆動歯車50は金属またはプラスチックから形成されており、外周面の平歯(符号無し)は中継歯車60の外周面の平歯64に噛合可能な形状を有している。
この駆動歯車50付きモータ40は、図12(A)及び図12(B)に示したように、各ネジ挿通孔44及び円筒形スペーサ45に差し込んだ止めネジFSをフレーム20のネジ孔22bにねじ込むことによって、フレーム20に固定配置されている。モータ40の右面とフレーム20の右壁22の左面との間隔を規定するスペーサ45の左右寸法は、モータ40の右面からのモータ軸43及び駆動歯車50の突出寸法よりも大きいため、ねじ込み完了状態では、モータ軸43及び駆動歯車50の右面はフレーム20の右壁22の左面に接することはない。
中継歯車60は、図11(A)及び図11(B)に示したように、所定厚さの円板部61と、円板部61の右面中央に設けられたボス部62と、円板部61及びボス部62を左右に貫通する円形孔63と、円板部61の外周面に形成された平歯64(図示省略)とを有しており、金属またはプラスチックから形成されている。中継歯車60の左右寸法、つまり、円板部61aの左面とボス部62の右面との間隔は、フレーム20の矩形凹部25bの深さよりも僅かに小さい。平歯64は、ロータ30の外周面の平歯34に噛合可能な形状を有している。また、円形孔63の左端には、該円形孔63よりも大径の円形凹部63aが形成されている。この円形凹部63aは、後述する支持軸SSの円形頭部を回転自在に収容するためのものである。
この中継歯車60は、図12(A)及び図12(B)に示したように、その左面が左側を向くようにその前側部分をフレーム20の矩形凹部25bに挿入すると共に円形孔63に差し込んだ支持軸SSのネジ部をフレーム20のネジ孔22cにねじ込むことによって、フレーム20に回転自在に配置されている。ここで使用される支持軸SSは円形頭部と円柱部とネジ部を一体に有するものであって円柱部の左右寸法は円形凹部63aを除く円形孔63の左右寸法よりも僅かに大きいため、ねじ込み完了状態(支持軸SSの円柱部の右端がフレーム20の右壁22の左面に当接し、且つ、支持軸SSの円形頭部が円形凹部63aに収容された状態)では、中継歯車60はその左面がフレーム20の右壁22の左面と平行或いはこれに近い状態で回転することができる。また、中継歯車60の左右寸法はフレーム20の矩形凹部25bの深さよりも僅かに小さいため、中継歯車60の左面はフレーム20のロータ配置部25の左面よりも右側に僅かに引っ込んでいる。
図12(A)及び図12(B)から分かるように、ロータ30、駆動歯車50付きモータ40及び中継歯車60をフレーム20に組み付けた状態では、駆動歯車50の外周面の平歯は中継歯車60の外周面の平歯64に噛合し、且つ、中継歯車60の平歯64はロータ30の外周面の平歯34に噛合している。つまり、モータ40により駆動歯車50を所定方向に回転させることによって、中継歯車60を介してロータ30を同一方向に回転させることができる。
次に、図13及び図14を引用して、ケース10をフレーム20(ここではロータ30、駆動歯車50付きモータ40及び中継歯車60が組み付けられたものを指す)に取り付ける際の方法について説明する。因みに、図13に記した+印はロータ30の回転中心に対応する位置を示す。
取り付けに際しては、図13に示したように、収納室16内に多数の部品EC1がバラ状態(向きが揃っていない状態)で収納されたケース10を用意する。この収納は、ケース10に設けられた開閉蓋付きの補充口(図示省略)やシールで閉塞可能な補充口(図示省略)を通じて行う。
部品EC1の収納量が多すぎると、後述する取込口18aへの部品EC1の流入確率が低下するため、部品EC1の最大収納レベルは収納室16の高さの約1/2とすることが好ましい。例えば、部品EC1の長さL1が1.0mmの場合、図3(A)〜図3(C)と同一サイズのケース10を形成し、且つ、最大収納レベルを収納室16の高さ寸法の約1/2としても、数万個程度の部品EC1を収納することができる。
そして、図13に実線矢印で示したように、指先等によってケース10を把持し、該ケース10の下面がフレーム20のケース取付部28の上面と向き合うように位置合わせした後に、該ケース10を上方からケース取付部28に差し込んでその下面をフレーム20の底壁21の上面に当接させる。
ケース取付部28に設けられた計4個の第1板バネ26の弾性部分26aとロータ配置部25の左面との間隔はケース10の左右寸法よりも僅かに小さく、且つ、計2個の第2板バネ27の弾性部分27aと前壁23の後面との間隔はケース10の前後寸法よりも僅かに小さい。そのため、ケース取付部28に差し込まれたケース10は、図14に実線矢印で示したように、計4個の第1板バネ26の弾性部分26aによって右方向に付勢されてその右面がフレーム20のロータ配置部25の左面に面接触或いはこれに近い状態で押し付けられ、且つ、計2個の第2板バネ27の弾性部分27aによって前方向に付勢されてその前面がフレーム20の前壁23の後面に面接触或いはこれに近い状態で押し付けられる。また、フレーム20の底壁21の上面に当接したケース10の下面は、該底壁21の上面に面接触或いはこれに近い状態で接する。ケース取付部28の上下寸法がケース10の上下寸法よりも小さいため、ケース取付部28に取り付けられたケース10の上部はケース取付部28から上方に突出する。これにより、ケース10が所定3次元位置で保持された状態でケース取付部28に取り付けられる。
フレーム20のケース取付部28に取り付けられたケース10を該ケース取付部28から取り外すときには、ケース10のケース取付部28から上方に突出した部分を指先等で把持し、第1板バネ26及び第2板バネ27の付勢力に抗して該ケース10を上方に抜き出せば良い。
尚、前壁23及び中間壁24の位置が第2板バネ27の前後寸法だけ前にずれたような形状とすれば、該中間壁24の前面に設けた2個の第2板バネ27は前壁23の後面に設けることも可能であり、この場合には前後位置の位置基準が中間壁24の前面となり、ケース10の後面が中間壁24の前面に押し付けられて同様の取り付けを行うことができる。
次に、図15〜図17を引用して、フレーム20(ここではロータ30、駆動歯車50付きモータ40及び中継歯車60が組み付けられたものを指す)に取り付けられたケース10とロータ30との位置関係について説明する。因みに、図15に記した+印はロータ30の回転中心に対応する位置を示す。
ケース10がフレーム20に取り付けられた状態では、図16(A)〜図16(C)に示したように、ロータ30の左面は、該ロータ30の回転を許容する極力小さな隙間(符号無し)を介してケース10の右面と平行或いはこれに近い状態で向き合う。
また、ロータ30の回転中心は、ケース10の案内溝17及び供給通路18を構成する外側円弧面13b1及び内側円弧面13b2の曲率中心と、各永久磁石35の一方磁極の中心が位置する仮想円VCの中心とに一致する。しかも、仮想円VCの曲率半径は案内溝17及び供給通路18を構成する外側円弧面13b1の曲率半径以下で、且つ、内側円弧面13b2の曲率半径以上に設定されているため、仮想円VCに相当する円軌道下で移動する各永久磁石35の一方磁極は案内溝17及び供給通路18と向き合うと共に、各々の中心は案内溝17内及び供給通路18内を向く。
さらに、ケース10の右板13は磁力が透過可能であるため、案内溝17と向き合う永久磁石35の磁力は該右板13を通じて案内溝17内及び収納室16内に及び、供給通路18と向き合う永久磁石35の磁力は該右板13を通じて供給通路18内に及ぶ。
図16(A)〜図16(C)には、前記条件(仮想円VC(円軌道)の曲率半径は案内溝17及び供給通路18を構成する外側円弧面13b1の曲率半径以下で、且つ、内側円弧面13b2の曲率半径以上)を満足する位置関係を例示してある。
図16(A)は「円軌道の曲率半径=(外側円弧面13b1の曲率半径+内側円弧面13b2の曲率半径)/2」の場合の位置関係を示し、図16(B)は「(外側円弧面13b1の曲率半径+内側円弧面13b2の曲率半径)/2>円軌道の曲率半径>内側円弧面13b2の曲率半径」の場合の位置関係を示し、図16(C)は「外側円弧面13b1の曲率半径>円軌道の曲率半径>(外側円弧面13b1の曲率半径+内側円弧面13b2の曲率半径)/2」の場合の位置関係を示す。
前記条件下では図16(A)の位置関係が最も好ましく、次いで図16(B)及び図16(C)の位置関係が好ましいと言えるが、前記条件を満足していれば「円軌道の曲率半径=外側円弧面13b1の曲率半径」或いは「円軌道の曲率半径=外側円弧面13b1の曲率半径」の位置関係であっても、後述する案内溝17への部品(EC1〜EC3)の収容を高確率下で行うことは十分に可能である。
尚、図示を省略したが、図5(A)に示した円弧溝13bを図5(B)〜図5(D)に示した円弧溝13bに変更した場合でも前記条件は同じである。
図15には計8個の永久磁石35の外側を囲む仮想円(図示省略)の曲率半径が第1円弧面12b1の曲率半径とほぼ一致したものを示してあるが、外側の平坦面FP1の幅を拡大するか、或いは、直径の小さな永久磁石35を用いれば、該仮想円は第1円弧面12b1の内側に位置するようになるし、また、直径の大きな永久磁石35を用いれば、該仮想円は第1円弧面12b1の外側に位置するようになる。
次に、図18〜図24を引用して、バルクフィーダ(ここではケース10をフレーム20に取り付けたものを指す)の部品供給動作について説明する。因みに、図18及び図23に記した+印はロータ30の回転中心に対応する位置を示す。
部品供給に際しては、図18に示したように、ロータ30を破線矢印方向(反時計回り方向)に数回転させて、部品EC1の予備供給(所謂、玉詰め)を行う。
このロータ30の回転により、図18から分かるように、各永久磁石35は、永久磁石35の一方磁極が収納室16と対向し、且つ、案内溝17と向き合った状態で移動する過程(1)と、永久磁石35の一方磁極が収納室16と対向せず、且つ、供給通路18と向き合った状態で移動する過程(2)と、永久磁石35の一方磁極が収納室16と対向しない状態で移動する過程(3)と、を順に繰り返す。
前記過程(1)では、収納室16内に収納されているバラ状態の部品EC1のうちの複数の部品EC1が永久磁石35の磁力によって案内溝17方向に吸引され、吸引された複数の部品EC1は塊のままで部品収納領域から抜け出して案内溝17に沿って上方に移動して取込口18aに達する。
案内溝17の外側と内側には該案内溝17を挟み込むようにして2つの平坦面FP1及びFP2が面一状態で存在し、且つ、永久磁石35の一方磁極の中心は案内溝17内に向いているため、図19に示したように、永久磁石35の磁力によって案内溝17方向に吸引された複数の部品EC1の塊は、該案内溝17及びその両側の平坦面FP1及びFP2を覆うような山状の形態(2点鎖線を参照)或いはこれに近い形態となる。つまり、案内溝17の外側と内側に存する平坦面FP1及びFP2を利用して、極力多くの部品EC1が案内溝17方向に吸引されることになる。永久磁石35の磁力によって案内溝17方向に吸引される複数の部品EC1の個数は、収納室16内の部品EC1の残数や永久磁石35の表面磁力等で左右するが、十分量の部品EC1が収納室16内に収容され、しかも、永久磁石35が例えば2000〜4000ガウスの表面磁力を有していて十分な磁力が収納室16内の部品EC1に及ぶ場合には、概ね、数十個〜数百個である。
また、永久磁石35の一方磁極の中心は案内溝17内に向いていることから、複数の部品EC1の塊のうちの該永久磁石35に最も近く、且つ、その中心(磁力中心)に向き合う部品EC1には案内溝17内に引き込む力が最も強く作用する。しかも、複数の部品EC1の塊が案内溝17に沿って上方に移動するときには、該複数の部品EC1の塊のうちの案内溝17に近い部品EC1が該案内溝17の開口側の2つの円弧状エッジに接触してその向きが矯正される作用が生じる。
即ち、前記過程(1)では、永久磁石35の磁力によって極力多くの部品EC1が案内溝17方向に吸引されることも相俟って、永久磁石35の磁力によって案内溝17方向に吸引された複数の部品EC1のうちの1個または複数個の部品EC1を、前記作用に基づいて高確率で案内溝17内に長さ向きで収容することができる。
ところで、部品EC1は長さL1>幅W1=高さH1の寸法関係を有する直方体形状を成すため、案内溝17内に収容される部品EC1の向きは、基本的には、長さ向き(図20を参照)と、長さ向きと90度異なる向き(図21を参照)の2パターンとなり、案内溝17内に収容されない部品EC1はバラ状態である(図19を参照)。
案内溝17内に収容された1個または複数個の部品EC1が何れも「案内溝17内に長さ向きで収容された部品EC1」であるとき、或いは、「案内溝17内に長さ向きで収容された部品EC1」の後側に「案内溝17内に長さ向きと90度異なる向きで収容された部品EC1」が存するときは、図20に示したように、「案内溝17内に長さ向きで収容された部品EC1」は、永久磁石35の磁力によって吸引されつつ案内溝17に沿って上方に移動し、同向きのまま取込口18aに流入して供給通路18内に取り込まれる。この流入時、「案内溝17内に長さ向きと90度異なる向きで収容された部品EC1」と「案内溝17内に収容されない部品EC1」は、取込口形成部材15の狭幅部分15bの後面に当接し、永久磁石35の一方磁極が取込口18aの右側を通り過ぎて吸引力が低下したところで下方に落下する。
また、前記作用からして、案内溝17内に収容された1個または複数個の部品EC1が何れも「案内溝17内に長さ向きと90度異なる向きで収容された部品EC1」である確率は低いが、この場合には、図21に示したように、「案内溝17内に長さ向きと90度異なる向きで収容された部品EC1」と「案内溝17内に収容されない部品EC1」は、取込口形成部材15の狭幅部分15bの後面に当接し、永久磁石35の一方磁極が取込口18aの右側を通り過ぎて吸引力が低下したところで下方に落下する。
前記過程(2)では、案内溝17から取込口18aに流入した長さ向きの部品EC1が、図22に示したように、永久磁石35の磁力によって吸引されつつ供給通路18に沿って上方に移動して取出口19に達し、該取出口19に達した長さ向きの部品EC1はその前面をストッパ棒14の後面に当接したところで停止する。予備供給時にロータ30は数回転するため、ストッパ棒14の後面に当接して停止した先頭の部品EC1の後側には、複数の部品EC1が隙間を介さずに或いは介して連なるような状態となる。
前記過程(3)では、永久磁石35の磁力が収納室16内のEC1に及ぶことが抑制されるため、該永久磁石35の磁力によって収納室16内の部品EC1に不要な変動、例えば案内溝17内への部品収容や取込口18aへの部品流入に関与しない変動等が生じることが抑制される。
部品EC1の予備供給が完了した後は、図23及び図24に示したように、永久磁石35の一方磁極が取出口19の右側を通り過ぎた位置に存し、且つ、その後側の永久磁石35の一方磁極が供給通路18の右側に入り込んだ位置に存するように、ロータ30を停止させる(以下、この停止位置を待機位置と言う)。
永久磁石35の一方磁極が取出口19の右側を通り過ぎて停止した位置を待機位置とした理由は、該取出口19から先頭の部品EC1が外部に取り出されるときに該部品EC1が永久磁石35の磁力によって引き寄せられることを回避するためである。また、後側の永久磁石35の一方磁極が供給通路18の右側に入り込んだ位置を待機位置とした理由は、前記予備供給によって供給通路18内に送り込まれた複数の部品EC1が、該供給通路18を構成する内側円弧面13b2を滑り落ちて取込口18aから落下しないようにするためである。
バルクフィーダからの部品EC1の取り出しは、図23及び図24に示した待機位置で行われる。具体的には、マウンタ(部品搭載装置)の吸着ノズル(図示省略)を取出口19に向かって下降させて該取出口19に存する先頭の部品EC1を吸着した後に、該吸着ノズルを上昇させることによって行われる。取出口19が円弧状の供給通路18の最上点に位置していることから、該取出口19に存する先頭の部品EC1の後側に複数の部品ECが連なっていても、該後続の部品EC1から先頭の部品EC1に対してその取り出しに支障を生じるような負荷,例えば押圧力等が加わることは無い。
取出口19に存する先頭の部品EC1が取り出された後は、待機位置にあるロータ30を反時計回り方向に所定角度、例えば45度や90度や135度や180度回転させて、該ロータ30を再び待機位置で停止させる。部品EC1の取り出しは図示省略のセンサによって簡単に検出できるので、該検出信号に基づいてロータ30の回転を開始することができる。
待機位置にあるロータ30を反時計回り方向に所定角度回転する過程では、「案内溝17内への部品EC1の収容」と「案内溝17から取込口18aへの部品EC1の流入」と「供給通路18内における部品EC1の移動」が前記同様に行われ、部品EC1が再び取出口19に供給される。これ以後も、取出口116に存する先頭の部品EC1が取り出される度に待機位置にあるロータ30は反時計回り方向に所定角度回転する。
尚、図示を省略したが、図5(A)に示した円弧溝13bを図5(B)〜図5(D)に示した円弧溝13bに変更したケース10を用いた場合でも、同図に示した部品EC1〜EC3を対象として前記同様の供給動作を実現できる。因みに、また、図5(A)に示した円弧溝13bを図5(B)に示した円弧溝13bに変更した場合には、部品EC1が幅または高さの面が揃わない長さ向き(図5(B)の破線を参照)で案内溝17内に収容され得るが、案内溝17内を移動する過程や供給通路18内を移動する過程では該部品EC1それ自体に姿勢を安定化させる変位が生じるため、該部品EC1は幅または高さの面が揃った姿勢で取出口19に供給されることになる。
次に、前述のバルクフィーダ(第1実施形態)によって得られる効果について説明する。
(1)前述のバルクフィーダは、ケース取付部28に取り付けられたケース10の収納室16の側壁の右側に位置する回転自在なロータ30と、該ロータ30に回転動力を付与するためのロータ駆動機構とをさらに備えており、該ロータ30は、一方磁極が収納室16に向き、且つ、該一方磁極がロータ30の回転中心と同心の所定円軌道に沿うように間隔をおいて計8個の永久磁石35を有している。また、ケース取付部28に取り付けられたケース10は、所定円軌道に沿うように収納室16の側壁に下から上に向かって設けられ、且つ、該収納室16内の部品(EC1〜EC3)を長さ向きで収容して同向きで上方に移動させるための円弧状の案内溝17と、所定円軌道に沿うように案内溝17の上端から収納室16の上方に向かって設けられ、且つ、案内溝16内を移動する長さ向きの部品(EC1〜EC3)を取込口18aを通じて取り込んで同向きで上方に移動させるための円弧状の供給通路18と、供給通路18の先端に設けられ、且つ、該供給通路18内を移動してその先端に供給された長さ向きの部品(EC1〜EC3)を外部に取り出すための上面開口の取出口19と、を有している。
つまり、多数の部品(EC1〜EC3)をバラ状態で収納したケース10をケース取付部28に取り付けた状態でロータ30を回転させることによって、収納室16内に収納されているバラ状態の部品(EC1〜EC3)のうちの複数の部品(EC1〜EC3)を永久磁石35の磁力によって案内溝17方向に吸引すると共に吸引された複数の部品(EC1〜EC3)を該案内溝17に沿って上方に移動させて1個または複数個の部品(EC1〜EC3)を案内溝17内に長さ向きで収容する機能と、案内溝17内に長さ向きで収容された1個または複数個の部品(EC1〜EC3)を永久磁石35の磁力によって吸引しつつ該案内溝17に沿って上方に移動させて取込口15aを通じて供給通路18内に送り込む機能と、供給通路18内に送り込まれた長さ向きの部品(EC1〜EC3)を永久磁石35の磁力によって吸引しつつ該供給通路18に沿って上方に移動させて供給通路18内の先頭の部品(EC1〜EC3)を上面開口の取出口19から取り出せるようにする機能を発揮することができる。
要するに、永久磁石35の磁力によって案内溝17方向に吸引された部品(EC1〜EC3)を高確率で案内溝17内に長さ向きで収容できるため、部品(EC1〜EC3)が取込口18aに長さ向きで流入する効率、即ち、部品(EC1〜EC3)が取出口19に長さ向きで供給される効率を高めて、優れた供給能力を発揮することができる。
(2)前述のバルクフィーダは、ケース10を着脱自在に取り付けるためのケース取付部28と、ケース取付部28に取り付けられるケースを所定3次元位置で保持する取り付け手段(符号無し)と、を備えている。
つまり、前記取り付け手段は、ケース取付部28に取り付けられるケース10を所定3次元位置で保持するもので有るため、ケース10を交換しても、該ケース10を所定3次元位置に確実に取り付けることができる。
要するに、交換後のケース10とロータ30との位置関係を一定、且つ、正確に維持することができるので、ケース10を交換しても、部品供給に係る前記機能を変わらずに、且つ、的確に発揮することができる。しかも、ケース10のみの交換によってバルクフィーダで供給される部品を他の種類の部品に変更することができるので、種類が異なる部品を収納した交換用のケース10を幾つか用意しておくだけで所期の変更を極めて簡単に行うことができ、これによりバルクフィーダで供給される部品を他の種類の部品に変更する際に生じるコストを極力節減することができる。
(3)前記取り付け手段は、ケース取付部28に取り付けられたケース10の3次元位置を定める位置基準(底壁21の上面と、前壁23の後面と、ロータ配置部25の左面)と、ケース10を該3次元位置で保持する保持手段(各第1板バネ26と、各第2板バネ27)を含んでいるので、交換後のケース10とロータ30との位置関係を一定、且つ、正確に維持することをより的確に行うことができる。
(4)前記ケース取付部28は、ケース10の上下方向着脱(ロータ30の回転中心と直交する方向での着脱)を可能とするものであるので、簡単な操作でケース10の交換作業を迅速に行うことができ、これにより前記のコスト節減に貢献することができる。
(5)前述のバルクフィーダは、ロータ30の各永久磁石35の一方磁極の中心は所定円軌道上に位置していて該所定円軌道下で移動する各永久磁石35の一方磁極の中心は案内溝17内及び供給通路18内を向くようになっており、また、各永久磁石35の一方磁極が向き合う案内溝17の外側と内側には該案内溝を挟むようにして2つの平坦面FP1及びFP2が面一状態で存在している。
つまり、収納室16内に収納されているバラ状態の部品(EC1〜EC3)のうちの複数の部品(EC1〜EC3)が永久磁石35の磁力によって案内溝17方向に吸引されるときには、案内溝17の外側と内側に存する2つの平坦面FP1及びFP2を利用して極力多くの部品(EC1〜EC3)を案内溝17方向に吸引することができる。
また、案内溝17方向に吸引された複数の部品(EC1〜EC3)の塊のうち、永久磁石35の一方磁極に最も近く、且つ、その中心(磁力中心)に向き合う部品(EC1〜EC3)には案内溝17内に引き込む力が最も強く作用する。しかも、複数の部品(EC1〜EC3)の塊が案内溝17に沿って上方に移動するときには、該複数の部品(EC1〜EC3)の塊のうちの案内溝17に近い部品(EC1〜EC3)が該案内溝13の開口側の2つの円弧状エッジに接触してその向きが矯正される作用が生じる。
要するに、永久磁石35の磁力によって極力多くの部品(EC1〜EC3)を案内溝17方向に吸引できることも相俟って、永久磁石35の磁力によって案内溝17方向に吸引された複数の部品(EC1〜EC3)のうちの1個または複数個の部品(EC1〜EC3)を、前記作用に基づいて高確率で案内溝17内に長さ向きで収容することができるので、これにより部品(EC1〜EC3)が取込口15aに長さ向きで流入する効率、即ち、部品(EC1〜EC3)が取出口16に長さ向きで供給される効率をより高めることができる。依って、取出口19から部品(EC1〜EC3)が取り出される時間間隔が短くなっても、例えば50msec以下であっても、該時間間隔に十分に対応した供給能力を発揮することができる。
(6)前記案内溝17は、右板13の円弧溝13bの左側開口が閉塞されていない部分によって形成され、また、円弧状の供給通路18は、右板13の円弧溝13bの左側開口が閉塞された部分によって形成されている。
つまり、1つの円弧溝13bを利用して案内溝17及び供給通路18を形成できるので、該案内溝17及び供給通路18の形成が極めて容易であると共に、同一断面形状を有する案内溝17と供給通路18を連続して得ることも簡単である。
(7)前記取出口19は、ロータ40の回転中心に対応する位置の真上に位置しているため、供給通路18の長さを極力短くすることが可能であり、これによりケース10、ひいてはバルクフィーダ自体をコンパクトに構成することができる。
[ケースの上下方向着脱に係る構造の変形形態」
(第1変形形態)図25は第1変形形態を示すもので、該第1変形形態が前述のバルクフィーダと異なるところは、
・底壁21の上面にケース10を押し付ける第3板バネ27’を付加した点
にある。
(第1変形形態)図25は第1変形形態を示すもので、該第1変形形態が前述のバルクフィーダと異なるところは、
・底壁21の上面にケース10を押し付ける第3板バネ27’を付加した点
にある。
この第3板バネ27’は平板部分と該平板部分と連続する円弧状弾性部分27a’を有しており、弾性部分27a’の膨らんだ側が前側を向くようにその平板部分を中間壁24に止めネジ(図示省略)によって固定されている。
つまり、ケース取付部28に取り付けられたケース10は、その上面後端に圧接する弾性部分27a’によって斜め下向きに付勢され、その下面を底壁21の上面に押し付けられるため、ケース取付部28に取り付けられたケース10の3次元位置をより的確に保持することができる。
尚、第1変形形態では、ケース10を異なる3方向に付勢する第1板バネ26、第2板バネ27及び第3板バネ27’を用いているが、ケース取付部28の前後寸法をケース10の前後寸法と極力合致させて該寸法方向にケース10ががたつかないようにすれば、第第2板バネ27を排除することも可能である。
(第2変形形態)図26(A)及び図26(B)は第2変形形態を示すもので、該第2変形形態が前述のバルクフィーダと異なるところは、
・左面(左板11の左面)の4隅に各第1板バネ26の弾性部分26aが嵌り込む計4個 の円弧状の凹部11bを有し、且つ、後面(中央板12の後面)に各第2板バネ27の 弾性部分27aが嵌り込む計2個の円弧状の凹部12cを有するケース10-1を用いた 点
にある。
・左面(左板11の左面)の4隅に各第1板バネ26の弾性部分26aが嵌り込む計4個 の円弧状の凹部11bを有し、且つ、後面(中央板12の後面)に各第2板バネ27の 弾性部分27aが嵌り込む計2個の円弧状の凹部12cを有するケース10-1を用いた 点
にある。
計4個の凹部11bは、ケース10-1をフレーム20のケース取付部28に差し込んでその下面を底壁21の上面に当接させたときに各第1板バネ26の弾性部分26aが嵌り込む位置にある。また、計2個の凹部12cは、ケース10-1をフレーム20のケース取付部28に差し込んでその下面を底壁21の上面に当接させたときに各第2板バネ27の弾性部分27aが嵌り込む位置にある。
つまり、ケース取付部28に取り付けられたケース10-1の各凹部11bには各第1板バネ26の弾性部分26aが嵌り込み、且つ、各凹部12cには各第2板バネ27の弾性部分27aが嵌り込むため、ケース取付部28に取り付けられたケース10-1の上方変位に対する抵抗をこれら嵌り込みを利用して増加させることでき、これによりケース取付部28に取り付けられたケース10-1の3次元位置をより的確に保持することができる。
尚、図26(A)及び図26(B)には各凹部11bに各第1板バネ26の弾性部分26aをずれ無く嵌め込み、且つ、各凹部12bに各第2板バネ27の弾性部分27aをずれ無く嵌め込むようにしたものを示したが、図26(C)に示したような凹部11b’及び12c’、即ち、各凹部11b’の下部に各第1板バネ26の弾性部分26aが嵌り込み、且つ、各凹部12b’の下部に各第2板バネ27の弾性部分27aが嵌り込むようにすれば、各第1板バネ26の弾性部分26aと各第2板バネ27の弾性部分27aによってケース10-1を斜め下向きに付勢する作用、即ち、ケース10-1の下面を底壁21の上面に押し付ける作用(矢印参照)を得て、ケース取付部28に取り付けられたケース10-1の3次元位置をより的確に保持することができる。即ち、前記第1変形形態の第3板バネ27’を用いなくとも、該第3板バネ27’で得られる作用と同様の作用が得られる。
(第3変形形態)図27(A)及び図27(B)は第3変形形態を示すもので、該第3変形形態が前述のバルクフィーダと異なるところは、
・フレーム20のケース取付部28の底面(底壁21の上面)に右下がりに傾斜する斜面 21aを設けた点
にある。
・フレーム20のケース取付部28の底面(底壁21の上面)に右下がりに傾斜する斜面 21aを設けた点
にある。
この斜面21aは、フレーム20のケース取付部28に差し込まれるケース10の下面に対応した前後寸法及び左右寸法を有し、ケース10をケース取付部28に差し込んだときには該ケース10の下面左縁(下面の左側の角)が斜面21aに線接触に近い状態で当接する。
つまり、ケース取付部28に取り付けられたケース10の下面と斜面21aの最深部との間には空間CAが形成されるため、ケース10をケース取付部28に取り付けるときに該ケース取付部28の底面に塵埃等の異物が存在するような場合でも、ケース取付部28に取り付けられるケース10の高さ位置が該異物によって変動することを防止することができる。また、ケース10の下面左縁が斜面21aに当接するときに該斜面21aの傾きによって得られるガイド作用(矢印参照)によって、ケース10の右面をロータ配置部25の左面に押し付ける作用を得ることができる。
尚、図27(A)及び図27(B)にはケース10をケース取付部28に差し込んだときに該ケース10の下面左縁が斜面21aに線接触に近い状態で当接するものを示したが、斜面21aと同一角度の斜面をケース10の下面に形成しておけば、ケース10をケース取付部28に差し込んだときに該ケース10の下面の斜面を斜面21aに面接触或いはこれに近い状態で当接させることもできる。
(第4変形形態)図28(A)〜図28(C)は第4変形形態を示すもので、該第4変形形態が前述のバルクフィーダと異なるところは、
・前面(中板12の前面)と後面(中板12の後面)に上下に間隔をおいて2個のピン1 2dをそれぞれ有するケース10-2を用いた点
・フレーム20の前壁23の後面と中間壁24の前面にピン12dが挿入可能なガイド溝 23b及び24b(中間壁24及びそのガイド溝24bは図示省略)を設けた点
・フレーム20のケース取付部28の上下寸法を増加した点
にある。
・前面(中板12の前面)と後面(中板12の後面)に上下に間隔をおいて2個のピン1 2dをそれぞれ有するケース10-2を用いた点
・フレーム20の前壁23の後面と中間壁24の前面にピン12dが挿入可能なガイド溝 23b及び24b(中間壁24及びそのガイド溝24bは図示省略)を設けた点
・フレーム20のケース取付部28の上下寸法を増加した点
にある。
各ガイド溝23b及び24bは、直線部分(符号無し)と、該直線部分の上部から右側下向きに延びる第1延長部分23b1及び24b1(24b1は図示省略)と、該直線部分の下端から右側下向きに延びる第2延長部分23b2及び24b2(24b2は図示省略)とを有している。ケース10-2はその前後面のピン12dを各ガイド溝23b,24bの直線部分に挿入して下方移動させた後に、各ピン12dを直線部分から各延長部分23b1,23b2,24b1,24b2に入り込むように下方移動させることによってケース取付部28に取り付けられる。この場合の各延長部分23b1、23b2、24b1及び24b2の下端はケース10-2の高さ位置を規定する役目を果たす。
つまり、ケース取付部28に取り付けられたケース10-2の下面とケース取付部28の底面との間には空間CAが形成されるため、ケース10-2をケース取付部28に取り付けるときに該ケース取付部28の底面に塵埃等の異物が存在するような場合でも、ケース取付部28に取り付けられるケース10-2の高さ位置が該異物によって変動することを防止することができる。また、ケース10-2のピン12dが各延長部分23b1、23b2、24b1及び24b2に入り込んで移動するときに得られるガイド作用によって、ケース10-2の右面をロータ配置部25の左面に押し付ける作用を得ることができる。
尚、図28(A)〜図28(C)には各ガイド溝23b,24bの各延長部分23b1、23b2、24b1及び24b2の下端によってケース10-2の高さ位置を規定するものを示したが、図28(D)に示す形状のガイド溝23b’及び24b’(ガイド溝24b’は図示省略)をガイド溝23b,24bの代わりに用いても良い。このガイド溝23b’及び24b’は、直線部分(符号無し)と、該直線部分の上部から右側上向きに延びる第1延長部分23b1’及び24b1’(第1延長部分24b1’は図示省略)と、該直線部分の下端から右下がりに延びる第2延長部分23b2’及び24b2’(第2延長部分24b2’は図示省略)とを有している。この場合、ケース10-2は、同図に矢印で示したように、前後面のピン12dを各ガイド溝23b’及び24b’の直線部分に挿入し、下側のピン12dが第2延長部分23b2’及び24b2’に達するまで下方移動させた後に、上側のピン12dが直線部分から第1延長部分23b1’及び24b1’に入り込むように上方移動させることによって、ケース取付部28に取り付けられる。この場合の第1延長部分23b1’及び24b1’の上端はケース10-2の高さ位置を規定する役目を果たす。
(第5変形形態)図29(A)〜図29(C)は第5変形形態を示すもので、該第5変形形態が前述のバルクフィーダと異なるところは、
・右面(右板13の右面)の上部2隅に前後方向の長穴13eを有するケース10-3を用 いた点
・フレーム20のモータ配置部25の左面の上部2隅に該長穴13eに嵌め込み可能な半 球状の突起25cを設けた点
にある。
・右面(右板13の右面)の上部2隅に前後方向の長穴13eを有するケース10-3を用 いた点
・フレーム20のモータ配置部25の左面の上部2隅に該長穴13eに嵌め込み可能な半 球状の突起25cを設けた点
にある。
計2個の長穴13eは、フレーム20のケース取付部28に差し込こまれたケース10-3の下面が底壁21の上面に当接する手前で各突起25cが嵌り込む位置にある。この場合の各長穴13e(各突起25c)はケース10-3の高さ位置を規定する役目を果たす。
つまり、ケース取付部28に取り付けられたケース10-3の下面とケース取付部28の底面との間には空間CAが形成されるため、ケース10-3をケース取付部28に取り付けるときに該ケース取付部28の底面に塵埃等の異物が存在するような場合でも、ケース取付部28に取り付けられるケース10-3の高さ位置が該異物によって変動することを防止することができる。また、ケース取付部28に取り付けられたケース10-3の各長穴13eには各突起25cが嵌り込むため、ケース取付部28に取り付けられたケース10-3の上方変位に対する抵抗をこれら嵌り込みを利用して増加させることでき、これによりケース取付部28に取り付けられたケース10-3の3次元位置をより的確に保持することができる。
(他の変形形態)前述のバルクフィーダと第1〜第5変形形態では、何れも、保持手段として「平板部分と該平板部分と連続する円弧状弾性部分を有する板バネ」を使用しているが、同様の付勢が可能な他形状の板バネ(例えば、平板部分と該平板部分と連続するくの字状弾性部分を有する板バネ)や、板バネと同様の付勢が可能な部品(例えば、ボールプランジャ(筒状本体内のスプリングによって付勢されたボールの一部を筒状本体から露出させた構造のもの))等を保持手段として用いても所期の保持は十分に可能である。
[ケースの左右方向着脱に係る構造の形態]
前述のバルクフィーダと[ケースの上下方向着脱に係る構造の変形形態」では、フレーム20に対してケース10を上下方向で着脱できるものを示したが、フレーム20に対してケース10を左右方向で着脱できるようにすることも可能であるため、以下にその形態について説明する。
前述のバルクフィーダと[ケースの上下方向着脱に係る構造の変形形態」では、フレーム20に対してケース10を上下方向で着脱できるものを示したが、フレーム20に対してケース10を左右方向で着脱できるようにすることも可能であるため、以下にその形態について説明する。
(第1形態)図30(A)〜図33は第1形態を示すもので、該第1形態が前述のバルクフィーダと異なるところは、
・右板13の右面に計2個の位置決め穴13fを有するケース10-4を用いた点
・ケース10-4の止めネジFSとして強磁性体に属する材料を含むものを用いた点
・第1支持壁21d、第2支持壁21e、第1板バネ21f及び第2板バネ21gを排除 したフレーム20-1を用いた点
・フレーム20-1のロータ配置部25の左面に、ケース10-4の各位置決め穴13fそれ ぞれに挿入可能な計2個の位置決めピン25dを設けた点
・フレーム20-1のロータ配置部25の左面に、ケース10-4の4個の止めネジFSのう ちの3個に対応する計3個の永久磁石25eを設けた点
にある。
・右板13の右面に計2個の位置決め穴13fを有するケース10-4を用いた点
・ケース10-4の止めネジFSとして強磁性体に属する材料を含むものを用いた点
・第1支持壁21d、第2支持壁21e、第1板バネ21f及び第2板バネ21gを排除 したフレーム20-1を用いた点
・フレーム20-1のロータ配置部25の左面に、ケース10-4の各位置決め穴13fそれ ぞれに挿入可能な計2個の位置決めピン25dを設けた点
・フレーム20-1のロータ配置部25の左面に、ケース10-4の4個の止めネジFSのう ちの3個に対応する計3個の永久磁石25eを設けた点
にある。
ケース10-4の各位置決め穴13fは所定の深さを有しており、位置決めピン25dの挿入深さが右板12の厚さ以下の場合には右板13のみに非貫通穴または貫通孔が形成され、該挿入深さが右板13の厚さより大きい場合には右板13に貫通孔が形成され、且つ、中央板12に非貫通穴が連続して形成される。
フレーム20-1の各位置決めピン25dは、ケース10-4の各位置決め穴13fの深さよりも僅かに小さな突出長を有しており、また、ケース10-4の各位置決め穴13fに挿入した状態での隙間は最小限になるような断面形状を有している。また、各位置決めピン25dには、各位置決め穴13fへの挿入が容易に行えるように先端が半球状のものや円錐状のものが好ましく用いられる。
また、フレーム20-1の各永久磁石25eは、両端面に磁極を有する円柱形または4角柱形を成している。各永久磁石25eは、フレーム20-1のロータ配置部25の左面に形成された所定深さの穴に必要に応じて接着剤を用いて嵌め込むことによって取り付けられており、一方磁極はロータ配置部25の左面と略面一状態で露出している。
このフレーム20-1にあっては、ロータ配置部25の左側に、ケース10-4の左方からの差し込みによる取り付けと左方への抜き出しによる取り出しを可能としたケース取付部28、即ち、ケース10-4の左右方向着脱(ロータ30の回転中心と平行な方向での着脱)を可能としたケース取付部28が形成されている。
ケース10-4をケース取付部28に取り付けるとき、ロータ配置部25の左面と、各位置決めピン25dと、各位置決め穴13fと、各永久磁石25eと、ケース10-4の各止めネジFSは、該ケース10-4を所定3次元位置で保持する取り付け手段としての役割を果たす。詳しくは、ロータ配置部25の左面と、各位置決めピン25dと、各位置決め穴13fは、ケース10-4の3次元位置(高さ位置、前後位置及び左右位置)を定める位置基準として機能する。また、各永久磁石25eと、ケース10-4の各止めネジFSは、ケース10-4を所定3次元位置で保持する保持手段として機能する。
ケース10-4をフレーム20-1に取り付けるときには、図33に実線矢印で示すように、指先等によってケース10-4を把持し、該ケース10-4の右面の各位置決め穴13fがフレーム20-1のロータ配置部25の各位置決めピン25dと向き合うように位置合わせした後に、該ケース10-4を左方からケース取付部28に差し込んで各位置決め穴13fに各位置決めピン25dを挿入して、該ケース10-4の右面をロータ配置部25の左面に当接させる。この差し込み過程では、ケース10-4の4個の止めネジFSのうちの3個の頭部がフレーム20-1の3個の永久磁石25eに吸着され、該吸着によって該ケース10-4の右板13の右面がロータ配置部25の左面に押し付けられる。これにより、ケース10-4が所定3次元位置で保持された状態でケース取付部28に取り付けられる。
フレーム20-1のケース取付部28に取り付けられたケース10-4を該ケース取付部28から取り外すときには、ケース10-4を指先等で把持し、各永久磁石25eの吸引力に抗して該ケース10-4を左方に抜き出せば良い。
フレーム20-1にケース10-4を取り付けた状態におけるケース10-4とロータ30との位置関係と、フレーム20-1にケース10-4を取り付けた状態における部品供給動作は、前述のバルクフィーダと同じであるため、その説明を省略する。
尚、図30(A)〜図33にはケース10-4の止めネジFSの頭部をフレーム20-1の永久磁石25eで吸着するものを示したが、止めネジFSが吸着に向かない材料から成る場合や、先に述べたようにケース10の組み立てに止めネジ以外の手段を採用する場合には、強磁性体に属する材料を含む所定形状の被吸着体(図示省略)をケース10-4の右板12の右面に埋設するようにしても良い。
また、図30(A)〜図33には位置決め穴13f及び位置決めピン25dをそれぞれ2個ずつ設けたものを示したが、3個或いは4個の位置決め穴13f及び位置決めピン25dを設けても良い。
さらに、図30(A)〜図33には永久磁石25eを3個設けたものを示したが、2個或いは4個の永久磁石25eを設けても良いし、同様の吸着が行えるのであればその位置も任意である。
さらに、図30(A)〜図33には位置決め穴13fをケース10-4側に設け、位置決めピン25dをフレーム20-1側に設けたものを示したが、位置決め穴13fをフレーム20-1側に設け、位置決めピン25dをケース10-4側に設けるようにしても、同様の着脱を行うことができる。
(第2形態)図34(A)〜図36は第2形態を示すもので、該第2形態が前述のバルクフィーダと異なるところは、
・右板13の右面に計2個の位置決め穴13fを有するケース10-4(図31を参照)を 用いた点(但し、止めネジFSは強磁性体に属する材料を含むものである必要は無い)
・第1支持壁21d、第2支持壁21e、第1板バネ21f及び第2板バネ21gを排除 したフレーム20-2を用いた点
・フレーム20-2のロータ配置部25の左面に、弾性変形可能な係合レバー25fを4個 設けた点
・フレーム20-2のロータ配置部25の左面に、ケース10-4の各位置決め穴13fそれ ぞれに挿入可能な計2個の位置決めピン25dを設けた点
にある。
・右板13の右面に計2個の位置決め穴13fを有するケース10-4(図31を参照)を 用いた点(但し、止めネジFSは強磁性体に属する材料を含むものである必要は無い)
・第1支持壁21d、第2支持壁21e、第1板バネ21f及び第2板バネ21gを排除 したフレーム20-2を用いた点
・フレーム20-2のロータ配置部25の左面に、弾性変形可能な係合レバー25fを4個 設けた点
・フレーム20-2のロータ配置部25の左面に、ケース10-4の各位置決め穴13fそれ ぞれに挿入可能な計2個の位置決めピン25dを設けた点
にある。
ケース10-4の各位置決め穴13fは所定の深さを有しており、位置決めピン25dの挿入深さが右板12の厚さ以下の場合には右板13のみに非貫通穴または貫通孔が形成され、該挿入深さが右板13の厚さより大きい場合には右板13に貫通孔が形成され、且つ、中央板12に非貫通穴が連続して形成される。
フレーム20-2の各位置決めピン25dは、ケース10-4の各位置決め穴13fの深さよりも僅かに小さな突出長を有しており、また、ケース10-4の各位置決め穴13fに挿入した状態での隙間は最小限になるような断面形状を有している。また、各位置決めピン25dには、各位置決め穴13fへの挿入が容易に行えるように先端が半球状のものや円錐状のものが好ましく用いられる。
また、フレーム20-2の各係合レバー25fは、ケース10-4の前後寸法に対応する間隔でロータ配置部25の左面の前後位置に2個ずつ設けられている。各係合レバー25fの先端内側には山状突起25f1が設けられており、該各山状突起25f1の右側斜面はケース10-4をフレーム20-2に取り付けたときに該ケース10-4の左板11の左面の前後縁に接するようになっている。
このフレーム20-2にあっては、ロータ配置部25の左側に、ケース10-4の左方からの差し込みによる取り付けと左方への抜き出しによる取り出しを可能としたケース取付部28、即ち、ケース10-4の左右方向着脱(ロータ30の回転中心と平行な方向での着脱)を可能としたケース取付部28が形成されている。
ケース10-4をケース取付部28に取り付けるとき、ロータ配置部25の左面と、各位置決めピン25dと、各位置決め穴13fと、各係合レバー25fは、該ケース10-4を所定3次元位置で保持する取り付け手段としての役割を果たす。詳しくは、ロータ配置部25の左面と、各位置決めピン25dと、各位置決め穴13fは、ケース10-4の3次元位置(高さ位置、前後位置及び左右位置)を定める位置基準として機能する。また、各係合レバー25fは、ケース10-4を所定3次元位置で保持する保持手段として機能する。
ケース10-4をフレーム20-2に取り付けるときには、図36に実線矢印で示すように、指先等によってケース10-4を把持し、該ケース10-4の右面の各位置決め穴13fがフレーム20-2のロータ配置部25の各位置決めピン25dと向き合うように位置合わせした後に、該ケース10-4を左方からケース取付部28に差し込んで各位置決め穴13fに各位置決めピン25dを挿入して、該ケース10-4の右面をロータ配置部25の左面に当接させる。この差し込み過程では、ケース10-4の右板13の右面の前後縁が各係合レバー25fの山状突起25f1の左側斜面に押し付けられ、該押し付けによって山状突起25f1がケース10-4から離れるように各係合レバー25fが撓み、該ケース10-4の右板13の右面の前後縁が各係合レバー25fの山状突起25f1の左側斜面の頂点を乗り越えたところで該各係合レバー25fが自らの弾性によって復帰し、該各山状突起25f1の右側斜面が該ケース10-4の左板11の左面の前後縁に圧接し、該圧接によって該ケース10-4の右板13の右面がロータ配置部25の左面に押し付けられる。これにより、ケース10-4が所定3次元位置で保持された状態でケース取付部28に取り付けられる。
フレーム20-2のケース取付部28に取り付けられたケース10-4を該ケース取付部28から取り外すときには、ケース10-4を指先等で把持し、各係合レバー25fの弾性力に抗して該ケース10-4を左方に抜き出せば良い。
フレーム20-2にケース10-4を取り付けた状態におけるケース10-4とロータ30との位置関係と、フレーム20-2にケース10-4を取り付けた状態における部品供給動作は、前述のバルクフィーダと同じであるため、その説明を省略する。
尚、図34(A)〜図35には位置決め穴13f及び位置決めピン25dをそれぞれ2個ずつ設けたものを示したが、3個或いは4個の位置決め穴13f及び位置決めピン25dを設けても良い。
また、図34(A)〜図35には係合レバー25fを4個設けたものを示したが、3個或いは5個の係合レバー25fを設けても良いし、同様の係合が行えるのであればその位置も任意である。
さらに、図34(A)〜図35には弾性変形可能な係合レバー25fを用いたものを示したが、弾性変形し難い剛性を有するものを係合レバーとして用い、該係合レバーをフレーム20-2側に設けた軸を中心として回転変位できるように配置すると共に、該係合レバーの山状突起25f1側が内側に付勢されるようなバネを軸位置等に配置しても、同様の着脱を行うことができる。
[バルクフィーダの第2実施形態]
次に、図37〜図42を引用して、部品EC1を供給対象とするバルクフィーダの構造について説明する。因みに、図37、図38(A),図38(B)、図39、及び図41に記した+印はロータ30の回転中心に対応する位置を示す。
次に、図37〜図42を引用して、部品EC1を供給対象とするバルクフィーダの構造について説明する。因みに、図37、図38(A),図38(B)、図39、及び図41に記した+印はロータ30の回転中心に対応する位置を示す。
このバルクフィーダは、図37に示したように、ケース10-5と、フレーム20と、ロータ30と、ロータ駆動機構(モータ40、駆動歯車50及び中継歯車60)と、を備えている。このバルクフィーダの構造は、ケース10-5の右板13-1を除き、基本的には[バルクフィーダの第1実施形態]で説明した構造と同じであるため、該構造に関しては相違点のみを異なる符号を用いて説明する。
ケース10-5は、図38(A)〜図38(C)に示したように、左右寸法が上下寸法及び前後寸法よりも小さな略直方体形状を成している。このケース10-5は、図4(A)と同じ左板11と、図4(B)と同じ中央板12と、図39に示した右板13-1と、を組み合わせることによって構成されている。
右板13-1は、図39に示したように、左面視輪郭が左板11と同一で該左板11よりも小さな厚さを有しており、永久磁石35の磁力が透過可能なアルミニウム等の金属またはプラスチックから形成されている。この右板13-1は、ネジ挿通孔13aを4隅に有し、左右方向に貫通する円弧孔13b’を後側に有し、取出口用凹部13c’を上面中央に有し、取込口形成部材15をネジ止めする際に用いるネジ挿通孔13d’を上部に有している。
円弧孔13b’は、曲率中心が図中の+印に在り、且つ、所定の曲率半径を有する外側円弧面13b1(図40(A)を参照)と、外側円弧面13b1よりも曲率半径が小さく、且つ、外側円弧面13b1と曲率中心を一致する内側円弧面13b2(図40(A)を参照)とを有しており、外側円弧面13b1と内側円弧面13b2の曲率半径の差は後記幅Wg(図40(A)を参照)を規定している。この円弧孔13b’は下から上に向かって、具体的には図中の+印の略真下から略真上に向かって約180度の角度範囲で形成されている。また、円弧孔13b’の最上点から前側には、該円弧孔13b’と同一断面形状を有する直線溝13b3’(図39及び図42を参照)が、その幅及び深さを規定する2面が該円弧孔13b’の幅Wg及び深さDgを規定する2面と連続するように設けられている。
部品EC1を供給対象とする場合の円弧孔13b’の断面形状は、図40(A)に示したように、部品EC1の幅W1または高さH1よりも僅かに大きく、且つ、端面対角寸法D1及び長さL1よりも小さな幅Wg及び深さDgを有する矩形であり、該深さDgは右板13-1の厚さに相当する。つまり、図40(A)に示した円弧孔13b’は、同図に破線で示したように、部品EC1を幅または高さの面が略揃った長さ向きで移動可能に収容できる。
図40(B)は部品EC1を供給対象とする場合の円弧孔13b’の他の断面形状を示すもので、該断面形状は、部品EC1の端面対角寸法D1よりも僅かに大きく、且つ、長さL1よりも小さな幅Wg及び深さDgを有する矩形であり、該深さDgは右板13-1の厚さに相当する。つまり、図40(B)に示した円弧孔13b’は、同図に破線で示したように、部品EC1を幅及び高さの面の方向に拘わらずに長さ向きで移動可能に収容できる。
図40(C)は部品EC2を供給対象とする場合の円弧孔13b’の断面形状を示すもので、該断面形状は、部品EC2の高さH2よりも僅かに大きく、且つ、幅W2よりも小さな幅Wgと、幅W2よりも僅かに大きな深さDgとを有する矩形であり、該深さDgは右板13-1の厚さに相当する。つまり、図40(C)に示した円弧孔13b’は、同図に破線で示したように、部品EC2を幅及び高さの面が略揃った長さ向きで移動可能に収容できる。
図40(D)は部品EC3を供給対象とする場合の円弧孔13b’の断面形状を示すもので、該断面形状は、部品EC3の直径R3よりも僅かに大きく、且つ、長さL3よりも小さな幅Wg及び深さDgを有する矩形であり、該深さDgは右板13-1の厚さに相当する。つまり、図40(D)に示した円弧孔13b’は、同図に破線で示したように、部品EC3を長さ向きで移動可能に収容できる。
取出口用凹部13c’は、図39及び図42に示したように、右板13-1の上面一部、具体的には円弧孔13b’の最上点及びその前後部分の上側を左右方向に切り欠くようにして形成されており、円弧孔13b’及び直線溝13b3’に達する所定の深さを有している。つまり、円弧孔13b’の最上点及びその後側部分と、直線溝13b3’の後端及びその前側部分は、取出口用凹部13c’を通じて上方に向けて部分的に開放している。
また、円弧孔13b’の直線溝13b3’には、図39及び図42に示したように、金属またはプラスチックから形成された4角柱形または円柱形のストッパ棒14が圧入や接着等の手法によって取り付けられている。このストッパ棒14はその後部を取出口用凹部13c’側に突出しており、該突出部分を取出口用凹部13c’を通じて露出している。つまり、ストッパ棒14の後部は前記開放部分に入り込んでいて、該開放部分のうちのストッパ棒14が存しない領域は取出口19となる(図42を参照)。
尚、図示を省略したが、図40(A)に示した円弧孔13b’を図40(B)〜図40(D)に示した円弧孔13b’に変更した場合でも、各円弧孔13b’の最上点から前側に同様の直線溝を形成すれば、該直線溝の断面形状に対応した4角柱形または円柱形のストッパ棒を取り付けることができ、且つ、取出口19も同様に形成できる。
ケース10-5を組み立てるには、例えば、図39に示した右板13-1の左面に図4(B)に示した中央板12を重ね、右板13-1の各ネジ挿通孔13aに止めネジFSを差し込んで、該各止めネジFSを中央板12のネジ孔12aにねじ込んで両者を結合する。
そして、中央板12のU字形凹部12b4に取込口形成部材15(図41を参照)を嵌め込み、右板13-1のネジ挿通孔13dに止めネジFSを差し込んで、該止めネジFSを取込口形成部材15のネジ孔(符号無し)にねじ込んで両者を結合する。
この取込口形成部材15は、金属またはプラスチックから成り、中央板12のU字形凹部12b4の内形に合致した外形を有すると共に、円弧面15aの分だけ幅が狭くなった狭幅部分15bを有している。また、取込口形成部材15の厚さは中央板12の厚さと一致している。さらに、円弧面15aの曲率半径は中央板12の第1円弧面12b1の曲率半径と同一か或いは僅かに大きく、該円弧面15aの曲率中心は第1円弧面12b1の曲率中心と一致している。
そして、中央板12の左面に図4(A)に示した左板11を重ね、左板11の各ネジ挿通孔11aに止めネジFSを差し込んで、該各止めネジFSを中央板12のネジ孔12aにねじ込んで両者を結合する。
図面には止めネジFSを用いてケース10-5を組み立てるものを示したが、左板11及び右板13-1からネジ挿通孔11a及び13aを排除し、且つ、中央板12からネジ孔12aを排除して、これらの代わりに貫通孔を3者に形成し、3者を重ねた後に3者の貫通孔にプラスチックピンを挿入してその両端を熱溶融させることで3者の結合を行うようにしても良い。また、左板11及び右板13-1からネジ挿通孔11a及び13aを排除し、且つ、中央板12からネジ孔12aを排除して、3者の接触面を熱溶着や接着等の手法によって部分的に連結することによって3者の結合を行うようにしても良い。
このケース10-5にあっては、中央板12の貫通孔12bの左側開口が左板11の右面によって閉塞され、且つ、中央板12の貫通孔12bの右側開口が右板13-1の左面によって閉塞される。また、右板13-1の円弧孔13b’の左側開口の上部が、取込口形成部材15の右面と、中央板12の貫通孔12bが存しない右面部分とによって連続的に閉塞される(図41を参照)。さらに、右板13-1の取出口用凹部13c’の左側開口が、中央板12の貫通孔12bが存しない右面部分によって閉塞される(図42を参照)。
即ち、ケース10-5内には、貫通孔12bの第1円弧面12b1と第2円弧面12b2と平面12b3と、取込口形成部材15の円弧面15aと狭幅部分15bの後面及び下面と、左板11の右面の一部と、右板13-1の左面の一部とによって囲まれた、左面視輪郭が略円形の収納室16(図41を参照)が画成される。この収納室16にあっては、左板11の一部が該収納室16の左側壁となり、右板13の一部が該収納室16の右側壁(特許請求の範囲で言うところの「収納室の側壁」に該当)となる。
また、収納室16の右側壁の内面には、右板13-1の円弧孔13b’の左側開口が閉塞されていない部分(約150度の角度範囲部分)によって、下から上に向かう円弧状の案内溝17が形成される(図41を参照)。図6から分かるように、この案内溝17の始点は同図中の+印の略真下に位置する。因みに、ケース10-5にあっては前記案内溝17は溝ではなく孔の形態を有するが、後に説明するように該ケース10-5をフレーム20に取り付けた状態ではその右側開口がロータ30の左面によって覆われて溝の形態となるため、ここでは敢えて案内溝17と称している。
さらに、右板13-1の円弧孔13b’の左側開口が閉塞された部分(約30度の角度範囲部分)によって、案内溝17と同一断面形状を有し、且つ、案内溝17の上端から収納室16の上方に向かう円弧状の供給通路18(図41を参照)が形成されると共に、該供給通路18の後端にその入口となる取込口18a(図41を参照))が形成される。図41から分かるように、この供給通路18の終点(先端)は同図中の+印の略真上に位置する。また、ストッパ棒14はこの供給通路18の先端から前側にかけて横向きに存在する。因みに、ケース10-5にあっては前記供給通路18は通路ではなく溝の形態を有するが、後に説明するように該ケース10-5をフレーム20に取り付けた状態ではその右側開口がロータ30の左面によって覆われて通路の形態となるため、ここでは敢えて供給通路18と称している。
さらに、ケース10-5の上面には、供給通路18内を移動してストッパ棒14の後面に当接して停止した部品(EC1〜EC3)を該供給通路18から外部に取り出すための上面開口の取出口19(図42を参照)が形成される。図41から分かるように、この取出口19は同図中の+印の略真上に位置する。因みに、ケース10-5にあっては前記取出口19は上面及び右面を開口した形態を有するが、後に説明するように該ケース10-5をフレーム20に取り付けた状態ではその右側開口がロータ30の左面によって覆われて上面のみを開口した形態となるため、ここでは敢えて上面開口の取出口19と称している。
さらに、収納室16を構成する第1円弧面12b1の曲率半径が外側円弧面13b1の曲率半径よりも大きいため、案内溝17の外側には両者の曲率半径の差に準じた幅を持つ円弧状の平坦面FP1(図41及び図43(A)を参照)が形成される。この平坦面FP1の幅は、概ね、部品(EC1〜EC3)の長さ(L1〜L3)の2倍以上の値に設定されている。また、案内溝17の内側にはこの平坦面FP1と面一状態の平坦面FP2(図41及び図43(A)を参照)が在るため、該案内溝17は外側と内側の平坦面FP1及びFP2の間に挟まれるように位置している。
図面には円弧孔13b’の角度範囲を約180度とし、案内溝17の角度範囲を約150度とし、供給通路18の角度範囲を約30度としたものを示したが、円弧孔13b’の角度範囲はその上端位置を変えずに多少の範囲内(例えば±30度の範囲内)で増減しても良い。また、供給通路18の角度範囲もその上端位置を変えずに多少の範囲内(例えば±15度の範囲内)増減しても良い。因みに、案内溝17の角度範囲と供給通路18の角度範囲との和は円弧孔13b’の角度範囲と略等しくなるため、該供給通路18の角度範囲を増減すれば、該増減に伴って案内溝17の角度範囲も増減する。
尚、図示を省略したが、図40(A)に示した円弧孔13b’を図40(B)〜図40(D)に示した円弧孔13b’に変更した場合でも、各円弧孔13b’の断面形状に対応した案内溝17と供給通路18と取込口18aと取出口19と2つの平坦面FP1及びFP2とを、収納室16と共に同様に形成できる。
次に、ケース10-5をフレーム20(ここではロータ30、駆動歯車50付きモータ40及び中継歯車60が組み付けられたものを指す)に取り付ける際の方法について説明する。
取り付けに際しては、[バルクフィーダの第1実施形態]で説明した方法と同様に、収納室16内に多数の部品EC1がバラ状態(向きが揃っていない状態)で収納されたケース10-5を用意する。
そして、指先等によってケース10-5を把持し、該ケース10-5の下面がフレーム20のケース取付部28の上面と向き合うように位置合わせした後に、該ケース10-5を上方からケース取付部28に差し込んでその下面をフレーム20の底壁21の上面に当接させる。これにより、ケース10-5が所定3次元位置で保持された状態でケース取付部28に取り付けられる。
この取り付け時に収納室16内の部品EC1が円弧孔13’を通じて外部にこぼれ落ちるような場合には、ケース10-5の右面にプラスチック等から成るカバーシート(図示省略)を沿わせておき、該カバーシートを外しながら差し込みを行うようにすると良い。
フレーム20のケース取付部28に取り付けられたケース10-5を該ケース取付部28から取り外すときには、ケース10-5のケース取付部28から上方に突出した部分を指先等で把持し、第1板バネ26及び第2板バネ27の付勢力に抗して該ケース10-5を上方に抜き出せば良い。
次に、図43及び図44を引用して、フレーム20(ここではロータ30、駆動歯車50付きモータ40及び中継歯車60が組み付けられたものを指す)に取り付けられたケース10-5とロータ30との位置関係について説明する。
ケース10-5がフレーム20に取り付けられた状態では、図43(A)〜図43(C)に示したように、ロータ30の左面は、該ロータ30の回転を許容する極力小さな隙間(符号無し)を介してケース10-5の右面と平行或いはこれに近い状態で向き合う。
ケース10-5の円弧孔13’の右側開口はロータ30の左面によって覆われるため、孔の形態を有する案内溝17はその右側開口をロータ30の左面によって覆われて溝の形態となり、溝の形態を有する供給通路18はその右側開口をロータ30の左面によって覆われて通路の形態となり、上面及び右面を開口した形態を有する取出口19はその右側開口をロータ30の左面によって覆われて上面のみを開口した形態となる。依って、ケース10-5を取り付けた状態では、収納室16内の部品EC1が案内溝17の右側開口や供給通路18の右側開口等から外部にこぼれ落ちることは無い。
また、ロータ30の回転中心は、ケース10-5の案内溝17及び供給通路18を構成する外側円弧面13b1及び内側円弧面13b2の曲率中心と、各永久磁石35の一方磁極の中心が位置する仮想円VCの中心とに一致する。しかも、仮想円VCの曲率半径は案内溝17及び供給通路18を構成する外側円弧面13b1の曲率半径以下で、且つ、内側円弧面13b2の曲率半径以上に設定されているため、仮想円VCに相当する円軌道下で移動する各永久磁石35の一方磁極は案内溝17及び供給通路18と向き合うと共に、各々の中心は案内溝17内及び供給通路18内を向く。
さらに、ケース10-5の右板13-1は磁力が透過可能であるため、案内溝17と向き合う永久磁石35の磁力は該右板13を通じて案内溝17内及び収納室16内に及び、供給通路18と向き合う永久磁石35の磁力は該右板13を通じて供給通路18内に及ぶ。
図43(A)〜図43(C)には、前記条件(仮想円VC(円軌道)の曲率半径は案内溝17及び供給通路18を構成する外側円弧面13b1の曲率半径以下で、且つ、内側円弧面13b2の曲率半径以上)を満足する位置関係を例示してある。
図43(A)は「円軌道の曲率半径=(外側円弧面13b1の曲率半径+内側円弧面13b2の曲率半径)/2」の場合の位置関係を示し、図43(B)は「(外側円弧面13b1の曲率半径+内側円弧面13b2の曲率半径)/2>円軌道の曲率半径>内側円弧面13b2の曲率半径」の場合の位置関係を示し、図43(C)は「外側円弧面13b1の曲率半径>円軌道の曲率半径>(外側円弧面13b1の曲率半径+内側円弧面13b2の曲率半径)/2」の場合の位置関係を示す。
前記条件下では図43(A)の位置関係が最も好ましく、次いで図43(B)及び図43(C)の位置関係が好ましいと言えるが、前記条件を満足していれば「円軌道の曲率半径=外側円弧面13b1の曲率半径」或いは「円軌道の曲率半径=外側円弧面13b1の曲率半径」の位置関係であっても、後述する案内溝17への部品(EC1〜EC3)の収容を高確率下で行うことは十分に可能である。
尚、図示を省略したが、図40(A)に示した円弧孔13b’を図40(B)〜図40(D)に示した円弧孔13b’に変更した場合でも前記条件は同じである。
次に、図45〜図50を引用して、バルクフィーダ(ここではケース10-5をフレーム20に取り付けたものを指す)の部品供給動作について説明する。因みに、図45に記した+印はロータ30の回転中心に対応する位置を示す。
部品供給に際しては、図45に示したように、ロータ30を破線矢印方向(反時計回り方向)に数回転させて、部品EC1の予備供給(所謂、玉詰め)を行う。
このロータ30の回転により、図45から分かるように、各永久磁石35は、永久磁石35の一方磁極が収納室16と対向し、且つ、案内溝17と向き合った状態で移動する過程(1)と、永久磁石35の一方磁極が収納室16と対向せず、且つ、供給通路18と向き合った状態で移動する過程(2)と、永久磁石35の一方磁極が収納室16と対向しない状態で移動する過程(3)と、を順に繰り返す。
前記過程(1)では、収納室16内に収納されているバラ状態の部品EC1のうちの複数の部品EC1が永久磁石35の磁力によって案内溝17方向に吸引され、吸引された複数の部品EC1は塊のままで部品収納領域から抜け出して案内溝17に沿って上方に移動して取込口18aに達する。
案内溝17の外側と内側には該案内溝17を挟み込むようにして2つの平坦面FP1及びFP2が面一状態で存在し、且つ、永久磁石35の一方磁極の中心は案内溝17内に向いているため、図46に示したように、永久磁石35の磁力によって案内溝17方向に吸引された複数の部品EC1の塊は、該案内溝17及びその両側の平坦面FP1及びFP2を覆うような山状の形態(2点鎖線を参照)或いはこれに近い形態となる。つまり、案内溝17の外側と内側に存する平坦面FP1及びFP2を利用して、極力多くの部品EC1が案内溝17方向に吸引されることになる。永久磁石35の磁力によって案内溝17方向に吸引される複数の部品EC1の個数は、収納室16内の部品EC1の残数や永久磁石35の表面磁力等で左右するが、十分量の部品EC1が収納室16内に収容され、しかも、永久磁石35が例えば2000〜4000ガウスの表面磁力を有していて十分な磁力が収納室16内の部品EC1に及ぶ場合には、概ね、数十個〜数百個である。
また、永久磁石35の一方磁極の中心は案内溝17内に向いていることから、複数の部品EC1の塊のうちの該永久磁石35に最も近く、且つ、その中心(磁力中心)に向き合う部品EC1には案内溝17内に引き込む力が最も強く作用する。しかも、複数の部品EC1の塊が案内溝17に沿って上方に移動するときには、該複数の部品EC1の塊のうちの案内溝17に近い部品EC1が該案内溝17の開口側の2つの円弧状エッジに接触してその向きが矯正される作用が生じる。
即ち、前記過程(1)では、永久磁石35の磁力によって極力多くの部品EC1が案内溝17方向に吸引されることも相俟って、永久磁石35の磁力によって案内溝17方向に吸引された複数の部品EC1のうちの1個または複数個の部品EC1を、前記作用に基づいて高確率で案内溝17内に長さ向きで収容することができる。
ところで、部品EC1は長さL1>幅W1=高さH1の寸法関係を有する直方体形状を成すため、案内溝17内に収容される部品EC1の向きは、基本的には、長さ向き(図47を参照)と、長さ向きと90度異なる向き(図48を参照)の2パターンとなり、案内溝17内に収容されない部品EC1はバラ状態である(図46を参照)。
案内溝17内に収容された1個または複数個の部品EC1が何れも「案内溝17内に長さ向きで収容された部品EC1」であるとき、或いは、「案内溝17内に長さ向きで収容された部品EC1」の後側に「案内溝17内に長さ向きと90度異なる向きで収容された部品EC1」が存するときは、図47に示したように、「案内溝17内に長さ向きで収容された部品EC1」は、永久磁石35の磁力によって吸引されつつ案内溝17に沿って上方に移動し、同向きのまま取込口18aに流入して供給通路18内に取り込まれる。この流入時、「案内溝17内に長さ向きと90度異なる向きで収容された部品EC1」と「案内溝17内に収容されない部品EC1」は、取込口形成部材15の狭幅部分15bの後面に当接し、永久磁石35の一方磁極が取込口18aの右側を通り過ぎて吸引力が低下したところで下方に落下する。
また、前記作用からして、案内溝17内に収容された1個または複数個の部品EC1が何れも「案内溝17内に長さ向きと90度異なる向きで収容された部品EC1」である確率は低いが、この場合には、図48に示したように、「案内溝17内に長さ向きと90度異なる向きで収容された部品EC1」と「案内溝17内に収容されない部品EC1」は、取込口形成部材15の狭幅部分15bの後面に当接し、永久磁石35の一方磁極が取込口18aの右側を通り過ぎて吸引力が低下したところで下方に落下する。
前記過程(2)では、案内溝17から取込口18aに流入した長さ向きの部品EC1が、図49に示したように、永久磁石35の磁力によって吸引されつつ供給通路18に沿って上方に移動して取出口19に達し、該取出口19に達した長さ向きの部品EC1はその前面をストッパ棒14の後面に当接したところで停止する。予備供給時にロータ30は数回転するため、ストッパ棒14の後面に当接して停止した先頭の部品EC1の後側には、複数の部品EC1が隙間を介さずに或いは介して連なるような状態となる。
前記過程(3)では、永久磁石35の磁力が収納室16内のEC1に及ぶことが抑制されるため、該永久磁石35の磁力によって収納室16内の部品EC1に不要な変動、例えば案内溝17内への部品収容や取込口18aへの部品流入に関与しない変動等が生じることが抑制される。
部品EC1の予備供給が完了した後は、図50に示したように、永久磁石35の一方磁極が取出口19の右側を通り過ぎた位置に存し、且つ、その後側の永久磁石35の一方磁極が供給通路18の右側に入り込んだ位置に存するように(図23を参照)、ロータ30を停止させる(以下、この停止位置を待機位置と言う)。
永久磁石35の一方磁極が取出口19の右側を通り過ぎて停止した位置を待機位置とした理由は、該取出口19から先頭の部品EC1が外部に取り出されるときに該部品EC1が永久磁石35の磁力によって引き寄せられることを回避するためである。また、後側の永久磁石35の一方磁極が供給通路18の右側に入り込んだ位置を待機位置とした理由は、前記予備供給によって供給通路18内に送り込まれた複数の部品EC1が、該供給通路18を構成する内側円弧面13b2を滑り落ちて取込口18aから落下しないようにするためである。
バルクフィーダからの部品EC1の取り出しは、図50に示した待機位置で行われる。具体的には、マウンタ(部品搭載装置)の吸着ノズル(図示省略)を取出口19に向かって下降させて該取出口19に存する先頭の部品EC1を吸着した後に、該吸着ノズルを上昇させることによって行われる。取出口19が円弧状の供給通路18の最上点に位置していることから、該取出口19に存する先頭の部品EC1の後側に複数の部品ECが連なっていても、該後続の部品EC1から先頭の部品EC1に対してその取り出しに支障を生じるような負荷,例えば押圧力等が加わることは無い。
取出口19に存する先頭の部品EC1が取り出された後は、待機位置にあるロータ30を反時計回り方向に所定角度、例えば45度や90度や135度や180度回転させて、該ロータ30を再び待機位置で停止させる。部品EC1の取り出しは図示省略のセンサによって簡単に検出できるので、該検出信号に基づいてロータ30の回転を開始することができる。
待機位置にあるロータ30を反時計回り方向に所定角度回転する過程では、「案内溝17内への部品EC1の収容」と「案内溝17から取込口18aへの部品EC1の流入」と「供給通路18内における部品EC1の移動」が前記同様に行われ、部品EC1が再び取出口19に供給される。これ以後も、取出口116に存する先頭の部品EC1が取り出される度に待機位置にあるロータ30は反時計回り方向に所定角度回転する。
尚、図示を省略したが、図40(A)に示した円弧孔13b’を図40(B)〜図40(D)に示した円弧孔13b’に変更したケース10-5を用いた場合でも、同図に示した部品EC1〜EC3を対象として前記同様の供給動作を実現できる。因みに、また、図40(A)に示した円弧孔13b’を図40(B)に示した円弧孔13b’に変更した場合には、部品EC1が幅または高さの面が揃わない長さ向き(図40(B)の破線を参照)で案内溝17内に収容され得るが、案内溝17内を移動する過程や供給通路18内を移動する過程では該部品EC1それ自体に姿勢を安定化させる変位が生じるため、該部品EC1は幅または高さの面が揃った姿勢で取出口19に供給されることになる。
次に、前述のバルクフィーダ(第2実施形態)によって得られる効果について説明する。
前述のバルクフィーダ(第2実施形態)は[バルクフィーダの第1実施形態]で説明したものとケース10-5において構造を相違するが、[バルクフィーダの第1実施形態]で説明したものと同様の効果を得ることができる。
また、前述のバルクフィーダ(第2実施形態)には、[ケースの上下方向着脱に係る構造の変形形態」で説明した変形形態、並びに、[ケースの左右方向着脱に係る構造の形態]で説明した形態を適宜採用することができる。
尚、前述のバルクフィーダ(第2実施形態)では、各永久磁石35の一方磁極が露出するロータ30の左面によってケース10-5の円形孔13b’の右側開口を覆うようにしたが、該左面と各永久磁石35の露出面との間に段差があると、該段差に部品(EC1〜EC3)が引っかかって所期の部品供給動作の障害となる恐れがある。
このような場合には、図51(A)及び図51(B)に示したロータ30-1や、図52(A)〜図52(C)に示したロータ30-2を、ロータ30の代わりに用いると良い。
図51(A)及び図51(B)に示したロータ30-1が、前記ロータ30と異なるところは、
・各永久磁石35の露出面を被覆するように円板部31の左面に、磁力が透過可能なアル ミニウム等の金属やプラスチックや織布や不織布等から成るカバー層36を設けた点
にある。つまり、図51(B)に示したように、ケース10-5の円形孔13b’の右側開口はカバー層36の左面によって覆われるため、前記のような段差がある場合でも該カバー層36によって該段差を無くすことができる。また、カバー層36として表面摩擦抵抗が小さいものを用いれば、ケース10-5の右板13-1の右面に該カバー層36を接触させた状態でロータ30-1を回転させることも可能となる。
・各永久磁石35の露出面を被覆するように円板部31の左面に、磁力が透過可能なアル ミニウム等の金属やプラスチックや織布や不織布等から成るカバー層36を設けた点
にある。つまり、図51(B)に示したように、ケース10-5の円形孔13b’の右側開口はカバー層36の左面によって覆われるため、前記のような段差がある場合でも該カバー層36によって該段差を無くすことができる。また、カバー層36として表面摩擦抵抗が小さいものを用いれば、ケース10-5の右板13-1の右面に該カバー層36を接触させた状態でロータ30-1を回転させることも可能となる。
図52(A)〜図52(C)に示したロータ30-2が、前記ロータ30と異なるところは、
・円板部31の右面に所定深さの穴を形成して、各永久磁石35を該穴に圧入や接着等の 手法によって嵌め込んだ点
にある。つまり、図52(C)に示したように、ケース10-5の円形孔13b’の右側開口は円板部31の平坦な左面によって覆われるため、ロータ30-2の左面には前記のような段差は生じない。また、円板部31の平坦な左面に表面摩擦抵抗が小さい材料から成る層を形成すれば、ケース10-5の右板13-1の右面に該層を接触させた状態でロータ30-2を回転させることも可能となる。
・円板部31の右面に所定深さの穴を形成して、各永久磁石35を該穴に圧入や接着等の 手法によって嵌め込んだ点
にある。つまり、図52(C)に示したように、ケース10-5の円形孔13b’の右側開口は円板部31の平坦な左面によって覆われるため、ロータ30-2の左面には前記のような段差は生じない。また、円板部31の平坦な左面に表面摩擦抵抗が小さい材料から成る層を形成すれば、ケース10-5の右板13-1の右面に該層を接触させた状態でロータ30-2を回転させることも可能となる。
[バルクフィーダの他の実施形態]
(1)前述のバルクフィーダ(第1実施形態及び第2実施形態)では、前記ケース10及び10-5として、3つの部品(左板11,中央板12及び右板13(13-1))を組み合わせることによって構成したものを示したが、左板11と中央板12を一体化した部品を用いれば、2つの部品の組み合わせによって同様のケースを得ることができる。
(1)前述のバルクフィーダ(第1実施形態及び第2実施形態)では、前記ケース10及び10-5として、3つの部品(左板11,中央板12及び右板13(13-1))を組み合わせることによって構成したものを示したが、左板11と中央板12を一体化した部品を用いれば、2つの部品の組み合わせによって同様のケースを得ることができる。
図53(A)及び図53(B)は前記ケース10を2つの部品の組み合わせによって得る場合の左板11-1と右板13-2を示す。
左板11-1は左面視輪郭が略矩形を成していて所定の厚さを有しており、金属またはプラスチックから形成されている。この左板11-1は、ネジ孔11dを4隅に有し、収納室用凹部11dを右面に有している。
収納室用凹部11dは、曲率中心が図中の+印に在り、且つ、所定の曲率半径を有する第1円弧面11d1と、第1円弧面11d1よりも曲率半径が小さく、且つ、第1円弧面11d1と曲率中心を一致する第2円弧面11d2と、第1円弧面11d1の下端と第2円弧面11d2の下端とを結ぶ第1平面11d3と、第1円弧面11d1の上端と第2円弧面11d2の上端とを結ぶ第2平面11d4と、収納室用凹部11dの底に当たる左側内側面11d5とを有している。また、第1円弧面11d1の曲率半径は後記円弧溝13bの外側円弧面13b1の曲率半径よりも大きく、第2円弧面11d2の曲率半径は後記円弧溝13bの内側円弧面13b2の曲率半径よりも小さい。
この左板11-1は前記取込口形成部材13dを有しておらず、該取込口形成部材13dの代用となる部分が収納室用凹部11dの第2円弧面11d2及び第2平面11d4によって形成されている。
右板13-2は、左面視輪郭が左板11-1と同一で該左板11-1よりも小さな厚さを有しており、永久磁石35の磁力が透過可能なアルミニウム等の金属またはプラスチックから形成されている。この右板13-2は、ネジ挿通孔13aを4隅に有し、円弧溝13bを左面後側に有し、取出口用凹部13cを上面中央に有し、直線溝13b3を円弧溝13bの最上点から前側に有しており、該直線溝13b3にはストッパ棒14が取り付けられ手いる。これらネジ挿通孔13a、円弧溝13b、取出口用凹部13c及びストッパ棒14は、前記右板13のそれと同じである。
前記左板11-1と前記右板13-2を用いてケースを組み立てるときには、左板11-1の右面に右板13-2の左面を重ねると共に、右板13-2の各ネジ挿通孔13aに止めネジFSを差し込んで、各止めネジFSを左板11-1の各ネジ孔11aにねじ込んで、左板11-1及び右板13-2を結合する。
図面には止めネジFSを用いてケースを組み立てるものを示したが、左板11-1からネジ孔11aを排除し、且つ、右板13-2からネジ挿通孔13aを排除して、これらの代わりに貫通孔を両者に形成し、左板11-1と右板13-2を重ねた後に両者の貫通孔に樹脂ピンを挿入してその両端を熱溶融させることで両者の結合を行うようにしても良い。また、左板11-1からネジ孔11aを排除し、且つ、右板13-2からネジ挿通孔13aを排除して、両者の接触面を熱溶着や接着等の手法によって部分的に接続することによって両者の結合を行うようにしても良い。
図54(A)及び図54(B)は前記ケース10-5を2つの部品の組み合わせによって得る場合の左板11-1と右板13-3を示す。
左板11-1は、図53(A)に示した左板11-1と同じである。
右板13-3は、左面視輪郭が左板11-1と同一で該左板11-1よりも小さな厚さを有しており、永久磁石35の磁力が透過可能なアルミニウム等の金属またはプラスチックから形成されている。この右板13-3は、ネジ挿通孔13aを4隅に有し、円弧孔13b’を後側に有し、取出口用凹部13c’を上面中央に有し、直線溝13b3’を円弧孔13b’の最上点から前側に有しており、該直線溝13b3’にはストッパ棒14が取り付けられている。これらネジ挿通孔13a、円弧孔13b’、取出口用凹部13c’及びストッパ棒14は、前記右板13-1のそれと同じである。
前記左板11-1と前記右板13-3を用いてケースを組み立てるときには、左板11-1の右面に右板13-3の左面を重ねると共に、右板13-3の各ネジ挿通孔13aに止めネジFSを差し込んで、各止めネジFSを左板11-1の各ネジ孔11aにねじ込んで、左板11-1及び右板13-3を結合する。
図面には止めネジFSを用いてケースを組み立てるものを示したが、左板11-1からネジ孔11aを排除し、且つ、右板13-3からネジ挿通孔13aを排除して、これらの代わりに貫通孔を両者に形成し、左板11-1と右板13-3を重ねた後に両者の貫通孔に樹脂ピンを挿入してその両端を熱溶融させることで両者の結合を行うようにしても良い。また、左板11-1からネジ孔11aを排除し、且つ、右板13-3からネジ挿通孔13aを排除して、両者の接触面を熱溶着や接着等の手法によって部分的に接続することによって両者の結合を行うようにしても良い。
このように、2つの部品の組み合わせによって前記ケース10及び10-5と同様のケースを得るようにすれば、ケース自体の製造コスト及び単価を低減することができる。また、ストッパ棒14を排除してその代用部分を前記右板13-2及び13-3に形成すれば、製造コスト及び単価をより一層低減することができる。
(2)前述のバルクフィーダ(第1実施形態及び第2実施形態)では、前記ケース10及び10-5として、収納室16を構成する第1円弧面12b1が右板13及び13-1の左面と直角を成すものを示したが、第1円弧面12b1を右板13及び13-1の左面と鋭角を成すように傾けても良い。
図55(A)に示したケース10-6は前記ケース10に対応するもので、中央板12の第1円弧面12b1’の断面が略1/4円を成す湾曲面となっている。前記ケース10-5に対応するケースの図示を省略したが、該ケースの場合も中央板12の形態は同じである。
このように、中央板12の第1円弧面12b1’を湾曲面とすれば、収納室16内に収納された部品(EC1〜EC3)の残数が少なくなった場合でも、該第1円弧面12b1’の傾きを利用して残り少なくなった部品(EC1〜EC3)を右板13及び13-1の左面に向かって、即ち、案内溝17の下端に向かって自重移動させることができる。つまり、収納室16の左右寸法を拡大して部品(EC1〜EC3)の収納数を増加させると、永久磁石35の磁力が該永久磁石35から離れた部品(EC1〜EC3)に及び難くなるが、このような場合でも残り少なくなった部品(EC1〜EC3)を案内溝17の下端に向かって自重移動させることによって、該部品(EC1〜EC3)を永久磁石35の磁力によって確実に吸引することができる。
図55(B)に示したケース10-7は図53(A)及び図53(B)に示した左板11-1と右板13-2を用いて形成されたケースに対応するもので、左板11-1の第1円弧面11d1’の断面が略1/4円を成す湾曲面となっている。図54(A)及び図54(B)に示した左板11-1と右板13-3を用いて形成されたケースに対応するケースの図示を省略したが、該ケースの場合も左板11-1の形態は同じである。この場合も、前記ケース10-6と同様の効果を得ることができる。
(3)前述のバルクフィーダ(第1実施形態及び第2実施形態)では、前記ロータ30として、計8個の永久磁石35を45度間隔で配置したものを示したが、該永久磁石35の数及び角度間隔は増減しても構わない。
例えば、計16個の永久磁石35を22.5度間隔で配置した場合や、計4個の永久磁石35を90度間隔で配置した場合でも、前記同様の部品供給動作を実現することができる。永久磁石35の数はロータ30の回転速度等に関与するが、先に述べた部品供給動作を的確に行うには永久磁石35の数は4〜16個が好ましい。また、永久磁石35の角度間隔は等間隔で無くても良いが、等間隔であるほうが供給動作においてロータ30の回転を制御し易い。
(4)前述のバルクフィーダ(第1実施形態及び第2実施形態)では、ロータ駆動機構としてモータ40、駆動歯車50及び中継歯車60から成るものを示したが、モータ軸43に固定された駆動歯車50の外周面の平歯を直接ロータ30の外周面の平歯34に噛合させるようにすれば、中継歯車60を排除することができる。また、ロータ30と駆動歯車50との間に距離がある場合には、ロータ30と駆動歯車50との間に2つ以上の中継歯車60を介在させるようにしても良い。
(5)前述のバルクフィーダ(第1実施形態及び第2実施形態)では、フレーム20に1つのケース取付部28と1つのロータ駆動機構を設けたものを示したが、フレーム20よりも主として前後寸法が大きなものをフレームとして用いれば、該フレームの左面側に2以上のケース取付部28が前後方向に並設されたバルクフィーダを構築することもできる。また、フレームの左面側に1以上のケース取付部28が設けられ、且つ、右面側に1以上のケース取付部28が設けられたバルクフィーダを構築することもできる。
要するに、フレームに2以上のケース10及び10-5を着脱自在に取り付けることができるバルクフィーダを構築することもできる。この場合には、各ケースに対応するロータそれぞれを個別のロータ駆動機構を用いて駆動するのではなく、2以上のロータを1つのロータ駆動機構によって駆動することも可能である。
[ケースの上下方向着脱を可能としたバルクフィーダのマウンタへの適用形態]
次に、ケースの上下方向着脱を可能としたバルクフィーダのマウンタへの適用形態について、図1(A)〜図1(C)に示したバルクフィーダを例に挙げて説明する。
次に、ケースの上下方向着脱を可能としたバルクフィーダのマウンタへの適用形態について、図1(A)〜図1(C)に示したバルクフィーダを例に挙げて説明する。
(第1形態)図56は第1形態を示すもので、該第1形態は、バルクフィーダをマウンタのフィーダ取付台ATに着脱自在に取り付けたものである。
この第1形態は、部品取出位置においてケース10の上側に該ケース10の上下方向着脱に必要な空間が有る場合に有用な形態である。フレーム20に対するケース10の上下方向着脱は、バルクフィーダの位置を変えずに行われる。
(第2形態)図57(A)及び図57(B)は第2形態を示すもので、該第2形態は、バルクフィーダをベース70上に前後移動可能に配置し、該ベース70をマウンタのフィーダ取付台ATに着脱自在に取り付けたものである。
ベース70は、上面視輪郭が矩形を成す底板部71と、前面視輪郭が矩形を成し底板部71と直角な前板部72と、底板部71の上面にネジ止め等の手法で固定された前後方向の1本のリニアレール73と、リニアレール73に前後移動可能に設けられた2つのスライダ74と、リニアレール73の後部に設けられたストッパ75と、を有している。
バルクフィーダのフレーム20の底壁21は、ネジ止め等の手法によって各スライダ74に固定されている。また、ベース70の前板部92の後面には上下に間隔をおいて2つの位置決め穴72aが形成され、該各位置決め穴72aに嵌め込み可能な2つの位置決めピン29がフレーム20の前壁23の前面に設けられている。
この第2形態は、部品取出位置においてケース10の上側に該ケース10の上下方向着脱に必要な空間が無い場合に有用な形態である。フレーム20に対するケース10の上下方向着脱は、部品取出位置に在るフレーム20をリニアレール73に沿って後退させてストッパ75に当接させた位置(図57(B)を参照)において行われる。
(第3形態)図58(A)及び図58(B)は第3形態を示すもので、前記第2形態と異なるところは、
・バルクフィーダを部品取出位置に固定するためのレバー機構80を設けた点
にある。
・バルクフィーダを部品取出位置に固定するためのレバー機構80を設けた点
にある。
このレバー機構80は、後端部に屈曲部分を有する操作レバー81と、フレーム20の後部に設けられ、且つ、操作レバー81を支持軸SSを介して回転自在に支持するブラケット82と、操作レバー81の前端に軸支ピン83aを介して回転自在に設けられた固定ロッド83と、を有している。また、ベース7の底板部71には固定ロッド83の下端部が抜き差し可能な固定穴71aが設けられ、フレーム20の底壁21には固定ロッド83が上下移動可能に挿通されたロッド挿通孔21bが設けられている。
つまり、操作レバー81の後部を持ち上げて固定ロッド83の下端部を固定穴91aに差し込めば、フレーム20を部品取出位置で固定することができる(図58(A)を参照)。固定ロッド103の下端は円錐形となっているため、多少の位置ずれがあっても固定穴71aに対する固定ロッド83の差し込みは的確に行える。また、操作レバー81の後部を押し下げて固定ロッド83の下端部を固定穴71aから抜き出せば、部品取出に在るフレーム20をリニアレール73に沿って後退させることが可能となる(図58(B)。
尚、図58(A)及び図58(B)には操作レバー81の前端に該操作レバー81の回転によって上下移動する固定ロッド83を設けたものを示したが、図59(A)及び図59(B)に示す固定レバー83’を固定ロッド83の代わりに用いても良い。
この固定レバー83’は円弧状を成していて、その一端を軸支ピン83a’を介して操作レバー81の前端に回転自在に支持され、且つ、その近傍部位を支持軸SSを介してフレーム20に回転自在に支持されている。また、ベース70の底板部71には固定レバー83’の下端部が抜き差し可能な固定穴71a’が設けられている。
つまり、操作レバー81の後部を押し下げて固定レバー83’の下端部を固定穴71a’に差し込んで係合させれば、フレーム20を部品取出で固定することができる(図58(B)を参照)。また、操作レバー81の後部を持ち上げて固定レバー83’の下端部を固定穴71a’から抜き出せば、部品取出位置に在るフレーム20をリニアレール73に沿って後退させることが可能となる(図59(A)を参照)。
[ケースの左右方向着脱を可能としたバルクフィーダのマウンタへの適用形態]
次に、ケースの左右方向着脱を可能としたバルクフィーダのマウンタへの適用形態について、図30(A)及び図30(B)に示したバルクフィーダを例に挙げて説明する。
次に、ケースの左右方向着脱を可能としたバルクフィーダのマウンタへの適用形態について、図30(A)及び図30(B)に示したバルクフィーダを例に挙げて説明する。
(第1形態)図60は第1形態を示すもので、該第1形態は、バルクフィーダをマウンタのフィーダ取付台ATに着脱自在に取り付けたものである。
この第1形態は、部品取出位置においてケース10-4の左側に該ケース10-4の左右方向着脱に必要な空間が有る場合に有用な形態である。フレーム20-1に対するケース10-4の左右方向着脱は、バルクフィーダの位置を変えずに行われる。
(第2形態)図61は第2形態を示すもので、該第2形態は、バルクフィーダをベース70上に前後移動可能に配置し、該ベース70をマウンタのフィーダ取付台ATに着脱自在に取り付けたものである。
ベース70は、図57(A)に示したベース70と同じもので、上面視輪郭が矩形を成す底板部71と、前面視輪郭が矩形を成し底板部71と直角な前板部72と、底板部71の上面にネジ止め等の手法で固定された前後方向の1本のリニアレール73と、リニアレール73に前後移動可能に設けられた前後2つのスライダ74と、リニアレール73の後部に設けられたストッパ75と、を有している。
バルクフィーダのフレーム20-1の底壁21の下面は、ネジ止め等の手法によって各スライダ74に固定されている。また、ベース70の前板部92の後面には上下に間隔をおいて2つの位置決め穴72aが形成され、該各位置決め穴72aに嵌め込み可能な2つの位置決めピン29がフレーム20-1の前壁23の前面に設けられている。
この第2形態は、部品取出位置においてケース10-4の左側に該ケース10-4の左右方向着脱に必要な空間が無い場合に有用な形態である。フレーム20-1に対するケース10-4の左右方向着脱は、部品取出位置に在るフレーム20-1をリニアレール73に沿って後退させてストッパ75に当接させた位置において行われる。
尚、この第2形態には、図58(A)及び図58(B)と図59に示したレバー機構80を適宜利用できる。
(第3形態)図62(A)及び図62(B)は第3形態を示すもので、該第3形態は、バルクフィーダをベース90に回転可能に配置し、該ベース90をマウンタのフィーダ取付台ATに着脱自在に取り付けたものである。
ベース90は、上面視輪郭が矩形を成す底板部91と、右面視輪郭が矩形を成し底板部91と直角な右板部92と、を有している。
バルクフィーダのフレーム20-1の底壁21の後端は、軸支ピン21cを介してベース90の右板部92の後端に回転自在に支持されている。また、図62(A)の状態にあっては、フレーム20-1の底壁21の下面はベース90の底板部91の上面によって保持され、フレーム20-1の右壁22の右面はベース90の右板部92の左面によって保持されている。
この第3形態は、部品取出位置においてケース10-4の左側に該ケース10-4の左右方向着脱に必要な空間が無いものの、ケース10-4の上側に該ケース10-4の左右方向着脱に必要な空間が有る場合に有用な形態である。フレーム20-1に対するケース10-4の左右方向着脱は、部品取出位置に在るフレーム20を軸支ピン21cを中心として後方に回転させた位置(図62(B)を参照)において行われる。
尚、この第3形態に、図57(A)及び図57(B)と図59に示したベース70及びスライド機構(バルクフィーダをベース70上に前後移動可能とするための機構)を用いれば、部品取出位置においてケース10-4の左側に該ケース10-4の左右方向着脱に必要な空間が無く、且つ、ケース10-4の上側に該ケース10-4の左右方向着脱に必要な空間が無い場合でも、部品取出位置に在るフレーム20-1をリニアレール73に沿って後退させてから該フレーム20-1を後方に回転させることによってケース10-4の左右方向着脱を行うことができる。この場合には、図58(A)及び図58(B)と図59に示したレバー機構80を適宜利用できる。
また、モータやソレノイド等を駆動源とする回転駆動機構(図示省略)を利用してフレーム20-1を回転できるように構成すれば、ケース10-4の左右方向着脱に係わるフレーム20-1の回転動作を自動的に行うことも可能である。
(第4実施形態)図63(A)及び図63(B)は第4形態を示すもので、該第4形態は、バルクフィーダをベース100に上下移動可能に配置し、該ベース100をマウンタのフィーダ取付台ATに着脱自在に取り付けたものである。
ベース100は、上面視輪郭が矩形を成す底板部101と、前面視輪郭が矩形を成し底板部101と直角な前板部102と、後面視輪郭が矩形を成し底板部101と直角な後板部103と、前板部102の内側に設けられたスライダ104と、スライダ104に上下移動可能に設けられたリニアレール105と、後板部103にその一部が内側に突出するように設けられた上下2つのガイドローラ106と、を有している。
バルクフィーダのフレーム20-1の右壁22の前面は、ネジ止め等の手法によってリニアレール105に固定されている。また、フレーム20-1の右壁22の後面は、各ガイドローラ106に支持されている。
この第4形態は、部品取出位置においてケース10-4の左側に該ケース10-4の左右方向着脱に必要な空間が無いものの、ケース10-4の上側に該ケース10-4の左右方向着脱に必要な空間が有る場合に有用な形態である。フレーム20-1に対するケース10-4の左右方向着脱は、部品取出位置に在るフレーム20-1をリニアレール105及びガイドローラ106に沿って上方に移動させた位置(図63(B)を参照)において行われる。
尚、この第4形態に、図57(A)及び図57(B)と図59に示したベース70及びスライド機構(バルクフィーダをベース70上で前後移動可能とするための機構)を用いれば、部品取出位置においてケース10-4の左側に該ケース10-4の左右方向着脱に必要な空間が無く、且つ、ケース10-4の上側に該ケース10-4の左右方向着脱に必要な空間が無い場合でも、部品取出位置に在るフレーム20-1をリニアレール73に沿って後退させてから該フレーム20-1を上方に移動させることによってケース10-4の左右方向着脱を行うことができる。この場合には、図58(A)及び図58(B)と図59に示したレバー機構80を適宜利用できる。
また、モータやソレノイド等を駆動源とする直線駆動機構(図示省略)を利用してフレーム20-1を上下移動できるように構成すれば、ケース10-4の左右方向着脱に係わるフレーム20-1の上下移動を自動的に行うことも可能である。
EC1〜EC3…部品、10…ケース、11…左板、12…中央板、13…右板、13b…円弧溝、13b1…外側円弧面、13b2…内側円弧面、14…ストッパ棒、15…取込口形成部材、16…収納室、17…案内溝、18…供給通路、18a…取込口、19…取出口、FP1,FP2…平坦面、20…フレーム、21…底壁、22…右壁、23…前壁、24…中華壁、25…ロータ配置部、26…第1板バネ、27…第2板バネ、28…ケース取付部、30…ロータ、35…永久磁石、VC…仮想円(円軌道)、40…モータ、50…駆動歯車、60…中継歯車、27’…第3板バネ、10-1…ケース、11b,11b’…凹部、12c,12c’…凹部、21a…斜面、CA…空間、10-2…ケース、12d…ピン、23b,24b,23b’,24b’…ガイド溝、10-3…ケース、13e…長穴、25c…突起、10-4…ケース、13f…位置決め穴、20-1…フレーム、25d…位置決めピン、25e…永久磁石、20-2…フレーム、25f…係合レバー、10-5…ケース、13-1…右板、13b’…円弧溝、30-1…ロータ、36…カバー層、30-2…ロータ、11-1…左板、13-2…右板、13-3…右板。
Claims (11)
- バラ状態の部品を所定向きで取出口に供給するバルクフィーダであって、
該バルクフィーダは、磁力による吸引が可能な部品をバラ状態で多数個収納するための収納室を有するケースと、ケースを着脱自在に取り付けるためのケース取付部と、ケース取付部に取り付けられるケースを所定3次元位置で保持する取り付け手段と、ケース取付部に取り付けられたケースの収納室の側壁の外側に位置する回転自在なロータと、ロータに回転動力を付与するためのロータ駆動機構と、を備え、
ロータは、一方磁極が収納室に向き、且つ、該一方磁極がロータの回転中心と同心の所定円軌道に沿うように間隔をおいて複数の永久磁石を有し、
ケース取付部に取り付けられたケースは、所定円軌道に沿うように収納室の側壁に下から上に向かって設けられ、且つ、該収納室内の部品を所定向きで収容して同向きで上方に移動させるための円弧状の案内溝と、所定円軌道に沿うように案内溝の上端から収納室の上方に向かって設けられ、且つ、案内溝内を移動する所定向きの部品を取込口を通じて取り込んで同向きで上方に移動させるための円弧状の供給通路と、供給通路の先端に設けられ、且つ、該供給通路内を移動してその先端に供給された所定向きの部品を外部に取り出すための上面開口の取出口とを有する。 - 請求項1に記載のバルクフィーダにおいて、
取り付け手段は、ケース取付部に取り付けられたケースの3次元位置を定める位置基準と、ケースを該3次元位置で保持する保持手段と、を含む。 - 請求項1に記載のバルクフィーダにおいて、
ケース取付部は、ロータの回転中心と直交する方向でのケースの着脱を可能とした形態を有する。 - 請求項1に記載のバルクフィーダにおいて、
ケース取付部は、ロータの回転中心と平行な方向でのケースの着脱を可能とした形態を有する。 - 請求項1に記載のバルクフィーダにおいて、
各永久磁石の一方磁極の中心は所定円軌道上に位置していて該所定円軌道下で移動する各永久磁石の一方磁極の中心は案内溝内及び供給通路内を向くようになっており、また、各永久磁石の一方磁極が向き合う案内溝の外側と内側には該案内溝を挟むようにして2つの平坦面が面一状態で存在している。 - 請求項1に記載のバルクフィーダにおいて、
供給通路は、収納室の側壁の内面に設けられた円弧溝の開口の上部を閉塞した部分によって形成され、また、案内溝は、該円弧溝の開口が閉塞されていない部分によって形成されている。 - 請求項1に記載のバルクフィーダにおいて、
供給通路は、収納室の側壁に設けられ、且つ、外側開口をロータによって覆われた円弧孔の内側開口の上部を閉塞した部分によって形成され、また、案内溝は、該円弧孔の内側開口が閉塞されていない部分によって形成されている。 - 請求項1に記載のバルクフィーダにおいて、
供給通路の先端に設けられ取出口は、ロータの回転中心に対応する位置の真上に位置する。 - 請求項1に記載のバルクフィーダにおいて、
所定円軌道の曲率半径は、円弧溝の外側円弧面の曲率半径以下で、且つ、内側円弧面の曲率半径以上に設定されている。 - 請求項1に記載のバルクフィーダにおいて、
複数の永久磁石は、各々の一方磁極の中心が所定円軌道上に位置するように等角度間隔で配置されている。 - 請求項10に記載のバルクフィーダにおいて、
永久磁石の数は計8個で、該計8個の永久磁石は45度間隔で配置されている。
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