JP5450241B2 - バルクフィーダ及びバルクフィーダ用部品収納ケース - Google Patents

バルクフィーダ及びバルクフィーダ用部品収納ケース Download PDF

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Description

本発明は、バラ状態(向きが揃っていない状態)で収納されている部品を所定向きで取出口に供給するバルクフィーダと、フィーダ本体に着脱自在に取り付けて使用されるバルクフィーダ用部品収納ケースに関する。
特許文献1及び2には、バラ状態(向きが揃っていない状態)で収納されている部品を所定向きで取出口に供給するバルクフィーダの一構造例が開示されている。詳しくは、後側の壁面と外周の円弧状ガイド面を有する収納室と、ガイド面の上端に設けられた取入口(以下、取込口と言う)と、取込口から下流に向かって設けられた通路と、通路の先端に設けられた部品分離部と、収納室の壁面の後方に設けられた回転板と、回転板に設けられた複数個の磁石と、を備えたバルクフィーダが開示されている。
このバルクフィーダは、収納室内にバラ状態で部品を収納した状態で回転板を所定方向に回転させることによって、収納室内の部品を磁石の磁力によって壁面及び円弧状ガイド面の双方に同時吸引して両面に沿って整列させると共に整列した部品のみを取込口に流入させ、そして、取込口に流入した部品を通路を通じて部品分離部に自重移動させることによって、該部品を部品分離部に形成される取出口相当箇所に供給する、といった機能を有する。
バラ状態で収納されている部品を所定向きで取出口に供給するバルクフィーダ(特許文献1及び2に開示されたバルクフィーダを含む)は、既存のテープフィーダと同様、マウンタ(部品搭載装置)の部品供給手段としての利用価値が極めて高い。この種のバルクフィーダを部品供給手段として利用したマウンタでは、種類が異なる部品を供給可能な複数台のバルクフィーダがフィーダ取付台に並設され、複数台のバルクフィーダから選択的に取り出された部品が回路基板等の被搭載物に搭載される。
ところで、マウンタの部品搭載能力は年々向上しており、現状では1秒間に15個以上の部品を搭載する能力を持つ高速タイプのマウンタが存在する。このようなマウンタの部品供給手段として前記バルクフィーダを利用する場合には、当然ながら該マウンタの部品搭載能力に追従した部品供給能力を持つバルクフィーダが必要となる。具体例を挙げて説明すれば、1秒間に15個の部品を搭載する能力を有するマウンタの部品供給手段として前記バルクフィーダを利用する場合には、「66msec/1部品」以下の部品供給速度(取出口から部品が取り出されてから次の部品を取出口に供給するまでの時間を指す)を満足するバルクフィーダが必要となる。
しかしながら、特許文献1及び2に開示されたバルクフィーダは、取込口に流入した部品を通路を通じて下方に自重移動させて取出口相当箇所に供給する方式を採用しているため、通路の長さが部品の長さに比して極めて長いことも相俟って、部品が通路内を自重移動する過程で傾いて部品詰まりを生じる可能性が高く、また、部品1個当たりの重量が軽量であると該部品を自重によってスムースに移動させることが難しい。即ち、当該バルクフィーダでは、部品が取出口相当箇所に供給される効率を高めるにも限界があるため、高速タイプのマウンタの部品搭載能力に追従した部品供給能力を発揮させることは難しい。
特許第3482324号 特許第3796971号
本発明の目的は、部品供給速度(取出口から部品が取り出されてから次の部品を取出口に供給するまでの時間を指す)が極めて速いバルクフィーダと、該バルクフィーダに好適な部品収納ケースを提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明に係るバルクフィーダは、フィーダ本体と、該フィーダ本体に着脱自在に取り付けられた部品収納ケースとを備えたバルクフィーダであって、前記フィーダ本体は、複数個の永久磁石が所定円弧軌道に沿うように間隔をおいて配置された回転部材を有し、一方、前記部品収納ケースは、(1)磁力による吸引が可能な部品をバラ状態で多数個収納するための収納室と、(2)前記所定円弧軌道に沿うように収納室の側壁の内面に下から上に向かって設けられ、且つ、該収納室内の部品を所定向きで収容して同向きで上方に移動させるための円弧状の案内溝と、(3)前記所定円弧軌道に沿うように案内溝の上端を基点として下から上に向かって設けられ、且つ、案内溝内を移動する所定向きの部品を取込口を通じて取り込んで同向きで上方に移動させるための円弧状の供給通路と、(4)供給通路の先端に設けられ、且つ、該供給通路内を移動してその先端に供給された所定向きの部品を外部に取り出すための上面開口の取出口と、(5)供給通路の基準深さよりも大きな深さを有し、且つ、取込口近傍箇所から供給通路内に及んで局部的に設けられた食い込み抑制部分とを有しており、該部品収納ケースは、案内溝及び供給通路が前記所定円弧軌道下で移動可能な永久磁石と向き合うようにフィーダ本体に取り付けられている。
一方、本発明に係るバルクフィーダ用部品収納ケースは、複数個の永久磁石が所定円弧軌道に沿うように間隔をおいて配置された回転部材を有するフィーダ本体に、着脱自在に取り付けて使用されるバルクフィーダ用部品収納ケースであって、前記部品収納ケースは、(1)磁力による吸引が可能な部品をバラ状態で多数個収納するための収納室と、(2)前記所定円弧軌道に沿うように収納室の側壁の内面に下から上に向かって設けられ、且つ、該収納室内の部品を所定向きで収容して同向きで上方に移動させるための円弧状の案内溝と、(3)前記所定円弧軌道に沿うように案内溝の上端を基点として下から上に向かって設けられ、且つ、案内溝内を移動する所定向きの部品を取込口を通じて取り込んで同向きで上方に移動させるための円弧状の供給通路と、(4)供給通路の先端に設けられ、且つ、該供給通路内を移動してその先端に供給された所定向きの部品を外部に取り出すための上面開口の取出口と、(5)供給通路の基準深さよりも大きな深さを有し、且つ、取込口近傍箇所から供給通路内に及んで局部的に設けられた食い込み抑制部分とを有しており、該部品収納ケースは、案内溝及び供給通路が前記所定円弧軌道下で移動可能な永久磁石と向き合うようにフィーダ本体に取り付けて使用される。
本発明によれば、部品供給速度(取出口から部品が取り出されてから次の部品を取出口に供給するまでの時間を指す)が極めて速いバルクフィーダと、該バルクフィーダに好適な部品収納ケースを提供することができる。
本発明の前記目的とそれ以外の目的と、構成特徴と、作用効果は、以下の説明と添付図面によって明らかとなる。
図1(A)〜図1(C)は図2に示したバルクフィーダで供給可能な部品の外観形状例を示す部品の斜視図である。 図2(A)はバルクフィーダの左面図、図2(B)は同上面図である。 図3(A)は図2に示したフィーダ本体の左面図、図3(B)は同上面図である。 図4(A)は図3に示したロータの左面図、図4(B)は図4(A)のS1−S1線に沿う断面図である。 図5(A)は図2に示した部品収納ケースの拡大上面図、図5(B)は図5(A)のS2−S2線に沿う断面図である。 図6(A)〜図6(B)は図5に示した円弧溝の断面形状例を示す右板の部分拡大断面図である。 図7はフィーダ本体に取り付けられた部品収納ケースとロータとの位置関係を示す図である。 図8はフィーダ本体に取り付けられた部品収納ケースとロータとの位置関係を示す図である。 図9は図2に示したバルクフィーダの動作説明図である。 図10は図2に示したバルクフィーダの動作説明図である。 図11は図2に示したバルクフィーダの動作説明図である。 図12は図2に示したバルクフィーダの動作説明図である。 図13は図2に示したバルクフィーダの動作説明図である。 図14は図2に示したバルクフィーダの動作説明図である。 図15は図2に示したバルクフィーダの動作説明図である。 図16は部品供給速度を高速化したときに生じる現象の説明図である。 図17は第1の細部構造を示す、部品収納ケースの取込口及びその前後の案内溝及び供給通路を上面視下で直線的に表した断面図である。 図18は図17に示した第1の細部構造の変形例を示す図である。 図19は部品供給速度を高速化したときに生じる他の現象の説明図である。 図20は第2の細部構造を示すもので、部品収納ケースの取込口及びその前後の案内溝及び供給通路を上面視下で直線的に表した断面図である。 図21(A)は第3の細部構造を示す、部品収納ケースの取込口及びその前後の案内溝及び供給通路を上面視下で直線的に表した断面図、図21(B)は図21(A)のS3−S3線に沿う断面図である。 図22は図20に示した第2の細部構造に係る動作説明図である。 図23は第3の細部構造を示す、図9対応図である。 図24は図23に示した第3の細部構造に係る動作説明図である。 図25は図23に示した第3の細部構造の変形例を示す図である。
<バルクフィーダで供給可能な部品>
先ず、図1を引用して、バルクフィーダBF(図2を参照)で供給可能な部品について説明する。
図1(A)〜図1(C)はバルクフィーダBFで供給可能な部品の外観形状例を示すもので、図1(A)に示した部品PA1は長さL1>幅W1=高さH1の寸法関係を有する直方体形状を成し、図1(B)に示した部品PA2は長さL2>幅W2>高さH2の寸法関係を有する直方体形状を成し、図1(C)に示した部品PA3は長さL3>直径R3の寸法関係を有する円柱形状を成す。
これら部品PA1〜PA3の代表例は、長さL1〜L3が1.6mm、1.0mm、0.6mm、0.4mm等といった小型のチップコンデンサやチップレジスタ等の電子部品である。電子部品は、一般に、強磁性体に属する材料を含む外部電極を有する他、種類によっては強磁性体に属する材料を含む内部導体を有していることから、ロータ12の永久磁石12c(図3を参照)の磁力による吸引が可能である。勿論、ロータ12の永久磁石12cの磁力による吸引が可能な同形状の部品であれば、電子部品以外の部品も供給対象とすることができる。
尚、図1(A)〜図1(C)には直方体形状または円柱形状の部品PA1〜PA3を示したが、ロータ12の永久磁石12cの磁力による吸引が可能な部品であれば、電子部品であるか否かに拘わらず、図1(A)〜図1(C)に示した形状に類似した形状を成す部品や球形を成す部品等も供給対象とすることができる。
<バルクフィーダの基本構造、基本動作及び効果>
[基本構造]
次に、図2〜図8を引用して、バルクフィーダBFの基本構造について説明する。この説明にあっては、説明の便宜上、図2(A)の左、右、手前、奥、上、下をそれぞれ前、後、左、右、上、下と称し、他の図のこれらに相当する方向を同様に称する。また、図2〜図5及び図7に記した+印は後記ロータ12の回転中心に対応する位置を示す。
図2(A)及び図2(B)に示したバルクフィーダBFは、フィーダ本体10(図3を参照)と、該フィーダ本体10に着脱自在に取り付けられた部品収納ケース20(図5を参照)とを備えている。
フィーダ本体10は、図3(A)及び図3(B)に示したフレーム11及びロータ12と、図示省略のロータ駆動機構とから構成されている。
フレーム11は、下面視輪郭が矩形を成す底壁11aと、左面視輪郭が矩形を成し底壁21の右縁に直角に一体形成された右壁11bと、左面視輪郭が矩形を成し右壁11bの左面前部に一体形成されたロータ配置部11cと、ロータ配置部11cに設けられた計2個の位置決めピン11dと、ロータ配置部11cに設けられた計3個の永久磁石11eとを有している。このフレーム11の底壁11a、右壁11b及びロータ配置部11cは、好ましくは永久磁石の磁力が透過可能なアルミニウム等の金属またはプラスチックから形成され、また、位置決めピン11dは、金属またはプラスチックから形成されている。
ロータ配置部11cには、ロータ12のロータ本体12aの外径よりも僅かに大きな内径と該ロータ本体12aの左右寸法よりも僅かに大きな深さを有し、且つ、左面視輪郭が円形を成すロータ配置用凹部11c1が形成されている。図に示したロータ配置用凹部11c1の深さはロータ配置部11cの左右寸法と一致しているため、右壁11bの左面の一部がロータ配置用凹部11c1の底に当たる底面となっている。また、ロータ本体12aの上部分をロータ配置部11cの上面から上方に突出させるため、ロータ配置用凹部11c1はその上端部がロータ配置部11cの上面で切除されたような形状をしている。さらに、ロータ配置部11cの後部には、ロータ配置用凹部11c1と同じ深さを有し、且つ、左面視輪郭が矩形を成す動力伝達用凹部11c2が形成されている。この動力伝達用凹部11c2は、ロータ本体12aに図示省略のロータ駆動機構から回転動力を伝える経路として利用される。さらに、ロータ配置用凹部11c1の底る面(右壁11bの左面の一部)の中心には、支持軸SSを取り付けるためのネジ孔11b1が形成されている。
計2個の位置決めピン11dは、円柱形または4角柱形を成していて、部品収納ケース20の計2個の位置決め孔22e(図5を参照)にそれぞれ挿入できるように、ロータ配置部11cの左面の前側上部と後側下部に一体または別体で設けられている。各位置決めピン11dをロータ配置部11cと別体で設ける場合には、柱状ピンを、ロータ配置部11cの左面に予め形成した穴に圧入するか、または、接着剤を用いて嵌め込めば良い。各位置決めピン11dの断面形は各位置決め孔22eの断面形よりも僅かに小さく、その突出寸法は位置決め孔22eの深さよりも僅かに小さい。各位置決めピン11dには、各位置決め孔22eへの挿入が容易に行えるように、先端が半球状のものや円錐状のものが好ましく用いられる。
計3個の永久磁石11eは、両端面に磁極を有する円柱形または4角柱形を成していて、部品収納ケース20の計4個の止めネジFS(図5参照)のうちの3個の止めネジFSの頭部をそれぞれ吸着できるように、且つ、一方磁極がロータ配置部11cの左面と略面一状態で露出するように、ロータ配置部11cの左面の前側上部と前側下部と後側下部に設けられている。各永久磁石11eをロータ配置部11cに設けるときには、該永久磁石11eを、ロータ配置部11cの左面に予め形成した穴に圧入するか、または、接着材を用いて嵌め込めば良い。
このフレーム11にあっては、計2個の位置決めピン11dと計3個の永久磁石11eが設けられたロータ配置部11cの左側に、部品収納ケース20の左方からの差し込みによる取り付けと左方への抜き出しによる取り外しを可能としたケース取付部RP、即ち、部品収納ケース20の左右方向着脱を可能としたケース取付部RPが設けられている。
ロータ12は、図4(A)及び図4(B)に示したように、円板状のロータ本体12aと、ロータ本体12aの中心部に形成された断面円形の軸支孔12bと、ロータ本体12の左面外周部に設けられた計8個の永久磁石12cと、ロータ本体12の外周面に設けられた平歯状の外周歯12dとを有している。ロータ12のロータ本体12aは、永久磁石12cの磁力が透過可能なアルミニウム等の金属またはプラスチックから形成されている。
ロータ本体12aの右面中央部には円筒状のボス12a1が一体形成され、また、軸支孔12bの左端には該軸支孔12bよりも内径が大きなザグリ12b1が形成されている。このロータ本体12aの左右寸法は、ロータ本体12aの左面とボス12a1の右端との間隔によって定められている。
計8個の永久磁石12cは、両端面に磁極を有する円柱形または4角柱形を成していて、一方磁極がロータ本体12aの左面と略面一状態で露出するように、且つ、一方磁極の中心(磁力線が最も密集する磁力中心に相当)がロータ本体22aの中心と同心の仮想円VC上に位置するように、ロータ本体22aの左面の外周部に45度間隔で設けられている。各永久磁石12cをロータ本体12aに設けるときには、該永久磁石12cを、ロータ本体12aの左面に予め形成した穴に圧入するか、または、接着剤を用いて嵌め込めば良い。また、各永久磁石22cの一方磁極の極性は全てがN極またはS極であっても良いし、仮想円VCに沿って交互にN極とS極が並ぶようになっていても良い。
また、図4(A)に示した仮想円VCの曲率半径は、部品収納ケース20の案内溝25及び供給通路26を構成する円弧溝22bの外側円弧面22b1(図5を参照)の曲率半径以下で、且つ、内側円弧面22b2(図5を参照)の曲率半径以上の条件を満足するように設定されている。
図3(A)及び図3(B)に示したフィーダ本体10は、ロータ本体12aをその左面が左側を向くようにフレーム11のロータ配置用凹部11c1に挿入して、軸支孔12bに差し込んだ支持軸SSのネジ部をフレーム11のネジ孔11b1にねじ込むことによって、組み立てられている。
支持軸SSは円形頭部と円柱部とネジ部を一体に有するものであって、円形頭部の左右寸法はザグリ12b1の左右寸法よりも僅かに大きく、しかも、円柱部の左右寸法は軸支孔12b(ザグリ12b1を除く)の左右寸法よりも僅かに大きい。そのため、支持軸SSの円柱部の右端がロータ配置用凹部11c1の底面に当接して該支持軸SSのねじ込みが完了した状態では、支持軸SSの円形頭部はザグリ12b1内に収容され、該支持軸SSの円柱部はロータ12の軸支孔12bを回転自在に支持する。
即ち、フレーム11のロータ配置部11cに配置されたロータ12は、その左面がフレーム11のロータ配置部11cの左面と平行或いはこれに近い状態で、且つ、その左面がロータ配置部11cの左面よりも右側に僅かに引っ込んだ状態で、支持軸SSを中心として回転することができる。また、ロータ12の各永久磁石12cは、該ロータ12の回転に伴って仮想円VCに相当する円弧軌道下で移動することができる。
図示省略のロータ駆動機構は、ロータ12を所定方向に回転させ、且つ、停止させるためのものであり、フレーム11に配置されたモータと、モータ軸に取り付けられた駆動歯車と、フレーム11或いは別位置に配置されたモータ制御回路とを有している。フレーム11の動力伝達用凹部11c2を通じて、ロータ12の外周歯12dに駆動歯車を直接に、または、中継歯車を介して噛合させれば、モータ動作によってロータ12を所定方向に回転させることができると共にモータ動作の停止によってロータ22の回転を停止させることができる。
部品収納ケース20は、図5(A)及び図5(B)に示した左板21、右板22、ストッパ23及び計4個の止めネジFSから構成されている。
左板21は、左面視輪郭が略矩形を成していて、右面4隅に形成された計4個のネジ穴21aと、右面中央に形成された収納室形成用凹部21bとを有している。この左板21は、金属またはプラスチックから形成されている。
収納室形成用凹部21bは、曲率中心が図中の+印に在り、且つ、所定の曲率半径を有する第1円弧面21b1と、第1円弧面21b1よりも曲率半径が小さく、且つ、第1円弧面21b1と曲率中心を一致する第2円弧面21b2と、第1円弧面21b1の下端と第2円弧面21b2の下端とを結ぶ第1平面21b3と、第1円弧面21b1の上端と第2円弧面21b2の上端とを結ぶ第2平面21b4と、収納室形成用凹部21bの底に当たる底面21b5とを有している。
第1円弧面21b1の曲率半径は、右板22の円弧溝22bの外側円弧面22b1の曲率半径よりも大きい。さらに、第2円弧面21b2の曲率半径は、右板22の円弧溝22bの内側円弧面22b2の曲率半径よりも小さい。
右板22は、左板21と略一致した左面視輪郭を有していて、左板21のネジ穴21aに対応して4隅に設けられた計4個のネジ挿通孔22aと、左面後側に形成された円弧溝22bと、左面上側に形成されたストッパ取付用溝22cと、上面中央に形成された取出口形成用凹部22dと、フィーダ本体20の各位置決めピン11dに対応して前側上部と後側下部に形成された計2個の位置決め孔22eとを有している。この右板22は、ロータ12の永久磁石12cの磁力が透過可能なアルミニウム等の金属またはプラスチックから形成されている。また、右板22の左右寸法は左板21の左右寸法よりも小さい。
円弧溝22bは、曲率中心が図中の+印に在り、且つ、所定の曲率半径を有する外側円弧面22b1と、外側円弧面22b1よりも曲率半径が小さく、且つ、外側円弧面22b1と曲率中心を一致する内側円弧面22b2と、円弧溝22bの底に当たる円弧状底面22b3とを有している。この円弧溝22bは下から上に向かって、具体的には、図中の+印の略真下から略真上に向かって約180度の角度範囲で形成されており、該円弧溝22bの幅Wg(図6を参照)は外側円弧面22b1の曲率半径と内側円弧面22b2の曲率半径との差によって定められている。
図1(A)に示した部品PA1を供給対象とする場合の円弧溝22bの断面形状は、図6(A)に示したように、部品PA1の幅W1または高さH1よりも僅かに大きく、且つ、端面対角寸法D1及び長さL1よりも小さな幅Wg及び深さDgを有する矩形である。即ち、図6(A)に示した円弧溝22bは、同図に破線で示したように、部品PA1を幅または高さの面が略揃った長さ向きで移動可能に収容できる。
図6(B)は図1(A)に示した部品PA1を供給対象する場合の円弧溝22bの他の断面形状を示すもので、該断面形状は、部品PA1の端面対角寸法D1よりも僅かに大きく、且つ、長さL1よりも小さな幅Wg及び深さDgを有する矩形である。即ち、図6(B)に示した円弧溝22bは、同図に破線で示したように、部品PA1を幅及び高さの面の方向に拘わらずに長さ向きで移動可能に収容できる。
また、図1(B)に示した部品PA2を供給対象とする場合の円弧溝22bの断面形状は、図6(C)に示したように、部品PA2の高さH2よりも僅かに大きく、且つ、幅W2よりも小さな幅Wgと、幅W2よりも僅かに大きな深さDgとを有する矩形である。即ち、図6(C)に示した円弧溝22bは、同図に破線で示したように、部品PA2を幅及び高さの面が略揃った長さ向きで移動可能に収容できる。
さらに、図1(C)に示した部品PA3を供給対象とする場合の円弧溝22bの断面形状は、図6(D)に示したように、部品PA3の直径R3よりも僅かに大きく、且つ、長さL3よりも小さな幅Wg及び深さDgを有する矩形である。即ち、図6(D)に示した円弧溝22bは、同図に破線で示したように、部品PA3を長さ向きで移動可能に収容できる。
図示を省略したが、図1(A)〜図1(C)に示した形状に類似する形状を成す部品や球形を成す部品等を供給対象とする場合には、該部品を所定向きで移動可能に収容できる断面形状を有する円弧溝22bが採用される。
ストッパ取付用溝22cは、円弧溝22bと同一断面形状を有する直線溝から成り、その幅及び深さを定める3面が該円弧溝22bの外側円弧面22b1、内側円弧面22b2及び円弧状底面22b3と連続するように、円弧溝22bの最上点から前側に向かって形成されている。
取出口形成用凹部22dは、円弧溝22bの最上点及びその前後部分の上側を左右方向に切り欠くようにして形成されており、円弧溝22b及びストッパ取付用溝22cに達する深さを有している。即ち、円弧溝22bの最上点及びその後側部分と、ストッパ取付用溝22cの後端及びその前側部分は、取出口形成用凹部22dを通じて開放している。
ストッパ23は、円柱形または4角柱形の棒材から成り、右板22のストッパ取付用溝22cに取り付けられている。このストッパ23はロータ12の永久磁石12cの磁力による磁化が可能なもの、具体的には、強磁性体に属する鉄やニッケル等の材料から形成された棒材や、強磁性体に属する材料から成る母材の表面全体に強磁性体に属する別の材料から成る層をメッキ等によって形成した棒材や、強磁性体に属しない材料から成る母材の表面全体に強磁性体に属する材料から成る層をメッキ等によって形成した棒材等が用いられている。ストッパ23をストッパ取付用溝22cに取り付けるときには、該ストッパ23を、ストッパ取付用溝22cに圧入するか、または、接着材を用いて嵌め込めば良い。
ストッパ取付用溝22cに取り付けられたストッパ23の後端部は取出口形成用凹部22d側に突出していて、該後端部は取出口形成用凹部22dを通じて露出している。即ち、ストッパ23の後端部は取出口形成用凹部22dによって形成された前記開放部分に入り込んでいて、該開放部分のうちのストッパ23が存在しない領域が取出口27となる。
図5(A)及び図5(B)に示した部品収納ケース20は、ストッパ23が取り付けられた右板22の左面を左板21の右面に重ね、該右板22の各ネジ挿通孔22aに止めネジFSを差し込み、各止めネジFSを左板21の各ネジ穴21aにねじ込んで左板21及び右板22を結合することによって、組み立てられている。各止めネジFSには、その頭部がフレーム11の永久磁石11eに吸着されることを可能とするために、強磁性体に属する材料を含むものを使用する。
この組み立てによって、左板21の収納室形成用凹部21bの右側開口が、右板22の左面によって閉塞され、また、右板22の円弧溝22bの左側開口の上部と、ストッパ取付用溝22cの左側開口と、取出口形成用凹部22dの左側開口とが、左板21の収納室形成用凹部21bが存在しない右面部分によって閉塞される。
即ち、部品収納ケース20内には、左板21の収納室形成用凹部21bの第1円弧面21b1、第2円弧面21b2、第1平面21b3、第2平面21b4及び底面21b5と、右板22の左面の一部とによって囲まれた、左面視輪郭が略円形の収納室24が画成される。この収納室24にあっては、左板21の底面21b5が該収納室24の左側壁となり、右板22の一部が該収納室24の右側壁となる。
また、収納室24の右側壁の内面には、右板22の円弧溝22bの左側開口が閉塞されていない部分(約150度の角度範囲部分)によって、下から上に向かう円弧状の案内溝25が形成される。図5(B)から分かるように、案内溝25の始点は図中の+印の略真下に位置する。
さらに、右板22の円弧溝22bの左側開口が閉塞された部分(約30度の角度範囲部分)によって、案内溝25と同じ断面形状を有し、且つ、案内溝25の上端を基点として下から上に向かう円弧状の供給通路26が形成され、しかも、該供給通路26の後端にその入口となる取込口26aが形成される。図5(B)から分かるように、供給通路26の終点(先端)は図中の+印の略真上に位置する。また、ストッパ23は、供給通路26の先端から前側にかけて前後向きに存在する。
さらに、部品収納ケース20の上面には、供給通路26内を移動してストッパ23の後端に当接して停止した部品を該供給通路26から外部に取り出すための上面開口の取出口27が形成される。図5(B)から分かるように、取出口27は図中の+印の略真上に位置する。
さらに、収納室24を構成する第1円弧面21b1の曲率半径が案内溝25を構成する外側円弧面22b1の曲率半径よりも大きいため、案内溝25の外側には両者の曲率半径の差に準じた幅を持つ円弧状の平坦面FP1が形成される。案内溝25の内側にはこの平坦面FP1と面一状態の平坦面FP2が存在することから、該案内溝25は2つの平坦面FP1及びFP2の間に挟まれるように位置することになる。部品PA1〜PA3を供給対象とする場合、平坦面FP1の幅は、概ね、各部品PA1〜PA3の長さL1〜L3の2倍以上の値に設定される。
図3(A)及び図3(B)に示したフィーダ本体10に図5(A)及び図5(B)に示した部品収納ケース20を取り付けるときには、図3(B)に示したように、指先等によって把持した部品収納ケース20の各位置決め孔22eがフレーム10の各位置決めピン11dと向き合うように位置合わせした後に、各位置決め孔22eに各位置決めピン11dを挿入しつつ部品収納ケース20の右面をロータ配置部11cの左面に当接させる。この過程では、部品収納ケース20の計4個の止めネジFSのうちの3個の止めネジFSの頭部がフレーム11の計3個の永久磁石11eにそれぞれ吸着され、該吸着によって部品収納ケース20の右面がロータ配置部11cの左面に押し付けられる。これにより、部品収納ケース20が所定3次元位置で保持された状態でフィーダ本体10に取り付けられる。一方、フィーダ本体10に取り付けられた部品収納ケース20を該フィーダ本体10から取り外すときには、部品収納ケース20を指先等で把持し、各永久磁石11eの磁力に基づく吸着力に抗して該部品収納ケース20を左方に抜き出せば良い。
フィーダ本体10に部品収納ケース20を取り付けた状態では、ロータ12の左面は、該ロータ12の回転を許容する極力小さな隙間(符号無し)を介して部品収納ケース20の右面と平行或いはこれに近い状態で向き合う(図8を参照)。また、図7に示したように、ロータ12の回転中心は、部品収納ケース20の案内溝25及び供給通路26を構成する外側円弧面22b1及び内側円弧面22b2の曲率中心に略一致する。
さらに、図4(A)に示した仮想円VCの曲率半径が、部品収納ケース20の案内溝25及び供給通路26を構成する円弧溝22bの外側円弧面22b1の曲率半径以下で、且つ、内側円弧面22b2の曲率半径以上の条件を満足するように設定されているため、図7に示したように、該仮想円VC上にその中心を位置する各永久磁石12cの一方磁極は案内溝25及び供給通路26と向き合うと共に各々の中心が案内溝25内及び供給通路26内を向く。
さらに、部品収納ケース20の右板22は磁力が透過可能であるため、案内溝25と向き合う永久磁石12cの磁力は該右板22を通じて案内溝25内及び収納室24内に及び、しかも、供給通路26と向き合う永久磁石12cの磁力は該右板22を通じて供給通路26内に及ぶ。
図7には、計8個の永久磁石12cの外側を囲む仮想円(図示省略)の曲率半径が、収納室24を構成する第1円弧面22b1の曲率半径と略一致するものを示してあるが、外側の平坦面FP1の幅を拡大するか、または、直径の小さな永久磁石12cを用いれば、該仮想円は第1円弧面22b1の内側に位置するようになるし、直径の大きな永久磁石12cを用いれば、該仮想円は第1円弧面22b1の外側に位置するようになる。
ここで、図8を引用して、図1(A)に示した部品PA1を供給対象とし、且つ、図6(A)に示した円弧溝22bを採用した場合において、前記条件、即ち、「仮想円VCの曲率半径が、部品収納ケース20の案内溝25及び供給通路26を構成する円弧溝22bの外側円弧面22b1の曲率半径以下で、且つ、内側円弧面22b2の曲率半径以上」を満足する具体例について説明する。
ロータ12の各永久磁石12cの中心は図4(A)に示した仮想円VC上に位置していることから、該仮想線VCは、ロータ12が回転したときにおける各永久磁石12cの円弧軌道に相当する。つまり、前記条件を満足する具体例は、
・具体例EX1:円弧軌道の曲率半径=(外側円弧面22b1の曲率半径+内側円弧面2 2b2の曲率半径)/2
・具体例EX2:(外側円弧面22b1の曲率半径+内側円弧面22b2の曲率半径)/ 2>円弧軌道の曲率半径>内側円弧面22b2の曲率半径
・具体例EX3:外側円弧面22b1の曲率半径>円弧軌道の曲率半径>(外側円弧面2 2b1の曲率半径+内側円弧面22b2の曲率半径)/2
・具体例EX4:円弧軌道の曲率半径=外側円弧面22b1の曲率半径
・具体例EX5:円弧軌道の曲率半径=内側円弧面22b2の曲率半径
に層別できる。
これら具体例EX1〜EX5の中では、具体例EX1が最も好ましく、具体例EX2及びEX3が次に好ましいと言えるが、具体例EX4及びEX5であっても後述する案内溝25への部品の収容を高確率下で行うことは十分に可能である。
図示を省略したが、
・図1(A)に示した部品PA1を供給対象とし、且つ、図6(B)に示した円弧溝22 bを採用した場合
・図1(B)に示した部品PA2を供給対象とし、且つ、図6(C)に示した円弧溝22 bを採用した場合
・図1(C)に示した部品PA3を供給対象とし、且つ、図6(D)に示した円弧溝22 bを採用した場合
・図1(A)〜図1(C)に示した形状に類似する形状を成す部品や球形を成す部品等を 供給対象とし、該部品を所定向きで移動可能に収容できる断面形状を有する円弧溝22 bを採用した場合
でも前記条件は同じであるため、前記同様の具体例が適宜採用できる。
[基本動作]
次に、図9〜図15を引用して、図1(A)に示した部品PA1を供給対象とし、且つ、図6(A)に示した円弧溝22bを採用した場合を例に挙げて、前記バルクフィーダBFの基本動作について説明する。この説明にあっては、説明の便宜上、図9(A)の左、右、手前、奥、上、下をそれぞれ前、後、左、右、上、下と称し、他の図のこれらに相当する方向を同様に称する。また、図9及び図15に記した+印はロータ12の回転中心に対応する位置を示す。
部品供給に際しては、図5(A)及び図5(B)に示した部品収納ケース20の収納室24内に多数の部品PA1がバラ状態(向きが揃っていない状態)で収納して、部品収納済みの部品収納ケース20を用意しておく。そして、この部品収納ケース20を、先に述べた方法によって図3(A)及び図3(B)に示したフィーダ本体10に取り付ける。
部品収納ケース20の収納室24内への部品PA1の収納は、該部品収納ケース20に設けられた開閉蓋付きの補充口(図示省略)や、シールで閉塞可能な補充口(図示省略)等を通じて行う。部品PA1の収納量が多すぎると、後述する取込口26aへの部品PA1の流入確率が低下するため、部品PA1の最大収納レベルは収納室24の高さの約1/2とすることが好ましい。例えば、部品PA1の長さL1が1.0mmの場合、図2(A)及び図2(B)の実寸法と同一寸法の部品収納ケース20を作成し、且つ、最大収納レベルを収納室24の高さ寸法の約1/2としても、数万個程度の部品PA1を収納することができる。
続いて、部品収納ケース20が取り付けられたフィーダ本体10、即ち、バルクフィーダBFをマウンタ(部品搭載装置)のフィーダ取付台に設置する。そして、図9に示したように、ロータ12を取出口27に向かう方向(破線矢印を参照)に所定角度、例えば180〜1080度回転させて、部品PA1の予備供給(所謂、玉詰め)を行う。
このロータ12の回転に伴って、該ロータ12に設けられた各永久磁石12cは、
・過程PR1:永久磁石12cの一方磁極が収納室24と対向し、且つ、案内溝25と向 き合った状態で移動する過程
・過程PR2:永久磁石12cの一方磁極が収納室24と対向せず、且つ、供給通路26 と向き合った状態で移動する過程
・過程PR3:永久磁石12cの一方磁極が収納室24と対向せず、且つ、供給通路26 と向き合わない状態で移動する過程
を順に経るようにして移動する。
前記過程PR1では、収納室24内に収納されているバラ状態の部品PA1のうちの複数個の部品PA1が永久磁石12cの磁力によって案内溝25方向に吸引され、吸引された複数個の部品PA1は塊のままで部品収納領域から抜け出して案内溝25に沿って上方に移動して取込口26aに達する。
詳しくは、案内溝25の外側と内側には該案内溝25を挟み込むようにして2つの平坦面FP1及びFP2が面一状態で存在し、且つ、永久磁石12cの一方磁極の中心は案内溝25内に向いているため、図10に示したように、永久磁石12cの磁力によって案内溝25方向に吸引された複数個の部品PA1の塊は、該案内溝25及びその両側の平坦面FP1及びFP2を覆うような山状の形態(2点鎖線を参照)或いはこれに近い形態となる。つまり、案内溝25の外側と内側に存在する平坦面FP1及びFP2を利用して、極力多くの部品PA1が案内溝25方向に吸引される。
永久磁石12cの磁力によって案内溝25方向に吸引される複数個の部品PA1の個数は、部品PA1の大きさや収納室24内の部品PA1の残数や永久磁石12cの表面磁力等によって左右するが、十分量の部品PA1が収納室24内に収容され、しかも、永久磁石12cが例えば2000〜4000ガウスの表面磁力を有していて十分な磁力が収納室24内の部品PA1に及ぶ場合には、概ね、数十個〜数百個である。
また、永久磁石12cの一方磁極の中心は案内溝25内に向いているため、複数個の部品PA1の塊のうちの該永久磁石12cの一方磁極の中心に最も近い部品PA1には、案内溝25内に引き込む力が最も強く作用する。しかも、複数個の部品PA1の塊が案内溝25に沿って上方に移動するときには、該複数個の部品PA1の塊のうちの案内溝25に近い部品PA1が該案内溝25の開口側の2つの円弧状エッジに接触してその向きが矯正される作用が生じる。
つまり、永久磁石12cの磁力によって極力多くの部品PA1が案内溝25方向に吸引されることも相俟って、永久磁石12cの磁力によって案内溝25方向に吸引された複数個の部品PA1のうちの1個または複数個の部品PA1が、前記作用に基づいて高確率で案内溝25内に長さ向きで収容される。
また、案内溝25内に収容される部品PA1の向きは、部品PA1は長さL1>幅W1=高さH1の寸法関係を有する直方体形状を成すため、基本的には、長さ向き(図11を参照)と、長さ向きと90度異なる向き(図12を参照)の2パターンとなり、案内溝25内に収容されない部品PA1はバラ状態である(図10を参照)。
案内溝25内に収容された1個または複数個の部品PA1が何れも「案内溝25内に長さ向きで収容された部品PA1」であるとき、または、「案内溝25内に長さ向きで収容された部品PA1」の後側に「案内溝25内に長さ向きと90度異なる向きで収容された部品PA1」が存在するときは、図11に示したように、「案内溝25内に長さ向きで収容された部品PA1」は、永久磁石12cの磁力によって吸引されつつ案内溝25に沿って上方に移動し、同向きのまま取込口26aに流入して供給通路26内に取り込まれる。この流入時、「案内溝25内に長さ向きと90度異なる向きで収容された部品PA1」と「案内溝25内に収容されない部品PA1」は、取込口26aの左側に存在する第2平面21b4に当接し、永久磁石12cの一方磁極が該取込口26aの右側を通り過ぎて吸引力が低下したところで下方に落下する。
前記作用からして、案内溝25内に収容された1個または複数個の部品PA1が何れも「案内溝25内に長さ向きと90度異なる向きで収容された部品PA1」である確率は低いが、この場合には、図12に示したように、「案内溝25内に長さ向きと90度異なる向きで収容された部品PA1」と「案内溝25内に収容されない部品PA1」は、取込口26aの左側に存在する第2平面21b4に当接し、永久磁石12cの一方磁極が取込口26aの右側を通り過ぎて吸引力が低下したところで下方に落下する。
また、前記過程PR2では、案内溝25から取込口26aに流入した長さ向きの部品PA1が、図13に示したように、永久磁石12cの磁力によって吸引されつつ供給通路26に沿って上方に移動してストッパ23に達する。ストッパ23に達した部品PA1はその前面を該ストッパ23の後端に当接して停止され、これにより該部品PA1が取出口27に供給される。予備供給時にはロータ12は例えば180〜1080度回転して前記過程PR2が複数回実行されるため、ストッパ23の後端に当接して停止した先頭の部品PA1の後側には、複数個の部品PA1が連なるような状態となる。
さらに、前記過程PR3では、永久磁石12cの磁力が収納室24内の部品PA1に及ぶことが抑制されるため、該永久磁石12cの磁力によって収納室24内の部品PA1に不要な変動、例えば案内溝25内への部品収容や取込口26aへの部品流入に関与しない変動等が生じることが防止される。
予備供給が完了した後は、図14及び図15に示したように、永久磁石12cの一方磁極が取出口27の右側を通り過ぎた位置に存在し、且つ、該永久磁石12cに続く後側の永久磁石12cの一方磁極が供給通路26の右側に入り込んだ位置に存在するように、ロータ12を停止させる(以下、このロータ12の停止位置をロータ停止位置と言う)。
マウンタの吸着ノズル(図示省略)による先頭の部品PA1の取り出しは、このロータ停止位置において行われる。具体的には、吸着ノズルを取出口27に向かって下降させて先頭の部品PA1を吸着した後に該吸着ノズルを上昇させることによって行われ、取出口27を通じて取り出された部品PA1は回路基板等の被搭載物に搭載される。取出口27が円弧状の供給通路26の最上点に位置していることから、ストッパ23の後端に当接して停止した先頭の部品PA1の後側に複数個の部品PA1が連なっていても、後続の部品PA1から先頭の部品PA1に対してその取り出しに支障を生じるような負荷、例えば押圧力等が加わることは無い。
前記のようなロータ停止位置を設定した意図は、
・意図IN1:マウンタの吸着ノズルにより取出口27を通じて先頭の部品PA1が取り 出されるときに、永久磁石12cの磁力の影響によって、取り出された部 品PA1の姿勢や吸着位置が乱れることを回避すること
・意図IN2:供給通路26内に存在する部品PA1のうちの先頭の部品PA1を除く他 の部品PA1が供給通路26に沿って下方に自重移動しても、該自重移動 を後側の永久磁石12cの磁力よる吸引によって制止することにより、該 他の部品PA1が供給通路26から排出されて収納室24内に戻されるこ とを防止すること
・意図IN3:取出口27の右側を通り過ぎた永久磁石12cの磁力によってストッパ2 3を磁化させて、磁化されたストッパ23の後端に生じる磁力によって供 給通路26内の先頭の部品PA1を該ストッパ23の後端に吸着すること
にある。
ここで、前記意図IN3について補足する。ロータ停止位置にあっては、永久磁石12cの一方磁極に基づく磁力がストッパ23の前端に及んで該ストッパ23が磁化され、磁化されたストッパ23の後端に一方磁極と同じ極性が現れ、該極性に基づく磁力によってストッパ23の後端に当接した先頭の部品PA1が吸着され、該吸着によって先頭の部品PA1が保持される。ストッパ23の後端に生じる磁力(吸着力)は、永久磁石12cの磁力によってストッパ23を磁化させることによって得られるものであるため、永久磁石12cの表面磁力よりも小さい。即ち、ストッパ23の後端に生じる磁力は、該ストッパ23の後端に当接した先頭の部品PA1を当接状態で維持できる程度の微弱な磁力、例えば数ガウス〜十数ガウス程度であれば、前記保持を十分に行える。
また、取出口27の右側を通り過ぎた永久磁石12cの磁力によってストッパ23が磁化されたときに該ストッパ23の後端に生じる磁力の調整(吸着力の調整)は、ロータ停止位置を変更すること、具体的には図15に示した角度θを変更することによって簡単に行える。例えば、図15に示したロータ停止位置では吸着力が強すぎる場合には、角度θを増加して永久磁石12cがストッパ23から離れるようにすれば良く、逆に、図15に示したロータ停止位置では吸着力が弱すぎる場合には、角度θを減少して永久磁石12cがストッパ23に近付くようにすれば良い。因みに、「吸着力が強すぎる場合」とはストッパ23の後端に対する先頭の部品PA1の吸着力が該部品PA1の取り出しの妨げになる場合を意味し、「吸着力が弱すぎる場合」とは磁力による先頭の部品PA1の保持が十分に行えない場合を意味する。
磁化可能なストッパ23に代えて該ストッパ23と同一サイズの永久磁石製ストッパを用いれば、磁力による先頭の部品PA1の保持を行えるが、このような永久磁石製ストッパを使用すると前記ストッパ23を用いる場合に比べて部品コストが嵩んでしまう。また、永久磁石製ストッパは固有の表面磁力を有するものであるため、前記のような吸着力の調整は行えない。換言すれば、このような不具合を解消するために、取出口27の右側を通り過ぎた永久磁石12cの磁力によってストッパ23を磁化させる方式を採用している。
マウンタの吸着ノズルにより取出口27を通じて先頭の部品PA1が取り出された後は、ロータ停止位置にあるロータ12を取出口27に向かう方向に所定角度、例えば45度や90度や135度や180度回転させて、該ロータ12を再びロータ停止位置で停止させる。吸着ノズルによる部品PA1の取り出しは図示省略のセンサによって簡単に検出できるので、該センサの検出信号に基づいて、先頭の部品PA1が取り出された後のロータ12の回転開始を的確、且つ、迅速に行うことができる。
取出口27を通じて先頭の部品PA1が取り出された後にロータ12の回転させるときには、「案内溝25内への部品PA1の収容」と「案内溝25から取込口26aへの部品PA1の流入」と「供給通路26内における部品PA1の移動」が前記同様に行われ、部品PA1が再び取出口27に供給される。これ以後も、取出口27を通じて先頭の部品PA1が取り出される度に、ロータ停止位置にあるロータ12は取出口27に向かう方向に所定角度回転する。
尚、バルクフィーダBFの基本動作を、図1(A)に示した部品PA1を供給対象とし、且つ、図6(A)に示した円弧溝22bを採用した場合を例に挙げて説明したが、
・図1(A)に示した部品PA1を供給対象とし、且つ、図6(B)に示した円弧溝22 bを採用した場合
・図1(B)に示した部品PA2を供給対象とし、且つ、図6(C)に示した円弧溝22 bを採用した場合
・図1(C)に示した部品PA3を供給対象とし、且つ、図6(D)に示した円弧溝22 bを採用した場合
・図1(A)〜図1(C)に示した形状に類似する形状を成す部品や球形を成す部品等を 供給対象とし、該部品を所定向きで移動可能に収容できる断面形状を有する円弧溝22 bを採用した場合
でも、部品の大きさに拘わらず、前記同様の部品供給動作を実現できる。これら場合のうち、「図1(A)に示した部品PA1を供給対象とし、且つ、図6(B)に示した円弧溝22bを採用した場合」には、図6(B)に破線で示したように、部品PA1は幅または高さの面が揃わない長さ向きで案内溝25内に収容され得るが、案内溝25内を移動する過程や供給通路26内を移動する過程では部品PA1それ自体に姿勢を安定化させる変位が生じるため、該部品PA1は幅または高さの面が揃った姿勢で取出口27に供給されることになる。
[効果]
次に、前記バルクフィーダBFによって得られる効果と、前記部品収納ケース20によって得られる効果について説明する。
(1-1)前記バルクフィーダBFは、収納室24内に収納されているバラ状態の部品のうちの複数個の部品をロータ12の永久磁石12cの磁力によって案内溝25方向に吸引すると共に吸引された複数個の部品を塊のままで案内溝25に沿って上方に移動させることによって1個または複数個の部品を案内溝25内に所定向きで収容する機能と、案内溝24内に所定向きで収容された1個または複数個の部品を永久磁石12cの磁力によって吸引しつつ該案内溝25に沿って上方に移動させることによって取込口26aを通じて供給通路26内に送り込む機能と、供給通路26内に送り込まれた所定向きの部品を永久磁石12cの磁力によって吸引しつつ該供給通路26に沿って上方に移動させることによって先頭の部品を上面開口の取出口27に供給する機能とを有する。
加えて、供給通路26は案内溝25の上端を基点として下から上に向かって設けられ、しかも、該供給通路26の先端には上面開口の取出口27が設けられていることから、供給通路26の長さは従前のバルクフィーダに比べて格段短い。また、供給通路26内に送り込まれた所定向きの部品は永久磁石12cの磁力によって吸引されつつ該供給通路26に沿って上方に移動するため、該部品に部品詰まりの原因となるような傾きを生じることはなく、また、部品1個当たりの重量が軽量であっても該部品を確実に上方に移動させて取出口27に供給できる。
即ち、部品が取出口27に所定向きで供給される効率を高めて、極めて速い部品供給速度(取出口27から部品が取り出されてから次の部品を取出口27に供給するまでの時間を指す)、例えば「66msec/1部品」以下の部品供給速度を実現することができる。
(1-2)前記バルクフィーダBFは、ロータ停止位置において取出口27の右側を通り過ぎた永久磁石12cの磁力によってストッパ23を磁化させて、磁化されたストッパ23の後端に生じる磁力によって供給通路26内の先頭の部品PA1を該ストッパ23の後端に吸着する機能を有する。
即ち、ロータ停止位置にあっては、磁化されたストッパ23の磁力によって該ストッパ棒23に当接した先頭の部品を吸着して、該先頭の部品の位置及び姿勢を保持できるので、部品供給速度が高速化しても取出口27を通じて先頭の部品を外部に取り出す作業を良好に行うことができる。
(2-1)前記部品収納ケース20は、所期の部品供給動作を行うのに必要な要素のうちの部品の大きさ及び形状によって変化する非共通要素(案内溝25、供給通路26及び取出口27)を有していて、部品の大きさ及び形状によって変化しない共通要素(ロータ12及びその永久磁石12c)を有するフィーダ本体10に着脱自在であることから、フィーダ本体10に取り付けられている部品収納ケース20を別の部品収納ケース20に交換しても、部品の種類に拘わらず、交換前と同様の部品供給動作を実現できる。
即ち、部品収納ケース20の簡単な交換作業によって、
・部品補充作業(部品残数が少なくなったバルクフィーダの収納室内に部品を補充する作 業)
・部品変更作業(各バルクフィーダで供給可能な部品を他の種類の部品に変更する作業)
を的確に行えるし、交換後もバルクフィーダ本来の機能を支障無く発揮することができる。
要するに、前記部品収納ケース20は、部品を収納したパッケージの役割を担うことに加え、保管スペースをさほど必要としないし、保管時に特別なメンテナンスは不要であることから、「部品補充作業」及び「部品変更作業」に係る従前の不具合、即ち、
・部品補充作業に時間がかかること
・部品補充作業時に部品を外にこぼしてしまうこと
・部品変更作業を行うために部品変更用バルクフィーダを予め複数台用意して保管してお くこと(それ相当の保管スペースが必要になること)
・部品変更作業を行うために保管されている部品変更用バルクフィーダのメンテナンスが 不可欠であること
等を確実に解消して、トータル的なコストダウンを図ることができる。
(2-2)前記部品収納ケース20にあっては、交換後の部品収納ケース20のリサイクルが可能であるので、交換後の部品収納ケース20を回収して部品を補充すれば、交換後の部品収納ケース20を交換用の部品収納ケース20として再利用することによる省資源化を図ることができる。
<部品供給速度の高速化に対応した細部構造>
前記バルクフィーダBFにあっては、ロータ12の永久磁石12cとして表面磁力が強い永久磁石を用いれば、前記部品供給動作下で部品供給速度(取出口から部品が取り出されてから次の部品を取出口に供給するまでの時間を指す)をより一層高速化すること、具体的には部品供給速度を「50msec/1部品」以下にすることは十分に可能である。
しかしながら、ロータ12の永久磁石12cとして表面磁力が強い永久磁石を用いて部品供給速度を「50msec/1部品」以下とすると、発生頻度は極めて低いものの、案内溝25内に所定向きで収容されている部品が取込口26aに流入するときに該流入を阻害する現象が生じることが実験により確認された。以下、図1(A)に示した部品PA1を供給対象とし、且つ、図6(A)に示した円弧溝22bを採用した場合を例に挙げて、前記現象を解消するのに有効な細部構造を該現象の詳細と併せて説明する。
[細部構造DS1]
前記部品供給動作における過程PR1では、永久磁石12cの磁力によって案内溝25方向に吸引された複数個の部品PA1のうちの案内溝25内に長さ向きで収容された部品PA1を取込口26aに流入させ、案内溝25内に長さ向き収容された部品PA1を除く他の部品PA1を取込口26aの左側に存在する第2平面21b4に当接させて下方に落下させている。
永久磁石12cの表面磁力を強くし、且つ、部品供給速度を例えば「50msec/1部品」以下にすると、特に部品供給速度を例えば「50msec/1部品」以下にしたことを原因として、図16に示したように、第2平面21b4に当接した部品PA1が落下しきらない前に、後続の永久磁石12cの磁力によって吸引され、且つ、案内溝25内に長さ向きで収容された部品PA1が取込口26aに流入しようとする。そのため、取込口26aに流入しようとする部品PA1によって非落下の部品PA1が取込口26aに押し込まれて、該非落下の部品PA1が取込口26aに傾斜状態のまま食い込んでしまうといった現象が生じる。取込口26aに食い込んだ非落下の部品PA1は部品供給動作途中で落下し難いため、後続の永久磁石12cの磁力によって吸引され、且つ、案内溝25内に長さ向きで収容された部品PA1を取込口26aに続けて流入させることができなくなってしまう。
図17はこの現象を解消するのに有効な細部構造を示すもので、取込口26a近傍箇所から供給通路26内に及んで、該供給通路26の基準深さDgよりも大きな深さDg1を有する食い込み抑制部分26bを局部的に設けてある。詳しくは、円弧溝22bの円弧状底面22b3に深さがDg1からDgに徐々に変化する傾斜面IPを段差STを介して形成し、段差STが取込口26aよりも間隔CLをおいて案内溝25側に位置するようにしてある。好ましくは、食い込み抑制部分26の最大深さDg1は基準深さDgの120〜140%の範囲内に設定され、間隔CLは基準深さDgの35〜60%の範囲内に設定されている。
図17に示した細部構造にあっては、非落下の部品PA1が、後続の永久磁石12cの磁力によって吸引され、且つ、案内溝25内に長さ向きで収容された部品PA1によって取込口26aに押し込まれた場合でも、食い込み抑制部分26bの存在によって該非落下の部品PA1の傾斜角度が増加され、該傾斜角度の増加により該非落下の部品PA1が取込口26aに傾斜状態のまま食い込んでしまうことが抑制される。食い込みが抑制された非落下の部品PA1は部品供給動作途中で落下し易いため、該非落下の部品PA1が落下した後は、後続の永久磁石12cの磁力によって吸引され、且つ、案内溝25内に長さ向きで収容された部品PA1は取込口26aに続けて流入する。
即ち、図17に示した細部構造を採用すれば、ロータ12の永久磁石12cとして表面磁力が強い永久磁石を用いて、前記部品供給動作下で部品供給速度(取出口から部品が取り出されてから次の部品を取出口に供給するまでの時間を指す)をより一層高速化すること、具体的には部品供給速度を「50msec/1部品」以下にすることができる。
図18は図17に示した細部構造の変形例を示すもので、90度角の段差STを鈍角の段差ST1に変更したものである。この細部構造にあっても、図17に示した細部構造と同様の効果を得ることができる。
尚、前記現象を解消するのに有効な細部構造を、図1(A)に示した部品PA1を供給対象とし、且つ、図6(A)に示した円弧溝22bを採用した場合を例に挙げて説明したが、
・図1(A)に示した部品PA1を供給対象とし、且つ、図6(B)に示した円弧溝22 bを採用した場合
・図1(B)に示した部品PA2を供給対象とし、且つ、図6(C)に示した円弧溝22 bを採用した場合
・図1(C)に示した部品PA3を供給対象とし、且つ、図6(D)に示した円弧溝22 bを採用した場合
・図1(A)〜図1(C)に示した形状に類似する形状を成す部品や球形を成す部品等を 供給対象とし、該部品を所定向きで移動可能に収容できる断面形状を有する円弧溝22 bを採用した場合
でも、前記同様の細部構造を採用すれば、部品の大きさに拘わらず、前記同様の効果を得ることができる。
[細部構造DS2]
前記部品供給動作における過程PR1では、永久磁石12cの磁力によって案内溝25方向に吸引された複数個の部品PA1を塊のままで案内溝25に沿って上方に移動させ、該塊のうちの案内溝25内に長さ向きで収容された部品PA1を取込口26aに流入させるようにしている。
永久磁石12cの表面磁力を強くし、且つ、部品供給速度を例えば「50msec/1部品」以下にすると、特に永久磁石12cの表面磁力を強くしたことを原因として、図19に示したように、永久磁石12cの磁力によって案内溝25方向に吸引された複数個の部品PA1それぞれが磁化され、磁化された部品PA1がその磁力によって互いに吸着して、塊を成す複数個の部品PA1の相互結合力の高くなる。そのため、複数個の部品PA1の塊のうちの案内溝25内に長さ向きで収容された部品PA1を除く他の部品PA1が取込口26aの左側に存在する第2平面21b4に当接すると、該複数個の部品PA1が塊のままで静止して永久磁石12cのみが上方に移動し、案内溝25内に長さ向きで収容された部品PA1が取込口26aに流入しなくなるといった現象を生じる。
図20はこの現象を解消するのに有効な細部構造を示すもので、取込口26aの近傍箇所に、永久磁石12cの磁力によって案内溝25方向に吸引された複数個の部品PA1の塊のうちの案内溝25内に長さ向きで収容された部品PA1を除く他の部品PA1を、案内溝25内に長さ向きで収容された部品PA1から引き離すための部品分離面21b6を設けてある。詳しくは、第2平坦面21b4’の位置を上方に距離APLだけずらし、取込口26aから第2平坦面21b4’に向かって徐々に厚さが拡大する断面三角形の部分を、距離APLに相当する前後寸法と第2平坦面21b4’の上下寸法に相当する上下寸法で左板21に一体形成してある。好ましくは、部品分離面21b6の傾斜角度θ1は5〜30度の範囲内に設定され、距離APLは部品PA1の長さL1以上に設定されている。
図20に示した細部構造にあっては、永久磁石12cの磁力によって案内溝25方向に吸引された複数個の部品PA1の塊が取込口26aに達すると、案内溝25内に長さ向きで収容された部品PA1を除く他の部品PA1が部品分離面21b6に乗り上がるように変位して、案内溝25内に長さ向きで収容された部品PA1から引き離される。この引き離しにより複数個の部品PA1の塊が解されて部品PA1相互の結合力が緩和され、この結合力の緩和により案内溝25内に長さ向きに収容された部品PA1が永久磁石12cと連動するようになって該部品PA1が取込口26aに流入する。
即ち、図20に示した細部構造を採用すれば、ロータ12の永久磁石12cとして表面磁力が強い永久磁石を用いて、前記部品供給動作下で部品供給速度(取出口から部品が取り出されてから次の部品を取出口に供給するまでの時間を指す)をより一層高速化すること、具体的には部品供給速度を「50msec/1部品」以下にすることが可能となる。
尚、前記現象を解消するのに有効な細部構造を、図1(A)に示した部品PA1を供給対象とし、且つ、図6(A)に示した円弧溝22bを採用した場合を例に挙げて説明したが、
・図1(A)に示した部品PA1を供給対象とし、且つ、図6(B)に示した円弧溝22 bを採用した場合
・図1(B)に示した部品PA2を供給対象とし、且つ、図6(C)に示した円弧溝22 bを採用した場合
・図1(C)に示した部品PA3を供給対象とし、且つ、図6(D)に示した円弧溝22 bを採用した場合
・図1(A)〜図1(C)に示した形状に類似する形状を成す部品や球形を成す部品等を 供給対象とし、該部品を所定向きで移動可能に収容できる断面形状を有する円弧溝22 bを採用した場合
でも、前記同様の細部構造を採用すれば、部品の大きさに拘わらず、前記同様の効果を得ることができる。
また、図20には、部品分離面21b6を有する断面三角形の部分を左板21に一体形成したものを示したが、該断面三角形の部分を左板21とは別部品で構成して、該別部品を左板21または右板22に着脱自在にネジ止めするようにしても良い。
[細部構造DS3]
図21(A)及び図21(B)は[細部構造DS2]で説明した現象を解消するのに有効な細部構造を示すもので、取込口26aから案内溝25側に離れた位置に、永久磁石12cの磁力によって案内溝25方向に吸引された複数個の部品PA1の塊のうちの案内溝25内に長さ向きで収容された部品PA1を除く他の部品PA1の一部が通過すると共に他部が当接するゲート板21cを設けてある。詳しくは、案内溝25に対応した矩形状ゲート21c1を有するゲート板21cを左板21に一体形成し、取出口26aから案内溝25側に離れた位置において該ゲート板21cの右縁を左板22の左面(図8に示した平坦面FP1及びFP2)に当接させてある。好ましくは、ゲート口21c1の幅Gwは部品PA1の幅W1(=高さH1)の350〜750%の範囲内に設定され、高さGhは部品PA1の幅W1(=高さH1)の350〜750%の範囲内に設定されている。
図21(A)及び図21(B)に示した細部構造にあっては、図22に示したように、永久磁石12cの磁力によって案内溝25方向に吸引された複数個の部品PA1の塊がゲート板11cに達すると、案内溝25内に長さ向きで収容された部品PA1を除く他の部品PA1の一部がゲート口21c1を通過すると共に他部がゲート板21cに当接して下方に落下する。この通過及び当接により複数個の部品PA1の塊が解されて部品PA1相互の結合力が緩和され、この結合力の緩和により案内溝25内に長さ向きで収容された部品PA1が永久磁石12cと連動するようになって、該部品PA1が取込口26aに流入する。
即ち、図21(A)及び図21(B)に示した細部構造を採用すれば、ロータ12の永久磁石12cとして表面磁力が強い永久磁石を用いて、前記部品供給動作下で部品供給速度(取出口から部品が取り出されてから次の部品を取出口に供給するまでの時間を指す)をより一層高速化すること、具体的には部品供給速度を「50msec/1部品」以下にすることが可能となる。
尚、前記現象を解消するのに有効な細部構造を、図1(A)に示した部品PA1を供給対象とし、且つ、図6(A)に示した円弧溝22bを採用した場合を例に挙げて説明したが、
・図1(A)に示した部品PA1を供給対象とし、且つ、図6(B)に示した円弧溝22 bを採用した場合
・図1(B)に示した部品PA2を供給対象とし、且つ、図6(C)に示した円弧溝22 bを採用した場合
・図1(C)に示した部品PA3を供給対象とし、且つ、図6(D)に示した円弧溝22 bを採用した場合
・図1(A)〜図1(C)に示した形状に類似する形状を成す部品や球形を成す部品等を 供給対象とし、該部品を所定向きで移動可能に収容できる断面形状を有する円弧溝22 bを採用した場合
でも、前記同様の細部構造を採用すれば、部品の大きさに拘わらず、前記同様の効果を得ることができる。
また、図21(A)及び図21(B)には、ゲート口21c1を有するゲート板21cを左板21に一体形成したものを示したが、該ゲート板21cを左板21とは別部品で構成して、該別部品を左板21または右板22に着脱自在にネジ止めするようにしても良い。
[細部構造DS4]
図23は[細部構造DS2]で説明した現象を解消するのに有効な細部構造を示すもので、案内溝25の外側及び内側に面一状態で存在する2つの平坦面FP1及びFP2に、案内溝25の内面(外側円弧面22b1、内側円弧面22b2及び円弧状底面22b3)よりも表面粗さが粗い粗面領域RFRを設けてある。詳しくは、案内溝25の外側及び内側に面一状態で存在する2つの平坦面FP1及びFP2に、該案内溝25を囲むように所定の幅寸法下でシボ加工を施して粗面としてある。好ましくは、粗面領域RFRの表面粗さは算術平均粗さRaで表したときにRa20〜30μmの範囲内に設定されている。因みに、各平坦面FP1及びFP2と案内溝25の内面の表面粗さは算術平均粗さRaで表したときにRa0.5〜3μmの範囲内に設定されている。
図23に示した細部構造にあっては、図24に示したように、永久磁石12cの磁力によって案内溝25方向に吸引された複数個の部品PA1の塊が該案内溝25に沿って上方に移動すると、該塊のうちの粗面領域RFRに接する部品PA1が該粗面領域RFRの微細凹凸によってランダムに揺動する。この揺動により複数個の部品PA1の塊が解されて部品PA1相互の結合力が緩和され、この結合力の緩和により案内溝25内に収容された部品PA1が永久磁石12cと連動するようになって該部品PA1が取込口26aに流入する。
即ち、図23に示した細部構造を採用すれば、ロータ12の永久磁石12cとして表面磁力が強い永久磁石を用いて、前記部品供給動作下で部品供給速度(取出口から部品が取り出されてから次の部品を取出口に供給するまでの時間を指す)をより一層高速化すること、具体的には部品供給速度を「50msec/1部品」以下にすることが可能となる。
図25は図23に示した細部構造の変形例を示すもので、案内溝25を構成する案内溝22bの円弧状底面22b3に外側円弧面22b1及び内側円弧面22b2よりも表面粗さが粗い粗面領域RFR1を設けたものである。好ましくは、粗面領域RFR1の表面粗さは算術平均粗さRaで表したときにRa5〜10μmの範囲内に設定されている。
図25に示した細部構造にあっては、永久磁石12cの磁力によって案内溝25方向に吸引された複数個の部品PA1の塊のうちの案内溝25内に長さ向きで収容された部品PA1が該案内溝25に沿って上方に移動すると、粗面領域RFR1に接する部品PA1が該粗面領域RFR1の微細凹凸によってランダムに揺動する。つまり、複数個の部品PA1の塊において2個以上の部品PA1が案内溝25内に長さ向きで収容されているときにはこれら部品PA1も互いに吸着して結合するが、前記揺動によりこれら部品PA1が解されて部品PA1相互の結合力が緩和され、この結合力の緩和により案内溝25内に収容された部品PA1が移動し易くなる。この細部構造にあっても、図23に示した細部構造と同様の効果を得ることができる。
尚、前記現象を解消するのに有効な細部構造を、図1(A)に示した部品PA1を供給対象とし、且つ、図6(A)に示した円弧溝22bを採用した場合を例に挙げて説明したが、
・図1(A)に示した部品PA1を供給対象とし、且つ、図6(B)に示した円弧溝22 bを採用した場合
・図1(B)に示した部品PA2を供給対象とし、且つ、図6(C)に示した円弧溝22 bを採用した場合
・図1(C)に示した部品PA3を供給対象とし、且つ、図6(D)に示した円弧溝22 bを採用した場合
・図1(A)〜図1(C)に示した形状に類似する形状を成す部品や球形を成す部品等を 供給対象とし、該部品を所定向きで移動可能に収容できる断面形状を有する円弧溝22 bを採用した場合
でも、前記同様の細部構造を採用すれば、部品の大きさに拘わらず、前記同様の効果を得ることができる。
<フィーダ本体と部品収納ケースの変形例>
[フィーダ本体の変形例]
(1)フィーダ本体10のフレーム11として、計2個の位置決めピン11dを有するものを示したが、該位置決めピン11dの数を計3個或いは計4個に変更しても良い。この場合には、計3個或いは計4個の位置決めピン11dが挿入可能な位置決め孔22eを部品収納ケース20に設けるようにする。また、位置決めピンを部品収納ケース20の右板22に設けると共に位置決め孔をフレーム11のロータ配置部11cに設けても、部品収納ケース20を所定3次元位置で保持された状態でフィーダ本体10に取り付けることができる。
(2)フィーダ本体10のフレーム11として、計3個の永久磁石11eを設けたものを示したが、該永久磁石11eの数を計2個或いは計4個に変更しても良い。この場合には、計2個或いは計4個の永久磁石11eが部品収納ケース20の2個或いは4個の止めネジFSの頭部を吸着できるようにする。
(3)フィーダ本体10のフレーム11として、ケース20の左右方向着脱を可能としたケース取付部RPを設けたものを示したが、該ケース取付部RPに代えて、ケース20の上下方向着脱を可能としたケース取付部を設けても良い。
例えば、フレーム11のロータ配置部11cから位置決めピン11d及び永久磁石11eを排除すると共に部品収納ケース20から位置決め孔22eを排除し、これらの代わりに、該ロータ配置部11cの左面に上面視形状がコ字形を成す壁を形成して部品収納ケース20を上方から差し込み可能な上面視輪郭が矩形を成す空間を形成し、且つ、該壁の内面に板バネ等の付勢手段を設けて空間内に挿入された部品収納ケース20を所定3次元位置を保持できるようにすれば、ロータ配置部11cの左側にケース20の上下方向着脱を可能としたケース取付部、即ち、部品収納ケース20の上方からの差し込みによる取り付けと上方への抜き出しによる取り外しを可能としたケース取付部を設けることができる。
(4)フィーダ本体10のロータ12として、計8個の永久磁石12cを45度間隔で配置したものを示したが、該永久磁石12cの数を7個以下或いは9個以上に変更しても良い。
例えば、計16個の永久磁石12cを22.5度間隔で配置したり、計10個の永久磁石12cを36度間隔で配置したり、計4個の永久磁石12cを90度間隔で配置したりしても、前記同様の部品供給動作を実現することができる。ロータ12に配置される永久磁石12cの数は該ロータ12の回転速度等に関与するが、前記部品供給動作を的確に行うには永久磁石12cの数は4〜16個が好ましい。また、複数個の永久磁石12cの角度間隔は等角度間隔で無くても良いが、等角度間隔であるほうが前記部品供給動作においてロータ12の回転を制御し易い。
(5)フィーダ本体10として、計8個の永久磁石12cが配置された円板状のロータ12を用いたものを示したが、該ロータ12に代えて、複数個の永久磁石を同様の所定円弧軌道下で移動できるような回転部材を用いても良い。
例えば、複数個の永久磁石12cが間隔をおいて配置された無端ベルトを1対のプーリに巻回して、該無端ベルトの一方のプーリに巻回された部分の永久磁石12cが前記仮想円VCに相当する円弧軌道下で移動できるようにすれば、該無端ベルトを用いて前記同様の部品供給動作を実現することができる。この場合、無端ベルトの長さによって永久磁石12cの数は変わるものの、該無端ベルトの一方のプーリに巻回された部分の永久磁石12cの角度間隔は前記ロータ12と同様である。また、この角度間隔が等角度間隔であるほうが前記部品供給動作において無端ベルトの回転を制御し易い。
[部品収納ケースの変形例]
(1)部品収納ケース20として、円弧溝22bの角度範囲を約180度とし、案内溝25の角度範囲を約150度とし、供給通路26の角度範囲を約30度としたものを示したが、円弧溝22bの角度範囲はその上端位置を変えずに適当範囲内、例えば±30度の範囲内で増減しても良い。また、供給通路26の角度範囲もその上端位置を変えずに適当範囲内、例えば±15度の範囲内で増減しても良い。案内溝25の角度範囲と供給通路26の角度範囲との和は円弧溝22bの角度範囲と略等しくなるため、該案内溝25の角度範囲を増減すれば、該増減に伴って案内溝25の角度範囲も増減する。
(2)部品収納ケース20として、左板21及び右板22を止めネジFSを用いて結合するものを示したが、左板21及び右板22を他の手法を用いて結合しても良い。
例えば、左板21からネジ穴21aを排除すると共に右板22からネジ挿通孔22aを排除し、これらの代わりに、該左板21及び右板22に2個以上の貫通孔を形成し、該左板21及び右板22を重ねた後に各貫通孔にプラスチックピンを挿入してその両端を熱溶融すれば、該左板21及び右板22を前記同様に結合することができる。また、ネジ穴21aが排除された左板21とネジ挿通孔22aが排除された右板22との接触面を熱溶着や接着等の手法により部分的に接続すれば、該左板21及び右板22を前記同様に結合することができる。
(3)部品収納ケース20として、フィーダ本体10のフレーム11に設けた永久磁石11eに吸着されることを可能とするために強磁性体に属する材料を含む止めネジFSを用いたものを示したが、吸着に向かない材料から成る止めネジを用いる場合や、前記のように止めネジを用いないでケース20を組み立てる場合には、強磁性体に属する材料を含む所定形状の被吸着体(図示省略)を部品収納ケース20の右板12の右面に2個以上埋設して、これらに対応するようにフレーム11に設けた永久磁石11eによって該被吸着体を吸着させるようにしても良い。
BF…バルクフィーダ、10…フィーダ本体、11…フレーム、12…ロータ、12c…永久磁石、20…部品収納ケース、21b6…部品分離面、21c…ゲート板、23…ストッパ、24…収納室、25…案内溝、FP1、FP2…平坦面、RFR…粗面領域、26…供給通路、26a…取込口、26b…食い込み抑制部分、27…取出口。

Claims (8)

  1. フィーダ本体と、該フィーダ本体に着脱自在に取り付けられた部品収納ケースとを備えたバルクフィーダであって、
    前記フィーダ本体は、複数個の永久磁石が所定円弧軌道に沿うように間隔をおいて配置された回転部材を有し、
    一方、前記部品収納ケースは、(1)磁力による吸引が可能な部品をバラ状態で多数個収納するための収納室と、(2)前記所定円弧軌道に沿うように収納室の側壁の内面に下から上に向かって設けられ、且つ、該収納室内の部品を所定向きで収容して同向きで上方に移動させるための円弧状の案内溝と、(3)前記所定円弧軌道に沿うように案内溝の上端を基点として下から上に向かって設けられ、且つ、案内溝内を移動する所定向きの部品を取込口を通じて取り込んで同向きで上方に移動させるための円弧状の供給通路と、(4)供給通路の先端に設けられ、且つ、該供給通路内を移動してその先端に供給された所定向きの部品を外部に取り出すための上面開口の取出口と、(5)供給通路の基準深さよりも大きな深さを有し、且つ、取込口近傍箇所から供給通路内に及んで局部的に設けられた食い込み抑制部分とを有しており、
    該部品収納ケースは、案内溝及び供給通路が前記所定円弧軌道下で移動可能な永久磁石と向き合うようにフィーダ本体に取り付けられている。
  2. 複数個の永久磁石が所定円弧軌道に沿うように間隔をおいて配置された回転部材を有するフィーダ本体に、着脱自在に取り付けて使用されるバルクフィーダ用部品収納ケースであって、
    前記部品収納ケースは、(1)磁力による吸引が可能な部品をバラ状態で多数個収納するための収納室と、(2)前記所定円弧軌道に沿うように収納室の側壁の内面に下から上に向かって設けられ、且つ、該収納室内の部品を所定向きで収容して同向きで上方に移動させるための円弧状の案内溝と、(3)前記所定円弧軌道に沿うように案内溝の上端を基点として下から上に向かって設けられ、且つ、案内溝内を移動する所定向きの部品を取込口を通じて取り込んで同向きで上方に移動させるための円弧状の供給通路と、(4)供給通路の先端に設けられ、且つ、該供給通路内を移動してその先端に供給された所定向きの部品を外部に取り出すための上面開口の取出口と、(5)供給通路の基準深さよりも大きな深さを有し、且つ、取込口近傍箇所から供給通路内に及んで局部的に設けられた食い込み抑制部分とを有しており、
    該部品収納ケースは、案内溝及び供給通路が前記所定円弧軌道下で移動可能な永久磁石と向き合うようにフィーダ本体に取り付けて使用される。
  3. フィーダ本体と、該フィーダ本体に着脱自在に取り付けられた部品収納ケースとを備えたバルクフィーダであって、
    前記フィーダ本体は、複数個の永久磁石が所定円弧軌道に沿うように間隔をおいて配置された回転部材を有し、
    一方、前記部品収納ケースは、(1)磁力による吸引が可能な部品をバラ状態で多数個収納するための収納室と、(2)前記所定円弧軌道に沿うように収納室の側壁の内面に下から上に向かって設けられ、且つ、該収納室内の部品を所定向きで収容して同向きで上方に移動させるための円弧状の案内溝と、(3)前記所定円弧軌道に沿うように案内溝の上端を基点として下から上に向かって設けられ、且つ、案内溝内を移動する所定向きの部品を取込口を通じて取り込んで同向きで上方に移動させるための円弧状の供給通路と、(4)供給通路の先端に設けられ、且つ、該供給通路内を移動してその先端に供給された所定向きの部品を外部に取り出すための上面開口の取出口と、(5)取込口の近傍箇所に設けられ、且つ、前記永久磁石の磁力によって案内溝方向に吸引された複数個の部品の塊のうちの案内溝内に所定向きで収容された部品を除く他の部品を案内溝内に所定向きで収容された部品から引き離すための部品分離面とを有しており、
    該部品収納ケースは、案内溝及び供給通路が前記所定円弧軌道下で移動可能な永久磁石と向き合うようにフィーダ本体に取り付けられている。
  4. 複数個の永久磁石が所定円弧軌道に沿うように間隔をおいて配置された回転部材を有するフィーダ本体に、着脱自在に取り付けて使用されるバルクフィーダ用部品収納ケースであって、
    前記部品収納ケースは、(1)磁力による吸引が可能な部品をバラ状態で多数個収納するための収納室と、(2)前記所定円弧軌道に沿うように収納室の側壁の内面に下から上に向かって設けられ、且つ、該収納室内の部品を所定向きで収容して同向きで上方に移動させるための円弧状の案内溝と、(3)前記所定円弧軌道に沿うように案内溝の上端を基点として下から上に向かって設けられ、且つ、案内溝内を移動する所定向きの部品を取込口を通じて取り込んで同向きで上方に移動させるための円弧状の供給通路と、(4)供給通路の先端に設けられ、且つ、該供給通路内を移動してその先端に供給された所定向きの部品を外部に取り出すための上面開口の取出口と、(5)取込口の近傍箇所に設けられ、且つ、前記永久磁石の磁力によって案内溝方向に吸引された複数個の部品の塊のうちの案内溝内に所定向きで収容された部品を除く他の部品を案内溝内に所定向きで収容された部品から引き離すための部品分離面とを有しており、
    該部品収納ケースは、案内溝及び供給通路が前記所定円弧軌道下で移動可能な永久磁石と向き合うようにフィーダ本体に取り付けて使用される。
  5. フィーダ本体と、該フィーダ本体に着脱自在に取り付けられた部品収納ケースとを備えたバルクフィーダであって、
    前記フィーダ本体は、複数個の永久磁石が所定円弧軌道に沿うように間隔をおいて配置された回転部材を有し、
    一方、前記部品収納ケースは、(1)磁力による吸引が可能な部品をバラ状態で多数個収納するための収納室と、(2)前記所定円弧軌道に沿うように収納室の側壁の内面に下から上に向かって設けられ、且つ、該収納室内の部品を所定向きで収容して同向きで上方に移動させるための円弧状の案内溝と、(3)前記所定円弧軌道に沿うように案内溝の上端を基点として下から上に向かって設けられ、且つ、案内溝内を移動する所定向きの部品を取込口を通じて取り込んで同向きで上方に移動させるための円弧状の供給通路と、(4)供給通路の先端に設けられ、且つ、該供給通路内を移動してその先端に供給された所定向きの部品を外部に取り出すための上面開口の取出口と、(5)取込口から案内溝側に離れた位置に設けられ、且つ、案内溝方向に吸引された複数個の部品の塊のうちの案内溝内に所定向きで収容された部品を除く他の部品の一部が通過すると共に他部が当接するゲート板とを有しており、
    該部品収納ケースは、案内溝及び供給通路が前記所定円弧軌道下で移動可能な永久磁石と向き合うようにフィーダ本体に取り付けられている。
  6. 複数個の永久磁石が所定円弧軌道に沿うように間隔をおいて配置された回転部材を有するフィーダ本体に、着脱自在に取り付けて使用されるバルクフィーダ用部品収納ケースであって、
    前記部品収納ケースは、(1)磁力による吸引が可能な部品をバラ状態で多数個収納するための収納室と、(2)前記所定円弧軌道に沿うように収納室の側壁の内面に下から上に向かって設けられ、且つ、該収納室内の部品を所定向きで収容して同向きで上方に移動させるための円弧状の案内溝と、(3)前記所定円弧軌道に沿うように案内溝の上端を基点として下から上に向かって設けられ、且つ、案内溝内を移動する所定向きの部品を取込口を通じて取り込んで同向きで上方に移動させるための円弧状の供給通路と、(4)供給通路の先端に設けられ、且つ、該供給通路内を移動してその先端に供給された所定向きの部品を外部に取り出すための上面開口の取出口と、(5)取込口から案内溝側に離れた位置に設けられ、且つ、案内溝方向に吸引された複数個の部品の塊のうちの案内溝内に所定向きで収容された部品を除く他の部品の一部が通過すると共に他部が当接するゲート板とを有しており、
    該部品収納ケースは、案内溝及び供給通路が前記所定円弧軌道下で移動可能な永久磁石と向き合うようにフィーダ本体に取り付けて使用される。
  7. フィーダ本体と、該フィーダ本体に着脱自在に取り付けられた部品収納ケースとを備えたバルクフィーダであって、
    前記フィーダ本体は、複数個の永久磁石が所定円弧軌道に沿うように間隔をおいて配置された回転部材を有し、
    一方、前記部品収納ケースは、(1)磁力による吸引が可能な部品をバラ状態で多数個収納するための収納室と、(2)前記所定円弧軌道に沿うように収納室の側壁の内面に下から上に向かって設けられ、且つ、該収納室内の部品を所定向きで収容して同向きで上方に移動させるための円弧状の案内溝と、(3)前記所定円弧軌道に沿うように案内溝の上端を基点として下から上に向かって設けられ、且つ、案内溝内を移動する所定向きの部品を取込口を通じて取り込んで同向きで上方に移動させるための円弧状の供給通路と、(4)供給通路の先端に設けられ、且つ、該供給通路内を移動してその先端に供給された所定向きの部品を外部に取り出すための上面開口の取出口と、(5)案内溝の外側及び内側に面一状態で存在する2つの平坦面に設けられ、且つ、案内溝の内面よりも表面粗さが粗い粗面領域とを有しており、
    該部品収納ケースは、案内溝及び供給通路が前記所定円弧軌道下で移動可能な永久磁石と向き合うようにフィーダ本体に取り付けられている。
  8. 複数個の永久磁石が所定円弧軌道に沿うように間隔をおいて配置された回転部材を有するフィーダ本体に、着脱自在に取り付けて使用されるバルクフィーダ用部品収納ケースであって、
    前記部品収納ケースは、(1)磁力による吸引が可能な部品をバラ状態で多数個収納するための収納室と、(2)前記所定円弧軌道に沿うように収納室の側壁の内面に下から上に向かって設けられ、且つ、該収納室内の部品を所定向きで収容して同向きで上方に移動させるための円弧状の案内溝と、(3)前記所定円弧軌道に沿うように案内溝の上端を基点として下から上に向かって設けられ、且つ、案内溝内を移動する所定向きの部品を取込口を通じて取り込んで同向きで上方に移動させるための円弧状の供給通路と、(4)供給通路の先端に設けられ、且つ、該供給通路内を移動してその先端に供給された所定向きの部品を外部に取り出すための上面開口の取出口と、(5)案内溝の外側及び内側に面一状態で存在する2つの平坦面に設けられ、且つ、案内溝の内面よりも表面粗さが粗い粗面領域とを有しており、
    該部品収納ケースは、案内溝及び供給通路が前記所定円弧軌道下で移動可能な永久磁石と向き合うようにフィーダ本体に取り付けて使用される。
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