JP2010225615A - 炭化珪素半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

炭化珪素半導体装置およびその製造方法 Download PDF

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【課題】MOSFETとSBDとを同じ基板に形成したSiC半導体装置において製造工程の簡略化を図る。
【解決手段】外周領域のメサ構造部14を構成するための凹部とSBD20のコンタクト用トレンチ21とを同じ工程で形成する。これにより、SBD20の形成工程の一部を他の部分の形成工程と同時に行うことが可能となり、SBD20を形成するためだけにのみ必要な工程を少なくできる。したがって、MOSFETとSBD20とを同じ基板に形成するSiC半導体装置において、製造工程の簡略化を図ることが可能となる。
【選択図】図5

Description

本発明は、MOSFETとショットキーダイオードを有する炭化珪素(以下、SiCという)半導体装置およびその製造方法に関する。
環境意識の高まりの中で、電気でモータを動かす電気自動車、もしくは、ハイブリットカーへの期待が高まっている。モータには直流モータと交流モータがあるが、ブラシレスにできる等の利点より、自動車の駆動のためには交流モータを用いた方が効率良い。しかしながら、自動車に備え付けられたバッテリーから流れる電流は直流であるので、直流を交流に直すインバータが必要である。図19は、最も簡単な単層インバータにて負荷を交流駆動する場合の回路図である。
図19において、スイッチS1、S4をオン、スイッチS2、S3をオフにした後、スイッチS1、S4をオフ、スイッチS2、S3をオンにするという動作をT/2周期で繰り返すと、図20の波形が生成される。これがインバータの原理である。ここで、従来はスイッチS1〜S4をシリコンのMOSトランジスタで作製していたが、シリコンの代わりにSiCで作製することが検討されている。SiCは破壊電界強度が高い上に高温動作可能なので、SiCを用いることにより、トランジスタを小さくできるでけでなく、冷却装置を小型化できるため、インバータの小型化、低コスト化を図ることが可能となる。
図21は、スイッチS1〜S4をトランジスタに置き換えたときの回路図である。この回路によって図20の波形を生成するには、スイッチS1〜S4を構成するトランジスタのゲートG1〜G4に対して図22のような波形で電圧を印加する。
ただし、実際の負荷であるモータはL成分が大きいため、負荷にかかる電圧、電流の推移は、図23(a)のようなL成分を考慮していないときの波形と異なり、図23(b)のように立上り・立下りがL成分による時定数に応じて遅れた波形になる。モータのL成分のためにモータに正の電圧が印加されたとしても、しばらくは逆方向に電流が流れる。また、モータに負の電圧が印加された場合にも、しばらくは逆方向の電流が流れる。この電流のエネルギーを直流電源に帰還させるために、図24のように各スイッチS1〜S4を構成するトランジスタのソース−ドレイン間に並列にダイオードD1〜D4を接続している。
これらのダイオードD1〜D4は高速で応答することが必要であり、PNダイオードでは少数キャリアを制御するため応答時間に問題がある。このため、PNダイオードの代わりに、ショットキーバリアで電位障壁をつくるSBD(ショットキー・バリア・ダイオード)もしくは、SBDとPNダイオードの組み合わせであるJBSを用いることで、応答速度の問題は解決する。
半導体と金属の仕事関数の関係より、シリコンより、SiCのほうがSBD、JBSを作り易い。また、MOSトランジスタと同様、高耐圧、高温動作可能なことより、JBSもSiCで作製することが望ましい。しかし、MOSトランジスタとダイオードをSiCでつくると部品点数が多くなり、高コストになる。
そのため、MOSFETとSBDを同じ基板に同時に作製するという試みがある。例えば、特許文献1では、トレンチゲート構造のMOSFETと共にSBDを備えた構造としている。具体的には、MOSFETのトレンチゲートがn+型ソース領域、p型ベース領域を貫通して、n型ドリフト層まで到達した構造にすると共に、SBDのアノードコンタクト用のトレンチをMOSFETのトレンチゲートよりも深く、かつ、p型ベース領域を貫通してn型ドリフト層まで到達した構造とし、アノード電極をn型ドリフト層に直接接続させている。
特開平08−204179号公報
しかしながら、特許文献1のような構造の場合、SBDのアノードコンタクト用のトレンチを形成するためだけに別途エッチング工程が必要になるなど、SBDの製造のみに新たな工程が必要となる。このため、製造工程の簡略化、製造コストの低減が望まれる。
本発明は上記点に鑑みて、MOSFETとSBDとを同じ基板に形成したSiC半導体装置において製造工程の簡略化が図れるSiC半導体装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、ベース領域(3)よりも深く、かつ、ドリフト層(2)に到達するコンタクト用トレンチ(21)とメサ構造部(14)を構成する凹部とを共に形成する工程と、コンタクト用トレンチ(21)内においてドリフト層(2)とショットキー接触させたショットキー電極(22)を形成することにより、SBD(20)を形成する工程と、を含んでいることを特徴としている。
このように、外周領域のメサ構造部(14)を構成するための凹部とSBD(20)のコンタクト用トレンチ(21)とを同じ工程で形成するようにしている。このため、SBD(20)の形成工程の一部を他の部分の形成工程と同時に行うことが可能となり、SBD(20)を形成するためだけにのみ必要な工程を少なくできる。これにより、MOSFETとSBD(20)とを同じ基板に形成するSiC半導体装置において、製造工程の簡略化を図ることが可能となる。
例えば、請求項2に記載したように、コンタクト用トレンチ(21)および凹部を形成する工程では、セル領域のうちMOSFETを囲む外縁部において、該MOSFETを囲んだ構造にてコンタクト用トレンチ(21)を形成することができる。
請求項3に記載の発明では、外周領域において、ドリフト層(2)の表層部に、セル領域を囲む第2導電型のガードリング層(16)を形成する工程と、コンタクト用トレンチ(21)の下部に第2導電型層(23)を形成する工程と、を含み、ガードリング層(16)と第2導電型層(23)とを同時に形成することを特徴としている。
このように、SBD(20)の下方にショットキー電極(22)と接触する第2導電型層(23)を形成することにより、JBSを構成することが可能となる。これにより、第2導電型層(23)から伸びる空乏層によって耐圧を向上させることができる。また、このような第2導電型層(23)をガードリング層(16)と同時に形成しているため、製造工程の簡略化を図ることが可能となる。
請求項4に記載の発明では、セル領域において、ドリフト層(2)の表層部かつベース領域(3)の下方に、一方向に延設されると共に複数本がストライプ状に並べられた部分を有する第2導電型のディープ層(10)を形成する工程と、コンタクト用トレンチ(21)の下部に第2導電型層(23)を形成する工程と、を含み、ディープ層(10)と第2導電型層(23)とを同時に形成することを特徴としている。
このように、請求項3に記載したガードリング層(16)に代えてディープ層(10)と共に第2導電型層(23)を形成することもできる。
請求項5に記載の発明では、MOSFETに備えられるゲート電極(9)は、一方向に延設されると共に複数本がストライプ状に並べられた構造であり、コンタクト用トレンチ(21)および凹部を形成する工程では、セル領域のうちMOSFETに備えられるゲート電極(9)同士の間にコンタクト用トレンチ(21)を形成することを特徴としている。
このように、SBD(20)をゲート電極(9)の間に配置しても良い。この場合にも、SBD(20)におけるコンタクト用トレンチ(21)をメサ構造部(14)を構成するための凹部と同時に形成することにより、製造工程の簡略化を図ることが可能となる。
この場合、請求項6に記載したように、コンタクト用トレンチ(21)および凹部を形成する工程では、セル領域のうちMOSFETに備えられるゲート電極(9)同士の間において、コンタクト用トレンチ(21)をゲート電極(9)と平行に形成するようにしても良い。
また、請求項7に記載したように、セル領域において、ドリフト層(2)の表層部かつベース領域(3)の下方に、ゲート電極(9)に対して交差する一方向に延設されると共に複数本がストライプ状に並べられた部分を有する第2導電型のディープ層(10)を形成する場合、コンタクト用トレンチ(21)および凹部を形成する工程では、セル領域のうちMOSFETに備えられるゲート電極(9)同士の間、かつ、ディープ層(10)同士の間に、コンタクト用トレンチ(21)を形成するようにしても良い。
さらに、請求項8に記載したように、セル領域において、ドリフト層(2)の表層部かつベース領域(3)の下方に、ゲート電極(9)に対して交差する一方向を長手方向とし、該長手方向において複数に分断されて配置された部分を有する第2導電型のディープ層(10)を形成する場合、コンタクト用トレンチ(21)および凹部を形成する工程では、セル領域のうちMOSFETに備えられるゲート電極(9)同士の間において、コンタクト用トレンチ(21)をディープ層(10)が分断された箇所を通る配置として形成することもできる。
また、請求項9に記載したように、セル領域において、ドリフト層(2)の表層部かつベース領域(3)の下方に、ゲート電極(9)およびコンタクト用トレンチ(21)に対して交差する一方向に延設されると共に複数本がストライプ状に並べられた部分を有する第2導電型のディープ層(10)を形成する場合、該ディープ層(10)を形成する工程では、該ディープ層(10)のうちコンタクト用トレンチ(21)と交差する部分の幅をゲート電極(9)と交差する部分の幅よりも狭くしても良い。
請求項10に記載の発明では、コンタクト用トレンチ(21)を形成した後に、該コンタクト用トレンチ(21)の側面に絶縁構造(24)を形成する工程を含み、絶縁構造(24)を形成する工程の後でショットキー電極(22)を形成する工程を行い、該ショットキー電極(22)を形成する工程では、ショットキー電極(22)がコンタクト用トレンチ(21)のうち絶縁構造(24)よりも内側に配置されるようにすることを特徴としている。
このように、ショットキー電極(22)をベース領域(3)から離間させることにより、ショットキー電極(22)がベース領域(3)の電位に影響を与えることを抑制でき、MOSFETの誤動作を防止することが可能となる。
例えば、請求項11に記載したように、絶縁構造(24)を形成する工程は、Poly−Si層(24a)を形成する工程と、該Poly−Si層(24a)の表面を熱酸化することで酸化膜(24b)を形成する工程とを含んだ工程にて行われるが、ゲート絶縁膜(8)を熱酸化にて形成すると共に、Poly−Si層(24a)の表面の熱酸化を該ゲート絶縁膜(8)の熱酸化と同時に行うようにすれば、より製造工程の簡略化を図ることができる。
請求項12に記載の発明では、コンタクト用トレンチ(21)を形成する工程では、該コンタクト用トレンチ(21)を部分的に深くする工程を含んでいることを特徴としている。
このように、コンタクト用トレンチ(21)を部分的に深くすることにより、ショットキー電極(22)とドリフト層(2)との接触面積を広く取ることが可能となり、SBD(20)の実効面積を増大することが可能となる。
請求項13に記載の発明では、コンタクト用トレンチ(21)を形成する前に、該コンタクト用トレンチ(21)の開口部の周囲に第1導電型層(25)を形成する工程を含み、コンタクト用トレンチ(21)を形成する工程では、該コンタクト用トレンチ(21)を水素エッチングにて形成することで、第1導電型層(25)に含まれる第1導電型不純物を拡散させ、コンタクト用トレンチ(21)の側面に開口部の周囲に形成された第1導電型層(25)よりも不純物濃度が低い第1導電型層(26)を形成することを特徴としている。
このように、コンタクト用トレンチ(21)の形成前に、コンタクト用トレンチ(21)の開口部の周囲となる予定の領域に第1導電型層(25)を形成しておけば、コンタクト用トレンチ(21)を水素エッチングにより形成することで、第1導電型層(25)内の不純物が拡散してそれよりも不純物濃度が低い第1導電型層(26)をコンタクト用トレンチ(21)の側面に形成することができる。これにより、コンタクト用トレンチ(21)の側面でもショットキー電極(22)とショットキー接触させられるため、SBD(20)の実効面積を増やすことが可能となる。
請求項14に記載の発明では、コンタクト用トレンチ(21)を形成する工程では、該コンタクト用トレンチ(21)を深い部位とそれよりも浅い部位を有する二段構造とし、深い部位はドリフト層(2)まで到達し、浅い部位はベース領域(3)と接した構造とすることを特徴としている。
このように、ショットキー電極(22)を二段構造とすれば、コンタクト用トレンチ(21)のうちの深い部位ではドリフト層(2)とショットキー接触させられ、浅い部位ではベース領域(3)と接触させられる。これにより、ショットキー電極(22)のうちベース領域(3)と接触させられた場所では、PNダイオードを構成することができる。したがって、反応速度が速いが大電流を流せないSBD(20)と、反応速度が悪いが大電流を流せるPNダイオードを組み合わせることが可能となり、反応速度が早く、かつ、大電流を流せるダイオード構造にできる。
請求項15に記載の発明では、メサ構造部(14)を構成する凹部内に、ドリフト層(2)とショットキー接触させたショットキー電極(22)を形成することにより、SBD(20)を形成する工程と、を含んでいることを特徴としている。
このように、SBD(20)をメサ構造部(14)の内部に形成することもできる。このようにしても、メサ構造部(14)を構成するための凹部と共にSBD(20)のショットキー電極(22)のコンタクトを取る部分も形成されるため、請求項1と同様、製造工程の簡略化を図ることが可能となる。
この場合、請求項16に記載したように、メサ構造部(14)における側壁面から凹部の底面に至る第2導電型のリサーフ層(15)が所定幅にわたって分断された二重リング構造として形成し、二重リング構造の中にショットキー電極(22)を配置することができる。また、請求項17に記載したように、外周領域において、ドリフト層(2)の表層部に、リサーフ層(15)を囲む第2導電型のガードリング層(16)を形成するのであれば、リサーフ層(15)とガードリング層(16)の間にショットキー電極(22)を配置することもできる。
請求項18に記載の発明では、ベース領域(3)よりも深く、かつ、ドリフト層(2)に到達し、メサ構造部(14)を構成する凹部と同じ深さのコンタクト用トレンチ(21)と、コンタクト用トレンチ(21)内に形成され、ドリフト層(2)とショットキー接触させたショットキー電極(22)と、を有するSBD(20)が備えられていることを特徴としている。
このように、外周領域のメサ構造部(14)を構成するための凹部とSBD(20)のコンタクト用トレンチ(21)とが同じ深さのものは、同時に形成される。したがって、SBD(20)の形成工程の一部を他の部分の形成工程と同時に行うことが可能な構造となり、SBD(20)を形成するためだけにのみ必要な工程を少なくできる。これにより、MOSFETとSBD(20)とを同じ基板に形成するSiC半導体装置において、製造工程の簡略化を図ることが可能となる。
例えば、請求項19に記載したように、SBD(20)は、セル領域のうちMOSFETを囲む外縁部において、該MOSFETを囲んだ構造とされる。
請求項20に記載の発明では、外周領域において、ドリフト層(2)の表層部に、セル領域を囲む第2導電型のガードリング層(16)が備えられており、コンタクト用トレンチ(21)の下部に、ガードリング層(16)と同じ深さの第2導電型層(23)が備えられていることを特徴としている。
このように、SBD(20)の下方にショットキー電極(22)と接触する第2導電型層(23)を形成することにより、JBSを構成することが可能となる。これにより、第2導電型層(23)から伸びる空乏層によって耐圧を向上させることができる。
請求項21に記載の発明では、セル領域において、ドリフト層(2)の表層部かつベース領域(3)の下方に、一方向に延設されると共に複数本がストライプ状に並べられた部分を有する第2導電型のディープ層(10)が備えられており、コンタクト用トレンチ(21)の下部に、ディープ層(10)と同じ深さの第2導電型層(23)が備えられていることを特徴としている。
このように、請求項20に記載したガードリング層(16)に代えてディープ層(10)と共に第2導電型層(23)を形成することもできる。
また、請求項22に記載したように、MOSFETに備えられるゲート電極(9)が一方向に延設されると共に複数本がストライプ状に並べられた構造である場合、セル領域のうちMOSFETに備えられるゲート電極(9)同士の間にSBD(20)が配置された構造とすることもできる。
この場合、請求項23に記載したように、セル領域のうちMOSFETに備えられるゲート電極(9)同士の間において、SBD(20)がゲート電極(9)と平行に配置されるようにすることができる。
また、請求項24に記載したように、セル領域において、ドリフト層(2)の表層部かつベース領域(3)の下方に、ゲート電極(9)に対して交差する一方向に延設されると共に複数本がストライプ状に並べられた部分を有する第2導電型のディープ層(10)が備えられる場合、セル領域のうちMOSFETに備えられるゲート電極(9)同士の間、かつ、ディープ層(10)同士の間に、SBD(20)が備えられるようにすることができる。
さらに、請求項25に記載したように、セル領域において、ドリフト層(2)の表層部かつベース領域(3)の下方に、ゲート電極(9)に対して交差する一方向を長手方向とし、該長手方向において複数に分断されて配置された部分を有する第2導電型のディープ層(10)が備えられる場合、セル領域のうちMOSFETに備えられるゲート電極(9)同士の間において、ディープ層(10)が分断された箇所を通ってSBD(20)が備えられるようにすることもできる。
また、請求項26に記載したように、セル領域において、ドリフト層(2)の表層部かつベース領域(3)の下方に、ゲート電極(9)およびコンタクト用トレンチ(21)に対して交差する一方向に延設されると共に複数本がストライプ状に並べられた部分を有する第2導電型のディープ層(10)が備えられる場合、該ディープ層(10)のうちコンタクト用トレンチ(21)と交差する部分の幅がゲート電極(9)と交差する部分の幅よりも狭くされるようにしても良い。
請求項27に記載の発明では、コンタクト用トレンチ(21)の側面に絶縁構造(24)が形成されており、ショットキー電極(22)がコンタクト用トレンチ(21)のうち絶縁構造(24)よりも内側に配置されていることを特徴としている。
このように、ショットキー電極(22)をベース領域(3)から離間させることにより、ショットキー電極(22)がベース領域(3)の電位に影響を与えることを抑制でき、MOSFETの誤動作を防止することが可能となる。
例えば、請求項28に記載したように、絶縁構造(24)は、コンタクト用トレンチ(21)の側面に配置されたPoly−Si層(24a)と、該Poly−Si層(24a)の表面に形成された酸化膜(24b)を含んだ構造とされる。
請求項29に記載の発明では、コンタクト用トレンチ(21)が部分的に深くされていることを特徴としている。
このように、コンタクト用トレンチ(21)を部分的に深くすることにより、ショットキー電極(22)とドリフト層(2)との接触面積を広く取ることが可能となり、SBD(20)の実効面積を増大することが可能となる。
請求項30に記載の発明では、コンタクト用トレンチ(21)の開口部の周囲に第1導電型層(25)が形成されていると共に、該コンタクト用トレンチ(21)の側面に開口部の周囲に形成された第1導電型層(25)よりも不純物濃度が低い第1導電型層(26)が形成されていることを特徴としている。
このような構造では、コンタクト用トレンチ(21)の側面でもショットキー電極(22)とショットキー接触させられるため、SBD(20)の実効面積を増やすことが可能となる。
請求項31に記載の発明では、コンタクト用トレンチ(21)は、深い部位とそれよりも浅い部位を有する二段構造とされ、深い部位はドリフト層(2)まで到達し、浅い部位はベース領域(3)と接した構造とされていることを特徴としている。
このように、ショットキー電極(22)を二段構造とすれば、コンタクト用トレンチ(21)のうちの深い部位ではドリフト層(2)とショットキー接触させられ、浅い部位ではベース領域(3)と接触させられる。これにより、ショットキー電極(22)のうちベース領域(3)と接触させられた場所では、PNダイオードを構成することができる。したがって、反応速度が速いが大電流を流せないSBD(20)と、反応速度が悪いが大電流を流せるPNダイオードを組み合わせることが可能となり、反応速度が早く、かつ、大電流を流せるダイオード構造にできる。
請求項32に記載の発明では、メサ構造部(14)を構成する凹部内に、ドリフト層(2)とショットキー接触させたショットキー電極(22)が備えられることにより、SBD(20)を形成されていることを特徴としている。
このように、SBD(20)をメサ構造部(14)の内部に形成することもできる。このようにしても、メサ構造部(14)を構成するための凹部と共にSBD(20)のショットキー電極(22)のコンタクトを取る部分も形成されるため、請求項18と同様の効果を得ることができる。
この場合、請求項33に記載したように、メサ構造部(14)における側壁面から凹部の底面に至る第2導電型のリサーフ層(15)を所定幅にわたって分断された二重リング構造とし、SBD(20)が二重リング構造の中に配置されるようにすることができる。また、請求項34に記載したように、外周領域において、ドリフト層(2)の表層部に、リサーフ層(15)を囲む第2導電型のガードリング層(16)を形成するのであれば、リサーフ層(15)とガードリング層(16)の間にSBD(20)を配置することもできる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態にかかる反転型のトレンチゲート構造のMOSFETを備えたSiC半導体装置の正面レイアウト図である。 図1に示す反転型のトレンチゲート構造のMOSFETの1セル分の斜視断面図である。 図2のA−A断面図である。 図2のB−B断面図である。 図2のC−C断面図である。 図2のD−D断面図である。 (a)は、図1のE−E’断面図であり、(b)は、図1のF−F’断面図である。 図1に示すトレンチゲート型のMOSFETとSBDを備えたSiC半導体装置の製造工程を示した断面図である。 本発明の第2実施形態にかかる反転型のトレンチゲート構造のMOSFETとSBDを備えたSiC半導体装置の断面図である。 第2実施形態の変形例で説明するSiC半導体装置の断面図である。 本発明の第3実施形態にかかる反転型のトレンチゲート構造のMOSFETとSBDを備えたSiC半導体装置の正面レイアウト図である。 (a)は、図8のG−G’断面図、(b)は、図8のH−H’断面図である。 第3実施形態の変形例で説明するSiC半導体装置の断面図である。 本発明の第4実施形態にかかる反転型のトレンチゲート構造のMOSFETとSBDを備えたSiC半導体装置の正面レイアウト図である。 (a)は、図11のI−I’断面図、(b)は、図11のJ−J’断面図である。 第4実施形態の変形例で説明するSiC半導体装置のレイアウト図である。 本発明の第5実施形態にかかる反転型のトレンチゲート構造のMOSFETとSBDを備えたSiC半導体装置の断面図である。 第5実施形態の変形例で説明するSiC半導体装置の断面図である。 本発明の第6実施形態にかかる反転型のトレンチゲート構造のMOSFETとSBDを備えたSiC半導体装置の断面図である。 本発明の第7実施形態にかかる反転型のトレンチゲート構造のMOSFETとSBDを備えたSiC半導体装置の断面図である。 他の実施形態で説明する反転型のトレンチゲート構造のMOSFETとSBDを備えたSiC半導体装置の断面図である。 単層インバータにて負荷を交流駆動する場合の回路図である。 図19の回路構成にて負荷を交流駆動する時の負荷電圧波形を示した図である。 スイッチをトランジスタで構成したときの単層インバータの回路図である。 図21の回路構成にて負荷を交流駆動する時の各トランジスタのゲート電圧波形を示した図である。 図21の回路構成にて負荷を交流駆動する時の負荷電圧を示した図である。 スイッチを構成するトランジスタのソース−ドレイン間に並列にダイオードを接続したときの単層インバータの回路図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態にかかる反転型のトレンチゲート構造のMOSFETとSBDを備えたSiC半導体装置の正面レイアウト図である。なお、図1は断面図ではないが、図を見易くするために、部分的にハッチングを示してある。
また、図2は、図1の破線で囲んだ領域RaにおいてMOSFETの1セル分を抽出した斜視断面図である。また、図3−a〜図3−dは、図2のMOSFETの断面図であり、図3−aは、図2中のA−A線においてxz平面と平行に切断したときの断面、図3−bは、図2中のB−B線においてxz平面と平行に切断したときの断面、図3−cは、図2中のC−C線においてyz平面と平行に切断したときの断面、図3−dは、図2中のD−D線においてyz平面と平行に切断したときの断面である。
図1に示されるように、SiC半導体装置は、MOSFETが形成されたセル領域と、セル領域を囲むように外周耐圧構造が形成された外周領域とを有して構成されている。
図2および図3−a〜図3−dに示すように、n+型基板1が半導体基板として用いられいる。このn+型基板1は、リン等のn型不純物濃度が例えば1.0×1019/cm3で厚さ300μm程度、かつ、主表面がSi面(つまり基板垂直方向が[0001]面の方位)のSiCからなる。このn+型基板1の表面にリン等のn型不純物濃度が例えば3.0〜7.0×1015/cm3で厚さ10〜15μm程度のSiCからなるn-型ドリフト層2が形成されている。このn-型ドリフト層2の不純物濃度は深さ方向において一定であっても良いが、濃度分布に傾斜を付け、n-型ドリフト層2のうちn+型基板1側の方がn+型基板1から離れる側よりも高濃度となるようにすると好ましい。例えば、n-型ドリフト層2のうちn+型基板1の表面から3〜5μm程度の部分の不純物濃度が2.0×1015/cm3程度他の部分よりも高くなるようにすると良い。このようにすると、n-型ドリフト層2の内部抵抗を低減できるため、オン抵抗を低減することが可能となる。
このn-型ドリフト層2の表層部にはp型ベース領域3が形成されていると共に、このp型ベース領域3の上層部分にn+型ソース領域4およびp+型コンタクト層5が形成されている。
p型ベース領域3は、ボロンもしくはアルミニウム等のp型不純物濃度が例えば5.0×1015〜5.0×1016/cm3厚さ2.0μm程度で構成されている。n+型ソース領域4は、表層部におけるリン等のn型不純物濃度(表面濃度)が例えば1.0×1021/cm3、厚さ0.3μm程度で構成されている。p+型コンタクト層5は、例えば表層部におけるボロンもしくはアルミニウム等のp型不純物濃度(表面濃度)が例えば1.0×1021/cm3、厚さ0.3μm程度で構成されている。
+型ソース領域4は、後述するトレンチゲート構造の両側に配置されており、p+型コンタクト層5は、n+型ソース領域4を挟んでトレンチゲート構造と反対側に備えられている。
また、p型ベース領域3およびn+型ソース領域4を貫通してn-型ドリフト層2に達し、例えば幅が1.4〜2.0μm、深さが2.0μm以上(例えば2.4μm)となるようにトレンチ6が形成されている。このトレンチ6の側面と接するように上述したp型ベース領域3およびn+型ソース領域4が配置されている。
さらに、トレンチ6の表面はゲート酸化膜8にて覆われており、ゲート酸化膜8の表面に形成されたドープトPoly−Siにて構成されたゲート電極9により、トレンチ6内が埋め尽くされている。ゲート酸化膜8は、トレンチ6の内壁表面を熱酸化することで形成されており、ゲート酸化膜8の厚みはトレンチ6の側面側と底部側共に例えば100nm程度となっている。
このようにして、トレンチゲート構造が構成されている。このトレンチゲート構造は、図2中のy方向を長手方向として延設されている。そして、複数のトレンチゲート構造が図2中のx方向に平行に並べられることにより、図1に示されるようにストライプ状の構造とされている。また、上述したn+型ソース領域4およびp+型コンタクト層5もトレンチゲート構造の長手方向に沿って延設された構造とされている。
さらに、n-型ドリフト層2のうちp型ベース領域3よりも下方位置において、トレンチゲート構造におけるトレンチ6の側面のうちチャネル領域が構成される部分に対する法線方向(図2中のx方向)、つまりトレンチ6の長手方向に対する垂直方向、かつ、基板平面に平行方向に延設されたp型ディープ層10が備えられている。p型ディープ層10は、トレンチ6の底部よりも深くされており、n-型ドリフト層2の表面からの深さが例えば2.6〜3.0μm程度(p型ベース領域3の底部からの深さが例えば0.6〜1.0μm)とされている。また、p型ディープ層10の幅(図2中のy方向寸法)は、0.6〜1.0μmとされている。このp型ディープ層10におけるボロンもしくはアルミニウム等のp型不純物濃度は、1.0×1017/cm3〜1.0×1019/cm3、例えば5.0×1017/cm3とされている。このp型ディープ層10は、セル領域の内周部ではトレンチゲート構造の長手方向に沿って複数本平行に並べられることでストライプ状に配置されており、隣り合うp型ディープ層10同士の間隔は、例えば1.5〜3μmとされている。そして、p型ディープ層10は、セル領域の外縁部では、トレンチ6の外周まで延設されたのち、所定幅にわたって分断され、さらにその外側において外周領域に至るまで形成されている。
なお、セル領域の外縁部、つまりアクティブではない部分までp型ディープ層10の上方にp型ベース領域3およびp+型コンタクト層5が形成されており、そのアクティブでない部分においてもp+型コンタクト層5にソース電極11が電気的に接続された構造とされている。
また、n+型ソース領域4およびp+型コンタクト層5の表面やゲート電極9の表面には、ソース電極11やゲート配線(図示せず)が形成されている。ソース電極11およびゲート配線は、複数の金属(例えばNi/Al等)にて構成されており、少なくともn型SiC(具体的にはn+型ソース領域4やnドープの場合のゲート電極9)と接触する部分はn型SiCとオーミック接触可能な金属で構成され、少なくともp型SiC(具体的にはp+型コンタクト層5やpドープの場合のゲート電極9)と接触する部分はp型SiCとオーミック接触可能な金属で構成されている。なお、これらソース電極11およびゲート配線は、層間絶縁膜12上に形成されることで電気的に絶縁されており、層間絶縁膜12に形成されたコンタクトホールを通じてソース電極11はn+型ソース領域4およびp+型コンタクト層5と電気的に接触させられ、ゲート配線はゲート電極9と電気的に接触させられている。
そして、n+型基板1の裏面側にはn+型基板1と電気的に接続されたドレイン電極13が形成されている。このような構造により、nチャネルタイプの蓄積型のトレンチゲート構造のMOSFETが構成されている。
一方、セル領域のうちMOSFETを囲んでいる外縁部や外周領域は、以下のように構成されている。図4(a)は、図1のE−E’断面図、図4(b)は、図1のF−F’断面図である。
図4(a)、(b)に示されるように、セル領域のうちMOSFETを囲んでいる外縁部、つまりセル領域のうちMOSFETより外周に位置し、かつ、外周領域よりも内側において、SBD20が形成されている。上述したように、本実施形態では、セル領域の外縁部において、p型ディープ層10をMOSFETから外周領域に至るまでの間において所定幅にわたって分断した構造としているが、この分断した場所にSBD20を形成してある。すなわち、MOSFETの外周を一周囲むようにSBD20を形成している。
SBD20は、p型ベース領域3およびp+型コンタクト層5を貫通し、n-型ドリフト層2に達するように形成されたコンタクト用トレンチ21と、コンタクト用トレンチ21内に形成されることでn-型ドリフト層2に対してショットキー接触させられたショットキー電極22とを有して構成されている。
コンタクト用トレンチ21は、例えば深さが2.1〜2.5μm程度とされ、後述するメサ構造部14と同じ深さとなっている。ショットキー電極22は、例えば、Mo、Ti、Niもしくはこれらの合金などによって構成され、SiCとの間の仕事関数に基づいてショットキー障壁を形成する。
このように構成されたSBD20は、ショットキー電極22がアノード、ドレイン電極13がカソードとして機能し、図示しないがショットキー電極22がソース電極11と電気的に接続されることにより、MOSFETのソース−ドレイン間において並列接続されている。
また、外周領域では、セル領域に形成されていたp型ベース領域3およびp+型コンタクト層5より深く、かつ、n-型ドリフト層2に達する深さ2.1〜2.5μm程度の凹部にて構成されたメサ構造部14が形成されている。セル領域と外周領域との境界部には、メサ構造部14の段差部の側壁面から底面に至るようにセル領域の外周を囲むp型リサーフ層15が形成されていると共に、p型リサーフ層15の周囲を囲むように複数にp型ガードリング層16が形成されている。そして、p型リサーフ層15およびp型ガードリング層16の周囲を囲むようにn+型層17およびn+型層17に電気的に接続された同電位リング電極18が形成されることで外周耐圧構造が構成されている。
p型リサーフ層15は、セル領域と外周領域との境界部からセル領域外側に向かって例えば20μm程度張り出すように形成されている。そして、p型リサーフ層15のうち、メサ構造部14の段差部の側壁面に形成された部分は、基板水平方向の厚みが0.7μm、p型不純物濃度が1×1017/cm3程度とされ、メサ構造部14を構成する凹部の底面に形成された部分は、凹部の底面からの深さが0.7μm程度、p型不純物濃度が4×1017/cm3程度とされている。そして、上述したように、p型ディープ層10がn-型ドリフト層2の表面からの深さが例えば2.6〜3.0μm程度とされているため、メサ構造部14を構成する凹部の底面からのp型ディープ層10とp型リサーフ層15の深さがほぼ同じになる。
また、上述したように、セル領域の外縁部において、p型ディープ層10を外周領域に至るまで全域形成している。このため、複数本並んだトレンチゲート構造やp型ディープ層10のうちのストライプ状に配置された部分がp型ディープ層10のうちセル領域の外縁部に形成された部分によって囲まれ、かつ、セル領域と外周領域との境界部においてp型ディープ層10の外縁がp型リサーフ層15と連結された構造となる。
p型ガードリング層16は、最も内周側に位置するものがp型リサーフ層15から例えば0.5μm離れて形成され、径方向の幅が2μm、間隔が1μmとされて例えば6層が順に形成されている。これにより、ガードリング部が構成されている。各p型ガードリング層16の深さは、例えば0.7μmとされ、p型不純物濃度は例えば1×1018/cm3程度とされている。このような構造により、本実施形態にかかるSiC半導体装置が構成されている。
次に、本実施形態にかかる反転型のトレンチゲート構造のMOSFETとSBD20を備えたSiC半導体装置の製造方法について説明する。図5は、本実施形態のSiC半導体装置の製造工程を示した断面図である。この図に示す断面は、図1のF−F’断面に相当する。以下、この図を参照して説明する。
〔図5(a)に示す工程〕
まず、主表面がSi面(つまり基板垂直方向が[0001]面の方位)のSiCからなるn+型基板1を用意したのち、このn+型基板1の裏面側にドレイン電極13を形成する。そして、n+型基板1の表面にSiCからなるn-型ドリフト層2をエピタキシャル成長させる。
〔図5(b)に示す工程〕
-型ドリフト層2の表面にLTOなどで構成されるマスク(図示せず)を形成したのち、フォトリソグラフィ工程を経て、p型ディープ層10やp型ガードリング層16の形成予定領域においてマスクを開口させる。そして、マスク上からp型不純物(例えばボロンやアルミニウム)のイオン注入および活性化を行うことで、p型ディープ層10およびp型ガードリング層16を形成する。その後、マスクを除去する。
〔図5(c)に示す工程〕
-型ドリフト層2の表面に、p型不純物層をエピタキシャル成長させることにより、p型ベース領域3を形成する。
〔図5(d)に示す工程〕
p型ベース領域3の上にエッチングマスク(図示せず)を配置した後、コンタクト用トレンチ21の形成予定領域および外周領域においてエッチングマスクを開口させる。そして、エッチングマスクを用いて外周領域をエッチングし、p型ベース領域3よりも深く、かつ、n-型ドリフト層2に達するように、p型ガードリング層16を露出させる凹部を形成してメサ構造部14を形成すると共に、コンタクト用トレンチ21を形成する。そして、エッチングマスクを除去した後、再びLTO等で構成されるマスク(図示せず)を成膜し、p型リサーフ層15の形成予定領域においてマスクを開口させる。そして、マスク上からp型不純物のイオン注入および活性化を行うことで、p型リサーフ層15を形成する。その後、マスクを除去する。さらに、LTO等で構成されるマスク(図示せず)を成膜し、n+型層17の形成予定領域においてマスクを開口させる。そして、マスク上からn型不純物のイオン注入および活性化を行うことで、n+型層17を形成する。
〔図5(e)に示す工程〕
p型ベース領域3等の上に、例えばLTO等で構成されるマスク(図示せず)を成膜したのち、フォトリソグラフィ工程を経て、n+型ソース領域4の形成予定領域上においてマスクを開口させる。その後、n型不純物(例えば窒素)をイオン注入する。さらに、先程使用したマスクを除去した後、再びマスク(図示せず)を成膜し、フォトリソグラフィ工程を経て、p+型コンタクト層5の形成予定領域上においてマスクを開口させる。その後、p型不純物(例えば窒素)をイオン注入する。そして、注入されたイオンを活性化することで、n+型ソース領域4を形成すると共に、p+型コンタクト層5を形成する。
さらに、p型ベース領域3、n+型ソース領域4およびp+型コンタクト層5の上に、図示しないエッチングマスクを成膜したのち、トレンチ6の形成予定領域においてエッチングマスクを開口させる。そして、エッチングマスクを用いた異方性エッチングを行ったのち、必要に応じて等方性エッチングや犠牲酸化工程を行うことで、トレンチ6を形成する。この後、エッチングマスクを除去する。
続いて、ゲート酸化膜形成工程を行うことにより、トレンチ6内を含む基板表面全面にゲート酸化膜8を形成する。具体的には、ウェット雰囲気を用いたパイロジェニック法によるゲート酸化(熱酸化)によりゲート酸化膜8を形成する。さらに、ゲート酸化膜8の表面にn型不純物をドーピングしたポリシリコン層を例えば600℃の温度下で440nm程度成膜したのち、エッチバック工程等を行うことにより、トレンチ6内にゲート酸化膜8およびゲート電極9を残す。
そして、ここでは図示しないが層間絶縁膜12を成膜したのち、層間絶縁膜12をパターニングしてn+型ソース領域4やp+型コンタクト層5に繋がるコンタクトホールを形成すると共に、ゲート電極9に繋がるコンタクトホールを別断面に形成し、さらにSBD20の形成予定領域においてもコンタクトホールを形成する。続いて、コンタクトホール内を埋め込むようにNi/Al等の電極材料を成膜したのち、これをパターニングすることでソース電極11やゲート配線を形成する。その後、Mo、Ti、Niもしくはこれらの合金などのショットキー電極材料を成膜したのち、これをパターニングすることでコンタクト用トレンチ21内にショットキー電極22を形成する。これにより、図1に示したSiC半導体装置が完成する。
以上説明したように、本実施形態のSiC半導体装置の製造方法によれば、外周領域のメサ構造部14を構成するための凹部とSBD20のコンタクト用トレンチ21とを同じ工程で形成するようにしている。このため、SBD20の形成工程の一部を他の部分の形成工程と同時に行うことが可能となり、SBD20を形成するためだけにのみ必要な工程を少なくできる。これにより、MOSFETとSBD20とを同じ基板に形成するSiC半導体装置において、製造工程の簡略化を図ることが可能となる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態のSiC半導体装置は、第1実施形態に対してSBD20の下方にp型層を加えたものであり、基本構造に関しては第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なっている部分に関してのみ説明する。
図6は、本実施形態にかかるSiC半導体装置の断面図であり、図6(a)は図1のE−E’断面、図6(b)は図1のF−F’断面に相当する図である。
図6(a)、(b)に示すように、本実施形態では、SBD20の下方、つまりコンタクト用トレンチ21の底面にp型層23を備えた構造としている。このp型層23は、p型ガードリング層16の形成時に同時に形成されたものであり、ショットキー電極22と接触し、p型ガードリング層16と同じ深さかつ同じ不純物濃度で構成されている。
このように、SBD20の下方にショットキー電極22と接触するp型層23を形成することにより、JBSを構成することが可能となる。これにより、p型層23から伸びる空乏層によって耐圧を向上させることができる。また、このようなp型層23をp型ガードリング層16と同時に形成しているため、第1実施形態と同様の製造工程により、本実施形態のSiC半導体装置を形成することができる。したがって、製造工程の簡略化を図ることが可能となる。
(第2実施形態の変形例)
上記第2実施形態では、p型層23をp型ガードリング層16と同時に形成したが、p型ディープ層10と同時に形成することもできる。その場合、図7(a)、(b)に示すように、p型層23は、p型ディープ層10と同じ深さとなり、またp型ディープ層10と同じ不純物濃度となる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態のSiC半導体装置は、第1実施形態に対してSBD20の形成位置を変更したものであり、基本構造に関しては第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なっている部分に関してのみ説明する。
図8は、本実施形態にかかる反転型のトレンチゲート構造のMOSFETとSBD20を備えたSiC半導体装置の正面レイアウト図である。なお、図8は断面図ではないが、図を見易くするために、部分的にハッチングを示してある。また、図9(a)は、図8のG−G’断面図、図9(b)は、図8のH−H’断面図である。
図8および図9(a)、(b)に示すように、本実施形態では、SBD20をセル領域ではなく外周領域におけるメサ構造部14内に形成している。つまり、メサ構造部14を構成する凹部の一部をコンタクト用トレンチ21として利用している。具体的には、SBD20は、図8に示すようにセル領域の外周を囲むように形成されている。p型リサーフ層15は、セル領域を囲み、かつ、セル領域の外周方向に向かって延設されているが、SBD20が形成された領域において、p型リサーフ層15が所定幅にわたって分断されることで二重リング構造とされ、この中にSBD20が配置された構造とされている。
このように、SBD20をメサ構造部14の内部に形成することもできる。このようにしても、メサ構造部14を構成するための凹部と共にSBD20のショットキー電極22のコンタクトを取る部分も形成されるため、第1実施形態と同様に、製造工程の簡略化を図ることが可能となる。
(第3実施形態の変形例)
上記第3実施形態では、p型リサーフ層15の中にSBD20を配置したが、外周領域の耐圧がp型ガードリング層16によって持たせることができるのであれば、図10(a)、(b)に示すように、SBD20よりも外周側にp型リサーフ層15を形成する必要はない。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態について説明する。本実施形態のSiC半導体装置は、第1実施形態に対してSBD20の形成位置を変更したものであり、基本構造に関しては第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なっている部分に関してのみ説明する。
図11は、本実施形態にかかる反転型のトレンチゲート構造のMOSFETとSBD20を備えたSiC半導体装置の正面レイアウト図である。なお、図11は断面図ではないが、図を見易くするために、部分的にハッチングを示してある。また、図12(a)は、図11のI−I’断面図、図12(b)は、図11のJ−J’断面図である。
図11、図12(a)、(b)に示すように、本実施形態では、SBD20をMOSFETの外周ではなく、MOSFETの各セル間、つまり各トレンチゲート間に配置しており、トレンチゲートとSBD20とを交互に配置した構造としている。
このように、SBD20をトレンチゲート間に配置しても良い。この場合、SBD20におけるコンタクト用トレンチ21をトレンチゲート間に形成することでSBD20を上記のような構造とすることができるが、この場合にも、コンタクト用トレンチ21をメサ構造部14を構成するための凹部と同時に形成することにより、製造工程の簡略化を図ることが可能となる。
(第4実施形態の変形例)
上記第4実施形態では、SBD20をトレンチゲートと交互に配置される構造とした場合について説明したが、すべてのトレンチゲートの間にSBD20を配置する必要はない。例えば、トレンチゲート3つに対して1つSBD20を備えるような構造としても良い。
また、上記第4実施形態では、図13(a)に示すようにSBD20がp型ディープ層10の上にも形成されている構造としているが、図13(b)に示すようにp型ディープ層10の間にのみSBD20が形成されるようにしても良い。逆に、図13(c)に示すようにp型ディープ層10を複数に分断し、p型ディープ層10の分断された箇所をSBD20が通るようにすることで、SBD20の間にp型ディープ層10が配置されるような構造としても良い。また、図13(d)に示すようにSBD20と交差する部分においてp型ディープ層10を他の領域よりも幅狭にしても良い。なお、これらの場合にも、コンタクト用トレンチ21をSBD20を配置したい位置と対応する場所に形成しておくことで上記各構成とすることができ、コンタクト用トレンチ21をメサ構造部14を構成するための凹部と同時に形成することにより、製造工程の簡略化を図ることが可能となる。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態について説明する。本実施形態のSiC半導体装置は、第1実施形態に対してSBD20の構造を変更したものであり、基本構造に関しては第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なっている部分に関してのみ説明する。
図14は、本実施形態にかかるSiC半導体装置の断面図であり、図1のE−E’断面に相当する図である。
図14に示すように、本実施形態では、コンタクト用トレンチ21の側壁に絶縁構造24を形成してあり、その絶縁構造24よりも内側にショットキー電極22が配置された構造とされることで、ショットキー電極22がp型ベース領域3やp+型コンタクト層5から離間させられている。絶縁構造24は、Poly−Si層24aとPoly−Si層24aの表面および側面を酸化した酸化膜24bとにより構成されている。このような構造は、コンタクト用トレンチ21の形成後にPoly−Si層24aを成膜し、パターニングすることでPoly−Si24aをコンタクト用トレンチ21の側面上にのみ残した状態で熱酸化を行うことにより酸化膜24bを形成することにより構成できる。なお、酸化膜24bを形成するための熱酸化を単独の工程として行っても良いが、ゲート酸化膜8の形成工程として行うゲート酸化時に同時にPoly−Si層24aの表面を形成するようにすれば、より製造工程の簡略化を図ることができる。
このような構造のSiC半導体装置によれば、以下の効果を得ることができる。すなわち、ショットキー電極22がp型ベース領域3に直接接触した構造とされていると、ショットキー電極22がp型ベース領域3の電位に影響を与えることでMOSFETを誤動作させてしまうことがある。しかしながら、本実施形態では、ショットキー電極22をp型ベース領域3やp+型コンタクト層5から離間させてあるため、ショットキー電極22がp型ベース領域3の電位に影響を与えることを抑制でき、MOSFETの誤動作を防止することが可能となる。
(第5実施形態の変形例)
上記第5実施形態では、SBD20のコンタクト用トレンチ21とメサ構造部14を構成する凹部とを同じ深さとしているが、コンタクト用トレンチ21を部分的に深くすることにより、ショットキー電極22とn-型ドリフト層2との接触面積を広く取ることが可能となり、SBD20の実効面積を増大することが可能となる。図15は、コンタクト用トレンチ21の中央部を部分的に深くした場合の断面図である。この図に示されるように、コンタクト用トレンチ21を深くした分、その側面においてショットキー電極22とn-型ドリフト層2との接触面積を広くできる。このような構造は、コンタクト用トレンチ21の形成工程の際に、その中央部のみが開口するマスクを用いたエッチングを行うことによって構成することもできるが、絶縁構造24におけるPoly−Si層24aのパターニングの際に、同時に行えば、製造工程の簡略化を図ることもできる。
(第6実施形態)
本発明の第6実施形態について説明する。本実施形態のSiC半導体装置は、第1実施形態に対してSBD20の構造を変更したものであり、基本構造に関しては第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なっている部分に関してのみ説明する。
図16は、本実施形態にかかるSiC半導体装置の断面図であり、図1のE−E’断面に相当する図である。
図16に示すように、本実施形態では、コンタクト用トレンチ21の開口部の周囲にn+型層25を形成してあり、その周囲がn-型層26になっている。このような構造とすれば、コンタクト用トレンチ21の側面でもショットキー電極22とショットキー接触させられるため、SBD20の実効面積を増やすことが可能となる。このような構造は、コンタクト用トレンチ21の形成前に、コンタクト用トレンチ21の開口部の周囲となる予定の領域にn+型層25を形成しておけば、コンタクト用トレンチ21を水素エッチングにより形成することで、n+型層25内のn型不純物が拡散してn-型層26を形成することができる。n+型層25の形成工程は独立した工程として行っても良いが、n+型ソース領域4を形成する際に同時にn+型層25形成することで、製造工程の簡略化を図ることが可能となる。
(第7実施形態)
本発明の第7実施形態について説明する。本実施形態のSiC半導体装置は、第1実施形態に対してSBD20の構造を変更したものであり、基本構造に関しては第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なっている部分に関してのみ説明する。
図17は、本実施形態にかかるSiC半導体装置の断面図であり、図1のE−E’断面に相当する図である。
図17に示すように、本実施形態では、コンタクト用トレンチ21を二段構造とし、深い部位はn-型ドリフト層2まで到達し、浅い部位はp型ベース領域3と接してn-型ドリフト層2には到達しない構造としてある。このため、ショットキー電極22は、コンタクト用トレンチ21のうちの深い部位ではn-型ドリフト層2とショットキー接触させられ、浅い部位ではp型ベース領域3と接触させられる。これにより、ショットキー電極22のうちp型ベース領域3と接触させられた場所では、PNダイオードを構成することができる。したがって、反応速度が速いが大電流を流せないSBD20と、反応速度が悪いが大電流を流せるPNダイオードを組み合わせることが可能となり、反応速度が早く、かつ、大電流を流せるダイオード構造にできる。
(他の実施形態)
(1)上記第1実施形態では、第1導電型をn型、第2導電型をp型としたnチャネルタイプのMOSFETを例に挙げて説明したが、各構成要素の導電型を反転させたpチャネルタイプのMOSFETに対しても本発明を適用することができる。また、上記説明では、トレンチゲート構造のMOSFETを例に挙げて説明したが、プレーナ型のMOSFETであっても良い。
(2)上記第1〜第7実施形態に示した構造は単なる一例を示したものであり、適宜設定変更などが可能である。例えば、ゲート絶縁膜として熱酸化によるゲート酸化膜8を例に挙げて説明したが熱酸化によらない酸化膜もしくは窒化膜などを含むものであっても構わない。また、ドレイン電極13の形成工程に関しても、ソース電極11の形成後などとしても構わない。
(3)上記第1〜第7実施形態では、p型ディープ層10がトレンチ6の側面の法線方向に伸びる形態について説明したが、トレンチ6の側面に対して一方向に傾斜させたp型ディープ層10を複数本並べた構造、もしくは、トレンチ6の側面の法線方向を中心として一方向に傾斜させたp型ディープ層10を複数本並べたストライプ状にすると共に、その反対方向に傾斜させたp型ディープ層10を複数本並べてストライプ状にし、各ストライプが交差することで格子状とした構造としても構わない。すなわち、少なくともトレンチ6の長手方向に対してp型ディープ層10の長手方向が交差する関係となっていれば良い。
(4)上記各実施形態では、外周領域に備えられた外周耐圧構造をp型リサーフ層15やp型ガードリング層16などで構成した場合について説明したが、必ずしもこれらが必要なわけではない。すなわち、一般的に外周耐圧構造として用いられているものであれば、どのような構造のものであっても構わない。
(5)上記各実施形態では、反転型のトレンチゲート構造のMOSFETを備えたSiC半導体装置に対して本発明を適用した場合について説明した。しかしながら、蓄積型のトレンチゲート構造のMOSFETに対しても本発明を適用することができる。例えば、トレンチ6内にn-型チャネル層を備え、n-型チャネル層の表面にゲート酸化膜8を介してゲート電極9が形成された構造として、蓄積型のトレンチゲート構造のMOSFETが構成される。このような蓄積型のトレンチゲート構造のMOSFETを備えたSiC半導体装置に対しても本発明を適用することができる。この場合、上記各実施形態におけるMOSFETを反転型から蓄積型に置き換えればよい。
(6)上記各実施形態では、コンタクト用トレンチ21を形成し、その中にショットキー電極22を形成した場合について説明したが、図18に示すように、セル領域の外縁部においてp型ベース領域3やp+型コンタクト層およびp型ディープ層10を分断するn-型層27を形成しておき、n-型層26を基板表面から露出させると共に、その上にショットキー電極22を配置した構造としても良い。このような構造は、p型ベース領域3をエピタキシャル成長にて形成した後、n-型層26の形成予定領域にn型不純物をイオン注入すること、もしくは、p型ディープ層10の形成後にn-型層26をエピタキシャル成長にて形成し、p型ベース領域3を形成する領域にp型不純物をイオン注入して部分的にn-型層26を残すこと等により構成できる。
1 n+型基板
2 n-型ドリフト層
3 p型ベース領域
4 n+型ソース領域
8 ゲート酸化膜
9 ゲート電極
10 p型ディープ層
11 ソース電極
13 ドレイン電極
14 メサ構造部
15 p型リサーフ層
16 p型ガードリング層
20 SBD
21 コンタクト用トレンチ
22 ショットキー電極
23 p型層
24 絶縁構造
25 n+型層
26 n-型層

Claims (34)

  1. 炭化珪素からなる第1導電型の基板(1)と、
    前記基板(1)の上に、該基板(1)よりも低不純物濃度とされた第1導電型の炭化珪素からなるドリフト層(2)とを有し、
    セル領域において、前記ドリフト層(2)の上に形成された第2導電型の炭化珪素からなるベース領域(3)と、前記ドリフト層(2)よりも高濃度の第1導電型の炭化珪素にて構成されたソース領域(4)と、ゲート絶縁膜(8)を介して形成されたゲート電極(9)と、前記ソース領域(4)および前記ベース領域(3)に電気的に接続されるソース電極(11)とを有してなるMOSFETが備えられていると共に、
    前記セル領域を囲む外周領域に、前記ベース領域(3)よりも深く、かつ、前記ドリフト層(2)に到達する凹部にて構成されたメサ構造部(14)が備えられてなる炭化珪素半導体装置の製造方法であって、
    前記ベース領域(3)よりも深く、かつ、前記ドリフト層(2)に到達するコンタクト用トレンチ(21)と前記メサ構造部(14)を構成する前記凹部とを共に形成する工程と、
    前記コンタクト用トレンチ(21)内において前記ドリフト層(2)とショットキー接触させたショットキー電極(22)を形成することにより、ショットキーバリアダイオード(20)を形成する工程と、を含んでいることを特徴とする炭化珪素半導体装置の製造方法。
  2. 前記コンタクト用トレンチ(21)および前記凹部を形成する工程では、前記セル領域のうち前記MOSFETを囲む外縁部において、該MOSFETを囲んだ構造にて前記コンタクト用トレンチ(21)を形成することを特徴とする請求項1に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
  3. 前記外周領域において、前記ドリフト層(2)の表層部に、前記セル領域を囲む第2導電型のガードリング層(16)を形成する工程と、
    前記コンタクト用トレンチ(21)の下部に第2導電型層(23)を形成する工程と、を含み、
    前記ガードリング層(16)と前記第2導電型層(23)とを同時に形成することを特徴とする請求項1または2に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
  4. 前記セル領域において、前記ドリフト層(2)の表層部かつ前記ベース領域(3)の下方に、一方向に延設されると共に複数本がストライプ状に並べられた部分を有する第2導電型のディープ層(10)を形成する工程と、
    前記コンタクト用トレンチ(21)の下部に第2導電型層(23)を形成する工程と、を含み、
    前記ディープ層(10)と前記第2導電型層(23)とを同時に形成することを特徴とする請求項1または2に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
  5. 前記MOSFETに備えられる前記ゲート電極(9)は、一方向に延設されると共に複数本がストライプ状に並べられた構造であり、
    前記コンタクト用トレンチ(21)および前記凹部を形成する工程では、前記セル領域のうち前記MOSFETに備えられる前記ゲート電極(9)同士の間に前記コンタクト用トレンチ(21)を形成することを特徴とする請求項1に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
  6. 前記コンタクト用トレンチ(21)および前記凹部を形成する工程では、前記セル領域のうち前記MOSFETに備えられる前記ゲート電極(9)同士の間において、前記コンタクト用トレンチ(21)を前記ゲート電極(9)と平行に形成することを特徴とする請求項5に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
  7. 前記セル領域において、前記ドリフト層(2)の表層部かつ前記ベース領域(3)の下方に、前記ゲート電極(9)に対して交差する一方向に延設されると共に複数本がストライプ状に並べられた部分を有する第2導電型のディープ層(10)を形成する工程を含み、
    前記コンタクト用トレンチ(21)および前記凹部を形成する工程では、前記セル領域のうち前記MOSFETに備えられる前記ゲート電極(9)同士の間、かつ、前記ディープ層(10)同士の間に、前記コンタクト用トレンチ(21)を形成することを特徴とする請求項5に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
  8. 前記セル領域において、前記ドリフト層(2)の表層部かつ前記ベース領域(3)の下方に、前記ゲート電極(9)に対して交差する一方向を長手方向とし、該長手方向において複数に分断されて配置された部分を有する第2導電型のディープ層(10)を形成する工程を含み、
    前記コンタクト用トレンチ(21)および前記凹部を形成する工程では、前記セル領域のうち前記MOSFETに備えられる前記ゲート電極(9)同士の間において、前記コンタクト用トレンチ(21)を前記ディープ層(10)が分断された箇所を通る配置として形成することを特徴とする請求項5に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
  9. 前記セル領域において、前記ドリフト層(2)の表層部かつ前記ベース領域(3)の下方に、前記ゲート電極(9)および前記コンタクト用トレンチ(21)に対して交差する一方向に延設されると共に複数本がストライプ状に並べられた部分を有する第2導電型のディープ層(10)を形成する工程を含み、
    該ディープ層(10)を形成する工程では、該ディープ層(10)のうち前記コンタクト用トレンチ(21)と交差する部分の幅を前記ゲート電極(9)と交差する部分の幅よりも狭くすることを特徴とする請求項6に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
  10. 前記コンタクト用トレンチ(21)を形成した後に、該コンタクト用トレンチ(21)の側面に絶縁構造(24)を形成する工程を含み、
    前記絶縁構造(24)を形成する工程の後で前記ショットキー電極(22)を形成する工程を行い、該ショットキー電極(22)を形成する工程では、前記ショットキー電極(22)が前記コンタクト用トレンチ(21)のうち前記絶縁構造(24)よりも内側に配置されるようにすることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1つに記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
  11. 前記絶縁構造(24)を形成する工程は、Poly−Si層(24a)を形成する工程と、該Poly−Si層(24a)の表面を熱酸化することで酸化膜(24b)を形成する工程とを含み、前記ゲート絶縁膜(8)を熱酸化にて形成すると共に、前記Poly−Si層(24a)の表面の熱酸化を該ゲート絶縁膜(8)の熱酸化と同時に行うことを特徴とする請求項10に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
  12. 前記コンタクト用トレンチ(21)を形成する工程では、該コンタクト用トレンチ(21)を部分的に深くする工程を含んでいることを特徴とする請求項10または11に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
  13. 前記コンタクト用トレンチ(21)を形成する前に、該コンタクト用トレンチ(21)の開口部の周囲に第1導電型層(25)を形成する工程を含み、
    前記コンタクト用トレンチ(21)を形成する工程では、該コンタクト用トレンチ(21)を水素エッチングにて形成することで、前記第1導電型層(25)に含まれる第1導電型不純物を拡散させ、前記コンタクト用トレンチ(21)の側面に前記開口部の周囲に形成された第1導電型層(25)よりも不純物濃度が低い第1導電型層(26)を形成することを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1つに記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
  14. 前記コンタクト用トレンチ(21)を形成する工程では、該コンタクト用トレンチ(21)を深い部位とそれよりも浅い部位を有する二段構造とし、前記深い部位は前記ドリフト層(2)まで到達し、前記浅い部位は前記ベース領域(3)と接した構造とすることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1つに記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
  15. 炭化珪素からなる第1導電型の基板(1)と、
    前記基板(1)の上に、該基板(1)よりも低不純物濃度とされた第1導電型の炭化珪素からなるドリフト層(2)とを有し、
    セル領域において、前記ドリフト層(2)の上に形成された第2導電型の炭化珪素からなるベース領域(3)と、前記ドリフト層(2)よりも高濃度の第1導電型の炭化珪素にて構成されたソース領域(4)と、ゲート絶縁膜(8)を介して形成されたゲート電極(9)と、前記ソース領域(4)および前記ベース領域(3)に電気的に接続されるソース電極(11)とを有してなるMOSFETが備えられていると共に、
    前記セル領域を囲む外周領域に、前記ベース領域(3)よりも深く、かつ、前記ドリフト層(2)に到達する凹部にて構成されたメサ構造部(14)が備えられてなる炭化珪素半導体装置の製造方法であって、
    前記メサ構造部(14)を構成する前記凹部内に、前記ドリフト層(2)とショットキー接触させたショットキー電極(22)を形成することにより、ショットキーバリアダイオード(20)を形成する工程と、を含んでいることを特徴とする炭化珪素半導体装置の製造方法。
  16. 前記メサ構造部(14)における側壁面から前記凹部の底面に至る第2導電型のリサーフ層(15)を形成する工程を含み、
    前記リサーフ層(15)を形成する工程では、前記リサーフ層(15)を所定幅にわたって分断した二重リング構造として形成し、前記ショットキーバリアダイオード(20)を形成する工程では、前記二重リング構造の間に前記ショットキー電極(22)を配置することを特徴とする請求項15に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
  17. 前記メサ構造部(14)における側壁面から前記凹部の底面に至る第2導電型のリサーフ層(15)を形成する工程と、
    前記外周領域において、前記ドリフト層(2)の表層部に、前記リサーフ層(15)を囲む第2導電型のガードリング層(16)を形成する工程とを含み、
    前記ショットキーバリアダイオード(20)を形成する工程では、前記リサーフ層(15)と前記ガードリング層(16)の間に前記ショットキー電極(22)を配置することを特徴とする請求項15に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
  18. 炭化珪素からなる第1導電型の基板(1)と、
    前記基板(1)の上に、該基板(1)よりも低不純物濃度とされた第1導電型の炭化珪素からなるドリフト層(2)とを有し、
    セル領域において、前記ドリフト層(2)の上に形成され、第2導電型の炭化珪素からなるベース領域(3)と、前記ドリフト層(2)よりも高濃度の第1導電型の炭化珪素にて構成されたソース領域(4)と、ゲート絶縁膜(8)を介して形成されたゲート電極(9)と、前記ソース領域(4)および前記ベース領域(3)に電気的に接続されるソース電極(11)とを有してなるMOSFETが備えられていると共に、
    前記セル領域を囲む外周領域に、前記ベース領域(3)よりも深く、かつ、前記ドリフト層(2)に到達する凹部にて構成されたメサ構造部(14)が備えられてなる炭化珪素半導体装置であって、
    前記ベース領域(3)よりも深く、かつ、前記ドリフト層(2)に到達し、前記メサ構造部(14)を構成する前記凹部と同じ深さのコンタクト用トレンチ(21)と、
    前記コンタクト用トレンチ(21)内に形成され、前記ドリフト層(2)とショットキー接触させたショットキー電極(22)と、を有するショットキーバリアダイオード(20)が備えられていることを特徴とする炭化珪素半導体装置。
  19. 前記ショットキーバリアダイオード(20)は、前記セル領域のうち前記MOSFETを囲む外縁部において、該MOSFETを囲んだ構造とされていることを特徴とする請求項18に記載の炭化珪素半導体装置。
  20. 前記外周領域において、前記ドリフト層(2)の表層部に、前記セル領域を囲む第2導電型のガードリング層(16)が備えられており、
    前記コンタクト用トレンチ(21)の下部に、前記ガードリング層(16)と同じ深さの第2導電型層(23)が備えられていることを特徴とする請求項18または19に記載の炭化珪素半導体装置。
  21. 前記セル領域において、前記ドリフト層(2)の表層部かつ前記ベース領域(3)の下方に、一方向に延設されると共に複数本がストライプ状に並べられた部分を有する第2導電型のディープ層(10)が備えられており、
    前記コンタクト用トレンチ(21)の下部に、前記ディープ層(10)と同じ深さの第2導電型層(23)が備えられていることを特徴とする請求項18または19に記載の炭化珪素半導体装置。
  22. 前記MOSFETに備えられる前記ゲート電極(9)は、一方向に延設されると共に複数本がストライプ状に並べられた構造であり、
    前記セル領域のうち前記MOSFETに備えられる前記ゲート電極(9)同士の間に前記ショットキーバリアダイオード(20)が配置されていることを特徴とする請求項18に記載の炭化珪素半導体装置。
  23. 前記セル領域のうち前記MOSFETに備えられる前記ゲート電極(9)同士の間において、前記ショットキーバリアダイオード(20)が前記ゲート電極(9)と平行に配置されていることを特徴とする請求項22に記載の炭化珪素半導体装置。
  24. 前記セル領域において、前記ドリフト層(2)の表層部かつ前記ベース領域(3)の下方に、前記ゲート電極(9)に対して交差する一方向に延設されると共に複数本がストライプ状に並べられた部分を有する第2導電型のディープ層(10)が備えられており、
    前記セル領域のうち前記MOSFETに備えられる前記ゲート電極(9)同士の間、かつ、前記ディープ層(10)同士の間に、前記ショットキーバリアダイオード(20)が備えられていることを特徴とする請求項22に記載の炭化珪素半導体装置。
  25. 前記セル領域において、前記ドリフト層(2)の表層部かつ前記ベース領域(3)の下方に、前記ゲート電極(9)に対して交差する一方向を長手方向とし、該長手方向において複数に分断されて配置された部分を有する第2導電型のディープ層(10)が備えられており、
    前記セル領域のうち前記MOSFETに備えられる前記ゲート電極(9)同士の間において、前記ディープ層(10)が分断された箇所を通って前記ショットキーバリアダイオード(20)が備えられていることを特徴とする請求項22に記載の炭化珪素半導体装置。
  26. 前記セル領域において、前記ドリフト層(2)の表層部かつ前記ベース領域(3)の下方に、前記ゲート電極(9)および前記コンタクト用トレンチ(21)に対して交差する一方向に延設されると共に複数本がストライプ状に並べられた部分を有する第2導電型のディープ層(10)が備えられており、
    該ディープ層(10)のうち前記コンタクト用トレンチ(21)と交差する部分の幅が前記ゲート電極(9)と交差する部分の幅よりも狭くされていることを特徴とする請求項23に記載の炭化珪素半導体装置。
  27. 前記コンタクト用トレンチ(21)の側面に絶縁構造(24)が形成されており、前記ショットキー電極(22)が前記コンタクト用トレンチ(21)のうち前記絶縁構造(24)よりも内側に配置されていることを特徴とする請求項18ないし26のいずれか1つに記載の炭化珪素半導体装置。
  28. 前記絶縁構造(24)は、前記コンタクト用トレンチ(21)の側面に配置されたPoly−Si層(24a)と、該Poly−Si層(24a)の表面に形成された酸化膜(24b)を含んだ構造とされていることを特徴とする請求項27に記載の炭化珪素半導体装置。
  29. 前記コンタクト用トレンチ(21)が部分的に深くされていることを特徴とする請求項27または28に記載の炭化珪素半導体装置。
  30. 前記コンタクト用トレンチ(21)の開口部の周囲に第1導電型層(25)が形成されていると共に、該コンタクト用トレンチ(21)の側面に前記開口部の周囲に形成された第1導電型層(25)よりも不純物濃度が低い第1導電型層(26)が形成されていることを特徴とする請求項18ないし26のいずれか1つに記載の炭化珪素半導体装置。
  31. 前記コンタクト用トレンチ(21)は、深い部位とそれよりも浅い部位を有する二段構造とされ、前記深い部位は前記ドリフト層(2)まで到達し、前記浅い部位は前記ベース領域(3)と接した構造とされていることを特徴とする請求項18ないし26のいずれか1つに記載の炭化珪素半導体装置。
  32. 炭化珪素からなる第1導電型の基板(1)と、
    前記基板(1)の上に、該基板(1)よりも低不純物濃度とされた第1導電型の炭化珪素からなるドリフト層(2)とを有し、
    セル領域において、前記ドリフト層(2)の上に形成され、第2導電型の炭化珪素からなるベース領域(3)と、前記ドリフト層(2)よりも高濃度の第1導電型の炭化珪素にて構成されたソース領域(4)と、ゲート絶縁膜(8)を介して形成されたゲート電極(9)と、前記ソース領域(4)および前記ベース領域(3)に電気的に接続されるソース電極(11)とを有してなるMOSFETが備えられていると共に、
    前記セル領域を囲む外周領域に、前記ベース領域(3)よりも深く、かつ、前記ドリフト層(2)に到達する凹部にて構成されたメサ構造部(14)が備えられてなる炭化珪素半導体装置であって、
    前記メサ構造部(14)を構成する前記凹部内に、前記ドリフト層(2)とショットキー接触させたショットキー電極(22)が備えられることにより、ショットキーバリアダイオード(20)が備えられていることを特徴とする炭化珪素半導体装置。
  33. 前記メサ構造部(14)における側壁面から前記凹部の底面に至る第2導電型のリサーフ層(15)を有し、該リサーフ層(15)は、所定幅にわたって分断された二重リング構造とされ、前記ショットキーバリアダイオード(20)が前記二重リング構造の間に配置されていることを特徴とする請求項32に記載の炭化珪素半導体装置。
  34. 前記メサ構造部(14)における側壁面から前記凹部の底面に至る第2導電型のリサーフ層(15)と、
    前記外周領域において、前記ドリフト層(2)の表層部に、前記リサーフ層(15)を囲む第2導電型のガードリング層(16)とを備え、
    前記リサーフ層(15)と前記ガードリング層(16)の間に前記ショットキーバリアダイオード(20)が配置されていることを特徴とする請求項32に記載の炭化珪素半導体装置。
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