JP2010221757A - 車両用操舵装置のクラッチ - Google Patents

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Abstract

【課題】内輪カム外周と外輪内周の間に係合子が楔状に噛み込んで係合することにより締結されるクラッチにおいて、内輪カム外周と外輪内周の間に噛み込んでいない状態の係合子が、噛み込む際、例えば、クラッチ締結時の左右切り返しにおいて、内輪カムと外輪の間に噛み込む係合子が切り変わる際に、内輪カム及び外輪と係合子との接触音が発生してしまう。
【解決手段】操舵時、内輪カム18と外輪19の間に楔状に噛み込むローラ20の内輪カム18との接触面積が接触中に変化するように、ローラ20の接触面と内輪カム18及び外輪19の少なくとも一方の接触面を、互いに異なった形状により形成した。
【選択図】図5

Description

この発明は、ステアバイワイヤ(Steer−By−Wire:SBW)システムに備えられる、車両運転者が操作することによって直接操向輪を転舵することができる車両用操舵装置のクラッチに関する。
従来、電気的にステアリング操作を行うステアバイワイヤ(SBW)システムが知られている。このステアバイワイヤシステムは、車両運転者によって操作されるステアリングホイール(操舵輪)と操向輪とを機械的に接続又は切断可能なクラッチを備え、クラッチを切断(解放)すると共にステアリングホイールの操舵角に基づいて、操向輪を転舵アクチュエータによって転舵駆動する。
ステアバイワイヤシステムにおいて、システム正常時には、クラッチが開放されて操舵角に応じて転舵アクチュエータにより操向輪が転舵されるが、例えば、転舵モータ異常等のシステム失陥時や電源遮断時等のシステムダウン時には、クラッチが接続(締結)されてステアリングホイールと操向輪が機械的に接続され、運転者が直接ステアリングホイールを操作することにより操向輪を転舵することを可能にしている。
このようなステアバイワイヤシステムとして、ステアリングホイール及び操向輪の、一方に接続した入力軸に連結された内輪カムと、他方に接続した出力軸に連結された外輪の間に、係合子が噛み込むことで内輪カムと外輪を締結し、入力軸と出力軸との間のトルクの伝達を可能とするクラッチを有する、「バイワイヤステアリングシステムのフェールセーフ機構およびバイワイヤステアリングシステム」(特許文献1参照)が知られている。
特開2005−8073号公報
しかしながら、従来の「バイワイヤステアリングシステムのフェールセーフ機構およびバイワイヤステアリングシステム」は、内輪カム外周と外輪内周の間に係合子が楔状に噛み込んで係合することによりクラッチが締結され、内輪カム外周と外輪内周の間の係合子の係合が解除されることによりクラッチが開放される構成を有している。つまり、転舵される方向により、右転舵の場合は入力軸からみて一方側の係合子が噛み込み、左転舵時は他方側の係合子が噛み込むことで、入力軸と出力軸が連結される。
このため、内輪カム外周と外輪内周の間に噛み込んでいない状態の係合子が、噛み込む際、例えば、クラッチ締結時の左右切り返しにおいて、内輪カムと外輪の間に噛み込む係合子が切り変わる際に、内輪カム及び外輪と係合子との接触音が発生してしまう。
この発明に係る車両用操舵装置のクラッチは、操舵時、内輪カムと外輪の間に楔状に噛み込む係合子の内輪カムとの接触面積が接触中に変化するように、係合子の接触面と内輪カム及び外輪の少なくとも一方の接触面を、互いに異なった形状により形成した。
この発明によれば、係合子の接触面と内輪カム及び外輪の少なくとも一方の接触面の形状が互いに異なっており、操舵時、内輪カムと外輪の間に楔状に噛み込む係合子の内輪カムとの接触面積が接触中に変化するので、内輪カム及び外輪との接触時の衝撃が緩和されることになり、係合子が内輪カムと外輪に接触する際の衝撃が緩和され、接触音を極力発生させないようにすることができる。
この発明の第1実施の形態に係る車両用操舵装置のクラッチが備えられた車両用操舵装置を示す説明図である。 図1のクラッチの構成を説明する分解構成図である。 図1のクラッチの締結状態を示し、(a)は入力軸方向に沿う面から見た説明図、(b)はローラ位置の入力軸半径方向に沿う面から見た説明図である。 図1のクラッチの解放状態を示し、(a)は入力軸方向に沿う面から見た説明図、(b)はローラ位置の入力軸半径方向に沿う面から見た説明図である。 この発明の第1実施の形態に係るローラ、内輪カム及び外輪を入力軸半径方向に沿う断面で示す説明図である。 図5の内輪カム、外輪及びロータを備えたクラッチの締結状態を示し、(a)は入力軸方向に沿う面から見た説明図、(b)はローラ位置の入力軸半径方向に沿う面から見た説明図である。 この発明の第2実施の形態に係るローラ、内輪カム及び外輪を入力軸半径方向に沿う断面で示す説明図である。
以下、この発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。
(第1実施の形態)
図1は、この発明の第1実施の形態に係る車両用操舵装置のクラッチが備えられた車両用操舵装置を示す説明図である。図1に示すように、車両用操舵装置のクラッチ10は、車両用操舵装置11に備えられており、ステアリングホイール(操舵輪)12と、ステアリングホイール12により操舵される操向輪13とを、機械的に接続又は切断することができる。
ステアリングホイール12の操舵力は、ステアリングコラム軸14からラック&ピニオン機構のラックギヤ15を経て、操向輪13のタイロッド16に伝達される。ステアリングコラム軸14には、ステアリングホイール12の操舵トルクを検出するトルクセンサ17が設けられている。
この車両用操舵装置11は、ステアリングホイール12の操作情報に基づく電気信号により作動する転舵アクチュエータによって、操向輪13を転舵駆動するステアバイワイヤ(Steer−By−Wire:SBW)システムを構成しており、SBWシステムにおける、転舵モータ異常等のシステム失陥時や電源遮断等によるシステムダウン時のためのバックアップシステムとして、ステアリングコラム軸14とラックギヤ15の間にクラッチ10が搭載されている。
以下、図3及び図4を用いて、本願発明が適用されるクラッチの構造及び締結/開放動作を説明する。
図2は、図1のクラッチの構成を説明する分解構成図である。図3は、図1のクラッチの締結状態を示し、(a)は入力軸方向に沿う面から見た説明図、(b)はローラ位置の入力軸半径方向に沿う面から見た説明図である。
図2及び図3に示すように、クラッチ10は、内輪カム18、外輪19及び複数(一例として、8個を図示)のローラ(係合子)20を有しており、内輪カム18の外面(外周面)18aと外輪19の内面(内周面)19aとの間にローラ20が噛み込んで係合することにより締結状態となり、内輪カム18の外面18aと外輪19の内面19aの間に係合していたローラ20の係合が解除されることにより解放状態となる。
なお、詳細は後述するが、本願発明におけるクラッチはローラ20と内輪カム18及び外輪19との接触面形状に特徴があるが、ここでは、本願発明が適用されるクラッチの構造及び締結/解放動作を説明するために、ローラ20と内輪カム18及び外輪19との接触面形状に関しては一般的なクラッチの形状と同様としている。
内輪カム18は、ステアリングホイール12の操作に連動する入力軸21に連結されており、入力軸21の回動時に入力軸21と一体的に回動する。円筒状に形成された外輪19は、内輪カム18を格納するように内輪カム18を覆って配置され、操向輪13(図1参照)に操舵トルクを伝達する出力軸(図示しない)に連結されている。
内輪カム18と、内輪カム18を覆う外輪19の間には、入力軸21方向に重ねて摺動保持器22と回転保持器23が、それぞれの脚部22a,23aを交互に位置させて配置されている。両脚部22a,23aは何れも、重なり合う内輪カム18の外面18aと外輪19の内面19aの間に形成される空間を自由に移動することができる。
摺動保持器22は、内輪カム18が挿通可能な円環部22bと、円環部22bに入力軸21方向に突設されると共に略等間隔離間する4個の脚部22aを有しており、各脚部22aは、入力軸21を挿通させたアーマチュア24に連結されている。回転保持器23は、内輪カム18が挿通可能な円環部23bと、円環部23bに入力軸21方向に突設されると共に略等間隔離間して4個の脚部23aを有している。
摺動保持器22と回転保持器23のそれぞれの脚部22a,23aは、重なり合う内輪カム18の外面と外輪19の内面19aとの間に、隣接する脚部22a,23a間距離が長い空間と短い空間が交互に位置するように配置されている。この4箇所の脚部22a,23a間距離が長い空間のそれぞれには、コイルバネ等のバネ部材25と共にローラ20,20が配置されている。各バネ部材25は、並置された2個一組ずつ、内輪カム18とアーマチュア24との間に位置するバネ保持部材26に位置決め保持されている。
内輪カム18と外輪19の間に配置された摺動保持器22と回転保持器23の、それぞれの円環部22b,23bの対向面間には、ボールカム(ボールトルクカム)機構27が介在している。ボールカム機構27は、円環部22bと円環部23bのそれぞれの対向面に設けられた円弧状断面のカム溝27a,27aと、両カム溝27a,27a間に挟み込まれたボール27bとを有している。
ローラ20は、例えば、円柱状に形成されて、内輪カム18の外面18aに接触しつつ移動可能に配置されており、バネ部材25の両側に位置する2個のローラ20,20は、バネ部材25に付勢されて、一方は脚部22aに、他方は脚部23aに、それぞれ押し当てられている。
各ローラ20が移動する内輪カム18の外面18aは、各ローラ20が押し当てられている両脚部22a,23a間の略中央と、各脚部22a,23aとを直線状に結ぶ平坦面(平面)により形成されている。この平坦面は、入力軸21半径方向断面において、内輪カム18の外面18aを円弧とした場合、円弧に対する弦に相当する。つまり、ローラ20が配置された脚部22a(或いは脚部23a)側へ向かう空間は、外輪19の内面19a側を上面に、平坦面からなる内輪カム18の外面18a側を下面にして、脚部22a(或いは脚部23a)に向かうに連れて上下面間距離が狭まった、楔形状空間となる。なお、脚部22aと脚部23aは、楔形状空間を自由に移動することができる。
また、図2及び図3に示すように、アーマチュア24が回転自在に装着された入力軸21には、アーマチュア24の外側(内輪カム18とは反対側)に隣接して、入力軸21と一体的に回転するロータ28が装着されている。アーマチュア24は、ロータ28側に突設された複数の脚24aを介して、ロータ28に対し、入力軸21方向に規制された離反距離のもと接近離反可能に、且つ、入力軸21を軸心として回動自在に、装着されている。このロータ28には、電磁コイル29が内蔵されており、電磁コイル29の励磁によりコイル吸引力が発生することで、アーマチュア24がロータ28に引き寄せられ密着する。
次に、クラッチ10の動作について説明する。
(クラッチ締結時)
図3に示すように、クラッチ10は、クラッチ締結時、電磁コイル29が無励磁状態にあり、各ローラ20は、バネ部材25に付勢されて、脚部22a或いは脚部23aに押し当てられている。各ローラ20を介して、脚部22a或いは脚部23aにバネ部材25の付勢力が作用することにより、脚部22aと脚部23aは、互いに離反するように押し広げられ、摺動保持器22と回転保持器23が互いに逆向きに内輪カム18の回りを移動する。
脚部22aと脚部23aが押し広げられるのに伴って、バネ部材25の両側に位置してバネ部材25に付勢されている両ローラ20,20は、外輪19の内面19aと内輪カム18の外面18aとで囲まれ、脚部22a(或いは脚部23a)側が狭まった楔形状空間に入り込むことになる。楔形状空間に入り込んだ両ローラ20,20は、各ローラ20の内輪カム18と外輪19との噛み込み位置まで、即ち、アーマチュア24が外輪19に接触するまで移動する。
脚部22aと脚部23aが押し広げられて、摺動保持器22と回転保持器23が互いに逆向きに移動するのに伴い、両円環部22b,23bの対向面間に介在するボールカム機構27において、ボール27bが両カム溝27a,27aから略露出した状態になり、両円環部22b,23b間の距離が拡大する。そのとき、円環部22bと共に脚部22aが、ロータ28から離反するように移動し、それに連れて、アーマチュア24が、ロータ28から離反し外輪19のロータ28対向端面に向かって移動する。
そして、互いに逆向きに回動移動する内輪カム18と外輪19との位相差が許容値を超えた時点で、ローラ20が内輪カム18と外輪19の間に楔状に噛み込むことにより、入力軸21に連結する内輪カム18と、出力軸に連結する外輪19が締結状態になる。
(クラッチ解放時)
図4は、図1のクラッチの解放状態を示し、(a)は入力軸方向に沿う面から見た説明図、(b)はローラ位置の入力軸半径方向に沿う面から見た説明図である。
図4に示すように、クラッチ10は、クラッチ解放時、電磁コイル29が励磁状態になってコイル吸引力が発生し、外輪19に接触していたアーマチュア24は、ロータ28側に引き寄せられる。アーマチュア24がロータ28側に引き寄せられるのに伴い、アーマチュア24と脚部22aが連結されている摺動保持器22もロータ28側に移動する。摺動保持器22のロータ28側への移動時、摺動保持器22と回転保持器23の間に介在しているボールカム機構27において、ボール27bがカム溝27a内に略埋没した状態になるように、摺動保持器22と回転保持器23が互いに逆向きに移動する。
摺動保持器22と回転保持器23の移動に伴って、脚部22aと脚部23aがそれぞれバネ部材25の両側に位置するローラ20,20を付勢力に抗して互いに接近させるように、両脚部22a,23aが接近移動し、バネ部材25を押し縮めて圧縮状態にする。この両脚部22a,23aの接近移動により、両ローラ20,20は、入り込んでいた楔形状空間から押し出され、内輪カム18と外輪19との噛み込み位置から離脱する。
そして、両ローラ20,20が、内輪カム18と外輪19との噛み込み位置から離脱することにより、入力軸21に連結する内輪カム18と、出力軸に連結する外輪19の締結が解除され、解放状態になる。
上述したように、クラッチ10は、入力軸21に連結する内輪カム18と出力軸(図示しない)に連結する外輪19の間に、ローラ20が楔状に噛み込み、内輪カム18と外輪19が係合することにより、入力軸21を経て入力した操舵トルクが走行輪13に伝達される締結状態となり、一方、ローラ20の噛み込みが解除され、内輪カム18と外輪19の係合が解除されることにより、操舵トルクが走行輪13に伝達されない解放状態となる。
この操舵トルクの伝達に際し、ステアリングホイール12の操作により転舵される方向が右側となる右転舵の場合は、入力軸21から見て一方側のローラ20が内輪カム18と外輪19の間に楔状に噛み込み、左転舵の場合は入力軸21から見て他方側のローラ20が内輪カム18と外輪19の間に楔状に噛み込む。以上が本願発明が適用されるクラッチの締結及び解放動作である。
以下、図5及び図6を用いて本願発明の特徴となる構成を説明する。なお、以下では上記クラッチの締結及び解放動作の説明と異なる部分のみ図中の付番を変更して説明する。
図5は、この発明の第1実施の形態に係るローラ、内輪カム及び外輪を入力軸半径方向に沿う断面で示す説明図である。図6は、図5の内輪カム、外輪及びロータを備えたクラッチの締結状態を示し、(a)は入力軸方向に沿う面から見た説明図、(b)はローラ位置の入力軸半径方向に沿う面から見た説明図である。
図5及び図6に示すように、この実施の形態に係る内輪カム30、外輪31及びローラ32は、内輪カム30及び外輪31とローラ32のそれぞれの接触面に接触角度差が生じるように、ローラ32の接触面と内輪カム30及び外輪31の接触面を相互に異なった形状により形成している。
つまり、内輪カム30を、外面(外周面)30aが、縦軸方向中央の最深部に向かう外形線が直線状の平坦な傾斜面からなる、外面30a縦軸方向中央部を最小内径とする略鼓形状に形成し、外輪31を、内面(内周面)31aに、縦軸方向中央の最深部に向かう外形線が直線状の平坦な傾斜面からなる、内面31a縦軸方向中央部を最大内径とする形状を有するように形成し、これら内輪カム30の外面30aと外輪31の内面31aに側方から接触するローラ32を、外面30a及び内面31aに対向する外面(外周面)32aが、縦軸方向中央の頂部に向かう外形線が直線状の平坦な傾斜面からなる、外面32a縦軸方向中央部を最大外径とする略菱形断面形状に形成している。
そして、内輪カム30の外面30aの傾斜角度、即ち、縦軸方向中央の最深部からの上り傾斜角度をθ1とし、外輪31の外面31aの傾斜角度、即ち、縦軸方向中央の最深部からの上り傾斜角度を、内輪カム30の外面30aの傾斜角度と同じθ1とし、ローラ32の外面32aの傾斜角度、即ち、縦軸方向中央の頂部からの下り傾斜角度をθ2とした場合、
θ1>θ2
となるように、それぞれの傾斜角度θ1,θ2を設定する。
このように、ローラ32の接触面と、ローラ32が接触する内輪カム30及び外輪31の少なくとも一方の接触面を、傾斜角度が異なる平坦な傾斜面、即ち、内輪カム30の外面30a及び外輪31の外面31aのそれぞれの傾斜角度θ1の方が、ローラ32の外面32aの傾斜角度θ2より大きく形成したことにより、ローラ32が噛み込む際の、ローラ32と内輪カム30及び外輪31の少なくとも一方との接触面積が接触中に変化する。
上記構成を有するクラッチ10を備えた車両用操舵装置11において、ステアリングホイール12を左右何れかの転舵方向に操作する際、バネ部材25の両端に設けられたローラ32の何れか一方が、転舵操作開始に伴う内輪カム30の回転により、内輪カム30と外輪31の間隙に噛み込む。
このとき、ローラ32の外面32aの傾斜角度θ2と、ローラ32が噛み込む内輪カム30の外面30aの傾斜角度θ1及び外輪31の内面31aの傾斜角度θ1とが異なっており、角度差を有することから、ローラ32と内輪カム30との接触初期の接触面積、また、ローラ32と外輪31との接触初期の接触面積を、それぞれ低下させることができる。このため、転舵時に行われるローラ32の噛み込みにおいて、ローラ32が内輪カム30と外輪31に接触する際の衝撃が緩和され、接触音を極力発生させないようにすることができる。
つまり、ローラ32が内輪カム30と外輪31との間に噛み込む際に、ローラ32と内輪カム30との接触初期の接触面積またはローラ32と外輪31との接触初期の接触面積を低減すれば、ローラ32と内輪カム30又は外輪31は噛み込み初期(接触初期)には接触面積が小さく、その後接触面が変形しながらローラ32が内輪カム30と外輪31との間に噛み込む事によって、噛み込み時の衝撃を接触面の変形で吸収する事ができ、接触音を低減することができる。
ここで、傾斜角度の具体例として、ローラ32の傾斜角度θ2については、製造性を考慮すると、ローラ32を成形する金型における抜き精度を保持することができる範囲である1.5度が望ましく、内輪カム30及び外輪31の傾斜角度θ1については、(θ2+1.0度)相当とすることが望ましい。これに対し、内輪カム30、外輪31及びローラ32の全部品を切削加工処理する場合は、前述した角度とは異なり、傾斜角度θ1が傾斜角度θ2より大きい(θ1>θ2)状態を保持することができる角度であることが望ましい。
なお、上記説明において、内輪カム30及び外輪31とローラ32は、それぞれの接触面に接触角度差が生じる形状、即ち、傾斜角度が異なる平坦な傾斜面に形成されているが、これに限るものではなく、内輪カム30及び外輪カム31の少なくとも一方とローラ32との接触面、即ち、内輪カム30とローラ32との接触面、外輪カム31とローラ32との接触面、内輪カム30及び外輪31とローラ32との接触面、のそれぞれに接触角度差が生じる形状に形成されていれば良い。
従って、例えば、内輪カム30及び外輪カム31とローラ32の凹凸状態を逆転させた、内輪カム30を、外面(外周面)30a縦軸方向中央部を最大外径とする形状に形成し、外輪31を、内面(内周面)31a縦軸方向中央部を最小内径とする形状に形成し、ローラ32を、外面30a及び内面31aに対向する外面(外周面)32aが、縦軸方向中央部を最小外径とする略鼓形断面形状に形成しても良い。
また、上記説明において、内輪カム30の外面30a及び外輪31の内面31aに傾斜角度を設けたが、傾斜角度は、少なくとも、内輪カム30の外面30a及び外輪31の内面31aのロータ32が接触する部分(例えば、内輪カム30のローラ噛合面)に設ければ良い。
更にまた、内輪カム30若しくは外輪31の材質はローラ32の材質(例えば、機械構造用鋼記号:SUJ2)よりも剛性が低い材質(例えば、機械構造用鋼記号:S45C)とする事が好ましい
(第2実施の形態)
図7は、この発明の第2実施の形態に係るローラ、内輪カム及び外輪を入力軸半径方向に沿う断面で示す説明図である。
図7に示すように、この第2実施の形態に係る内輪カム33、外輪34及びローラ35は、ローラ32の接触面と内輪カム30及び外輪31の少なくとも一方の接触面を異なった形状、即ち、曲率が異なる曲面により形成している。その他の構成及び作用は、第1実施の形態に係る内輪カム18、外輪19及びローラ20と同様である。
つまり、内輪カム33を、外面(外周面)33aが、縦軸方向中央の最深部に向かう外形線が凹曲線の傾斜面からなる、外面33a縦軸方向中央部を最小内径とする略鼓形状に形成し、外輪34を、内面(内周面)34aが、縦軸方向中央の最深部に向かう外形線が凹曲線の傾斜面からなる、内面34a縦軸方向中央部を最大内径とする形状に形成し、これら内輪カム33の外面33aと外輪34の内面34aに側方から接触するローラ35を、外面33a及び内面34aに対向する外面(外周面)35aが、縦軸方向中央の頂部に向かう外形線が凸曲線の傾斜面からなる、外面35a縦軸方向中央部を最大外径とする略樽形状に形成している。
そして、内輪カム33の外面33aの凹曲線の曲率をx1とし、外輪34の外面34aの曲率を、内輪カム33の外面33aの凹曲線の曲率と同じx1とし、ローラ35の外面35aの凸曲線の曲率をx2とした場合、
x1>x2
となるように、凹曲線の曲率x1と凸曲線の曲率x2を設定する。
このように、ローラ32の接触面と内輪カム30及び外輪31の少なくとも一方の接触面を、曲率が異なる曲面、即ち、内輪カム33の外面33a及び外輪34の外面34aの凹曲線の曲率x1の方が、ローラ35の外面35aの凸曲線の曲率x2より大きく形成したことにより、ローラ32が噛み込む際の、ローラ32と内輪カム30及び外輪31の少なくとも一方との接触面積が接触中に変化する。
上記構成を有するクラッチ10を備えた車両用操舵装置11において、ステアリングホイール12を左右何れかの転舵方向に操作する際、バネ部材25の両端に設けられたローラ35の何れか一方が、転舵操作開始に伴う内輪カム33の回転により、内輪カム33と外輪34の間隙に噛み込む。
このとき、ローラ35の外面35aの凸曲線の曲率x2と、ローラ35が噛み込む内輪カム33の外面33aの凹曲線の曲率x1及び外輪34の内面34aの凹曲線の曲率x1とが異なっており、曲率差を有することから、ローラ35と内輪カム33との接触初期の接触面積、また、ローラ35と外輪34との接触初期の接触面積を、それぞれ低下させることができる。このため、転舵時に行われるローラ35の噛み込みにおいて、ローラ35が内輪カム33と外輪34に接触する際の衝撃が緩和され、接触音を極力発生させないようにすることができる。
なお、上記説明において、内輪カム33及び外輪34とローラ35は、それぞれの接触面に接触曲率差が生じる形状、即ち、曲率が異なる曲面により形成されているが、これに限るものではなく、内輪カム33及び外輪カム34の少なくとも一方とローラ35との接触面、即ち、内輪カム33とローラ35との接触面、外輪カム34とローラ35との接触面、内輪カム33及び外輪34とローラ35との接触面、のそれぞれに接触曲率差が生じる形状に形成されていれば良い。
従って、例えば、内輪カム33及び外輪カム34とローラ35の凹凸状態を逆転させた、内輪カム33を、外面(外周面)33a縦軸方向中央部を最大外径とする形状に形成し、外輪34を、内面(内周面)34a縦軸方向中央部を最小内径とする形状に形成し、ローラ35を、外面33a及び内面34aに対向する外面(外周面)35aが、縦軸方向中央部を最小外径とする略鼓形断面形状に形成しても良い。
また、上記説明において、内輪カム33の外面33a及び外輪34の内面34aに接触曲率差を設けたが、接触曲率差は、少なくとも、内輪カム33の外面33a及び外輪34の内面34aのロータ34が接触する部分(例えば、内輪カム33のローラ噛合面)に設ければ良い。
上述した第1実施の形態から第2実施の形態において説明した各構成は、必要に応じ、それぞれ個別に或いは任意に組み合わせて選択的に適用しても良い。
この発明は、内輪カムと外輪の間に噛み込む係合子の接触面と内輪カム及び外輪の少なくとも一方の接触面の形状が異なっており、操舵時、内輪カムと外輪の間に楔状に噛み込む係合子の内輪カムとの接触面積が接触中に変化することから、内輪カム及び外輪との接触時の衝撃が緩和されることになって、係合子が内輪カムと外輪に接触する際の衝撃が緩和され、接触音を極力発生させないようにすることができるので、車両用操舵装置のクラッチに最適である。
10 クラッチ
11 車両用操舵装置
12 ステアリングホイール
13 操向輪
14 ステアリングコラム軸
15 ラックギヤ
16 タイロッド
17 トルクセンサ
18,30,33 内輪カム
18a,30a,32a,33a,32a,35a 外面
18b ローラ噛合面
19,31,34 外輪
19a,31a,34a 内面
20,32,35 ローラ
21 入力軸
22 摺動保持器
22a,23a 脚部
22b,23b 円環部
23 回転保持器
24 アーマチュア
25 バネ部材
26 バネ保持部材
27 ボールカム機構
27a カム溝
27b ボール
28 ロータ
29 電磁コイル
θ1,θ2 傾斜角度
x1,x2 曲率

Claims (5)

  1. 操舵輪の操作に連動して軸周方向に回動する入力軸に連結され、前記入力軸に連動して回動する内輪カムと、
    前記内輪カムを覆って前記内輪カムの回りを回動自在に配置され、回動を操向輪へ伝達する外輪と、
    前記内輪カムと前記外輪の重なり空間に配置され、操舵による前記入力軸の回動時、前記内輪カムの外面と前記外輪の内面との間に楔状に噛み込む係合子とを有し、
    前記係合子が噛み込む際の、前記係合子と前記内輪カム及び前記外輪の少なくとも一方との接触面積が接触中に変化するように、前記ローラの接触面と前記内輪カム及び前記外輪の少なくとも一方の接触面を異なった形状により形成し、
    前記係合子が噛み込み前記内輪カムと前記外輪が係合することにより、前記入力軸を経て入力した操舵トルクが前記走行輪に伝達される締結状態となり、前記係合子の噛み込みが解除され前記内輪カムと前記外輪の係合が解除されることにより、前記操舵トルクの前記走行輪への伝達が行われない解放状態となる車両用操舵装置のクラッチ。
  2. 前記係合子の接触面と前記内輪カム及び前記外輪の少なくとも一方の接触面を、傾斜角度が異なる平坦な傾斜面により形成した請求項1に記載の車両用操舵装置のクラッチ。
  3. 前記係合子の接触面と前記内輪カム及び前記外輪の少なくとも一方の接触面を、曲率が異なる曲面により形成した請求項1に記載の車両用操舵装置のクラッチ。
  4. 前記係合子の材質に対し、前記内輪カム及び前記外輪の材質を剛性の低い材質とした請求項1から3のいずれか一項に記載の車両用操舵装置のクラッチ。
  5. 前記操舵輪の操作情報に基づく電気信号により作動する転舵アクチュエータによって前記操向輪を転舵駆動するステアバイワイヤシステムに備えられる請求項1から4のいずれか一項に記載の車両用操舵装置のクラッチ。
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