JP2005008073A - バイワイヤステアリングシステムのフェールセーフ機構およびバイワイヤステアリングシステム - Google Patents

バイワイヤステアリングシステムのフェールセーフ機構およびバイワイヤステアリングシステム Download PDF

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大介 安藤
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Abstract

【課題】湿式多板クラッチに比べて空転トルクが軽く正常運行時のエネルギーロスを軽減することができ、またコンパクトなバイワイヤステアリングシステムのフェールセーフ機構の提供
【解決手段】バイワイヤステアリングシステム1に用いられているフェールセーフ機構2は、電磁石11と、電磁石11により操作される機械式クラッチ部12を備えたクラッチ3を備えている。機械式クラッチ部12は、電磁石11の磁力が作用すると、第1保持部材36の保持片39と第2保持部材37の保持片41が近づき、係合子23が係合子収容空間32の中央部の解除部位34に保持されるようになっており、電磁石11の通電が遮断されると、第1保持部材36の保持片39と第2保持部材37の保持片41が離れて、係合子23が係合子収容空間32の両側の係合部位33に保持されるようになっている。湿式多板クラッチに比べて空転トルクが軽くなり、またコンパクト化を図ることができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、バイワイヤステアリングシステムに不具合が生じたときに、ステアリングホイールに連結されたシャフトとステアリングギアに連結されたシャフトを連結し、ステアリングホイールにより直接操舵可能にするバイワイヤステアリングシステムのフェールセーフ機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
バイワイヤステアリングシステムは、自動車ハンドルであるステアリングホイールと操舵車輪であるステアリングギアが機械的に連結せずに、車速検知による車輪舵角の自動制御を可能にするシステムである。
【0003】
以下、バイワイヤステアリングシステムの一例を説明する。バイワイヤステアリングシステム100は、図11に示すように、自動車ハンドルであるステアリングホイール101と、ステアリングホイール101に連結されたシャフト102と、このシャフト102に装着され、ステアリングホイールに操舵反力を付与する反力シミュレータとしてのモータ103と、シャフト102に取り付けられ、ステアリングホイール101の操舵角を検出する操舵角検出器104と、操舵車輪に連結されたステアリングギア105と、ステアリングギア105に連結されたシャフト106と、前記シャフト106に装着され、ステアリングギアに操舵力を付与する操舵アクチュエータとしてのモータ107と、前記シャフト102とシャフト106との間に装着されたクラッチ108と、モータ103、107及びクラッチ108を制御するコントローラ109とを備えている。
【0004】
このバイワイヤステアリングシステム100は、適時にクラッチ108によるステアリングホイール101とステアリングギア105の連結を解除して、ステアリングホイール101の舵角によらず、コントローラ109により、モータ107を介してステアリングギア105の操舵角を操作するとともに、モータ103で操舵反力を制御可能な状態にすることができるようになっている。このバイワイヤステアリングシステム100によれば、運転者の意思を阻害することなく熟練者と同様のステアリング制御を実現することができるようになる。
【0005】
また、バイワイヤステアリングシステムには、安全装置としてクラッチ108を備えたフェールセーフ機構が装備されており、バッテリーが上がったり、事故や故障でバイワイヤステアリングシステムの駆動装置(モータ)が正常に動かなかったりするときは、例えば、上記モータ103やモータ107に設置された異常検知センサ(図示省略)の異常検知信号に基づいて、コントローラ109がクラッチ3に制御信号を出力して、クラッチ108を連結状態にする。これによりステアリングホイール101とステアリングギア105が直結されて、運転者は直接操舵角をステアリングにより制御できるようになる。このようなフェールセーフ機構のクラッチ108には、湿式多板クラッチを用いることが知られている(特許文献1)。
【0006】
【特許文献1】特許02992357 図2
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1のバイワイヤステアリングシステムのクラッチに用いられている湿式多板クラッチは、空転トルクが重く、正常運行時のクラッチOFF時(非連結時)にモータ103、106に負荷が掛かり、エネルギーロスが生じる。また、湿式多板クラッチは、コンパクト化が難しく、バイワイヤステアリングシステムのコンパクト化が困難になっている。
【0008】
そこで、本発明は、空転トルクが軽く正常運行時のエネルギーロスを軽減することができ、またコンパクトな構成にすることができるバイワイヤステアリングシステムのフェールセーフ機構を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明に係るバイワイヤステアリングシステムのフェールセーフ機構は、ステアリングホイールに連結された第1シャフトと、第1シャフトへ操舵反力を伝える第1モータと、ステアリングギアに連結された第2シャフトと、第2シャフトへ操舵力を伝える第2モータと、第1シャフトと第2シャフトとの間に装着されて第1シャフトと第2シャフトとを連結または非連結状態に切替えるクラッチとを備え、常時はクラッチを非連結状態にして、第1モータから第1シャフトに操舵反力を与えるとともに、第2モータから第2シャフトに操舵力を与えて操舵するバイワイヤステアリングシステムに装備され、バイワイヤステアリングシステムに不具合が生じたときに、クラッチを連結状態にして、バイワイヤステアリングシステムによらずにステアリングによる操舵を可能にするバイワイヤステアリングシステムのフェールセーフ機構において、クラッチが、電磁石と、内外輪に係合子が噛み合って連結状態になる機械式クラッチ部を備え、電磁石に通電されたときに、機械式クラッチが非連結状態になり、電磁石に通電されていないときに、機械式クラッチが連結状態になることを特徴としている。
【0010】
このクラッチによれば、エンジンを始動させて、バイワイヤステアリングシステムに電力が供給されると自動的に電磁石に通電され、フェールセーフ機構がOFFになるように構成することができる。そして、電磁石への通電を制御することにより、フェールセーフ機構のON・OFFを制御することができるので、電気的なコントローラによりフェールセーフ機構のON・OFFを制御することができるので、フェールセーフ機構の制御が容易である。またバッテリー上がりなどの故障や、バイワイヤステアリングシステムの電気系統に不具合により、バイワイヤステアリングシステムに電力が供給されないような場合には、クラッチが連結状態になり、フェールセーフ機構が機能するようになっているので、安全性が高い。
【0011】
機械式クラッチ部が、第1シャフトと第2シャフトの一方のシャフトに連結された内輪部材と、第1シャフトと第2シャフトの他方のシャフトに連結された外輪部材と、内輪部材と外輪部材との間に収容された係合子と、内輪部材と外輪部材との間において、係合子を収容し、かつ、係合子が内輪部材と外輪部材に係合する係合部位と係合子の係合が解除される解除部位を備えた係合子収容空間とを備えており、電磁石に通電されたときに、係合子が係合子収容空間の解除部位に操作され、電磁石に通電されていないときに、係合子が係合子収容空間の係合部位に操作されるようにするとよい。
【0012】
このクラッチを用いれば、湿式多板クラッチに比べて、クラッチ空転時のエネルギーロスが小さくなる。また、湿式多板クラッチに比べて、構造が簡素化でき、バイワイヤステアリングシステムへの組み付けが容易になる。また、安価に製造でき、またコンパクト化が可能である。また、湿式多板クラッチに比べて、トルク容量を大きくすることができる。
【0013】
また、機械式クラッチ部は、内輪部材と外輪部材との間に、周方向の中央部に係合子の係合を解除する解除部位を備え、かつ、周方向の両側に係合部位を備えた係合子収容空間と、係合子収容空間に配設された2つの係合子と、係合子収容空間の周方向の両側に位置する係合部位に向けて、2つの係合子を離すように付勢する弾性部材と、係合子収容空間の周方向の一方に位置する第1保持部材と、係合子収容空間の周方向の他方に位置する第2保持部材と、電磁石に通電されたときに、第1保持部材と第2保持部材が周方向に近づけて、弾性部材に抗して2つの係合子を係合子収容空間の周方向の中央部に位置する解除部位に保持し、電磁石に通電されていないときに、第1保持部材と第2保持部材が開放され、弾性部材によって2つの係合子が係合子収容空間の周方向の両側に位置する係合部位に移動するようにするとよい。
【0014】
第1保持部材と第2保持部材は、係合子収容空間に対して、相対的に軸方向に移動可能に装着されており、かつ、内輪部材又は外輪部材に対する第1保持部材と第2保持部材の軸方向の移動に応じて、第1保持部材と第2保持部材が周方向に近づいたり、離れたりする機構を備えており、電磁石に通電されたときに、第1保持部材と第2保持部材が係合子収容空間に対して軸方向に相対移動するとともに、周方向に移動操作するようにすると良い。
【0015】
係合子収容空間は、内輪の外周面又は外輪の内周面を異形形状にし、係合子が係合し得ないように周方向の中央部を広くして解除部位を形成し、係合子が内輪部材と外輪部材との間に係合し得るように周方向の両側に幅を狭くして係合部位を形成するとよい。
【0016】
前記機械式クラッチ部において、弾性部材は、係合子の間に圧縮された状態で配設されたばね部材を採用するとよい。また係合子は円筒ころを採用するとよい。
【0017】
また、フェールセーフ機構は、バイワイヤステアリングシステムの異常を検知する異常検知センサと、前記異常検知センサによる異常検知信号に基づいて前記電磁石への電力を遮断するコントローラとを備え、異常検知時にフェールセーフ機構が自動的に機能するようにすると良い。この場合、コントローラにより、自動的に短時間でかつ的確に、フェールセーフ機構が機能するので、バイワイヤステアリングシステムの安全性を向上させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態に係るバイワイヤステアリングシステムを図面に基づいて説明する。なお、上述したバイワイヤステアリングシステム100と同じ部材又は部位には同じ符号を付している。
【0019】
このバイワイヤステアリングシステム1に用いられているフェールセーフ機構2は、図1に示すように、電磁石11と、電磁石11により操作される機械式クラッチ部12を備えたクラッチ3を備えている。このクラッチ3は、図2に示すように、ステアリングギア105に連結されたシャフト106に取り付けられた操舵アクチュエータとしてのモータ107のケース107aに取り付けられている。
【0020】
電磁石11は、図1に示すように、モータ107のケース107aに固定したコイル16と、コイル16にベアリング17を介して取り付けた円板部材18とを備えている。円板部材18は、軸方向においてコイル16と機械式クラッチ部12の間に配設されている。電磁石11の中央(コイル16及び円板部材18の中央)には、後述する機械式クラッチ部12の内輪部材21の軸部26が挿通する挿通孔19が形成されている。
【0021】
機械式クラッチ部12は、図1及び図3に示すように、電磁石11の円板部材18側に設けられており、ステアリングギア105側に連結された内輪部材21と、ステアリングホイール101側に取り付けられた外輪部材22と、係合子23と、弾性部材24と、保持器25を備えている。
【0022】
内輪部材21は、軸部26と、軸部26の先端に形成されたクラッチ内輪部27とを備えている。内輪部材21の軸部26は、上述したように、電磁石11の中央に形成された挿通孔19に挿通しており、ステアリングギア105に操舵力を伝えるモータ107に連結されている。外輪部材22は、ステアリングホイール101に操舵反力を伝えるモータ103に連結された軸部28と、軸部28の先端に形成されたクラッチ外輪部29とを備えている。
【0023】
内輪部材21のクラッチ内輪部27の外周には、図3に示すように、複数(図示例では、4つ)のカム面31を周方向に等間隔で形成している。各カム面31は、内輪部材21の軸心を中心とする円に対して弦をなす平坦な面で形成されている。これに対して、外輪部材22のクラッチ外輪部29は、円筒形状に形成されており、内輪部材21のクラッチ内輪部27の外周を覆っている。クラッチ外輪部29の内周面29aは円形に形成されており、クラッチ内輪部27とクラッチ外輪部29の間には、クラッチ内輪部27のカム面31が形成された位置に、周方向の中央部が広く、周方向の両側が狭くなった係合子収容空間32が形成されている。この係合子収容空間32の両側は係合子23がクラッチ内輪部27とクラッチ外輪部29に係合する係合部位33であり、中央部は係合子23の係合が解除される解除部位34である。この係合部位33は、係合子収容空間32の周方向の外側に向けて幅が徐々に狭くなった楔隙間に形成している。
【0024】
また、内輪部材21の外周には、後述する保持器25の第1保持部材36と第2保持部材37のカム溝43、44にそれぞれ係合するスイッチピン35が植設されている。
【0025】
係合子23は円筒ローラであり、係合子収容空間32の周方向両側の係合部位では内輪部材21と外輪部材22に係合し、係合子収容空間32の周方向中央部の解除部位では内輪部材21と外輪部材22に係合し得ないように、所定の直径で形成されている。各係合子収容空間32には、2つの係合子23が配設されている。
【0026】
弾性部材24は、図3に示すように、断面が波型のばね部材であり、係合子収容空間32に収容された2つの係合子23間に圧縮された状態で配設されており、その弾性力により各係合子23をそれぞれ係合子収容空間32の周方向両側の係合部位33に付勢している。
【0027】
保持器25は、係合子収容空間32の片側から係合子23を保持する第1保持部材36と、第1保持部材36の反対側から係合子23を保持する第2保持部材37とを備えている。第1保持部材36は、図4(a)(b)に示すように、円板形状の基部38と、基部38から軸方向に延在した複数(図示例では4つ)の保持片39を周方向に等間隔に備えている。第2保持部材37は、図5(a)(b)に示すように、第1保持部材36の4つの保持片39の内側に装着可能な円板形状の基部40と、基部40から軸方向に延在した複数(図示例では4つ)の保持片41を周方向に等間隔に備えている。第1保持部材36、37の基部38、40は、それぞれ中央に内輪部材21の軸部26が挿通する挿通孔38a、40aが形成されている。第2保持部材37の各保持片41は、図5(a)(b)及び図8に示すように、第2保持部材37を第1保持部材36の内側に組み入れたときに、第1保持部材36の保持片39と同じ半径の円周上に配設されるように、基部40から半径方向外側に突出した肩部42の先端から軸方向に延在している。
【0028】
第1保持部材36の保持片39の少なくとも一つ、及び、第2保持部材37の保持片41の少なくとも一つには、図4(a)及び図5(a)に示すように、それぞれ斜めのカム溝43、44が形成されている。カム溝43、44は、内輪部材21のスイッチピン35との係合により、第1保持部材36と第2保持部材37が内輪部材21に対して軸方向電磁石側(ステアリングギア側)に移動したときに、第1保持部材36と第2保持部材37がそれぞれ周方向に回動して、第1保持部材36の保持片39と第2保持部材37の保持片41が近づき、かつ、第1保持部材36と第2保持部材37が軸方向外輪部材側(ステアリング側)に移動したときに、第1保持部材36と第2保持部材37がそれぞれ逆方向に回動して第1保持部材36の保持片39と第2保持部材37の保持片41が離れるように形成されている。
【0029】
この実施形態では、詳しくは、第1保持部材36は、図6(a)(b)に示すように、カム溝43と内輪部材21のスイッチピン35の係合により、軸方向電磁石側(ステアリングギア側)に移動したときに、反時計方向(図6(a)及び図3参照)に回動し、軸方向外輪部材側(ステアリング側)に移動したときに、時計方向(図6(b)及び図3参照)に回動するように、カム溝43が設けられている。また、第2保持部材37は、図7(a)(b)に示すように、カム溝44と内輪部材21のスイッチピン35の係合により、軸方向電磁石側(ステアリングギア側)に移動したときに、時計方向(図7(a)及び図3参照)に回動し、軸方向外輪部材側(ステアリング側)に移動したときに、反時計方向(図7(b)及び図3参照)に回動するように、カム溝44が設けられている。
【0030】
このクラッチ3は、第1保持部材36と第2保持部材37は、図8に示すように組み合わせて、第1保持部材36の保持片39と第2保持部材37の保持片41の間に係合子23を装着し、第1保持部材36と第2保持部材37と係合子23のアッセンブリを、図1に示すように、内輪部材21の軸部26側からクラッチ内輪部27に装着する。このとき、第1保持部材36の保持片39と第2保持部材37の保持片41のカム溝43、44に、それぞれ内輪部材21の外周に植設されたスイッチピン35を装着する。そして、内輪部材21のクラッチ内輪部27に外輪部材22のクラッチ外輪部29を装着し、内輪部材21の軸部26をモータ107のケース107aに取り付けた電磁石16の挿通孔19に挿入する。
【0031】
次に、このクラッチ3の動作を説明する。
【0032】
このクラッチ3は、電磁石11に通電され、磁力が作用すると、第1保持部材36と第2保持部材37は、それぞれ軸方向電磁石11側に移動して、基部38、40が電磁石11の円板部材18に磁着するようになっている。
【0033】
このとき、機械式クラッチ部12では、図9に示すように、第1保持部材36の保持片39と第2保持部材37の保持片41が近づき、係合子23が係合子収容空間32の中央部の解除部位34に保持される。このとき、係合子23は、クラッチ内輪部27とクラッチ外輪部29との間で空転するので、内輪部材21と外輪部材22は互いに係りなく回動できる状態になる。このように、電磁石11に通電されると、、クラッチ3が非連結状態になり、ステアリングホイール101からの操舵力はクラッチ3で遮断され、直接ステアリングギア105にステアリングホイール101からの操舵力が及ばないようになる。バイワイヤステアリングシステム1は、電磁石11に通電してクラッチを非連結状態にした状態で、バイワイヤステアリングシステム1の操舵アクチュエータとしてのモータ107により、ステアリングギア105に操舵力が与えるようになっている。
【0034】
また、電磁石11に通電され、磁力が作用している状態では、各係合子収容空間32の2つの係合子23の間隔が狭くなるので、2つの係合子23の間に挟まれた弾性部材24が圧縮され、弾性部材24に弾性力が蓄積される。
【0035】
次に、電磁石11への通電が切られ、磁力の作用がなくなると、電磁石11の円板部材18に磁着していた第1保持部材36と第2保持部材37が円板部材18から開放される。このとき、図10に示すように、弾性部材24の弾性復元力により、2つの係合子23が係合子収容空間32の両側に押戻され、それに応じて、第1保持部材36の保持片39と第2保持部材37の保持片41が離れ、かつ、第1保持部材36と第2保持部材37の回動に応じて、カム溝43、44とスイッチピン35の係合により、第1保持部材36と第2保持部材37は軸方向外輪部材側(ステアリングホイール101側)に移動する。
【0036】
この状態では、係合子23が係合子収容空間32の両側の係合部位33で、クラッチ内輪部27のカム面31とクラッチ外輪部29の内周面との楔隙間に噛み合い、内輪部材21と外輪部材22は、係合子23を介して係合した状態になり、互いに係り合って回動する。このため、ステアリングホイール101から外輪部材22に入力されたトルクを、係合子23、内輪部材21を介して、そのままステアリングギア105に出力することができる。このように、電磁石11の磁力が作用していない状態では、クラッチ3が連結状態になっており、バイワイヤステアリングシステム1によらずに、ステアリングホイール101による操舵が可能になる。
【0037】
このバイワイヤステアリングシステム1のフェールセーフ機構2は、常時は、電磁石11に通電されてクラッチ3が非連結状態になっている。このため、常時はバイワイヤステアリングシステム1によって操舵されるようになっている。
【0038】
そして、バイワイヤステアリングシステム1のモータ103、107などに設置された異常検知センサ(図示省略)により、バイワイヤステアリングシステム1の不具合を検知したとき、異常検知センサの異常検知信号に基づいて、コントローラ109がクラッチ3に制御信号を出力して、電磁石11への通電を切るようになっている。これによりクラッチ3を連結状態にして、バイワイヤステアリングシステム1によらずに、ステアリングホイール101による操舵が可能な状態にする。
【0039】
また、このフェールセーフ機構2は、異常検知センサからの異常検知信号がない場合でも、バイワイヤステアリングシステム1の電気系統に不具合が生じた場合には、電磁石11への通電が遮断されるとすぐに、クラッチ3が連結状態になって、バイワイヤステアリングシステム1によらずに、ステアリングホイール101による操舵が可能な状態になる。このため、電気系統の不具合により、異常検知センサが機能しない場合やコントローラ109での制御ができない状態でも確実にフェールセーフ機構2が機能するので安全性が高い。すなわち、このクラッチ3は、電磁石への通電が遮断されたときに、フェールセーフ機構が機能するように構成されているので、通常の電磁クラッチを用いる場合に比べても安全性が高い。
【0040】
また、このクラッチ3は、クラッチ空転時(非連結時)の空転トルクが、湿式多板クラッチに比べて軽いので、クラッチの空転時のモータ107のエネルギーロスが小さくなる。また、例えば、クラッチ3を反力シミュレータとしてのモータ103のケースに取り付けてもよいが、この場合は、操舵アクチュエータとしてのモータ107と一緒に回動する部分が多くなり、バイワイヤステアリングシステムでのエネルギーロスが大きくなる。これに対して、この実施形態では、クラッチ3を操舵アクチュエータ側のモータ107のケースに取り付けているので、バイワイヤステアリングシステム1が機能している状態において、操舵アクチュエータ側のモータ107によって回転する部材が小さく、この点でもクラッチ3を空転させるときのエネルギーロスが小さくなる。
【0041】
また、このクラッチ3は、係合子23の噛み込みを利用しているので、従来の湿式多板クラッチより小型のクラッチを用いても、湿式多板クラッチに比べてトルク容量を大きくすることができる。従って、クラッチの小型化、軽量化及びトルク容量の大容量化を同時に実現することができる。
【0042】
以上、本発明の一実施形態に係るバイワイヤステアリングシステムのフェールセーフ機構、及び、バイワイヤステアリングシステムを説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。
【0043】
例えば、上記実施形態では、クラッチ3には、係合子23及び係合子収容空間32を周方向4箇所に備えたものを例示したが、これには限定されない。また、上記実施形態では、係合子収容空間32は内輪部材21のクラッチ内輪部27の外周にカム面31を形成して形成してあるが、係合子収容空間は外輪部材のクラッチ外輪部29の内周面を加工して形成してもよい。すなわち、係合子収容空間は、内輪部材の外周面、外輪部材の内周面の何れか一方又は両方を異形形状にして形成すればよく、上記の実施形態に限定されるものではない。また、係合子収容空間の形状についても上記実施形態に限定されるものではない。
【0044】
また、上記の実施形態では、内輪部材又は外輪部材に対する第1保持部材と第2保持部材の軸方向の移動に応じて、第1保持部材と第2保持部材が周方向に近づいたり、離れたりする機構は、内輪部材21のクラッチ内輪部27の外周に植設したスイッチピン35と、各保持部材36、37に形成したカム溝43、44を係合させた機構を例示したが、斯かる機構に限定されない。例えば、スイッチピン35は外輪部材22の内周に植設して、各保持部材36、37のカム溝43、44に係合させてもよし、その他の種々の機構を採用することができる。
【0045】
【発明の効果】
本発明に係るバイワイヤステアリングシステムのフェールセーフ機構は、クラッチが、電磁石と、内外輪に係合子が噛み合う機械式クラッチ部を備え、電磁石に通電されたときに、機械式クラッチが非連結状態になり、電磁石に通電されていないときに、機械式クラッチが連結状態になることを特徴としている。このクラッチによれば、電磁石への通電を制御することにより、フェールセーフ機構のON・OFFを制御することができるので、電気的なコントローラによりフェールセーフ機構のON・OFFを制御することができるので、フェールセーフ機構の制御が容易である。またバッテリー上がりなどの故障や、バイワイヤステアリングシステムの電気系統に不具合により、バイワイヤステアリングシステムに電力が供給されないような場合には、確実にクラッチが連結状態になり、フェールセーフ機構が機能するようになっているのでバイワイヤステアリングシステムの安全性を向上させることができる。
【0046】
また、機械式クラッチ部が、第1シャフトと第2シャフトの一方のシャフトに連結された内輪部材と、前記第1シャフトと第2シャフトの他方のシャフトに連結された外輪部材と、前記内輪部材と外輪部材との間に収容された係合子と、内輪部材と外輪部材との間において、前記係合子を収容し、かつ、係合子が内輪部材と外輪部材に係合する係合部位と係合子の係合が解除される解除部位を備えた係合子収容空間とを備えており、前記電磁石に通電されたときに、係合子が係合子収容空間の解除部位に操作され、電磁石に通電されていないときに、係合子が係合子収容空間の係合部位に操作されるようになっているので、湿式多板クラッチと異なり、湿式多板クラッチに比べて、クラッチ空転時のエネルギーロスが小さい。また、湿式多板クラッチに比べて、構造が簡素化でき、バイワイヤステアリングシステムへの組み付けが容易になる。また、安価に製造でき、またコンパクト化が可能である。また、湿式多板クラッチに比べて、トルク容量を大きくすることができる。
【0047】
また、本発明のバイワイヤステアリングシステムのフェールセーフ機構は、バイワイヤステアリングシステムの異常を検知する異常検知センサと、異常検知センサによる異常検知信号に基づいて電磁石への電力を遮断するコントローラとを備え、異常検知時にフェールセーフ機構が自動的に機能するようになっているので、コントローラにより、自動的に短時間でかつ的確に、フェールセーフ機構を機能させることができ、バイワイヤステアリングシステムの安全性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るバイワイヤステアリングシステムのフェールセーフ機構に用いられているクラッチの縦断面図である。
【図2】本発明の実施形態に係るバイワイヤステアリングシステムの概構成図である。
【図3】図1のクラッチにおけるA−A断面矢視図である。
【図4】(a)は第1保持部材の正面図、(b)は第1保持部材の右側面図である。
【図5】(a)は第2保持部材の正面図、(b)は第2保持部材の右側面図である。
【図6】(a)は第1保持部材が軸方向電磁石側に移動した状態を示す図、(b)は第1保持部材が軸方向外輪部材側に移動した状態を示す図である。
【図7】(a)は第2保持部材が軸方向電磁石側に移動した状態を示す図、(b)は第2保持部材が軸方向外輪部材側に移動した状態を示す図である。
【図8】第1保持部材と第2保持部材を組み合わせた状態を示す図。
【図9】電磁石への通電時における係合子収容空間を示す断面図。
【図10】電磁石への通電が遮断された状態における係合子収容空間を示す断面図。
【図11】従来のバイワイヤステアリングシステムの概略構成図である。
【符号の説明】
1 バイワイヤステアリングシステム
2 フェールセーフ機構
3 クラッチ
11 電磁石
12 機械式クラッチ部
16 コイル
17 ベアリング
18 円板部材
19 挿通孔
21 内輪部材
22 外輪部材
23 係合子
24 弾性部材
25 保持器
26 軸部
27 クラッチ内輪部
28 軸部
29 クラッチ外輪部
29a クラッチ外輪部の内周面
31 カム面
32 係合子収容空間
33 係合部位
34 解除部位
35 スイッチピン
36 第1保持部材
37 第2保持部材
38 第1保持部材の基部
38a、40a 挿通孔
39 第1保持部材の保持片
40 第2保持部材の基部
41 第2保持部材の保持片
42 肩部
43 カム溝
100 バイワイヤステアリングシステム
101 ステアリングホイール
102 ステアリングホイールに連結されたシャフト(第1シャフト)
104 反力シミュレータとしてのモータ(第1モータ)
105 ステアリングギア
106 ステアリングギアに連結されたシャフト(第2シャフト)
107 操舵アクチュエータとしてのモータ(第2モータ)
108 クラッチ
109 コントローラ

Claims (9)

  1. ステアリングホイールに連結された第1シャフトと、第1シャフトへ操舵反力を伝える第1モータと、ステアリングギアに連結された第2シャフトと、第2シャフトへ操舵力を伝える第2モータと、前記第1シャフトと第2シャフトとの間に装着されて第1シャフトと第2シャフトとを連結または非連結状態に切替えるクラッチとを備え、常時はクラッチを非連結状態にして、第1モータから第1シャフトに操舵反力を与えるとともに、第2モータから第2シャフトに操舵力を与えて操舵するバイワイヤステアリングシステムに装備され、バイワイヤステアリングシステムに不具合が生じたときに、クラッチを連結状態にして、バイワイヤステアリングシステムによらずにステアリングによる操舵を可能にするバイワイヤステアリングシステムのフェールセーフ機構において、
    前記クラッチが、電磁石と、内外輪に係合子が噛み合って連結状態になる機械式クラッチ部を備え、電磁石に通電されたときに、機械式クラッチが非連結状態になり、電磁石に通電されていないときに、機械式クラッチが連結状態になることを特徴とするバイワイヤステアリングシステムのフェールセーフ機構。
  2. 前記機械式クラッチ部が、第1シャフトと第2シャフトの一方のシャフトに連結された内輪部材と、前記第1シャフトと第2シャフトの他方のシャフトに連結された外輪部材と、前記内輪部材と外輪部材との間に収容された係合子と、内輪部材と外輪部材との間において、前記係合子を収容し、かつ、係合子が内輪部材と外輪部材に係合する係合部位と係合子の係合が解除される解除部位を備えた係合子収容空間とを備えており、前記電磁石に通電されたときに、係合子が係合子収容空間の解除部位に操作され、電磁石に通電されていないときに、係合子が係合子収容空間の係合部位に操作されるようになっていることを特徴とする請求項1に記載のバイワイヤステアリングシステムのフェールセーフ機構。
  3. 前記機械式クラッチ部が、前記内輪部材と外輪部材との間に、周方向の中央部に係合子の係合を解除する解除部位を備え、かつ、周方向の両側に係合部位を備えた係合子収容空間と、前記係合子収容空間に配設された2つの係合子と、前記係合子収容空間の周方向の両側に位置する係合部位に向けて、前記2つの係合子を離すように付勢する弾性部材と、前記係合子収容空間の周方向の一方に位置する第1保持部材と、前記係合子収容空間の周方向の他方に位置する第2保持部材と、前記電磁石に通電されたときに、第1保持部材と第2保持部材が周方向に近づけて、前記弾性部材に抗して前記2つの係合子を係合子収容空間の周方向の中央部に位置する解除部位に保持し、前記電磁石に通電されていないときに、前記第1保持部材と第2保持部材が開放され、前記弾性部材によって前記2つの係合子が係合子収容空間の周方向の両側に位置する係合部位に移動するようになっていることを特徴とする請求項2に記載のバイワイヤステアリングシステムのフェールセーフ機構。
  4. 前記第1保持部材と第2保持部材は、係合子収容空間に対して、相対的に軸方向に移動可能に装着されており、かつ、前記内輪部材又は外輪部材に対する第1保持部材と第2保持部材の軸方向の移動に応じて、第1保持部材と第2保持部材が周方向に近づいたり、離れたりする機構を備えており、前記電磁石に通電されたときに、第1保持部材と第2保持部材が係合子収容空間に対して軸方向に相対移動するとともに、周方向に移動操作することを特徴とする請求項3に記載のバイワイヤステアリングシステムのフェールセーフ機構。
  5. 前記係合子収容空間は、内輪の外周面又は外輪の内周面を異形形状にし、係合子が係合し得ないように周方向の中央部を広くして解除部位を形成し、係合子が内輪部材と外輪部材との間に係合し得るように周方向の両側に幅を狭くして係合部位を形成したことを特徴とする請求項3又は4に記載のバイワイヤステアリングシステムのフェールセーフ機構。
  6. 前記弾性部材が係合子の間に圧縮された状態で配設されたばね部材であることを特徴とする請求項3から5の何れかに記載のバイワイヤステアリングシステムのフェールセーフ機構。
  7. 前記係合子が円筒ころであることを特徴とする請求項2から6の何れかに記載のバイワイヤステアリングシステムのフェールセーフ機構。
  8. 前記フェールセーフ機構は、バイワイヤステアリングシステムの異常を検知する異常検知センサと、前記異常検知センサによる異常検知信号に基づいて前記電磁石への電力を遮断するコントローラとを備えていることを特徴とする請求項1から7の何れかに記載のバイワイヤステアリングシステムのフェールセーフ機構。
  9. 請求項1から8の何れかに記載されたフェールセーフ機構を備えたバイワイヤステアリングシステム。
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