JP4235877B2 - 差動歯車装置 - Google Patents

差動歯車装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4235877B2
JP4235877B2 JP2002168419A JP2002168419A JP4235877B2 JP 4235877 B2 JP4235877 B2 JP 4235877B2 JP 2002168419 A JP2002168419 A JP 2002168419A JP 2002168419 A JP2002168419 A JP 2002168419A JP 4235877 B2 JP4235877 B2 JP 4235877B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
plate
actuating
operating
rotation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2002168419A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003130183A (ja
Inventor
ケイ. チードル ロス
エフ. ロジーク ジョセフ
エス. ルートヴィッヒ アラン
マッコーリフ ジュニア ローレンス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eaton Corp
Original Assignee
Eaton Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from US09/877,830 external-priority patent/US6551209B2/en
Application filed by Eaton Corp filed Critical Eaton Corp
Publication of JP2003130183A publication Critical patent/JP2003130183A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4235877B2 publication Critical patent/JP4235877B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H48/00Differential gearings
    • F16H48/20Arrangements for suppressing or influencing the differential action, e.g. locking devices
    • F16H48/30Arrangements for suppressing or influencing the differential action, e.g. locking devices using externally-actuatable means
    • F16H48/34Arrangements for suppressing or influencing the differential action, e.g. locking devices using externally-actuatable means using electromagnetic or electric actuators
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H48/00Differential gearings
    • F16H48/20Arrangements for suppressing or influencing the differential action, e.g. locking devices
    • F16H48/22Arrangements for suppressing or influencing the differential action, e.g. locking devices using friction clutches or brakes
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H48/00Differential gearings
    • F16H48/20Arrangements for suppressing or influencing the differential action, e.g. locking devices
    • F16H48/295Arrangements for suppressing or influencing the differential action, e.g. locking devices using multiple means for force boosting
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H48/00Differential gearings
    • F16H48/20Arrangements for suppressing or influencing the differential action, e.g. locking devices
    • F16H2048/204Control of arrangements for suppressing differential actions

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Retarders (AREA)
  • Mechanical Operated Clutches (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、牽引力を修正するディファレンシャル(差動歯車装置)に関し、特に、差動歯車が電気入力信号に応答してロックされる形式の差動歯車装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
本発明に関係する一般的な牽引力修正型の差動歯車装置は、歯車室を形成するギアケースを有し、このケース内に、少なくとも1つの入力ピニオンギアと、一対の出力サイドギアとを含む差動歯車セットを備えている。クラッチパックは、一般的に少なくとも1つのサイドギアとギアケースの隣接表面との間に配置され、ギアケースと1つのサイドギアとの間の相対回転を制限する。この形式の差動歯車装置において、クラッチパックは、いくつかの異なるアプローチの1つによってクラッチが連結する。
【0003】
1つのアプローチは、「ロッキングディファレンシャル」の形式のもので、本発明の譲受人に譲渡された米国再発行特許第28,004号に記載されており、クラッチパックは、通常、非係合状態となっている。この開示内容は、本明細書に参考文献として包含される。ホイールの1つが、他のホイールに対してスピンすると、速度検知装置が速度差を検出し、ランピング機構によってクラッチパックを固定状態にロックする。その後、差動歯車装置の両出力が同一速度で回転する。
【0004】
本発明の譲受人に譲渡されかつここに参考文献として包含される米国特許第5,019,021号には、別のアプローチが示され、クラッチパック上の負荷が外部電気入力信号に応じて変化する「制限されたスリップを生じるディファレンシャル」の形式が記載されている。クラッチパック内のスリップ量を変え、一方のサイドギアから他方のサイドギアへ付勢トルクが伝達される。従来の技術では、この制限スリップディファレンシャルにおいて、一般的に車両が最適な牽引力状態にあるとき、2つのサイドギア間のスリップ量、即ち、速度差がある。
【0005】
上述の特許に示された形式の制限スリップおよびディファレンシャルをロックする動作は、一般的に満足できるものであるが、ある車両における特定の構造において欠点を生じる。少なくとも1つ、一般的には、2つのクラッチパックに対する必要条件は、特に、少なくとも個々のクラッチディスクのいくつかが、連続的なスリップ状態による温度上昇に耐えうる比較的高価な摩擦材料で作られている場合、ディファレンシャルの全体のコストに影響を与える。
【0006】
さらに、現在のオープン型ディファレンシャルの代わりに牽引力修正型ディファレンシャルを備えることが望ましい車両が多くある。しかし、この牽引力修正型ディファレンシャルは、周囲の構造を再構成することをなくすために、オープン型ディファレンシャルが占有する同一のスペース内に収納しなければならない。このような状況において、1つまたは2つのクラッチパックを現在のディファレンシャルケース内に収納するには、ピニオンギア及びサイドギアの再配置、及び一般的に実行不可能な全体のサイズを縮小する必要がある。
【0007】
上述した差動歯車装置の欠点を克服するために、本発明の譲受人は、本発明の親出願とともに共同出願された米国出願に記載の、改良したロッキングディファレンシャルを開発してきた。この出願は、本発明の譲受人に譲渡された発明の名称「電気作動式ロッキングディファレンシャル」の米国特許第6,083,134号として特許されており、この開示内容はここに参考として包含される。
【0008】
上記特許の装置は、電磁コイルが、ボールランプアクチュエータのランピング(ramping)動作を作動させるもので、このアクチュエータの一方のランププレートがディファレンシャルケースの外側に配置され、他方のランププレートがディファレンシャルケースの内側に配置されている。この2つのランププレートに係合する一組のボールがあり、これらのボールは、ディファレンシャルケースの端部壁に設けた僅かに大きな開口内に配置されている。ディファレンシャルケース内に配置されたランププレートは、一組の歯を備えており、この一組の歯は、ボールランプアクチュエータが、通常位置の中心状態からランプ状態に変位するときはいつでも、隣接するサイドギアによって形成される一組の歯に噛み合いように配置されている。
【0009】
上記特許の差動歯車装置は、外部電気信号に応答して作動する改良型のロッキングディファレンシャル(locking differential)を構成し、かつ迅速に係合離脱することができ、また、非常にコンパクトに構成されている。しかし、この装置は、第1に、ディファレンシャルケースに関して、特に、ボールランプアクチュエータのボール用の切欠部を有する端部壁に対して十分な強度を有していない。
【0010】
ロッキングディファレンシャルと関連する問題の1つは、このようなロック状態が必要でなくなったとき、ロック状態からディファレンシャルを離脱させることができないことである。一般的に、ロッキングディファレンシャルは、トルク反転等の状況に対応してのみロックを解除できるようになっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した一般的な形式のロッキングディファレンシャルを改良し、全体の強度と、トルク伝達能力を向上させた差動歯車装置を提供することを目的としている。
【0012】
さらなる本発明の目的は、ボールランプアクチュエータを備えることにより必要とされるディファレンシャルケースの端部壁に設けた切欠部の寸法を縮小することにより、上述した目的を達成する改良したロッキングディファレンシャルを提供することである。また、本発明は、電気入力信号に応答してロックできる改良されたロッキングディファレンシャルを提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、各請求項に記載の構成を有する。本発明は、回転軸とギア室を形成するギアケースを有する差動歯車装置により達成される。この作動歯車装置は、ギア室内に少なくとも1つの入力ギアと第1、第2出力ギアを有する差動ギア機構を含む。この差動機構は、ギアケースに対して共転するとともに第1出力ギアの回転を制限する手段と、第1、第2作動プレート( 59,63 )を含みかつ該第1、第2作動プレート間に形成されたカムとランプ表面を係合させる、カム/ランプ型アクチュエータ( 55 )に有して、回転制限手段を作動するための作動手段とを備える。第1、第2作動プレートの非作動状態から作動状態への相対回転は、回転制限手段を係合状態に向けて移動させ、第2作動プレートは、ギアケースと共に回転する非作動状態に配置されている。
【0014】
更に、第2作動プレートに隣接配置されて、電気入力信号に応答して作動可能となり、ギアケースに対して第2作動プレートの回転を生じさせる電磁アクチュエータを備えている。
【0015】
第1、第2作動プレートは、前記ギアケースの端部壁に対して外側に配置され、第1作動プレートは、端部壁に向かって軸方向に移動可能であり、かつ端部壁の開口を軸方向に貫通する複数の作動部材に連結している。
【0016】
回転制限手段は、第1出力ギアに隣接配置されかつギアケースに対して回転しないように固定されて軸方向に移動可能なロックプレートを含んでいる。
第1作動プレートが端部壁に向かって移動し、かつ作動部材が第1出力ギアに対してロック位置にロックプレートを移動するとき、第1出力ギアとロックプレートは、第1出力ギアとロックプレートを互いに対して非回転のロック位置にロックさせる手段を構成するように協働する。
【0017】
また他の構成によれば、第1ギアは、環状列の歯を含み、各歯は、少なくとも1つのフランク面を有しており、回転制限手段は、第1ギアに隣接配置され、ケースに対して回転しないように固定されて軸方向に移動可能とし、かつ複数の係合面を形成しているロックプレートを含み、複数の係合面は、隣接する1つの歯のフランク面と係合するように配置されており、係合面の各々は、回転軸に対してある角度を有し、この角度は、電磁アクチュエータが励磁されていないとき、ロックプレートが環状列の歯から外れるように選択される。
【0018】
また、別の構成によれば、第1、第2作動プレートは、ギアケースの端部壁に対して外側に配置され、第1作動プレートは、端部壁に向かって軸方向に移動可能であり、かつ端部壁の開口を軸方向に貫通する複数の作動部材に連結しており、
回転制限手段は、第1出力ギアと共転するように取付けられたロック部分を含み、ロック部分と複数の作動部材は、第1作動プレートが端部壁に向かって移動して、作動部材が第1出力ギアのロック部分にロックされる位置に移動するとき、第1出力ギアをギアケースに対して非回転のロック位置にロックさせる手段を構成するように協働する。
【0019】
【発明の実施の形態】
図面を参照すると、本発明の構成を限定するものではないが、図1は、本発明に係るロッキングディファレンシャル(以下、ロッキング差動装置という。)の軸方向端面を示す。図1に示された一般的な差動歯車装置の構成及びその作動が、上記特許を参照することにより、より理解できるであろう。
【0020】
図1に示す、このロッキング差動装置は、ギア室13を内部に有するギアケース11を含んでいる。第1実施形態では、例示としてのみ示すが、ギアケース11は、一般的にボルト(図示略)で連結した2つの分離したケース要素を含んでいる。ロッキング差動装置へのトルク入力は、入力リングギア(図示略)によって行われ、このリングギアボルト(図示略)等の適当な手段によってギアケース11のフランジ15に取り付けることができる。
【0021】
ギア室13内には、差動ギアセット(差動ギア機構)が配置され、このギアセットは、ピニオン軸19に回転可能に取り付けられる一対の入力ピニオンギア17を含んでいる。一般的に、ピニオン軸19は、ロックピン(図示略)またはスナップリング(図2参照)等の適当な手段によってギアケース11に対して固定されている。ピニオンギア17は、差動ギアセットの入力ギアを構成し、一対のサイドギア23,25と噛み合い係合する。このサイドギア23,25は、真直ぐな内側スプライン27,29の組を形成し、これらのスプラインは、一対の車軸(図示略)の外側スプラインと噛み合うようになっている。ギアケース11は、環状ハブ部分31,32を有し、このハブ部分には、外側差動装置ハウジング(図示略)に対して差動機構用の回転支持体を与えるために使用する一対の軸受組(図示略)を取り付けることができる。
【0022】
当業者にはよく知られているように、車両の通常の真直ぐな走行中、左右のサイドギア23,25の間に回転差は生じない。それゆえ、ピニオンギア17は、ピニオン軸19に対して回転しない。ギアケース11、ピニオンギア17、及びサイドギア23,25は、全て一体ユニットとして、回転軸Aの回りに回転する。
【0023】
本発明のロッキング差動装置は、一対のモードのいずれに対しても作動させることができる。このロッキング差動装置は、マニュアル作動ができ、ドライバーがロックしたモードをマニュアル選択して、車両が動き始めた後、ほとんど同時にロックモードで作動する。この代わりに、このロッキング差動装置は、自動モードで作動させることもできる。この例では、車両のマイクロプロセッサが作動状態、例えば、初期のホイールスリップ等を感知して、このロッキング差動装置に適当な電気入力信号を送り、さらなる差動が生じないように、ギアケース11に対してサイドギア25をロックする。
【0024】
このロッキング差動装置の自動差動モードの場合、車両が回転またはタイヤ寸法におけるわずかな差があるとき、サイドギア23,25の間に生じるある程度の差動による動きは可能であると考えている。しかし、本発明の重要な点によれば、図1のロッキング差動装置は、差動による動作を単に遅らせ、または制限するいかなるクラッチパックもまたは他の機構を含んでいない。その代わり、非作動時の「オープンディファレンシャル(open differential)」モードあるいは作動時のロックモードにおけるいずれにおいても作動させることができる。
【0025】
主に、図1において、また、図2を参照して、本発明のロッキング差動装置は、ギアケース11内に完全に配置させている回転制限機構35を含んでいる。ロッキング差動装置は、また差動機構37を含み、その全ては、以下に詳細に説明するようにギアケース11の外側に配置されている。
【0026】
主に、図2において、回転制限機構35は、回転軸Aの回りに環状に配置された環状列のギア歯39を有するサイドギア25を含んでいる。ギア歯を有することが好ましいが、歯の特定の形状は、本発明の重要な特徴ではない。また、実際、本発明の別の実施形態によれば、歯以外の他の手段を本発明の範囲内において使用することができる。ロックプレート41(図3参照)が、このギア歯39に対面する関係で隣接して配置されており、図1,2では、ギア歯39との係合がはずれている。図3において最も良く見られるように、環状ロックプレート41は、このプレートの軸方向厚さを貫通する複数の凹部43を含んでいる。
【0027】
ロックプレート41は、一組の耳部45(図1,3にのみ図示)を含む。好ましくは、この耳部45は、ギアケース11によって形成される噛み合う切欠部47(図1参照)内に収納され、ロックプレート41は、ギアケース11に対して回転できず、軸方向に移動可能になっている。
【0028】
図1において、ギアケース11は、複数のばね支持部材49(図1に、その2つが示されている。)を支持する。好ましくは、ロックプレート41上の4つの耳部45に対応して4つの支持部材49がある。ばね支持部材49の各右端部(図1参照)の回りには、圧縮コイルばね51が配置されている。非作動時における図1のロックされていない位置にあるロックプレート41を用いて、各ばね51は、それぞれの支持部材49の端部を超えて幾分軸方向に伸び、ギアケース11の端部壁53の隣接する表面に対してロックプレート41を付勢する。
【0029】
図2において、作動機構37は、2つのサブアセンブリ、即ち、ボールランプアクチュエータ55と電磁アクチュエータ57を含んでいる。ボールランプアクチュエータ55は、ギアケース11によって定められる環状室61内に配置される環状内側作動プレート59を含んでいる。この作動プレート59に隣接して、環状室61の外側に、外側作動プレート63が配置され、この作動プレート63は、保持アセンブリ65によってギアケース11に対して軸方向に抑制されている。
【0030】
当業者によく知られているように、作動プレート59,63は、以下で詳細に説明するように、ランプ表面を形成し、それらの間に、ここでは、カムボールとして図示されている複数のカム部材が配置されている。このカム部材としては種々のタイプのものを用いることができる。ある利用では、挿入されたカム部材なしで、噛み合いランプ表面の動作によって必要なランプ動作を達成することができる。
【0031】
電磁アクチュエータ57は、好ましくは電磁コイル71で構成され、その機能は、外側作動プレート63に必要な遅延トルク(retarding torque)を与えることであり、こうして、ボールランプアクチュエータ55のランプ動作を開始する。電磁コイル71は、好ましくは環状であり、回転軸Aの回りに同軸配置され、取り囲む差動ハウジング(図示略)に対して静止状態となるように取付けられ、その結果、ギアケース11がコイル71に対して回転する。コイル71は、三面を取り囲む環状コイルハウジング73を含み、コイル71には、図2で示す一対の電気リード線75によって電気入力信号が入力する。好ましくは、電磁コイル71は、本発明の譲受人に譲渡され、ここに参考として包含される米国特許第5,911,643号に開示の技術により作られる。
【0032】
コイル71に関連して、図2の左側には、環状スペーサプレート77が配置され、さらに、コイル71とスペーサプレート77の間には、米国特許第4,700,823号の技術に従って作られた熱分解炭素摩擦材料等の適当な摩擦材料79からなる環状層が配置される。この特許は、本発明の譲受人に譲渡されかつここに参考として包含される。スペースプレート77は、磁気材料から構成され、コイルが励磁されたとき、コイル71の回りの磁束71がスペーサプレート77を通過するようになり、スペーサプレート77を摩擦材料79と摩擦係合するように引き寄せる。
【0033】
この摩擦材料79の層に係合するスペーサプレート77の代わりに、スペーサプレート77は、環状コイルハウジング73の隣接する端部表面、即ち、半径方向外側の端部表面または半径方向内側の端部表面あるいはその両方のいずれかに係合させることもできる。半径方向内側の周辺では、スペーサプレート77は、外側差動プレート63の外周部分と係合する。その結果、コイル71が消磁されると、スペーサプレート77は、作動プレート63と共に回転し、そして、コイル71に対してギアケース11が回転する。
【0034】
図2とともに図4において、回転制限手段の残りの部分である、ボールランプアクチュエータの作動が以下に記載される。本発明の重要な構成によれば、ギアケースの端部壁53は、比較的小さな3つの円形ボア81を形成し、これに隣接する内側作動プレート59は、3つの小さい円形ボア83を形成する。各ボア81内で作動ピン85が往復移動するように配置され、このピン85は、図2及び図4において、右端部に縮径部分87が示され、この部分は、隣接ボア83に圧入嵌合している。その結果、作動中、即ち、ボールランプアクチュエータ55のランプ動作時に、内側作動プレート59は、図2に図示された端部壁53から離れている非作動位置から図4で概略的に示された端部壁53に密接する作動位置へ向かって、移動する。
【0035】
しかし、従来技術で説明したように、本発明の目的の1つは、端部壁の開口に配置されたカムボールを有する、引用した特許の装置よりも、より強力なギアケースを提供することである。本発明では、図4において、3つのカムボール67に対する端部壁53からの全体的な切欠き領域が、3つの作動ピン85に必要とされるものよりも大きくなっている。それは、ピン85がロックプレート41と係合するために、凹部43がプレート41の軸方向厚さの途中までしか伸びていないからである。凹部43の後側のロックプレート41の残りの厚さは、ボールランプアクチュエータ55が、ランプアップする時、作動ピン85によって加えられる軸方向力に抗するのに十分でなければならない。
【0036】
内側作動プレート59は、上述したように、図2及び図4において、左側に移動するので、このような左側移動は、作動ピン85によってロックプレート41に伝達される。その結果、ロックプレート41を、図2に示す端部壁53から密接して配置された非ロック位置から図4に示す端部壁53から離れたロック位置に移動する。
【0037】
更に重要なことは、図2において、ロックプレート41がロック位置に向かって移動すると、凹部43の各々は、サイドギア25上の隣接歯39と係合し始め、ギアケース11とロックプレート41の連続する回転(図4において、下方に)により、サイドギア25に直接伝達するトルクが生じ、ギアケース11と同一速度で、同一方向にサイドギア23、25の両方を駆動する。
【0038】
再び図4に示すように、各凹部43は、表面89,91によってその周囲が定められており、各表面は、回転軸Aに対して鋭角に配置されている。この実施形態において、例えば、表面89,91の各々は、回転軸Aに対して約5°の角度を有する。同様に、各歯39は、ほぼ同一の角度に向いた歯フランクを有し、サイドギアを図4に示す方向に駆動するとき、表面89と隣接する歯フランクとの間は、少なくとも一部分にわたり、面と面とが係合する。
【0039】
本発明の他の態様によれば、作動プレート59,63の各々は、好ましくは複合ランプ表面を有する。それゆえ、各プレート59,63のランプ表面の各半分は、始端側が急なランプ表面93で、終端側が緩やかなランプ表面95を有する。この実施形態では、例えば、急なランプ表面93(図4では、角度Xによって表される)は、約12°〜14°の範囲にあり、一方、緩やかなランプ表面95(図4では、角度Yによって表される)は、約3°〜5°の範囲にある。
【0040】
本発明の別な態様によれば、表面89,91の角度と各歯39のフランクは、緩やかなランプ表面95の角度Xと整合するように選択される。その結果、コイル71が励磁される時、ボールランプアクチュエータ55が十分な軸方向力を発揮し、ロックプレート41とサイドギア歯39を係合状態に保つ。言い換えれば、角度Xが選択された角度から増加すると、発生する軸方向力を減少させ、ボールランプアクチュエータ55の力に抗するばね51の付勢力によって、ロックプレート41は、歯39から係合が外れる。
【0041】
それゆえ、差動装置のロック状態がもはや必要でなくなり、コイル71は消勢され、ボールランプアクチュエータ55は、図4に示した端部側にランプされた状態から、図2に示すように、ニュートラルの中央位置に向かって移動する。ボールランプアクチュエータ55によって実行される軸方向力が解除されると、表面89の角度及び歯39のフランクの角度によって、歯39を凹部43から外し、図4に示したロック位置から図2に示した非ロック位置に向かってロックプレート41の軸方向移動を生じさせる。こうして、本発明のロッキング差動装置は、電気入力信号75がコイル71の消勢状態に対応するとき、自動的に(ロック状態から非ロック位置に進む)非係合となる。
【0042】
図5及び図6において、別の代替実施形態が示され、同一または同様の機能を有する部材は、同一参照符号とし、新しい要素のみ100番以上の参照符号を付記する。電磁コイル71は、ブッシュ部材101の回りに配置され、このブッシュ部材は、ハブ部分に隣接するギアケース11の外径に係合している。図5によく見られるように、ギアケース11は、複数のばね用ボア103を形成し、各ボア103内には図5,6で示すニュートラル状態にボールランプアクチュエータ55を戻すように機能する圧縮ばね51が配置されている。
【0043】
この実施形態における相違点は、ロックプレート41がないことであり、そのために、ばね51は、直接、内側作動プレート59に係合する。内側係合プレート59は、内側表面105(図5における左側の)を形成し、その機能は、以下で説明する。
【0044】
図6において、サイドギア25は、外周部のフランジ状ロック部分107を含み、このロック部分は、ギアケース11の端部壁53に対面する側に複数のロック用凹部109を形成する。この変形例では、例えば、図6の右側から見たとき、凹部109は、円形または僅かに伸びた円形状を有し、各凹部は、作動ピン85の隣接する1つよりもわずかに大きい。この実施形態における相違点は、ロックプレート41を係合する代わりに、各ピン85が、ロック部分107を係合することによって、また、より特定すれば、各ピン85(図6の左端)の内側端部を、それぞれの凹部109内に移動させることにより、サイドギア25に直接係合する。
【0045】
作動において、第2実施形態は、上記の相違点を除いて第1実施形態と同様に作動する。通常の動作中、コイル71は消磁されており、ボールランプアクチュエータ55は、ニュートラル状態に付勢され、また、ピン85は、図示するように引っ込み位置にあり、その結果、装置はオープン差動装置として作動する。差動装置をロックしたい場合、コイル71は、励磁され、上述したように、ボールランプアクチュエータ55の作動を生じさせ、内側作動プレート59を図5,6の左側に端部壁53に向かって移動させる。このプレート59の移動は、ばね51の付勢力に打勝って各ピン85を左方向にそれぞれの凹部109の中に侵入させ、ギアケース11に対して非回転の固定状態にロック部分107とサイドギア25をロックさせる。
【0046】
ロックモードの作動が必要でなくなり、車両が再び牽引状態になると、コイル71は、再び消磁され、内側及び外側の作動プレート59,63が再び、同一速度で回転する。ばね51は、図5で示す位置にプレートを復帰させ、凹部109から後退したピンを図6に示す位置に戻す。そして、装置は、オープン差動装置として作動することができる。
【0047】
以上説明したように、本発明の差動歯車装置は、環状列の歯39を有する第1出力ギア25と、ギアケース11の端部壁53の外側に配置される第1、第2作動プレート59,63を有するカム及びランプアクチュエータ55と、ギアケース11に対して第2作動プレート63の回転を生じさせる電磁アクチュエータ57とを含み、さらに、第1出力ギア25に隣接しかつ前記環状列の歯39と噛み合う複数の凹部43を形成するロックプレート41が配置され、第1作動プレート59に複数の作動ピン85を有する。前記作動プレート59,63の相対回転により、第1出力ギア25に向けて第1作動プレート59を軸方向移動させると、カム及びランプアクチュエータ55と作動ピン85が、ロックプレート41をロック位置に移動して、ロックプレート41を出力ギア25に対してロックすることができる。
【0048】
これまで、本発明の好ましい実施形態について説明してきたが、本発明は、ここに記載した実施形態に限定されるものではなく、種々の変更及び修正を含み、添付された特許請求の範囲またはその技術的思想から逸脱しない上述の記載を含むものとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の技術に従って作られたロッキングディファレンシャルの、非作動のロック状態における軸方向断面図である。
【図2】図1と異なる平面において見た、図1と同様な拡大した部分的軸方向断面図である。
【図3】本発明の特定の形状を示すロックプレートの斜視図である。
【図4】作動時のロック状態におけるボールランプアクチュエータ、サイドギア、及びロックプレートを示す、部分的に拡大した概略的な軸方向断面図である。
【図5】本発明の変形例を示す図2と同様な拡大した部分的軸方向断面図である。
【図6】図5と異なる平面において見た、図5と同様な拡大した部分的軸方向断面図である。
【符号の説明】
10 弁アセンブリ
11 ギアケース
13 ギア室
17 ピニオンギア
19 ピニオン軸
23,25 サイドギア
35 回転制御手段
37 ロッキング差動装置
39 ギア歯
41 ロックプレート
43 凹部
49 ばね支持部材
53 端部壁
55 ボールランプアクチュエータ
57 電磁アクチュエータ
59、63 作動プレート
71 電磁コイル
75 電気入力信号
81 開口
85 作動ピン
89,91 係合面

Claims (16)

  1. 回転軸(A)とギア室(13)を形成するギアケース(11)と、前記ギア室(13)内に配置され少なくとも1つの入力ギア(17)と第1、第2出力ギア(25,23)を含む差動ギア装置と、前記ギアケースに対して共転するとともに前記第1出力ギア(25)の回転を制限する手段と、第1、第2作動プレート( 59,63 )を含みかつ該第1、第2作動プレート間に形成されたカムとランプ表面を係合させる、カム/ランプ型アクチュエータ( 55 )を有して、前記回転制限手段を作動するための作動手段とを備え、
    前記第1、第2作動プレート(59,63)の非作動状態から作動状態への相対回転が、前記回転制限手段を係合状態に向けて移動させ、前記第2作動プレート(63)は、前記ギアケース(11)と共に回転する前記非作動状態に配置されており、
    更に、前記第2作動プレート(63)に隣接配置されて、電気入力信号(75)に応答して作動可能となり、前記ギアケース(11)に対して前記第2作動プレート(63)の回転を生じさせる電磁アクチュエータ(57)を備えている差動歯車装置であって、
    (a) 前記第1、第2作動プレート(59,63)は、前記ギアケース(11)の端部壁(53)に対して外側に配置され、前記第1作動プレート(59)は、前記端部壁(53)に向かって軸方向に移動可能であり、かつ前記端部壁(53)の開口(81)を軸方向に貫通する複数の作動部材(85)に連結しており、
    (b) 前記回転制限手段(35)は、前記第1出力ギア(25)に隣接配置されかつ前記ギアケース(11)に対して回転しないように固定されて軸方向に移動可能なロックプレート(41)を含んでおり、
    (c) 前記第1出力ギア(25)と前記ロックプレート(41)は、前記第1作動プレート(59)が前記端部壁(53)に向かって移動し、かつ前記作動部材(85)が前記第1出力ギア(25)に対して前記ロックプレート( 41 )をロック位置に移動するとき、前記第1出力ギア(25)と前記ロックプレート(41)を互いに対して非回転の前記ロック位置にロックさせる手段(39,43)を構成するように協働することを特徴とする作動歯車装置。
  2. 前記第1、第2作動プレート(59,63)が前記非作動状態にあるとき、前記ロックプレート(41)を前記ロック位置から前記ギアケースの端部壁(53)に向かって付勢する手段(49,51)を含むことを特徴とする請求項1記載の差動歯車装置。
  3. 前記ロックプレート(41)は、前記ギアケース(11)と係合する複数の耳部(45)を有し、これにより、前記ロックプレート(41)は、前記ギアケース(11)に対して非回転であり、前記ロックプレートを付勢する手段は、前記ギアケースに対して固定されかつ前記回転軸(A)にほぼ平行に伸びた複数の伸長支持部材(49)と、この伸長支持部材(49)に着座する一端部および前記ロックプレート(41)の耳部(45)に着座する他端部を有する複数の圧縮ばね(51)とを含んでいることを特徴とする請求項2記載の差動歯車装置。
  4. 前記ロックプレート(41)は、前記回転軸(A)の回りの略環状体であり、前記複数の作動部材(85)は、前記回転軸(A)の回りに環状列でかつ前記ロックプレート(41)と軸方向に整合するように配置されていることを特徴とする請求項1記載の差動歯車装置。
  5. 前記第1出力ギア(25)と前記ロックプレート(41)をロックする手段は、前記第1出力ギア(25)が環状列の歯(39)を含み、前記ロックプレート(41)がロック位置にあるとき、前記ロックプレート(41)は、前記環状列の歯を受け入れて噛み合う環状列の凹部(43)を形成することを特徴とする請求項4記載の差動歯車装置。
  6. 前記凹部(43)の各々は、隣接する1つの前記歯(39)のフランクと噛み合い係合するように配置された係合面(89,91)を含み、この係合面は、前記回転軸(A)に対してある角度を有し、この角度は、前記電磁アクチュエータ(57)が励磁されていないとき、前記ロックプレート(41)が前記環状列の歯(39)から外れるように選択されていることを特徴とする請求項1記載の差動歯車装置。
  7. 前記第1、第2作動プレート(59,63)は、複合ランプ表面を形成し、各ランプ表面は、最初急勾配で、終端で緩やかなランプ表面(95)を含み、前記緩やかな表面の角度は、前記係合面(89,91)によって形成される前記角度対して選択され、前記緩やかなランプ表面(95)において係合が生じるとき、十分な軸方向力を発揮し、前記第1出力ギア(25)に対して前記ロックプレート(41)を前記ロック位置に維持することを特徴とする請求項6記載の差動歯車装置。
  8. 前記作動手段は、前記第1、第2作動プレート(59,63)と係合する複数のカム部材(67)を有することを特徴とする請求項1記載の差動歯車装置。
  9. 前記電磁アクチュエータ(57)は、前記第2作動プレート(63)の回りを取り囲むように配置される静止の略環状電磁コイル(71)を含み、かつ前記第2作動プレート(63)と共転するように取付けられた部材(77)を含んでいることを特徴とする請求項1記載の差動歯車装置。
  10. 回転軸(A)とギア室(13)を形成するギアケース(11)と、前記ギア室(13)内に配置され第1ギア(25)を含むギア装置と、前記ギアケースに対して共転するとともに前記第1ギア(25)の回転を制限する手段と、第1、第2作動プレート( 59,63 )を含みかつ該第1、第2作動プレート間に形成されたカムとランプ表面を係合させる、カム/ランプ型アクチュエータ( 55 )に有して、前記回転制限手段を作動するための作動手段とを備え、
    前記第1、第2作動プレート(59,63)の非作動状態から作動状態への相対回転が、前記回転制限手段を係合状態に向けて移動させ、前記第2作動プレート(63)は、前記ケース(11)と共に回転する前記非作動状態に配置されており、
    更に、前記第2作動プレート(63)に隣接配置されて、電気入力信号(75)に応答して作動可能となり、前記ケース(11)に対して前記第2作動プレート(63)の回転を生じさせる電磁アクチュエータ(57)を備えている差動歯車装置であって、
    (a) 前記第1ギア(25)は、環状列の歯(39)を含み、前記各歯は、少なくとも1つのフランク面を有しており、
    (b) 前記回転制限手段(35)は、前記第1ギア(25)に隣接配置され、前記ケース(11)に対して回転しないように固定されて軸方向に移動可能とし、かつ複数の係合面(89,91)を形成しているロックプレート(41)を含み、前記係合面は、前記隣接する1つの前記歯のフランク面と係合するように配置されており、
    (c) 前記係合面(89,91)の各々は、前記回転軸(A)に対してある角度を有し、この角度は、前記電磁アクチュエータ(57)が励磁されていないとき、前記ロックプレート(41)が前記環状列の歯(39)から外れるように選択されている、ことを特徴とする装置。
  11. 前記第1、第2作動プレート(59,63)は、複合ランプ表面を形成し、各ランプ表面は、最初急勾配で、終端で緩やかなランプ表面(95)を含み、前記緩やかな表面の角度は、前記係合面(89,91)によって形成される前記角度に対して選択され、前記緩やかなランプ表面(95)において係合が生じるとき、十分な軸方向力を発揮し、前記第1ギア(25)に対して前記ロックプレート(41)をロック位置に維持することを特徴とする請求項10記載の装置。
  12. 回転軸(A)とギア室(13)を形成するギアケース(11)と、前記ギア室(13)内に配置され少なくとも1つの入力ギア(17)と第1、第2出力ギア(25,23)を含む差動ギア装置と、前記ギアケースに対して共転するとともに前記第1出力ギア(25)の回転を制限する手段と、第1、第2作動プレート( 59,63 )を含みかつ該第1、第2作動プレート間に形成されたカムとランプ表面を係合させる、カム/ランプ型アクチュエータ( 55 )に有して、前記回転制限手段を作動するための作動手段とを備え、
    前記第1、第2作動プレート(59,63)の非作動状態から作動状態への相対回転が、前記回転制限手段を係合状態に向けて移動させ、前記第2作動プレート(63)は、前記ギアケース(11)と共に回転する前記非作動状態に配置されており、
    更に、前記第2作動プレート(63)に隣接配置されて、電気入力信号(75)に応答して作動可能となり、前記ギアケース(11)に対して前記第2作動プレート(63)の回転を生じさせる電磁アクチュエータ(57)を備えている差動歯車装置であって、
    (a) 前記第1、第2作動プレート(59,63)は、前記ギアケース(11)の端部壁(53)に対して外側に配置され、前記第1作動プレート(59)は、前記端部壁(53)に向かって軸方向に移動可能であり、かつ前記端部壁(53)の開口(81)を軸方向に貫通する複数の作動部材(85)に連結しており、
    (b) 前記回転制限手段(35)は、前記第1出力ギア(25)と共転するように取付けられたロック部分(107)を含み、
    (c) 前記ロック部分(107)と複数の前記作動部材(85)は、前記第1作動プレート(59)が前記端部壁(53)に向かって移動して、前記作動部材(85)が前記第1出力ギア(25)の前記ロック部分( 107 )にロックされる位置に移動するとき、前記第1出力ギア(25)を前記ギアケース(11)に対して非回転のロック位置にロックさせる手段を構成するように協働することを特徴とする差動歯車装置。
  13. 前記第1、第2作動プレート(59,63)が前記非作動状態にあるとき、前記非回転のロック位置から、前記第1作動プレート( 59 )を前記端部壁(53)に対して離れる方向に付勢する手段(49,51)を含むことを特徴とする請求項12記載の差動歯車装置。
  14. 前記ロック部分(107)は、前記回転軸(A)の回りの略環状体であり、前記複数の作動部材(85)は、前記回転軸(A)の回りに環状列でかつ前記ロック部分(107)と軸方向に整合するように配置されていることを特徴とする請求項12記載の差動歯車装置。
  15. 前記回転制限手段を作動するための作動手段は、さらに、前記第1、第2作動プレート(59,63)と係合する複数のカム部材を含んでいることを特徴とする請求項12記載の差動歯車装置。
  16. 前記電磁アクチュエータ(57)は、前記第2作動プレート(63)の回りを取り囲むように配置された略環状の電磁コイル(71)を含み、かつ前記第2作動プレート(63)と共転するように取付けられた部材(77)を含んでいることを特徴とする請求項12記載の差動歯車装置。
JP2002168419A 2001-06-08 2002-06-10 差動歯車装置 Expired - Lifetime JP4235877B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US09/877,830 US6551209B2 (en) 2000-01-18 2001-06-08 Electronically actuated locking differential
US877830 2001-06-08

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003130183A JP2003130183A (ja) 2003-05-08
JP4235877B2 true JP4235877B2 (ja) 2009-03-11

Family

ID=25370815

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002168419A Expired - Lifetime JP4235877B2 (ja) 2001-06-08 2002-06-10 差動歯車装置

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP4235877B2 (ja)
KR (1) KR100945099B1 (ja)
CN (1) CN1311174C (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4072111B2 (ja) * 2003-10-24 2008-04-09 三井金属鉱業株式会社 動力装置
JP3955013B2 (ja) * 2003-11-28 2007-08-08 三井金属鉱業株式会社 動力装置のクラッチ機構
JP3955014B2 (ja) * 2003-11-28 2007-08-08 三井金属鉱業株式会社 動力装置のクラッチ機構
US7264569B2 (en) * 2005-01-14 2007-09-04 Eaton Corporation Electronically actuated locking differential
US7602271B2 (en) * 2006-08-21 2009-10-13 American Axle & Manufacturing, Inc. Electronically actuated apparatus using solenoid actuator with integrated sensor
CN102939480B (zh) * 2010-06-04 2015-07-22 丰田自动车株式会社 内啮合齿轮与差速器箱的紧固构造以及使用了所述紧固构造的差动装置
US8695456B2 (en) * 2010-11-03 2014-04-15 Eaton Corporation Electronically triggered locking differential
BR112014032423B1 (pt) * 2012-08-15 2022-04-19 Eaton Intelligent Power Limited Diferencial blocante tipo colar tendo extensão de curso reduzida e extensão de engate alongada
JP6059474B2 (ja) * 2012-09-14 2017-01-11 Gknドライブラインジャパン株式会社 差動ロック制御装置
EP2885560B1 (en) * 2013-10-23 2016-11-16 Eaton Corporation Torque limiting differential
CN107061688A (zh) * 2016-01-13 2017-08-18 株式会社捷太格特 差速齿轮
JP6696179B2 (ja) * 2016-01-13 2020-05-20 株式会社ジェイテクト 差動装置
US10955013B2 (en) * 2018-11-30 2021-03-23 Warn Automotive, Llc Compact electromagnetic pulse disconnect system
CN114391071A (zh) * 2019-08-30 2022-04-22 伊顿智能动力有限公司 具有锁定检测的电子致动斜坡式锁定差速器

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3909112A1 (de) * 1988-05-05 1990-09-27 Uni Cardan Ag Ausgleichsgetriebe
US5007886A (en) * 1989-12-26 1991-04-16 Eaton Corporation Limited slip differential
US5019021A (en) * 1990-07-02 1991-05-28 Eaton Corporation Modulating limited slip differential
JP3568968B2 (ja) * 1992-11-16 2004-09-22 栃木富士産業株式会社 デファレンシャル装置
JPH0732252U (ja) * 1993-11-25 1995-06-16 栃木富士産業株式会社 差動制限用ボールカム装置
US6083134A (en) * 1999-02-18 2000-07-04 Eaton Corporation Electronically actuated locking differential
US6551209B2 (en) * 2000-01-18 2003-04-22 Eaton Corporation Electronically actuated locking differential

Also Published As

Publication number Publication date
KR100945099B1 (ko) 2010-03-02
JP2003130183A (ja) 2003-05-08
CN1311174C (zh) 2007-04-18
KR20020093639A (ko) 2002-12-16
CN1395051A (zh) 2003-02-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101258305B1 (ko) 전기적으로 작동되는 록킹 차동장치
KR100485535B1 (ko) 전자 작동식 잠금 차동장치
US6551209B2 (en) Electronically actuated locking differential
JP4235877B2 (ja) 差動歯車装置
KR101313453B1 (ko) 기계적 차동 잠금장치 록아웃 메커니즘
KR101088269B1 (ko) 로크 검출 센서
JP3028243B2 (ja) スリップ制限式差動歯車機構
RU2629583C2 (ru) Блокируемый дифференциал с электронным управлением, содержащий неповоротный статор и якорь
JP5737544B2 (ja) 高いロック連結長を有する少ないストローク長のディファレンシャルロック
US6537172B1 (en) Electronically actuated modulatable differential
JPH06241249A (ja) 車両の駆動系統用クラッチ機構
JP2004190859A (ja) 位置補正式差動ロック機構
JP2005008073A (ja) バイワイヤステアリングシステムのフェールセーフ機構およびバイワイヤステアリングシステム
EP1304506B1 (en) Electronically actuated modulatable differential
JP2000230628A (ja) 差動装置
JP3663403B2 (ja) 完全ロッキングトルク比例差動歯車
JPS6328014Y2 (ja)
JPH04370422A (ja) 連結装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050428

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071128

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20080227

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20080303

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20080327

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20080401

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080407

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081105

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081203

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4235877

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111226

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111226

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121226

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121226

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131226

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term