JP2010219541A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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和朗 冨田
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Abstract

【課題】リソグラフィ工程におけるアライメントマークや重ね合わせ検査マークの計測が確実に、精度良くでき、また、マークにとって不要な構成を有さず、半導体装置の製造プロセスの過程で異物が発生することを抑制して製造歩留が低下することを防止した半導体装置の製造方法および半導体装置を提供する。
【解決手段】マーク構造体100はシリコン基板101上に形成されたゲート酸化膜102と、ゲート酸化膜102上に形成されたゲート配線層103と、ゲート配線層103上に形成された絶縁膜104と、絶縁膜104、ゲート配線層103、ゲート酸化膜102の側面に接するように形成されたサイドウォール105とで構成され、層間絶縁膜107の上部からマーク構造体100の上部にかけては、不透明なビット線層113が、ドープトポリシリコン層1131と、タングステンシリサイド層1132のポリサイドとして構成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は半導体装置およびその製造方法に関し、特に複数の層を重ね合わせことで形成される半導体装置における位置合わせの向上に関するものである。
近年、素子の高集積化に伴い、そのデザインルールはますます小さくなり、製造プロセスも平坦化技術や、新規材料の使用により複雑なものとなっている。特に、コンタクトホールや配線が微細化し、コンタクトホールや配線の位置合わせに高い精度が要求され、より高度な位置合わせ技術が必要とされつつある。
コンタクトホールや配線の形成にはステッパと呼称される露光装置が使用され、縮小投影レンズ系で投影されるマスクパターンをXY方向に移動させながら繰り返して露光することで、半導体基板全面に複数の回路パターンを形成する。
図41はリソグラフィ工程におけるステッパの動作を模式的に説明する図である。図41に示すように、半導体基板SB上には1回の露光で投影される露光領域ERが全面に渡って複数形成されている。露光領域ERにそれぞれ複数回の露光を施し、異なるパターンを重ね合わせることで半導体装置が形成されることになる。
パターンの重ね合わせに際しては位置合わせのためのアライメントマークが必要となり、また、重ね合わせが終了した後には重ね合わせが正しく行われているかを確認する重ね合わせ検査マークが必要であり、各露光領域ERにはこれらのマークが設けられている。
一般に、露光領域は複数の半導体素子が形成される素子形成領域が大部分を占め、残りの余白部分にアライメントマークおよび重ね合わせ検査マークが形成される。図42に露光領域ERの概略構成を示す。図42においては2つの素子形成領域SRが間隔を開けて配設され、両者の間の余白部分BRに重ね合わせ検査マークOLM1およびアライメントマークALM1が設けられるとともに、2つの素子形成領域SRを囲む余白部分BRの4隅に重ね合わせ検査マークOLM2〜5が設けられた構成となっている。また、重ね合わせ検査マークOLM2とOLM3との中間にはアライメントマークALM2が配設されている。
なお、図42においては5つの重ね合わせ検査マークと、2つのアライメントマークとを配設した構成を示したが、何れのマークも配設個数はこれに限定されるものではない。また、本発明はアライメントマーク、重ね合わせ検査マークの何れにも適用可能なため、以後の説明(発明の実施の形態の説明も含む)においてはアライメントマーク、重ね合わせ検査マークの区別はせず、両者を総称して位置確認マークと呼称する。
図43に位置確認マークの一例として、位置確認マークMK1の平面図を示す。図43に示すように位置確認マークMK1は所定長さの細長形状の複数のマーク構造体10が間隔を開けて平行に配列されて構成されている。
図44に、図43に示すA−A線での断面構成を示す。図44に示すように、マーク構造体10は、シリコン基板101上に形成されたゲート酸化膜102(厚さ約10nmの熱酸化膜)と、ゲート酸化膜102上に形成されたゲート配線層103と、ゲート配線層103上に形成された絶縁膜104と、絶縁膜104、ゲート配線層103、ゲート酸化膜102の側面に接するように形成されたサイドウォール105とで構成されている。
ゲート配線層103は、例えば厚さ100nmのドープトポリシリコン層1031と、厚さ100nmのタングステンシリサイド(WSi)層1032の2層で構成されたポリサイドであり、絶縁膜104は、例えば、厚さ約200nmのTEOS(tetra ethyl orthosilicate)酸化膜で構成され、サイドウォール105は、例えば厚さ50nmのTEOS酸化膜で構成されている。
このように構成されたマーク構造体10の配列を覆うように、ストッパー絶縁膜106が配設されている。ストッパー絶縁膜106は、厚さ50nmの半透明のシリコン窒化膜である。そして、ストッパー絶縁膜106を覆うように層間絶縁膜107が、例えば厚さ500nmのTEOS酸化膜で形成され、その最表面はCMP(Chemical Mechanical Polishing)法を用いて平坦化されている。
そして、層間絶縁膜107上には不透明なビット線層109が、例えば厚さ100nmのドープトポリシリコン層1091と、厚さ100nmのタングステンシリサイド(WSi)層1092のポリサイドとして構成されている。
マーク構造体10はMOSトランジスタのゲートと実質的に同じ構造を有しているが、これは、図42に示す素子形成領域SRにおいて半導体素子の1つとしてMOSトランジスタを形成する際に、そのゲートと同じ形成工程で同時にマーク構造体10を形成するからであり、位置確認マークMK1の配設のために専用の工程を設けることによる工程数の増加を防止するための手法である。従って、マーク構造体10はダミーのゲートであり、ゲートとしては機能しない。
また、ストッパー絶縁膜106は、素子形成領域SRにおいて層間絶縁膜107を貫通して半導体基板101に達するコンタクトホールを自己整合的に設ける際のエッチングストッパーとなる絶縁膜であり、素子形成領域SRのMOSトランジスタ形成時にも配設される。
層間絶縁膜107も素子形成領域SRにおいて同様に設けられ、CMP法を用いて平坦化された層間絶縁膜107上にはビット線層109が設けられる。
このように、マーク構造体10はMOSトランジスタのゲートと同じ工程で形成され、マーク構造体10の上部には平坦化された層間絶縁膜107を介して不透明なビット線層109が形成されるので、以下のような問題がある。
すなわち、ビット線層109をパターニングして所定のビット線パターンを形成する場合、マーク構造体10で構成される位置確認マークMK1を用いて、ステッパのマスクパターンの位置合わせ(アライメント)を行い、また、ビット線パターン形成後は当該パターンが正確な位置に重ね合わされているかを位置確認マークMK1を用いて検査することになるが、何れの場合も不透明膜であるビット線層109を通してマーク構造体10を計測することになり、計測に使用する可視光がビット線層109をほとんど透過せず、マーク構造体10の段差がほとんど計測できない。また、層間絶縁膜107が平坦化されているので、マーク構造体10の存在が層間絶縁膜107の形状からは判らないといった問題があった。
また、半透明膜であるストッパー絶縁膜106の影響により計測に使用する可視光の強度が弱まり、コントラストが低下して、精度良く測定できないという問題もあった。
以上は、MOSトランジスタのゲートと実質的に同じ構造のマーク構造体10の配列で形成された位置確認マークMK1について説明したが、マーク構造体の構成はゲート構造に限定されるものではない。
図45にマークの一例として、位置確認マークMK2の平面図を示す。図45に示すように位置確認マークMK2は、酸化膜734上に所定長さの細長形状の開口部が間隔を開けて平行に配列されて構成されている。
図46に、図45に示すB−B線での断面構成を示す。図46に示すように、位置確認マークMK2は、シリコン基板101上に形成された層間絶縁膜717を選択的に矩形状に除去してシリコン基板101が部分的に露出した開口部OPと、開口部OPに埋め込まれた厚さ50nmのドープトポリシリコン層733と、ドープトポリシリコン層733上に形成された酸化膜734とで構成されている。なお、層間絶縁膜717の主面表面とドープトポリシリコン層733との間には絶縁膜726が形成されている。酸化膜734は開口部を完全に埋め込むには至らず、開口部OPに対応する開口部748を形成している。また、開口部748の壁面には側壁部735が形成されている。
層間絶縁膜717は、例えば厚さ500nmのTEOS酸化膜で形成され、その最表面はCMP法を用いて平坦化されている。絶縁膜726は、厚さ50nmの半透明のシリコン窒化膜であり、酸化膜734は厚さ600nmのBPTEOS(boro-phosphoTEOS)膜である。また、側壁部735は例えば50nmのドープトポリシリコンで形成されている。
ここで、図42に示す素子形成領域SRにおいて位置確認マークMK2に対応するスタックトキャパシタSCの構成を図47を用いて説明する。図47に示すようにスタックトキャパシタSCは、シリコン基板101上に形成された層間絶縁膜717および絶縁膜726を貫通するように選択的に配設されたコンタクトホール708と、当該コンタクトホール708を埋め込むように配設されたボトムストレージノード733と、ボトムストレージノード733上に配設されたストレージノード芯734と、ストレージノード芯734を囲むように形成された側壁部735とを備えて構成されている。
このように、位置確認マークMK2の絶縁膜726、ドープトポリシリコン層733、酸化膜734、側壁部735は、それぞれスタックトキャパシタSCの絶縁膜726、ボトムストレージノード733、ストレージノード芯734、側壁部735に対応し、それぞれ同じ工程で形成される。また、位置確認マークMK2の開口部OPはスタックトキャパシタSCのコンタクトホール708と同じ工程で形成されるが、コンタクトホール708の開口寸法が、例えば0.2μm程度であるのに対し、開口部OPは例えば2μm以上というように、寸法上では大きな差異がある。
ここで問題になるのは、位置確認マークMK2の開口部748の壁面に形成された側壁部735の存在である。スタックトキャパシタSCにおいて、ストレージノード芯734は不要であり、例えば気相フッ酸を用いた選択エッチングにより除去し、ボトムストレージノード733、側壁部735の輪郭に沿うように誘電体膜を形成し、当該誘電体膜の輪郭に沿うようにセルプレートと呼称されるボトムストレージノード733に対する対向電極を形成することでストレージノードが完成する。
そして、ストレージノード芯734の除去に際して、位置確認マークMK2の酸化膜734も除去されるが、これに伴って側壁部735が剥離して、これが素子形成領域SRに付着すると素子を短絡して、不良品を発生させる原因となり、製造歩留を著しく低下させるという問題があった。
以上説明したように従来の半導体装置の製造方法においては、リソグラフィ工程におけるアライメントマークや重ね合わせ検査マークが計測できなかったり、計測精度が著しく低下するといった問題があるとともに、マークの構成によっては、半導体装置と同時に形成した場合にマークにとっては不要な構成も付随的に形成され、それが半導体装置の製造プロセスの過程で異物となって、半導体装置の不良の原因となり、製造歩留を低下させるという問題があった。
本発明は上記のような問題点を解消するためになされたもので、リソグラフィ工程におけるアライメントマークや重ね合わせ検査マークの計測が確実に、精度良くでき、また、マークにとって不要な構成を有さず、半導体装置の製造プロセスの過程で異物が発生することを抑制して製造歩留が低下することを防止した半導体装置の製造方法および半導体装置を提供することを目的とする。
本発明に係る請求項1記載の半導体装置は、半導体基板と、前記半導体基板上に複数のパターニングされた層を重ね合わせて形成された半導体素子と、前記複数の層の重ね合わせのための位置確認マークと、を備え、前記半導体素子は、第1の配線層と、前記第1の配線層を覆う第1の層間絶縁膜と、前記第1の層間絶縁膜上に形成された第2の層間絶縁膜と、少なくとも前記第2の層間絶縁膜上に形成された第2の配線層とを有し、前記位置確認マークは、前記第1の層間絶縁膜を選択的に除去して形成された開口部と、前記開口部内に、前記第1の配線層を有して形成されたマーク構造体と、前記第1の層間絶縁膜上から前記マーク構造体上にかけて配設され、前記マーク構造体の輪郭に対応する凹凸を有した輪郭形状を有する前記第2の層間絶縁膜と、前記第2の層間絶縁膜の輪郭に沿って配設された前記第2の配線層とを有する。
本発明に係る請求項2記載の半導体装置は、前記第2の配線層は、不透明あるいは半透明であって、前記第2の配線層のパターニングに際しては、前記位置確認マークを構成する前記第2の配線層の凹凸形状を位置確認のためのマークとして計測する。
本発明に係る請求項3記載の半導体装置は、前記半導体素子は記憶素子であって、MOSトランジスタと、該MOSトランジスタに電気的に接続されるキャパシタを含み、前記第1の配線層はゲート配線層であって、前記マーク構造体は、前記MOSトランジスタのゲート構造と同じ構造であり、前記第2の配線層は、前記キャパシタのセルプレートである。
本発明に係る請求項4記載の半導体装置は、半導体基板と、前記半導体基板上に複数のパターニングされた層を重ね合わせて形成された半導体素子と、前記複数の層の重ね合わせのための位置確認マークと、を備え、前記半導体素子は、前記半導体基板上に配設された層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜を貫通して前記半導体基板に達するコンタクトホールと、少なくとも前記コンタクトホールを埋めるように配設された第1の導体膜とを有し、前記位置確認マークは、前記層間絶縁膜を貫通するように形成された複数のマークホールと、少なくとも前記複数のマークホールを埋めるように配設された第2の導体膜とを有する。
本発明に係る請求項5記載の半導体装置は、前記半導体素子はキャパシタであって、前記第1の導体膜はストレージノードであって、前記ストレージノードは、前記コンタクトホールから突出するように配設され、前記キャパシタは、前記ストレージノードの突出した部分を囲んで前記層間絶縁膜に垂直に延在する導体の第1の側壁部をさらに有し、前記第2の導体膜は、前記第1の導体膜と同じ導体膜の一部をなし、前記複数のマークホールを埋めるとともに、前記複数のマークホール間に渡るように前記層間絶縁膜上に形成され、前記位置確認マークは、前記第1の側壁部と略同一の構成であって、前記第2の導体膜の外周端縁部を囲んで前記層間絶縁膜に垂直に延在する導体の第2の側壁部をさらに有する。
本発明に係る請求項6記載の半導体装置は、半導体基板と、前記半導体基板上に複数のパターニングされた層を重ね合わせて形成された半導体素子と、前記複数の層の重ね合わせのための位置確認マークと、を備え、前記半導体素子は、前記半導体基板上に配設された層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜を貫通して前記半導体基板に達するコンタクトホールと、前記コンタクトホールを埋め込む導体のプラグと、前記コンタクトホールを覆い、前記プラグに電気的に接続するように配設されたバリアメタル層と、前記バリアメタル層上に形成された導体膜と、を有し、前記位置確認マークは、前記層間絶縁膜を貫通するように形成された複数のマークホールと、前記半導体基板側とは反対側の端部が前記複数のマークホール内に奥まって位置するように配設された導体のリセスプラグと、前記複数のマークホールを覆い、前記リセスプラグに電気的に接続するように配設された前記バリアメタル層と、前記バリアメタル層上に形成された前記導体膜と、を有する。
本発明に係る請求項7記載の半導体装置は、半導体基板と、前記半導体基板上に複数のパターニングされた層を重ね合わせて形成された半導体素子と、前記複数の層の重ね合わせのための位置確認マークと、を備え、前記半導体素子は、前記半導体基板上に配設された層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜を貫通して前記半導体基板に達するコンタクトホールと、前記コンタクトホールを埋め込む導体のプラグと、前記コンタクトホールを覆い、前記プラグに電気的に接続するように配設されたバリアメタル層と、前記バリアメタル層上に形成された導体膜と、を有し、前記位置確認マークは、前記層間絶縁膜の所定領域をリセスしたリセス領域と、前記リセス領域の前記層間絶縁膜を貫通するように形成された複数のマークホールと、前記半導体基板側とは反対側の端部が前記複数のマークホールから突出するように配設された導体の突出プラグと、前記複数のマークホールを覆い、前記突出プラグに電気的に接続するように配設された前記バリアメタル層と、前記バリアメタル層上に形成された前記導体膜と、を有する。
本発明に係る請求項8記載の半導体装置は、前記複数のマークホールの開口寸法は、前記コンタクトホールの開口寸法と同じ程度から最大でも2倍程度までである。
本発明に係る請求項9記載の半導体装置は、前記複数のマークホールは、前記コンタクトホールと同じ工程で形成される。
本発明に係る請求項10記載の半導体装置の製造方法は、半導体基板上に複数のパターニングされた層を重ね合わせて形成された半導体素子と、前記複数の層の重ね合わせのための位置確認マークと、を備えた半導体装置の製造方法であって、(a)前記半導体基板上の前記半導体素子が形成される領域を第1の領域として規定し、前記第1の領域の周囲を第2の領域として規定し、前記第1および第2の領域に、絶縁膜を介して第1の配線層を形成する工程と、(b)前記第1の配線層の上部および側面に、それぞれ上部酸化膜およびサイドウォール酸化膜を形成する工程と、(c)前記上部酸化膜および前記サイドウォール酸化膜を覆うように窒化膜を形成する工程と、(d)前記第1および第2の領域を覆うように層間絶縁膜を形成する工程と、(e)前記第1の領域の前記層間絶縁膜を貫通して、少なくとも前記サイドウォール酸化膜上から前記半導体基板上に渡る前記窒化膜に達するように自己整合的にコンタクトホールを形成するとともに、前記位置確認マークの形成領域に合わせて、前記第2の領域の前記層間絶縁膜を選択的に除去して開口部を形成し、前記窒化膜を露出させる工程と、(f)前記コンタクトホールおよび前記開口部の底部に露出する前記窒化膜を除去して、前記コンタクトホールを前記半導体基板にまで延在させるとともに、前記開口部内に、前記工程(a)および工程(b)で形成された前記絶縁膜、前記第1の配線層、前記上部酸化膜および前記サイドウォール酸化膜で構成されるマーク構造体を残す工程と、(g)前記第1および第2の領域を覆うように第2の配線層を形成し、前記コンタクトホールに前記第2の配線層を埋め込むとともに、前記マーク構造体の輪郭に沿って前記第2の配線層を配設する工程と、を備え、前記工程(f)および工程(g)で、前記位置確認マークを形成する。
本発明に係る請求項11記載の半導体装置の製造方法は、半導体基板上に複数のパターニングされた層を重ね合わせて形成された半導体素子と、前記複数の層の重ね合わせのための位置確認マークと、を備えた半導体装置の製造方法であって、(a)前記半導体基板上の前記半導体素子が形成される領域を第1の領域として規定し、前記第1の領域の周囲を第2の領域として規定し、前記第1および第2の領域に、絶縁膜を介して第1の配線層を形成する工程と、(b)前記第1の配線層の上部に上部酸化膜を形成する工程と、(c)前記第1の領域の前記第1の配線層および前記上部酸化膜の側面にサイドウォール酸化膜を形成する工程と、(d)前記第1の領域の前記上部酸化膜および前記サイドウォール酸化膜を覆うとともに、前記第2の領域の前記第1の配線層および前記上部酸化膜を覆う窒化膜を形成する工程と、(e)前記第2の領域の前記第1の配線層および前記上部酸化膜を覆う前記窒化膜を選択的に除去して、サイドウォール窒化膜を形成する工程と、(f)前記第1および第2の領域を覆うように層間絶縁膜を形成する工程と、(g)前記第1の領域の前記層間絶縁膜を貫通して、少なくとも前記サイドウォール酸化膜上から前記半導体基板上に渡る前記窒化膜に達するように自己整合的にコンタクトホールを形成するとともに、前記位置確認マークの形成領域に合わせて、前記第2の領域の前記層間絶縁膜を選択的に除去して開口部を形成し、前記窒化膜を露出させるとともに、前記上部酸化膜を除去する工程と、(h)前記コンタクトホールおよび前記開口部の底部に露出する前記窒化膜を除去して、前記コンタクトホールを前記半導体基板にまで延在させるとともに、前記開口部内に、前記工程(a)、工程(b)および工程(e)で形成された前記絶縁膜、前記第1の配線層および前記サイドウォール窒化膜で構成されるマーク構造体を残す工程と、(i)前記第1および第2の領域を覆うように第2の配線層を形成し、前記コンタクトホールに前記第2の配線層を埋め込むとともに、前記開口部内に露出する前記マーク構造体の輪郭に沿って前記第2の配線層を配設する工程と、を備え、前記工程(h)および(i)で、前記位置確認マークを形成する。
本発明に係る請求項12記載の半導体装置の製造方法は、半導体基板上に複数のパターニングされた層を重ね合わせて形成された半導体素子と、前記複数の層の重ね合わせのための位置確認マークと、を備えた半導体装置の製造方法であって、(a)前記半導体基板上の前記半導体素子が形成される領域を第1の領域として規定し、前記第1の領域の周囲を第2の領域として規定し、前記第1および第2の領域を覆うように層間絶縁膜を形成する工程と、(b)前記第1の領域の前記層間絶縁膜を貫通して前記半導体基板に達するコンタクトホールを設けるとともに、前記第2の領域の前記層間絶縁膜を貫通して前記半導体基板に達する複数のマークホールを形成する工程と、(c)前記コンタクトホールおよび前記複数のマークホールを埋めるように前記第1および第2の領域の前記層間絶縁膜上に導体膜を形成する工程と、(d)前記導体膜上に絶縁膜を形成する工程と、(e)前記コンタクトホール上に前記絶縁膜が残るとともに、前記複数のマークホール上および前記複数のマークホール間上に前記導体膜が残るように前記絶縁膜および前記導体膜を選択的に除去する工程と、(f)前記コンタクトホール上の前記導体膜および前記絶縁膜の側面、および、前記複数のマークホール上および前記複数のマークホール間上の前記導体膜および前記絶縁膜の側面にそれぞれ導体の側壁部を形成する工程と、(g)前記絶縁膜を除去する工程と、を備え、前記工程(b)ないし工程(g)で前記位置確認マークを形成する。
本発明に係る請求項13記載の半導体装置の製造方法は、半導体基板上に複数のパターニングされた層を重ね合わせて形成された半導体素子と、前記複数の層の重ね合わせのための位置確認マークと、を備えた半導体装置の製造方法であって、(a)前記半導体基板上の前記半導体素子が形成される領域を第1の領域として規定し、前記第1の領域の周囲を第2の領域として規定し、前記第1および第2の領域を覆うように層間絶縁膜を形成する工程と、(b)前記第1の領域の前記層間絶縁膜を貫通して前記半導体基板に達するコンタクトホールを設けるとともに、前記第2の領域の前記層間絶縁膜を貫通して前記半導体基板に達する複数のマークホールを形成する工程と、(c)前記コンタクトホールおよび前記複数のマークホールを導体のプラグで埋める工程と、(d)前記複数のマークホール内の前記プラグの、前記半導体基板とは反対側の端部が前記複数のマークホール内に奥まって位置するように、前記プラグを部分的に除去してリセスプラグを形成する工程と、(e)前記第1および第2の領域を覆い、前記コンタクトホール内の前記プラグおよび前記複数のマークホール内の前記リセスプラグに電気的に接続するようにバリアメタル層を配設した後、前記バリアメタル層上に導体膜を形成する工程と、を備え、前記工程(b)ないし工程(e)で前記位置確認マークを形成する。
本発明に係る請求項14記載の半導体装置の製造方法は、半導体基板上に複数のパターニングされた層を重ね合わせて形成された半導体素子と、前記複数の層の重ね合わせのための位置確認マークと、を備えた半導体装置の製造方法であって、(a)前記半導体基板上の前記半導体素子が形成される領域を第1の領域として規定し、前記第1の領域の周囲を第2の領域として規定し、前記第1および第2の領域を覆うように層間絶縁膜を形成する工程と、(b)前記第1の領域の前記層間絶縁膜を貫通して前記半導体基板に達するコンタクトホールを設けるとともに、前記第2の領域の前記層間絶縁膜を貫通して前記半導体基板に達する複数のマークホールを形成する工程と、(c)前記コンタクトホールおよび前記複数のマークホールを導体のプラグで埋める工程と、(d)前記複数のマークホールが形成された前記第2の領域の前記層間絶縁膜の所定領域をリセスしてリセス領域を形成し、前記プラグの前記半導体基板側とは反対側の端部を前記複数のマークホールから突出させて突出プラグとする工程と、(e)前記第1および第2の領域を覆い、前記コンタクトホール内の前記プラグおよび前記複数のマークホールから突出する前記突出プラグに電気的に接続するようにバリアメタル層を配設した後、前記バリアメタル層上に導体膜を形成する工程と、を備え、前記工程(b)ないし工程(e)で前記位置確認マークを形成する。
本発明に係る請求項15記載の半導体装置の製造方法は、前記工程(b)は、前記複数のマークホールの開口寸法を、前記コンタクトホールの開口寸法と同じ程度から最大でも2倍程度とする工程を含む。
本発明に係る請求項16記載の半導体装置の製造方法は、前記層間絶縁膜を形成する工程は、化学機械研磨法により前記層間絶縁膜を平坦化する工程を含む。
本発明に係る請求項1記載の半導体装置によれば、位置確認マークが、マーク構造体の輪郭に対応する凹凸を有した輪郭形状を有する第2の層間絶縁膜と、第2の層間絶縁膜の輪郭に沿って配設された第2の配線層とを有するので、マーク構造体の段差は第2の層間絶縁膜の凹凸の段差として残り、ひいては第2の配線層の凹凸の段差として残って、マーク構造体を第2の配線層越しに間接的に計測することがでる。従って、例えば第2の配線層をパターニングして所定の配線パターンを形成する場合、マーク構造体を第2の配線層越しに間接的に計測してステッパのマスクパターンの位置合わせ(アライメント)を行い、また、所定の配線パターン形成後は当該パターンが正確な位置に重ね合わされているかを位置確認マークを用いて検査することができる。
本発明に係る請求項2記載の半導体装置によれば、第2の配線層が、不透明あるいは半透明である場合、第2の配線層のパターニングに際しては、第2の配線層の凹凸形状をマーク構造体として計測することでマーク構造体を第2の配線層越しに間接的に計測することができ、重ね合わせずれなどの不具合は発生しない。
本発明に係る請求項3記載の半導体装置によれば、マーク構造体をMOSトランジスタのゲート構造と同じとし、第2の配線層をキャパシタのセルプレートと同じとすることで、位置確認マークを形成するための専用の工程を設ける場合に比べて製造工程を簡略化できる。
本発明に係る請求項4記載の半導体装置によれば、位置確認マークが、層間絶縁膜を貫通するように形成された複数のマークホールと、少なくとも複数のマークホールを埋めるように配設された第2の導体膜とを有するので、位置確認マークはホール形状のマークと言うことができ、コンタクトホール内に第1の導体膜を有した半導体素子の形成に適したマークとなる。すなわち、ホール形状のマークを用いてホール形状のパターンを重ね合わせる際には、ライン形状のマークを用いてホール形状のパターンの位置合わせを行う場合に比べてコマ収差の影響を軽減でき、パターンの重ね合わせずれを小さくできる。
本発明に係る請求項5記載の半導体装置によれば、半導体素子がキャパシタである場合、ストレージノードに接続されるコンタクトホールとマークホールの開口寸法を同程度とすることで、キャパシタを形成する工程を経ることによって、マークホールの上部にはキャパシタと同様の構成を形成できる。すなわち、ストレージノードの突出した部分を第1の側壁部が取り囲んだ構造のキャパシタにおいて、位置確認マークは、第1の側壁部と同じ工程で形成され、第2の導体膜の外周端縁部を囲んで層間絶縁膜に垂直に延在する導体の第2の側壁部を有する構成となるので、第2の導体膜と第2の側壁部とが一体となり、第2の導体膜と第2の側壁部とで規定される領域に製造過程でのみ必要となる絶縁膜が形成される場合に、当該絶縁膜を除去しても、第2の側壁部が剥離して例えばエッチング溶液中を浮遊するという現象が発生せず、第2の側壁部が半導体素子を短絡して、不良品を発生させるということが防止でき、製造歩留りが低下することが防止できる。
本発明に係る請求項6記載の半導体装置によれば、位置確認マークが、層間絶縁膜を貫通するように形成された複数のマークホールと、半導体基板側とは反対側の端部が複数のマークホール内に奥まって位置するように配設された導体のリセスプラグを有し、リセスプラグに電気的に接続するようにバリアメタル層が配設されているので、マークホールの位置に対応するバリアメタルの表面が窪み、さらにその上の導体膜にも当該窪みが表れるため、マークホールで構成される位置確認マークを精度良く計測できる。また、ホール形状のマークを用いて半導体素子のホール形状のパターンを重ね合わせることになり、ライン形状のマークを用いてホール形状のパターンの位置合わせを行う場合に比べてコマ収差の影響を軽減でき、パターンの重ね合わせずれを小さくできる。
本発明に係る請求項7記載の半導体装置によれば、位置確認マークが、層間絶縁膜の所定領域をリセスしたリセス領域と、リセス領域の層間絶縁膜を貫通するように形成された複数のマークホールと、半導体基板側とは反対側の端部が複数のマークホールから突出するように配設された導体の突出プラグを有し、突出プラグに電気的に接続するようにバリアメタル層が配設されているので、マークホールの位置に対応するバリアメタル層およびその上の導体膜の表面が盛り上がるので、バリアメタルおよび導体膜が不透明であっても、マークホールで構成される位置確認マークを精度良く計測できる。また、ホール形状のマークを用いてホール形状のパターンを重ね合わせることになり、ライン形状のマークを用いて半導体素子のホール形状のパターンの位置合わせを行う場合に比べてコマ収差の影響を軽減でき、パターンの重ね合わせずれを小さくできる。
本発明に係る請求項8記載の半導体装置によれば、複数のマークホールの開口寸法が、コンタクトホールの開口寸法と同じ程度から最大でも2倍程度までであるので、複数のマークホールをコンタクトホールと同様に埋め込むことができ、半導体素子と同様の構成を有した位置確認マークを得ることができる。
本発明に係る請求項9記載の半導体装置によれば、複数のマークホールを、コンタクトホールと同じ工程で形成することで、マークホール形成に専用の工程を設ける場合に比べて製造工程を簡略化できる。
本発明に係る請求項10および請求項11記載の半導体装置の製造方法によれば、マーク構造体の輪郭に沿って第2の配線層が配設され、マーク構造体の段差が第2の配線層の凹凸として残り、マーク構造体を第2の配線層越しに間接的に計測することが可能な位置確認マークを半導体素子と同じ工程で得ることができる。
本発明に係る請求項12記載の半導体装置の製造方法によれば、位置確認マークが、マーク構造体の輪郭に対応する凹凸を有した輪郭形状を有する第2の層間絶縁膜と、第2の層間絶縁膜の輪郭に沿って配設された第2の配線層とを有し、マーク構造体の段差が第2の層間絶縁膜の凹凸の段差として残り、ひいては第2の配線層の凹凸の段差として残って、マーク構造体を第2の配線層越しに間接的に計測することが可能な位置確認マークを半導体素子と同じ工程で得ることができる。
本発明に係る請求項13記載の半導体装置の製造方法によれば、マークホールの位置に対応するバリアメタルの表面が窪み、さらにその上の導体膜にも当該窪みが表れ、マークホールで構成される位置確認マークを精度良く計測することが可能な位置確認マークを半導体素子と同じ工程で得ることができる。
本発明に係る請求項14記載の半導体装置の製造方法によれば、マークホールの位置に対応するバリアメタル層およびその上の導体膜の表面が盛り上がるので、バリアメタルおよび導体膜が不透明であっても、マークホールで構成される位置確認マークを精度良く計測することが可能な位置確認マークを半導体素子と同じ工程で得ることができる。
本発明に係る請求項15記載の半導体装置の製造方法によれば、複数のマークホールの開口寸法を、コンタクトホールの開口寸法と同じ程度から最大でも2倍程度とすることで、複数のマークホールをコンタクトホールと同様に埋め込むことができ、半導体素子と同様の構成を有した位置確認マークを得ることができる。
本発明に係る請求項16記載の半導体装置の製造方法によれば、化学機械研磨法により層間絶縁膜を平坦化するので、層間絶縁膜を精度良く平坦化でき、半導体装置の小型化を促進できる。
本発明に係る実施の形態1のマーク部の平面構成を説明する図である。 本発明に係る実施の形態1のマーク部の断面構成を説明する図である。 本発明に係る実施の形態1のマーク部の製造工程を説明する図である。 本発明に係る実施の形態1のマーク部の製造工程を説明する図である。 本発明に係る実施の形態1のマーク部の製造工程を説明する図である。 本発明に係る実施の形態1の半導体素子の製造工程を説明する図である。 本発明に係る実施の形態1の半導体素子の製造工程を説明する図である。 本発明に係る実施の形態1の半導体素子の製造工程を説明する図である。 本発明に係る実施の形態1の半導体素子の製造工程を説明する図である。 本発明に係る実施の形態1のマーク部の断面構成の変形例を説明する図である。 本発明に係る実施の形態1のマーク部の断面構成の変形例を説明する図である。 本発明に係る実施の形態2のマーク部の平面構成を説明する図である。 本発明に係る実施の形態2のマーク部の断面構成を説明する図である。 本発明に係る実施の形態2のマーク部の製造工程を説明する図である。 本発明に係る実施の形態2のマーク部の製造工程を説明する図である。 本発明に係る実施の形態2のマーク部の製造工程を説明する図である。 本発明に係る実施の形態3のマーク部の平面構成を説明する図である。 本発明に係る実施の形態3のマーク部の断面構成を説明する図である。 本発明に係る実施の形態3の半導体素子の断面構成を説明する図である。 本発明に係る実施の形態3のマーク部の製造工程を説明する図である。 本発明に係る実施の形態3のマーク部の製造工程を説明する図である。 本発明に係る実施の形態3のマーク部の製造工程を説明する図である。 本発明に係る実施の形態3のマーク部の製造工程を説明する図である。 本発明に係る実施の形態4のマーク部の平面構成を説明する図である。 本発明に係る実施の形態4のマーク部の断面構成を説明する図である。 本発明に係る実施の形態4の半導体素子の断面構成を説明する図である。 本発明に係る実施の形態4のマーク部の製造工程を説明する図である。 本発明に係る実施の形態4のマーク部の製造工程を説明する図である。 本発明に係る実施の形態4のマーク部の製造工程を説明する図である。 本発明に係る実施の形態4のマーク部の製造工程を説明する図である。 本発明に係る実施の形態5のマーク部の平面構成を説明する図である。 本発明に係る実施の形態5のマーク部の断面構成を説明する図である。 本発明に係る実施の形態5のマーク部の製造工程を説明する図である。 本発明に係る実施の形態5のマーク部の製造工程を説明する図である。 本発明に係る実施の形態5のマーク部の製造工程を説明する図である。 本発明に係る実施の形態6のマーク部の平面構成を説明する図である。 本発明に係る実施の形態6のマーク部の断面構成を説明する図である。 本発明に係る実施の形態6のマーク部の製造工程を説明する図である。 本発明に係る実施の形態6のマーク部の製造工程を説明する図である。 本発明に係る実施の形態6のマーク部の製造工程を説明する図である。 リソグラフィ工程におけるステッパの動作を模式的に説明する図である。 露光領域の概略構成を示す図である。 従来のマーク部の平面構成を説明する図である。 従来のマーク部の断面構成を説明する図である。 従来のマーク部の平面構成を説明する図である。 従来のマーク部の断面構成を説明する図である。 スタックトキャパシタの構成を説明する断面図である。
<A.実施の形態1>
<A−1.装置構成>
本発明に係る実施の形態1の半導体装置のマーク部の構成について図1および図2を用いて説明する。図1に位置確認マークMK11の平面図を示す。図1に示すように位置確認マークMK11は、所定長さの細長形状の複数のマーク構造体100が矩形状の開口部108の内部に間隔を開けて平行に配列されて構成されている。
図2に、図1に示すA−A線での断面構成を示す。図2に示すように、マーク構造体100は、シリコン基板101上に形成されたストッパー絶縁膜106および層間絶縁膜107を選択的に除去して形成された開口部108内のシリコン基板(例えばP型シリコン基板で、10Ω・cmの比抵抗を有する)101上に形成されている。
マーク構造体100はシリコン基板101上に形成されたゲート酸化膜102(厚さ約10nmの熱酸化膜)と、ゲート酸化膜102上に形成されたゲート配線層103(第1の配線層)と、ゲート配線層103上に形成された絶縁膜104と、絶縁膜104、ゲート配線層103、ゲート酸化膜102の側面に接するように形成されたサイドウォール105とで構成されている。
なお、マーク構造体100はMOSトランジスタのゲートと実質的に同じ構造を有しているが、これは、素子形成領域(図42参照)において半導体素子の1つとしてMOSトランジスタを形成する際に、そのゲートと同じ形成工程で同時にマーク構造体100を形成するからであるが、マーク構造体100はゲートとしては機能しない。従って、マーク構造体100はダミーのゲートと言うことができる。
ゲート配線層103は、例えば厚さ100nmのドープトポリシリコン層1031と、厚さ100nmのタングステンシリサイド(WSi)層1032の2層で構成されたポリサイドであり、絶縁膜104は、例えば、厚さ200nmのTEOS(tetra ethyl orthosilicate)酸化膜で構成され、サイドウォール105は、例えば厚さ50nmのTEOS酸化膜で構成されている。また、ストッパー絶縁膜106は、厚さ50nmの半透明のシリコン窒化膜であり、層間絶縁膜107は、例えば厚さ500nmのTEOS酸化膜で形成され、その最表面はCMP(Chemical Mechanical Polishing)法を用いて平坦化されている。
そして、層間絶縁膜107の上部からマーク構造体100の上部にかけては、不透明なビット線層113(第2の配線層)が、例えば厚さ100nmのドープトポリシリコン層1131と、厚さ100nmのタングステンシリサイド(WSi)層1132のポリサイドとして構成されている。
なお、図1は、図2の構成を上部から見た状態を忠実に図示したものではなく、開口部108やマーク構造体100の配置状態を判りやすく示すために、開口部108内のビット線層113は省略している。
<A−2.作用効果>
ビット線層113は層間絶縁膜107の上部、開口部108を規定する層間絶縁膜107の側面、開口部108の底面のシリコン基板108を覆い、マーク構造体100の輪郭に沿うように形成されるので、マーク構造体100の段差はビット線層113の凹凸として残り、マーク構造体100をビット線層113越しに間接的に計測することができる。
従って、例えばビット線層113をパターニングして所定のビット線パターンを形成する場合、マーク構造体100で構成される位置確認マークMK11を用いて、ステッパのマスクパターンの位置合わせ(アライメント)を行い、また、ビット線パターン形成後は当該パターンが正確な位置に重ね合わされているかを位置確認マークMK11を用いて検査することになるが、ビット線層113が不透明であるとないとに関わらず、マーク構造体100の段差を確実に計測できるので、マークが計測できないことによる重ね合わせずれなどの不具合は発生しない。
また、素子形成領域において層間絶縁膜107を貫通して半導体基板101に達するコンタクトホールを自己整合的に設ける際のエッチングストッパーとなる半透明のストッパー絶縁膜106は、マーク構造体100の上部には形成されず、ストッパー絶縁膜106の存在により、計測に使用される可視光の強度が弱められるということはなく、位置確認マークMK11のコントラストの低下が防止できるとともに、ストッパー絶縁膜106の膜厚変動によるコントラストの変化の問題も発生しないので、精度の良いマーク計測が可能となる。
<A−3.製造方法>
図1および図2を用いて説明した位置確認マークMK11を有する半導体装置の製造方法について工程を順に示した図3〜図9を用いて説明する。
まず、シリコン基板101上に、図3に示すゲート酸化膜102となるシリコン酸化膜を10nm厚さで形成し、その上にゲート配線層103となるポリサイド層を、例えば厚さ100nmのドープトポリシリコン層と、厚さ100nmのタングステンシリサイド層を積層することで形成する。そして、ポリサイド層上に絶縁膜104となる絶縁膜を、例えば厚さ200nmのTEOS酸化膜で形成し、当該TEOS酸化膜上にレジストマスクを形成して選択的にエッチングして絶縁膜104を形成した後、絶縁膜104をマスクとして下部の各層を選択的にエッチングする。続いて、全面的に例えば50nmのTEOS酸化膜を形成し、当該TEOS酸化膜が絶縁膜104、ゲート配線層103、ゲート酸化膜102の側面にのみ残るように選択的にエッチングすることでサイドウォール105を形成してマーク構造体100を形成する。
次に、ストッパー絶縁膜106を、例えば厚さ50nmのシリコン窒化膜で全面的に形成し、ストッパー絶縁膜106の上に、例えば厚さ600nmのTEOS酸化膜を形成し、CMP法を用いて約100nm研磨することで図3に示す層間絶縁膜107を得る。
次に、図4に示す工程において、マーク構造体100が形成された部分の層間絶縁膜107を除去するように、層間絶縁膜107上にレジスト210をパターニングし、当該レジスト210を用いて層間絶縁膜107をドライエッチング等により選択的に除去して開口部108を形成する。
ここで、ストッパー絶縁膜106は層間絶縁膜107のエッチングによっては除去されないように窒化膜で構成されているので、下部の絶縁膜104やゲート配線層103の形状を崩すことなく層間絶縁膜107が除去される。
次に、図5に示す工程において、開口部108内のストッパー絶縁膜106を除去し、マーク構造体100を露出させる。
ストッパー絶縁膜106のエッチングは、シリコン基板101ができるだけエッチングされない条件、例えばCF4等のエッチングガスを用いたドライエッチングにより行う。
最後に、層間絶縁膜107の上部からマーク構造体100の上部にかけて、例えば厚さ100nmのドープトポリシリコン層1131と、厚さ100nmのタングステンシリサイド層1132を順に積層し、ビット線層113を形成することで、図2に示した位置確認マークMK11の構成を得る。
ここで、素子形成領域(図42参照)において図3〜図4に対応する工程で形成されるMOSトランジスタの製造工程を、図6〜図9を用いて説明する。
図3を用いて説明した工程と同じ工程で、図6に示すようにシリコン基板101上にゲート構造体GTを形成する。図6においては2つのゲート構造体GTを間隔を開けて配設した例を示すが、これは一例である。
なお、ゲート構造体GTの構成はマーク構造体100と同様であることは言うまでもない。ただし、ゲート構造体GTの配設間隔はマーク構造体100の配設間隔よりも遙かに小さいことが多いのは言うまでもない。
なお、ゲート構造体GT上にはストッパー絶縁膜106および層間絶縁膜107が積層されている。
次に、図4を用いて説明した工程と同じ工程で、図7に示すように、2つのゲート構造体GT上に渡るホールパターンを有するレジスト210を層間絶縁膜107上にパターニングし、当該レジスト210を用いて層間絶縁膜107をドライエッチング等により選択的に除去して、コンタクトホールCH1を形成する。
先に説明したように、ストッパー絶縁膜106は層間絶縁膜107のエッチングによっては除去されないように窒化膜で構成されているので、下部のゲート構造体GTはエッチングされず、コンタクトホールCH1はゲート構造体GTの配設パターンによって自己整合的に形成されることになる。
次に、図5を用いて説明した工程と同じ工程で、図8に示すように、コンタクトホールCH1内のストッパー絶縁膜106を除去し、ゲート構造体GTを露出させる。
最後に、図9に示す工程において、層間絶縁膜107の上部からゲート構造体GTの上部にかけて、例えば厚さ100nmのドープトポリシリコン層1131と、厚さ100nmのタングステンシリサイド層1132を順に積層し、ビット線層113を形成することで、ビット線層113がシリコン基板101に接続され、MOSトランジスタが完成する。
ここで、ビット線層113が接続されるシリコン基板101の表面内には、サイドウォール105を形成後、事前に半導体不純物が注入されている(工程は省略)。
なお、半導体素子としてはMOSトランジスタだけでなく、例えば層間絶縁膜107よりも上層にスタックトキャパシタ等を形成することで所定の半導体素子を完成させた後は、素子形成領域の周辺の余白部分をダイシングラインとし、個々の素子形成領域がそれぞれ半導体チップとなるように分割することになる。従って、マークの大きさ、形成する位置によっては、半導体チップに痕跡を残さない場合もあるが、通常は部分的にせよマークが半導体チップに痕跡を残すことになる。
このように、本実施の形態においては、素子形成領域においてMOSトランジスタを形成するのと同じ工程で位置確認マークMK11を形成するので、位置確認マークMK11の形成に伴う工程数の増加はなく、製造コストは増加しない。そして、得られた位置確認マークMK11は層間絶縁膜107で覆われず、マーク構造体100の段差はビット線層113の凹凸として残るので、マーク構造体100をビット線層113越しに間接的に計測することができる。
また、半透明のストッパー絶縁膜106は、マーク構造体100の上部には形成されず、ストッパー絶縁膜106の存在により、計測に使用される可視光の強度が弱められるということはなく、位置確認マークMK11のコントラストの低下が防止できるとともに、ストッパー絶縁膜106の膜厚変動によるコントラストの変化の問題も発生しないので、精度の良いマーク計測が可能となる。
<A−4.変形例>
以上の説明においては、素子形成領域におけるMOSトランジスタの製造工程において、コンタクトホールCH1を形成するのと同じ工程で、位置確認マークMK11の開口部108を形成する例について説明したが、開口部108はマーク部にのみ専用のマスクを用いて形成するようにしても良い。
また、層間絶縁膜107の平坦化にはCMP法を使用する例を示したが、APL(Applied PLanarization)法による平坦化や、SOG(spin on glass)塗布や、BPSG(boro-phospho silicate glass)やBPTEOSをリフローすることで層間絶縁膜を形成し、これらをエッチバックして平坦化するようにしても良い。
また、以上の説明においては、平坦化された層間絶縁膜107を示したが、平坦化されていない層間絶縁膜についても本発明は有効である。すなわち、図10に示すように、例えば600nmのTEOS酸化膜を形成し、平坦化を行わない場合には、マーク構造体100の凹凸が、層間絶縁膜107Aの凹凸として表れる。従って、この凹凸をマークとして計測することもできるが、層間絶縁膜の厚さによっては凹凸が不明確になり、精度の良いマーク計測が不可能となる場合もある。そこで、マーク構造体100の上部の層間絶縁膜107Aおよびストッパー絶縁膜106を選択的に除去することで、図11に示す構成が得られ、マーク構造体100の段差はビット線層113の凹凸の段差として残り、マーク構造体100を確実に計測することができるようになる。
なお、図10および図11おいて、図2に示す構成と同一の構成については同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
また、実施の形態1においては、ビット線層113がドープトポリシリコン層1131と、タングステンシリサイド層1132とのポリサイドで構成された構成について示したが、タングステンシリサイド層の代わりに、チタンシリサイド層(TiSi)、コバルトシリサイド層(CoSi)、タンタルシリサイド層(TaSi)、モリブデンシリサイド層(MoSi)などであっても良い。
また、ポリサイドの代わりに、Al、AlCu、AlSiCu、W、Co、Ti、Cu、Pt、Ruなどの金属膜でも良い。
また、TiN、TaO、RuO2、BST(BaSrTiO3)、SrTiO3、PZT(ジルコン酸チタン酸鉛)などの高誘電体材料でも良い。
また、実施の形態1においては、ストッパー絶縁膜106の厚さが50nmとして説明したが、100〜300nm程度でも良く、また半透明膜か不透明膜かは、計測する波長と層間絶縁膜の材質(屈折率、吸収係数)および膜厚により決まる。
<B.実施の形態2>
<B−1.装置構成>
本発明に係る実施の形態2の半導体装置のマーク部の構成について図12および図13を用いて説明する。図12に位置確認マークMK12の平面図を示す。図12に示すように位置確認マークMK12は所定長さの細長形状の複数のマーク構造体200が矩形状の開口部308の内部に間隔を開けて平行に配列されて構成されている。
図13に、図12に示すB−B線での断面構成を示す。図13に示すように、マーク構造体200は、シリコン基板101上に形成されたストッパー絶縁膜106および層間絶縁膜107を選択的に除去して形成された開口部308内のシリコン基板101上に形成されている。
マーク構造体200はシリコン基板101上に形成されたゲート酸化膜102と、ゲート酸化膜102上に形成されたゲート配線層103(第1の配線層)と、ゲート配線層103、ゲート酸化膜102の側面に接するように形成されたサイドウォール305とで構成されている。
なお、図2を用いて説明した位置確認マークMK11と同一の構成については同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
サイドウォール305は、例えば厚さ50nmのシリコン窒化膜で構成され、製造上の理由によりゲート配線層103の上主面よりも突出している。
そして、層間絶縁膜107の上部からマーク構造体200の上部にかけては、不透明なビット線層113(第2の配線層)が、例えば厚さ100nmのドープトポリシリコン層1131と、厚さ100nmのタングステンシリサイド層1132のポリサイドとして構成されている。
なお、図12は、図13の構成を上部から見た状態を忠実に図示したものではなく、開口部308やマーク構造体200の配置状態を判りやすく示すために、開口部308内のビット線層113は省略しており、また、サイドウォール305は透明膜であるので、マーク構造体200として見えているのはゲート配線層103のタングステンシリサイド層1032である。
<B−2.作用効果>
ビット線層113は層間絶縁膜107の上部、開口部308を規定する層間絶縁膜107の側面、開口部108の底面のシリコン基板101を覆い、マーク構造体200の輪郭に沿うように形成されるので、マーク構造体200の段差はビット線層113の凹凸の段差として残り、マーク構造体200をビット線層113越しに間接的に計測することができる。
従って、例えばビット線層113をパターニングして所定のビット線パターンを形成する場合、マーク構造体200で構成される位置確認マークMK12を用いて、ステッパのマスクパターンの位置合わせ(アライメント)を行い、また、ビット線パターン形成後は当該パターンが正確な位置に重ね合わされているかを位置確認マークMK12を用いて検査することになるが、ビット線層113が不透明であるとないとに関わらず、マーク構造体200の段差を確実に計測できるので、マークが計測できないことによる重ね合わせずれなどの不具合は発生しない。
また、素子形成領域において層間絶縁膜107を貫通して半導体基板101に達するコンタクトホールを自己整合的に設ける際のエッチングストッパーとなる半透明のストッパー絶縁膜106は、マーク構造体200の上部には形成されず、ストッパー絶縁膜106の存在により、計測に使用される可視光の強度が弱められるということはなく、位置確認マークMK12のコントラストの低下が防止できるとともに、ストッパー絶縁膜106の膜厚変動によるコントラストの変化の問題も発生しないので、精度の良いマーク計測が可能となる。
<B−3.製造方法>
図12および図13を用いて説明した位置確認マークMK12を有する半導体装置の製造方法について工程を順に示した図14〜図16を用いて説明する。
まず、シリコン基板101上に、図14に示すゲート酸化膜102となるシリコン酸化膜を、10nm厚さで形成し、その上にゲート配線層103となるポリサイド層を、例えば厚さ100nmのドープトポリシリコン層と、厚さ100nmのタングステンシリサイド層を積層することで形成する。そして、ポリサイド層上に絶縁膜104となる絶縁膜を、例えば厚さ200nmのTEOS酸化膜で形成し、当該TEOS酸化膜上にレジストマスクを形成して選択的にエッチングして絶縁膜104を形成した後、絶縁膜104をマスクとして下部の各層を選択的にエッチングする。
次に、ストッパー絶縁膜306を、例えば50nmのシリコン窒化膜で全面的に形成し、図14に示すようにストッパー絶縁膜306上にレジスト410を形成し、位置確認マークMK12を形成する部分が開口部となるようにレジスト410をパターニングする。
なお、素子形成領域(図42参照)においては、図6を用いて説明したように、図14に対応する工程でゲート構造体GTが形成され、ゲート構造体GTを覆うようにストッパー絶縁膜306が形成される。ただし、図14に対応する工程では図6に示すような層間絶縁膜107はまだ形成されない。
ここで、図14においては図6に示すようなサイドウォール105は形成されていないが、これはサイドウォール105となるTEOS酸化膜の形成工程において、マーク部をマスクで覆い、当該酸化膜が形成されないようにしたためである。
次に、図15に示す工程において、レジスト410を用いてストッパー絶縁膜306をドライエッチング等により選択的に除去し、当該ストッパー絶縁膜306が絶縁膜104、ゲート配線層103、ゲート酸化膜102の側面に残ってサイドウォール305となるように選択的にエッチングする。
このとき、素子形成領域においては、ストッパー絶縁膜306上はレジスト410によって覆われ、ストッパー絶縁膜306は除去されない。
次に、レジスト410を除去した後、ストッパー絶縁膜106の上に、例えば600nmのTEOS酸化膜を形成し、CMP法を用いて約100nm研磨することで図16に示す層間絶縁膜107を得る。その後、マーク構造体200を形成する部分の層間絶縁膜107を除去するように、層間絶縁膜107上にレジスト420をパターニングし、当該レジスト420を用いて層間絶縁膜107をドライエッチング等により選択的に除去して開口部308を形成する。
ここで、サイドウォール305は層間絶縁膜107のエッチングによっては除去されないように窒化膜で構成されているが、絶縁膜104は層間絶縁膜107と同じTEOS酸化膜であるので、図16に示すように層間絶縁膜107とともに除去される。
このとき、素子形成領域においては、図7を用いて説明したように、層間絶縁膜107を選択的に除去してコンタクトホールCH1が形成される。
次に、素子形成領域においては図8を用いて説明したように、コンタクトホールCH1内に残るストッパー絶縁膜306を除去し、ゲート構造体GTを露出させる工程で、開口部308内のサイドウォール305が若干除去される。
最後に、層間絶縁膜107の上部からマーク構造体200の上部にかけて、例えば厚さ100nmのドープトポリシリコン層1131と、厚さ100nmのタングステンシリサイド層1132を順に積層し、ビット線層113を形成することで、図13に示した位置確認マークMK12の構成を得る。
このとき、素子形成領域においては、図9を用いて説明したように、層間絶縁膜107の上部からゲート構造体GTの上部にかけて、ドープトポリシリコン層1131と、タングステンシリサイド層1132を順に積層し、ビット線層113を形成することで、ビット線層113がシリコン基板101に接続され、MOSトランジスタが完成する。
<B−4.変形例>
以上説明した本発明に係る実施の形態2においても、実施の形態1の変形例として説明したのと同様の変形が可能であり、開口部308はマーク部にのみ専用のマスクを用いて形成するようにしても良く、層間絶縁膜107の平坦化にはCMP法以外を使用しても良く、また平坦化されていない層間絶縁膜についても本発明は有効である。
また、ビット線層113の構成もタングステンシリサイド層に限定されず、また、ポリサイドにも限定されず金属膜でも良く、また、高誘電体材料を使用しても良い。
<C.実施の形態3>
<C−1.装置構成>
本発明に係る実施の形態3の半導体装置のマーク部の構成について図17および図18を用いて説明する。図17に位置確認マークMK13の平面図を示す。図17に示すように位置確認マークMK13は所定長さの細長形状の複数のマーク構造体300が矩形状の開口部508の内部に間隔を開けて平行に配列されて構成されている。
図18に、図17に示すC−C線での断面構成を示す。図18に示すように、マーク構造体300は、シリコン基板101上に形成された層間絶縁膜507(第1の層間絶縁膜)を選択的に除去して形成された開口部508内のシリコン基板101上に形成されている。
マーク構造体300はシリコン基板101上に形成されたゲート酸化膜102と、ゲート酸化膜102上に形成されたゲート配線層103(第1の配線層)と、ゲート配線層103およびゲート酸化膜102の側面に接するように形成されたサイドウォール505とで構成されている。
なお、図2を用いて説明した位置確認マークMK11と同一の構成については同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
サイドウォール505は、例えば厚さ50nmのシリコン窒化膜で構成され、層間絶縁膜507は、例えば厚さ500nmのTEOS酸化膜で形成され、その最表面はCMP法を用いて平坦化されている。
そして、層間絶縁膜507の上部から開口部508の側壁にかけては、シリコン窒化膜で厚さ50nmの半透明な絶縁膜516が形成されている。
また、全体を覆うように、層間絶縁膜517(第2の層間絶縁膜)が形成されている。層間絶縁膜517は、例えば厚さ300nmの透明なBPTEOS酸化膜で構成されている。
そして、層間絶縁膜517の上部には、半透明の導体膜523(第2の配線層)が形成されている。導体膜523は、例えば100nmのドープトポリシリコンで構成されている。
なお、図17は、図18の構成を上部から見た状態を忠実に図示したものではなく、開口部508やマーク構造体300の配置状態を判りやすく示すために、開口部508上の導体膜523は省略しており、また、サイドウォール505は透明膜であるので、マーク構造体300として見えているのはゲート配線層103のタングステンシリサイド層1032である。
ここで、素子形成領域(図42参照)におけるMOSトランジスタおよびその上層に形成されるスタックトキャパシタSC1の構成を図19を用いて説明する。
図19に示すように、素子形成領域においてはゲート構造体GTを覆う層間絶縁膜507を貫通して、シリコン基板101内に配設されたソース・ドレイン層SDに達するストレージノードコンタクトSNCが設けられている。ストレージノードコンタクトSNCは層間絶縁膜507上に形成されたストレージノードSN1に接続される。ストレージノードSN1は、内部が空洞の円筒であり、ストレージノード間は絶縁膜516と層間絶縁膜517とで絶縁されている。そして、ストレージノードSN1および層間絶縁膜517を覆うように導体膜523が形成されており、導体膜523はセルプレートと呼称されるストレージノードSN1に対する対向電極を形成している。
なお、ゲート構造体GTの構成は図2を用いて説明した位置確認マークMK11のマーク構造体100と同様であり、説明は省略する。また、図2には表れていないが、層間絶縁膜507の内部にはビット線も形成される。
<C−2.作用効果>
以上説明したように、位置確認マークMK13においては、ゲート配線層103で形成されたマーク構造体300上には層間絶縁膜507が存在せず、マーク構造体300を本来は接触しない上層の膜である層間絶縁膜517で覆うことにより、マーク構造体300の段差は層間絶縁膜517の凹凸の段差として残り、ひいては導体膜523の凹凸の段差として残って、マーク構造体300を導体膜523越しに間接的に計測することができる。
従って、例えば導体膜523をパターニングして図19に示すようなセルプレートを形成する場合、マーク構造体300で構成される位置確認マークMK13を用いて、ステッパのマスクパターンの位置合わせ(アライメント)を行い、また、セルプレートパターン形成後は当該パターンが正確な位置に重ね合わされているかを位置確認マークMK13を用いて検査することになるが、導体膜523が半透明であるとないとに関わらず、マーク構造体300の段差を確実に計測できるので、マークが計測できないことによる重ね合わせずれなどの不具合は発生しない。
また、絶縁膜516が半透明であっても、絶縁膜516はマーク構造体300上には存在せず、計測に使用される可視光の強度が弱められることがなく、また、マーク構造体300の段差が明確に観測できるので、位置確認マークMK13のコントラストの低下が防止できるとともに、絶縁膜516の膜厚変動によるコントラストの変化の問題も発生しないので、精度の良いマーク計測が可能となる。
<C−3.製造方法>
図17および図18を用いて説明した位置確認マークMK13を有する半導体装置の製造方法について工程を順に示した図20〜図23を用いて説明する。
まず、シリコン基板101上に、図20に示すゲート酸化膜102となるシリコン酸化膜を10nm厚さで形成し、その上にゲート配線層103となるポリサイド層を、例えば厚さ100nmのドープトポリシリコン層と、厚さ100nmのタングステンシリサイド層を積層することで形成する。そして、ポリサイド層上に絶縁膜104となる絶縁膜を、例えば厚さ200nmのTEOS酸化膜で形成し、当該TEOS酸化膜上にレジストマスクを形成して選択的にエッチングして絶縁膜104を形成した後、絶縁膜104をマスクとして下部の各層を選択的にエッチングする。続いて、全面的に例えば50nmのTEOS酸化膜を形成し、当該TEOS酸化膜が絶縁膜104、ゲート配線層103、ゲート酸化膜102の側面にのみ残るように選択的にエッチングすることでサイドウォール105を形成する。
次に、全面的に、例えば600nmのTEOS酸化膜を形成し、CMP法を用いて約100nm研磨することで層間絶縁膜507を得る。
次に、図21に示す工程において、マークを形成する部分の層間絶縁膜507を除去するように、層間絶縁膜507上にレジスト610をパターニングし、当該レジスト610を用いて層間絶縁膜507をドライエッチング等により選択的に除去して開口部508を形成する。このとき、絶縁膜104およびサイドウォール105は層間絶縁膜507と同じTEOS酸化膜で構成されているので共に除去される。
ここで、素子形成領域においては、図19に示すストレージノードコンタクトSNCを埋め込むためのコンタクトホールが形成される。
次に、図22に示す工程において、絶縁膜516を、例えば厚さ50nmのシリコン窒化膜で全面的に形成し、絶縁膜516の上にレジスト620をパターニングする。
このとき、素子形成領域においては、絶縁膜516が図19に示すスタックトキャパシタSCを形成する際のストッパー膜として使用される。
次に、図23に示す工程において、レジスト620をマスクとして、絶縁膜516をエッチングし、絶縁膜516をゲート配線層103およびゲート酸化膜102の側面に接するように残してサイドウォール505を形成する。このとき、レジスト620に覆われた層間絶縁膜507の主面上および層間絶縁膜507の側面には絶縁膜516が残ることになる。
次に、例えばBPTEOS酸化膜を300nmの厚さに形成した後、約800℃でアニールすることで層間絶縁膜517を全面的に形成する。
このとき、素子形成領域においては、図19に示すストレージノードSN1間に層間絶縁膜517が形成される。
続いて、層間絶縁膜517上に、例えば100nmの厚さのドープトポリシリコンを形成することで導体膜523が形成される。
このとき、素子形成領域においては、図19に示すようにストレージノードSN1の対向電極として導体膜523が形成され、MOSトランジスタおよびスタックトキャパシタが完成する。
マーク構造体300で構成される位置確認マークMK13は、素子形成領域において導体膜523をパターニングする際のマスクパターンの位置合わせ(アライメント)に使用されるとともに、セルプレートパターン形成後は当該パターンが正確な位置に重ね合わされているかを確認するためにも使用され、導体膜523が半透明であるとないとに関わらず、マーク構造体300の段差を確実に計測できるので、マークが計測できないことによる重ね合わせずれなどの不具合は発生しない。
また、絶縁膜516が半透明であっても、絶縁膜516はマーク構造体300上には存在せず、計測に使用される可視光の強度が弱められることがなく、また、マーク構造体300の段差が明確に観測できるので、位置確認マークMK13のコントラストの低下が防止できるとともに、絶縁膜516の膜厚変動によるコントラストの変化の問題も発生しないので、精度の良いマーク計測が可能となる。
<C−4.変形例>
以上説明した本発明に係る実施の形態3においても、実施の形態1の変形例として説明したのと同様の変形が可能であり、開口部508はマーク部にのみ専用のマスクを用いて形成するようにしても良く、層間絶縁膜507の平坦化にはCMP法以外を使用しても良く、また平坦化されていない層間絶縁膜についても本発明は有効である。
また、導体膜523がドープトポリシリコンで形成された例について説明したが、WSi、TiSi、CoSi、TaSi、MoSiなどのポリサイドの不透明膜を用いても良く、また、ポリサイドにも限定されず金属膜でも良く、また、高誘電体材料を使用しても良い。
<D.実施の形態4>
<D−1.装置構成>
本発明に係る実施の形態4の半導体装置のマーク部の構成について図24および図25を用いて説明する。図24に位置確認マークMK14の平面図を示す。図24に示すように位置確認マークMK14は、マークホール718が一方向に複数個配列されて構成されるホール列HLが、複数列間隔を開けて平行に配列された構成となっている。
図25に、図24に示すD−D線での断面構成を示す。図25に示すように、位置確認マークMK14は、シリコン基板101上に形成された層間絶縁膜717を貫通するように配設された複数のマークホール718と、マークホール718に埋め込まれるとともに、絶縁膜726で規定される矩形の開口部728内の層間絶縁膜717上の領域に形成されたドープトポリシリコン層733(第2の導体膜)と、ドープトポリシリコン層733の上部に形成された酸化膜734と、酸化膜734の側壁に形成された側壁部735(第2の側壁部)とで構成されている。
コンタクトホール718は、図24に示すY方向には例えば0.6μmピッチ、X方向には8μmピッチで配列され、その開口寸法が約0.3μmのホールである。
層間絶縁膜717は、例えば厚さ500nmのTEOS酸化膜で形成され、最表面はCMP法を用いて平坦化されている。絶縁膜726は、例えば厚さ50nmのシリコン窒化膜であり、ドープトポリシリコン層733は約150nmの厚さを有している。酸化膜734は厚さ約600nmのBPTEOS酸化膜で構成され、側壁部735は厚さ約50nmのドープトポリシリコンで形成されている。
ここで、素子形成領域(図42参照)におけるスタックトキャパシタSCの構成を図26を用いて説明する。図26に示すようにスタックトキャパシタSCは、シリコン基板101上に形成された層間絶縁膜717および絶縁膜726を貫通するように選択的に配設されたコンタクトホール708と、当該コンタクトホール708を埋め込むように配設されたドープトポリシリコン層733(スタックトキャパシタではボトムストレージノード733(第1の導体膜)と呼称)、ボトムストレージノード733上に配設された酸化膜734(スタックトキャパシタではストレージノード芯734と呼称)と、ストレージノード芯734を囲むように形成された側壁部735(第1の側壁部)とを備えて構成されている。
このように、位置確認マークMK14を構成するドープトポリシリコン層733、酸化膜734は、それぞれスタックトキャパシタSCのボトムストレージノード733、ストレージノード芯734に対応し、それぞれ同じ工程で形成される。また、位置確認マークMK14のマークホール718は、スタックトキャパシタSCのコンタクトホール708と同じ工程で形成されるが、コンタクトホール708の開口寸法が、例えば0.2μm程度であるのに対し、マークホール718は確実に計測できるようにするため開口寸法が若干大きく形成されている。
<D−2.作用効果>
以上説明したように、位置確認マークMK14は、ストレージノードコンタクトホール708と同じ程度の大きさのマークホール718を配列して構成されており、素子形成領域においてスタックトキャパシタを形成する際に必要となるホール形状のパターンの重ね合わせに適したマークとなる。
すなわち、位置確認マークMK14はホール形状のマークであり、ホール形状のパターンを重ね合わせる際には、ライン形状のマークを用いてホール形状のパターンの位置合わせを行う場合に比べてコマ収差の影響を軽減でき、パターンの重ね合わせずれを小さくできる。
また、位置確認マークMK14がストレージノードコンタクトホール708(図26参照)と同じ程度の大きさのマークホール718で構成されるので、スタックトキャパシタSC(図26参照)を形成する工程を経ることによって、マークホール718の上部にはスタックトキャパシタSCと同様の構成を形成できる。
すなわち、ドープトポリシリコン層733(すなわちボトムストレージノード)を側壁部735が取り囲み、ドープトポリシリコン層733と側壁部735で規定される領域内には酸化膜734(すなわちストレージノード芯)が形成される。
従って、ドープトポリシリコン層733と側壁部735とが一体となり、酸化膜734をフッ酸等を用いて除去しても側壁部735が剥離してエッチング溶液(この場合はフッ酸)中を浮遊するという現象が発生せず、側壁部735が半導体素子を短絡して、不良品を発生させるということが防止でき、製造歩留が低下することが防止できる。
<D−3.製造方法>
図24および図25を用いて説明した位置確認マークMK14を有する半導体装置の製造方法について工程を順に示した図27〜図30を用いて説明する。
まず、図27に示す工程において、シリコン基板101上に、例えば厚さ600nmのTEOS酸化膜を形成し、CMP法を用いて約100nm研磨することで層間絶縁膜717を形成する。
次に、層間絶縁膜717上に、例えば厚さ50nmの窒化膜を形成することで絶縁膜726を形成し、その上にレジスト820を形成してパターニングする。このパターンはマークホール718の上部を開口するパターンである。続いて、レジスト820をマスクとして、絶縁膜膜726エッチングし、開口部728を形成する。
このとき、素子形成領域におけるスタックトキャパシタSC(図26参照)の絶縁膜726が同時にパターニングされる。
次に、図28に示す工程において、層間絶縁膜717を貫通するように、開口寸法(直径)0.3μmのマークホール718を、例えば図24に示すY方向に0.6μmピッチ、X方向に8μmピッチで複数個配設する。
このとき、素子形成領域においてはスタックトキャパシタSCのストレージノードコンタクトホール708が形成される。
続いて、例えば厚さ150nmのドープトポリシリコン層733を全面的に形成し、マークホール718内にドープトポリシリコン層733を埋め込む。なお、ドープトポリシリコン層733は、マークホール718の開口寸法の半分以上の膜厚とすることでマークホール718を確実に埋め込むことができる。
このとき、素子形成領域においてはスタックトキャパシタSCのストレージノードコンタクトホール708にボトムストレージノード733が埋め込まれる。
次に、図29に示す工程において、例えば厚さ600nmのBPTEOS酸化膜を形成することで酸化膜734を全面的に形成する。続いて、酸化膜734上にレジスト830を形成してパターニングする。このパターンは開口部728内のマークホール718の上部にレジスト830を残すようなパターンである。
このとき、素子形成領域においてはスタックトキャパシタSCのボトムストレージノード733上にレジスト830のパターンが形成される。
なお、レジスト830のパターニングにおいては、マークホール718の配列、すなわち位置確認マークMK14を用いてステッパのマスクパターンの位置合わせ(アライメント)を行い、また、レジスト830のパターニング後は当該パターンが正確な位置に重ね合わされているかを位置確認マークMK14を用いて検査する。
次に、図30に示す工程において、レジスト830をマスクとして、酸化膜734およびドープトポリシリコン層733をエッチングする。
このとき、素子形成領域においてはスタックトキャパシタSCのボトムストレージノード733およびストレージノード芯734が円筒形状にパターニングされる。
続いて、例えば厚さ50nmのドープトポリシリコンを全面的に形成し、異方性エッチングによりエッチバックすることで、酸化膜734の側壁上から、ドープトポリシリコン層733にかけて側壁部735を形成する。
このとき、素子形成領域においてはスタックトキャパシタSCの円筒形の側壁部735が形成される。
図26に示すスタックトキャパシタSCにおいて、ストレージノード芯734は不要であり、フッ酸等を用いて除去するので、マーク部においても酸化膜734が除去される。このとき、窒化膜である絶縁膜726はエッチングストッパーとして機能する。
スタックトキャパシタSCにおいては、この後、ボトムストレージノード733、側壁部735の輪郭に沿うように誘電体膜を形成し、当該誘電体膜の輪郭に沿うようにセルプレートと呼称されるボトムストレージノード733に対する対向電極を形成することでストレージノードが完成するが、誘電体膜、セルプレートのパターニングに際しては、マークホール718の配列、すなわち位置確認マークMK14を用いてステッパのマスクパターンの位置合わせ、また、重ね合わせ位置の検査を行う。
<D−4.変形例>
以上説明した本発明に係る実施の形態4においては、マークホール718にドープトポリシリコン733を埋め込む例について説明したが、マークホール718に埋め込むのは、ドープトアモルファスシリコンやノンドープトアモルファスシリコンでも良く、また、Ti、TiN、TaN、W、Al、AlCu、Cuなどの金属膜でも良い。
また、酸化膜(ストレージノード芯)734はBPTEOS酸化膜で構成する例について説明したが、絶縁膜726との選択比によっては、PTEOSでもBPSGでもPSG(phospho-silicate glass)でもSOGでも構わない。
また、酸化膜(ストレージノード芯)734の除去には気相フッ酸を用いても良く、ドライエッチングにより除去しても良い。
また、側壁部735はドープトポリシリコンで構成する例について説明したが、ドープトアモルファスで構成しても、ノンドープトアモルファスにイオン注入を行ったもので構成しても良い。また側壁部735の表面積を広げるため、粗面化していても良い。
<E.実施の形態5>
<E−1.装置構成>
本発明に係る実施の形態5の半導体装置のマーク部の構成について図31および図32を用いて説明する。図31に位置確認マークMK15の平面図を示す。図31に示すように位置確認マークMK15は、マークホール918が一方向に複数個配列されて構成されるホール列HLが、複数列間隔を開けて平行に配列された構成となっている。
図32に、図31に示すE−E線での断面構成を示す。図31に示すように、位置確認マークMK15は、シリコン基板101上に形成された層間絶縁膜917を貫通するように配設された複数のマークホール918と、マークホール918に埋め込まれたリセスプラグ928と、層間絶縁膜917の主面上に全面的に形成された不透明なバリアメタル919と、バリアメタル919上に形成された不透明な導体膜923とで構成されている。
マークホール918は、図31に示すY方向には例えば0.6μmピッチ、X方向には8μmピッチで配列され、その開口寸法(直径)が約0.3μmのホールである。なお、マークホール918の開口寸法は、素子形成領域(図42参照)におけるストレージノードのストレージノードコンタクトホールと同等か若干大きく形成されている。
なお、図31は、図32の構成を上部から見た状態を忠実に図示したものではなく、マークホール918の配置状態を判りやすく示すために、バリアメタル919および導体膜923を省略している。
層間絶縁膜917は、例えば厚さ500nmのTEOS酸化膜で形成され、最表面はCMP法を用いて平坦化されている。
リセスプラグ928は、ドープトポリシリコンで構成され、その一方端面が層間絶縁膜917の主面より約50nm奥まった位置になるように、マークホール918に埋め込まれている。
バリアメタル919は、例えば厚さ50nmのTi(チタン)と厚さ100nmのTiN(窒化チタン)の積層膜で構成された不透明膜である。また、導体膜923は、例えば厚さ50nmのPt(白金)で構成された不透明膜である。
なお、素子形成領域(図42参照)においては、ストレージノードコンタクトホールにもドープトポリシリコンが埋め込まれてプラグを形成するが、リセスはされない。また、導体膜923はストレージノードとなり、ストレージノードの上部に対向電極としてセルプレートを形成することでスタックトキャパシタとなる。
<E−2.作用効果>
以上説明したように、位置確認マークMK15は、マークホール918内にリセスプラグ928を埋め込むことでリセス部を設け、当該リセス部にバリアメタル919を埋め込むようにすることで、マークホール918の位置に対応するバリアメタル919の表面が窪み、さらにその上の導体膜923にも当該窪みが表れるため、マークホール918で構成される位置確認マークMK15を精度良く計測できる。
また、位置確認マークMK15は、素子形成領域(図42参照)におけるストレージノードのストレージノードコンタクトホールと同じ程度の大きさのマークホール918を配列して構成されており、素子形成領域においてストレージノードを形成する際に必要となるホール形状のパターンの重ね合わせに適したマークとなる。
すなわち、位置確認マークMK15はホール形状のマークであり、ホール形状のパターンを重ね合わせる際には、ライン形状のマークを用いてホール形状のパターンの位置合わせを行う場合に比べてコマ収差の影響を軽減でき、パターンの重ね合わせずれを小さくできる。
<E−3.製造方法>
図31および図32を用いて説明した位置確認マークMK15を有する半導体装置の製造方法について工程を順に示した図33〜図35を用いて説明する。
まず、図33に示す工程において、シリコン基板101上に、例えば厚さ600nmのTEOS酸化膜を形成し、CMP法を用いて約100nm研磨することで層間絶縁膜917を形成する。
次に、図示しないレジストをパターニングし、該レジストをマスクとして層間絶縁膜917を貫通するように、開口寸法(直径)0.3μmのマークホール918を、例えば図31に示すY方向に0.6μmピッチ、X方向に8μmピッチで複数個配設する。
なお、マークホール918の開口寸法(直径)は、素子形成領域におけるストレージノードコンタクトホールと同じか、最大でも2倍程度とする。
次に、層間絶縁膜917上に、例えば厚さ200nmのドープトポリシリコンを全面的に形成した後、CMP法を用いて200nm程度研磨することで、マークホール918内にプラグ9281を埋め込む。プラグ9281のシリコン基板101側とは反対の端面は、層間絶縁膜917の主面とほぼ同じ平面上にある。
次に、図34に示す工程において、層間絶縁膜917上にレジスト1020を形成してパターニングする。このパターンはマークホール918の上部を開口するパターンである。続いて、レジスト1020をマスクとして、プラグ9281をエッチングし、シリコン基板101側とは反対の端面が層間絶縁膜917の主面より約50nm奥まった位置になったリセスプラグ928を形成する。これにより、リセスプラグ928の上部にはリセス部RPが形成される。
このときのエッチングには、塩素などのハロゲン系のガスを用いたドライエッチングが使用される。
なお、素子形成領域においてはストレージノードコンタクトホールにはプラグ9281が埋め込まれた状態が望ましいので、上記エッチングが行われないようにストレージノードコンタクトホール上にはレジスト1020が設けられたパターンとなる。
次に、図35に示す工程において、バリアメタル919を、例えば厚さ50nmのTiと100nmのTiNの積層膜を形成する。
このとき、マークホール918の位置に対応するバリアメタル919の表面にはリセス部RPの段差に起因する窪みDPが生じる。
この後、バリアメタル919上に、例えば厚さ50nmのPtの導体膜923が形成されるが、バリアメタル919の窪みDPの存在により、導体膜にも窪みが形成される。
なお、バリアメタル919のパターニングに際しては、マークホール918の位置に対応するバリアメタル919の表面の窪みにより位置確認マークMK15を確認してステッパのマスクパターンの位置合わせ、また、重ね合わせ位置の検査を行う。
そして、導体膜923のパターニングに際しては、マークホール918の位置に対応する導体膜923の表面の窪みにより位置確認マークMK15を確認してステッパのマスクパターンの位置合わせ、また、重ね合わせ位置の検査を行う。
<E−4.変形例>
以上説明した本発明に係る実施の形態5においては、マークホール918にドープトポリシリコンを埋め込む例について説明したが、マークホール918に埋め込むのは、ドープトアモルファスシリコンやノンドープトアモルファスシリコンでも良く、また、Ti、TiN、TaN、W、Al、AlCu、Cuなどの金属膜でも良い。
また、導体膜923はPtの例について説明したが、不透明な導体膜であれば良く、Ru、RuO2、W、Al、AlCu、Cuなどでも良い。
<F.実施の形態6>
<F−1.装置構成>
本発明に係る実施の形態6の半導体装置のマーク部の構成について図36および図37を用いて説明する。図36に位置確認マークMK16の平面図を示す。図36に示すように位置確認マークMK16は、マークホール1118が一方向に複数個配列されて構成されるホール列HLが、複数列間隔を開けて平行に配列された構成となっている。
図37に、図36に示すF−F線での断面構成を示す。図37に示すように、位置確認マークMK16は、シリコン基板101上に形成された層間絶縁膜1117を貫通するように配設された複数のマークホール1118と、マークホール1118から突出するように埋め込まれたプラグ1128(突出プラグ)と、層間絶縁膜1117の主面上に全面的に形成された不透明なバリアメタル1119と、バリアメタル1119上に形成された不透明な導体膜1123とで構成されている。
マークホール1118は、図36に示すY方向には例えば0.6μmピッチ、X方向には8μmピッチで配列され、その開口寸法(直径)が約0.3μmのホールである。なお、マークホール1118の開口寸法は、素子形成領域(図42参照)におけるストレージノードのストレージノードコンタクトホールと同等か若干大きく形成されている。
なお、図36は、図37の構成を上部から見た状態を忠実に図示したものではなく、マークホール1118の配置状態を判りやすく示すために、バリアメタル1119および導体膜1123を省略している。
層間絶縁膜1117は、例えば厚さ500nmのTEOS酸化膜で形成され、最表面はCMP法を用いて平坦化されている。
層間絶縁膜1117の主面には、マークホール1118が形成される領域全域が約50nmの深さでリセスされたリセス領域RRを有している。そして、プラグ1128は、ドープトポリシリコンで構成され、その一方端面が層間絶縁膜1117のリセス領域RRの表面より約50nm突出するようにマークホール1118に埋め込まれている。
バリアメタル1119は、例えば厚さ50nmのTiと厚さ100nmのTiNの積層膜で構成された不透明膜である。また、導体膜1123は、例えば厚さ50nmのPtで構成された不透明膜である。
そして、バリアメタル1119は突出したプラグ1128上に形成されるので、プラグ1118の位置に対応する部分が盛り上がっている。導体膜1123も同様で、プラグ1118の盛り上がりに対応する部分が盛り上がっている。
なお、素子形成領域(図42参照)においては、ストレージノードコンタクトホールにもドープトポリシリコンが埋め込まれてプラグ1128と同じプラグを形成するが、層間絶縁膜1117はリセスされず、プラグの先端は突出しない。また、導体膜1123はストレージノードとなり、ストレージノードの上部に対向電極としてセルプレートを形成することでスタックトキャパシタとなる。
<F−2.作用効果>
以上説明したように、位置確認マークMK16は、プラグ1128がマークホール1118から突出するようにリセス領域RRを設け、突出したプラグ1128上にバリアメタル1119および導体膜1123を形成するので、プラグ1128の位置に対応するバリアメタル1119および導体膜1123の表面が盛り上がるので、バリアメタル1119および導体膜1123が不透明であっても、マークホール1118で構成される位置確認マークMK16を精度良く計測できる。
また、位置確認マークMK16は、素子形成領域(図42参照)におけるストレージノードのストレージノードコンタクトホールと同じ程度の大きさのマークホール1118を配列して構成されており、素子形成領域においてストレージノードを形成する際に必要となるホール形状のパターンの重ね合わせに適したマークとなる。
すなわち、位置確認マークMK16はホール形状のマークであり、ホール形状のパターンを重ね合わせる際には、ライン形状のマークを用いてホール形状のパターンの位置合わせを行う場合に比べてコマ収差の影響を軽減でき、パターンの重ね合わせずれを小さくできる。
<F−3.製造方法>
図36および図37を用いて説明した位置確認マークMK16を有する半導体装置の製造方法について工程を順に示した図38〜図40を用いて説明する。
まず、図38に示す工程において、シリコン基板101上に、例えば厚さ600nmのTEOS酸化膜を形成し、CMP法を用いて約100nm研磨することで層間絶縁膜1117を形成する。
次に、図示しないレジストをパターニングし、該レジストをマスクとして層間絶縁膜1117を貫通するように、開口寸法(直径)0.3μmのマークホール1118を、例えば図36に示すY方向に0.6μmピッチ、X方向に8μmピッチで複数個配設する。
なお、マークホール1118の開口寸法(直径)は、素子形成領域におけるストレージノードコンタクホールと同じか、最大でも2倍程度とする。
次に、層間絶縁膜1117上に、例えば厚さ200nmのドープトポリシリコンを全面的に形成した後、CMP法を用いて200nm程度研磨することで、マークホール1118内にプラグ1128を埋め込む。プラグ1128のシリコン基板101側とは反対の端面は、この時点では層間絶縁膜1117の主面とほぼ同じ平面上にある。
次に、図39に示す工程において、層間絶縁膜1117上にレジスト1220を形成してパターニングする。このパターンはマークホール1118の上部を開口するパターンである。続いて、レジスト1220をマスクとして、層間絶縁膜1117を約50nmの深さにエッチングし、リセス領域RRを形成する。これにより、プラグ1128のシリコン基板101側とは反対の端面が、リセス領域RRの表面より約50nm突出することになる。
このときのエッチングには、フッ化水素(HF)やBHFなどを用いたウエットエッチングや、C48などのCF系のガスを用いたドライエッチングが使用される。
なお、素子形成領域においてはプラグ1128がストレージノードコンタクトホールから突出しない方が望ましいので、上記エッチングが行われないようにストレージノードコンタクトホール上にはレジスト1220が設けられたパターンとなる。
次に、図40に示す工程において、バリアメタル1119を、例えば厚さ50nmのTiと100nmのTiNの積層膜を形成する。
このとき、マークホール1118の位置に対応するバリアメタル1119の表面にはプラグ1128の突出に対応して盛り上がり部PJが生じる。
この後、バリアメタル1119上に、例えば厚さ50nmのPtの導体膜1123が形成されるが、バリアメタル1119盛り上がり部PJの存在により、導体膜も盛り上がり部が形成される。
なお、バリアメタル1119のパターニングに際しては、マークホール1118の位置に対応するバリアメタル1119の表面の盛り上がりにより位置確認マークMK16を確認してステッパのマスクパターンの位置合わせ、また、重ね合わせ位置の検査を行う。
そして、導体膜1123のパターニングに際しては、マークホール1118の位置に対応する導体膜1123の盛り上がりにより位置確認マークMK16を確認してステッパのマスクパターンの位置合わせ、また、重ね合わせ位置の検査を行う。
<F−4.変形例>
以上説明した本発明に係る実施の形態6においては、マークホール1118にドープトポリシリコンを埋め込む例について説明したが、マークホール1118に埋め込むのは、ドープトアモルファスシリコンやノンドープトアモルファスシリコンでも良く、また、Ti、TiN、TaN、W、Al、AlCu、Cuなどの金属膜でも良い。
また、導体膜1123はPtの例について説明したが、不透明な導体膜であれば良く、Ru、RuO2、W、Al、AlCu、Cuなどでも良い。
以上説明した実施の形態1〜6におけるマークの形状は、細長形状のマーク構造体を平行に複数配列した形状、あるいはホールを一列に配列したものを平行に複数配列した形状であったが、マークの平面視形状はこれに限定されるものではなく、マーク構造体を矩形環状とした構成や、ホールを矩形環状に配列した形状でも良く、マーク構造体を十字形状とした構成やホールを十字に配列した形状でも良く、その他アライメントマークや、重ね合わせ検査マークとして一般に使用される外観形状に合わせても良いことは言うまでもない。
なお、本発明に係る実施の形態1〜3においては、窒化膜を酸化膜である層間絶縁膜のエッチングストッパーとして使用する例について示したが、層間絶縁膜は酸化膜に限定されるものではなく、透明な絶縁膜であれば良く、またその場合のエッチングストッパーは窒化膜に限定されるものではなく、層間絶縁膜とのエッチング選択比が得られるものであれば良い。また、その場合、エッチングストッパーに覆われるマーク構造体のサイドウォールやゲート上の絶縁膜は、エッチングストッパーとのエッチング選択比が得られる絶縁膜であれば良い。
100〜300 マーク構造体、103 ゲート配線層、107,107A,507,517,717,917,1117 層間絶縁膜、108,308,508,728 開口部、113 ビット線層、523,923,1123 導体膜、708 コンタクトホール、718,918,1118 マークホール、733 ドープトポリシリコン層、735 側壁部、928 リセスプラグ、919,1119 バリアメタル、1128 プラグ、RR リセス領域。

Claims (16)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板上に複数のパターニングされた層を重ね合わせて形成された半導体素子と、
    前記複数の層の重ね合わせのための位置確認マークと、を備え、
    前記半導体素子は、
    第1の配線層と、
    前記第1の配線層を覆う第1の層間絶縁膜と、
    前記第1の層間絶縁膜上に形成された第2の層間絶縁膜と、
    少なくとも前記第2の層間絶縁膜上に形成された第2の配線層とを有し、
    前記位置確認マークは、
    前記第1の層間絶縁膜を選択的に除去して形成された開口部と、
    前記開口部内に、前記第1の配線層を有して形成されたマーク構造体と、
    前記第1の層間絶縁膜上から前記マーク構造体上にかけて配設され、前記マーク構造体の輪郭に対応する凹凸を有した輪郭形状を有する前記第2の層間絶縁膜と、
    前記第2の層間絶縁膜の輪郭に沿って配設された前記第2の配線層とを有する、半導体装置。
  2. 前記第2の配線層は、不透明あるいは半透明であって、
    前記第2の配線層のパターニングに際しては、
    前記位置確認マークを構成する前記第2の配線層の凹凸形状を位置確認のためのマークとして計測する、請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記半導体素子は記憶素子であって、MOSトランジスタと、該MOSトランジスタに電気的に接続されるキャパシタを含み、
    前記第1の配線層はゲート配線層であって、
    前記マーク構造体は、前記MOSトランジスタのゲート構造と同じ構造であり、
    前記第2の配線層は、前記キャパシタのセルプレートである、請求項2記載の半導体装置。
  4. 半導体基板と、
    前記半導体基板上に複数のパターニングされた層を重ね合わせて形成された半導体素子と、
    前記複数の層の重ね合わせのための位置確認マークと、を備え、
    前記半導体素子は、
    前記半導体基板上に配設された層間絶縁膜と、
    前記層間絶縁膜を貫通して前記半導体基板に達するコンタクトホールと、
    少なくとも前記コンタクトホールを埋めるように配設された第1の導体膜とを有し、
    前記位置確認マークは、
    前記層間絶縁膜を貫通するように形成された複数のマークホールと、
    少なくとも前記複数のマークホールを埋めるように配設された第2の導体膜とを有する、半導体装置。
  5. 前記半導体素子はキャパシタであって、
    前記第1の導体膜はストレージノードであって、
    前記ストレージノードは、前記コンタクトホールから突出するように配設され、
    前記キャパシタは、
    前記ストレージノードの突出した部分を囲んで前記層間絶縁膜に垂直に延在する導体の第1の側壁部をさらに有し、
    前記第2の導体膜は、
    前記第1の導体膜と同じ導体膜の一部をなし、
    前記複数のマークホールを埋めるとともに、前記複数のマークホール間に渡るように前記層間絶縁膜上に形成され、
    前記位置確認マークは、
    前記第1の側壁部と略同一の構成であって、前記第2の導体膜の外周端縁部を囲んで前記層間絶縁膜に垂直に延在する導体の第2の側壁部をさらに有する、請求項4記載の半導体装置。
  6. 半導体基板と、
    前記半導体基板上に複数のパターニングされた層を重ね合わせて形成された半導体素子と、
    前記複数の層の重ね合わせのための位置確認マークと、を備え、
    前記半導体素子は、
    前記半導体基板上に配設された層間絶縁膜と、
    前記層間絶縁膜を貫通して前記半導体基板に達するコンタクトホールと、
    前記コンタクトホールを埋め込む導体のプラグと、
    前記コンタクトホールを覆い、前記プラグに電気的に接続するように配設されたバリアメタル層と、
    前記バリアメタル層上に形成された導体膜と、を有し、
    前記位置確認マークは、
    前記層間絶縁膜を貫通するように形成された複数のマークホールと、
    前記半導体基板側とは反対側の端部が前記複数のマークホール内に奥まって位置するように配設された導体のリセスプラグと、
    前記複数のマークホールを覆い、前記リセスプラグに電気的に接続するように配設された前記バリアメタル層と、
    前記バリアメタル層上に形成された前記導体膜と、を有する半導体装置。
  7. 半導体基板と、
    前記半導体基板上に複数のパターニングされた層を重ね合わせて形成された半導体素子と、
    前記複数の層の重ね合わせのための位置確認マークと、を備え、
    前記半導体素子は、
    前記半導体基板上に配設された層間絶縁膜と、
    前記層間絶縁膜を貫通して前記半導体基板に達するコンタクトホールと、
    前記コンタクトホールを埋め込む導体のプラグと、
    前記コンタクトホールを覆い、前記プラグに電気的に接続するように配設されたバリアメタル層と、
    前記バリアメタル層上に形成された導体膜と、を有し、
    前記位置確認マークは、
    前記層間絶縁膜の所定領域をリセスしたリセス領域と、
    前記リセス領域の前記層間絶縁膜を貫通するように形成された複数のマークホールと、
    前記半導体基板側とは反対側の端部が前記複数のマークホールから突出するように配設された導体の突出プラグと、
    前記複数のマークホールを覆い、前記突出プラグに電気的に接続するように配設された前記バリアメタル層と、
    前記バリアメタル層上に形成された前記導体膜と、を有する半導体装置。
  8. 前記複数のマークホールの開口寸法は、前記コンタクトホールの開口寸法と同じ程度から最大でも2倍程度までである、請求項4、請求項6、請求項7の何れかに記載の半導体装置。
  9. 前記複数のマークホールは、前記コンタクトホールと同じ工程で形成される、請求項4、請求項6、請求項7の何れかに記載の半導体装置。
  10. 半導体基板上に複数のパターニングされた層を重ね合わせて形成された半導体素子と、前記複数の層の重ね合わせのための位置確認マークと、を備えた半導体装置の製造方法であって、
    (a)前記半導体基板上の前記半導体素子が形成される領域を第1の領域として規定し、前記第1の領域の周囲を第2の領域として規定し、前記第1および第2の領域に、絶縁膜を介して第1の配線層を形成する工程と、
    (b)前記第1の配線層の上部および側面に、それぞれ上部酸化膜およびサイドウォール酸化膜を形成する工程と、
    (c)前記上部酸化膜および前記サイドウォール酸化膜を覆うように窒化膜を形成する工程と、
    (d)前記第1および第2の領域を覆うように層間絶縁膜を形成する工程と、
    (e)前記第1の領域の前記層間絶縁膜を貫通して、少なくとも前記サイドウォール酸化膜上から前記半導体基板上に渡る前記窒化膜に達するように自己整合的にコンタクトホールを形成するとともに、前記位置確認マークの形成領域に合わせて、前記第2の領域の前記層間絶縁膜を選択的に除去して開口部を形成し、前記窒化膜を露出させる工程と、
    (f)前記コンタクトホールおよび前記開口部の底部に露出する前記窒化膜を除去して、前記コンタクトホールを前記半導体基板にまで延在させるとともに、前記開口部内に、前記工程(a)および工程(b)で形成された前記絶縁膜、前記第1の配線層、前記上部酸化膜および前記サイドウォール酸化膜で構成されるマーク構造体を残す工程と、
    (g)前記第1および第2の領域を覆うように第2の配線層を形成し、前記コンタクトホールに前記第2の配線層を埋め込むとともに、
    前記マーク構造体の輪郭に沿って前記第2の配線層を配設する工程と、を備え、前記工程(f)および工程(g)で、前記位置確認マークを形成する半導体装置の製造方法。
  11. 半導体基板上に複数のパターニングされた層を重ね合わせて形成された半導体素子と、前記複数の層の重ね合わせのための位置確認マークと、を備えた半導体装置の製造方法であって、
    (a)前記半導体基板上の前記半導体素子が形成される領域を第1の領域として規定し、前記第1の領域の周囲を第2の領域として規定し、前記第1および第2の領域に、絶縁膜を介して第1の配線層を形成する工程と、
    (b)前記第1の配線層の上部に上部酸化膜を形成する工程と、
    (c)前記第1の領域の前記第1の配線層および前記上部酸化膜の側面にサイドウォール酸化膜を形成する工程と、
    (d)前記第1の領域の前記上部酸化膜および前記サイドウォール酸化膜を覆うとともに、前記第2の領域の前記第1の配線層および前記上部酸化膜を覆う窒化膜を形成する工程と、
    (e)前記第2の領域の前記第1の配線層および前記上部酸化膜を覆う前記窒化膜を選択的に除去して、サイドウォール窒化膜を形成する工程と、
    (f)前記第1および第2の領域を覆うように層間絶縁膜を形成する工程と、
    (g)前記第1の領域の前記層間絶縁膜を貫通して、少なくとも前記サイドウォール酸化膜上から前記半導体基板上に渡る前記窒化膜に達するように自己整合的にコンタクトホールを形成するとともに、前記位置確認マークの形成領域に合わせて、前記第2の領域の前記層間絶縁膜を選択的に除去して開口部を形成し、前記窒化膜を露出させるとともに、前記上部酸化膜を除去する工程と、
    (h)前記コンタクトホールおよび前記開口部の底部に露出する前記窒化膜を除去して、前記コンタクトホールを前記半導体基板にまで延在させるとともに、前記開口部内に、前記工程(a)、工程(b)および工程(e)で形成された前記絶縁膜、前記第1の配線層および前記サイドウォール窒化膜で構成されるマーク構造体を残す工程と、
    (i)前記第1および第2の領域を覆うように第2の配線層を形成し、前記コンタクトホールに前記第2の配線層を埋め込むとともに、前記開口部内に露出する前記マーク構造体の輪郭に沿って前記第2の配線層を配設する工程と、を備え、前記工程(h)および(i)で、前記位置確認マークを形成する半導体装置の製造方法。
  12. 半導体基板上に複数のパターニングされた層を重ね合わせて形成された半導体素子と、前記複数の層の重ね合わせのための位置確認マークと、を備えた半導体装置の製造方法であって、
    (a)前記半導体基板上の前記半導体素子が形成される領域を第1の領域として規定し、前記第1の領域の周囲を第2の領域として規定し、前記第1および第2の領域を覆うように層間絶縁膜を形成する工程と、
    (b)前記第1の領域の前記層間絶縁膜を貫通して前記半導体基板に達するコンタクトホールを設けるとともに、前記第2の領域の前記層間絶縁膜を貫通して前記半導体基板に達する複数のマークホールを形成する工程と、
    (c)前記コンタクトホールおよび前記複数のマークホールを埋めるように前記第1および第2の領域の前記層間絶縁膜上に導体膜を形成する工程と、
    (d)前記導体膜上に絶縁膜を形成する工程と、
    (e)前記コンタクトホール上に前記絶縁膜が残るとともに、前記複数のマークホール上および前記複数のマークホール間上に前記導体膜が残るように前記絶縁膜および前記導体膜を選択的に除去する工程と、
    (f)前記コンタクトホール上の前記導体膜および前記絶縁膜の側面、および、前記複数のマークホール上および前記複数のマークホール間上の前記導体膜および前記絶縁膜の側面にそれぞれ導体の側壁部を形成する工程と、
    (g)前記絶縁膜を除去する工程と、を備え、前記工程(b)ないし工程(g)で前記位置確認マークを形成する半導体装置の製造方法。
  13. 半導体基板上に複数のパターニングされた層を重ね合わせて形成された半導体素子と、前記複数の層の重ね合わせのための位置確認マークと、を備えた半導体装置の製造方法であって、
    (a)前記半導体基板上の前記半導体素子が形成される領域を第1の領域として規定し、前記第1の領域の周囲を第2の領域として規定し、前記第1および第2の領域を覆うように層間絶縁膜を形成する工程と、
    (b)前記第1の領域の前記層間絶縁膜を貫通して前記半導体基板に達するコンタクトホールを設けるとともに、前記第2の領域の前記層間絶縁膜を貫通して前記半導体基板に達する複数のマークホールを形成する工程と、
    (c)前記コンタクトホールおよび前記複数のマークホールを導体のプラグで埋める工程と、
    (d)前記複数のマークホール内の前記プラグの、前記半導体基板とは反対側の端部が前記複数のマークホール内に奥まって位置するように、前記プラグを部分的に除去してリセスプラグを形成する工程と、
    (e)前記第1および第2の領域を覆い、前記コンタクトホール内の前記プラグおよび前記複数のマークホール内の前記リセスプラグに電気的に接続するようにバリアメタル層を配設した後、前記バリアメタル層上に導体膜を形成する工程と、を備え、前記工程(b)ないし工程(e)で前記位置確認マークを形成する半導体装置の製造方法。
  14. 半導体基板上に複数のパターニングされた層を重ね合わせて形成された半導体素子と、前記複数の層の重ね合わせのための位置確認マークと、を備えた半導体装置の製造方法であって、
    (a)前記半導体基板上の前記半導体素子が形成される領域を第1の領域として規定し、前記第1の領域の周囲を第2の領域として規定し、前記第1および第2の領域を覆うように層間絶縁膜を形成する工程と、
    (b)前記第1の領域の前記層間絶縁膜を貫通して前記半導体基板に達するコンタクトホールを設けるとともに、前記第2の領域の前記層間絶縁膜を貫通して前記半導体基板に達する複数のマークホールを形成する工程と、
    (c)前記コンタクトホールおよび前記複数のマークホールを導体のプラグで埋める工程と、
    (d)前記複数のマークホールが形成された前記第2の領域の前記層間絶縁膜の所定領域をリセスしてリセス領域を形成し、前記プラグの前記半導体基板側とは反対側の端部を前記複数のマークホールから突出させて突出プラグとする工程と、
    (e)前記第1および第2の領域を覆い、前記コンタクトホール内の前記プラグおよび前記複数のマークホールから突出する前記突出プラグに電気的に接続するようにバリアメタル層を配設した後、前記バリアメタル層上に導体膜を形成する工程と、を備え、前記工程(b)ないし工程(e)で前記位置確認マークを形成する半導体装置の製造方法。
  15. 前記工程(b)は、
    前記複数のマークホールの開口寸法を、前記コンタクトホールの開口寸法と同じ程度から最大でも2倍程度とする工程を含む、請求項12ないし請求項14の何れかに記載の半導体装置の製造方法。
  16. 前記層間絶縁膜を形成する工程は、化学機械研磨法により前記層間絶縁膜を平坦化する工程を含む、請求項10ないし請求項14の何れかに記載の半導体装置の製造方法。
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