JP2010202208A - 密封容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】他人による開封を未然に防止することができるうえ、開封と同時に蓋体を容器本体から容易に外すこと。
【解決手段】胴部10と、胴部の外周面から径方向外方に延設される連結壁12と、連結壁の上面に立設される周壁11とを有する容器本体2と、胴部の開口を覆う天頂部20と、天頂部の周縁部に連設された密封壁21と、密封壁の周縁部から径方向外方に向けて折り返されたフランジ部22とを有する蓋体3と、周壁及び連結壁を周方向に分断する切欠孔内にて周壁又は連結壁に軸部31を介して連結され、回動動作によりフランジ部を押し上げて容器本体と蓋体との係合を解除する回動片30とを備え、回動片が、回動可能な摘み部32と、摘み部に伴って回動してフランジ部を押し上げる押し上げ部33と、を有し、胴部の外周面には、回動片の回動後、押し上げ部の先端に接触して回動戻りを規制する突起部34が設けられている密封容器1を提供する。
【選択図】図2

Description

本発明は、密封容器に関するものである。
食品や薬品等が収容される密封容器においては、近年、内容物の安全性を確保するために、購入者自身が開封する前に、他人により意図的にあるいは不意に加えられた外力によって開封されてしまうのを防ぐことに対する要望が高まっている。
このような要望に応えるための手段として、例えば、下記特許文献1では、環状溝が形成された蓋体と、前記環状溝に開口端縁部が差し込まれた有底筒状の容器本体と、を備え、前記蓋体は、天板部と、天板部の外周縁に上方に向けて突設された第1周壁と、この第1周壁をその径方向の外側から囲繞する第2周壁と、これらの両周壁を連結する環状の連結壁と、第2周壁の下端にその径方向の外側に向けて突設されたフランジ部と、を備え、前記容器本体の外周面に、蓋体のフランジ部をその径方向の外側から覆う被覆壁が破断可能な弱化部を介して突設された構成が提案されている。なお、前述の環状溝は、前記両周壁と連結壁とにより画成されている。
この密封容器においては、まず、容器本体の弱化部を破断し、この容器本体から被覆壁を除去して蓋体のフランジ部を露出させ、その後、このフランジ部を引き上げる等することで蓋体が容器本体から外されて開封される。
特許第3155677号公報
しかしながら、従来の密封容器では、その開封に際し、容器本体の弱化部を破断して被覆壁を除去しても、環状溝内への容器本体の開口端縁部の装着状態に変わりがないため、弱化部を破断した後に蓋体を容器本体から外す手間が必要であった。
この発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、他人による開封を未然に防止することができるうえ、開封と同時に蓋体を容器本体から容易に外すことができる密封容器を提供することである。
上記の目的を達成するために、この発明は以下の手段を提供している。
本発明に係る密封容器は、有底筒状に形成されて内部に内容物が収容される胴部と、該胴部の外周面から径方向外方に延設される連結壁と、該連結壁の上面に立設される周壁と、を有する容器本体と、前記開口端部に被さって前記胴部の開口を覆う天頂部と、該天頂部の周縁部に連設された密封壁と、該密封壁の周縁部から径方向外方に向けて折り返されたフランジ部と、を有し、前記容器本体に離脱可能に装着される蓋体と、前記周壁及び前記連結壁を周方向に分断する切欠孔と、前記切欠孔内にて前記周壁又は前記連結壁に軸部を介して連結され、この軸部を中心とする回動動作により前記フランジ部を押し上げて、前記容器本体と前記蓋体との係合を解除する回動片と、を備え、前記回動片が、回動前に分断された前記周壁の間に位置すると共に径方向外方に向けて回動可能な摘み部と、該摘み部の下端部から前記胴部の外周面近傍まで突設され、摘み部に伴って回動して前記フランジ部を押し上げる押し上げ部と、を有し、前記胴部の外周面には、前記回動片の回動後、前記押し上げ部の先端に接触して回動戻りを規制する突起部が設けられていることを特徴とする。
この発明によれば、容器本体に蓋体が装着されている際、天頂部が胴部の開口を覆っていると共に密封壁が胴部の内部を密封している。これにより、内容物を密封状態で保存することができる。特に、胴部の外周面には径方向外方に向けて連結壁が連設され、さらにこの連結壁の上面には周壁が立設している。そのため、フランジ部は、周壁に囲まれた状態となっている。よって、これら密封壁及びフランジ部に対して外部から直接触れ難い構造となっている。そのため、他人により意図的に或いは不意にフランジ部が持ち上げられ、蓋体が容器本体から外れてしまうことを未然に防止することができる。
なお、容器本体に蓋体が装着されている際、回動片の摘み部は、切欠孔によって分断された周壁の間に位置している。よって、この摘み部を周壁の一部として機能させることができる。従って、回動片を回動させない限り、外部からフランジ部に触れることができないようになっている。
一方、容器本体から蓋体を外す場合には、周壁の一部として機能している回動片の摘み部を摘み、径方向外方に向けて回動させる。すると、回動片全体が軸部を中心に回動するので、押し上げ部も同様に回動する。押し上げ部が回動すると、胴部の外周面近傍まで突設している先端が外周面に沿って上昇し、蓋体のフランジ部を上方に押し上げる。これにより、容器本体と蓋体との係合を解除することができ、蓋体を上方に持ち上げることができる。従って、容器本体から蓋体を取り外すことが可能になる。
上述したように、従来とは異なり、回動片を回動させるだけの一工程で、開封動作と蓋体を容器本体から外す動作とを同時に行うことができる。従って、非常に使い易く、利便性を向上することができる。
しかも、回動させた後、回動片を元の状態に戻そうとしても、押し上げ部の先端が突起部に接触するので、再び回動前の状態に復旧させることが困難である。従って、購入者は、回動片の状態を確認するだけで、開封済みであるか否か、蓋体が既に一旦取り外されたか否かを容易且つ正確に認識することができる。従って、他人による開封を未然に防止することができる。
本発明に係る密封容器は、上記本発明の密封容器において、前記摘み部が、回動前に破断可能な弱化部を介して前記周壁に連結されていることを特徴とする。
この発明によれば、摘み部が弱化部を介して周壁に連結されているので、回動前の段階で摘み部にがたつきや変形等が生じ難い。従って、摘み部を安定な姿勢に維持することができ、周壁の一部として確実に機能させることができる。一方、回動片を回動して開封する場合には、弱化部を容易に破断できるので開封操作に何ら悪影響を与えることがない。
本発明に係る密封容器は、上記本発明の密封容器において、前記押し上げ部が、回動前に先端が前記連結壁の下面と略面一とされていることを特徴とする。
この発明によれば、開封前の段階で、押し上げ部の先端が連結壁の下面と略面一となっているので、デザイン性を向上することができる。しかも、不要な出っ張りをなくすことができるので、流通過程での引っ掛かり等を防止できるうえ、押し上げ部を不意に押し上げてしまう等の誤動作の可能性を低減することができる。
本発明に係る密封容器によれば、他人による開封を未然に防止することができるうえ、購入者が開封と同時に蓋体を容器本体から容易に外すことができる。
本発明に係る密封容器の実施形態を示す斜視図であって、容器本体から蓋体が外されている状態を示す図である。 図1に示す容器本体に蓋体を装着した際の半縦断面図である。 図1に示す容器本体から回動片を除去した場合を想定した斜視図である。 図1に示す容器本体の回動片周辺を拡大した断面図である。 図4に示す断面矢視A−A図である。 図2に示す状態から回動片を回動させて、容器本体から蓋体を持ち上げている状態を示す断面図である。 本発明に係る密封容器の変形例を示す斜視図であって、容器本体から蓋体が外されている状態を示す図である。 図7に示す容器本体の回動片周辺を拡大した断面図である。
以下、本発明に係る密封容器の実施形態について、図1から図8を参照して説明する。本実施形態の密封容器1は、図1及び図2に示すように、内容物が収容される容器本体2と、該容器本体2に離脱可能に装着され、その内部を密封する蓋体3と、で構成された容器である。
容器本体2は、有底筒状に形成されて内部に内容物が収容される胴部10と、胴部10の外周面から径方向外方に延設される連結壁12と、この連結壁12の上面に立設される周壁11と、を備えている。本実施形態の胴部10は、底部10aを有する断面円筒状に形成されている。この際、胴部10の中心軸Oに直交する方向を径方向、中心軸Oを中心に周回する方向を周方向と定義する。
また、本実施形態の周壁11は、胴部10の開口端部の周囲を囲むように形成されている。そして、連結壁12は、胴部10の開口端部から底面10a側に若干寄った位置から径方向外方に延設され、周壁11の下端部と胴部10の外周面とを連結するように形成されている。
ところで、胴部10と周壁11と連結壁12とで囲まれた空間は、上部が開口した収容溝Sとして機能するようになっている。そして、胴部10の開口端部側の外周面には、収容溝S内に配設される形で径方向外方に膨らんだ膨出部13が形成されている。この膨出部13は、容器本体2と蓋体3とを係合させるための第1係合部として機能するものであり、一定の間隔を開けて周方向に複数形成されている。
蓋体3は、胴部10の開口端部に被さってこの胴部10の開口を覆う天頂部20と、該天頂部20の周縁部に連設され、収容溝S内に入り込んだ状態で胴部10の外周面に密接して胴部10の内部を密封する密封壁21と、該密封壁21の周縁部から径方向外方に向けて折り返されたフランジ部22と、を備えている。
本実施形態の天頂部20は、半球状のドーム型に形成され、周縁部が胴部10の開口端部上に重なるように設計されている。密封壁21は、天頂部20の周縁部の外周面から一旦径方向外方に延在した後、下方に垂下するように連設されており、胴部10の外周面に対して隙間を開けることなく密接するようになっている。フランジ部22は、上述したように密封壁21の周縁部から径方向外方に向けて折り返されるように形成されており、密封壁21と同様に収容溝S内に入り込んだ形で収容されている。
密封壁21の内周面には、上述した膨出部13に係合する凹み部23が形成されている。この凹み部23は、容器本体2と蓋体3とを係合させるための第2係合部として機能するものであり、膨出部13に対応して一定の間隔を開けて周方向に複数形成されている。但し、凹み部23を全周に亘って形成しても構わない。この場合には、膨出部13と凹み部23とを係合させる際に、容器本体2と蓋体3との位置合わせが不要となる。
このように、膨出部13と凹み部23とが互いに係合しているので、容器本体2から蓋体3が容易に外れない構造となっている。
また、容器本体2には、図3に示すように周壁11及び連結壁12を周方向に分断する切欠孔14が形成されている。なお、図3は、切欠孔14を説明するための図であって、図1から後述する回動レバー30の図示を省略した仮想図である。本実施形態では、中心軸Oを挟んで対向するように切欠孔14が2つ形成されている。
そして、この切欠孔14内には、図1、図4及び図5に示すように、回動可能な回動レバー(回動片)30が、周壁11に軸部31を介して連結された状態で配設されている。
この回動レバー30は、軸部31を中心とする回動動作により蓋体3のフランジ部22を押し上げて、膨出部13と凹み部23との係合を解除、即ち、容器本体2と蓋体3との係合を解除するものであって、図4及び図5に示すように、摘み部32と押し上げ部33とで構成されている。摘み部32は、回動前の段階では、切欠孔14によって分断された周壁11間に挟まれるように位置し、周壁11の一部として機能している。また、この摘み部32は、軸部31を中心に径方向外方に向けて回動可能とされている。
なお、本実施形態の軸部31は、摘み部32の下端部と周壁11の下端部とを繋ぐように形成されている。また、摘み部32は、周壁11よりも上方に出っ張るように上端が膨らんでおり、摘み易い形に設計されている。
押し上げ部33は、摘み部32の下端部から胴部10の外周面近傍まで突設するように形成され、回動前の段階では切欠孔14によって分断された連結壁12に挟まれるように配置されている。なお、本実施形態では、押し上げ部33が、摘み部32から胴部10の外周面に向かって斜め下方に突設するように形成されている。但し、摘み部32から外周面に向かって直角に突設するように押し上げ部33を形成しても構わない。
また、この押し上げ部33は、摘み部32の回動動作に伴って回動し、先端が胴部10の外周面に沿って上昇するようになっている。これにより、フランジ部22を押し上げて、膨出部13と凹み部23との係合を解除することが可能とされている。
また、胴部10の外周面には、切欠孔14内にて径方向外方に突出した突起部34が形成されている。この突起部34は、回動レバー30の回動後、押し上げ部33の先端に接触して回動戻りを規制する役割を担っている。そのため、回動レバー30は、一旦回動すると、回動前の元の状態に戻り難くなっている。従って、回動レバー30の状態を確認するだけで、開封済みであるか否かを認識することが可能とされている。
特に、本実施形態では、上述したように摘み部32から胴部10の外周面に向かって斜め下方に突設するように押し上げ部33が形成されているので、一旦回動レバー30を回動させると、開封後の摘み部32は周壁11よりも外方に傾斜した状態となる。従って、開封状態が容易に判別できるように設計されている。
また、摘み部32は、図1に示すように、回動前に破断可能な弱化部35を介して周壁11に連結されている。これにより、摘み部32は、回動前の段階でがたつきや変形等が生じ難くなっており、姿勢が安定した状態となっている。特に、本実施形態の弱化部35は、周壁11の上端と摘み部32の上端とを連結しており、摘み部32により一層がたつきや変形等を生じ難くさせている。従って、摘み部32は、回動前の段階では周壁11の一部として確実に機能するようになっている。
但し、上記弱化部35は、周壁11と摘み部32との全体に亘って形成されていても構わないし、連結壁12と押し上げ部33とを連結するように形成しても構わない。
このように構成された密封容器1によれば、容器本体2に蓋体3が装着されている際、図2に示すように、天頂部20が胴部10の開口を覆った状態で密封壁21が胴部10の外周面に密接しているので、内容物が収容された胴部10の内部を密封することができる。これにより、内容物を密封状態で保存することができる。しかも、膨出部13と凹み部23とが互いに係合しているので、蓋体3が容器本体2から外れる恐れがない。特に、密封壁21及びフランジ部23は、収容溝S内に入り込んでいるうえ、周壁11に囲まれた状態となっている。よって、密封壁21及びフランジ部22に対して外部から直接触れ難い構造となっている。そのため、他人により意図的に或いは不意にフランジ部22が持ち上げられ、蓋体3が容器本体2から外れてしまうことを未然に防止することができる。
次に、密封容器1を開封して容器本体2から蓋体3を取り外す場合について説明する。
この場合には、周壁11の一部として機能している回動レバー30の摘み部32を摘み、摘み部32と周壁11との間を連結している弱化部35を破断させながら、図6に示すように径方向外方に向けて回動させる。この際、弱化部35は、容易に破断できるので開封操作に何ら悪影響を与えることはない。
摘み部32を回動すると、回動レバー30全体が軸部31を中心に回動するので、押し上げ部33も同様に回動する。押し上げ部33が回動すると、容器本体2の胴部10の外周面近傍まで突設している先端が外周面に沿って上昇し、突起部34を乗り越えた後に、蓋体3のフランジ部22を上方に押し上げる。これにより、膨出部13と凹み部23との係合を解除することができ、蓋体3を上方に持ち上げることができる。従って、容器本体2から蓋体3を取り外すことが可能になる。
特に、本実施形態では、回動レバー30が中心軸Oを挟んで対向するように2つ設けられているので、蓋体3を両側から均等に持ち上げることができる。従って、蓋体3をより容易に取り外すことができる。
上述したように、本実施形態の密封容器1によれば、従来とは異なり回動レバー30を回動させるだけの一工程で、開封動作と蓋体3を容器本体2から外す動作とを同時に行うことができる。従って、非常に使い易く、利便性を向上することができる。
しかも、回動レバー30を回動した後に元の状態に戻そうとしても、押し上げ部33の先端が突起部34に接触するので、再び回動前の状態に復旧させることは困難である。従って、購入者は、回動レバー30の状態を確認するだけで、開封済みであるか否か、蓋体3が既に一旦取り外されたか否かを容易且つ正確に認識することができる。従って、他人による開封を未然に防止することができる。
なお、本発明の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、容器本体2を断面視円筒状としたが、有底筒状であれば断面視楕円状や、断面視角形状にしても構わない。この際、容器本体2の形状にあわせて、蓋体3の形状を適宜変更すれば良い。
また、蓋体3の天頂部20を半球状のドーム型としたが、ドーム型に限定されるものではなく、胴部10の開口端部に被さって開口を覆う形であれば自由に設計して構わない。
また、上記実施形態では、回動レバー30を2つ設けた場合を例にしたが、1つでも構わないし、3つ以上設けても構わない。なお、2つ以上設ける場合には、中心軸Oを中心として周方向に等間隔に並ぶように設けることが好ましい。
また、回動レバー30と周壁11との間に軸部31を設けたが、回動レバー30と連結壁12との間を連結するように軸部31を設けても構わない。この場合でも、回動中心が異なるだけで、同様の作用効果を奏することができる。特に、軸部31の位置は、押し上げ部33からフランジ部22に対して効率良く力が伝わる最適な位置に設ければ良い。
また、摘み部32と周壁11とを連結する弱化部35の位置は、摘み部32の上部側ではなく中間付近や下部側にしても構わない。但し、がたつきや変形等を生じ難くさせる点、比較的弱い力で破断可能である点を考慮すると、上記実施形態のように上部側に設けることが好ましい。
また、上記実施形態では、膨出部13及び凹み部23を周方向に一定の間隔を開けて複数形成したが、周方向に沿って環状に形成しても構わない。この場合であっても、同様の作用効果を奏することができる。また、膨出部13を第1係合部として機能させ、凹み部23を第2係合部として機能させたが、これとは逆に、凹み部23を容器本体2側に形成して第1の係合部として機能させ、膨出部13を蓋体3側に形成して第2係合部として機能させても構わない。更に、第1係合部と第2係合部とを共に膨出部13としても構わない。
なお、上記実施形態では、膨出部13と凹み部23とを利用することで、容器本体2と蓋体3とを係合させた場合を例に挙げて説明したが、これら膨出部13及び凹み部23は必須な構成ではなく、設けなくても構わない。この場合には、例えば、周壁11と密封壁21とを圧接(圧入)させることで容器本体2と蓋体3とを係合させれば良い。
また、図7及び図8に示すように、軸部31の位置と押し上げ部33の基端側(摘み部32と接続する側)の位置とを、上方に移動させ、回動前に押し上げ部33の先端が連結壁12の下面と略面一になるように設計しても構わない。
この場合には、開封前の段階で、押し上げ部33の先端が連結壁12の下面から飛び出さず、略面一となるので、デザイン性を向上することができる。しかも、不要な出っ張りをなくすことができるので、流通過程での引っ掛かり等を防止できるうえ、押し上げ部33を不意に押し上げてしまう等の誤作動の可能性を低減することができる。
また、上記実施形態では、容器本体の一例として、連結壁12が胴部10の開口端部から底面10a側に若干寄った位置から径方向外方に延設されている容器本体2を例に挙げて説明したが、この場合に限定されるものではない。例えば、胴部10の開口端部から径方向外方に向かって連結壁が延設され、この連結壁の上面に周壁が立設された容器本体であっても構わない。この場合には、容器本体に蓋体を装着した際、連結壁の上面に当接し、且つ、周壁の内側に嵌まり込むように蓋体の密封壁とフランジ部とを形成すれば良い。
S…収容溝
1…密封容器
2…容器本体
3…蓋体
10…胴部
11…周壁
12…連結壁
14…切欠孔
20…天頂部
21…密封壁
22…フランジ部
31…軸部
30…回動片(回動レバー)
32…摘み部
33…押し上げ部
34…突起部
35…弱化部

Claims (3)

  1. 有底筒状に形成されて内部に内容物が収容される胴部と、該胴部の外周面から径方向外方に延設される連結壁と、該連結壁の上面に立設される周壁と、を有する容器本体と、
    前記開口端部に被さって前記胴部の開口を覆う天頂部と、該天頂部の周縁部に連設された密封壁と、該密封壁の周縁部から径方向外方に向けて折り返されたフランジ部と、を有し、前記容器本体に離脱可能に装着される蓋体と、
    前記周壁及び前記連結壁を周方向に分断する切欠孔と、
    前記切欠孔内にて前記周壁又は前記連結壁に軸部を介して連結され、この軸部を中心とする回動動作により前記フランジ部を押し上げて、前記容器本体と前記蓋体との係合を解除する回動片と、を備え、
    前記回動片は、回動前に分断された前記周壁の間に位置すると共に径方向外方に向けて回動可能な摘み部と、該摘み部の下端部から前記胴部の外周面近傍まで突設され、摘み部に伴って回動して前記フランジ部を押し上げる押し上げ部と、を有し、
    前記胴部の外周面には、前記回動片の回動後、前記押し上げ部の先端に接触して回動戻りを規制する突起部が設けられていることを特徴とする密封容器。
  2. 請求項1に記載の密封容器において、
    前記摘み部は、回動前に破断可能な弱化部を介して前記周壁に連結されていることを特徴とする密封容器。
  3. 請求項1又は2に記載の密封容器において、
    前記押し上げ部は、回動前に先端が前記連結壁の下面と略面一とされていることを特徴とする密封容器。
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