JP2010195184A - 車両用操舵装置、車両用操舵装置付き車両 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】操舵側差動伝達機構13の第1回転要素に接続した操舵軸3と、転舵側差動伝達機構14の第1回転要素に接続した転舵軸5と、操舵部に付与する反力トルクを発生し、操舵側差動伝達機構13の第2回転要素に接続した反力モータと、操向輪を転舵させる転舵力を発生し、転舵側差動伝達機構14の第2回転要素に接続した転舵モータと、操舵側差動伝達機構13の第3回転要素と、転舵側差動伝達機構14の第3回転要素とを接続する回転伝達軸18と、回転伝達軸18の回転を固定することにより操舵部から操向輪への力の伝達を遮断し、回転伝達軸18の回転を自由にすることにより操舵部から操向輪への力の伝達を行うロック機構15と、を設けた。
【選択図】図3
Description
実施例1の車両用操舵装置1の構成について説明する。
図1は、車両用操舵装置1を搭載した車両50の全体構成図である。車両用操舵装置1は、ステアリングホイール(操舵部)2と、操舵軸3と、操向4と、転舵軸5と、操舵機構6と、操舵角度センサ(操舵角度検出手段)7と、操舵トルクセンサ(操舵トルク検出手段)8と、転舵角度センサ(転舵角度検出手段)9と、コントローラ40とを有している。
コントローラ40は、操舵角度センサ7、操舵トルクセンサ8、転舵角度センサ9、操舵機構6からの情報を入力し、これらの情報に基づいて操舵機構6の制御を行っている。
図2は操舵機構6の構成概略図である。操舵機構6は、操舵側遊星ギヤ(操舵側差動伝達機構)13と、転舵側遊星ギヤ(転舵側差動伝達機構)14と、ロック機構15と、反力モータ16と、転舵モータ17と、回転伝達軸18とを有している。
操舵側遊星ギヤ13、転舵側遊星ギヤ14のリングギヤ13r,14rは、ウォームホイール(減速器)22,23の内周に固定されている。ウォームホイール22,23は、反力モータ16、転舵モータ17のモータ軸の先端に取り付けられたウォーム(減速器)16a、17aと噛み合っている。ウォームホイール22は、第1ハウジング20に第5ベアリング35を介して、操舵軸3に第6ベアリング36を介して支持されている。ウォームホイール23は、第2ハウジング21に第7ベアリング37を介して、転舵軸5に第8ベアリング38を介して支持されている。操舵軸3はカバー24に第9ベアリング39を介して支持され、転舵軸5はカバー25に第10ベアリング30を介して支持されている。
図5は、コントローラ40の制御ブロック図である。コントローラ40は、ステアバイワイヤ制御部41と、可変舵角操舵制御部42と、反力モータ制御部(反力モータ制御手段)43と、転舵モータ制御部(転舵モータ制御手段)44と、異常判定部(異常判定手段)45と、ロック機構制御部(ロック機構制御手段)46から構成されている。
次にステアバイワイヤ制御時、可変舵角操舵制御時の操舵機構6の動作について説明する。なお以下では、操舵軸3の回転角度をθh、トルクをTh、転舵軸5の回転角度をθout、トルクをTout、操舵側遊星ギヤ13のリングギヤ13rの回転角度をθm1、トルクをTm1、転舵側遊星ギヤ14のリングギヤ14rの回転角度をθm2、トルクをTm2、操舵側遊星ギヤ13の減速比をK1、転舵側遊星ギヤ14の減速比をK2とする。以下では説明の簡単のためK1=K2として算出した式を用いて説明している。
図6はステアバイワイヤ制御時のロック機構15の様子を示す図である。ステアバイワイヤ制御時にはロック機構15により回転伝達軸18の回転が固定されるため、操舵側遊星ギヤ13のサンギヤ13sの回転が固定される。このときの操舵軸3の回転角度θh、トルクThは次の式で示すことができる。
θh=K1・θm1
Th=(1/K1)・Tm1
この式に示すように、反力モータ16によって操舵側遊星ギヤ13のリングギヤ13rのトルクTm1を制御することにより、操舵軸3に任意のトルクを付与することが可能となり、ステアリング2の操舵反力を任意に設定することができる。
θout=K2・θm2
Tout=(1/K2)・Tm2
この式に示すように、転舵モータ17によって転舵側遊星ギヤ14のリングギヤ14rの回転角度θm2を制御することにより、転舵軸5を任意の回転角度にすることが可能となり、操向輪4の転舵角度を任意に設定することができる。
図7は可変舵角制御時のロック機構15の様子を示す図である。可変舵角制御時には、ロック機構15による回転伝達軸18の回転を解除するため、操舵側遊星ギヤ13、転舵側遊星ギヤ14のサンギヤ13s,14sが一体に回転する。このとき、入力した操舵軸3の回転角度θh、トルクThに対する出力の転舵軸5の回転角度θout、トルクToutは次の式で示すことができる。
θout=K1・θm1+K2・θm2+θh
Tout=Th
この式に示すように、反力モータ16、転舵モータ17によって操舵側遊星ギヤ13、転舵側遊星ギヤ14のリングギヤ13r,14rの回転角度θm1,θm2を制御することにより、ステアリングホイール2に入力した操舵角度に対する操向輪4の転舵角度の比を任意に設定することができる。
図8は転舵モータ17が故障したときのロック機構15の様子を示す図である。転舵モータ17が故障したときには、ロック機構15による回転伝達軸18の回転を解除するため、操舵側遊星ギヤ13、転舵側遊星ギヤ14のサンギヤ13s,14sが一体に回転する。また故障した転舵モータ17の回転をロックするため、転舵側遊星ギヤ14のリングギヤ14rは固定される。このときの入力した操舵軸3の回転角度θh、トルクThに対する出力の転舵軸5の回転角度θout、トルクToutは次の式で示すことができる。
θout=K1・θm1+θh
Tout=Th
この式に示すように、転舵モータ17によって操舵側遊星ギヤ13のリングギヤ13rの回転角度θm2を制御することにより、ステアリングホイール2に入力した操舵角度に対する操向輪4の転舵角度の比を任意に設定することができる。
図9は反力モータ16が故障したときのロック機構15の様子を示す図である。反力モータ16が故障したときには、ロック機構15による回転伝達軸18の回転を解除するため、操舵側遊星ギヤ13、転舵側遊星ギヤ14のサンギヤ13s,14sが一体に回転する。また故障した反力モータ16の回転をロックするため、操舵側遊星ギヤ13のリングギヤ13rは固定される。このとき入力した操舵軸3の回転角度θh、トルクThに対する出力の転舵軸5の回転角度θout、トルクToutは次の式で示すことができる。
θout=K2・θm2+θh
Tout=Th
この式に示すように、反力モータ16によって転舵側遊星ギヤ14のリングギヤ14rの回転角度θm1を制御することにより、ステアリングホイール2に入力した操舵角度に対する操向輪4の転舵角度の比を任意に設定することができる。
図10は反力モータ16と転舵モータ17が故障したときのロック機構15の様子を示す図である。反力モータ16と転舵モータ17が故障したときには、ロック機構15による回転伝達軸18の回転を解除するため、操舵側遊星ギヤ13、転舵側遊星ギヤ14のサンギヤ13s,14sが一体に回転する。また故障した反力モータ16と転舵モータ17の回転をロックするため、操舵側遊星ギヤ13、転舵側遊星ギヤ14のリングギヤ13r,14rは固定される。このとき入力した操舵軸3の回転角度θh、トルクThに対する出力の転舵軸5の回転角度θout、トルクToutは次の式で示すことができる。
θout=θh
Tout=Th
この式に示すように、反力モータ16と転舵モータ17が固定されることにより、ステアリングホイール2に入力した操舵角度に対する操向輪4の転舵角度の比は固定となる。
次に実施例1の作用について説明する。
遊星ギヤのような差動装置においては、1要素の回転を自由にすることによって他の要素間の力の伝達を遮断することができる。例えば、2自由度を有する遊星ギヤのキャリヤに操舵軸を接続し、サンギヤに転舵軸を接続した場合、リングギヤの回転を自由にしたときに操舵軸から転舵軸側への力が伝達されない。一方、リングギヤの回転を固定したときには操舵軸から転舵軸への力が伝達される。このような構成を用いて、ステアバイワイヤにおいて、通常はリングギヤの回転を自由にして操舵側と転舵側の力を遮断し、システムに異常が発生した場合にはリングギヤの回転を固定して操舵側と転舵側との間で力を伝達するバックアップ装置を構成することができる。
この構成により、回転伝達軸18の回転を固定して、操舵側遊星ギヤ13のサンギヤ13sと、転舵側遊星ギヤ14のサンギヤ14sの回転を固定することにより、ステアリングホイール2から操向輪4への力の伝達を遮断することが可能となる。このためステアバイワイヤ制御時に回転自由となる要素がないため、操向輪4の転舵方向が変化したとしても要素の慣性力がステアリングホイール2側に伝達することを抑制し、運転者に違和感を与えることを防止することができる。
この構成により、ステアリングホイール2の操舵状態に応じた操舵反力を運転者に与えることができる。
この構成により、ステアリングホイール2の操舵状態に応じて操向輪4の転舵角度を任意に設定することができる。
この構成により、ロック機構15を解除することでステアリングホイール2から操向輪4へ力を伝達することが可能となる。よって、反力モータ16または転舵モータ17の制御に異常が発生してステアバイワイヤ制御が行えなくなってから、ステアリングホイール2から操向輪4へ力を伝達できるようにするまでの間のタイムラグを小さくすることができる。
この構成により、反力モータ16、転舵モータ17の一方のモータの制御に異常が発生した場合であっても、可変舵角制御を行うことが可能となる。よって、ステアバイワイヤ制御が行えなくなっても、急に操舵特性が変化することを抑制することができる。またステアバイワイヤ制御が行えなくなっても、可変舵角制御によりステアリングホイール2と操向輪4との中立位置を一致させることができる。また反力モータ16、転舵モータ17のどちらか一方のモータを用いて可変舵角制御を行うことができる。
この構成により、反力モータ16および転舵モータ17の制御が行えなくなっても、運転者がステアリングホイール2に入力した操舵トルクによって、操向輪4を転舵させることができる。
この構成により、反力モータ16は、トルク制御されてステアリングホイール2に操舵反力を付与するため、ウォームホイール22とウォーム16aとの間のフリクションが小さいことにより、操舵反力の制御精度を高めることができる。
一方、ウォームホイール22とウォーム16aとの間のフリクションが小さいため、ウォームホイール22からウォーム16aへトルクが伝達し易く、反力モータ16に電力を供給しないようにするだけではリングギヤ13rを固定することができない。そこで、係止部材26を設けることにより、リングギヤ13rの回転を確実に固定することができる。
また転舵モータ17は、角度制御されて操向輪4の転舵角を制御するため、ウォームホイール23とウォーム17aとの間のフリクションが大きくても転舵角制御を悪化させることがない。
また、ウォームホイール23とウォーム17aとの間のフリクションが大きい、ウォームホイール23からウォーム17aへトルクが伝達し難く、転舵モータ17に電力を供給しないようにするだけで、リングギヤ14rを固定することができる。
この構成により、反力モータ16および転舵モータ17の制御に異常が発生し、固定舵角制御を行う際に、操舵軸3の回転角度と転舵軸5の回転角度を等しくすることが可能となり、操舵フィーリングの低下を防止することができる。
この構成により、ロック機構15にかかるトルクが小さくすることが可能となるため、ロック機構15の強度を小さくすることができる。
反力モータ16、転舵モータ17を外周側に設置することができ、操舵機構6の小型化を図ることができる。またステアバイワイヤ制御装置を搭載していない車両の可変舵角制御装置の多くがモータをリングギヤに接続しており、それらの可変舵角制御装置を流用することができる。
以下に実施例1の車両用操舵装置1の効果を列挙する。
したがって、回転伝達軸18の回転を固定して、操舵側遊星ギヤ13のサンギヤ13sと、転舵側遊星ギヤ14のサンギヤ14sの回転を固定することにより、ステアリングホイール2から操向輪4への力の伝達を遮断することが可能となる。このためステアバイワイヤ制御時に回転自由となる要素がないため、操向輪4の転舵方向が変化したとしても要素の慣性力がステアリングホイール2側に伝達することを抑制し、運転者に違和感を与えることを防止することができる。
したがって、ステアリングホイール2の操舵状態に応じた操舵反力を運転者に与えることができる。
したがって、ステアリングホイール2の操舵状態に応じて操向輪4の転舵角度を任意に設定することができる。
したがって、ロック機構15を解除することでステアリングホイール2から操向輪4へ力を伝達することが可能となる。よって、反力モータ16または転舵モータ17の制御に異常が発生してステアバイワイヤ制御が行えなくなってから、ステアリングホイール2から操向輪4へ力を伝達できるようにするまでの間のタイムラグを小さくすることができる。
したがって、反力モータ16、転舵モータ17の一方のモータの制御に異常が発生した場合であっても、可変舵角制御を行うことが可能となる。よって、ステアバイワイヤ制御が行えなくなっても、急に操舵特性が変化することを抑制することができる。またステアバイワイヤ制御が行えなくなっても、可変舵角制御によりステアリングホイール2と操向輪4との中立位置を一致させることができる。また反力モータ16、転舵モータ17のどちらか一方のモータを用いて可変舵角制御を行うことができる。
したがって、反力モータ16および転舵モータ17の制御が行えなくなっても、運転者がステアリングホイール2に入力した操舵トルクによって、操向輪4を転舵させることができる。
したがって、反力モータ16は、トルク制御されてステアリングホイール2に操舵反力を付与するため、ウォームホイール22とウォーム16aとの間のフリクションが小さいことにより、操舵反力の制御精度を高めることができる。
一方、ウォームホイール22とウォーム16aとの間のフリクションが小さいため、ウォームホイール22からウォーム16aへトルクが伝達し易く、反力モータ16に電力を供給しないようにするだけではリングギヤ13rを固定することができない。そこで、係止部材26を設けることにより、リングギヤ13rの回転を確実に固定することができる。
また転舵モータ17は、角度制御されて操向輪4の転舵角を制御するため、ウォームホイール23とウォーム17aとの間のフリクションが大きくても転舵角制御を悪化させることがない。
また、ウォームホイール23とウォーム17aとの間のフリクションが大きい、ウォームホイール23からウォーム17aへトルクが伝達し難く、転舵モータ17に電力を供給しないようにするだけで、リングギヤ14rを固定することができる。
したがって、反力モータ16および転舵モータ17の制御に異常が発生し、固定舵角制御を行う際に、操舵軸3の回転角度と転舵軸5の回転角度を等しくすることが可能となり、操舵フィーリングの低下を防止することができる。
この構成により、ロック機構15にかかるトルクが小さくすることが可能となるため、ロック機構15の強度を小さくすることができる。
反力モータ16、転舵モータ17を外周側に設置することができ、操舵機構6の小型化を図ることができる。またステアバイワイヤ制御装置を搭載していない車両の可変舵角制御装置の多くがモータをリングギヤに接続しており、それらの可変舵角制御装置を流用することができる。
したがって、回転伝達軸18の回転を固定して、操舵側遊星ギヤ13のサンギヤ13sと、転舵側遊星ギヤ14のサンギヤ14sの回転を固定することにより、ステアリングホイール2から操向輪4への力の伝達を遮断することが可能となる。このためステアバイワイヤ制御時に回転自由となる要素がないため、操向輪4の転舵方向が変化したとしても要素の慣性力がステアリングホイール2側に伝達することを抑制し、運転者に違和感を与えることを防止することができる。
以上、本発明を実施するための最良の形態を、実施例1に基づいて説明したが、本発明の具体的な構成は、実施例1に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
2 ステアリングホイール(操舵部)
3 操舵軸
4 操向輪
5 転舵軸
6 操舵機構
7 操舵角度センサ(操舵角度検出手段)
8 操舵トルクセンサ(操舵トルク検出手段)
9 転舵角度センサ(転舵角度検出手段)
13 操舵側遊星ギヤ(操舵側差動伝達機構)
13c キャリヤ(第1回転要素)
13r リングギヤ(第2回転要素)
13s サンギヤ(第3回転要素)
14 転舵側遊星ギヤ(転舵側差動伝達機構)
14c キャリヤ(第1回転要素)
14r リングギヤ(第2回転要素)
14s サンギヤ(第3回転要素)
15 ロック機構
16 反力モータ
16a ウォーム(減速器)
17 転舵モータ
17a ウォーム(減速器)
18 回転伝達軸
22 ウォームホイール(減速器)
23 ウォームホイール(減速器)
26 係止部材
43 反力モータ制御部(反力モータ制御手段)
44 転舵モータ制御部(転舵モータ制御手段)
45 異常判定部(異常判定手段)
46 ロック機構制御部(ロック機構制御手段)
50 車両
Claims (11)
- 運転者が操舵操作する操舵部と、
転舵を行う操向輪と、
3つの回転要素からなる操舵側差動伝達機構と、
3つの回転要素からなる転舵側差動伝達機構と、
前記操舵部と接続するとともに、前記操舵側差動伝達機構の第1回転要素に接続した操舵軸と、
前記操向輪と接続するとともに、前記転舵側差動伝達機構の第1回転要素に接続した転舵軸と、
前記操舵側差動伝達機構の第2回転要素に接続した反力モータと、
前記転舵側差動伝達機構の第2回転要素に接続した転舵モータと、
前記反力モータを制御する反力モータ制御手段と、
前記転舵モータを制御する転舵モータ制御手段と、
前記操舵側差動伝達機構の第3回転要素と、前記転舵側差動伝達機構の第3回転要素とを接続する回転伝達軸と、
前記回転伝達軸の回転を固定、または前記回転伝達軸の回転を自由にするロック機構と、
前記ロック機構を制御するロック機構制御手段と、
を設けたことを特徴とする車両用操舵装置。 - 請求項1に記載の車両用操舵装置において、
前記操舵部の操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段と、
前記操舵部の操舵角度を検出する操舵角度検出手段と、
を有し、
前記反力モータ制御手段は、前記操舵トルク検出手段が検出した前記操舵トルクと、前記操舵角度検出手段が検出した前記操舵角度とに基づいて前記反力モータにより前記操舵部に付与する前記反力トルクを制御することを特徴とする車両用操舵装置。 - 請求項1または請求項2に記載の車両用操舵装置において、
前記操向輪の転舵角度を検出する転舵角度検出手段と、
前記操舵部の操舵角度を検出する操舵角度検出手段と、
を有し、
前記転舵モータ制御手段は、前記転舵角度検出手段が検出した前記転舵角度と、前記操舵角度検出手段が検出した前記操舵角度とに基づいて前記転舵モータにより前記操向輪の前記転舵角度を制御することを特徴とする車両用操舵装置。 - 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の車両用操舵装置において、
前記反力モータまたは前記転舵モータの制御に異常が発生したことを判定する異常判定手段を有し、
前記ロック機構制御手段は、前記異常判定手段が前記反力モータまたは前記転舵モータの制御に異常が発生したと判定した場合には、前記ロック機構を前記回転伝達軸の回転を自由にすることにより前記操舵部から前記操向輪への力の伝達を行うように制御することを特徴とする車両用操舵装置。 - 請求項4に記載の車両用操舵装置において、
前記反力モータ制御手段または前記転舵モータ制御手段は、前記異常判定手段が前記反力モータ、前記転舵モータの一方のモータの制御に異常が発生したと判定した場合には、前記一方のモータを停止し、他方のモータにより前記操舵部の前記操舵角度に対して前記操向輪の前記転舵角度を可変にする可変舵角制御を行うことを特徴とする車両用操舵装置。 - 請求項4に記載の車両用操舵装置において、
前記反力モータ制御手段および前記転舵モータ制御手段は、前記異常判定手段が前記反力モータおよび前記転舵モータの制御に異常が発生したと判定した場合には、前記反力モータおよび前記転舵モータを停止させ、前記操舵部の前記操舵角度に対する前記操向輪の前記転舵角度を固定にする固定舵角制御を行うことを特徴とする車両用操舵装置。 - 請求項4ないし請求項6のいずれか1項に記載の車両用操舵装置において、
前記操舵側差動伝達機構の第2回転要素と前記反力モータとを接続する減速器を、前記転舵側差動伝達機構の第2回転要素と前記転舵モータとを接続する減速器よりもフリクションの小さいものを用い、
前記異常判定手段が前記反力モータの制御に異常が発生したと判定した場合には、前記反力モータの回転を係止する係止部材によって前記反力モータの回転を固定し、
前記異常判定手段が前記転舵モータの制御に異常が発生したと判定した場合には、前記転舵モータへの電力の供給を遮断することによって前記転舵モータの回転を固定することを特徴とする車両用操舵装置。 - 請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の車両用操舵装置において、
前記操舵側差動伝達機構の前記第1回転要素と前記転舵側差動伝達機構の前記第1回転要素、前記操舵側差動伝達機構の前記第2回転要素と前記転舵側差動伝達機構の前記第2回転要素、前記操舵側差動伝達機構の前記第3回転要素と前記転舵側差動伝達機構の前記第3回転要素はそれぞれ同種の回転要素であることを特徴とする車両用操舵装置。 - 請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の車両用操舵装置において、
前記操舵側差動伝達機構の前記第3回転要素は、前記操舵側差動伝達機構の前記第1回転要素および前記第2回転要素に対して増速比となる回転要素であって、
前記転舵側差動伝達機構の前記第3回転要素は、前記転舵側差動伝達機構の前記第1回転要素および前記第2回転要素に対して増速比となる回転要素であることを特徴とする車両用操舵装置。 - 請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載の車両用操舵装置において、
前記操舵側差動伝達機構の前記第2回転要素と、前記転舵側差動伝達機構の前記第2回転要素はリングギヤであることを特徴とする車両用操舵装置。 - 運転者が操舵操作する操舵部と、
転舵を行う操向輪と、
3つの回転要素からなる操舵側差動伝達機構と、
3つの回転要素からなる転舵側差動伝達機構と、
前記操舵部と接続するとともに、前記操舵側差動伝達機構の第1回転要素に接続した操舵軸と、
前記操向輪と接続するとともに、前記転舵側差動伝達機構の第1回転要素に接続した転舵軸と、
前記操舵側差動伝達機構の第2回転要素に接続した反力モータと、
前記転舵側差動伝達機構の第2回転要素に接続した転舵モータと、
前記反力モータを制御する反力モータ制御手段と、
前記転舵モータを制御する転舵モータ制御手段と、
前記操舵側差動伝達機構の第3回転要素と、前記転舵側差動伝達機構の第3回転要素とを接続する回転伝達軸と、
前記回転伝達軸の回転を固定、または前記回転伝達軸の回転を自由にするロック機構と、
前記ロック機構を制御するロック機構制御手段と、
を設けたことを特徴とする車両用操舵装置付き車両。
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