JP2004009989A - 車両用操舵装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】自動操舵モード時において、ステアリング機構部を操作するアクチュエータからの逆入力でステアリングホイールが回動されることがなく、しかも運転者によるステアリングホイールの操舵力はそのまま瞬時にステアリング機構部へ伝達して操舵輪を転舵できる車両用操舵装置を得る。
【解決手段】車両用操舵装置10では、自動操舵モードにおいては、逆入力遮断機構50のハウジング52が固定状態とされる。これにより、アクチュエータ38からの逆入力は遮断されて駆動側シャフト54へ伝達されることがなく、ステアリングホイール22が回動されることがない。さらに、運転者によってステアリングホイール22が操舵されると、この操舵力は逆入力遮断機構50の駆動側シャフト54へ入力され、そのまま従動側シャフト58へ伝達され、アクチュエータ38によってステアリング機構部12が作動される。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は車両の操舵輪を転舵するための車両用操舵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両の操舵装置のうち、ステアリングホイールを持ち替えることなく、少ない操舵量(角)で低速域から高速域までをカバーするために、ステアリングホイールから操舵輪までの間の操舵力伝達経路に可変ギヤ比機構を設け、ステアリングギヤ比(舵角比)をステアリングホイールの操舵角や車速に応じて変更できるように構成した所謂可変ギヤ比ステアリング装置が提案されている(一例として、特開平2−216365号公報、特開平11−49003号公報等)。
【0003】
前記公報に示された可変ギヤ比ステアリング装置では、ステアリングホイールから操舵輪までの間の操舵力伝達経路に、一対の楕円歯車から成る楕円歯車機構から成る可変ギヤ比機構や、あるいは、モータ及び2段の遊星歯車機構から成る可変ギヤ比機構が介在されている。これらの機構を用いることにより、ステアリングホイールの操舵角の増大に応じてステアリングギヤ比が変化する特性を得ることができ、さらに、ステアリングホイールの中立位置付近では操舵応答が過敏になり過ぎることを防止しながら、操舵輪のフル操舵までに必要なステアリングホイールの操舵角を減少させることができる。
【0004】
ところで、近年においては、運転者がステアリングホイールを操舵することなく車両を自動操舵できる操舵装置が提案されている。この種の自動操舵モードを備えた車両においては、ステアリング機構部(ラックバー)を操作するアクチュエータとして、例えば、前述したモータ及び遊星歯車機構から成る可変ギヤ比機構を適用して構成することができる。これにより、通常の手動操作モード時には、ステアリング機構部を操作するアクチュエータにステアリングホイールの操舵力を作用させてそのまま操舵でき、一方、自動操舵モードにおいては、ステアリングホイールの操舵とは別に(無関係に)前記アクチュエータを電気信号等によって独自に作動させて操舵輪を転舵する構成とすることができる。
【0005】
ところで、このような自動操舵モードを備えた車両においては、自動操舵モード時に前記アクチュエータの作動(操舵輪の転舵動作)がステアリングホイールに逆入力されてステアリングホイールが回動されると、好ましくない。また特に、自動操舵モード時においても運転者がステアリングホイールを操舵することで操舵輪を転舵できることが必要である。すなわち、例えば、車両の緊急回避動作をするときには、瞬時に自動操舵モードから手動操舵モードに切り替わり、運転者の意思によるステアリングホイールの操舵力を、ステアリング機構部を操作するアクチュエータにそのまま作用(伝達)できることが必要である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事実を考慮し、自動操舵モードを有する車両に適用される車両用操舵装置であって、自動操舵モード時において、ステアリング機構部を操作するアクチュエータからの逆入力でステアリングホイールが回動されることがなく、しかも運転者によるステアリングホイールの操舵力はそのまま瞬時にステアリング機構部へ伝達して操舵輪を転舵できる車両用操舵装置を得ることが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明の車両用操舵装置は、左右のナックルアームを連結し操舵輪を転舵するためのステアリング機構部と、ステアリングホイールと前記ステアリング機構部とを連結する操舵シャフトに設けられ前記ステアリング機構部を操作するアクチュエータと、を備え、前記ステアリングホイールの操舵力を前記アクチュエータに入力することで当該アクチュエータを作動させて操舵輪を転舵する手動操舵モードと、前記ステアリングホイールの操舵とは別に前記アクチュエータを独自に作動させて操舵輪を転舵する自動操舵モードと、を有する車両に適用される車両用操舵装置であって、前記ステアリングホイールと前記ステアリング機構部との間の前記アクチュエータよりも前記ステアリングホイールの側の操舵力伝達経路に設けられ、ハウジングに回転可能に支持され前記ステアリングホイールに連結された駆動側シャフト及び前記アクチュエータに連結された従動側シャフトを有し、前記ハウジングが固定状態とされた際に、前記駆動側シャフトからの入力は前記従動側シャフトへ伝達しかつ前記従動側シャフトからの入力は遮断して前記駆動側シャフトへ伝達しない逆入力遮断機構と、前記自動操舵モード時において前記逆入力遮断機構のハウジングを固定状態とするハウジング固定手段と、を備えたことを特徴としている。
【0008】
請求項1記載の車両用操舵装置は、手動操舵モードと自動操舵モードとを有する車両に適用される。また、この車両用操舵装置は、ステアリングホイールとステアリング機構部との間の操舵シャフトにアクチュエータが設けられており、さらに、アクチュエータよりもステアリングホイールの側の操舵力伝達経路には、逆入力遮断機構が設けられている。
【0009】
逆入力遮断機構は、ハウジングに回転可能に支持された駆動側シャフト及び従動側シャフトを有しており、ハウジングが固定状態とされた際には、駆動側シャフトからの入力は従動側シャフトへ伝達しかつ従動側シャフトからの入力は遮断して駆動側シャフトへ伝達することがない。しかも、駆動側シャフトはステアリングホイールに連結されており、従動側シャフトはアクチュエータに連結されている。
【0010】
ここで、手動操舵モードにおいては、ステアリングホイールが操舵されると、この操舵力は逆入力遮断機構の駆動側シャフトへ入力され、そのまま従動側シャフトへ伝達される。これにより、当該従動側シャフトへ伝達された操舵力は、アクチュエータに入力され、アクチュエータによってステアリング機構部が作動されて操舵輪が転舵される。
【0011】
一方、自動操舵モードにおいては、アクチュエータが独自に作動され、同様にステアリング機構部が作動されて操舵輪が転舵される。
【0012】
ここで、この自動操舵モードにおいては、ハウジング固定手段によって、逆入力遮断機構のハウジングが固定状態とされる。これにより、ステアリング機構部からの逆入力が逆入力遮断機構の従動側シャフトへ入力されても、この従動側シャフトからの入力は遮断されて駆動側シャフトへ伝達されることがない。したがって、この駆動側シャフトに連結されたステアリングホイールが回動されることがない。
【0013】
またさらに、同様にこの自動操舵モードにおいては、ハウジング固定手段によって逆入力遮断機構のハウジングが固定状態とされるため、運転者の意思によってステアリングホイールが操舵されると、この操舵力は逆入力遮断機構の駆動側シャフトへ入力され、そのまま従動側シャフトへ伝達される。これにより、当該従動側シャフトへ伝達された操舵力は、アクチュエータに入力され、アクチュエータによってステアリング機構部が作動されて操舵輪が転舵される。したがって、例えば、自動操舵モード時において運転者が車両の緊急回避動作をするときには、運転者の意思によるステアリングホイールの操舵力を、ステアリング機構部を操作するアクチュエータにそのまま伝達することができる。
【0014】
このように、請求項1記載の車両用操舵装置では、車両の自動操舵モード時において、ステアリング機構部を操作するアクチュエータからの逆入力でステアリングホイールが回動されることがなく、しかも運転者によるステアリングホイールの操舵力はそのまま瞬時にステアリング機構部へ伝達して操舵輪を転舵することができる。したがって、例えば、車両の緊急回避時等における高い安全性を確保することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1には、本発明の実施の形態に係る車両用操舵装置10の全体構成が概略的な斜視図にて示されている。
【0016】
車両用操舵装置10では、ステアリングホイール22に逆入力遮断機構50が連結されている。ここで、逆入力遮断機構50は、所謂従動側からの動力伝達のみを遮断することが可能なものであり、例えば、特開2000−199532号公報に示されたもの等を適用することができるが、その一例を図2に示す断面図にて説明する。
【0017】
この逆入力遮断機構50は、ハウジング52、駆動側シャフト54、第1カム部材56、第2カム部材57、従動側シャフト58、及びコイルスプリング59によって構成されている。
【0018】
駆動側シャフト54と第1カム部材56とは一体に連結されている。第1カム部材56の端面外周部には、V字谷型の推力カム60が形成されている。また、第2カム部材57の端面外周部には、第1カム部材56の推力カム60に対応したV字山型の推力カム61が形成されており、さらに、その周縁部分には、ハウジング52に形成したクラッチ歯62に対応したクラッチ歯63が形成されている。さらに、第2カム部材57は、その内周にスライドスプライン穴64が形成されており、このスライドスプライン穴64に、従動側シャフト58の外周面に形成したスライドスプライン65が嵌合されている。これにより、第2カム部材57は、従動側シャフト58に対して相対回転不能でかつ軸方向には移動可能となっている。
【0019】
第2カム部材57と従動側シャフト58との間に、コイルスプリング59が介在されている。このため、第2カム部材57は、コイルスプリング59の弾性力によって付勢され、そのV字山型の推力カム61が第1カム部材56のV字谷型の推力カム60に嵌り込んでいると共に、クラッチ歯63がハウジング52のクラッチ歯62に噛み合っている。
【0020】
この逆入力遮断機構50では、通常は、第2カム部材57のクラッチ歯63がハウジング52のクラッチ歯62に噛み合わされており、第2カム部材57はハウジング52によって回り止めされている(ハウジング52と一体化されている)。駆動側シャフト54からの入力によって第1カム部材56が回転すると、第2カム部材57はハウジング52によって回り止めされており、しかも第1カム部材56のV字谷型の推力カム60が回転面に対して傾斜しているため、第2カム部材57のV字山型の推力カム61が、第1カム部材56のV字谷型の推力カム60の傾斜面を滑りながら軸方向に移動して軸方向力を発生し、第2カム部材57がコイルスプリング59に抗して軸方向に移動される。このように第2カム部材57が軸方向に移動すると、やがて、第2カム部材57のクラッチ歯63とハウジング52のクラッチ歯62の噛み合いが外れ、第2カム部材57はハウジング52に対してフリーとなって(回り止め状態が解除され)第1カム部材56と共回りする。この第2カム部材57の回転によって、従動側シャフト58が回転される。
【0021】
一方、従動側シャフト58からの逆入力回転は、コイルスプリング26の付勢力により第2カム部材57のクラッチ歯63がハウジング52のクラッチ歯62に噛み合って第2カム部材57がハウジング52に回り止めされているため、駆動側シャフト54には伝達されない構成である。
【0022】
以上の構成の逆入力遮断機構50は、駆動側シャフト54がステアリングホイール22に連結されており、駆動側シャフト54は常にステアリングホイール22と一体に回転する。一方、従動側シャフト58には、自在継手26を介してインタミディエイトシャフト28の一端が連結されている。
【0023】
さらに、インタミディエイトシャフト28の他端は、自在継手30を介して上部入力シャフト32に連結されている。また、上部入力シャフト32は、アクチュエータ38に接続されており、さらに、このアクチュエータ38には、ギヤボックス入力シャフト33が接続されている。
【0024】
ここで、アクチュエータ38は、入出力比(所謂、ステアリングギヤ比)を変更することが可能であり、例えば、特開平11−49003号公報に示されたものや、特願2002−42465号に提案したもの等を適用することができるが、その一例を図3に示す断面図にて説明する。
【0025】
このアクチュエータ38は、モータ70及び減速機72によって構成されている。モータ70は、モータケース74内に固定されたステータ76及びロータ78を備えており、減速機72は、遊星歯車機構を2段に連結して構成されている。すなわち、ロータ78と共に回転する回転軸80が1段目の遊星歯車機構を構成するサンギヤ82に固定されると共に、キャリア84に回転自在に保持されたプラネタリギヤ86が、サンギヤ82及びモータケース74の内周面に形成されたリングギヤ88と噛合している。また、プラネタリギヤ86を保持するキャリア84は、2段目の遊星歯車機構を構成するサンギヤ90に固定されると共に、キャリア92に回転自在に保持されたプラネタリギヤ94が、サンギヤ90及びモータケース74の内周面に形成されたリングギヤ96と噛合している。
【0026】
以上の構成のアクチュエータ38は、モータケース74が上部入力シャフト32に接続されており、キャリア92がギヤボックス入力シャフト33に接続されて構成となっている。さらに、アクチュエータ38のモータ70はコントローラ36に接続されており、コントローラ36からの信号に基づいて作動(制御)される構成である。
【0027】
また、ギヤボックス入力シャフト33は、ステアリング機構部12に接続されている。このステアリング機構部12は、ステアリングギヤボックス14を有しており、ギヤボックス入力シャフト33のピニオン(図示省略)がステアリングギヤボックス14に内蔵されたラックバー15に噛合している。
【0028】
さらに、ラックバー15の両端部はそれぞれタイロッド18に連結されており、さらに、各タイロッド18はナックルアーム16を介して操舵輪20に連結されている。
【0029】
以上により、ステアリングホイール22の操舵力は、逆入力遮断機構50の駆動側シャフト54、従動側シャフト58、インタミディエイトシャフト28、上部入力シャフト32、アクチュエータ38、及びギヤボックス入力シャフト33を介してステアリング機構部12のステアリングギヤボックス14に入力され、ステアリングギヤボックス14が操作されてラックバー15が軸線方向に移動することによって、操舵輪20が転舵される構成である(手動操舵モード)。
【0030】
またさらに、ステアリングホイール22の操舵とは別に前述したコントローラ36からの信号に基づいてアクチュエータ38(モータ70)を独自に作動(制御)させて操舵輪20を転舵することもできる(自動操舵モード)構成となっている。
【0031】
一方、逆入力遮断機構50の近傍には、ハウジング固定手段としての電磁ロック部66が設けられている。この電磁ロック部66は、その係止片68が移動して逆入力遮断機構50のハウジング52に形成されたロック溝53内に嵌入することで、ハウジング52を強制的に固定状態(回転不能状態)とすることができる構成となっており、コントローラ36に接続されている。コントローラ36は、自動操舵モード時において電磁ロック部66を作動させる構成である。
【0032】
次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0033】
上記構成の車両用操舵装置10は、手動操舵モードと自動操舵モードとを有する車両に適用される。また、この車両用操舵装置10は、ステアリングホイール22とステアリング機構部12との間の操舵シャフトにアクチュエータ38が設けられており、さらに、アクチュエータ38よりもステアリングホイール22の側の操舵力伝達経路には、逆入力遮断機構50が設けられている。
【0034】
逆入力遮断機構50は、ハウジング52に回転可能に支持された駆動側シャフト54及び従動側シャフト58を有しており、ハウジング52が電磁ロック部の作動によって固定状態(回転不能状態)とされた際には、駆動側シャフト54からの入力は従動側シャフト58へ伝達しかつ従動側シャフト58からの入力は遮断して駆動側シャフト54へ伝達することがない。しかも、駆動側シャフト54はステアリングホイール22に連結されており、従動側シャフト58はアクチュエータ38に連結されている。
【0035】
ここで、手動操舵モードにおいては、ステアリングホイール22が操舵されると、この操舵力は逆入力遮断機構50の駆動側シャフト54へ入力され、そのまま従動側シャフト58へ伝達される。これにより、当該従動側シャフト58へ伝達された操舵力は、アクチュエータ38に入力され、アクチュエータ38によってステアリング機構部12が作動されて操舵輪20が転舵される。
【0036】
一方、自動操舵モードにおいては、アクチュエータ38が独自に作動され、同様にステアリング機構部12が作動されて操舵輪20が転舵される。
【0037】
ここで、この自動操舵モードにおいては、電磁ロック部66の作動によって、逆入力遮断機構50のハウジング52が固定状態(回転不能状態)とされる。これにより、ステアリング機構部12(アクチュエータ38)からの逆入力が逆入力遮断機構50の従動側シャフト58へ入力されても、この従動側シャフト58からの入力は遮断されて駆動側シャフト54へ伝達されることがない。したがって、この駆動側シャフト54に連結されたステアリングホイール22が回動されることがない。
【0038】
またさらに、同様にこの自動操舵モードにおいては、電磁ロック部66によって逆入力遮断機構50のハウジング52が固定状態とされるため、運転者の意思によってステアリングホイール22が操舵されると、この操舵力は逆入力遮断機構50の駆動側シャフト54へ入力され、そのまま従動側シャフト58へ伝達される。これにより、当該従動側シャフト58へ伝達された操舵力は、アクチュエータ38に入力され、アクチュエータ38によってステアリング機構部12が作動されて操舵輪20が転舵される。したがって、例えば、自動操舵モード時において運転者が車両の緊急回避動作をするときには、運転者の意思によるステアリングホイール22の操舵力を、ステアリング機構部12を操作するアクチュエータ38にそのまま伝達することができる。
【0039】
このように、本実施の形態に係る車両用操舵装置10では、車両の自動操舵モード時において、ステアリング機構部12を操作するアクチュエータ38からの逆入力でステアリングホイール22が回動されることがなく、しかも運転者によるステアリングホイール22の操舵力はそのまま瞬時にステアリング機構部12へ伝達して操舵輪20を転舵することができる。したがって、例えば、車両の緊急回避時等における高い安全性を確保することができる。
【0040】
【発明の効果】
以上説明した如く本発明に係る車両用操舵装置は、車両の自動操舵モード時において、ステアリング機構部を操作するアクチュエータからの逆入力でステアリングホイールが回動されることがなく、しかも運転者によるステアリングホイールの操舵力はそのまま瞬時にステアリング機構部へ伝達して操舵輪を転舵することができ、高い安全性を確保することができるという優れた効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明の実施の形態に係る車両用操舵装置の全体構成を示す概略的な斜視図である。
【図2】
本発明の実施の形態に係る車両用操舵装置の逆入力遮断機構の構成を示す断面図である。
【図3】
本発明の実施の形態に係る車両用操舵装置のアクチュエータの構成を示す断面図である。
【符号の説明】
10  車両用操舵装置
12  ステアリング機構部
14  ステアリングギヤボックス
22  ステアリングホイール
20  操舵輪
28  インタミディエイトシャフト
36  コントローラ
38  アクチュエータ
50  逆入力遮断機構
52  ハウジング
54  駆動側シャフト
58  従動側シャフト
66  電磁ロック部(ハウジング固定手段)

Claims (1)

  1. 左右のナックルアームを連結し操舵輪を転舵するためのステアリング機構部と、ステアリングホイールと前記ステアリング機構部とを連結する操舵シャフトに設けられ前記ステアリング機構部を操作するアクチュエータと、を備え、
    前記ステアリングホイールの操舵力を前記アクチュエータに入力することで当該アクチュエータを作動させて操舵輪を転舵する手動操舵モードと、前記ステアリングホイールの操舵とは別に前記アクチュエータを独自に作動させて操舵輪を転舵する自動操舵モードと、を有する車両に適用される車両用操舵装置であって、
    前記ステアリングホイールと前記ステアリング機構部との間の前記アクチュエータよりも前記ステアリングホイールの側の操舵力伝達経路に設けられ、ハウジングに回転可能に支持され前記ステアリングホイールに連結された駆動側シャフト及び前記アクチュエータに連結された従動側シャフトを有し、前記ハウジングが固定状態とされた際に、前記駆動側シャフトからの入力は前記従動側シャフトへ伝達しかつ前記従動側シャフトからの入力は遮断して前記駆動側シャフトへ伝達しない逆入力遮断機構と、
    前記自動操舵モード時において前記逆入力遮断機構のハウジングを固定状態とするハウジング固定手段と、
    を備えたことを特徴とする車両用操舵装置。
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