JP2010185349A - 排ガス脱硝装置、および、内燃機関 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】エンジン本体3から排出された排ガスを脱硝する脱硝部21と、排ガスをエンジン本体3から過給機4を介して脱硝部21に導く上流側流路5と、排ガスをエンジン本体3から過給機4を迂回して脱硝部21に導く上流側バイパス流路6と、上流側バイパス流路6を流れる排ガスの流量を制御する流量調節部61,62と、脱硝部21から排出された排ガスが流れる下流側流路7と、過給機4から排出された排ガスを、脱硝部21を迂回して下流側流路7に導く下流側バイパス流路8と、が設けられていることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
しかしながら、この方法では、ディーゼル機関の出力変動に対して過給機の応答が遅れる等の問題があった。
本発明の排ガス脱硝装置は、エンジン本体から排出された排ガスを脱硝する脱硝部と、前記排ガスを前記エンジン本体から過給機を介して前記脱硝部に導く上流側流路と、前記排ガスを前記エンジン本体から前記過給機を迂回して前記脱硝部に導く上流側バイパス流路と、該上流側バイパス流路を流れる前記排ガスの流量を制御する流量調節部と、前記脱硝部から排出された排ガスが流れる下流側流路と、前記過給機から排出された前記排ガスを、前記脱硝部を迂回して前記下流側流路に導く下流側バイパス流路と、が設けられていることを特徴とする。
例えば、下流側流路に熱交換部を配置した場合には、常に排ガスの熱を回収することができる。その一方で、下流側バイパス流路に熱交換部を配置した場合には、脱硝部を用いることなく熱交換器により排ガスの熱を回収することができる。
具体的には、電動機が過給機を加勢することにより、余分となった排ガスを脱硝部に直接供給することにより、排ガス温度を高くすることができる。
例えば、下流側流路に熱交換部を配置した場合には、常に排ガスの熱を回収することができる。その一方で、下流側バイパス流路に熱交換部を配置した場合には、脱硝部を用いることなく熱交換器により排ガスの熱を回収することができる。
さらに、排ガスが流れる経路を、脱硝部を通過する経路、および、脱硝部を迂回する経路から選択するとともに、上流側バイパス流路を流れる排ガスの流量を調節することにより、排ガスに対する脱硝効率の低下を抑制することができるという効果を奏する。
図1は、本実施形態に係るディーゼル機関の構成を説明する模式図である。
本実施形態ではディーゼル機関(内燃機関)1を、船舶の主機関として用いられるもの、特に、2ストロークのディーゼル機関に適用して説明するが、これらのものに限定するものではない。
排ガス脱硝装置2には、SCR(脱硝部)21と、熱交換器(熱交換部)22と、が設けられている。
メインエンジン3には、メインエンジン3から排出された排ガスが流入する排気マニホールド31が設けられている。さらに、メインエンジン3には、過給機4により過給された空気が供給されている。
排気マニホールド31の形状としては、公知の形状をもちいることができ、特に限定するものではない。
上流側流路5には、過給機4が配置されているとともに、過給機4をバイパスする上流側バイパス流路6が設けられている。
上流側流量調節弁61としては、公知の調節弁を用いることができ、特に限定するものではない。
なお、電動機41としては、公知の電動機を用いることができ、特に限定するものではない。
SCR21には、上流側流路5および下流側流路7が接続されている。そのため、SCR21には上流側流路5から排ガスが供給される。その一方で、SCR21において脱硝された排ガスは下流側流路7に流入する。
なお、SCR21としては、公知のものを用いることができ、特に限定するものではない。
下流側流路7には、SCR21を迂回する下流側バイパス流路8が設けられている。
具体的には、下流側バイパス流路8の一方の端部は、上流側流路5における上流側バイパス流路6との接続部と、SCR21との間に接続されている。
下流側バイパス流路8には、熱交換器22が設けられている。
なお、上述のように、熱交換器22を下流側バイパス流路8に配置してもよいし、図2に示すように、下流側流路7に配置してもよく、特に限定するものではない。
このようにすることで、SCR21の使用、不使用に関わらず、常に排ガスの熱を回収することができる。
メインエンジン3が運転されると、メインエンジン3から排出された排ガスは、排気マニホールド31に流入する。排ガスは、排気マニホールド31から上流側流路5に流入し、過給機4に供給される。
上流側バイパス流路6に流入した排ガスは、過給機4を迂回して、直接SCR21に供給される。つまり、温度を低下させることなくSCR21に供給される。
ここで、下流側バイパス流路8に流入する排ガスの流量の制御は、下流側流路7と下流側バイパス流路8との接続部から、SCR21までの間に設けられた下流側流量調節弁(流量調節部)62を用いて行う方法を例示することができる。
例えば、下流側流路7に熱交換器22を配置した場合には、常に排ガスの熱を回収することができる。その一方で、下流側バイパス流路8に熱交換器22を配置した場合には、SCR21を用いることなく熱交換器22により排ガスの熱を回収することができる。
具体的には、電動機41が過給機4を加勢することにより、余分となった排ガスをSCR21に直接供給することにより、排ガス温度を高くすることができる。
2 排ガス脱硝装置
3 メインエンジン(エンジン本体)
4 過給機
5 上流側流路
6 上流側バイパス流路
7 下流側流路
8 下流側バイパス流路
21 SCR(脱硝部)
22 熱交換器(熱交換部)
61 上流側流量調節弁(流量調節部)
62 下流側流量調節弁(流量調節部)
Claims (5)
- エンジン本体から排出された排ガスを脱硝する脱硝部と、
前記排ガスを前記エンジン本体から過給機を介して前記脱硝部に導く上流側流路と、
前記排ガスを前記エンジン本体から前記過給機を迂回して前記脱硝部に導く上流側バイパス流路と、
該上流側バイパス流路を流れる前記排ガスの流量を制御する流量調節部と、
前記脱硝部から排出された排ガスが流れる下流側流路と、
前記過給機から排出された前記排ガスを、前記脱硝部を迂回して前記下流側流路に導く下流側バイパス流路と、
が設けられていることを特徴とする排ガス脱硝装置。 - 前記下流側流路および前記下流側バイパス流路の一方を流れる前記排ガスの熱を回収する熱交換部が、さらに設けられていることを特徴とする請求項1記載の排ガス脱硝装置。
- エンジン本体と、
該エンジン本体から排出された排ガスを脱硝する脱硝部と、
前記排ガスにより駆動され、前記エンジン本体に供給される空気を過給する過給機と、
前記排ガスを前記エンジン本体から前記過給機を介して前記脱硝部に導く上流側流路と、
前記排ガスを前記エンジン本体から前記過給機を迂回して前記脱硝部に導く上流側バイパス流路と、
該上流側バイパス流路を流れる前記排ガスの流量を制御する流量調節部と、
前記脱硝部から排出された排ガスが流れる下流側流路と、
前記過給機から排出された前記排ガスを、前記脱硝部を迂回して前記下流側流路に導く下流側バイパス流路と、
が設けられていることを特徴とする内燃機関。 - 前記過給機には、前記排ガスによる駆動力を加勢する電動機が設けられていることを特徴とする請求項3記載の内燃機関。
- 前記下流側流路および前記下流側バイパス流路の一方を流れる前記排ガスの熱を回収し、前記エンジン本体に供給される空気を加熱する熱交換部が、さらに設けられていることを特徴とする請求項3または4に記載の内燃機関。
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