JPH0544448A - デイーゼル機関の排気浄化装置 - Google Patents

デイーゼル機関の排気浄化装置

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JPH0544448A
JPH0544448A JP20182291A JP20182291A JPH0544448A JP H0544448 A JPH0544448 A JP H0544448A JP 20182291 A JP20182291 A JP 20182291A JP 20182291 A JP20182291 A JP 20182291A JP H0544448 A JPH0544448 A JP H0544448A
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exhaust
temperature
turbine
bypass
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Hiromichi Miwa
博通 三輪
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Nissan Motor Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B3/00Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
    • F02B3/06Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ターボ過給機11を備えたディーゼル機関に
おいて、触媒17の早期暖機と過熱防止との双方の機能
を持たせ、触媒17の機能を効率よく発揮させる。 【構成】 触媒17の温度が昇温領域以下でかつ過給領
域でないとき第1バイパス弁31のみ開弁させ、これに
よりタービン13をバイパスしてタービン13に熱を奪
われていない排気が触媒17に導かれる。また、触媒1
7の温度が硫酸塩の増加領域でかつ過給領域でないとき
には第1,第2のバイパス弁31,33をそれぞれ開弁
させ、これによりタービン13をバイパスした排気がさ
らに触媒17をバイパスする。さらに、触媒17の温度
が硫酸塩の増加領域でかつ過給領域のとき第2バイパス
弁33のみを開弁させることで、タービン13を通過し
た排気の一部は触媒17をバイパスする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ターボ過給機を備え
たディーゼル機関の排気浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ディーゼル機関は、ガソリン機
関に比べて出力が劣るため、ガソリン機関と同等の出力
を得ようとする場合には、例えばターボ過給機を設ける
ことが前提となる。このようなディーゼル機関は、燃焼
室内における燃料の燃焼によって排気中にカーボンなど
の排気微粒子を含んでおり、これをそのまま大気中に放
出すると、環境汚染を招いて好ましくない。
【0003】図7は機関トルク(燃料噴射量)と排出さ
れる排気微粒子との関係を、ターボ過給した場合(実線
A)と過給なしの場合(一点鎖線B)とで比較したもの
である。なお、ここで破線Tより右側の領域がターボ過
給領域である。これによれば、過給を行わない場合に
は、過給を行った場合に比べて、空気過剰率が低いの
で、より低トルク側で空燃比が小さく燃料が過剰気味と
なって、排気微粒子の排出量はより低トルク側から急増
することがわかる。このため、ターボ過給機をディーゼ
ル機関に付加することは、付加しない場合に比べ、出力
向上のみならず、排気微粒子の低減をも達成されること
になる。
【0004】一方、上記排気微粒子の大気中への放出を
積極的に防ぐため、排気通路に多孔質のセラミックなど
からなるフィルタを設け、このフィルタを排気が通過す
ることによって排気微粒子を捕集する方法が、従来から
よく知られている。この場合、捕集した排気微粒子の堆
積量が増大すると、排気圧力が増大して機関性能に悪影
響を及ぼすので、捕集した排気微粒子を定期的に除去し
てフィルタの再生作業を行う必要がある。このフィルタ
再生作業は、フィルタ直前に電気ヒータを設置し、この
ヒータ熱により排気微粒子を発火燃焼させる方法が、特
開昭59−20513号公報に記載されている。この公
報記載の技術は、フィルタをバイパスする排気バイパス
通路を設け、フィルタ再生時に、フィルタ直前に設けた
開閉弁を閉じる一方、排気バイパス通路に設けた開閉弁
を開放して排気を排気バイパス通路に導き、フィルタ直
前の閉じられた空間内の温度を上昇し易くして排気微粒
子の燃焼を促進させている。
【0005】このフィルタを用いた方法では、フィルタ
再生中に排気を排気バイパス通路に流し大気中に放出す
る構成であるので、特に機関負荷が高い運転領域など、
排気微粒子の排出量が多い場合には、大気汚染を招き好
ましいものではない。
【0006】一方、このような排気微粒子を捕集するフ
ィルタに対し、オープンハニカム触媒を用いることで、
排気微粒子の低減が可能であることは、SAE9006
00にて公表されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ディーゼル
機関から排出される排気の温度は、50℃〜300℃程
度とガソリン機関に比べて低く、このため触媒を使用し
たものでは、排気微粒子を酸化燃焼させるための触媒の
活性化温度(約250℃)に到達する運転条件がかなり
限定されてしまい、触媒の効果があまり期待できないと
いう問題がある。
【0008】また、ディーゼル機関の燃料すなわち軽油
中には、ガソリンと比較すると相当量の硫黄(S)分が
存在するため、この硫黄分が燃焼すると二酸化硫黄(S
2 )となり、このSO2 は排気温度が高くなる高負
荷,高回転領域では、触媒により酸化されて硫酸塩とな
り白煙として多量に排出されるという問題もある。これ
は、より高出力化が可能なターボ過給機付ディーゼル機
関に顕著なものとなる。
【0009】なお、触媒の機能を効果的に発揮させるた
めに、ガソリン機関用の触媒システムにおいて触媒の早
期暖機を図ったものが、実開昭56−157310号公
報に記載されている。この公報記載のものは、触媒の上
流にターボ過給機を備えており、このターボ過給機のタ
ービンをバイパスするバイパス通路に排気バイパス弁が
設けられ、機関低温時に排気バイパス弁を開いて排気を
バイパスして触媒に導き、熱容量の大きいタービンを排
気が流れることによる排気熱の放熱量を低減して、触媒
に導かれる排気の温度低下を防止している。また、触媒
の過熱を防止するために、ガソリン機関用の触媒システ
ムにおいて、触媒に流入する排気の温度を低下させる技
術が、実開昭61−62219号公報に記載されてい
る。これは、触媒の早期暖機のために排気マニホールド
直下に設けた第1の触媒をバイパスするバイパス通路を
設け、排気温度が高温化する機関の高負荷,高回転運転
時に排気をバイパスさせて第1の触媒の下流側に設けた
第2の触媒に排気を導き、これにより第1の触媒の温度
の過上昇を防止している。
【0010】しかしながら、これらはガソリン機関用で
あり、しかも触媒の早期暖機と過熱防止との双方の機能
を合せ持ってはおらず、触媒の機能を効率よく発揮させ
るものではなかった。
【0011】そこでこの発明は、ターボ過給機を備えた
ディーゼル機関の排気浄化装置において、触媒の早期暖
機と過熱防止との双方の機能を合せ持たせ、触媒の機能
を効率よく発揮させることを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
にこの発明は、排気通路にタービンが設けられ、このタ
ービンとともに回転するコンプレッサが吸気通路に設け
られたターボ過給機を有し、前記タービンの下流側の排
気通路に触媒が設けられたディーゼル機関の排気浄化装
置において、前記タービンの上流側の第1排気通路部と
タービン及び触媒間の第2排気通路部とを連通可能な第
1バイパス通路部と、この第1バイパス通路部に設けた
第1通路開閉手段と、前記第2排気通路部と触媒の下流
側の第3排気通路部とを連通可能な第2バイパス通路部
と、この第2バイパス通路部に設けた第2通路開閉手段
と、触媒の温度を検出可能な温度検出手段と、機関の過
給領域を検出する過給領域検出手段と、前記温度検出手
段により検出された触媒温度及び過給領域検出手段によ
り検出された過給状態が、低温側の第1の所定値以下で
かつ過給領域でないとき前記第1通路開閉手段を開放さ
せ、触媒温度が高温側の第2の所定値以上でかつ過給領
域でないとき前記第1,第2の各通路開閉手段をそれぞ
れ開放させ、触媒温度が前記第2の所定値以上でかつ過
給領域のとき前記第2通路開閉手段を開放させる制御手
段とを有する構成としてある。
【0013】
【作用】このような構成のディーゼル機関の排気浄化装
置において、触媒温度が第1の所定値以下でかつ過給領
域でないときには、第1通路開閉手段を開放して第1排
気通路部と第2排気通路部とを連通させ、これによりタ
ービンをバイパスしてタービンに熱を奪われていない排
気が触媒に導かれ、触媒の暖機が促進される。また、触
媒温度が第2の所定値以上でかつ過給領域でないときに
は、第1,第2の各通路開閉手段を開放して第1,第
2,第3の各排気通路部をそれぞれ連通させ、これによ
り高温の排気は一部が触媒をバイパスして流れるので、
触媒温度の過上昇が防止される。さらに、触媒温度が第
2の所定値以上でかつ過給領域のときには、第2通路開
閉手段を開放して第2排気通路部と第3排気通路部とを
連通させることで、タービンを通過後の排気は一部が触
媒をバイパスして流れるので、触媒温度の過上昇が防止
される。
【0014】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づき説明
する。
【0015】図1は、この発明の一実施例を示すディー
ゼル機関の排気浄化装置の全体構成図である。ディーゼ
ル機関の機関本体1には、排気マニホールド3と吸気マ
ニホールド5とがそれぞれ装着され、排気マニホールド
3及び吸気マニホールド5には、排気通路としての排気
管7、及び吸気管9がそれぞれ接続されている。排気管
7にはターボ過給機11の排気タービン13が介装さ
れ、こにタービン13と同期して回転するコンプレッサ
15は吸気管9に介装されている。タービン13の下流
側の排気管7には酸化触媒17が設けられている。この
ように排気管7にタービン13及び触媒17を介装する
ことで、排気通路は、タービン13の上流側の第1排気
通路部19と、タービン13と触媒17との間の第2排
気通路部21と、触媒17の下流側の第3排気通路部2
3とに分割される。そして、これら第1,第2,第3の
各排気通路部19,21,23を相互に連通可能なバイ
パス通路25が排気管7に接続されている。
【0016】バイパス通路25は、第1排気通路部19
と第2排気通路部21とを連通してタービン13をバイ
パスする第1バイパス通路部27と、第2排気通路部2
1と第3排気通路部23とを連通して触媒17をバイパ
スする第2バイパス通路部29とを有している。第1バ
イパス通路部17には、第1通路開閉手段としての第1
バイパス弁31が設けられ、第1バイパス弁31と第2
排気通路部21との間の第1バイパス通路部27に第2
バイパス通路部29が連通接続され、この第2バイパス
通路部29に第2通路開閉手段としての第2バイパス弁
33が設けられている。第1バイパス弁31及び第2バ
イパス弁33は、第1バイパス弁駆動装置35、及び第
2バイパス弁駆動装置37によりそれぞれ開閉駆動さ
れ、これら第1,第2の各バイパス弁駆動装置35,3
7は、例えばマイクロコンピュータからなる制御手段と
してのバイパス弁制御回路39によって駆動制御され
る。
【0017】一方、機関回転数を検出する回転センサ4
1,機関負荷を検出する吸気量センサ43及び冷却水温
を検出する水温センサ45は、ターボ過給機11による
過給領域を検出する過給領域検出手段を構成し、これら
各センサの検出信号は過給領域判断回路47に出力さ
れ、ここで機関が過給領域であるかどうかが判断され
る。過給領域判断回路47の出力信号はバイパス弁制御
回路39に入力される。また、触媒17下流の第3排気
通路部23には、触媒17の温度を検出可能な温度検出
手段としての温度センサ49が設けられ、この温度セン
サ49の検出信号は触媒温度判断回路51に入力され、
ここで触媒17の昇温を促進すべき状態であるか、ある
いは触媒17の過熱を抑制すべき状態であるかどうかが
判断される。
【0018】図3は、機関回転数Nと機関トルクQとの
関連において、過給領域(図中で一点鎖線Cより上側)
と、触媒温度がその活性化温度以下の低い状態の触媒昇
温領域Dと、触媒温度が高温化して硫酸塩が発生しやす
い硫酸塩増加領域(二点鎖線Eより右側)とをそれぞれ
示している。なお、破線Fより左側の触媒昇温領域Dを
含む領域は、水温が機関始動時など極めて低い状態を示
している。
【0019】前記バイパス弁制御回路39は、過給領域
判断回路47及び触媒温度判断回路51の各出力信号を
受けて、触媒17の温度が、第1の所定値である低温で
昇温すべき状態以下で、かつ過給領域でないとき、第1
バイパス弁31を開く一方第2バイパス弁33を閉じる
べく、第1,第2各バイパス弁駆動装置35,37にそ
れぞれ信号出力する。これにより第1排気通路部19と
第2排気通路部21とが第1バイパス通路部27により
連通した状態となる。また、触媒17の温度が、第2の
所定値である高温で過熱された状態以上で、かつ過給領
域でないときには、第1,第2の各バイパス弁31,3
3をともに開放すべく、第1,第2各バイパス弁駆動装
置35,37にそれぞれ信号出力する。これにより第
1,第2,第3の各排気通路部19,21,23が第
1,第2の各バイパス通路部27,29によりそれぞれ
連通した状態となる。さらに、触媒17の温度が第2の
所定値以上で、かつ過給領域のときには、第1バイパス
弁31を閉じる一方第2バイパス弁33を開くべく、第
1,第2各バイパス弁駆動装置35,37にそれぞれ信
号出力する。これにより第2排気通路部21と第3排気
通路部23とが第2バイパス通路部29により連通した
状態となる。
【0020】次に、第1バイパス弁31及び第2バイパ
ス弁33を開閉制御するためのバイパス弁制御回路39
の制御動作を示す図2のフローチャートに基づき、上記
実施例の作用を説明する。
【0021】まず、回転センサ41により検出された機
関回転数Nを読み込み(ステップ101)、吸気量セン
サ43により検出された機関負荷(吸入空気量)Qを読
み込み(ステップ103)、さらに水温センサ45によ
り検出された水温を読み込み(ステップ105)、これ
らの検出値に基づいて、機関の運転状態がターボ過給領
域であるかどうかを判断する(ステップ107)。ここ
で、ターボ過給領域でないと判断された場合、すなわち
図3で一点鎖線Cより下側の領域にあるときには、触媒
17の温度が昇温領域かどうかが判断される(ステップ
109)。ここで、触媒17の温度が第1の所定値以下
と低く、触媒昇温領域Dにあるときには、第1バイパス
弁駆動装置35に対し第1バイパス弁31が開くよう信
号出力する(ステップ111)一方、第2バイパス弁駆
動装置37に対し第2バイパス弁33が閉じるよう信号
出力(ステップ113)する。
【0022】これにより、図4に示すように第1バイパ
ス弁31が開き第2バイパス弁33が閉じると、排気は
タービン13を通過するとともに、タービン13をバイ
パスする排気は第1バイパス通路部27を通って触媒1
7の上流の第2排気通路部21に流出する。タービン1
3をバイパスする排気は、タービン13に熱を奪われて
いないので、その分低温化が抑制されて触媒17を早期
に昇温できる。この結果、触媒17の活性化が促進さ
れ、排気微粒子の除去効果が向上する。また、排気がタ
ービン13をバイパスしているのでタービン13の回転
数がより低くなり、吸入空気量が減少し、これにより排
気温度がさらに上昇して触媒17の昇温がさらに促進さ
れる。
【0023】前記ステップ109で触媒17の温度が高
く触媒昇温領域でない場合には、触媒温度が第2の所定
値以上で触媒17が過熱された状態である、図3の硫酸
塩の増加領域であるかが判断される(ステップ11
5)。ここで、硫酸塩増加領域であると判断された場合
には、第1,第2の各バイパス弁駆動装置35,37に
対し、第1,第2の各バイパス弁31,33がそれぞれ
開くよう信号出力する(ステップ117,119)。
【0024】これにより、図5に示すように第1,第2
の各バイパス弁31,33が開くと、排気はタービン1
3を通過するとともに、タービン13をバイパスする排
気は、第1バイパス通路部27を通って触媒17の上流
の第2排気通路部21に流出し、さらに第2バイパス通
路部29を通って触媒17の下流の第3排気通路部23
に流出する。このように、タービン13をバイパスする
排気が、さらに触媒17をバイパスしてその下流に導か
れることで、触媒17に流入する高温の排気の量が減少
し、触媒17の過熱が防止されて硫酸塩の増加が抑制さ
れる。また、この場合排気が触媒17をバイパスしてい
るので排気圧力の上昇も抑制され、燃料消費量も改善さ
れるなど運転性の向上も得られる。
【0025】前記ステップ115で、硫酸塩増加領域で
ないと判断された場合には、第1,第2の各バイパス弁
駆動装置35,37に対し第1,第2の各バイパス弁3
1,33のそれぞれが閉じるよう信号出力する(ステッ
プ121,123)。これにより、第1,第2の各バイ
パス弁31,33は閉じ、排気はバイパスされることな
くタービン13を経て触媒17を通って大気中に放出さ
れる。このとき排気は、適度な温度となっているので、
タービン13を通過することにより熱が奪われても、触
媒17の暖機は早期に行われ、また触媒17をすべての
排気が通っても触媒17が硫酸塩が多量に発生する程過
熱されることはない。
【0026】前記ステップ107で、機関の運転状態が
ターボ過給領域であると判断された場合には、ステップ
125で前記ステップ115と同様に、硫酸塩の増加領
域であるかどうかが判断される。ここで、硫酸塩増加領
域であると判断された場合には、第1バイパス弁駆動装
置35に対し第1バイパス弁31が閉じるよう信号出力
する(ステップ127)一方、第2バイパス弁駆動装置
37に対し第2バイパス弁33が開くよう信号出力する
(ステップ129)。
【0027】これにより、図6に示すように第1バイパ
ス弁31が閉じ第2バイパス弁33が開くと、排気はタ
ービン13をバイパスせずタービン13を通ってコンプ
レッサ15による過給動作がなされる。タービン13を
通過した排気は、一部が触媒17に流入し他の一部が第
2バイパス通路部29を経て触媒17の下流の第3排気
通路部23に流出する。この結果、触媒17に流入する
高温の排気の量が減少し、触媒17の過熱が防止されて
硫酸塩の増加が抑制される。
【0028】前記ステップ125で硫酸塩増加領域でな
いと判断された場合には、前記ステップ121,123
にて第1,第2の各バイパス弁駆動装置35,37に対
し第1,第2の各バイパス弁31,33が閉じるよう信
号出力する。
【0029】なお、触媒の担体としては、オープンハニ
カム,ペレット,フォームなど、どのようなものでも良
いことは言うまでもない。
【0030】
【発明の効果】以上説明してきたようにこの発明によれ
ば、触媒温度が低温側の第1の所定値以下でかつ過給領
域でないとき、排気はタービンをバイパスし、タービン
に熱を奪われていない排気が触媒に導かれ、触媒の暖機
を促進させて触媒温度を活性化温度まで早期に上昇させ
ることができる。また、触媒温度が高温側の第2の所定
値以上でかつ過給領域でないときには、タービンをバイ
パスした高温の排気はさらに触媒をバイパスするので、
触媒温度の過熱を防止できる。さらに、触媒温度が第2
の所定値以上でかつ過給領域のときには、タービンを通
る高温の排気の一部が触媒をバイパスするので、触媒へ
の排気流量が減少し、触媒温度の過熱を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示すディーゼル機関の排
気浄化装置の全体構成図である。
【図2】図1のバイパス弁制御回路の制御動作を示すフ
ローチャートである。
【図3】ターボ過給領域,触媒昇温領域及び硫酸塩増加
領域をそれぞれ示す説明図である。
【図4】図1の排気浄化装置における排気流れを示す動
作説明図である。
【図5】図1の排気浄化装置における排気流れを示す動
作説明図である。
【図6】図1の排気浄化装置における排気流れを示す動
作説明図である。
【図7】過給を行った場合と行わない場合との排気微粒
子の排出量の変化を示す説明図である。
【符号の説明】
1 機関本体 7 排気管(排気通路) 19 第1排気通路部 21 第2排気通路部 23 第3排気通路部 25 バイパス通路 27 第1バイパス通路部 29 第2バイパス通路部 31 第1バイパス弁(第1通路開閉手段) 33 第2バイパス弁(第2通路開閉手段) 39 バイパス弁制御回路(制御手段) 41 回転センサ(過給領域検出手段) 43 吸気量センサ(過給領域検出手段) 45 水温センサ(過給領域検出手段) 49 温度センサ(温度検出手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排気通路にタービンが設けられ、このタ
    ービンとともに回転するコンプレッサが吸気通路に設け
    られたターボ過給機を有し、前記タービンの下流側の排
    気通路に触媒が設けられたディーゼル機関の排気浄化装
    置において、前記タービンの上流側の第1排気通路部と
    タービン及び触媒間の第2排気通路部とを連通可能な第
    1バイパス通路部と、この第1バイパス通路部に設けた
    第1通路開閉手段と、前記第2排気通路部と触媒の下流
    側の第3排気通路部とを連通可能な第2バイパス通路部
    と、この第2バイパス通路部に設けた第2通路開閉手段
    と、触媒の温度を検出可能な温度検出手段と、機関の過
    給領域を検出する過給領域検出手段と、前記温度検出手
    段により検出された触媒温度及び過給領域検出手段によ
    り検出された過給状態が、低温側の第1の所定値以下で
    かつ過給領域でないとき前記第1通路開閉手段を開放さ
    せ、触媒温度が高温側の第2の所定値以上でかつ過給領
    域でないとき前記第1,第2の各通路開閉手段をそれぞ
    れ開放させ、触媒温度が前記第2の所定値以上でかつ過
    給領域のとき前記第2通路開閉手段を開放させる制御手
    段とを有することを特徴とするディーゼル機関の排気浄
    化装置。
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JP20182291A Pending JPH0544448A (ja) 1991-08-12 1991-08-12 デイーゼル機関の排気浄化装置

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6804952B2 (en) 2003-02-21 2004-10-19 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Catalyst warm up control for diesel engine
KR100628666B1 (ko) * 1998-12-01 2006-09-27 로베르트 보쉬 게엠베하 내연기관의 배기 가스 후처리 장치
JP2010185349A (ja) * 2009-02-12 2010-08-26 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 排ガス脱硝装置、および、内燃機関
CN102562233A (zh) * 2010-12-24 2012-07-11 广西玉柴机器股份有限公司 发动机废气后处理系统

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