JP2010163924A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】排気後処理システムの活性化を早期に行うと共に、白煙の発生を抑制することのできる内燃機関の制御装置を提供する。
【解決手段】排気側から吸気側へEGR弁137が配設されたEGRガス通路131を介して排気ガスの一部を還流するEGR装置130と、排気側に配設された排気後処理システム110と、EGRガス通路に配設された酸化触媒133とを備え、少なくとも内燃機関の温度が所定値よりも低いとき、一部の気筒(#4)でポスト噴射を実行させると共に、該一部の気筒からの排気ガスを、EGRガス通路131を介して吸気側へ還流するように制御する内燃機関の制御装置であって、EGR装置130は、一部の気筒でのポスト噴射の実行の際に、該一部の気筒からの排気ガスを酸化触媒133が配設されたEGRガス通路131に優先的に導入する優先導入手段を備えて構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の制御装置、特に、排気後処理システムと排気側から吸気側へ排気ガスを還流する排気ガス還流装置(以下、EGR装置と称す)を備える内燃機関の制御装置に関する。
一般に、自動車用のディーゼルエンジンなどにおいては、排気ガス中のNOx(窒素酸化物)やパティキュレート(以下、PMと称す)などを処理する排気後処理システムと、排気側から抜き出した排気ガスの一部をEGRクーラーを経由させて吸気側へと戻し、その吸気側に戻された排気ガスでエンジン内での燃料の燃焼を抑制させて燃焼温度を下げることによりNOxの発生を低減するようにしたEGR装置を搭載したものが知られている。
また、かかる排気後処理システムの早期活性化やパティキュレートフィルタ(以下、DPFと称す)の強制再生の目的で、例えば、ポスト噴射により排気ガス中に未燃燃料分を添加するようにした技術も提案されている。
ところで、かかるDPFの強制再生時などに排気ガス中に添加された未燃燃料分がEGR装置により再循環された場合、その未燃燃料分がEGRクーラーで急冷されて結露し、その熱交換部にウェットな粘着面が形成されることから、排気ガス中の煤が付着し、未燃燃料分との混合物が不完全燃焼の末にコーキングを起こしてデポジットとしてこびり付き、EGRクーラーの熱交換効率を低下させるという問題があることから、このような問題に対処するとして、特許文献1に記載の技術が提案されている。
この特許文献1に記載の技術では、各気筒への燃料噴射時にポスト噴射を追加して排気ガス中への燃料添加を実施するようにしたディーゼルエンジンにおいて、排気側から抜き出した排気ガスの一部をEGRクーラーを経由して吸気側へ戻すEGR通路と、排気側から抜き出した排気ガスの一部をEGRクーラーを迂回させて吸気側へ戻すバイパス通路と、該バイパス通路に排気ガス中の未燃燃料分を酸化処理し得るよう装備されたEGR酸化触媒と、EGR通路及びバイパス通路の何れかを選択して排気ガスを適宜に振り分ける流路切替えバルブとを備えている。
特開2006−233947号公報
しかしながら、この特許文献1に記載の技術では、ポスト噴射を追加して排気ガス中へ燃料添加を行ったような場合に、未燃燃料分を含む排気ガスの一部はEGR装置を介して吸気系に還流されるが、その残りは全て排気系に流れることになる。この場合、機関の冷間時などで排気後処理システムの活性化が十分に行われていないと、排気ガス中の未燃燃料分が処理されずに、そのまま大気に放出され、白煙が発生するおそれがある。
そこで、本発明の目的は、排気後処理システムの活性化を早期に行うと共に、このような白煙の発生を抑制することのできる内燃機関の制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る内燃機関の制御装置は、排気側から吸気側へEGR弁が配設されたEGRガス通路を介して排気ガスの一部を還流するEGR装置と、排気側に配設された排気後処理システムと、前記EGRガス通路に配設された酸化触媒と、を備え、少なくとも内燃機関の温度が所定値よりも低いとき、一部の気筒でポスト噴射を実行させると共に、該一部の気筒からの排気ガスを、前記EGRガス通路を介して吸気側へ還流するように制御する内燃機関の制御装置であって、前記EGR装置は、前記一部の気筒でのポスト噴射の実行の際に、該一部の気筒からの排気ガスを前記酸化触媒が配設されたEGRガス通路に優先的に導入する優先導入手段を備えて構成されていることを特徴とする。
ここで、前記優先導入手段は、前記一部の気筒を除く他の気筒に接続された排気通路からの排気ガスが集合部で集合されるように形成された排気マニホールドと、該排気マニホールドの前記集合部に連通された前記EGRガス通路と、前記一部の気筒に接続されると共に、前記酸化触媒より上流の合流部において前記EGRガス通路に合流された排気通路と、から構成されてもよい。
また、本発明の他の形態として、前記EGRガス通路は、前記酸化触媒よりも下流で分岐されEGRクーラーが配設されたバイパス通路と、該バイパス通路への切替えを行う切替え弁とをさらに有し、該EGRクーラーへのデポジット堆積量を推定する手段と、該デポジット堆積量推定手段による推定量が所定値を超えたとき、前記一部の気筒でポスト噴射を実行させると共に、前記切替え弁を前記バイパス通路側への切替え、前記一部の気筒からの排気ガスを前記EGRクーラーに導入するように制御する制御手段を備えてもよい。
上記本発明の一形態に係る内燃機関の制御装置によれば、少なくとも内燃機関の温度が所定値よりも低いときは、一部の気筒でポスト噴射が実行されると共に、該一部の気筒からの排気ガスが、EGRガス通路を介して吸気側へ還流するように制御される。そして、この一部の気筒でのポスト噴射の実行の際には、優先導入手段により、該一部の気筒からの未燃燃料分を含む排気ガスは酸化触媒が配設されたEGRガス通路に優先的に導入される、換言すると、排気後処理システムが配設された排気側には流下しない。この排気ガス中の未燃燃料分が酸化触媒により酸化されるので、その反応熱により還流される排気ガス温度が上昇され、吸気温度をも上昇させることができる。これにより、内燃機関延いては排気後処理システムの暖機を早期に行うことができる。一方、排気後処理システムが配設された排気側には、未燃燃料分を含む排気ガスは流下しないので、機関の冷間時などで排気後処理システムの活性化が十分に行われていない場合に、白煙の発生を抑制することができる。
ここで、前記優先導入手段が、前記一部の気筒を除く他の気筒に接続された排気通路からの排気ガスが集合部で集合されるように形成された排気マニホールドと、該排気マニホールドの前記集合部に連通された前記EGRガス通路と、前記一部の気筒に接続されると共に、前記酸化触媒より上流の合流部において前記EGRガス通路に合流された排気通路と、から構成されている形態によれば、一部の気筒を除く他の気筒からの排気ガスは、排気マニホールドの集合部で集合されて、集合部が接続されている、排気後処理システムが配設された排気側に流下する。これに対し、ポスト噴射が実行され未燃燃料分を含む一部の気筒からの排気ガスは、EGRガス通路の途中の合流部において合流された排気通路を介して、このEGRガス通路に導かれ還流される。すなわち、合流部の上下流における圧力差により、一部の気筒からの排気ガスは排気後処理システムが配設された排気側には流下しない。したがって、単に、排気マニホールドの形状の変更と配管により構成することができる。
また、上記本発明の他の形態に係る内燃機関の制御装置によれば、EGRガス通路が、酸化触媒よりも下流で分岐されEGRクーラーが配設されたバイパス通路と、該バイパス通路への切替えを行う切替え弁とをさらに有しており、デポジット堆積量推定手段による推定量が所定値を超えたときは、制御手段により、一部の気筒でポスト噴射を実行させると共に、切替え弁をバイパス通路側へ切替え、一部の気筒からの排気ガスをEGRクーラーに導入するように制御される。したがって、ポスト噴射が実行され未燃燃料分を含む一部の気筒からの排気ガスは、EGRガス通路の途中に合流された排気通路を介して、このEGRクーラーに導かれる。そして、この排気ガス中の未燃燃料分が合流部より下流の酸化触媒により酸化され、その反応熱により排気ガス温度が上昇されるので、EGRクーラーのデポジットを除去することができる。
本発明に係る内燃機関の制御装置の実施形態を示す模式図である。 本発明の実施形態における排気後処理システムの早期活性化のための制御手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態におけるEGRクーラーのデポジット除去のための制御手順の一例を示すフローチャートである。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を例示的に詳しく説明する。
図1は、本発明に係る内燃機関の制御装置をその吸気系及び排気系の概略構成を含めて模式的に示す図であり、ここに示す内燃機関100は4つの気筒102(以下、気筒番号を区別する必要があるときは、図示の左側の気筒から順に第1気筒102#1〜第4気筒102#4と称す)を有する水冷式4サイクルディーゼルエンジンである。
内燃機関100の気筒102には、図示しない吸気ポートを介して吸気マニホールド117が連通されている。吸気マニホールド117の集合部には吸気管103が接続されている。吸気マニホールド117の上流の吸気管103には、吸気管103を流れる吸気の量を調節可能なスロットル弁109が配置されている。スロットル弁109より上流の吸気管103には吸気を冷却するインタークーラー108が設けられている。インタークーラー108より上流の吸気管103には、排気のエネルギーを駆動源として作動するターボチャージャ111のコンプレッサ111Cが配置されている。
内燃機関100の気筒102のうち、第1気筒102#1〜第3気筒102#3には、図示しない排気ポートを介して排気マニホールド118が接続されている。本実施形態の排気マニホールド118は、第1気筒102#1〜第3気筒102#3に接続された排気通路からの排気ガスが集合部118Aで集合されるように形成されており、該集合部118Aに排気ガス通路を形成する排気管104が接続されている。排気管104にはターボチャージャ111のタービン111Tが配置されている。このターボチャージャ111はタービン111Tの排気流量特性を変更可能な不図示のノズルベーンを備えた可変容量型のターボチャージャである。タービン111Tより下流の排気管104には、排気後処理システム110が設けられている。本実施形態の排気後処理システム110は、その上流側の酸化触媒110Aと、下流側にあって排気ガス中のPMを捕集するPMフィルタ(以下、フィルタ)と、該フィルタ上に担持され、排気ガスが酸化雰囲気の時には排気ガス中のNOxを吸蔵し、排気ガスが還元雰囲気の時には吸蔵していたNOxを放出し、還元することによって排気ガス中のNOxを浄化する吸蔵還元型NOx触媒110Bと、を有して構成されている。排気後処理システム110より上流の排気管104には、排気管104を流れる排気ガスの温度を計測する排気温度センサー119が配置されている。
また、内燃機関100の各気筒102にはその燃焼室に臨む形態で燃料噴射弁120が配置され、これらの燃料噴射弁120は不図示の燃料ポンプに接続されているコモンレール122に接続されている。
さらに内燃機関100には、排気の一部を吸気マニホールド117へ導き、気筒102に流入させるEGR装置130が備えられている。本実施形態のEGR装置130は、前述の優先導入手段を構成すべく、排気マニホールド118の集合部118Aに連通されたEGRガス通路131、一部の気筒としての第4気筒102#4に不図示の排気ポートを介して接続され、EGRガス通路131の途中に合流部131Aで合流されている排気通路132、該合流部131Aの下流のEGRガス通路131に配設されたEGR酸化触媒133、さらに、EGR酸化触媒133よりも下流で分岐されEGRクーラー134が配設されたバイパス通路135、該バイパス通路135への切替えを行う切替え弁136、及び、EGRガス通路131の最下流に配設されたEGR弁137を有して構成されている。また、合流部131AとEGR酸化触媒133との間のEGRガス通路131には、EGRガス通路131を経由して気筒102に流入する排気ガスであるEGRガスの温度を計測するEGRガス温度センサー138が配置されている。
EGR弁137は、EGRガス通路131を流れる排気の量を調節可能な流量調節弁である。EGRガスの調量はEGR弁137の開度を変更することによって行われる。なお、EGRガスの調量は、スロットル弁109の開度を変更してEGRガス通路131の上流と下流との差圧を変化させることによっても行うことができる。また、ノズルベーンの開度を変更することによってもEGRガスを調量することができる。
なお、内燃機関100には、機関の制御を行う電子制御装置(ECU)200が併設されている。ECU200は、リードオンリーメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、中央演算装置(CPU)、入出力ポート、デジタルアナログコンバータ(DAコンバータ)、アナログデジタルコンバータ(ADコンバータ)などを双方向バスで接続した公知の構成を有するマイクロコンピュータとして構成されている。
ECU200は、内燃機関100の運転状態や運転者による要求に応じて燃料噴射制御などのディーゼルエンジンにおいて既知の諸基本制御を行う。そのために、本実施形態における内燃機関100には、吸気管103に流入する新気の流量を検出するエアフローメータ107、内燃機関100の冷却水温を測定する水温センサー113、運転者によるアクセルペダル(図示省略)の踏み込み量(アクセル開度)を検出するアクセル開度センサー114、内燃機関100のクランクシャフト(図示省略)の回転位相(クランク角度)を検出するクランクポジションセンサー115、車速センサー116、その他、ディーゼルエンジンが一般的に備えているセンサー類(符号省略)が設けられている。
これらのセンサーは途中を省略して示す電気配線を介してECU200に接続され、各センサーからの出力信号がECU200に入力されるようになっている(ECU200に向かう黒矢印で示す)。また、ECU200には、スロットル弁109、切替え弁136、EGR弁137などを駆動するための駆動装置などの機器が同じく途中を省略して示す電気配線を介して接続され、ECU200から出力される制御信号(各機器に向かう黒矢印で示す)に従ってこれらの機器が制御される。
ECU200は、各センサーによる検出値に基づいて内燃機関100の運転状態や運転者の要求を把握する。例えば、ECU200はクランクポジションセンサー115から入力されるクランク角度から算出する機関回転数と、アクセル開度センサー114から入力されるアクセル開度から算出する機関負荷とに基づいて内燃機関100の運転状態を検出する。そして、検出した機関運転状態や運転者の要求に基づいて、燃料噴射弁120やEGR弁137などを制御し、燃料噴射量やEGRガス量の制御を行う。
以下、上記構成になる本発明の実施形態における排気後処理システムの早期活性化のための制御手順の一例を、図2のフローチャートを参照しつつ説明する。なお、この制御は、機関の始動後所定の周期で実行される。
そこで、機関が始動され制御がスタートすると、ステップS201において、内燃機関100の温度を代表するものとして、排気温度センサー119の出力信号から、排気管104を流れる排気ガスの温度Texが読み込まれ、この排気ガス温度Texが排気後処理システム110の早期活性化、換言すると、早期暖機が要求される所定の温度である早期暖機制御要求排気ガス温度Textgt1(例えば、250℃)より低いか否かが判定される。このステップS201において、排気ガス温度Texが早期暖機制御要求排気ガス温度Textgt1を超えていれば、すなわち「No」であれば、この制御ルーチンは終了される。一方、このステップS201において、排気ガス温度Texが早期暖機制御要求排気ガス温度Textgt1より低いとき、すなわち「Yes」であれば、次のステップS202に進む。そして、ステップS202においては、EGRガス温度センサー138の出力信号から、EGR酸化触媒133上流のEGRガス通路131を流れるEGRガスの温度Tegrが読み込まれ、このEGR酸化触媒133上流のEGRガス温度Tegrが、EGR酸化触媒133への未燃燃料分の添加が許される所定の温度である添加許可EGRガス温度Tegrtgt(例えば、200℃)を超えているか否かが判定される。このステップS202において、EGRガス温度Tegrが添加許可EGRガス温度Tegrtgtを超えていない、すなわち「No」であれば、この制御ルーチンは一旦終了される。このような所定の温度を超えていないときに未燃燃料分を添加しても、酸化反応が生じないからである。この場合は、EGRガスの温度Tegrの上昇を待つことになる。一方、このステップS202において、EGRガス温度Tegrが添加許可EGRガス温度Tegrtgtを超えていると判定される、すなわち「Yes」であれば、次のステップS203に進む。
そして、ステップS203において、早期暖機制御が実行される。具体的には、第4気筒102#4において、圧縮上死点付近で行われる燃料のメイン噴射に続いて圧縮上死点より遅い非着火のタイミングでポスト噴射が行なわれる。同時に、EGRガス量が1燃焼サイクルの全排気ガス量の25%程度に調量されるようにEGR弁137の開度が制御される。これは、合流部131Aより下流のEGRガス通路131を流れるEGRガス量が少なすぎると、後述するポスト噴射が実行され未燃燃料分を含む第4気筒102#4からの排気ガスが、合流部131Aより上流のEGRガス通路131に流れ、排気後処理システム110が配設された排気ガス通路に流下するおそれがあるので、合流部131Aの上下流に圧力差を生じさせて、このことを防ぐためである。さらに、EGRクーラー134が配設されたバイパス通路135にEGRガスが流れないように切替え弁136が切替え制御される。
この早期暖機制御により、第1気筒102#1〜第3気筒102#3からの排気ガスは、排気マニホールド118の集合部118Aで集合されて、排気後処理システム110が配設された排気ガス通路に流下する。これに対し、ポスト噴射が実行され未燃燃料分を含む第4気筒102#4からの排気ガスは、EGRガス通路131の途中に合流された排気通路132を介して、このEGRガス通路131に導かれ、還流される。そして、このEGRガス中の未燃燃料分が合流部131Aより下流のEGR酸化触媒133により酸化されるので、その反応熱によりEGRガス温度が上昇される。そして、この温度が上昇されたEGRガスはEGRクーラー134が配設されたバイパス通路135を流れずに、換言すると、冷却されずに吸気マニホールド117に導入されるので、吸気温度が上昇される。この結果、燃焼温度延いては排気ガス温度が上昇し、排気後処理システム110の暖機が早期に行なわれることになる。一方、排気後処理システム110が配設された排気管104には、未燃燃料分を含む排気ガスは流下しないので、排気後処理システム110の活性化が十分に行われていない場合でも、白煙の発生が抑制される。
そして、ステップS203における早期暖機制御の実行後はステップS204に進み、再度、排気温度センサー119の出力信号から、排気管104を流れる排気ガスの温度Texが読み込まれ、この排気ガス温度Texが早期暖機を終了してもよい所定の温度である早期暖機制御終了排気ガス温度Textgt2(例えば、300℃)を超えたか否かが判定される。排気ガス温度Texが早期暖機制御終了排気ガス温度Textgt2を超えていない、すなわち「No」であれば、ステップS203に戻り早期暖機制御の実行を継続する。一方、排気ガス温度Texが早期暖機制御終了排気ガス温度Textgt2を超えると、ステップS205に進み上述の早期暖機制御が終了される。
次に、上記構成になる本発明の実施形態におけるEGRクーラーのデポジット除去のための制御手順の一例を、図3のフローチャートを参照しつつ説明する。なお、この制御も、機関の始動後所定の周期で実行される。
そこで、機関が始動され制御がスタートすると、ステップS301において、デポジット堆積量推定手段からの情報によりデポジット堆積量Degrが読み込まれ、このデポジット堆積量Degrが許容デポジット堆積量Degrtgtを超えているか否かが判定される。このステップS301において、デポジット堆積量Degrが許容デポジット堆積量Degrtgtより少なければ、すなわち「No」であれば、この制御ルーチンは終了される。一方、このステップS301において、デポジット堆積量Degrが許容デポジット堆積量Degrtgtを超えているとき、すなわち「Yes」であれば、次のステップS302に進む。
ここで、デポジット堆積量推定手段としては、ECU200における演算により、例えば、エアフローメータ107による吸入空気量の計測に基づいて、機関の所定の運転時点からの総吸入空気量を累積し、この累積総吸入空気量に対応させてデポジット堆積量Degrを推定するようにするか、また、車両の所定の走行距離時点からの累積総走行距離に対応させてデポジット堆積量Degrを推定するようにしてもよい。
そこで、ステップS302においては、デポジット除去制御が実行される。具体的には、第4気筒102#4において、圧縮上死点付近で行われる燃料のメイン噴射に続いて圧縮上死点より遅い非着火のタイミングでポスト噴射が行なわれる。同時に、EGRクーラー134が配設されたバイパス通路135にEGRガスを流すように切替え弁136が切替え制御される。
このデポジット除去制御により、ポスト噴射が実行され未燃燃料分を含む第4気筒102#4からの排気ガスは、EGRガス通路131の途中に合流された排気通路132を介して、このEGRガス通路131に導かれ、還流される。そして、このEGRガス中の未燃燃料分が合流部131Aより下流のEGR酸化触媒133により酸化されるので、その反応熱によりEGRガス温度が上昇される。そして、この温度が上昇されたEGRガスはEGRクーラー134が配設されたバイパス通路135に流れ、EGRクーラー134のデポジットを除去することになる。なお、このデポジット除去制御が実行されたときには、上述のデポジット堆積量推定手段によるデポジット堆積量Degrが0にリセットされる。
なお、本発明は、上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、内燃機関100の温度を代表するものとして、排気ガス温度センサー119による排気ガス温度を用いたが、これは水温センサー113による冷却水温度を用いるようにしてもよい。また、一部の気筒からの排気ガスを優先的に導入する手段としては、排気マニホールドとして4つの枝管が集合部で集合された通常の形態の排気マニホールドを用い、この第4気筒102#4に接続された第4の枝管から排気通路132を分岐させて、EGRガス通路131の途中に合流部131Aで合流させると共に、この分岐部に、一部の気筒にポスト噴射を行う際のみに排気通路132を開き、集合部へ向かう第4の枝管を閉じるように切替える切替え弁を配設するようにしてもよい。さらに、ポスト噴射を行うのを特定の一部の気筒についてのみ説明したが、ポスト噴射による内燃機関100側での燃料添加は、排気後処理システム110のNOx吸蔵還元触媒への還元剤の添加やDPFの強制再生時の燃料としても採用され得るので、上述の制御が行われる条件以外の運転条件では、全気筒においてポスト噴射を行ってもよい。
100 内燃機関
102 気筒
118 排気マニホールド
118A 集合部
110 排気後処理システム
119 排気温度センサー
130 EGR装置
131 EGRガス通路
131A 合流部
132 排気通路
133 EGR酸化触媒
134 EGRクーラー
135 バイパス通路
136 切替え弁
137 EGR弁
138 EGRガス温度センサー
200 電子制御装置(ECU)

Claims (3)

  1. 排気側から吸気側へEGR弁が配設されたEGRガス通路を介して排気ガスの一部を還流するEGR装置と、排気側に配設された排気後処理システムと、前記EGRガス通路に配設された酸化触媒と、を備え、
    少なくとも内燃機関の温度が所定値よりも低いとき、一部の気筒でポスト噴射を実行させると共に、該一部の気筒からの排気ガスを、前記EGRガス通路を介して吸気側へ還流するように制御する内燃機関の制御装置であって、
    前記EGR装置は、前記一部の気筒でのポスト噴射の実行の際に、該一部の気筒からの排気ガスを前記酸化触媒が配設されたEGRガス通路に優先的に導入する優先導入手段を備えて構成されていることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記優先導入手段は、
    前記一部の気筒を除く他の気筒に接続された排気通路からの排気ガスが集合部で集合されるように形成された排気マニホールドと、
    該排気マニホールドの前記集合部に連通された前記EGRガス通路と、
    前記一部の気筒に接続されると共に、前記酸化触媒より上流の合流部において前記EGRガス通路に合流された排気通路と、
    から構成されていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記EGRガス通路は、前記酸化触媒よりも下流で分岐されEGRクーラーが配設されたバイパス通路と、該バイパス通路への切替えを行う切替え弁とをさらに有し、
    該EGRクーラーへのデポジット堆積量を推定する手段と、
    該デポジット堆積量推定手段による推定量が所定値を超えたとき、前記一部の気筒でポスト噴射を実行させると共に、前記切替え弁を前記バイパス通路側への切替え、前記一部の気筒からの排気ガスを前記EGRクーラーに導入するように制御する制御手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011208557A (ja) * 2010-03-29 2011-10-20 Fuji Heavy Ind Ltd エンジンの排気浄化装置
JP2012122434A (ja) * 2010-12-10 2012-06-28 Mazda Motor Corp ディーゼルエンジン
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