JP2010179685A - スライドドア用ワイヤハーネスの支持装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】スライドドアと車体とに設けた支持装置の間に架け渡すワイヤハーネスをリンク部材を順次連結したキャタピラ状のケーブルガイドで外装しており、前記スライドドアと車体の少なくとも一方の支持装置に、該スライドドアあるいは/および車体に固定された支持枠を設け、該支持枠に弾性材を介してスライダを上向きに付勢した状態で吊り下げ、該スライダに設けた貫通穴に前記ワイヤハーネスを貫通させると共に、該ワイヤハーネスに外装した前記ケーブルガイドの先端側をスライダに取り付け、前記ワイヤハーネスに外装したケーブルガイドに上方から荷重が負荷された時に、前記弾性材が伸長してケーブルガイドを下降させ、負荷が解かれた時に自動的に上昇する構成としている。
【選択図】図2
Description
前記支持装置103、104で支持されたワイヤハーネスは、図中、P1で示すスライドドア102の全開時やP2で示すスライドドア102の開閉の中間地点で、ワイヤハーネスW/Hの渡り部分が車体100の乗降側でUターンする。この状態において、ワイヤハーネスは乗員の足踏み位置と干渉しない位置に配索されるようにしているが、乗員が乗降の際などに誤って踏み付ける場合や乗員が荷物を落下してワイヤハーネスに当たる場合がある。ワイヤハーネスは上下方向の動作自由度が少ないため、ワイヤハーネスが踏まれたりして、上下方向から過度の負荷がかかると、ワイヤハーネスに損傷が発生する恐れもある。
前記キャタピラ状のケーブルガイド107でワイヤハーネスを外装すると、ケーブルガイドは高強度を有するために、ドア開閉時におけるワイヤハーネスの垂れ下がりを抑制できると共に、ワイヤハーネスに上下方向から過度の負荷がかけられてもワイヤハーネスを保護することができる。
しかしながら、乗員の乗降口の下方に位置するワイヤハーネスに対して乗員の足踏みや荷物が落下してくると、ケーブルガイド107で外装していると、上下方向への自由度がすくないため、衝撃を回避するため下方へ曲がることができず、衝撃が大きいとケーブルガイドが破損し、ワイヤハーネスに損傷が発生する恐れがある。
前記スライドドアと車体の少なくとも一方の支持装置に、該スライドドアあるいは/および車体に固定された支持枠を設け、該支持枠に弾性材を介してスライダを上向きに付勢した状態で吊り下げ、該スライダに設けた貫通穴に前記ワイヤハーネスを貫通させると共に、該ワイヤハーネスに外装した前記ケーブルガイドの先端側を前記スライダに取り付け、
前記ワイヤハーネスに外装したケーブルガイドに上方から荷重が負荷された時に、前記弾性材が伸長してケーブルガイドを下降させ、負荷が解かれた時に自動的に上昇する構成としていることを特徴とするスライドドア用ワイヤハーネスの支持装置を提供している。
一方、スライドドアの開放時に、昇降口の下方に位置するケーブルガイドが足踏みされたり荷物が落下して下向きの負荷がかかると、前記スライダは弾性材を伸ばしてスムースに下降でき、該スライダで先端を支持されたケーブルガイドを下降させることができる。これにより、ケーブルガイドおよびワイヤハーネスへの負荷を低減でき、ケーブルガイドの破損およびワイヤハーネスに損傷が発生するのを防止できる。
かつ、前記負荷が解かれると、下方へ伸びた弾性材は上方へと縮んでスライダおよびケーブルガイドとワイヤハーネスを元の位置に戻すことができる。
また、スライダの昇降時にスライドレールと摺動して昇降するため、スライドを水平方向に安定した状態で保持して昇降させることができる。
伸縮材は前記コイルスプリングに限定されず、板バネでも良いし、伸縮力が大きいゴム材を用いてもよい。
このように、ストッパー材でケーブルガイドの過度の下降を防ぐことができる。
前記支持装置をスライドドア側に設けた場合は、前記ストッパー材はスライドドアのロアアームで形成している。
図1に示すように、スライドドア用のワイヤハーネス1の配索構造は、前記図6に示す従来例と同様であり、車体2とスライドドア3とに架け渡すワイヤハーネス1をケーブルガイド4で外装している。スライドドア3に固定した支持装置5にケーブルガイド4の一端側を取り付け、ケーブルガイド4を貫通させたワイヤハーネス1の一端側を支持装置5を通してスライドドア3に搭載した電装品と接続している。また、車体2に固定した支持装置6にケーブルガイド4の他端側を取り付け、ワイヤハーネス1を他端側を支持装置6に通して車体2内へと引き出し、車体2側に配索したワイヤハーネス(図示せず)と接続している。
前記全開位置P1では、ケーブルガイド4は略S字状に屈曲し、車体2とスライドドア3との間の乗降口Sの下方にケーブルガイド4は位置する。よって、該乗降口Sで乗員による足踏みや荷物の落下によりケーブルガイド4に下向き荷重が負荷される恐れがある。該負荷が作用した時に、ケーブルガイド4を下降できる機構を、図2に示すようにスライドドア3に固定する支持装置5に設けている。
車体2側に設ける支持装置6では、ケーブルガイド4の先端を車体2に固定したブラケット7に支持ピン8を介して上下方向に回転可能に連結している。
前記コイルスプリング15の最大伸び代は3〜5cm程度としている。
該支持装置6は車体に固定したブラケット7に対してケーブルガイド4の他端を支持ピン8を介して上下回転可能に軸着し、かつ、該ブラケット7に設けたワイヤハーネス挿通穴に通して車体へと配線している。
しかしながら、大きな荷重が負荷された際、図5に示すように、ケーブルガイド4と連結したスライダ16はコイルスプリング15をバネ力に抗して引っ張って伸長し、スライダ16は下降する。このスライダ16の下降で連結したケーブルガイド4を下降でき、負荷される荷重を低減できる。これにより、スライダ16が下降しない場合に発生するケーブルガイド4の破損を防止でき、該ケーブルガイド4内のワイヤハーネス1に損傷が発生するのを防止できる。
かつ、下降したケーブルガイド4はロアアーム29に当接し、過度の下降が停止される。
2 車体
3 スライドドア
4 ケーブルガイド
5 スライドドア側の支持装置
6 車体側の支持装置
10 支持枠
11 上枠
12 下枠
13 スライドレール
15 コイルスプリング
16 スライダ
21 リンク部材
29 ロアアーム
Claims (2)
- スライドドアと車体とに設けた支持装置の間に架け渡すワイヤハーネスをリンク部材を順次連結したキャタピラ状のケーブルガイドで外装しており、
前記スライドドアと車体の少なくとも一方の支持装置に、該スライドドアあるいは/および車体に固定された支持枠を設け、該支持枠に弾性材を介してスライダを上向きに付勢した状態で吊り下げ、該スライダに設けた貫通穴に前記ワイヤハーネスを貫通させると共に、該ワイヤハーネスに外装した前記ケーブルガイドの先端側をスライダに取り付け、
前記ワイヤハーネスに外装したケーブルガイドに上方から荷重が負荷された時に、前記弾性材が伸長してケーブルガイドを下降させ、負荷が解かれた時に自動的に上昇する構成としていることを特徴とするスライドドア用ワイヤハーネスの支持装置。 - 前記支持枠は上枠、下枠、該上下枠を連結する上下方向のスライドレールとからなり、前記スライダをスプリングからなる前記弾性材を介して上枠に吊り下げると共に、該スライダの左右両側に前記スライドレールと摺動するレール部を設けている請求項1に記載のスライドドア用ワイヤハーネスの支持装置。
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