JP2010173861A - 仕分け設備 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】集品ラインB(ピッキングコンベヤ21)を、ライン移動方向に平行に1列目のコンベヤ24A、およびピッキング棚1から遠い奥側の2列目のコンベヤ24Bとし、2列目のコンベヤ24Bの搬送面を、1列目のコンベヤ24Aの搬送面より高くする。
【選択図】 図10
Description
前記ラインを、少なくとも、ライン移動方向に平行に配置した、1列目のコンベヤ、および前記仕分け棚から遠い奥側の2列目のコンベヤにより構成し、前記2列目のコンベヤの搬送面を、前記1列目のコンベヤの搬送面より高くしたことを特徴とするものである。
また請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の発明であって、前記各コンベヤにより移動される各容器に対応した仕分け位置に、各容器への仕分け、あるいは容器からの仕分けを指示する指示手段を設け、前記1列目のコンベヤの各指示手段を、1列目のコンベヤの前記仕分け棚側の側方に設け、前記2列目のコンベヤの各指示手段を、2列目のコンベヤの上方に設けたことを特徴とするものである。
ピッキング設備は、基本的に、ピッキングされる物品が保管されるストレージラインAと、物品の注文があった店舗(仕分け先の一例)毎に、ピッキングされた物品を収納する集品容器(容器の一例)を順送りしていく集品ライン(容器を移動させるラインの一例)Bから構成されている。
『ストレージラインA』
まず、ストレージラインAについて説明する。ストレージラインAは基本的に、ピッキング棚(仕分け棚の一例)1とこのピッキング棚1に取り付けられる、ピッキング表示手段であるピッキング表示器(仕分け表示手段の一例)2から構成されている。
「ピッキング棚1」
ピッキング棚1は、図2および図3に示すように、流動棚から形成され、前方に傾斜している複数段(図では4段)のラック(段)3を有し、各ラック3にはそれぞれ、物品4を収納した収納容器5を格納する物品収納用の複数の区画収納空間6が形成され、各区画収納空間6毎にローラコンベヤ7が設けられ、各ローラコンベヤ7の前端にはストッパ8が設けられている。この構成により、ストッパ8により係止された収納容器5から必要な物品4を取り出し、収納容器5が空になればその収納容器5を除去することにより、次の収納容器5が前面にでてくる。また各区画収納空間6では、収納容器5の開口を横向きにし、収納容器5の長い辺を下にして配置している。
「ピッキング表示器2」
ピッキング棚1のラック3毎に、その前面に、図4(a)に示すように、電源ライン9と信号ライン10からなる表示器レール11が敷設され、各区画収納空間6毎に、表示器レール11上に、表示器レール11から電源が供給され、信号の送受信を行う前記ピッキング表示器2がスライド・移動自在に取り付けられている。ピッキング表示器2は、ピックアップする物品4の数量を示す3桁のディジタル表示器12とチャイム13から形成されている。
「間口表示器」
またピッキング棚1には、正面上部に上記表示器レール11が敷設され、間口M毎に、表示器レール11から電源が供給され、信号の受信を行う間口表示器(間口表示手段の一例)14がスライド・移動自在に取り付けられている。この間口表示器14は、間口Mにおいてピッキングする物品4が有るかどうか(ピッキングの有無)を表示するものであり、図4(b)に示すように、大型のランプ15から形成されている。
「バーコードラベル/バーコードプレート」
また各区画収納空間6に格納された収納容器5に収納される物品4には、図1に示すように、それぞれ物品4を特定する、13桁のJANコードのバーコード(識別符号の一例)が印刷されたバーコードラベル16が取り付けられており、各区画収納空間6には、図1,図3,図4(a)に示すように、それぞれの区画収納空間6に収納された物品4と同様のバーコードが印刷されたプレート17が取り付けられている。このプレート17は、着脱自在な構成とされ、簡単に付け替えることが可能となっている。
「バーコードリーダ」
また各仕分けエリアSには、図1に示すように、上記バーコードラベル16とプレート17に印刷されたバーコードを読み取ることができる、ハンディ式でワイヤレスのバーコードリーダ19が設けられている。
『集品ラインB』
次に、集品ラインBについて説明する。集品ラインBは、図1および図2に示すように、基本的にライン移動方向に平行に複数列(図では2列)の集品容器20を同時に移動可能なピッキングコンベヤ21と、ピッキングコンベヤ21に沿って配置され、ピッキングコンベヤ21により仕分け位置へ搬送された各集品容器20に対応した2列の指示表示器(指示手段の一例)22から構成されている。
「ピッキングコンベヤ(集品コンベヤ)21」
ピッキングコンベヤ21は、ピッキング棚1の前面に沿って配置されており、平行な2列の集品容器20を同時に移動可能なように搬送面を広くしたローラ駆動のコンベヤ24から形成され、仕分けエリアS毎に、列毎にグループ化された複数(図1では4個)の集品容器20を、タクト毎に下流の仕分けエリアSへ搬送可能な構成とされている。またピッキングコンベヤ21のピッキング棚1側の側面に沿って床面に作業者H用のステップ31が設けられている。
「指示表示器22」
またピッキングコンベヤ21に沿ってピッキング棚1側の側面に1列目の上記表示器レール11が敷設され、またピッキング棚1から遠い2列目の集品容器20の上方に天井から2列目の上記表示器レール11が吊設されている。これら表示器レール11上で、仕分けエリアSの2列の集品容器20の各停止位置に対応して、表示器レール11から電源が供給され、信号の送受信を行う指示表示器22がスライド・移動自在に取り付けられている。この指示表示器22は、ピッキング作業を実行する集品容器20を指示するものであり、間口表示器14と同様に、大型のランプ15から形成されている{図4(b)参照}。このように、ピッキング棚1側の1列目Xの集品容器20用の指示表示器22は、コンベヤ24のピッキング棚1側の側面に設けられ、またピッキング棚1から遠い2列目Yの集品容器20用の指示表示器22は、2列目Yの上方に天井から吊設されている。
「集品容器20」
また集品容器20はダンボールで形成され、上述したように各列で連なった4個でグループ(群)を構成しており、下流の3個を子箱、最も上流の1個を親箱と称している。そして、図5に示すように、各子箱20Bと親箱20Aにはそれぞれ物品4を収納するビニール袋25が予め入れられている。上記グループは、たとえば4つの店舗(仕分け先)を1つの出荷先グループとしたものであり、各ビニール袋25には、それぞれの店舗を特定するバーコードが印刷されたラベル26が取付られる。1仕分けエリアSには、各列毎に1グループ(群)、すなわち2グループの8個の集品容器20が1タクト毎に搬送されてくる。
51は上位のコンピュータ(図示せず)より出荷情報として、店舗別に、複数の「ピッキングする物品の情報およびピッキングする物品の数量(以下、ピック数と略す)」からなる作業データが入力される制御用コンピュータ(制御手段の一例;詳細は後述する)であり、この制御用コンピュータ51に、上記ラベル26を発行するオートラベラー61とコンピュータからなるコントローラ52(詳細は後述する)が接続されている。オートラベラー61は集品ラインBへ集品容器20を投入する最上流位置に、2列の集品容器20にそれぞれ対応して設置される。
前記コントローラ52に、コンベヤ24が接続され、さらに高速インターフェイス53および表示器レール11の信号ライン10を介して、各仕分けエリアSに対応した、ピッキング表示器2、間口表示器14、および指示表示器22が接続され、さらにアンテナ(図示せず)を介してバーコードリーダ19が接続されている。またピッキング表示器2、間口表示器14、および指示表示器22に対して表示器レール11の電源ライン9を介して高速インターフェイス53より電力が供給されている。
[制御用コンピュータ51]
制御用コンピュータ51の機能を説明する。
「作業情報の形成機能」
制御用コンピュータ51は、出荷情報を入力すると、店舗別に『店舗データと複数の「ピッキングする物品の情報およびピック数」』からなる作業情報を形成し、また予め設定された4つの店舗により出荷先グループの作業情報を形成し、集品容器20をコンベヤ24へ投入する順番に並べて、コントローラ52へ出力する。なお、1タクトにより1仕分けエリアS内に同時に移動される1列目の4つの店舗に続いて、2列目の4つの店舗の順に作業情報が形成される。
「オートラベラーの駆動機能」
コンベヤ24へ投入する集品容器20のビニール袋25へ貼りつけるラベル26のデータ(店舗データ)を、集品容器20をコンベヤ24へ投入する順番に並べて、2台のオートラベラー61へ出力し、グループ毎にラベル26を発行させる。
[コントローラ52]
コントローラ52の制御ブロックを図7に示す。
<作業データ振り分け制御部58>
作業データ振り分け制御部58は、次の機能を有している。
1.作業データの店舗別の作業データの順番に、『店舗データと複数の「ピッキングする物品の情報およびピッキングする物品のピック数』からなる「作業データ」から、予め格納された各区画収納空間6に格納された物品4のデータに基づいて、上記ピッキングする物品の情報により物品4をピッキングする区画収納空間6を検索し、検索した各の区画収納空間6のピック数制御メモリ56に対してピック数を出力する。また検索されなかった他の区画収納空間6のピック数制御メモリ56に対してピック数“0”を出力する。
2.各エリアブロックの仕分けエリア店舗制御メモリ55に対して、作業データの順番に、作業データの店舗のデータと上記検索した仕分けエリアSの各区画収納空間6毎のピック数からなる「仕分けデータ」を出力する。
3.全てのエリアブロックの仕分けエリア店舗制御メモリ55より、エリアピッキング終了信号(後述する)を入力すると、コンベヤ24を、仕分けエリアS内の集品容器20を隣接する下流の仕分けエリアSへ移動するように間欠的に駆動し、駆動後に仕分けエリア店舗制御メモリ55へ集品容器移動信号を出力する。なお、図1に示すように、8個の集品容器20(2グループ)が1回のコンベヤ24の駆動により下流の仕分けエリアSへ移動される。
<仕分けエリア店舗制御メモリ55>
上記仕分けエリア店舗制御メモリ55は、作業データ振り分け制御部58より入力した店舗のデータと仕分けエリアSの各区画収納空間6毎のピック数からなる「仕分けデータ」を順に記憶する。また各区画収納空間6のプレート15およびこの区画収納空間6に収納された物品4のラベル14に印刷されたバーコード、および仕分けエリアS内の区画収納空間6の配列データが予め記憶されている。
1.集品容器移動信号を入力すると、仕分けエリアSの最も下流で1列目Xの指示表示器22を点灯させ、続いて最も下流で1列目Xの仕分け位置に到着した集品容器20が、最も先に記憶した仕分けデータに相当するものと想定して、この最も先に記憶した仕分けデータを取り出し、このデータのピック数がゼロではない区画収納空間6のバーコードを検索し記憶し、またピック数がゼロではない区画収納空間6の配列から、点灯する間口表示器14を検索し、検索した間口表示器14を点灯させる。続いて各ピック数制御メモリ56へ実行信号を出力する。
2.バーコードリーダ19から物品4のラベル14に印刷されたバーコードを入力すると、検索していたバーコードと一致しているかを確認し、同区画収納空間6からピッキングされるピック数だけ同じバーコードを確認すると、確認した区画収納空間6をピッキング終了と判断して記憶し、ピック数制御メモリ56へピッキング終了信号を出力する。
なお、ピック数が多すぎると、この物品4を収納した区画収納空間6のピック数制御メモリ56へチャイム13の鳴動データを含むピック数の再表示信号を出力し、この区画収納空間6の物品4から入力したバーコードのデータを消去し、再入力に備える。
3.最も下流で1列目の仕分け位置に到着した集品容器20に対する、仕分けエリアS内の全ての区画収納空間6のピッキング終了が確認されると、実行した仕分けデータを削除し、続いて1列目Xで下流より2番目の指示表示器22を点灯させ、次に記憶した仕分けデータを取り出し、以下、同様に下流より1列目Xで2番目の集品容器20に対するピッキングを実行する。
4.2列目Yで下流より4番目の集品容器20に対するピッキング終了が確認されると、作業データ振り分け制御部58へ上記エリアピッキング終了信号を出力する。
<ピック数制御メモリ56>
上記ピック数制御メモリ56は、作業データ振り分け制御部58より入力したピック数のデータを順に記憶する。そして、次の動作を実行する。
1.仕分けエリア店舗制御メモリ55より実行信号を入力すると、先に記憶されたピック数のディジタルデータをピッキング表示器2へ出力する。
2.仕分けエリア店舗制御メモリ55よりピッキング終了信号を入力すると、ピッキング表示器2のディジタルデータを消去する。チャイム13は停止させる。
3.仕分けエリア店舗制御メモリ55より再表示信号を入力すると、一旦消去したピッキング表示器2のディジタルデータを出力して表示させ、チャイム13へ駆動信号を出力して鳴動させる。
コントローラ52は、まずコンベヤ24を駆動して、2グループの集品容器20を仕分けエリアSへ搬送させる。続いて、集品容器20の店舗の作業データおよび各区画収納空間6の配列データに基づいて、各仕分けエリアSで1列目Xで最も下流に位置する集品容器20(子箱20B)に対してピッキング作業を行うピッキング間口表示器14を点灯し、ピッキング表示器2にピッキングする物品4の数量を表示させる。また前記1列目Xで最も下流に位置する集品容器20の指示表示器22を点灯させる。
コントローラ52は、仕分けエリアSの全ての区画収納空間6のピッキング作業が完了すると、仕分けエリアSの1列目Xで最も下流の集品容器20への集品が終了したと判断し、この集品容器20の指示表示器22を消灯させ、続いて1列目Xで下流より2つ目の集品容器20(子箱20B)に対してピッキング作業を行うピッキング間口表示器14を点灯させ、ピッキング表示器2にピッキングする物品4の数量を表示させる。また前記2つ目の集品容器20の指示表示器22を点灯させる。
そして、集品容器20へのピッキング作業が終了すると、出荷を担当する作業者により、図5(a)に示すように、親箱20Aのビニール袋25のラベル26は、親箱20Aへ取付られ、続いて図5(b),(c)に示すように、親箱20Aのビニール袋25は梱包され、各子箱20Bのビニール袋25はラベル26が見えるように梱包され、親箱20Aへ収納されて出荷される。子箱20Bはまた集品容器20として再使用される。
また作業者から作業を行うことが遠くなる列の集品容器20には、ステップ31を使用することにより、楽に確実に仕分け作業を実行できる。
また本実施の形態では、識別符号としてバーコードを使用しているが、バーコードに限ることはなく、物品を特定する識別できる符号であればよく、たとえば数字、アルファベット、あるいはこれらの組合せ、シンボル、マーク、ICチップなども使用することができる。このとき、バーコードリーダに代えて、識別符号の読み取り手段として、たとえばCCDカメラおよびこのカメラにより撮影された画像から識別符号を識別する識別装置などを使用する。
また本実施の形態では、ピッキング表示器2を有線としているが、電波を介して信号の送受信を行う機能を付加し、各仕分けエリアS毎、あるいは複数のエリアS毎に、コントローラ52に接続されたアンテナを設け、これらアンテナを介して信号の送受信を行うようにしてもよい。この構成によって、ピッキング表示器2を自由に移動でき、仕分けエリアSの変更を容易に行うことができる。また表示器レール11をピッキング棚1に沿って延々と敷設する必要がなくなることから、製作作業時間を短縮することができ、納期を短縮することができる。
また本実施の形態では、ピッキング棚1として流動棚を使用しているが、収納容器5が移動しない一般棚を使用するようにすることもできる。
2 ピッキング表示器
4 物品
5 収納容器
6 区画収納空間
11 表示器レール
12 ディジタル表示器
13 チャイム
14 間口表示器
17 バーコードプレート
19 バーコードリーダ
20 集品容器
21 ピッキングコンベヤ
22 指示表示器
24,24A,24B ローラコンベヤ
25 ビニール袋
26 ラベル
51 制御用コンピュータ
52 コントローラ
61 オートラベラー
A ストレージライン
B 集品ライン
H 作業員
M 間口
Q 仕分けライン
S 仕分けエリア
Claims (3)
- 物品収納用の複数の区画収納空間を有し、各区画収納空間毎に、仕分けする物品の情報を表示する仕分け表示手段を設けた仕分け棚を備え、
容器を、前記仕分け棚前のライン上を移動させ、この容器に、前記仕分け表示手段にしたがって前記仕分け棚の各区画収納空間から物品の仕分けを行う、あるいは前記容器から、前記仕分け表示手段にしたがって前記仕分け棚の各区画収納空間へ物品の仕分けを行う仕分け設備であって、
前記ラインを、少なくとも、ライン移動方向に平行に配置した、1列目のコンベヤ、および前記仕分け棚から遠い奥側の2列目のコンベヤにより構成し、
前記2列目のコンベヤの搬送面を、前記1列目のコンベヤの搬送面より高くしたこと
を特徴とする仕分け設備。 - 前記2列目のコンベヤの搬送面を、前記1列目のコンベヤの搬送面より高くするとともに、前記仕分け棚側に傾斜させ、前記仕分け棚側に前記容器がずれ落ちないようにガイドを設けたこと
を特徴とする請求項1に記載の仕分け設備。 - 前記各コンベヤにより移動される各容器に対応した仕分け位置に、各容器への仕分け、あるいは容器からの仕分けを指示する指示手段を設け、前記1列目のコンベヤの各指示手段を、1列目のコンベヤの前記仕分け棚側の側方に設け、前記2列目のコンベヤの各指示手段を、2列目のコンベヤの上方に設けたこと
を特徴とする請求項1または請求項2に記載の仕分け設備。
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