JP2010172212A - コンバイン - Google Patents

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Abstract

【課題】刈取られた穀稈を遺漏なく、フィーダにより脱穀部に取込むことができるコンバインを提供すること。
【解決手段】
機体の前部に刈取部を設け、その後方に扱胴を有する脱穀部を設けると共に、刈取部と脱穀部との間に搬送部を介設したコンバインにおいて、搬送部を構成するフィーダハウスの終端に脱穀部に刈取穀稈を搬入する取込口を形成すると共に、扱胴の回転下手側に位置する取込口の上端縁部を上方に拡開させて拡大取込口を形成した。
【選択図】図2

Description

本発明は、フィーダハウスを具備するコンバインに関する。
従来、コンバインの一形態として、機体の前部に刈取部を設け、その後方に扱胴を有する脱穀部を設けると共に、刈取部と脱穀部との間に搬送部としてのフィーダを介設した汎用のコンバインがある。そして、搬送部としてのフィーダはフィーダハウスでケーシングされており、その終端は脱穀部に連通されており、連通部分は脱穀部に刈取穀稈を搬入する取込口を形成している。
かかるコンバインでは、刈取部により刈取られた穀稈はフィーダハウス内のフィーダに係止されてフィーダハウスの終端に開設した取込口から脱穀部に取込まれて脱穀処理される。
脱穀部に取り込まれる際には、脱穀部に収納した扱胴先端外周に巻設したインペラによりフィーダハウス終端との境の取込口から扱胴先端部の回転に伴って穀稈を扱胴方向に巻き込みながら、扱胴、特にインペラの回転下手側方向に寄せ気味に取込むことになる。従って、フィーダハウス終端との境の取込口においては、扱胴、特にインペラの回転下手側方向に穀稈が集中しながら取込口から取込まれることになる。(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−182904号公報
このように、穀稈がフィーダハウス終端との境の取込口において、扱胴、特にインペラの回転下手側方向に寄せ気味に取込まれて扱室に搬入されることになると、扱胴の取込口から搬入される穀稈量は取込口の幅員内において過疎を生じ、取込口における取込み量の分布が扱胴の回転下手側に位置する部分が大となる。従って、取込時間が経過するに従い、取込口の端部周辺、特に取込口を形成する取込口周縁の仕切り板の一端部に大容量の穀稈が滞留することになり、取込口から扱室内に搬入されないままの滞留穀稈が復路フィーダに係止されてフィーダハウス内を逆戻りしてフィーダハウス始端開口部にまで至り飛散するおそれがあった。
この発明は、上記課題を解決するためになされたもので、刈取られた穀稈を遺漏なく、搬送部から取込口を介して脱穀部に取込むことができるコンバインを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、機体の前部に刈取部を設け、その後方に扱胴を有する脱穀部を設けると共に、刈取部と脱穀部との間に搬送部を介設したコンバインにおいて、搬送部を構成するフィーダハウスの終端に脱穀部に刈取穀稈を搬入する取込口を形成すると共に、扱胴の回転下手側に位置する取込口の上端縁部を上方に拡開させて拡大取込口を形成したことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、扱胴の先端外周に巻設したインペラの回転軸を取込口の中心より扱胴の回転下手側方向にオフセットし、少なくとも、インペラの回転軸の下方位置からインペラ回転下手側に位置する取込口の上端縁部までを上方に拡開させて拡大取込口を形成したことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、拡大取込口は、インペラの回転軌跡の範囲内に位置することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の発明において、扱胴の先端外周に巻設したインペラの回転軸を取込口の中心より扱胴の回転下手側方向にオフセットし、インペラの先端回転軌跡と取込口の上縁レベルとにより形成される略デルタ形状の取込デッドスペースを拡大取込口と重複させたことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の発明において、フィーダハウス内に往路フィーダを下側に、復路フィーダを上側に配設したフィーダを回動自在に収納すると共に、フィーダハウスの終端に配設した拡大取込口は、フィーダハウスの天井板と略同一高さとしたことを特徴とする。
(1)請求項1に記載の発明によれば、フィーダハウスの終端に刈取穀稈を搬入する取込口を形成し、扱胴の回転下手側に位置する取込口の上端縁部を上方に拡開させて拡大取込口を形成したので、刈取部により刈取られた穀稈は脱穀部に搬送される際に、フィーダハウス内のフィーダに係止されてフィーダハウスの終端に開設した取込口から脱穀部に取込まれて脱穀処理される。この際に扱胴先端部の回転に伴って、扱胴回転下手側方向に寄せられる。
そうすると、取込口から搬入される穀稈量は取込口の幅員内において過疎を生じ、取込口における取込み量の分布が扱胴の回転下手側に位置する部分が大となり、取込時間が経過するに従い、取込口の端部周辺、特に取込口を形成する仕切り板の端部に穀稈が滞留することになり、或いは脱穀部方向に取込まれなかった穀稈が復路フィーダハウスを逆戻りしてフィーダハウス始端開口部側のフィーダに係合してから飛散するおそれがあった。
しかし、扱胴の回転下手側に位置する取込口の上端縁部に拡大取込口を形成しているために、この部分に滞留しがちの穀稈は仕切板のない拡大取込口から扱室内に取込まれて、復路フィーダにより逆戻りしない効果があり、従って装置により刈取られた穀稈を遺漏なく、往路フィーダにより脱穀部に取込むことができる効果がある。
(2)請求項2に記載の発明によれば、扱胴のインペラの回転軸を取込口中心から扱胴の回転下手側方向にオフセットし、少なくともインペラの回転軸の下方位置からインペラ回転下手側に位置する取込口の上端縁部までを上方に拡開させて拡大取込口を形成したので、拡大取込口は少なくともインペラの回転軸の下方位置にわたって拡開していることになり、インペラの回転軸が扱胴の回転下手側方向にオフセットして取込み穀稈が寄せ集められ、上方に拡開した拡大取込口から確実に大量の穀稈を取込むことができ、復路フィーダに未取込み穀稈を逆流させることのない効果がある。
(3)請求項3に記載の発明によれば、拡大取込口はインペラの回転軌跡の範囲内に位置することにより、直接的にインペラの回転によって穀稈を拡大取込口から取込むことが可能となり、取込口の上縁端部に偏って滞留する穀稈の塊をインペラの回転応力によって粉砕しながら拡大取込口により取込んで脱穀部に確実に漏れなく受け渡す効果がある。
(4)請求項4に記載の発明によれば、インペラの回転軸をオフセットすると共に、インペラの先端回転軌跡と取込口の上縁レベルとにより形成される略デルタ形状の取込デッドスペースを拡大開口部と重複させたので、本来は穀稈の取込作用が無く、またインペラによる脱穀部への搬送性能も及ばない略デルタ形状の空間部分、いわゆる取込デッドスペースの部分が拡大取込口からの穀稈の搬入取込作動に影響されて、この取込デッドスペースからも穀稈が搬入しやすくなり、拡大取込口から余分に取込まれる穀稈は、この取込デッドスペースを取込挿通空間として多量に脱穀部に受け渡すことができる効果がある。
(5)請求項5に記載の発明によれば、フィーダハウス中で往路フィーダを下側に、復路フィーダを上側に回転自在に配設しているので、フィーダハウス内の往路フィーダにより搬送されて来た穀稈は終端でほとんどは取込口から取込まれるが、取り込まれなかった穀稈は上方に回動されながら扱胴の回転下手側方向に寄せられていく。特に、拡大取込口がフィーダハウスの天井板と略同一高さの拡開状となっているため、天井板から扱胴回転下手側にわたって拡大取込口の取込作用が機能する。従って、往路フィーダから復路フィーダに変換されるフィーダ終端部分において取込口から外れた穀稈の一部は上方に転動し、フィーダハウスの天井板に規制されながら、インペラによって扱胴の回転方向下手側に寄せ集められることになり、この際拡大取込口がフィーダハウスの天井板と略同一高さにあるため、これらの取込口端部に寄せ集められた穀稈は効率よく拡大取込口から取込まれることになり、復路フィーダによって逆戻りする穀稈を防止することができる効果を有する。
この発明の実施形態におけるコンバインの全体構成を示した側面図である。 この発明の実施形態におけるコンバインのフィーダハウスと脱穀部との構成を示した正面図である。 この発明の実施形態におけるコンバインのフィーダハウスと脱穀部との構成を示した側面図である。 この発明の実施形態におけるコンバインの取込口を拡大した構成を示した正面図である。 この発明の実施形態におけるコンバインの取込口を拡大した構成を示した側面図である。
以下、本発明に係るコンバインの実施形態について図面を用いて詳細に説明する。図1に示すAは、本発明に係るコンバインであり、同コンバインAは、走行機体1の前部に刈取部2及び搬送部4を取り付けて構成している。
走行機体1は、左右一対のクローラ式の走行部3,3上に機体フレーム51を設け、同機体フレーム51上の左側部に脱穀部5と選別部6と上下に位置させて配設する一方、機体フレーム51の右側部に前方から後方へ向けて運転部7と貯留部8と原動機部9と穀粒搬出オーガ10とを配設している。
刈取部2は、搬送部4を構成するフィーダハウス25の前端に開口させた搬入口部26にプラットホーム28の右側後部を連通連結し、同プラットホーム28内に左右方向に軸線を向けた横送りオーガ29を横架し、同横送りオーガ29の前下方に位置するプラットホーム28の前端縁部に往復駆動型刈刃30を設け、同往復駆動型刈刃30の前方に位置させてプラットホーム28の左右側壁前端部間にディバイダー31を配置し、同ディバイダー31の上方位置に昇降機構32を介して掻込みリール44を配置している。
搬送部4は、前後方向に伸延する四角形筒状のフィーダハウス25の前部を、脱穀部5の前部において左右方向の軸線廻りに枢支することにより、フィーダハウス25を上下に昇降自在となすと共に、同フィーダハウス25の終端に開口させた搬出口部27を脱穀部5の扱室22と連通連結している。搬送部4の構造については後で詳細に述べる。
脱穀部5は、スクリュー形の扱胴23等を前後方向に軸線を向けて横架したもので、そのスクリュー形の扱胴23は、脱穀部5前後長と略等しい長さの円筒形の胴部24を具備し、この胴部24の最前部をなす円錐状外周面に螺旋面形の一対のインペラ33を二条巻き状に固定して形成された取込部24aと、この胴部24外周に巻装して放射状に立設させる螺旋部材24dを固定して形成された直円筒状扱ぎ処理部24bと、この胴部24の後端外周に排塵突起45を固定して形成された排塵部24cとを具備している。また、螺旋部材24dには、所定間隔を有して複数個の扱歯24eが設けられている。
そして、前記扱胴23の中心部に回転軸40を機体前後方向に軸支し、扱室22内において回転軸40を軸として扱胴23を回転自在に設けている。また、前記排塵口47を除く前記扱胴23下側に受網48を張設し、フィーダハウス25から刈取り穀稈を全量投入して脱穀するように構成している。
選別部6は、上記脱穀部5にて脱穀された穀粒を揺動選別する揺動選別体12と、同揺動選別体12により選別された選別物をさらに風選する唐箕13と、これらの唐箕13,14により風選された一番穀粒を回収する一番コンベア15及び二番穀粒を回収する二番コンベア16等を具備している。
貯留部8は、前記選別部6に設けた一番コンベア15により回収した一番穀粒を貯留することができるようにしている。
穀粒搬出オーガ10は、前記貯留部8内に貯留している一番穀粒を運搬車の荷台等に搬出することができるようにしている。
運転部7は、キャビン17内の前部に操作コラム18を立設し、同操作コラム18の上端部にハンドル19を設け、同ハンドル19の後方に運転席20を配設している。
原動機部9は、エンジン21等を搭載して、各構成部、すなわち、刈取部2、走行部3,3、搬送部4、脱穀部5、選別部6、貯留部8、及び、穀粒搬出オーガ10を駆動するようにしている。
次に、搬送部4及びその周辺の構造について図面を参照して詳細に説明する。
搬送部4としてのフィーダハウス25内には、フィーダ46を配設しており、フィーダハウス25内の後部において駆動軸体37を軸支すると共に、前部において従動軸体36を軸支している。また、各軸体36,37の両端部にはスプロケット52、53を配設し、スプロケット52、53間に左右一対の搬送用チェン38、38を巻回している。
また、フィーダハウス25内に往路フィーダ46aを下側に、復路フィーダ46bを上側に配設したフィーダ46を回動自在に収納している。すなわち、図3に示すように、ハウス本体25Hの底部25cと搬送用コンベア35の下部との間に穀稈を搬送する搬送経路である往路フィーダ46aを形成する共に、ハウス本体25Hの天井面25dと搬送用コンベア35の上部との間に戻り穀稈を搬送する復路フィーダ46bを形成している。
また、図1及び図2に示すように、上記駆動軸体37の両端部に配設されたスプロケット53、53間と、従動軸体36の両端部に配設されたスプロケット52、52間とに、円筒状の軸体カバー54をそれぞれ配設している。この円筒状の軸体カバー54は、各軸体36,37に穀稈が巻き付くのを防止するものである。
さらに、上記各スプロケット52,53には、フィーダハウス25の側板25L、25R側に突出した円筒状の保護カバー56を一体に取付けている。その保護カバー56も、各軸体36,37に穀稈が巻き付くのを防止するものである。そして、保護カバー56の周面には、円周方向に凸部を突出させた固定スクレーパ57を設けている。この固定スクレーパ57は、その凸部により穀稈を引っ掛けて引きちぎるようにして、上記駆動軸体37に穀稈が巻き付くのを防止している。
また、フィーダハウス25内において、搬送用コンベア35は、両搬送用チェン38、38間に搬送方向に所定間隔を有して複数個の搬送用スラット34を横架している。
搬送用スラット34は、搬送用チェン38、38の進行方向に対して略平行となる面を形成する基部34aと、この基部34aの(搬送用チェン38、38の進行方向に対して)前側において搬送側(外側)に向けて略直角に折曲げ形成される掻込部34bと、後側において内側に向けて略直角に折曲げ形成される取付部34cを有しており、図7に示すように基部34aと掻込部34bとで側面視で略L字状に折曲げ形成され、また、基部34aと取付部34cとで側面視で略逆L字状に折曲げ形成されている。
このような形状を有する搬送用スラット34は、左右の搬送用チェン38、38間に、取付部材(図示せず)にて固定されて取り付けられる。すなわち、搬送用スラット34の基部34aにおいて、締結孔34d及び搬送用チェン38側の締結孔(図示せず)を介してボルト及びナットにより締結固定され、搬送用スラット34が左右両側にて締結固定される。
また、搬送用スラット34は、その長手方向の長さを、略平行に配設されるフィーダハウス25の両側板25L・25R間の間隔と略同一としている。つまり、搬送用スラット34は、フィーダハウス25内において左右の側板25L・25Rに対してそれぞれ内側に間隔を隔てて配置される左右の搬送用チェン38、38よりも左右外側に延設されており、フィーダハウス25内の左右方向略全体に亘り設けられている。
このようにして、取り付けられる複数の搬送用スラット34・34・・・を有する搬送用チェン38、38が、フィーダハウス25内においてフィーダ46として回転することにより、搬送用スラット34の往路フィーダ46a側に突出した掻込部34bが前記往路フィーダ46aにおいて作用して穀稈が搬送される。
そして、上記した搬送用スラット34の前側の掻込部34bを突出させているので、前側の掻込部34bが穀稈を押し出しながらフィーダ46を通して搬送することができ、基部34aにおいて穀稈が滞留することなく、スムーズに搬送させることができる。
また、フィーダハウス25の終端開口部に位置するハウス本体25Hの天井板60と扱室22の始端開口部たる取込口S上縁との間には、前後方向において一定の間隙が形成されているので、穀稈取込作業中にこの間隙部分から稈切れや塵芥がフィーダハウス25終端開口部の天井板60外方に飛散するおそれが生じる。そのために、この間隙を閉塞するためのゴム垂れ板62をフィーダハウス25終端開口部の天井板60と取込口Sの上方の仕切板61との間に配設している。
すなわち、断面視L字形状のゴム取付板材63aと断面視逆L字形状のゴム取付板材63bとを互いに対向させてその基端部を取込口S上方の仕切板61に突設し、先端はフィーダハウス25終端開口部の天井板60上方にまで延設しており、その2つのゴム取付板材63a,63bの先端の対抗部材間にゴム垂れ板62上部を挟持し、ゴム垂れ板62の下部はフィーダハウス25終端開口部の天井板60上方に折り曲げ載置して、ゴム垂れ板62によりフィーダハウス25の終端開口部に位置するハウス本体25Hの天井板60と扱室22の始端開口部たる取込口S上縁との間の間隙を閉塞している。従って、フィーダハウス25の上下動の回動によってもこの間隙を常時閉塞することができる。
さらに、フィーダハウス25の終端底部には連通板59を突設し、連通板59の先端は取込口Sから扱室22内にまで延設してフィーダハウス25の往路フィーダ46aを通して搬送される穀稈を受取りながら扱室22内にスムーズに搬送するようにしている。
上記のように構成されたコンバインAでは、穀稈の刈り取りから扱室22までの搬送は次のように行われる。
すなわち、ディバイダー31と掻込みリール44とを協働させて未刈り穀稈をプラットホーム28側へ掻込み、掻き込んだ未刈り穀稈の株元を往復駆動型刈刃30により刈り取り、刈り取った穀稈を横送りオーガ29により略中央部に横送りすると共に、フィーダハウス25の搬入口部26より同フィーダハウス25内に搬送する。
そして、フィーダハウス25内に搬送された穀稈は、搬送用コンベア35の搬送用スラット34によりフィーダハウス25の底部25cに沿わせて後上方へ掻き上げられるようにして搬送され、最終的には同フィーダハウス25の終端開口部たる搬出口部27に設けられた取込口Sより脱穀部5の扱室22内に搬送される。
このような構成において、本実施形態におけるコンバインAでは、フィーダハウス25の終端開口部は扱室22の前部を形成する仕切板61に形成した取込口Sと連通しており、フィーダハウス25から搬送されてきた穀稈はこの取込口Sから扱室22に搬入されて扱胴23により脱穀処理される。従来の取込口Sにおいては、穀稈の取込作用が扱胴23の先端に形成されたインペラ33の回転により行われていたため回転方向下手側、すなわち、図2では取込口Sの右端上方に穀稈が集中して搬送されるためこの部分に穀稈が滞留してフィーダハウス25内に逆戻りするおそれがあった。
この発明の要旨は、かかる弊害を除去すべく扱胴23の回転下手側に位置する取込口Sの上端縁部を上方に拡開させて拡大取込口KSを形成することにより取込口Sの一箇所に穀稈が滞留しないようにして円滑に遺漏なく穀稈を扱室22に搬入できるコンバインを提供するものである。
以下に拡大取込口KSの構造について説明する。
すなわち、脱穀部5に刈取穀稈を搬入する取込口Sは、図3および図4に示すように、フィーダハウス25の終端の排出口と、脱穀部5の扱室22との間に設けられた仕切板61に略矩形状に形成されている。しかも、扱胴23の回転下手側に位置する取込口Sの上端縁部を上方に拡開させて拡大取込口KSを形成している。
拡大取込口KSは、従来の矩形の開口部の上端縁部を更に上方に拡大した台形の開口部である。台形の底辺の幅員は取込口Sの幅員の約2分の1から3分の1とし、台形の上辺の幅員は底辺の約2分の1位にしている。
また、フィーダハウス25から扱室22前面に向かった正面視では、図2に示すように、前記扱胴23のインペラ33の回転軸40を、取込口S中心から扱胴23の回転下手側方向にオフセットしている。
これは、刈取部から脱穀部に至る全体のレイアウトのバランスからこのようなオフセットの位置設定が行われているものであり、かかる位置設定のためにフィーダハウス25から搬送されてきた穀稈が扱胴23の回転下手側の取込口S端部に滞留しがちになる。その弊害を解消するために拡大取込口KSを形成している。
しかも、この拡大取込口KSは、インペラ33の回転軸40の下方位置からインペラ33回転下手側に位置する取込口Sの上端縁部までの間で取込口Sを上方に拡開させて形成している。
すなわち、この拡大取込口KSは、インペラ33の回転軸40の位置から、インペラ33回転下手側における取込口Sの上端縁部との間に形成されていることになり、従って、拡大取込口KSの高さはこの範囲で規制されると共に、極端に高さをインペラ33の回転軸40に近づけ過ぎると穀稈が搬入時にかえって復路フィーダ46bに係止されて逆戻りする虞を生じ、かつ、本来の滞留穀稈の取込効果も減少するおそれがある。
更には、インペラ33と取込口Sとの位置関係は、インペラ33の回転軌跡が取込口Sの上端部と重複するようにインペラ33と取込口Sとが配設されており、従って、インペラ33の回転軌跡の範囲内に拡大取込口KSが重複して位置するように構成している。
従って、フィーダハウス25の搬出口部27より搬出された穀稈は、インペラ33の回転軌跡の範囲内で回転下手側に寄せられ、この際にその回転軌跡の範囲に重複して拡大取込口KSが存在するため、回転下手側に寄せられた穀稈は拡大取込口KSを通して脱穀部5の扱室22内に円滑に搬送される。
従来にあっては、図5に示すように、穀稈は扱室22の前端部の仕切板61で堰き止められてフィーダハウス25側において滞留しがちであったが、本発明の実施例では、この部分に滞留しがちの穀稈が仕切板61のない拡大取込口KSから扱室22内に取込まれていき、復路側フィーダに係止されて逆戻りすることを防止することができ、刈取部2により刈取られた穀稈を遺漏なくフィーダハウス25から脱穀部5に取込むことができる。
また、従来の取込口Sにおいては、矩形状であったためインペラ33の先端回転軌跡と取込口Sの上縁レベルと取込口Sの側面の仕切板61とにより略デルタ形状の取込デッドスペースDSが形成されていた。この取込デッドスペースDSは、扱室22の前面の仕切板61で前方が閉塞されているため穀稈の取込作用が無く、従って、インペラ33による脱穀部5への搬送機能も及ばないためいわゆる死角となって穀稈の取込み作用に貢献することのない空間部分であった。
そこで、本発明の実施形態では、取込デッドスペースDSを取込口Sと連通するようにすべく取込口Sの上縁に拡大取込口KSを形成し、インペラ33の先端回転軌跡の外方に形成された取込デッドスペースDSと拡大取込口KSとを重複するように構成した。
これにより、取込デッドスペースDSの部分が拡大取込口KSからの穀稈の搬入取込作動を直接的に行うことができ、この取込デッドスペースDSからも穀稈が搬入しやすくなり、拡大取込口KSから取込まれる過剰の穀稈はこの取込デッドスペースDSを利用して可及的多量に脱穀部5に搬入される。
さらに、拡大取込口KSの上端部の位置は、図3及び図5に示すように、フィーダハウス25の天井板60と略同一高さの拡開状としている。
従って、フィーダハウス25の縦断視(図3及び図5)から見た場合、天井板60から扱胴23回転下手側にわたる空間Dで拡大取込口KSの取込作用が機能し、往路フィーダ46aから復路フィーダ46bに変換される往路フィーダ46a終端部分において取込口Sから外れた穀稈の一部は上方に転動し、フィーダハウス25の天井板60に規制されながらインペラ33によって扱胴23の回転方向下手側に寄せ集められることになり、この際拡大取込口KSがフィーダハウス25の天井板60と略同一高さにあるため、これらの取込口S端部に寄せ集められた穀稈は効率よく拡大取込口KSから取込まれることになり、復路フィーダ46bによって逆戻りする穀稈を防止することができる効果を有する。
また、図2及び図4に示すように、搬送用スラット34の両端部の底部には、上記した保護カバー56に向かって突出させた略四角形板状の可動スクレーパ58を設けている。この可動スクレーパ58は、上記駆動軸体37の回転により、上記した保護カバー56の周面の周りに巻き付いて滞留する穀稈をかき落とす作用を有する。これにより、保護カバー56の周面の周りにおける穀稈の滞留を防ぐと共に、駆動軸体37への穀稈の巻付きを防止することができる。
また、可動スクレーパ58は、その先端縁部と上記した保護カバー56の外周面との間隔を狭めて配設することで、より穀稈をかき落とす作用を増大させて、駆動軸体37の周りに穀稈が巻付くのを防止している。このように、可動スクレーパ58が保護カバー56の周面の周りにおける穀稈の滞留を防ぐと共に、上記拡大取込口KSから穀稈が堅実に取り込むことができるため、取込口Sの近傍において搬送された穀稈が停滞・堆積するという不具合を解消することができる。その結果、搬送部4から脱穀部5への穀稈搬入効率を向上させることができる。
以上に述べたように、扱胴23の下半部における回転下手側に位置する取込口Sの上端縁部を上方へ拡張させて拡大取込口KSを形成しているため、取込口Sに加えて拡張した拡大取込口KSからも扱室22内に穀稈を取込むことができる。その結果、穀稈が滞留しがちな拡大取込口KSの部分においても、同拡大取込口KSから堅実に穀稈を取り込んで穀稈が滞留しないようにすることができる。しかも、この際、往路フィーダ46aにより搬送された穀稈は、復路フィーダ46bにより逆戻りしないようにしているため、刈取部2により刈取られた穀稈を遺漏なく、フィーダ46により脱穀部5に取込むことができる。
A コンバイン
S 取込口
KS 拡大取込口
DS 取込デッドスペース
2 刈取部
4 搬送部
5 脱穀部
23 扱胴
25 フィーダハウス
33 インペラ
40 回転軸
46a 往路フィーダ
46b 復路フィーダ
60 天井板

Claims (5)

  1. 機体の前部に刈取部を設け、その後方に扱胴を有する脱穀部を設けると共に、刈取部と脱穀部との間に搬送部を介設したコンバインにおいて、
    搬送部を構成するフィーダハウスの終端に脱穀部に刈取穀稈を搬入する取込口を形成すると共に、扱胴の回転下手側に位置する取込口の上端縁部を上方に拡開させて拡大取込口を形成したことを特徴とするコンバイン。
  2. 扱胴の先端外周に巻設したインペラの回転軸を取込口の中心より扱胴の回転下手側方向にオフセットし、少なくとも、インペラの回転軸の下方位置からインペラ回転下手側に位置する取込口の上端縁部までを上方に拡開させて拡大取込口を形成したことを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
  3. 拡大取込口は、インペラの回転軌跡の範囲内に位置することを特徴とする請求項2に記載のコンバイン。
  4. 扱胴の先端外周に巻設したインペラの回転軸を取込口の中心より扱胴の回転下手側方向にオフセットし、インペラの先端回転軌跡と取込口の上縁レベルとにより形成される略デルタ形状の取込デッドスペースを拡大取込口と重複させたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のコンバイン。
  5. フィーダハウス内に往路フィーダを下側に、復路フィーダを上側に配設したフィーダを回動自在に収納すると共に、フィーダハウスの終端に配設した拡大取込口は、フィーダハウスの天井板と略同一高さとしたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のコンバイン。
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