JP2010159025A - エンジンのカバー構造 - Google Patents
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Abstract
【構成】左ケースカバー5に設けたACGカバー6の背面壁30から後方へ一体にクランプ31を突出させてセンサーハーネス15を支持する。このセンサーハーネス15の上にスプロケットカバー7を被せ、出力スプロケット11を覆い、上下2カ所をボルト13,14でクランクケース1へ締結する。このとき、クランプ31の先端を前端部7bの内面へ当接支持させることにより、前端部7bの剛性を高め、上下2カ所だけによる締結を可能にする。
【選択図】図3
Description
そこで本願は、スプロケットカバー等の保護カバーを少ない締結カ所でかつ高い剛性が得られるようにしたエンジンのカバー構造を目的とする。
前記ケースカバーの前記膨出部から所定間隔をもって外方へ突出し、前記ハーネスを前記膨出部との間にガイドするカバー側リブを設け、このカバー側リブで前記保護カバーの内面を当接支持するとともに、
前記保護カバーは前記カバー側リブの前記保護カバー当接部と前記膨出部の間に位置する端部を備えたことを特徴とする。
このカバーリブを前記ケースカバー延長部へ当接支持させるとともに、前記膨出部と前記カバーリブとの間で前記ハーネスをガイドし、
さらに、前記保護カバーが前記カバーリブと前記膨出部の間に位置する端部を備えたことを特徴とする。
また、締結カ所を少なくした場合でも、カバー側リブにより保護カバーの内側を支持し、外方から内向きの応力強度を高くする。さらに、エンジンケースでハーネスをガイドしつつ保護カバーでハーネス外方を覆うことで、簡易な構成でハーネスを保護することができる。
このカバーリブを前記ケースカバー延長部へ当接支持させるとともに、前記膨出部と前記カバーリブとの間で前記ハーネスをガイドし、
さらに、前記保護カバーが前記カバーリブと前記膨出部の間に位置する端部を備え保護カバーに設けた内方へ突出するカバーリブを当接支持させるとともに、膨出部とカバーリブとの間でハーネスをガイドするようにしても、同様の効果を奏することができる。
クランク軸23の一端(本実施例では左側端部)はクランクケース5の外方へ突出し、ここにACG28が支持されている。ACG28は公知の発電機であり、左クランクケース20の外側方へ膨出し、これを覆うACGカバー6も外側方へ膨出している。
クランプ31の支持突部33は本願発明のカバー側リブに相当する具体例である。
リブ52、チェーンガイド53及び仕切壁42により、出力スプロケット11及びチェーン12の前方はACGカバー6側と区画される。この区画された空間内に出力スプロケット11が配置され、左クランクケース20の外側面から突出する出力軸10の先端へ一体回転可能に取付けられている。出力軸10は左クランクケース20に設けられた軸受54にて支持されている。
なお、この例も前実施例同様に空冷エンジンの左ケースカバーとスプロケットカバーによるセンサーハーネスの配線に関するものであるから、共通部には共通符号を用いるものとし、さらに、前実施例と同様部分については、必要な場合を除き共通符号を付して説明を省略する。
左クランクケース20の下部でACG収容部60とチェーンガイド53の間には、センサ取付穴57が設けられ、その後方へ隣接してスピンドル軸を通すためのスピンドル穴62が設けられている。
クランプリブ72,73はフランジ70の上下部分から上方へ一体に突出している。クランプリブ72は図8に示す上端面が上下方向へ略垂直に配置され、クランプリブ73は上端面が上方を前方へ位置させるよう前傾している。
36は、左クランクケース20における他の複数のボス66と重なって取付けられるボスであり、左ケースカバー5の周囲に設けられる。
ここで、後方延出部90は本願発明のケースカバー延長部に相当し、突っ張りリブ47は本願発明のカバーリブにそれぞれ相当する具体例である。
したがって、突っ張りリブ47と後方延出部90の当接により、前部7aを左ケースカバー5により支持して剛性を高くすることができるとともに、後方延出部90が単純形状で比較的小型化できるので、左ケースカバー5と一体成形する場合に左ケースカバー5の成形が容易になる。
各リブ92,48は、それぞれ相手側へ達しず、かつ上下方向で当接しないように前後へずれて相互に間隔を有するようにし、それぞれの先端にてセンサーハーネス15を押さえる。
このようにすると、2つのリブ92,48の大きさや位置を変化させることにより、収容空間91の空間拡大部分を自由に調整することができる。したがってセンサーハーネス15が太くなったり、扁平になっても確実に押さえることができる。
さらに、エンジンケースの膨出部はACGカバーのみならず、膨出してハーネスをガイドできるものであればどのような部位でもよい。
また、保護カバーは出力スプロケット11の側方を覆うカバーであれば、必ずしもスプロケットカバー7である必要はなく、例えば、左リヤカバー等と称されるような部材であってもよい。
Claims (5)
- エンジンケースと、このエンジンケースに支持される出力軸と、この出力軸のエンジンケースから突出する延長部へ一体回転可能に取付けられた出力スプロケットと、エンジンケース外面に取付けられて出力スプロケットの外方を覆う保護カバーと、エンジンの状態を検出するためエンジンケースに支持されかつエンジンの外部へ延出するハーネスを備えた検出器とを備え、外方に向かって膨出する膨出部を備えたケースカバーでエンジンケースの外方を覆ったエンジンのカバー構造において、
前記ケースカバーの前記膨出部から所定間隔をもって外方へ突出しつつ、前記ハーネスを前記膨出部との間にガイドするカバー側リブを設け、このカバー側リブで前記保護カバーの内面を当接支持するとともに、
前記保護カバーは前記カバー側リブの前記保護カバー当接部と前記膨出部の間に位置する端部を備えたことを特徴とするエンジンのカバー構造。 - エンジンケースと、このエンジンケースに支持される出力軸と、この出力軸のエンジンケースから突出する延長部へ一体回転可能に取付けられた出力スプロケットと、エンジンケース外面に取付けられて出力スプロケットの外方を覆う保護カバーと、エンジンの状態を検出するためエンジンケースに支持されかつエンジンの外部へ延出するハーネスを備えた検出器とを備え、エンジンケースの外方を外方に向かって膨出する膨出部を備えたケースカバーで覆ったエンジンのカバー構造において、
前記ケースカバーから前記出力軸の方向へ延出するケースカバー延長部を備え、
前記保護カバーは前記エンジンケースの膨出部と所定の間隔を隔てた位置に配置するための内方に向かって突出するカバーリブを備え、
このカバーリブを前記ケースカバー延長部へ当接支持させるとともに、前記膨出部と前記カバーリブとの間で前記ハーネスをガイドし、
さらに、前記保護カバーが前記カバーリブと前記膨出部の間に位置する端部を備えたことを特徴とするエンジンのカバー構造。 - 前記保護カバーは前記エンジンケースに対して複数の締結部で締結され、これらの締結部は前記出力軸の中心に対して略点対称に配置されるとともに、
前記ケースカバー側もしくは前記保護カバー側に設けられたリブと前記膨出部は前記略点対称に配置された締結部を結ぶ直線上から外れた位置に配置されることを特徴とする請求項1は請求項2に記載したエンジンのカバー構造。 - 前記クランクケース外方においてクランク軸上に支持されるACGを備え、前記ケースカバーの膨出部は、前記ACGを覆うACGカバーであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載したエンジンのカバー構造。
- 前記検出器は前記出力軸の下方に配置され、シフトドラムの回転位置を検出する位置検出センサであり、前記保護カバーは前記位置検出センサの外方を覆うことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載したエンジンのカバー構造。
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